JP2004241158A - Icカード用コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ICカード2の横幅の半分に相当する長さを有するアーム部32Aを備えるイジェクタ部材32は、その底板部32L、被係合部32kが孔12BH,12BKに係合されてICカード2の着脱方向に沿って移動可能とされるもの。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICカードの着脱機構を備えるICカード用コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機等の電子機器においては、中央処理装置(CPU)あるいはメモリ用の集積回路が内蔵されるSIM(subscriber identity module)カード、MMC(multi media card)カード(商標)、SD(secure digital)カード、メモリスティック(商標)などのICカードをその各機器にICカード用コネクタを介して装着することにより、各種の機能拡張などを行うようにしている。
【0003】
MMCカード用のカード用コネクタは、例えば、特許文献1にも示されるように、縦長のICカードの収容部に対してのICカードの着脱を行うイジェクト機構を備えている。イジェクト機構は、例えば、ICカードの収容部に配されるICカードの一方の端部を押圧するとともにその収容部内から外部に向けてICカードを排出するイジェクタ部材と(特許文献1においてはカムレバーと称する)、イジェクタ部材に隣接して配され、イジェクタ部材の一端をICカードの排出方向に回転させるイジェクトレバー部材と、を含んで構成されている。
【0004】
このような構成において、ICカードが収容部に挿入されて装着されるとき、ICカードがイジェクタ部材に対して所定量、収容部の内方に向けて押圧される。これにより、イジェクタ部材に伴って移動せしめられたイジェクトレバー部材が初期位置に戻されるとき、ICカードが収容部内に確実に保持されることとなる。一方、ICカードが収容部から取り外される場合、イジェクトレバー部材が所定量、押圧される。これにより、回転せしめられたイジェクタ部材の一端によりICカードの一端が排出方向に向けて押圧され移動せしめられる。
【0005】
また、イジェクト機構においては、特許文献2にも示されるように、上述のようなイジェクト部材が設けられることなく、縦長のICカード自体が着脱方向に沿って操作されることによってICカードが排出されるとき、ICカードの着脱方向に沿って移動可能に配されるイジェクタ部材が、ICカードの一方の端部の角部近傍および側部を支持すると共に押圧する構成も提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特許第3306395号公報
【0007】
【特許文献2】
特開2001−357931号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ICカードにおいて、例えば、特に、その横幅の寸法がその縦方向の寸法に比して長く設定されている場合、即ち、ICカードの形状が横長の場合、上述のように、収容されるICカードの一方の端部の角部近傍および側部を支持するとともに押圧するイジェクタ部材を介して着脱動作が行なわれるとき、概ねICカードの一方の端部の角部により不安定な状態で押圧することとなるので操作されるICカードに回転モーメントが作用し易く、従って、ICカードに作用する回転モーメントによりICカードの着脱方向に対して傾いた姿勢でカード収容部に対し着脱される虞がある。このような場合、ICカードの外周部がカード収容部に干渉することにより、着脱操作が円滑に行なわれない場合もある。
【0009】
以上の問題点を考慮し、本発明は、ICカードの着脱機構を備えるICカード用コネクタであって、ICカードの形状の縦長比に左右されることなくICカードの着脱動作を円滑に行うことができるICカード用コネクタを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係るICカード用コネクタは、ICカードを収容し、ICカードと外部配線部との電気的接続を行う収容部を有するカード収容部と、ICカードの着脱方向に沿って移動可能に配されICカードの一方の端部中央から側部までの部分を支持するカード支持部を有するイジェクタ部材と、イジェクタ部材に前記ICカードの着脱動作を行なわせる駆動手段と、
