JP2004242156A - 通信品質通知装置及び無線通信ネットワーク対応システム - Google Patents

通信品質通知装置及び無線通信ネットワーク対応システム Download PDF

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Abstract

【課題】無線通信ネットワークの通信品質の情報をデジタルAV機器(例えばデジタルテレビ)上で表示可能にする。
【解決手段】無線通信部1は、無線通信ネットワーク2の通信品質パラメータを検知する。無線通信品質レベル判定部3は、通信品質データD1と判定基準テーブルデータD4との比較処理により、通信品質レベル(高、中あるいは低品質)を判定する。選択スイッチ8は、デジタルテレビ12でデコード可能なMPEG方式で予め圧縮符号化され、且つ判定されたレベルに対応する通信品質を表現する通信品質通知用MPEGデータD8を、通信品質レベルデータD3に基づき選択し、通信部9は、選択された通信品質通知用MPEGデータD8をデジタルテレビ12に伝送する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、第1の無線通信ネットワークの通信品質を、第2の通信ネットワークに通知するための装置に関しており、特に、第2の通信ネットワーク上に存在するデジタル映像音声表示機器(例えばデジタルテレビ)において通信品質を表示し得る様に、上記通信品質を表現するデータをMPEG形式等の圧縮符号化データとして伝送する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の無線通信の通信品質表示装置では、無線通信装置で判定された通信品質データ(例えば、無線通信ネットワークの電波強度や伝送エラーレート)を映像情報等に加工した上で、加工後のデータを無線通信装置内の表示部で表示することにより、ユーザーに通信品質データを通知していた(特許文献1参照)。従って、判定した通信品質データを、無線通信ネットワークとは別の通信ネットワーク上に存在する通信機器に伝送する必要性はなかった。
【0003】
又、第1PC(Personal Computer)と第2PC間で通信する無線通信ネットワークの従来例としては、通信品質を判定可能な第1無線通信装置と、ユーザーに通信品質データを表示する機能を持つ第1PCとは分離されており、両機器は第1ケーブルで互いに接続されている。又、第1PCの通信相手である第2PCも、第2無線通信装置と第2ケーブルで接続されている。そして、第1無線通信装置と第2無線通信装置間は無線通信ネットワークで通信される。従って、第1PCと第2PC間の通信は、第1ケーブル、無線通信ネットワーク、及び第2ケーブルを経由して行われる。
【0004】
ところで、有線のケーブルを使用する通信路に関しては、無線通信路の様にその通信品質が不安定になることが無いため、一旦、送信機器と受信機器間で通信チャンネルが確立されれば、その後は安定して通信を続行することが可能である。
【0005】
しかしながら、無線を使用する通信路においては、無線通信装置の設置位置によって通信品質が大きく変化することがあるため、より良い通信品質で通信可能な適切な位置に、無線通信装置を設置する必要がある。
【0006】
そこで、第1無線通信装置および第2無線通信装置の設置位置の調整に当たっては、第1無線通信装置及び第2無線通信装置が判定した無線通信ネットワークに関する通信品質データを利用することが出来る。即ち、第1無線通信装置は、判定した通信品質データを第1ケーブル経由で第1PCに送信する。第1PCは、インストールされている専用のソフトウエアにより、通信品質データの受信及びデータ解析を行い、ディスプレイに通信品質データの表示を行う。ユーザーは、表示された通信品質データを参考に、第1無線通信装置を適切な位置に設置することが出来、これにより、より一層好ましい通信品質を得ることが出来る。
【0007】
これに対して、デジタルAV機器間における映像データ及び音声データの従来の通信においては、例えば有線ケーブルで接続するIEEE1394ネットワークが使用されている。その様な一例としては、デジタルテレビとデジタルVTRとが互いにIEEE1394ネットワークで以って接続されているケースである。この様な有線ケーブルで接続するIEEE1394ネットワークの場合においては、無線通信の様な通信品質の不安定が無いため、一旦、通信機器間で通信チャンネルが確立されれば、その後は安定して通信を続けることが可能である。そのため、通信路の通信品質を監視する必要はなく、通信品質データをネットワーク経由で送受信する必要がないため、IEEE1394ネットワークにおけるデジタルAV機器間の通信規格には、通信品質データを伝送するための規定は存在していない。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−46763号公報(図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
近年、複数のPC間のデータ通信方法として、IEEE802.11規格に代表される無線通信が普及しつつあり、配線の容易性の観点から、デジタルAV機器間におけるデータ通信方法としても、無線通信の使用が検討されつつある。
【0010】
前述の様に、無線通信においては、無線通信装置の設置位置如何によって通信品質が大きく変化することがあるため、より良い通信品質で通信可能な適切な位置に、無線通信装置を設置する必要性がある。
【0011】
そこで、デジタルAV機器(例えば、デジタルテレビ、テレビ機能付きパソコン、デジタルビデオカメラレコーダー)のデータ通信方法として、無線通信を使用する場合には、第1デジタルAV機器と第1無線通信装置とを分離し、第1デジタルAV機器と第1無線通信装置間を有線の第1のIEEE1394ネットワークで接続する。通信相手である第2デジタルAV機器も、第2無線通信装置と第2のIEEE1394ネットワークで接続され、第1無線通信装置と第2無線通信装置との間の通信は無線通信ネットワークで以って行う。
【0012】
