JP2004245026A - 根固め工法用袋体及びその製造方法 - Google Patents

根固め工法用袋体及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造が簡単で且つ底部の強度を向上することができる袋体を提供することであり、そのための製造方法を提供することである。
【解決手段】根固め工法に使用するための袋体であって、括れによって生じた絞り部Mを有する円筒状布材Aが、該絞り部Mを基準として被せ返されることによって2重の袋体とされている根固め工法用袋体であり、絞り部は、布材の編成によって形成されるものでもよい。また、結束紐体R1によって外側から括れさせることで形成させてもよい。
【効果】一つの円筒状布材を被せ返すだけの簡単な作業で2重の袋体が形成されるために、製造工程が極めて容易となり、また括れ領域の編成密度を変えることで、底部の強度を調整することができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、河川や港湾などの根固め、洗堀防止、侵食防止等のための根固め工法に関し、更には、栗石、砂利、コンクリートガラ等を充填して使用するための根固め工法用袋体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
河川や港湾などの洗堀防止、侵食防止等のために袋を使った根固め工法が採用されている。
この根固め工法用袋体は、施工現場では、袋体に栗石等を充填した後、吊り上げて移動するために、底部に充填物による加重が加わった場合、その重さに十分耐えるものでなければならない。
【0003】
また、施工現場によっては、敷設する施工対象面が凹凸状態となっており、このような面に根固め工法用袋体を敷設すると、袋体の底部に不均一な応力が加わる。
更にまた、施工時に不用意に根固め工法用袋体を落下させてしまう場合もたまには生ずる。
このようなことから、根固め工法用袋体において、特に底部は、十分な強度が必要とされている。
【0004】
現在、根固め工法に使用されているネット袋として、例えば、特許文献1に記載のものがある(特許文献1参照)。
このネット袋は、合成繊維糸条で形成されたネットを筒状に縫製した有底袋体の底部が、互いに対向する2縁辺を底部中央で端縁が重なるように折り返されて一体縫接されて多重に形成され、有底袋体の開口部が吊治具取付部となっているものである。
【0005】
このネット袋では、底部中央で互いに対向する2つの縁辺がそれぞれの端縁が重なるように折り返され縫接されている。
そのために底部が多重となって強度が上がり、袋体破断等を防止することができる。
ところが、独特の折り返しにより底部が形成されるために、製造過程では、その折り返し作業に熟練を必要とし、且つ独特の縫い作業を必要とするために製造が必然的に複雑となる。
【0006】
一方、底部を含む袋体全体の強度を向上させた他の袋体として、例えば、特許文献2に開示されたような根固め工法用の大型土嚢が開発されている(特許文献2参照)。
【0007】
この大型土嚢は、合成繊維糸で編成した網地によってできている外袋とその外袋の中に配置された内袋とよりなるものである。
二つの袋よりなることから、外袋の製造と内袋の製造を別々に行わなければならず工数がかかる。
更に、施工時には、外袋に内袋を入れる作業も必要となり、また異なる2種類の袋を常に同数用意しなければならないため、施工現場における数量管理を厳しく行わねばならない。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−50428号公報
【0009】
【特許文献2】
特開2000−1828号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる技術背景をもとになされたもので、上記の従来技術の問題点を克服するためになされたものである。
すなわち、本発明は、製造が簡単で且つ底部の強度を向上することができる袋体を提供することであり、そのための製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かくして、本発明者は、このような課題背景に対して、鋭意研究を重ねた結果、円筒状布材に括れを与えて折り返すことにより一つの2重の袋体を簡単に形成できる点を見出し、この知見に基づいて本発明を完成させたものである。
【0012】
