JP2004242871A - Game machine - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技領域に遊技球を打ち込むことにより遊技を行い、識別情報の可変表示を行う可変表示手段にあらかじめ定められた特定の表示結果が導出表示されたときに特定可変入賞装置を遊技者にとって不利な第2の状態から有利な第1の状態に所定時間を上限として変化させ、特定可変入賞装置内の特別領域への遊技球の入賞が特別検出手段で検出されたときに権利状態となる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機として、遊技球を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技球が入賞すると、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。また、遊技球が特別装置作動領域(特別領域)に入賞した場合に権利状態(以下、権利発生状態ともいう。)を生起させるものがある。権利発生状態中に、例えば、始動口に遊技球が入賞したことにもとづいて、さらに所定の遊技価値(有利な状態)が遊技者に与えられる。このようなパチンコ遊技機は、一般に第3種パチンコ遊技機と呼ばれる。
【0003】
なお、遊技価値とは、遊技機の遊技領域に設けられた大入賞口などの可変入賞球装置の状態が、遊技球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態になることや、景品遊技媒体払出の条件が成立しやすくなる状態になることや封入式の遊技機等において遊技者に得点を与えたりすることである。
【0004】
第3種パチンコ遊技機には、遊技球が普通図柄作動口に入賞すると普通図柄表示装置において数字等の普通図柄(識別情報)の可変表示(変動)が開始され、可変表示の表示結果(停止識別情報)が特定の表示結果(いわゆる当り図柄)になると、普通電動役物が作動して特定入賞口に遊技球が入賞可能な状態(特定入賞口が開放した状態)になり、遊技球が特定入賞口に入賞し、入賞したことがセンサまたはスイッチによって検知されると、権利が発生し、権利発生状態において始動口に遊技球が入賞すると大入賞口が開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に移行するものがある。
【0005】
そして、大入賞口の開放期間において、所定個(例えば10個)の遊技球が大入賞口に入賞すると大入賞口は閉鎖する。そして、権利発生状態が継続している限り、再度、大入賞口が開放可能である。1回の大入賞口の開放から閉鎖までをラウンドと呼ぶ。権利発生状態は、始動口に例えば16個の遊技球が入賞するまで継続する。従って、16ラウンドのラウンドが継続しうる。ただし、権利発生状態の継続中に、再度権利を発生させるための動作(特定入賞口への遊技球の入賞)が行われた場合には、権利発生状態は終了する。なお、各開放について開放時間の上限期間(例えば9.5秒)が決められ、入賞数が所定個に達しなくても上限期間が経過すると大入賞口は閉鎖する。
【0006】
従来の第3種パチンコ遊技機では、遊技制御基板(主基板)には遊技の進行を制御するマイクロコンピュータを含む遊技制御手段が搭載され、また、払出制御基板には賞球払出しの制御を行う払出制御用マイクロコンピュータを含む払出制御手段が搭載されている。そして、遊技制御手段および払出制御手段におけるRAMの少なくとも一部がそれぞれ電源バックアップされている。従って、停電等が発生して遊技機への電力の供給が停止しても、電力の供給が復帰したときに電源バックアップされているRAMに記憶されている情報にもとづいて制御状態を電力供給が停止する前の状態に復旧させることができる(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−340549号公報(段落0056、第6図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載された第3種パチンコ遊技機では、普通図柄表示装置の可変表示の表示結果が特定の表示結果となって、特定入賞口が開放したときに電源が遮断された場合には、そのときの遊技状態に関する情報がバックアップRAMに記憶されるので、電源復帰時には、特定入賞口が開放されている途中の状態から遊技が開始されることになる。例えば、特定入賞口が5秒間開放する遊技機において、特定入賞口が開放してから3.5秒経過時に停電等による電源断が発生した場合には、電源復帰後に特定入賞口が残りの1.5秒間開放することになる。このような構成では、電源が復帰して、遊技者があわてて遊技球の発射操作を行ったとしても、遊技球が打ち出されてから特定入賞口に到達するまでの時間がかかってしまうこともあり、せっかく遊技球が特定入賞口に入賞可能な有利な状態が発生しても、電源断の発生によって実質的に特定入賞口への遊技球の入賞の機会が減少され、遊技者に極めて不利益を及ぼしてしまう。
【0009】
そこで、本発明は、特定入賞口に遊技球が入賞可能な有利な状態のときに電力供給が停止した場合に、特定入賞口への入賞の機会が減少されることを防止し、遊技者に不利益を及ぼすことがない遊技機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明による遊技機は、遊技領域に遊技球を打ち込むことにより遊技を行い、識別情報(例えば普通図柄)の可変表示を行う可変表示手段(例えば普通図柄表示装置410または普通図柄表示器10)にあらかじめ定められた特定の表示結果(例えば当り図柄)が導出表示されたときに特定可変入賞装置(例えば、可変入賞検出装置430と振分装置436とで構成される普通電動役物、または普通電動役物50)へ入賞不可能な第2の状態(例えば普通可変入賞口432または特定入賞口32を閉鎖する状態)から入賞可能な第1の状態(例えば普通可変入賞口432または特定入賞口32を開放する状態)に所定時間を上限として(例えば所定個の遊技球が入賞しない限り最大5秒間)変化させ、特定可変入賞装置内の特別領域(例えば特定入賞口439を含む領域または特別領域スイッチ48Aの側に誘導される遊技球のみが進入可能な領域)への遊技球の入賞が特別検出手段(例えば特定球検出スイッチ439aまたは特別領域スイッチ48A)で検出されたときに権利発生状態となる遊技機であって、遊技に関わる制御を行う制御手段(例えばCPU56を含む遊技制御手段)と、遊技機への電力供給が停止しても所定期間は特定可変入賞装置の状態に関する情報を記憶保持することが可能な変動データ記憶手段(例えば電源バックアップされたRAM55)と、所定電位の電源の出力電圧を監視し外部からの電力供給の停止に関わる検出条件(例えばVSL電圧が所定値(+22V)以下)が成立したときに検出信号(例えば電源断信号)を出力する電源監視手段(例えば電源監視回路920)と、を備え、制御手段は、電源監視手段からの検出信号を入力するための信号入力部(例えば入力ポート572)を備え、信号入力部への信号入力にもとづいて、電力供給の停止のための準備処理(例えばステップS452〜S481の電力供給停止時処理)を実行し、電力供給が停止したあと電力供給が再開された状態において、所定の復旧条件(例えばステップS7〜ステップS9)が成立したときには、変動データ記憶手段に保存されている特定可変入賞装置の状態に関する情報(例えば普通図柄プロセスフラグの値)にもとづいて、電力供給が停止したときに特定可変入賞装置が第1の状態であることを特定する特定可変入賞装置状態特定手段(例えばステップS82(またはステップS82a)を実行する部分)と、特定可変入賞装置状態特定手段により特定可変入賞装置が第1の状態であることが特定されたことを条件として、特定可変入賞装置を第2の状態から第1の状態に再度所定時間を上限として変化させるための処理を実行する特定可変入賞装置再実行手段(例えばステップS83を実行する部分)と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
制御手段は、可変表示手段の可変表示の表示結果を事前に決定する事前決定手段(例えば図31または図34の普通図柄判定処理を実行する部分)と、事前決定手段により可変表示の表示結果を特定の表示結果とすることが決定されたことにもとづいて、可変表示手段に特定の表示結果を導出表示させる制御を行う可変表示制御手段(例えば図20の普通図柄変動処理および図21の普通図柄停止処理を実行する部分)と、を備え、特定可変入賞装置再実行手段は、特定の表示結果を可変表示手段に再度導出表示させる制御を可変表示制御手段に行わせるための処理(例えばステップS89a,S89b)を実行するように構成されていてもよい。
【0012】
可変表示制御手段は、事前決定手段により可変表示の表示結果を特定の表示結果とすることが決定されたことにもとづいて、可変表示手段における識別情報の可変表示を所定のリーチ表示状態(例えば2つの図柄が揃った状態)とした後、特定の表示結果を導出表示させる制御を行い、特定可変入賞装置再実行手段は、所定のリーチ表示状態を可変表示手段に再度表示させる制御を可変表示制御手段に行わせるための処理(例えばステップS89d〜S89g)を実行するように構成されていてもよい。
【0013】
制御手段は、特定可変入賞装置状態特定手段により特定可変入賞装置が第1の状態であることが特定されたことを条件として、特定可変入賞装置が第2の状態から第1の状態に再度所定時間を上限として変化することを事前に報知する再実行報知手段(例えばステップS84,S89c,S89h,S86を実行する部分)を備えているのが好ましい。
【0014】
制御手段は、特定可変入賞装置再実行手段による処理が実行されたこと(例えば再実行情報)を外部(例えばホールコンピュータ等)に情報出力する再実行情報出力手段(例えば情報出力回路66)を備えているのが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
図1は第3種パチンコ遊技機の遊技盤401を正面からみた正面図である。遊技盤401は、パチンコ遊技機の本体に着脱可能に取付けられる。
【0016】
図1に示すように、遊技盤401の前面には、発射された打球を誘導するための誘導レール402が設けられている。また、遊技盤401の前面には、遊技領域403が設けられている。遊技領域403の中央付近には、普通図柄表示装置(可変表示装置)410が設けられている。普通図柄表示装置410は、背面に形成されている取付基板411によって、遊技盤401の前面に取付けられている。この実施の形態では、普通図柄表示装置410には、「左」、「中」、「右」の3つの図柄表示エリアがあるLCD表示器(液晶表示装置)412が設けられている。取付基板411には、3つの図柄表示エリアを囲む窓枠を有する表示窓411aが形成されている。
【0017】
取付基板411の上部には、入賞口413と、4個のLEDからなる普通図柄始動記憶表示器414が設けられている。普通図柄始動記憶表示器414は、4個を上限として、後述する始動球検出スイッチ405による通過検出がある毎に、点灯している表示部を1つずつ増やす。そして、普通図柄表示装置410での普通図柄の変動が開始される毎に、点灯している表示部を1つ減らす。
【0018】
普通図柄表示装置410の下部には、始動球通過口(ゲート)404が設けられている。始動球通過口404を通過した打球は、始動球通過口404に設けられた始動球検出スイッチ(ゲートスイッチ)405によって検出される。なお、この実施の形態では、始動球検出スイッチ405が打球を検出したことに応じて、普通図柄表示装置410において図柄表示エリアにおける図柄の変動が開始されるように制御される。また、始動球通過口404の下部には、入賞口406が設けられている。入賞口406は、始動球通過口404を通過した打球を入賞球として受け入れる。
【0019】
普通図柄表示装置410の右側には、回転体420が配置されている。回転体420は、遊技盤401の前面に取付けられる取付板を有し、その取付板の前面に包囲枠が突設され、包囲枠の内側の回転体モータ471(図1において図示せず)によって時計回り方向に回転駆動される構造をなしている。回転体420の外周部には、1個の打球を受け入れる球受凹部421が形成されている。球受凹部421は、回転体420が回転して包囲枠の上部に形成されている作動入賞口422(始動領域の一例)から入った打球を受け入れることが可能な構成とされている。球受凹部421に受け止められた打球は、取付板の背面に導かれ、作動球検出スイッチ423(始動検出手段の一例)によって検出される。作動球検出スイッチ423が権利発生状態中に打球を検出することで、後述する可変入賞球装置450が開放制御される大当り遊技状態(特定遊技状態)が発生する。
【0020】
普通図柄表示装置410の左側方には、可変入賞検出装置430が設けられている。可変入賞検出装置430では、入賞球検出スイッチ431によって入賞球が検出される。可変入賞検出装置430の上端部分には、普通可変入賞口432が設けられている。普通可変入賞口432には、左右一対の開閉片433a,433bが設けられている。開閉片433a,433bは、遊技盤401の裏面に配された普通電役ソレノイド472(図1において図示せず)の駆動にもとづいて傾動位置と垂直位置との間で変動自在とされる。開閉片433a,433bは、普通電役ソレノイド472がオンしているときには普通可変入賞口432を開放する傾動状態(遊技者にとって有利な第1の状態)となり、普通電役ソレノイド472がオフしているときには普通可変入賞口432を閉鎖する垂直状態(遊技者にとって不利な第2の状態)となる。なお、この実施の形態では左右一対の開閉片433a,433bが傾動状態となることによって普通可変入賞口432を開放するものが例示されているが、他の構造(例えば開閉板が垂直状態から水平状態に変化して遊技球を受け止めて可変入賞口に導く構造)のものを用いてもよい。また、垂直位置にある開閉片433a,433bの上方には、普通可変入賞口432への打球の入賞を阻止する障害釘434が設けられている。可変入賞検出装置430の下端部分には、入賞球検出スイッチ431によって検出された打球を下方に通過させる入賞球通過口435が設けられている。
【0021】
入賞球通過口435の下部には、入賞球通過口435からの打球を受け入れて権利発生状態の発生の有無を決定する振分装置436が設けられている。なお、この実施の形態では、可変入賞検出装置430と振分装置436とで可変入賞球装置が構成されている。また、この実施の形態では、可変入賞検出装置430と振分装置436とで構成される可変入賞球装置が、普通図柄表示装置410における表示結果にもとづいて遊技者にとって有利な状態である開放状態になる普通電動役物(特定可変入賞装置)に相当する。
【0022】
図2は、振分装置436の構成例を示す説明図である。図2に示すように、振分装置436には、入賞空間形成部材437によって、入賞球通過口435からの打球が受け入れられる入賞空間が形成されている。入賞空間形成部材437は、C字状の枠部437aと、入賞口437bと、透明な前面被覆部437cとを有している。入賞空間形成部材437によって形成される入賞空間のほぼ中央には、左右一対の停留凹部438aを前端に有する入賞球停留部材438が設けられている。入賞球停留部材438は、背面側に設けられている入賞球停留ソレノイド473(図2において図示せず)の駆動によって、遊技盤401に対して前後方向に動作する。入賞球停留ソレノイド473がオンして入賞球停留部材438が前方に位置しているときには、停留凹部438aが入賞空間に突出された状態となる。また、入賞球停留ソレノイド473がオフして入賞球停留部材438が後方に位置しているときには、停留凹部438aが遊技盤401の内部に入り込んで入賞空間から没入された状態となる。入賞球停留部材438の上方には、遊技盤401の裏面の特定球検出スイッチ439a(図2において図示せず)に入賞空間内の打球を導く特定入賞口439が設けられている。なお、特定入賞口439を含む領域が特別領域である。また、特定球検出スイッチ439aは特別検出手段に相当する。
【0023】
さらに、入賞球停留部材438の下方には、特定入賞口439に入らなかった打球を通常の入賞球として処理するための普通入賞口440が設けられている。なお、特定入賞口439の前方部分に位置する前面被覆部437cには、打球を特定入賞口439に誘導するための誘導突起437dが形成されている。
【0024】
振分装置436内での入賞球の動作について説明する。普通図柄表示装置410における表示結果が当り図柄である場合に、開閉片433a,433bが駆動されて可変入賞口432が所定時間開放される。可変入賞口432から打球が入賞すると、1個目と2個目の入賞球は、図2に示すように、遊技領域403から突出している停留凹部438a上に停留される。次いで、3個目の入賞球があると、3個目の入賞球は、1個目、2個目の入賞球および誘導突起437dによって特定入賞口439に誘導される。そして、3個目の入賞球が特定球検出スイッチ439aによって検出され、権利発生状態が発生する。なお、停留凹部438a上に停留されている1個目と2個目の入賞球は、所定時間経過後に停留凹部438aが後方に移動されることで停留凹部438aでの停留が解除され、普通入賞口440に導かれて通常の入賞球として処理される。
【0025】
次に、普通図柄表示装置410の下方位置に設けられている可変入賞球装置450の構成について説明する。可変入賞球装置450は、遊技盤401の表面に取付けられる取付基板451を有する。取付基板451の中央部分には、特別可変入賞口451aが設けられている。この実施の形態では、特別可変入賞口451aに開閉部材452が設けられ、開閉部材452が特別可変入賞口(大入賞口)451aを開閉する手段となる。開閉部材452は、大当り状態においてソレノイド453によって開状態とされる。特別可変入賞口451aから遊技盤401の背面に導かれた入賞球は、入賞球検出スイッチ454によって検出される。また、特別可変入賞口451aの左右には、通常の入賞口455が設けられている。
【0026】
さらに、遊技盤401には、入賞口460が設けられ、遊技球の入賞口460への入賞は、対応して設けられている入賞口スイッチによって検出される。遊技領域403の左右周辺には、サイドランプ飾り461、風車ランプ462が内蔵されている左右の風車が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収するアウト口463がある。また、遊技領域403の外側の左右上部には、効果音を発する複数のスピーカ(図示せず)が設けられている。また、遊技領域403の外周には、図示はしないが、景品球払出時に点灯する賞球ランプ、補給球が切れたときに点灯する球切れランプ、遊技効果LEDなどの発光体が設けられている。
【0027】
次に、この実施の形態におけるパチンコ遊技機の動作について説明する。打球発射装置から発射された打球は、誘導レール402を通って遊技領域403に入り、その後、遊技領域403を下りてくる。打球が始動球通過口404を通って始動球検出スイッチ405で検出されると、図柄の変動を開始できる状態であれば、普通図柄表示装置410の3つの図柄表示部に表示されている図柄(例えば、数字)が連続的に変化する状態になる。図柄の変動を開始できる状態でなければ、普通図柄始動記憶を1増やす。
【0028】
普通図柄表示装置410内の画像の回転は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の図柄の組み合わせが権利発生図柄の組み合わせ(当り図柄)となると、可変入賞検出装置430の開閉片433a,433bが、一定時間経過するまで開放し、入賞球が振分装置436に導かれる。
【0029】
次いで、振分装置436の入賞空間内の特定入賞口439に打球が誘導されて特定球検出スイッチ439aに遊技球が導かれると、権利発生状態となる。権利発生状態が継続しているときに、遊技球が回転体420の球受凹部421に入賞して作動球検出スイッチ423をオンさせると、大当り状態が発生して可変入賞球装置450の特別可変入賞口451aが開放される。そして、大当り状態は、権利発生状態が継続していれば、打球が回転体420の球受凹部421に入賞する毎に繰り返される。ただし、権利発生状態の継続は、権利発生状態中に再度入賞空間内の特定球検出スイッチ439aに打球が誘導されたとき、または、作動球検出スイッチ423において所定個数(例えば、16個)の入賞球が検出されたことによって終了する。
【0030】
なお、この実施の形態の第3種パチンコ遊技機では、普通図柄表示装置410における可変表示の表示結果が特別な表示結果(例えば確変図柄)が導出表示された場合に、遊技状態を、低確率状態(通常遊技状態、以下、通常状態ともいう。)から、以後の可変表示の表示結果が特定の表示結果になる確率が高くなる高確率状態(確率変動状態;確変状態)に移行させる。高確率状態に移行させる時点は、権利発生状態が発生した後、権利発生状態が終了する時点や最終回の大入賞口の開放が終了した時点である。ここで、導出表示とは、普通図柄が変動表示(可変表示)された後に停止表示されることである。
【0031】
このような第3種パチンコ遊技機では、普通電動役物が作動して特定入賞口439に遊技球が入賞可能な状態になっても特定入賞口439に遊技球が入賞せず権利発生状態が発生しなかった場合には、高確率状態に移行させるタイミングが生じないことになる。しかし、それでは遊技者に不利になる等の理由で、権利発生状態が発生しなかった場合でも、普通図柄表示装置410において確変図柄が導出表示されていた場合には、高確率状態に移行させるように構成されている。以下、権利発生状態が発生しなかった場合に高確率状態に移行させることを、確変保証と呼ぶ。
【0032】
図3はパチンコ遊技機を正面からみた正面図である。パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取り付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ遊技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構部品等が取り付けられる機構板と、それらに取り付けられる種々の部品(遊技盤401を除く。)とを含む構造体である。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。打球供給皿3が満杯になると、遊技球は余剰玉受皿4に導かれる。さらに遊技球が払い出されると満タンスイッチ48がオンする。ガラス扉枠2の背面には、遊技盤401が着脱可能に取り付けられる。なお、遊技盤401は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。
【0033】
遊技領域403の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域403の外周には、天枠ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ28c等が設けられている。そして、この例では、左枠ランプ28bの近傍に、賞球残数があるときに点灯する賞球ランプ51が設けられ、天枠ランプ28aの近傍に、補給球が切れたときに点灯する球切れランプ52が設けられている。さらに、図3には、パチンコ遊技機1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることによって球貸しを可能にするカードユニット50も示されている。
【0034】
カードユニット50には、使用可能状態であるか否かを示す使用可表示ランプ151、カード内に記録された残額情報に端数(100円未満の数)が存在する場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられる度数表示LEDに表示させるための端数表示スイッチ152、カードユニット50がいずれの側のパチンコ遊技機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器153、カードユニット50内にカードが投入されていることを示すカード投入表示ランプ154、記録媒体としてのカードが挿入されるカード挿入口155、およびカード挿入口155の裏面に設けられているカードリーダライタの機構を点検する場合にカードユニット50を解放するためのカードユニット錠156が設けられている。
【0035】
次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造について図4を参照して説明する。図4は、遊技機を裏面から見た背面図である。
【0036】
図4に示すように、遊技機裏面側では、可変表示装置410におけるLCD表示器412の表示制御を行う図柄制御基板80を含む可変表示制御ユニット49、遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板(主基板)31が設置されている。また、球払出制御を行う払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された払出制御基板37が設置されている。さらに、遊技盤401に設けられている普通図柄始動記憶表示器414、サイドランプ飾り461、風車ランプ462等を点灯制御するランプ制御手段が搭載されたランプ制御基板35、スピーカ27(図1において図示せず)からの音発生を制御する音制御手段が搭載された音制御基板70も設けられている。また、DC30V、DC21V、DC12VおよびDC5Vを作成する電源回路が搭載された電源基板910や発射制御基板91が設けられている。
【0037】
