JP2004238334A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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柴崎弘太郎
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Abstract

【課 題】高い保湿持続効果を有する皮膚外用剤の提供。
【解決手段】ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンを配合することを特徴とする、保湿持続効果に優れた皮膚外用剤。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンを含有する皮膚外用剤に関し、詳しくは、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンを含有、又はポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンと皮膚外用剤に一般的に使用されている保湿剤とを含有した高い保湿効果に優れ、且高い保湿効果が持続する皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
健康な皮膚を保つためには水分の保持が不可欠であり、保湿を目的とした皮膚外用剤が数多く市販されている。近年、保湿に関与する物質について、ムコ多糖類や天然保湿因子(NMF)の研究をはじめとして多くの研究が行なわれ、今日では、皮膚外用剤においても数多くの保湿剤(例えば、特許文献1参照)が使用されるに至っている。
【0003】
しかしながら、従来の保湿剤は水分を保持し、しっとりした感触を与える反面、使用感触面に於いてべたつくという問題を有していた。又、保湿効果の持続という面に於いては充分でなく、高い保湿効果とその効果の持続性を併せ持つ保湿剤の開発が望まれていた。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−316529号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高い保湿効果とその効果の持続性を併せ持つ特徴を有する有用な保湿剤を含有した皮膚外用剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、高い保湿効果とその効果の持続性を有する皮膚外用剤を得るべく鋭意研究を行った結果、洗浄剤として広く化粧料等に用いられているポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンに全く新しい機能としての高い保湿効果がある事、及びポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンを皮膚外用剤に配合する事により、極めて高い保湿効果とその効果が長時間持続する事を見出し、皮膚外用剤への新規な用途を見出し、本発明を完成するに至った。更に、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンと皮膚外用剤に一般的に使用されている保湿剤を併せて配合することにより、その効果が長時間飛躍的に持続することをも見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
即ち本発明は、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンを含有すること、又は、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンと皮膚外用剤に一般的に使用されている保湿剤を併せて含有することを特徴とする高い保湿効果を有し、且その効果が長時間持続する皮膚外用剤である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実態について詳述する。
【0009】
本発明に用いることができるポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンは、ヤシ油脂肪酸のモノエステルとグリセリンからなるモノヤシ油脂肪酸グリセリンに酸化エチレンを付加重合して得られるものであれば制限は無いが、酸化エチレンの付加モル数が7乃至30が好ましく、更に好ましくは、化粧品種別配合成分規格に収載のものが挙げられる。尚、具体的に例示するのであれば、ハイバーオイルHE(交洋ファインケミカル社製)等が挙げられる。
【0010】
本発明の皮膚外用剤におけるポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンの含有量は、特に限定されないが、好ましくは、0.01〜70重量%であり、より好ましくは、0.1〜50重量%である。
【0011】
本発明にポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンと併せて用いることができる皮膚外用剤に一般的に使用されている保湿剤としては、多価アルコール類、有機酸塩、ムコ多糖類、植物抽出物等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を配合することができ、好ましい保湿剤の種類は多価アルコール類である。
【0012】
そして、本発明の皮膚外用剤において、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンと上記の保湿剤とを併用することにより、高い保湿効果及びその効果の持続性を飛躍的に向上させることができる。
【0013】
又、本発明に用いるポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンは、優れた保湿機能、及びその持続性にも優れた機能を有するばかりでなく、皮膚外用剤に含有した場合、多量に配合してもべたつきが無いという優れた使用感触面での特徴を有する。
【0014】
本発明で用いることができる皮膚外用剤に一般的に使用されている保湿剤としては、一般に皮膚外用剤に使用される保湿剤であれば、特に制限は無く、例えば、多価アルコール類、有機酸塩、ムコ多糖類、植物抽出物等が挙げられ、これらの保湿剤の1種又は2種以上を配合することができる。そして、好ましい保湿剤の具体的な例として、多価アルコール類としては、エチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等の2価の多価アルコール類;グリセリン、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール等の3価の多価アルコール類;ペンタエリスリトール等の4価の多価アルコール類;キシリトール、フルクトース等の5価の多価アルコール類;ソルビトール、マンニトール等の6価の多価アルコール類;デンプン分解糖還元アルコール等の多価アルコール類;ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等の多価アルコール重合体;POE−テトラハイドロフルフリルアルコール、POP−ブチルエーテル、POP・POE−ブチルエーテル、トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル、POP−グリセリンエーテル、POP・POE−ジグリセリンエーテル、POP−グリセリンエーテルリン酸、POP・POE−ペンタエリスリトールエーテル等のポリアルキレンオキシドエーテル等が挙げられる。
【0015】
有機酸塩としては、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、2−ピロリドン−5−カルボン酸ナトリウム等が挙げられる。