即ち、本発明は、(1)、根固め工法に使用するための袋体であって、括れによって生じた絞り部を有する円筒状布材が、該絞り部を基準として被せ返されることによって2重の袋体とされている根固め工法用袋体に存する。
【0013】
そして、(2)、絞り部は、布材の編成によって形成されているものである根固め工法用袋体に存する。
【0014】
そしてまた、(3)、絞り部は、結束紐体によって外側から括れさせた状態となっている根固め工法用袋体に存する。
【0015】
そしてまた、(4)、絞り部は、布材の編成と結束紐体によって括れさせている根固め工法用袋体に存する。
【0016】
そしてまた、(5)、絞り部は、編成密度を連続的に又は段階的に多くして括れさせている根固め工法用袋体に存する。
【0017】
そしてまた、(6)、絞り部は、一枚の組織となるように封鎖されており、且つ結束紐体によって括れさせている根固め工法用袋体に存する。
【0018】
そしてまた、(7)、絞り部が円筒状布体の長さ方向の偏在した位置に形成されている根固め工法用袋体に存する。
【0019】
そしてまた、(8)、根固め工法に使用するための袋体の製造方法であって、円筒状布材を括れさせて絞り部を形成し、その後、絞り部によって区分された2つの袋部の一方を絞り部を基準として他方に被せ返しを行い、一つの2重袋体に形成した根固め工法用袋体の製造方法に存する。
【0020】
そしてまた、(9)、根固め工法に使用するための袋体の製造方法であって、円筒状布材を結束紐体により括れさせて絞り部を形成し、その後、絞り部により区分された2つの袋部の一方を絞り部を基準として他方に被せ返しを行い、一つの2重袋体に形成した根固め工法用袋体の製造方法に存する。
【0021】
そしてまた、(10)、根固め工法に使用するための袋体の製造方法であって、編成により円筒状布材を括れさせて絞り部を形成し、その後、絞り部により区分された2つの袋部の一方を絞り部を基準として他方に被せ返しを行い、一つの2重袋体に形成した根固め工法用袋体の製造方法に存する。
【0022】
そしてまた、(11)、絞り部を形成した後、更に結束紐体を絞り部に巻き付ける根固め工法用袋体の製造方法に存する。
【0023】
そしてまた、(12)、根固め工法に使用するための袋体の製造方法であって、編成により円筒状布材に一枚の組織となるように封鎖された絞り部を形成し、その後、絞り部に挿通された結束紐体により括れた絞り部を形成し、その後、絞り部により区分された2つの袋部の一方を絞り部を基準として他方に被せ返しを行い、一つの2重袋体に形成した根固め工法用袋体の製造方法に存する。
【0024】
そしてまた、(13)、根固め工法に使用するための袋体の製造方法であって、円筒状布材を該円筒状布材の長さ方向の偏在した位置で括れさせて絞り部を形成し、その後、絞り部によって区分された2つの袋部の一方を絞り部を基準として他方に被せ返しを行い、更に大きい方の袋部の開口端を折り返して三重の開放部を有する一つの2重袋体に形成した根固め工法用袋体の製造方法に存する。
【0025】
そしてまた、(14)、絞り部を形成した後、一方の袋部に対して他方の袋部を捩じる上記、(8)〜(13)から選ばれた少なくとも1記載の根固め工法用袋体の製造方法に存する。
【0026】
本発明の目的に沿ったものであば、上記1〜7の中から選ばれた2つ以上を組み合わせた構成も採用可能であり、また上記8〜14の中から選ばれた2つ以上を組み合わせた構成も当然採用可能でる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
なお、本発明における絞り部は、括れさせる前の状態又は括れさせた後の状態のどちらかの場合も意味する。
【0028】
【第1の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態である根固め工法用袋体の出発材料となる両端が開放された円筒状布材を示す外観図である。
根固め工法用袋体は、括れさせた状態の絞り部Mを形成するために、結束紐体R1(例えば、ロープ等)を使ってその絞り部Mを形成する方法、及び袋材自体の編成中にその絞り部Mを形成する方法の2通りの方法がある。
【0029】
まず、結束紐体R1を使って括れさせた状態に絞り部Mを形成する場合の実施の形態から説明することとする。
この実施の形態は、括れさせた状態の絞り部が形成されていない円筒状布材と結束紐体を使用する場合である。
【0030】
