JP2004242470A - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】入力電圧や出力電力の変化といった入出力条件に関わらず、商用周期の全領域で1次インバータのゼロ電圧スイッチングを維持して、高効率の電力変換装置を提供すること。
【解決手段】第1スイッチング素子18と、第1スイッチング素子18のオフ時にコレクタ電圧を共振させる共振コンデンサ17とを有するインバータにおいて、直流入力電圧を第1コンデンサ19及び第2コンデンサ20で分割し、第2コンデンサ20と第1スイッチング素子18との間に昇圧手段21を接続して共振コンデンサ17の蓄積エネルギー引き抜くことで、常時ゼロ電圧スイッチングを行う電力変換装置としたもの。
【選択図】 図1
【解決手段】第1スイッチング素子18と、第1スイッチング素子18のオフ時にコレクタ電圧を共振させる共振コンデンサ17とを有するインバータにおいて、直流入力電圧を第1コンデンサ19及び第2コンデンサ20で分割し、第2コンデンサ20と第1スイッチング素子18との間に昇圧手段21を接続して共振コンデンサ17の蓄積エネルギー引き抜くことで、常時ゼロ電圧スイッチングを行う電力変換装置としたもの。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽電池または燃料電池などの直流電力を商用周波数の交流電力に変換して系統に電力を注入する電力変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電力変換装置は、高周波トランスの1次側に共振コンデンサとスイッチング素子を配置し、スイッチング素子の電圧波形を共振させてゼロ電圧スイッチング動作を行う高周波インバータにおいて、系統電圧が小さい時または出力電流が小さい時はオン時間が短いことから、スイッチング素子が短絡動作となり損失が増大するため、スイッチング素子のオン時間に下限を設けてゼロ電圧スイッチング領域のみで動作することにより損失を抑制し、出力電流を絞りきれない系統電圧の谷間付近の波形成形は、高周波トランス3の2次側に配置された極性切換インバータがパルス幅変調(PWM)制御することで低歪みの出力電流を実現している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図14は、前記公報に記載された従来使用している電力変換装置の構成を示す接続図である。直流電源1の出力電力は第1インバータ2で高周波電力に変換された後、高周波トランス3を介して2次側へ電力伝達される。高周波トランス3の2次側に発生した高周波電力は整流手段4で直流または脈流に変換され、第2インバータ5で系統6に同期した商用交流電力に変換されて、系統6に注入されるものである。ここで、第1インバータ2はスイッチング素子8と共振コンデンサ7で構成され、第2インバータ5はQ1からQ4の4個のスイッチング素子でフルブリッジ構成されている。
【0004】
以下に図15の波形図を参照して動作を説明する。本実施例では第1インバータ2が直流電源1の電力を高周波電力に変換する。これは、第1インバータ2のスイッチング素子8がオンオフを繰り返すことにより実現されるものである。通常、スイッチング素子8がターンオフする際、コレクタ−エミッタ間に流れる電流が遮断されるため、高周波トランス3に蓄積された励磁エネルギーを共振コンデンサ7との間で充放電することで、スイッチング素子8のコレクタ−エミッタ電圧は図15に示すように共振波形となる。つぎに、コレクターエミッタ電圧がゼロとなりスイッチング素子8に逆並列で接続されたダイオードに電流が流れている期間にスイッチング素子8をターンオンすることで、ゼロ電圧スイッチングを実現している。ここで、直流電源1の電圧が上昇した時や、出力電力が小さい時などは1次インバータ2を構成するスイッチング素子8のオン時間を小さくするが、高周波トランス3の励磁エネルギーが小さいことからスイッチング素子8のコレクタ−エミッタ電圧の振幅も小さくなり、ゼロ電圧に到達しないため逆並列ダイオードがオンせずスイッチング素子8のゼロ電圧スイッチング動作が維持できなくなる。その場合、残留するコレクタ−エミッタ電圧を短絡する動作が必要となり、スイッチング損失が大幅に増加する。そこで第1スイッチング素子8のオン時間に制限を設けることで、低出力電力時や入力電圧の上昇に対しては、高周波トランス3の2次側に配置した2次インバータ5を高周波PWM動作させることにより、電変換装置は所望の出力波形を生成している。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−32751号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、1次インバータのゼロ電圧スイッチング動作を実現する入出力範囲に限界があるため、入出力条件によっては2次インバータの高周波PWM動作範囲の拡大に伴って損失が増加し、装置の効率が低くなる。さらに、ノイズ発生レベルも拡大し、フィルタ性能向上のための追加部品が必要になるなど、冷却性能のアップも含めて製品の小形化に限界があるといった課題を有していた。
【0007】
本発明は、入力電圧や出力電力の変化といった入出力条件に関わらず、商用周期の全領域で1次インバータのゼロ電圧スイッチングを維持することで、正弦波状の出力電流を生成すると共に高効率の電力変換装置を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明の電力変換装置は、直流電源の電力を高周波トランスと第1インバータで高周波電力に変換する構成において、第1インバータはスイッチング素子と、スイッチング素子のオフ時にコレクタ電圧を共振させる共振コンデンサを有し、第1及び第2コンデンサで直流電源の電圧を分割し、第2コンデンサと、第1スイッチング素子との間に昇圧手段を接続して、入力電圧が上昇した場合や出力電力を小さくする時でも第1スイッチング素子のゼロ電圧スイッチング動作を維持することで、機器全体のスイッチング損失を低減することのできる高効率の電力変換装置を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、高周波トランスと、高周波トランスで絶縁された1次側は直流電源と、直流を高周波電力に変換する第1インバータからなり、高周波トランスの2次側には整流手段と、複数のスイッチング素子からなる第2インバータを配置して、商用系統と連系する電力変換装置において、第1インバータは第1スイッチング素子と、第1スイッチング素子のオフ時にコレクタ電圧を共振させる共振コンデンサを有し、直流電源は第1及び第2コンデンサで電圧を分割する構成において、第2コンデンサと、第1スイッチング素子との間に昇圧手段が接続されて、共振波形の振幅が小さい時は昇圧手段が共振コンデンサの電荷を引き抜くことで、常時、第1スイッチング素子のゼロ電圧スイッチングを実現して低損失化を図ることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、特に、請求項1に記載の発明において、昇圧手段はリアクトルと、ダイオードと、第2スイッチング素子とで構成されるものであって、直流電源の入力電圧検知手段と、第1スイッチング素子のコレクタ電圧検知手段と、比較手段と、第2ドライブ手段とを有し、第1スイッチング素子のコレクタ電圧が直流電圧以下に変化した際、比較手段の出力が第2ドライブに入力されて第2スイッチング素子を導通することで、昇圧手段の損失を小さくすることができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、特に、請求項1又は2に記載の発明において、ゼロ電圧検知手段と、第1ドライブ手段とを有し、ゼロ電圧検知手段の出力が第1スイッチング素子のゼロ電圧を検知した後で、第1ドライブ手段が第1スイッチング素子を導通し、第1ドライブ手段がオン信号を出力することで、ゼロ電圧スイッチングを達成する第1スイッチング素子の導通タイミングを、精度良く実現して、低損失化を図ることができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、特に、請求項1又は2に記載の発明において、タイマー手段を有し、第1スイッチングの素子コレクタ電圧が直流電源電圧以下に変化した後、タイマー手段が一定の遅延時間後に第1ドライブ手段にオン信号を出力することで、ゼロ電圧スイッチングを達成する第1スイッチング素子の導通タイミングを、遅延なく実現して、低損失化を図ることができる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、特に、請求項1又は2に記載の発明において、コレクタ電圧時間変化量検知手段と、判定手段とを有し、判定手段はコレクタ電圧の時間変化量がゼロに到達したことを検知してタイマー手段に信号を出力することで、直流電源の電圧を検知せずにゼロ電圧スイッチングを達成する第1スイッチング素子の導通タイミングを、得ることが可能な簡素な制御構成とすることができる。
【0014】
請求項6に記載の発明は、特に、請求項1、3〜5のいずれか1項に記載の発明において、第2コンデンサ電圧検知手段を有し、第1スイッチング素子のコレクタ電圧が第2コンデンサ電圧以下に変化した際、比較手段の出力が第2ドライブに入力されることで、第2スイッチング素子の導通時間を短縮して昇圧手段の低損失化を図ることができる。
【0015】
請求項7に記載の発明は、特に、請求項1に記載の発明において、第2コンデンサと第1スイッチング素子との間に昇降圧手段を配置することにより、第1スイッチング素子のコレクタ電圧が第2コンデンサ電圧よりも高いときでも、共振コンデンサの電荷を引き抜くことができるため、入出力条件に関わらず第1スイッチング素子のゼロ電圧スイッチングが達成され、損失低減の範囲を広げることができる。
【0016】
請求項8に記載の発明は、特に、請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明において、基準波生成手段と、導通時間変調手段とを有し、導通時間変調手段は第1スイッチング素子を駆動する第1ドライブ手段に入力されることにより、高周波トランス1次側と1次インバータで商用全周期をゼロ電圧スイッチング動作させ、2次インバータを極性切換動作のみとして、機器全体の損失をさらに効果的に低減することができる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図1〜13を参照しながら説明する。
【0018】
(実施例1)
図1は本発明の第1の実施例の回路構成を示すブロック図である。ここで直流電源11で発電した直流電力は第1インバータ12で高周波電力に変換された後、高周波トランス13を介して2次側へ電力伝達される。高周波トランス13の2次側に発生した高周波電力は整流手段14で直流または脈流に変換され、第2インバータ15で系統16に同期した商用交流電力に変換されて、系統16に注入されるものである。ここで、高周波トランス13の1次巻線と第1スイッチング素子18とは入力電圧に対して直列に接続されている。第2インバータ15はQ1からQ4の4個のスイッチング素子のフルブリッジで構成されている。また、第1コンデンサ19と共に直流電源11の電圧を分割する第2コンデンサ20と、第1スイッチング素子18の間には、昇圧手段21が配置される。昇圧手段21は、リアクトル22と第2スイッチング素子23とダイオード24を備え、第1スイッチング素子18のコレクタとリアクトル22の一端子が接続され、リアクトル22の別の端子と、第2スイッチング素子23のコレクタと、ダイオード24のアノードが一点で接続され、ダイオード24のカソードは第2コンデンサ20に接続されている。
【0019】
以上の様に構成された電力変換装置について、動作を説明する。第1インバータ12は、第1スイッチング素子18の1周期において、オン時はQaコレクタ−エミッタ電流が徐々に拡大し、高周波トランス13の2次側に電力を伝達する。第1スイッチング素子18がターンオフした際、高周波トランス13に蓄積された励磁エネルギーは共振コンデンサ17を充放電することで、第1スイッチング素子18のコレクタ電圧は共振波形となる。ここで、入力電圧が低い時や出力電力が大きい時などは、オン時間が比較的大きいため、高周波トランス13の励磁エネルギーが大きいため、第1スイッチング素子18のオフ時にコレクタに発生する電圧の振幅も大きなり、第1スイッチング素子18に逆並列に配置されたダイオードが導通して、一定期間コレクタ電圧がゼロを維持する。その期間中に第1スイッチング素子18をターンオンしてゼロ電圧スイッチングが行われる。ここで、入力電圧が高い時や出力電力が小さい時など、オン時間が比較的小さくなることから、高周波トランス13の励磁エネルギーが小さくなるため、オフ時に第1スイッチング素子18のコレクタに発生する共振電圧が小さくなり、ダイオードが不導通となるため、昇圧手段21は共振コンデンサ17と第1スイッチング素子18のコレクタ−エミッタ間の寄生容量に蓄積されたエネルギーをリアクトル22に転流し、第1コンデンサ19または第2コンデンサ20に回生して、第1スイッチング素子18を常時ゼロ電圧スイッチング動作させている。
【0020】
以上のように本実施例によれば、入力電圧が上昇する場合や出力電力を小さくする時でも第1スイッチング素子18のゼロ電圧スイッチング動作を維持することで、スイッチング損失を低減することのできる。
【0021】
(実施例2)
図2は本発明の第2の実施例における回路構成を示すブロック図である。図2において図1の回路構成と異なるのは、コレクタ電圧検知手段25と、入力電圧検知手段26と、それぞれの出力を比較する比較手段27と、第2スイッチング素子23を駆動する第2ドライブ手段28を配置した点である。上記以外の構成要素は第1の実施例と同等であり、説明を省略する。
【0022】
