JP2004244724A - 溶融塩電解装置 - Google Patents
溶融塩電解装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004244724A JP2004244724A JP2004013143A JP2004013143A JP2004244724A JP 2004244724 A JP2004244724 A JP 2004244724A JP 2004013143 A JP2004013143 A JP 2004013143A JP 2004013143 A JP2004013143 A JP 2004013143A JP 2004244724 A JP2004244724 A JP 2004244724A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrolytic cell
- molten salt
- gas
- heat exchange
- electrolytic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C25—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
- C25B—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
- C25B15/00—Operating or servicing cells
- C25B15/02—Process control or regulation
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C25—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
- C25B—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
- C25B1/00—Electrolytic production of inorganic compounds or non-metals
- C25B1/01—Products
- C25B1/24—Halogens or compounds thereof
- C25B1/245—Fluorine; Compounds thereof
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Automation & Control Theory (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
Abstract
【解決手段】混合溶融塩からなる電解浴を電気分解するための電解槽が設けられた溶融塩電解装置であって、前記電解槽の本体を加熱及び/又は冷却するための第1熱交換手段と、前記第1熱交換手段に対して更に空間を隔てた外周に、前記第1熱交換手段を密閉して配置された外枠と、前記外枠内に形成された減圧乃至真空の断熱層と、を備えてなる。さらに、電気的絶縁性とガスシール性が要求される箇所に電気絶縁材料とガスシール材を備える。
【選択図】図3
Description
本発明では、減圧乃至真空断熱構造を有するので、石綿、ウレタン等の断熱材による断熱層と比較して熱伝導係数が大幅に小さくなり、断熱層の厚み自体を薄くすることが可能となる。そのため電解装置を小型化することができ、且つ安全性が向上し、さらに加熱に要する加熱エネルギーの損失を減少させることが可能となる。また、パーティクルの発生もない。
なお、本発明でいうところの熱交換とは、電解槽本体を加熱、冷却、あるいはその両方によって熱を交換することを意味する。これによって、加熱あるいは冷却される電解槽と第1熱交換手段が熱的に結合することにより熱交換効率を向上させることが可能となる。また、減圧乃至真空の目安としては、凡そ10kPa〜100Paに減圧することが好ましい。10kPaに低下しないと気体による熱伝導を十分に防止できず、断熱効率が低下する。また、100Paよりも低くするには大掛かりな設備を別途設ける必要が生じ、コスト高になるので好ましくない。従って、10kPa〜1kPaの範囲内に減圧することがさらに好ましい。
本発明でいう第2熱交換手段とは、第1熱交換手段だけでは加熱しづらい部分、あるいはさらに精密な温度制御を必要とする部分等に付加した加熱、冷却、あるいはその切り替えが可能な熱交換手段をいい、例えば、電解槽底部に設けられた加熱部材、HF供給配管等に設けたヒーターを例示することができる。
電気絶縁材料は、JIS K 6911による体積固有抵抗(値)が、凡そ106Ω・m以上の固有抵抗を有する材料が例示できる。なお、電気絶縁材料としては、発生するフッ素ガス等の発生ガスに対して耐食性を有する材料で構成することが好ましく、フッ素化ゴム、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、PFA(テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等のフッ素樹脂が例示できる。電気絶縁性材料を電解槽と上蓋との間に挟み込むことにより、絶縁性を向上させることができる。また、ガスシール材としては、電気絶縁材料と同様に、発生するフッ素ガスや、HFガス等の発生ガスに対して耐食性を有する材料で構成することが好ましく、且つ気密性と弾力性を有する材料で構成することがさらに好ましく、フッ素化ゴム等が例示できる。ガスシール材は、フッ素ガス、HFガス等に晒され難い場所に設けることが好ましい。また、ガスシール性を有するとは、電解装置の使用圧力の1.1倍以上のガス圧でN2(窒素)を密封して24時間保持したときの圧力変動が温度補正した後の値で±1%以下の条件を満たすものである。このように構成することによって、外部の気体が電解槽に侵入するのを抑制することができるので、発生するガスの純度を向上させることが可能になる。また、電解浴を電気分解することで発生したガスが、電解槽外部に漏出しにくくなるので作業環境の改善や安全性を向上させることが可能となる。
このように構成にすることにより上述した電気的絶縁効果、気密性、発生ガスの純度、安全性がさらに向上する。
これにより熱交換媒体が循環するので前記電解槽を効率よく加熱あるいは冷却を行うことができ、例えば電解浴の原料となる塩の溶融や、電解時に発生する熱の除去が効率良く実施できる。
