JP2004241029A - 光ディスク読み出し装置、光ディスク記録装置、プログラム,記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】光ディスク装置において、不正コピーを防止するとともに、合法な範囲の私的なコピーを可能にする。
【解決手段】光ディスクプレーヤは、光ディスクから読み出されたデジタル信号を、暗号化して出力する。光ディスクレコーダは、入力されたデジタル信号が暗号化されている場合は、復号化し、CDS−200などのデジタル読み出し制限をおこない、さらにIDデバイスからユーザを特定する固有IDを取得し、許可IDとしてコンテンツとともに光ディスクに書き込む。光ディスクプレーヤは、複製した光ディスクからの再生は、光ディスクに記録された許可IDと固有IDにより認証を行う。これにより、光ディスクからの不正コピーを防止することが出来るとともに、合法な範囲の私的なコピーが可能になるといった効果が得られる。
【選択図】 図5
【解決手段】光ディスクプレーヤは、光ディスクから読み出されたデジタル信号を、暗号化して出力する。光ディスクレコーダは、入力されたデジタル信号が暗号化されている場合は、復号化し、CDS−200などのデジタル読み出し制限をおこない、さらにIDデバイスからユーザを特定する固有IDを取得し、許可IDとしてコンテンツとともに光ディスクに書き込む。光ディスクプレーヤは、複製した光ディスクからの再生は、光ディスクに記録された許可IDと固有IDにより認証を行う。これにより、光ディスクからの不正コピーを防止することが出来るとともに、合法な範囲の私的なコピーが可能になるといった効果が得られる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光ディスクなどを媒体として、音楽コンテンツ、映像コンテンツなどの著作物の一般への配布、販売、レンタルを行う際の複製管理(不正コピー防止)を可能とする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CDなどの記録媒体にデジタル記録されたコンテンツは、CD−ROMドライブを用いてデジタル読み出ししCD−Rドライブなどを用いて複製を制作し、他人に譲渡・販売する不正コピーの横行が社会問題となっている。CDなどデジタル記録する媒体では、複製しても品質の劣化が起きない上、パソコンやCD−Rの普及によって特別な設備や知識がなくとも安価に不正コピーが行えるため、特に問題視されている。
これに対し、従来、光ディスクなどの記録媒体にデジタル記録されたコンテンツの不正コピー防止は、光ディスク上のコンテンツ記録領域に意図的にエラーを書き込む方法で行い、合法な複製の作成についてはインターネットを介して課金・認証を行った上で複製を許可する、レーベルゲートCDと呼ばれる方法が知られている。(例えば非特許文献1参照)
【0003】
【非特許文献1】
“ソニーミュージックグループが‘レーベルゲートCD’を発売”、平成14年11月20日、[平成14年12月10日検索]、インターネット<URL=http://www.sme.co.jp/pressrelease/20021120_1.html>
【0004】
図11は従来の技術の光ディスクの構造を示しており、光ディスク1101は、第1コンテンツ記録領域1102、第2コンテンツ記録領域1103で構成されている。光ディスク1101は、CD、DVDに代表される光ディスクである。
第1コンテンツ記録領域1102は、CDS−200などに代表されるデジタル読み出しに対する制限を行って、著作権者から配布されたコンテンツを書き込んだ記録領域である。
CDS−200は、コピーコントロールCDで使われている、CD−ROMドライブによるデジタル読み出しに対する制限技術である。一般に、デジタル読み出し機能を持つCD−ROMドライブに対して、音声出力機能のみのCDプレーヤの方がエラーに対して寛容であることを利用し、コンテンツ中に意図的にエラーを書き込むことにより、CDプレーヤでは再生が行えるものの、CD−ROMドライブでは読み出し出来ないようにする技術である。これにより、CD−ROMドライブでのデジタル複製を防止することが出来る。
第2コンテンツ記録領域1103は、ATRAC3などの音声圧縮技術を用いて、著作権者から配布されたコンテンツを圧縮して書き込んだ記録領域である。コンテンツの内容としては、第1コンテンツ記録領域の内容と同じである。
【0005】
図12は従来の技術によるコンテンツの合法的な複製の手順を示したものである。
1201は音楽コンテンツなどを記録した光ディスクを生産・販売するレコード販売会社、1202はレコード販売会社1201によって販売された記録済み光ディスク、1203は記録済み光ディスク1202に記録されたコンテンツを再生するためのプレーヤ、1204は記録可能光ディスク1205にコンテンツを記録するレコーダ、1205は複製されたコンテンツを記録する記録可能光ディスクである。記録済み光ディスク1202を複製するために、プレーヤ1203とレコーダ1204は接続されている。プレーヤ1203とレコーダ1204はどちらも光ディスクドライブであるが、再生、記録といった光ディスクを複製する上での役割の違いから、「プレーヤ」、「レコーダ」と区別して説明している。
【0006】
この従来の技術によるCDなどの著作権によって保護されたコンテンツの複製は次のようにして行われる。
まずレコード販売会社1201は、第1コンテンツ記録領域1102にデジタル読み出し制限したコンテンツを記録し、第2コンテンツ記録領域1103に圧縮コンテンツを記録した記録済み光ディスク1202を作成・販売する。
ユーザは購入・レンタルなどの方法で記録済み光ディスク1202を入手し、プレーヤ1203に挿入する。またプレーヤ1203に接続したレコーダ1204に記録可能光ディスク1205を挿入し、プレーヤ1203とレコーダ1204に複製開始を指示する。
【0007】
プレーヤ1203は複製開始を指示されると、第2コンテンツ記録領域から圧縮コンテンツを読み出し、レコーダ1204に出力する(1211)。またコンテンツの識別情報であるコンテンツIDを読み出し、レコーダ1204に出力する(1212)。
【0008】
レコーダ1204は、インターネットを介してレコード販売会社1201との間でデジタル複製に対する課金・認証の手続きをおこなう(1213,1214)。
まずレコーダ1204は、コンテンツIDをレコード販売会社1201に通知し(1215)、レコード販売会社はコンテンツIDに対応する課金情報をレコーダ1204に送信してユーザの購入確認を求める(1216)。ユーザから図示しないレコーダ1204のユーザI/Fによって購入確認を得ると、その旨をレコーダ1204はレコード販売会社1201に通知する(1217)。レコード販売会社1201はレコーダ1204から購入確認を受信すると、決済処理を行って課金確認をレコーダ1204に送信する(1218)。
レコーダ1204は、レコード販売会社1201から課金確認1218を受信するとそれを書き込み許可と解釈し、プレーヤ1203から入力された圧縮コンテンツを記録可能光ディスク1205に書き込む(1219)。
このように、従来の技術ではCDS−200などの既存の技術で不正コピーを防止するとともに、圧縮コンテンツの複製行為に対して課金することで、合法な複製の作成を可能にしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の複製管理方法では、第1コンテンツ記録領域1102と第2コンテンツ記録領域1103の2つの記録領域を必要とするため、記録時間が短くなるという欠点がある。また第2コンテンツ記録領域1103に記録された複製可能なコンテンツは圧縮されているため、音質が悪い、つまり品質においてオリジナルのコンテンツに劣るという欠点もある。
また、バックアップの作成や、CDからSDメモリカードへの複製のように異なるメディアへの複製など私的な使用に限った複製は合法な行為であるが、このような合法な複製の作成も課金対象となるため、ユーザにとって利便性が悪いという欠点がある。
【0010】
さらに、記録済み光ディスク1202を制作するレコード販売会社1201にとっては、通常のコンテンツをCDS−200などを用いて光ディスクに書き込む行程の他に、デジタル複製を可能とするために、コンテンツを圧縮する行程と、圧縮したコンテンツを第2コンテンツ記録領域1103に書き込む行程を必要とするので、記録済み光ディスク1202の制作に時間・コストがかかるという欠点がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、第1の発明は、光ディスクからデジタル記録されたコンテンツを読み出す光ディスク読み出し装置であって、デジタル読み出し制限された光ディスクの読み出しにおいては、コンテンツを暗号化して出力する暗号化手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
第2の発明は、第1の発明において、ユーザを特定するための固有IDを取得する固有ID取得手段と、デジタル読み出し制限された光ディスクの読み出しにおいては、光ディスクから許可IDを読み出し、固有IDとの認証を行って読み出しの可否を判定する許可ID認証手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
第3の発明は、第1の発明において、ユーザを特定するための固有IDを取得する固有ID取得手段と、暗号化されて記録されたコンテンツにおいては、固有IDから暗号鍵を生成して光ディスクから読み出したコンテンツを復号化する復号化手段を備えたことを特徴とする。
【0014】
第4の発明は、入力されたコンテンツを光ディスクにデジタル記録する光ディスク記録装置であって、入力されたコンテンツが暗号化されている場合は、光ディスクへの記録に先だって、入力されたコンテンツを復号する復号化手段を備えたことを特徴とする。
【0015】
第5の発明は、第4の発明において、入力されたコンテンツが暗号化されている場合は、コンテンツを記録した光ディスクからのデジタル読み出しに対する制限を行うデジタル読み出し制限手段を備えたことを特徴とする。
【0016】
第6の発明は、第4の発明または第5の発明において、ユーザを特定するための固有IDを取得する固有ID取得手段と、固有IDから許可IDを生成し、許可IDをコンテンツとともに光ディスクに記録する許可ID記録手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
第7の発明は、第4の発明または第5の発明において、ユーザを特定するための固有IDを取得する固有ID取得手段と、固有IDから暗号鍵を生成して入力されたコンテンツを暗号化する暗号化手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図10を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態で用いる光ディスクドライブの構成を示した図である。光ディスクドライブ101は、従来のCD−RドライブやCD−RWドライブと同じ構成である既存CD−RW構成部102に、複製制御部103を追加した構成である。
既存CD−RW構成部102は、全体の動作を制御するコントローラ104、光ディスクを所定の回転数で回転させるスピンドルモータや、光ディスクに対してレーザーを用いてコンテンツを読み書きするレーザーピックアップ等から構成されるコンテンツアクセス部105、光ディスクにデジタル記録されたコンテンツをアナログ信号に変換して出力するアナログI/F106、光ディスクドライブ101につながれた外部の機器からコマンドを受け取ったりデジタルデータを入出力するためのデジタルI/F107で構成される。
複製制御部103は、コンテンツの暗号化を行う暗号部108、暗号化されたコンテンツを復号化する復号部109、光ディスクへの書き込み時にデジタル読み出しに対する制限を行うためのデジタル読み出し制限部110で構成される。
【0019】
次に、ユーザが記録済みの光ディスクを複製する手順について説明する。
図2は本実施の形態の記録済みの光ディスクを複製する手順を示した図である。図12と同じ構成要素については説明を省略し、図12と同じ番号を付してある。
201はレコード販売会社1201によって販売された記録済み光ディスク、202は記録済み光ディスク201に記録されたコンテンツを再生するためのプレーヤ、203は記録可能光ディスク204にコンテンツを記録するレコーダ、204は複製されたコンテンツを記録する記録可能光ディスクである。記録済み光ディスク201を複製するために、プレーヤ202のデジタルI/F107とレコーダ203のデジタルI/F107は接続されている。プレーヤ202とレコーダ203はどちらも図1に示した光ディスクドライブであるが、再生、記録といった光ディスクを複製する上での役割の違いから、「プレーヤ」、「レコーダ」と区別して説明している。
