JP2004244682A - 焼結原料の擬似粒子化装置 - Google Patents

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貴之 植木
Kanji Aizawa
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Abstract

【課題】焼結鉱に適した焼結原料を製造するための簡易、経済的で設備のメンテナンス作業が容易な焼結原料の擬似粒子化装置を提供する。
【解決手段】焼用原料の擬似粒子化装置1は、含鉄原料7を転動、移送させながら擬似粒子化するロータリーミキサー4と、含鉄原料7の擬似粒子化途中で追装副原料8をロータリーミキサー4内に投射する追装コンベア10とを備えている。追装コンベア10の排出端がロータリーミキサー4内の排鉱口側の所定位置とロータリーミキサー4の排鉱口の外側位置との間を移動するように追装コンベア10を移動させる移動手段32を設けてある。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高炉に装入される焼結鉱を製造するための焼結原料の事前処理に係り、特にロータリーミキサーを用いた焼結原料の擬似粒子化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高炉に装入される製鉄用原料として焼結鉱が用いられている。この焼結鉱は、一般的に、粒径が10mm以下の鉄鉱石、珪石、蛇紋岩、またはニッケルスラグなどからなるSiO含有原料を含む含鉄原料と、生石灰、石灰石などのCaOを含有する石灰石系粉原料および粉コークスまたは無煙炭などの熱源となる固体燃料系粉原料からなる副原料とを混合して擬似粒子化した後、焼結機で焼成して製造される。通常、焼結機は下方吸引式のものが採用されており、擬似粒子化した焼結原料の下側から焼結に必要な空気を吸引し、焼結原料の上側から下側へ向かって固体燃料を燃焼させることにより焼結原料が焼成される。このため、焼結原料は十分な通気性を有し、燃料となる粉コークスまたは無煙炭などが速やかに燃焼して焼結が円滑に進むことが必要である。また、焼成後の焼結鉱が所定の強度を有することが必要である。
【0003】
このために、焼結原料の事前処理として、ロータリーミキサーによる擬似粒子化が広く行われており、上記目的を達成するため一部の副原料の追装が行われている。この追装について、例えば、特許文献1では、ロータリーミキサー内の原料流動方向の中間部位から排鉱側にかけての域内に、焼結用燃料である粉コークスの全量又は一部を、気体を輸送媒体として噴射添加する方法が提案されている。また、特許文献2では、ロータリーミキサー内の焼結原料装入側の所定領域に、気流を利用して生石灰粉や消石灰等からなるバインダーを分散添加する方法が提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開昭58−189335号公報
【特許文献2】
特開2002−20820号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2のいずれに開示された方法にあっても、追装副原料を投射する装置部分が常にロータリーミキサー内にあるため、ロータリーミキサー内の粉塵(生石灰等)が前記装置部分に付着し、固着して運転に支障をきたす。このため、定期的に運転を中止して前記装置部分を外部に引き出して付着物を除去するメンテナンス作業が必要であったが、このメンテナンス作業において前記装置部分の引き出しが困難でメンテナンス作業に多大なる時間が費やされていた。
したがって、本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、焼結鉱に適した焼結原料を製造するための簡易、経済的で設備のメンテナンス作業が容易な焼結原料の擬似粒子化装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記諸問題を解決するため、本発明のうち請求項1に係る焼用原料の擬似粒子化装置は、含鉄原料を転動、移送させながら擬似粒子化するロータリーミキサーと、前記含鉄原料の擬似粒子化途中で追装副原料を前記ロータリーミキサー内に投射する追装コンベアとを備えた焼結原料の擬似粒子化装置において、前記追装コンベアの排出端が前記ロータリーミキサー内の排鉱口側の所定位置と前記ロータリーミキサーの排鉱口の外側位置との間を移動するように前記追装コンベアを移動させる移動手段を設けたことを特徴としている。