【0016】
ムコ多糖類としては、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン硫酸、ケラト硫酸、デル又ン硫酸等が挙げられる。
【0017】
植物抽出物としては、アロエ抽出物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
【0018】
その他の皮膚外用剤に一般的に使用されている保湿剤としては、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、短鎖可溶性コラーゲン等が挙げられる。そして、これらの皮膚外用剤に一般的に使用されている保湿剤の中で、多価アルコール類との組合せが好ましい。
【0019】
本発明で用いることができる皮膚外用剤に一般的に使用されている保湿剤の配合量は、効果があれば特に限定されず、通常皮膚外用剤に配合される程度の量であれば特に問題は無い。そして、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンとの併用効果を考えた場合の配合量は、皮膚外用剤全量中0.001〜20質量%が好ましく、更に好ましくは0.01〜15質量%である。
【0020】
本発明の皮膚外用剤には、上記した成分の他に、通常化粧品、医薬部外品、医薬品等の皮膚外用剤に用いられる他の成分を必要に応じて適宜配合し、目的とする剤形に応じて常法により製造することが出来る。これらの任意配合成分としては、例えば、粉末成分、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、シリコーン、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、水溶性高分子、増粘剤、皮膜剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール誘導体、糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調製剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料、水等を挙げることができる。以下に、各成分の具体的な例を挙げるが、これらの成分は必要に応じて一種又は二種以上を配合することができる。
【0021】
粉末成分として、無機粉末としては、タルク、カオリン、雲母、セリサイト、窒化ホウ素、二酸化チタン、酸化鉄、水酸化クロム等が挙げられる。又、有機粉末としては、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、セルロース粉末、タール系色素等が挙げられる。
【0022】
油脂として、液状油脂では、アボガド油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ヒマシ油、サフラワー油、コメヌカ油、ホホバ油等が挙げられる。又、固形状油脂では、ヤシ油、牛脂、モクロウ等が挙げられる。
【0023】
ロウ類として、ミツロウ、キャンデリラロウ、ラノリン等が挙げられる。
【0024】
炭化水素として、流動パラフィン、スクワラン、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
【0025】
高級脂肪酸として、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸等が挙げられる。
【0026】
高級アルコールとして、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等が挙げられる。
【0027】
合成エステル油として、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル等が挙げられる。
【0028】
シリコーン油又はシリコーン化合物として、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン等が挙げられる。
【0029】
アニオン界面活性剤として、ラウリン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、POE−ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウロイルサルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム等が挙げられる。
【0030】
カチオン界面活性剤として、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩等が挙げられる。
【0031】
両性界面活性剤として、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等が挙げられる。
【0032】
非イオン界面活性剤として、ソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸グリセリン、グリセリンアルキルエーテル、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビットモノラウレート、ショ糖脂肪酸エステル等が挙げられる。
【0033】
天然の水溶性高分子として、アラビアガム、グアーガム、キャロブガム、カラヤガム、キサンタンガム、デキストラン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン、ポリビニルアルコール、カチオンポリマー等が挙げられる。
【0034】
増粘剤として、アラギン酸ナトリウム、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、PVA、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、無水ケイ酸等が挙げられる。
【0035】
紫外線吸収剤として、パラアミノ安息香酸、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、4−フェニルベンゾフェノン等が挙げられる。
【0036】
金属イオン封鎖剤として、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
【0037】
低級アルコールとして、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール等が挙げられる。
【0038】
多価アルコール誘導体として、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル等が挙げられる。
【0039】
糖類として、マルトトリオース、ショ糖、グリコーゲン等が挙げられる。
【0040】
アミノ酸として、システイン、アシルグルタミン酸塩等が挙げられる。
【0041】
高分子エマルジョンとして、アクリル樹脂エマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン等が挙げられる。
【0042】
pH調製剤として、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
【0043】
ビタミン類として、ビタミンA、B、B、B、C、E及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
【0044】
抗菌剤として、安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、フェノキシエタノール等が挙げられる。
【0045】
