JP2004242536A - 鳥類の羽根、毛を抜く方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】水鳥など鳥類の羽根抜きを良好に行うことができる鳥類の羽根、毛の抜き装置を提供する。
【解決手段】上方に開口部12を設け軸線Zを上下方向とした円筒形の鳥類Bを収容する槽13と、この槽13の底面に設けられ前記軸線Zと同軸に回転中心を設ける回転体15と、この回転体15の上面に設けられる前記鳥類との下部ゴム棒18と、前記槽13の内周面19に設けられ内側に突設する前記鳥類Bとの側部ゴム棒20と、前記開口部12に設けられた蓋体21と、この蓋体21の下面に設けられる前記鳥類Bとの上部ゴム棒27とを備える。収容した鳥類Bの下方、側方及び上方のいずれの方向においても、鳥類とゴム棒18,20,27とが摩擦するので、鳥類B全面の羽根や毛を抜き取ることができる。
【選択図】 図2
【解決手段】上方に開口部12を設け軸線Zを上下方向とした円筒形の鳥類Bを収容する槽13と、この槽13の底面に設けられ前記軸線Zと同軸に回転中心を設ける回転体15と、この回転体15の上面に設けられる前記鳥類との下部ゴム棒18と、前記槽13の内周面19に設けられ内側に突設する前記鳥類Bとの側部ゴム棒20と、前記開口部12に設けられた蓋体21と、この蓋体21の下面に設けられる前記鳥類Bとの上部ゴム棒27とを備える。収容した鳥類Bの下方、側方及び上方のいずれの方向においても、鳥類とゴム棒18,20,27とが摩擦するので、鳥類B全面の羽根や毛を抜き取ることができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鳥類の羽根、毛を抜く方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に水鳥としての合鴨、鴨の解体の前作業としては、血抜き等の処理をした鳥の羽根、毛を抜く作業は、そのまま手でむしったり、或いは機械を利用して抜き取っていた。しかしながら、このような作業では、鳥類の羽根や毛に例えば脂肪酸などの水をはじく油分が付着して滑りやすくなっている。また鳥類の表皮が常温で硬くなっており、このために羽根の根部や、毛の根部が表皮に比較的強固に生えている状態なので羽根や毛を容易に抜くことができなかった。
【0003】
このような問題をなくして羽根や毛を抜くには、血抜き等の処理した鳥類を温水槽に漬けて、その表皮を温めてから鳥類を取出して表皮が温かいうちに羽根や毛を抜くことが行われている。このように、表皮が温かいと、羽根の根部や毛の根部が生えている根部の生え孔が柔らかくなって、この結果羽根や毛を抜きやすくなるというものである。
【0004】
従来、羽根、毛を抜く装置としてメインフレイムと、該メインフレイムに懸垂されて水平方向に移動する一対の支柱と、該一対の支柱にそれぞれ支持された一対のドラム本体と、該ドラム本体を回転させる動力源とからなり、ドラム本体は、横方向に配列された幅の狭いディスク対の集合体であり、該ディスク対は、互いに隣接し且つ互いに逆方向に回転する幅の狭い2個のディスクから構成され、該ディスク対の表面にはゴム棒が立設されており、上記一対のドラム本体を、それらの間に懸垂された鶏体を挟持する様に近接させて上記ディスクを回転させ、鶏体の羽毛を脱毛する様にした鶏体の脱毛装置が公知である(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−74990号公報(段落0005)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のように表皮を例えば温水で温めようとして、鳥類、とりわけ水鳥を温水に漬けた際に、羽根や毛に付着した脂肪酸などの水をはじく油分により、温水が羽根や毛の間に浸入しようとしても、前記油分によってはじかれてしまう。この結果、せっかく鳥類を温水に漬けても温水が表皮に可及的に近づいたり、或いは温水が表皮に直接的に触れることはなく、表皮を効率良く温めることができないという問題があった。
【0007】
また、羽根、毛を抜く装置として、上述のような装置が知られているが、このような装置においては、表面にゴム棒が設けられた2個のディスクの間に、吊るした鳥を移動させるものであるので、鳥の上方及び下方は開放状態となり、鳥の全面にゴム棒が当たるようなことはなく、満遍なく羽根、毛を引き抜くことはできない虞がある。
【0008】
