JP2004240757A - 名刺作成管理システム - Google Patents

名刺作成管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2004240757A
JP2004240757A JP2003029755A JP2003029755A JP2004240757A JP 2004240757 A JP2004240757 A JP 2004240757A JP 2003029755 A JP2003029755 A JP 2003029755A JP 2003029755 A JP2003029755 A JP 2003029755A JP 2004240757 A JP2004240757 A JP 2004240757A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
customer
person
charge
attribute information
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003029755A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Tsukamoto
昭雄 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2003029755A priority Critical patent/JP2004240757A/ja
Publication of JP2004240757A publication Critical patent/JP2004240757A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】担当者と顧客との相互的な関連を明確にし、信頼性の高い名刺交換を実現することが可能な名刺作成管理システムを提供する。
【解決手段】担当者の顔写真データを含む担当者属性情報と顧客の顔写真データを含む顧客属性情報とを顧客管理サーバ2のデータベース12で一元的に集中管理し、顔写真を含む顧客属性情報については、顧客との最初の接触時点で担当者が携帯端末4aのデジタルカメラ21やキーボード22を利用して取得し、これらの情報を直ちに顧客管理サーバ2に転送することで、社外の第三者による名刺の偽造や改竄を防止する。また、データベース12の情報に基いて名刺42のAの領域に担当者の顔写真、また、Bの領域に顧客の顔写真を印刷することで、担当者および顧客の双方で相手の身元を的確に確認できるようにし、名刺42を悪用した身分の偽り等を排除した適切な名刺交換を実現する。
【選択図】 図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、担当者と顧客との相互的な関連に基いて名刺の顔写真等を管理する名刺作成管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
名刺を利用した自己紹介や相手確認がビジネスの現場では広く利用されており、この種の名刺が簡易的な身分証明書として利用されることも多い。しかし、名刺に対する安易な考え方は、身分を偽った不当な行為を見逃したり、あるいは、金銭問題でのトラブルに巻き込まれたりするといった危険性を常に孕んでおり、信頼性の高い名刺交換を行ないたいという要望が従来からあった。
【0003】
名刺交換の際に利用可能な装置類としては、その場で顔写真の撮影を行なって文字等の入力情報と共に用紙に印刷する名刺作成装置(特許文献1)や、各々が所有する携帯端末の内部データを相互に送受信することで実質的な名刺交換を行なうようにした名刺管理装置(特許文献2)が公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、その場で顔写真の撮影を行なうといった技術思想は、基本的に、処理操作の即時性を意図したものであり、また、携帯端末の内部データの送受信による名刺交換も、本質的には、名刺整理の簡略化を目的としたものであって、これらには、名刺の信頼性を高めるといった機能はない。
【0005】
【発明の目的】
本発明の目的は、担当者と顧客との相互的な関連を明確にし、信頼性の高い名刺交換を実現することが可能な名刺作成管理システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、担当者の顔写真データを含む担当者属性情報と,顧客の顔写真データを含む顧客属性情報とを記憶するデータベースを有する顧客管理サーバと、前記顧客管理サーバとの間でデータの送受信が可能な携帯端末とを備えた名刺作成管理システムであって、
前記携帯端末には、顧客の顔写真を撮影するための撮影手段と、この顧客に関連する他の顧客属性情報を入力するための顧客データ入力手段と、前記撮影手段で撮影された顧客の顔写真データと,前記顧客データ入力手段で入力された前記他の顧客属性情報と,当該携帯端末を所有する担当者を特定するに足る担当者属性情報を前記顧客管理サーバに送信する新規データ転送手段を配備すると共に、前記顧客管理サーバには、前記携帯端末の新規データ転送手段から送信された顧客の顔写真データおよび前記他の顧客属性情報を該携帯端末から送信された担当者属性情報に対応させて前記データベースに記憶させる新規レコード追加手段と、前記データベースに記憶されている担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報と,該担当者に対応して前記データベースに記憶されている顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する他の顧客属性情報を用紙に印刷する名刺印刷手段とを設けたことを特徴とする構成を有する。
【0007】
以上の構成において、担当者と顧客との最初の対面時においては、まず、顧客の了解を得た上、担当者が所持する携帯端末の撮影手段を利用して顧客の顔写真を撮影して顧客の顔写真データを携帯端末に入力すると共に、該携帯端末の顧客データ入力手段を利用して、この顧客に関連する他の顧客属性情報、例えば、顧客から得た顧客氏名や会社名等(他の顧客属性情報の意味合いは顧客の顔写真データを除く顧客属性情報である)を担当者が携帯端末に入力する。
このようにして得られた顧客の顔写真データと他の顧客属性情報(顧客氏名や会社名等)は、担当者が携帯端末の新規データ転送手段を作動させることにより、当該携帯端末を所有する担当者を特定するに足る担当者属性情報と共に、顧客管理サーバに送信される。
そして、これらの情報を受信した顧客管理サーバの新規レコード追加手段は、携帯端末の新規データ転送手段から送信された顧客の顔写真データおよび他の顧客属性情報(顧客氏名や会社名等)を、該携帯端末から送信された担当者属性情報に対応させてデータベースに記憶させる。
従って、このデータベースには、少なくとも、担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報、例えば、担当者氏名や会社名および担当者の所属等(他の担当者属性情報の意味合いは担当者の顔写真データを除く担当者属性情報である)と,この担当者と接触のある顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する他の顧客属性情報(顧客氏名や会社名等)が対応して記憶されることになる。なお、これらの情報のうち、担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報(担当者氏名や会社名および担当者の所属等)については、社内での内部処理によって予めデータベースに登録しておくことが可能である。
そして、担当者が2回目以降に顧客を訪問する際には、顧客管理サーバの名刺印刷手段を利用して、データベースに記憶されている担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報(担当者氏名や会社名および担当者の所属等)と,該担当者に対応してデータベースに記憶されている顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する他の顧客属性情報(顧客氏名や会社名等)を用紙に印刷して名刺を作成し、この名刺を持って顧客の下を訪れる。
このように、担当者の顔写真データを含む担当者属性情報と顧客の顔写真データを含む顧客属性情報とが顧客管理サーバのデータベースによって一元的に集中管理され、また、名刺には担当者および顧客双方の顔写真が添付されることになるので、社外の第三者による名刺の偽造や改竄が困難となり、名刺の信頼性が向上する。
【0008】
更に、携帯端末に、当該携帯端末を所有する担当者を特定するに足る担当者属性情報を顧客管理サーバに送信するリクエストデータ転送手段と、顧客管理サーバから送信された担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報と,顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する他の顧客属性情報を用紙に印刷する可搬性名刺印刷手段を配備すると共に、
顧客管理サーバには、携帯端末のリクエストデータ転送手段から送信された担当者属性情報に対応してデータベースに記憶されている担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報と,該担当者に対応してデータベースに記憶されている顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する他の顧客属性情報を携帯端末に送信する登録済属性情報転送手段を設けることができる。
【0009】
このような構成を適用した場合、担当者が出先で携帯端末のリクエストデータ転送手段を作動させると、携帯端末を所有する担当者を特定するに足る担当者属性情報がリクエストデータ転送手段から顧客管理サーバに送信される。
