JP2004240655A - コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、通信端末、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが所望するコンテンツを任意の移動装置において使用可能とさせる通信システムを提供することを目的とする。
【解決手段】コンテンツサーバ70から車載装置50へコンテンツが送信される。管理サーバ10から携帯電話機40へ、ユーザにより所望される暗号キーデータが送信される。携帯電話機40から車載装置50へ暗号キーデータが送信される。車載装置50にて、暗号キーデータが用いられてコンテンツが復号され、当該コンテンツが再生される。
【選択図】 図1
【解決手段】コンテンツサーバ70から車載装置50へコンテンツが送信される。管理サーバ10から携帯電話機40へ、ユーザにより所望される暗号キーデータが送信される。携帯電話機40から車載装置50へ暗号キーデータが送信される。車載装置50にて、暗号キーデータが用いられてコンテンツが復号され、当該コンテンツが再生される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体においてコンテンツの使用を可能とさせる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両に搭載された車載装置にコンテンツをダウンロードし、車内におけるコンテンツの使用を可能とさせる技術が開発されている。このような技術については、例えば特許文献1に記載されている。特許文献1に記載される技術の構成は、以下のようになっている。音楽データ(コンテンツ)を提供するコンテンツサーバは、コンテンツを衛星へ送信する送信局と専用線を介して通信する。衛星は、送信されたコンテンツを当該衛星のサービスエリア内に送信する。衛星のサービスエリア内には、ガソリンスタンドなどに設置された基地局があり、基地局内には、衛星から送信されたコンテンツを記憶するGSサーバがある。GSサーバは、コンテンツサーバとインターネットを介して通信するとともに、車に搭載された車載装置と無線LANを介して通信する。また、コンテンツサーバは、インターネットを介して携帯電話機とも通信する。
このような構成において、ユーザが、車に乗って、上述のGSサーバを備えるガソリンスタンドに入り、ここで携帯電話機を用いて所望するコンテンツ及びガソリンスタンドに関する情報をコンテンツサーバへ送信させる。この情報を受信したコンテンツサーバは、このユーザの課金を行うとともに、復号鍵と予め登録された車載装置の機器IDとをGSサーバへ送信する。更に、コンテンツサーバは、「ダウンロード可能です」というメッセージを携帯電話機へ送信する。このメッセージに応答してユーザは、ガソリンスタンドの店員に、所望するコンテンツのダウンロードを依頼する。この店員により当該コンテンツのダウンロードを指示されたGSサーバは、当該コンテンツをメモリに既に記憶している場合、当該コンテンツを上述の復号鍵を用いて復号し、これを上述の機器IDを用いて暗号化し、車載装置へ送信する。車載装置は、自己の機器IDを用いて暗号化されたコンテンツを復号し、ユーザからの再生(使用)指示により、このコンテンツを使用する。なお、GSサーバが、ユーザに所望されるコンテンツをメモリに記憶していない場合、店員からの更なる指示により、当該コンテンツの送信要求をコンテンツサーバへ送信する。コンテンツサーバは、送信要求のあったコンテンツを暗号化し、これを送信局、衛星、基地局を介してGSサーバに送信する。そして、GSサーバは、受信したコンテンツを上述と同様にして、車載装置へ送信する。
この技術によれば、ユーザは所望するコンテンツを車内で使用することが可能となる。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−244874号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載された技術においては、車載装置の機器IDを用いてコンテンツが暗号化されるため、当該機器IDを有する車載装置が搭載された車内でのみ当該コンテンツの使用が可能となる。従って、例えば、ユーザが自分の所有する車の車載装置の機器IDを予め登録している場合、レンタカーや他人の車の車内では、所望するコンテンツを使用することができない。
【0005】
そこで、本発明は、上述の問題点を鑑みなされたもので、ユーザが所望するコンテンツを任意の移動装置において使用可能とさせる通信システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、第1のサーバ装置が、キー情報を用いた場合にのみ再生又は実行可能となるコンテンツを記憶する第1のコンテンツ記憶手段と、前記第1のコンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツを、任意の場所に移動可能な移動体に備えられる移動装置へ送信するコンテンツ送信手段とを備え、第2のサーバ装置が、前記キー情報を記憶するキー情報記憶手段と、通信端末から要求された前記キー情報を前記キー情報記憶手段から読み出し、当該キー情報を前記通信端末へ送信するキー情報送信手段とを備え、前記通信端末が、ユーザからの指示より、前記第2のサーバ装置へ前記キー情報を要求するキー情報要求手段と、前記キー情報送信手段により送信されたキー情報を受信し、当該キー情報を前記移動装置へ送信するキー情報送受信手段とを備え、前記移動装置が、前記コンテンツ送信手段により送信されたコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、前記コンテンツ受信手段により受信されたコンテンツを記憶する第2のコンテンツ記憶手段と、前記キー情報送受信手段により送信されたキー情報を受信するキー情報受信手段と、前記キー情報受信手段により受信されたキー情報を用いて、前記第2のコンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツを再生又は実行可能とする解除手段とを備えることを特徴とするコンテンツ配信システムを提供する。
【0007】
また、本発明は、キー情報を用いた場合にのみ再生又は実行可能となるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段を有する第1のサーバ装置が、前記コンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツを、任意の場所に移動可能な移動体に備えられる移動装置へ送信するコンテンツ送信過程を備え、前記キー情報を記憶するキー情報記憶手段を有する第2のサーバ装置が、通信端末から要求された前記キー情報を前記キー情報記憶手段から読み出し、当該キー情報を前記通信端末へ送信するキー情報送信過程を備え、前記通信端末が、ユーザからの指示より、前記キー情報を前記第2のサーバ装置へ要求するキー情報要求過程と、前記キー情報送信過程により送信されたキー情報を受信し、当該キー情報を移動装置へ送信するキー情報送受信過程とを備え、前記移動装置が、前記コンテンツ送信過程により送信されたコンテンツを受信するコンテンツ受信過程と、前記コンテンツ受信過程により受信されたコンテンツをメモリに記憶させるコンテンツ記憶過程と、前記キー情報送受信過程により送信されたキー情報を受信するキー情報受信過程と、前記キー情報受信過程により受信されたキー情報を用いて、前記メモリに記憶されたコンテンツを再生又は実行可能とする解除過程とを備えることを特徴とするコンテンツ配信方法を提供する。
【0008】
また、本発明は、ユーザからの指示より、キー情報を用いた場合にのみ再生又は実行可能となるコンテンツに対するキー情報を記憶するサーバ装置へ前記キー情報を要求するキー情報要求手段と、前記キー情報要求手段により要求された前記キー情報を前記サーバ装置から受信するキー情報受信手段と、任意の場所に移動可能な移動体に備えられ且つ前記コンテンツを記憶し且つ前記キー情報を用いて前記コンテンツを再生又は実行可能とする移動装置に、前記キー情報受信手段により受信されたキー情報を送信するキー情報送信手段と備えることを特徴とする通信端末を提供する。
【0009】
また、本発明は、コンピュータを、ユーザからの指示より、キー情報を用いた場合にのみ再生又は実行可能となるコンテンツに対するキー情報を記憶するサーバ装置へ前記キー情報を要求するキー情報要求手段、前記キー情報要求手段により要求された前記キー情報を前記サーバ装置から受信するキー情報受信手段、任意の場所に移動可能な移動体に備えられ且つ前記コンテンツを記憶し且つ前記キー情報を用いて前記コンテンツを再生又は実行可能とする移動装置に、前記キー情報受信手段により受信されたキー情報を送信するキー情報送信手段として機能させるためのプログラムを提供する。
【0010】
また、本発明は、上述のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0011】
本発明によれば、キー情報を用いた場合にのみ再生又は実行可能となるコンテンツが、第1のサーバ装置から、任意の場所に移動可能な移動体に備えられる移動装置へ送信され、当該移動装置に記憶される。一方、ユーザからの指示によって、第2のサーバ装置から通信端末へ当該コンテンツに対するキー情報が送信され、通信端末から移動装置へ当該キー情報が送信される。そして、移動装置において当該キー情報が用いられて当該コンテンツが再生又は実行されることにより、ユーザは、任意の移動装置において、任意の場所や任意のタイミングで、所望するコンテンツを使用することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において共通する部分には、同一の符号が付されている。
[第1実施形態]
(1.構成)
<通信システム1の構成>
図1は、本実施形態に係る通信システム1の構成を示すブロック図である。
移動パケット通信網30は、当該移動パケット通信網30に収容される携帯電話機40に対して、パケット通信サービスを提供する通信網である。この移動パケット通信網30は、ゲートウェイサーバ31と基地局32とを有する。ゲートウェイサーバ31は、移動パケット通信網30とインターネット20との間におけるデータの授受を中継する。基地局32は、移動パケット通信網30の通信サービスエリア内に多数設置されている。携帯電話機40は、基地局32がカバーする無線セルに在圏しているとき、この基地局32と無線通信を行うことができる。