そこで、本発明は、表皮の内側に脂肪酸が蓄えられた水鳥など鳥類の羽根抜きを良好に行うことができる鳥類の羽根、毛の抜き方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、鳥類の表皮に生えた羽根、毛をそれらの根部と共に抜く際に、前記羽根、毛に付着した油分を予め除去することを特徴とする鳥類の羽根、毛を抜く方法である。
【0010】
この請求項1の構成によれば、羽根、毛に付着した油分を除去することにより、羽根、毛の水における水分をはじく程度を低くすると共に、摩擦を高めることができる。
【0011】
請求項2の発明においては、鳥類の表皮に生えた羽根、毛をそれらの根部と共に抜く際に、前記羽根、毛に脱油成分を付着して、該羽根、毛に付着した油分を除去することを特徴とする鳥類の羽根、毛を抜く方法である。
【0012】
この請求項2の構成によれば、脱油成分によって羽根、毛の油分を除去することにより、羽根、毛の水における水分をはじく程度を低くすると共に、摩擦を高めることができる。
【0013】
請求項3の発明においては、鳥類に温水を付着してその表皮を温めた後に、前記表皮に生えた羽根、毛をそれらの根部と共に抜く際に、前記温水に苛性ソーダを溶かしたことを特徴とする鳥類の羽根、毛を抜く方法である。
【0014】
この請求項3の構成によれば、鳥類に温水を付着すると、溶けた苛性ソーダにより羽根、毛の油分を除去でき、このために温水が羽根や毛に浸入して表皮を温めることができる。
【0015】
請求項4の発明は、血抜きした水鳥を温水に漬けて温めた後に、前記水鳥の表皮に生えた羽根、毛をそれらの根部と共に抜く鳥類の羽根、毛を抜く方法において、前記温水に苛性ソーダを溶かして該温水に前記水鳥を漬けることを特徴とする鳥類の羽根、毛を抜く方法である。
【0016】
この請求項4の構成によれば、苛性ソーダを溶かした温水に水鳥を漬けることで、羽根や毛に付着している油分が除去されて、温水が羽根や毛の間を通って水鳥の表皮に可及的に近づけたり或いは直接接して表皮を温めることができる。
【0017】
請求項5の発明は、上方に開口部を設け軸線を上下方向とした円筒形の鳥類を収容する槽と、この槽の底面に設けられ前記軸線と同軸に回転中心を設ける回転体と、この回転体の上面に設けられる前記鳥類との下部摩擦体と、前記槽の内周面に設けられ内側に突設する前記鳥類との側部摩擦体と、前記開口部に設けられた蓋体と、この蓋体の下面に設けられる前記鳥類との上部摩擦体とを備えたことを特徴とする鳥類の羽根、毛を抜く装置である。
【0018】
この請求項5の構成によれば、槽に収納した鳥類は、下部摩擦体と側部摩擦体と上部摩擦体とに囲まれ、これら摩擦体との摩擦によって鳥類の羽根、毛を抜くことができる。
【0019】
請求項6の発明は、前記上部摩擦体、側部摩擦体及び上部摩擦体はゴムにより形成されることを特徴とする請求項4記載の鳥類の羽根、毛を抜く装置である。
【0020】
この請求項6の構成によれば、槽に収納した鳥類は、ゴムにより形成される摩擦体との摩擦によって鳥類の羽根、毛を抜くことができる。
【0021】
【発明の実施形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図を参照して説明する。解体前に捕らえた鴨、合鴨等水鳥などの鳥類の羽根、毛を抜くには、まず首を絞めて処理し、逆さに吊るして血抜きを行う。
【0022】
次に図1に示すように、熱源1を備えた槽2に、温水3を収容すると共に、この温水3を熱源1により温めておく。そして、温水3に苛性ソーダを溶かして合鴨、鴨等水鳥の鳥類Bを漬ける。尚、必要に応じて攪拌を行う。鳥類Bが合鴨、鴨等水鳥の場合、具体的に前記温水3は、水200リットルに苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を2〜40グラム(1重量%〜20重量%)としたものであって、その温度は30〜80℃、好ましくは35〜65℃に設定する。尚、30℃以下、特に35℃以下では鳥類の表皮が柔らかくなりにくく、一方、80℃以上、特に65℃以上では熱で鳥肉の一部が変質する虞がある。
【0023】
