JP2004244989A - 格点部補強構造 - Google Patents

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JP2004244989A JP2003038323A JP2003038323A JP2004244989A JP 2004244989 A JP2004244989 A JP 2004244989A JP 2003038323 A JP2003038323 A JP 2003038323A JP 2003038323 A JP2003038323 A JP 2003038323A JP 2004244989 A JP2004244989 A JP 2004244989A
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Masamichi Tezuka
正道 手塚
Akio Shoji
明夫 正司
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Oriental Construction Co
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Oriental Construction Co
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Abstract

【課題】補強材の集中をなくし、施工性がよく、十分な耐久性を有するトラス構造またはアーチ構造の格点部補強構造を提供する。
【解決手段】トラス構造又はアーチ構造の格点部3を構成する複数の構造部材の端面間に継手空間部4を確保し、前記継手空間部4内に前記複数の構造部材端面から補強部材を突出させ、前記継手空間4内に繊維補強コンクリート7を充填することを特徴とする格点部補強構造。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築・土木の技術分野におけるトラス構造又はアーチ構造の格点部補強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
トラス構造の格点部、アーチ橋等のアーチ構造の格点部は、最近剛接合に近い接合であるため、曲げ、せん断、引張り、圧縮等の応力が集中し、その応力に対応するため格点部に鉄筋、鋼材等の補強材が集中して配置される。図3に従来のトラス構造の格点部補強構造を示す。トラス構造の格点部11は、2本のPCパイルからなる斜材12、13と上弦材又は下弦材14との継手空間15に形成される。格点部11を形成する継手空間15内には、上弦材又は下弦材14の補強鉄筋16と格点部補強鉄筋17が配筋され、さらに、PCパイルからなる斜材12、13の端部からPC鋼材18を突出させ、継手空間15内にコンクリート19を充填し、コンクリート19の固化後、PC鋼材18の先端に設置した支圧板20を介してPC鋼材18に引張力を付与する格点部補強構造が実施されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−181880号公報
【非特許文献1】
International Symposium on Connection between Steel and Concrete,Sept10−12 2001 Stuttgurt Germany,pp1250−1259,「EXPERIMENTAL STUDY ON A NEWJOINT FOR PRESTRESSED CONCRETE COMPOSITE BRIDGE WITH STEEL TRUSS WEB」
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図3に示されるように、トラス構造又はアーチ構造の格点部には、応力の集中に対応するため補強部材が集中して配置され、格点部での鉄筋等の補強材の組み立て作業が困難となり施工性に問題が生じ、また、格点部に補強材が集中することにより格点部にコンクリートを充填する際、コンクリートの行き渡りが悪くなり耐久性が低下するという問題も発生する。また、鉄筋等の補強材とコンクリートとの定着性を向上させるために、補強材の長さを長くしなければならず、打設するコンクリート量も増加することから、トラス構造又はアーチ構造により構築される構造物の重量増加、施工コストの上昇という問題も発生する。
【0005】
本発明は、補強材の集中をなくし、施工性がよく、施工コストが安く、構造物の軽量化ができ、且つ充分な耐久性を有するトラス構造又はアーチ構造の格点部補強構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本第1発明は、上記課題を解決するために、格点部補強構造において、トラス構造又はアーチ構造の格点部を形成する継手空間部内に複数の構造部材端面から補強部材を突出させ、前記継手空間内に繊維補強コンクリートを充填することを特徴とする。
【0007】
本第2発明は、本第1発明の格点部補強構造において、前記複数の構造部材が、現場打ちコンクリート、PCパイル、角形鋼管、円形鋼管、形鋼の中から選択される1つ或いは複数の組合せからなることを特徴とする。
【0008】
本第3発明は、本第1又は第2発明の格点部補強構造において、前記繊維補強コンクリート中の繊維は、鋼繊維等の金属繊維、ビニロン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、アラミド繊維、炭素繊維等の有機繊維のなかから選択される1つまたは複数の繊維の組合せからなることを特徴とする。
【0009】
【作用】
本発明の、トラス構造の格点部又はアーチ構造の格点部を形成する継手空間部内に、繊維補強コンクリートを充填する構成により、繊維補強コンクリート自体が曲げ、せん断、引張り、圧縮等の応力に対して大きな強度を有するため格点部の継手空間部内への鉄筋、鋼材等の補強部材の使用量が低減でき、さらに、繊維補強コンクリートを用いることにより継手空間部内での充填コンクリートと鉄筋、鋼材等の補強部材との定着性が向上するため補強部材の使用量を一層低減できるので、配筋作業等の困難性が軽減され、施工性が向上し、構造物の軽量化及びコストの低減化を図ることがで、且つ強度の大きい耐久性のある格点部補強構造とすることができる。
【0010】
【発明の実施形態】