この実施の形態の袋体は、出発材料として、図1に示すような両端が開放された円筒状布材Aを使用する。
この円筒状布材Aは、編成した編地等によって形成されていることが好ましいが、必ずしもその種類は限定されない。
このような円筒状布材Aを出発材料として、次のような手順により2重になった根固め工法用袋体が作られる。
【0031】
以下その製造手順を図2に示す模式図に基づいて説明する。
まず、図に示すような円筒状布材A〔図2(A)参照〕を用意しておき、この円筒状布材Aを略中央部からロープ等の結束紐体R1を使って外側から絞り込むように括れさせるのである〔図2(A)→(B)参照〕。
具体的には、円筒状布材Aの長さ方向の中間位置に結束紐体R1を一回又は複数回巻き付けて強く締め付けることで括れさせることが可能である。
【0032】
円筒状布材Aを絞り込むことで、中央部が括れて収束し、同時にその両側に区画された袋部A1及び袋部A2が形成される〔図2(C)参照〕。
この括れさせた状態となった絞り部Mを基準として、一方の袋部A2を他方の袋部A1に裏返すようにして折り返す、すなわち、被せ返すのである〔図2(D)参照〕。
【0033】
この作業により袋部A1の外側に袋部A2が重なるように配置された2重の袋体が形成される〔図2(E)参照〕。
すなわち、内側の袋部A1と外側の袋部A2とが両者相重なって一つの袋体となるのである。
【0034】
形成された袋体は、括れていない絞り部Mを、その結束紐体R1を使って絞り込むようにして括れさせた状態の絞り部Mとしたために、結果的に形成された底部は重なり合う部分が放射状に形成されて、強度が増大することとなる〔図13(A)参照〕。
しかも結束紐体R1は、袋部A1と袋部A2の間に挟まれて隠れ外側からは見えにくいために、外観上、スッキリしたものとなる。
【0035】
さて被せ返した後、各袋体の開放端部の付近の布目に口絞り用紐体R2及び吊り用紐体R3を挿入して取り付ければ、最終的な根固め工法用袋体が完成する〔図2(F)参照〕。
この場合、吊り用紐体R2は開放端に近い部分に、また口絞り用紐体R3はそれより離れたやや内方に取付ける。
以上で、製造手順は完了する。
【0036】
更に図2(F)の状態から内部に砕石、割石等の充填物を詰めて、口絞り用紐体R3で口部を縛る。
図3は、根固め工法用袋体に砕石、割石等の充填物を詰めた状態を示す模式図(A)、(B)及び具体図(C)である。
なお、具体図(C)は、便宜的に上部をやや吊り上げた状態を示す。
模式図(A)は、口部を縛る前、模式図(B)は、口部を縛った後を示す。
具体図(C)において、底部は、この充填状態では三角錐に近い紡錘形となり、中央部に絞り部Mが位置する状態となることが分かる。
【0037】
〔変形例〕
ところで、前述した実施の形態においては、円筒状布材Aの長さ方向の中間位置に括れさせた状態の絞り部Mを形成する場合、絞り部Mを基準として両側に形成された各々袋部、すなわち袋部A1と袋部A2とは、同じ大きさ(すなわち同じ袋丈)となり、そのために一方を他方に被せ返しても、略開口端同士は一致するものとなる。
【0038】
この変形例は、その絞り部Mを円筒状布材Aの長さ方向の中間位置より、ずれた位置に形成した場合を示す。
すなわち円筒状布材の中間部から積極的に偏在した位置に括れさせた状態の絞り部Mを形成した場合は、両袋部において袋部A1と袋部A2とは異なった大きさ(すなわち、袋丈)となる。
【0039】
図4は、袋部A2が袋部A1より大きい場合(A2>A1)の製造手順を説明する模式図である。
筒状の布材Aを用意して、図でいう中間位置よりやや上方に偏在した位置に結束紐体R1を巻き付けて絞り込む〔図4(A)→(B)参照〕。
【0040】
そのため、その絞り部Mを基準として袋部A1に袋部A2を被せ返すと、袋部A2の開口端3が袋部A1の開口端2より突出した状態となり、両者の端の位置は一致しない〔図4(C)参照〕。
従って、曲げ代部1が袋部A2の開口部に形成されることとなる。
この曲げ代部1を内側に折り返すことで袋部A1の開口端2は被われて、結果的にこの折り返した部分によって開口部は三重となる〔図4(C)→(D)参照〕。
【0041】
そして両袋部の開口部に、上述したように、口絞り用紐体R2及び吊り用紐体R3を挿入して取り付けるのであるが〔図4(E)〕、この口絞り用紐体R2及び吊り用紐体R3が開口部に形成された三重の部分に取り付けられることで、これらの紐体の取付け強度が高まることとなる。
【0042】