このように、鳥類Bを、苛性ソーダを溶かした温水3に例えば30秒〜5分、好ましくは1〜3分間漬けることにより、鳥類の羽根Aや毛Bに付着した油分が除去されて、摩擦係数を大きくすることができる。尚、30秒、特に1分より漬ける時間が短いと表皮Sを良好に温めることができない。一方5分、特に3分より漬ける時間が長いと表皮Sが熱で変質する虞がある。また、鳥類の羽根Aや毛Bに付着した油分が除去されると、温水3が羽根,毛Fの間に浸入して、表皮Sに可及的に近づいたり、或いは温水3が羽根,毛Fの間に浸入して、表皮Sに触れたリする。このため、表皮Sが温水3に効率よく温められ、羽根,毛Fの根部fの生え孔Hを温めて、柔らかくすることができる。そして、表皮Sが柔らかくなった後に鳥類Bを取出して、表皮Sが柔らかい状態で羽根、毛Fの抜き作業を行うものである。その際、苛性ソーダを用いたことにより、油分(脂肪酸)を鹸化させて水に溶けやすくすることができる。
【0024】
次に羽根、毛の抜きを行う。図2は羽根、毛の抜き装置を示したものであり、この装置は、ベース台11の上面に、上方に開口部12を設け軸線Zを上下方向とした円筒形の鳥類を収容する槽13を設けており、この槽13の底面14に円板状の回転体15を設けると共に、この回転体15の回転中心を前記軸線Zと同軸状に設ける。そして、回転体15の下面の中心に設けた回転軸16に、伝動制御装置(図示せず)を介してモータ17を接続し、このモータ17により回転体15が正転、逆転するようになっている。そして、回転体15の上面には下部摩擦体としての下部ゴム棒18が、上向きに複数ほぼ均一に設けられている。また、前記槽13の内周面19には側部摩擦体たる側部ゴム棒20が内側に向けて突設しており、この側部ゴム棒20は内周面19に複数ほぼ均一に設けられている。さらに、前記開口部12に蓋体21が設けられる。この蓋体21は、槽13の開口部12よりやや小さく形成された平面が円板状であって、槽13の内部へ挿入できるようになっている。そして、蓋体21の上面中央に昇降アーム22の先端が吊下げ部材23を介して接続している。一方、昇降アーム22の基端は、スライド部材24を介してベース台11に立設した支柱25に沿って上下動及び回動できるようになっている。尚、スライド部材24は、支柱25を外嵌して上下動及び回動するものであって、スライド部材24に設けた絞め付け方式のストッパー手段26によって、スライド部材24を支柱25に対して所定の高さ、方向で固定することができるようになっている。そして、蓋体21の下面に上部摩擦体としての上部ゴム棒27が、下向きに設けられると共に、この上部ゴム棒27は複数均一に設けられている。
【0025】
さらに、槽13の内周面19の上部に、内側へ散水する散水路28がパイプの孔によって形成されている。また、槽13の底面の一部に図示しない排水路が設けられている。尚、図中29はモータ17の点検扉である。
【0026】
次に前記羽根、毛の抜き装置についてその作用を説明する。蓋体21を開口部12の上方に位置した状態で、温水より取出したまだ温かい状態(30〜80℃、好ましくは35〜65℃)の鳥類Bを槽13に投入する。次にストッパー手段26によるスライド部材24の固定を解除して、蓋体21を開口部12より一点鎖線で示すように槽13の内側で、散水路28よりやや上方に挿入した後に、ストッパー手段26を締めて蓋体21を固定する。
【0027】
そして、モータ17を1〜2分程度作動することにより、回転体15が正転、逆転して、該回転体に設けられた下部ゴム棒18も同様に作動する。この作動により下部ゴム棒18と摩擦して鳥類Bも槽13内で移動し、鳥類Bは、下方においては下部ゴム棒18と摩擦し、側方においては側部ゴム棒20と摩擦し、上方においては上部ゴム棒27と摩擦することにより、羽根、毛を、柔らかくなっている表皮より抜き取ることができる。
【0028】
この際、散水路より水を散水して抜き取った羽根や毛は、鳥類Bより底面側に洗い出されて、排水路より外部に排出される。さらに、蓋体21を上方へ移動して槽13の上方を開口し、ストッパー手段26を締めて蓋体21を上方位置で固定する。そして、脱毛した鳥類Bを取り出し、水や温水で羽根、毛等を洗い流すものである。
【0029】
以上のように、前記実施形態では鳥類Bを温水3に漬けて、鳥類Bに温水3を付着させて、その表皮Sを温めた後に、前記表皮Sに生えた羽根、毛Fをそれらの根部fと共に抜く際に、前記温水3に、脱油成分としての苛性ソーダを溶かすことにより、羽根、毛Fの水をじはじく脂肪酸などの油分を除去することで、羽根、毛Fの摩擦係数を大きくして摩擦により羽根、毛Fを抜きやすくすることができる。また羽根、毛Fの間に苛性ソーダを溶かした温水3の水分を浸入させて表皮Sを温めて生え孔Hを柔らかくして、羽根、毛Fをいっそう抜きやすくすることができる。
【0030】