その様な接続形態では、例えば大型のデジタルテレビの様な設置位置の変更が難しい機器本体の設置位置の調整は必要ではなく、有線のIEEE1394ケーブルで接続された比較的小型軽量な無線通信装置の設置位置だけを調整すれば良いため、設置位置の調整が容易になる。
【0013】
又、無線通信装置の設置位置の調整に当たっては、無線通信装置が判定した無線通信ネットワークの通信品質データを利用することが出来る。
【0014】
しかしながら、一般に、無線通信装置は、ディスプレイ装置の様な、通信品質データをユーザーに通知するための手段を備えてはいない。このため、通信品質データをユーザーに通知するためには、ユーザーへの通知手段を持ったデジタルテレビに対して、IEEE1394ケーブル経由で、上記通信品質データを送信する必要性がある。
【0015】
しかしながら、IEEE1394ネットワークを利用した従来のデジタルAV機器のネットワークでは、通信品質データのデータフォーマット及びその通信方法、並びに通信品質データをユーザーに通知するための表現方法が、規格化されていないと言う問題点がある。そこで、通信品質データの通信方法及び表現方法を新たに定義したとしても、その様な通信品質データの新通信方法等を、既に発売されて市場に出ている、デジタルテレビを初めとするデジタルAV機器には対応させることが出来ないという新たな問題点が浮上する。
【0016】
本発明は斯かる問題状況に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、内部の無線通信部で以って判定した、比較的遠距離の無線通信ネットワークの通信品質データを、IEEE1394ネットワークの様なデジタルAV機器用有線ネットワーク経由あるいは比較的短距離の無線通信ネットワーク経由で送信し、既存のデジタルテレビを初めとするデジタルAV機器(デジタル映像音声表示装置とも称す)でも、当該通信品質データをユーザーに通知することが出来る様にした、通信品質通知装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明に関わる通信品質通知装置は、無線通信ネットワークと電気的に接続された入力端を有しており、前記無線通信ネットワーク経由で受信した無線信号より少なくとも1種類の前記無線通信ネットワークの通信品質パラメータを検知して、検知された通信品質パラメータを与える通信品質データをその出力端より出力する無線通信部と、個々の通信品質データ値と個々の通信品質レベルとの関係を与える判定基準テーブルデータを保有する判定基準テーブルデータ保有部と、前記無線通信部及び前記判定基準テーブルデータ保有部の両出力端に接続された入力端を有し、前記無線通信部より受信した前記通信品質データと前記判定基準テーブルデータ保有部より読み出した前記判定基準テーブルデータとを比較して、受信した前記通信品質データが属する通信品質レベルを判定し、その判定結果を与える通信品質レベルデータをその出力端より出力する無線通信品質レベル判定部と、前記無線通信品質レベル判定部の前記出力端に接続された入力端を有し、受信した前記通信品質レベルデータに応じて、前記無線通信ネットワークの通信品質を表現する通信品質表現データをその出力端より出力する通信品質表現データ出力部と、前記通信品質表現データ出力部の前記出力端に接続された入力端と、有線又は無線の何れかの通信方式を有する通信ネットワークと電気的に接続された出力端とを有し、受信した前記通信品質表現データをその出力端より前記通信ネットワーク上へ送信する通信部とを備え、前記通信品質表現データは、前記通信ネットワーク上に存在し且つ復号器を有するデジタル映像音声表示装置において復号可能な圧縮符号化方式で以って圧縮符号化されている映像データ及び音声データの内で、少なくとも何れか一方のデータより成ることを特徴とする。
【0018】
又、本発明に係る無線通信ネットワーク対応システムは、上記の通信品質通知装置と、当該通信品質通知装置の前記通信部の前記出力端と通信ネットワークを介して電気的に接続されており且つ復号器を内蔵するデジタル映像音声表示装置とを備えるものである。
【0019】
更に、本無線通信ネットワーク対応システムは、当該通信品質通知装置の前記無線通信部の前記入力端と無線通信ネットワークを介して電気的に接続された出力端を有する無線通信装置をも備えている。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
本実施の形態の特徴点は、「比較的遠距離の無線通信を行う無線通信ネットワークにおける通信状態(通信品質)を表現するMPEG形式の圧縮符号化データ(映像データ及び/又は音声データから成るデータ)を、有線通信又は比較的短距離の無線通信を介して、デジタル映像音声表示装置に送信する」と言う点にある。以下、本実施の形態を図面に基づいて詳述する。
【0021】
図1は、本実施の形態に係る通信品質通知装置100の構成を、外部の無線通信装置13及び外部のデジタル映像音声表示装置12と共に、模式的に示すブロック図である。尚、本実施の形態及び後述する全ての実施の形態においては、各実施の形態に係る通信品質通知装置と外部のデジタル映像音声表示装置12と外部の無線通信装置13とから成る装置を、「無線通信ネットワーク対応システム」と総称する。
【0022】
図1において、通信品質通知装置100から見て外部に位置する無線通信装置13は、無線通信ネットワーク2経由で、無線データ(画像データ及び/又は音声データを含む)を本装置100へ送信する機器である。例えば、無線通信装置13は、家の屋根に備え付けられており、そのアンテナを介して受信した無線データを、無線通信ネットワーク2を介して、当該家のある部屋内に設置された通信品質通知装置100へ更に送信するものである。従って、無線通信装置13もまた、後述する無線通信部1と同様に、「無線データの通信品質を表すパラメータの値を当該無線データから検知し得る機能」を有している。勿論、両装置13,100間のデータ送信は、双方向で可能である。
【0023】