遊技機裏面において、上方には、各種情報を遊技機外部に出力するための各端子を備えたターミナル基板160が設置されている。ターミナル基板160には、少なくとも、球切れ検出スイッチの出力を導入して外部出力するための球切れ用端子、賞球個数信号を外部出力するための賞球用端子および球貸し個数信号を外部出力するための球貸し用端子が設けられている。また、中央付近には、主基板31からの各種情報を遊技機外部(例えばホールコンピュータ)に出力するための各端子を備えた情報端子盤34が設置されている。
【0038】
さらに、各基板(主基板31や払出制御基板37等)に含まれる記憶内容保持手段(例えば、電力供給停止時にもその内容を保持可能な変動データ記憶手段すなわちバックアップRAM)に記憶されたバックアップデータをクリアするための操作手段としてのクリアスイッチ921が搭載されたスイッチ基板190が設けられている。スイッチ基板190には、クリアスイッチ921と、主基板31等の他の基板と接続されるコネクタ922が設けられている。
【0039】
貯留タンク38に貯留された遊技球は誘導レールを通り、賞球ケース40Aで覆われた球払出装置に至る。球払出装置の上部には、遊技媒体切れ検出手段としての球切れスイッチ187が設けられている。球切れスイッチ187が球切れを検出すると、球払出装置の払出動作が停止する。球切れスイッチ187は遊技球通路内の遊技球の有無を検出するスイッチであるが、貯留タンク38内の補給球の不足を検出する球切れ検出スイッチ167も誘導レールにおける上流部分(貯留タンク38に近接する部分)に設けられている。球切れ検出スイッチ167が遊技球の不足を検知すると、遊技機設置島に設けられている補給機構から遊技機に対して遊技球の補給が行われる。
【0040】
入賞にもとづく景品としての遊技球や球貸し要求にもとづく遊技球が多数払い出されて打球供給皿3が満杯になり、さらに遊技球が払い出されると、遊技球は余剰球受皿4に導かれる。さらに遊技球が払い出されると、満タンスイッチ48がオンする。その状態では、球払出装置内の払出モータの回転が停止して球払出装置の動作が停止するとともに発射装置の駆動も停止する。
【0041】
図5は、主基板31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図5には、払出制御基板37、ランプ制御基板35、音制御基板70、発射制御基板91および図柄制御基板80も示されている。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路53と、始動球検出スイッチ405、作動球検出スイッチ423、入賞球検出スイッチ431,454、特定球検出スイッチ439a、入賞口406,413,455,460に入賞した遊技球を検出する入賞口スイッチ406a,413a,455a,455b,460a等からの信号を基本回路53に与えるスイッチ回路58と、普通可変入賞口432の開閉片433a,433bを開閉する普通電役ソレノイド472、入賞球停留部材438を動作させる入賞球停留ソレノイド473および大入賞口(特別電動役物)を開放するための大入賞口ソレノイド453を基本回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回路59と、回転体420を回転させる回転体モータ471を駆動するモータ回路64とが搭載されている。
【0042】
なお、始動球検出スイッチ405、作動球検出スイッチ423、入賞球検出スイッチ431,454、特定球検出スイッチ439a、入賞口406,413,455,460に入賞した遊技球を検出する入賞口スイッチ406a,413a,455a,455b,460a等のスイッチは、センサと称されているものでもよい。すなわち、遊技球を検出できる遊技媒体検出手段(この例では遊技球検出手段)であれば、その名称を問わない。また、スイッチ回路58には、満タンスイッチ48等からの信号も入力される。
【0043】
また、主基板31には、基本回路53から与えられるデータに従って、遊技機の遊技状態に関わる各種情報の情報出力信号を情報端子盤34を介してホールコンピュータ等の外部装置に出力する情報出力回路66が搭載されている。情報出力信号に含まれる各種情報として、例えば、普通図柄表示装置410における普通図柄の可変表示開始に利用された始動球の個数を示す有効始動情報、当りの発生を示す当り情報、権利発生状態の発生を示す権利情報、大当りの発生を示す大当り情報、確率変動が生じたことを示す確変情報、特定可変入賞装置再実行手段による処理(普通電動役物の開放中に電源断が発生したときに、電源復帰時に再び所定時間経過するまで普通電動役物を開放する処理;図13のステップS82,S83参照)が実行されたことを示す再実行情報などがある。
【0044】
遊技制御手段に相当する基本回路53は、ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段(変動データを記憶する手段)としてのRAM55、プログラムに従って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。この実施の形態では、ROM54,RAM55はCPU56に内蔵されている。すなわち、CPU56は、1チップマイクロコンピュータである。なお、1チップマイクロコンピュータは、少なくともRAM55が内蔵されていればよく、ROM54およびI/Oポート部57は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、CPU56はROM54に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、CPU56が実行する(または、処理を行う)ということは、具体的には、CPU56がプログラムに従って制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているCPUについても同様である。
【0045】
また、RAM(CPU内蔵RAMであってもよい。)55の一部または全部が、電源基板910において作成されるバックアップ電源よってバックアップされているバックアップRAMである。すなわち、遊技機に対する電力供給が停止しても、所定期間は、RAM55の一部または全部の内容は保存される。
【0046】
遊技球を打撃して発射する打球発射装置は発射制御基板91上の回路によって制御される駆動モータ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆動力は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。すなわち、発射制御基板91上の回路によって、操作ノブ5の操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御される。
【0047】
この実施の形態では、ランプ制御基板35に搭載されているランプ制御手段が、遊技盤に設けられている普通図柄始動記憶表示器414、サイドランプ飾り461および風車ランプ462の表示制御を行うとともに、枠側に設けられている各ランプ・LED、賞球ランプおよび球切れランプの表示制御を行う。なお、各ランプは他の種類の発光体でもよく、この実施の形態および他の実施の形態で用いられているLEDも他の種類の発光体でもよい。すなわち、ランプやLEDは発光体の一例である。また、普通図柄を可変表示する普通図柄表示装置410の表示制御(具体的にはLCD表示器412の表示制御)は、図柄制御基板80に搭載されている表示制御手段によって行われる。
【0048】
なお、この実施の形態では、ランプ制御基板35に搭載されているランプ制御手段が各種発光体の点灯制御を行い、音制御基板70に搭載されている音制御手段がスピーカ27の制御を行い、図柄制御基板80に搭載されている表示制御手段が普通図柄表示装置410の表示制御を行っているが、演出制御基板を設け、演出制御基板に搭載されている演出制御手段が、発光体、音、図柄表示装置の制御を行ってもよい。
【0049】
図6は、図柄制御基板80内の回路構成を、LCD表示器412、主基板31の出力ポート(ポート0,2)570,572および出力バッファ回路620,62Aとともに示すブロック図である。出力ポート(出力ポート2)572からは表示制御コマンドのコマンドデータである8ビットのデータが出力され、出力ポート570からはコマンドデータの取り込みを指示するための1ビットのストローブ信号(INT信号)が出力される。
【0050】
表示制御用CPU101は、制御データROM102に格納されたプログラムに従って動作し、主基板31からノイズフィルタ107および入力バッファ回路105Bを介してINT信号が入力されると、入力バッファ回路105Aを介して表示制御コマンドを受信する。入力バッファ回路105A,105Bとして、例えば汎用ICである74HC540,74HC14を使用することができる。なお、表示制御用CPU101がI/Oポートを内蔵していない場合には、入力バッファ回路105A,105Bと表示制御用CPU101との間に、I/Oポートが設けられる。
【0051】
そして、表示制御用CPU101は、受信した表示制御コマンドに従って、LCD表示器412に表示される画面の表示制御を行う。具体的には、表示制御コマンドに応じた指令をVDP103に与える。VDP103は、キャラクタROM86から必要なデータを読み出す。VDP103は、入力したデータに従ってLCD表示器412に表示するための画像データを生成し、R,G,B信号および同期信号をLCD表示器412に出力する。
【0052】
なお、図6には、VDP103をリセットするためのリセット回路83、VDP103に動作クロックを与えるための発振回路85、および使用頻度の高い画像データを格納するキャラクタROM86も示されている。キャラクタROM86に格納される使用頻度の高い画像データとは、例えば、LCD表示器412に表示される人物、動物、または、文字、図形もしくは記号等からなる画像などである。
【0053】
入力バッファ回路105A,105Bは、主基板31から図柄制御基板80へ向かう方向にのみ信号を通過させることができる。従って、図柄制御基板80側から主基板31側に信号が伝わる余地はない。すなわち、入力バッファ回路105A,105Bは、入力ポートともに不可逆性情報入力手段を構成する。図柄制御基板80内の回路に不正改造が加えられても、不正改造によって出力される信号が主基板31側に伝わることはない。
【0054】
高周波信号を遮断するノイズフィルタ107として、例えば3端子コンデンサやフェライトビーズが使用されるが、ノイズフィルタ107の存在によって、表示制御コマンドに基板間でノイズが乗ったとしても、その影響は除去される。また、主基板31のバッファ回路620,62Aの出力側にもノイズフィルタを設けてもよい。
【0055】
次に、電源基板910の構成を図7および図8のブロック図を参照して説明する。図7は、電源基板910における直流電圧作成部分を示すブロック図である。電源基板910には、遊技機内の各電気部品制御基板や機構部品への電力供給を実行または遮断するための電源スイッチ914が設けられている。なお、電源スイッチ914は、遊技機において、電源基板910の外に設けられていてもよい。電源スイッチ914が閉状態(オン状態)では、交流電源(AC24V)がトランス911の入力側(一次側)に印加される。トランス911は、交流電源(AC24V)と電源基板910の内部とを電気的に絶縁するためのものであるが、その出力電圧もAC24Vである。また、トランス911の入力側には、過電圧保護回路としてのバリスタ918が設置されている。
【0056】
電源基板910は、電気部品制御基板(主基板31、払出制御基板37、ランプ制御基板35、音制御基板70および図柄制御基板80)と独立して設置され、遊技機内の各電気部品制御基板および機構部品が使用する電圧を生成する。この例では、AC24V、VSL(DC+30V)、VLP(DC+24V)、VDD(DC+12V)およびVCC(DC+5V)を生成する。また、バックアップ電源(VBB)すなわちバックアップRAMに記憶内容を保持させるための記憶保持手段となるコンデンサ916は、DC+5V(VCC)すなわち各基板上のIC等を駆動する電源のラインから充電される。また、+5Vラインとバックアップ+5V(VBB)ラインとの間に、逆流防止用のダイオード917が挿入される。なお、VSLは、整流平滑回路915において、整流素子でAC24Vを整流昇圧することによって生成される。VSLは、ソレノイド駆動電源となる。また、VLPは、ランプ点灯用の電圧であって、整流回路912において、整流素子でAC24Vを整流することによって生成される。
【0057】
電源電圧生成手段としてのDC−DCコンバータ913は、1つまたは複数のレギュレータIC(図7では2つのレギュレータIC924A,924Bを示す。)を有し、VSLにもとづいてVDDおよびVCCを生成する。レギュレータIC(スイッチングレギュレータ)924A,924Bの入力側には、比較的大容量のコンデンサ923A,923Bが接続されている。従って、外部からの遊技機に対する電力供給が停止したときに、VSL、VDD、VCC等の直流電圧は、比較的緩やかに低下する。
【0058】
図8に示すように、トランス911から出力されたAC24Vは、そのままコネクタ922Aに供給される。また、VLPは、過電流の供給を防止する過電流防止手段としてのヒューズF01を介してコネクタ922Bに供給される。また、ヒューズF01のコネクタ922B側とグラウンド(接地電位)との間には、LED(LD01)と抵抗(R01)の直列体が接続されている。
【0059】
VSLは、ヒューズF02を介してコネクタ922Aに供給される。ヒューズF02のコネクタ922A側とグラウンドとの間には、LED(LD02)と抵抗(R02)の直列体が接続されている。また、VSLは、ヒューズF03を介してコネクタ922Bに供給される。ヒューズF03のコネクタ922B側とグラウンドとの間には、LED(LD03)と抵抗(R03)の直列体が接続されている。さらに、VSLは、ヒューズF04を介してコネクタ922Cに供給される。ヒューズF04のコネクタ922C側とグラウンドとの間には、LED(LD04)と抵抗(R04)の直列体が接続されている。
【0060】
VDDは、ヒューズF05を介してコネクタ922Aに供給される。ヒューズF05のコネクタ922A側とグラウンドとの間には、LED(LD05)と抵抗(R05)の直列体が接続されている。また、VDDは、ヒューズF06を介してコネクタ922Bに供給される。ヒューズF06のコネクタ922B側とグラウンドとの間には、LED(LD06)と抵抗(R06)の直列体が接続されている。さらに、VDDは、ヒューズF07を介してコネクタ922Cに供給される。ヒューズF07のコネクタ922C側とグラウンドとの間には、LED(LD07)と抵抗(R07)の直列体が接続されている。
【0061】
VCCは、ヒューズF08を介してコネクタ922Aに供給される。ヒューズF08のコネクタ922A側とグラウンドとの間には、LED(LD08)と抵抗(R08)の直列体が接続されている。また、VCCは、ヒューズF09を介してコネクタ922Bに供給される。ヒューズF09のコネクタ922B側とグラウンドとの間には、LED(LD09)と抵抗(R09)の直列体が接続されている。さらに、VCCは、ヒューズF10を介してコネクタ922Cに供給される。ヒューズF10のコネクタ922C側とグラウンドとの間には、LED(LD10)と抵抗(R10)の直列体が接続されている。
【0062】
なお、コネクタ922Aに接続されるケーブルは、払出制御基板37に接続される。また、コネクタ922Bに接続されるケーブルは、演出制御基板80に接続される。そして、コネクタ922Cに接続されるケーブルは、主基板31に接続される。従って、コネクタ922Cには、VBBも供給されている。
【0063】
また、電源基板910には、押しボタン構造のクリアスイッチ921が搭載されている。クリアスイッチ921が押下されるとローレベル(オン状態)のクリアスイッチ信号が出力され、コネクタ922Cを介して主基板31に送信される。また、クリアスイッチ921が押下されていなければハイレベル(オフ状態)の信号が出力される。なお、クリアスイッチ921は、押しボタン構造以外の他の構成であってもよい。また、クリアスイッチ921は、遊技機において、電源基板910以外に設けられていてもよい。
【0064】
また、ヒューズF01〜F10は、取り外しが可能(交換可能)なタイプのものではなく、電源基板910に固定されているタイプのものである。すなわち、交換不能に基板(この例では電源基板910)に設置されている。ヒューズF01〜F10が交換可能なタイプのものである場合には、電源基板910や電気部品制御基板において短絡故障等のような不具合が発生したときにヒューズ交換がなされ、真の不具合原因が不明なまま遊技機が稼働状態に戻されてしまうおそれがある。その場合、不具合が直ぐに再発することが予想される。しかし、ヒューズF01〜F10を交換不可能なタイプのものにしておけば、電源基板910において不具合が発生したときに、真の不具合原因を探す行為に誘導される。
【0065】
電源基板910において、図8に示されたようなLED(LD01〜LD10)が設けられている場合、電源基板910および各電気部品制御基板において短絡故障等のような不具合が発生していなければ、各LED(LD01〜LD10)は点灯状態である。換言すれば、各LED(LD01〜LD10)が点灯状態であれば、電源基板910および各電気部品制御基板において短絡故障等のような不具合が発生していないことがわかる。
【0066】
図9は、主基板31におけるCPU56、リセット回路および電源監視回路を示すブロック図である。図9に示すように、電源監視回路(電源監視手段)920からの電源断信号すなわち電源監視手段からの検出信号が、反転回路943および入力ポート572を介してCPU56に入力される。従って、CPU56は、入力ポート572の入力信号を監視することによって遊技機への電力供給の停止の発生を確認することができる。
【0067】
電源監視回路920は主基板31に搭載されているので、電源断信号が入力されるCPU56の近くに電源監視手段を設置することができ、電力供給の停止を遊技制御手段に確実に認識させることができるようになる。
【0068】
電源監視回路920は電源監視用IC902を含む。電源監視用IC902は、VSL電圧を導入し、VSL電圧を監視することによって遊技機への電力供給停止の発生を検出する。具体的には、VSL電圧が所定値(この例では+22V)以下になったら、電力供給の停止が生ずるとして電源断信号を出力する。具体的には、電源断信号をローレベルにする。なお、監視対象の電源電圧は、各電気部品制御基板に搭載されている回路素子の電源電圧(この例では+5V)よりも高い電圧であることが好ましい。この例では、交流から直流に変換された直後の電圧であるVSLが用いられている。また、電源監視用IC902は、VSL電圧が所定値から徐々に低下していく状態では、電源断信号の出力(ローレベル)を継続する。
【0069】
電源監視用IC902が電力供給の停止を検知するための所定値は、通常時の電圧より低いが、CPU56が暫くの間、動作しうる程度の電圧である。また、電源監視用IC902が、CPU56等の回路素子を駆動するための電圧(この例では+5V)よりも高いので、CPUが必要とする電圧に対して監視範囲を広げることができる。従って、より精密な監視を行うことができる。さらに、監視電圧としてVSL(+30V)を用いる場合には、遊技機の各種スイッチに供給される電圧が+12Vであることから、電源瞬断時のスイッチオン誤検出の防止も期待できる。すなわち、+30V電源の電圧を監視すると、+30V作成の以降に作られる+12Vが落ち始める以前の段階でそれの低下を検出できる。なお、後述するように、払出制御手段が電源バックアップされていない場合、電力供給が停止するときに、払出制御手段は、遊技球の払出中であれば所定数の払出が完了するまで払出処理を続行するので、電源監視用IC902が電力供給の停止を検知するための所定値は、電力供給の停止によって球払出装置97が動作できなくなるまでに、できるだけ多くの遊技球(好ましくは所定数の全て)を払い出すことができる時間が確保されるような値であることが好ましい。
【0070】
+12V電源の電圧が低下するとスイッチ出力がオン状態を呈するようになるが、+12Vより早く低下する+30V電源電圧を監視して電力供給の停止を認識すれば、スイッチ出力がオン状態を呈する前に電力供給回復待ちの状態に入ってスイッチ出力を検出しない状態となることができる。
【0071】
なお、この実施の形態では、電源監視手段が所定電位の電源の出力を監視し、外部の電力の供給停止に関わる検出条件として、遊技機の外部からの電圧(この実施の形態ではAC24V)から作成された所定の直流電圧が所定値以下になったことを用いたが、検出条件は、それに限られず、外部のからの電力が途絶えたことを検出できるのであれば、他の条件を用いてもよい。例えば、交流波そのものを監視して交流波が途絶えたことを検出条件としてもよいし、交流波をディジタル化した信号を監視して、ディジタル信号が平坦になったことをもって交流波が途絶えたことを検出条件としてもよい。
【0072】
リセット回路65はリセットIC651を含む。リセットIC651は、電源投入時に、外付けのコンデンサの容量で決まる所定時間だけ出力をローレベルとし、所定時間が経過すると出力をハイレベルにする。すなわち、リセット信号(システムリセット信号)をハイレベルに立ち上げてCPU56を動作可能状態にする。なお、リセット信号は、反転回路942,941を介してCPU56のリセット端子に入力される。
【0073】
また、リセットIC651は、電源監視回路920が監視する電源電圧と等しい電源電圧であるVSLの電源電圧を監視して電圧値が所定値(電源監視回路が電源断信号を出力する電源電圧値よりも低い値)以下になると出力をローレベルにする。従って、CPU56は、電源監視回路920からの電源断信号に応じて所定の電力供給停止時処理を行った後、システムリセットされる。すなわち、完全に動作を止める状態になる。従って、リセット回路65は、電源監視手段が検出信号を出力するタイミングよりも遅いタイミングで検出信号を出力する第2の電源監視手段に相当する。この例では、第2の電源監視手段が検出信号を出力する状態は、リセット信号をローレベルにする状態である。
【0074】
この実施の形態で用いられているCPU56は、マスク不能割込(NMI)を発生させるために使用されるマスク不能割込端子(NMI端子)と、CPU56の外部から割込(外部割込;マスク可能割込)を発生させるために使用される割込端子(INT端子)とを有する。NMI端子に入力される信号がローレベルに立ち下がると、マスク不能割込が発生する。すなわち、CPU56のプログラムカウンタが、マスク不能割込処理の開始アドレスに変更され、CPU56は、マスク不能割込処理の開始アドレスに設定されている命令を実行する状態になる。
【0075】
また、INT端子に入力される信号がローレベルに立ち下がると、外部割込が発生する。すなわち、CPU56のプログラムカウンタが、外部割込処理の開始アドレスに変更され、CPU56は、外部割込処理の開始アドレスに設定されている命令を実行する状態になる。
【0076】
この実施の形態では、マスク不能割込および外部割込を使用しない。そこで、NMI端子およびINT端子を、抵抗を介してVCC(+5V)にプルアップしておく。従って、NMI端子およびINT端子の入力レベルは常にハイレベルになり、端子オープン状態に場合に比べて、ノイズ等によってNMI端子およびINT端子の入力レベルが立ち下がって割込発生状態になる可能性が低減する。
【0077】
なお、この実施の形態では、電源監視回路920から出力される電源断信号は、入力ポート572を介してCPU56に入力されていたが、CPU56のNMI端子に入力されるように構成されていてもよい。この場合は、電源断信号がNMI端子に入力されるとマスク不能割り込みがかかり、マスク不能割込処理として電力供給停止時処理が実行される。
【0078】
次に遊技機の動作について説明する。図10は、主基板31における遊技制御手段(CPU56およびROM,RAM等の周辺回路)が実行するメイン処理を示すフローチャートである。遊技機に対して電源が投入され、リセット端子の入力レベルがハイレベルになると、CPU56は、ROM54に格納されているプログラムに従って、ステップS1以降のメイン処理を開始する。メイン処理において、CPU56は、まず、必要な初期設定を行う。
【0079】
初期設定処理において、CPU56は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。次に、割込モードを割込モード2に設定し(ステップS2)、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定する(ステップS3)。そして、内蔵デバイスレジスタの初期化を行う(ステップS4)。また、内蔵デバイス(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)およびPIO(パラレル入出力ポート)の初期化(ステップS5)を行った後、RAMをアクセス可能状態に設定する(ステップS6)。
【0080】
この実施の形態で用いられるCPU56は、I/Oポート(PIO)およびタイマ/カウンタ回路(CTC)も内蔵している。
【0081】
この実施の形態で用いられているCPU56には、マスク可能な割込のモードとして3種類のモードが用意されている。なお、マスク可能な割込が発生すると、CPU56は、自動的に割込禁止状態に設定するとともに、プログラムカウンタの内容をスタックにセーブする。
【0082】