図5は、図4とは逆で、袋部A2が袋部A1より小さい場合(A2<A1)であり、その製造手順を説明する模式図である。
円筒状布材Aを用意して、図でいう中間位置よりやや下方に偏在した位置に結束紐体R1を巻き付けて絞り込む〔図5(A)→(B)参照〕。
【0043】
この場合は、袋部A1に袋部A2を被せ返すことで、袋部A1の開口端2が袋部A2の開口端3より突出した状態となり、袋部A1に曲げ代部1ができることとなる〔図5(C)参照〕。
この袋部A1の曲げ代部1を、今度は外側に折り返すことで袋部A2の開口端3は被われ、この折り返した部分により開口部は三重となり、強度が増す〔(図5(D)参照〕。
【0044】
以上、図4及び図5の場合、結束紐体R1を巻き付ける位置、すなわち絞り込んで括れさせる位置の取り方により、袋部A1と袋部A2との大きさのバランスを変えることができ、その結果、曲げ代部1の領域も調整できる。
第1の実施の形態では、底部において、結束紐体R1は袋部A1と袋部A2との間に隠れて配置されるために外見上見えにくい。
また結束紐体R1により積極的に円筒状布材Aを括れさせるために放射状に重なり部が形成され強度が高くなる。
【0045】
このような袋体をクレーン等で移動中に落下させた場合、外側の袋部A2に直接衝撃が加わるが、内側の袋体A1には、結束紐体R1が緩衝材となるために大きな衝撃が緩和される。
また、移動中、底部が地面と接触しても、内側の袋部A1、特にその中心部は保護される利点がある。
【0046】
【第2の実施の形態】
この実施の形態は、編成による絞り部が形成され両端が開放された円筒状布材を使用する場合である。
この実施の形態における出発材料である円筒状布材は、編地で編成されていて、その編成中に、括れて収束された絞り部Mが形成されているものである。
この方法では経編機(例えばラッセル編機)を使って円筒状の編地を編成するが、編地の編組織や密度の調整により、括れを生じさせることが可能である。
その結果、括れた絞り部Mを有する円筒状布材を作ることができる。
【0047】
従って、編成により括らせた状態の絞り部Mを形成する際、収束を強くすると接合して中央部(中心部)が接触に近く一致した状態の図6に示すような円筒状布材が製造される。
そして絞り部Mの両側には区画された2つの袋部A1及び袋部A2が形成されることとなる。
【0048】
このような編成によって絞り部が形成された円筒状布材は、編成密度を徐々に多くすることにより、次第に括れて絞り込まれていくこととなる。
従って、編成密度の設定を選択することより括れ領域の形状を変えることができる。
この括れ領域は、充填物を詰めた後に、その殆どが底部になる部分で重要であるが、底部の強度を密度の変更により自由に設定できる利点がある。
【0049】
図7は、編成による括れたさせた状態の絞り部を形成した円筒状布材を出発材料とした2重袋体の製造手順を模式的に示す。
上記のような編成によって生じた括れさせた状態の絞り部Mを有する円筒状布材を用意する〔図7(A)参照〕。
円筒状布材としては、中間位置が括れて収束し、その両側に区画された2つの袋部A1と袋部A2とが形成されているものである。
この括れさせた状態の絞り部Mを基準として、一方の袋部A2を他方の袋部A1の方に被せ返す〔(図7(B)→(C)参照〕。
【0050】
この場合、第1の実施の形態に較べて、ここでは絞り部Mを形成するためのロープ等の結束紐体Rを使わないために、放射状の重なり部が生じなく、底部中央に局所的に厚みの大きい部分が殆どなく、ほぼ均等な厚みの底面が形成される。
なお、絞り部Mの編成密度を大きく取ることで底部の強度が増大することは既に述べた。
このように2重の袋体ができた後、両袋体の開口端付近の布目に、吊り用紐体R3を、それより離れたやや内方に口絞り用紐体R2を挿入して取り付け、根固め工法用袋体を完成させる〔図7(D)参照〕。
【0051】
ところで、上述の第1の実施の形態と同じように、この実施の形態においても、編成時に、偏在した位置で括れさせた状態の絞り部Mを形成し、袋部A2を袋部A1より大きくしたり(A2>A1)、またその逆に、袋部A2を袋部A1より小さくしたり(A2<A1)することも当然可能である。
その場合も、袋部A2又は袋部A1の開口部に曲げ代部が形成されることとなり、それらを折り返すことにより開口部が三重となり強化される。
【0052】
〔変形例1〕
ここで、この実施の形態のように、出発材料である円筒状布材が括れて収束され絞り部Mが形成されている場合は、その括れ部分の密度が緻密になっている。
