JP2004239813A - 水質汚染成分の濃度測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】水質汚染成分濃度を吸光度測定により求める際に、発色試薬との振盪操作や発色反応のための静置操作をタイマー機能を利用して間違いなく自動的に行うと共に、サンプル数が多い場合であっても短時間に効率良く測定することができる簡便な濃度測定装置を提供する。
【解決手段】まとめて発色試薬を混合振盪した複数のサンプル5について、第1番目のサンプル5を測定室3にセットしたときタイマーが静置時間のカウントを開始し、カウント終了と同時に吸光度検出器2が第1番目のサンプルの吸光度の測定を行う。続いて、第2番目のサンプルに入れ換えた後は、上記振盪時間及び静置時間のカウントを行うことなく、第2番目から最後のサンプルまで順番に吸光度の測定のみを行う。
【選択図】 図1
【解決手段】まとめて発色試薬を混合振盪した複数のサンプル5について、第1番目のサンプル5を測定室3にセットしたときタイマーが静置時間のカウントを開始し、カウント終了と同時に吸光度検出器2が第1番目のサンプルの吸光度の測定を行う。続いて、第2番目のサンプルに入れ換えた後は、上記振盪時間及び静置時間のカウントを行うことなく、第2番目から最後のサンプルまで順番に吸光度の測定のみを行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、全窒素や全リンなどの水質汚染成分濃度を吸光度法により測定する場合に、複数のサンプルを短時間で効率良く測定することが可能な濃度測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水中に含まれる全窒素、全リン、硝酸、亜硝酸、アンモニア、リン酸、重金属類などの濃度測定は、総量規制に関わる測定や排水基準測定など様々な分野で行われている。また、これらの物質の多くは、JIS K 0102で定められた吸光度法や、イオンクロマトグラフ法などにより行われている。
【0003】
しかし、JISに定められた吸光度法では、測定操作が複雑であるうえ、検量線を作成して測定値を計算する必要があるなどの理由から、測定値の演算機能を設けた簡便な濃度測定装置が利用される場合も多い。このような濃度測定装置では、予め用意された専用の発色試薬を用い、サンプルと試薬を測定容器中で振り混ぜて発色させた後、測定容器をセットして吸光度を測定する。装置には予め測定したい物質の吸光度と濃度の関係を表す検量線が入力されており、演算して求めた濃度値が表示又は印字されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような濃度測定装置を用いて水質汚染成分濃度を測定する場合、発色試薬との反応による発色時間が測定する物質によって定められているため、発色試薬とサンプルを測定容器中で混合した後、一定時間静置してから吸光度を測定する必要がある。また、発色試薬によっては、混合のため一定時間の振盪操作が必要な場合もある。
【0005】
そのため、従来の水質汚染成分を吸光度法により測定する簡便な濃度測定装置では、これらの操作を間違いなく自動的に行えるように、振盪時間を表示するタイマー機能や、測定容器をセットしてから一定の静置時間後に自動的に吸光度測定を行うタイマー機能を設けたものが知られている。
【0006】
しかし、このようなタイマー機能を利用した従来の吸光度測定装置では、1つのサンプルについて吸光度を測定するたびに、振盪や静置のために必ず一定時間待ってから測定を行う必要があるため、多数のサンプルを測定する場合には非常に長い時間がかかるという問題があった。
【0007】
本発明は、このような従来の事情に鑑み、発色試薬と反応させたときの吸光度を測定して水質汚染成分濃度を求める際に、発色試薬との振盪操作や発色反応のための静置操作をタイマー機能を利用して間違いなく自動的に行うと共に、サンプル数が多い場合であっても短時間に効率良く測定することができる濃度測定装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明が提供する水質汚染成分の濃度測定装置は、サンプル中の特定の水質汚染成分を発色試薬と反応させたときの吸光度を測定し、その吸光度から特定成分濃度を求める濃度測定装置であって、予めまとめて発色試薬を添加振盪した複数のサンプルについて、第1番目のサンプルをセットしたときタイマーが発色反応のための静置時間のカウントを開始し、カウント終了と同時に第1番目のサンプルの吸光度測定を行い、第2番目のサンプルに入れ換えた後は、上記振盪時間及び静置時間のカウントを行うことなく、最後のサンプルまで順番に吸光度測定のみを行うことを特徴とする。