3種類のうちの割込モード2は、CPU56の特定レジスタ(Iレジスタ)の値(1バイト)と内蔵デバイスが出力する割込ベクタ(1バイト:最下位ビット0)から合成されるアドレスが、割込番地を示すモードである。すなわち、割込番地は、上位アドレスが特定レジスタの値とされ下位アドレスが割込ベクタとされた2バイトで示されるアドレスである。従って、任意の(飛び飛びではあるが)偶数番地に割込処理を設置することができる。各内蔵デバイスは割込要求を行うときに割込ベクタを送出する機能を有している。初期設定処理のステップS2において、CPU56は割込モード2に設定される。
【0083】
次いで、CPU56は、入力ポート1を介して入力されるクリアスイッチ921の出力信号の状態を1回だけ確認する(ステップS7)。その確認においてオンを検出した場合には、CPU56は、通常の初期化処理を実行する(ステップS11〜ステップS15)。クリアスイッチ921がオンである場合(押下されている場合)には、ローレベルのクリアスイッチ信号が出力されている。
【0084】
クリアスイッチ921がオンの状態でない場合には、遊技機への電力供給が停止したときにバックアップRAM領域のデータ保護処理(例えばパリティデータの付加等の電力供給停止時処理)が行われたか否か確認する(ステップS8)。この実施の形態では、電力供給の停止が生じた場合には、バックアップRAM領域のデータを保護するための処理が行われている。そのような保護処理が行われていた場合をバックアップありとする。そのような保護処理が行われていないことを確認したら、CPU56は初期化処理を実行する。
【0085】
この実施の形態では、バックアップRAM領域にバックアップデータがあるか否かは、電力供給停止時処理においてバックアップRAM領域に設定されるバックアップフラグの状態によって確認される。この例では、例えば、バックアップフラグ領域に「55H」が設定されていればバックアップあり(オン状態)を意味し、「55H」以外の値が設定されていればバックアップなし(オフ状態)を意味する。
【0086】
バックアップありを確認したら、CPU56は、バックアップRAM領域のデータチェック(この例ではパリティチェック)を行う(ステップS9)。遊技機への電力供給が停止する際に実行される電力供給停止時処理において、チェックサムが算出され、チェックサムはバックアップRAM領域に保存されている。ステップS9では、算出したチェックサムと保存されているチェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給停止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領域のデータは保存されているはずであるから、チェック結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック結果が正常でないということは、バックアップRAM領域のデータが、電力供給停止時のデータとは異なっていることを意味する。そのような場合には、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供給の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理を実行する。
【0087】
チェック結果が正常であれば、CPU56は、遊技制御手段の内部状態と表示制御手段等の電気部品制御手段の制御状態を電力供給停止時の状態に戻すための遊技状態復旧処理を行う(ステップS10)。遊技状態復旧処理の詳細については後述する(図13参照)。
【0088】
初期化処理では、CPU56は、まず、RAMクリア処理を行う(ステップS11)。また、所定の作業領域(例えば、普通図柄判定用乱数カウンタ、普通図柄判定用バッファ、普通図柄プロセスフラグ、プロセスフラグ、払出コマンド格納ポインタ、賞球中フラグ、球切れフラグ、払出停止フラグなど制御状態に応じて選択的に処理を行うためのフラグ)に初期値を設定する作業領域設定処理を行う(ステップS12)。さらに、球払出装置97からの払出が可能であることを指示する払出許可状態指定コマンドを払出制御基板37に対して送信する処理を行う(ステップS13)。また、他のサブ基板(ランプ制御基板35、音制御基板70、図柄制御基板80)を初期化するための初期化コマンドを各サブ基板に送信する処理を実行する(ステップS14)。初期化コマンドとして、普通図柄表示装置410において表示される初期図柄を示すコマンド(図柄制御基板80に対して)や賞球ランプおよび球切れランプの消灯を指示するコマンド(ランプ制御基板35に対して)等がある。
【0089】
そして、2ms毎に定期的にタイマ割込がかかるようにCPU56に設けられているCTCのレジスタの設定が行われる(ステップS15)。すなわち、初期値として2msに相当する値が所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。
【0090】
初期化処理の実行(ステップS11〜S15)が完了すると、メイン処理で、表示用乱数更新処理(ステップS17)および初期値用乱数更新処理(ステップS18)が繰り返し実行される。表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理が実行されるときには割込禁止状態とされ(ステップS16)、表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理の実行が終了すると割込許可状態とされる(ステップS19)。表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理が実行されるときには割込禁止状態になっているので、それらの乱数更新処理が実行されている最中に後述する2msタイマ割込が生じ割込処理で乱数更新処理が実行され、カウント値に矛盾が生じてしまうことが防止される。
【0091】
表示用乱数とは、普通図柄表示装置410に停止表示される図柄を決定するための乱数等であり、表示用乱数更新処理とは、表示用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。また、初期値用乱数更新処理とは、初期値用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。初期値用乱数とは、当りとするか否かを決定するための乱数を発生するためのカウンタ(当り判定用乱数発生カウンタ)等のカウント値の初期値(最大値を越えて値が戻された後の値)を決定するための乱数である。
【0092】
タイマ割込が発生すると、CPU56は、図11に示すように、ステップS20〜S33の遊技制御処理を実行する。遊技制御処理において、CPU56は、まず、電源断信号が出力されたか否か(オン状態になったか否か)を検出する電源断検出処理(ステップS20)を行う。電源断信号は、電源基板910に搭載されている電源監視回路920が遊技機に供給される電源の電圧の低下を検出した場合に出力される。そして、電源断検出処理において、CPU33は、電源断信号が出力されたことを検出したら、必要なデータをバックアップRAM領域に保存するための電力供給停止時処理を実行する。続いて、CPU56は、スイッチ回路58を介して、始動球検出スイッチ405、作動球検出スイッチ423、入賞球検出スイッチ431,454、特定球検出スイッチ439a、入賞口スイッチ406a,413a,455a,455b,460a等のスイッチの検出信号を入力し、それらの状態判定を行う(スイッチ処理:ステップS21)。
【0093】
次いで、パチンコ遊技機1の内部に備えられている自己診断機能によって種々の異常診断処理が行われ、その結果に応じて必要ならば警報が発せられる(エラー処理:ステップS22)。
【0094】
次に、遊技制御に用いられる当り判定用の乱数等の各判定用乱数を生成するための各カウンタのカウント値を更新する処理を行う(ステップS23)。CPU56は、さらに、表示用乱数および初期値用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理を行う(ステップS24,S25)。
【0095】
図12は、各乱数を示す説明図である。各乱数は、以下のように使用される。
(1)ランダム1:普通図柄による当りを発生させるか否か決定する(当り判定用)
(2)ランダム2−1〜2−3:左右中のはずれ図柄決定用
(3)ランダム3:当りを発生させる普通図柄の組合せを決定する(当り図柄決定用)
(4)ランダム4:普通図柄表示装置410における普通図柄の変動パターンを決定する(変動パターン決定用)
(5)ランダム5:ランダム1の初期値を決定する(ランダム1初期値決定用)
【0096】
なお、ステップS23では、CPU56は、(1)の当り判定用乱数および(3)の当り図柄決定用乱数を生成するためのカウンタのカウントアップ(1加算)を行う。すなわち、それらが判定用乱数であり、それら以外の乱数が表示用乱数または初期値用乱数である。なお、遊技効果を高めるために、上記(1)〜(5)の乱数以外の乱数も用いられている。
【0097】
さらに、CPU56は、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS26)。普通図柄プロセス処理では、普通図柄表示装置410の表示状態および普通電動役物の作動状態を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0098】
また、プロセス処理を行う(ステップS27)。プロセス制御では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機を所定の順序で制御するためのプロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0099】
次いで、CPU56は、表示制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定して表示制御コマンドを送信する処理を行う(コマンド制御処理:ステップS28)。さらに、CPU56は、例えばホールコンピュータに供給される有効始動情報、当り情報、権利情報、大当り情報、確率変動情報、再実行情報などのデータ(情報出力信号)を出力する情報出力処理を行う(ステップS29)。
【0100】
また、CPU56は、所定の条件が成立したときにソレノイド回路59に駆動指令を行う(ステップS30)。すなわち、普通可変入賞口432の開閉片433a,433bを開閉する普通電役ソレノイド472、入賞球停留部材438を動作させる入賞球停留ソレノイド473および大入賞口内を開放するための大入賞口ソレノイド453を駆動するための信号出力を行う。さらに、モータの駆動を指令する信号をモータに与える(ステップS31)。すなわち、回転体420を回転させる回転体モータ471を駆動するための信号出力を行う。
【0101】
そして、CPU56は、入賞球検出スイッチ454や入賞口スイッチ406a,413a,455a,455b,460aの検出信号にもとづく賞球個数の設定などを行う賞球処理を実行する(ステップS32)。具体的には、入賞球検出スイッチ454や入賞口スイッチ406a,413a,455a,455b,460aがオンしたことにもとづく入賞検出に応じて、払出制御基板37に賞球個数を示す払出制御コマンドを出力する。払出制御基板37に搭載されている払出制御用CPUは、賞球個数を示す払出制御コマンドに応じて球払出装置97を駆動する。また、遊技機の制御状態を遊技機外部で確認できるようにするための試験信号を出力する処理である試験端子処理を実行する(ステップS33)。また、出力ポートの出力状態に対応したRAM領域(出力ポートバッファ)が設けられ、CPU56は、そのRAM領域の内容を出力ポートに出力する(ステップS34:出力処理)。その後、割込許可状態に設定する(ステップS35)。
【0102】
以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。なお、この実施の形態では、タイマ割込処理で遊技制御処理が実行されているが、タイマ割込処理では例えば割込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるようにしてもよい。
【0103】
図13は、ステップS10の遊技状態復旧処理の一例を示すフローチャートである。遊技状態復旧処理において、CPU56は、まず、所定の作業領域(RAM55内の領域)に電力供給停止時の制御状態に応じた値を設定する作業領域設定処理を行う(ステップS81)。作業領域はバックアップ電源によって電源バックアップされている。作業領域のうち初期化してもよい部分については初期化データが設定されてもよい。作業領域のうち初期化してはならない部分については、保存されていた内容がそのまま残る。初期化してはならない部分とは、例えば、電力供給停止前の遊技状態を示すデータ(普通図柄プロセスフラグなど)や未払出賞球数を示すデータが設定されている部分である。
【0104】
次いで、CPU56は、保存されていた電力供給停止前の普通図柄プロセスフラグが普通電役開放中処理を示す値であるか否かについて確認する(ステップS82)。普通図柄プロセスフラグが普通電役開放中処理を示す値であるということは、普通電動役物が開放しているときに電力供給停止が発生したこと(ステップS452〜S481の電力供給停止時処理が実行されたこと)を示している。
【0105】
普通図柄プロセスフラグが普通電役開放中処理を示す値である場合は、CPU56は、普通図柄プロセスフラグの値を普通電役開放処理を示す値に更新する処理を行う(ステップS83)。すなわち、普通図柄プロセス処理(図16参照)において電力供給停止前に実行されていた普通電役開放中処理を、電力供給停止からの復帰時に一つ前の普通電役開放処理に戻す処理を行う。このように電源復帰時に普通図柄プロセスフラグに普通電役開放処理を示す値が設定されることにより、電源復帰時に普通電動役物が開放されている途中の状態から遊技制御が再開されるのではなく、電源復帰時に普通電動役物が再び所定時間開放する直前の状態から遊技制御が再開されることになる。
【0106】
また、CPU56は、電源復帰時に普通電動役物が再び最初から所定時間開放すること(普通電動役物の開放再実行)を遊技者に事前に報知するための事前報知用の制御コマンドを送信する処理を行う(ステップS84)。具体的には、図柄制御手段80等の電器部品制御手段に送信され得る制御コマンドはROM54のコマンド送信テーブルに格納されている。そして、CPU56は、ポインタが示すROM54のアドレスに格納されている事前報知用の制御コマンドデータを、当該制御コマンドデータを出力するための出力ポートに設定する。
【0107】
普通図柄プロセスフラグが普通電役開放中処理以外の処理を示す値である場合は、ステップS83,S84を実行せずにステップS85に移行する。
【0108】
次いで、CPU56は、球払出装置97からの払出が可能であることを指示する払出許可状態指定コマンドを払出制御基板37に対して送信する処理を行う(ステップS85)。また、他のサブ基板(ランプ制御基板35、音制御基板70、図柄制御基板80)に電力供給が復旧した旨を示す制御コマンドを送信する処理を実行する(ステップS86)。制御コマンドとして、普通図柄表示装置410において表示される普通図柄を示すコマンド(図柄制御基板80に対して)や賞球ランプおよび球切れランプの消灯を指示するコマンド(ランプ制御基板35に対して)等がある。なお、制御コマンドには、ステップS84においてセットした開放再実行の事前報知用の制御コマンドも含まれている。
【0109】
その後、2ms毎にタイマ割込がかかるようにタイマ割込の設定を行い(ステップS87)、割込許可状態にされる(ステップS88)。
【0110】
そして、RET命令が実行される。RET命令が実行されるときには、CPU56は、スタックポインタが指す領域に格納されているデータをプログラムカウンタに設定することによってプログラムのリターン動作を実現する。ただし、ここでのリターン先は、遊技状態復旧処理をコールした部分ではない。なぜなら、ステップS81においてスタックポインタの復帰処理がなされ、レジスタの復帰処理が終了した後では、スタック領域を指すスタックポインタは、電力供給停止時処理が開始されたときに実行されていたプログラムのアドレスが退避している領域を指している。すなわち、復帰されたスタックポインタが指すスタック領域に格納されているリターンアドレスは、プログラムにおける前回の電力供給停止時に実行されていたアドレスである。従って、ステップS88の次のRET命令によって、電力供給停止時に実行されていたアドレスにリターンする。以上のように、この実施の形態では、スタック領域に退避されていたアドレスデータ(プログラムアドレスデータ)にもとづいて遊技制御が再開される。
【0111】
なお、ステップS82において普通図柄プロセスフラグが普通電役開放中処理を示す値であると判断された場合においても、RET命令によって、電力供給停止時に実行されていた普通図柄プロセス処理のアドレスにリターンし、普通図柄プロセスフラグに設定されている普通電役開放処理を示す値にもとづいて普通電役開放処理が実行されるので、再開される遊技制御に不都合が生じることはない。
【0112】
図14および図15は、ステップS20の電源断検出処理の一例を示すフローチャートである。電源断検出処理において、CPU56は、まず、電源断信号が出力されているか否か(オン状態になっているか否か)確認する(ステップS450)。オン状態であれば、ステップS452以降の電力供給停止時処理すなわち電力の供給停止のための準備処理を実行する。つまり、遊技の進行を制御する状態から遊技状態を保存させるための電力供給停止時処理を実行する状態に移行する。
【0113】
電力供給停止時処理において、CPU56は、バックアップあり指定値(この例では「55H」)をバックアップフラグにストアする(ステップS452)。バックアップフラグはバックアップRAM領域に形成されている。次いで、パリティデータを作成する(ステップS453〜S461)。すなわち、まず、クリアデータ(00)をチェックサムデータエリアにセットし(ステップS453)、チェックサム算出開始アドレスをポインタにセットする(ステップS454)。また、チェックサム算出回数をセットする(ステップS455)。
【0114】
次いで、チェックサムデータエリアの内容とポインタが指すRAM領域の内容との排他的論理和を演算する(ステップS456)。演算結果をチェックサムデータエリアにストアするとともに(ステップS457)、ポインタの値を1増やし(ステップS458)、チェックサム算出回数の値を1減算する(ステップS459)。そして、ステップS456〜S459の処理を、チェックサム算出回数の値が0になるまで繰り返す(ステップS460)。
【0115】
チェックサム算出回数の値が0になったら、CPU56は、チェックサムデータエリアの内容の各ビットの値を反転する(ステップS461)。そして、反転後のデータをチェックサムデータエリアにストアする(ステップS462)。このデータが、電源投入時にチェックされるパリティデータとなる。次いで、RAMアクセスレジスタにアクセス禁止値を設定する(ステップS471)。以後、内蔵RAM55のアクセスができなくなる。
【0116】
さらに、CPU56は、ROM54に格納されているポートクリア設定テーブルの先頭アドレスをポインタにセットする(ステップS472)。ポートクリア設定テーブルにおいて、先頭アドレスには処理数(クリアすべき出力ポートの数)が設定され、次いで、出力ポートのアドレスおよび出力値データ(クリアデータ:出力ポートの各ビットのオフ状態の値)が、処理数分の出力ポートについて順次設定されている。
【0117】
CPU56は、ポインタが指すアドレスのデータ(すなわち処理数)をロードする(ステップS473)。また、ポインタの値を1増やし(ステップS474)、ポインタが指すアドレスのデータ(すなわち出力ポートのアドレス)をロードする(ステップS475)。さらに、ポインタの値を1増やし(ステップS476)、ポインタが指すアドレスのデータ(すなわち出力値データ)をロードする(ステップS477)。そして、出力値データを出力ポートに出力する(ステップS478)。その後、処理数を1減らし(ステップS479)、処理数が0でなければステップS474に戻る。処理数が0であれば、すなわち、クリアすべき出力ポートを全てクリアしたら、タイマ割込を停止し(ステップS481)、ループ処理に入る。
【0118】
ループ処理では、電源断信号がオフ状態になったか否かを監視する(ステップS482)。電源断信号がオフ状態になった場合には復帰アドレスとして、電源投入時実行アドレス(ステップS1のアドレス)を設定してリターン命令を実行する(ステップS483)。
【0119】
以上の処理によって、電力供給が停止する場合には、ステップS452〜S481の電力供給停止時処理が実行されて、電力供給停止時処理が実行されたことを示すデータ(バックアップあり指定値およびチェックサム)がバックアップRAMへストアされ、RAMアクセスが禁止状態にされ、出力ポートがクリアされ、かつ、遊技制御処理を実行するためのタイマ割込が禁止状態に設定される。
【0120】
この実施の形態では、RAM55の全領域がバックアップ電源によって電源バックアップ(遊技機への電力供給が停止しても所定期間はRAM55の内容が保存されこと)されている。従って、ステップS452〜S479の処理によって、バックアップあり指定値とともに、電源断信号が出力されたときのRAM55の内容にもとづくチェックサムもRAM55に保存される。遊技機への電力供給が停止した後、所定期間内に電力供給が復旧したら、遊技制御手段は、上述したステップS81〜S84の処理によって、RAM55に保存されているデータ(電力供給が停止した直前の遊技制御手段による制御状態である遊技状態を示すデータ(例えば、プロセスフラグの状態、大当り中フラグの状態、確変フラグの状態、出力ポートの出力状態等)を含む)に従って、遊技状態を、電力供給が停止した直前の状態に戻すことができる。なお、電力供給停止の期間が所定期間を越えたらバックアップあり指定値とチェックサムとが正規の値とは異なるはずであるから、その場合には、ステップS11〜S14の初期化処理が実行される。すなわち、電力供給停止時処理(電力の供給停止のための準備処理)によって、遊技状態を電力供給が停止した直前の状態に戻すためのデータが確実に変動データ記憶手段(この例ではRAM55の全領域)に保存される。なお、RAM55の全領域が電源バックアップされるのではなく、遊技状態を電力供給が停止した直前の状態に戻すためのデータを記憶する領域のみが電源バックアップされるようにしてもよい。
【0121】
また、電源断信号がオフ状態になった場合には、ステップS1に戻る。その場合、電力供給停止時処理が実行されたことを示すデータが設定されているので、ステップS81〜S88の遊技状態復旧処理が実行される。よって、電力供給停止時処理を実行した後に電源監視手段からの検出信号がオフ状態になったときには、遊技の進行を制御する状態に戻る。従って、電源瞬断等が生じても、遊技制御処理が停止してしまうようなことはなく、自動的に、遊技制御処理が続行される。
【0122】
なお、払出制御基板37に対して送信される電源確認信号は、出力ポートをクリアする処理によってオフ状態に設定される。また、ステップ81およびS12の作業領域の設定では、電源確認信号に対応した出力ポートバッファの内容が、電源確認信号のオン状態に対応した値に設定される。そして、ステップS34の出力処理が実行されると、出力ポートバッファの内容が出力ポートに出力されるので、払出制御基板37への電源確認信号がオン状態になる。従って、電源確認信号は、主基板31の立ち上がり時に出力される(オン状態になる)ことになる。なお、電源瞬断等から復帰した場合も、電源確認信号が出力される。
【0123】
図16は、図11に示された遊技制御処理において実行される普通図柄プロセス処理(ステップS26)を示すフローチャートである。普通図柄プロセス処理では、CPU56は、ステップS71のゲートスイッチ処理を実行した後に、普通図柄プロセスフラグの値に応じてステップS72〜S79に示された処理のうちのいずれかの処理を実行する。
【0124】
図17に示すように、ゲートスイッチ処理では、普通図柄変動開始の条件となる始動球通過口404の遊技球通過にもとづく始動球検出スイッチ405のオンを検出する(ステップS611)。始動球検出スイッチ405がオンしていたら、普通図柄始動記憶が最大値(この例では「4」)に達しているか否か確認する(ステップS612)。達していなければ、普通図柄始動記憶の値を+1する(ステップS613)。なお、普通図柄始動記憶の値に応じて普通図柄始動記憶表示器414のLEDが点灯される。そして、CPU56は、当り判定用乱数(ランダム1)等の各値を抽出し、それらの値を記憶する(ステップS614)。なお、普通図柄始動記憶は、バックアップRAMに形成されている。
【0125】
ステップS72の普通図柄変動待ち処理では、CPU56は、普通図柄始動記憶の値が0以外であれば、普通図柄プロセスフラグの値を普通図柄判定処理を示す値に更新する。普通図柄始動記憶の値が0であれば何もしない。
【0126】
図18は、ステップS73の普通図柄判定処理を示すフローチャートである。普通図柄判定処理において、CPU56は、普通図柄始動記憶の値(普通図柄始動記憶数)を確認する(ステップS51)。普通図柄始動記憶数が0でなければ、始動記憶;1(1番目の始動記憶)に対応する乱数値格納エリアに格納されている各値を読み出すとともに(ステップS52)、普通図柄始動記憶数値を1減らし、かつ、各乱数値格納エリア(バッファ)の値をシフトする(ステップS53)。すなわち、始動記憶;n(n=2,・・・,4)に対応する乱数値格納エリアに格納されている各値を、始動記憶:n−1に対応する乱数値格納エリアに格納する。なお、そのときの普通図柄始動記憶数に対応した乱数値格納エリアの内容をクリアする。例えば、普通図柄始動記憶数が4であった場合には、始動記憶;4に対応した乱数値格納エリアの内容をクリアする。