以上のように構成された電力変換装置について図3の波形図を参照して動作を説明する。第1スイッチング素子18の電圧はオフ時に共振波形となるが、オフ時に高周波トランス13の励磁エネルギーが小さい時は振幅が小さくなる。さらにコレクタ電圧の振幅は入力電圧を中心に減衰振動することから、オフ期間中にコレクタ電圧が入力電圧以下になる期間が存在する。そこで、入力電圧検知手段26とコレクタ電圧検知手段25で得られた入力電圧とコレクタ電圧を比較手段27で比較し、コレクタ電圧>入力電圧からコレクタ電圧<入力電圧に変化したことを検知して、第2ドライブ手段28が第2スイッチング素子23を導通すると、共振コンデンサ17とコレクタ−エミッタ間寄生容量に蓄積されているエネルギーによって、リアクトル22に電流が流れる。コレクタ−エミッタ間の電圧がゼロになった時点で第2スイッチング素子23をオフすることで、リアクトル電流が第1コンデンサ19と第2コンデンサ20に充電され、第1スイッチング素子18と逆並列に接続されたダイオードにも電流が流れる。その期間に第1スイッチング素子18をオンすることで、ゼロ電圧スイッチングでの動作が達成される。
【0023】
以上のように本実施例によれば、第1スイッチング素子18のコレクタ電圧が直流電源11の電圧以下に変化した際、第2スイッチング素子23を導通することで、昇圧手段21が処理するエネルギーを小さくして、低損失化を図ることができる。
【0024】
(実施例3)
図4は本発明の第3の実施例における回路構成を示すブロック図である。図4において図1の回路構成と異なるのは第1スイッチング素子18のコレクタ電圧のゼロ電圧を検知するゼロ電圧検知手段29と、第1スイッチング素子18を駆動する第1ドライブ手段30を追加した点である。上記以外の構成要素は第1の実施例と同等であり、説明を省略する。
【0025】
以上のように構成された電力変換装置について図5の波形図を参照して動作を説明する。第1スイッチング素子18のコレクタ電圧はオフ時に共振波形となるが、特に高周波トランス13に蓄積された励磁エネルギーが大きいときは振幅が大きくなり、コレクタ電圧がゼロに到達した際、第1スイッチング素子18に逆並列に接続されたダイオードが導通して、直流電源11への回生動作となる。また、コレクタ電圧の振幅が小さい場合は第2スイッチング素子23が導通して第1スイッチング素子18のコレクタ電圧をゼロに到達させることにより、ゼロ電圧検知手段29は第1スイッチング素子18のコレクタ電圧がゼロになったことを検知し、第1ドライブ手段30は第1スイッチング素子18を導通して、ゼロ電圧スイッチングを達成する。
【0026】
以上のように本実施例によれば、ゼロ電圧検知手段29が第1スイッチング素子18のゼロ電圧を検知するため、第1スイッチング素子18は確実に精度良くゼロ電圧でターンオンされることから低損失化を図ることができる。
【0027】
(実施例4)
図6は本発明の第4の実施例における回路構成を示すブロック図である。図6において図2の回路構成と異なるのは、比較手段27と、第1ドライブ手段30との間にタイマー手段31を配置した点である。上記以外の構成要素は第2の実施例と同等であり、説明を省略する。
【0028】
以上のように構成された電力変換装置について図7の波形図を参照して動作を説明する。入力電圧検知手段26とコレクタ電圧検知手段25で得られた入力電圧とコレクタ電圧を比較手段27で比較し、コレクタ電圧>入力電圧からコレクタ電圧<入力電圧に変化したことを検知して、第2ドライブ手段28が第2スイッチング素子23を導通すると共に、タイマー手段31は一定の遅延時間経過後に第1ドライブ手段30に出力を送信し、第1スイッチング素子18が導通する。このとき第2スイッチング素子23の動作によってコレクタ電圧はゼロ電圧に到達していることから、第1スイッチング素子18はゼロ電圧でスイッチングする。なお、入力電圧が変化した場合やオン時間が小さい時でも、第1スイッチング素子18に逆並列接続されたダイオードは一定期間導通していることから、タイマー手段31における遅延時間は一定としても、第1スイッチング素子18のゼロ電圧スイッチングを維持することは可能である。
【0029】
以上のように本実施例によれば、第1スイッチング素子18のコレクタ電圧が直流電源11の電圧以下に変化した後、タイマー手段31が一定の遅延時間後に第1ドライブ手段30にオン信号を出力することで、ゼロ電圧スイッチングを達成する第1スイッチング素子18の導通タイミングを、遅延なく実現することができる。
【0030】
(実施例5)
図8は本発明の第5の実施例における回路構成を示すブロック図である。図8において図2の回路構成と異なるのは第1スイッチング素子18のコレクタ電圧時間微分値を検知するコレクタ電圧時間変化量検知手段32と、判定手段33を配置して第1ドライブ手段30を制御するようにした点である。上記以外の構成要素は第2の実施例と同等であり、説明を省略する。
【0031】
以上のように構成された電力変換装置について図9の波形図を参照して動作を説明する。第1スイッチング素子18のコレクタ電圧はオフ時には入力電圧を中心に振動するため、特に入力電圧が大きい時や出力電力が小さい時は、共振コンデンサ17での1回の充放電後、コレクタ電圧の時間変化が概ねゼロとなるタイミングが発生する。この時、第2スイッチング素子23が導通することで、共振コンデンサ17の電荷はリアクトル22を介して引き抜かれ、第1スイッチング素子18のコレクタ電圧がゼロになる一方で、コレクタ電圧の時間微分値を検知しているコレクタ電圧時間変化量検知手段32の出力は、判定手段33においてコレクタ電圧の時間微分値がゼロであることを検知して、タイマー手段31で一定の遅延時間を設けることで、第1スイッチング素子18をゼロ電圧のタイミングで導通させる。
【0032】
以上のように本実施例によれば、コレクタ電圧時間変化量検知手段32と、判定手段33とを有し、判定手段33はコレクタ電圧の時間変化量がゼロに到達したことを検知してタイマー手段31に信号を出力することで、直流電源11の電圧を検知せずに簡素な構成で第1スイッチング素子18のゼロ電圧スイッチングを達成することができる。
【0033】
(実施例6)
図10は本発明の第6の実施例における回路構成を示すブロック図である。図10において図2の回路構成と異なるのは第2コンデンサ電圧検知手段34を有し、第2コンデンサ電圧検知手段34の出力が比較手段27に入力されるように接続した点である。上記以外の構成要素は第2の実施例と同等であり、説明を省略する。
【0034】
以上のように構成された電力変換装置について図11を参照して動作を説明する。容量の等しい第1コンデンサ19と第2コンデンサ20によって、直流電源11の電圧は2分割されており、昇圧手段21は第1スイッチング素子18と第2コンデンサ20の間に配置されている。第2コンデンサ電圧検知手段34とコレクタ電圧検知手段25で得られた第2コンデンサ電圧とコレクタ電圧を比較手段27で比較し、第1スイッチング素子18のコレクタ共振電圧波形が直流電源11の電圧以下となった後、昇圧手段21による昇圧動作が可能な第2コンデンサ電圧以下に変化したことを検知して、第2ドライブ手段28が第2スイッチング素子23を導通すると、共振コンデンサ17とコレクタ−エミッタ間寄生容量に蓄積されているエネルギーによって、リアクトル22に電流が流れる。コレクタ−エミッタ間の電圧がゼロになった時点で第2スイッチング素子23をオフすることで、リアクトル電流が第1コンデンサ19と第2コンデンサ20に充電され、第1スイッチング素子18と逆並列に接続されたダイオードにも電流が流れる。その期間に第1スイッチング素子18をオンすることで、ゼロ電圧でのスイッチング動作が達成される。