また、携帯電話機40は、インターネット20及び移動パケット通信網30を介して管理サーバ10と通信を行う一方、近距離無線通信路を介して車載装置50と通信を行う。車載装置50は、ユーザの乗車する車両に搭載され、無線LAN(Local Area Network)60を介してコンテンツサーバ70と通信を行う。コンテンツサーバ70は、例えば、レストランや、ガソリンスタンド、コンビニエンスショップ、ドライブスルーショップなどの、人が車両を用いて立ち寄る場所に設置される。
【0013】
なお、車載装置50とコンテンツサーバ70との間の通信における帯域は、管理サーバ10と携帯電話機40との間の通信における帯域より広い。このようにしている理由としては、例えば、車載装置50がコンテンツサーバ70と通信を行うことができる期間は車載装置50が無線LAN60に無線接続可能なエリア内に存在する期間に限られ、このエリアは移動パケット通信網30の通信サービスエリアよりも遥かに狭い、ということが挙げられる。もちろん、エリアの広狭に関わらず、車載装置50とコンテンツサーバ70との通信に要求されるスループットがより低い状況下では当該通信における帯域をより狭くしてもよい。
また、以降に述べる機能を実現するための構成を除いて、管理サーバ10及びコンテンツサーバ70はそれぞれ一般的なサーバコンピュータと同様の構成を有し、携帯電話機40及び車載装置50はそれぞれ一般的なクライアントコンピュータと同様の構成を有する。
【0014】
<コンテンツサーバ70の構成>
コンテンツサーバ70は、音楽データと動画データとを含む映画ファイルや、ゲームソフトウェアなどのコンテンツを記憶している。コンテンツは、暗号キーによって予め暗号化されている。なお、コンテンツサーバ70は、図2に示されるように、コンテンツと、当該コンテンツを識別するためのコンテンツIDと、当該コンテンツ名を示す名称データとを対応付けて記憶している。説明の便宜上、以下では、コンテンツと当該コンテンツに対応するコンテンツIDと当該コンテンツに対応するコンテンツ名を示す名称データをまとめてコンテンツ群という。コンテンツサーバ70は、無線LAN60を介して通信可能なエリア内の車載装置50と通信を行い、記憶しているコンテンツ群を全て当該車載装置50へ送信する。なお、コンテンツ群は、例えば、記憶媒体を用いて又は衛星などの任意の通信手段を用いてコンテンツサーバ70に渡され、記憶される。
【0015】
<管理サーバ10の構成>
管理サーバ10は、認証テーブル10aと、課金テーブル10bと、コンテンツ管理テーブル10cとを記憶している。図3に示されるように、認証テーブル10aには、通信システム1を利用するユーザのユーザIDと、当該ユーザのパスワードのデータとが対応付けられて格納されている。また、図4に示されるように、課金テーブル10bには、ユーザに対してコンテンツ購入に係る課金を行うための課金データがユーザIDと対応付けられて格納されている。また、図5に示されるように、コンテンツ管理テーブル10cには、コンテンツIDと、名称データと、コンテンツの価格を示す価格データと、コンテンツを復号するための暗号キーを示す暗号キーデータとが対応付けられて格納されている。
【0016】
また、管理サーバ10は、上述の各テーブルを用いて以下の機能を実現する。
管理サーバ10は、携帯電話機40からユーザID及びパスワードのデータを受信すると、これらのデータが対応付けられて認証テーブル10aに格納されているか否かを判定する。対応付けられて格納されていると判定した場合には、当該ユーザを認証する。そして、当該携帯電話機40から送信されるコンテンツの購入要求を示すメッセージを受信する。このメッセージには、購入要求されたコンテンツのコンテンツIDが含まれている。当該メッセージを受信した管理サーバ10は、当該メッセージに含まれているコンテンツIDに基づいて、コンテンツ管理テーブル10cを参照し、当該コンテンツの価格データ及び暗号キーデータを読み出す。次いで、上述のユーザIDに基づいて、課金テーブル10bを参照し、当該ユーザIDに対応する課金データと、コンテンツの価格データとを用いて、当該ユーザに対するコンテンツ購入に係る課金処理を行う。その後、コンテンツID及び当該コンテンツIDに対応付けられた暗号キーデータ(以下、暗号キー群という)を当該メッセージへの応答として携帯電話機40へ送信する。
【0017】
<携帯電話機40の構成>
携帯電話機40は、一般的な携帯電話機と同様の構成を有している。そのため、以下では、携帯電話機40の本発明に係る構成のみについて、図7を参照して説明する。
無線通信部401は、アンテナ401aを備え、基地局32との間で行われる無線通信を制御する。近距離無線通信部404は、図示しないアンテナを備え、車載装置50との間で行われる近距離無線通信を制御する。
記憶部406は、ROM407と、RAM408と、EEPROM(Electrically Erasable Programmable−ROM)から構成される不揮発性メモリ409とを有している。
CPU400は、記憶部406に記憶されている各種プログラムを実行することにより、装置各部の制御を行なう。ROM407には、CPU400に以下の機能を実現させるためのプログラムが記憶されている。
CPU400は、当該携帯電話機40と車載装置50との距離が近距離無線通信部404を介して通信可能な範囲にあるとき、操作入力部402におけるユーザから指示に従い、車載装置50に記憶されているコンテンツの一覧を示すリストデータの送信を車載装置50に指示し、この指示に従って車載装置50から送信されてきたリストデータを受信し、このリストデータに従ってコンテンツの一覧を液晶表示部405に表示させる。なお、リストデータには、図6に示されるように、コンテンツIDとコンテンツ名データとが含まれている。
また、CPU400は、ユーザID及びパスワードの入力を促すユーザインターフェイスや、上記リストデータに示されるコンテンツの中から所望のコンテンツを選択することを促すユーザインターフェイスをユーザに提供する。更に、CPU400は、操作入力部402にて入力されたユーザID及びパスワードのデータを管理サーバ10へ送信し、選択されたコンテンツの購入要求を示すメッセージを管理サーバ10へ送信し、このメッセージに応答して管理サーバ10から送信される暗号キー群を受信する。また、CPU400は、ユーザからの指示に従い、管理サーバ10から受信した暗号キー群を車載装置50へ送信する。
【0018】
<車載装置50の構成>
車載装置50は、コンテンツサーバ70から送信されたコンテンツ群(図2参照)を受信しこれを記憶する機能を有している。また、携帯電話機40からの指示に従い、上記リストデータ(図6参照)を携帯電話機40へ送信する機能を有している。更に、携帯電話機40から送信された暗号キー群を受信する機能を有している。また、受信した暗号キー群に含まれるコンテンツIDを用いて、当該車載装置50に記憶されている当該コンテンツIDに対応付けられたコンテンツを読み出し、当該暗号キー群に含まれる暗号キーデータを用いて当該コンテンツを復号する機能を有している。また、復号されたコンテンツの再生又は実行指示の入力を促すユーザインターフェイスをユーザに提供する機能と、復号されたコンテンツの再生又は実行指示が入力されると、当該コンテンツを読み出し、これを再生又は実行する機能を有している。
【0019】
(2.動作)
次に、本実施形態に係る動作について説明する。図8は、本実施形態に係るコンテンツサーバ70、車載装置50、携帯電話機40、管理サーバ10の動作の流れを示すシーケンスチャートである。
<車載装置50のコンテンツ取得動作>
まず、車載装置50がコンテンツを取得する動作について説明する。
ユーザの乗車している車両が、コンテンツサーバ70の設置されているガソリンスタンドに接近したとする。すると、コンテンツサーバ70と当該車両に搭載される車載装置50との通信が可能な状態となり、コンテンツサーバ70に記憶されているコンテンツ群がコンテンツサーバ70から車載装置50へ送信される(ステップS10)。車載装置50は、このように送信されたコンテンツ群を記憶する。
【0020】
<暗号キーデータ取得動作>
次に、携帯電話機40及び車載装置50が暗号キーデータを取得する動作について説明する。
ユーザが携帯電話機40を車載装置50に近づけて、携帯電話機40と車載装置50との通信が可能な状態にさせる。その後、携帯電話機40の操作入力部402を操作して、車載装置50に対してリストデータ(図6参照)を要求する指示入力を行うと、携帯電話機40のCPU400は、近距離無線通信部404を介して車載装置50へリストデータの要求を示すメッセージを送信し(ステップS11)、このメッセージに従った車載装置50から当該リストデータを受信する(ステップS12)。その後、リストデータの受信が完了した旨のメッセージを液晶表示部405に表示させる。
【0021】
次いで、このメッセージを見たユーザは、携帯電話機40の操作入力部402を操作して、管理サーバ10へのアクセスを指示入力を行うと、携帯電話機40のCPU400は、管理サーバ10との通信を開始する。そして、管理サーバ10から送信された認証ページ(図9参照)を液晶表示部405に表示させる。ユーザ当該ページにてユーザID及びパスワードを入力すると、CPU400は、入力されたユーザID及びパスワードを管理サーバ10へ送信する(ステップS13)。
【0022】
管理サーバ10は、送信されたユーザID及びパスワードが認証テーブル10a(図3参照)に対応付けられて格納されているか否かを判定する。この判定結果が肯定的である場合、当該ユーザを認証し、当該ユーザからのコンテンツ購入希望を受け付ける旨の認証メッセージを携帯電話機40へ送信する(ステップS14)。
【0023】
携帯電話機40のCPU400は、認証メッセージを受信すると、車載装置50から受信した上述のリストデータに示されるコンテンツ名の一覧(図10参照)を液晶表示部405に表示させる。そして、ユーザが、表示されるコンテンツ名の中から所望するコンテンツ(ここでは、映画ファイルとする)のコンテンツ名(ここでは、「MOVIE1」とする)を選択入力すると、CPU400は、当該コンテンツ名を有するコンテンツの購入希望を示すメッセージを管理サーバ10へ送信する(ステップS15)。なお、このメッセージには、当該コンテンツの名称データ(「MOVIE1」)とコンテンツID(「C0001」)とが含まれている。
