JP2004245367A - 折畳携帯機器のヒンジ - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯電話等の折畳携帯機器の折畳機構において、極めて小型で且つ全閉から全開状態に亘って適宜の角度で極めて安定した仮固定状態にする折畳携帯機器のヒンジを提供すること。
【解決手段】筒状部1と,該筒状部1内に形成された円周内壁状の収納室2と,該収納室2の軸方向に沿って形成された複数条の被嵌合部3,3,…とを有する筺体Aと、弾性伸縮部5の縦方向一端側に嵌合端部6を有する弾性部材Bと、該弾性部材Bが支持される支持枠部8とヒンジ軸部9とを有する回動体Cとからなること。前記弾性部材Bは前記回動体Cの支持枠部8に支持され且つ前記収納室2にヒンジ軸部9が突出するようにして収納され、前記回動体Cの回動とともに前記弾性部材Bが回動され、前記嵌合端部6と前記被嵌合部3との嵌合にて回動体Cが仮固定されてなること。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話等の折畳携帯機器の折畳機構において、極めて小型で且つ全閉から全開状態に亘って適宜の角度で極めて安定した仮固定状態にすることができる折畳携帯機器のヒンジに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話は、そのほとんどが折畳タイプとなっている。また、携帯電話に限定されず、たとえば小型ノートパソコン,電子辞書,電子手帳等がほとんど折畳式である。このような折畳携帯機器の折畳機構には種々のヒンジが採用されている。特に最近では、単に折畳ができるのみではなく、全閉状態から全開状態の範囲において適宜の角度で仮固定できることが重要な付加価値として開発されており、その仮固定状態も安定性が要求されている。また、携帯電話等はますます小型化が進んでおり、折畳機構におけるヒンジにも、さらなる小型化が求められている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−192939
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したヒンジ装置の多くは、上記特許文献1に開示されているように、コイルスプリングを使用している。そして、その弾性力を利用して、軸方向の端部箇所で球体を凹みに押し付けたり、或いは嵌合部材同士を嵌合させて全閉状態及び全開状態で固定するタイプである。すなわち、球体が凹みに入り込んだ状態において、ヒンジは適当な角度にて固定されるものである。このタイプは、部品点数が多くなり、構造が複雑となりがちである。
【0005】
さらに、ヒンジ自体を小型化するために、構成する部品が極めて微小であり、これらを組み立てることは、極めて面倒且つ困難な作業となる。しかも、組立作業中において部品を紛失しやすく、また紛失した部品を探し出すことも困難である。さらに、組立において、各部品相互の接合状態等においても、高い精度が要求され、組立に僅かな誤差が生じても、動作が不確実になりやすい。
【0006】
また、ヒンジがますます小型化されるために、前記コイルスプリング等の可動部品も極めて微小となるために、スプリングの動作も劣るものである。さらに、コイルスプリングは、長期に亘って使用することで、次第に弾性が劣化し、これによって次第に動作が鈍くなってくるおそれがある。そのために、コイルスプリングは、極小で且つ動作が確実で高い精度のものが必要であるが、このようなスプリングは、高価なものとなり、よってヒンジ自体も総じて高価なものとなってしまう。