【0007】
この擬似粒子装置によれば、追装コンベアを移動手段により移動させて追装コンベアの排出端がロータリーミキサー内の排鉱口側の所定位置に位置した状態で、擬似粒子化中の含鉄原料に追装副原料が追装コンベアから投射される。そして、追装副原料の投射を続行していると、追装コンベアの排出端がロータリーミキサー内にあるため、ロータリーミキサー内の粉塵(生石灰等)が追装コンベアの排出端に付着し、固着して運転に支障をきたす。このため、ロータリーミキサー内の粉塵が追装コンベア10の排出端にある程度付着したときに、移動手段により、追装コンベアを引き出し、追装コンベアの排出端がロータリーミキサーの排鉱口の外側位置に位置するようにする。この状態で、粉塵が付着した追装コンベア部分を掃除し、付着物を除去する。このメンテナンス作業に際し、追装コンベアの引き出しを容易に行うことができ、上記メンテナンス作業を短時間で容易に行うことができる。
【0008】
また、本発明のうち請求項2に係る焼結原料の擬似粒子化装置は、請求項1記載の発明において、前記追装コンベアのベルト速度を調整する速度調整手段を設け、前記ロータリーミキサー内に投射する追装副原料の投射初速度を調整可能としたことを特徴としている。
この擬似粒子化装置によれば、追装副原料を投射するときの、追装コンベアの排出端が位置するロータリーミキサー内の排鉱口側の位置をより排鉱口側に近づけておき、追装副原料の投射初速度を速くし、追装副原料の投射位置を投射初速度を遅くした状態と同じにすることができる。このため、追装コンベアの排出端が位置するロータリーミキサー内の排鉱口側の位置をより排鉱口側に近づけることができるので、追装コンベアに付着する付着物の付着速度を遅くし、追装コンベアに付着した付着物を除去するメンテナンス作業の頻度を少なくすることができる。
【0009】
更に、本発明のうち請求項3に係る焼結原料の擬似粒子化装置は、請求項2記載の発明において、前記追装コンベアの排出端が位置する前記ロータリーミキサー内の排鉱口側の所定位置及び前記追装コンベアのベルト速度は、前記追装副原料の投射位置が、前記含鉄原料が前記ロータリーミキサーの排鉱口に到達するまでの滞留時間が10〜90秒範囲となる下流側途中に設定した領域になるように、調整されることを特徴としている。
【0010】
この擬似粒子化装置によれば、焼結原料の焼結過程でCaOとSiOの反応が遅れ、冷間強度の低いカルシウムシリケート(CS)の生成が抑制され、塊表面に強度の高いカルシウムフェライト(CF)を、塊内部に向かっては被還元性の高いヘマタイト(He)が選択的に生成され、微細気孔が多く、被還元性に優れ冷間強度の高い焼結鉱が安定して製造可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に本発明を完成するに至った経緯及び本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る焼結原料の擬似粒子化装置の概要を示す側面図である。
図1において、焼結原料の擬似粒子化装置1は、含鉄原料7を搬送する原料コンベア2と、搬送された含鉄原料7をロータリーミキサー4内に切り出すシュート3と、含鉄原料7を転動、移送させながら擬似粒子化するロータリーミキサー4と、含鉄原料7の擬似粒子化途中で追装副原料8をロータリーミキサー4内に投射する追装コンベア10と、ロータリーミキサー4内からの粉塵を排出するためのフード5と、擬似粒子化後の焼結原料9を焼結機に搬送する排鉱コンベア6とを具備している。追装コンベア10及び排鉱コンベア6は、ロータリーミキサー4の排鉱口に近接して設けられている。含鉄原料7は、一般的に、粒径が10mm以下の鉄鉱石、珪石、蛇紋岩、またはニッケルスラグなどからなるSiO含有原料を含む。一方、追装副原料8は、生石灰、石灰石などのCaOを含有する石灰石系粉原料および粉コークスまたは無煙炭などの熱源となる固体燃料系粉原料からなる。
【0012】
ここで、追装コンベア10には、この追装コンベア10をロータリーミキサー4の長手方向に略沿う方向に移動させる移動手段32が設けられ、追装コンベア10の排出端がロータリーミキサー4内の排鉱口側の所定位置(前進位置)とロータリーミキサー4の排鉱口の外側位置(後退位置)との間を移動するようになっている。追装コンベア10の排出端は、前進位置と後退位置との間の任意の位置に停止可能となっている。