特に、血抜きした鳥類Bとしての水鳥を温水3に漬けて温めた後に、前記鳥類Bとしての水鳥の表皮Sに生えた羽根F、毛をそれらの根部と共に抜く際に、前記温水3に苛性ソーダを溶かして該温水3に前記鳥類Bとしての水鳥を漬けることにより、羽根F、毛に油分が付着して滑り易く、しかも温水の表皮S側への侵入が困難な水鳥であっても、油分を除去することで表皮Sを温水によって容易に温めることができると共に、羽根F、毛の摩擦も高めて羽根F、毛を容易に抜き取ることができる。
【0031】
また、鳥類の羽根、毛を抜く装置は、上方に開口部12を設け軸線Zを上下方向とした円筒形の鳥類Bを収容する槽13と、この槽13の底面に設けられ前記軸線Zと同軸に回転中心を設ける回転体15と、この回転体15の上面に設けられる前記鳥類との下部ゴム棒18と、前記槽13の内周面19に設けられ内側に突設する前記鳥類Bとの側部ゴム棒20と、前記開口部12に設けられた蓋体21と、この蓋体21の下面に設けられる前記鳥類Bとの上部ゴム棒27とを備えたことにより、収容した鳥類Bの下方、側方及び上方のいずれの方向においても、鳥類とゴム棒18,20,27とが摩擦するので、鳥類B全面の羽根や毛を抜き取ることができる。
【0032】
しかも、鳥類Bは摩擦係数の高いゴム棒18,20,27と摩擦するので、鳥類Bの羽根や毛を確実に抜き取ることができる。
【0033】
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形実施が可能である。例えば、苛性ソーダを溶かした水や温水を鳥類に散水状態や霧状態でかけたりしてもよい。また羽根、毛における脱油成分としては、洗剤等の界面活性剤、ヘキサン或いは灯油などの比較的無極性の有機溶媒でもよい。
【0034】
【発明の効果】
請求項1の発明は、鳥類の表皮に生えた羽根、毛をそれらの根部と共に抜く際に、前記羽根、毛に付着した油分を予め除去することを特徴とする鳥類の羽根、毛を抜く方法であり、羽根、毛に付着した油分を除去して、摩擦を高めて容易に羽根、毛を抜くことができる。
【0035】
請求項2の発明においては、鳥類の表皮に生えた羽根、毛をそれらの根部と共に抜く際に、前記羽根、毛に脱油成分を付着して、該羽根、毛に付着した油分を除去することにより、脱油成分を利用して羽根、毛に付着した油分を除去して、摩擦を高めて容易に羽根、毛を抜くことができる。
【0036】
請求項3の発明においては、鳥類に温水を付着させてその表皮を温めた後に、前記表皮に生えた羽根、毛をそれらの根部と共に抜く際に、前記温水に苛性ソーダを溶かすことを特徴とする鳥類の羽根、毛を抜く方法であり、温水が羽根や毛に浸入して表皮を温めて、容易に羽根、毛を抜くことができる。
【0037】
請求項4の発明は、血抜きした水鳥を温水に漬けて温めた後に、前記水鳥の表皮に生えた羽根、毛をそれらの根部と共に抜く鳥類の羽根、毛を抜く方法において、前記温水に苛性ソーダを溶かして該温水に前記水鳥を漬けることを特徴とする鳥類の羽根、毛を抜く方法であり、水鳥の羽根、毛を容易に抜くことができる。
【0038】
請求項5の発明は、上方に開口部を設け軸線を上下方向とした円筒形の鳥類を収容する槽と、この槽の底面に設けられ前記軸線と同軸に回転中心を設ける回転体と、この回転体の上面に設けられる前記鳥類との下部摩擦体と、前記槽の内周面に設けられ内側に突設する前記鳥類との側部摩擦体と、前記開口部に設けられた蓋体と、この蓋体の下面に設けられる前記鳥類との上部摩擦体とを備えたことを特徴とする鳥類の羽根、毛を抜く装置であリ、鳥類の全面に摩擦体を配置することで、鳥類の全面の羽根、毛の抜きを行うことができる。
【0039】
請求項6の発明は、前記上部摩擦体、側部摩擦体及び上部摩擦体がゴムにより形成されることを特徴とする請求項4記載の鳥類の羽根、毛を抜く装置であり、鳥類の全面にゴムにより形成される摩擦体が摩擦して、鳥類の全面の羽根、毛の抜きを良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す鳥類を温水に漬けた状態の一部を拡大した斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す羽根、毛の抜き装置の一部切り欠き斜視図である。
【符号の説明】
3 温水
12 開口部
13 槽
15 回転体
18 下部ゴム棒(下部摩擦体)
19 内周面
20 側部ゴム棒(側部摩擦体)
21 蓋体
27 上部ゴム棒(上部摩擦体)
B 鳥類
Z 軸線
【発明の属する技術分野】