本発明の目的は、より一層小型化が可能で動作が確実であり且つ部品点数が少なく構造及び組立が極めて簡単なものとし、ひいては極めて低価格にて提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明を、筒状部と,該筒状部内に形成された円周内壁状の収納室と,該収納室の軸方向に沿って形成された複数条の被嵌合部とを有する筺体と、弾性伸縮部の縦方向一端側に嵌合端部を有する弾性部材と、該弾性部材が支持される支持枠部とヒンジ軸部とを有する回動体とからなり、前記弾性部材は前記回動体の支持枠部に支持され且つ前記収納室にヒンジ軸部が突出するようにして収納され、前記回動体の回動とともに前記弾性部材が回動され、前記嵌合端部と前記被嵌合部との嵌合にて回動体が仮固定されてなる折畳携帯機器のヒンジとしたことにより、外形をより一層小型化することができ、動作が確実であり且つ部品点数が少なく構造及び組立が極めて簡単なものとし、ひいては極めて低価格にて提供することができ、上記課題を解決したものである。
【0008】
【作用】
まず、携帯電話等の折畳携帯機器Dは、本体操作部15と蓋兼用表示部16とが図6,図等に示すように、折畳自在な構成となっている。その本体操作部15と蓋兼用表示部16との開閉を行う折畳枢支部17が備わっている。本発明におけるヒンジの筺体Aが折畳枢支部17の本体操作部15側の固定枢支部17aに収納されている。また、蓋兼用表示部16の回動枢支部17bには、ヒンジ軸部9が挿入されている。
【0009】
弾性部材Bは、弾性伸縮部5を介して嵌合端部6と座部7とが近接,離間し、伸縮するものである。すなわち嵌合端部6と座部7を押し付けるようにして外力をかけると、相互に嵌合端部6と座部7とが近接し、外力が解除されると嵌合端部6と座部7とはもとの状態に離れる構造である。図4(B)は、弾性伸縮部5が外力がかからない自然状態における弾性部材Bの縦方向の寸法Tであり、また図4(C)は、弾性伸縮部5が外力がかかって圧縮されたときの弾性部材Bの縦方向の寸法Tである。
【0010】
そして、その弾性部材Bが回動体Cの支持枠部8の支持室sに装着され、前記弾性部材Bの縦方向が前記筺体Aの収納室2の直径方向に一致するようにして前記回動体Cとともに収納室2に収納される。前記収納室2には、軸方向に沿って複数の被嵌合部3,3,…が形成されており、弾性部材Bの嵌合端部6が被嵌合部3に嵌合した状態では、弾性部材Bの弾性伸縮部5はほぼ自然長であるが、嵌合端部6が被嵌合部3から外れた状態では、前記弾性伸縮部5が圧縮された状態となる。
【0011】
そして、被嵌合部3は第1被嵌合部3a,第2被嵌合部3b及び第3被嵌合部3cが具備され、その第1被嵌合部3aは本体操作部15と蓋兼用表示部16とが全閉状態であり、第3被嵌合部3cが全開状態である。また第2被嵌合部3bは、蓋兼用表示部16が全開側寄りに位置して固定される。本発明では、筺体Aを固定して突出したヒンジ軸部9を回動させると、収納室2内を回動体Cが回動し、その動作とともに弾性部材Bが収納室2内を回動する。
【0012】
その嵌合端部6と被嵌合部3との相対的な動作を図8▲1▼乃至▲4▼に基づいて説明する。まず嵌合端部6が被嵌合部3に嵌合した状態からヒンジ軸部9が回動すると、嵌合端部6が被嵌合部3から外れるように作用するが、このとき弾性部材Bの弾性伸縮部5が圧縮されつつ、被嵌合部3から嵌合端部6が外れる。すなわち、嵌合端部6が被嵌合部3から外れる過程において弾性伸縮部5が圧縮され、弾性部材Bの縦方向ほ寸法が次第に小さくなり、▲1▼乃至▲4▼における弾性部材Bの縦方向の寸法Tを添字を設けT,T,T,Tとして示すと、その大小関係は次の通りである。 T>T>T>T
【0013】
