JP2004245913A - 導波型音響光学素子 - Google Patents

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Junji Hirohashi
淳二 廣橋
Shiro Shichijo
司朗 七条
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Mitsui Chemicals Inc
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

【課題】本発明の目的は、スパッタなどで成膜する薄膜で問題となる光の伝搬損失の問題を解決し、かつ従来のニオブ酸リチウムなどによる導波型音響光学素子よりも高効率で低電界動作可能な導波型音響光学素子を提供することにある。
【解決手段】2つの基板を該基板よりも屈折率の小さい接着層で張り合わせ、該基板のいずれかひとつを研磨などの手法を用いて薄くすることによりスラブ状の光導波路を構成し、該スラブ状の光導波路を備えることを特徴とする導波型音響光学素子である。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光導波路を備える導波型音響光学素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、レーザースキャナーやレーザープリンターなどの電子写真応用機器において、レーザービームなどの光波を偏向させてスキャン動作を行わせるために、音響光学偏向素子が用いられている。この種の音響光学偏向素子を含む導波型音響光学素子などの光制御素子では、光波を導くために光導波路が構成されている。
【0003】
従来の音響光学偏向素子における光導波路は、基板と、基板上に該基板よりも屈折率の大きな薄膜を光導波層として形成した構造を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光導波路では、スパッタ成膜などのプロセスにより形成されているものの場合、光導波層を成膜する際にストレスを受け、それによって光導波層においてクラックが発生したり、基板の反りによりベンディング損失が発生することがあった。なお、ベンディング損失とは、基板の反りにより導波される光の損失が生じる現象をいう。
【0005】
従って、従来の光導波路では光の伝搬損失が比較的大きいため、該光導波路や光導波路を用いた音響光学素子などの挿入損失が大きくなるという欠点があった。
【0006】
また、研磨などの手法を用いて薄くすることによりスラブ状に形成される光導波路においては、2つの基板を前記基板よりも屈折率の小さい接着層で張り合わせ、前記基板のいずれかひとつを研磨などの手法を用いて薄くすることにより光導波路を形成する方法があるが、これについてはニオブ酸リチウムなどにのみにしか適用されていない(非特許文献1)。しかし、ニオブ酸リチウムの場合、電気機械結合係数が小さいため、音響光学素子として用いる場合には非常に高い電圧を加えなければ動作しない。
【0007】
本発明の目的は、スパッタなどで成膜する薄膜で問題となる光の伝搬損失の問題を解決し、かつ従来のニオブ酸リチウムなどによる導波型音響光学素子よりも高効率で低電界動作可能な導波型音響光学素子を提供することにある。
【0008】
【非特許文献1】川口竜生、吉野隆史、今枝美能留、水内公典、北岡康夫、山本和久、「張り合わせ・リッジ構造LN光導波路を用いたQPM−SHGデバイス」、信学技報LQE2002−8、p.29
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、2つの基板を該基板よりも屈折率の小さい接着層で張り合わせ、該基板の少なくともひとつはニオブ酸カリウムからなり、このニオブ酸カリウム基板を研磨などの手法を用いて薄くすることによりスラブ状の光導波路を構成し、該スラブ状の光導波路を備えることを特徴とする導波型音響光学素子である。
【0010】
光導波路を作製するために薄くする方法としては、機械研磨と化学研磨、ケミカルエッチングを組み合わせて行なうことが望ましい。
【0011】
本発明にかかる光導波路では、研磨などの手法を用いて薄板化されたスラブ状の第1の基板が光導波層として機能する。すなわち、第1の基板に導かれた光波は、基板と接着層との屈折率差により、該第1の基板内を進行することになる。従って、後述の実施例から明らかなように、該基板がもともと単結晶の基板であり、スパッタなどの成膜法により形成されたものではないため、結晶性がよく、反りの影響も少なく、光の伝搬損失を低減することができる。
【0012】
さらに、前記基板のうち、スラブ状光導波路となる第1の基板にニオブ酸カリウムを用いることにより、従来のニオブ酸リチウムより電気機械結合定数が大きいため、効率のよい、低電界動作可能な音響光学素子を構成することができ得る。
【0013】
本発明においては、好ましくは、前記基板のうち、両方をニオブ酸カリウムで構成することが望ましい。しかし、熱膨張率が同程度の材料であれば、他の材料の適切な切出し面を用いることも可能である。