しかし、この絞り部Mを捩じることより、すなわち、一方の袋部に対して他方の袋部を捩じることにより、この括れ部分の強度を更に上げることができる。
【0053】
図8は、図7の製造手順に、更に捩じりを加えた場合の2重袋体の製造手順を模式的に示す。
絞り部Mを有する円筒状布材を用意し〔図8(A)参照〕、袋部A1に対して、袋A2を捩じる〔図8(B)参照〕。
ここで捩じる操作は、袋部A1を捩じってもよく、また捩じる角度は自由であり、極端には360度以上回転させることも可能である。
【0054】
一方の袋部A2を他方の袋部A1に被せ返すことで2重の袋体が形成される〔図8(C)→(D)参照〕。
最後に、開口部に口絞り用紐体R2及び吊り用紐体R3を挿入して取り付ける〔図8(E)参照〕。
【0055】
このような袋体は、一方の袋部を捩じることにより、絞り部が強く収束し、その中心から放射状に重なり部分が形成されることから〔図13(B)参照〕強度的に強くなる。
また、捩じることで、絞り部が中心に正確に位置決めされる利点もある。
【0056】
〔変形例2〕
この実施の形態は、絞り部Mが編成により2枚の組織が合体して一枚の組織となるように封鎖されているものである。
すなわち、両端が開放された円筒状布材がその絞り部Mの部分で2枚の布組織が合体して一重となって内部が封鎖されている。
この絞り部Mは、編成密度を連続的に又は段階的に多くすることで徐々に括れさせることができ、また括れの度合いも変えることができる。
当然、括れのないような絞り部M(後ほど、結束紐体R1によって括れさせる)とすることもできる(図9(D)参照)。
この場合については、後述する第3の実施の形態の変形例で詳しく説明する。
【0057】
図9は、括れ領域を示す概略図であり、図9(A)は連続的に編成密度を多くした場合、図9(B)は2段階の編成密度の領域X1、X2を付与する場合、及び図9(C)は3段階の編成密度の領域X1、X2、X3を付与する場合を、それぞれ示す。
【0058】
また、図9(D)は、絞り部と絞り部以外の部分の編成密度を同じにした場合を示す。
そのために絞り部Mは、この状態ではまだ括れていない。
このように、括れ領域の編成密度を変えることにより、割石等の充填物を充填した際にできる底部の形や強度を自由に設定することが可能となる。
なお、製造手順は、図7の例で示したような手順で行えばよい。
【0059】
【第3の実施の形態】
この実施の形態は、編成によって絞り部が形成され両端が開放された円筒状布材と結束紐体を使用する場合である。
この実施の形態においても、第2の実施の形態と同じように、編機の編成によって中間位置を収束させ括れさせた状態の絞り部Mを形成することで、図6に示すように、その両側に区画された袋部A1と袋部A2が形成される。
そして絞り部Mにロープ等の結束紐体R1を巻き付けて、括れさせた状態の絞り部Mを強く締め付け、この絞り部Mを基準として、袋部A1を袋部A2の方に被せる返すことで2重の袋体ができる。
【0060】
図10は、図7の製造手順に更に結束紐体R1を使った場合の2重袋体の製造手順を模式的に示す。
製造手順を述べると、上記のような編成によって括れさせた状態にした絞り部Mを有する円筒状布材Aを用意する〔図10(A)参照〕。
円筒状布材Aは、中間位置が括れて収束し、その両側に区画された2つの袋部A1及び袋部A2とが形成されている。
この円筒状布材Aの括れた絞り部Mに対して結束紐体R1を巻き付ける〔図10(B)参照〕。
【0061】
この場合、第1の実施の形態と異なるのは、既に絞り部Mが存在するために、強い締め付け力が必要でなく、単に結束紐体R1を巻き付けるだけで十分であり作業が簡単である。
その後、括れた絞り部Mを基準として、袋部A1を袋部A2の方に被せ返し〔図10(C)→(D)参照〕)、口絞り用紐体R2や吊り用紐体R3を挿入して取り付ければ、根固め工法用袋体が完成する〔図10(E)参照〕。
【0062】
本実施の形態では、結束紐体R1を使ったため、第1の実施の形態のように、底部において、結束紐体R1が隠れて外見上見えにくくなること〔図13(C)参照〕、落下によっても内側の袋体A1への衝撃が緩和されること等の利点を有することは言うまでもない。
【0063】
この実施の形態においても、絞り部Mの編組織を合体した一枚の組織で編成されたものにも適用することができる。
【0064】
〔変形例〕