【0035】
以上のように本実施例によれば、第2コンデンサ電圧検知手段34を有し、第1スイッチング素子18のコレクタ電圧が第2コンデンサ電圧以下に変化した際、比較手段27の出力が第2ドライブ手段28に入力されることで、第2スイッチング素子23の導通時間を短縮して昇圧手段21の損失を低減することができる。
【0036】
(実施例7)
図12は本発明の第7の実施例における回路構成を示すブロック図である。図12におい図1の回路構成と異なるのは、第2コンデンサ20と第2スイッチング素子23との間に昇降圧手段35を配置した点である。上記以外の構成要素は第1の実施例と同等であり、説明を省略する。
【0037】
以上のように構成された電力変換装置について動作を説明する。入力電圧が高い時や出力電力が小さい時はオン時間を比較的短くすることから、高周波トランス13の励磁エネルギーも小さくなり、オフ時に第1スイッチング素子18のコレクタに発生する共振電圧の振幅も減少する。そこで第1スイッチング素子18のコレクタ電圧が入力電圧と第2コンデンサ電圧の範囲では、昇降圧手段35は降圧動作を行い、コレクタ電圧が第2コンデンサ電圧以下になった時には昇圧動作を行って、共振コンデンサ17と第1スイッチング素子18のコレクタ−エミッタ間の寄生容量に蓄積されたエネルギーをリアクトル22に転流し、第1コンデンサ19または第2コンデンサ20に回生して、第1スイッチング素子18をゼロ電圧スイッチング動作させている。
【0038】
以上のように本実施例によれば、第2コンデンサ20と第1スイッチング素子18との間に昇降圧手段35を配置することにより、第1スイッチング素子18のコレクタ電圧が第2コンデンサ電圧よりも高いときでも、共振コンデンサ17の電荷を引き抜くことができるため、入出力条件に関わらず第1スイッチング素子18のゼロ電圧スイッチングを実現できる。
【0039】
(実施例8)
図13は本発明の第8の実施例における回路構成を示すブロック図である。図13において図1の回路構成と異なるのは、系統16に同期した波形を生成する基準波生成手段36と、第1スイッチング素子18の導通時間変調手段37とを、系統16と第1ドライブ手段30の間に配置した点である。上記以外の構成要素は第1の実施例と同等であり、説明を省略する。
【0040】
以上のように構成された電力変換装置について動作を説明する。基準波生成手段36は系統16に同期した2倍周波でかつ、入出力条件に応じて振幅の異なる基準波を生成する。基準波は導通時間変調手段37で第1スイッチング素子18の導通時間を正弦波変調して第1ドライブ手段30に送ることにより、第1インバータ12と高周波トランス13と整流手段14は系統16の2倍周波の出力電流を生成する。次に第2インバータ15は商用周波数で切換動作を行うことで、出力電流を正弦波とする。第1スイッチング素子18のオン時間は時間と共に変化し、特に短いオン時間によってコレクタ電圧の振幅が小さくなる時は、各スイッチングにおけるオフ期間において、昇圧手段21が動作してゼロ電圧スイッチングを実現することから、1次インバータ12の損失を増加させることなく2次インバータ15の損失を最小限にして、機器の高効率化を実現できる。
【0041】
以上のように本実施例によれば、基準波生成手段36と、導通時間変調手段37とを有し、導通時間変調手段37は第1スイッチング素子18を駆動する第1ドライブ手段30に入力されることにより、高周波トランス13の1次側と1次インバータ12で商用全周期をゼロ電圧スイッチング動作させ、2次インバータを極性切換動作のみとして、機器全体の損失をさらに効果的に低減することができる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、商用全周期において第1スイッチング素子のゼロ電圧スイッチングを実現する高効率の電力変換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である電力変換装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施例である電力変換装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の第2の実施例である電力変換装置の各部動作を示す波形図
【図4】本発明の第3の実施例である電力変換装置の構成を示すブロック図
【図5】本発明の第3の実施例である電力変換装置の各部動作を示す波形図
【図6】本発明の第4の実施例である電力変換装置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の第4の実施例である電力変換装置の各部動作を示す波形図
【図8】本発明の第5の実施例である電力変換装置の構成を示すブロック図
【図9】本発明の第5の実施例である電力変換装置の各部動作を示す波形図
【図10】本発明の第6の実施例である電力変換装置の構成を示すブロック図
【図11】本発明の第6の実施例である電力変換装置の各部動作を示す波形図
【図12】本発明の第7の実施例である電力変換装置の構成を示すブロック図
【図13】本発明の第8の実施例である電力変換装置の構成を示すブロック図
【図14】従来の電力変換装置の構成を示すブロック図
【図15】従来の電力変換装置の各部動作を示す波形図
【符号の説明】
11 直流電源
12 第1インバータ
13 高周波トランス
14 整流手段
15 第2インバータ
16 系統
17 共振コンデンサ
18 第1スイッチング素子
19 第1コンデンサ
20 第2コンデンサ
21 昇圧手段
22 リアクトル
23 第2スイッチング素子
24 ダイオード
25 コレクタ電圧検知手段
26 入力電圧検知手段
27 比較手段
28 第2ドライブ手段
29 ゼロ電圧検知手段
30 第1ドライブ手段
31 タイマー手段
32 コレクタ電圧時間変化量検知手段
33 判定手段
34 第2コンデンサ電圧検知手段
35 昇降圧手段
36 基準波生成手段
37 導通時間変調手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽電池または燃料電池などの直流電力を商用周波数の交流電力に変換して系統に電力を注入する電力変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電力変換装置は、高周波トランスの1次側に共振コンデンサとスイッチング素子を配置し、スイッチング素子の電圧波形を共振させてゼロ電圧スイッチング動作を行う高周波インバータにおいて、系統電圧が小さい時または出力電流が小さい時はオン時間が短いことから、スイッチング素子が短絡動作となり損失が増大するため、スイッチング素子のオン時間に下限を設けてゼロ電圧スイッチング領域のみで動作することにより損失を抑制し、出力電流を絞りきれない系統電圧の谷間付近の波形成形は、高周波トランス3の2次側に配置された極性切換インバータがパルス幅変調(PWM)制御することで低歪みの出力電流を実現している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図14は、前記公報に記載された従来使用している電力変換装置の構成を示す接続図である。直流電源1の出力電力は第1インバータ2で高周波電力に変換された後、高周波トランス3を介して2次側へ電力伝達される。高周波トランス3の2次側に発生した高周波電力は整流手段4で直流または脈流に変換され、第2インバータ5で系統6に同期した商用交流電力に変換されて、系統6に注入されるものである。ここで、第1インバータ2はスイッチング素子8と共振コンデンサ7で構成され、第2インバータ5はQ1からQ4の4個のスイッチング素子でフルブリッジ構成されている。