又、同じく通信品質通知装置100から見て外部に位置するデジタル映像音声表示装置12(ここでは、同装置12は、代表例としてのデジタルテレビである)は、IEEE1394ネットワーク11の様な有線ケーブルネットワーク(通信ネットワークとも称す)を介して、通信品質通知装置100との間でデータの双方向通信を行う機器であり、IEEE1394デジタルインターフェイスの様なI/O機器と、MPEGデコーダと、モニタあるいはプリンタの様なディスプレイ機器及び/又はスピーカーを含む音声発生機器とを少なくとも内蔵している。例えば、デジタル映像音声表示装置12は、通信品質通知装置100が配置されている部屋と同部屋内に、あるいは別部屋に、配置されている。尚、デジタル映像音声表示装置12の具体例としては、典型的なデジタルテレビの他に、テレビ機能を備えたパーソナルコンピュータや、デジタルビデオカメラレコーダ(デジタルVCR)を列挙することが出来る。
【0024】
本実施の形態の中核部たる通信品質通知装置100は、次の各部を備える。即ち、無線通信部1は、無線通信ネットワーク2と電気的に接続された入力端を有しており、無線通信ネットワーク2経由で、外部の無線通信装置13との間で無線通信を行う。しかも、同部1は、無線通信ネットワーク2経由で受信した無線信号より、少なくとも1種類の無線通信ネットワークの通信品質パラメータを検知して、被検知通信品質パラメータを与える通信品質データD1をその出力端より出力する機能をも、有する。
【0025】
又、判定基準テーブルデータ保有部(例えば、メモリ回路あるいはHDDの様なディスクドライブ回路)4は、無線通信部1で受信した無線信号の通信品質を判定するための基準値をテーブル値(ルックアップテーブル)として格納しているデジタルストレージ装置である。即ち、同部4が保有する判定基準テーブルデータD4は、個々の通信品質データ値と個々の通信品質レベルとの相互関係を与える(各通信品質データ値が属している通信品質レベル値を与える)。
【0026】
そして、無線通信品質レベル判定部3は、無線通信部1及び判定基準テーブルデータ保有部4の両出力端に接続された入力端を有しており、無線通信部1より受信した通信品質データD1と、判定基準テーブルデータ保有部4より読み出した判定基準テーブルデータD4とを比較して、受信した通信品質データD4が属する通信品質レベルを判定し、その判定結果を与える通信品質レベルデータD3を、その出力端より出力する回路機能を有する。
【0027】
他方、本装置100の通信品質表現データ出力部14は、無線通信品質レベル判定部3の出力端に接続された入力端を有しており、「受信した通信品質レベルデータD3の値に応じて、無線通信ネットワーク2の通信品質を表現する通信品質表現データD8をその出力端より出力する」回路機能を呈する。ここで留意すべき点は、通信品質表現データD8は、通信ネットワーク11上に存在するデジタル映像音声表示装置12において復号可能な圧縮符号化方式(ここではMPEG方式に該当)で以って既に圧縮符号化されているデータ(映像データ及び音声データの内で、少なくとも何れか一方のデータより成る)であると言う点である。具体的には、本実施の形態では、無線通信ネットワーク2の通信品質レベルは、上記の保有部4及び判定部3の構成例に応じて、3段階のレベル(第1レベルL1:高品質レベル、第2レベルL2:中品質レベル、第3レベルL3:低品質レベル)で与えられるので、本回路部14は、▲1▼当該3段階の通信品質レベルに対応して、第1〜第3通信品質表示用MPEGデータ出力部5〜7と、▲2▼MPEGデータ選択スイッチ8とより、構成されている。ここで、▲1▼第1〜第3通信品質表示用MPEGデータ出力部(例えばメモリ回路)5〜7は、「それぞれ異なるレベルの通信品質を表現する3個の(第1〜第3)通信品質表現候補データD5,D6,D7を、予めMPEG圧縮符号化方式で以って圧縮符号化されたデータとして保持するデータ出力部」を、成している。そして、第1〜第3通信品質表現候補データD5,D6,D7の各々は、映像データ及び音声データの内で、少なくとも何れか一方のデータより成る。より具体的には、高品質表示用MPEGデータ出力部5は、「無線通信部1で受信した無線信号が高品質を有する」ことを表現する通信品質通知用MPEGデータ(第1通信品質表現候補データ)D5を、MPEGデータ選択スイッチ8に出力する。又、中品質表示用MPEGデータ出力部6は、「無線通信部1で受信した無線信号が中品質である」ことを表現する通信品質通知用MPEGデータ(第2通信品質表現候補データ)D6を、MPEGデータ選択スイッチ8に出力する。更に、低品質表示用MPEGデータ出力部7は、「無線通信部1で受信した無線信号が低品質である」ことを表現する通信品質通知用MPEGデータ(第3通信品質表現候補データ)D7を、MPEGデータ選択スイッチ8に出力する。そして、▲2▼のMPEGデータ選択スイッチ8は、無線通信品質レベル判定部3で判定された通信品質に基づいてスイッチを切り替えることで、第1〜第3データ出力部5〜7が与える第1〜第3通信品質表現候補データD5〜D7の中から、通信品質レベルデータD3が与える通信品質レベル(L1〜L3)に対応する通信品質表現候補データを、通信品質表現データD8として選択して出力する機能を有する。
【0028】
又、IEEE1394通信部9は、通信品質表現データ出力部14の出力端、即ち、MPEGデータ選択スイッチ8の出力端に接続された入力端と、後述するモード切替スイッチ10の出力端に接続された入力端と、有線通信ネットワーク11と電気的に接続された出力端とを有しており、後述する通信品質通知モード時に、受信した通信品質表現データD8をその出力端より通信ネットワーク11上へ送信する機能を有する。ここでは、IEEE1394通信部9は、IEEE1394ネットワーク11経由で、外部のIEEE1394通信装置12との間で、双方向通信を行う。
【0029】
更に、モード切替スイッチ10は、通信品質通知装置100の動作モードを切り替える機能を呈する回路である。
【0030】
次に、本通信品質通知装置100における動作(無線通信ネットワーク2の通信品質に基づき、通信品質通知用MPEGデータを選択し、選択された通信品質通知用MPEGデータD8をIEEE1394通信部9から外部のデジタルテレビ12に送信する動作)を、記載する。