【0009】
本発明は、また、上記水質汚染成分の濃度測定装置であって、前記発色試薬と反応させた複数のサンプルの吸光度測定の開始前又は終了後に、各サンプルとそれぞれ同じ複数のブランクサンプルについて、第1番目から最後のブランクサンプルまでまとめて順番に吸光度測定を行い、その測定順に従って前記各サンプルの吸光度からそれぞれ対応する各ブランクサンプルの吸光度を差し引いて、各サンプルの特定成分濃度を求めることを特徴とする濃度測定装置を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の水質汚染成分濃度の濃度測定装置は、河川などの水中に含まれる全窒素、全リン、硝酸、亜硝酸、アンモニア、リン酸、重金属類などの濃度を、吸光度法を用いて測定するための小型で簡便な装置である。特に、本発明の濃度測定装置においては、吸光度測定に必要な発色試薬との振盪操作及び発色反応に要する静置操作に関するタイマー機能を改良することで、多サンプルであっても測定時間を従来に比べて格段に短くすることが可能となった。
【0011】
本発明の濃度測定装置の基本的構造を、図1に基づいて説明する。この測定装置1には、測定容器4を挿入するための測定室3を備えた吸光度検出器2が設置されている。測定容器4に入れた測定用のサンプル5の吸光度は、吸光度検出器2で検出されてCPU(演算装置)6に送信され、CPU6では測定成分ごとにメモリ7に記憶された吸光度と濃度の検量線から、測定対象である特定成分の濃度を計算して求めるようになっている。得られた特定成分濃度は、自動的に表示器8に表示され、必要に応じてプリンタ9で印字することができる。
【0012】
また、この測定装置1には、各種の操作キイを備えた操作キイ部10が設けてある。例えば、全窒素、全リン、硝酸、亜硝酸、アンモニア、リン酸、重金属類など、水質汚染物質のうちの測定すべき特定成分の種類を選択設定する設定キイと、測定するサンプル数の設定並びに測定の開始を指示する測定キイと、測定した特定成分濃度の印字を指示する印字キイなどを備えている。
【0013】
吸光度の測定に際しては、まず、操作キイ部10の設定キイにより測定対象である特定成分を指定する。一定量の複数のサンプル5をそれぞれ測定容器4に入れ、特定成分用の発色試薬を滴下し、所定の一定振盪時間だけ振盪して混合する。次に、測定キイを押してサンプル数を設定し、第1番目のサンプルを測定室3にセットすると、タイマーが始動して表示部8に発色反応のための静置時間が表示されカウントダウンが開始される。カウントの終了と同時に、吸光度検出器2により第1番目のサンプルの吸光度が測定され、特定成分濃度が求められる。
【0014】
その後、第1番目のサンプルの測定容器を抜き取り、第2番目のサンプルを入れた測定容器に入れ換える。このときタイマーは始動せず、従って振盪時間及び発色反応のための静置時間のカウントを行うことなく、直ちに吸光度検出器により第2番目のサンプルの吸光度が測定される。以下同様にして、最後のサンプルまで順番に吸光度の測定のみが行われ、順次特定成分濃度が求められる。このように、第2番目以降のサンプルについては、少なくとも静置時間を置くことなく直ちに吸光度測定ができるため、サンプル毎に静置時間が必要であった従来の測定装置に比べて、測定時間を大幅に短縮することができる。
【0015】
更に、この濃度測定装置を用いて全窒素を測定する例を詳しく説明する。全窒素の測定には、例えば、全窒素測定試薬キット134C131(東亜ディーケーケー(株)製)を使用することができる。全窒素を測定する場合、最初にサンプル中の全ての窒素を硝酸に酸化分解する必要がある。そこで、ガラス製の分解管にサンプル5mlを入れ、分解試薬を所定量添加した後、ドライヒーターTNP−HT(東亜ディーケーケー(株)製)にセットし、120℃で30分間加熱してサンプル中の窒素を硝酸に酸化分解する。この分解操作を複数のサンプルについてまとめて行い、加熱後ドライヒーターから分解管を取り出し、冷水で約25℃に冷却し、複数の測定用サンプルを準備する。
【0016】