図5は、折畳携帯機器Dの本体操作部15と蓋兼用表示部16とが全閉状態から全開状態に亘る過程における筺体A,弾性部材B及び回動体Cの動作状態を示すものである。まず本体操作部15と蓋兼用表示部16との全閉状態では、図5(A)のように弾性部材Bの嵌合端部6が筺体Aの収納室2に形成された第1被嵌合部3aに嵌合している。次に、折畳携帯機器Dが全開した状態では、図5(C)に示すように、第1被嵌合部3aから角度θaの位置に形成された第3被嵌合部3cに嵌合し、図6(B)に示すように、本体操作部15と蓋兼用表示部16とが角度θaに開いて全開状態となる。また、図5(B)は、前記第1被嵌合部3aから角度θbの位置にある第2被嵌合部3bに嵌合し、図6(B)の想像線に示すように、折畳携帯機器Dの本体操作部15と蓋兼用表示部16とが角度θbとなり、全閉状態と全開状態の中間で、且つ全開状態側寄りに開いた状態となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず本発明の第1実施形態を図1乃至図9等に基づいて説明すると、本発明の構成は、主に筺体A,弾性部材B及び回動体Cとから構成される。まず、前記筺体Aは、図1に示すように、筒状部1,収納室2及び被嵌合部3とから構成されている。その筒状部1は、前記筺体Aの外部の形状を構成するものである。その筒状部1は、図6,図7等に示すように、折畳携帯機器Dの折畳枢支部17に装着される部材となる。
【0015】
ここで、折畳枢支部17とは、携帯電話,小型ノートパソコン,電子辞書,電子手帳等の折畳携帯機構を具備した電子具のことで、使用しない場合は二つ折りにしてコンパクトな状態にすることができる道具のことをいう。ここでは、もっとも使用されるケースの多い携帯電話を図示しながら説明する。
【0016】
前記筺体Aの筒状部1は、その軸方向に直交する外周断面形状が非円形状に形成されており、折畳枢支部に装着されるときに筒状部1が空転しないような形状となっている。具体的な形状としては、図1(B)に示すように、断面をほぼ円形状としたその一部にほぼ三角山形状の非円形部が形成されたり、或いは断面が正方形等の方形状に形成される。或いは、その断面を円形状とし、その外周がほぼ歯車状に形成され、いわゆるスプライン又はセレーションタイプとしても構わない。
【0017】
すなわち、前記筺体Aが折畳枢支部17に装着されたときに空転しない形状であれば、その形状は特に限定されない。また、筒状部1の断面形状を円形状とすることもあるが、この場合には、筺体Aが折畳枢支部に装着された状態で筒状部1が空転することのないように接着剤等の固着手段を介して装着される。また、ここで、軸方向とは、図1(C)に示すように、筺体Aの長手方向に沿って設けた仮想線Lに沿った方向である。
【0018】
その筒状部1の内部には、収納室2が形成されている。該収納室2は、軸方向に直交する断面形状が円形状であり、その内周面が円周内壁状に形成された円周壁面2aを有している。また、その収納室2の軸方向の端部には、図1(D),図2(B)に示すように、軸支孔2bが形成されており、後述する回動体Cの枢支突起部10が挿入されて回動自在となるように支持されるものである。その収納室2の軸方向に沿って複数の被嵌合部3,3,…が形成されている。該被嵌合部3は、後述する弾性部材Bの嵌合端部6が嵌合する部位であり、弾性部材Bとともに前記回動体Cを仮固定させる部位である。
【0019】
その複数の被嵌合部3,3,…は、折畳携帯機器Dの全閉状態となる第1被嵌合部3a,全開状態となる第3被嵌合部3c及び中間状態となる第2被嵌合部3bである。これら第1被嵌合部3a,第2被嵌合部3b,第3被嵌合部3cは、折畳携帯機器Dの本体操作部15と蓋兼用表示部16の全閉状態から全開状態に亘って適正な位置で固定する役目をなす。第1被嵌合部3aの位置から角度θa開いて第3被嵌合部3cが形成され、前記第1被嵌合部3aの位置から角度θb開いて第2被嵌合部3bが形成されている。
【0020】