このように構成することにより、電解槽本体が陰極となっている場合に熱媒体からの漏電を防止できる。電気的に絶縁性の高い流体とは例えば、水(純水や蒸留水)、フッ素化オイル、シリコンオイル等の液体や、Arガス、Heガス等の気体が例示できるが、これらに限定されるものではない。なお、入手の容易性等を勘案すれば、水さらには純水を使用することが好ましい。
箱体は、電解槽を電解槽外部から遮蔽する目的で設けられる。箱体の材質は、電解によって発生した発生ガス、電解浴成分に対する耐食性及び耐熱性を有するものであれば特に限定されるものでなく、例えば、ステンレス鋼等の金属や、フッ素樹脂(ポリテトラフルオロエチレン)等が例示できる。また、箱体を設ける場所としては電解浴の液漏れを防止することができる場所、例えば電解槽の底部に設けることが好ましい。
電解槽1の内部は、Niまたはモネルからなる隔壁16によって、電解槽1の中心部に位置する陽極室3及び陰極室4とに分離されている。陽極室3には、陽極5が配置されており、陰極室4には、陰極6が設けられている。陽極5には低分極性炭素電極を使用することが好ましい。また、陰極6としては、Niの成形体を所定の形状に加工したものを使用することが好ましい。
また、純水を熱媒体として用いるため、後述するような陰極化した電解槽本体1aと熱媒体とが(電気的に)絶縁状態となり、その電解槽本体1aと熱媒体との間で電気的な短絡の発生を防止することができる。つまり、不純物を含まない純水であれば、電気を通しにくいので、純水を介して温水加熱装置12から電気が伝わりにくく、電解槽本体1aと熱媒体である純水との間で電気的リークが発生しにくくなる。
さらに、温水加熱装置12は、圧力調整機能を有していると、温水加熱装置12、温水パイプ53及びこれらを接続する配管を密閉した状態で接続することができる。温水を加熱することによって、密閉して接続された温水パイプ53から温水加熱装置12にかけて、配管(温水パイプ)内部の圧力が上昇した場合には、温水加熱装置12においてこの圧力を緩和する。
また、温水を冷却する場合には内部の圧力が低下するが、この場合も温水加熱装置12が圧力を補完する。このような機能を有することによって、加熱時に温水が蒸発して減少することもなく、また冷却時に配管内が減圧となって空気などの気体が浸入することもない。
この構成により、温水などの補完が不要となるため、温水への異物の混入を防止することができる。その結果、温水パイプ53などの腐食も防止できる。
1a 本体
2 電解浴
3 陽極室
4 陰極室
5 陽極
6 陰極
9 電気絶縁材料
10 ガスシール材
13 熱交換手段
17 上蓋
52 加熱部材(第2熱交換手段)
53 温水パイプ(第1熱交換手段)
53a 通路
54 外枠
55 真空断熱層(減圧乃至真空断熱層)
56 温水(熱交換媒体)
60 箱体
Claims (8)
- 混合溶融塩からなる電解浴を電気分解するための電解槽が設けられた溶融塩電解装置であって、
前記電解槽の本体を加熱及び/又は冷却するための第1熱交換手段と、
前記第1熱交換手段に対して更に空間を隔てた外周に、前記第1熱交換手段を密閉して配置された外枠と、
前記外枠内に形成された減圧乃至真空の断熱層と、を備えてなる溶融塩電解装置。 - 前記電解槽は、さらに前記電解槽の本体を加熱する第2熱交換手段を備えてなる請求項1に記載の溶融塩電解装置。
- 混合溶融塩からなる電解浴を電気分解するための電解槽が設けられた溶融塩電解装置であって、
前記電解槽の本体を加熱及び/又は冷却するための第1熱交換手段と、
前記電解槽の電気的絶縁性とガスシール性が同時に必要な個所に電気絶縁材料とガスシール材とを備えてなる溶融塩電解装置。 - 混合溶融塩からなる電解浴を電気分解するための電解槽が設けられた溶融塩電解装置であって、
前記電解槽の電気的絶縁性とガスシール性が同時に必要な個所に電気絶縁材料とガスシール材とを備えてなる請求項1または2に記載の溶融塩電解装置。 - 前記第1熱交換手段は、前記電解槽に熱交換媒体が流れる流路が形成されてなる請求項1乃至4に記載の溶融塩電解装置。
- 前記熱交換媒体が、電気絶縁性の高い流体であることを特徴とする請求項5に記載の溶融塩電解装置。
- 前記電解槽は、上部が開放された箱体に収納されている請求項1乃至6に記載の溶融塩電解装置。
- 前記混合溶融塩がフッ化水素を含むものである請求項1乃至7に記載の溶融塩電解装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004013143A JP2004244724A (ja) | 2003-01-22 | 2004-01-21 | 溶融塩電解装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003013778 | 2003-01-22 | ||
JP2004013143A JP2004244724A (ja) | 2003-01-22 | 2004-01-21 | 溶融塩電解装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004230484A Division JP3634858B2 (ja) | 2003-01-22 | 2004-08-06 | 溶融塩電解装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004244724A true JP2004244724A (ja) | 2004-09-02 |
Family
ID=33031999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004013143A Pending JP2004244724A (ja) | 2003-01-22 | 2004-01-21 | 溶融塩電解装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004244724A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008517156A (ja) * | 2004-10-21 | 2008-05-22 | ビーエイチピー ビリトン イノベーション ピーティーワイ エルティーディー | 電解製錬槽の内部冷却 |
JP2009242944A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-10-22 | Toyo Tanso Kk | フッ素ガス発生装置 |