最初に、レコード販売会社1201は、デジタル読み出し制限してコンテンツを記録した記録済み光ディスク201を作成・販売する。つまり、記録済み光ディスク201は、基本的に従来のコピーコントロールCDである。
【0020】
ユーザは購入・レンタルなどの方法で記録済み光ディスク201を入手し、プレーヤ202に挿入する。またプレーヤ202に接続したレコーダ203に記録可能光ディスク204を挿入し、プレーヤ202とレコーダ203に複製開始を指示する。
【0021】
プレーヤ202は複製開始を指示されると、コントローラ104がコンテンツアクセス部105を制御して、記録済み光ディスク201からコンテンツを読み出す(1211)。読み出したコンテンツがデジタル読み出し制限されているとコントローラ104が判断した場合は、暗号部108によって暗号化を行い(211)、デジタルI/F107からレコーダ203に出力する。またコンテンツの識別情報であるコンテンツIDを読み出し、デジタルI/F107からレコーダ203に出力する(1212)。
【0022】
レコーダ203は、デジタルI/F107から入力されたコンテンツが暗号化されている場合、インターネットを介してレコード販売会社1201との間でデジタル複製に対する課金・認証の手続きをおこなう(1213,1214)。
まずレコーダ203は、コンテンツIDをレコード販売会社1201に通知し(1215)、レコード販売会社1201はコンテンツIDに対応する課金情報をレコーダ203に送信してユーザの購入確認を求める(1216)。ユーザから図示しないレコーダ203のユーザI/Fによって購入確認を得ると、その旨をレコーダ203はレコード販売会社1201に通知する(1217)。レコード販売会社1201はレコーダ203から購入確認を受信すると、決済処理を行って課金確認(1218)をレコーダ203に送信する。
レコーダ203は、レコード販売会社1201から課金確認1218を受信すると、デジタルI/F107を介してプレーヤ202から入力した暗号化コンテンツを復号部109が復号化し(212)、デジタル読み出し制限部110がデジタル読み出し制限を施し(213)、コントローラ104がコンテンツアクセス部105を制御して、コンテンツIDとともに記録可能光ディスク204に書き込む(1219)。
【0023】
以上の手順によって、プレーヤ202から出力されるコンテンツを暗号化することで、不正コピーを防ぐことが出来る。またコンテンツの複製行為に対して課金・認証した後、合法な複製の作成を可能にする。合法に複製された記録可能光ディスク204からの複製の作成についても、記録可能光ディスク204への記録時にデジタル読み出し制限を行っているので、新たな不正コピーを防ぐことが出来る。
また、複製された記録可能光ディスク204は、コピーコントロールCD相当のものであるので、通常のCDプレーヤで再生できる。
また、非特許文献1に示した従来の技術のように、光ディスクに複製用のコンテンツを別に記録しないので、光ディスクの記録時間が短くなるという欠点がない。複製用のコンテンツは圧縮されていないので、音質が悪いという欠点もない。
【0024】
なお、本実施の形態では複製のためにプレーヤとレコーダの2台の光ディスクドライブを使用した例を示したが、1台の光ディスクドライブとパソコンを使用し、光ディスクドライブで読み出したコンテンツを一旦パソコンのハードディスクなどに保存した後、ハードディスクから光ディスクドライブに挿入された記録可能光ディスクに記録してもよい。この場合でも、光ディスクドライブからパソコンに出力されるコンテンツは暗号化されているため、そのままでは再生することが出来ず不正コピーを防止できる。
なお、記録済み光ディスク201がコピーコントロールCDのようなデジタル読み出し制限されていない普通のCDである場合、この光ディスクはデジタル複製に対する制限がないものと判断できるので、プレーヤ202は暗号部108による暗号化(211)を行わず、デジタルI/F107を介して記録済み光ディスク201から読み出したコンテンツをそのままレコーダ203に出力する。レコーダ203は、プレーヤ202から入力されたコンテンツが暗号化されていない場合、購入・認証(1213)、復号部109による復号化(212)、デジタル読み出し制限部110によるデジタル読み出し制限(213)を行わず、プレーヤ202から入力されたコンテンツをそのまま記録可能光ディスク204に記録する。これは通常のCD−RWドライブによる複製の手順と同じであり、複製された記録可能光ディスク204は、記録済み光ディスク201と同じく、再デジタル複製の可能な光ディスクとなる。
【0025】
なお、記録可能光ディスク204は、既存のCDやDVDと同様に、CD−RやDVD−Rなどのように書き込みのできるもの、CD−RWやDVD−RAMのように自由に消去・書き込みができるものなどを含む。また、記録済み光ディスク201は、生産時に音楽タイトルや映画タイトルなどのコンテンツをプレスで記録したリードオンリーなものだけでなく、CD−RやCD−RWのように読み書き可能なものでもよい。
なお、暗号部108、復号部109で用いる暗号化技術については、AES(Advanced Encryption Standard)など既存の暗号化技術を用いてもよい。好ましくは、デジタル読み出し制限された光ディスクのデジタル読み出しにおいては、常に暗号化するべきである。これにより、プレーヤ202から出力されるコンテンツは、デジタル読み出し制限された光ディスクの場合は復号化しない限り再生不可能になるので、不正コピーを防止することが出来る。
なお、デジタル読み出し制限部110で用いるデジタル読み出し制限についても、既に説明したCDS−200など既存の技術を用いてもよい。好ましくは、記録済み光ディスク201はデジタル読み出し制限をともなって記録されている可能性があるので、プレーヤ202によるコンテンツ読み出し(1211)手順は、デジタル読み出し制限に対するエラー訂正などの手順を含むべきである。これにより、通常CD−ROMドライブなどでデジタル読み出しできないように記録された光ディスクにおいても、デジタル読み出しが可能となる。
【0026】
(実施の形態2)
以下、本発明の別の実施の形態について、図3から図7を用いて説明する。
図3は本実施の形態で用いるIDデバイスの構成を示した図である。IDデバイスとは、ユーザ認証を行うための固有IDを記録した機器である。このIDデバイス301は、後述するレコーダまたはプレーヤと通信するための通信部302、各IDデバイスに固有のIDを記録した固有ID記録部303から構成される。
【0027】
図4は本実施の形態で用いる光ディスクドライブの構成を示した図である。図1と同じ構成要素については説明を省略し、図1と同じ番号を付してある。図4に示す光ディスクドライブ401は、私的複製認証部402を含んで構成される。
私的複製認証部402は、IDデバイス301から固有IDを取得する固有ID取得部403、許可IDを光ディスクに記録するよう制御する許可ID記録部404、光ディスクから許可IDを読み出し認証を行う許可ID認証部405で構成される。
【0028】
次に、ユーザが記録済みの光ディスクを複製する手順について説明する。
図5は本実施の形態の記録済みの光ディスクを複製する手順を示した図である。図12、図1または図2と同じ構成要素については説明を省略し、同じ番号を付してある。
501は記録可能光ディスク502にコンテンツを記録するレコーダ、502は複製されたコンテンツを記録する記録可能光ディスク、503は図3に示した固有IDを記録したIDデバイスである。プレーヤ202のデジタルI/F107とレコーダ501のデジタルI/F107は接続されている。プレーヤ202とレコーダ501はどちらも図4に示した光ディスクドライブであるが、再生、記録といった光ディスクを複製する上での役割の違いから、「プレーヤ」、「レコーダ」と区別して説明している。
最初に、レコード販売会社1201は、デジタル読み出し制限してコンテンツを記録した記録済み光ディスク201を作成・販売する。つまり、記録済み光ディスク201は、基本的に従来のコピーコントロールCDである。
【0029】
ユーザは購入・レンタルなどの方法で記録済み光ディスク201を入手し、プレーヤ202に挿入する。またプレーヤ202に接続したレコーダ501に記録可能光ディスク502を挿入し、プレーヤ202とレコーダ501に複製開始を指示する。
【0030】
プレーヤ202は複製開始を指示されると、コントローラ104がコンテンツアクセス部105を制御して、記録済み光ディスク201からコンテンツを読み出す(1211)。読み出したコンテンツがデジタル読み出し制限されているとコントローラ104が判断した場合は、暗号部108によって暗号化を行い(211)、デジタルI/F107からレコーダ501に出力する。またコンテンツの識別情報であるコンテンツIDを読み出し、デジタルI/F107からレコーダ501に出力する(1212)。
【0031】
レコーダ501は、デジタルI/F107から入力されたコンテンツが暗号化されている場合、インターネットを介してレコード販売会社1201との間でデジタル複製に対する課金・認証の手続きをおこなう(1213,1214)。
まずレコーダ501は、コンテンツIDをレコード販売会社1201に通知し(1215)、レコード販売会社はコンテンツIDに対応する課金情報をレコーダ501に送信してユーザの購入確認を求める(1216)。ユーザから図示しないレコーダ501のユーザI/Fによって購入確認を得ると、その旨をレコーダ501はレコード販売会社1201に通知する(1217)。レコード販売会社1201はレコーダ501から購入確認を受信すると、決済処理を行って課金確認(1218)をレコーダ501に送信する。
さらにレコーダ501は、固有ID取得部403を介してIDデバイス503と通信し、IDデバイス503と通信できた場合にはIDデバイス503から固有IDを取得し(511)、この固有IDを再生許可を与える許可IDとする。
レコーダ501は、レコード販売会社1201から課金確認1218を受信すると、デジタルI/F107を介してプレーヤ202から入力した暗号化コンテンツを復号部109が復号化し(212)、デジタル読み出し制限部110がデジタル読み出し制限を施し(213)、コントローラ104がコンテンツアクセス部105を制御して、コンテンツIDとともに記録可能光ディスク502に書き込む。さらに、許可ID記録部404がコンテンツアクセス部105を制御して、許可IDを記録可能光ディスク502に書き込む(1219)。
【0032】
次に、ユーザが複製した光ディスクを再生する手順について説明する。
図6は本実施の形態の複製した光ディスクを再生する手順を示した図である。図12、図1または図5と同じ構成要素については説明を省略し、同じ番号を付してある。
601はユーザによって複製された光ディスク、602は複製された光ディスク601を再生するプレーヤである。プレーヤ602は図4に示した光ディスクドライブである。
【0033】
最初に、ユーザは複製された光ディスク601をプレーヤ602に挿入し、プレーヤ602に再生を指示する。
プレーヤ602は再生を指示されると、許可ID認証部405がコンテンツアクセス部105を制御して、複製された光ディスク601から許可IDを読み出す(611)。許可IDが読み出せた場合は、固有ID取得部403を介してIDデバイス503と通信して固有IDを取得し、許可IDと固有IDを照合することでID認証を行う(612)。ID認証(612)に成功すると、コントローラ104がコンテンツアクセス部105を制御して、複製された光ディスク601からコンテンツを読み出す(1211)。読み出されたコンテンツはアナログI/F106でDA変換され、音声信号としてプレーヤ602から出力される。
【0034】
次に、ユーザが複製した光ディスクから私的な再複製を作成する手順について説明する。
図7は本実施の形態の複製された光ディスクからを私的な再複製を作成する手順を示した図である。図12、図1、図2、図5または図6と同じ構成要素については説明を省略し、同じ番号を付してある。
701は複製された光ディスク601を再生するプレーヤ、702は記録可能光ディスク703にコンテンツを記録するレコーダ、703は複製されたコンテンツを記録する記録可能光ディスクである。
【0035】
最初に、ユーザは複製された光ディスク601をプレーヤ701に挿入する。またプレーヤ701に接続したレコーダ702に記録可能光ディスク703を挿入し、プレーヤ701とレコーダ702に複製開始を指示する。