図11は、絞り部Mが編成により2枚の組織が合体して一枚の組織に形成されている円筒状布材Aを示す。
ここで、(A)は、括れさせる前(一点鎖線は絞り部Mの領域を現す)、(B)は、括れさせる途中、(C)は括れさせた後、の状態を示す。
詳しくは絞り部Mと絞り部以外の領域の編成密度を同じにした状態で、筒状布材がその絞り部Mの部分で一体組織となって内部が封鎖されている例である。
そして、絞り部Mは、括れた状態にはなく、その編目に結束紐体R1が交互に挿通されている。
【0065】
図12は、この結束紐体R1を使った場合の2重袋体の製造手順を模式的に示す。
まず、絞り部Mと絞り部以外の部分の編成密度を同じにし、筒状布材がその絞り部Mの部分で一体組織となって内部が封鎖されているように作った円筒状布材Aを用意する〔図12(A)参照〕。
なお、一点鎖線は絞り部Mの領域を現す。
【0066】
円筒状布材Aは、中間位置が一枚の編地となって封鎖されており、その両側に区画された2つの袋部A1及び袋部A2とが形成されている。
この円筒状布材Aの絞り部Mの目(編み目)に対して結束紐体R1を挿通させておく〔図12(B)参照〕。
なお、ここでの絞り部Mはまだ括れさせていない。
【0067】
その後、結束紐体R1の両端を引っ張って絞り部Mを絞り込み括れさせる。
なお、結束紐体Rの両端は結んで固定することが好ましい。
このように円筒状布材Aを絞り込むことで、中央部が括れて収束し、同時に、その両側に区画された袋部A1及び袋部A2が形成される〔図12(C)参照〕。
【0068】
この括れた絞り部Mを基準として、袋部A1を袋部A2の方に被せ返し〔図12(D)→(E)参照〕)、口絞り用紐体R2や吊り用紐体R3を挿入して取り付ければ、根固め工法用袋体が完成する〔図12(F)参照〕。
【0069】
本実施の形態では、結束紐体R1を使ったため、第1の実施の形態のように、底部において、結束紐体R1が隠れて外見上見えにくくなること〔図13(C)参照〕、落下によっても内側の袋体A1への衝撃が緩和されること等の利点を有することは言うまでもない。
【0070】
さて、本発明の出発部材となる円筒状布材に使用する糸としては、編地用の糸、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレン、アラミド、ポリビニルアルコール等の糸が使用される。
【0071】
その糸の太さ(すなわち、一ストランド)としては、通常、2000〜300000dtex/本が採用され、好ましくは、12000〜25000dtex/本である。
また、口絞り用紐体としては、好ましくは、2〜10mmのフィラメント糸が採用される。
更にまた、吊り用紐体としては、好ましくは、8〜20mmのフィラメントが採用される。
【0072】
これら口絞り用紐体や吊り下げ用紐体の材質としては、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレン、アラミド、ポリビニルアルコール等の糸が使用される。
【0073】
以上、本発明を説明したが、本発明は実施の形態に拘束されることなく、その目的に沿った限り適宜変更が可能である。
例えば、袋体を捩じる場合は、上記のどの実施の形態においても、採用することは可能である。
【0074】
また、円筒状布材は編機により編成したもので説明したが、織機により織成した織地とすることも当然可能である。
更にまた、結束紐体としては、プラスチック線材、繊維紐材、革ベルト材、ゴム輪、金属ワイヤー材、留め具等を使用することが可能である。
【0075】
【発明の効果】
本発明の根固め工法用袋体は、一つの円筒状布材を被せ返すだけの簡単な作業で2重の袋体が形成されるために、製造工程が極めて容易となる。
括れ領域の編成密度を変えることで、底部の強度を調整することができる。
絞り部Mに結束紐体を使った場合は、接触により外側の袋部が破れても内側の袋部は保護される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態である根固め工法用袋体の出発材料となる円筒状布材を示す外観図である。
【図2】図2は、根固め工法用袋体の製造手順を説明する模式図である。
【図3】図3は、根固め工法用袋体に砕石、割石等の充填物を詰めた状態を示す模式図(A)、(B)及び具体図(C)である。
【図4】図4は、袋部A2が袋部A1より大きい場合(A2>A1)の製造手順を説明する模式図である。
【図5】図5は、袋部A2が袋部A1より小さい場合(A2<A1)の製造手順を説明する模式図である。