【0024】
このメッセージを受信した管理サーバ10は、コンテンツ購入の確認を促すメッセージを携帯電話機40へ送信する。このメッセージを受信した携帯電話機40のCPU400は、「コンテンツ「MOVIE1」の購入を希望しますか」というメッセージ(図11参照)を液晶表示部405に表示させる。そして、ユーザがこのメッセージに了承する旨の指示入力を行うと、CPU400はコンテンツの購入希望を肯定する旨のメッセージを管理サーバ10へ送信する。
【0025】
管理サーバ10は、このメッセージを受信すると、当該コンテンツのコンテンツIDに基づいて、コンテンツ管理テーブル10c(図5参照)を参照し、当該コンテンツIDに対応付けられた当該コンテンツの価格のデータと、暗号キーデータとを読み出す。次いで、当該ユーザのユーザIDに基づいて、課金テーブル10b(図4参照)を参照し、当該ユーザIDに対応する課金データとコンテンツ管理テーブル10cから読み出したコンテンツの価格のデータとを用いて、当該ユーザに対するコンテンツ購入に係る課金処理を行う(ステップS16)。そして、コンテンツ管理テーブル10cから読み出した暗号キーデータを当該暗号キーデータに対応付けられたコンテンツIDと共に携帯電話機40へ送信する(ステップS17)。
【0026】
携帯電話機40のCPU400は、暗号キーデータ及び当該暗号キーデータに対応付けられたコンテンツID(暗号キー群)を受信すると、暗号キーデータを受信した旨及びこの暗号キーデータを車載装置50へ送信することを促す旨のメッセージ(図12参照)を液晶表示部405に表示させる。このメッセージを見たユーザが、携帯電話機40と車載装置50との通信が可能な状態にさせた後、操作入力部402を操作して、暗号キーデータを車載装置50へ送信する指示入力を行うと、CPU400は、当該暗号キー群を車載装置50へ送信する(ステップS18)。
【0027】
車載装置50は、暗号キー群を受信すると、当該暗号キー群に含まれるコンテンツIDを用いて、当該車載装置50に記憶されている当該コンテンツIDに対応付けられたコンテンツを読み出し、当該暗号キー群に含まれる暗号キーデータを用いて当該コンテンツを復号する(ステップS19)。次いで、当該コンテンツの復号が完了した旨のメッセージを表示する。そして、このメッセージを見たユーザが車載装置50を操作して、当該コンテンツの再生を指示する入力を行うと、当該コンテンツを読み出し、これを再生する(ステップS20)。
【0028】
以上のような構成により、ユーザは、任意の車両に搭載された車載装置50において、コンテンツサーバ70から受信されたコンテンツのうち所望するコンテンツを使用することが可能となる。
【0029】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下、上記第一実施形態と共通する部分については、その説明を省略したり、同一の符号を使用して説明したりする。
(1.構成)
<コンテンツサーバ70の構成>
本実施形態においては、コンテンツサーバ70の設置される地域や場所によって、当該コンテンツサーバ70に記憶されるコンテンツの種類が異なっている。
例えば、図示しないガソリンスタンドに設置されるコンテンツサーバ70には、「MOVIE1」〜「MOVIE5」のコンテンツ名を有する各コンテンツ(映画ファイル)が記憶されており、図示しないレストランに設置されるコンテンツサーバ70には、「GAME1」〜「GAME5」のコンテンツ名を有する各コンテンツ(ゲームソフトウェア)が記憶されているとする。
【0030】
<管理サーバ10の構成>
本実施形態の管理サーバ10が上述の第1実施形態の管理サーバ10と異なる点は、以下の通りである。
管理サーバ10は、ユーザが購入可能なコンテンツの一覧を要求するメッセージを携帯電話機40から受信すると、コンテンツ管理テーブル10cに格納されているデータのうち、コンテンツID及びコンテンツ名データ(リストデータ)を携帯電話機40へ送信する機能を有している。
【0031】
<携帯電話機40の構成>
本実施形態の携帯電話機40が上述の第1実施形態の携帯電話機40と異なる点は、以下の通りである。
ROM407には、CPU400に以下の機能を実現させるためのプログラムが記憶されている。
CPU400は、ROM405に記憶されたプログラムにユーザが購入可能なコンテンツの一覧を示すリストデータを、車載装置50からではなく管理サーバ10から受信する。
【0032】
(2.動作)
次に、本実施形態に係る動作について説明する。図13は、本実施形態に係るコンテンツサーバ70、車載装置50、携帯電話機40、管理サーバ10の動作の流れを示すシーケンスチャートである。
ユーザの乗車する車両がレストランに接近し、当該レストランに設置されているコンテンツサーバ70から車載装置50へ「GAME1」〜「GAME5」のコンテンツ名を有する各コンテンツ群が送信される(ステップS30)。車載装置50は、このように送信されたコンテンツ群を記憶する。
【0033】
一方、ユーザが携帯電話機40の操作入力部402を操作することにより、携帯電話機40のCPU400は管理サーバ10との通信を開始し、管理サーバ10から送信される認証ページ(図9参照)を液晶表示部402に表示させる。ユーザが当該ページにてユーザID及びパスワードを入力すると、CPU400は、入力されたユーザID及びパスワードを管理サーバ10へ送信する(ステップS31)。
管理サーバ10は、上述の第1実施形態と同様にして、当該ユーザの認証を行い、認証メッセージを携帯電話機40へ送信する(ステップS32)。
【0034】
携帯電話機40のCPU400は、認証メッセージを受信すると、リストデータの要求を示すメッセージを管理サーバ10へ送信し(ステップS33)、このメッセージに従った管理サーバ10から当該リストデータを受信する(ステップS34)。次いで、このリストデータに示されるコンテンツ名の一覧(図10参照)を液晶表示部405に表示させる。
そして、上述の第1実施形態と同様にして、携帯電話機40のCPU400から管理サーバ10へコンテンツ(ここでは、「MOVIE1」のコンテンツ名を有するコンテンツとする)の購入希望を示すメッセージが送信される。(ステップS35)次いで、管理サーバ10で当該ユーザの課金処理がなされ(ステップS36)、当該コンテンツに対応する暗号キー群が管理サーバ10から携帯電話機40のCPU400へ送信され(ステップS37)、当該暗号キー群が携帯電話機40のCPU400から車載装置50へ送信される(ステップS38)。
【0035】
この結果、暗号キー群を受信した車載装置50は、まず、当該暗号キー群に含まれるコンテンツIDを用いて、当該コンテンツIDと対応付けられているコンテンツを記憶しているか否かを判定する(ステップS39)。ここでは、車載装置50は当該コンテンツを記憶していないとすると、当該コンテンツが記憶されていない旨のメッセージを表示する。そして、当該コンテンツの受信を待機する。
その後、この車載装置50が搭載された車両がガソリンスタンドに接近し、当該ガソリンスタンドに設置されているコンテンツサーバ70と無線通信可能な位置まで移動すると、コンテンツサーバ70から車載装置50へ「MOVIE1」〜「MOVIE5」のコンテンツ名を有する各コンテンツ群が送信される(ステップS50)。すると、車載装置50は、これらのコンテンツ群を受信し記憶する。
【0036】
その結果、車載装置50におけるステップS39の判定結果が肯定的となり、車載装置50はステップS40に進む。ステップS40では、車載装置50は、携帯電話機40のCPU400から受信した暗号キー群に含まれる暗号キーデータを用いて当該コンテンツを復号する(ステップS40)。次いで、当該コンテンツが取得された旨のメッセージを表示する。このメッセージを見たユーザからの指示により、車載装置50は、復号されたコンテンツを再生する(ステップS41)。
【0037】
以上のような構成により、ユーザは、車載装置が搭載された任意の車両内において、所望するコンテンツを使用することが可能となる。
【0038】
[3.変形例]
以上この発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまでも例示であり、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。変形例としては、例えば以下のようなものが考えられる。
【0039】
<1>上述の第2実施形態では、車載装置50は、コンテンツサーバ70から送信されるコンテンツを無制限に受信した。しかし、所定のコンテンツのみ受信するようにしても良い。具体的には、車載装置50は、上述の暗号キー群を受信すると、当該暗号キー群に含まれるコンテンツIDを有するコンテンツ群のみ受信するようにする。即ち、車載装置50は、当該コンテンツ群を記憶しているコンテンツサーバ70と無線通信可能であるとき、コンテンツサーバ70から送信されるコンテンツ群のうち当該コンテンツ群のみを受信する。そして上述の第2実施形態と同様にして、当該コンテンツ群を受信した旨のメッセージを表示し、当該コンテンツ群に含まれるコンテンツを復号すると共に、ユーザからの指示により当該コンテンツを読み出しこれを再生又は実行する。
また、車載装置50がコンテンツサーバ70へ当該コンテンツの受信要求を行い、コンテンツサーバ70は受信要求のあったコンテンツ群のみ車載装置50へ送信するという構成でも良い。
【0040】
<2>上述の各実施形態においては、コンテンツサーバ70から無線LAN60を介して車載装置50へコンテンツが送信されるようにしたが、放送用の電波を介してコンテンツが放送されても良い。具体的には、コンテンツサーバ70は、放送を行う基地局(図示せず)と接続される。基地局は、コンテンツサーバ70から送信されたコンテンツ群を放送用の電波を介して放送する。車載装置50は、当該基地局から所定の範囲にあるときに、放送されたコンテンツ群を受信する。
また、車載装置50とコンテンツサーバ70とは、DSRC(Dedicated Short Range Communication)(狭域専用通信)方式を用いて通信を行うような構成であっても良い。
