【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数個のフイルムパトローネを一括包装した写真フイルム集合包装体に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
【特許文献１】
特開２００２−１９８６５号公報
【０００３】
写真フイルムを光密に収納したフイルムパトローネは、通常、防湿性を有するキャップ付きのプラスチック製のフイルム容器（Ｐケースともいう）に１個ずつ収納され、これを紙箱に収容した形で販売されている。
【０００４】
しかし、この包装形態は、複数個所持する時は散在して取扱いが不便な上にスペース的にかさばる欠点があった。また、フイルム容器にはキャップが一対となって用いられているため、パトローネを購入するとその分だけフイルム容器とキャップも増えていってしまうという問題もあった。フイルム容器及びキャップは、使用後には廃棄物として出てくるため、環境対応の観点から、包装形態の改良が望まれていた。
【０００５】
これらの要望に答える包装形態として、胴部を長くした円筒形のフイルム容器にパトローネを直列に収納したものが提案されている（特許文献１図１参照。）。この包装形態であれば、パトローネを複数個所持する場合でも、散在することなく持ち運ぶことができ、また、パトローネ１個あたりの包装部材を減らすことができる。さらに、特許文献１の図８、図９には、両端に開口端を有し、フイルムパトローネの１個分の長さをもった筒状の樹脂ケースを複数の連結部材を併用して順次に連結し、その両端にキャップを被せた形態の包装体が示されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献１の図１の包装形態では、例えば５個入りのものの場合、３個まで使用した後には細長い樹脂製容器に２個のフイルムパトローネが残る。したがって、防湿性を考慮して樹脂製容器ごとフイルムパトローネを携帯しようとするときには、細長い樹脂製容器にはフイルムパトローネ３個分の余分なスペースが残されたままとなり、携帯に不便なだけでなく、樹脂製容器内でフイルムパトローネが勢いよくぶつかり合って変形することも懸念される。また、特許文献１の図８、９の包装形態では、従来の１個入りの樹脂製容器とは異なる構造をもった新たな樹脂製容器とキャップのほかに、さらに別部品として連結部材が必要となり包装部品点数が増えるという難点がある。
【０００７】
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、廃棄処理対応として写真フイルム一本あたりの包装材料を削減するとともに、写真フイルムの保存、整理及び持ち運びを容易にすることができる写真フイルム集合包装体を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項１の写真フイルム集合包装体は、写真フイルムを光密に収納したフイルムパトローネの複数個を包装する写真フイルム集合包装体であって、上端に開口が形成され、この開口から入れた１個のフイルムパトローネを収納する有底の筒形状をしたプラスチック製の容器本体を、前記開口の縁に形成された第１係合部と底部に形成された第２係合部とを係合させることにより順次に複数個連結し、最上部の容器本体の開口を、その第１係合部に係合するプラスチック製のキャップで密封したものである。このような構成にすることで、キャップの個数を削減することができ、また、容器の継ぎ足し及び分離が自在なので、パトローネの個数に応じて過不足なく容器を準備することができ、所望の個数のパトローネだけをコンパクトに持ち運ぶことが可能となる。
【０００９】
請求項２の写真フイルム集合包装体は、連結された複数個の容器本体と前記キャップとを一体に包み込むようにシュリンクフイルムを被せたことを特徴とする。
【００１０】
請求項３の写真フイルム集合包装体は、前記容器本体相互の連結部に対応してシュリンクフイルムに破断用のミシン目を形成したことを特徴とする。
【００１１】
請求項４の写真フイルム集合包装体は、外装となる不透明な包装箱で覆ったことを特徴とする。
【００１２】
【発明の実施の形態】
図１は、本発明を実施した写真フイルム集合包装体の概略斜視図であり、図２は、写真フイルム集合包装体の構成を説明するための図である。また、図３は容器本体及びキャップの断面図である。図１に示すように、写真フイルム集合包装体２は、円形の可撓性プラスチック製キャップ３（以下、キャップと記載）と複数個の円筒形状の可撓性プラスチック製容器本体４（以下、容器本体と記載）とから構成されている。
【００１３】
図２及び図３に示すように、キャップ３の上面には、環状の凹部１０が形成されている。この凹部１０は、キャップ３の下面において、下方に向けて突出する環状の凸部１１となって表れる。また、凸部１１の中央部には、パトローネ（不図示）のスプールの上端を収納するように凹部が形成されている。凸部１１の側壁の外周にはリング状の隆起である係合部１１ａが形成されている。
【００１４】
容器本体４は、円筒形状に形成されており、一端には開口１２が、他端には底部１３が設けられている。開口１２の縁には、リング状の溝である第１係合部１４が形成されている。底部１３は、底壁１５及び側壁１６からなっている。側壁１６の外径は、キャップ３の下面に設けられている凸部１１の外径と一致しており、側壁１６の外周には、係合部１１ａと同形状の隆起である第２係合部１６ａが形成されている。なお、開口１２の内径は、キャップ３の下面に設けられた凸部１１及び容器本体４の底部１３に設けられた側壁１６の外径よりも僅かに大きく形成されており、キャップ３の凸部１１及び容器本体４の底部１３が挿入できるような大きさになっている。
【００１５】