すると、この担当者属性情報を受信した顧客管理サーバが登録済属性情報転送手段を作動させ、携帯端末のリクエストデータ転送手段から送信された担当者属性情報に対応してデータベースに記憶されている担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報と,該担当者に対応して前記データベースに記憶されている顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する他の顧客属性情報を携帯端末に送信する。
最終的に、これらの情報を受信した携帯端末の可搬性名刺印刷手段が作動し、顧客管理サーバから送信された担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報と,顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する他の顧客属性情報を用紙に印刷して名刺を作成する。
従って、担当者が2回目以降に顧客と接触する際に、顧客管理サーバの名刺印刷手段によって印刷された名刺を所持することを忘れた場合、あるいは、名刺が不足したような場合であっても、必要となる名刺を出先にて容易に調達することができる。
仮に、担当者が所有する携帯端末を紛失するなどして携帯端末が人手に渡ったような場合であっても、この携帯端末の可搬性名刺印刷手段によって印刷される名刺には常に正規の担当者の顔写真が添付されることになり、携帯端末の拾得者との顔の相違は明確であるから、携帯端末の拾得者による名刺の悪用は極めて困難である。
【0010】
また、担当者の顔写真データを含む担当者属性情報と,顧客の顔写真データを含む顧客属性情報と,担当者と顧客との間に生じる相互関係の経緯および予定を含む履歴情報とを記憶するデータベースを有する顧客管理サーバと、前記顧客管理サーバとの間でデータの送受信が可能な携帯端末とを備えた名刺作成管理システムとし、
前記携帯端末に、顧客の顔写真を撮影するための撮影手段と、この顧客に関連する他の顧客属性情報を入力するための顧客データ入力手段と、撮影手段で撮影された顧客の顔写真データと,顧客データ入力手段で入力された前記他の顧客属性情報と,当該携帯端末を所有する担当者を特定するに足る担当者属性情報を顧客管理サーバに送信する新規データ転送手段を配備すると共に、
前記顧客管理サーバには、前記携帯端末の新規データ転送手段から送信された顧客の顔写真データおよび前記他の顧客属性情報を該携帯端末から送信された担当者属性情報に対応させてデータベースに記憶させる新規レコード追加手段と、データベースの履歴情報に対してデータの書き込みを行なうための履歴情報更新手段と、データベースに記憶されている担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報と,該担当者に対応してデータベースに記憶されている顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する他の顧客属性情報と,該担当者および該顧客に対応してデータベースに記憶されている前記履歴情報の少なくとも一部を用紙に印刷する名刺印刷手段とを設けた構成としてもよい。
【0011】
このような構成を適用した場合は、担当者と顧客との最初の対面時において、まず、顧客の了解を得た上、担当者が所持する携帯端末の撮影手段を利用して顧客の顔写真を撮影して顧客の顔写真データを携帯端末に入力すると共に、該携帯端末の顧客データ入力手段を利用して、この顧客に関連する他の顧客属性情報、例えば、顧客から得た顧客氏名や会社名等(他の顧客属性情報の意味合いは顧客の顔写真データを除く顧客属性情報である)を担当者が携帯端末に入力する。
このようにして得られた顧客の顔写真データと他の顧客属性情報(顧客氏名や会社名等)は、担当者が携帯端末の新規データ転送手段を作動させることにより、当該携帯端末を所有する担当者を特定するに足る担当者属性情報と共に、顧客管理サーバに送信される。
そして、これらの情報を受信した顧客管理サーバの新規レコード追加手段は、携帯端末の新規データ転送手段から送信された顧客の顔写真データおよび他の顧客属性情報(顧客氏名や会社名等)を、該携帯端末から送信された担当者属性情報に対応させてデータベースに記憶させる。
従って、このデータベースには、少なくとも、担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報、例えば、担当者氏名や会社名および担当者の所属等(他の担当者属性情報の意味合いは担当者の顔写真データを除く担当者属性情報である)と,この担当者と接触のある顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する他の顧客属性情報(顧客氏名や会社名等)が対応して記憶されることになる。
更に、このデータベースには、担当者と顧客との間に生じる相互関係の経緯および予定を含む履歴情報を記憶する機能があるので、顧客管理サーバの履歴情報更新手段を利用すれば、担当者と顧客との間に生じる相互関係の経緯や両者間の約束に基く予定等を履歴情報として自由に書き込むことができる。
そして、担当者が2回目以降に顧客を訪問する際には、顧客管理サーバの名刺印刷手段を利用して、データベースに記憶されている担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報(担当者氏名や会社名および担当者の所属等)と,該担当者に対応してデータベースに記憶されている顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する他の顧客属性情報(顧客氏名や会社名等)と,該担当者および該顧客に対応して前記データベースに記憶されている履歴情報の少なくとも一部、例えば、訪問予定などを用紙に印刷して名刺を作成し、この名刺を持って顧客の下を訪れる。
このように、担当者の顔写真データを含む担当者属性情報と顧客の顔写真データを含む顧客属性情報とが顧客管理サーバのデータベースによって一元的に集中管理され、また、名刺には担当者および顧客双方の顔写真が添付されることになるので、社外の第三者による名刺の偽造や改竄が困難となり、名刺の信頼性が向上する。
また、担当者と顧客との間に生じる相互関係の経緯や両者間の約束に基く予定等(具体的には履歴情報更新手段を利用して書き込まれた任意のテキストデータ等)も併せて印刷されるので、予め履歴情報として予定等を書き込んでおくようにすることで、この名刺を確認しながら顧客との対話を進めることが可能となる。
【0012】
更に、携帯端末に、当該携帯端末を所有する担当者を特定するに足る担当者属性情報を顧客管理サーバに送信するリクエストデータ転送手段と、顧客管理サーバから送信された担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報と,顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する他の顧客属性情報と,該担当者および該顧客に対応する履歴情報を用紙に印刷する可搬性名刺印刷手段を配備すると共に、
顧客管理サーバには、携帯端末のリクエストデータ転送手段から送信された担当者属性情報に対応してデータベースに記憶されている担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報と,該担当者に対応してデータベースに記憶されている顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する他の顧客属性情報と,該担当者および該顧客に対応してデータベースに記憶されている前記履歴情報の少なくとも一部を携帯端末に送信する登録済情報転送手段を設けることができる。
【0013】
このような構成を適用した場合、担当者が出先で携帯端末のリクエストデータ転送手段を作動させると、携帯端末を所有する担当者を特定するに足る担当者属性情報がリクエストデータ転送手段から顧客管理サーバに送信される。
すると、この担当者属性情報を受信した顧客管理サーバが登録済属性情報転送手段を作動させ、携帯端末のリクエストデータ転送手段から送信された担当者属性情報に対応してデータベースに記憶されている担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報と,該担当者に対応してデータベースに記憶されている顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する他の顧客属性情報と,該担当者および該顧客に対応してデータベースに記憶されている前記履歴情報の少なくとも一部、例えば、訪問予定などを携帯端末に送信する。
最終的に、これらの情報を受信した携帯端末の可搬性名刺印刷手段が作動し、顧客管理サーバから送信された担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報と,顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する他の顧客属性情報と,該担当者および該顧客に対応してデータベースに記憶されている前記履歴情報の少なくとも一部、例えば、訪問予定などを用紙に印刷して名刺を作成する。
従って、担当者が2回目以降に顧客と接触する際に、顧客管理サーバの名刺印刷手段によって印刷された名刺を所持することを忘れた場合、あるいは、名刺が不足したような場合であっても、必要となる名刺を出先にて容易に調達することができる。
仮に、担当者が所有する携帯端末を紛失するなどして人手に渡ったような場合であっても、この携帯端末の可搬性名刺印刷手段によって印刷される名刺には常に正規の担当者の顔写真が添付されることになり、携帯端末の拾得者との顔の相違は明確であるから、携帯端末の拾得者による名刺の悪用は極めて困難である。
この名刺には、担当者および顧客に対応してデータベースに記憶されている履歴情報の少なくとも一部、例えば、訪問予定などが印刷されるので、この名刺を確認しながら顧客との対話を進めることが可能となる。
また、顧客管理サーバの履歴情報更新手段を利用すれば、履歴情報に対するデータの書き込みを自由に行なことができるので、担当者と顧客との間に生じる相互関係の経緯を履歴情報とて逐次書き込むことにより、担当者が変更となった場合の新担当者への顧客の引き継ぎ作業等も容易に行なうことができるようになる。
【0014】