次に、弾性部材Bの構造は複数のタイプが存在する。その第1タイプでは、図1(D),図3等に示すように、弾性伸縮部5,嵌合端部6及び座部7とから構成されている。その弾性伸縮部5は、弾性を有する素材から形成されている。具体的にはゴム,合成樹脂等から形成され、合成樹脂としては、ウレタン系エラストマー,シリコーン,テフロン(登録商標)等が使用される。弾性伸縮部5は、ほぼ平板状又は長方形の板状をなしており、図4(A)に示すように、通常はその長辺側が横方向で、短辺側が縦方向となる。本発明においては、その縦方向の弾性伸縮性が使用される。その弾性伸縮部5の横方向に直交する断面形状は、その縦方向の中央箇所の厚さが最も狭くなるように括れた形状となっている。縦方向における中央の括れは、厚さ方向の両面がほぼ円弧状となっている。また、この括れが形成されないこともあり、その断面が単に長方形状に形成されることもある。
【0021】
その弾性伸縮部5の縦方向の一端側は、図1(D),図4(A)等に示すように、嵌合端部6としており、またその縦方向の他端側は座部7として形成されたものである。その嵌合端部6及び座部7は、前記弾性伸縮部5とは、別部材にて構成されている。嵌合端部6及び座部7は、特に、前記円周壁面2aに当接しながら摺動する部分であるため、特に磨耗性に強い材質が好適である。具体的には、弾性伸縮部5を構成する材質よりも硬質な材質であり、合成樹脂又は金属材等である。この硬質材とした嵌合端部6及び座部7を合成樹脂とした場合には、たとえばポリアセタール等である。
【0022】
さらに、弾性部材Bは、前記嵌合端部6及び座部7が弾性伸縮部5とは別部材として形成されるものとしたが、その弾性伸縮部5,嵌合端部6及び座部7が全て同一の材質から一体形成されたものとすることもある。この場合には、弾性伸縮部5,嵌合端部6及び座部7が全て弾性を有する合成樹脂等にて形成されるのが好適である(図12参照)。
【0023】
前記嵌合端部6は、前記被嵌合部3に嵌合するものであり、その嵌合端部6と被嵌合部3については、種々の形状が存在する。その第1タイプは、嵌合端部6が断面ほぼ台形状であり、被嵌合部3が断面ほぼ凹み台形状に形成されている。嵌合端部6の幅方向両側は、図4(D)に示すように、角部が円弧状処理仕上された円弧状角部6a,6aが形成されている。その被嵌合部3は、幅方向の両傾斜面が嵌合端部6の幅方向の両傾斜面よりも多少傾斜角度が緩くなっていることが好ましく、動作しやすいものである。
【0024】
また、弾性部材Bの第2タイプとしては、図9に示すように、嵌合端部6が断面ほぼ半円形状に形成されたものである。この第2タイプの弾性部材Bに対して、前記被嵌合部3は、断面ほぼ凹み半円形状に形成されたものである。次に、弾性部材Bの第3タイプとしては、図10に示すように、嵌合端部6が凹み状で、被嵌合部3が突起状としたものである。この第3タイプでは、弾性部材Bの嵌合端部6のみが収納室2の内周面に当接し、嵌合端部6の反対側は、回動体Cの支持枠部8内に収納され、収納室2の内周面に当接しないようになっており、これによって、弾性部材Bは突起状の被嵌合部3が形成されていても、収納室2内を適宜に回動することができる。第4タイプの弾性部材Bは、弾性伸縮部5,嵌合端部6及び座部7が一体的に形成されたもので、具体的には図12に示すように、同一素材の合成樹脂,ゴム等から形成されたものである。
【0025】
次に、前記弾性部材Bの第5タイプとして、図14(A),(B)に示すように、前記弾性伸縮部5が「Z」字形状となるように合成樹脂材から形成されたものである。具体的には、弾性伸縮部5がリンク状の斜め軸部5aとなり、該斜め軸部5aと嵌合端部6及び座部7とが「Z」字形状を構成する。そして、嵌合端部6及び座部7に荷重がかかると、前記斜め軸部5aの傾斜が変化することにより弾性伸縮部5が縦方向に伸縮するものであり、これによって、前記収納室2内で伸縮しながら、嵌合端部6が被嵌合部3に嵌合したり、嵌合解除するものである。
【0026】