【0031】
先ず、無線通信部1は、無線通信ネットワーク2経由で、外部の無線通信装置13との間で無線通信を行う際に、無線通信の通信品質を検出することが出来る。例えば、無線通信部1は、無線通信装置13から受信した無線信号を監視することによって受信信号の電波強度を、更には、受信信号に対して誤り検出を行うことによってエラーレートを、それぞれ無線通信の通信品質を与えるパラメータの1種類として検出することが出来る。
【0032】
更に、無線通信部1は、無線通信ネットワーク2上の無線信号の変調方式及び/又は符号化率をも、それぞれ無線通信の通信品質パラメータの1種類として検出することが出来る。即ち、無線通信方式によっては、送信局側の無線通信装置13が、自ら検出した電波強度及びエラーレートの情報に基づいて、無線通信ネットワーク2上の無線信号の変調方式及び/又は符号化率を最適な値に変更させることがある。この場合には、受信局側の無線通信部1は、変更後の変調方式及び/又は符号化率を、受信信号の解析により検知することが可能である。この様な変調方式及び/又は符号化率を検知するための解析は、次の様に行われる。
【0033】
ここで図2は、無線通信規格であるIEEE802.11aにおけるPLCP(Physical Layer Convergence Protocol)フレームの構造を、即ち、無線通信ネットワーク2上の無線信号のデータ構造を示す図である。同図に示す通り、PLCPフレームのRATEフィールド501には、DATAフィールド502内に含まれている伝送したいデータ本体の変調方式及び/又は符号化率を示す値が格納されている。例えば、PLCP PreambleフィールドからTailフィールドまでの各フィールド中に含まれているデータの符号化率が6Mbpsであるのに対して、DATAフィールド502内の伝送すべきデータ本体の符号化率は54Mbpsであることを示すデータが、RATEフィールド501内に含まれている。そこで、無線通信部1は、受信信号の中のRATEフィールド501を監視することにより、容易に変更後の変調方式及び/又は符号化率を示す値を検知することが出来るのである。
【0034】
又、無線通信部1は、上記PLCPフレーム構造の連続として送信されて来る受信信号を一定期間監視し、一定期間内に正常に通信出来たデータ量を計測することによって、スループットを測定することが可能である。このスループットも、無線通信の通信品質を表すパラメータとして使用出来る。
【0035】
この様に、無線通信部1は、電波強度、エラーレート、変調方式、符号化率、及びスループットの検知値を、無線通信の通信品質パラメータとして使用可能であり、これらの使用可能なパラメータの内で、少なくとも1種類のパラメータの値を通信品質データD1として、無線通信品質レベル判定部3に伝送する。
【0036】
無線通信品質レベル判定部3は、判定基準テーブルデータ保有部4から読み出した、通信品質レベルを判断するための判定基準テーブルデータD4と、無線通信部1から伝送されて来た通信品質データD1とを比較して、当該通信品質データD4が与えるパラメータ値が属する、無線通信ネットワーク2の通信品質レベルを判定する。そして、無線通信品質レベル判定部3は、判定した通信品質レベルを与えるデータD3をMPEGデータ選択スイッチ8に送信することによって、同スイッチ8を操作(コントロール)する。ここで、図1の一例として、判定基準テーブルデータD4が与えるテーブルが、1)通信品質データD1の値がグループL1に属するときには通信品質レベルは「高品質」であり、2)通信品質データD1の値がグループL2に属するときには通信品質レベルは「中品質」であり、3)通信品質データD1の値がグループL3に属するときには通信品質レベルは「低品質」であることを、与えるものとする。このとき、無線通信品質レベル判定部3は、受信した通信品質データD1の値が例えばテーブル内のグループL1に属していると判定したときには、「高品質表示用MPEGデータ出力部5を選択する様にMPEGデータ選択スイッチ8に対して指令する」レベルを有する信号D3を出力する。
【0037】
MPEGデータ選択スイッチ8は、無線通信品質レベル判定部3から伝送されて来た通信品質レベルデータD3の値(指令レベル)に基づいて、高品質表示用MPEGデータ出力部5、中品質表示用MPEGデータ出力部6、及び低品質表示用MPEGデータ出力部7の各々から出力される第1〜第3通信品質表現候補MPEGデータD5〜D7の中から、1個の通信品質表現候補MPEGデータを選択し、当該被選択MPEGデータを通信品質表現MPEGデータD8としてIEEE1394通信部9に伝送する。既述した通り、高品質表示用MPEGデータ出力部5、中品質表示用MPEGデータ出力部6、及び低品質表示用MPEGデータ出力部7から出力される第1〜第3通信品質通知用MPEGデータD1〜D3は、通信品質を表現する映像信号及び/又は音声信号をMPEG方式で圧縮符号化して成るデータである。
【0038】
ここで、高品質表示用MPEGデータ出力部5から出力される第1通信品質表現候補用MPEGデータD5をデジタルテレビ12側においてデコードした場合の映像例を、図3に示す。又、中品質表示用MPEGデータ出力部6から出力される第2通信品質表現候補用MPEGデータD6をデジタルテレビ12側においてデコードした場合の映像例を、図4に示す。更に、低品質表示用MPEGデータ出力部7から出力される第3通信品質表現候補用MPEGデータD7をデジタルテレビ12側においてデコードした場合の映像例を、図5に示す。図3乃至図5の映像例では、文字情報と図形情報とにより、無線通信ネットワーク2の通信品質をユーザーに通知している。尚、文字情報又は図形情報の何れか一方により、通信品質をユーザーに通知して良いことは勿論である。
【0039】