またニオブ酸カリウム基板の表面に表面弾性波を励振させるためのくし型電極を設けることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の光導波路が用いられた導波型音響光学素子の一例を示す略図的斜視図である。導波型音響光学素子4は、ニオブ酸カリウムからなる光導波層となる第一の基板1と樹脂などによる接着層3、および第2の基板2を用いて構成されている。基板2を構成する材料としては、ニオブ酸カリウムに限らず適宜の材料を用いることができるが、第1の基板と熱膨張差が小さいことが好ましい。したがって第二の基板もニオブ酸カリウムからなることが好ましい。
【0015】
本発明の特徴は、前記光導波路層が電気機械結合定数の大きいニオブ酸カリウムにより構成され、かつ、導波層を作製する際に、2つの基板を樹脂などの接着層により張り合わせたのち、第1の基板を研磨などの手法を用いて薄くすることにより光導波路層を形成することに特徴がある。
【0016】
導波型音響光学素子1では、ニオブ酸カリウムよりなる第1の基板1上に、一対のプリズム5,6が所定距離を隔てて対向配置されている。導波型音響光学素子4では、レーザーからの光波Aがプリズム5から入射され、光導波層としての第1の基板1内を通過する。従って、プリズム5,6間の領域において、光波Aが第1の基板1内を進行する。
【0017】
他方、上記光波Aが進行する領域の側方には、インターデジタルトランスデューサ(IDT)7,8が配置されている。IDT7,8は、ニオブ酸カリウムよりなる第1の基板1上に、それぞれ、例えばアルミニウムからなる一対のくし歯電極7a,7b,8a,8bを形成することにより構成されている。IDT7に所定の交流電圧を印加することにより、表面波が励振され、該表面波Bにより、第1の基板1内を通過している光波がBragg回折する。Bragg回折の回折角は、上記弾性表面波Bの波長により決定され、従って、この弾性表面波Bの波長を変更することにより、レーザーから照射された光波Aを偏向することができ、導波光の制御を行うことができる。偏向された光波はプリズム6から取り出される。
【0018】
本発明の導波型音響光学素子4では、光導波層として機能する第1の基板にニオブ酸カリウムを用いることにより、従来のニオブ酸リチウムを用いた場合よりも効率が約10倍よくなり、印加電界を約1/10にすることが出きる。これを、以下の具体的な実験例に基づき説明する。
【0019】
なお、ニオブ酸カリウムの切出し面としては、電気機械結合定数が大きく音波の伝播速度が温度によらない45°回転Y板、または60°回転Y板のX軸伝播の弾性表面波を用いることが望ましい。
【0020】
【実施例】
本実施例においては、図1に示すように第1の基板1、第2の基板2にニオブ酸カリウム単結晶を用い、接着層に樹脂製の接着剤を用いる。第1、第2の基板として、25×25×0.5(mm)の寸法のニオブ酸カリウムを用意した。第1の基板と第2の基板を接着層3を介して熱硬化を利用して張り合わせたのち、第1の基板1を化学研磨して薄くすることにより約4μmまで削り、スラブ状の光導波路を形成した。
【0021】
この手法により形成された光導波路はスパッタなどに寄り作製された薄膜とはことなり、もともと単結晶の基板であるため、結晶の品質や成膜時のストレスによる基板の反りなどの発生の問題が生じず、光導波路の光伝搬損失の低減を図り得ることが予想される。
【0022】
さらに、光導波型音響光学素子4としてニオブ酸カリウムを用いることにより、従来のニオブ酸リチウムなどによる音響光学素子よりも10倍効率のよい素子が実現できる。
【0023】
実際に、上記のようにして第1,第2の基板1,2および接着層3を有する音響光学素子4に対して、光導波層である第1の基板上にプリズム5,6及びIDT7,8を図1に示したように形成して導波型音響光学素子4を作製した。なお、プリズム5,6間の距離は20mmとし、IDT7,8の電極指の対数は10対、電極指交差幅は5mm、電極指間ピッチは5μmとした。
【0024】
このようにして作製された導波型音響光学素子1において、He−Neレーザーの0.6328μmの波長の光をプリズム5から入射し、該レーザー光を偏向特性を調べた。その結果、ニオブ酸カリウムのスラブ状導波路を用いることにより、IDTにより表面弾性波Bを励振する際に必要な印加電圧が、従来のニオブ酸リチウムにより形成された導波型音響光学素子に比べ約1/10で抑えることができた。
【0025】
【発明の効果】
本発明の光導波路では、光導波層として機能する第1の基板をスパッタなどの成膜により作製したものではなく、基板を切出したものを用いることにより、結晶性がよく反りの効果を低減でき、さらに、ニオブ酸カリウムを用いることにより、低駆動電圧で導波型音響光学素子を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光導波路が備えられた導波型音響光学素子の一例を説明するための略図的斜視図。
【符号の説明】
1…第1の基板
2…第2の基板
3…接着層
4…導波型音響光学素子
5…入射用プリズム
6…出射用プリズム
7…IDT
8…IDT

Claims (2)

  1. 2つの基板を該基板よりも屈折率の小さい接着層で張り合わせ、該基板の少なくともひとつをニオブ酸カリウムで構成し、前記のニオブ酸カリウム基板を薄くすることによりスラブ状の光導波路を構成し、該スラブ状の光導波路を備えることを特徴とする導波型音響光学素子。
  2. 請求項1において、前記のニオブ酸カリウムによるスラブ状の光導波路上にくし歯電極を設けることにより表面弾性波を励振させてることを特徴とする導波型音響光学素子。
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