を備え、イジェクタ部材におけるカード収容部の底面部に対向する部分は、複数箇所でカード収容部の底面部に係合し着脱方向に沿って移動可能に案内されることを特徴とする。
【0011】
また、イジェクタ部材は、ICカードの着脱方向に沿って延在する基部と、基部に連なり着脱方向に対し略直交する方向に延びるアーム部とからなり、基部およびアーム部におけるカード収容部の底面部に対向する複数の部分が、カード収容部の底面部に設けられる孔に係合されて案内されるものでもよい。
【0012】
さらに、イジェクタ部材の基部およびアーム部におけるカード収容部の底面部に対向する部分が、底板部により連結されるものでもよい。
【0013】
イジェクタ部材が着脱方向に沿って最大距離に移動したとき、イジェクタ部材の移動方向に対し略直交する方向に沿ったイジェクタ部材およびICカードの移動を規制すべく、アーム部材が、カード収容部を形成する壁部の開口部の周縁に係合される少なくとも一つの突起部を有するものでもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
図2および図3は、それぞれ、本発明に係るICカード用コネクタの一例の外観を示す。
【0015】
図2に示されるICカード用コネクタは、例えば、その収納部に着脱可能に収納されるICカード2(図13参照)の電極部と所定の電子機器の内部に配される信号入出力用等の基板の接続端子部とを電気的に接続するものとされる。ICカード用コネクタは、例えば、携帯電話機、電話機、PDA、カメラ等の電子機器の内部に配されるものとされる。
【0016】
薄板状のICカード2は、例えば、図13および図14に示されるように、フラッシュメモリカードである従来のMMC(multi media card)カード(商標)の大きさよりも小なる大きさのマルチメディアカード(リデュースサイズマルチメディアカード)とされる。ICカード2の外形寸法、例えば、全長、幅、厚さ、重さは、それぞれ、18、24、1.4(mm)、0.8(g)とされる。従って、従来のMMCカードが、幅に比べて全長が長い縦長の形状であるのに対し、一方、ICカード2は、横長の形状とされる。但し、ICカード2の電極数、機能は、従来のMMCカードの電極数、機能と同様とされる。
【0017】
ICカード2は、図13において、矢印が示すカードの挿入方向に向って左前方となる角に、誤挿入防止用の傾斜部である面取部2Cを有している。ICカード2は、図13および図14に示されるように、相対向して広がる表層部2Aおよび2Bを有している。表層部2Aには、後述されるコンタクト端子の配列に対応した複数の電極パッド2Pi(i=1〜n,nは正の整数)がカード挿入方向に略直交する方向、即ち、幅方向に一列に所定の間隔で互いに平行となるようにその前端近傍に形成されている。また、図13において、表層部2Aの後端の中央部には、ICカード2の着脱のとき、把持される把持部2Eが形成されている。さらに、表層部2Aおよび2Bの外周縁部には、他の部分の厚さに比して薄い段差部2Dが両側端および前端に亘って所定の均一の幅で形成されている。ICカード2がカード収容部に挿入されるとき、段差部2Dは、後述するベース部材の開口端に係合される。
【0018】
カード用コネクタは、図2および図3に示されるように、収容されるICカード2に対する電気的接続を行う複数のコンタクト端子等が配列されるベース部材12と、ベース部材12と協働してICカード2のカード収容室を形成するカバー部材10とを含んで構成されている。
【0019】
金属製のカバー部材10は、図2において、その平坦部の左右の両側部にそれぞれ、ベース部材12の両側面をそれぞれ覆う折曲部10Lおよび10Rを相対向して有している。折曲部10Lは、樹脂で成形されたベース部材12の側面部に一体に形成される爪部12NALおよび12NBLにそれぞれ係合される透孔10aおよび10bを有している。また、折曲部10Lにおける透孔10bに隣接した位置には、平坦部に対し平行に突出するように側面部から折り曲げられる固定部10tが一体に形成されている。固定部10tは、図示が省略される電子機器の内部に配される基板上に固定される。
【0020】
折曲部10Rは、樹脂で成形されたベース部材12の側面部に一体に形成される爪部12NAR、12NBRおよび12NCR(図4および6参照)にそれぞれ係合される透孔10a、10b、および、10cを有している。また、折曲部10Rにおける透孔10b、および、10cの間の位置には、図3に示されるように、平坦部に対し平行に突出するように側面部から折り曲げられる固定部10tが一体に形成されている。固定部10tは、図示が省略される電子機器の内部に配される基板上に固定される。