【0041】
また、コンテンツサーバ70と車載装置50との間の通信は、図示しない接続ケーブルを介して行うような構成にしても良い。同様に、車載装置50と携帯電話機40との間の通信も、図示しない接続ケーブルを介して行うような構成にしても良い。
【0042】
<3>車載装置50は無線通信機能を備え、移動パケット通信網30、インターネット20を介して管理サーバ10と直接通信を行う構成であっても良い。このような構成において、車載装置50は、上述の第1実施形態と同様に、コンテンツサーバ70から無線LANを介して暗号化されたコンテンツを含むコンテンツ群を受信する。そして、本変形例においては、管理サーバ10から所望するコンテンツに対応する暗号キー群を受信する。この結果、暗号化されたコンテンツを復号することが可能となり、当該コンテンツを再生又は実行可能となる。
【0043】
<4>上述の各実施形態において、移動体に備えられる移動装置として車載装置を用いたが、その他、例えば、歩行者ITS(Intelligent Transport Systems)において歩行者に携行される携帯機器を用いても良い。
【0044】
<5>上述の各実施形態においては、コンテンツを暗号化し、暗号キーデータを用いてコンテンツを復号することにより、コンテンツを使用可能とさせた。しかし、コンテンツを暗号化せずに、コンテンツを構成する一部のデータを欠損させるようにしても良い。このデータが上述の請求項におけるキー情報に対応することになる。
具体的には、コンテンツサーバ70には、一部のデータが欠損したコンテンツを含むコンテンツ群が記憶され、このコンテンツ群が車載装置50へ送信される。管理サーバ10は、当該コンテンツの欠損した部分のデータを記憶しており、このデータが携帯電話機40へ送信され、携帯電話機40から車載装置50へ送信される。車載装置50は、当該データと、このデータが欠損したコンテンツとを用いて当該コンテンツを復元することにより、当該コンテンツを再生又は実行可能となる。
例えば、上述の動画データと音楽データとを含む映画ファイルの場合、車載装置50は、動画データが欠損した映画ファイルをコンテンツサーバ70から受信し、当該動画データを携帯電話機40から受信するような構成とすれば良い。
このような構成によれば、コンテンツを予め暗号化する必要がない。
【0045】
また、パスワードや管理番号、識別番号などのキー情報によって、コンテンツへのアクセスを管理するような構成であっても良い。
具体的には、本変形例で取り扱われるコンテンツには、当該コンテンツの所定のデータエリアに存在するヘッダ(以下、コンテンツのヘッダという)にキー情報がセットされる。車載装置50は、このようなコンテンツを含むコンテンツ群を上述の第1実施形態と同様にしてコンテンツサーバ70から受信する。一方、携帯電話機40は、上述の実施形態と同様にして管理サーバ10からキー情報を受信し、これを車載装置50へ送信する。車載装置50は、コンテンツの再生又は実行指示がユーザによりなされると、キー情報と、コンテンツのヘッダにセットされているキー情報との照合を行う。キー情報が一致すれば、当該コンテンツの読み出しを行い、当該コンテンツの再生又は実行する。キー情報が一致しなければ、当該コンテンツの読み出し指示を行わず、その旨のメッセージを表示する。
このような構成によれば、コンテンツを予め暗号化する必要がない。
【0046】
<6>本発明に係るコンテンツは、Java(登録商標)アプリケーションであっても良い。このような構成において、車載装置50は、Javaアプリケーションを実行するためのJava実行環境を有している。
また、このようなJavaアプリケーションのデータ構成は、階層的になっていても良い。具体的には、Javaアプリケーションは、第1階層アプリケーションと、第2階層アプリケーションとを含んでいる。第2階層アプリケーションは、あるアプリケーションを実現するための処理手順を表すデータ(スクリプト)を内包しているコンテンツである。第1階層アプリケーションは、車載装置50のJava実行環境上で動作するアプリケーションプログラムであり、第2階層アプリケーションに内包されているスクリプトを解釈し、アプリケーションを実現する機能を有する。
このような階層構成を有するJavaアプリケーションを通信システム1で取り扱う場合、例えば、コンテンツサーバ70に、第1階層アプリケーションを記憶させ、管理サーバ10に第2階層アプリケーションを記憶させる。車載装置50は、コンテンツサーバ70から第1階層アプリケーションを取得し、管理サーバ10から携帯電話機40を介して第2階層アプリケーションを取得する。そして、取得された第1階層アプリケーション及び第2階層アプリケーションとを用いて、アプリケーションを実現させる。
【0047】
<7>上述の各実施形態において、通信端末として、携帯電話機を用いたが、電話機能を備えない携帯可能な通信端末を用いても良い。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザが所望するコンテンツを任意の移動装置において使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る通信システム1の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態に係るコンテンツのデータ構成を概念的に示す図である。
【図3】同実施形態に係る認証テーブル10aのデータ構成を概念的に示す図である。
【図4】同実施形態に係る課金テーブル10bのデータ構成を概念的に示す図である。
【図5】同実施形態に係るコンテンツ管理テーブル10cのデータ構成を概念的に示す図である。
【図6】同実施形態に係るリストデータのデータ構成を概念的に示す図である。
【図7】同実施形態に係る携帯電話機40の構成を示すブロック図である。
【図8】同実施形態に係るコンテンツサーバ70、車載装置50、携帯電話機40、管理サーバ10の動作の流れを示すシーケンスチャートである。
【図9】同実施形態に係る認証ページの表示例を示す図である。
【図10】同実施形態に係るコンテンツ一覧の表示例を示す図である。
【図11】同実施形態に係るメッセージの表示例を示す図である。
【図12】同実施形態に係るメッセージの表示例を示す図である。
【図13】本発明の他の実施形態に係るコンテンツサーバ70、車載装置50、携帯電話機40、管理サーバ10の動作の流れを示すシーケンスチャートである。
【符号の説明】
1・・・通信システム、10・・・管理サーバ、10a・・・認証テーブル、10b・・・課金テーブル、10c・・・コンテンツ管理テーブル、20・・・インターネット、30・・・移動パケット通信網、31・・・ゲートウェイサーバ、32・・・基地局、40・・・携帯電話機、400・・・CPU、401・・・無線通信部、401a・・・アンテナ、402・・・操作入力部、403・・・通話処理部、404・・・近距離無線通信部、405・・・液晶表示部、406・・・記憶部、407・・・ROM、408・・・RAM、409・・・不揮発性メモリ、50・・・車載装置、60・・・無線LAN、70・・・コンテンツサーバ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体においてコンテンツの使用を可能とさせる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両に搭載された車載装置にコンテンツをダウンロードし、車内におけるコンテンツの使用を可能とさせる技術が開発されている。このような技術については、例えば特許文献1に記載されている。特許文献1に記載される技術の構成は、以下のようになっている。音楽データ(コンテンツ)を提供するコンテンツサーバは、コンテンツを衛星へ送信する送信局と専用線を介して通信する。衛星は、送信されたコンテンツを当該衛星のサービスエリア内に送信する。衛星のサービスエリア内には、ガソリンスタンドなどに設置された基地局があり、基地局内には、衛星から送信されたコンテンツを記憶するGSサーバがある。GSサーバは、コンテンツサーバとインターネットを介して通信するとともに、車に搭載された車載装置と無線LANを介して通信する。また、コンテンツサーバは、インターネットを介して携帯電話機とも通信する。
このような構成において、ユーザが、車に乗って、上述のGSサーバを備えるガソリンスタンドに入り、ここで携帯電話機を用いて所望するコンテンツ及びガソリンスタンドに関する情報をコンテンツサーバへ送信させる。この情報を受信したコンテンツサーバは、このユーザの課金を行うとともに、復号鍵と予め登録された車載装置の機器IDとをGSサーバへ送信する。更に、コンテンツサーバは、「ダウンロード可能です」というメッセージを携帯電話機へ送信する。このメッセージに応答してユーザは、ガソリンスタンドの店員に、所望するコンテンツのダウンロードを依頼する。この店員により当該コンテンツのダウンロードを指示されたGSサーバは、当該コンテンツをメモリに既に記憶している場合、当該コンテンツを上述の復号鍵を用いて復号し、これを上述の機器IDを用いて暗号化し、車載装置へ送信する。車載装置は、自己の機器IDを用いて暗号化されたコンテンツを復号し、ユーザからの再生(使用)指示により、このコンテンツを使用する。なお、GSサーバが、ユーザに所望されるコンテンツをメモリに記憶していない場合、店員からの更なる指示により、当該コンテンツの送信要求をコンテンツサーバへ送信する。コンテンツサーバは、送信要求のあったコンテンツを暗号化し、これを送信局、衛星、基地局を介してGSサーバに送信する。そして、GSサーバは、受信したコンテンツを上述と同様にして、車載装置へ送信する。
この技術によれば、ユーザは所望するコンテンツを車内で使用することが可能となる。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−244874号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載された技術においては、車載装置の機器IDを用いてコンテンツが暗号化されるため、当該機器IDを有する車載装置が搭載された車内でのみ当該コンテンツの使用が可能となる。従って、例えば、ユーザが自分の所有する車の車載装置の機器IDを予め登録している場合、レンタカーや他人の車の車内では、所望するコンテンツを使用することができない。