係合部１１ａ及び第１係合部１４は、キャップ３及び容器本体４が可撓性であるため、互いに押圧することにより変形しつつ嵌るので、容器本体４の開口１２は、キャップ３によって密封自在となる。また、図２及び図３に示すように、容器本体４の底部１３に設けられた第２係合部１６ａは、別の容器本体４の開口１４の縁に形成された第１係合部１４に係合し、容器本体４の底部１３によって別の容器本体４の開口１２が密封される。
【００１６】
このように、開口１２の縁に設けられた第１係合部と底部１３に設けられた第２係合部とを係合させることにより、容器本体４同士を連結することが可能となり、複数個の容器本体４を縦に連結していくと、図１に示すような写真フイルム集合包装体２が構成される。
【００１７】
図４は、写真フイルム集合包装体２をシュリンクフイルムで包装した態様を示す概略斜視図である。図４に示すように、写真フイルム集合包装体２をシュリンクフイルム２０で包装することによって、複数個の容器本体４を縦に連結した形態を保持することができ、衝撃や圧力によって徒に容器本体４間の連結が解かれたり、写真フイルム集合包装体２に損傷が加えられたりすることを防ぐことができる。
【００１８】
また、従来の単品の包装に比べ、包装するシュリンクフイルム２０の面積が広いので商品名や品種を示す文字を大きく表記したり、従来では表現できなかった表示を表現することが可能となる。
【００１９】
図５は、写真フイルム集合包装体２をミシン目の入ったシュリンクフイルムで包装した態様を示す概略斜視図である。図５に示すように、写真フイルム集合包装体２を破断用のミシン目３０ａが形成されたシュリンクフイルム３０で包装する。ミシン目３０ａは、複数個連結された容器本体４の継ぎ目にあたる位置に形成されているので、このミシン目３０ａにおいて容器本体４を切り離すことができる。
【００２０】
このように、ミシン目３０ａを入れることによって、シュリンクフイルム３０ごと容器本体４を切り離すことが可能となり、個々に容器本体４が分離されたとしても、容器本体４はシュリンクフイルム３０によって常に保護された状態になっている。
【００２１】
図６は、写真フイルム集合包装体２を不透明な包装箱に収容した態様を示す概略斜視図である。図６に示すように、不透明である包装箱４０は、一端に底面（不図示）、他端に開口４２を有する直方体であって、写真フイルム集合包装体２が収納できる大きさに形成されている。紙箱４０の上縁部には、フラップ４３ａを有する頂面４３が設けられている。また、紙箱４０の上縁部には、フラップ４４及びフラップ４５が設けられている。開口４２を開閉可能にする蓋は、頂面４３、フラップ４４及びフラップ４５によって構成されている。
【００２２】
このように構成された紙箱４０に、写真フイルム集合包装体２を入れ、蓋をすると、写真フイルム集合包装体２は、遮光されるとともに、複数個の容器本体４を縦に連結した形態が保持される。このような包装形態にすることで、衝撃や圧力によって徒に容器本体４間の連結が解かれたり、写真フイルム集合包装体２に損傷が加えられたりすることを防ぐことができる。
【００２３】
以下、上記構成による作用について説明する。キャップ３の下面に設けられた凸部１１の側壁の外周に係合部１１ａを設け、この係合部１１ａと同形状の第２第２係合部１６ａを容器本体４の底部１３に設ける。容器本体４の開口１４の縁には、係合部１１ａ及び１６ａが係合する第１係合部１４を形成する。容器本体４にパトローネを装填してから、キャップ３の下面に設けられた凸部１１を容器本体４の開口１２に嵌め込み、係合部１１ａを容器本体４の第１係合部１４に係合させ、開口１２を密封する。
【００２４】
次に、別の容器本体４にパトローネを装填し、すでにパトローネが装填されキャップ３が取り付けられた容器本体４の底部１３を、別の容器本体４の開口１２に取り付ける。底部１３に設けられた第２係合部１６ａは、別の容器本体４の開口端付近の内壁に設けられた第１係合部１４に係合し、別の容器本体４の開口１２は、もう一方の容器本体４の底部１３によって密封される。同様の操作で、複数個の容器本体４を直列に連結することで、図１に示すような写真フイルム集合包装体２が完成する。
【００２５】
連結した容器本体４は、第１係合部１４と第２係合部１６ａとの係合を解除すれば、容易に切り離すことができるので、多数のパトローネを持って写真撮影に行くような場合には、所望の個数のパトローネをそれぞれ容器本体４に入れ、それらを縦に連結すれば良い。このように、容器本体４の継ぎ足し及び分離が自在なので、パトローネの個数に応じて過不足なく容器本体４を準備することができ、所望の個数のパトローネだけをコンパクトに持ち運ぶことが可能となる。
【００２６】
また、補助用キャップを、複数個直列状態に連結されている容器本体４のうち、最後尾の容器本体４の底部１３に取り付けておけば、例えば、写真フイルム集合包装体２を２つに分離した場合でも、一方の写真フイルム集合包装体２の開口１２を密封するキャップとして使用することができる。
【００２７】
また、本発明の写真フイルム集合包装体２は、容器本体４の底部１３が、キャップ及び容器同士を連結する連結部材としての機能を果たすように構成されているので、複数個の容器本体４（容器１連結分）に対し、キャップ３を少なくとも１個だけ用意すれば良く、従来のように使用後には廃棄物となっていたキャップの個数を削減することができる。
【００２８】
以下、本発明の写真フイルム集合包装体２に使用する熱可塑性樹脂（プラスチック）に付き述べる。対象とされる熱可塑性樹脂としては、特開平３−１２９３４１号、成形加工便覧１９９３年工業調査会編に記載されている如き射出成形が出来る樹脂であれば特に限定はない。例えば高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）、ポリアミド（ＰＡ）、ポリカーボネート（ＰＣ）、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）、メタクリル樹脂（ＰＭＭＡ）、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン（ＰＰ）、ポリスチレン（ＰＳ）、スチレンアクリロニトリル共重合樹脂（ＳＡＮ）、ブタジエンスチレン共重合樹脂等が挙げられる。いずれの樹脂においても、キャップを容器本体４からはずすのに要する力ならびに容器本体４同士をはずすのに要する力は、１４〜５０Ｎであり、キャップと容器本体４からなる包装体を４０℃、９０％ＲＨ ３日間の調湿状態においた時の透湿度が５ｍｇ以下であることが好ましい。