プレーヤ701は複製開始を指示されると、許可ID認証部405がコンテンツアクセス部105を制御して、複製された光ディスク601から許可IDを読み出す(611)。許可IDが読み出せた場合は、固有ID取得部403を介してIDデバイス503と通信して固有IDを取得し、許可IDと固有IDを照合することでID認証を行う(612)。ID認証(612)に成功すると、コントローラ104がコンテンツアクセス部105を制御して、複製された光ディスク601からコンテンツを読み出す(1211)。読み出したコンテンツがデジタル読み出し制限されているとコントローラ104が判断した場合は、デジタルI/F107から許可IDを出力し、暗号部108によってコンテンツの暗号化を行い(211)、デジタルI/F107からレコーダ702に出力する。またコンテンツの識別情報であるコンテンツIDを読み出し、デジタルI/F107からレコーダ702に出力する(1212)。
【0036】
レコーダ702は、デジタルI/F107から入力されたコンテンツが暗号化されている場合、プレーヤから入力された許可IDを、再生許可を与える許可IDとする。
レコーダ702は、デジタルI/F107を介してプレーヤ701から入力した暗号化コンテンツを復号部109が復号化し(212)、デジタル読み出し制限部110がデジタル読み出し制限を施し(213)、コントローラ104がコンテンツアクセス部105を制御して、コンテンツIDとともに記録可能光ディスク703に書き込む。さらに、許可ID記録部404がコンテンツアクセス部105を制御して、許可IDを記録可能光ディスク703に書き込む(1219)。
【0037】
なお、光ディスクから許可IDが得られない場合は、この光ディスクは複製されたものではなく、レコード販売会社の配布したオリジナルの光ディスクであると判断される。オリジナルのディスクに対しては図7に示す再複製の作成の手順は適用されず、図5に示す複製の手順が適用される。
また、複製された光ディスク601から他のユーザのための複製を作成する場合は、図5に示す課金・認証(1213、1214)を行った上で、レコーダのユーザI/Fによって許可IDと異なるIDデバイスの固有IDを選択し、記録可能光ディスクに書き込む。
【0038】
以上の手順によって、プレーヤ202、701から出力されるコンテンツを暗号化することで、不正コピーを防ぐことが出来る。またコンテンツの複製行為に対して課金・課金した後、合法な複製の作成を可能にする。合法に複製された記録可能光ディスク502、703からの複製の作成についても、記録可能光ディスク502、703への記録時にデジタル読み出し制限を行っているので、新たな不正コピーを防ぐことが出来る。
また、複製された記録可能光ディスク502、703は、コピーコントロールCD相当のものであるので、通常のCDプレーヤで再生できる。
また、非特許文献1に示した従来の技術のように、光ディスクに複製用のコンテンツを別に記録しないので、光ディスクの記録時間が短くなるという欠点がない。複製用のコンテンツは圧縮されていないので、音質が悪いという欠点もない。
【0039】
さらに、複製の作成時にレコーダ501、702がIDデバイス503の保持する固有IDを許可IDとして記録可能光ディスク502、703に書き込み、再生時にプレーヤ602が複製された光ディスク601に記録されている許可IDと、IDデバイス503の保持する固有IDを認証することにより、許可されたユーザ以外による再生を制限するので、私的な使用に限った複製を行うことができる。
【0040】
本実施の形態では、図7に示した手順で課金されることなく私的な再複製を作ることができ、再複製された光ディスク703は従来のコピーコントロールCD相当であるので、IDデバイスに対応しない従来のCDプレーヤでも再生できる。しかし、再複製された光ディスク703には、IDデバイスの固有IDが記録されているので、再複製された光ディスク703から複製を行ったユーザを特定することができる。これは、ユーザが再複製した光ディスク703を著作権者に無許可で他人に譲渡・販売するなどの違法行為に対して、抑止力と成り得る。
【0041】
なお、本実施の形態では複製のためにプレーヤとレコーダの2台の光ディスクドライブを使用した例を示したが、1台の光ディスクドライブとパソコンを使用し、光ディスクドライブで読み出したコンテンツを一旦パソコンのハードディスクなどに保存した後、ハードディスクから光ディスクドライブに挿入された記録可能光ディスクに記録してもよい。この場合でも、光ディスクドライブからパソコンに出力されるコンテンツは暗号化されているため、そのままでは再生することが出来ず不正コピーを防止できる。
なお、記録済み光ディスク201がコピーコントロールCDのようなデジタル読み出し制限されていない普通のCDである場合、この光ディスクはデジタル複製に対する制限がないものと判断できるので、プレーヤ202は暗号部108による暗号化(211)を行わず、デジタルI/F107を介して記録済み光ディスク201から読み出したコンテンツをそのままレコーダ501に出力する。レコーダ501は、プレーヤ202から入力されたコンテンツが暗号化されていない場合、購入・認証(1213)、復号部109による復号化(212)、デジタル読み出し制限部110によるデジタル読み出し制限(213)、IDデバイスからの許可ID取得(511)を行わず、プレーヤ202から入力されたコンテンツをそのまま記録可能光ディスク502に記録する。これにより、複製された記録可能光ディスク502は、記録済み光ディスク201と同じく、再デジタル複製の可能な光ディスクとなる。このようにして複製された光ディスク601についても同様に複製することで、再複製である記録可能光ディスク703を再々デジタル複製の可能な光ディスクとすることができる。
【0042】
なお、記録可能光ディスク502、703は、既存のCDやDVDと同様に、CD−RやDVD−Rなどのように書き込みのできるもの、CD−RWやDVD−RAMのように自由に消去・書き込みができるものなどを含む。また、記録済み光ディスク201は、生産時に音楽タイトルや映画タイトルなどのコンテンツをプレスで記録したリードオンリーなものだけでなく、CD−RやCD−RWのように読み書き可能なものでもよい。
なお、暗号部108、復号部109で用いる暗号化技術については、AES(Advanced Encryption Standard)など既存の暗号化技術を用いてもよい。好ましくは、デジタル読み出し制限された光ディスクのデジタル読み出しにおいては、常に暗号化するべきである。これにより、プレーヤ202、701から出力されるコンテンツは、デジタル読み出し制限された光ディスクの場合は再生不可能になるので、不正コピーを防止することが出来る。なお、デジタル読み出し制限部110で用いるデジタル読み出し制限についても、既に説明したCDS−200など既存の技術を用いてもよい。好ましくは、記録済み光ディスク201はデジタル読み出し制限をともなって記録されている可能性があるので、プレーヤ202、701によるコンテンツ読み出し(1211)手順は、デジタル読み出し制限に対するエラー訂正などの手順を含むべきである。これにより、通常CD−ROMドライブなどでデジタル読み出しできないように記録された光ディスクにおいても、デジタル読み出しが可能となる。
なお、IDデバイスは固有IDを保持するのみの単機能のものとして説明したが、その目的はユーザ認証を行うためのものであるので、実際の製品としての形態は、ユーザが常に身に付けているものが好ましい。具体的には携帯電話、腕時計、財布、キーホルダーなどである。またIDデバイスと光ディスクドライブ間の通信は、物理的な接点を有する有線通信のみでなく、無線通信でもよい。IDデバイスの形態が携帯電話や腕時計などであるならば、無線通信が好ましい。さらにユーザは光ディスクドライブの近くにいると想定されるので、遠くにいる別のユーザのIDデバイスを排除するためにも、Bluetooth、IrDAなどの近距離無線通信が使われることが好ましい。
なお、レコーダとしての光ディスクドライブとIDデバイスとの無線通信において、複数のIDデバイスを検出した場合、レコーダのユーザI/Fによって正しいIDデバイスを選択するなどの手順を設けることが好ましい。プレーヤとしての光ディスクドライブとIDデバイスとの無線通信において、複数のIDデバイスを検出した場合、それらの中に許可IDと一致するものがあれば認証成功と判断してもよい。
なお、レコーダとしての光ディスクドライブとIDデバイスとの通信において、IDデバイスを1つも検出できない場合、IDデバイスによる認証を行う代わりに、実施の形態1に記載したのと同様に、レコード販売会社との間でデジタル複製に対する課金・認証の手続きを行った後、複製を行うとしてもよい。
【0043】
(実施の形態3)
以下、本発明の別の実施の形態について、図8から図10を用いて説明する。
本実施の形態で用いるIDデバイスは、実施の形態2で説明したものと全く同じであるので、説明を省略する。
図8は本実施の形態で用いる光ディスクドライブの構成を示した図である。図1または図4と同じ構成要素については説明を省略し、同じ番号を付してある。図8に示す光ディスクドライブ801は、複製制御部802、私的複製認証部803を含んで構成される。
複製制御部802は、コンテンツの暗号化を行う暗号部108、暗号化されたコンテンツを復号化する復号部109で構成される。
私的複製認証部803は、IDデバイス301から固有IDを取得する固有ID取得手段403のみで構成される。
【0044】
次に、ユーザが記録済みの光ディスクを複製する手順について説明する。
図9は本実施の形態の記録済みの光ディスクを複製する手順を示した図である。図12、図1または図2と同じ構成要素については説明を省略し、同じ番号を付してある。
901は記録可能光ディスク902にコンテンツを記録するレコーダ、902は複製されたコンテンツを記録する記録可能光ディスクである。プレーヤ202のデジタルI/F107とレコーダ901のデジタルI/F107は接続されている。プレーヤ202とレコーダ901はどちらも図8に示した光ディスクドライブであるが、再生、記録といった光ディスクを複製する上での役割の違いから、「プレーヤ」、「レコーダ」と区別して説明している。
最初に、レコード販売会社1201は、デジタル読み出し制限してコンテンツを記録した記録済み光ディスク201を作成・販売する。つまり、記録済み光ディスク201は、基本的に従来のコピーコントロールCDである。
【0045】
ユーザは購入・レンタルなどの方法で記録済み光ディスク201を入手し、プレーヤ202に挿入する。またプレーヤ202に接続したレコーダ901に記録可能光ディスク902を挿入し、プレーヤ202とレコーダ901に複製開始を指示する。
プレーヤ202は複製開始を指示されると、コントローラ104がコンテンツアクセス部105を制御して、記録済み光ディスク201からコンテンツを読み出す(1211)。読み出したコンテンツがデジタル読み出し制限されているとコントローラ104が判断した場合は、暗号部108によって暗号化を行い(211)、デジタルI/F107からレコーダ901に出力する。またコンテンツの識別情報であるコンテンツIDを読み出し、デジタルI/F107からレコーダ901に出力する(1212)。
【0046】
レコーダ901は、デジタルI/F107から入力されたコンテンツが暗号化されている場合、インターネットを介してレコード販売会社1201との間でデジタル複製に対する課金・認証の手続きをおこなう(1213,1214)。
まずレコーダ901は、コンテンツIDをレコード販売会社1201に通知し(1215)、レコード販売会社はコンテンツIDに対応する課金情報をレコーダ901に送信してユーザの購入確認を求める(1216)。ユーザから図示しないレコーダ901のユーザI/Fによって購入確認を得ると、その旨をレコーダ901はレコード販売会社1201に通知する(1217)。レコード販売会社1201はレコーダ901から購入確認を受信すると、決済処理を行って課金確認(1218)をレコーダ901に送信する。
レコーダ901は、レコード販売会社1201から課金確認1218を受信すると、デジタルI/F107を介してプレーヤ202から入力した暗号化コンテンツを復号部109が復号化する(212)。さらに固有ID取得部403を介してIDデバイス503と通信し、IDデバイス503と通信できた場合にはIDデバイス503から固有IDを取得し(911)、この固有IDを暗号鍵として暗号部108によりコンテンツを再度暗号化する(912)。再暗号化したコンテンツは、コントローラ104がコンテンツアクセス部105を制御して、コンテンツIDとともに記録可能光ディスク902に書き込む(1219)。
【0047】
次に、ユーザが複製した光ディスクを再生する手順について説明する。
図10は本実施の形態の複製した光ディスクを再生する手順を示した図である。図12または図5と同じ構成要素については説明を省略し、同じ番号を付してある。