【0021】
図2において、開口端を形成するカバー部材10の前端部における左端近傍には、透孔10fを有する折曲片10Fが一体に形成されている。透孔10fは、ベース部材12の開口端の周縁の一方側に設けられる爪部12NFに係合される。
【0022】
図2において、カバー部材10の後端部には、折曲部10Bが一体に形成されている。折曲部10Bは、平坦部の端に連なって形成され、ベース部材12の後端部を覆うものとされる。折曲部10Bの一方の端に隣接した位置には、後述するリターンスプリングの端部を支持するスプリング受部10Dが平坦部と一体に形成されている。
【0023】
平坦部におけるスプリング受部10Dに隣接した位置には、そのリターンスプリングに対向するように開口部10eが形成されている。カバー部材10の平坦部における後述するベース部材12内の各コンタクト端子にそれぞれ対向する位置には、透孔10di(i=1〜n,nは正の整数)が所定の間隔で形成されている。これにより、ICカード2がカード収容室に装着されるとき、弾性変位せしめられた各コンタクト端子の接点部が透孔10diを通じて外部に露出される。
【0024】
また、平坦部には、一対の押圧片10Pが所定の間隔をもって相対向して形成されている。押圧片10Pの基端は、平坦部に一体に形成され、また、押圧片10Pの自由端は、その弾性力により変位可能とされる。これにより、ICカード2がカード収容室に装着されるとき、押圧片10Pの自由端が所定量変位しICカード2の外面を付勢することによってICカード2の排出のとき、ICカード2の急峻な飛び出しが規制されることとなる。
【0025】
ベース部材12は、図4および6に示されるように、ICカード2が収容されるカード収容部18と、後述するリターンスプリング34により付勢されるイジェクト機構におけるイジェクタ部材32を摺動可能に案内する駆動機構収容部22とを含んで構成されている。
【0026】
また、図4において、ベース部材12の左側部の外周面部と上述のカバー部材10の内面部との間には、イジェクト機構における駆動制御機構部を収容する制御機構収容部20が形成されている。
【0027】
カード収容部18は、カバー部材10とベース部材12とにより囲まれた内部空間として形成されている。カード収容部18における一方の端部には、図2に示されるように、着脱されるICカード2が通過する開口部16が形成されている。開口部16の周縁部の両端には、図4に示されるように、それぞれ、前壁部12WFおよび側壁部12WRが形成されている。
【0028】
前壁部12WFおよび側壁部12WRの上端には、図6に示されるように、着脱されるICカード2の段差部2Dに係合されICカード2を案内するガイド部16gaおよび16gbが内方に向けて突出している。
【0029】
前壁部12WFの外周面の前面部および側壁部12WRの外周面には、それぞれ、図4に示されるように、上述したカバー部材10の透孔10f、10a,10b,10cに係合される爪部12NF、爪部12NAR、12NBR、12NCRが形成されている。
【0030】
前壁部12WFの内周面における駆動機構収容部22の前方側となる位置には、後述するイジェクタ部材32の初期位置を規制する初期位置規制面12WFSが形成されている(図4および図11参照)。
【0031】
側壁部12WRの他端部には、カード収容部18を取り囲むように後壁部12WBの一端が連結されている。後壁部12WBの他端部側の内周部には、図6および図7に示されるように、後述するイジェクタ部材32に選択的に係合される凹面部12WBR、外部とカード収容部18の内部とを連通させる開口部12WBH、およびイジェクタ部材32の最大移動量を規制する最大移動位置規制面12WBCが形成されている。最大移動位置規制面12WBCには、リターンスプリング34が通過するU字形の切欠部12WBSが形成されている。
【0032】
また、後壁部12WBにおける開口部12WBHと後壁部12WBにおける側壁部12WRとの連結端との間には、図3に示されるように、コンタクト端子11ai(i=1〜n,nは正の整数)の固定部が圧入されるスリットを有する貫通孔12Gi(i=1〜n,nは正の整数)が複数個、所定の間隔で形成されている。コンタクト端子11aiは、ICカード2の電極パッド2Piに接触する接点部と、配線基板の導電層に半田付け固定される端子部と、上述のスリットに圧入されその接点部と端子部とを連結する固定部とを含んでなる。
【0033】