加えて、携帯端末に、任意の情報を入力するためのメモデータ入力手段と、メモデータ入力手段で入力された任意の情報と,当該携帯端末を所有する担当者を特定するに足る担当者属性情報を顧客管理サーバに送信するメモデータ転送手段を配備すると共に、
顧客管理サーバには、携帯端末のメモデータ転送手段から送信された担当者属性情報に対応させて前記任意の情報をデータベースに履歴情報の一部として記憶させるメモデータ追加手段を設けることができる。
【0015】
このような構成を適用した場合、担当者は訪問先で新たに生じた事態、あるいは、記憶に留めておくべきこと等(具体的には任意のテキストデータ等)をメモデータ入力手段を利用して携帯端末に入力することが可能となる。
そして、メモデータを入力した担当者が携帯端末のメモデータ転送手段を作動させると、メモデータ入力手段で入力された任意の情報と,当該携帯端末を所有する担当者を特定するに足る担当者属性情報がメモデータ転送手段から顧客管理サーバに送信される。
すると、この担当者属性情報を受信した顧客管理サーバがメモデータ追加手段を作動させ、携帯端末のメモデータ転送手段から送信された担当者属性情報に対応させて前記任意の情報、例えば、訪問先で新たに生じた事態、あるいは、記憶に留めておくべきこと等をデータベースに履歴情報の一部として記憶させる。
このように、訪問先で新たに生じた事態、あるいは、記憶に留めておくべきこと等を携帯端末を介して顧客管理サーバのデータベースに履歴情報として書き込むことが可能となるので、この履歴情報を備忘録として活用することができ、また、前述した通り、この履歴情報は、携帯端末のリクエストデータ転送手段および可搬性名刺印刷手段と顧客管理サーバの登録済情報転送手段を作動させることで任意に携帯端末の側で印刷することができるので、この訪問の際に決めた次回の訪問予定を担当者自身が顧客管理サーバのデータベースに登録しておき、次回の訪問時に際してこの情報を携帯端末を介して取り出すといったこともできるようになる。
【0016】
更に、顧客管理サーバとの間でデータの送受信が可能な接客用端末を配備し、顧客を特定するに足る顧客属性情報を接客用端末に入力することにより、この顧客属性情報に対応してデータベースに記憶されている顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する他の顧客属性情報と,該顧客に対応して前記データベースに記憶されている担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報を接客用端末のディスプレイに可視表示するようにしてもよい。
【0017】
このような構成を適用した場合、顧客からの訪問があった場合でも、接客端末を利用してディスプレイに顧客の顔写真を表示することで顧客の真贋判定や身元の確認を容易に行なうことができ、また、担当者との対応関係も容易に把握されるので、担当者の呼び出し等も直ちに行なうことができるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。図1は、一実施形態の名刺作成管理システム1の構成の概略について示した機能ブロック図である。
【0019】
この名刺作成管理システム1は、図1に示される通り、概略において、顧客管理サーバ2と接客用端末3および幾つかの携帯端末4a,4b,4c,・・・と顧客集中管理サーバ(customer relationship management)5、ならびに、これらの装置間でのデータの送受信を可能とするインターネット等の情報伝達回線6によって構成される。
【0020】
顧客管理サーバ2と接客用端末3は事業所に配備され、会社規模等によっては各事業所7a,7b,7c,・・・毎に独立的に顧客管理サーバ2および接客用端末3を配置する場合もある。
【0021】
顧客集中管理サーバ5は、各事業所7a,7b,7c,・・・毎の顧客管理サーバ2の情報を蓄積して保存するためのものである。
【0022】
図2は、顧客管理サーバ2の構成について示した機能ブロック図である。この顧客管理サーバ2は、演算用のCPU8や制御プログラム等を記憶したROM9および演算データの一時記憶等に利用されるRAM10を備えた通常のパーソナルコンピュータ、あるいは、ワークステーション等によって構成され、その入出力回路11には、担当者属性情報,顧客属性情報,履歴情報等を記憶するためのハードディスク等からなるデータベース12と、名刺印刷手段として機能するプリンタ13、および、履歴情報更新手段の一部を構成するキーボード14、ならびに、ディスプレイ15が接続されている。入出力インターフェイス16は、情報伝達回線6に接続して他の装置との間でのデータの送受信を行なうためのもので、登録済属性情報転送手段の一部としても機能する。この入出力インターフェイス16は、社内LAN等を介して接客用端末3にも接続されている。
【0023】
データベース12に記憶されるデータの構成例を図3(a),図3(b),図3(c)に示す。このデータベース12に記憶される情報は、担当者属性情報,顧客属性情報,履歴情報の3種に大別される。
【0024】
このうち、担当者属性情報は、図3(a)に示されるように、担当者の顔写真データDと、該担当者に関連する他の担当者属性情報、例えば、この担当者の所属Bと、この担当者への直通の電話番号Cとによって構成される。つまり、ここで言う他の担当者属性情報とは、担当者の顔写真データを除く担当者属性情報のことであり、別の担当者が有する担当者属性情報のことではない。図3(a)に示されるように、担当者属性情報は、事業所に勤務する担当者の数に応じ、担当者の人数分だけ担当者属性情報ファイルに記憶されている。
【0025】
なお、各担当者の顔写真データDおよび所属Bと電話番号Cについては社内において周知であるので、社内での内部処理、より具体的には、顧客管理サーバ2に対する直接のデータ入力処理によって、予め担当者属性情報ファイルに登録しておくことができる。
【0026】
また、顧客属性情報は、図3(b)に示されるように、顧客の顔写真データHと、該顧客に関連する他の顧客属性情報、例えば、この顧客の会社名Fと、この顧客への直通の電話番号Gとによって構成される。つまり、ここで言う他の顧客属性情報とは、顧客の顔写真データを除く顧客属性情報のことであり、別の顧客が有する顧客属性情報のことではない。図3(b)に示されるように、顧客属性情報は、顧客の数に応じ顧客の人数分だけ顧客属性情報ファイルに逐次レコードを追加して記憶されるようになっている。
【0027】
履歴情報は、図3(c)に示されるような履歴情報ファイルに記憶されるようになっており、担当者と顧客との対応関係が新たに生じる度に逐次レコードを追加して情報が記憶されるようになっている。担当者と顧客との対応関係を具体的に言えば、図3(c)における顧客氏名Jと担当者氏名Kとの対応関係であり、この対応関係により営業関連等で生じる案件が一義的に特定される。担当者と顧客との間に生じる相互関係の経緯および予定等に関連した情報は、顧客氏名Jと担当者氏名Kとの対応関係に応じ、例えば、日付と要件を含む情報Li,1,Li,2,Li,3,・・・として時系列的に順次記憶されていくことになる。
【0028】
図4は、携帯端末4aの構成について示した機能ブロック図である。この携帯端末4aは、演算用のCPU17や制御プログラム等を記憶したROM18および演算データの一時記憶等に利用されるRAM19を備えたPDA(Personal Digital Assistants)、あるいは、携帯電話等によって構成され、その入出力回路20には、顧客の顔写真を撮影するための撮影手段として機能するデジタルカメラ21と、顔写真データを除く顧客属性情報を入力するための顧客データ入力手段および任意の情報を入力するためのメモデータ入力手段として機能するキーボード22、および、ディスプレイ23と、可搬性名刺印刷手段として機能するプリンタ24が接続されている。顧客データ入力手段としては、顧客から渡された名刺から直接的に情報を取り込む可搬性のスキャナ等を利用することも可能である。また、デジタルカメラ21とプリンタ24については携帯端末4aを構成するPDAや携帯電話等と必ずしも一体である必要はなく、コード等を介して携帯端末4aに接続するものであってもよい。入出力インターフェイス25は、情報伝達回線6に接続して他の装置との間でのデータの送受信を行なうためのものである。携帯端末4aが可搬性である関係上、この入出力インターフェイス25は、情報伝達回線6と接続した基地局等との通信を行なうための無線送受信回路、あるいは、脱着式の通信カード等を含むのが一般的である。入出力インターフェイス25は、新規データ転送手段,リクエストデータ転送手段,メモデータ転送手段の一部としても機能する。
【0029】
図5は、携帯端末4aのRAM19に一時的に保持される情報の一例を示した概念図である。RAM19には、少なくとも、担当者の顔写真データを含む担当者属性情報と,顧客の顔写真データを含む顧客属性情報と,これらの担当者および顧客の相互関係に対応する履歴情報の一部が同時に一時記憶される場合があるので、それに見合った記憶容量が必要である。また、担当者が顧客を初めて訪問した際に撮影手段としてのデジタルカメラ21で撮影した顧客の顔写真データや、メモデータ入力手段として機能するキーボード22を使用して担当者が訪問時に作成した訪問メモの内容等も、顧客集中管理サーバ5への転送待ちの状態で一時的にRAM19に記憶される。なお、データ生成要求は、担当者が顧客を初めて訪問した際にデジタルカメラ21で撮影した顧客の顔写真データ等を顧客集中管理サーバ5に送信する際にRAM19内にセットされる信号であり、顧客集中管理サーバ5は、携帯端末4aからの転送データにデータ生成要求が添付されている場合に限り、図3(b)の顧客属性情報ファイルや図3(c)の履歴情報ファイルに新規のレコードを追加する。
【0030】
ここでは携帯端末4aについてのみ示しているが、携帯端末4b,4c,・・・についてもハードウェア上の構成は同様である。
【0031】