その弾性部材Bの第5タイプの第1変形例として、図15(A),(B)に示すように、弾性伸縮部5において2本の斜め軸部5a,5aから構成され、その2本の斜め軸部5a,5aが摺動自在に当接しているものである。そして、嵌合端部6及び座部7に荷重がかかると、両斜め軸部5a,5aが相互に押圧しあい、傾斜が変化することにより弾性伸縮部5が縦方向に伸縮し、前記収納室2内で伸縮しながら、嵌合端部6が被嵌合部3に嵌合したり、嵌合解除する。次に、弾性部材Bの第2変形例は、前記弾性伸縮部5が図16(A),(B)に示すように、「X」字形状に形成されたX状弾性軸部5bが存在する。この場合も、嵌合端部6及び座部7に荷重がかかると、前記X状弾性軸部5bが伸縮する。次に、弾性部材Bの第3変形例は、図17(A),(B)に示すように、2本の斜め軸部5a,5aが交差するようにして組合わさり、嵌合端部6及び座部7に荷重がかかると、2本の斜め軸部5a,5aが弾性変形して伸縮するものである。
【0027】
次に、回動体Cは、図1(D),図3等に示すように、支持枠部8とヒンジ軸部9及び枢支突起部10とから形成される。まず支持枠部8は、図3(A)に示すように、平面的に見てほぼ長方形状の枠体であり、その長辺と軸方向(仮想線Lに沿った方向)とが一致するように形成されている。前記支持枠部8は、軸方向に沿って二つの支持側部8a,8aが形成されており、両支持側部8a,8aにて前記弾性部材Bを挟むようにして支持することができるように、前記両支持側部8a,8aには適宜の広さの支持室sが形成される。その両支持側部8a,8aの外周面8aは、前記収納室2の円周壁面2aに内接(ほぼ内接も含む)しながら、該円周壁面2aを摺動するものである。
【0028】
そのために、外周面8aは、前記収納室2とほぼ同等の曲率半径となるように形成されている。また、両支持側部8a,8aの対向する内側の支持側面8a,8aは、平行且つ平坦状に形成されている。また、対向する両支持側面8a,8aの幅は、前記弾性部材Bの弾性伸縮部5の厚さとほぼ同等以上であるが、両支持側部8a,8aの間隔が弾性伸縮部5の最大厚さよりも若干大きくなる程度に形成され、弾性伸縮部5が両支持側部8a,8a間で伸縮自在となることができるようにすることが好ましい。
【0029】
その支持枠部8の軸方向の一端側にヒンジ軸部9が形成され、他端側に枢支突起部10が形成されている。そのヒンジ軸部9は、軸方向に沿って延出形成されており、円形軸9aと取付軸9bとから形成されている。円形軸9aは、前記支持枠部8側より突出形成された部分であり、後述するキャップ部材11に形成された貫通孔11aに軸支される。また、筺体Aが装着される折畳携帯機器Dの他方側に形成された折畳枢支部17に固着される部位である。この取付軸9bは、軸方向に直交する断面形状が非円形状に形成されており、折畳携帯機器Dを開閉することで、取付軸9bを介して回動体Cが前記筺体A内を回動するものである。前記枢支突起部10は、筺体Aの軸支孔2bに軸支されている。
【0030】
そのキャップ部材11は、貫通孔11aが形成されており、該貫通孔11aと前記筺体Aの軸支孔2bとで、図1(A),(B)に示すように、筺体Aの長手方向に沿って軸支するものである。筺体Aの開口部とキャップ部材11とは接着剤,熱融着又はビス止め等の固着手段にて固着される。図11は、本発明の第2実施形態を示すものであって、回動体Cの支持枠部8は貫通するものではなく、図11(D),(E)に示すように、両支持側部8a,8aと底部8bが存在する。そして、弾性部材Bは、両支持側部8a,8a間の支持室sに収納状態又は挟持状態で支持されるとともに前記底部8bにより嵌合端部6の縦方向における反対側が支持される。したがって、図11(C)に示すように、前記弾性部材Bには座部7は必要ではなく弾性伸縮部5と嵌合端部6のみが形成されている。図13は、本発明の第3実施形態で、前記被嵌合部3が二つのみとしたものであり、全閉状態となる第1被嵌合部3aと、全開した状態の第3被嵌合部3cのみが形成されている。