【0127】
なお、普通図柄始動記憶数を1減らした場合には、ランプ制御基板35に対して、普通図柄始動記憶表示器414の表示数を1減らすためのランプ制御コマンドが送信される。
【0128】
そして、CPU56は、ステップS52で読み出した値、すなわち抽出されている当り判定用乱数の値にもとづいて当り/はずれを決定する(ステップS54)。ここでは、当り判定用乱数は0〜299の範囲の値をとることにする。そして、図19に示すように、通常状態(非高確率状態)では、例えばその値が「3」である場合に「当り」と決定し、それ以外の値である場合には「はずれ」と決定する。また、高確率状態では、例えばその値が「3」,「7」,「79」,「103」,「107」のいずれかである場合に「当り」と決定し、それ以外の値である場合には「はずれ」と決定する。
【0129】
さらに、確変保証にもとづいて生起した高確率状態では、例えばその値が「3」,「7」,「79」,「103」,「107」,「139」,「179」,「233」のいずれかである場合に「当り」と決定し、それ以外の値である場合には「はずれ」と決定する。
【0130】
ステップS54において、当りと判定されたときには、当り図柄用乱数(ランダム3)の値に従って当り図柄を決定する(ステップS55)。この実施の形態では、普通図柄表示装置410において表示される左右中の普通図柄はそれぞれ図柄番号0〜9の10種類あり、左右中が揃った図柄で停止する場合が当りであるとする。つまり、左右中の図柄がそろったものが、普通電動役物の作動開始の条件となるあらかじめ定められた特定の表示結果に相当する。また、奇数の図柄番号の図柄が揃った図柄で停止する場合に、確率変動を生じさせるとする。すなわち、奇数の図柄番号の図柄を確変図柄、偶数の図柄を非確変図柄とする。そして、ランダム3の値に応じて当り図柄が決定される。また、変動パターン決定用乱数(ランダム4)を抽出し、ランダム4の値にもとづいて普通図柄の変動パターンを決定する(ステップS56)。なお、当り発生時の普通図柄の変動パターンは、例えば、常に2つの図柄(例えば左右の図柄や左中の図柄)が揃ったリーチ状態となった後に当りを発生させるようなパターンであってもよい。
【0131】
はずれと判定された場合には、CPU56は、当りとしない場合の停止図柄の決定を行う。この実施の形態では、ステップS52で読み出した値、すなわち抽出されているランダム2−1の値に従って左図柄を決定する(ステップS57)。また、ランダム2−2の値に従って中図柄を決定する(ステップS58)。そして、ランダム2−3の値に従って右図柄を決定する(ステップS59)。ここで、決定された中図柄が左右図柄と一致した場合には、中図柄に対応した乱数の値に1加算した値に対応する図柄を中図柄の停止図柄として、当り図柄と一致しないようにする。さらに、CPU56は、変動パターン決定用乱数(ランダム4)の値を抽出し、ランダム4にもとづいて図柄の変動パターンを決定する(ステップS61)。
【0132】
図柄の変動パターンを決定したら、普通図柄の変動パターンと停止図柄を図柄制御基板80に通知するために、変動パターンおよび停止図柄を示す表示制御コマンドを送信するための制御を行う(ステップS66,S67)。具体的には、所定の格納領域(RAM)に変動パターンおよび停止図柄を示す表示制御コマンドをRAM55に格納する。あるいは、それらの情報があらかじめ記憶されているROM54のアドレスを示す情報をRAM55に格納する。格納された内容は、遊技制御処理におけるコマンド制御処理(ステップS28)で参照される。
【0133】
そして、変動期間の終了タイミングを決定するために、普通図柄変動時間タイマをスタートさせる(ステップS68)。普通図柄変動時間タイマには、決定されている変動パターンの変動期間に対応した時間が設定される。また、普通図柄プロセスフラグを普通図柄変動処理を示す値に更新する(ステップS69)。
【0134】
図20は、ステップS74の普通図柄変動処理を示すフローチャートである。普通図柄変動処理では、CPU56は、普通図柄変動時間タイマがタイムアップするのを待つ(ステップS741)。タイムアップしたら、普通図柄プロセスフラグを普通図柄停止処理を示す値に更新する(ステップS742)。
【0135】
図21は、ステップS75の普通図柄停止処理の一例を示すフローチャートである。普通図柄停止処理において、CPU56は、普通図柄の変動停止を示す表示制御コマンド(確定コマンド)を図柄制御基板80に対して送出する制御を行う(ステップS751)。また、変動の結果(停止図柄)が当り図柄である場合には、停止図柄が確変図柄であるのか非確変図柄であるのかを示す情報をRAM55の所定の領域に記憶する(ステップS752,S753,S754,S755)。なお、この領域の情報は、後述するプロセス処理(ステップS27)における大当り終了処理で参照される。また、停止図柄が確変図柄であるのか非確変図柄であるのかを示す情報は、各変動毎にRAM55において記憶され、1つの変動についての情報が、次の変動についての情報によって上書きされることはない。その後、CPU56は、普通図柄プロセスフラグを普通電役開放処理を示す値に更新する(ステップS761)。
【0136】
また、停止図柄がはずれ図柄である場合には、確率変動フラグがオンしているか否か確認する(ステップS756)。確率変動フラグがオンしている場合には、すなわち、高確率状態であれば、確変保証フラグがオンしているか否か確認する(ステップS757)。確変保証フラグは、遊技状態が確変保証により高確率状態になったときにセットされている。確変保証フラグがオンしていない場合には、確変継続回数を−1する(ステップS758)。確変継続回数はRAM55の所定領域(ワークエリア)に設定されている値であり、図柄の変動がその回数だけ実行されると高確率状態が終了することになる回数である。従って、確変継続回数の値が0になっている場合には(ステップS759)、確率変動フラグをリセットする(ステップS760)。すなわち、高確率状態を終了させて遊技状態を低確率状態(通常状態)に戻す。そして、普通図柄プロセスフラグを普通図柄変動待ち処理を示す値に更新する(ステップS762)。
【0137】
ステップS756〜S760の処理によって、この実施の形態では、確変保証により高確率状態になった場合を除き、確変継続回数に初期値として設定された所定数(後述する継続予定回数)だけ図柄の変動が実行された場合に高確率状態は終了することになる。なお、確変保証により高確率状態になった場合には、普通図柄の停止図柄が当り図柄になったことを条件に、遊技状態が通常状態に戻される。
【0138】
図22は、ステップS76の普通電役開放処理を示すフローチャートである。普通電役開放処理において、CPU56は、可変入賞口432を開放するために開閉片433a,433bを開放状態に動作させる普通電役ソレノイド472を駆動するための制御を行う(ステップS781)。そして、開放時間の上限期間を決めるためのタイマ(普通電動役物開放期間タイマ)をスタートさせる(ステップS782)とともに、V入賞有効期間タイマをスタートさせる(ステップS783)。そして、普通図柄プロセスフラグを普通電役開放中処理を示す値に更新する(ステップS784)。普通電動役物開放期間タイマで設定される開放時間の上限期間は、例えば5秒間とされる。また、V入賞有効期間タイマは、特定球検出スイッチ439aの検出信号を有効にする期間を決めるためのタイマである。CPU56は、V入賞有効期間タイマの作動中では、特定球検出スイッチ439aの検出信号を有効にし、それ以外の期間では特定球検出スイッチ439aの検出信号を無視する(確認処理を行わない)。従って、V入賞有効期間タイマが作動中である間が、V入賞有効期間である。この実施の形態では、V入賞有効期間は、普通電動役物に係る開閉片433a,433bの開放期間よりも長い。
【0139】
図23は、ステップS77の普通電役開放中処理を示すフローチャートである。普通電役開放中処理では、CPU56は、普通電動役物開放期間タイマがタイムアップしたか否か確認する(ステップS771)。そして、普通電動役物開放期間タイマがタイムアップしていたら、普通図柄プロセスフラグを普通電役閉鎖処理を示す値に更新する(ステップS772)。また、普通電動役物開放期間タイマがタイムアップする前でも、入賞球検出スイッチ431が所定個(例えば3個)の遊技球を検出したか否か確認し(ステップS773)、入賞球検出スイッチ431が所定個の遊技球を検出すると、普通図柄プロセスフラグを普通電役閉鎖処理を示す値に更新する(ステップS772)。普通電動役物開放期間タイマがタイムアップしておらず、入賞球検出スイッチ431が所定個の遊技球を検出していない場合は、特定球検出スイッチ439aが遊技球を検出したか否か確認する(ステップS774)。特定球検出スイッチ439aが遊技球を検出したら、そのときが権利発生状態でなければ(権利発生状態フラグがリセット状態であれば)権利発生状態フラグをセット(オン)する(ステップS775,S776)。また、そのときが権利発生状態であれば(権利発生状態フラグがセット状態であれば)権利発生状態フラグをリセット(オフ)する(ステップS775,S777)。なお、権利発生状態フラグがセットされているときが権利発生状態である。また、ステップS774において特定球検出スイッチ439aが遊技球を検出したことを1度確認できたら、次に(具体的には2ms後に)普通電役開放中処理を実行するときにはステップS774の確認処理を実行しない。
【0140】
普通電役閉鎖処理(ステップS78)では、普通電動役物を閉鎖状態にするために、普通電役ソレノイド472の駆動を解除して開閉片433a,433bを垂直位置にするための制御を行う。そして、普通図柄プロセスフラグをV入賞有効期間終了待ち処理を示す値に更新する。
【0141】
図24は、ステップS79のV入賞有効期間終了待ち処理を示すフローチャートである。V入賞有効期間終了待ち処理において、CPU56は、V入賞有効期間タイマがタイムアップしたか否か確認する(ステップS791)。V入賞有効期間タイマがタイムアップしていない場合には、すなわち、V入賞有効期間が終了していない場合には、特定球検出スイッチ439aが遊技球を検出したら(ステップS801)、そのときが権利発生状態でなければ(権利発生状態フラグがリセット状態であれば)権利発生状態フラグをセットする(ステップS802,S803)。また、そのときが権利発生状態であれば(権利発生状態フラグがセット状態であれば)権利発生状態フラグをリセットする(ステップS802,S804)。なお、ステップS801において特定球検出スイッチ439aが遊技球を検出したことを1度確認できたら、次に(具体的には2ms後に)V入賞有効期間終了待ち処理を実行するときにはステップS801の確認処理を実行しない。
【0142】
V入賞有効期間タイマがタイムアップした場合には、権利発生状態フラグがオンしている(セットされている)か否か確認する(ステップS792)。権利発生状態フラグがオンしていない場合には、V入賞有効期間設定の起因となった普通電動役物の開放の条件であった普通図柄の停止図柄が確変図柄であったか否か確認する(ステップS793)。確変図柄であった場合には、確率変動フラグをセットするとともに(ステップS794)、確変保証フラグをセットし(ステップS795)、普通図柄プロセスフラグを普通図柄変動待ち処理に応じた値に更新する(ステップS796)。
【0143】
ステップS792〜S794の処理によって、普通電動役物が作動して特定入賞口439に遊技球が入賞可能な状態になっても特定入賞口439に遊技球が入賞せず権利発生状態が発生しなかった場合に、特別検出手段の検出出力を有効にする期間に相当するV入賞有効期間が終了したら、遊技状態が、特別遊技状態としての確変状態に移行することになる。そして、その際に、確変保証フラグがセットされる。
【0144】
図25は、図11に示された遊技制御処理におけるプロセス処理(ステップS27)の一例を示すフローチャートである。この実施の形態では、普通図柄表示装置410および普通電動役物に関する制御は普通図柄プロセス処理で実行されているが、回転体420の上部に形成されている作動入賞口422への遊技球入賞検出に関する制御や可変入賞球装置450の特別可変入賞口451a(大入賞口)の制御はプロセス処理において実行される。CPU56は、内部状態(この例ではプロセスフラグ)に応じて、ステップS300〜S305のうちのいずれかの処理を行う。
【0145】
ステップS300の通常処理では、権利発生状態フラグがオンするのを待つ。権利発生状態フラグがオフ状態である場合には何もしない。権利発生状態フラグがオンした場合には、プロセスフラグの値を作動球検出待ち処理を示す値に更新する。
【0146】
作動球検出待ち処理(ステップS301)では、回転体420の球受凹部421に遊技球が入賞して作動球検出スイッチ423がオンするのを待つ。作動球検出スイッチ423がオンしたら、プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理を示す値に更新する。
【0147】
大入賞口開放前処理(ステップS302)では、大入賞口を開放するために大入賞口ソレノイド453を駆動するための制御を行い、開放時間の上限期間を決めるためのタイマ(例えば9.5秒が設定されるタイマ)をスタートさせ、プロセスフラグの値を大入賞口開放中処理を示す値に更新する。次のラウンドが最終ラウンド(例えば第16ラウンド)であれば、権利発生状態フラグをリセットする。
【0148】
大入賞口開放中処理(ステップS303)では、CPU56は、開放時間の上限期間を決めるためのタイマのチェックと、大入賞口に入賞した遊技球を検出する入賞球検出スイッチ454の検出回数のチェックを行う。入賞球検出スイッチ454の検出回数があらかじめ決められた回数(例えば10回すなわち10個の遊技球検出)になるか、または、開放時間の上限期間を決めるためのタイマがタイムアップすると、大入賞口を閉鎖するために大入賞口ソレノイド453の駆動を解除するための制御を行う。そして、その大入賞口の開放が最終ラウンドでなければ、プロセスフラグの値を作動球入賞確認処理を示す値に更新する。最終ラウンドであれば、プロセスフラグの値を大当り終了処理を示す値に更新する。
【0149】
作動球入賞確認処理(ステップS304)では、作動球検出スイッチ423において所定個数(例えば、16個)の遊技球が検出されているか否か確認する。所定個数の遊技球が検出されていれば、権利発生状態フラグをオフし、次の大入賞口の開放が最終ラウンドであることを示す内部フラグをセットして、プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理を示す値に更新する。まだ所定個数の遊技球が検出していなければ、すなわち、権利発生状態の終了条件がまだ成立していなければ、最終ラウンドであることを示す内部フラグをセットせず、プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理を示す値に更新する。なお、再度権利を発生させるための動作(特定入賞口への遊技球の入賞すなわち特定球検出スイッチ439aによる遊技球の検出)が行われている場合には、権利発生状態は終了する。
【0150】
大当り終了処理(ステップS305)では、大当り遊技中に用いられていた内部フラグのクリア処理等を行う。また、後述する各条件に従って確率変動フラグをセットする処理を行う。そして、プロセスフラグの値を通常処理を示す値に更新する。
【0151】
図26および図27は、この実施の形態における確率変動フラグのセットの条件例を示すタイミング図である。
【0152】
図26には、普通図柄表示装置410における表示結果が確変図柄で当りとなり、普通電動役物の開放中に特定入賞口439への入賞があって権利発生状態になり、最終ラウンドが終了した場合の例が示されている。
【0153】
この実施の形態では、最終ラウンドの開始時に権利発生状態が終了し、また、最終ラウンド終了時(大当り遊技終了時)に、普通図柄表示装置410における表示結果が確変図柄であったことにもとづいて確率変動フラグがセットされる。すなわち、遊技状態が高確率状態(確変状態)になる。なお、高確率状態に移行させるタイミングは、権利発生状態終了の終了時(最終ラウンドの開始時)であってもよい。
【0154】
図27には、普通図柄表示装置410における表示結果が確変図柄で当りとなり、普通電動役物の開放中(具体的にはV入賞有効期間)に特定入賞口439への入賞がなく権利発生状態にならなかった例が示されている。そのような場合に、この実施の形態では、V入賞有効期間が終了したときに確率変動フラグがセットされる。
【0155】
図28は、図25に示されたプロセス処理(ステップS27)における大当り終了処理(ステップS305)の一例を示すフローチャートである。大当り終了処理において、CPU56は、大当りの原因となった普通図柄の変動の結果が確変図柄であるか否か確認する(ステップS351)。確変図柄であるか否かを示す情報は普通図柄プロセス処理(ステップS26)における普通図柄停止処理(ステップS75)でRAM55に格納されている(ステップS754,S755)。
【0156】
普通図柄の変動の結果が確変図柄であった場合には、確率変動フラグをセットし(ステップS352)、確変継続回数に所定数Nをセットする(ステップS353)。ステップS352の処理によって、図26に示された例では、大当りの原因となった普通図柄の変動(A)の結果が確変図柄であるから、大当り遊技終了時(最終ラウンド終了時)に、確率変動フラグがセットされる。すなわち、遊技機の状態が高確率状態になる。また、確変継続回数はRAM55の所定領域(ワークエリア)に設定される値であり、所定数Nはあらかじめ決められている継続予定回数(普通図柄表示装置410における図柄の変動がその回数だけ実行されると高確率状態が終了することになる回数)である。その後、プロセスフラグの値を、通常処理(ステップS300)を示す値に更新する(ステップS356)。
【0157】
普通図柄の変動の結果が確変図柄でなかった場合には、確率変動フラグをリセットするとともに(ステップS354)、確変保証フラグもリセットしておく(ステップS355)。
【0158】
図29は、電源断の発生時と遊技制御の再開時との関係を示すタイミング図である。図29に示すように、普通図柄表示装置410における表示結果が特定の表示結果となって当りが発生すると、普通電動役物が所定時間(例えば5秒)を上限として開放する。普通電動役物の開放中に電源断が発生して電力供給が停止すると、上記したように電力供給停止時処理が実行され、所定の遊技状態に関する情報がバックアップRAMに所定期間保存される。その後、電力供給が復旧すると、上記したように遊技状復旧処理が実行され、普通図柄プロセスフラグが普通電役開放処理を示す値に設定されることにより、普通電動役物が再度所定時間を上限として開放するところ(普通電役開放処理)から遊技制御が再開される。
【0159】
以上のように、この実施の形態では、電力供給が停止したあと電力供給が再開されたときに、バックアップRAMに保存されている普通図柄プロセスフラグの値にもとづいて、電力供給が停止したときに普通電動役物が開放中の状態であることを特定し、普通電動役物が開放中の状態であることが特定された場合には、普通電動役物を再度所定時間を上限として開放するように構成されているので、普通電動役物の開放中に停電等によって電力供給が停止しても、普通電動役物の特定入賞口439への遊技球の入賞の機会が減少されることがなくなり、遊技者に不利益を及ぼしてしまうのを防止することが可能となる。
【0160】
また、この実施の形態では、CPU56は、普通電動役物が開放中に電力供給が停止した場合において、電力供給が復旧したときに普通電動役物が再び所定時間経過するまで開放することを示す再実行情報を外部のホールコンピュータ等に出力するので、普通電動役物の開放再実行の処理が行われたことを外部のホールコンピュータ等において確実に認識することができ、また、当該処理が実行されたことについての履歴を外部のホールコンピュータ等において管理することもできるようになる。なお、この実施の形態では、情報出力処理(ステップS29)による情報出力信号として再実行情報を外部に出力するようにされているが、試験端子処理(ステップS33)による試験信号として再実行情報を外部に出力するようにされていてもよい。
【0161】
図30は、普通図柄表示装置(可変表示装置)による開放再実行の事前報知例を示す説明図である。前述したように、遊技状態復旧処理(図13)において、CPU56は、普通図柄プロセスフラグが普通電役開放中処理を示す値であったとき(ステップS82のY)、開放再実行の事前報知を指定する制御コマンドをセットするとともに(ステップS84)、当該制御コマンドを図柄制御基板80等のサブ基板に送信する処理を行う(ステップS86)。図柄制御基板80に搭載された表示制御用CPU101は、主基板31から送信された開放再実行の事前報知用の制御コマンドを受信すると、当該制御コマンドにもとづいて、例えば図30に示すような普通電動役物が再度所定時間を上限として開放することを遊技者に事前に報知するための情報「開放再実行」を普通図柄表示装置410のLCD表示器412に表示させる制御を行う。
【0162】
このような表示によって、電源復旧時に普通電動役物が再び最初から開放されることを遊技者に確実に認識させることができる。例えば、普通電動役物の開放中に電力供給が停止した場合において、電力供給が復旧したときに普通電動役物が再び最初から開放することを遊技者が知らない場合や、電力供給が停止してから復旧するまでに時間がかかってしまい、普通電動役物が再び最初から開放することを遊技者が忘れてしまったような場合であっても、普通電動役物が再び最初から開放することを遊技者に確実に認識させることができる。
【0163】
なお、普通図柄表示装置410による表示によって開放再実行の事前報知を行う場合に限られず、スピーカ27による音出力やランプ・LEDの点灯などによって開放再実行の事前報知を行うようにしてもよい。この場合、遊技状態復旧処理において、CPU56は、開放再実行の事前報知を指定する音出力制御コマンドやランプ点灯制御コマンドをセットするとともに(ステップS84)、当該制御コマンドを音制御基板70やランプ制御基板35に対して送信する(ステップS86)必要がある。
【0164】
なお、上記の実施の形態では、以下の効果も奏する。遊技制御手段の一部である特別遊技状態制御手段が、確変保証でなく高確率状態に移行させた場合には可変表示装置410が表示結果を導出表示させるための動作を所定回行ったときに遊技状態を通常状態に移行させ、確変保証により高確率状態に移行させた場合には可変表示装置410に特定の表示結果としての当り図柄が導出表示(停止表示)されたときに遊技状態を通常状態に移行させるように構成されているので、確変保証により高確率状態に移行させた場合には、確実に、遊技者に当り図柄を提供することができる。
【0165】
そして、可変表示手段における表示結果を特定の表示結果にするか否か決定する表示結果決定手段(遊技制御手段に含まれる、具体的には、図18に示すステップS54を実行する部分)が、確変保証にもとづかない高確率状態に比べて、確変保証にもとづく高確率状態では、高い確率で表示結果を特定の表示結果にするように決定するので(図19参照)、確変保証にもとづく高確率状態では、早めに遊技者に当り図柄を提供することができる。
【0166】
なお、表示結果決定手段は、確変保証にもとづかない高確率状態と、確変保証にもとづく高確率状態とで、同じ確率で表示結果を特定の表示結果にするように決定してもよい。その場合には、表示結果決定手段の処理が簡略化される。
【0167】
また、上記の実施の形態では、特別可変入賞装置(大入賞口)が遊技者にとって有利な状態/不利な状態になる例として、開閉部材452の開放/閉鎖を例示したが、有利な状態/不利な状態はそのような態様に限られず、入賞口部分を広げる/狭める、入賞装置に遊技球を誘導する誘導部材を設け誘導部材の動作により遊技球を入賞装置に誘導しやすい状態/誘導しづらい状態にするなど、いずれの態様を用いても本発明を適用できる。また、上記の実施の形態では、特定可変入賞装置が遊技者にとって有利な状態/不利な状態になる例として、開閉片433a,433bの傾動状態/垂直位置を例示したが、有利な状態/不利な状態はそのような態様に限られず、開放部材によって開放する/閉鎖する、誘導部材が遊技球を入賞領域に誘導しやすい状態/誘導しづらい状態にするなど、いずれの態様を用いても本発明を適用できる。つまり、遊技者にとって有利な第1の状態とは入賞装置に遊技球が入賞しやすい状態または入賞可能な状態であり、遊技者にとって不利な第2の状態とは入賞装置に遊技球が入賞しがたい状態または入賞不能な状態であるが、動作態様は本明細書に開示した態様に限定されない。
【0168】
さらに、上記の実施の形態では、特定可変入賞装置および特別可変入賞装置は、それぞれ定められた個数(上記の実施の形態では特定可変入賞装置について3個、特別可変入賞装置について10個)の遊技球が入賞しない限りそれぞれあらかじめ定められた上限期間が経過するまで遊技者にとって有利な状態を継続したが、特定可変入賞装置および特別可変入賞装置についてのあらかじめ定められた個数は、異なっていてもよいし同じであってもよい。
【0169】
なお、上記の実施の形態では、ステップS353の処理(確変継続回数に所定回数Nをセットする処理、図28参照)が実行されるときに、そのときの状態が高確率状態であるのか否か問わないので、高確率状態中に新たに高確率状態に移行させるための条件(確変保証ではない場合)が成立すると、再度確変継続回数に所定回数Nがセットされることになる。すなわち、新たにN回の普通図柄表示装置410における図柄の変動が行われるまで高確率状態が継続することになる。
【0170】