【0013】
この移動手段32の構成を図2乃至図4を参照して詳細に説明する。図2は追装コンベア10の排出端がロータリーミキサー4内の排鉱口側の所定位置に位置するときの、擬似粒子化装置のロータリーミキサー排鉱口側の側面図、図3は追装コンベア10の排出端がロータリーミキサー4の排鉱口の外側位置に位置するときの、擬似粒子化装置のロータリーミキサー排鉱口側の側面図、図4は図2のA−A矢視断面図である。
【0014】
追装コンベア10は、図2及び図3に示すように、ロータリミキサー4の長手方向に略沿う前後方向に延びるコンベア本体11を有し、このコンベア本体11の排出端(前端)には、回転自在のプーリ12が設けられ、コンベア本体11の排出端と反対側の端部(後端部)には、駆動プーリ13が設けられている。追装コンベア10は、図4に示すように、その幅方向の中心線CLがロータリーミキサー4の中心線CLに対して距離dだけ偏倚するように配置される。駆動プーリ13には、駆動プーリ13を回転駆動する駆動モータ33(図1参照)が接続されている。そして、プーリ12及び駆動プーリ13の外周には、無端状のベルト14が巻回され、このベルト14は、駆動プーリ13の回転駆動により動作するようになっている。駆動モータ33には、追装コンベア10のベルト14の速度を調整する速度調整手段34(図1参照)が接続され、ロータリーミキサー4内に投射する追装副原料の投射初速度を調整可能となっている。そして、コンベア本体11の長手方向略中央部には、複数の支柱17を介して1対の車輪19が設けられ、コンベア本体11の後端部には、複数の支柱18を介して1対の車輪20が設けられている。これら車輪19,20は、地上から立設された、レール11に平行に延びるレール21上を前後方向に移動可能となっている。レール21の前端には、前側に設けられた車輪19の前方への移動を規制する前方ストッパ22が設けられ、レール21の後端には、後側に設けられた車輪20の後方への移動を規制する後方ストッパ23が設けられている。また、地上から立設された基台25上には、図示しない回動制御手段に接続された回動ドラム26が設けられている。この回動ドラム26には、ワイヤ29が巻回されており、ワイヤ29の一端部は前側プーリ27を介して支柱18の前側に設けられた係止部30に係止され、その一方、ワイヤ29の他端部は後側プーリ28を介して支柱18の後側に設けられた係止部31に係止されている。支柱17,18、車輪19,20、レール21、ストッパ22,23、基台25、回動ドラム26、前側及び後側プーリ27,28、ワイヤ29により移動手段32を構成している。なお、図2乃至図4において、符号15,16は搬送ローラである。
【0015】
次に、擬似粒子化装置1の作用について図1乃至図4を参照して説明する。
原料コンベア2により搬送された含鉄原料7は、シュート3で切り出されロータリーミキサー4内にその装入口から装入される。すると、含鉄原料7はロータリーミキサー4内を図1中右方向に転動しながら粗粒子を核とし、その周囲に微粒子を付着させて擬似粒子化が進行する。
【0016】
そして、擬似粒子化のほとんど最終工程になった位置で、すなわち、ロータリーミキサー4の排鉱口近傍の位置で図1及び図4における矢印で示すように擬似粒子化中の含鉄原料7に追装副原料8が追装コンベア10から投射される。このとき、追装コンベア10の排出端がロータリーミキサー4内の排鉱口側の所定位置(図1の実線位置、図2の位置)に位置するように、追装コンベア10は移動手段32により移動させられている。この追装操作により、追装副原料8が擬似粒子の外装部に付着し、擬似粒子の外殻が形成される。擬似粒子の外殻が形成されると、擬似粒子の形状安定化・強度の向上につながることになる。
【0017】