【0031】
上記筺体A,弾性部材B及び回動体Cを組立てるには、まず、図1(E)に示すように、回動体Cの支持枠部8の両支持側部8a,8a間に弾性部材Bを配置される。該弾性部材Bの支持構造は、該弾性部材Bが前記両支持側部8a,8aにて挟まれるような状態で支持室sに収納される。そして、弾性部材Bを装着した回動体Cが前記筺体Aの収納室2内に収納される。このとき前記回動体Cの枢支突起部10は、前記筺体Aの軸支孔2bに挿入される状態である。また、弾性部材Bの嵌合端部6は筺体Aの被嵌合部3に嵌合した状態でセットすれば、組立作業を行いやすくできる。次に、その筺体Aの開口箇所にキャップ部材11が配置され、貫通孔11aから回動体Cのヒンジ軸部9が突出するようにしてキャップ部材11が筺体Aの開口箇所に固着され組立が完了する〔図1(A)乃至(C)参照〕。
【0032】
本発明のヒンジは、図6(A)に示すような携帯電話等の折畳携帯機器Dに装着される。まず折畳携帯機器Dは、図6(B)に示すように、本体操作部15と蓋兼用表示部16とが折畳枢支部17を介して折畳自在なる構成となっている。そして、本体操作部15には固定枢支部17aが形成され、蓋兼用表示部16には回動枢支部17bが形成される。前記固定枢支部17aには、筺体Aが装着される被装着部17aが形成され、また回動枢支部17bにはヒンジ軸部9が挿入される被挿入部17bがそれぞれ形成されている。
【0033】
被装着部17aは、図7(A),(B)に示すように、穴形状としたものであり、その内面形状が前記筺体Aが挿入可能な外形形状に等しく形成されたものである。また被挿入部17bも図7(A),(C)に示すように、穴形状として形成され、前記ヒンジ軸部9の取付軸9bの断面形状にほぼ等しく形成されている。そして、被装着部17aに筺体Aが装着され、被挿入部17bに取付軸9bが挿入されつつ、本体操作部15と蓋兼用表示部16とを折畳枢支部17にて連結することで、折畳携帯機器Dの本体操作部15と蓋兼用表示部16とを全閉状態及び全開状態で仮固定状態にできる。この折畳枢支部17には、図6,図7に示すように、二つのヒンジが装着されることになる。
【0034】
ここで、仮固定状態とは、その状態において一定以上の外力を与えない限りはその固定状態を維持することができる状態のことをいう。また、図6(A),(B)に示すように、折畳携帯機器Dにおける本体操作部15と蓋兼用表示部16との全閉状態と全開状態(角度θa)の間に、中間位置の仮固定状態が存在し、この仮固定状態は、全開寄り(角度θb)の状態である。このようにすることで、通話に適した開き角度θa(全開状態)或いは入力に適した開き角度θb(中間位置状態)を適宜選択することができる。
【0035】
上述したように、前記折畳携帯機器Dにおいて、その本体操作部15と蓋兼用表示部16の全閉状態では、図5(A)のように弾性部材Bの嵌合端部6が筺体Aの収納室2に形成された第1被嵌合部3aに嵌合している。次に、本体操作部15と蓋兼用表示部16とが全開した状態では、図5(C)に示すように、嵌合端部6が角度θaの位置にある第3被嵌合部3cに嵌合する。また、本体操作部15と蓋兼用表示部16とが全閉状態と全開状態の中間で、全開状態側寄りに開いた状態となるときには、図5(B)に示すように、嵌合端部6は、前記第1被嵌合部3aから角度θbの位置にある第2被嵌合部3bに嵌合する。
【0036】
【発明の効果】