図6は、接客用端末3の構成について示した機能ブロック図である。接客用端末3は、演算用のCPU26や制御プログラム等を記憶したROM27および演算データの一時記憶等に利用されるRAM28を備えた通常のパーソナルコンピュータ、あるいは、ワークステーション等によって構成され、その入出力回路29には、ハードディスク30とキーボード31およびディスプレイ32が接続されている。入出力インターフェイス33は、情報伝達回線6に接続して他の装置との間でのデータの送受信を行なうためのもので、社内LAN等を介して顧客管理サーバ2にも接続されている。
【0032】
図7は、顧客集中管理サーバ5の構成について示した機能ブロック図である。
顧客集中管理サーバ5は演算用のCPU34や制御プログラム等を記憶したROM35および演算データの一時記憶等に利用されるRAM36を備えた通常のパーソナルコンピュータ、あるいは、ワークステーション等によって構成され、その入出力回路37に、大容量ハードディスク38とキーボード39およびディスプレイ40が接続されている。入出力インターフェイス41は、情報伝達回線6に接続して他の装置との間でのデータの送受信を行なうためのものであり、各事業所7a,7b,7c,・・・の顧客集中管理サーバ5に配備されたデータベース12に新たに記憶された担当者属性情報,顧客属性情報,履歴情報等が情報伝達回線6を介して顧客集中管理サーバ5に送り込まれ、これらのデータが大容量ハードディスク38によって集中管理されるようになっている。
【0033】
図8は、携帯端末4aに配備されたCPU17によって実行される内部処理について示したフローチャート、図9は、顧客管理サーバ2に配備されて新規レコード追加手段および履歴情報更新手段の一部さらにはメモデータ追加手段として機能するCPU8によって実行される内部処理について示したフローチャート、また、図10は、接客用端末3に配備されたCPU26によって実行される内部処理について示したフローチャートである。
【0034】
次に、図8〜図10のフローチャートを参照して名刺作成管理システム1の全体的な処理動作について詳細に説明する。
【0035】
但し、この段階では既に図3(a)に示されるような担当者属性情報ファイルが顧客管理サーバ2のデータベース12内に形成されているものとする。
【0036】
携帯端末4aのCPU17は、図8に示されるように、顧客管理サーバ2からデータを取得するためのダウンロード要求がキーボード22から入力されているか否か(ステップa1)、デジタルカメラ21による撮影が行なわれたか否か(ステップa2)、訪問メモ等のメモデータがキーボード22から入力されているか否か(ステップa3)、キーボード22から名刺印刷指令が入力されているか否か(ステップa4)、更には、顧客管理サーバ2へデータをアップロードするためのアップロード要求がキーボード22から入力されているか否か(ステップa5)といった判定処理をを繰り返し実行しながら、携帯端末4aを所持する担当者からの入力操作を待つ待機状態を維持している。
【0037】
まず、担当者が初めて顧客の下を訪問する場合、あるいは、営業上の新規開拓等の際には、この顧客に対応する顧客属性情報つまり顧客の顔写真データや顧客氏名および会社名等が顧客管理サーバ2のデータベース12に登録されていないので、担当者は、最初に、顧客の了解を得た上で、撮影手段としてのデジタルカメラ21を作動させて顧客の顔写真を撮影し、併せて、この顧客から顧客氏名や会社名等の顧客属性情報を聞き出し、顧客データ入力手段として機能するキーボード22を経由して、これらの顧客属性情報を携帯端末4aに入力することになる。
【0038】
そこで、担当者が携帯端末4aのデジタルカメラ21を操作して顧客の顔写真を撮影すると、携帯端末4aのCPU17がステップa2の判定処理でこの操作を検出し、入出力回路20を介してデジタルカメラ21から顔写真データを取り込み(ステップa10)、担当者がキーボード22を介して入力した顧客氏名や会社名等の顧客属性情報と共にRAM19に一時記憶し、RAM19内にデータ生成要求をセットする(ステップa11)。既に述べた通り、キーボード22からのテキスト入力に換えて、可搬性のスキャナ等から顧客の名刺をスキャンして顧客氏名や会社名等の顧客属性情報を入力するようにしてもよい。
【0039】
そして、担当者が携帯端末4aのキーボード22を操作してアップロード要求を入力すると、携帯端末4aのCPU17がステップa5の判定処理でこの操作を検出し、新規データ転送手段として機能する入出力インターフェイス25を介して、当該携帯端末4aを所有する担当者を特定するに足る担当者属性情報、例えば、担当者氏名と共にRAM19内のデータをアップロード要求として顧客管理サーバ2に送信する(ステップa14)。
【0040】
一方、顧客管理サーバ2のCPU8は、図9に示されるように、履歴情報更新手段の一部として機能するキーボード14を介してオペレータからのデータ入力が行なわれているか否か(ステップb1)、キーボード14によってオペレータによる担当者の書き替えが行なわれているか(ステップb2)、携帯端末4a,4b,4c,・・・からのダウンロード要求が送信されているか否か(ステップb3)、携帯端末4a,4b,4c,・・・からのアップロード要求が送信されているか否か(ステップb4)、更には、キーボード14を介してオペレータからの名刺印刷指令が入力されているか否か(ステップb5)といった判定処理をを繰り返し実行しながら、手動入力操作や他の装置からの要求の入力を待つ待機状態を維持している。
【0041】
携帯端末4aから送信されたアップロード要求は、ステップb4の判定処理によって顧客管理サーバ2のCPU8に検出され、CPU8は、このアップロード要求をRAM10に一時記憶した後、このアップロード要求にデータ生成要求がセットされているか否かを判定する(ステップb9)。
【0042】
この場合、アップロード要求にはデータ生成要求がセットされているので、ステップb9の判定結果は真となり、新規レコード追加手段として機能するCPU8は、データベース12にアクセスして、図3(b)に示されるような顧客属性情報ファイルと図3(c)に示されるような履歴情報ファイルにレコードを新たに1つずつ追加し(ステップb10)、携帯端末4aからアップロード要求の一部として送信された担当者属性情報に対応する担当者氏名を図3(a)の担当者属性ファイルから検索し、新たに追加された履歴情報ファイルの新レコードに、この担当者氏名と携帯端末4aから送信された顧客属性情報の一部である顧客氏名とを対応させて記憶すると共に、新たに追加された顧客情報ファイルの新レコードには、携帯端末4aから送信された顧客属性情報の全て、つまり、顔写真データや顧客氏名および会社名と電話番号等を一括して記憶させる(ステップb11)。なお、携帯端末4aを所有する担当者を特定するに足る担当者属性情報として担当者氏名それ自体を利用している場合には、携帯端末4aから送信された担当者属性情報に対応する担当者氏名を図3(a)の担当者属性ファイルから検索する手続は省略することができる。
【0043】
このようにして、新たな顧客との接触が生じる度に、担当者氏名と顧客氏名との対応関係が図3(c)に示されるような履歴情報ファイルに新規レコードとして追加登録され、同時に、新たに関係の生じた顧客の顔写真データや他の顧客属性情報である顧客氏名および会社名と電話番号が、図3(b)に示されるような顧客属性情報ファイルに新規レコードとして追加登録されることになる。
【0044】
従って、担当者が2回目以降に顧客を訪問する際には、顧客管理サーバ2の名刺印刷手段であるプリンタ13を利用して、データベース12に記憶されている担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報(担当者氏名や会社名および担当者の所属等)と,該担当者に対応してデータベース12に記憶されている顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する他の顧客属性情報(顧客氏名や会社名等)を用紙に印刷して名刺42を作成し、この名刺42を持って顧客の下を訪れることができる。
【0045】
具体的には、この名刺印刷に関連する処理は、オペレータが顧客管理サーバ2のキーボード14を操作し、担当者を特定するに足る担当者属性情報、例えば、担当者氏名を指定して、キーボード14からCPU8に名刺印刷指令を入力することによって達成される。
【0046】
キーボード14からの名刺印刷指令は図9におけるステップb5の判定処理によってCPU8に検出され、CPU8は、図3(a)に示されるような担当者属性情報ファイルを検索して指定の担当者氏名に対応する担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する会社名および所属等を読み込むと共に、併せて、図3(c)の履歴情報ファイルを当該担当者氏名で検索して対応する顧客氏名を特定し、この顧客氏名に基いて図3(b)に示されるような顧客属性情報ファイルを検索して指定の顧客氏名に対応する顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する会社名等を読み込み、更に、図3(c)に示されるような履歴情報ファイルを検索して指定の担当者氏名および顧客氏名に対応する履歴情報の一部、例えば、予定として書き込まれている最新の訪問の日付や訪問の要件等を読み込んで、これらの情報を併せてプリンタ13に出力し、用紙に対するプリント処理を実行する(ステップb12)。
【0047】
このようにして得られた名刺42の一例を図11(a)に示す。図11(a)中のAの領域に印刷されているのが担当者の顔写真、また、Bの領域に印刷されているのが顧客の顔写真である。そして、Cの領域には顧客氏名や顧客の会社名等の顧客属性情報が印字され、Dの領域には担当者氏名や担当者の会社名および所属や電話番号等の担当者属性情報が印字され、更に、Eの領域には訪問の日付や訪問の要件等が印字されることになる。
【0048】
担当者の顔写真データを含む担当者属性情報と顧客の顔写真データを含む顧客属性情報とが顧客管理サーバ2のデータベース12によって一元的に集中管理され、また、名刺42には担当者および顧客双方の顔写真が添付されることになるので、社外の第三者による名刺42の偽造や改竄は困難となり、名刺42の信頼性が向上する。
【0049】
ここで、訪問の日付や訪問の要件等を履歴情報ファイルに履歴情報として書き込む場合の処理について説明する。