【0005】
そこで、本発明は、上述の問題点を鑑みなされたもので、ユーザが所望するコンテンツを任意の移動装置において使用可能とさせる通信システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、第1のサーバ装置が、キー情報を用いた場合にのみ再生又は実行可能となるコンテンツを記憶する第1のコンテンツ記憶手段と、前記第1のコンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツを、任意の場所に移動可能な移動体に備えられる移動装置へ送信するコンテンツ送信手段とを備え、第2のサーバ装置が、前記キー情報を記憶するキー情報記憶手段と、通信端末から要求された前記キー情報を前記キー情報記憶手段から読み出し、当該キー情報を前記通信端末へ送信するキー情報送信手段とを備え、前記通信端末が、ユーザからの指示より、前記第2のサーバ装置へ前記キー情報を要求するキー情報要求手段と、前記キー情報送信手段により送信されたキー情報を受信し、当該キー情報を前記移動装置へ送信するキー情報送受信手段とを備え、前記移動装置が、前記コンテンツ送信手段により送信されたコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、前記コンテンツ受信手段により受信されたコンテンツを記憶する第2のコンテンツ記憶手段と、前記キー情報送受信手段により送信されたキー情報を受信するキー情報受信手段と、前記キー情報受信手段により受信されたキー情報を用いて、前記第2のコンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツを再生又は実行可能とする解除手段とを備えることを特徴とするコンテンツ配信システムを提供する。
【0007】
また、本発明は、キー情報を用いた場合にのみ再生又は実行可能となるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段を有する第1のサーバ装置が、前記コンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツを、任意の場所に移動可能な移動体に備えられる移動装置へ送信するコンテンツ送信過程を備え、前記キー情報を記憶するキー情報記憶手段を有する第2のサーバ装置が、通信端末から要求された前記キー情報を前記キー情報記憶手段から読み出し、当該キー情報を前記通信端末へ送信するキー情報送信過程を備え、前記通信端末が、ユーザからの指示より、前記キー情報を前記第2のサーバ装置へ要求するキー情報要求過程と、前記キー情報送信過程により送信されたキー情報を受信し、当該キー情報を移動装置へ送信するキー情報送受信過程とを備え、前記移動装置が、前記コンテンツ送信過程により送信されたコンテンツを受信するコンテンツ受信過程と、前記コンテンツ受信過程により受信されたコンテンツをメモリに記憶させるコンテンツ記憶過程と、前記キー情報送受信過程により送信されたキー情報を受信するキー情報受信過程と、前記キー情報受信過程により受信されたキー情報を用いて、前記メモリに記憶されたコンテンツを再生又は実行可能とする解除過程とを備えることを特徴とするコンテンツ配信方法を提供する。
【0008】
また、本発明は、ユーザからの指示より、キー情報を用いた場合にのみ再生又は実行可能となるコンテンツに対するキー情報を記憶するサーバ装置へ前記キー情報を要求するキー情報要求手段と、前記キー情報要求手段により要求された前記キー情報を前記サーバ装置から受信するキー情報受信手段と、任意の場所に移動可能な移動体に備えられ且つ前記コンテンツを記憶し且つ前記キー情報を用いて前記コンテンツを再生又は実行可能とする移動装置に、前記キー情報受信手段により受信されたキー情報を送信するキー情報送信手段と備えることを特徴とする通信端末を提供する。
【0009】
また、本発明は、コンピュータを、ユーザからの指示より、キー情報を用いた場合にのみ再生又は実行可能となるコンテンツに対するキー情報を記憶するサーバ装置へ前記キー情報を要求するキー情報要求手段、前記キー情報要求手段により要求された前記キー情報を前記サーバ装置から受信するキー情報受信手段、任意の場所に移動可能な移動体に備えられ且つ前記コンテンツを記憶し且つ前記キー情報を用いて前記コンテンツを再生又は実行可能とする移動装置に、前記キー情報受信手段により受信されたキー情報を送信するキー情報送信手段として機能させるためのプログラムを提供する。
【0010】
また、本発明は、上述のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0011】
本発明によれば、キー情報を用いた場合にのみ再生又は実行可能となるコンテンツが、第1のサーバ装置から、任意の場所に移動可能な移動体に備えられる移動装置へ送信され、当該移動装置に記憶される。一方、ユーザからの指示によって、第2のサーバ装置から通信端末へ当該コンテンツに対するキー情報が送信され、通信端末から移動装置へ当該キー情報が送信される。そして、移動装置において当該キー情報が用いられて当該コンテンツが再生又は実行されることにより、ユーザは、任意の移動装置において、任意の場所や任意のタイミングで、所望するコンテンツを使用することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において共通する部分には、同一の符号が付されている。
[第1実施形態]
(1.構成)
<通信システム1の構成>
図1は、本実施形態に係る通信システム1の構成を示すブロック図である。
移動パケット通信網30は、当該移動パケット通信網30に収容される携帯電話機40に対して、パケット通信サービスを提供する通信網である。この移動パケット通信網30は、ゲートウェイサーバ31と基地局32とを有する。ゲートウェイサーバ31は、移動パケット通信網30とインターネット20との間におけるデータの授受を中継する。基地局32は、移動パケット通信網30の通信サービスエリア内に多数設置されている。携帯電話機40は、基地局32がカバーする無線セルに在圏しているとき、この基地局32と無線通信を行うことができる。
また、携帯電話機40は、インターネット20及び移動パケット通信網30を介して管理サーバ10と通信を行う一方、近距離無線通信路を介して車載装置50と通信を行う。車載装置50は、ユーザの乗車する車両に搭載され、無線LAN(Local Area Network)60を介してコンテンツサーバ70と通信を行う。コンテンツサーバ70は、例えば、レストランや、ガソリンスタンド、コンビニエンスショップ、ドライブスルーショップなどの、人が車両を用いて立ち寄る場所に設置される。
【0013】
なお、車載装置50とコンテンツサーバ70との間の通信における帯域は、管理サーバ10と携帯電話機40との間の通信における帯域より広い。このようにしている理由としては、例えば、車載装置50がコンテンツサーバ70と通信を行うことができる期間は車載装置50が無線LAN60に無線接続可能なエリア内に存在する期間に限られ、このエリアは移動パケット通信網30の通信サービスエリアよりも遥かに狭い、ということが挙げられる。もちろん、エリアの広狭に関わらず、車載装置50とコンテンツサーバ70との通信に要求されるスループットがより低い状況下では当該通信における帯域をより狭くしてもよい。
また、以降に述べる機能を実現するための構成を除いて、管理サーバ10及びコンテンツサーバ70はそれぞれ一般的なサーバコンピュータと同様の構成を有し、携帯電話機40及び車載装置50はそれぞれ一般的なクライアントコンピュータと同様の構成を有する。
【0014】
<コンテンツサーバ70の構成>
コンテンツサーバ70は、音楽データと動画データとを含む映画ファイルや、ゲームソフトウェアなどのコンテンツを記憶している。コンテンツは、暗号キーによって予め暗号化されている。なお、コンテンツサーバ70は、図2に示されるように、コンテンツと、当該コンテンツを識別するためのコンテンツIDと、当該コンテンツ名を示す名称データとを対応付けて記憶している。説明の便宜上、以下では、コンテンツと当該コンテンツに対応するコンテンツIDと当該コンテンツに対応するコンテンツ名を示す名称データをまとめてコンテンツ群という。コンテンツサーバ70は、無線LAN60を介して通信可能なエリア内の車載装置50と通信を行い、記憶しているコンテンツ群を全て当該車載装置50へ送信する。なお、コンテンツ群は、例えば、記憶媒体を用いて又は衛星などの任意の通信手段を用いてコンテンツサーバ70に渡され、記憶される。
【0015】
<管理サーバ10の構成>
管理サーバ10は、認証テーブル10aと、課金テーブル10bと、コンテンツ管理テーブル10cとを記憶している。図3に示されるように、認証テーブル10aには、通信システム1を利用するユーザのユーザIDと、当該ユーザのパスワードのデータとが対応付けられて格納されている。また、図4に示されるように、課金テーブル10bには、ユーザに対してコンテンツ購入に係る課金を行うための課金データがユーザIDと対応付けられて格納されている。また、図5に示されるように、コンテンツ管理テーブル10cには、コンテンツIDと、名称データと、コンテンツの価格を示す価格データと、コンテンツを復号するための暗号キーを示す暗号キーデータとが対応付けられて格納されている。
【0016】
また、管理サーバ10は、上述の各テーブルを用いて以下の機能を実現する。
管理サーバ10は、携帯電話機40からユーザID及びパスワードのデータを受信すると、これらのデータが対応付けられて認証テーブル10aに格納されているか否かを判定する。対応付けられて格納されていると判定した場合には、当該ユーザを認証する。そして、当該携帯電話機40から送信されるコンテンツの購入要求を示すメッセージを受信する。このメッセージには、購入要求されたコンテンツのコンテンツIDが含まれている。当該メッセージを受信した管理サーバ10は、当該メッセージに含まれているコンテンツIDに基づいて、コンテンツ管理テーブル10cを参照し、当該コンテンツの価格データ及び暗号キーデータを読み出す。次いで、上述のユーザIDに基づいて、課金テーブル10bを参照し、当該ユーザIDに対応する課金データと、コンテンツの価格データとを用いて、当該ユーザに対するコンテンツ購入に係る課金処理を行う。その後、コンテンツID及び当該コンテンツIDに対応付けられた暗号キーデータ(以下、暗号キー群という)を当該メッセージへの応答として携帯電話機40へ送信する。