この分解操作でサンプル中の窒素は全て硝酸に酸化分解されるため、硝酸を測定する発色試薬を用いて全窒素の吸光度測定を行うことができる。ところで、吸光度法を用いて硝酸を測定する場合、亜鉛粉末を用いて硝酸を亜硝酸に還元し、スルファニルアミドとナフチルエチレンジアミンを酸性下で亜硝酸と反応させ、赤色のアゾ色素を生成させて吸光度を測定する方法がしばしば用いられる。上記全窒素測定試薬キット134C131には、これらの発色試薬が備えられているので、サンプルに混合して簡単に発色させることができる。
【0017】
この発色反応を行う場合、亜鉛粉末と硝酸を反応させて亜硝酸に還元する過程で30秒間の振盪時間が必要であり、更に生成した亜硝酸をスルファニルアミド及びナフチルエチレンジアミンと反応させるために10分間の静置時間が必要である。これらの振盪時間及び静置時間は、一般に内蔵されたタイマー機能により行うことができるが、従来の装置では1サンプル毎に振盪時間と静置時間をタイマー管理していた。そのため、測定時間や表示時間を含めて1サンプルを測定するのに10分30秒程度、10サンプルを測定する場合には105分程度の時間が必要であり、非常に効率が悪かった。
【0018】
一方、本発明の装置では、まず、本装置の操作キイ部の設定キイを用いて、測定項目として全窒素測定を選択する。続いて、測定開始のための測定キイを押すと、測定を行うサンプル数の設定表示が表示器に表示されるので、準備されたサンプル数を設定する。サンプル数の設定は、メモリの容量次第ではほぼ無限に設定できるが、操作性を考慮すると10サンプル以下が適当である。また、事前にサンプル数の設定を行わず、最後のサンプルの測定が終わった時点で、測定キイにより測定終了を指示するように設定することも可能である。
【0019】
続いて、上記のごとく窒素を全て硝酸に酸化分解して準備した複数のサンプルについて、各サンプル2mlずつをディスベンサで分取して別々の測定容器に入れ、それぞれ所定量の発色試薬を加える。すぐに操作キイ部の測定キイを押して測定操作をスタートさせると、表示器に30秒間のタイマーが表示されてカウントダウンするので、その間だけ全ての測定容器を振り混ぜる。この振盪操作は、全ての測定容器をセットできる治具などを用いると簡単である。
【0020】
30秒の振盪操作が終わると、亜鉛が硝酸を亜硝酸に還元すると同時に試薬が溶解して発色反応が進行する。そこで、第1番目のサンプルの測定容器を吸光度検出器にセットすると、吸光度検出器に内蔵された容器検出センサが測定容器を検出し、表示器の表示が550秒の静置時間の表示に変わり、測定開始までのカウント表示を行う。カウントダウンが終了すると、吸光度検出器で第1番目のサンプルの吸光度が自動的に測定され、メモリに記憶された全窒素用の検量線によりCPUが吸光度から全窒素濃度を計算して、表示器5に測定結果を表示され、必要に応じてプリンタに印字することができる。
【0021】
第1番目のサンプルの測定が終了したら測定容器を取り出し、続けて第2番目のサンプルの測定容器をセットする。このときには、容器検出センサが容器を検出しても振盪時間及び静置時間のカウントを行うことなく、直ちに第2番目のサンプルの吸光度が測定され、同様に全窒素濃度を計算して表示器に表示する。以降も同様に第10番目のサンプルまで、静置時間のカウントダウンを行うことなく、次々と測定することができる。
【0022】
従って、本発明の測定装置では、第1番目のサンプルの測定には10分30秒の時間を要するが、残り9サンプルは表示時間などを含めて10秒以下で測定可能であるため、10サンプルのトータルの測定時間は12分程度になり、従来の測定装置の105分に比べて測定時間を格段に短縮することができる。
【0023】
また、サンプル自体が着色していて吸光度測定に妨害を生じる場合には、着色サンプルのブランク吸光度を測定して補正する方法が有効である。このようなブランク測定を行う場合、本発明の測定装置では、発色試薬を混合していないサンプル(ブランクサンプル)の吸光度測定を、発色試薬と反応させたサンプルについての吸光度の実測定の開始前あるいは終了後に行い、その測定順に従って各サンプルの吸光度からそれぞれ対応する各ブランクサンプルの吸光度を差し引く計算を行い、各サンプルの真の吸光度を求めるようになっている。この場合も、発色試薬と反応させたサンプルは、第2番目以降のサンプルでは振盪時間及び静置時間のカウントなしに、吸光度測定を行うことができる。
【0024】