【0050】
この書き込み処理は、具体的には、オペレータが、履歴情報更新手段の一部を構成するキーボード14によって担当者を特定するに足る担当者属性情報、例えば、担当者氏名を指定して履歴情報ファイルのレコードを特定し、更に、キーボード14から当該レコードにテキストデータを入力することによって達成される。
【0051】
履歴情報の更新に関するキーボード操作は図9におけるステップb1の判定処理によってCPU8に検出され、履歴情報更新手段の一部として機能するCPU8が、図3(c)に示されるような履歴情報ファイルを検索して指定の担当者氏名に対応する履歴情報のレコードを特定し、該当するレコードの日付と要件の欄に新規のデータフィールドを追加して、このデータフィールドにオペレータが入力した訪問の日付や訪問の要件等のテキストデータを記憶させる(ステップb6)。なお、訪問の日付や訪問の要件といった内容は記憶可能なデータの一例であり、実際に記憶させるデータはテキストデータであればどのようなものでも良く、例えば、注意事項等を記憶させることも可能であって、意味内容に関する格別の制限はない。
【0052】
これらの情報は名刺42のEの領域に印字されるので、担当者は、この名刺42を確認しながら顧客との対話を進めるといったことも可能である。
【0053】
しかし、担当者が2回目以降に顧客と接触する際に、顧客管理サーバ2のプリンタ13によって印刷された名刺42を所持することを忘れたり、あるいは、名刺42が不足したりするといったことも考えられる。
【0054】
このような場合には、担当者は、携帯端末4aと顧客管理サーバ2との間の通信を利用してデータベース12から必要なデータを取り寄せ、携帯端末4a側の可搬性名刺印刷手段であるプリンタ24を利用して名刺42を出張先で作成することもできる。
【0055】
担当者が携帯端末4aのキーボード22を操作してダウンロード要求を入力すると、携帯端末4aのCPU17が図8におけるステップa1の判定処理でこの操作を検出し、リクエストデータ転送手段として機能する入出力インターフェイス25を介して、当該携帯端末4aを所有する担当者を特定するに足る担当者属性情報、例えば、担当者氏名をダウンロード要求として顧客管理サーバ2に送信する(ステップa6)。
【0056】
携帯端末4aから送信されたダウンロード要求は図9におけるステップb3の判定処理によって顧客管理サーバ2のCPU8に検出され、CPU8は、データベース12にアクセスし、携帯端末4aからダウンロード要求として送信された担当者属性情報に対応する担当者氏名を図3(a)の担当者属性ファイルから検索して特定し、更に、図3(c)の履歴情報ファイルを当該担当者氏名に基いて検索することで当該担当者に対応する顧客氏名を特定し、このようにして特定された担当者氏名に対応する担当者属性情報つまり担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する会社名および所属等を図3(a)の担当者属性ファイルから読み込むと共に、特定された顧客氏名に対応する顧客属性情報つまり顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する会社名等を図3(b)の顧客属性ファイルから読み込み、更に、特定された担当者氏名および顧客氏名に対応する履歴情報の一部、例えば、予定として書き込まれている最新の訪問の日付や訪問の要件等を図3(c)の履歴情報ファイルから読み込んで、登録済属性情報転送手段として機能する入出力インターフェイス16を介して、これらの情報を携帯端末4aに送信する(ステップb8)。なお、携帯端末4aを所有する担当者を特定するに足る担当者属性情報として担当者氏名それ自体を利用している場合には、携帯端末4aから送信された担当者属性情報に対応する担当者氏名を図3(a)の担当者属性ファイルから検索する手続は省略することができる。
【0057】
このようにして顧客管理サーバ2から送信された情報は携帯端末4aのCPU17によって図8におけるステップa7の判定処理によって検出され、CPU17が、これらの情報をRAM19に一時記憶させることになる(ステップa8)。これらの情報は携帯端末4aの表示操作によってディスプレイ23に表示させることも可能であるので、単に情報確認のためにデータを取り寄せた場合には、必ずしも印刷の必要はない。
【0058】
ここで、名刺42が必要な場合には、担当者は、更に、携帯端末4aのキーボード22を操作してCPU17に名刺印刷指令を入力する。キーボード22からの名刺印刷指令は図8におけるステップa4の判定処理によってCPU17に検出され、CPU17がRAM19内の情報を可搬性名刺印刷手段であるプリンタ24に出力して用紙に対するプリント処理を実行することで(ステップa13)、図11(a)に示されるような名刺42を現地調達することが可能となる。
【0059】
仮に、担当者が携帯端末4aを紛失するなどして携帯端末4aが人手に渡ったような場合であっても、この携帯端末4aのプリンタ24によって印刷される名刺42には常に正規の担当者の顔写真が添付されることになるので、携帯端末4aの拾得者が名刺42を悪用することは極めて困難である。
【0060】
また、担当者と顧客とが面談する間に新たな事態が生じたり、あるいは、記憶に留めておくべき約束等が生じたりする場合もある。
【0061】
このような場合には、携帯端末4aのメモデータ入力手段として機能するキーボード22を使用して担当者が必要な事項を訪問メモとして入力し、更に、携帯端末4aと顧客管理サーバ2との間の通信を利用して訪問メモを顧客管理サーバ2に転送し、データベース12に履歴情報の一部として記憶させることも可能である。
【0062】
担当者がキーボード22を操作して訪問メモを入力すると、携帯端末4aのCPU17がステップa3の判定処理でこの操作を検出し、テキストデータからなる訪問メモの内容をRAM19に一時記憶する(ステップa12)。但し、この場合は、顧客属性情報を携帯端末4aに入力する場合とは違って、RAM19にはデータ生成要求がセットされない。
【0063】
次いで、担当者がキーボード22を操作してアップロード要求を入力すると、携帯端末4aのCPU17がステップa5の判定処理でこの操作を検出し、メモデータ転送手段として機能する入出力インターフェイス25を介して、当該携帯端末4aを所有する担当者を特定するに足る担当者属性情報、例えば、担当者氏名と共にRAM19内のデータをアップロード要求として顧客管理サーバ2に送信する(ステップa14)。
【0064】
携帯端末4aから送信されたアップロード要求は図9におけるステップb4の判定処理によって顧客管理サーバ2のCPU8に検出され、CPU8は、このアップロード要求をRAM10に一時記憶した後、このアップロード要求にデータ生成要求がセットされているか否かを判定する(ステップb9)。
【0065】
この場合、アップロード要求にはデータ生成要求がセットされていないので、ステップb9の判定結果は偽となる。従って、メモデータ追加手段として機能するCPU8は、データベース12にアクセスして、携帯端末4aからアップロード要求の一部として送信された担当者属性情報に対応する担当者氏名を図3(a)の担当者属性ファイルから検索して特定し、更に、特定された担当者氏名で図3(c)の履歴情報ファイルを検索して当該担当者に対応する履歴情報のレコードを特定し、該当するレコードの日付と要件の欄に新規のデータフィールドを追加して、このデータフィールドにアップロード要求として送信された訪問メモの内容を履歴情報の一部として記憶させる(ステップb11)。
【0066】
この際、ステップb10におけるレコードの追加処理は行なわれないので、担当者氏名と顧客氏名との対応関係を履歴情報ファイルに新たに記憶させる処理や、顧客属性情報を顧客情報ファイルに記憶させるといった処理は自動的にキャンセルされ、訪問メモの内容のみが記憶されることになる。
【0067】
新たな事態や約束といった内容は記憶可能なデータの一例であり、実際に訪問メモとして記憶させるデータはテキストデータであればどのようなものでも良い(任意の情報)。例えば、訪問の日付や訪問の要件等を訪問メモに換えて履歴情報として書き込むようにすれば、携帯端末4aにおける訪問メモの入力機能を、顧客管理サーバ2における履歴情報更新手段と実質的に同様の用途で、遠隔地から担当者自身が利用することもできる。従って、この訪問の際に決めた次回の訪問予定等を担当者自身が携帯端末4aを介してデータベース12の履歴情報ファイルに登録し、次回の訪問に際して、この情報を携帯端末4aを介してデータベース12から取り出すといったことも可能である。また、この訪問メモを雑用の備忘録として利用するようにしてもよい。
【0068】
この訪問メモの内容は履歴情報の一部であるから、携帯端末4aのリクエストデータ転送手段および可搬性名刺印刷手段としてのプリンタ24もしくは表示手段としてのディスプレイ23と、顧客管理サーバ2の登録済情報転送手段を作動させることで、前記と同様にして、任意に携帯端末4aの側で印刷もしくは表示させることができる。
【0069】
しかし、担当者が異動または退職する等して、担当者と顧客との対応関係に変化が生じるといった可能性もある。
【0070】
ここで、担当者と顧客との対応関係を書き替える場合の処理について説明する。この書き替え処理は、顧客管理サーバ2のキーボード14を介して図3(c)の履歴情報ファイルの一部をオペレータが書き替えることによって達成される。
具体的には、オペレータが、旧担当者を特定するに足る担当者属性情報と顧客を特定するに足る顧客属性情報、例えば、旧担当者氏名と顧客氏名とをキーボード14から入力すると、CPU8がステップb2の判定処理でこの操作を検出し、指定された旧担当者氏名と顧客氏名とに基いて図3(c)の履歴情報ファイルのレコードを特定し、当該レコードの先頭フィールドの旧担当者氏名に、オペレータが入力した新担当者の氏名を上書きして記憶させることで、担当者氏名の書き替えが実現される。この際、担当者属性情報ファイルや顧客属性情報ファイルに対する面倒な書き替え操作は不要であり、また、履歴情報ファイルに記憶されている日付と要件などの様々な古い履歴情報は、そのまま新担当者氏名に対応して引き継がれるので、担当者が変更となったような場合でも、新担当者への顧客の引き継ぎ作業を容易に行なうことができるメリットがある。