【0004】
以下に図15の波形図を参照して動作を説明する。本実施例では第1インバータ2が直流電源1の電力を高周波電力に変換する。これは、第1インバータ2のスイッチング素子8がオンオフを繰り返すことにより実現されるものである。通常、スイッチング素子8がターンオフする際、コレクタ−エミッタ間に流れる電流が遮断されるため、高周波トランス3に蓄積された励磁エネルギーを共振コンデンサ7との間で充放電することで、スイッチング素子8のコレクタ−エミッタ電圧は図15に示すように共振波形となる。つぎに、コレクターエミッタ電圧がゼロとなりスイッチング素子8に逆並列で接続されたダイオードに電流が流れている期間にスイッチング素子8をターンオンすることで、ゼロ電圧スイッチングを実現している。ここで、直流電源1の電圧が上昇した時や、出力電力が小さい時などは1次インバータ2を構成するスイッチング素子8のオン時間を小さくするが、高周波トランス3の励磁エネルギーが小さいことからスイッチング素子8のコレクタ−エミッタ電圧の振幅も小さくなり、ゼロ電圧に到達しないため逆並列ダイオードがオンせずスイッチング素子8のゼロ電圧スイッチング動作が維持できなくなる。その場合、残留するコレクタ−エミッタ電圧を短絡する動作が必要となり、スイッチング損失が大幅に増加する。そこで第1スイッチング素子8のオン時間に制限を設けることで、低出力電力時や入力電圧の上昇に対しては、高周波トランス3の2次側に配置した2次インバータ5を高周波PWM動作させることにより、電変換装置は所望の出力波形を生成している。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−32751号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、1次インバータのゼロ電圧スイッチング動作を実現する入出力範囲に限界があるため、入出力条件によっては2次インバータの高周波PWM動作範囲の拡大に伴って損失が増加し、装置の効率が低くなる。さらに、ノイズ発生レベルも拡大し、フィルタ性能向上のための追加部品が必要になるなど、冷却性能のアップも含めて製品の小形化に限界があるといった課題を有していた。
【0007】
本発明は、入力電圧や出力電力の変化といった入出力条件に関わらず、商用周期の全領域で1次インバータのゼロ電圧スイッチングを維持することで、正弦波状の出力電流を生成すると共に高効率の電力変換装置を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明の電力変換装置は、直流電源の電力を高周波トランスと第1インバータで高周波電力に変換する構成において、第1インバータはスイッチング素子と、スイッチング素子のオフ時にコレクタ電圧を共振させる共振コンデンサを有し、第1及び第2コンデンサで直流電源の電圧を分割し、第2コンデンサと、第1スイッチング素子との間に昇圧手段を接続して、入力電圧が上昇した場合や出力電力を小さくする時でも第1スイッチング素子のゼロ電圧スイッチング動作を維持することで、機器全体のスイッチング損失を低減することのできる高効率の電力変換装置を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、高周波トランスと、高周波トランスで絶縁された1次側は直流電源と、直流を高周波電力に変換する第1インバータからなり、高周波トランスの2次側には整流手段と、複数のスイッチング素子からなる第2インバータを配置して、商用系統と連系する電力変換装置において、第1インバータは第1スイッチング素子と、第1スイッチング素子のオフ時にコレクタ電圧を共振させる共振コンデンサを有し、直流電源は第1及び第2コンデンサで電圧を分割する構成において、第2コンデンサと、第1スイッチング素子との間に昇圧手段が接続されて、共振波形の振幅が小さい時は昇圧手段が共振コンデンサの電荷を引き抜くことで、常時、第1スイッチング素子のゼロ電圧スイッチングを実現して低損失化を図ることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、特に、請求項1に記載の発明において、昇圧手段はリアクトルと、ダイオードと、第2スイッチング素子とで構成されるものであって、直流電源の入力電圧検知手段と、第1スイッチング素子のコレクタ電圧検知手段と、比較手段と、第2ドライブ手段とを有し、第1スイッチング素子のコレクタ電圧が直流電圧以下に変化した際、比較手段の出力が第2ドライブに入力されて第2スイッチング素子を導通することで、昇圧手段の損失を小さくすることができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、特に、請求項1又は2に記載の発明において、ゼロ電圧検知手段と、第1ドライブ手段とを有し、ゼロ電圧検知手段の出力が第1スイッチング素子のゼロ電圧を検知した後で、第1ドライブ手段が第1スイッチング素子を導通し、第1ドライブ手段がオン信号を出力することで、ゼロ電圧スイッチングを達成する第1スイッチング素子の導通タイミングを、精度良く実現して、低損失化を図ることができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、特に、請求項1又は2に記載の発明において、タイマー手段を有し、第1スイッチングの素子コレクタ電圧が直流電源電圧以下に変化した後、タイマー手段が一定の遅延時間後に第1ドライブ手段にオン信号を出力することで、ゼロ電圧スイッチングを達成する第1スイッチング素子の導通タイミングを、遅延なく実現して、低損失化を図ることができる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、特に、請求項1又は2に記載の発明において、コレクタ電圧時間変化量検知手段と、判定手段とを有し、判定手段はコレクタ電圧の時間変化量がゼロに到達したことを検知してタイマー手段に信号を出力することで、直流電源の電圧を検知せずにゼロ電圧スイッチングを達成する第1スイッチング素子の導通タイミングを、得ることが可能な簡素な制御構成とすることができる。
【0014】
請求項6に記載の発明は、特に、請求項1、3〜5のいずれか1項に記載の発明において、第2コンデンサ電圧検知手段を有し、第1スイッチング素子のコレクタ電圧が第2コンデンサ電圧以下に変化した際、比較手段の出力が第2ドライブに入力されることで、第2スイッチング素子の導通時間を短縮して昇圧手段の低損失化を図ることができる。