また、図21に示された処理(普通図柄停止処理)において、停止図柄が当り図柄であるか否か確認し、当り図柄であることを確認したときには高確率状態を終了させるようにしてもよい。
【0171】
さらに、上記の実施の形態では、当り図柄を確変図柄と非確変図柄とに分け、普通図柄表示装置410における停止図柄が確変図柄である場合に高確率状態に移行させるようにしたが、確変図柄と非確変図柄とに分けず、当りが発生した場合に所定の乱数等を用いて高確率状態に移行させるか否かを決定するようにし、例えば実際に高確率状態に移行させるときに(確率変動フラグをセットするときに)、普通図柄表示器410のLCD表示器412またはその他のランプ・LED等による確率状態表示手段によって、高確率状態に移行したことを遊技者に報知するようにしてもよい。この場合、高確率状態に移行しなかった場合には、その旨を報知するようにしてもよい。すなわち、当り図柄が表示されたことを条件に、その図柄とは別に、高確率状態に移行するか否かを遊技者に報知可能な確率状態表示手段を設けてもよい。
【0172】
上記の実施の形態では、普通電動役物の開放中に電力供給が停止した場合において、電力供給が復旧したときに普通電動役物が再度所定時間を上限として開放するように構成されていたが、電力供給が復旧したときに普通図柄表示装置410が再度特定の表示結果(当り図柄)を導出表示した後、普通電動役物が再度所定時間を上限として開放するように構成されていてもよい。そのような構成を第2の実施の形態として説明する。
【0173】
図31は、普通図柄プロセス処理における普通図柄判定処理(ステップS73)の第2の例を示すフローチャートである。図31に示すように、普通図柄判定処理において、CPU56は、当り図柄用乱数(ランダム3)の値に従って当り図柄を決定した後(ステップS55)、決定した当り図柄をRAM55の所定領域に記憶する(ステップS55a)。その他の処理は、図18に示した処理と同様である。
【0174】
図32は、遊技状態復旧処理(ステップS10)の第2の例を示すフローチャートである。遊技状態復旧処理において、CPU56は、作業領域の設定を行った後(ステップS81)、普通図柄プロセスフラグが普通電役開放処理または普通電役開放中処理を示す値であるか否かを確認する(ステップS82a)。普通図柄プロセスフラグが普通電役開放中処理を示す値であるということは、普通電動役物が開放しているときに電力供給停止が発生したことを示している。また、普通図柄プロセスフラグが普通電役開放処理を示す値であるということは、普通電動役物が開放する直前に電力供給停止が発生したことを示している。
【0175】
普通図柄プロセスフラグが普通電役開放処理または普通電役開放中処理を示す値である場合は、CPU56は、普通図柄判定処理のステップS55aにおいて記憶されていた当り図柄である停止図柄を図柄制御基板80に通知するために、停止図柄を示す表示制御コマンド(停止図柄コマンド)を図柄制御基板80に対して送信する処理を行う(ステップS89a)。そして、CPU56は、普通図柄プロセスフラグの値を普通図柄停止処理を示す値に更新する処理を行う(ステップS89b)。すなわち、普通図柄プロセス処理(図16参照)において電力供給停止前に実行されていた普通電役開放処理または普通電役開放中処理を、電力供給停止からの復帰時に普通図柄停止処理に戻す処理を行う。このように電源復帰時に普通図柄プロセスフラグに普通図柄停止処理を示す値が設定されることにより、電源復帰時に普通図柄表示装置410が再度当り図柄を表示する状態から遊技制御が再開されることになる。
【0176】
さらに、CPU56は、普通電動役物が再び最初から所定時間開放すること(普通電動役物の開放再実行)を遊技者に事前に報知するための事前報知用の制御コマンドを送信する処理を行う(ステップS89c)。
【0177】
普通図柄プロセスフラグが普通電役開放処理および普通電役開放中処理以外の処理を示す値である場合は、ステップS89a〜S89cを実行せずにステップS85に移行する。なお、その他の処理(ステップS85〜S88)は、図13に示した処理と同様である。
【0178】
なお、ステップS82aにおいて、普通図柄プロセスフラグが普通電役開放中処理を示す値であるかどうかだけでなく、普通電役開放処理を示す値であるかどうかも判定しているので、普通電動役物が開放する直前の状態のときに電力供給が停止した場合も、ステップS89a〜S89cの処理が実行されて電力供給復旧時に普通図柄停止処理から遊技制御が再開される。しかし、普通電動役物が開放する直前の状態は極めて短い期間であるので、そのような期間に電力供給が停止する可能性はかなり低い。従って、ステップS82aにおいて、普通図柄プロセスフラグが普通電役開放処理を示す値であるかどうかを判定しないようにしてもよい。
【0179】
図33は、電源断の発生時と遊技制御の再開時との関係を示すタイミング図である。図33に示すように、普通図柄表示装置410における表示結果が特定の表示結果となって当りが発生すると、普通電動役物が所定時間(例えば5秒)を上限として開放する。普通電動役物の開放中に電源断が発生して電力供給が停止すると、電力供給停止時処理が実行され、所定の遊技状態に関する情報がバックアップRAMに所定期間保存される。その後、電力供給が復旧すると、遊技状復旧処理が実行され、停止図柄コマンドが図柄制御基板80に送信されるとともに、普通図柄プロセスフラグが普通図柄停止処理を示す値に設定されることにより、普通図柄表示装置410が再度特定の表示結果(当り図柄)を表示するところから遊技制御が再開される。そして、普通図柄表示装置410が再度特定の表示結果を表示した後、普通電動役物が再度所定時間を上限として開放する。
【0180】
以上のように、この第2の実施の形態では、普通電動役物が開放しているときに電力供給が停止した場合において、電力供給が復旧したときに普通図柄表示装置410に当り図柄(特定の表示結果)を再度導出表示させ、その後に普通電動役物を再度所定時間開放するように構成されているので、普通図柄表示装置410が当り図柄を導出表示するときから遊技制御が再開されるため、普通電動役物が再度開放することを遊技者に容易に認識させることができる。
【0181】
また、この第2の実施の形態においても、遊技状態復旧処理において、開放再実行の事前報知を指定する制御コマンドをセットするとともに(ステップS89c)、当該制御コマンドを図柄制御基板80等のサブ基板に送信する処理を行う(ステップS86)ので、演出用の部品(普通図柄表示装置、ランプ、LED、スピーカ等)によって、電源復旧時に普通電動役物が再度所定時間開放することを遊技者に事前に報知することができ、その結果、電源復旧時に普通電動役物が再び最初から開放されることを遊技者に確実に認識させることができる。
【0182】
上記の第2の実施の形態では、普通電動役物の開放中に電力供給が停止した場合において、電力供給が復旧したときに普通図柄表示装置410が再度特定の表示結果(当り図柄)を導出表示した後、普通電動役物が再度所定時間を上限として開放するように構成されていたが、電力供給が復旧したときに普通図柄表示装置410が再度可変表示を行い、可変表示の表示結果を特定の表示結果とした後、普通電動役物が再度所定時間を上限として開放するように構成されていてもよい。そのような構成を第3の実施の形態として説明する。
【0183】
図34は、普通図柄プロセス処理における普通図柄判定処理(ステップS73)の第3の例を示すフローチャートである。図34に示すように、普通図柄判定処理において、CPU56は、当り図柄用乱数(ランダム3)の値に従って当り図柄を決定した後(ステップS55)、決定した当り図柄をRAM55の所定領域に記憶する(ステップS55a)。そして、CPU56は、変動パターン決定用乱数(ランダム4)の値に従って変動パターンを決定した後(ステップS56)、決定した変動パターンをRAM55の所定領域に記憶する(ステップS56a)。その他の処理は、図18に示した処理と同様である。
【0184】
図35は、遊技状態復旧処理(ステップS10)の第3の例を示すフローチャートである。遊技状態復旧処理において、CPU56は、作業領域の設定を行った後(ステップS81)、普通図柄プロセスフラグが普通電役開放処理または普通電役開放中処理を示す値であるか否かを確認する(ステップS82a)。
【0185】
普通図柄プロセスフラグが普通電役開放処理または普通電役開放中処理を示す値である場合は、CPU56は、普通図柄判定処理のステップS56aにおいて記憶されていた変動パターンを図柄制御基板80に通知するために、変動パターンを示す表示制御コマンド(変動パターンコマンド)を図柄制御基板80に対して送信する処理を行う(ステップS89d)。また、普通図柄判定処理のステップS55aにおいて記憶されていた当り図柄である停止図柄を図柄制御基板80に通知するために、停止図柄を示す表示制御コマンド(停止図柄コマンド)を図柄制御基板80に対して送信する処理を行う(ステップS89e)。さらに、CPU56は、普通図柄変動時間タイマをセットする(ステップS89f)。そして、CPU56は、普通図柄プロセスフラグの値を普通図柄変動処理を示す値に更新する処理を行う(ステップS89g)。すなわち、普通図柄プロセス処理(図16参照)において電力供給停止前に実行されていた普通電役開放処理または普通電役開放中処理を、電力供給停止からの復帰時に普通図柄変動処理に戻す処理を行う。このように電源復帰時に普通図柄プロセスフラグに普通図柄変動処理を示す値が設定されることにより、電源復帰時に普通図柄表示装置410が再度普通図柄の可変表示を開始する状態から遊技制御が再開されることになる。
【0186】
さらに、CPU56は、普通電動役物が再び最初から所定時間開放すること(普通電動役物の開放再実行)を遊技者に事前に報知するための事前報知用の制御コマンドを送信する処理を行う(ステップS89h)。
【0187】
普通図柄プロセスフラグが普通電役開放処理および普通電役開放中処理以外の処理を示す値である場合は、ステップS89d〜S89hを実行せずにステップS85に移行する。なお、その他の処理(ステップS85〜S88)は、図13に示した処理と同様である。
【0188】
なお、上記したように、普通電動役物が開放する直前の状態において電力供給が停止する可能性はかなり低いので、ステップS82aにおいて、普通図柄プロセスフラグが普通電役開放処理を示す値であるかどうかを判定しないようにしてもよい。
【0189】
図36は、電源断の発生時と遊技制御の再開時との関係を示すタイミング図である。図36に示すように、普通図柄表示装置410における表示結果が特定の表示結果となって当りが発生すると、普通電動役物が所定時間(例えば5秒)を上限として開放する。普通電動役物の開放中に電源断が発生して電力供給が停止すると、電力供給停止時処理が実行され、所定の遊技状態に関する情報がバックアップRAMに所定期間保存される。その後、電力供給が復旧すると、遊技状復旧処理が実行され、変動パターンコマンドおよび停止図柄コマンドが図柄制御基板80に送信されるとともに、普通図柄プロセスフラグが普通図柄変動処理を示す値に設定されることにより、普通図柄表示装置410が再度可変表示を開始するところから遊技制御が再開される。そして、普通図柄表示装置410が再度可変表示を行った後、可変表示の表示結果として特定の表示結果(当り図柄)を導出表示し、普通電動役物が再度所定時間を上限として開放する。
【0190】
以上のように、この第3の実施の形態では、普通電動役物が開放しているときに電力供給が停止した場合において、電力供給が復旧したときに普通図柄表示装置410に普通図柄の可変表示を行わせ、当り図柄(特定の表示結果)を再度導出表示させ、その後に普通電動役物を再度所定時間開放するように構成されているので、当りとなる期待感を遊技者に再度抱かせることができるとともに、普通図柄表示装置410の可変表示が開始されるときから遊技制御が再開されるため、普通電動役物が再度開放することを遊技者により一層容易に認識させることができる。
【0191】
また、この第3の実施の形態においても、遊技状態復旧処理において、開放再実行の事前報知を指定する制御コマンドをセットするとともに(ステップS89h)、当該制御コマンドを図柄制御基板80等のサブ基板に送信する処理を行う(ステップS86)ので、演出用の部品(普通図柄表示装置、ランプ、LED、スピーカ等)によって、電源復旧時に普通電動役物が再度所定時間開放することを遊技者に事前に報知することができ、その結果、電源復旧時に普通電動役物が再び最初から開放されることを遊技者に確実に認識させることができる。
【0192】
なお、上記の第3の実施の形態では、電源復旧時に普通図柄表示装置410の可変表示を開始するときから遊技制御を再開するように構成されているが、図37に示すように普通図柄表示装置410がリーチ状態(2つの普通図柄が揃って1つの普通図柄が変動している状態)を表示するときから遊技制御を再開するように構成されていてもよい。このような構成を実現するためには、例えば、遊技状態復旧処理(図35)のステップS89dにおいて、リーチ状態から変動を開始する特別な変動パターンを指定するコマンドを図柄制御基板80に対して送信する。そして、ステップS89fにおいて、普通図柄変動時間タイマに設定されている時間から通常変動(2つの普通図柄が揃う前の通常の変動)を行う時間を引いた時間を普通図柄変動時間タイマにセットする。このような構成によれば、電源復帰時にリーチ状態から普通図柄の変動が開始されるという特別な変動パターンの可変表示が行われるため、普通電動役物が再度開放することを遊技者に一層確実に認識させることができる。また、当りが発生するまでの時間が短縮されるため、普通電動役物が開放するまでの遊技者の待ち時間も短縮されることになる。
【0193】
なお、上記の各実施の形態は、電力供給が停止したあと電力供給が復旧したときに遊技制御が再開する時期として、普通電動役物が再び最初から開放するとき(図29参照)、普通図柄表示装置410に停止図柄(当り図柄)が表示されたとき(図33参照)、普通図柄表示装置410が可変表示を開始するとき(図36参照)、または普通図柄表示装置410がリーチ状態を表示するとき(図37参照)が示されていたが、このような時期に限られるわけではなく、遊技者に不利益を与えない時期(最低限、普通電役開放処理より前の処理)であればよい。
【0194】
また、普通図柄表示装置410による開放再実行の事前報知の例として、図30に示すような開放再実行を報知するための情報がLCD表示器412に表示する態様が示されていたが、このような態様に限られるわけではなく、例えば可変表示による当りの予告表示などを利用する態様であってもよい。
【0195】
上記の各実施の形態では、図1〜図5に示した第3種パチンコ遊技機に適用した場合について説明したが、他の第3種パチンコ遊技機にも適用することは可能である。以下、図1〜図5に示した第3種パチンコ遊技機の構成とは異なる構成の第3種パチンコ遊技機について図38〜図40を参照して説明する。
【0196】
図38は、他のパチンコ遊技機の遊技盤6を正面から見た正面図である。打球発射装置から発射された遊技球は、外レール201と内レール202との間を通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。打球が通過ゲート11を通って普通図柄表示装置作動口スイッチ(ゲートスイッチ)11aで検出されると、普通図柄表示器10において普通図柄の変動が開始され、停止図柄が当り図柄である場合には普通電動役物50が作動して特定入賞口32が開放した状態になる。すなわち、作動検出手段に対して遊技球が進入しにくい第2の状態から、遊技球が進入しやすい第1の状態に変化する。遊技球が特定入賞口32に入賞すると、遊技球は特定入賞口スイッチ32aで検出されるととともに、振分部材35に入る。その後、誘導部40における特別装置作動判定図柄ゲート41を通過すると、可変表示装置8において図柄(判定図柄)が変動を始める。なお、特別装置作動判定図柄ゲート41の部分には、特別装置作動判定図柄ゲート41を通過した遊技球を検出する作動検出手段としての図柄ゲートスイッチ41aが設けられている。
【0197】
遊技領域7において、普通入賞口17,18,19,24に入賞した遊技球は、それぞれ、入賞口スイッチ17a,18a,19a,24aで検出される。入賞口スイッチ17a,18a,19a,20a,24aおよび特定入賞口スイッチ32aで遊技球が検出されると、所定個の遊技球が景品として払い出される。また、権利発生中において大入賞口に入賞した遊技球はカウントスイッチ51aによって検出される。カウントスイッチ51aで遊技球が検出されると、所定個の遊技球が景品として払い出される。そして、カウントスイッチ51aによる遊技球の検出数が所定数(例えば16)になると大入賞口は閉鎖する。また、権利発生中において、遊技球が特別装置作動判定図柄ゲート41を通過すると、権利発生状態は消滅する。
【0198】
図39は、普通電動役物50、振分部材35および誘導部40の構成を詳細に示す正面図である。普通電動役物50には左右の開閉翼片33,34が設けられ、開閉翼片33,34が外側に倒れることによって特定入賞口32が入賞しやすい状態になる。すなわち、普通電動役物50が作動している状態になる。なお、普通電動役物50は、普通図柄の表示結果が当り図柄であった場合に作動開始する。また、開閉翼片33,34は、ソレノイド(図示せず:以下、普通電役ソレノイドという。)によって外側に倒れる。
【0199】
なお、普通電動役物50、振分部材35および誘導部40からなる構造において、特定入賞口32以降の領域が特定領域を形成する。また、この実施の形態では、普通電動役物50、振分部材35および誘導部40の各部材が分かれて設けられているが、それらの部材が一体として形成されていてもよい。
【0200】
特定入賞口32に遊技球が入賞すると、遊技球は特定入賞口スイッチ32aで検出される。特定入賞口スイッチ32aで遊技球が検出されると、所定個の遊技球が景品として払い出される。特定入賞口32に入賞した遊技球は、振分部材35に進入する。この実施の形態では、振分部材35として、3つの穴を有し、揺動可能な、いわゆる3穴クルーンが用いられている。3穴クルーンに進入した遊技球は3穴のうちのいずれかに入る。3穴のうちの一つは、誘導部40に至る連通穴36である。他の穴39に入った遊技球は排出される。
【0201】
連通穴36を流下した遊技球は、作動判定手段としての特別装置作動判定図柄ゲート41の部分を通過して、誘導動作手段としての誘導部材42に至る。誘導部材42は遊技球を受けるような凹部を有する。特別装置作動判定図柄ゲート41の部分に設けられている図柄ゲートスイッチ41aで遊技球が検出されると、可変表示装置8において図柄の変動が開始される。また、遊技球は誘導部材42に貯留される。図39に示す構造から明らかなように、誘導部材42に遊技球が貯留される場合、その遊技球は特別装置作動判定図柄ゲート41の部分に停留しない。すなわち、遊技球貯留中では、作動判定手段が遊技球を検出することになる位置に遊技球は存在しない。
【0202】
なお、遊技球が特別装置作動判定図柄ゲート41の部分を通った後では、図柄ゲートスイッチ41aの検出がソフトウェア的に無効にされる。ソフトウェア的に無効にされるとは、遊技制御手段が、図柄ゲートスイッチ41aの検出信号を無視することである。また、特別装置作動判定図柄ゲート41の部分の上部には、遊技球を作動検出手段に対して進入可能な経路と進入不可能な経路とに振り分ける振分手段としてのシャッター45が設けられている。シャッター45は、ソレノイド(図示せず:以下、シャッターソレノイドという。)によって、図柄ゲートスイッチ41aの検出が無効にされるのと同タイミングで閉状態になる。シャッター45によって、後続の遊技球が特定入賞口32に入賞したとしても、誘導部材42にまで導かれることが防止される。すなわち、シャッター45によって流下が阻止され、左右に設けられている排出口47に導かれる。また、図柄ゲートスイッチ41aの検出が無効にされることによって、後続の遊技球によって可変表示装置8における変動開始の条件が再度成立してしまうことが防止される。
【0203】
なお、図柄ゲートスイッチ41aの検出のソフトウェア的な無効期間は、例えば、誘導部材42の回転動作終了時まで継続する。また、誘導部材42の回転終了時には、シャッター45が開状態にされる。すなわち、誘導部材42の動作終了に関連して、図柄ゲートスイッチ41aの検出の無効が解除され、シャッター45はシャッターソレノイドによって開状態にされる。
【0204】
可変表示装置8における図柄の変動は、あらかじめ決められている所定時間が経過すると停止する。すると、誘導部材42は、ステッピングモータである誘導部材駆動モータ(図示せず)によって、左方向または右方向に回転する。可変表示装置8における停止図柄が当り図柄(例えば左右図柄が揃った図柄の組み合わせ)であった場合には誘導部材42は右回りに回転して、誘導部材42に貯留されていた遊技球を特別排出口43側に誘導する。特別排出口43に誘導された遊技球が特別領域スイッチ48Aによって検出されると、遊技状態が権利発生状態になる。
【0205】
可変表示装置8における停止図柄が当り図柄でなかった場合には誘導部材42は左回りに回転して、誘導部材42に貯留されていた遊技球を排出口44側に誘導する。なお、回転体21は、ステッピングモータである回転体モータ(図示せず)によって回転する。
【0206】
誘導部材42の右側方には、誘導部材42が右回転すると、誘導部材42に貯留されている遊技球を検出する特別領域スイッチ(特別検出手段)48Aが設けられている。また、誘導部材42の左側方には、誘導部材42が左回転すると、誘導部材42に貯留されている遊技球を検出する通常領域スイッチ(排出検出手段)49が設けられている。なお、特別領域とは特別領域スイッチ48Aの側に誘導される遊技球のみが進入可能な領域であり、特別領域スイッチ48Aが設置されている位置は特別領域に含まれ、通常領域スイッチ49が設置されている位置は通常領域に含まれる。
【0207】
特別領域スイッチ48Aおよび通常領域スイッチ49の存在によって、誘導部材42が回転を開始した後、遊技球は早めに検出される。すなわち、当りである場合には、遊技球は、特別領域スイッチ48Aで、誘導部材42が回転を開始してから短時間で検出される。
【0208】
主基板31に搭載されている遊技制御手段は、特別領域スイッチ48Aの検出信号にもとづいて、早めに権利の発生を認識することができる。なお、さらに、特別排出口43にスイッチを設け、特別領域スイッチ48Aで遊技球が検出された後、特別排出口43のスイッチが遊技球を検出したら、遊技制御手段は、遊技状態を権利発生状態とするようにしてもよい。
【0209】
権利発生状態において、遊技球が始動入賞装置20における始動口に入賞すると、その遊技球は始動口スイッチ20a(図38参照)で検出される。遊技制御手段は、始動口スイッチ20aの検出結果に応じて大入賞口を開放するために開閉板51を駆動する。なお、開閉板51は、ソレノイド(図示せず:以下、大入賞口ソレノイドという。)によって駆動される。
【0210】
なお、ゲートスイッチ11a、特定入賞口スイッチ32a、カウントスイッチ51a、始動口スイッチ20a、図柄ゲートスイッチ41a、入賞口スイッチ17a,17b,18a,24aとして、マイクロスイッチや遊技球通過を検知可能な近接スイッチ等を用いることができる。
【0211】
図40は、主基板31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図40には、払出制御手段が搭載された払出制御基板37、ランプ制御手段が搭載されたランプ制御基板135、音制御手段が搭載された音制御基板170、発射制御基板91、および表示制御手段が搭載された表示制御基板80も示されている。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路53と、ゲートスイッチ11a、特定入賞口スイッチ32a、カウントスイッチ51a、始動口スイッチ20a、図柄ゲートスイッチ41a、入賞口スイッチ17a,17b,18a,24a、特別領域スイッチ48A、通常領域スイッチ49からの信号を基本回路53に与えるスイッチ回路58が備えられている。
【0212】
なお、図40には示されていないが、スイッチ回路58には、下皿満タンを検知するための満タンスイッチ、補給球の不足を検知するための球切れスイッチ、賞球として実際に払い出された遊技球を検知するための賞球カウントスイッチ等からの信号も入力されている。
【0213】
また、主基板31には、普通電役ソレノイド、シャッターソレノイドおよび大入賞口ソレノイドを基本回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回路59と、誘導部材駆動モータおよび回転体モータを基本回路53からの指令に従って駆動するモータ回路64が搭載されている。
【0214】
さらに、主基板31には、基本回路53から与えられるデータに従って、遊技機の遊技状態に関わる各種情報の情報出力信号を情報端子盤34を介してホールコンピュータ等の外部装置に出力する情報出力回路66が搭載されている。情報出力信号に含まれる各種情報として、例えば、可変表示装置8における図柄の可変表示開始に利用された始動球の個数を示す有効始動情報、当りの発生を示す当り情報、権利発生状態の発生を示す権利情報、大当りの発生を示す大当り情報、確率変動が生じたことを示す確変情報、特定可変入賞装置再実行手段による処理(普通電動役物の開放中に電源断が発生したときに、電源復帰時に再び所定時間経過するまで普通電動役物を開放する処理;図13のステップS82,S83参照)が実行されたことを示す再実行情報などがある。
【0215】