【図6】図6は、編成により絞り部を形成した円筒状袋体を示す外観図である。
【図7】図7は、根固め工法用袋体の製造手順を説明する模式図である。
【図8】図8は、根固め工法用袋体の製造手順を説明する模式図である。
【図9】図9は、括れ領域を示す概略図であり、(A)は連続的に編成密度を多くした場合、(B)は2段階の編成密度の領域X1、X2を付与する場合、(C)は3段階の編成密度の領域X1、X2、X3を付与する場合、図9(D)は、絞り部と絞り部以外の部分の編成密度を同じにした場合を示す。
【図10】図10は、根固め工法用袋体の製造手順を説明する模式図である。
【図11】図11は、編成により2枚の組織が合体して一枚の組織に形成されている絞り部を有する根固め工法用袋体を示す。
【図12】図12は、根固め工法用袋体の製造手順を説明する模式図である。
【図13】図13は、根固め工法用袋体の底部を示す図である。
【符号の説明】
1…曲げ代部
2…開口端
3…開口端
A…円筒状布材
A1…袋部
A2…袋部
M…絞り部
R1…結束紐体
R2…口絞り用紐体
R3…吊り用紐体

Claims (14)

  1. 根固め工法に使用するための袋体であって、括れさせた状態の絞り部を有する円筒状布材が、該絞り部を基準として被せ返されることによって2重の袋体とされていることを特徴とする根固め工法用袋体。
  2. 絞り部は、布材の編成によって形成されているものであることを特徴とする請求項1記載の根固め工法用袋体。
  3. 絞り部は、結束紐体によって外側から括れさせた状態となっていることを特徴とする請求項1記載の根固め工法用袋体。
  4. 絞り部は、布材の編成と結束紐体によって括れさせていることを特徴とする請求項1記載の根固め工法用袋体。
  5. 絞り部は、編成密度を連続的に又は段階的に多くして括れさせた状態となっていることを特徴とする請求項2記載の根固め工法用袋体。
  6. 絞り部は、一枚の組織となるように封鎖されており、且つ結束紐体によって括れさせた状態となっていることを特徴とする請求項1記載の根固め工法用袋体。
  7. 絞り部が円筒状布体の長さ方向の偏在した位置に形成されていることを特徴とする請求項1記載の根固め工法用袋体。
  8. 根固め工法に使用するための袋体の製造方法であって、円筒状布材に括れさせた状態の絞り部を形成し、その後、絞り部によって区分された2つの袋部の一方を絞り部を基準として他方に被せ返しを行い、一つの2重袋体に形成したことを特徴とする根固め工法用袋体の製造方法。
  9. 根固め工法に使用するための袋体の製造方法であって、円筒状布材に結束紐体により括れさせた状態の絞り部を形成し、その後、絞り部により区分された2つの袋部の一方を絞り部を基準として他方に被せ返しを行い、一つの2重袋体に形成したことを特徴とする根固め工法用袋体の製造方法。
  10. 根固め工法に使用するための袋体の製造方法であって、編成により円筒状布材に括れさせた状態の絞り部を形成し、その後、絞り部により区分された2つの袋部の一方を絞り部を基準として他方に被せ返しを行い、一つの2重袋体に形成したことを特徴とする根固め工法用袋体の製造方法。
  11. 絞り部を形成した後、更に結束紐体を絞り部に巻き付けることを特徴とする請求項10記載の根固め工法用袋体の製造方法。
  12. 根固め工法に使用するための袋体の製造方法であって、編成により円筒状布材に一枚の組織となるように封鎖された絞り部を形成し、その後、絞り部に挿通された結束紐体により括れた状態の絞り部を形成し、その後、絞り部により区分された2つの袋部の一方を絞り部を基準として他方に被せ返しを行い、一つの2重袋体に形成したことを特徴とする根固め工法用袋体の製造方法。
  13. 根固め工法に使用するための袋体の製造方法であって、円筒状布材に該円筒状布材の長さ方向の偏在した位置で括れさせた状態の絞り部を形成し、その後、絞り部によって区分された2つの袋部の一方を絞り部を基準として他方に被せ返しを行い、更に大きい方の袋部の開口端を折り返して三重の開放部を有する一つの2重袋体に形成したことを特徴とする根固め工法用袋体の製造方法。
  14. 絞り部を形成した後、一方の袋部に対して他方の袋部を捩じることを特徴とする請求項8〜13のいずれか1項記載の根固め工法用袋体の製造方法。
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