【0017】
<携帯電話機40の構成>
携帯電話機40は、一般的な携帯電話機と同様の構成を有している。そのため、以下では、携帯電話機40の本発明に係る構成のみについて、図7を参照して説明する。
無線通信部401は、アンテナ401aを備え、基地局32との間で行われる無線通信を制御する。近距離無線通信部404は、図示しないアンテナを備え、車載装置50との間で行われる近距離無線通信を制御する。
記憶部406は、ROM407と、RAM408と、EEPROM(Electrically Erasable Programmable−ROM)から構成される不揮発性メモリ409とを有している。
CPU400は、記憶部406に記憶されている各種プログラムを実行することにより、装置各部の制御を行なう。ROM407には、CPU400に以下の機能を実現させるためのプログラムが記憶されている。
CPU400は、当該携帯電話機40と車載装置50との距離が近距離無線通信部404を介して通信可能な範囲にあるとき、操作入力部402におけるユーザから指示に従い、車載装置50に記憶されているコンテンツの一覧を示すリストデータの送信を車載装置50に指示し、この指示に従って車載装置50から送信されてきたリストデータを受信し、このリストデータに従ってコンテンツの一覧を液晶表示部405に表示させる。なお、リストデータには、図6に示されるように、コンテンツIDとコンテンツ名データとが含まれている。
また、CPU400は、ユーザID及びパスワードの入力を促すユーザインターフェイスや、上記リストデータに示されるコンテンツの中から所望のコンテンツを選択することを促すユーザインターフェイスをユーザに提供する。更に、CPU400は、操作入力部402にて入力されたユーザID及びパスワードのデータを管理サーバ10へ送信し、選択されたコンテンツの購入要求を示すメッセージを管理サーバ10へ送信し、このメッセージに応答して管理サーバ10から送信される暗号キー群を受信する。また、CPU400は、ユーザからの指示に従い、管理サーバ10から受信した暗号キー群を車載装置50へ送信する。
【0018】
<車載装置50の構成>
車載装置50は、コンテンツサーバ70から送信されたコンテンツ群(図2参照)を受信しこれを記憶する機能を有している。また、携帯電話機40からの指示に従い、上記リストデータ(図6参照)を携帯電話機40へ送信する機能を有している。更に、携帯電話機40から送信された暗号キー群を受信する機能を有している。また、受信した暗号キー群に含まれるコンテンツIDを用いて、当該車載装置50に記憶されている当該コンテンツIDに対応付けられたコンテンツを読み出し、当該暗号キー群に含まれる暗号キーデータを用いて当該コンテンツを復号する機能を有している。また、復号されたコンテンツの再生又は実行指示の入力を促すユーザインターフェイスをユーザに提供する機能と、復号されたコンテンツの再生又は実行指示が入力されると、当該コンテンツを読み出し、これを再生又は実行する機能を有している。
【0019】
(2.動作)
次に、本実施形態に係る動作について説明する。図8は、本実施形態に係るコンテンツサーバ70、車載装置50、携帯電話機40、管理サーバ10の動作の流れを示すシーケンスチャートである。
<車載装置50のコンテンツ取得動作>
まず、車載装置50がコンテンツを取得する動作について説明する。
ユーザの乗車している車両が、コンテンツサーバ70の設置されているガソリンスタンドに接近したとする。すると、コンテンツサーバ70と当該車両に搭載される車載装置50との通信が可能な状態となり、コンテンツサーバ70に記憶されているコンテンツ群がコンテンツサーバ70から車載装置50へ送信される(ステップS10)。車載装置50は、このように送信されたコンテンツ群を記憶する。
【0020】
<暗号キーデータ取得動作>
次に、携帯電話機40及び車載装置50が暗号キーデータを取得する動作について説明する。
ユーザが携帯電話機40を車載装置50に近づけて、携帯電話機40と車載装置50との通信が可能な状態にさせる。その後、携帯電話機40の操作入力部402を操作して、車載装置50に対してリストデータ(図6参照)を要求する指示入力を行うと、携帯電話機40のCPU400は、近距離無線通信部404を介して車載装置50へリストデータの要求を示すメッセージを送信し(ステップS11)、このメッセージに従った車載装置50から当該リストデータを受信する(ステップS12)。その後、リストデータの受信が完了した旨のメッセージを液晶表示部405に表示させる。
【0021】
次いで、このメッセージを見たユーザは、携帯電話機40の操作入力部402を操作して、管理サーバ10へのアクセスを指示入力を行うと、携帯電話機40のCPU400は、管理サーバ10との通信を開始する。そして、管理サーバ10から送信された認証ページ(図9参照)を液晶表示部405に表示させる。ユーザ当該ページにてユーザID及びパスワードを入力すると、CPU400は、入力されたユーザID及びパスワードを管理サーバ10へ送信する(ステップS13)。
【0022】
管理サーバ10は、送信されたユーザID及びパスワードが認証テーブル10a(図3参照)に対応付けられて格納されているか否かを判定する。この判定結果が肯定的である場合、当該ユーザを認証し、当該ユーザからのコンテンツ購入希望を受け付ける旨の認証メッセージを携帯電話機40へ送信する(ステップS14)。
【0023】
携帯電話機40のCPU400は、認証メッセージを受信すると、車載装置50から受信した上述のリストデータに示されるコンテンツ名の一覧(図10参照)を液晶表示部405に表示させる。そして、ユーザが、表示されるコンテンツ名の中から所望するコンテンツ(ここでは、映画ファイルとする)のコンテンツ名(ここでは、「MOVIE1」とする)を選択入力すると、CPU400は、当該コンテンツ名を有するコンテンツの購入希望を示すメッセージを管理サーバ10へ送信する(ステップS15)。なお、このメッセージには、当該コンテンツの名称データ(「MOVIE1」)とコンテンツID(「C0001」)とが含まれている。
【0024】
このメッセージを受信した管理サーバ10は、コンテンツ購入の確認を促すメッセージを携帯電話機40へ送信する。このメッセージを受信した携帯電話機40のCPU400は、「コンテンツ「MOVIE1」の購入を希望しますか」というメッセージ(図11参照)を液晶表示部405に表示させる。そして、ユーザがこのメッセージに了承する旨の指示入力を行うと、CPU400はコンテンツの購入希望を肯定する旨のメッセージを管理サーバ10へ送信する。
【0025】
管理サーバ10は、このメッセージを受信すると、当該コンテンツのコンテンツIDに基づいて、コンテンツ管理テーブル10c(図5参照)を参照し、当該コンテンツIDに対応付けられた当該コンテンツの価格のデータと、暗号キーデータとを読み出す。次いで、当該ユーザのユーザIDに基づいて、課金テーブル10b(図4参照)を参照し、当該ユーザIDに対応する課金データとコンテンツ管理テーブル10cから読み出したコンテンツの価格のデータとを用いて、当該ユーザに対するコンテンツ購入に係る課金処理を行う(ステップS16)。そして、コンテンツ管理テーブル10cから読み出した暗号キーデータを当該暗号キーデータに対応付けられたコンテンツIDと共に携帯電話機40へ送信する(ステップS17)。
【0026】
携帯電話機40のCPU400は、暗号キーデータ及び当該暗号キーデータに対応付けられたコンテンツID(暗号キー群)を受信すると、暗号キーデータを受信した旨及びこの暗号キーデータを車載装置50へ送信することを促す旨のメッセージ(図12参照)を液晶表示部405に表示させる。このメッセージを見たユーザが、携帯電話機40と車載装置50との通信が可能な状態にさせた後、操作入力部402を操作して、暗号キーデータを車載装置50へ送信する指示入力を行うと、CPU400は、当該暗号キー群を車載装置50へ送信する(ステップS18)。
【0027】
車載装置50は、暗号キー群を受信すると、当該暗号キー群に含まれるコンテンツIDを用いて、当該車載装置50に記憶されている当該コンテンツIDに対応付けられたコンテンツを読み出し、当該暗号キー群に含まれる暗号キーデータを用いて当該コンテンツを復号する(ステップS19)。次いで、当該コンテンツの復号が完了した旨のメッセージを表示する。そして、このメッセージを見たユーザが車載装置50を操作して、当該コンテンツの再生を指示する入力を行うと、当該コンテンツを読み出し、これを再生する(ステップS20)。
【0028】
以上のような構成により、ユーザは、任意の車両に搭載された車載装置50において、コンテンツサーバ70から受信されたコンテンツのうち所望するコンテンツを使用することが可能となる。
【0029】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下、上記第一実施形態と共通する部分については、その説明を省略したり、同一の符号を使用して説明したりする。
(1.構成)
<コンテンツサーバ70の構成>
本実施形態においては、コンテンツサーバ70の設置される地域や場所によって、当該コンテンツサーバ70に記憶されるコンテンツの種類が異なっている。
例えば、図示しないガソリンスタンドに設置されるコンテンツサーバ70には、「MOVIE1」〜「MOVIE5」のコンテンツ名を有する各コンテンツ(映画ファイル)が記憶されており、図示しないレストランに設置されるコンテンツサーバ70には、「GAME1」〜「GAME5」のコンテンツ名を有する各コンテンツ(ゲームソフトウェア)が記憶されているとする。
【0030】
<管理サーバ10の構成>
本実施形態の管理サーバ10が上述の第1実施形態の管理サーバ10と異なる点は、以下の通りである。
管理サーバ10は、ユーザが購入可能なコンテンツの一覧を要求するメッセージを携帯電話機40から受信すると、コンテンツ管理テーブル10cに格納されているデータのうち、コンテンツID及びコンテンツ名データ(リストデータ)を携帯電話機40へ送信する機能を有している。
【0031】