本発明の実施形態を図により説明する。図1は、本発明をトラス構造の格点部に適用した一例を示すものである。1は現場打ちコンクリートで構築される上弦材又は下弦材、2は斜材としてのPCパイル、3はトラス構造の格点部である。トラス構造の格点部3を構成する継手空間部4には、上弦材又は下弦材1の補強鉄筋5及び斜材としてのPCパイル2の端部から突出するPCパイルの補強鉄筋6が突設されており、トラス構造の格点部3を構成する継手空間部4に型枠(図示せず)を設置し、鋼繊維または有機繊維あるいはそれらの組合せからなる繊維を混入した繊維補強コンクリート7打設し、養生固化させてトラス構造の格点部3を構築する。上下弦材1の部分は通常コンクリートが現場打ちにより打設される。また、上弦材又は下弦材1をPCパイル、鋼管、形鋼等のプレキャスト部材にしても良い。
継手空間部4内に充填される繊維補強コンクリート7は、繊維補強コンクリート7自体が曲げ、せん断、引張り、圧縮等の応力に対して大きな強度を有するため格点部3の継手空間部4内に配筋される補強鉄筋5,6の使用量が低減でき、さらに、繊維補強コンクリート7を用いることにより継手空間部4内での充填コンクリートと鉄筋、鋼材等の補強部材との定着性が向上するため補強部材の使用量を一層低減できるので、配筋作業等の困難性が軽減され、施工性が向上し、構造物の軽量化及びコストの低減化を図ることができ、且つ強度の大きい耐久性のある格点部補強構造とすることができる。
【0011】
図2は、斜材として鋼管8を用いた実施形態を示す。1は現場打ちコンクリートで構築される上弦材又は下弦材、8は斜材としての鋼管、3はトラス構造の格点部である。トラス構造の格点部3を構成する継手空間部4には、上弦材又は下弦材1の補強鉄筋5及び斜材としての鋼管8の内部にダイアフラム9を設置し、ダイアフラム9に一端が溶接された補強鉄筋10が突設されており、トラス構造の格点部3を構成する継手空間部4に型枠(図示せず)を設置し、継手空間4及び斜材としてのダイアフラム9までの鋼管8内に鋼繊維または有機繊維あるいはそれらの組合せからなる繊維を混入した繊維補強コンクリート7打設し、養生固化させてトラス構造の格点部3を構築する。継手空間部4及び斜材としての鋼管8内に充填される繊維補強コンクリート7は、繊維補強コンクリート7自体が曲げ、せん断、引張り、圧縮等の応力に対して大きな強度を有するため格点部3の継手空間部4内に配筋される補強鉄筋5、10の使用量が低減でき、さらに、繊維補強コンクリート7を用いることにより継手空間部4及び斜材としての鋼管8内での充填コンクリートと鉄筋、鋼材等の補強部材との定着性が向上するため補強部材の使用量を一層低減できるので、配筋作業等の困難性が軽減され、施工性が向上し、構造物の軽量化及びコストの低減化を図ることができ、且つ強度の大きい耐久性のある格点部補強構造とすることができる。
【0012】
繊維補強コンクリートに混入される繊維としては、鋼繊維等の金属繊維、ビニロン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、アラミド繊維、炭素繊維等の有機繊維のなかから選択される1つまたは複数の繊維の組合せを用いる。
【0013】
上記実施形態では、トラス構造の格点部を構成する構造部材として2本の斜材を用いた例を示したが、構造部材として斜材と鉛直材の組合せであってもよい。また、この実施形態ではトラス構造の格点部3の補強構造について説明したが、本発明は、アーチ構造の格点部に適用可能である。また、構造部材とし上下弦材1を現場打ちコンクリート、斜材をPCパイル2、鋼管8を用いた例を示しているが、本発明は、これらに限定されるものではなく、構造部材としては、上記の他に形鋼、樹脂製部材等でもよく、これらの組合せであってもよい。また、補強材として補強鉄筋を用いた例を示しているがこれらに限定されるものではなく、鋼材、PC鋼材等の他の補強材でもよく、それらの組合せであってもよい。
【0014】
【発明の効果】
本発明の、トラス構造の格点部、アーチ構造の格点部に、繊維補強コンクリートを用いるという構成により、繊維補強コンクリート自体が曲げ、せん断、引張り、圧縮等の応力に対して大きな強度を有するため、接合部への鉄筋、鋼材等の補強材の使用量を低減し、さらに、繊維補強コンクリートを用いることにより、鉄筋、鋼材等の補強材との定着性が向上させ補強材の使用量を一層低減できるので、接合部での配筋作業等の困難性が軽減され施工性が向上し、鋼材の使用量も少なくて済むのでコストの低減化を図ることがで、且つ強度の大きい耐久性の高い構造部材の接合部補強構造となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態をしめす図
【図2】本発明の別の実施形態を示す図
【図3】従来技術を示す図
【符号の説明】
1:上弦材又は下弦材
2:斜材としてのPCパイル
3:トラス構造の格点部
4:継手空間
5:上下弦材の補強鉄筋
6:PCパイルの補強鉄筋
7:繊維補強コンクリート
8:斜材としての鋼管
9:ダイアフラム
10:鋼管の補強鉄筋
11:トラス構造の格点部
12、13:斜材としてのPCパイル
14:上弦材又は下弦材
15:継手空間
16:上弦材又は下弦材の補強鉄筋
17:格点部補強鉄筋
18:PC鋼材
19:コンクリート
20:支圧板

Claims (3)

  1. トラス構造又はアーチ構造の格点部を形成する継手空間部内に複数の構造部材端面から補強部材を突出させ、前記継手空間内に繊維補強コンクリートを充填することを特徴とする格点部補強構造。
  2. 前記複数の構造部材が、現場打ちコンクリート、PCパイル、角形鋼管、円形鋼管、形鋼の中から選択される1つ或いは複数の組合せからなることを特徴とする請求項1に記載の格点部補強構造。
  3. 前記繊維補強コンクリート中の繊維は、鋼繊維等の金属繊維、ビニロン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、アラミド繊維、炭素繊維等の有機繊維のなかから選択される1つまたは複数の繊維の組合せからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の格点部補強構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007077628A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Oriental Construction Co Ltd 接合部継手構造及びその構築方法
CN103234085A (zh) * 2013-03-01 2013-08-07 浙江巨龙管业股份有限公司 掺聚丙烯纤维预应力混凝土管

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