なお、追装コンベア10の排出端が位置する前記ロータリーミキサー4内の排鉱口側の所定位置及び追装コンベア10のベルト14の速度は、追装副原料8の投射位置が、含鉄原料7がロータリーミキサー4の排鉱口に到達するまでの滞留時間が10〜90秒範囲となる下流側途中に設定した領域になるように、調整されることが好ましい。これにより、焼結原料の焼結過程でCaOとSiOの反応が遅れ、冷間強度の低いカルシウムシリケート(CS)の生成が抑制され、塊表面に強度の高いカルシウムフェライト(CF)を、塊内部に向かっては被還元性の高いヘマタイト(He)が選択的に生成され、微細気孔が多く、被還元性に優れ冷間強度の高い焼結鉱が安定して製造可能になる。ここで、滞留時間が10秒から90秒という領域は、ミキサーの勾配にもよるが、ロータリーミキサー4内での焼結原料の転動回数で言うと、2回転から36回転に相当し、ロータリーミキサー4の排鉱口端から0.5m〜5mに相当する。
【0018】
追装副原料8の投射を続行していると、追装コンベア10の排出端がロータリーミキサー4内にあるため、ロータリーミキサー4内の粉塵(生石灰等)が追装コンベア10の排出端に付着し、固着して運転に支障をきたす。このため、ロータリーミキサー4内の粉塵が追装コンベア10の排出端にある程度付着したときに、作業者は、回動制御手段により回動ドラム26を図2の矢印aで示す一方向に回転させて図2の矢印b方向に追装コンベア10を引き出し、図3に示すように追装コンベア10の排出端がロータリーミキサー4の排鉱口の外側位置(図1の一点鎖線位置)に位置するようにする。回動ドラム26を前記矢印aで示す一方向に回転させると、ワイヤ30の回動ドラム26より後方に位置する部分が回動ドラム26に巻きつき、ワイヤ30を介して追装コンベア10が矢印b方向に移動する。そして、図3に示す、追装コンベア10の排出端がロータリーミキサー4の排鉱口の外側位置に位置した状態で、作業者は、粉塵が付着した追装コンベア10の部分を掃除し、付着物を除去する。
【0019】
掃除が完了した後、作業者は、回動制御手段により回動ドラム26を図3の矢印cで示す他方向に回転させて図3の矢印d方向に追装コンベア10を移動させ、図2に示すように追装コンベア10の排出端がロータリーミキサー4内の排鉱口側の所定位置に位置するようにする。回動ドラム26を前記矢印cで示す他方向に回転させると、ワイヤ30の回動ドラム26より前方に位置する部分が回動ドラム26に巻きつき、ワイヤ30を介して追装コンベア10が矢印d方向に移動する。そして、図2に示す、追装コンベア10の排出端がロータリーミキサー4内の排鉱口側の所定位置に位置した状態で追装副原料8の投射を行うようにする。
【0020】
このように、図1乃至図4に示す擬似粒子化装置1にあっては、追装コンベア10の排出端がロータリーミキサー4内の排鉱口側の所定位置とロータリーミキサー4の排鉱口の外側位置との間を移動するように追装コンベア10を移動させる移動手段32を設けたので、追装コンベア10に付着した付着物を除去するメンテナンス作業に際し、追装コンベア10の引き出しを容易に行うことができ、上記メンテナンス作業を短時間で容易に行うことができる。
【0021】
なお、追装コンベア10のベルト14の速度を調整する速度調整手段34を設け、ロータリーミキサー4内に投射する追装副原料8の投射初速度を調整可能としたので、追装副原料8を投射するときの、追装コンベア10の排出端が位置するロータリーミキサー4内の排鉱口側の位置をより排鉱口側に近づけておき、追装副原料8の投射初速度を速くし、追装副原料8の投射位置を投射初速度を遅くした状態と同じにすることができる。このため、追装コンベア10の排出端が位置するロータリーミキサー4内の排鉱口側の位置をより排鉱口側に近づけることができるので、追装コンベア10に付着する付着物の付着速度を遅くし、追装コンベア10に付着した付着物を除去するメンテナンス作業の頻度を少なくすることができる。
【0022】
一方、追装コンベア10の排出端に粉塵が付着するのを防止するため、追装コンベア10の排出端を常時ロータリーミキサー4の排鉱口外側に位置させ、ロータリーミキサー4内に投射する追装副原料8の投射初速度を著しく速くすることも可能である。
以上、本発明の実施実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
【0023】
例えば、移動手段32は、追装コンベア10の排出端がロータリーミキサー4内の排鉱口側の所定位置とロータリーミキサー4の排鉱口の外側位置との間を移動するように追装コンベア10を移動させるものであれば、支柱17,18、車輪19,20、レール21、ストッパ22,23、基台25、回動ドラム26、前側及び後側プーリ27,28、ワイヤ29により構成される必要はない。
【0024】