1001はユーザによって複製された光ディスク、1002は複製された光ディスク1001を再生するプレーヤである。プレーヤ1002は図8に示した光ディスクドライブである。
【0048】
最初に、ユーザは複製された光ディスク1001をプレーヤ1002に挿入し、プレーヤ1002に再生を指示する。
プレーヤ1002は再生を指示されると、コントローラ104がコンテンツアクセス部105を制御して、複製された光ディスク1001からコンテンツを読み出す(1211)。読み出したコンテンツが暗号化されているとコントローラ104が判断した場合は、固有ID取得部403を介してIDデバイス503と通信し、固有IDを取得する(1011)。さらに復号部109によって、取得した固有IDを暗号鍵として読み出したコンテンツを復号化する(1012)。復号化されたコンテンツはアナログI/F106でDA変換され、音声信号としてプレーヤ1002から出力される。
【0049】
本実施の形態においては、ユーザが複製した光ディスクから私的な再複製を作成する手順は、通常の光ディスクの複製と同じであるので、説明を省略する。複製された光ディスクに記録されたコンテンツは暗号化されているが、暗号化されたまま複製すればよい。
【0050】
以上の手順によって、プレーヤ202から出力されるコンテンツは暗号化されているので、不正コピーを防ぐことが出来る。またコンテンツの複製行為に対して課金・課金した後、合法な複製の作成を可能にする。合法に複製された記録可能光ディスク902からの複製の作成についても、記録可能光ディスク902へ記録されるコンテンツは暗号化されているので、不正コピーしても再生することができず、新たな不正コピーを防ぐことが出来る。
また、非特許文献1に示した従来の技術のように、光ディスクに複製用のコンテンツを別に記録しないので、光ディスクの記録時間が短くなるという欠点がない。複製用のコンテンツは圧縮されていないので、音質が悪いという欠点もない。
さらに、複製の作成時にレコーダ901がIDデバイス503の保持する固有IDを暗号鍵としてコンテンツを暗号化して記録可能光ディスク902に書き込み、再生時にプレーヤ1002がIDデバイス503の保持する固有IDを暗号鍵として暗号化コンテンツを復号することにより、許可されたユーザ以外による再生を制限し、私的な使用に限った複製を行うことができる。
【0051】
なお、本実施の形態では複製のためにプレーヤとレコーダの2台の光ディスクドライブを使用した例を示したが、1台の光ディスクドライブとパソコンを使用し、光ディスクドライブで読み出したコンテンツを一旦パソコンのハードディスクなどに保存した後、ハードディスクから光ディスクドライブに挿入された記録可能光ディスクに記録してもよい。この場合でも、光ディスクドライブからパソコンに出力されるコンテンツは暗号化されているため、そのままでは再生することが出来ず不正コピーを防止できる。
なお、記録済み光ディスク201がコピーコントロールCDのようなデジタル読み出し制限されていない普通のCDである場合、この光ディスクはデジタル複製に対する制限がないものと判断できるので、プレーヤ202は暗号部108による暗号化(211)を行わず、デジタルI/F107を介して記録済み光ディスク201から読み出したコンテンツをそのままレコーダ901に出力する。レコーダ901は、プレーヤ202から入力されたコンテンツが暗号化されていない場合、購入・認証(1213)、復号部109による復号化(212)、デジタル読み出し制限部110によるデジタル読み出し制限(213)を行わず、プレーヤ202から入力されたコンテンツをそのまま記録可能光ディスク204に記録する。これにより、複製された記録可能光ディスク902は、記録済み光ディスク201と同じく、再デジタル複製の可能な光ディスクとなる。このようにして複製された光ディスクについても同様に複製することで、再複製である記録可能光ディスクを再々デジタル複製の可能な光ディスクとすることができる。
【0052】
なお、記録可能光ディスク902は、既存のCDやDVDと同様に、CD−RやDVD−Rなどのように書き込みのできるもの、CD−RWやDVD−RAMのように自由に消去・書き込みができるものなどを含む。また、記録済み光ディスク201は、生産時に音楽タイトルや映画タイトルなどのコンテンツをプレスで記録したリードオンリーなものだけでなく、CD−RやCD−RWのように読み書き可能なものでもよい。
なお、暗号部108、復号部109で用いる暗号化については、AES(Advanced Encryption Standard)など既存の暗号化技術を用いてもよい。好ましくは、デジタル読み出し制限された光ディスクのデジタル読み出しにおいては、常に暗号化するべきである。これにより、プレーヤ202から出力されるコンテンツは、デジタル読み出し制限された光ディスクの場合は再生不可能になるので、不正コピーを防止することが出来る。
なお、IDデバイスは固有IDを保持するのみの単機能のものとして説明したが、その目的はユーザ認証を行うためのものであるので、実際の製品としての形態は、ユーザが常に身に付けているものが好ましい。具体的には携帯電話、腕時計、財布、キーホルダーなどである。またIDデバイスと光ディスクドライブ間の通信は、物理的な接点を有する有線通信のみでなく、無線通信でもよい。IDデバイスの形態が携帯電話や腕時計などであるならば、無線通信が好ましい。さらにユーザは光ディスクドライブの近くにいると想定されるので、遠くにいる別のユーザのIDデバイスを排除するためにも、Bluetooth、IrDAなどの近距離無線通信が使われることが好ましい。
なお、レコーダとしての光ディスクドライブとIDデバイスとの無線通信において、複数のIDデバイスを検出した場合、レコーダのユーザI/Fによって正しいIDデバイスを選択するなどの手順を設けることが好ましい。プレーヤとしての光ディスクドライブとIDデバイスとの無線通信において、複数のIDデバイスを検出した場合、それらの中から暗号化されたコンテンツを正しく復号できるものを選択するとしてもよい。
なお、記録済み光ディスクの複製の際に、レコーダとしての光ディスクドライブとIDデバイスとの通信において、IDデバイスを1つも検出できない場合、IDデバイスによる認証を行う代わりに、実施の形態1に記載したのと同様に、レコード販売会社との間でデジタル複製に対する課金・認証の手続きを行った後、複製を行うとしてもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上のように第1の発明によれば、光ディスクからデジタル記録されたコンテンツを読み出す光ディスク読み出し装置であって、デジタル読み出し制限された光ディスクの読み出しにおいては、コンテンツを暗号化して出力する暗号化手段を備えたので、光ディスク読み出し装置の出力したコンテンツの不正コピーを防止するという効果を得ることが出来る。
【0054】
さらに第2の発明によれば、第1の発明の効果に加え、ユーザを特定するための固有IDを取得する固有ID取得手段と、デジタル読み出し制限された光ディスクの読み出しにおいては、光ディスクから許可IDを読み出し、固有IDとの認証を行って読み出しの可否を判定する許可ID認証手段とを備えたので、固有IDによって識別されるユーザ以外による再生を制限し、私的な使用に限った複製からの再生が可能になるので、ユーザの利便性が向上するという効果を得ることが出来る。
【0055】
さらに第3の発明によれば、第1の発明の効果に加えて、ユーザを特定するための固有IDを取得する固有ID取得手段と、暗号化されて記録されたコンテンツにおいては、固有IDから暗号鍵を生成して光ディスクから読み出したコンテンツを復号化する復号化手段とを備えたので、固有IDによって識別されるユーザ以外による再生を制限し、私的な使用に限った複製からの再生が可能になるので、ユーザの利便性が向上するという効果を得ることが出来る。
【0056】
第4の発明によれば、入力されたコンテンツを光ディスクにデジタル記録する光ディスク記録装置であって、入力されたコンテンツが暗号化されている場合は、光ディスクへの記録に先だって、入力されたコンテンツを復号する暗号化手段を備えたので、オンラインでの認証・課金という従来の技術と組み合わせることにより合法な複製の作成が可能になり、ユーザの利便性が向上するという効果を得ることが出来る。
【0057】
さらに第5の発明によれば、第4の発明の効果に加え、入力されたコンテンツが暗号化されている場合は、コンテンツを記録した光ディスクからのデジタル読み出しに対する制限を行うデジタル読み出し制限手段を備えたので、合法に複製した光ディスクから新たな不正コピーを防止するという効果を得ることが出来る。
【0058】
さらに第6の発明によれば、第4の発明または第5の発明の効果に加え、ユーザを特定するための固有IDを取得する固有ID取得手段と、固有IDから許可IDを生成し、許可IDをコンテンツとともに光ディスクに記録する許可ID記録手段とを備えたので、複製を行ったユーザを特定することができ、不正コピーの配布・販売を抑制するという効果を得ることが出来る。
【0059】
さらに第7の発明によれば、第4の発明または第5の発明の効果に加えて、ユーザを特定するための固有IDを取得する固有ID取得手段と、固有IDから暗号鍵を生成して入力されたコンテンツを暗号化する暗号化手段とを備えたので、私的な複製を行うことができるので、ユーザの利便性が向上するという効果を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による光ディスクドライブの構成を示す図。
【図2】本発明の第1の実施の形態による光ディスクの複製手順を示す図。
【図3】本発明の第2の実施の形態によるIDデバイスの構成を示す図。
【図4】本発明の第2の実施の形態による光ディスクドライブの構成を示す図。
【図5】本発明の第2の実施の形態による光ディスクの複製手順を示す図。
【図6】本発明の第2の実施の形態による複製した光ディスクの再生手順を示す図。
【図7】本発明の第2の実施の形態による複製した光ディスクから再複製を作成する手順を示す図。
【図8】本発明の第3の実施の形態による光ディスクドライブの構成を示す図。
【図9】本発明の第3の実施の形態による光ディスクの複製手順を示す図。
【図10】本発明の第3の実施の形態による複製した光ディスクの再生手順を示す図。
【図11】従来の光ディスクの構成を示す図。
【図12】従来の光ディスクの複製手順を示す図。
【符号の説明】
101 光ディスクドライブ
102 既存CD−RW構成部
103 複製制御部
104 コントローラ
105 コンテンツアクセス部
106 アナログI/F
107 デジタルI/F
108 暗号部
109 復号部
110 デジタル読み出し制限部
【発明の属する技術分野】
本発明は光ディスクなどを媒体として、音楽コンテンツ、映像コンテンツなどの著作物の一般への配布、販売、レンタルを行う際の複製管理(不正コピー防止)を可能とする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CDなどの記録媒体にデジタル記録されたコンテンツは、CD−ROMドライブを用いてデジタル読み出ししCD−Rドライブなどを用いて複製を制作し、他人に譲渡・販売する不正コピーの横行が社会問題となっている。CDなどデジタル記録する媒体では、複製しても品質の劣化が起きない上、パソコンやCD−Rの普及によって特別な設備や知識がなくとも安価に不正コピーが行えるため、特に問題視されている。
これに対し、従来、光ディスクなどの記録媒体にデジタル記録されたコンテンツの不正コピー防止は、光ディスク上のコンテンツ記録領域に意図的にエラーを書き込む方法で行い、合法な複製の作成についてはインターネットを介して課金・認証を行った上で複製を許可する、レーベルゲートCDと呼ばれる方法が知られている。(例えば非特許文献1参照)
【0003】
【非特許文献1】
“ソニーミュージックグループが‘レーベルゲートCD’を発売”、平成14年11月20日、[平成14年12月10日検索]、インターネット<URL=http://www.sme.co.jp/pressrelease/20021120_1.html>
【0004】
図11は従来の技術の光ディスクの構造を示しており、光ディスク1101は、第1コンテンツ記録領域1102、第2コンテンツ記録領域1103で構成されている。光ディスク1101は、CD、DVDに代表される光ディスクである。
第1コンテンツ記録領域1102は、CDS−200などに代表されるデジタル読み出しに対する制限を行って、著作権者から配布されたコンテンツを書き込んだ記録領域である。