基本回路53は、ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段の一例であるRAM55、プログラムに従って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。この実施の形態では、ROM54,RAM55はCPU56に内蔵されている。すなわち、CPU56は、1チップマイクロコンピュータである。なお、1チップマイクロコンピュータは、少なくともRAM55が内蔵されていればよく、ROM54およびI/Oポート部57は外付けであっても内蔵されていてもよい。なお、CPU56はROM54に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、CPU56が実行する(または、処理を行う)ということは、具体的には、CPU56がプログラムに従って制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているCPUについても同様である。
【0216】
また、CPU56等の駆動電源である+5V電源から電力が供給されていない間、RAM55の少なくとも一部は、電源基板910から供給されるバックアップ電源によってバックアップされ、遊技機に対する電力供給が停止しても内容は保存される。そして、RAM55の電源バックアップされている領域(バックアップRAM)には、遊技状態を復元するために必要なデータが記憶される。そして、+5V電源が復旧すると、CPU56は動作状態に復帰するが、そのとき、必要なデータがバックアップRAMに保存されているので、停電等からの復旧時に停電等の発生時の遊技状態に復旧させることができる。例えば、遊技進行状態を示す内部フラグや、スイッチの検出状態を示す内部フラグは、バックアップRAMに保存されている。なお、RAM55の全領域が電源バックアップされていてもよい。
【0217】
さらに、主基板31には、電源投入時に基本回路53をリセットするためのシステムリセット回路65が設けられている。
【0218】
遊技球を打撃して発射する打球発射装置は発射制御基板91上の回路によって制御される駆動モータ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆動力は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。すなわち、発射制御基板91上の回路によって、操作ノブ5の操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御される。
【0219】
なお、この実施の形態では、ランプ制御基板135に搭載されているランプ制御手段が、装飾ランプ25の点灯制御を行うが、遊技機に設けられているその他の発光体例えば賞球ランプや球切れランプ等の点灯制御も行う。また、普通図柄を変動表示する普通図柄表示器10、判定図柄を変動表示する可変表示装置8および確変判定図柄を変動表示する確変判定図柄表示器13に関する表示制御は、表示制御基板80に搭載されている表示制御手段によって行われる。
【0220】
なお、上記のパチンコ遊技機は、作動検出手段で遊技球が検出されたことに応じて可変表示手段としての普通図柄表示器10において普通図柄の可変表示が開始され、普通図柄表示器10における表示結果があらかじめ定められた特定の表示結果(当り図柄)となったことにもとづいて特定入賞口(可変入賞口)が開放状態になり、特定入賞口に入賞した遊技球がさらに特別領域に入賞すると権利発生状態に制御可能となる、いわゆる普通図柄タイプの遊技機である。
【0221】
従って、ここでは、図1等に示された可変表示装置8、シャッター45および排出口47は不要である。すなわち、普通電動役物50に入賞した遊技球は、誘導部40に進入したら誘導部材42に導かれる。そして、誘導部材42に導かれた遊技球は、特別排出口43側に誘導される。なお、シャッター45および排出口47を不要とせず、遊技球が図柄ゲートスイッチ41a(但し、スイッチ41aは、この場合には判定図柄変動開始の条件を成立させるのではなく、単に遊技球を検知するものとして使用される。)によって検出されたら所定期間シャッター45を閉じるようにしてもよい。
【0222】
なお、図38〜図40に示す他のパチンコ遊技機においても、図1〜図5に示したパチンコ遊技機と同様に、遊技に関わる制御を行う制御手段(CPU56等)と、遊技機への電力供給が停止しても所定期間は記憶内容を保持することが可能な変動データ記憶手段としてのバックアップRAMと、所定電位の電源の出力電圧を監視し外部からの電力の供給停止に関わる検出条件が成立したときに検出信号(電源断信号)を出力する電源監視手段としての電源監視回路920とを備えている。また、制御手段は、電源監視回路920からの検出信号を入力するための信号入力部としての入力ポート572を備え、入力ポート572への検出信号の入力にもとづいて、電力供給の停止のための準備処理としての電力供給停止時処理(ステップS452〜S481)を実行するとともに、電力供給が停止したあと電力供給が再開された場合に、所定の復旧条件が成立したときには、バックアップRAMに保存されている記憶内容にもとづいて制御状態を電力供給が停止する前の状態に復旧させる復旧処理としての遊技状態復旧処理(ステップS10)を実行する。また、制御手段は、遊技状態復旧処理において、電力供給が停止したときに特定可変入賞装置が入賞可能な第1の状態であることを特定する特定可変入賞装置状態特定手段(ステップS82,S82a)と、特定可変入賞装置状態特定手段により特定可変入賞装置が第1の状態であることが特定されたことを条件として、遊技状態復旧処理において、特定可変入賞装置を入賞不可能な第2の状態から入賞可能な第1の状態に再度所定時間を上限として変化させるための処理を実行する特定可変入賞装置再実行手段(ステップS83、S89a,S89b、S89d〜S89g)とを備えている。
【0223】
図41は、他のパチンコ遊技機における電源断の発生時と遊技制御の再開時との関係を示すタイミング図である。図41に示すように、普通図柄表示器10における表示結果が特定の表示結果となって当りが発生すると、普通電動役物50が所定時間(例えば5秒)を上限として開放する。普通電動役物50の開放中に電源断が発生して電力供給が停止すると、上記したように電力供給停止時処理が実行され、所定の遊技状態に関する情報がバックアップRAMに所定期間保存される。その後、電力供給が復旧すると、上記したように遊技状復旧処理が実行され、普通電動役物50が再度所定時間を上限として開放するところから遊技制御が再開される。
【0224】
このような他のパチンコ遊技機の構成であっても、普通電動役物の開放中に停電等によって電力供給が停止しても、普通電動役物50の特定入賞口32への遊技球の入賞の機会が減少されることがなくなり、遊技者に不利益を及ぼしてしまうのを防止することが可能となる。
【0225】
特に、図38および図39に示す他のパチンコ遊技機においては、遊技球が誘導部40内に進入して誘導部材(貯留部)42に貯留された時点で電源断が発生することもある。このとき、電源断検出処理において出力ポートをクリアする処理(ステップS472〜S480)が実行された場合、誘導部材42に貯留された遊技球が電源復帰時に特別領域に誘導されても、ポートクリアによって図柄ゲートスイッチ41aが遊技球の通過を検出しない状態での特別領域への誘導となってしまう。従って、特別領域スイッチ48Aが遊技球を検出しても無効入賞となって権利が発生しないことになる。よって、せっかく遊技球が誘導部材42に貯留されても、電源断の発生によってポートクリアされることにより、無効な特別領域への入賞となってしまうため、有効な特別領域への入賞を得るためには、再度、遊技球を誘導部材42に貯留する必要がある。このように、電源断検出処理においてポートクリアされる遊技機においては、権利の発生について遊技者に多大な不利益を与えてしまうことになる。しかし、この実施の形態では、電源復帰時に普通電動役物50が最初から再度開放するので、遊技球を誘導部材42に再度貯留しやすくなるため、遊技者の不利益を少なくすることができる。
【0226】
また、再実行情報を外部のホールコンピュータ等に出力するように構成することにより、普通電動役物50の開放再実行の処理が行われたことを外部のホールコンピュータ等において確実に認識することができ、また、当該処理が実行されたことについての履歴を外部のホールコンピュータ等において管理することもできるようになる。さらに、演出用の部品(普通図柄表示器、ランプ、LED、スピーカ等)によって、電源復旧時に普通電動役物が再度所定時間開放することを遊技者に事前に報知するように構成することにより、電源復旧時に普通電動役物が再び最初から開放されることを遊技者に確実に認識させることができる。
【0227】
なお、電力供給が停止したあと電力供給が復旧したときに遊技制御が再開する時期として、普通電動役物が再び最初から開放するとき(図41参照)が示されているが、例えば、普通図柄表示器10に停止図柄(当り図柄)が表示されたとき(図33参照)や普通図柄表示器10が可変表示を開始するとき(図36参照)などであってもよい。また、普通図柄表示器10による開放再実行の事前報知は、例えば図30に示すような開放再実行を報知するための情報がLCD表示器412に表示する態様であっても、それ以外の態様であってもよい。
【0228】
ちなみに、上記の各実施の形態においては、遊技状態復旧処理において、普通電動役物が開放中であることを普通図柄プロセスフラグによって確認していた。しかし、このような構成に限られず、例えば、普通電動役物が開放したときに開放中であることを示す特別なフラグ(開放中フラグ)をセットするとともに、普通電動役物が閉鎖したときに当該開放中フラグをクリアする。そして、遊技状態復旧処理において、電源復帰時に開放中フラグを確認し、電源断時に開放中フラグがセットされていたときは、特定入賞口の開放前の処理(すなわち普通電動役物の開放再実行の処理)が実行されるように普通図柄プロセスフラグをセットするようにしてもよい。
【0229】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明では、遊技に関わる制御を行う制御手段が、電源監視手段からの検出信号を入力するための信号入力部を備え、信号入力部への信号入力にもとづいて、電力供給の停止のための準備処理を実行し、電力供給が停止したあと電力供給が再開された状態において、所定の復旧条件が成立したときには、変動データ記憶手段に保存されている特定可変入賞装置の状態に関する情報にもとづいて、電力供給が停止したときに特定可変入賞装置が第1の状態であることを特定する特定可変入賞装置状態特定手段と、特定可変入賞装置状態特定手段により特定可変入賞装置が第1の状態であることが特定されたことを条件として、特定可変入賞装置を第2の状態から第1の状態に再度所定時間を上限として変化させるための処理を実行する特定可変入賞装置再実行手段とを備えているので、特定可変入賞装置へ入賞可能な第1の状態のときに停電等により電力供給が停止しても、特定可変入賞装置内の特別領域への遊技球の入賞の機会が減少されることがなくなり、遊技者に不利益を及ぼすことがない。
【0230】
請求項2記載の発明では、特定可変入賞装置再実行手段が、特定の表示結果を可変表示手段に再度導出表示させる制御を可変表示制御手段に行わせるための処理を実行するように構成されているので、特定可変入賞装置へ入賞可能な第1の状態のときに電力供給が停止しても、可変表示手段に特定の表示結果を導出表示させてから特定可変入賞装置を再度所定時間を上限として第1の状態とするため、特定可変入賞装置が再度所定時間を上限として第1の状態になることを遊技者に容易に認識させることができる。
【0231】
請求項3記載の発明では、特定可変入賞装置再実行手段が、所定のリーチ表示状態を可変表示手段に再度表示させる制御を可変表示制御手段に行わせるための処理を実行するように構成されているので、特定の表示結果となる期待感を遊技者に再度抱かせることができるとともに、可変表示手段に特定の表示結果を再度導出表示させてから特定可変入賞装置を再度所定時間を上限として第1の状態とするため、特定可変入賞装置が再度所定時間を上限として第1の状態になることを遊技者に一層容易に認識させることができる。
【0232】
請求項4記載の発明では、制御手段が、特定可変入賞装置状態特定手段により特定可変入賞装置が第1の状態であることが特定されたことを条件として、特定可変入賞装置が第2の状態から第1の状態に再度所定時間を上限として変化することを事前に報知する再実行報知手段を備えているので、例えば電力供給が停止してから復旧するまでに時間がかかってしまい、特定可変入賞装置が再度所定時間を上限として第1の状態になることを遊技者が忘れてしまったような場合であっても、特定可変入賞装置が再度所定時間を上限として第1の状態になることを遊技者に確実に認識させることができる。
【0233】
請求項5記載の発明では、制御手段が、特定可変入賞装置再実行手段による処理が実行されたことを外部に情報出力する再実行情報出力手段を備えているので、再実行情報出力手段から出力される情報にもとづいて、特定可変入賞装置再実行手段による処理が実行されたことを外部において確実に認識することができ、また、当該処理が実行されたことについての履歴を外部において管理することもできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の遊技盤を正面からみた正面図である。
【図2】振分装置の構成例を示す説明図である。
【図3】パチンコ遊技機を正面からみた正面図である。
【図4】遊技機を裏面から見た背面図である。
【図5】主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。
【図6】図柄制御基板内の回路構成を示すブロック図である。
【図7】電源基板の構成例を示すブロック図である。
【図8】電源基板の構成例を示すブロック図である。
【図9】主基板におけるCPU、リセット回路および電源監視回路を示すブロック図である。
【図10】主基板におけるCPUが実行するメイン処理を示すフローチャートである。
【図11】2msタイマ割込処理(遊技制御処理)を示すフローチャートである。
【図12】各乱数を示す説明図である。
【図13】遊技状態復旧処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】電源断検出処理を示すフローチャートである。
【図15】電源断検出処理を示すフローチャートである。
【図16】普通図柄プロセス処理を示すフローチャートである。
【図17】ゲートスイッチ処理を示すフローチャートである。
【図18】普通図柄判定処理を示すフローチャートである。
【図19】当り/はずれの判定処理を示すフローチャートである。
【図20】普通図柄変動処理を示すフローチャートである。
【図21】普通図柄停止処理を示すフローチャートである。
【図22】普通電役開放処理を示すフローチャートである。
【図23】普通電役開放中処理を示すフローチャートである。
【図24】V入賞有効期間終了待ち処理を示すフローチャートである。
【図25】プロセス処理を示すフローチャートである。
【図26】確率変動フラグのセットの条件例を示すタイミング図である。
【図27】確率変動フラグのセットの条件例を示すタイミング図である。
【図28】プロセス処理における大当り終了処理を示すフローチャートである。
【図29】電源断の発生時と遊技制御の再開時との関係を示すタイミング図である。
【図30】普通図柄表示装置による開放再実行の事前報知例を示す説明図である。
【図31】普通図柄判定処理の第2の例を示すフローチャートである。
【図32】遊技状態復旧処理の第2の例を示すフローチャートである。
【図33】電源断の発生時と遊技制御の再開時との関係を示すタイミング図である。
【図34】普通図柄判定処理の第3の例を示すフローチャートである。
【図35】遊技状態復旧処理の第3の例を示すフローチャートである。
【図36】電源断の発生時と遊技制御の再開時との関係を示すタイミング図である。
【図37】電源断の発生時と遊技制御の再開時との関係を示すタイミング図である。
【図38】他のパチンコ遊技機の遊技盤を正面から見た正面図である。
【図39】他のパチンコ遊技機の普通電動役物、振分部材および誘導部の構成を詳細に示す正面図である。
【図40】他のパチンコ遊技機の主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。
【図41】他のパチンコ遊技機における電源断の発生時と遊技制御の再開時との関係を示すタイミング図である。
【符号の説明】
8 可変表示装置
10 普通図柄表示器
11 普通図柄表示装置作動口
11a 普通図柄表示装置作動口スイッチ(ゲートスイッチ)
31 主基板
32 特定入賞口
35 ランプ制御基板
41 特別装置作動判定図柄ゲート
41a 図柄ゲートスイッチ
42 誘導部材
48A 特別領域スイッチ
50 普通電動役物
55 RAM
56 CPU
66 情報出力回路
70 音制御基板
80 図柄制御基板
135 ランプ制御基板
170 音制御基板
410 普通図柄表示装置(可変表示装置)
412 LCD表示器
404 始動球通過口(ゲート)
405 始動球検出スイッチ
430 可変入賞検出装置(特定可変入賞球装置,普通電動役物)
431 入賞球検出スイッチ
432 普通可変入賞口
436 振分装置(特定可変入賞装置,普通電動役物)
439 特定入賞口
439a 特定球検出スイッチ
572 入力ポート
910 電源基板
920 電源監視回路[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention performs a game by hitting a game ball into a game area, and when a predetermined specific display result is derived and displayed on variable display means for variably displaying identification information, a specific variable winning device is set to a player. Is changed from the second state that is disadvantageous to the first state to the first state that is advantageous to the special state, and when the winning of the game ball to the special area in the specific variable winning device is detected by the special detecting means, the right state is determined. Related to gaming machines.
[0002]
[Prior art]
As a gaming machine, there is a gaming machine in which a game ball is fired into a game area by a launching device, and when a game ball wins in a winning area such as a winning opening provided in the game area, a predetermined number of winning balls are paid out to the player. . In some cases, when a game ball wins a special device operation area (special area), a right state (hereinafter, also referred to as a right generation state) is generated. During the right generation state, a predetermined game value (advantageous state) is further given to the player based on, for example, a winning of the game ball at the starting port. Such a pachinko gaming machine is generally called a third-class pachinko gaming machine.
[0003]
In addition, the game value means that the state of the variable winning ball device such as a large winning opening provided in the gaming area of the gaming machine is in an advantageous state for a player who is likely to win a game ball, or that a premium game medium is paid out. Is to be in a state where the above condition is easily satisfied, or to give a score to a player in a sealed-type gaming machine or the like.
[0004]
In a third-type pachinko gaming machine, when a game ball wins a normal symbol operating port, variable display (fluctuation) of a normal symbol (identification information) such as a number is started on a normal symbol display device, and the display result of the variable display (stop) When the (identification information) becomes a specific display result (so-called winning symbol), the ordinary electric accessory is activated and a game ball can be placed in a specific winning opening (a state in which the specific winning opening is opened), and the game ball is When a sensor or a switch detects that a prize has been won at a specific winning opening, a right is generated, and when a game ball wins at the starting opening in a state where the right is generated, a big winning opening is opened to allow a hit ball to be easily hit. There are things that shift to the gaming state.
[0005]
Then, during the opening period of the special winning opening, when a predetermined number (for example, 10) of game balls wins the special winning opening, the special winning opening is closed. Then, as long as the right generation state continues, the special winning opening can be opened again. A round from the opening to closing of one big winning opening is called a round. The right generation state continues until, for example, 16 game balls are won in the starting port. Therefore, 16 rounds can be continued. However, if the operation for generating the right again (winning of the game ball to the specific winning opening) is performed while the right generation state continues, the right generation state ends. Note that an upper limit period of opening time (for example, 9.5 seconds) is determined for each opening, and the winning port is closed when the upper limit period elapses even if the number of winnings does not reach a predetermined number.