本発明は、鳥類の羽根、毛を抜く方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に水鳥としての合鴨、鴨の解体の前作業としては、血抜き等の処理をした鳥の羽根、毛を抜く作業は、そのまま手でむしったり、或いは機械を利用して抜き取っていた。しかしながら、このような作業では、鳥類の羽根や毛に例えば脂肪酸などの水をはじく油分が付着して滑りやすくなっている。また鳥類の表皮が常温で硬くなっており、このために羽根の根部や、毛の根部が表皮に比較的強固に生えている状態なので羽根や毛を容易に抜くことができなかった。
【0003】
このような問題をなくして羽根や毛を抜くには、血抜き等の処理した鳥類を温水槽に漬けて、その表皮を温めてから鳥類を取出して表皮が温かいうちに羽根や毛を抜くことが行われている。このように、表皮が温かいと、羽根の根部や毛の根部が生えている根部の生え孔が柔らかくなって、この結果羽根や毛を抜きやすくなるというものである。
【0004】
従来、羽根、毛を抜く装置としてメインフレイムと、該メインフレイムに懸垂されて水平方向に移動する一対の支柱と、該一対の支柱にそれぞれ支持された一対のドラム本体と、該ドラム本体を回転させる動力源とからなり、ドラム本体は、横方向に配列された幅の狭いディスク対の集合体であり、該ディスク対は、互いに隣接し且つ互いに逆方向に回転する幅の狭い2個のディスクから構成され、該ディスク対の表面にはゴム棒が立設されており、上記一対のドラム本体を、それらの間に懸垂された鶏体を挟持する様に近接させて上記ディスクを回転させ、鶏体の羽毛を脱毛する様にした鶏体の脱毛装置が公知である(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−74990号公報(段落0005)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のように表皮を例えば温水で温めようとして、鳥類、とりわけ水鳥を温水に漬けた際に、羽根や毛に付着した脂肪酸などの水をはじく油分により、温水が羽根や毛の間に浸入しようとしても、前記油分によってはじかれてしまう。この結果、せっかく鳥類を温水に漬けても温水が表皮に可及的に近づいたり、或いは温水が表皮に直接的に触れることはなく、表皮を効率良く温めることができないという問題があった。
【0007】
また、羽根、毛を抜く装置として、上述のような装置が知られているが、このような装置においては、表面にゴム棒が設けられた2個のディスクの間に、吊るした鳥を移動させるものであるので、鳥の上方及び下方は開放状態となり、鳥の全面にゴム棒が当たるようなことはなく、満遍なく羽根、毛を引き抜くことはできない虞がある。
【0008】
そこで、本発明は、表皮の内側に脂肪酸が蓄えられた水鳥など鳥類の羽根抜きを良好に行うことができる鳥類の羽根、毛の抜き方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、鳥類の表皮に生えた羽根、毛をそれらの根部と共に抜く際に、前記羽根、毛に付着した油分を予め除去することを特徴とする鳥類の羽根、毛を抜く方法である。
【0010】
この請求項1の構成によれば、羽根、毛に付着した油分を除去することにより、羽根、毛の水における水分をはじく程度を低くすると共に、摩擦を高めることができる。
【0011】
請求項2の発明においては、鳥類の表皮に生えた羽根、毛をそれらの根部と共に抜く際に、前記羽根、毛に脱油成分を付着して、該羽根、毛に付着した油分を除去することを特徴とする鳥類の羽根、毛を抜く方法である。
【0012】
この請求項2の構成によれば、脱油成分によって羽根、毛の油分を除去することにより、羽根、毛の水における水分をはじく程度を低くすると共に、摩擦を高めることができる。
【0013】
請求項3の発明においては、鳥類に温水を付着してその表皮を温めた後に、前記表皮に生えた羽根、毛をそれらの根部と共に抜く際に、前記温水に苛性ソーダを溶かしたことを特徴とする鳥類の羽根、毛を抜く方法である。
【0014】
この請求項3の構成によれば、鳥類に温水を付着すると、溶けた苛性ソーダにより羽根、毛の油分を除去でき、このために温水が羽根や毛に浸入して表皮を温めることができる。
【0015】
請求項4の発明は、血抜きした水鳥を温水に漬けて温めた後に、前記水鳥の表皮に生えた羽根、毛をそれらの根部と共に抜く鳥類の羽根、毛を抜く方法において、前記温水に苛性ソーダを溶かして該温水に前記水鳥を漬けることを特徴とする鳥類の羽根、毛を抜く方法である。