WO2011027566A1 (ja) | 2009-09-07 | 2011-03-10 | 東洋炭素株式会社 | 電解装置 |
KR20200007935A (ko) * | 2017-06-30 | 2020-01-22 | 쇼와 덴코 가부시키가이샤 | 불소 전해조 양극 설치부, 불소 전해조 및 불소 가스의 제조 방법 |
-
2004
- 2004-01-21 JP JP2004013143A patent/JP2004244724A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008517156A (ja) * | 2004-10-21 | 2008-05-22 | ビーエイチピー ビリトン イノベーション ピーティーワイ エルティーディー | 電解製錬槽の内部冷却 |
JP4741599B2 (ja) * | 2004-10-21 | 2011-08-03 | ビーエイチピー ビリトン イノベーション ピーティーワイ エルティーディー | 電解製錬槽の内部冷却 |
JP2009242944A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-10-22 | Toyo Tanso Kk | フッ素ガス発生装置 |
WO2011027566A1 (ja) | 2009-09-07 | 2011-03-10 | 東洋炭素株式会社 | 電解装置 |
EP2476783A1 (en) * | 2009-09-07 | 2012-07-18 | Toyo Tanso Co., Ltd. | Electrolytic device |
EP2476783A4 (en) * | 2009-09-07 | 2012-10-31 | Toyo Tanso Co | ELECTROLYSIS DEVICE |
KR20200007935A (ko) * | 2017-06-30 | 2020-01-22 | 쇼와 덴코 가부시키가이샤 | 불소 전해조 양극 설치부, 불소 전해조 및 불소 가스의 제조 방법 |
KR102258314B1 (ko) | 2017-06-30 | 2021-06-01 | 쇼와 덴코 가부시키가이샤 | 불소 전해조 양극 설치부, 불소 전해조 및 불소 가스의 제조 방법 |
US11492712B2 (en) | 2017-06-30 | 2022-11-08 | Showa Denko K.K. | Anode mounting member of fluorine electrolytic cell, fluorine electrolytic cell, and method for producing fluorine gas |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100515412B1 (ko) | 용융염 전해장치 | |
JP3645495B2 (ja) | フッ素ガス発生装置 | |
US11174562B2 (en) | Method and electrolytic cell for the production of detergents and disinfectants liquids | |
WO2001077412A1 (fr) | Appareil pour la production de fluor gazeux | |
JP3617835B2 (ja) | フッ素ガス発生装置 | |
CN108405501A (zh) | 管道吹扫装置及工艺气体输送清洁系统 | |
EP1523587B1 (en) | Apparatus and method for fluorine production | |
JP3634858B2 (ja) | 溶融塩電解装置 | |
JP2004244724A (ja) | 溶融塩電解装置 | |
JP2009215578A (ja) | フッ素電解装置 | |
US20040099537A1 (en) | Fluorine gas generator and method of electrolytic bath liquid level control | |
CN208495250U (zh) | 管道吹扫装置及工艺气体输送清洁系统 | |
KR101459931B1 (ko) | 전기분해 시스템 | |
CN215264690U (zh) | 一种高热流it设备浸没式相变自然冷却系统 | |
JP5188851B2 (ja) | フッ素ガス発生装置 | |
JP3553927B2 (ja) | フッ素ガス発生装置及びその電解浴液面制御方法 | |
WO2023045549A1 (zh) | 一种真空测量系统及储运装备 | |
JP2556805B2 (ja) | プレ−ト型オゾン発生装置 | |
JP2013010989A (ja) | 電解装置 | |
JP2013103857A (ja) | オゾン生成方法ならびにオゾン供給装置 | |
KR20040110512A (ko) | 연결부를 갖는 반도체 장비 | |
JP2006336041A (ja) | 電解槽用ホース接続治具及び電気分解装置ユニット | |
TWI603561B (zh) | 真空轉接器及具有真空轉接器與真空腔之真空處理設備 | |
JPH0660094U (ja) | フッ素樹脂を使用した電気ヒーター | |
KR20050037820A (ko) | 반도체 공정실 누수 감지장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20040603 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040608 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040806 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041026 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041227 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20050107 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20050128 |