請求項1の発明は、筒状部1と,該筒状部1内に形成された円周内壁状の収納室2と,該収納室2の軸方向に沿って形成された複数条の被嵌合部3,3,…とを有する筺体Aと、弾性伸縮部5の縦方向一端側に嵌合端部6を有する弾性部材Bと、該弾性部材Bが支持される支持枠部8とヒンジ軸部9とを有する回動体Cとからなり、前記弾性部材Bは前記回動体Cの支持枠部8に支持され且つ前記収納室2にヒンジ軸部9が突出するようにして収納され、前記回動体Cの回動とともに前記弾性部材Bが回動され、前記嵌合端部6と前記被嵌合部3との嵌合にて回動体Cが仮固定されてなる折畳携帯機器のヒンジとしたことにより、携帯電話等の折畳携帯機器の折畳機構において、極めて小型で且つ全閉から全開状態に亘って適宜の角度で極めて安定した仮固定状態にすることができ、より一層小型化が可能で動作が確実であり且つ部品点数が少なく構造及び組立が極めて簡単なものとし、ひいては極めて低価格にて提供することができる効果を奏する。
【0037】
上記効果を詳述すると、弾性部材Bは、前記回動体Cの支持枠部8に支持され且つ前記収納室2にヒンジ軸部9が突出するように収納され、前記回動体Cの回動とともに前記弾性部材Bが回動され、前記嵌合端部6と前記被嵌合部3との嵌合にて回動体Cが仮固定される構造としたものである。これによって、筺体Aの収納室2内に軸方向に沿って形成された被嵌合部3に弾性部材Bの嵌合端部6が嵌合することにより、回動体Cを仮固定することができる。このような構造によって、極めて小型にすることができるし、部品点数を少なくし、構造を簡単にすることができる。また、組立も高精度にする必要がなく、極めて容易にすることができるものである。
【0038】
請求項2の発明は、請求項1において、前記ヒンジ回動体Cの支持枠部8は、軸方向に直交する貫通長孔状に形成され、該支持枠部8に前記弾性部材Bが貫通状態で支持され、該弾性部材Bは縦方向において嵌合端部6の反対側に位置する座部7が常時,前記収納室2の内壁面に当接してなる折畳携帯機器のヒンジとしたことにより、弾性部材Bの嵌合端部6と、筺体Aの被嵌合部3との嵌合を確実なものとすることができる。そして前記嵌合端部6と被嵌合部3とが非嵌合状態のときには、嵌合端部6及び座部7が収納室2の円周壁面2aに適当な圧力にて当接することができ、全閉状態から全開状態に亘る開閉動作に適正な圧力がかけられて、その動作に高級感を与えることができる。
【0039】
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記弾性部材Bの嵌合端部6は突起状として形成され、前記被嵌合部3は前記嵌合端部6が入り込むように嵌合する凹状として形成されてなる折畳携帯機器のヒンジとしたことにより、嵌合端部6と被嵌合部3との嵌合を良好にすることができるとともに、構造が極めて簡単となり、さらに、被嵌合部3が凹み状態であるので収納室2の円周壁面2aには内方に向かって突起する部位が存在することがない。それゆえに、回動体Cはその外形が円周壁面2aとほぼ同等の曲率とすることができ、回動体Cの回動動作がより一層安定したものにすることができる。
【0040】
請求項4の発明は、請求項1,2又は3において、前記弾性部材Bは嵌合端部6及び座部7箇所は硬質材から形成されてなる折畳携帯機器のヒンジとしたことにより、嵌合端部6と座部7が円周壁面2aを摺動しても、磨耗が少なく、長期に亘って使用することができ、優れた耐久性を有するものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1実施形態の斜視図
(B)は(A)のX−X矢視断面図
(C)は(A)のX−X矢視断面図
(D)は(A)の分解斜視図
(E)は(A)の弾性部材が回動体に支持された状態の斜視図
【図2】(A)は筺体の縦断側面図
(B)は(A)のX−X矢視断面図
【図3】(A)は回動体の縦断側面図
(B)は(A)のX−X矢視断面図
(C)は(A)のX−X矢視断面図
【図4】(A)は弾性部材の側面図
(B)は弾性部材の自然状態における正面図
(C)は弾性部材の圧縮状態における正面図