また、開口部12WBHの周縁にも、図3に示されるように、所定の間隔で貫通孔12Giが形成されている。さらに、図7に示されるように、開口部12WBHの周縁における最左端の貫通孔12Giと隣接する貫通孔12Giとの間、その最右端の貫通孔12Giと隣接する貫通孔12Giとの間、その中央部分の隣接する貫通孔12Gi相互間には、それぞれ、比較的浅い溝12GA、12GC、および12GBが形成されている。溝12GA、12GC、および12GBには、それぞれ、後述するイジェクタ部材32の突起部32PA,32PB,および32PCが選択的に係合される。
【0034】
カード収容部18の底面部には、図3および図8に示されるように、位置決めピン12PAおよび12PBが設けられる平面におけるイジェクタ部材32のアーム部の先端部に対向した位置に、略長方形の孔12BHが、その孔を形成する長辺が側壁部12WRに対し平行となるように形成されている。孔12BHを形成する周縁の長辺の長さは、例えば、約5mm程度とされるイジェクタ部材32のストローク量に応じて設定されている。孔12BHを形成する周縁の短辺の長さは、イジェクタ部材32のアーム部の先端部の一部が係合されると共に移動可能となるように所定の隙間をもって設定されている。また、その底面部における孔12BHに所定の間隔をもって隣接する位置には、イジェクタ部材32の底板部が移動可能に係合される孔12BKが形成されている。
【0035】
孔12BKの開口面積は、孔12BHの開口面積に比して大とされる。孔12BKを形成する周縁部は、矩形状部12btと、矩形状部12btに連なる台形部12bksとからなる。矩形状部12btと台形部12bksとの境界部分には、段差部12bkが形成されている。
【0036】
さらに、カード収容部18の底面部において、駆動機構収容部22に対向する部分には、細長い孔12bgが所定の長さで孔12BHに対し略平行に形成されている。孔12bgには、イジェクタ部材32の底部に設けられる突起部32gbがICカード2の着脱方向に沿って移動可能に係合されている。
【0037】
カード収容部18に隣接して形成される駆動機構収容部22は、後壁部12WBと前壁部12WFとの間であって、側壁部12WLにより囲まれて形成されている。駆動機構収容部22には、イジェクタ部材32の基部32BがICカード2の着脱方向に沿って摺動可能に配されている。前壁部12WFにおけるイジェクタ部材32の基部32Bの角に対向する部分には、イジェクタ部材32の位置決め部32R2が係合される段部12WFaが形成されている。また、前壁部12WFの内面には、イジェクタ部材32が初期位置にあるとき、イジェクタ部材32の基部32Bの端面が当接する初期位置規制面12WFSが形成されている。
【0038】
イジェクタ部材32は、図9および図10に示されるように、後壁部12WBに対し平行に延びるアーム部32Aと、アーム部32Aに略直交するようにアーム部32Aの基端と一体に形成される基部32Bと、アーム部32Aの底面部と基部32Bの底面部とを連結する薄板状の底板部32Lとからなる。
【0039】
アーム部32Aの長さは、その先端が装着されたICカード2の端部の略中央部に到達するように設定されている。アーム部32Aの上面部には、図9に示されるように、上述の後壁部12WBの溝12GA、12GB、および12GCにそれぞれ選択的に係合する突起部32PA,32PB、および32PCが所定の間隔で互いに平行に形成されている。一方、アーム部32Aの先端の底部には、上述の孔12BHの周縁に移動可能に係合されて案内される被係合部32kが形成されている。
【0040】
基部32Bは、その中央部にリターンスプリング34の一端部が収容されるスプリング収容部32gsを有している。スプリング収容部32gsにおける後壁部12WB側の一方の開口端部には、上述の後壁部12WBの開口部12WBHの周縁に選択的に係合される位置規制面32R1が形成されている。基部32Bにおけるアーム部32Aが連結される部分の内面側には、装着されたICカード2の面取部2Cを支持する斜面部32Sが形成されている。斜面部32Sの一方の端には、後述する底板部32Lに対向して位置決め部32R2が形成されている。位置決め部32R2の端部は、イジェクタ部材32が初期位置をとるとき、前壁部12WFの段部12WFaに当接するものとされる。
【0041】
従って、カード支持部がアーム部32A,斜面部32S,基部32Bにより形成されることとなる。
【0042】
基部32Bにおける制御機構収容部20側の面には、制御機構の一部を構成する案内溝36が形成されている。
【0043】