このような着色したサンプルの吸光度測定を、亜硝酸の測定を例に説明する。亜硝酸の測定は、スルファニルアミドとナフチルエチレンジアミンを酸性下で亜硝酸と反応させ、赤色のアゾ色素を生成させて発色させ、その吸光度を測定して亜硝酸濃度を測定する方法が用いられている。これらの試薬は、例えば東亜ディーケーケー(株)製の亜硝酸測定試薬キットOBB00008を使用することができる。これらの試薬を用いた発色反応は、試薬をサンプルに滴下して30秒振盪した後、5分間の静置時間を保つ必要がある。
【0025】
次に、本発明の濃度測定装置による、ブランク測定を含めた亜硝酸の測定操作を詳しく説明する。まず、操作キイ部の設定キイを用いて、測定項目として亜硝酸測定を選択する。更に、測定モードとしてサンプル自体の着色を補正するためブランク測定を行うか行わないかを選択する機能があり、例えばブランク測定を行った後に実測定を行うように設定する。続いて、測定開始のための測定キイを押し、サンプル数の設定表示が表示器に表示されるので、必要なサンプル数を設定する。
【0026】
試薬の入っていない空の測定容器と、試薬が封入された測定容器を、それぞれサンプルの数だけ用意する。最初に、空の測定容器に測定する各サンプルを2mlずつディスペンサで分取して入れ、ブランクサンプルを準備する。第1番目のブランクサンプルを吸光度検出器にセットすると、吸光度検出器に内蔵された容器検出センサが容器を検出し、サンプル自体のブランク吸光度を測定し、CPUがメモリに第1番目のブランク吸光度として記憶する。同様にして、第2番目から最後のブランクサンプルまで順番に吸光度を測定し、それぞれのブランク吸光度として記憶する。
【0027】
ブランク測定を終了したら、試薬が封入された各測定容器にそれぞれサンプルを2mlずつディスペンサで分取し、全ての測定容器を振盪して試薬を溶解させる。第1番目のサンプルが入った測定容器を吸光度検出器にセットすると、容器検出センサが測定容器を検出して、表示器が静置時間である300秒のカウント表示に変わり、測定開始までの静置時間のカウントダウンが開始される。300秒のカウントダウンが終了すると、吸光度検出器が第1番目のサンプルの吸光度を測定し、この吸光度からメモリに記憶された第1番目のサンプルのブランク吸光度を差し引き、メモリに記憶された亜硝酸用の検量線によりCPUが亜硝酸濃度を計算して、表示器に測定結果が表示される。
【0028】
第1番目のサンプルの測定が終了したら測定容器を取り出し、続けて第2番目のサンプルの測定を行う。第2番目のサンプルでは、容器検出センサが容器を検出すると、振盪時間及び静置時間をカウントすることなく、吸光度検出器がサンプル吸光度を測定し、同様にメモリで記憶された第2番目のサンプルのブランク吸光度を差し引いた値から、メモリに記憶された亜硝酸用の検量線によりCPUが亜硝酸濃度を計算して、表示器に表示する。同様に最後のサンプルまで順番に測定を行い、複数の着色しているサンプルの亜硝酸濃度を正確に求めることができる。
【0029】
この本発明の測定装置によれば、ブランク吸光度測定に要する時間は1サンプルあたり10秒程度であり、10サンプルを測定した場合にはトータル100秒のブランク測定時間となる。また、試薬で発色させたサンプルの実測定では、第1番目のサンプル吸光度の測定には10分30秒の時間を要するが、残り9サンプルの吸光度の測定は表示や印字を含め10秒以下で終了するため、10サンプルのトータルの測定時間は13分20秒程度になる。従って、従来の測定装置では106分程度であったのに比べて、本発明の測定装置は測定時間を格段に短縮することができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、水質汚染成分濃度を簡便に測定する濃度測定装置について、発色試薬と反応させたときの吸光度を測定する際に、発色試薬との振盪操作や反応に必要な静置操作をタイマー機能を利用して間違いなく自動的に行いながら、サンプル数が多い場合であっても短時間に効率良く測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の濃度測定装置の一具体例を示す概略の構成図である。
【符号の説明】
1 測定装置
2 吸光度検出器
3 測定室
4 測定容器
5 サンプル
6 CPU
7 メモリ
8 表示器
9 プリンタ
10 操作キイ部
【発明の属する技術分野】