<携帯電話機40の構成>
本実施形態の携帯電話機40が上述の第1実施形態の携帯電話機40と異なる点は、以下の通りである。
ROM407には、CPU400に以下の機能を実現させるためのプログラムが記憶されている。
CPU400は、ROM405に記憶されたプログラムにユーザが購入可能なコンテンツの一覧を示すリストデータを、車載装置50からではなく管理サーバ10から受信する。
【0032】
(2.動作)
次に、本実施形態に係る動作について説明する。図13は、本実施形態に係るコンテンツサーバ70、車載装置50、携帯電話機40、管理サーバ10の動作の流れを示すシーケンスチャートである。
ユーザの乗車する車両がレストランに接近し、当該レストランに設置されているコンテンツサーバ70から車載装置50へ「GAME1」〜「GAME5」のコンテンツ名を有する各コンテンツ群が送信される(ステップS30)。車載装置50は、このように送信されたコンテンツ群を記憶する。
【0033】
一方、ユーザが携帯電話機40の操作入力部402を操作することにより、携帯電話機40のCPU400は管理サーバ10との通信を開始し、管理サーバ10から送信される認証ページ(図9参照)を液晶表示部402に表示させる。ユーザが当該ページにてユーザID及びパスワードを入力すると、CPU400は、入力されたユーザID及びパスワードを管理サーバ10へ送信する(ステップS31)。
管理サーバ10は、上述の第1実施形態と同様にして、当該ユーザの認証を行い、認証メッセージを携帯電話機40へ送信する(ステップS32)。
【0034】
携帯電話機40のCPU400は、認証メッセージを受信すると、リストデータの要求を示すメッセージを管理サーバ10へ送信し(ステップS33)、このメッセージに従った管理サーバ10から当該リストデータを受信する(ステップS34)。次いで、このリストデータに示されるコンテンツ名の一覧(図10参照)を液晶表示部405に表示させる。
そして、上述の第1実施形態と同様にして、携帯電話機40のCPU400から管理サーバ10へコンテンツ(ここでは、「MOVIE1」のコンテンツ名を有するコンテンツとする)の購入希望を示すメッセージが送信される。(ステップS35)次いで、管理サーバ10で当該ユーザの課金処理がなされ(ステップS36)、当該コンテンツに対応する暗号キー群が管理サーバ10から携帯電話機40のCPU400へ送信され(ステップS37)、当該暗号キー群が携帯電話機40のCPU400から車載装置50へ送信される(ステップS38)。
【0035】
この結果、暗号キー群を受信した車載装置50は、まず、当該暗号キー群に含まれるコンテンツIDを用いて、当該コンテンツIDと対応付けられているコンテンツを記憶しているか否かを判定する(ステップS39)。ここでは、車載装置50は当該コンテンツを記憶していないとすると、当該コンテンツが記憶されていない旨のメッセージを表示する。そして、当該コンテンツの受信を待機する。
その後、この車載装置50が搭載された車両がガソリンスタンドに接近し、当該ガソリンスタンドに設置されているコンテンツサーバ70と無線通信可能な位置まで移動すると、コンテンツサーバ70から車載装置50へ「MOVIE1」〜「MOVIE5」のコンテンツ名を有する各コンテンツ群が送信される(ステップS50)。すると、車載装置50は、これらのコンテンツ群を受信し記憶する。
【0036】
その結果、車載装置50におけるステップS39の判定結果が肯定的となり、車載装置50はステップS40に進む。ステップS40では、車載装置50は、携帯電話機40のCPU400から受信した暗号キー群に含まれる暗号キーデータを用いて当該コンテンツを復号する(ステップS40)。次いで、当該コンテンツが取得された旨のメッセージを表示する。このメッセージを見たユーザからの指示により、車載装置50は、復号されたコンテンツを再生する(ステップS41)。
【0037】
以上のような構成により、ユーザは、車載装置が搭載された任意の車両内において、所望するコンテンツを使用することが可能となる。
【0038】
[3.変形例]
以上この発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまでも例示であり、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。変形例としては、例えば以下のようなものが考えられる。
【0039】
<1>上述の第2実施形態では、車載装置50は、コンテンツサーバ70から送信されるコンテンツを無制限に受信した。しかし、所定のコンテンツのみ受信するようにしても良い。具体的には、車載装置50は、上述の暗号キー群を受信すると、当該暗号キー群に含まれるコンテンツIDを有するコンテンツ群のみ受信するようにする。即ち、車載装置50は、当該コンテンツ群を記憶しているコンテンツサーバ70と無線通信可能であるとき、コンテンツサーバ70から送信されるコンテンツ群のうち当該コンテンツ群のみを受信する。そして上述の第2実施形態と同様にして、当該コンテンツ群を受信した旨のメッセージを表示し、当該コンテンツ群に含まれるコンテンツを復号すると共に、ユーザからの指示により当該コンテンツを読み出しこれを再生又は実行する。
また、車載装置50がコンテンツサーバ70へ当該コンテンツの受信要求を行い、コンテンツサーバ70は受信要求のあったコンテンツ群のみ車載装置50へ送信するという構成でも良い。
【0040】
<2>上述の各実施形態においては、コンテンツサーバ70から無線LAN60を介して車載装置50へコンテンツが送信されるようにしたが、放送用の電波を介してコンテンツが放送されても良い。具体的には、コンテンツサーバ70は、放送を行う基地局(図示せず)と接続される。基地局は、コンテンツサーバ70から送信されたコンテンツ群を放送用の電波を介して放送する。車載装置50は、当該基地局から所定の範囲にあるときに、放送されたコンテンツ群を受信する。
また、車載装置50とコンテンツサーバ70とは、DSRC(Dedicated Short Range Communication)(狭域専用通信)方式を用いて通信を行うような構成であっても良い。
【0041】
また、コンテンツサーバ70と車載装置50との間の通信は、図示しない接続ケーブルを介して行うような構成にしても良い。同様に、車載装置50と携帯電話機40との間の通信も、図示しない接続ケーブルを介して行うような構成にしても良い。
【0042】
<3>車載装置50は無線通信機能を備え、移動パケット通信網30、インターネット20を介して管理サーバ10と直接通信を行う構成であっても良い。このような構成において、車載装置50は、上述の第1実施形態と同様に、コンテンツサーバ70から無線LANを介して暗号化されたコンテンツを含むコンテンツ群を受信する。そして、本変形例においては、管理サーバ10から所望するコンテンツに対応する暗号キー群を受信する。この結果、暗号化されたコンテンツを復号することが可能となり、当該コンテンツを再生又は実行可能となる。
【0043】
<4>上述の各実施形態において、移動体に備えられる移動装置として車載装置を用いたが、その他、例えば、歩行者ITS(Intelligent Transport Systems)において歩行者に携行される携帯機器を用いても良い。
【0044】
<5>上述の各実施形態においては、コンテンツを暗号化し、暗号キーデータを用いてコンテンツを復号することにより、コンテンツを使用可能とさせた。しかし、コンテンツを暗号化せずに、コンテンツを構成する一部のデータを欠損させるようにしても良い。このデータが上述の請求項におけるキー情報に対応することになる。
具体的には、コンテンツサーバ70には、一部のデータが欠損したコンテンツを含むコンテンツ群が記憶され、このコンテンツ群が車載装置50へ送信される。管理サーバ10は、当該コンテンツの欠損した部分のデータを記憶しており、このデータが携帯電話機40へ送信され、携帯電話機40から車載装置50へ送信される。車載装置50は、当該データと、このデータが欠損したコンテンツとを用いて当該コンテンツを復元することにより、当該コンテンツを再生又は実行可能となる。
例えば、上述の動画データと音楽データとを含む映画ファイルの場合、車載装置50は、動画データが欠損した映画ファイルをコンテンツサーバ70から受信し、当該動画データを携帯電話機40から受信するような構成とすれば良い。
このような構成によれば、コンテンツを予め暗号化する必要がない。
【0045】
また、パスワードや管理番号、識別番号などのキー情報によって、コンテンツへのアクセスを管理するような構成であっても良い。
具体的には、本変形例で取り扱われるコンテンツには、当該コンテンツの所定のデータエリアに存在するヘッダ(以下、コンテンツのヘッダという)にキー情報がセットされる。車載装置50は、このようなコンテンツを含むコンテンツ群を上述の第1実施形態と同様にしてコンテンツサーバ70から受信する。一方、携帯電話機40は、上述の実施形態と同様にして管理サーバ10からキー情報を受信し、これを車載装置50へ送信する。車載装置50は、コンテンツの再生又は実行指示がユーザによりなされると、キー情報と、コンテンツのヘッダにセットされているキー情報との照合を行う。キー情報が一致すれば、当該コンテンツの読み出しを行い、当該コンテンツの再生又は実行する。キー情報が一致しなければ、当該コンテンツの読み出し指示を行わず、その旨のメッセージを表示する。
このような構成によれば、コンテンツを予め暗号化する必要がない。
【0046】
<6>本発明に係るコンテンツは、Java(登録商標)アプリケーションであっても良い。このような構成において、車載装置50は、Javaアプリケーションを実行するためのJava実行環境を有している。
また、このようなJavaアプリケーションのデータ構成は、階層的になっていても良い。具体的には、Javaアプリケーションは、第1階層アプリケーションと、第2階層アプリケーションとを含んでいる。第2階層アプリケーションは、あるアプリケーションを実現するための処理手順を表すデータ(スクリプト)を内包しているコンテンツである。第1階層アプリケーションは、車載装置50のJava実行環境上で動作するアプリケーションプログラムであり、第2階層アプリケーションに内包されているスクリプトを解釈し、アプリケーションを実現する機能を有する。