案内溝36は、図9に示されるように、後述するレバー部材40の一方の端部が移動されるべき移動経路を形成している。即ち、案内溝36は、イジェクタ部材32の進行または後退時、そのレバー部材40の端部を案内する共通路36cと、共通路36cから分岐して形成されイジェクタ部材32が進行時、そのレバー部材40の端部を案内する進行路36fと、共通路36cから分岐して形成されイジェクタ部材32が後退時、そのレバー部材40の端部を案内する後退路36rと、進行路36fの一端部と後退路36rの一端部とを連結し、そのレバー部材40の一端部をカム部36Hのカム面に導くカム通路36hとを連なって含んで構成されている。
【0044】
カム部36Hは、進行路36f、後退路36r、およびカム通路36hにより取り囲まれるように形成されている。カム部36Hのカム面は、ICカード2が完全に収容されたとき、レバー部材40の一端を保持するものとされる。
【0045】
イジェクタ部材32の底板部32Lは、図10に示されるように、カード収容部18の底面部の孔12BKに移動可能に係合するように対応した形状を有している。その際、底板部32Lは、底板部32Lの主要な表面がカード収容部18の底面部の外面と共通の平面上にあるように係合されている。従って、底板部32Lの板厚に相当する部分が嵌まりあうので底板部32Lの板厚分だけカード収容部18の高さが高くなる虞がない。また、底板部32Lは、孔12BKの周縁における段差部12bkに対応して凹部32Lrが形成されている。従って、底板部32Lが基部32Bとアーム部32Aとを連結するように設けられることにより、基部32Bおよびアーム部32Aにおける剛性が補強されることとなる。その結果、イジェクタ部材32においてICカード2の厚さ方向に対応する高さを低減する場合、底板部32Lは、剛性の観点から特に有効とされる。
【0046】
また、イジェクタ部材32の基部32Bの底面部には、底板部32Lに隣接して突起部32gbがイジェクタ部材32の移動方向に平行に延在している。
【0047】
制御機構収容部20内に収容される制御機構は、図11および12に示されるように、上述の案内溝36と、一端がその案内溝36に案内され他端が前壁部12WFの側面に支持されるレバー部材40と、レバー部材40の一端を案内溝36の案内面に対し付勢するカムレバー押え38とを含んで構成されている。
【0048】
矩形状のレバー部材40は、前壁部12WFの孔12hに回転可能に係合される他端部と、上述の案内溝36に案内される一端部と、一端部と他端部とを連結する連結部とから構成されている。
【0049】
カムレバー押え38は、図11および図12に示されるように、その基端が前壁部12WFの側面に設けられる孔12whに圧入されることにより、レバー部材40の一端を先端部38Aで付勢するように前壁部12WFに支持されている。
【0050】
このような構成において、ICカード2がカード収容部18に装着されるとき、即ち、図1に示されるように、ICカード2の挿入する方向に沿ってイジェクタ部材32がリターンスプリング34の付勢力に抗して進行後、レバー部材40が保持される場合、レバー部材40の一端は、共通路36c、進行路36fを通じて案内された後、カム通路36hを通じてカム部36Hのカム面に、スプリング34の付勢力により保持されることとなる。
【0051】
その際、イジェクタ部材32は、そのアーム部32Aの被係合部32k、底板部32L、突起部32gbがそれぞれ、孔12BH、孔12BK、孔12bgの周縁に係合され、かつ、ICカード2の2辺および面取部2Cがイジェクタ部材32に受け止められるのでICカード2が傾いた姿勢で挿入される虞がない。しかも、アーム部32Aの被係合部32kがICカード2の端部の略中央部分の位置まで延在しているのでICカード2の装着のとき、ICカード2に作用される操作力によりICカード2に回転モーメントが生じる虞もない。
【0052】
イジェクタ部材32が最大距離、移動したとき、図7に示されるように、アーム部32Aの突起部32PA、32PB、および32PCが、それぞれ、後壁部12WBの溝12GA,12GB,および12GCに嵌合せしめられる。また、イジェクタ部材32の基部32Bの端部が後壁部12WBの開口部12WBH内に挿入される。従って、イジェクタ部材32およびICカード2が、ICカード2の幅方向に沿ってずれる虞がない。
【0053】
一方、ICカード2の排出のとき、即ち、イジェクタ部材32の一端がさらに押圧されることにより、レバー部材40の一端が一旦、カム面から離れカム通路36hを通じて進行した後、後退路36rおよび共通路36cに案内され後退されることとなる。そして、イジェクタ部材32が摺接しながら後退するのでカムレバー押え部材35の先端部38Aの位置は、図12に示されるように、レバー部材40の端近傍の位置となる。