【００２９】
また、本発明の写真フイルム集合包装体２には、廃棄物として埋立て処理する場合を考えて生分解性プラスチックを使用する事も可能である。例えばダイセル化学工業株式会社製セルグリーン（ＰＣＡ、ＰＨ、ＰＨＢ）、昭和高分子株式会社製ビオノーレ（ＰＢＳ、ＰＢＳＡ）、島津製作所製ラクティ、ノバモント社製の「マタービー」、ＩＣＩ「ＢＩＯＰＯＬ」、ＵＣＣ「ポリカプロラクトン」等が挙げられ必要に応じて選択することが出来る。特開平３−１２９３４１号に記載されている光分解性のポリマーを利用することも可能である。
【００３０】
店頭で販売されるとき、収納された写真フイルムを太陽光の熱線から保護するため、分光波長７００ｎｍ以上、好ましくは１０００〜２５００ｎｍの熱線を９０％以上カットする赤外線吸収剤を含有させることが好ましい。使用する赤外線吸収剤としては特開２００１−２２２０９２号に記載の化合物で有れば特に限定はない。例えば、非可視領域（赤外領域）に吸収を持ち尚可視部領域にも吸収を持った物質としては例えばカーボンブラック、四三酸化鉄（鉄黒）、α−酸化第二鉄（ベンガラ）、酸化チタン、アルミニウム粉、鉄粉、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クレーなどが使用される。通常、上記物質を用いて樹脂加工包装材料を作るには、例えば炭酸カルシウムを熱可塑性樹脂例えばポリエチレン樹脂中にバンバリーミキサーニーダー等の通常の溶融混練機を用いて含有させた所謂マスターバッチを作成し、それを稀釈樹脂で必要とする割合に稀釈混合して調整したり、炭酸カルシウムを樹脂中に最初から必要とする量を含有させた、いわゆるコンパウンドを調整したり、又樹脂を分散した状態のラテックス状液に炭酸カルシウムを分散調節することが一般的に知られている。この時、炭酸カルシウムの他に、脂肪酸金属塩例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、オクチル酸ジルコニウム、バルミチン酸ナトリウム、パルミチン酸カルシウム、ラウリン酸ナトリウム及び酸化防止剤も添加使用することができる。上記の方法で着色した樹脂を作り、本発明のカートリッジ製造に用いられる。本発明において、赤外線吸収剤の添加量は、０．５〜５質量％の範囲が好ましい。０．５質量％未満では赤外線吸収剤としての効果が得られないし５質量％を越えた場合は材料の強度が弱くなり好ましくない。
【００３１】
本発明の写真フイルム集合包装体２は外観を美しくして品質価値を向上させたり、品種識別性向上に使用するため着色されていても良いし、所謂スケルトンタイプで透明、半透明とすることも好ましく、この場合ヘイズ度が０．１％〜６０％で中が見える様にしてあっても良い。金属光沢または真珠光沢を有していても良いし、模様が印刷してあっても良い。使用する着色剤に付き以下に示す。本発明に使用する着色剤は一般にプラスチック材料に使用されている着色剤ならば特に限定は無い。使用される着色剤としては、株式会社朝倉書店発行プラスチック事典７３６〜７４４頁に記載されている如き着色剤が挙げられる。代表的顔料をカラーインデックスナンバー（Ｃ．Ｉ．ナンバー）で示すと、例えばアゾ系顔料としてはＰｉｇｍｅｎｔＲｅｄ４８（１５８６５）、ＰｉｇｍｅｎｔＲｅｄ４（１２０８５）、ＰｉｇｍｅｎｔＲｅｄ２０８（１２５１４）、ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ８３（２１１０８）、多環系顔料としては、ＰｉｇｍｅｎｔＢｌｕｅ１５（７４１６０）、ＰｉｇｍｅｎｔＶｉｏｌｅｔ１９（７３９００）、ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ１１０（５６２８０）、ＰｉｇｍｅｎｔＲｅｄ１４９（７１１３７）、ＰｉｇｍｅｎｔＲｅｄ１７７（６５３００）、無機顔料としてＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ５３（７７７８８）、ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ４２（７７４９２）、ＰｉｇｍｅｎｔＢｒｏｗｎ６（７７４９１）、ＰｉｇｍｅｎｔＢｌｕｅ２９（７７００７）、ＰｉｇｍｅｎｔＢｌｕｅ２８（７７３４６）、ＰｉｇｍｅｎｔＧｒｅｅｎ５０（７７３７７）、ＰｉｇｍｅｎｔＧｒｅｅｎ１７（７７２８８）、ＰｉｇｍｅｎｔＷｈｉｔｅ４（７７９４７）、ＰｉｇｍｅｎｔＷｈｉｔｅ７（７７９７５）、ＰｉｇｍｅｎｔＷｈｉｔｅ６（７７８９１）、ＰｉｇｍｅｎｔＷｈｉｔｅ１８（７７２２０）、ＰｉｇｍｅｎｔＷｈｉｔｅ１９（７７００４）、ＰｉｇｍｅｎｔＷｈｉｔｅ２６（７７７１８）、ＰｉｇｍｅｎｔＷｈｉｔｅ２７（７７８１１）、ＰｉｇｍｅｎｔＢｌａｃｋ７（７７２６６）、ＰｉｇｍｅｎｔＢｌａｃｋ１１（７７４９９）、ＰｉｇｍｅｎｔＭｅｔａｌ１（７７０００）、ＰｉｇｍｅｎｔＭｅｔａｌ２（７７４００）が挙げられ、この他に昼光蛍光顔料、チタン皮膜雲母なども知られている。この他無機顔料としてカーボンブラック、四三酸化鉄（鉄黒）、α−酸化第二鉄（ベンガラ）、アルミニウム粉、鉄粉、クレー炭酸カルシウム、焼成クレイ、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、タルク、硫酸アルミニウム、アルミニウム粉末、アルミニウムペースト、シリカ等がある。特に表面処理をした酸化チタン、炭酸カルシウム、硝酸バリウム、アルミニウム粉末、アルミニウムペースト、合成シリカが好ましい。特に、硫酸バリウムはＸ線遮断効果も有するので、海外旅行用の写真フイルム集合包装体として最適である。