本発明は、全窒素や全リンなどの水質汚染成分濃度を吸光度法により測定する場合に、複数のサンプルを短時間で効率良く測定することが可能な濃度測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水中に含まれる全窒素、全リン、硝酸、亜硝酸、アンモニア、リン酸、重金属類などの濃度測定は、総量規制に関わる測定や排水基準測定など様々な分野で行われている。また、これらの物質の多くは、JIS K 0102で定められた吸光度法や、イオンクロマトグラフ法などにより行われている。
【0003】
しかし、JISに定められた吸光度法では、測定操作が複雑であるうえ、検量線を作成して測定値を計算する必要があるなどの理由から、測定値の演算機能を設けた簡便な濃度測定装置が利用される場合も多い。このような濃度測定装置では、予め用意された専用の発色試薬を用い、サンプルと試薬を測定容器中で振り混ぜて発色させた後、測定容器をセットして吸光度を測定する。装置には予め測定したい物質の吸光度と濃度の関係を表す検量線が入力されており、演算して求めた濃度値が表示又は印字されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような濃度測定装置を用いて水質汚染成分濃度を測定する場合、発色試薬との反応による発色時間が測定する物質によって定められているため、発色試薬とサンプルを測定容器中で混合した後、一定時間静置してから吸光度を測定する必要がある。また、発色試薬によっては、混合のため一定時間の振盪操作が必要な場合もある。
【0005】
そのため、従来の水質汚染成分を吸光度法により測定する簡便な濃度測定装置では、これらの操作を間違いなく自動的に行えるように、振盪時間を表示するタイマー機能や、測定容器をセットしてから一定の静置時間後に自動的に吸光度測定を行うタイマー機能を設けたものが知られている。
【0006】
しかし、このようなタイマー機能を利用した従来の吸光度測定装置では、1つのサンプルについて吸光度を測定するたびに、振盪や静置のために必ず一定時間待ってから測定を行う必要があるため、多数のサンプルを測定する場合には非常に長い時間がかかるという問題があった。
【0007】
本発明は、このような従来の事情に鑑み、発色試薬と反応させたときの吸光度を測定して水質汚染成分濃度を求める際に、発色試薬との振盪操作や発色反応のための静置操作をタイマー機能を利用して間違いなく自動的に行うと共に、サンプル数が多い場合であっても短時間に効率良く測定することができる濃度測定装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明が提供する水質汚染成分の濃度測定装置は、サンプル中の特定の水質汚染成分を発色試薬と反応させたときの吸光度を測定し、その吸光度から特定成分濃度を求める濃度測定装置であって、予めまとめて発色試薬を添加振盪した複数のサンプルについて、第1番目のサンプルをセットしたときタイマーが発色反応のための静置時間のカウントを開始し、カウント終了と同時に第1番目のサンプルの吸光度測定を行い、第2番目のサンプルに入れ換えた後は、上記振盪時間及び静置時間のカウントを行うことなく、最後のサンプルまで順番に吸光度測定のみを行うことを特徴とする。
【0009】
本発明は、また、上記水質汚染成分の濃度測定装置であって、前記発色試薬と反応させた複数のサンプルの吸光度測定の開始前又は終了後に、各サンプルとそれぞれ同じ複数のブランクサンプルについて、第1番目から最後のブランクサンプルまでまとめて順番に吸光度測定を行い、その測定順に従って前記各サンプルの吸光度からそれぞれ対応する各ブランクサンプルの吸光度を差し引いて、各サンプルの特定成分濃度を求めることを特徴とする濃度測定装置を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の水質汚染成分濃度の濃度測定装置は、河川などの水中に含まれる全窒素、全リン、硝酸、亜硝酸、アンモニア、リン酸、重金属類などの濃度を、吸光度法を用いて測定するための小型で簡便な装置である。特に、本発明の濃度測定装置においては、吸光度測定に必要な発色試薬との振盪操作及び発色反応に要する静置操作に関するタイマー機能を改良することで、多サンプルであっても測定時間を従来に比べて格段に短くすることが可能となった。
【0011】