既述の通り、図1の通信品質通知装置100は、3種類の通信品質表現候補用MPEGデータD5〜D7を保持し、それらの中から1つを通信品質表現用MPEGデータD8として出力することにより、3段階の通信品質表現を行える様にしているが、本実施の形態に係る通信品質通知装置はこの様な構成例に限定されるものではないことは勿論である。即ち、「任意の数の通信品質表現候補用MPEGデータを保持して、それらの中から1つの候補用MPEGデータを通信品質表現用MPEGデータとして出力することにより、任意の段数の通信品質表現を行える」様に、本実施の形態に係る通信品質通知装置を構成することが可能である。
【0040】
図1のモード切替スイッチ10は、外部からの指令入力に応じて、IEEE1394通信部9からIEEE1394ネットワーク11経由で外部のデジタルテレビ12に伝送するデータを、切り替える。即ち、モード切替スイッチ10は、「ブリッジモード」と「通信品質通知モード」とを切り替える。
【0041】
ブリッジモードが選択された場合には、通信品質通知装置100は、無線通信ネットワーク2とIEEE1394ネットワーク11間のデータ通信を可能にするネットワークブリッジとして動作する。この場合、例えば、あるチャンネルの番組を受信する様に指令する信号がユーザーの操作に応じてデジタルテレビ12から発せられたときには、IEEE1394通信部9は斯かる指令信号を無線通信部1に送信し、無線通信部1は受信した当該指令信号を無線通信ネットワーク2経由で無線通信装置13に送信する。
【0042】
これに対して通信品質通知モードが選択された場合には、IEEE1394通信部9は、MPEGデータ選択スイッチ8で選択・出力された通信品質表現用MPEGデータD8をIEEE1394ネットワーク11経由で外部のデジタルテレビ12に伝送する。IEEE1394インターフェースを持つデジタルテレビ12は、MPEGデコーダを内蔵しているので、IEEE1394通信部9から伝送される通信品質表現用MPEGデータD8をデコードし、同データD8が映像データを含む場合には、その通信品質通知用映像をその画面に表示し、同データD8が音声データを含む場合には、その通信品質通知用音声をそのスピーカーから流すことが出来る。これにより、無線通信ネットワーク2の通信品質をユーザーに通知することが出来る。
【0043】
<利点1>
以上の通り、本実施の形態によれば、既存のデジタル映像音声表示装置であってもデコード可能な圧縮符号化形式で以って圧縮符号化された通信品質表現データをデジタル映像音声表示装置側に送信しているので、無線通信ネットワーク対応システムにおいて既存又は新規のデジタル映像音声表示装置を利用するユーザーに、確実に無線通信ネットワーク2の通信品質を通知することが出来る。
【0044】
<利点2>
しかも、本実施の形態によれば、予め任意の複数個の通信品質表現候補用MPEGデータを保持しているので、複数の段数の通信品質表現を行うことが出来、しかも、その際にMPEGエンコーダを通信品質通知装置100内に設ける必要性が無いので、同装置100の回路規模を縮小化することが出来ると言うメリットもある。
【0045】
(実施の形態2)
本実施の形態の中核部を担う通信品質表現データ出力部の特徴点は、「無線通信品質レベル判定部から受け取った通信品質レベルデータに応じてアナログの通信品質通知用信号を生成した上で、当該通信品質通知用信号をMPEG形式の圧縮符号化方式で以って圧縮符号化して成る通信品質表現用MPEGデータを出力する」点にある。以下、図面に基づき、本実施の形態に係る通信品質表現データ出力部を詳述する。
【0046】
図6は、本実施の形態に係る通信品質通知装置200を含む無線通信ネットワーク対応システムの構成を模式的に示すブロック図である。本実施の形態のシステムが実施の形態1のそれと相違する点は専ら通信品質表現データ出力部24の構成にあり、その他の構成要素には相違は無い。従って、図6中、図1中の参照符号と同一の参照符号が付された回路要素は、図1中の対応するものと同じ構成・機能を呈するので、以下では、それらの回路要素の説明は割愛して、相違する回路要素を中心に説明を展開することにする。
【0047】
図6に示す通り、通信品質表現データ出力部24は、通信品質通知用信号出力部22と、MPEGエンコーダ23とから成る。この内、通信品質通知用信号出力部22は、通信品質レベルデータD3が与える通信品質レベルに対応する通信品質を表現し得るアナログの通信品質通知用信号D22を、通信品質レベルデータD3の受信に応じて生成・出力する機能を有する。ここで、アナログの通信品質通知用信号D22は、映像データ及び音声データの内で、少なくとも何れか一方のデータより成る。例えば、同部22は、予め作成・インストールされたソフトウエア(プログラム)によってコントロールされるコンピュータによって実現される。
【0048】
これに対して、MPEGエンコーダ23は、通信品質通知用信号出力部22より受信した通信品質通知用信号D22を、デジタルテレビ12においてデコード可能な圧縮符号化方式(MPEG方式)で以って圧縮符号化して、圧縮符号化後のデータを通信品質表現データD23として出力する圧縮符号化回路である。
【0049】
次に、本実施の形態に係る通信品質通知装置200における動作(無線通信ネットワーク2の通信品質を通知するMPEGデータD23をIEEE1394通信部9から外部のデジタルテレビ12に送信する動作)を記載する。
【0050】
先ず、無線通信部1は、検知した通信品質データD1を、無線通信品質レベル判定部3に伝送する。そして、無線通信品質レベル判定部3は、通信品質データD1から、無線通信ネットワーク2の通信品質レベルを判定して、通信品質レベルデータD3を通信品質通知用信号出力部22に伝送する。これらの動作は、実施の形態1で既述した通りである。
【0051】
次に、通信品質通知用信号出力部22は、無線通信品質レベル判定部3から伝送されて来た通信品質レベルデータD3に応じて、当該通信品質レベルをアナログデータで表現する通信品質通知用信号(映像信号及び/又は音声信号より成る)を生成し、出力する。
【0052】