【0015】
請求項7に記載の発明は、特に、請求項1に記載の発明において、第2コンデンサと第1スイッチング素子との間に昇降圧手段を配置することにより、第1スイッチング素子のコレクタ電圧が第2コンデンサ電圧よりも高いときでも、共振コンデンサの電荷を引き抜くことができるため、入出力条件に関わらず第1スイッチング素子のゼロ電圧スイッチングが達成され、損失低減の範囲を広げることができる。
【0016】
請求項8に記載の発明は、特に、請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明において、基準波生成手段と、導通時間変調手段とを有し、導通時間変調手段は第1スイッチング素子を駆動する第1ドライブ手段に入力されることにより、高周波トランス1次側と1次インバータで商用全周期をゼロ電圧スイッチング動作させ、2次インバータを極性切換動作のみとして、機器全体の損失をさらに効果的に低減することができる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図1〜13を参照しながら説明する。
【0018】
(実施例1)
図1は本発明の第1の実施例の回路構成を示すブロック図である。ここで直流電源11で発電した直流電力は第1インバータ12で高周波電力に変換された後、高周波トランス13を介して2次側へ電力伝達される。高周波トランス13の2次側に発生した高周波電力は整流手段14で直流または脈流に変換され、第2インバータ15で系統16に同期した商用交流電力に変換されて、系統16に注入されるものである。ここで、高周波トランス13の1次巻線と第1スイッチング素子18とは入力電圧に対して直列に接続されている。第2インバータ15はQ1からQ4の4個のスイッチング素子のフルブリッジで構成されている。また、第1コンデンサ19と共に直流電源11の電圧を分割する第2コンデンサ20と、第1スイッチング素子18の間には、昇圧手段21が配置される。昇圧手段21は、リアクトル22と第2スイッチング素子23とダイオード24を備え、第1スイッチング素子18のコレクタとリアクトル22の一端子が接続され、リアクトル22の別の端子と、第2スイッチング素子23のコレクタと、ダイオード24のアノードが一点で接続され、ダイオード24のカソードは第2コンデンサ20に接続されている。
【0019】
以上の様に構成された電力変換装置について、動作を説明する。第1インバータ12は、第1スイッチング素子18の1周期において、オン時はQaコレクタ−エミッタ電流が徐々に拡大し、高周波トランス13の2次側に電力を伝達する。第1スイッチング素子18がターンオフした際、高周波トランス13に蓄積された励磁エネルギーは共振コンデンサ17を充放電することで、第1スイッチング素子18のコレクタ電圧は共振波形となる。ここで、入力電圧が低い時や出力電力が大きい時などは、オン時間が比較的大きいため、高周波トランス13の励磁エネルギーが大きいため、第1スイッチング素子18のオフ時にコレクタに発生する電圧の振幅も大きなり、第1スイッチング素子18に逆並列に配置されたダイオードが導通して、一定期間コレクタ電圧がゼロを維持する。その期間中に第1スイッチング素子18をターンオンしてゼロ電圧スイッチングが行われる。ここで、入力電圧が高い時や出力電力が小さい時など、オン時間が比較的小さくなることから、高周波トランス13の励磁エネルギーが小さくなるため、オフ時に第1スイッチング素子18のコレクタに発生する共振電圧が小さくなり、ダイオードが不導通となるため、昇圧手段21は共振コンデンサ17と第1スイッチング素子18のコレクタ−エミッタ間の寄生容量に蓄積されたエネルギーをリアクトル22に転流し、第1コンデンサ19または第2コンデンサ20に回生して、第1スイッチング素子18を常時ゼロ電圧スイッチング動作させている。
【0020】
以上のように本実施例によれば、入力電圧が上昇する場合や出力電力を小さくする時でも第1スイッチング素子18のゼロ電圧スイッチング動作を維持することで、スイッチング損失を低減することのできる。
【0021】
(実施例2)
図2は本発明の第2の実施例における回路構成を示すブロック図である。図2において図1の回路構成と異なるのは、コレクタ電圧検知手段25と、入力電圧検知手段26と、それぞれの出力を比較する比較手段27と、第2スイッチング素子23を駆動する第2ドライブ手段28を配置した点である。上記以外の構成要素は第1の実施例と同等であり、説明を省略する。
【0022】
以上のように構成された電力変換装置について図3の波形図を参照して動作を説明する。第1スイッチング素子18の電圧はオフ時に共振波形となるが、オフ時に高周波トランス13の励磁エネルギーが小さい時は振幅が小さくなる。さらにコレクタ電圧の振幅は入力電圧を中心に減衰振動することから、オフ期間中にコレクタ電圧が入力電圧以下になる期間が存在する。そこで、入力電圧検知手段26とコレクタ電圧検知手段25で得られた入力電圧とコレクタ電圧を比較手段27で比較し、コレクタ電圧>入力電圧からコレクタ電圧<入力電圧に変化したことを検知して、第2ドライブ手段28が第2スイッチング素子23を導通すると、共振コンデンサ17とコレクタ−エミッタ間寄生容量に蓄積されているエネルギーによって、リアクトル22に電流が流れる。コレクタ−エミッタ間の電圧がゼロになった時点で第2スイッチング素子23をオフすることで、リアクトル電流が第1コンデンサ19と第2コンデンサ20に充電され、第1スイッチング素子18と逆並列に接続されたダイオードにも電流が流れる。その期間に第1スイッチング素子18をオンすることで、ゼロ電圧スイッチングでの動作が達成される。
【0023】
以上のように本実施例によれば、第1スイッチング素子18のコレクタ電圧が直流電源11の電圧以下に変化した際、第2スイッチング素子23を導通することで、昇圧手段21が処理するエネルギーを小さくして、低損失化を図ることができる。
【0024】
(実施例3)
図4は本発明の第3の実施例における回路構成を示すブロック図である。図4において図1の回路構成と異なるのは第1スイッチング素子18のコレクタ電圧のゼロ電圧を検知するゼロ電圧検知手段29と、第1スイッチング素子18を駆動する第1ドライブ手段30を追加した点である。上記以外の構成要素は第1の実施例と同等であり、説明を省略する。
【0025】
以上のように構成された電力変換装置について図5の波形図を参照して動作を説明する。第1スイッチング素子18のコレクタ電圧はオフ時に共振波形となるが、特に高周波トランス13に蓄積された励磁エネルギーが大きいときは振幅が大きくなり、コレクタ電圧がゼロに到達した際、第1スイッチング素子18に逆並列に接続されたダイオードが導通して、直流電源11への回生動作となる。また、コレクタ電圧の振幅が小さい場合は第2スイッチング素子23が導通して第1スイッチング素子18のコレクタ電圧をゼロに到達させることにより、ゼロ電圧検知手段29は第1スイッチング素子18のコレクタ電圧がゼロになったことを検知し、第1ドライブ手段30は第1スイッチング素子18を導通して、ゼロ電圧スイッチングを達成する。
【0026】