【0054】
なお、上述の例においては、本発明の一例がMMCカードが装着されるカード用コネクタについて適用されているが、斯かる例に限られることなく、例えば、SD(secure digital)カード、メモリスティック(商標)などのICカードなどが装着されるカード用コネクタについて適用されてもよいことは勿論である。
【0055】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るICカード用コネクタによれば、イジェクタ部材はICカードの着脱方向に沿って移動可能に配されICカードの一方の端部中央から側部までの部分を支持するカード支持部を有し、しかも、イジェクタ部材におけるカード収容部の底面部に対向する部分が、複数箇所でカード収容部の底面部に係合しICカードの着脱方向に沿って移動可能に案内されることによりイジェクタ部材およびICカードが作用される操作力により傾く虞がないのでICカードの形状における縦横比に左右されることなくICカードの着脱動作を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るICカード用コネクタの一例の構成を、装着されたICカードとともに示す平面図である。
【図2】本発明に係るICカード用コネクタの一例の外観を示す斜視図である。
【図3】図2に示される例において、底面部から見た外観を示す斜視図である。
【図4】本発明に係るICカード用コネクタの一例の構成を概略的に示す平面図である。
【図5】図4に示される例の構成をカバー部材の一部とともに概略的に示す平面図である。
【図6】図4に示される例における構成を概略的に示す斜視図である。
【図7】図4に示されるイジェクタ部材が最大に移動したときの状態を示す斜視図である。
【図8】図4に示される例において、ベース部材を底面部側から見た斜視図である。
【図9】図4に示される例において用いられるイジェクタ部材を示す斜視図である。
【図10】図9に示される例においてイジェクタ部材を底板部側から見た斜視図である。
【図11】図4に示される例において用いられる駆動機構制御部の案内溝およびレバー部材を示す斜視図である。
【図12】図4に示される例において用いられる駆動機構制御部の全体構成を示す平面図である。
【図13】本発明に係るICカード用コネクタの一例に用いられるICカードの一方の面から見た平面図である。
【図14】本発明に係るICカード用コネクタの一例に用いられるICカードの他方の面から見た平面図である。
【符号の説明】
2 ICカード
11ai コンタクト端子
12 ベース部材
12BH,12BK 孔
18 カード収容部
20 制御機構収容部
22 駆動機構収容部
32 イジェクタ部材
32PA,32PB、32PC 突起部
32L 底板部
32k 被係合部
34 リターンスプリング
36 案内溝
Claims (4)
- ICカードを収容し、該ICカードと外部配線部との電気的接続を行う収容部を有するカード収容部と、
前記ICカードの着脱方向に沿って移動可能に配され該ICカードの一方の端部中央から側部までの部分を支持するカード支持部を有するイジェクタ部材と、
前記イジェクタ部材に前記ICカードの着脱動作を行なわせる駆動手段と、
を備え、
前記イジェクタ部材における前記カード収容部の底面部に対向する部分は、複数箇所で該カード収容部の底面部に係合し前記着脱方向に沿って移動可能に案内されることを特徴とするICカード用コネクタ。 - 前記イジェクタ部材は、前記ICカードの着脱方向に沿って延在する基部と、該基部に連なり該着脱方向に対し略直交する方向に延びるアーム部とからなり、該基部およびアーム部における前記カード収容部の底面部に対向する複数の部分が、前記カード収容部の底面部に設けられる孔に係合されて案内されることを特徴とする請求項1記載のICカード用コネクタ。
- 前記イジェクタ部材の基部およびアーム部における前記カード収容部の底面部に対向する部分が、底板部により連結されることを特徴とする請求項2記載のICカード用コネクタ。
- 前記イジェクタ部材が前記着脱方向に沿って最大距離に移動したとき、該イジェクタ部材の移動方向に対し略直交する方向に沿った該イジェクタ部材および前記ICカードの移動を規制すべく、前記アーム部材がカード収容部を形成する壁部の開口部の周縁に係合される少なくとも一つの突起部を有することを特徴とする請求項2記載のICカード用コネクタ。
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