CDS−200は、コピーコントロールCDで使われている、CD−ROMドライブによるデジタル読み出しに対する制限技術である。一般に、デジタル読み出し機能を持つCD−ROMドライブに対して、音声出力機能のみのCDプレーヤの方がエラーに対して寛容であることを利用し、コンテンツ中に意図的にエラーを書き込むことにより、CDプレーヤでは再生が行えるものの、CD−ROMドライブでは読み出し出来ないようにする技術である。これにより、CD−ROMドライブでのデジタル複製を防止することが出来る。
第2コンテンツ記録領域1103は、ATRAC3などの音声圧縮技術を用いて、著作権者から配布されたコンテンツを圧縮して書き込んだ記録領域である。コンテンツの内容としては、第1コンテンツ記録領域の内容と同じである。
【0005】
図12は従来の技術によるコンテンツの合法的な複製の手順を示したものである。
1201は音楽コンテンツなどを記録した光ディスクを生産・販売するレコード販売会社、1202はレコード販売会社1201によって販売された記録済み光ディスク、1203は記録済み光ディスク1202に記録されたコンテンツを再生するためのプレーヤ、1204は記録可能光ディスク1205にコンテンツを記録するレコーダ、1205は複製されたコンテンツを記録する記録可能光ディスクである。記録済み光ディスク1202を複製するために、プレーヤ1203とレコーダ1204は接続されている。プレーヤ1203とレコーダ1204はどちらも光ディスクドライブであるが、再生、記録といった光ディスクを複製する上での役割の違いから、「プレーヤ」、「レコーダ」と区別して説明している。
【0006】
この従来の技術によるCDなどの著作権によって保護されたコンテンツの複製は次のようにして行われる。
まずレコード販売会社1201は、第1コンテンツ記録領域1102にデジタル読み出し制限したコンテンツを記録し、第2コンテンツ記録領域1103に圧縮コンテンツを記録した記録済み光ディスク1202を作成・販売する。
ユーザは購入・レンタルなどの方法で記録済み光ディスク1202を入手し、プレーヤ1203に挿入する。またプレーヤ1203に接続したレコーダ1204に記録可能光ディスク1205を挿入し、プレーヤ1203とレコーダ1204に複製開始を指示する。
【0007】
プレーヤ1203は複製開始を指示されると、第2コンテンツ記録領域から圧縮コンテンツを読み出し、レコーダ1204に出力する(1211)。またコンテンツの識別情報であるコンテンツIDを読み出し、レコーダ1204に出力する(1212)。
【0008】
レコーダ1204は、インターネットを介してレコード販売会社1201との間でデジタル複製に対する課金・認証の手続きをおこなう(1213,1214)。
まずレコーダ1204は、コンテンツIDをレコード販売会社1201に通知し(1215)、レコード販売会社はコンテンツIDに対応する課金情報をレコーダ1204に送信してユーザの購入確認を求める(1216)。ユーザから図示しないレコーダ1204のユーザI/Fによって購入確認を得ると、その旨をレコーダ1204はレコード販売会社1201に通知する(1217)。レコード販売会社1201はレコーダ1204から購入確認を受信すると、決済処理を行って課金確認をレコーダ1204に送信する(1218)。
レコーダ1204は、レコード販売会社1201から課金確認1218を受信するとそれを書き込み許可と解釈し、プレーヤ1203から入力された圧縮コンテンツを記録可能光ディスク1205に書き込む(1219)。
このように、従来の技術ではCDS−200などの既存の技術で不正コピーを防止するとともに、圧縮コンテンツの複製行為に対して課金することで、合法な複製の作成を可能にしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の複製管理方法では、第1コンテンツ記録領域1102と第2コンテンツ記録領域1103の2つの記録領域を必要とするため、記録時間が短くなるという欠点がある。また第2コンテンツ記録領域1103に記録された複製可能なコンテンツは圧縮されているため、音質が悪い、つまり品質においてオリジナルのコンテンツに劣るという欠点もある。
また、バックアップの作成や、CDからSDメモリカードへの複製のように異なるメディアへの複製など私的な使用に限った複製は合法な行為であるが、このような合法な複製の作成も課金対象となるため、ユーザにとって利便性が悪いという欠点がある。
【0010】
さらに、記録済み光ディスク1202を制作するレコード販売会社1201にとっては、通常のコンテンツをCDS−200などを用いて光ディスクに書き込む行程の他に、デジタル複製を可能とするために、コンテンツを圧縮する行程と、圧縮したコンテンツを第2コンテンツ記録領域1103に書き込む行程を必要とするので、記録済み光ディスク1202の制作に時間・コストがかかるという欠点がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、第1の発明は、光ディスクからデジタル記録されたコンテンツを読み出す光ディスク読み出し装置であって、デジタル読み出し制限された光ディスクの読み出しにおいては、コンテンツを暗号化して出力する暗号化手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
第2の発明は、第1の発明において、ユーザを特定するための固有IDを取得する固有ID取得手段と、デジタル読み出し制限された光ディスクの読み出しにおいては、光ディスクから許可IDを読み出し、固有IDとの認証を行って読み出しの可否を判定する許可ID認証手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
第3の発明は、第1の発明において、ユーザを特定するための固有IDを取得する固有ID取得手段と、暗号化されて記録されたコンテンツにおいては、固有IDから暗号鍵を生成して光ディスクから読み出したコンテンツを復号化する復号化手段を備えたことを特徴とする。
【0014】
第4の発明は、入力されたコンテンツを光ディスクにデジタル記録する光ディスク記録装置であって、入力されたコンテンツが暗号化されている場合は、光ディスクへの記録に先だって、入力されたコンテンツを復号する復号化手段を備えたことを特徴とする。
【0015】
第5の発明は、第4の発明において、入力されたコンテンツが暗号化されている場合は、コンテンツを記録した光ディスクからのデジタル読み出しに対する制限を行うデジタル読み出し制限手段を備えたことを特徴とする。
【0016】
第6の発明は、第4の発明または第5の発明において、ユーザを特定するための固有IDを取得する固有ID取得手段と、固有IDから許可IDを生成し、許可IDをコンテンツとともに光ディスクに記録する許可ID記録手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
第7の発明は、第4の発明または第5の発明において、ユーザを特定するための固有IDを取得する固有ID取得手段と、固有IDから暗号鍵を生成して入力されたコンテンツを暗号化する暗号化手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図10を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態で用いる光ディスクドライブの構成を示した図である。光ディスクドライブ101は、従来のCD−RドライブやCD−RWドライブと同じ構成である既存CD−RW構成部102に、複製制御部103を追加した構成である。
既存CD−RW構成部102は、全体の動作を制御するコントローラ104、光ディスクを所定の回転数で回転させるスピンドルモータや、光ディスクに対してレーザーを用いてコンテンツを読み書きするレーザーピックアップ等から構成されるコンテンツアクセス部105、光ディスクにデジタル記録されたコンテンツをアナログ信号に変換して出力するアナログI/F106、光ディスクドライブ101につながれた外部の機器からコマンドを受け取ったりデジタルデータを入出力するためのデジタルI/F107で構成される。
複製制御部103は、コンテンツの暗号化を行う暗号部108、暗号化されたコンテンツを復号化する復号部109、光ディスクへの書き込み時にデジタル読み出しに対する制限を行うためのデジタル読み出し制限部110で構成される。
【0019】
次に、ユーザが記録済みの光ディスクを複製する手順について説明する。
図2は本実施の形態の記録済みの光ディスクを複製する手順を示した図である。図12と同じ構成要素については説明を省略し、図12と同じ番号を付してある。
201はレコード販売会社1201によって販売された記録済み光ディスク、202は記録済み光ディスク201に記録されたコンテンツを再生するためのプレーヤ、203は記録可能光ディスク204にコンテンツを記録するレコーダ、204は複製されたコンテンツを記録する記録可能光ディスクである。記録済み光ディスク201を複製するために、プレーヤ202のデジタルI/F107とレコーダ203のデジタルI/F107は接続されている。プレーヤ202とレコーダ203はどちらも図1に示した光ディスクドライブであるが、再生、記録といった光ディスクを複製する上での役割の違いから、「プレーヤ」、「レコーダ」と区別して説明している。
最初に、レコード販売会社1201は、デジタル読み出し制限してコンテンツを記録した記録済み光ディスク201を作成・販売する。つまり、記録済み光ディスク201は、基本的に従来のコピーコントロールCDである。
【0020】
ユーザは購入・レンタルなどの方法で記録済み光ディスク201を入手し、プレーヤ202に挿入する。またプレーヤ202に接続したレコーダ203に記録可能光ディスク204を挿入し、プレーヤ202とレコーダ203に複製開始を指示する。
【0021】
プレーヤ202は複製開始を指示されると、コントローラ104がコンテンツアクセス部105を制御して、記録済み光ディスク201からコンテンツを読み出す(1211)。読み出したコンテンツがデジタル読み出し制限されているとコントローラ104が判断した場合は、暗号部108によって暗号化を行い(211)、デジタルI/F107からレコーダ203に出力する。またコンテンツの識別情報であるコンテンツIDを読み出し、デジタルI/F107からレコーダ203に出力する(1212)。
【0022】
レコーダ203は、デジタルI/F107から入力されたコンテンツが暗号化されている場合、インターネットを介してレコード販売会社1201との間でデジタル複製に対する課金・認証の手続きをおこなう(1213,1214)。
まずレコーダ203は、コンテンツIDをレコード販売会社1201に通知し(1215)、レコード販売会社1201はコンテンツIDに対応する課金情報をレコーダ203に送信してユーザの購入確認を求める(1216)。ユーザから図示しないレコーダ203のユーザI/Fによって購入確認を得ると、その旨をレコーダ203はレコード販売会社1201に通知する(1217)。レコード販売会社1201はレコーダ203から購入確認を受信すると、決済処理を行って課金確認(1218)をレコーダ203に送信する。
レコーダ203は、レコード販売会社1201から課金確認1218を受信すると、デジタルI/F107を介してプレーヤ202から入力した暗号化コンテンツを復号部109が復号化し(212)、デジタル読み出し制限部110がデジタル読み出し制限を施し(213)、コントローラ104がコンテンツアクセス部105を制御して、コンテンツIDとともに記録可能光ディスク204に書き込む(1219)。
【0023】
以上の手順によって、プレーヤ202から出力されるコンテンツを暗号化することで、不正コピーを防ぐことが出来る。またコンテンツの複製行為に対して課金・認証した後、合法な複製の作成を可能にする。合法に複製された記録可能光ディスク204からの複製の作成についても、記録可能光ディスク204への記録時にデジタル読み出し制限を行っているので、新たな不正コピーを防ぐことが出来る。
また、複製された記録可能光ディスク204は、コピーコントロールCD相当のものであるので、通常のCDプレーヤで再生できる。
また、非特許文献1に示した従来の技術のように、光ディスクに複製用のコンテンツを別に記録しないので、光ディスクの記録時間が短くなるという欠点がない。複製用のコンテンツは圧縮されていないので、音質が悪いという欠点もない。
【0024】
なお、本実施の形態では複製のためにプレーヤとレコーダの2台の光ディスクドライブを使用した例を示したが、1台の光ディスクドライブとパソコンを使用し、光ディスクドライブで読み出したコンテンツを一旦パソコンのハードディスクなどに保存した後、ハードディスクから光ディスクドライブに挿入された記録可能光ディスクに記録してもよい。この場合でも、光ディスクドライブからパソコンに出力されるコンテンツは暗号化されているため、そのままでは再生することが出来ず不正コピーを防止できる。