【0016】
この請求項4の構成によれば、苛性ソーダを溶かした温水に水鳥を漬けることで、羽根や毛に付着している油分が除去されて、温水が羽根や毛の間を通って水鳥の表皮に可及的に近づけたり或いは直接接して表皮を温めることができる。
【0017】
請求項5の発明は、上方に開口部を設け軸線を上下方向とした円筒形の鳥類を収容する槽と、この槽の底面に設けられ前記軸線と同軸に回転中心を設ける回転体と、この回転体の上面に設けられる前記鳥類との下部摩擦体と、前記槽の内周面に設けられ内側に突設する前記鳥類との側部摩擦体と、前記開口部に設けられた蓋体と、この蓋体の下面に設けられる前記鳥類との上部摩擦体とを備えたことを特徴とする鳥類の羽根、毛を抜く装置である。
【0018】
この請求項5の構成によれば、槽に収納した鳥類は、下部摩擦体と側部摩擦体と上部摩擦体とに囲まれ、これら摩擦体との摩擦によって鳥類の羽根、毛を抜くことができる。
【0019】
請求項6の発明は、前記上部摩擦体、側部摩擦体及び上部摩擦体はゴムにより形成されることを特徴とする請求項4記載の鳥類の羽根、毛を抜く装置である。
【0020】
この請求項6の構成によれば、槽に収納した鳥類は、ゴムにより形成される摩擦体との摩擦によって鳥類の羽根、毛を抜くことができる。
【0021】
【発明の実施形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図を参照して説明する。解体前に捕らえた鴨、合鴨等水鳥などの鳥類の羽根、毛を抜くには、まず首を絞めて処理し、逆さに吊るして血抜きを行う。
【0022】
次に図1に示すように、熱源1を備えた槽2に、温水3を収容すると共に、この温水3を熱源1により温めておく。そして、温水3に苛性ソーダを溶かして合鴨、鴨等水鳥の鳥類Bを漬ける。尚、必要に応じて攪拌を行う。鳥類Bが合鴨、鴨等水鳥の場合、具体的に前記温水3は、水200リットルに苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を2〜40グラム(1重量%〜20重量%)としたものであって、その温度は30〜80℃、好ましくは35〜65℃に設定する。尚、30℃以下、特に35℃以下では鳥類の表皮が柔らかくなりにくく、一方、80℃以上、特に65℃以上では熱で鳥肉の一部が変質する虞がある。
【0023】
このように、鳥類Bを、苛性ソーダを溶かした温水3に例えば30秒〜5分、好ましくは1〜3分間漬けることにより、鳥類の羽根Aや毛Bに付着した油分が除去されて、摩擦係数を大きくすることができる。尚、30秒、特に1分より漬ける時間が短いと表皮Sを良好に温めることができない。一方5分、特に3分より漬ける時間が長いと表皮Sが熱で変質する虞がある。また、鳥類の羽根Aや毛Bに付着した油分が除去されると、温水3が羽根,毛Fの間に浸入して、表皮Sに可及的に近づいたり、或いは温水3が羽根,毛Fの間に浸入して、表皮Sに触れたリする。このため、表皮Sが温水3に効率よく温められ、羽根,毛Fの根部fの生え孔Hを温めて、柔らかくすることができる。そして、表皮Sが柔らかくなった後に鳥類Bを取出して、表皮Sが柔らかい状態で羽根、毛Fの抜き作業を行うものである。その際、苛性ソーダを用いたことにより、油分(脂肪酸)を鹸化させて水に溶けやすくすることができる。
【0024】
次に羽根、毛の抜きを行う。図2は羽根、毛の抜き装置を示したものであり、この装置は、ベース台11の上面に、上方に開口部12を設け軸線Zを上下方向とした円筒形の鳥類を収容する槽13を設けており、この槽13の底面14に円板状の回転体15を設けると共に、この回転体15の回転中心を前記軸線Zと同軸状に設ける。そして、回転体15の下面の中心に設けた回転軸16に、伝動制御装置(図示せず)を介してモータ17を接続し、このモータ17により回転体15が正転、逆転するようになっている。そして、回転体15の上面には下部摩擦体としての下部ゴム棒18が、上向きに複数ほぼ均一に設けられている。また、前記槽13の内周面19には側部摩擦体たる側部ゴム棒20が内側に向けて突設しており、この側部ゴム棒20は内周面19に複数ほぼ均一に設けられている。さらに、前記開口部12に蓋体21が設けられる。この蓋体21は、槽13の開口部12よりやや小さく形成された平面が円板状であって、槽13の内部へ挿入できるようになっている。そして、蓋体21の上面中央に昇降アーム22の先端が吊下げ部材23を介して接続している。一方、昇降アーム22の基端は、スライド部材24を介してベース台11に立設した支柱25に沿って上下動及び回動できるようになっている。尚、スライド部材24は、支柱25を外嵌して上下動及び回動するものであって、スライド部材24に設けた絞め付け方式のストッパー手段26によって、スライド部材24を支柱25に対して所定の高さ、方向で固定することができるようになっている。そして、蓋体21の下面に上部摩擦体としての上部ゴム棒27が、下向きに設けられると共に、この上部ゴム棒27は複数均一に設けられている。