(D)は嵌合端部の要部拡大正面図
【図5】(A)は嵌合端部が第1被嵌合部に嵌合している状態図
(B)は嵌合端部が第2被嵌合部に嵌合している状態図
(C)は嵌合端部が第3被嵌合部に嵌合している状態図
【図6】(A)は折畳携帯機器の本体操作部と蓋兼用表示部とが全開した状態を示す斜視図
(B)は(A)の側面図
【図7】(A)は折畳枢支部の一部断面にした平面図
(B)は(A)のX−X矢視断面図
(C)は(A)のX−X矢視断面図
【図8】▲1▼乃至▲4▼は嵌合端部が被嵌合部から外れてゆく過程を示す作用図
【図9】弾性部材の第2タイプを使用した本発明の縦断側面図
【図10】弾性部材の第3タイプを使用した本発明の縦断側面図
【図11】(A)は本発明の第2実施形態において嵌合端部と被嵌合部とが嵌合した状態の断面図
(B)は本発明の第2実施形態において嵌合端部と被嵌合部とが非嵌合状態の断面図
(C)は第2実施形態における弾性部材と回動体とが分離した状態の断面図
(D)は回動体の縦断側面図
(E)は(D)のX−X矢視断面図
【図12】本発明における第4タイプの弾性部材の縦断正面図
【図13】本発明の第3実施形態における縦断側面図
【図14】(A)は本発明における第5タイプの弾性部材の正面図
(B)は(A)の側面図
【図15】(A)は本発明における第5タイプの第1変形例の正面図
(B)は(A)の側面図
【図16】(A)は本発明における第5タイプの第2変形例の正面図
(B)は(A)の側面図
【図17】(A)は本発明における第5タイプの第3変形例の正面図
(B)は(A)の側面図
【符号の説明】
A…筺体
B…弾性部材
C…回動体
1…筒状部
2…収納室
3…被嵌合部
5…弾性伸縮部
6…嵌合端部
7…座部
8…支持枠部
9…ヒンジ軸部

Claims (4)

  1. 筒状部と,該筒状部内に形成された円周内壁状の収納室と,該収納室の軸方向に沿って形成された複数条の被嵌合部とを有する筺体と、弾性伸縮部の縦方向一端側に嵌合端部を有する弾性部材と、該弾性部材が支持される支持枠部とヒンジ軸部とを有する回動体とからなり、前記弾性部材は前記回動体の支持枠部に支持され且つ前記収納室にヒンジ軸部が突出するようにして収納され、前記回動体の回動とともに前記弾性部材が回動され、前記嵌合端部と前記被嵌合部との嵌合にて回動体が仮固定されてなることを特徴とする折畳携帯機器のヒンジ。
  2. 請求項1において、前記ヒンジ回動体の支持枠部は、軸方向に直交する貫通長孔状に形成され、該支持枠部に前記弾性部材が貫通状態で支持され、該弾性部材は縦方向において嵌合端部の反対側に位置する座部が常時,前記収納室の内壁面に当接してなることを特徴とする折畳携帯機器のヒンジ。
  3. 請求項1又は2において、前記弾性部材の嵌合端部は突起状として形成され、前記被嵌合部は前記嵌合端部が入り込むように嵌合する凹状として形成されてなることを特徴とする折畳携帯機器のヒンジ。
  4. 請求項1,2又は3において、前記弾性部材は嵌合端部及び座部箇所は硬質材から形成されてなることを特徴とする折畳携帯機器のヒンジ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007162790A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Togo Seisakusho Corp ナット
KR101166285B1 (ko) * 2008-08-07 2012-07-17 엘지전자 주식회사 진공 청소기
JP2017101717A (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 株式会社安川電機 開閉装置及び電子機器

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