【0071】
担当者と顧客との対応関係を書き替えた後で顧客管理サーバ2のプリンタ13を作動させて印刷された名刺42’の一例を図11(b)に示す。顧客の顔写真と顧客氏名や顧客の会社名等の顧客属性情報は図11(a)のものと同様となり、担当者の顔写真と担当者氏名および担当者の所属や電話番号等の担当者属性情報のみが変わった名刺42’が印刷されることになる。
【0072】
次に、事業所の受付に設置した接客用端末3を利用して来客を照会する場合の処理について、図10のフローチャートを参照して説明する。
【0073】
まず、接客したオペレータが、来訪した顧客を特定するに足る顧客属性情報、例えば、顧客氏名等を特定してキーボード31からダウンロード要求を入力すると、接客用端末3のCPU26がステップc1の判定処理で、このダウンロード要求を検出する。
【0074】
ダウンロード要求を検出したCPU26は、入出力インターフェイス33を介して、照会対象となる顧客を特定するに足る顧客属性情報、例えば、顧客氏名等をダウンロード要求として顧客管理サーバ2に送信する(ステップc2)。
【0075】
接客用端末3から送信されたダウンロード要求は図9におけるステップb3の判定処理によって顧客管理サーバ2のCPU8に検出され、CPU8は、データベース12にアクセスし、接客用端末3からからダウンロード要求として送信された顧客属性情報に対応する顧客氏名を図3(b)の顧客属性ファイルから検索し、顧客属性ファイルのレコードから当該顧客属性情報が検出されて顧客氏名が特定された場合には、更に、図3(c)の履歴情報ファイルを顧客氏名に基いて検索することで照会対象の顧客を担当する担当者氏名を特定し、このようにして特定された担当者氏名に対応する担当者属性情報つまり担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する会社名および所属等を図3(a)の担当者属性ファイルから読み込むと共に、特定された顧客氏名に対応する顧客属性情報つまり顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する会社名等を図3(b)の顧客属性ファイルから読み込み、更に、特定された担当者氏名および顧客氏名に対応する履歴情報の一部、例えば、予定として書き込まれている最新の訪問の日付や訪問の要件等を図3(c)の履歴情報ファイルから読み込んで、入出力インターフェイス16を介して、これらの情報を接客用端末3に送信する(ステップb8)。
【0076】
また、照会対象となる顧客を特定するに足る顧客属性情報が顧客属性ファイルから検索されなかった場合には、この顧客の情報がデータベース12に登録されていないことを意味するので、CPU8は、これらの情報に代えてエラー信号を接客用端末3に送信する(ステップb8)。
【0077】
ステップb8の処理では、担当者の有する携帯端末4aからのダウンロード要求を受けて担当者属性情報に応じた検索処理を行なう場合と、接客用端末3からのダウンロード要求を受けて顧客属性情報に応じた検索処理を行なう場合とがあるが、内部処理の切り替えは、ダウンロード要求の送信元が携帯端末4a,4b,4c,・・・であるのか接客用端末3であるのかに応じて自動的に切り替えられる。
【0078】
このようにして顧客管理サーバ2から送信された情報もしくはエラー信号は、接客用端末3のCPU26によってステップc3の判定処理で検出され、CPU26は、適切な情報が送信されてきたのかエラー信号が返されたのかを判定する(ステップc3)。
【0079】
ここで、適切な情報が送信されてステップc3の判定結果が真となった場合には、接客用端末3のCPU26は、これらの担当者属性情報と顧客属性情報、更には、担当者氏名および顧客氏名に対応する履歴情報の一部をディスプレイ32に表示して、受付のオペレータに内容を知らせる(ステップc4)。
【0080】
従って、受付のオペレータにとっては初対面の顧客であっても、データベース12内に顧客の情報さえ登録されていれば、顧客の顔や身元の確認を容易に行なうことができ、また、この顧客を担当する担当者に連絡して直ちに担当者の呼び出しを行なうといったことも可能となる。
【0081】
一方、顧客管理サーバ2からエラー信号が返されてステップc3の判定結果が偽となった場合には、この来訪者に関連する顧客属性情報がデータベース12に登録されていないことを意味するので、接客用端末3のディスプレイ32には情報が表示されない。
【0082】
この場合、必要とあれば、受付のオペレータが来訪者の了解を得た上で、この来訪者から顧客氏名や会社名等の顧客属性情報を聞き出し、キーボード31を経由して、これらの顧客属性情報を登録することも可能である。無論、デジタルカメラを接客用端末3に配備し、顧客の顔写真データを併せて取得するようにしてもよい。
【0083】
ここで、受付のオペレータが顧客属性情報を聞き出してキーボード31から接客用端末3に入力し、キーボード31の操作でアップロード要求を入力すると、接客用端末3のCPU26がステップc5の判定処理でこの操作を検出し、入出力インターフェイス33を介して、顧客属性情報とデータ生成要求をアップロード要求として顧客管理サーバ2に送信する(ステップc6)。この際、訪問の要件等の来訪メモをキーボード31を経由して入力し、顧客属性情報と共にアップロードすることも可能である。
【0084】
顧客管理サーバ2のCPU8は、図9におけるステップb4の判定処理によって接客用端末3からのアップロード要求を検出し、このアップロード要求をRAM10に一時記憶した後、アップロード要求にデータ生成要求がセットされているか否かを判定する(ステップb9)。
【0085】
この場合、アップロード要求にはデータ生成要求がセットされているので、ステップb9の判定結果は真となり、CPU8は、データベース12にアクセスして、図3(b)に示されるような顧客属性情報ファイルと図3(c)に示されるような履歴情報ファイルにレコードを新たに1つずつ追加し(ステップb10)、接客用端末3からアップロード要求の一部として送信された顧客属性情報を新たに追加された顧客情報ファイルの新レコードに記憶させると共に、新たに追加された履歴情報ファイルの新レコードに当該顧客氏名を登録し、更に、この顧客氏名に対応させて、接客用端末3からアップロード要求の一部として送信された訪問メモの内容を履歴情報ファイルに記憶させる(ステップb11)。但し、この場合は、新たに追加された履歴情報ファイルの新レコードに顧客氏名に対応する担当者氏名は登録されない。従って、この顧客を担当する担当者が決まった段階で、顧客管理サーバ2のキーボード14を使用して、手動操作で当該レコードの先頭フィールドに担当者名を入力することになる。
【0086】
ステップb10〜ステップb11の処理では、担当者の有する携帯端末4aからのアップロード要求を受けて履歴情報ファイルの新レコードに顧客氏名と担当者氏名とを対応させて記憶する場合と、接客用端末3からのアップロード要求を受けて履歴情報ファイルの新レコードに顧客氏名のみを記憶する場合とがあるが、内部処理の切り替えは、アップロード要求の送信元が携帯端末4a,4b,4c,・・・であるのか接客用端末3であるのかに応じて自動的に切り替えることが可能である。
【0087】
無論、来訪者に格別の重要性がなければ、敢えて来訪メモを作成したり顧客属性情報を聞き出したりする必要はなく、ステップc5における受付のオペレータの判断によってステップc6の処理をスキップさせても構わない。
【0088】
ここでは主に顧客管理サーバ2を中心にして携帯端末4a,4b,4c,・・・や接客用端末3との間でデータの遣り取りを行なう場合の例について示しているが、各事業所7a,7b,7c,・・・のデータを蓄積して保存した顧客集中管理サーバ5を顧客管理サーバ2に代えて利用することによっても上記と同様の処理動作を実現することが可能である。
【0089】
顧客および担当者の顔写真データについては、携帯端末4aのプリンタ24で印刷を実行する際にCPU17の内部処理によって背景等をトリミングして顔写真のみを印刷することが可能である。また、携帯端末4aのCPU17に十分な処理能力がない場合には、顧客管理サーバ2の側で顔写真データに対するトリミング処理を実行し、背景を取り除いた顔写真データを携帯端末4a側に転送するようにしてもよい。更に、担当者属性情報ファイルや顧客属性情報ファイルに顔写真データを登録する際に顧客管理サーバ2側の処理で背景のトリミング処理を実行し、背景を取り除いた顔写真データを担当者属性情報ファイルや顧客属性情報ファイルに登録しておくようにすれば、効率の良いデータ運用が実現される。
【0090】
また、担当者や顧客が変わっても変化の生じない名刺42上の印刷事項、例えば、会社のロゴやマーク等に関しては、事業所の顧客管理サーバ2に接続された高解像度のプリンタ13で予め名刺大の用紙に印刷しておくのがよく、この用紙を使用して、現場で携帯端末4aのプリンタ24を利用して他の情報を印刷するようにすれば、無地の用紙に対してプリンタ24のみを使用してロゴやマーク等を含めた全ての情報を印刷する場合に比べ、印字品質に優れた名刺42を作成することが可能であり、また、全体として印刷されるデータの量も削減されることから、高速の印刷処理が可能となる。
【0091】
携帯端末4aに入力された顧客の顔写真データや他の顧客属性情報および訪問メモ等に関しては、必ずしも、その場で直ちに転送処理を行う必要はなく、例えば、携帯端末4aに内蔵された小型のデータ記憶媒体に纏めて保存しておき、顧客との面接等が終了した時点で、これらのデータを纏めて顧客管理サーバ2に転送するようにしてもよい。また、担当者が携帯端末4aを事業所に持ち帰った段階で、携帯端末4aと顧客管理サーバ2とをケーブルによりデータ転送可能に接続したり、あるいは、携帯端末4aのデータ記憶媒体を取り外して顧客管理サーバ2のデータ読込ユニット(ドライブ)に挿入して、これらのデータを顧客管理サーバ2に吸い上げさせるといった方式を適用することも可能である。
【0092】
【発明の効果】