本発明の濃度測定装置の基本的構造を、図1に基づいて説明する。この測定装置1には、測定容器4を挿入するための測定室3を備えた吸光度検出器2が設置されている。測定容器4に入れた測定用のサンプル5の吸光度は、吸光度検出器2で検出されてCPU(演算装置)6に送信され、CPU6では測定成分ごとにメモリ7に記憶された吸光度と濃度の検量線から、測定対象である特定成分の濃度を計算して求めるようになっている。得られた特定成分濃度は、自動的に表示器8に表示され、必要に応じてプリンタ9で印字することができる。
【0012】
また、この測定装置1には、各種の操作キイを備えた操作キイ部10が設けてある。例えば、全窒素、全リン、硝酸、亜硝酸、アンモニア、リン酸、重金属類など、水質汚染物質のうちの測定すべき特定成分の種類を選択設定する設定キイと、測定するサンプル数の設定並びに測定の開始を指示する測定キイと、測定した特定成分濃度の印字を指示する印字キイなどを備えている。
【0013】
吸光度の測定に際しては、まず、操作キイ部10の設定キイにより測定対象である特定成分を指定する。一定量の複数のサンプル5をそれぞれ測定容器4に入れ、特定成分用の発色試薬を滴下し、所定の一定振盪時間だけ振盪して混合する。次に、測定キイを押してサンプル数を設定し、第1番目のサンプルを測定室3にセットすると、タイマーが始動して表示部8に発色反応のための静置時間が表示されカウントダウンが開始される。カウントの終了と同時に、吸光度検出器2により第1番目のサンプルの吸光度が測定され、特定成分濃度が求められる。
【0014】
その後、第1番目のサンプルの測定容器を抜き取り、第2番目のサンプルを入れた測定容器に入れ換える。このときタイマーは始動せず、従って振盪時間及び発色反応のための静置時間のカウントを行うことなく、直ちに吸光度検出器により第2番目のサンプルの吸光度が測定される。以下同様にして、最後のサンプルまで順番に吸光度の測定のみが行われ、順次特定成分濃度が求められる。このように、第2番目以降のサンプルについては、少なくとも静置時間を置くことなく直ちに吸光度測定ができるため、サンプル毎に静置時間が必要であった従来の測定装置に比べて、測定時間を大幅に短縮することができる。
【0015】
更に、この濃度測定装置を用いて全窒素を測定する例を詳しく説明する。全窒素の測定には、例えば、全窒素測定試薬キット134C131(東亜ディーケーケー(株)製)を使用することができる。全窒素を測定する場合、最初にサンプル中の全ての窒素を硝酸に酸化分解する必要がある。そこで、ガラス製の分解管にサンプル5mlを入れ、分解試薬を所定量添加した後、ドライヒーターTNP−HT(東亜ディーケーケー(株)製)にセットし、120℃で30分間加熱してサンプル中の窒素を硝酸に酸化分解する。この分解操作を複数のサンプルについてまとめて行い、加熱後ドライヒーターから分解管を取り出し、冷水で約25℃に冷却し、複数の測定用サンプルを準備する。
【0016】
この分解操作でサンプル中の窒素は全て硝酸に酸化分解されるため、硝酸を測定する発色試薬を用いて全窒素の吸光度測定を行うことができる。ところで、吸光度法を用いて硝酸を測定する場合、亜鉛粉末を用いて硝酸を亜硝酸に還元し、スルファニルアミドとナフチルエチレンジアミンを酸性下で亜硝酸と反応させ、赤色のアゾ色素を生成させて吸光度を測定する方法がしばしば用いられる。上記全窒素測定試薬キット134C131には、これらの発色試薬が備えられているので、サンプルに混合して簡単に発色させることができる。
【0017】
この発色反応を行う場合、亜鉛粉末と硝酸を反応させて亜硝酸に還元する過程で30秒間の振盪時間が必要であり、更に生成した亜硝酸をスルファニルアミド及びナフチルエチレンジアミンと反応させるために10分間の静置時間が必要である。これらの振盪時間及び静置時間は、一般に内蔵されたタイマー機能により行うことができるが、従来の装置では1サンプル毎に振盪時間と静置時間をタイマー管理していた。そのため、測定時間や表示時間を含めて1サンプルを測定するのに10分30秒程度、10サンプルを測定する場合には105分程度の時間が必要であり、非常に効率が悪かった。
【0018】
一方、本発明の装置では、まず、本装置の操作キイ部の設定キイを用いて、測定項目として全窒素測定を選択する。続いて、測定開始のための測定キイを押すと、測定を行うサンプル数の設定表示が表示器に表示されるので、準備されたサンプル数を設定する。サンプル数の設定は、メモリの容量次第ではほぼ無限に設定できるが、操作性を考慮すると10サンプル以下が適当である。また、事前にサンプル数の設定を行わず、最後のサンプルの測定が終わった時点で、測定キイにより測定終了を指示するように設定することも可能である。