このような階層構成を有するJavaアプリケーションを通信システム1で取り扱う場合、例えば、コンテンツサーバ70に、第1階層アプリケーションを記憶させ、管理サーバ10に第2階層アプリケーションを記憶させる。車載装置50は、コンテンツサーバ70から第1階層アプリケーションを取得し、管理サーバ10から携帯電話機40を介して第2階層アプリケーションを取得する。そして、取得された第1階層アプリケーション及び第2階層アプリケーションとを用いて、アプリケーションを実現させる。
【0047】
<7>上述の各実施形態において、通信端末として、携帯電話機を用いたが、電話機能を備えない携帯可能な通信端末を用いても良い。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザが所望するコンテンツを任意の移動装置において使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る通信システム1の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態に係るコンテンツのデータ構成を概念的に示す図である。
【図3】同実施形態に係る認証テーブル10aのデータ構成を概念的に示す図である。
【図4】同実施形態に係る課金テーブル10bのデータ構成を概念的に示す図である。
【図5】同実施形態に係るコンテンツ管理テーブル10cのデータ構成を概念的に示す図である。
【図6】同実施形態に係るリストデータのデータ構成を概念的に示す図である。
【図7】同実施形態に係る携帯電話機40の構成を示すブロック図である。
【図8】同実施形態に係るコンテンツサーバ70、車載装置50、携帯電話機40、管理サーバ10の動作の流れを示すシーケンスチャートである。
【図9】同実施形態に係る認証ページの表示例を示す図である。
【図10】同実施形態に係るコンテンツ一覧の表示例を示す図である。
【図11】同実施形態に係るメッセージの表示例を示す図である。
【図12】同実施形態に係るメッセージの表示例を示す図である。
【図13】本発明の他の実施形態に係るコンテンツサーバ70、車載装置50、携帯電話機40、管理サーバ10の動作の流れを示すシーケンスチャートである。
【符号の説明】
1・・・通信システム、10・・・管理サーバ、10a・・・認証テーブル、10b・・・課金テーブル、10c・・・コンテンツ管理テーブル、20・・・インターネット、30・・・移動パケット通信網、31・・・ゲートウェイサーバ、32・・・基地局、40・・・携帯電話機、400・・・CPU、401・・・無線通信部、401a・・・アンテナ、402・・・操作入力部、403・・・通話処理部、404・・・近距離無線通信部、405・・・液晶表示部、406・・・記憶部、407・・・ROM、408・・・RAM、409・・・不揮発性メモリ、50・・・車載装置、60・・・無線LAN、70・・・コンテンツサーバ。
Claims (11)
- 第1のサーバ装置が、
キー情報を用いた場合にのみ再生又は実行可能となるコンテンツを記憶する第1のコンテンツ記憶手段と、
前記第1のコンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツを、任意の場所に移動可能な移動体に備えられる移動装置へ送信するコンテンツ送信手段とを備え、
第2のサーバ装置が、
前記キー情報を記憶するキー情報記憶手段と、
通信端末から要求された前記キー情報を前記キー情報記憶手段から読み出し、当該キー情報を前記通信端末へ送信するキー情報送信手段とを備え、
前記通信端末が、
ユーザからの指示より、前記第2のサーバ装置へ前記キー情報を要求するキー情報要求手段と、
前記キー情報送信手段により送信されたキー情報を受信し、当該キー情報を前記移動装置へ送信するキー情報送受信手段とを備え、
前記移動装置が、
前記コンテンツ送信手段により送信されたコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、
前記コンテンツ受信手段により受信されたコンテンツを記憶する第2のコンテンツ記憶手段と、
前記キー情報送受信手段により送信されたキー情報を受信するキー情報受信手段と、
前記キー情報受信手段により受信されたキー情報を用いて、前記第2のコンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツを再生又は実行可能とする解除手段とを備える
ことを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 前記通信端末が、ユーザを特定するユーザ特定情報を第2のサーバ装置へ送信するユーザ特定送信手段を備え、
前記第2のサーバ装置が、
前記ユーザ特定送信手段により送信されたユーザ特定情報を受信するユーザ特定受信手段と、
ユーザに対してコンテンツの課金を行う際に用いる課金情報を記憶する課金情報記憶手段と、
前記ユーザ特定受信手段により受信されたユーザ特定情報において特定されるユーザに対し、前記課金情報記憶手段に記憶されている課金情報を用いて、前記キー情報要求手段により要求されたキー情報に対するコンテンツの課金を行う課金手段とを備える
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信システム。 - 前記移動装置が、前記第2のコンテンツ記憶手段に記憶されているコンテンツを示すリスト情報を前記通信端末へ送信するリスト送信手段を備え、
前記通信端末が、前記リスト送信手段により送信されたリスト情報を受信するリスト受信手段を備え、
前記キー情報要求手段は、前記リスト受信手段により受信されたリスト情報に示されるコンテンツの中からユーザにより選択されたコンテンツに対するキー情報を要求する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信システム。 - 前記第2のサーバ装置が、前記第1のコンテンツ記憶手段に記憶されているコンテンツを示すリスト情報を前記通信端末へ送信するリスト送信手段を備え、
前記通信端末が、前記リスト送信手段により送信されたリスト情報を受信するリスト受信手段を備え、
前記キー情報要求手段は、前記リスト受信手段により受信されたリスト情報に示されるコンテンツの中からユーザにより選択されたコンテンツに対するキー情報を要求する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信システム。 - 前記移動装置が、前記キー情報受信手段により受信されたキー情報に対するコンテンツが前記第2のコンテンツ記憶手段に記憶されていない場合、その旨をユーザに通知し、その後、当該コンテンツが前記コンテンツ受信手段により受信された場合、その旨をユーザに通知する通知手段を備える
ことを特徴とする請求項4に記載のコンテンツ配信システム。 - 前記コンテンツ受信手段は、前記キー情報受信手段により受信されたキー情報に対するコンテンツのみ受信する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信システム。 - 前記コンテンツ受信手段は、前記キー情報受信手段により受信されたキー情報に対するコンテンツを前記第1のサーバ装置へ要求し、
前記コンテンツ送信手段は、前記コンテンツ受信手段からコンテンツの要求があった場合に、当該コンテンツを前記移動装置へ送信する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信システム。 - キー情報を用いた場合にのみ再生又は実行可能となるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段を有する第1のサーバ装置が、前記コンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツを、任意の場所に移動可能な移動体に備えられる移動装置へ送信するコンテンツ送信過程を備え、
前記キー情報を記憶するキー情報記憶手段を有する第2のサーバ装置が、通信端末から要求された前記キー情報を前記キー情報記憶手段から読み出し、当該キー情報を前記通信端末へ送信するキー情報送信過程を備え、
前記通信端末が、
ユーザからの指示より、前記キー情報を前記第2のサーバ装置へ要求するキー情報要求過程と、
前記キー情報送信過程により送信されたキー情報を受信し、当該キー情報を移動装置へ送信するキー情報送受信過程とを備え、
前記移動装置が、
前記コンテンツ送信過程により送信されたコンテンツを受信するコンテンツ受信過程と、
前記コンテンツ受信過程により受信されたコンテンツをメモリに記憶させるコンテンツ記憶過程と、
前記キー情報送受信過程により送信されたキー情報を受信するキー情報受信過程と、
前記キー情報受信過程により受信されたキー情報を用いて、前記メモリに記憶されたコンテンツを再生又は実行可能とする解除過程とを備える
ことを特徴とするコンテンツ配信方法。 - ユーザからの指示より、キー情報を用いた場合にのみ再生又は実行可能となるコンテンツに対するキー情報を記憶するサーバ装置へ前記キー情報を要求するキー情報要求手段と、
前記キー情報要求手段により要求された前記キー情報を前記サーバ装置から受信するキー情報受信手段と、
任意の場所に移動可能な移動体に備えられ且つ前記コンテンツを記憶し且つ前記キー情報を用いて前記コンテンツを再生又は実行可能とする移動装置に、前記キー情報受信手段により受信されたキー情報を送信するキー情報送信手段と
備えることを特徴とする通信端末。 - コンピュータを、
ユーザからの指示より、キー情報を用いた場合にのみ再生又は実行可能となるコンテンツに対するキー情報を記憶するサーバ装置へ前記キー情報を要求するキー情報要求手段、
前記キー情報要求手段により要求された前記キー情報を前記サーバ装置から受信するキー情報受信手段、
任意の場所に移動可能な移動体に備えられ且つ前記コンテンツを記憶し且つ前記キー情報を用いて前記コンテンツを再生又は実行可能とする移動装置に、前記キー情報受信手段により受信されたキー情報を送信するキー情報送信手段
として機能させるためのプログラム。 - 請求項10に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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