[0006]
In a
[0007]
[Patent Document 1]
JP 2001-340549 A (Paragraph 0056, FIG. 6)
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the case of the third-type pachinko gaming machine described in
[0009]
In view of the above, the present invention prevents the opportunity for winning a specific winning opening from being reduced when the power supply is stopped in an advantageous state in which a game ball can win a specific winning opening, and prevents a player from receiving a winning. It is an object of the present invention to provide a gaming machine that does not cause a disadvantage.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The gaming machine according to the present invention performs a game by hitting a game ball into a game area, and displays variable information (for example, a normal
[0011]
The control means determines in advance the display result of the variable display of the variable display means (for example, a portion for executing the ordinary symbol determination processing in FIG. 31 or FIG. 34), and the display result of the variable display is determined by the preliminary determination means. Variable display control means for controlling the variable display means to derive and display the specific display result based on the determination that the specific display result is to be obtained (for example, the normal symbol variation process in FIG. 20 and the normal symbol in FIG. 21) The specific variable winning device re-executing unit includes a process for causing the variable display control unit to perform control for deriving and displaying a specific display result on the variable display unit again (for example, step S89a). , S89b).
[0012]
The variable display control means sets the variable display of the identification information on the variable display means to a predetermined reach display state (for example, 2) based on the fact that the display result of the variable display is determined to be a specific display result by the predetermined means. After the two symbols are aligned), the specific display result is controlled to be derived and displayed, and the specific variable winning device re-executing means performs the variable display control to display the predetermined reach display state again on the variable display means. It may be configured to execute processing (for example, steps S89d to S89g) for causing the means to perform.
[0013]
The control means determines that the specific variable prize device is again changed from the second state to the first state on condition that the specific variable prize device is specified to be in the first state by the specific variable prize device state specifying means. It is preferable to include a re-execution notifying unit (for example, a part for executing steps S84, S89c, S89h, and S86) for notifying in advance that the change is performed with time as an upper limit.
[0014]
The control means includes a re-execution information output means (for example, information output circuit 66) for outputting information (for example, re-execution information) to the outside (for example, a hall computer or the like) that the processing by the specific variable winning device re-execution means has been executed (for example, a hole computer). Is preferred.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a front view of a
[0016]
As shown in FIG. 1, on a front surface of the
[0017]
Above the mounting board 411, a winning
[0018]
A starting ball passage (gate) 404 is provided below the normal
[0019]
A
[0020]
On the left side of the normal
[0021]
Below the winning ball passage 435, there is provided a
[0022]
FIG. 2 is an explanatory diagram illustrating a configuration example of the
[0023]
Further, below the winning
[0024]
The operation of the winning ball in the
[0025]
Next, the configuration of the variable winning
[0026]
Further, the
[0027]
Next, an operation of the pachinko gaming machine according to the present embodiment will be described. A hit ball fired from the hitting ball launching device enters the
[0028]
Normally, the rotation of the image in the
[0029]
Next, when a hit ball is guided to the specific winning
[0030]
In the third-type pachinko gaming machine of this embodiment, when the display result of the variable display on the ordinary
[0031]
In such a third-type pachinko gaming machine, even when the ordinary electric accessory is activated and a game ball can be won in the specific winning
[0032]
FIG. 3 is a front view of the pachinko gaming machine as viewed from the front. The
[0033]
Two
[0034]
The
[0035]
Next, the structure of the back surface of the
[0036]
As shown in FIG. 4, on the back side of the gaming machine, a variable
[0037]
A
[0038]
Further, backup data stored in storage content holding means (for example, a variable data storage means capable of holding the content even when the power supply is stopped, that is, a backup RAM) included in each board (the
[0039]
The game balls stored in the
[0040]
When a large number of game balls as prizes based on winnings and game balls based on ball lending requests are paid out and the hitting
[0041]
FIG. 5 is a block diagram illustrating an example of a circuit configuration of the
[0042]
In addition, the starting
[0043]
In addition, the
[0044]
The
[0045]
A part or all of the RAM (may be a CPU built-in RAM) 55 is a backup RAM that is backed up by a backup power supply created on the power supply board 910. That is, even if the power supply to the gaming machine is stopped, a part or all of the content of the
[0046]
A hit ball launching device that hits and launches a game ball is driven by a
[0047]
In this embodiment, the lamp control means mounted on the
[0048]
In this embodiment, the lamp control means mounted on the
[0049]
FIG. 6 is a block diagram showing the circuit configuration in the
[0050]
The display control CPU 101 operates in accordance with a program stored in the
[0051]
Then, the display control CPU 101 controls display of a screen displayed on the
[0052]
FIG. 6 also shows a
[0053]
The
[0054]
For example, a three-terminal capacitor or a ferrite bead is used as the
[0055]
Next, the configuration of the power supply board 910 will be described with reference to the block diagrams of FIGS. FIG. 7 is a block diagram showing a DC voltage generation portion of power supply board 910. The power supply board 910 is provided with a power switch 914 for executing or interrupting power supply to each electric component control board and mechanical components in the gaming machine. Note that the power switch 914 may be provided outside the power board 910 in the gaming machine. When the power switch 914 is in the closed state (on state), AC power (24 VAC) is applied to the input side (primary side) of the transformer 911. The transformer 911 is to electrically insulate an AC power supply (
[0056]
The power supply board 910 is installed independently of the electric component control boards (the
[0057]
The DC-DC converter 913 as power supply voltage generation means has one or a plurality of regulator ICs (two
[0058]
As shown in FIG. 8, AC24V output from the transformer 911 is supplied to the connector 922A as it is. Further, the VLP is supplied to the connector 922B via a fuse F01 as an overcurrent prevention unit for preventing supply of an overcurrent. A series body of an LED (LD01) and a resistor (R01) is connected between the connector 922B side of the fuse F01 and the ground (ground potential).
[0059]
VSL is supplied to the connector 922A via the fuse F02. A series body of the LED (LD02) and the resistor (R02) is connected between the connector 922A side of the fuse F02 and the ground. VSL is supplied to the connector 922B via the fuse F03. A series body of an LED (LD03) and a resistor (R03) is connected between the connector 922B side of the fuse F03 and the ground. Further, VSL is supplied to the connector 922C via the fuse F04. A series body of the LED (LD04) and the resistor (R04) is connected between the connector 922C side of the fuse F04 and the ground.
[0060]
VDD is supplied to the connector 922A via the fuse F05. A series body of the LED (LD05) and the resistor (R05) is connected between the connector 922A side of the fuse F05 and the ground. In addition, VDD is supplied to the connector 922B via the fuse F06. A series body of the LED (LD06) and the resistor (R06) is connected between the connector 922B side of the fuse F06 and the ground. Further, VDD is supplied to the connector 922C via the fuse F07. A series body of the LED (LD07) and the resistor (R07) is connected between the connector 922C side of the fuse F07 and the ground.
[0061]
VCC is supplied to the connector 922A via the fuse F08. A series body of the LED (LD08) and the resistor (R08) is connected between the connector 922A side of the fuse F08 and the ground. VCC is supplied to the connector 922B via the fuse F09. A series body of an LED (LD09) and a resistor (R09) is connected between the connector 922B side of the fuse F09 and the ground. Further, VCC is supplied to the connector 922C via the fuse F10. A series body of the LED (LD10) and the resistor (R10) is connected between the connector 922C side of the fuse F10 and the ground.
[0062]
The cable connected to the connector 922A is connected to the
[0063]
Further, a
[0064]
Further, the fuses F01 to F10 are not of a removable (replaceable) type but of a type fixed to the power supply board 910. That is, it is irreplaceably installed on the board (the power board 910 in this example). When the fuses F01 to F10 are of a replaceable type, the fuse is replaced when a failure such as a short-circuit failure occurs in the power supply board 910 or the electric component control board, and the true cause of the failure is unknown. There is a possibility that the gaming machine may be returned to the operating state without any change. In that case, the failure is expected to recur immediately. However, if the fuses F01 to F10 are of a non-replaceable type, when a failure occurs in the power supply board 910, an action to search for the true cause of the failure is induced.
[0065]
When the LEDs (LD01 to LD10) as shown in FIG. 8 are provided on the power supply board 910, if no trouble such as a short-circuit failure occurs in the power supply board 910 and each electric component control board, Each LED (LD01 to LD10) is in a lighting state. In other words, when the LEDs (LD01 to LD10) are in the lighting state, it can be understood that no trouble such as a short-circuit failure has occurred in the power supply board 910 and each electric component control board.
[0066]
FIG. 9 is a block diagram showing the
[0067]
Since the power
[0068]
The power
[0069]
The predetermined value for the power
[0070]
When the voltage of the + 12V power supply drops, the switch output becomes ON. However, if the + 30V power supply voltage which drops earlier than + 12V is monitored and the stop of the power supply is recognized and the switch output becomes ON, the switch output becomes ON. It is possible to enter a state of waiting for supply recovery and enter a state where the switch output is not detected.
[0071]
In this embodiment, the power supply monitoring means monitors the output of a power supply having a predetermined potential, and detects, as a detection condition relating to the stoppage of the supply of external power, a voltage from the outside of the gaming machine (24 VAC in this embodiment). Although it was used that the created predetermined DC voltage became equal to or less than the predetermined value, the detection condition is not limited to this, and if it can be detected that the power from the outside has stopped, other conditions are used. Is also good. For example, the detection condition may be that the AC wave itself is monitored and the AC wave is discontinued, or that the digitized AC wave is monitored and the AC signal is discontinued when the digital signal becomes flat. May be used as the detection condition.
[0072]
The
[0073]
In addition, the reset IC 651 monitors the power supply voltage of VSL, which is the same power supply voltage as the power supply voltage monitored by the power
[0074]
The
[0075]
When the signal input to the INT terminal falls to a low level, an external interrupt occurs. That is, the program counter of the
[0076]
In this embodiment, non-maskable interrupts and external interrupts are not used. Therefore, the NMI terminal and the INT terminal are pulled up to VCC (+5 V) via a resistor. Therefore, the input levels of the NMI terminal and the INT terminal are always at the high level, and there is a possibility that the input levels of the NMI terminal and the INT terminal fall due to noise or the like and an interrupt occurs in comparison with the case where the terminal is in the open state. Reduce.
[0077]
In this embodiment, the power-off signal output from the power
[0078]
Next, the operation of the gaming machine will be described. FIG. 10 is a flowchart showing the main processing executed by the game control means (
[0079]
In the initial setting process, the
[0080]
The
[0081]
The
[0082]
In the interrupt
[0083]
Next, the
[0084]
If the
[0085]
In this embodiment, whether or not there is backup data in the backup RAM area is confirmed by the state of the backup flag set in the backup RAM area in the power supply stop processing. In this example, for example, if "55H" is set in the backup flag area, it means that there is a backup (on state), and if a value other than "55H" is set, it means that there is no backup (off state). .
[0086]
When the backup is confirmed, the
[0087]
If the check result is normal, the
[0088]
In the initialization process, the
[0089]
Then, a register of the CTC provided in the
[0090]
When the execution of the initialization process (Steps S11 to S15) is completed, the display random number update process (Step S17) and the initial value random number update process (Step S18) are repeatedly executed in the main process. When the display random number update processing and the initial value random number update processing are executed, the interrupt is prohibited (step S16). When the display random number update processing and the initial value random number update processing are completed, the interrupt permission state is set. Is performed (step S19). When the display random number update processing and the initial value random number update processing are executed, the interrupt is prohibited. Therefore, during the execution of the random number update processing, a 2 ms timer interrupt described later occurs and the interrupt is generated. The random number update processing is executed in the processing, thereby preventing the count value from being inconsistent.
[0091]
The display random number is a random number or the like for determining a symbol stopped and displayed on the
[0092]
When a timer interrupt occurs, the
[0093]
Next, various abnormality diagnosis processes are performed by the self-diagnosis function provided inside the
[0094]
Next, a process of updating the count value of each counter for generating each determination random number such as a hit determination random number used for game control is performed (step S23). The
[0095]
FIG. 12 is an explanatory diagram showing each random number. Each random number is used as follows.
(1) Random 1: Determines whether or not to generate a hit with a normal symbol (for hit determination)
(2) Random 2-1 to 2-3: For determining the left and right middle out-of-designs
(3) Random 3: Determine a combination of ordinary symbols that generate a hit (for determining a hit symbol)
(4) Random 4: Determine the variation pattern of the ordinary symbol on the ordinary symbol display device 410 (for determining the variation pattern)
(5) Random 5: Determine initial value of random 1 (for determining random 1 initial value)
[0096]
In step S23, the
[0097]
Further, the
[0098]
Further, a process is performed (step S27). In the process control, a corresponding process is selected and executed according to a process flag for controlling the pachinko gaming machine in a predetermined order according to a gaming state. Then, the value of the process flag is updated during each process according to the gaming state.
[0099]
Next, the
[0100]
Further, the
[0101]
Then, the
[0102]
According to the above control, in this embodiment, the game control process is started every 2 ms. In this embodiment, the game control process is executed in the timer interrupt process. However, in the timer interrupt process, for example, only a flag indicating that an interrupt has occurred is set. May be executed.
[0103]
FIG. 13 is a flowchart showing an example of the game state restoring process in step S10. In the game state restoring process, the
[0104]
Next, the
[0105]
If the ordinary symbol process flag is a value indicating the processing during the opening of the ordinary electric hand, the
[0106]
Further, the
[0107]
If the normal symbol process flag is a value indicating a process other than the normal electric hand opening process, the process proceeds to step S85 without executing steps S83 and S84.
[0108]
Next, the
[0109]
Thereafter, the timer interrupt is set so that the timer is interrupted every 2 ms (step S87), and the interrupt is permitted (step S88).
[0110]
Then, the RET instruction is executed. When the RET instruction is executed, the
[0111]
Even if it is determined in step S82 that the normal symbol process flag is a value indicating the process during the opening of the normal electric hand, the RET command is used to return to the address of the normal symbol process executed when the power supply was stopped. Since the normal electric hand opening process is executed based on the value indicating the normal electric hand opening process set in the normal symbol process flag, there is no inconvenience in the restarted game control.
[0112]
FIG. 14 and FIG. 15 are flowcharts showing an example of the power-off detection processing in step S20. In the power-off detection process, the
[0113]
In the power supply stop processing, the
[0114]
Next, the exclusive OR of the contents of the checksum data area and the contents of the RAM area pointed to by the pointer is calculated (step S456). The calculation result is stored in the checksum data area (step S457), the value of the pointer is increased by 1 (step S458), and the value of the number of checksum calculations is decremented by 1 (step S459). Then, the processing of steps S456 to S459 is repeated until the value of the number of checksum calculations becomes 0 (step S460).
[0115]
When the value of the number of times of checksum calculation becomes 0, the
[0116]
Further, the
[0117]
The
[0118]
In the loop processing, it is monitored whether or not the power-off signal has been turned off (step S482). When the power-off signal is turned off, the power-on execution address (the address in step S1) is set as the return address, and the return instruction is executed (step S483).
[0119]
When the power supply is stopped by the above processing, the power supply stopped processing of steps S452 to S481 is executed, and data indicating that the power supply stopped processing has been executed (the backup specified value and the checksum). ) Is stored in the backup RAM, the RAM access is prohibited, the output port is cleared, and the timer interrupt for executing the game control process is set to the prohibited state.
[0120]
In this embodiment, the entire area of the
[0121]
If the power-off signal is turned off, the process returns to step S1. In this case, since the data indicating that the power supply stop processing has been executed is set, the game state restoring processing of steps S81 to S88 is executed. Therefore, when the detection signal from the power supply monitoring unit is turned off after executing the power supply stop processing, the process returns to the state of controlling the progress of the game. Therefore, even if an instantaneous power interruption occurs, the game control process does not stop, and the game control process is automatically continued.
[0122]
Note that the power supply confirmation signal transmitted to the
[0123]
FIG. 16 is a flowchart showing a normal symbol process process (step S26) executed in the game control process shown in FIG. In the ordinary symbol process process, the
[0124]
As shown in FIG. 17, in the gate switch process, the turning-on of the starting
[0125]
In the ordinary symbol change waiting process of step S72, if the value of the ordinary symbol start storage is other than 0, the
[0126]
FIG. 18 is a flowchart showing the ordinary symbol determination processing in step S73. In the ordinary symbol determination process, the
[0127]
When the number of ordinary symbol start storages is reduced by one, a lamp control command for reducing the number of display of the ordinary symbol
[0128]
Then, the
[0129]
Furthermore, in the high probability state generated based on the probability change guarantee, for example, the values are “3”, “7”, “79”, “103”, “107”, “139”, “179”, and “233”. If it is any one, it is determined as “hit”, and if it is any other value, it is determined as “out”.
[0130]
If it is determined in step S54 that a winning has occurred, a winning symbol is determined according to the value of the winning symbol random number (random 3) (step S55). In this embodiment, it is assumed that there are ten types of right and left normal symbols displayed on the normal
[0131]
If it is determined that a hit has occurred, the
[0132]
After the symbol variation pattern is determined, control is performed to transmit a display control command indicating the variation pattern and the stop symbol to notify the symbol variation pattern and the stop symbol to the symbol control board 80 (steps S66 and S67). ). Specifically, a display control command indicating a variation pattern and a stop symbol is stored in a predetermined storage area (RAM) in the
[0133]
Then, a normal symbol variation time timer is started to determine the end timing of the variation period (step S68). The time corresponding to the variation period of the determined variation pattern is set in the ordinary symbol variation time timer. Further, the ordinary symbol process flag is updated to a value indicating the ordinary symbol variation process (step S69).
[0134]
FIG. 20 is a flowchart showing the ordinary symbol changing process in step S74. In the normal symbol variation process, the
[0135]
FIG. 21 is a flowchart showing an example of the ordinary symbol stop processing in step S75. In the normal symbol stop process, the
[0136]
If the stop symbol is a lost symbol, it is checked whether the probability variation flag is on (step S756). If the probability variation flag is on, that is, if it is in the high probability state, it is checked whether the probability variation guarantee flag is on (step S757). The probable change guarantee flag is set when the gaming state is set to the high probability state by the probable change guarantee. If the probable change guarantee flag is not on, the probable change continuation count is decremented by one (step S758). The probable change continuation number is a value set in a predetermined area (work area) of the
[0137]
According to the processing of steps S756 to S760, in this embodiment, the symbols are changed by a predetermined number (scheduled number of continuations to be described later) that is set as an initial value of the number of continuations of the variability except for the case where a high-probability state is obtained due to the guarantee of variability. Is executed, the high probability state ends. When a high probability state is entered due to the probability change guarantee, the gaming state is returned to the normal state on condition that the stop symbol of the ordinary symbol has hit the symbol.
[0138]
FIG. 22 is a flowchart showing the normal electrical hand opening process in step S76. In the ordinary electric win opening process, the
[0139]
FIG. 23 is a flowchart showing the processing during the opening of the ordinary electric hand in step S77. In the normal electric auditors opening process, the
[0140]
In the ordinary electric combination closing process (step S78), in order to close the ordinary electric combination, control for canceling the drive of the ordinary
[0141]
FIG. 24 is a flowchart showing the processing for waiting for the end of the V winning effective period in step S79. In the V winning effective period end waiting process, the
[0142]
If the V winning effective period timer has expired, it is checked whether or not the right generation state flag is on (set) (step S792). If the right generation state flag is not turned on, it is checked whether or not the stop symbol of the ordinary symbol, which was the condition for opening the ordinary electric accessory, which caused the setting of the V winning effective period, was a positively varying symbol (step). S793). If it is a probable variable design, the probability fluctuation flag is set (step S794), the probabilistic change guarantee flag is set (step S795), and the normal design process flag is updated to a value corresponding to the normal design change waiting process (step S794). Step S796).
[0143]
By the processing of steps S792 to S794, even if the ordinary electric accessory is activated and a game ball can be won in the specific winning
[0144]
FIG. 25 is a flowchart showing an example of the process (step S27) in the game control process shown in FIG. In this embodiment, the control on the ordinary
[0145]
In the normal process of step S300, the process waits until the right occurrence status flag is turned on. If the right generation status flag is off, nothing is done. When the right occurrence state flag is turned on, the value of the process flag is updated to a value indicating the operation ball detection waiting process.
[0146]
In the working ball detection waiting process (step S301), the game waits for a game ball to win in the ball receiving recess 421 of the
[0147]
In the special winning opening opening process (step S302), control is performed to drive the special winning
[0148]
In the special winning opening opening process (step S303), the
[0149]
In the working ball winning confirmation process (step S304), it is checked whether or not a predetermined number (for example, 16) of game balls has been detected by the working
[0150]
In the big hit end process (step S305), a process of clearing the internal flag used during the big hit game and the like are performed. Further, a process of setting a probability variation flag according to each condition described later is performed. Then, the value of the process flag is updated to a value indicating the normal processing.
[0151]
FIG. 26 and FIG. 27 are timing charts showing exemplary conditions for setting the probability variation flag in this embodiment.
[0152]
FIG. 26 shows a case in which the display result on the ordinary
[0153]
In this embodiment, the right generation state ends at the start of the last round, and at the end of the last round (at the end of the big hit game), the display result on the ordinary
[0154]
In FIG. 27, the display result on the ordinary
[0155]
FIG. 28 is a flowchart showing an example of the big hit end process (step S305) in the process process (step S27) shown in FIG. In the big hit end processing, the
[0156]
If the result of the change of the ordinary symbol is a probability variation symbol, a probability variation flag is set (step S352), and a predetermined number N is set to the number of times the probability variation continues (step S353). In the example shown in FIG. 26, the result of the variation (A) of the ordinary symbol that caused the big hit is a positively changing symbol in the example shown in FIG. 26, so that the probability is high at the end of the big hit game (at the end of the last round). The fluctuation flag is set. That is, the state of the gaming machine becomes a high probability state. The number of times of probable change is a value set in a predetermined area (work area) of the
[0157]
If the result of the change of the ordinary symbol is not the probability variation symbol, the probability variation flag is reset (step S354), and the probability variation guarantee flag is also reset (step S355).