例えば、判定基準テーブルが実施の形態1で述べた一例より成り、更に、通信品質通知用信号D22は映像信号より成るものとする。このとき、伝送された通信品質レベルが十分に高品質レベル(グループL1のレベル)にある場合には、通信品質通知用信号出力部22は、予め設定されているプログラムに従って、図3に示す様な映像信号を通信品質通知用信号D22として生成する。あるいは、当該通信品質レベルが中品質レベル(グループL2のレベル)にある場合には、通信品質通知用信号出力部22は、図4に示す様な映像信号を生成する。あるいは、当該通信品質レベルが低品質レベル(グループL3のレベル)にある場合には、同部22は図5に示す様な映像信号を生成する。
【0053】
その上で、通信品質通知用信号出力部22は、生成した通信品質通知用信号D22(映像信号及び/又は音声信号)を、MPEGエンコーダ23に伝送する。
【0054】
MPEGエンコーダ23は、通信品質通知用信号出力部22から伝送された通信品質通知用信号D22をMPEG方式で圧縮符号化して、通信品質表現用MPEGデータD23を生成する。そして、MPEGエンコーダ23は、生成した通信品質表現用MPEGデータD23を、IEEE1394通信部9に伝送する。
【0055】
<利点>
本実施の形態に係る通信品質通知装置200においては、通信品質通知用信号出力部22と言う1ユニットにおいて、通信品質通知用信号(映像信号及び/又は音声信号)D22を生成するので、通信品質通知用信号出力部22の信号生成能力が高ければ、様々なパターンの通信品質通知用信号D22を生成することが可能である。従って、通信品質通知装置200から出力される通信品質表現用MPEGデータD23のパターンを増加させることが可能であり、結果的に、デジタルテレビ12でデコードされる映像信号及び/又は音声信号のパターンが増加し、木目細かい通信品質の通知が可能になると言うメリットがある。
【0056】
(実施の形態3)
本実施の形態の中核部を担う通信品質表現データ出力部の特徴点は、「無線通信品質レベル判定部において判定された通信品質の良否に応じて通信品質表現データの出力の可否を決定する」点にある。以下、図面に基づき、当該特徴点を中心に本実施の形態を記載する。
【0057】
図7は、本実施の形態に係る通信品質通知装置300を含むシステムの構成を示すブロック図である。同図中、既述した特徴点を実現する構成要素は、オンオフスイッチ33及び通信品質通知用MPEGデータ出力部32である。従って、その他の回路要素の各々は、実施の形態1(図1)における対応する回路要素と同一であり、それらの記載を下記では割愛している。
【0058】
図7において、通信品質通知用MPEGデータ出力部32は、予め生成されて同部32内に保持する1個の通信品質表現用MPEGデータ(映像データ及び/又は音声データより成る)D32を出力する。
【0059】
オンオフスイッチ33は、通信品質レベルデータD3のレベルに応じてスイッチの接続を切り替えることで、通信品質通知用MPEGデータ出力部32から伝送されたMPEGデータD32をIEEE1394通信部へ伝送するか、しないかを決定する機能を実現する。
【0060】
次に、本実施の形態に係る通信品質通知装置300における動作(無線通信ネットワーク2の通信品質を通知するMPEGデータD32をIEEE1394通信部9から外部のデジタルテレビ12に送信する動作及び送信しない動作)を記載する。
【0061】
先ず、無線通信部1は、検知した通信品質データD1を、無線通信品質レベル判定部3に伝送する。これを受けて、無線通信品質レベル判定部3は、既述した通りの比較処理を通じて、受信した通信品質データD1が属する通信品質レベルを判定する。そして、無線通信品質レベル判定部3は、「判定した通信品質レベルが、無線通信ネットワーク2が備えるべき最低限の無線通信品質に対して、十分な、ないしは、それ以上の品質である」と判断し得る場合には、通信品質通知用MPEGデータ出力部32から出力されるMPEGデータD32がオンオフスイッチ33を経由してIEEE1394通信部9へそのまま伝送される様に、オンオフスイッチ33を切り替える。逆に、無線通信品質レベル判定部3は、判定した通信品質レベルが十分な品質ではないと判断した場合には、通信品質通知用MPEGデータ出力部32から出力されるMPEGデータD32がオンオフスイッチ33を経由してIEEE1394通信部9へ伝送されない様に、オンオフスイッチ33を切り替える。
【0062】
例えば、判定基準テーブルが、ある基準値以上の値の通信品質は「無線通信ネットワーク2が備えるべき最低限の無線通信品質に対して十分な品質レベル」を示すグループL1に属しており、逆に上記基準値未満の値の通信品質は「無線通信ネットワーク2が備えるべき最低限の無線通信品質に対して不十分な品質レベル」を示すグループL2に属していると言う、関係を与えるものとする。このとき、無線通信品質レベル判定部3は、▲1▼データD1と判定基準テーブルとの比較により、受信データD1がグループL1に属していることを検知して、例えばレベル“1”の信号D3を出力する。これにより、オンオフスイッチ33は、MPEGデータD32の受信端子をその出力端子と接続して、MPEGデータD32をデータD33としてIEEE1394通信部9へ伝送する。逆に、無線通信品質レベル判定部3は、▲2▼データD1と判定基準テーブルとの比較により、受信データD1がグループL2に属していることを検知した場合には、レベル“0”の信号D3を出力する。これにより、オンオフスイッチ33は、MPEGデータD32の受信端子とその出力端子との接続を断つ切換動作を行う。
【0063】
あるいは、実施の形態1で例示した様な3段階の判定基準テーブル(高、中、低品質の3グループ)を判定基準テーブルデータ保有部4が有するときには、無線通信品質レベル判定部3は、受信データD1が高品質のグループL1に属する場合にのみレベル“1”の信号D3を出力し、その結果、オンオフスイッチ33は、MPEGデータD32の受信端子とその出力端子とを互いに接続するための切換動作を行うこととしても良い。
【0064】
既述の通り、通信品質通知用MPEGデータ出力部32が保持しており、且つ常にオンオフスイッチ33へ出力している通信品質通知用MPEGデータD32とは、「ブリッジモード時に、無線通信部1で受信したデータがIEEE1394通信部9を介してデジタルテレビ12まで連続的に伝送されている場合には、無線通信ネットワーク2の通信品質は十分であることを示す」映像及び/又は音声より成るデータである。