【0025】
さらに、槽13の内周面19の上部に、内側へ散水する散水路28がパイプの孔によって形成されている。また、槽13の底面の一部に図示しない排水路が設けられている。尚、図中29はモータ17の点検扉である。
【0026】
次に前記羽根、毛の抜き装置についてその作用を説明する。蓋体21を開口部12の上方に位置した状態で、温水より取出したまだ温かい状態(30〜80℃、好ましくは35〜65℃)の鳥類Bを槽13に投入する。次にストッパー手段26によるスライド部材24の固定を解除して、蓋体21を開口部12より一点鎖線で示すように槽13の内側で、散水路28よりやや上方に挿入した後に、ストッパー手段26を締めて蓋体21を固定する。
【0027】
そして、モータ17を1〜2分程度作動することにより、回転体15が正転、逆転して、該回転体に設けられた下部ゴム棒18も同様に作動する。この作動により下部ゴム棒18と摩擦して鳥類Bも槽13内で移動し、鳥類Bは、下方においては下部ゴム棒18と摩擦し、側方においては側部ゴム棒20と摩擦し、上方においては上部ゴム棒27と摩擦することにより、羽根、毛を、柔らかくなっている表皮より抜き取ることができる。
【0028】
この際、散水路より水を散水して抜き取った羽根や毛は、鳥類Bより底面側に洗い出されて、排水路より外部に排出される。さらに、蓋体21を上方へ移動して槽13の上方を開口し、ストッパー手段26を締めて蓋体21を上方位置で固定する。そして、脱毛した鳥類Bを取り出し、水や温水で羽根、毛等を洗い流すものである。
【0029】
以上のように、前記実施形態では鳥類Bを温水3に漬けて、鳥類Bに温水3を付着させて、その表皮Sを温めた後に、前記表皮Sに生えた羽根、毛Fをそれらの根部fと共に抜く際に、前記温水3に、脱油成分としての苛性ソーダを溶かすことにより、羽根、毛Fの水をじはじく脂肪酸などの油分を除去することで、羽根、毛Fの摩擦係数を大きくして摩擦により羽根、毛Fを抜きやすくすることができる。また羽根、毛Fの間に苛性ソーダを溶かした温水3の水分を浸入させて表皮Sを温めて生え孔Hを柔らかくして、羽根、毛Fをいっそう抜きやすくすることができる。
【0030】
特に、血抜きした鳥類Bとしての水鳥を温水3に漬けて温めた後に、前記鳥類Bとしての水鳥の表皮Sに生えた羽根F、毛をそれらの根部と共に抜く際に、前記温水3に苛性ソーダを溶かして該温水3に前記鳥類Bとしての水鳥を漬けることにより、羽根F、毛に油分が付着して滑り易く、しかも温水の表皮S側への侵入が困難な水鳥であっても、油分を除去することで表皮Sを温水によって容易に温めることができると共に、羽根F、毛の摩擦も高めて羽根F、毛を容易に抜き取ることができる。
【0031】
また、鳥類の羽根、毛を抜く装置は、上方に開口部12を設け軸線Zを上下方向とした円筒形の鳥類Bを収容する槽13と、この槽13の底面に設けられ前記軸線Zと同軸に回転中心を設ける回転体15と、この回転体15の上面に設けられる前記鳥類との下部ゴム棒18と、前記槽13の内周面19に設けられ内側に突設する前記鳥類Bとの側部ゴム棒20と、前記開口部12に設けられた蓋体21と、この蓋体21の下面に設けられる前記鳥類Bとの上部ゴム棒27とを備えたことにより、収容した鳥類Bの下方、側方及び上方のいずれの方向においても、鳥類とゴム棒18,20,27とが摩擦するので、鳥類B全面の羽根や毛を抜き取ることができる。
【0032】
しかも、鳥類Bは摩擦係数の高いゴム棒18,20,27と摩擦するので、鳥類Bの羽根や毛を確実に抜き取ることができる。
【0033】
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形実施が可能である。例えば、苛性ソーダを溶かした水や温水を鳥類に散水状態や霧状態でかけたりしてもよい。また羽根、毛における脱油成分としては、洗剤等の界面活性剤、ヘキサン或いは灯油などの比較的無極性の有機溶媒でもよい。
【0034】
【発明の効果】