【００３２】
通常、上記顔料の本発明に使用する熱可塑性樹脂への着色方法は日刊工業新聞社発行プラスチック加工技術ハンドブック３３０〜３３５頁に記載されている着色方法であるコンパウンド方式、マスターバッチ方式にて行う事が可能であり、使用量は必要とするヘイズ度を得るのに合わせ適宜調整をして決める事は可能であるし、互いの顔料を混ぜて好みの色に調色する事も可能である。
【００３３】
本発明の写真フイルム集合包装体２を包装するのに使用する材料としては特に限定はないが、例えばシュリンクフイルムの場合は新包装技術便覧（日本包装技術協会編集）Ｐ１１３９５・収縮包装技法に記載してある材料、株式会社東レリサーチセンター機能性包装材料の新展開に記載の熱可塑性樹脂フイルムが挙げられる。特に、使用後のリサイクル性を考慮すれば写真フイルム用容器と同じ材質にするのが最も好ましく、例えば写真フイルム用容器がポリエチレンで有れば包装材料としての熱可塑性樹脂フイルムはポリエチレンを使用するのが好ましい。また、例えば新包装技術便覧（日本包装技術協会編集）Ｐ１１３９５・収縮包装技法に記載してある材料を使用してもかまわない。
【００３４】
熱可塑性樹脂フイルムの表面に各種模様を印刷で付ける場合、使用するインキは一般のプラスチックフイルム用インキならば特に限定はない。例えば、ハイドリックＦＴ、ＲＳ、アルミラー、ＮＴ−ハイラミック、ＮＴ−ＨＲカラー（大日精化工業株式会社製）；エコプラスＰＬ型インキ、エコファイン、ディックセーフＢＡＧ−Ｃ型インキ、ユニビアＮＴ、アルティマＮＴ、ディックセーフＧＦ、ファインラップＷＰＶ、マリンプラスＨＲ、マリンプラスＳＫ（大日本インキ化学工業株式会社製）；スーパーラミメート、スーパーラミピュア、ＮＴ−２０００、スーパーエコピュア（サカタインクス株式会社製）；ＧＦＰ、ＮＴ−ＰＯＣ、・ＮＴ−ＬＢ−５（大阪印刷インキ製造株式会社製）；ラミパックファイン（ＬＰファイン）（東洋インキ製造株式会社製）；アクアＰＡＷインキ（帝国インキ製造株式会社製）などがある。これらのインキを使用して熱可塑性フイルムの表面に印刷する方法としては一般的なグラビア印刷方式で可能である。
【００３５】
店頭で陳列販売されるとき、太陽光による写真フイルム集合包装体２の光劣化を防止するために分光波長２５０〜３８０ｎｍの光を９０％以上カットする紫外線吸収剤を含有させる事が好ましい。含有量としては各種の紫外線吸収剤を０．０５〜５質量％、好ましくは０．１〜２質量％含ませることが必要である。０．０５質量％未満の場合は効果がなく、５質量％を越えた場合は樹脂表面に析出して来るので好ましくない。本発明に用いる紫外線吸収剤としては、プラスチックハンドブック株式会社朝倉書店昭和４５年発行６９０頁〜６９２頁、高分子工学講座プラスチック成形加工株式会社地人書館昭和４１年発行３３７頁〜３４０頁、プラスチック事典株式会社朝倉書店１９９２年発行７３３頁〜７３５頁、特開平６−１９０５４号に記載されている公知の種々のものを用いることができ、例えばサルチル酸系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノアクリレート系、ニッケル錯体系、ヒンダートアミン系、オキザニリド系、サリシレート系等が挙げられるが、紫外線吸収剤として特に好ましいのはヒンダードアミン系紫外線吸収剤である。代表例としては、２，２，６，６−テトラメチル−４−ピペリジノール、２，２，６，６−テトラメチル−４−ピペリジルベンゾエート等がある。その他ベンゾフェノン系ベンゾトリアゾール系、シアノアクリレート系も好ましい。これらの紫外線吸収剤は単独で使用してもよいし、２種以上を混合して使用しても良い。
【００３６】
また、本発明の写真フイルム集合包装体２には、帯電防止、物理強度向上、成形性向上、等のために各種添加剤を添加することもできる。
【００３７】
【発明の効果】
以上のように、本発明の写真フイルム集合包装体によれば、容器本体の開口の縁に形成された第１係合部と底部に形成された第２係合部とを係合させることにより、容器本体を順次に複数個連結するようにしたので、廃棄処理対応として写真フイルム一本あたりの包装材料を削減するとともに、写真フイルムの保存、整理及び持ち運びを容易にすることができる。また、上記写真フイルム集合包装体を、シュリンクフイルム又は不透明な包装箱で包装したので、徒に容器間の連結が解かれたり、写真フイルム集合包装体に損傷が加えられたりすることを防ぐことができる。また、シュリンクフイルムに破断用のミシン目を形成し、複数個直列状態に連結した容器本体をミシン目において切り取り可能にしたので、シュリンクフイルムで包装されたままの状態で個々に容器本体を分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の写真フイルム集合包装体の外観を示す概略斜視図である。
【図２】写真フイルム集合包装体の構成を説明するための図である。
【図３】容器本体及びキャップの断面図である。
【図４】写真フイルム集合包装体をシュリンクフイルムで包装した態様を示す概略斜視図である。
【図５】写真フイルム集合包装体を、ミシン目の入ったシュリンクフイルムで包装した態様を示す概略斜視図である。
【図６】写真フイルム集合包装体を不透明な包装箱に収容した様子を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
３ キャップ
４ 容器本体
１２ 開口
１３ 底部
１４ 第１係合部
１６ａ 第２係合部
２０、３０ シュリンクフイルム
３０ａ ミシン目[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a photographic film collective package in which a plurality of film cartridges are packaged together.