なお、記録済み光ディスク201がコピーコントロールCDのようなデジタル読み出し制限されていない普通のCDである場合、この光ディスクはデジタル複製に対する制限がないものと判断できるので、プレーヤ202は暗号部108による暗号化(211)を行わず、デジタルI/F107を介して記録済み光ディスク201から読み出したコンテンツをそのままレコーダ203に出力する。レコーダ203は、プレーヤ202から入力されたコンテンツが暗号化されていない場合、購入・認証(1213)、復号部109による復号化(212)、デジタル読み出し制限部110によるデジタル読み出し制限(213)を行わず、プレーヤ202から入力されたコンテンツをそのまま記録可能光ディスク204に記録する。これは通常のCD−RWドライブによる複製の手順と同じであり、複製された記録可能光ディスク204は、記録済み光ディスク201と同じく、再デジタル複製の可能な光ディスクとなる。
【0025】
なお、記録可能光ディスク204は、既存のCDやDVDと同様に、CD−RやDVD−Rなどのように書き込みのできるもの、CD−RWやDVD−RAMのように自由に消去・書き込みができるものなどを含む。また、記録済み光ディスク201は、生産時に音楽タイトルや映画タイトルなどのコンテンツをプレスで記録したリードオンリーなものだけでなく、CD−RやCD−RWのように読み書き可能なものでもよい。
なお、暗号部108、復号部109で用いる暗号化技術については、AES(Advanced Encryption Standard)など既存の暗号化技術を用いてもよい。好ましくは、デジタル読み出し制限された光ディスクのデジタル読み出しにおいては、常に暗号化するべきである。これにより、プレーヤ202から出力されるコンテンツは、デジタル読み出し制限された光ディスクの場合は復号化しない限り再生不可能になるので、不正コピーを防止することが出来る。
なお、デジタル読み出し制限部110で用いるデジタル読み出し制限についても、既に説明したCDS−200など既存の技術を用いてもよい。好ましくは、記録済み光ディスク201はデジタル読み出し制限をともなって記録されている可能性があるので、プレーヤ202によるコンテンツ読み出し(1211)手順は、デジタル読み出し制限に対するエラー訂正などの手順を含むべきである。これにより、通常CD−ROMドライブなどでデジタル読み出しできないように記録された光ディスクにおいても、デジタル読み出しが可能となる。
【0026】
(実施の形態2)
以下、本発明の別の実施の形態について、図3から図7を用いて説明する。
図3は本実施の形態で用いるIDデバイスの構成を示した図である。IDデバイスとは、ユーザ認証を行うための固有IDを記録した機器である。このIDデバイス301は、後述するレコーダまたはプレーヤと通信するための通信部302、各IDデバイスに固有のIDを記録した固有ID記録部303から構成される。
【0027】
図4は本実施の形態で用いる光ディスクドライブの構成を示した図である。図1と同じ構成要素については説明を省略し、図1と同じ番号を付してある。図4に示す光ディスクドライブ401は、私的複製認証部402を含んで構成される。
私的複製認証部402は、IDデバイス301から固有IDを取得する固有ID取得部403、許可IDを光ディスクに記録するよう制御する許可ID記録部404、光ディスクから許可IDを読み出し認証を行う許可ID認証部405で構成される。
【0028】
次に、ユーザが記録済みの光ディスクを複製する手順について説明する。
図5は本実施の形態の記録済みの光ディスクを複製する手順を示した図である。図12、図1または図2と同じ構成要素については説明を省略し、同じ番号を付してある。
501は記録可能光ディスク502にコンテンツを記録するレコーダ、502は複製されたコンテンツを記録する記録可能光ディスク、503は図3に示した固有IDを記録したIDデバイスである。プレーヤ202のデジタルI/F107とレコーダ501のデジタルI/F107は接続されている。プレーヤ202とレコーダ501はどちらも図4に示した光ディスクドライブであるが、再生、記録といった光ディスクを複製する上での役割の違いから、「プレーヤ」、「レコーダ」と区別して説明している。
最初に、レコード販売会社1201は、デジタル読み出し制限してコンテンツを記録した記録済み光ディスク201を作成・販売する。つまり、記録済み光ディスク201は、基本的に従来のコピーコントロールCDである。
【0029】
ユーザは購入・レンタルなどの方法で記録済み光ディスク201を入手し、プレーヤ202に挿入する。またプレーヤ202に接続したレコーダ501に記録可能光ディスク502を挿入し、プレーヤ202とレコーダ501に複製開始を指示する。
【0030】
プレーヤ202は複製開始を指示されると、コントローラ104がコンテンツアクセス部105を制御して、記録済み光ディスク201からコンテンツを読み出す(1211)。読み出したコンテンツがデジタル読み出し制限されているとコントローラ104が判断した場合は、暗号部108によって暗号化を行い(211)、デジタルI/F107からレコーダ501に出力する。またコンテンツの識別情報であるコンテンツIDを読み出し、デジタルI/F107からレコーダ501に出力する(1212)。
【0031】
レコーダ501は、デジタルI/F107から入力されたコンテンツが暗号化されている場合、インターネットを介してレコード販売会社1201との間でデジタル複製に対する課金・認証の手続きをおこなう(1213,1214)。
まずレコーダ501は、コンテンツIDをレコード販売会社1201に通知し(1215)、レコード販売会社はコンテンツIDに対応する課金情報をレコーダ501に送信してユーザの購入確認を求める(1216)。ユーザから図示しないレコーダ501のユーザI/Fによって購入確認を得ると、その旨をレコーダ501はレコード販売会社1201に通知する(1217)。レコード販売会社1201はレコーダ501から購入確認を受信すると、決済処理を行って課金確認(1218)をレコーダ501に送信する。
さらにレコーダ501は、固有ID取得部403を介してIDデバイス503と通信し、IDデバイス503と通信できた場合にはIDデバイス503から固有IDを取得し(511)、この固有IDを再生許可を与える許可IDとする。
レコーダ501は、レコード販売会社1201から課金確認1218を受信すると、デジタルI/F107を介してプレーヤ202から入力した暗号化コンテンツを復号部109が復号化し(212)、デジタル読み出し制限部110がデジタル読み出し制限を施し(213)、コントローラ104がコンテンツアクセス部105を制御して、コンテンツIDとともに記録可能光ディスク502に書き込む。さらに、許可ID記録部404がコンテンツアクセス部105を制御して、許可IDを記録可能光ディスク502に書き込む(1219)。
【0032】
次に、ユーザが複製した光ディスクを再生する手順について説明する。
図6は本実施の形態の複製した光ディスクを再生する手順を示した図である。図12、図1または図5と同じ構成要素については説明を省略し、同じ番号を付してある。
601はユーザによって複製された光ディスク、602は複製された光ディスク601を再生するプレーヤである。プレーヤ602は図4に示した光ディスクドライブである。
【0033】
最初に、ユーザは複製された光ディスク601をプレーヤ602に挿入し、プレーヤ602に再生を指示する。
プレーヤ602は再生を指示されると、許可ID認証部405がコンテンツアクセス部105を制御して、複製された光ディスク601から許可IDを読み出す(611)。許可IDが読み出せた場合は、固有ID取得部403を介してIDデバイス503と通信して固有IDを取得し、許可IDと固有IDを照合することでID認証を行う(612)。ID認証(612)に成功すると、コントローラ104がコンテンツアクセス部105を制御して、複製された光ディスク601からコンテンツを読み出す(1211)。読み出されたコンテンツはアナログI/F106でDA変換され、音声信号としてプレーヤ602から出力される。
【0034】
次に、ユーザが複製した光ディスクから私的な再複製を作成する手順について説明する。
図7は本実施の形態の複製された光ディスクからを私的な再複製を作成する手順を示した図である。図12、図1、図2、図5または図6と同じ構成要素については説明を省略し、同じ番号を付してある。
701は複製された光ディスク601を再生するプレーヤ、702は記録可能光ディスク703にコンテンツを記録するレコーダ、703は複製されたコンテンツを記録する記録可能光ディスクである。
【0035】
最初に、ユーザは複製された光ディスク601をプレーヤ701に挿入する。またプレーヤ701に接続したレコーダ702に記録可能光ディスク703を挿入し、プレーヤ701とレコーダ702に複製開始を指示する。
プレーヤ701は複製開始を指示されると、許可ID認証部405がコンテンツアクセス部105を制御して、複製された光ディスク601から許可IDを読み出す(611)。許可IDが読み出せた場合は、固有ID取得部403を介してIDデバイス503と通信して固有IDを取得し、許可IDと固有IDを照合することでID認証を行う(612)。ID認証(612)に成功すると、コントローラ104がコンテンツアクセス部105を制御して、複製された光ディスク601からコンテンツを読み出す(1211)。読み出したコンテンツがデジタル読み出し制限されているとコントローラ104が判断した場合は、デジタルI/F107から許可IDを出力し、暗号部108によってコンテンツの暗号化を行い(211)、デジタルI/F107からレコーダ702に出力する。またコンテンツの識別情報であるコンテンツIDを読み出し、デジタルI/F107からレコーダ702に出力する(1212)。
【0036】
レコーダ702は、デジタルI/F107から入力されたコンテンツが暗号化されている場合、プレーヤから入力された許可IDを、再生許可を与える許可IDとする。
レコーダ702は、デジタルI/F107を介してプレーヤ701から入力した暗号化コンテンツを復号部109が復号化し(212)、デジタル読み出し制限部110がデジタル読み出し制限を施し(213)、コントローラ104がコンテンツアクセス部105を制御して、コンテンツIDとともに記録可能光ディスク703に書き込む。さらに、許可ID記録部404がコンテンツアクセス部105を制御して、許可IDを記録可能光ディスク703に書き込む(1219)。
【0037】
なお、光ディスクから許可IDが得られない場合は、この光ディスクは複製されたものではなく、レコード販売会社の配布したオリジナルの光ディスクであると判断される。オリジナルのディスクに対しては図7に示す再複製の作成の手順は適用されず、図5に示す複製の手順が適用される。
また、複製された光ディスク601から他のユーザのための複製を作成する場合は、図5に示す課金・認証(1213、1214)を行った上で、レコーダのユーザI/Fによって許可IDと異なるIDデバイスの固有IDを選択し、記録可能光ディスクに書き込む。
【0038】
以上の手順によって、プレーヤ202、701から出力されるコンテンツを暗号化することで、不正コピーを防ぐことが出来る。またコンテンツの複製行為に対して課金・課金した後、合法な複製の作成を可能にする。合法に複製された記録可能光ディスク502、703からの複製の作成についても、記録可能光ディスク502、703への記録時にデジタル読み出し制限を行っているので、新たな不正コピーを防ぐことが出来る。
また、複製された記録可能光ディスク502、703は、コピーコントロールCD相当のものであるので、通常のCDプレーヤで再生できる。
また、非特許文献1に示した従来の技術のように、光ディスクに複製用のコンテンツを別に記録しないので、光ディスクの記録時間が短くなるという欠点がない。複製用のコンテンツは圧縮されていないので、音質が悪いという欠点もない。
【0039】
さらに、複製の作成時にレコーダ501、702がIDデバイス503の保持する固有IDを許可IDとして記録可能光ディスク502、703に書き込み、再生時にプレーヤ602が複製された光ディスク601に記録されている許可IDと、IDデバイス503の保持する固有IDを認証することにより、許可されたユーザ以外による再生を制限するので、私的な使用に限った複製を行うことができる。
【0040】
本実施の形態では、図7に示した手順で課金されることなく私的な再複製を作ることができ、再複製された光ディスク703は従来のコピーコントロールCD相当であるので、IDデバイスに対応しない従来のCDプレーヤでも再生できる。しかし、再複製された光ディスク703には、IDデバイスの固有IDが記録されているので、再複製された光ディスク703から複製を行ったユーザを特定することができる。これは、ユーザが再複製した光ディスク703を著作権者に無許可で他人に譲渡・販売するなどの違法行為に対して、抑止力と成り得る。