【0019】
続いて、上記のごとく窒素を全て硝酸に酸化分解して準備した複数のサンプルについて、各サンプル2mlずつをディスベンサで分取して別々の測定容器に入れ、それぞれ所定量の発色試薬を加える。すぐに操作キイ部の測定キイを押して測定操作をスタートさせると、表示器に30秒間のタイマーが表示されてカウントダウンするので、その間だけ全ての測定容器を振り混ぜる。この振盪操作は、全ての測定容器をセットできる治具などを用いると簡単である。
【0020】
30秒の振盪操作が終わると、亜鉛が硝酸を亜硝酸に還元すると同時に試薬が溶解して発色反応が進行する。そこで、第1番目のサンプルの測定容器を吸光度検出器にセットすると、吸光度検出器に内蔵された容器検出センサが測定容器を検出し、表示器の表示が550秒の静置時間の表示に変わり、測定開始までのカウント表示を行う。カウントダウンが終了すると、吸光度検出器で第1番目のサンプルの吸光度が自動的に測定され、メモリに記憶された全窒素用の検量線によりCPUが吸光度から全窒素濃度を計算して、表示器5に測定結果を表示され、必要に応じてプリンタに印字することができる。
【0021】
第1番目のサンプルの測定が終了したら測定容器を取り出し、続けて第2番目のサンプルの測定容器をセットする。このときには、容器検出センサが容器を検出しても振盪時間及び静置時間のカウントを行うことなく、直ちに第2番目のサンプルの吸光度が測定され、同様に全窒素濃度を計算して表示器に表示する。以降も同様に第10番目のサンプルまで、静置時間のカウントダウンを行うことなく、次々と測定することができる。
【0022】
従って、本発明の測定装置では、第1番目のサンプルの測定には10分30秒の時間を要するが、残り9サンプルは表示時間などを含めて10秒以下で測定可能であるため、10サンプルのトータルの測定時間は12分程度になり、従来の測定装置の105分に比べて測定時間を格段に短縮することができる。
【0023】
また、サンプル自体が着色していて吸光度測定に妨害を生じる場合には、着色サンプルのブランク吸光度を測定して補正する方法が有効である。このようなブランク測定を行う場合、本発明の測定装置では、発色試薬を混合していないサンプル(ブランクサンプル)の吸光度測定を、発色試薬と反応させたサンプルについての吸光度の実測定の開始前あるいは終了後に行い、その測定順に従って各サンプルの吸光度からそれぞれ対応する各ブランクサンプルの吸光度を差し引く計算を行い、各サンプルの真の吸光度を求めるようになっている。この場合も、発色試薬と反応させたサンプルは、第2番目以降のサンプルでは振盪時間及び静置時間のカウントなしに、吸光度測定を行うことができる。
【0024】
このような着色したサンプルの吸光度測定を、亜硝酸の測定を例に説明する。亜硝酸の測定は、スルファニルアミドとナフチルエチレンジアミンを酸性下で亜硝酸と反応させ、赤色のアゾ色素を生成させて発色させ、その吸光度を測定して亜硝酸濃度を測定する方法が用いられている。これらの試薬は、例えば東亜ディーケーケー(株)製の亜硝酸測定試薬キットOBB00008を使用することができる。これらの試薬を用いた発色反応は、試薬をサンプルに滴下して30秒振盪した後、5分間の静置時間を保つ必要がある。
【0025】
次に、本発明の濃度測定装置による、ブランク測定を含めた亜硝酸の測定操作を詳しく説明する。まず、操作キイ部の設定キイを用いて、測定項目として亜硝酸測定を選択する。更に、測定モードとしてサンプル自体の着色を補正するためブランク測定を行うか行わないかを選択する機能があり、例えばブランク測定を行った後に実測定を行うように設定する。続いて、測定開始のための測定キイを押し、サンプル数の設定表示が表示器に表示されるので、必要なサンプル数を設定する。
【0026】
試薬の入っていない空の測定容器と、試薬が封入された測定容器を、それぞれサンプルの数だけ用意する。最初に、空の測定容器に測定する各サンプルを2mlずつディスペンサで分取して入れ、ブランクサンプルを準備する。第1番目のブランクサンプルを吸光度検出器にセットすると、吸光度検出器に内蔵された容器検出センサが容器を検出し、サンプル自体のブランク吸光度を測定し、CPUがメモリに第1番目のブランク吸光度として記憶する。同様にして、第2番目から最後のブランクサンプルまで順番に吸光度を測定し、それぞれのブランク吸光度として記憶する。