【0065】
図8は、通信品質通知用MPEGデータ出力部32から出力される通信品質通知用MPEGデータの一例として、デジタルテレビ12上で表示される画面を示している。この一例では、図8中の第1無線通信装置の図柄901と第2無線通信装置の図柄902との間を、電波を模した電波図形903が往復移動する。
【0066】
通信品質通知用MPEGデータD33がデジタルテレビ12まで連続的に伝送されている場合には、電波図形903が両図柄901,902間を移動し続ける映像が、デジタルテレビ12の画面上に表示される。これに対して、通信品質通知用MPEGデータD33の伝送が停止された場合には、デジタルテレビ12は、画面をフリーズさせるか、ブラックアウトさせる。このため、ユーザーは、デジタルテレビ12の画面を視聴することによって、無線通信ネットワーク2の通信品質が十分か否かを判断することが出来る。
【0067】
又、通信品質通知用MPEGデータ出力部32から出力される通信品質通知用MPEGデータは、音声データであっても良い。その場合、通信品質通知用MPEGデータは、例えば連続音のデータである。無線通信ネットワーク2における無線通信が十分な品質であると判断された場合には、通信品質通知用MPEGデータが伝送されることにより連続音が鳴り、無線通信ネットワーク2における無線通信が十分な品質ではないと判断された場合には、通信品質通知用MPEGデータの伝送が停止されることにより、音が止まる。
【0068】
尚、通信品質通知用MPEGデータを伝送する、もしくは伝送しないことによって、無線通信ネットワーク2の通信品質が十分かどうかが判断可能となるのであるから、逆に、無線通信ネットワーク2における無線通信が十分な品質であると判断された場合に、通信品質通知用MPEGデータを伝送せず、無線通信ネットワーク2における無線通信が十分な品質ではないと判断された場合に、通信品質通知用MPEGデータを伝送する様にしても良い。
【0069】
<利点>
本実施の形態に係る通信品質通知装置では、通信品質通知用MPEGデータ出力部32から出力される通信品質通知用MPEGデータをデジタルテレビ12に出力するかしないかによって、通信品質を通知する。そのため、少なくとも1種類のパターンから成る通信品質表現用MPEGデータを通信品質通知用MPEGデータ出力部32内に保持しておけば良いので、通信品質通知用MPEGデータ出力部32の回路構成を簡単化し得ると言う利点がある。
【0070】
(付記)
以上、本発明の実施の形態を詳細に開示し記述したが、以上の記述は本発明の適用可能な局面を例示したものであって、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、記述した局面に対する様々な修正や変形例を、この発明の範囲から逸脱することの無い範囲内で考えることが可能である。
【0071】
1)例えば、デジタル映像音声表示装置がJPEGデコーダを有するときには、通信品質表現データ出力部が出力する通信品質表現データを、JPEG形式で圧縮符号化された映像データに設定する。その意味で、通信品質表現データが有する圧縮符号化形式は、実施の形態1〜3におけるMPEG形式にのみ限定されるものでは無い。
【0072】
2)例えば、各実施の形態において、通信品質表現データ出力部が出力する通信品質表現用MPEGデータが音声データを含む又は音声データのみから成るときには、音量、音階及び音調の内の少なくとも何れか一つで以って、音声による通信品質の表現を実現することとしても良い。
【0073】
3)通信品質表現データ出力部とデジタル映像音声表示装置間の通信方式は、実施の形態1〜3において用いたIEEE1394ネットワークの様な有線ケーブル方式に限られるものでもない。即ち、通信品質表現データ出力部とデジタル映像音声表示装置間の通信距離が無線通信装置13と無線通信部1間の通信距離と比較して短い場合には、例えば通信品質表現データ出力部とデジタル映像音声表示装置とが同一部屋内に配置されている様な場合には、両者間の通信を無線通信で行っても、当該無線通信の品質劣化は無視し得るものである。従って、この様な場合には、通信品質表現データ出力部内のデジタル映像音声表示装置側の無線通信部と、デジタル映像音声表示装置との間の通信ネットワークを、無線通信ネットワークとして構築しても良い。この様な意味で、実施の形態1〜3で述べたIEEE1394ネットワークの様な有線通信ネットワークと、本件変形例の無線通信ネットワークとを総称して、本発明においては「通信品質表現データ出力部とデジタル映像音声表示装置間の通信ネットワーク」と読んでいる。従って、実施の形態1〜3におけるIEEE1394通信部9や本件変形例の映像音声表示装置側の無線通信部をも総称して、本発明は単に「通信部」と定義している。
【0074】
4)実施の形態1〜3で述べた通信品質表現データ出力部14,24,34あるいは通信品質通知装置100,200,300自体を、コンピューターで以って実現することとしても良い。本発明は、その様なソフトウエアでコントロールされるコンピューターと言うハードウエア資源における電気回路による構成をも、その射程距離にある変形例とするものである。
【0075】
【発明の効果】
本発明に係る通信品質通知装置及び無線通信ネットワーク対応システムによれば、無線通信ネットワークの通信品質を表現するデータ(映像データ及び/又は音声データ)を、通信ネットワーク上のデジタル映像音声表示装置にとってデコード可能な圧縮符号化形式のデータとして、通信ネットワーク上に送信しているので、デジタル映像音声表示装置上では、無線通信ネットワークの通信品質を表現するデータ(映像データ及び/又は音声データ)がデコードされる結果、ユーザーに無線通信ネットワークの通信品質を確実に通知することが出来ると言う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る通信品質通知装置の構成を模式的に示すブロック図である。
【図2】IEEE802.11aにおけるPLCPフレーム構造を示す図である。