[0002]
[Prior art]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-19865
Film cartridges that store photo film in a light-tight manner are usually stored one by one in a plastic film container (also called a P case) with a moisture-proof cap, and sold in a form that is stored in a paper box. Yes.
[0004]
However, this packaging form has a disadvantage that it is scattered and inconvenient in handling and has a large space. In addition, since a pair of caps is used for the film container, there is a problem that when the cartridge is purchased, the film container and the cap increase correspondingly. Since the film container and the cap come out as waste after use, it has been desired to improve the packaging form from the viewpoint of environmental friendliness.
[0005]
As a packaging form that meets these demands, there has been proposed one in which cartridges are housed in series in a cylindrical film container having an elongated body (see FIG. 1 of Patent Document 1). With this packaging form, even when a plurality of cartridges are possessed, they can be carried without being scattered, and the number of packaging members per cartridge can be reduced. Further, in FIGS. 8 and 9 of Patent Document 1, a cylindrical resin case having opening ends at both ends and having a length corresponding to one film cartridge is used in combination with a plurality of connecting members. A package is shown that is connected and caps on both ends.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the packaging form of FIG. 1 of Patent Document 1, for example, in the case of a package of five, two film cartridges remain in an elongated resin container after using up to three. Therefore, when taking into consideration the moisture-proof property and carrying the film cartridge together with the resin container, the elongated resin container is left with an extra space for three film cartridges, which is not only inconvenient to carry. In addition, there is a concern that the film cartridges violently collide and deform in the resin container. Moreover, in the packaging form of FIG. 8, 9 of patent document 1, in addition to the new resin container and cap which have a different structure from the conventional resin container of 1 unit, a connection member is required as another component. There is a drawback that the number of packaging parts increases.
[0007]
The present invention has been made in consideration of the above circumstances, and the packaging material for photographic film can be easily stored, organized and carried while reducing the packaging material per photographic film for disposal. The purpose is to provide a body.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the photographic film collective package according to claim 1 is a photographic film collective package for packaging a plurality of film cartridges in which a photographic film is stored in a light-tight manner, and an opening is formed at the upper end. A plastic container body having a bottomed cylindrical shape for accommodating one film cartridge inserted from the opening is provided with a first engagement portion formed at the edge of the opening and a second engagement formed at the bottom portion. A plurality of coupling portions are sequentially connected to each other, and the opening of the uppermost container body is sealed with a plastic cap that engages with the first engagement portion. With this configuration, the number of caps can be reduced, and the containers can be freely added and separated, so that containers can be prepared without excess or deficiency depending on the number of cartridges, and the desired number It becomes possible to carry only the patrone compactly.
[0009]
The photographic film collective package of claim 2 is characterized in that a shrink film is covered so as to integrally wrap a plurality of connected container bodies and the cap.
[0010]
The photographic film assembly package according to claim 3 is characterized in that a perforation for breakage is formed in the shrink film corresponding to the connecting portion between the container main bodies.
[0011]
The photographic film collective package according to claim 4 is covered with an opaque packaging box as an exterior.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a schematic perspective view of a photographic film collective package in which the present invention is implemented, and FIG. 2 is a diagram for explaining the configuration of the photographic film collective package. FIG. 3 is a cross-sectional view of the container body and the cap. As shown in FIG. 1, a photographic film assembly package 2 includes a circular flexible plastic cap 3 (hereinafter referred to as a cap) and a plurality of cylindrical flexible plastic container bodies 4 (hereinafter referred to as containers). The main body is described).
[0013]
As shown in FIGS. 2 and 3, an annular recess 10 is formed on the upper surface of the cap 3. The concave portion 10 appears as an annular convex portion 11 protruding downward on the lower surface of the cap 3. Further, a concave portion is formed in the central portion of the convex portion 11 so as to accommodate the upper end of a spool of a cartridge (not shown). Engagement portions 11 a that are ring-shaped bulges are formed on the outer periphery of the side wall of the convex portion 11.