本発明の名刺作成管理システムは、担当者の顔写真データを含む担当者属性情報と顧客の顔写真データを含む顧客属性情報とを顧客管理サーバのデータベースで一元的に集中管理し、特に、顔写真を含む顧客属性情報については、顧客との最初の接触時点で担当者が所持する携帯端末の撮影手段や顧客データ入力手段を利用して取得し、これらの情報を直ちに顧客管理サーバに転送するようにしているので、社外の第三者による名刺の偽造や改竄が困難となって名刺の信頼性が向上する。
また、2回目以降の顧客との接触では、顧客管理サーバの名刺印刷手段を利用して担当者の顔写真データを含む担当者属性情報と顧客の顔写真データを含む顧客属性情報とを印刷した名刺を作成し、この名刺を持った担当者が顧客の下を訪れるようにしているので、担当者および顧客の双方で相手の身元を的確に確認することができるようになり、名刺を悪用した身分の偽り等を排除した適切な名刺交換が行なわれるようになる。特に、ホームヘルパーを必要とするような高齢者とホームヘルパーとの相互確認、金銭関連でのトラブルが想定されるような営業活動においては、安全と相互信頼の確保のために有用であり、高齢化時代の訪問型ビジネスにおいても高齢の顧客の記憶力の補助等に役立つ。
しかも、担当者および顧客の双方の顔写真が名刺に添付されるため、接触が希薄で顔を覚えることが難しいような顧客あるいは担当者に対しても、適切な相互関係を維持することができるようになる。
【0093】
更に、携帯端末を利用して顧客管理サーバと接続することによりデータベースのデータを携帯端末の可搬性名刺印刷手段から印刷することができるので、担当者が顧客と接触する際に名刺を所持することを忘れた場合、あるいは、名刺が不足したような場合であっても、必要となる名刺を出先にて容易に調達することができる。
また、仮に、担当者が所有する携帯端末を紛失するなどして携帯端末が人手に渡ったような場合であっても、この携帯端末の可搬性名刺印刷手段によって印刷される名刺には常に正規の担当者の顔写真が添付されることになるので、携帯端末の拾得者による名刺の悪用も効果的に防止することができる。
【0094】
更に、担当者と顧客に関連する履歴情報をデータベースに記憶できるようにすると共に、少なくとも履歴情報の一部、例えば、顧客と担当者との間に生じる相互関係の経緯や両者間の約束に基く予定等を顧客管理サーバの名刺印刷手段を利用して名刺に印刷できるようにしているので、担当者は、予め履歴情報として予定等を書き込んでおくようにすることで、この名刺を確認しながら顧客との対話を進めることが可能となる。
特に、高齢の顧客を相手に過去の履歴を繰り返し説明する必要が生じたような場合に便利であり、また、社会的な責任を負うことが困難な高齢の顧客が不適切な契約を結んでトラブルが生じたような場合であっても、その家族や担当者が履歴情報を過去に遡って検証することで、問題を適切に決着させることが可能となる。
【0095】
しかも、このような履歴情報の一部は、携帯端末を用いて顧客管理サーバと接続することにより、携帯端末側の可搬性名刺印刷手段を利用して名刺を印刷することによっても取得することができるので、担当者が名刺を所持することを忘れたような場合であっても、担当者が必要とする情報、例えば、顧客との間に生じる相互関係の経緯や両者間の約束に基く予定等を、出先にて容易に確認することができる。
【0096】
また、訪問先で新たに生じた事態、あるいは、記憶に留めておくべきこと等(具体的には任意のテキストデータ等)を携帯端末のメモデータ入力手段を利用して入力することで顧客管理サーバのデータベースに履歴情報の一部として記憶させることができるので、この履歴情報を備忘録として活用することができ、しかも、この履歴情報を携帯端末を利用してデータベースから取り寄せて名刺に印刷することもできるので、担当者の所在地に関わりなく備忘録としての履歴情報を容易に確認することができる。
【0097】
更に、顧客管理サーバとの間でデータの送受信が可能な接客用端末を配備し、顧客を特定するに足る顧客属性情報を接客用端末に入力することにより、この顧客属性情報に対応してデータベースに記憶されている顧客の顔写真データや他の顧客属性情報、更には,この顧客に対応してデータベースに記憶されている担当者の顔写真データや担当者属性情報をも接客用端末のディスプレイに可視表示するようにしているので、顧客側からの訪問があった場合でも、受付に配備した接客端末により顧客の真贋判定や身元の確認を容易に行なうことができ、同時に、担当者との対応関係も容易に把握されるので、担当者の呼び出し等も直ちに行なうことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の名刺作成管理システムの構成の概略について示した機能ブロック図である。
【図2】同実施形態の名刺作成管理システムの一部を構成する顧客管理サーバの構成について示した機能ブロック図である。
【図3】同実施形態の顧客管理サーバに接続されたデータベースに記憶される情報の概要について一例を挙げて示した概念図であり、図3(a)では担当者属性情報を記憶する担当者属性情報ファイルについて、図3(b)では顧客属性情報を記憶する顧客属性情報ファイルについて、また、図3(c)では履歴情報を記憶する履歴情報ファイルについて示している。
【図4】同実施形態の名刺作成管理システムの一部を構成する携帯端末の構成について示した機能ブロック図である。
【図5】携帯端末のRAMに一時的に保持される情報の一例を示した概念図である。
【図6】同実施形態の名刺作成管理システムの一部を構成する接客端末の構成について示した機能ブロック図である。
【図7】同実施形態の名刺作成管理システムの一部を構成する顧客集中管理サーバの構成について示した機能ブロック図である。
【図8】携帯端末に配備されたCPUによって実行される内部処理について示したフローチャートである。
【図9】顧客管理サーバに配備されたCPUによって実行される内部処理について示したフローチャートである。
【図10】接客用端末に配備されたCPUによって実行される内部処理について示したフローチャートである。
【図11】本実施形態の顧客管理サーバまたは携帯端末によってプリントされた名刺の印刷内容について示した概念図で、図11(a)では担当者が変わる前の名刺の状況を、また、図11(b)では担当者が変わった後の名刺の状況について示している。
【符号の説明】
1 名刺作成管理システム
2 顧客管理サーバ
3 接客用端末
4a,4b,4c 携帯端末
5 顧客集中管理サーバ
6 情報伝達回線
7a,7b,7c 事業所
8 CPU(新規レコード追加手段,履歴情報更新手段の一部,メモデータ追加手段)
9 ROM
10 RAM
11 入出力回路
12 データベース
13 プリンタ(名刺印刷手段)
14 キーボード(履歴情報更新手段の一部)
15 ディスプレイ
16 入出力インターフェイス(登録済属性情報転送手段の一部)
17 CPU
18 ROM
19 RAM
20 入出力回路
21 デジタルカメラ(撮影手段)
22 キーボード(顧客データ入力手段,メモデータ入力手段)
23 ディスプレイ
24 プリンタ(可搬性名刺印刷手段)
25 入出力インターフェイス(新規データ転送手段,リクエストデータ転送手段,メモデータ転送手段)
26 CPU
27 ROM
28 RAM
29 入出力回路
30 ハードディスク
31 キーボード
32 ディスプレイ
33 入出力インターフェイス
34 CPU
35 ROM
36 RAM
37 入出力回路
38 大容量ハードディスク
39 キーボード
40 ディスプレイ
41 入出力インターフェイス
42,42’ 名刺

Claims (6)

  1. 担当者の顔写真データを含む担当者属性情報と,顧客の顔写真データを含む顧客属性情報とを記憶するデータベースを有する顧客管理サーバと、前記顧客管理サーバとの間でデータの送受信が可能な携帯端末とを備えた名刺作成管理システムであって、
    前記携帯端末には、顧客の顔写真を撮影するための撮影手段と、この顧客に関連する他の顧客属性情報を入力するための顧客データ入力手段と、前記撮影手段で撮影された顧客の顔写真データと,前記顧客データ入力手段で入力された前記他の顧客属性情報と,当該携帯端末を所有する担当者を特定するに足る担当者属性情報を前記顧客管理サーバに送信する新規データ転送手段を配備すると共に、前記顧客管理サーバには、前記携帯端末の新規データ転送手段から送信された顧客の顔写真データおよび前記他の顧客属性情報を該携帯端末から送信された担当者属性情報に対応させて前記データベースに記憶させる新規レコード追加手段と、前記データベースに記憶されている担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報と,該担当者に対応して前記データベースに記憶されている顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する他の顧客属性情報を用紙に印刷する名刺印刷手段とを設けたことを特徴とする名刺作成管理システム。
  2. 前記携帯端末には、当該携帯端末を所有する担当者を特定するに足る担当者属性情報を前記顧客管理サーバに送信するリクエストデータ転送手段と、前記顧客管理サーバから送信された担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報と,顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する他の顧客属性情報を用紙に印刷する可搬性名刺印刷手段を配備すると共に、
    前記顧客管理サーバには、前記携帯端末のリクエストデータ転送手段から送信された担当者属性情報に対応して前記データベースに記憶されている担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報と,該担当者に対応して前記データベースに記憶されている顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する他の顧客属性情報を前記携帯端末に送信する登録済属性情報転送手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の名刺作成管理システム。