また、追装コンベア10のベルト14の速度を調整する速度調整手段34を必ずしも設ける必要はない。
更に、追装コンベア10の排出端が位置するロータリーミキサー4内の排鉱口側の所定位置及び追装コンベア10のベルト14の速度を、追装副原料8の投射位置が、含鉄原料7がロータリーミキサー4の排鉱口に到達するまでの滞留時間が10〜90秒範囲となる下流側途中に設定した領域になるように、必ずしも調整する必要はない。
【0025】
【実施例】
(実施例1)
図5に示した装置を用いて追装副原料の投射実験を行った。
図5に示す装置は、一端に駆動プーリ101を他端に回転自在のプーリ102を配し、駆動プーリ101及びプーリ102の外周には、無端状のベルト103が巻回されている。そして、駆動プーリ101には、駆動プーリ101を回転駆動する駆動モータ104が接続され、ベルト103は、駆動プーリ101の回転駆動により動作するようになっている。駆動モータ104には、追装コンベアのベルト104の速度を調整する速度調整手段105が接続され、追装副原料106の投射初速度を調整可能となっている。そして、駆動プーリ101の中心から地上までの落下距離は1750mm(1.75m)であり、駆動プーリ101とプーリ102との間の距離は10000mm(10m)となっている。
【0026】
この投射実験においては、ベルト103の速度を60m/ min,180m/ min,240m/ min,300m/ minの4水準として追装副原料106を投射上向角度を0°として投射したときの駆動プーリ101の中心軸線から地上に到達したところまでの投射距離を測定した。
また、追装副原料106を投射したときの、駆動プーリ101の中心軸線から地上に到達したところまでの投射距離と駆動プーリ101の中心から地上までの落下距離との理論上の計算値は空気抵抗を考慮しないで計算すると下記(1)式及び(2)式により表される。
【0027】
【数1】
Figure 2004244682
【0028】
【数2】
Figure 2004244682
【0029】
ここで、θは投射上向角度、Vはベルトの速度、tは時間。gは重力加速度である。
そして、前記投射距離の測定値と計算値との比較を行った。その結果を、図6に示す。なお、図6においては、前記落下距離及び投射距離の計算値の計算に際し、投射上向角度θは0°として計算した。
【0030】
図6を参照すると、落下距離を1.75mとしたときの投射距離の測定値(主流範囲)と計算値とが、ベルト速度60m/ min,180m/ min,240m/ min,300m/ minの4水準のいずれにおいても、オーバーラップしていることがわかる。
従って、図1乃至図4に示す擬似粒子化装置1において、追装コンベア10の排出端が位置するロータリーミキサー4内の排鉱口側の所定位置及び追装コンベア10のベルト14の速度は、上記(1)式及び(2)式に基づいて調整すればよいことが理解される。
【0031】
(実施例2)
また、図5に示した装置を用いて輸送量8kg/ s(コークス:3kg/ s、石灰石:5kg/ s)の追装副原料106をベルト103の速度を300m/ s、投射上向角度を0°として投射したときの分散性を調査した。この結果を図7に示す。
【0032】
図7を参照すると、投射距離が3000mm(3m)近傍において300mmの幅に90%以上の重量が存在していることが理解される。従って、図1乃至図4に示す擬似粒子化装置1において、追装コンベア10から投射される追装副原料8は投射位置において必要以上に分散することがないといえよう。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち請求項1に係る焼結原料の擬似粒子化装置によれば、追装コンベアの排出端がロータリーミキサー内の排鉱口側の所定位置とロータリーミキサーの排鉱口の外側位置との間を移動するように追装コンベアを移動させる移動手段を設けたので、追装コンベアに付着した付着物を除去するメンテナンス作業に際し、追装コンベアの引き出しを容易に行うことができ、上記メンテナンス作業を短時間で容易に行うことができる。このため、焼結鉱に適した焼結原料を製造するための簡易、経済的で設備のメンテナンス作業が容易な焼結原料の擬似粒子化装置を提供できる。
【0034】