[0014]
The container body 4 is formed in a cylindrical shape, and has an opening 12 at one end and a bottom 13 at the other end. A first engaging portion 14 that is a ring-shaped groove is formed at the edge of the opening 12. The bottom portion 13 includes a bottom wall 15 and a side wall 16. The outer diameter of the side wall 16 coincides with the outer diameter of the convex portion 11 provided on the lower surface of the cap 3, and a second engagement that is a bulge having the same shape as the engaging portion 11 a is formed on the outer periphery of the side wall 16. A portion 16a is formed. Note that the inner diameter of the opening 12 is slightly larger than the outer diameter of the convex portion 11 provided on the lower surface of the cap 3 and the side wall 16 provided on the bottom portion 13 of the container body 4. 11 and the bottom 13 of the container body 4 are sized to be inserted.
[0015]
Since the cap 3 and the container main body 4 are flexible, the engaging portion 11 a and the first engaging portion 14 are fitted while being deformed by pressing each other, so that the opening 12 of the container main body 4 is sealed by the cap 3. Be free. As shown in FIGS. 2 and 3, the second engagement portion 16 a provided on the bottom portion 13 of the container body 4 is a first engagement portion 14 formed at the edge of the opening 14 of another container body 4. And the opening 12 of another container body 4 is sealed by the bottom 13 of the container body 4.
[0016]
In this way, by engaging the first engagement portion provided at the edge of the opening 12 and the second engagement portion provided at the bottom portion 13, the container main bodies 4 can be connected to each other. When the individual container bodies 4 are connected vertically, a photographic film collective package 2 as shown in FIG. 1 is constructed.
[0017]
FIG. 4 is a schematic perspective view showing an aspect in which the photographic film collective package 2 is wrapped with a shrink film. As shown in FIG. 4, by packaging the photographic film assembly package 2 with a shrink film 20, it is possible to maintain a form in which a plurality of container main bodies 4 are vertically connected, and the container main body is easily affected by impact or pressure. It is possible to prevent the connection between the four members from being broken or the photographic film assembly package 2 from being damaged.
[0018]
In addition, since the shrink film 20 to be packaged has a larger area than the conventional single product packaging, it is possible to display a letter indicating the product name or product type, or to display a display that could not be expressed conventionally.
[0019]
FIG. 5 is a schematic perspective view showing an aspect in which the photographic film collective package 2 is wrapped with a shrink film having perforations. As shown in FIG. 5, the photographic film assembly package 2 is packaged with a shrink film 30 having a perforation 30a for breaking. Since the perforation 30a is formed at a position corresponding to the joint of the plurality of connected container main bodies 4, the container main body 4 can be separated at the perforations 30a.
[0020]
Thus, by inserting the perforation 30a, the container main body 4 can be separated together with the shrink film 30. Even if the container main body 4 is separated individually, the container main body 4 is always protected by the shrink film 30. It is in a state.
[0021]
FIG. 6 is a schematic perspective view showing an aspect in which the photographic film assembly package 2 is housed in an opaque packaging box. As shown in FIG. 6, the opaque packaging box 40 is a rectangular parallelepiped having a bottom surface (not shown) at one end and an opening 42 at the other end, and is sized to accommodate the photographic film assembly packaging body 2. Yes. A top surface 43 having a flap 43 a is provided at the upper edge of the paper box 40. Further, a flap 44 and a flap 45 are provided at the upper edge of the paper box 40. The lid that can open and close the opening 42 is constituted by a top surface 43, a flap 44, and a flap 45.
[0022]
When the photographic film collective package 2 is put in the paper box 40 configured in this way and covered, the photographic film collective package 2 is shielded from light and has a form in which a plurality of container bodies 4 are vertically connected. Is done. By adopting such a packaging form, it is possible to prevent the connection between the container main bodies 4 from being broken by an impact or pressure, or damage to the photographic film assembly package 2.
[0023]
Hereinafter, the operation of the above configuration will be described. An engaging portion 11 a is provided on the outer periphery of the side wall of the convex portion 11 provided on the lower surface of the cap 3, and a second second engaging portion 16 a having the same shape as the engaging portion 11 a is provided on the bottom portion 13 of the container body 4. On the edge of the opening 14 of the container body 4, a first engaging portion 14 that engages with the engaging portions 11 a and 16 a is formed. After the cartridge is loaded into the container body 4, the convex portion 11 provided on the lower surface of the cap 3 is fitted into the opening 12 of the container body 4, and the engaging portion 11 a is engaged with the first engaging portion 14 of the container body 4. And the opening 12 is sealed.
[0024]
Next, the cartridge is loaded into another container body 4, and the bottom 13 of the container body 4 that has already been loaded with the cartridge and the cap 3 is attached to the opening 12 of the other container body 4. The second engaging portion 16a provided on the bottom portion 13 engages with the first engaging portion 14 provided on the inner wall near the opening end of another container body 4, and the opening 12 of the other container body 4 is It is sealed by the bottom 13 of the other container body 4. In the same operation, a plurality of container bodies 4 are connected in series to complete a photographic film assembly package 2 as shown in FIG.
[0025]
Since the connected container body 4 can be easily separated by releasing the engagement between the first engagement portion 14 and the second engagement portion 16a, when taking a picture with a large number of cartridges In this case, a desired number of cartridges may be put in the container body 4 and connected vertically. Thus, since the container body 4 can be freely added and separated, the container body 4 can be prepared without excess or deficiency according to the number of cartridges, and only a desired number of cartridges can be carried compactly.