以上のように本実施例によれば、ゼロ電圧検知手段29が第1スイッチング素子18のゼロ電圧を検知するため、第1スイッチング素子18は確実に精度良くゼロ電圧でターンオンされることから低損失化を図ることができる。
【0027】
(実施例4)
図6は本発明の第4の実施例における回路構成を示すブロック図である。図6において図2の回路構成と異なるのは、比較手段27と、第1ドライブ手段30との間にタイマー手段31を配置した点である。上記以外の構成要素は第2の実施例と同等であり、説明を省略する。
【0028】
以上のように構成された電力変換装置について図7の波形図を参照して動作を説明する。入力電圧検知手段26とコレクタ電圧検知手段25で得られた入力電圧とコレクタ電圧を比較手段27で比較し、コレクタ電圧>入力電圧からコレクタ電圧<入力電圧に変化したことを検知して、第2ドライブ手段28が第2スイッチング素子23を導通すると共に、タイマー手段31は一定の遅延時間経過後に第1ドライブ手段30に出力を送信し、第1スイッチング素子18が導通する。このとき第2スイッチング素子23の動作によってコレクタ電圧はゼロ電圧に到達していることから、第1スイッチング素子18はゼロ電圧でスイッチングする。なお、入力電圧が変化した場合やオン時間が小さい時でも、第1スイッチング素子18に逆並列接続されたダイオードは一定期間導通していることから、タイマー手段31における遅延時間は一定としても、第1スイッチング素子18のゼロ電圧スイッチングを維持することは可能である。
【0029】
以上のように本実施例によれば、第1スイッチング素子18のコレクタ電圧が直流電源11の電圧以下に変化した後、タイマー手段31が一定の遅延時間後に第1ドライブ手段30にオン信号を出力することで、ゼロ電圧スイッチングを達成する第1スイッチング素子18の導通タイミングを、遅延なく実現することができる。
【0030】
(実施例5)
図8は本発明の第5の実施例における回路構成を示すブロック図である。図8において図2の回路構成と異なるのは第1スイッチング素子18のコレクタ電圧時間微分値を検知するコレクタ電圧時間変化量検知手段32と、判定手段33を配置して第1ドライブ手段30を制御するようにした点である。上記以外の構成要素は第2の実施例と同等であり、説明を省略する。
【0031】
以上のように構成された電力変換装置について図9の波形図を参照して動作を説明する。第1スイッチング素子18のコレクタ電圧はオフ時には入力電圧を中心に振動するため、特に入力電圧が大きい時や出力電力が小さい時は、共振コンデンサ17での1回の充放電後、コレクタ電圧の時間変化が概ねゼロとなるタイミングが発生する。この時、第2スイッチング素子23が導通することで、共振コンデンサ17の電荷はリアクトル22を介して引き抜かれ、第1スイッチング素子18のコレクタ電圧がゼロになる一方で、コレクタ電圧の時間微分値を検知しているコレクタ電圧時間変化量検知手段32の出力は、判定手段33においてコレクタ電圧の時間微分値がゼロであることを検知して、タイマー手段31で一定の遅延時間を設けることで、第1スイッチング素子18をゼロ電圧のタイミングで導通させる。
【0032】
以上のように本実施例によれば、コレクタ電圧時間変化量検知手段32と、判定手段33とを有し、判定手段33はコレクタ電圧の時間変化量がゼロに到達したことを検知してタイマー手段31に信号を出力することで、直流電源11の電圧を検知せずに簡素な構成で第1スイッチング素子18のゼロ電圧スイッチングを達成することができる。
【0033】
(実施例6)
図10は本発明の第6の実施例における回路構成を示すブロック図である。図10において図2の回路構成と異なるのは第2コンデンサ電圧検知手段34を有し、第2コンデンサ電圧検知手段34の出力が比較手段27に入力されるように接続した点である。上記以外の構成要素は第2の実施例と同等であり、説明を省略する。
【0034】
以上のように構成された電力変換装置について図11を参照して動作を説明する。容量の等しい第1コンデンサ19と第2コンデンサ20によって、直流電源11の電圧は2分割されており、昇圧手段21は第1スイッチング素子18と第2コンデンサ20の間に配置されている。第2コンデンサ電圧検知手段34とコレクタ電圧検知手段25で得られた第2コンデンサ電圧とコレクタ電圧を比較手段27で比較し、第1スイッチング素子18のコレクタ共振電圧波形が直流電源11の電圧以下となった後、昇圧手段21による昇圧動作が可能な第2コンデンサ電圧以下に変化したことを検知して、第2ドライブ手段28が第2スイッチング素子23を導通すると、共振コンデンサ17とコレクタ−エミッタ間寄生容量に蓄積されているエネルギーによって、リアクトル22に電流が流れる。コレクタ−エミッタ間の電圧がゼロになった時点で第2スイッチング素子23をオフすることで、リアクトル電流が第1コンデンサ19と第2コンデンサ20に充電され、第1スイッチング素子18と逆並列に接続されたダイオードにも電流が流れる。その期間に第1スイッチング素子18をオンすることで、ゼロ電圧でのスイッチング動作が達成される。
【0035】
以上のように本実施例によれば、第2コンデンサ電圧検知手段34を有し、第1スイッチング素子18のコレクタ電圧が第2コンデンサ電圧以下に変化した際、比較手段27の出力が第2ドライブ手段28に入力されることで、第2スイッチング素子23の導通時間を短縮して昇圧手段21の損失を低減することができる。
【0036】
(実施例7)
図12は本発明の第7の実施例における回路構成を示すブロック図である。図12におい図1の回路構成と異なるのは、第2コンデンサ20と第2スイッチング素子23との間に昇降圧手段35を配置した点である。上記以外の構成要素は第1の実施例と同等であり、説明を省略する。
【0037】
以上のように構成された電力変換装置について動作を説明する。入力電圧が高い時や出力電力が小さい時はオン時間を比較的短くすることから、高周波トランス13の励磁エネルギーも小さくなり、オフ時に第1スイッチング素子18のコレクタに発生する共振電圧の振幅も減少する。そこで第1スイッチング素子18のコレクタ電圧が入力電圧と第2コンデンサ電圧の範囲では、昇降圧手段35は降圧動作を行い、コレクタ電圧が第2コンデンサ電圧以下になった時には昇圧動作を行って、共振コンデンサ17と第1スイッチング素子18のコレクタ−エミッタ間の寄生容量に蓄積されたエネルギーをリアクトル22に転流し、第1コンデンサ19または第2コンデンサ20に回生して、第1スイッチング素子18をゼロ電圧スイッチング動作させている。
【0038】
以上のように本実施例によれば、第2コンデンサ20と第1スイッチング素子18との間に昇降圧手段35を配置することにより、第1スイッチング素子18のコレクタ電圧が第2コンデンサ電圧よりも高いときでも、共振コンデンサ17の電荷を引き抜くことができるため、入出力条件に関わらず第1スイッチング素子18のゼロ電圧スイッチングを実現できる。
【0039】
(実施例8)
図13は本発明の第8の実施例における回路構成を示すブロック図である。図13において図1の回路構成と異なるのは、系統16に同期した波形を生成する基準波生成手段36と、第1スイッチング素子18の導通時間変調手段37とを、系統16と第1ドライブ手段30の間に配置した点である。上記以外の構成要素は第1の実施例と同等であり、説明を省略する。