【0041】
なお、本実施の形態では複製のためにプレーヤとレコーダの2台の光ディスクドライブを使用した例を示したが、1台の光ディスクドライブとパソコンを使用し、光ディスクドライブで読み出したコンテンツを一旦パソコンのハードディスクなどに保存した後、ハードディスクから光ディスクドライブに挿入された記録可能光ディスクに記録してもよい。この場合でも、光ディスクドライブからパソコンに出力されるコンテンツは暗号化されているため、そのままでは再生することが出来ず不正コピーを防止できる。
なお、記録済み光ディスク201がコピーコントロールCDのようなデジタル読み出し制限されていない普通のCDである場合、この光ディスクはデジタル複製に対する制限がないものと判断できるので、プレーヤ202は暗号部108による暗号化(211)を行わず、デジタルI/F107を介して記録済み光ディスク201から読み出したコンテンツをそのままレコーダ501に出力する。レコーダ501は、プレーヤ202から入力されたコンテンツが暗号化されていない場合、購入・認証(1213)、復号部109による復号化(212)、デジタル読み出し制限部110によるデジタル読み出し制限(213)、IDデバイスからの許可ID取得(511)を行わず、プレーヤ202から入力されたコンテンツをそのまま記録可能光ディスク502に記録する。これにより、複製された記録可能光ディスク502は、記録済み光ディスク201と同じく、再デジタル複製の可能な光ディスクとなる。このようにして複製された光ディスク601についても同様に複製することで、再複製である記録可能光ディスク703を再々デジタル複製の可能な光ディスクとすることができる。
【0042】
なお、記録可能光ディスク502、703は、既存のCDやDVDと同様に、CD−RやDVD−Rなどのように書き込みのできるもの、CD−RWやDVD−RAMのように自由に消去・書き込みができるものなどを含む。また、記録済み光ディスク201は、生産時に音楽タイトルや映画タイトルなどのコンテンツをプレスで記録したリードオンリーなものだけでなく、CD−RやCD−RWのように読み書き可能なものでもよい。
なお、暗号部108、復号部109で用いる暗号化技術については、AES(Advanced Encryption Standard)など既存の暗号化技術を用いてもよい。好ましくは、デジタル読み出し制限された光ディスクのデジタル読み出しにおいては、常に暗号化するべきである。これにより、プレーヤ202、701から出力されるコンテンツは、デジタル読み出し制限された光ディスクの場合は再生不可能になるので、不正コピーを防止することが出来る。なお、デジタル読み出し制限部110で用いるデジタル読み出し制限についても、既に説明したCDS−200など既存の技術を用いてもよい。好ましくは、記録済み光ディスク201はデジタル読み出し制限をともなって記録されている可能性があるので、プレーヤ202、701によるコンテンツ読み出し(1211)手順は、デジタル読み出し制限に対するエラー訂正などの手順を含むべきである。これにより、通常CD−ROMドライブなどでデジタル読み出しできないように記録された光ディスクにおいても、デジタル読み出しが可能となる。
なお、IDデバイスは固有IDを保持するのみの単機能のものとして説明したが、その目的はユーザ認証を行うためのものであるので、実際の製品としての形態は、ユーザが常に身に付けているものが好ましい。具体的には携帯電話、腕時計、財布、キーホルダーなどである。またIDデバイスと光ディスクドライブ間の通信は、物理的な接点を有する有線通信のみでなく、無線通信でもよい。IDデバイスの形態が携帯電話や腕時計などであるならば、無線通信が好ましい。さらにユーザは光ディスクドライブの近くにいると想定されるので、遠くにいる別のユーザのIDデバイスを排除するためにも、Bluetooth、IrDAなどの近距離無線通信が使われることが好ましい。
なお、レコーダとしての光ディスクドライブとIDデバイスとの無線通信において、複数のIDデバイスを検出した場合、レコーダのユーザI/Fによって正しいIDデバイスを選択するなどの手順を設けることが好ましい。プレーヤとしての光ディスクドライブとIDデバイスとの無線通信において、複数のIDデバイスを検出した場合、それらの中に許可IDと一致するものがあれば認証成功と判断してもよい。
なお、レコーダとしての光ディスクドライブとIDデバイスとの通信において、IDデバイスを1つも検出できない場合、IDデバイスによる認証を行う代わりに、実施の形態1に記載したのと同様に、レコード販売会社との間でデジタル複製に対する課金・認証の手続きを行った後、複製を行うとしてもよい。
【0043】
(実施の形態3)
以下、本発明の別の実施の形態について、図8から図10を用いて説明する。
本実施の形態で用いるIDデバイスは、実施の形態2で説明したものと全く同じであるので、説明を省略する。
図8は本実施の形態で用いる光ディスクドライブの構成を示した図である。図1または図4と同じ構成要素については説明を省略し、同じ番号を付してある。図8に示す光ディスクドライブ801は、複製制御部802、私的複製認証部803を含んで構成される。
複製制御部802は、コンテンツの暗号化を行う暗号部108、暗号化されたコンテンツを復号化する復号部109で構成される。
私的複製認証部803は、IDデバイス301から固有IDを取得する固有ID取得手段403のみで構成される。
【0044】
次に、ユーザが記録済みの光ディスクを複製する手順について説明する。
図9は本実施の形態の記録済みの光ディスクを複製する手順を示した図である。図12、図1または図2と同じ構成要素については説明を省略し、同じ番号を付してある。
901は記録可能光ディスク902にコンテンツを記録するレコーダ、902は複製されたコンテンツを記録する記録可能光ディスクである。プレーヤ202のデジタルI/F107とレコーダ901のデジタルI/F107は接続されている。プレーヤ202とレコーダ901はどちらも図8に示した光ディスクドライブであるが、再生、記録といった光ディスクを複製する上での役割の違いから、「プレーヤ」、「レコーダ」と区別して説明している。
最初に、レコード販売会社1201は、デジタル読み出し制限してコンテンツを記録した記録済み光ディスク201を作成・販売する。つまり、記録済み光ディスク201は、基本的に従来のコピーコントロールCDである。
【0045】
ユーザは購入・レンタルなどの方法で記録済み光ディスク201を入手し、プレーヤ202に挿入する。またプレーヤ202に接続したレコーダ901に記録可能光ディスク902を挿入し、プレーヤ202とレコーダ901に複製開始を指示する。
プレーヤ202は複製開始を指示されると、コントローラ104がコンテンツアクセス部105を制御して、記録済み光ディスク201からコンテンツを読み出す(1211)。読み出したコンテンツがデジタル読み出し制限されているとコントローラ104が判断した場合は、暗号部108によって暗号化を行い(211)、デジタルI/F107からレコーダ901に出力する。またコンテンツの識別情報であるコンテンツIDを読み出し、デジタルI/F107からレコーダ901に出力する(1212)。
【0046】
レコーダ901は、デジタルI/F107から入力されたコンテンツが暗号化されている場合、インターネットを介してレコード販売会社1201との間でデジタル複製に対する課金・認証の手続きをおこなう(1213,1214)。
まずレコーダ901は、コンテンツIDをレコード販売会社1201に通知し(1215)、レコード販売会社はコンテンツIDに対応する課金情報をレコーダ901に送信してユーザの購入確認を求める(1216)。ユーザから図示しないレコーダ901のユーザI/Fによって購入確認を得ると、その旨をレコーダ901はレコード販売会社1201に通知する(1217)。レコード販売会社1201はレコーダ901から購入確認を受信すると、決済処理を行って課金確認(1218)をレコーダ901に送信する。
レコーダ901は、レコード販売会社1201から課金確認1218を受信すると、デジタルI/F107を介してプレーヤ202から入力した暗号化コンテンツを復号部109が復号化する(212)。さらに固有ID取得部403を介してIDデバイス503と通信し、IDデバイス503と通信できた場合にはIDデバイス503から固有IDを取得し(911)、この固有IDを暗号鍵として暗号部108によりコンテンツを再度暗号化する(912)。再暗号化したコンテンツは、コントローラ104がコンテンツアクセス部105を制御して、コンテンツIDとともに記録可能光ディスク902に書き込む(1219)。
【0047】
次に、ユーザが複製した光ディスクを再生する手順について説明する。
図10は本実施の形態の複製した光ディスクを再生する手順を示した図である。図12または図5と同じ構成要素については説明を省略し、同じ番号を付してある。
1001はユーザによって複製された光ディスク、1002は複製された光ディスク1001を再生するプレーヤである。プレーヤ1002は図8に示した光ディスクドライブである。
【0048】
最初に、ユーザは複製された光ディスク1001をプレーヤ1002に挿入し、プレーヤ1002に再生を指示する。
プレーヤ1002は再生を指示されると、コントローラ104がコンテンツアクセス部105を制御して、複製された光ディスク1001からコンテンツを読み出す(1211)。読み出したコンテンツが暗号化されているとコントローラ104が判断した場合は、固有ID取得部403を介してIDデバイス503と通信し、固有IDを取得する(1011)。さらに復号部109によって、取得した固有IDを暗号鍵として読み出したコンテンツを復号化する(1012)。復号化されたコンテンツはアナログI/F106でDA変換され、音声信号としてプレーヤ1002から出力される。
【0049】
本実施の形態においては、ユーザが複製した光ディスクから私的な再複製を作成する手順は、通常の光ディスクの複製と同じであるので、説明を省略する。複製された光ディスクに記録されたコンテンツは暗号化されているが、暗号化されたまま複製すればよい。
【0050】
以上の手順によって、プレーヤ202から出力されるコンテンツは暗号化されているので、不正コピーを防ぐことが出来る。またコンテンツの複製行為に対して課金・課金した後、合法な複製の作成を可能にする。合法に複製された記録可能光ディスク902からの複製の作成についても、記録可能光ディスク902へ記録されるコンテンツは暗号化されているので、不正コピーしても再生することができず、新たな不正コピーを防ぐことが出来る。
また、非特許文献1に示した従来の技術のように、光ディスクに複製用のコンテンツを別に記録しないので、光ディスクの記録時間が短くなるという欠点がない。複製用のコンテンツは圧縮されていないので、音質が悪いという欠点もない。
さらに、複製の作成時にレコーダ901がIDデバイス503の保持する固有IDを暗号鍵としてコンテンツを暗号化して記録可能光ディスク902に書き込み、再生時にプレーヤ1002がIDデバイス503の保持する固有IDを暗号鍵として暗号化コンテンツを復号することにより、許可されたユーザ以外による再生を制限し、私的な使用に限った複製を行うことができる。
【0051】
なお、本実施の形態では複製のためにプレーヤとレコーダの2台の光ディスクドライブを使用した例を示したが、1台の光ディスクドライブとパソコンを使用し、光ディスクドライブで読み出したコンテンツを一旦パソコンのハードディスクなどに保存した後、ハードディスクから光ディスクドライブに挿入された記録可能光ディスクに記録してもよい。この場合でも、光ディスクドライブからパソコンに出力されるコンテンツは暗号化されているため、そのままでは再生することが出来ず不正コピーを防止できる。
なお、記録済み光ディスク201がコピーコントロールCDのようなデジタル読み出し制限されていない普通のCDである場合、この光ディスクはデジタル複製に対する制限がないものと判断できるので、プレーヤ202は暗号部108による暗号化(211)を行わず、デジタルI/F107を介して記録済み光ディスク201から読み出したコンテンツをそのままレコーダ901に出力する。レコーダ901は、プレーヤ202から入力されたコンテンツが暗号化されていない場合、購入・認証(1213)、復号部109による復号化(212)、デジタル読み出し制限部110によるデジタル読み出し制限(213)を行わず、プレーヤ202から入力されたコンテンツをそのまま記録可能光ディスク204に記録する。これにより、複製された記録可能光ディスク902は、記録済み光ディスク201と同じく、再デジタル複製の可能な光ディスクとなる。このようにして複製された光ディスクについても同様に複製することで、再複製である記録可能光ディスクを再々デジタル複製の可能な光ディスクとすることができる。