[0026]
If a plurality of auxiliary caps are attached to the bottom 13 of the last container body 4 among the container bodies 4 connected in series, for example, the photographic film assembly package 2 is separated into two. Even in this case, it can be used as a cap for sealing the opening 12 of one photographic film assembly package 2.
[0027]
Moreover, since the bottom part 13 of the container main body 4 is comprised so that the bottom part 13 of the container main body 4 may fulfill | perform the function as a connection member which connects containers, a plurality of container main bodies 4 ( It is only necessary to prepare at least one cap 3 for one container), and the number of caps that have become waste after use can be reduced as before.
[0028]
Hereinafter, the thermoplastic resin (plastic) used for the photographic film assembly package 2 of the present invention will be described. The target thermoplastic resin is not particularly limited as long as it is a resin that can be injection-molded as described in JP-A-3-129341, Molding Handbook, 1993, Industrial Research Committee. For example, high density polyethylene (HDPE), polyamide (PA), polycarbonate (PC), polyethylene terephthalate (PET), methacrylic resin (PMMA), polymethylpentene, polypropylene (PP), polystyrene (PS), styrene acrylonitrile copolymer resin ( SAN), butadiene styrene copolymer resin and the like. In any resin, the force required to remove the cap from the container main body 4 and the force required to remove the container main bodies 4 are 14 to 50 N. % RH It is preferable that the moisture permeability when the humidity is maintained for 3 days is 5 mg or less.
[0029]
In addition, it is possible to use a biodegradable plastic for the photographic film collective package 2 of the present invention in consideration of the case of landfill treatment as waste. For example, Cell Green (PCA, PH, PHB) manufactured by Daicel Chemical Industries, Ltd., Bionore (PBS, PBSA) manufactured by Showa High Polymer Co., Ltd. Polycaprolactone "and the like can be mentioned and can be selected as necessary. It is also possible to use a photodegradable polymer described in JP-A-3-129341.
[0030]
In order to protect the stored photographic film from the heat rays of sunlight when sold at the store, it is preferable to contain an infrared absorber that cuts 90% or more of the heat rays having a spectral wavelength of 700 nm or more, preferably 1000 to 2500 nm. The infrared absorber to be used is not particularly limited as long as it is a compound described in JP-A No. 2001-2222092. For example, as a substance having absorption in the non-visible region (infrared region) and also in the visible region, for example, carbon black, iron trioxide (iron black), α-ferric oxide (Bengara), Titanium oxide, aluminum powder, iron powder, calcium carbonate, barium sulfate, clay and the like are used. Usually, in order to make a resin-processed packaging material using the above-mentioned substances, for example, a so-called master batch in which calcium carbonate is contained in a thermoplastic resin such as polyethylene resin using a usual melt kneader such as a Banbury mixer kneader is prepared. It can be adjusted by diluting and mixing it to the required ratio with a diluted resin, or by adjusting the so-called compound containing calcium carbonate in the required amount from the beginning, or by dispersing the resin. It is generally known to adjust the dispersion of calcium carbonate in a latex-like liquid. In addition to calcium carbonate, fatty acid metal salts such as zinc stearate, calcium stearate, aluminum stearate, magnesium stearate, zirconium octylate, sodium palmitate, calcium palmitate, sodium laurate and antioxidants are also used. can do. A colored resin is prepared by the above method and used for manufacturing the cartridge of the present invention. In this invention, the addition amount of an infrared absorber has the preferable range of 0.5-5 mass%. If it is less than 0.5% by mass, the effect as an infrared absorber cannot be obtained, and if it exceeds 5% by mass, the strength of the material becomes weak.
[0031]
The photographic film collective package 2 of the present invention may be colored so as to improve the quality value by improving the appearance and to be used for improving the product identifiability, or may be transparent or translucent with a so-called skeleton type. In this case, the inside may be seen with a haze degree of 0.1% to 60%. It may have metallic luster or pearl luster, or a pattern may be printed. The following is attached to the colorant used. The colorant used in the present invention is not particularly limited as long as it is a colorant generally used for plastic materials. Examples of the colorant used include those described in Asakura Shoten Co., Ltd. plastic encyclopedia pages 736 to 744. Representative pigments represented by color index numbers (CI numbers) include, for example, Pigment Red 48 (15865), Pigment Red 4 (12085), Pigment Red 208 (12514), Pigment Yellow 83 (21108), and polycyclic pigments as azo pigments. Pigment Blue 15 (74160), Pigment Violet 19 (73900), Pigment Yellow 110 (56280), Pigment Red 149 (71137), Pigment Red 177 (65300), Pigment Yellow 53 (77788), Pigment Yellow 53 (77788), P42 29 (77007), PigmentBlue28 (77346), PigmentGreen50 (77377), PigmentGreen17 (77288), PigmentWhite4 (77947), PigmentWhite7 (7775), PigmentWhite7 (7775), PigmentWhite7 (7775), PigmentWhite7 (7775), PigmentWhite7 (7775) Pigment White 27 (77811), Pigment Black 7 (77266), Pigment Black 11 (77499), Pigment Metal 1 (77000), and Pigment Metal 2 (77400), as well as daylight fluorescent pigments and titanium coatings. Mother, etc. are also known. Other inorganic pigments include carbon black, triiron tetroxide (iron black), α-ferric oxide (bengala), aluminum powder, iron powder, calcium carbonate clay, calcined clay, titanium oxide, zinc oxide, barium sulfate, talc. , Aluminum sulfate, aluminum powder, aluminum paste, silica and the like. In particular, surface-treated titanium oxide, calcium carbonate, barium nitrate, aluminum powder, aluminum paste, and synthetic silica are preferable. In particular, since barium sulfate also has an X-ray blocking effect, it is optimal as a photographic film collective package for overseas travel.