【0027】
ブランク測定を終了したら、試薬が封入された各測定容器にそれぞれサンプルを2mlずつディスペンサで分取し、全ての測定容器を振盪して試薬を溶解させる。第1番目のサンプルが入った測定容器を吸光度検出器にセットすると、容器検出センサが測定容器を検出して、表示器が静置時間である300秒のカウント表示に変わり、測定開始までの静置時間のカウントダウンが開始される。300秒のカウントダウンが終了すると、吸光度検出器が第1番目のサンプルの吸光度を測定し、この吸光度からメモリに記憶された第1番目のサンプルのブランク吸光度を差し引き、メモリに記憶された亜硝酸用の検量線によりCPUが亜硝酸濃度を計算して、表示器に測定結果が表示される。
【0028】
第1番目のサンプルの測定が終了したら測定容器を取り出し、続けて第2番目のサンプルの測定を行う。第2番目のサンプルでは、容器検出センサが容器を検出すると、振盪時間及び静置時間をカウントすることなく、吸光度検出器がサンプル吸光度を測定し、同様にメモリで記憶された第2番目のサンプルのブランク吸光度を差し引いた値から、メモリに記憶された亜硝酸用の検量線によりCPUが亜硝酸濃度を計算して、表示器に表示する。同様に最後のサンプルまで順番に測定を行い、複数の着色しているサンプルの亜硝酸濃度を正確に求めることができる。
【0029】
この本発明の測定装置によれば、ブランク吸光度測定に要する時間は1サンプルあたり10秒程度であり、10サンプルを測定した場合にはトータル100秒のブランク測定時間となる。また、試薬で発色させたサンプルの実測定では、第1番目のサンプル吸光度の測定には10分30秒の時間を要するが、残り9サンプルの吸光度の測定は表示や印字を含め10秒以下で終了するため、10サンプルのトータルの測定時間は13分20秒程度になる。従って、従来の測定装置では106分程度であったのに比べて、本発明の測定装置は測定時間を格段に短縮することができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、水質汚染成分濃度を簡便に測定する濃度測定装置について、発色試薬と反応させたときの吸光度を測定する際に、発色試薬との振盪操作や反応に必要な静置操作をタイマー機能を利用して間違いなく自動的に行いながら、サンプル数が多い場合であっても短時間に効率良く測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の濃度測定装置の一具体例を示す概略の構成図である。
【符号の説明】
1 測定装置
2 吸光度検出器
3 測定室
4 測定容器
5 サンプル
6 CPU
7 メモリ
8 表示器
9 プリンタ
10 操作キイ部
Claims (2)
- サンプル中の特定の水質汚染成分を発色試薬と反応させたときの吸光度を測定し、その吸光度から特定成分濃度を求める濃度測定装置であって、予めまとめて発色試薬を添加振盪した複数のサンプルについて、第1番目のサンプルをセットしたときタイマーが発色反応のための静置時間のカウントを開始し、カウント終了と同時に第1番目のサンプルの吸光度測定を行い、第2番目のサンプルに入れ換えた後は、上記振盪時間及び静置時間のカウントを行うことなく、最後のサンプルまで順番に吸光度測定のみを行うことを特徴とする水質汚染成分の濃度測定装置。
- 前記発色試薬と反応させた複数のサンプルの吸光度測定の開始前又は終了後に、各サンプルとそれぞれ同じ複数のブランクサンプルについて、第1番目から最後のブランクサンプルまでまとめて順番に吸光度測定を行い、その測定順に従って前記各サンプルの吸光度からそれぞれ対応する各ブランクサンプルの吸光度を差し引いて、各サンプルの特定成分濃度を求めることを特徴とする、請求項1に記載の水質汚染成分の濃度測定装置。
Priority Applications (1)
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Publications (1)
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2003
- 2003-02-07 JP JP2003030704A patent/JP2004239813A/ja active Pending
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