【0040】
以上のように構成された電力変換装置について動作を説明する。基準波生成手段36は系統16に同期した2倍周波でかつ、入出力条件に応じて振幅の異なる基準波を生成する。基準波は導通時間変調手段37で第1スイッチング素子18の導通時間を正弦波変調して第1ドライブ手段30に送ることにより、第1インバータ12と高周波トランス13と整流手段14は系統16の2倍周波の出力電流を生成する。次に第2インバータ15は商用周波数で切換動作を行うことで、出力電流を正弦波とする。第1スイッチング素子18のオン時間は時間と共に変化し、特に短いオン時間によってコレクタ電圧の振幅が小さくなる時は、各スイッチングにおけるオフ期間において、昇圧手段21が動作してゼロ電圧スイッチングを実現することから、1次インバータ12の損失を増加させることなく2次インバータ15の損失を最小限にして、機器の高効率化を実現できる。
【0041】
以上のように本実施例によれば、基準波生成手段36と、導通時間変調手段37とを有し、導通時間変調手段37は第1スイッチング素子18を駆動する第1ドライブ手段30に入力されることにより、高周波トランス13の1次側と1次インバータ12で商用全周期をゼロ電圧スイッチング動作させ、2次インバータを極性切換動作のみとして、機器全体の損失をさらに効果的に低減することができる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、商用全周期において第1スイッチング素子のゼロ電圧スイッチングを実現する高効率の電力変換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である電力変換装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施例である電力変換装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の第2の実施例である電力変換装置の各部動作を示す波形図
【図4】本発明の第3の実施例である電力変換装置の構成を示すブロック図
【図5】本発明の第3の実施例である電力変換装置の各部動作を示す波形図
【図6】本発明の第4の実施例である電力変換装置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の第4の実施例である電力変換装置の各部動作を示す波形図
【図8】本発明の第5の実施例である電力変換装置の構成を示すブロック図
【図9】本発明の第5の実施例である電力変換装置の各部動作を示す波形図
【図10】本発明の第6の実施例である電力変換装置の構成を示すブロック図
【図11】本発明の第6の実施例である電力変換装置の各部動作を示す波形図
【図12】本発明の第7の実施例である電力変換装置の構成を示すブロック図
【図13】本発明の第8の実施例である電力変換装置の構成を示すブロック図
【図14】従来の電力変換装置の構成を示すブロック図
【図15】従来の電力変換装置の各部動作を示す波形図
【符号の説明】
11 直流電源
12 第1インバータ
13 高周波トランス
14 整流手段
15 第2インバータ
16 系統
17 共振コンデンサ
18 第1スイッチング素子
19 第1コンデンサ
20 第2コンデンサ
21 昇圧手段
22 リアクトル
23 第2スイッチング素子
24 ダイオード
25 コレクタ電圧検知手段
26 入力電圧検知手段
27 比較手段
28 第2ドライブ手段
29 ゼロ電圧検知手段
30 第1ドライブ手段
31 タイマー手段
32 コレクタ電圧時間変化量検知手段
33 判定手段
34 第2コンデンサ電圧検知手段
35 昇降圧手段
36 基準波生成手段
37 導通時間変調手段
Claims (8)
- 高周波トランスと、高周波トランスで絶縁された1次側は直流電源と、直流を高周波電力に変換する第1インバータからなり、高周波トランスの2次側には整流手段と、複数のスイッチング素子からなる第2インバータを配置して、商用系統と連系する電力変換装置において、第1インバータは第1スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子のオフ時にコレクタ電圧を共振させる共振コンデンサを有し、直流電源は第1及び第2コンデンサで電圧を分割する構成において、第2コンデンサと、第1スイッチング素子との間に昇圧手段が接続されたことを特徴とする電力変換装置。
- 昇圧手段はリアクトルと、ダイオードと、第2スイッチング素子とで構成されるものであって、直流電源の入力電圧検知手段と、第1スイッチング素子のコレクタ電圧検知手段と、比較手段と、第2ドライブ手段とを有し、前記第1スイッチング素子のコレクタ電圧が直流電圧以下に変化した際、前記比較手段の出力が第2ドライブに入力されて第2スイッチング素子を導通することを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
- ゼロ電圧検知手段と、第1ドライブ手段とを有し、ゼロ電圧検知手段の出力が第1スイッチング素子のゼロ電圧を検知した後で、前記第1ドライブ手段が前記第1スイッチング素子を導通することを特徴とする請求項1又は2記載の電力変換装置。
- タイマー手段を有し、前記タイマー手段は前記比較手段からの入力に遅延時間を設けて第1ドライブ手段に導通信号を出力することを特徴とする請求項1又は2記載の電力変換装置。
- コレクタ電圧時間変化量検知手段と、判定手段とを有し、前記判定手段はコレクタ電圧の時間変化量がゼロに到達したことを検知してタイマー手段に信号を出力することを特徴とする請求項1又は2記載の電力変換装置。
- 第2コンデンサ電圧検知手段を有し、第1スイッチング素子のコレクタ電圧が第2コンデンサ電圧以下に変化した際、比較手段の出力が第2ドライブに入力されて第2スイッチング素子を導通することを特徴とする請求項1、3〜5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 第2コンデンサと第1スイッチング素子との間に昇降圧手段を配置したことを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
- 基準波生成手段と、導通時間変調手段とを有し、前記導通時間変調手段は第1スイッチング素子を駆動する第1ドライブ手段に入力されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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JP2003031202A JP2004242470A (ja) | 2003-02-07 | 2003-02-07 | 電力変換装置 |
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-
2003
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