【0052】
なお、記録可能光ディスク902は、既存のCDやDVDと同様に、CD−RやDVD−Rなどのように書き込みのできるもの、CD−RWやDVD−RAMのように自由に消去・書き込みができるものなどを含む。また、記録済み光ディスク201は、生産時に音楽タイトルや映画タイトルなどのコンテンツをプレスで記録したリードオンリーなものだけでなく、CD−RやCD−RWのように読み書き可能なものでもよい。
なお、暗号部108、復号部109で用いる暗号化については、AES(Advanced Encryption Standard)など既存の暗号化技術を用いてもよい。好ましくは、デジタル読み出し制限された光ディスクのデジタル読み出しにおいては、常に暗号化するべきである。これにより、プレーヤ202から出力されるコンテンツは、デジタル読み出し制限された光ディスクの場合は再生不可能になるので、不正コピーを防止することが出来る。
なお、IDデバイスは固有IDを保持するのみの単機能のものとして説明したが、その目的はユーザ認証を行うためのものであるので、実際の製品としての形態は、ユーザが常に身に付けているものが好ましい。具体的には携帯電話、腕時計、財布、キーホルダーなどである。またIDデバイスと光ディスクドライブ間の通信は、物理的な接点を有する有線通信のみでなく、無線通信でもよい。IDデバイスの形態が携帯電話や腕時計などであるならば、無線通信が好ましい。さらにユーザは光ディスクドライブの近くにいると想定されるので、遠くにいる別のユーザのIDデバイスを排除するためにも、Bluetooth、IrDAなどの近距離無線通信が使われることが好ましい。
なお、レコーダとしての光ディスクドライブとIDデバイスとの無線通信において、複数のIDデバイスを検出した場合、レコーダのユーザI/Fによって正しいIDデバイスを選択するなどの手順を設けることが好ましい。プレーヤとしての光ディスクドライブとIDデバイスとの無線通信において、複数のIDデバイスを検出した場合、それらの中から暗号化されたコンテンツを正しく復号できるものを選択するとしてもよい。
なお、記録済み光ディスクの複製の際に、レコーダとしての光ディスクドライブとIDデバイスとの通信において、IDデバイスを1つも検出できない場合、IDデバイスによる認証を行う代わりに、実施の形態1に記載したのと同様に、レコード販売会社との間でデジタル複製に対する課金・認証の手続きを行った後、複製を行うとしてもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上のように第1の発明によれば、光ディスクからデジタル記録されたコンテンツを読み出す光ディスク読み出し装置であって、デジタル読み出し制限された光ディスクの読み出しにおいては、コンテンツを暗号化して出力する暗号化手段を備えたので、光ディスク読み出し装置の出力したコンテンツの不正コピーを防止するという効果を得ることが出来る。
【0054】
さらに第2の発明によれば、第1の発明の効果に加え、ユーザを特定するための固有IDを取得する固有ID取得手段と、デジタル読み出し制限された光ディスクの読み出しにおいては、光ディスクから許可IDを読み出し、固有IDとの認証を行って読み出しの可否を判定する許可ID認証手段とを備えたので、固有IDによって識別されるユーザ以外による再生を制限し、私的な使用に限った複製からの再生が可能になるので、ユーザの利便性が向上するという効果を得ることが出来る。
【0055】
さらに第3の発明によれば、第1の発明の効果に加えて、ユーザを特定するための固有IDを取得する固有ID取得手段と、暗号化されて記録されたコンテンツにおいては、固有IDから暗号鍵を生成して光ディスクから読み出したコンテンツを復号化する復号化手段とを備えたので、固有IDによって識別されるユーザ以外による再生を制限し、私的な使用に限った複製からの再生が可能になるので、ユーザの利便性が向上するという効果を得ることが出来る。
【0056】
第4の発明によれば、入力されたコンテンツを光ディスクにデジタル記録する光ディスク記録装置であって、入力されたコンテンツが暗号化されている場合は、光ディスクへの記録に先だって、入力されたコンテンツを復号する暗号化手段を備えたので、オンラインでの認証・課金という従来の技術と組み合わせることにより合法な複製の作成が可能になり、ユーザの利便性が向上するという効果を得ることが出来る。
【0057】
さらに第5の発明によれば、第4の発明の効果に加え、入力されたコンテンツが暗号化されている場合は、コンテンツを記録した光ディスクからのデジタル読み出しに対する制限を行うデジタル読み出し制限手段を備えたので、合法に複製した光ディスクから新たな不正コピーを防止するという効果を得ることが出来る。
【0058】
さらに第6の発明によれば、第4の発明または第5の発明の効果に加え、ユーザを特定するための固有IDを取得する固有ID取得手段と、固有IDから許可IDを生成し、許可IDをコンテンツとともに光ディスクに記録する許可ID記録手段とを備えたので、複製を行ったユーザを特定することができ、不正コピーの配布・販売を抑制するという効果を得ることが出来る。
【0059】
さらに第7の発明によれば、第4の発明または第5の発明の効果に加えて、ユーザを特定するための固有IDを取得する固有ID取得手段と、固有IDから暗号鍵を生成して入力されたコンテンツを暗号化する暗号化手段とを備えたので、私的な複製を行うことができるので、ユーザの利便性が向上するという効果を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による光ディスクドライブの構成を示す図。
【図2】本発明の第1の実施の形態による光ディスクの複製手順を示す図。
【図3】本発明の第2の実施の形態によるIDデバイスの構成を示す図。
【図4】本発明の第2の実施の形態による光ディスクドライブの構成を示す図。
【図5】本発明の第2の実施の形態による光ディスクの複製手順を示す図。
【図6】本発明の第2の実施の形態による複製した光ディスクの再生手順を示す図。
【図7】本発明の第2の実施の形態による複製した光ディスクから再複製を作成する手順を示す図。
【図8】本発明の第3の実施の形態による光ディスクドライブの構成を示す図。
【図9】本発明の第3の実施の形態による光ディスクの複製手順を示す図。
【図10】本発明の第3の実施の形態による複製した光ディスクの再生手順を示す図。
【図11】従来の光ディスクの構成を示す図。
【図12】従来の光ディスクの複製手順を示す図。
【符号の説明】
101 光ディスクドライブ
102 既存CD−RW構成部
103 複製制御部
104 コントローラ
105 コンテンツアクセス部
106 アナログI/F
107 デジタルI/F
108 暗号部
109 復号部
110 デジタル読み出し制限部
Claims (11)
- 光ディスクからデジタル記録されたコンテンツを読み出す光ディスク読み出し装置であって、
デジタル読み出し制限された光ディスクの読み出しにおいては、コンテンツを暗号化して出力する暗号化手段を備えたことを特徴とする光ディスク読み出し装置。 - ユーザを特定するための固有IDを取得する固有ID取得手段と、
デジタル読み出し制限された光ディスクの読み出しにおいては、光ディスクから許可IDを読み出し、前記取得した固有IDとの認証を行って読み出しの可否を判定する許可ID認証手段と、
を備えたことを特徴とする、請求項1記載の光ディスク読み出し装置。 - ユーザを特定するための固有IDを取得する固有ID取得手段と、
暗号化されて記録されたコンテンツにおいては、前記取得した固有IDから暗号鍵を生成して光ディスクから読み出したコンテンツを復号化する復号化手段と、
を備えたことを特徴とする、請求項1記載の光ディスク読み出し装置。 - 入力されたコンテンツを光ディスクにデジタル記録する光ディスク記録装置であって、
入力されたコンテンツが暗号化されている場合は、光ディスクへの記録に先だって、入力されたコンテンツを復号する復号化手段を備えたことを特徴とする光ディスク記録装置。 - 入力されたコンテンツが暗号化されている場合は、コンテンツを記録した光ディスクからのデジタル読み出しに対する制限を行うデジタル読み出し制限手段を備えたことを特徴とする、請求項4記載の光ディスク記録装置。
- ユーザを特定するための固有IDを取得する固有ID取得手段と、
前記固有IDから許可IDを生成し、許可IDをコンテンツとともに光ディスクに記録する許可ID記録手段と、
を備えたことを特徴とする、請求項4記載または請求項5記載の光ディスク記録装置。 - ユーザを特定するための固有IDを取得する固有ID取得手段と、
前記取得した固有IDから暗号鍵を生成して入力されたコンテンツを暗号化する暗号化手段と、
を備えたことを特徴とする、請求項4記載または請求項5記載の光ディスク記録装置。 - 光ディスクからデジタル記録されたコンテンツを読み出すために、コンピュータを、
デジタル読み出し制限された光ディスクの読み出しにおいては、コンテンツを暗号化して出力する暗号化手段として機能させるためのプログラム。 - 入力されたコンテンツを光ディスクにデジタル記録するために、コンピュータを、
入力されたコンテンツが暗号化されている場合は、光ディスクへの記録に先だって、入力されたコンテンツを復号する暗号化手段として機能させるためのプログラム。 - 光ディスクからデジタル記録されたコンテンツを読み出す方法に係わるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
デジタル読み出し制限された光ディスクの読み出しにおいては、コンテンツを暗号化して出力する暗号化ステップをコンピュータに実行させるプログラムを記録していることを特徴とする記録媒体。 - 入力されたコンテンツを光ディスクにデジタル記録する方法に係わるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
入力されたコンテンツが暗号化されている場合は、光ディスクへの記録に先だって、入力されたコンテンツを復号する復号化ステップをコンピュータに実行させるプログラムを記録していることを特徴とする記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003027799A JP2004241029A (ja) | 2003-02-05 | 2003-02-05 | 光ディスク読み出し装置、光ディスク記録装置、プログラム,記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003027799A JP2004241029A (ja) | 2003-02-05 | 2003-02-05 | 光ディスク読み出し装置、光ディスク記録装置、プログラム,記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004241029A true JP2004241029A (ja) | 2004-08-26 |
Family
ID=32955423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003027799A Pending JP2004241029A (ja) | 2003-02-05 | 2003-02-05 | 光ディスク読み出し装置、光ディスク記録装置、プログラム,記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004241029A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007272476A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Fujitsu Ltd | 情報記憶装置 |
JP2007293773A (ja) * | 2006-04-27 | 2007-11-08 | Oki Electric Ind Co Ltd | 読み出し制御回路 |
-
2003
- 2003-02-05 JP JP2003027799A patent/JP2004241029A/ja active Pending
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JP2007272476A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Fujitsu Ltd | 情報記憶装置 |
JP2007293773A (ja) * | 2006-04-27 | 2007-11-08 | Oki Electric Ind Co Ltd | 読み出し制御回路 |
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