  3. 担当者の顔写真データを含む担当者属性情報と,顧客の顔写真データを含む顧客属性情報と,前記担当者と前記顧客との間に生じる相互関係の経緯および予定を含む履歴情報とを記憶するデータベースを有する顧客管理サーバと、前記顧客管理サーバとの間でデータの送受信が可能な携帯端末とを備えた名刺作成管理システムであって、
    前記携帯端末には、顧客の顔写真を撮影するための撮影手段と、この顧客に関連する他の顧客属性情報を入力するための顧客データ入力手段と、前記撮影手段で撮影された顧客の顔写真データと,前記顧客データ入力手段で入力された前記他の顧客属性情報と,当該携帯端末を所有する担当者を特定するに足る担当者属性情報を前記顧客管理サーバに送信する新規データ転送手段を配備すると共に、前記顧客管理サーバには、前記携帯端末の新規データ転送手段から送信された顧客の顔写真データおよび前記他の顧客属性情報を該携帯端末から送信された担当者属性情報に対応させて前記データベースに記憶させる新規レコード追加手段と、前記データベースの履歴情報に対してデータの書き込みを行なうための履歴情報更新手段と、前記データベースに記憶されている担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報と,該担当者に対応して前記データベースに記憶されている顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する他の顧客属性情報と,該担当者および該顧客に対応して前記データベースに記憶されている前記履歴情報の少なくとも一部を用紙に印刷する名刺印刷手段とを設けたことを特徴とする名刺作成管理システム。
  4. 前記携帯端末には、当該携帯端末を所有する担当者を特定するに足る担当者属性情報を前記顧客管理サーバに送信するリクエストデータ転送手段と、前記顧客管理サーバから送信された担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報と,顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する他の顧客属性情報と,該担当者および該顧客に対応する履歴情報を用紙に印刷する可搬性名刺印刷手段を配備すると共に、
    前記顧客管理サーバには、前記携帯端末のリクエストデータ転送手段から送信された担当者属性情報に対応して前記データベースに記憶されている担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報と,該担当者に対応して前記データベースに記憶されている顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する他の顧客属性情報と,該担当者および該顧客に対応して前記データベースに記憶されている前記履歴情報の少なくとも一部を前記携帯端末に送信する登録済情報転送手段を設けたことを特徴とする請求項3記載の名刺作成管理システム。
  5. 前記携帯端末には、任意の情報を入力するためのメモデータ入力手段と、前記メモデータ入力手段で入力された任意の情報と,当該携帯端末を所有する担当者を特定するに足る担当者属性情報を前記顧客管理サーバに送信するメモデータ転送手段を配備すると共に、
    前記顧客管理サーバには、前記携帯端末のメモデータ転送手段から送信された担当者属性情報に対応させて前記任意の情報を前記データベースに履歴情報の一部として記憶させるメモデータ追加手段を設けたことを特徴とする請求項4記載の名刺作成管理システム。
  6. 前記顧客管理サーバとの間でデータの送受信が可能な接客用端末を配備し、顧客を特定するに足る顧客属性情報を該接客用端末に入力することにより、この顧客属性情報に対応して前記データベースに記憶されている顧客の顔写真データおよび該顧客に関連する他の顧客属性情報と,該顧客に対応して前記データベースに記憶されている担当者の顔写真データおよび該担当者に関連する他の担当者属性情報を該接客用端末のディスプレイに可視表示することを特長とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項4または請求項5の何れか一項に記載の名刺作成管理システム。
JP2003029755A 2003-02-06 2003-02-06 名刺作成管理システム Pending JP2004240757A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003029755A JP2004240757A (ja) 2003-02-06 2003-02-06 名刺作成管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003029755A JP2004240757A (ja) 2003-02-06 2003-02-06 名刺作成管理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004240757A true JP2004240757A (ja) 2004-08-26

Family

ID=32956844

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003029755A Pending JP2004240757A (ja) 2003-02-06 2003-02-06 名刺作成管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004240757A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016511471A (ja) * 2013-02-22 2016-04-14 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 携帯端末に対する動作関連入力によって複数個のオブジェクトの表示を制御する方法及び携帯端末

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016511471A (ja) * 2013-02-22 2016-04-14 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 携帯端末に対する動作関連入力によって複数個のオブジェクトの表示を制御する方法及び携帯端末
US10775896B2 (en) 2013-02-22 2020-09-15 Samsung Electronics Co., Ltd. Method for controlling display of multiple objects depending on input related to operation of mobile terminal, and mobile terminal therefor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7831141B2 (en) Mobile device with integrated photograph management system
JP4552632B2 (ja) 携帯機器
WO2005101261A1 (ja) 出席管理システム
JP2004102707A (ja) 情報照会システム、サーバ、プログラム及び記録媒体
JP4517889B2 (ja) 会員認証システムとサーバ、携帯端末、情報確認端末、会員認証方法とプログラム及びプログラム記録媒体
US20090094290A1 (en) Document management server, mobile terminal and document management system
JP4564034B2 (ja) 営業支援システム、営業支援方法及び営業支援プログラム
JP2009129239A (ja) 異動情報通知装置、異動情報通知方法、およびプログラム
JP2011243150A (ja) 顧客管理システム、本部サーバ、店舗端末、プログラム及び記録媒体
JP2002007409A (ja) 識別子管理システムおよびそのアクセス管理方法ならびに記憶媒体
JP6328867B1 (ja) 名刺情報管理システム及び名刺情報管理プログラム
JP2006331115A (ja) 介護実績管理方法、介護実績管理システム、コンピュータプログラム、プログラム格納媒体
JP2004240757A (ja) 名刺作成管理システム
JP2005327180A (ja) 共用物品情報管理システム,方法,管理サーバおよびプログラム
US8874039B2 (en) Method of operating a mobile telecommunication terminal
JP2007280309A (ja) 非接触icカード組込携帯電話を利用した自動日記作成システム
JP6308707B1 (ja) 名刺情報管理システム
JP2004240676A (ja) 名刺管理システムと名刺管理プログラム
JP2006209183A (ja) 名刺情報管理サーバと名刺情報管理端末と名刺情報管理プログラムと記録媒体と名刺情報管理方法
JP6376716B1 (ja) 名刺情報管理システム及び名刺情報管理プログラム
JP3244275U (ja) 賞味期限日付管理システム
JP2004192255A (ja) 営業支援システムと営業支援プログラムと端末装置
JP2007094692A (ja) 離着席管理システム
US20190272416A1 (en) Improved delivery and automation of pre-stored data to an OCR acquired endpoint by various electronic transmission mediums from a mobile electronic device.
JP2009177384A (ja) コールセンタシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060620

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061017