請求項1の発明は、鳥類の表皮に生えた羽根、毛をそれらの根部と共に抜く際に、前記羽根、毛に付着した油分を予め除去することを特徴とする鳥類の羽根、毛を抜く方法であり、羽根、毛に付着した油分を除去して、摩擦を高めて容易に羽根、毛を抜くことができる。
【0035】
請求項2の発明においては、鳥類の表皮に生えた羽根、毛をそれらの根部と共に抜く際に、前記羽根、毛に脱油成分を付着して、該羽根、毛に付着した油分を除去することにより、脱油成分を利用して羽根、毛に付着した油分を除去して、摩擦を高めて容易に羽根、毛を抜くことができる。
【0036】
請求項3の発明においては、鳥類に温水を付着させてその表皮を温めた後に、前記表皮に生えた羽根、毛をそれらの根部と共に抜く際に、前記温水に苛性ソーダを溶かすことを特徴とする鳥類の羽根、毛を抜く方法であり、温水が羽根や毛に浸入して表皮を温めて、容易に羽根、毛を抜くことができる。
【0037】
請求項4の発明は、血抜きした水鳥を温水に漬けて温めた後に、前記水鳥の表皮に生えた羽根、毛をそれらの根部と共に抜く鳥類の羽根、毛を抜く方法において、前記温水に苛性ソーダを溶かして該温水に前記水鳥を漬けることを特徴とする鳥類の羽根、毛を抜く方法であり、水鳥の羽根、毛を容易に抜くことができる。
【0038】
請求項5の発明は、上方に開口部を設け軸線を上下方向とした円筒形の鳥類を収容する槽と、この槽の底面に設けられ前記軸線と同軸に回転中心を設ける回転体と、この回転体の上面に設けられる前記鳥類との下部摩擦体と、前記槽の内周面に設けられ内側に突設する前記鳥類との側部摩擦体と、前記開口部に設けられた蓋体と、この蓋体の下面に設けられる前記鳥類との上部摩擦体とを備えたことを特徴とする鳥類の羽根、毛を抜く装置であリ、鳥類の全面に摩擦体を配置することで、鳥類の全面の羽根、毛の抜きを行うことができる。
【0039】
請求項6の発明は、前記上部摩擦体、側部摩擦体及び上部摩擦体がゴムにより形成されることを特徴とする請求項4記載の鳥類の羽根、毛を抜く装置であり、鳥類の全面にゴムにより形成される摩擦体が摩擦して、鳥類の全面の羽根、毛の抜きを良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す鳥類を温水に漬けた状態の一部を拡大した斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す羽根、毛の抜き装置の一部切り欠き斜視図である。
【符号の説明】
3 温水
12 開口部
13 槽
15 回転体
18 下部ゴム棒(下部摩擦体)
19 内周面
20 側部ゴム棒(側部摩擦体)
21 蓋体
27 上部ゴム棒(上部摩擦体)
B 鳥類
Z 軸線
Claims (6)
- 鳥類の表皮に生えた羽根、毛をそれらの根部と共に抜く際に、前記羽根、毛に付着した油分を予め除去することを特徴とする鳥類の羽根、毛を抜く方法。
- 鳥類の表皮に生えた羽根、毛をそれらの根部と共に抜く際に、前記羽根、毛に脱油成分を付着して、該羽根、毛に付着した油分を除去することを特徴とする鳥類の羽根、毛を抜く方法。
- 鳥類に温水を付着してその表皮を温めて、前記表皮に生えた羽根、毛をそれらの根部と共に抜く際に、前記温水に苛性ソーダを溶かして該温水を鳥類に付着することを特徴とする鳥類の羽根、毛を抜く方法。
- 血抜きした水鳥を温水に漬けて温めた後に、前記水鳥の表皮に生えた羽根、毛をそれらの根部と共に抜く鳥類の羽根、毛を抜く方法において、前記温水に苛性ソーダを溶かして該温水に前記水鳥を漬けることを特徴とする鳥類の羽根、毛を抜く方法。
- 上方に開口部を設け軸線を上下方向とした円筒形の鳥類を収容する槽と、この槽の底面に設けられ前記軸線と同軸に回転中心を設ける回転体と、この回転体の上面に設けられる前記鳥類との下部摩擦体と、前記槽の内周面に設けられ内側に突設する前記鳥類との側部摩擦体と、前記開口部に設けられた蓋体と、この蓋体の下面に設けられる前記鳥類との上部摩擦体とを備えたことを特徴とする鳥類の羽根、毛を抜く装置。
- 前記上部摩擦体、側部摩擦体及び上部摩擦体はゴムにより形成されることを特徴とする請求項5記載の鳥類の羽根、毛を抜く装置。
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-
2003
- 2003-02-12 JP JP2003034091A patent/JP2004242536A/ja active Pending
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