また、本発明のうち請求項2に係る焼結原料の擬似粒子化装置によれば、請求項1記載の発明において、前記追装コンベアのベルト速度を調整する速度調整手段を設け、前記ロータリーミキサー内に投射する追装副原料の投射初速度を調整可能としたので、追装副原料を投射するときの、追装コンベアの排出端が位置するロータリーミキサー内の排鉱口側の位置をより排鉱口側に近づけておき、追装副原料の投射初速度を速くし、追装副原料の投射位置を投射初速度を遅くした状態と同じにすることができる。このため、追装コンベアの排出端が位置するロータリーミキサー内の排鉱口側の位置をより排鉱口側に近づけることができるので、追装コンベアに付着する付着物の付着速度を遅くし、追装コンベアに付着した付着物を除去するメンテナンス作業の頻度を少なくすることができる。
【0035】
更に、本発明のうち請求項3に係る焼結原料の擬似粒子化装置によれば、請求項2記載の発明において、前記追装コンベアの排出端が位置する前記ロータリーミキサー内の排鉱口側の所定位置及び前記追装コンベアのベルト速度は、前記追装副原料の投射位置が、前記含鉄原料が前記ロータリーミキサーの排鉱口に到達するまでの滞留時間が10〜90秒範囲となる下流側途中に設定した領域になるように、調整されるので、焼結原料の焼結過程でCaOとSiOの反応が遅れ、冷間強度の低いカルシウムシリケート(CS)の生成が抑制され、塊表面に強度の高いカルシウムフェライト(CF)を、塊内部に向かっては被還元性の高いヘマタイト(He)が選択的に生成され、微細気孔が多く、被還元性に優れ冷間強度の高い焼結鉱が安定して製造可能になる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る焼結原料の擬似粒子化装置の概要を示す側面図である。
【図2】追装コンベアの排出端がロータリーミキサー内の排鉱口側の所定位置に位置するときの、擬似粒子化装置のロータリーミキサー排鉱口側の側面図である。
【図3】追装コンベアの排出端がロータリーミキサーの排鉱口の外側位置に位置するときの、擬似粒子化装置のロータリーミキサー排鉱口側の側面図である。
【図4】図2のA−A矢視断面図である。
【図5】追装副原料の投射実験装置の概略側面図である。
【図6】投射距離の測定値と計算値とを比較したグラフである。
【図7】輸送量8kg/ s(コークス:3kg/ s、石灰石:5kg/ s)の追装副原料をベルトの速度を300m/ s、投射上向角度を0°として投射したときの分散性の調査結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 焼結原料の擬似粒子装置
2 原料コンベア
3 シュート
4 ロータリーミキサー
5 フード
6 排鉱コンベア
7 含鉄原料
8 追装副原料
9 擬似粒子化後の焼結原料
10 追装コンベア
11 コンベア本体
12 プーリ
13 駆動プーリ
14 ベルト
15,16 搬送ローラ
17,18 支柱
19,20 車輪
21 レール
22 前方ストッパ
23 後方ストッパ
25 基台
26 回動ドラム
27 前側プーリ
28 後側プーリ
29 ワイヤ
30,31 係止部
32 移動手段
33 駆動モータ
34 速度調整手段

Claims (3)

  1. 含鉄原料を転動、移送させながら擬似粒子化するロータリーミキサーと、前記含鉄原料の擬似粒子化途中で追装副原料を前記ロータリーミキサー内に投射する追装コンベアとを備えた焼結原料の擬似粒子化装置において、
    前記追装コンベアの排出端が前記ロータリーミキサー内の排鉱口側の所定位置と前記ロータリーミキサーの排鉱口の外側位置との間を移動するように前記追装コンベアを移動させる移動手段を設けたことを特徴とする焼結原料の擬似粒子化装置。
  2. 前記追装コンベアのベルト速度を調整する速度調整手段を設け、前記ロータリーミキサー内に投射する追装副原料の投射初速度を調整可能としたことを特徴とする請求項1記載の焼結原料の擬似粒子化装置。
  3. 前記追装コンベアの排出端が位置する前記ロータリーミキサー内の排鉱口側の所定位置及び前記追装コンベアのベルト速度は、前記追装副原料の投射位置が、前記含鉄原料が前記ロータリーミキサーの排鉱口に到達するまでの滞留時間が10〜90秒範囲となる下流側途中に設定した領域になるように、調整されることを特徴とする請求項2記載の焼結原料の擬似粒子化装置。
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