[0158]
FIG. 29 is a timing chart showing the relationship between the occurrence of power interruption and the restart of game control. As shown in FIG. 29, when the display result on the ordinary
[0159]
As described above, in this embodiment, when the power supply is restarted after the power supply is stopped, the power supply is stopped based on the value of the ordinary symbol process flag stored in the backup RAM. When it is specified that the ordinary electric accessory is in the open state, and when it is identified that the ordinary electric accessory is in the open state, the ordinary electric accessory is opened again for a predetermined time as an upper limit. Therefore, even if the power supply is stopped due to a power failure or the like while the ordinary electric auditorium is being opened, the chance of winning the game ball to the specific winning
[0160]
Further, in this embodiment, when the power supply is stopped while the ordinary electric accessory is being opened, the
[0161]
FIG. 30 is an explanatory diagram showing an example of a prior notification of re-opening by an ordinary symbol display device (variable display device). As described above, in the game state restoring process (FIG. 13), when the ordinary symbol process flag has the value indicating the ordinary electric hand opening process (Y in step S82), the
[0162]
By such a display, it is possible to make the player surely recognize that the ordinary electric accessory is opened again from the beginning when the power is restored. For example, when the power supply is stopped during the opening of the ordinary electric accessory, when the player does not know that the ordinary electric accessory will be opened again from the beginning when the power supply is restored, or when the power supply is stopped. Even if it takes a long time for the player to recover and the player forgets to open the electric accessory again from the beginning, the normal electric accessory will open again from the beginning. Can be surely recognized by the player.
[0163]
Note that the present invention is not limited to the case where the advance notification of the opening re-execution is performed by the display on the ordinary
[0164]
The above embodiment also has the following effects. When the special game state control means, which is a part of the game control means, shifts to the high probability state instead of the probability change guarantee, the
[0165]
Then, the display result determination unit (included in the game control unit, specifically, the part that executes step S54 shown in FIG. 18) that determines whether the display result on the variable display unit is a specific display result is: In the high probability state based on the probability change guarantee, the display result is determined to be a specific display result with a higher probability in the high probability state based on the probability change guarantee (see FIG. 19), so that the high probability state based on the probability change guarantee is high. In the state, it is possible to hit the player early and provide the symbol.
[0166]
The display result determination means may determine that the display result is a specific display result with the same probability in the high probability state based on the probability change guarantee and the high probability state based on the probability change guarantee. In that case, the processing of the display result determination means is simplified.
[0167]
In the above-described embodiment, the opening / closing of the opening / closing
[0168]
Furthermore, in the above-described embodiment, the specific variable winning device and the special variable winning device each have a predetermined number (in the above-described embodiment, three for the specific variable winning device and ten for the special variable winning device). As long as the ball does not win, the advantageous state for the player continues until the predetermined upper limit period elapses, but the predetermined number of the specific variable winning device and the special variable winning device may be different. And may be the same.
[0169]
Note that, in the above embodiment, when the process of step S353 (the process of setting the predetermined number N to the number of continuations of the probability change, see FIG. 28) is performed, whether or not the state at that time is a high probability state It does not matter, and if the condition for shifting to the high-probability state anew during the high-probability state (when the probability change is not guaranteed) is satisfied, the predetermined number N is set as the probability-change continuation number again. That is, the high-probability state continues until the symbol is changed on the normal
[0170]
In the process shown in FIG. 21 (ordinary symbol stop process), it is checked whether or not the stopped symbol is a hit symbol, and when it is determined that the stopped symbol is a hit symbol, the high probability state may be ended. .
[0171]
Furthermore, in the above-described embodiment, the winning symbol is divided into a probable symbol and a non-probable symbol, and when the stop symbol on the ordinary
[0172]
In the above embodiment, when the power supply is stopped during the opening of the ordinary electric accessory, the ordinary electric accessory is configured to open again with the predetermined time as the upper limit when the power supply is restored. After the power supply is restored, the ordinary
[0173]
FIG. 31 is a flowchart showing a second example of the ordinary symbol determination process (step S73) in the ordinary symbol process process. As shown in FIG. 31, in the ordinary symbol determination process, the
[0174]
FIG. 32 is a flowchart showing a second example of the gaming state restoring process (step S10). In the game state restoring process, after setting the work area (step S81), the
[0175]
When the normal symbol process flag is a value indicating the normal electrical hand opening process or the normal electrical hand opening process, the
[0176]
Further, the
[0177]
When the ordinary symbol process flag is a value indicating a process other than the ordinary electric hand opening process and the ordinary electric hand opening process, the process proceeds to step S85 without executing steps S89a to S89c. The other processing (steps S85 to S88) is the same as the processing shown in FIG.
[0178]
In step S82a, it is determined whether or not the normal symbol process flag is a value indicating the normal electric hand opening processing as well as a value indicating the normal electric opening processing. If the power supply is stopped immediately before the object is released, the processing of steps S89a to S89c is executed, and the game control is resumed from the normal symbol stop processing when the power supply is restored. However, since the state immediately before the electric accessory is opened is a very short period, the possibility of stopping the power supply during such a period is extremely low. Therefore, in step S82a, it may not be determined whether or not the normal symbol process flag is a value indicating the normal electric winning opening process.
[0179]
FIG. 33 is a timing chart showing the relationship between the occurrence of power interruption and the restart of game control. As shown in FIG. 33, when the display result on the ordinary
[0180]
As described above, in the second embodiment, when the power supply is stopped while the normal electric accessory is open, the normal
[0181]
Also in the second embodiment, in the game state restoring process, a control command designating advance notification of re-opening is set (step S89c), and the control command is transmitted to a sub-board such as the
[0182]
In the above-described second embodiment, when the power supply is stopped while the normal electric accessory is being opened, the normal
[0183]
FIG. 34 is a flowchart showing a third example of the ordinary symbol determination process (step S73) in the ordinary symbol process process. As shown in FIG. 34, in the ordinary symbol determination process, the
[0184]
FIG. 35 is a flowchart showing a third example of the gaming state restoring process (step S10). In the game state restoring process, after setting the work area (step S81), the
[0185]
If the ordinary symbol process flag is a value indicating the ordinary electrical hand opening process or the ordinary electrical hand opening process, the
[0186]
Further, the
[0187]
If the ordinary symbol process flag is a value indicating a process other than the ordinary electrical hand opening process and the ordinary electrical hand opening process, the process proceeds to step S85 without executing steps S89d to S89h. The other processing (steps S85 to S88) is the same as the processing shown in FIG.
[0188]
Note that, as described above, the possibility that the power supply is stopped in a state immediately before the opening of the ordinary electric accessory is quite low. Therefore, in step S82a, whether the ordinary symbol process flag is a value indicating the ordinary electric auditors opening process. The determination may not be made.
[0189]
FIG. 36 is a timing chart showing the relationship between the occurrence of power interruption and the restart of game control. As shown in FIG. 36, when the display result on the ordinary
[0190]
As described above, in the third embodiment, when the power supply is stopped while the normal electric accessory is open, when the power supply is restored, the normal
[0191]
Also in the third embodiment, in the game state restoring process, a control command designating advance notification of re-opening is set (step S89h), and the control command is transmitted to a sub-board such as the
[0192]
In the third embodiment, the game control is restarted from the time when the variable display of the ordinary
[0193]
In each of the above-described embodiments, the time when the game control is restarted when the power supply is restored after the power supply is stopped, when the normal electric accessory is opened again from the beginning (see FIG. 29), the normal symbol When the stop symbol (hit symbol) is displayed on the display device 410 (see FIG. 33), when the ordinary
[0194]
Further, as an example of the prior notification of the opening re-execution by the ordinary
[0195]
In each of the above embodiments, the case where the present invention is applied to the third-type pachinko gaming machine shown in FIGS. 1 to 5 has been described, but the present invention can be applied to other third-type pachinko gaming machines. Hereinafter, a third type pachinko gaming machine having a configuration different from the configuration of the third type pachinko gaming machine shown in FIGS. 1 to 5 will be described with reference to FIGS. 38 to 40.
[0196]
FIG. 38 is a front view of the
[0197]
In the
[0198]
FIG. 39 is a front view showing details of the configuration of the ordinary
[0199]
In the structure composed of the ordinary
[0200]
When a game ball wins the specific winning
[0201]
The game ball that has flowed down the
[0202]
After the game ball passes through the special device operation determination symbol gate 41, the detection of the symbol gate switch 41a is invalidated by software. To be invalidated by software means that the game control means ignores the detection signal of the symbol gate switch 41a. In addition, a shutter 45 as a distributing means for distributing a game ball into a path that can enter the operation detection means and a path that cannot enter the operation detection means is provided above the special device operation determination symbol gate 41. . The shutter 45 is closed at the same timing as the detection of the symbol gate switch 41a is invalidated by a solenoid (not shown; hereinafter, referred to as a shutter solenoid). The shutter 45 prevents the succeeding game ball from being guided to the
[0203]
The software invalid period of detection of the symbol gate switch 41a continues, for example, until the end of the rotation operation of the
[0204]
The symbol change in the
[0205]
When the stop symbol in the
[0206]
On the right side of the
[0207]
Due to the presence of the special area switch 48A and the
[0208]
The game control means mounted on the
[0209]
In the right generation state, when a game ball wins the start port of the
[0210]
As the gate switch 11a, the special winning
[0211]
FIG. 40 is a block diagram illustrating an example of a circuit configuration of the
[0212]
Although not shown in FIG. 40, the
[0213]
The
[0214]
Further, the
[0215]
The
[0216]
Further, while power is not supplied from the + 5V power supply which is a driving power supply of the
[0219]
Further, the
[0218]
A hit ball launching device that hits and launches a game ball is driven by a
[0219]
In this embodiment, the lamp control means mounted on the
[0220]
In the pachinko game machine, the variable display of the ordinary symbol is started on the
[0221]
Therefore, here, the
[0222]
In addition, in the other pachinko gaming machines shown in FIGS. 38 to 40, similarly to the pachinko gaming machines shown in FIGS. 1 to 5, control means (such as the CPU 56) for performing control related to the game, and A backup RAM as variable data storage means capable of retaining stored contents for a predetermined period even when power supply stops, and a detection condition for monitoring the output voltage of a power supply having a predetermined potential and stopping supply of external power And a power
[0223]
FIG. 41 is a timing chart showing the relationship between the occurrence of power interruption and the restart of game control in another pachinko gaming machine. As shown in FIG. 41, when the display result on the ordinary
[0224]
Even with such a configuration of a pachinko gaming machine, even if the power supply is stopped due to a power failure or the like while the ordinary electric accessory is being opened, a game ball is won in the specific winning
[0225]
In particular, in the other pachinko gaming machines shown in FIGS. 38 and 39, the power may be cut off when the game ball enters the guiding
[0226]
Further, by configuring the re-execution information to be output to an external hall computer or the like, the external hall computer or the like can surely recognize that the process of opening and re-executing the ordinary
[0227]
The time when the game control is resumed when the power supply is restored after the power supply is stopped is a time when the ordinary electric accessory is opened again from the beginning (see FIG. 41). This may be a time when a stop symbol (hit symbol) is displayed on the display 10 (see FIG. 33), a time when the
[0228]
Incidentally, in each of the above-described embodiments, in the game state restoring process, it is confirmed by the ordinary symbol process flag that the ordinary electric accessory is being opened. However, the present invention is not limited to such a configuration. For example, when a special flag (opening flag) indicating that the ordinary electric accessory is being opened is set when the ordinary electric accessory is opened, and when the ordinary electric accessory is closed, The open flag is cleared. In the game state restoring process, the open flag is confirmed when the power is restored, and when the open flag is set when the power is turned off, the process before the opening of the specific winning opening (that is, the opening and re-execution of the normal electric accessory) is performed. May be set so as to execute the process (3).
[0229]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the control means for performing control relating to the game includes the signal input unit for inputting the detection signal from the power supply monitoring means, based on the signal input to the signal input unit. In the state where the power supply is stopped and the power supply is restarted after the power supply is stopped, when a predetermined restoration condition is satisfied, the specific variable stored in the fluctuation data storage unit is A specific variable prize device state specifying means for specifying that the specific variable prize device is in the first state when the power supply is stopped, based on information on a state of the prize device, and a specific variable prize device state specifying means. On the condition that the variable winning device is specified to be in the first state, the specific variable winning device is changed from the second state to the first state again with a predetermined time as an upper limit. And the specific variable prize device re-executing means for executing the above-described processing, even if the power supply is stopped due to a power failure or the like in the first state in which the specific variable prize device can be won, the specific variable prize device The chance of winning a game ball in the special area is not reduced, and the player is not disadvantaged.
[0230]
According to the second aspect of the present invention, the specific variable winning device re-executing means is configured to execute a process for causing the variable display control means to perform control for deriving and displaying a specific display result on the variable display means again. Therefore, even if the power supply is stopped in the first state in which the specific variable prize device can win a prize, the specific display result is derived and displayed on the variable display device, and the specific variable prize device is again set to the upper limit for a predetermined time. Because the first state is set as the first state, the player can easily recognize that the specific variable winning apparatus will be in the first state again with the predetermined time as the upper limit.
[0231]
In the invention according to
[0232]
In the invention described in
[0233]
According to the fifth aspect of the present invention, since the control means includes the re-execution information output means for outputting information indicating that the processing by the specific variable winning device re-execution means has been executed to the outside, the output from the re-execution information output means is provided. Based on the received information, it is possible to reliably and externally recognize that the process by the specific variable prize winning device re-executing means has been executed, and to externally manage a history of the execution of the process. Will also be able to do it.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a gaming board of a pachinko gaming machine viewed from the front.
FIG. 2 is an explanatory diagram illustrating a configuration example of a distribution device.
FIG. 3 is a front view of the pachinko gaming machine viewed from the front.
FIG. 4 is a back view of the gaming machine as viewed from the back.
FIG. 5 is a block diagram illustrating an example of a circuit configuration on a main board.
FIG. 6 is a block diagram showing a circuit configuration in a symbol control board.
FIG. 7 is a block diagram illustrating a configuration example of a power supply board.
FIG. 8 is a block diagram illustrating a configuration example of a power supply board.
FIG. 9 is a block diagram showing a CPU, a reset circuit, and a power supply monitoring circuit on the main board.
FIG. 10 is a flowchart illustrating a main process executed by a CPU on a main board.
FIG. 11 is a flowchart showing a 2 ms timer interrupt process (game control process).
FIG. 12 is an explanatory diagram showing each random number.
FIG. 13 is a flowchart illustrating an example of a game state restoration process.
FIG. 14 is a flowchart illustrating a power-off detection process.
FIG. 15 is a flowchart illustrating power-off detection processing.
FIG. 16 is a flowchart showing a normal symbol processing process.
FIG. 17 is a flowchart illustrating a gate switch process.
FIG. 18 is a flowchart showing a normal symbol determination process.
FIG. 19 is a flowchart showing a hit / miss determination process.
FIG. 20 is a flowchart showing a normal symbol variation process.
FIG. 21 is a flowchart showing a normal symbol stop process.
FIG. 22 is a flowchart showing a normal electric utility opening process.
FIG. 23 is a flowchart showing processing during the opening of a normal electric utility.
FIG. 24 is a flowchart showing processing for waiting for the end of a V winning effective period.
FIG. 25 is a flowchart showing a process.
FIG. 26 is a timing chart showing an example of conditions for setting a probability variation flag.
FIG. 27 is a timing chart showing an example of conditions for setting a probability variation flag.
FIG. 28 is a flowchart showing a big hit end process in the process process.
FIG. 29 is a timing chart showing the relationship between the occurrence of power interruption and the restart of game control.
FIG. 30 is an explanatory diagram showing an example of prior notification of re-opening by the normal symbol display device.
FIG. 31 is a flowchart illustrating a second example of a normal symbol determination process.
FIG. 32 is a flowchart showing a second example of the game state restoring process.
FIG. 33 is a timing chart showing the relationship between the occurrence of power interruption and the restart of game control.
FIG. 34 is a flowchart showing a third example of the ordinary symbol determination processing.
FIG. 35 is a flowchart showing a third example of the gaming state restoring process.
FIG. 36 is a timing chart showing the relationship between the occurrence of power interruption and the restart of game control.
FIG. 37 is a timing chart showing the relationship between the occurrence of power interruption and the restart of game control.
FIG. 38 is a front view of the gaming board of another pachinko gaming machine viewed from the front.
FIG. 39 is a front view showing in detail a configuration of a normal electric accessory, a distribution member, and a guide portion of another pachinko gaming machine.
FIG. 40 is a block diagram illustrating an example of a circuit configuration of a main board of another pachinko gaming machine.
FIG. 41 is a timing chart showing the relationship between the occurrence of power interruption and the restart of game control in another pachinko gaming machine.
[Explanation of symbols]
8 Variable display device
10 Normal design display
11 Normal symbol display device operation port
11a Normal symbol display device operation port switch (gate switch)
31 Main board
32 Special Winners
35 Lamp control board
41 Special device operation judgment symbol gate
41a Design gate switch
42 Guidance member
48A special area switch
50 Ordinary electric accessory
55 RAM
56 CPU
66 Information output circuit
70 sound control board
80 Symbol control board
135 Lamp control board
170 sound control board
410 Ordinary symbol display device (variable display device)
412 LCD display
404 Starting ball passage (gate)
405 Starting ball detection switch
430 Variable prize detection device (specific variable prize ball device, ordinary motorized accessory)
431 Winning ball detection switch
432 Ordinary variable winning opening
436 Distributing device (specific variable winning device, ordinary electric accessory)
439 Special Winner
439a Specific sphere detection switch
572 input port
910 power supply board
920 Power supply monitoring circuit
Claims (5)
遊技に関わる制御を行う制御手段と、
遊技機への電力供給が停止しても所定期間は前記特定可変入賞装置の状態に関する情報を記憶保持することが可能な変動データ記憶手段と、
所定電位の電源の出力電圧を監視し外部からの電力供給の停止に関わる検出条件が成立したときに検出信号を出力する電源監視手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記電源監視手段からの検出信号を入力するための信号入力部を備え、前記信号入力部への信号入力にもとづいて、電力供給の停止のための準備処理を実行し、
電力供給が停止したあと電力供給が再開された状態において、所定の復旧条件が成立したときには、前記変動データ記憶手段に保存されている前記特定可変入賞装置の状態に関する情報にもとづいて、電力供給が停止したときに前記特定可変入賞装置が前記第1の状態であることを特定する特定可変入賞装置状態特定手段と、
前記特定可変入賞装置状態特定手段により前記特定可変入賞装置が前記第1の状態であることが特定されたことを条件として、前記特定可変入賞装置を前記第2の状態から前記第1の状態に再度前記所定時間を上限として変化させるための処理を実行する特定可変入賞装置再実行手段と、を備えた
ことを特徴とする遊技機。A second game that cannot be won in a specific variable prize device when a predetermined specific display result is derived and displayed on a variable display unit that performs a game by hitting a game ball into a game area and variably displays identification information. From the above state to the first state in which a prize can be won, with a predetermined time as an upper limit, and a game in which a right is generated when a prize of a game ball to the special area in the specific variable prize apparatus is detected by the special detection means. Machine,
Control means for performing control related to the game,
Fluctuation data storage means capable of storing and holding information on the state of the specific variable winning device for a predetermined period even if the power supply to the gaming machine is stopped;
Power supply monitoring means for monitoring an output voltage of a power supply having a predetermined potential and outputting a detection signal when a detection condition relating to a stop of external power supply is satisfied,
The control means,
A signal input unit for inputting a detection signal from the power supply monitoring unit, based on a signal input to the signal input unit, performs a preparation process for stopping power supply,
In a state where the power supply is restarted after the power supply is stopped, when a predetermined restoration condition is satisfied, the power supply is performed based on the information on the state of the specific variable winning device stored in the variable data storage unit. Specific variable winning device state specifying means for specifying that the specific variable winning device is in the first state when stopped;
The specific variable winning device is changed from the second state to the first state on condition that the specific variable winning device is specified to be in the first state by the specific variable winning device state specifying means. A gaming machine, comprising: a specific variable prize winning device re-executing means for executing a process for changing the predetermined time as an upper limit again.
可変表示手段の可変表示の表示結果を事前に決定する事前決定手段と、
前記事前決定手段により前記可変表示の表示結果を特定の表示結果とすることが決定されたことにもとづいて、前記可変表示手段に前記特定の表示結果を導出表示させる制御を行う可変表示制御手段と、を備え、
前記特定可変入賞装置再実行手段は、前記特定の表示結果を前記可変表示手段に再度導出表示させる制御を前記可変表示制御手段に行わせるための処理を実行する
請求項1記載の遊技機。The control means,
Predetermination means for previously determining the display result of the variable display of the variable display means,
Variable display control means for controlling the variable display means to derive and display the specific display result based on the display result of the variable display being determined to be a specific display result by the predetermined means. And
The gaming machine according to claim 1, wherein the specific variable winning device re-executing unit executes a process for causing the variable display control unit to perform control for deriving and displaying the specific display result on the variable display unit again.
前記特定可変入賞装置再実行手段は、前記所定のリーチ表示状態を前記可変表示手段に再度表示させる制御を前記可変表示制御手段に行わせるための処理を実行する
請求項2記載の遊技機。The variable display control means sets the variable display of the identification information on the variable display means to a predetermined reach based on the determination of the display result of the variable display as a specific display result by the predetermined means. After the display state, perform control to derive and display the specific display result,
The gaming machine according to claim 2, wherein the specific variable winning device re-executing unit executes a process for causing the variable display control unit to perform control for causing the variable display unit to display the predetermined reach display state again.
請求項1から請求項3のうちのいずれかに記載の遊技機。The control unit is configured to switch the specific variable winning device from the second state to the first state on the condition that the specific variable winning device is in the first state by the specific variable winning device state specifying unit. The gaming machine according to any one of claims 1 to 3, further comprising re-execution notifying means for notifying in advance that the state changes to a state again with a predetermined time as an upper limit.
請求項1から請求項4のうちのいずれかに記載の遊技機。The game according to any one of claims 1 to 4, wherein the control unit includes a re-execution information output unit that externally outputs information indicating that the process by the specific variable winning device re-execution unit has been executed. Machine.
Priority Applications (1)
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JP2014103994A (en) * | 2012-11-22 | 2014-06-09 | Universal Entertainment Corp | Game machine |
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2003
- 2003-02-13 JP JP2003035533A patent/JP2004242871A/en not_active Withdrawn
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