【図3】本発明に係る通信品質通知装置から出力されるデータのデコード映像の一例を示す図である。
【図4】本発明に係る通信品質通知装置から出力されるデータのデコード映像の一例を示す図である。
【図5】本発明に係る通信品質通知装置から出力されるデータのデコード映像の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る通信品質通知装置の構成を模式的に示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係る通信品質通知装置の構成を模式的に示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係る通信品質通知装置から出力されるデータのデコード映像の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 無線通信部、2 無線通信ネットワーク、3 無線通信品質レベル判定部、4 判定基準テーブル保有部、5 高品質通知用MPEGデータ出力部、6 中品質通知用MPEGデータ出力部、7 低品質通知用MPEGデータ出力部、8 MPEGデータ選択スイッチ、9 IEEE1394通信部、10 モード切替スイッチ、11 IEEE1394ネットワーク、12 外部のデジタルテレビ、13 外部の無線通信装置、22 通信品質通知用信号生成部、23 MPEGエンコーダ、32 通信品質通知用MPEGデータ出力部、33 オンオフスイッチ、501 RATEフィールド、502 DATAフィールド、901 第1無線通信装置の絵柄、902 第2無線通信装置の絵柄、903 電波図形、100,200,300 通信品質通知装置。

Claims (6)

  1. 無線通信ネットワークと電気的に接続された入力端を有しており、前記無線通信ネットワーク経由で受信した無線信号より少なくとも1種類の前記無線通信ネットワークの通信品質パラメータを検知して、検知された通信品質パラメータを与える通信品質データをその出力端より出力する無線通信部と、
    個々の通信品質データ値と個々の通信品質レベルとの関係を与える判定基準テーブルデータを保有する判定基準テーブルデータ保有部と、
    前記無線通信部及び前記判定基準テーブルデータ保有部の両出力端に接続された入力端を有し、前記無線通信部より受信した前記通信品質データと前記判定基準テーブルデータ保有部より読み出した前記判定基準テーブルデータとを比較して、受信した前記通信品質データが属する通信品質レベルを判定し、その判定結果を与える通信品質レベルデータをその出力端より出力する無線通信品質レベル判定部と、
    前記無線通信品質レベル判定部の前記出力端に接続された入力端を有し、受信した前記通信品質レベルデータに応じて、前記無線通信ネットワークの通信品質を表現する通信品質表現データをその出力端より出力する通信品質表現データ出力部と、
    前記通信品質表現データ出力部の前記出力端に接続された入力端と、有線又は無線の何れかの通信方式を有する通信ネットワークと電気的に接続された出力端とを有し、受信した前記通信品質表現データをその出力端より前記通信ネットワーク上へ送信する通信部とを備え、
    前記通信品質表現データは、前記通信ネットワーク上に存在し且つ復号器を有するデジタル映像音声表示装置において復号可能な圧縮符号化方式で以って圧縮符号化されている映像データ及び音声データの内で、少なくとも何れか一方のデータより成ることを特徴とする、
    通信品質通知装置。
  2. 請求項1記載の通信品質通知装置であって、
    前記通信品質表現データ出力部は、
    それぞれ異なるレベルの通信品質を表現する複数個の通信品質表現候補データを、予め前記圧縮符号化方式で以って圧縮符号化されたデータとして保持するデータ出力部と、
    前記データ出力部が与える前記複数個の通信品質表現候補データの中から、前記通信品質レベルデータが与える通信品質レベルに対応する前記通信品質表現候補データを前記通信品質表現データとして選択して出力する選択スイッチとを備え、
    前記複数個の通信品質表現候補データの各々は、映像データ及び音声データの内で、少なくとも何れか一方のデータより成ることを特徴とする、
    通信品質通知装置。
  3. 請求項1記載の通信品質通知装置であって、
    前記通信品質表現データ出力部は、
    前記通信品質レベルデータが与える通信品質レベルに対応する通信品質を表現するアナログの通信品質通知用信号を前記通信品質レベルデータの受信に応じて生成・出力する通信品質通知用信号出力部と、
    前記通信品質通知用信号出力部より受信した通信品質通知用信号を前記圧縮符号化方式で以って圧縮符号化して、圧縮符号化後のデータを前記通信品質表現データとして出力する圧縮符号化回路とを備え、
    前記通信品質通知用信号は、前記映像データ及び前記音声データの内で、少なくとも何れか一方のデータより成ることを特徴とする、
    通信品質通知装置。
  4. 請求項1記載の通信品質通知装置であって、
    前記通信品質表現データ出力部は、
    前記無線通信品質レベル判定部において判定された通信品質の良否に応じて前記通信品質表現データの出力の可否を決定することを特徴とする、
    通信品質通知装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の前記通信品質通知装置と、
    前記通信品質通知装置の前記通信部の前記出力端と通信ネットワークを介して電気的に接続されており且つ復号器を内蔵するデジタル映像音声表示装置とを備えることを特徴とする、
    無線通信ネットワーク対応システム。
  6. 請求項5記載の無線通信ネットワーク対応システムであって、
    前記通信品質通知装置の前記無線通信部の前記入力端と無線通信ネットワークを介して電気的に接続された出力端を有する無線通信装置を更に備えることを特徴とする、
    無線通信ネットワーク対応システム。
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