[0032]
Usually, the coloring method of the above-mentioned pigment to the thermoplastic resin used in the present invention is carried out by a compound method or a master batch method which is a coloring method described in Nikkan Kogyo Shimbun's Plastic Processing Technology Handbook, pages 330-335. The amount of use can be determined by appropriately adjusting to obtain the required haze degree, and it is also possible to mix the pigments of each other and adjust the color to a desired color.
[0033]
There is no particular limitation on the material used for packaging the photographic film assembly package 2 of the present invention. For example, in the case of shrink film, it is described in New Packaging Technology Handbook (edited by Japan Packaging Technology Association) P11395, shrink wrapping technique. And thermoplastic resin films described in Toray Research Center Co., Ltd., New Development of Functional Packaging Materials. In particular, considering recyclability after use, it is most preferable to use the same material as the photographic film container. For example, if the photographic film container is made of polyethylene, the thermoplastic resin film as a packaging material uses polyethylene. Is preferred. In addition, for example, the materials described in New Packaging Technology Handbook (edited by Japan Packaging Technology Association) P11395 / Shrinkage packaging technique may be used.
[0034]
When various patterns are printed on the surface of the thermoplastic resin film, the ink used is not particularly limited as long as it is a general ink for plastic film. For example, Hydrick FT, RS, Almir, NT-Hilamic, NT-HR color (manufactured by Dainichi Seika Kogyo Co., Ltd.); Ecoplus PL type ink, Ecofine, Dick Safe BAG-C type ink, Univia NT, Ultima NT , Dick Safe GF, Fine Wrap WPV, Marine Plus HR, Marine Plus SK (manufactured by Dainippon Ink Chemical Co., Ltd.); Super Lamitate, Super Lami Pure, NT-2000, Super Eco Pure (manufactured by Sakata Inx Corporation) NT-POC, .NT-LB-5 (Osaka Printing Ink Manufacturing Co., Ltd.); Ramipack Fine (LP Fine) (Toyo Ink Manufacturing Co., Ltd.); Aqua PAW Ink (Teikoku Ink Manufacturing Co., Ltd.) . As a method of printing on the surface of the thermoplastic film using these inks, a general gravure printing method is possible.
[0035]
When being displayed and sold in stores, it is preferable to contain an ultraviolet absorber that cuts 90% or more of light having a spectral wavelength of 250 to 380 nm in order to prevent light deterioration of the photographic film assembly package 2 due to sunlight. As the content, it is necessary to contain various ultraviolet absorbers in an amount of 0.05 to 5% by mass, preferably 0.1 to 2% by mass. When the amount is less than 0.05% by mass, the effect is not achieved, and when it exceeds 5% by mass, it is deposited on the resin surface, which is not preferable. As ultraviolet absorbers used in the present invention, Plastic Handbook Co., Ltd., Asakura Shoten, published in 1970, pages 690-692, Polymer Engineering Course, Plastic Molding Co., Ltd. Jinjinshokan, 1965, pages 337-340, Plastic Encyclopedia Asakura Shoten Co., Ltd., 1992, pp. 733-735 and various known ones described in JP-A-6-19054 can be used, for example, salicylic acid type, benzophenone type, benzotriazole type, cyanoacrylate type , Nickel complex-based, hindered amine-based, oxanilide-based, salicylate-based, and the like. Among these, hindered amine-based ultraviolet absorbers are particularly preferable. Representative examples include 2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidinol, 2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidylbenzoate and the like. Other benzophenone-based benzotriazole-based and cyanoacrylate-based are also preferable. These ultraviolet absorbers may be used alone or in combination of two or more.
[0036]
In addition, various additives can be added to the photographic film assembly package 2 of the present invention for antistatic, physical strength improvement, moldability improvement, and the like.
[0037]
【The invention's effect】
As described above, according to the photographic film assembly package of the present invention, by engaging the first engagement portion formed at the edge of the opening of the container body and the second engagement portion formed at the bottom. Since a plurality of container bodies are sequentially connected, it is possible to reduce the packaging material per photographic film as a disposal process, and to easily store, organize and carry the photographic film. In addition, since the photographic film collective package is packaged in a shrink film or an opaque packaging box, it is possible to prevent the container from being disconnected or the photographic film collective package from being damaged. it can. In addition, a perforation for breakage is formed in the shrink film, and a plurality of container bodies connected in series can be cut off at the perforation, so that the container bodies are separated individually in the state of being wrapped with the shrink film. be able to.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing the appearance of a photographic film assembly package of the present invention.
FIG. 2 is a view for explaining the configuration of a photographic film assembly package.
FIG. 3 is a cross-sectional view of a container body and a cap.
FIG. 4 is a schematic perspective view showing an embodiment in which a photographic film collective package is wrapped with a shrink film.
FIG. 5 is a schematic perspective view showing an embodiment in which a photographic film assembly package is packaged with a shrink film having perforations.
FIG. 6 is a schematic perspective view showing a state in which the photographic film assembly package is housed in an opaque packaging box.
[Explanation of symbols]
3 Cap 4 Container body 12 Opening 13 Bottom 14 First engaging portion 16a Second engaging portion 20, 30 Shrink film 30a Perforation