酸化防止剤として、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
【0046】
酸化防止助剤として、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、等が挙げられる。
【0047】
美白剤として、L−アスコルビン酸アルキルエステル、コウジ酸アルキルエステル等のコウジ酸エステル類、ハイドロキノンの配糖体、ユキノシタ抽出物、グルタチオン等が挙げられる。
【0048】
血行促進剤として、ニコチン酸ベンジルエステル、カプサイシン、ニコチン酸トコフェロール、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等が挙げられる。
【0049】
その他の成分としては、消炎剤として、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体等。各種植物抽出物として、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ等。賦活剤として、ローヤルゼリー等。抗脂漏剤として、硫黄、チアントール等。抗炎症剤として、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等が挙げられる。
【0050】
本発明の皮膚外用剤は、前記成分を配合して常法にしたがって処理することにより得ることができる。本発明の皮膚外用剤の剤型は任意であり、溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散系、水−油二層系、水−油−粉末三層系等どのような剤型でも構わない。又、本発明の皮膚外用剤の製品形態も任意であり、化粧水、乳液、クリーム、パック等のスキンケア化粧料やファンデーション、口紅、アイシャドー等のメーキャップ化粧料、ボディー化粧料、芳香化粧料、メーク落とし、ボディーシャンプー等の皮膚洗浄料、及び軟膏等に用いることが出来る。
【0051】
本発明の皮膚外用剤は公知の方法により製造することができる。
【0052】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0053】
まず、実施例の説明に先立ち本発明で用いた試験法、評価法について以下に説明する。
【0054】(保湿効果及び保湿持続効果の確認)
保湿効果については、20名のパネルの前腕部を用い、水分量測定装置としてSKICON−200(アイ・ビイ・エス社製)を用いて、塗布前と塗布後30分、60分後、120分後の皮膚コンダクタンスを測定し、この変化率から保湿効果を評価した。尚、皮膚コンダクタンスの変化率は、下記の計算式により求めた。又、測定環境として、パネルは測定60分前より、室温18℃〜20℃、湿度50〜60%の恒温恒湿ルームにて安静状態で待機してもらい、測定が終了するまで同ルームで安静に過ごしてもらった。尚、皮膚コンダクタンスを測定することにより、角層の吸水性、水分保持能への影響を検討することが可能であり、この変化率が小さいと、角層水分の増加があり、保湿効果が高いと評価できる。
【0055】
コンダクタンス変化率=(塗布前のコンダクタンス)/(塗布後のコンダクタンス)
【0056】
「保湿効果(機器)の確認試験」については、専門パネラー20名により実使用試験を実施し、塗布前と塗布直後のコンダクタンス変化率にて評価し、その評価基準は以下の通りである。
◎:パネル20名のコンダクタンス変化率の平均:0.1未満
○:パネル20名のコンダクタンス変化率の平均:0.1以上0.2未満
△:パネル20名のコンダクタンス変化率の平均:0.2以上0.35未満
×:パネル20名のコンダクタンス変化率の平均:0.35以上0.5未満
××:パネル20名のコンダクタンス変化率の平均:0.5以上
【0057】
「使用感触(肌へのべた感:官能)の確認試験」の評価については、専門パネラー20名により実使用試験を実施し、評価基準は以下の通りである。
◎:専門パネラー16名以上が使用中及び使用後肌へのべたつきがないと認め
た。
○:専門パネラー12名〜15名が使用中及び使用後肌へのべたつきがないと認めた。
△:専門パネラー8名〜11名が使用中及び使用後肌へのべたつきがないと認めた。
×:専門パネラー4名〜7名が使用中及び使用後肌へのべたつきがないと認めた。
××:専門パネラー3名以下が使用中及び使用後肌へのべたつきがないと認めた。
【0058】
「保湿持続効果(機器)の確認試験」については、専門パネラー20名により実使用試験を実施し、塗布前と塗布後120分後のコンダクタンス変化率にて評価し、その評価基準は以下の通りである。
◎:パネル20名のコンダクタンス変化率の平均:1未満
○:パネル20名のコンダクタンス変化率の平均:1以上3未満
△:パネル20名のコンダクタンス変化率の平均:3以上5未満
×:パネル20名のコンダクタンス変化率の平均:5以上10未満
××:パネル20名のコンダクタンス変化率の平均:10以上
【0059】
「保湿持続効果(官能)の確認試験」については、専門パネラー20名により実使用試験を実施し、塗布前と塗布後120分後の官能を評価し、その評価基準は以下の通りである。
◎:専門パネラー16名以上が、保湿効果感があると認めた。
○:専門パネラー12名〜15名が、保湿効果感があると認めた。
△:専門パネラー8名〜11名が、保湿効果感があると認めた。
×:専門パネラー4名〜7名が、保湿効果感があると認めた。
××:専門パネラー3名以下が、保湿効果感があると認めた。
【0060】
【表1】
Figure 2004238334
【0061】
【表2】
Figure 2004238334
【0062】
表1及び表2に示す通り、機器による測定結果並びに官能評価による結果からも、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンを配合した場合の、保湿効果及び保湿持続効果については、保湿剤を配合しない場合は言うまでも無く、その他の保湿剤を配合した場合よりも高い効果を示し、使用感触においても十分に優れていることを示すものである。
【0063】
【表3】
Figure 2004238334
【0064】
【表4】
Figure 2004238334
【0065】
表3及び表4に示す通り、機器による測定結果並びに官能評価による結果からも、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンと他の保湿剤を併用した場合は、保湿効果及び保湿持続効果について、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンを単独で配合した場合に比べても極めて高い効果を示し、使用感触においても十分に優れていることを示すものである。
【0066】
次に、本発明に係るポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンを用いて、化粧料を作製した。尚、配合割合は重量部である。
【0067】
【処方例1:化粧水1】
Figure 2004238334
〔製法〕
前記原料を精製水に加え、均一に混合し、化粧水を得る。
【0068】
【処方例2:化粧水2】
Figure 2004238334
〔製法〕
前記原料を精製水に加え、均一に混合し、化粧水を得る。
【0069】
【処方例3:化粧用クリーム】
Figure 2004238334
〔製法〕
前記水相の原料を混合し、加熱して70℃に保ち、水相部とする。一方、前記油相の原料を混合し、加熱溶解して70℃に保ち、油相部とする。この油相部を水相部に加えて予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化し、30℃まで冷却して、化粧用クリームを得る。
【0070】
【処方例4:化粧用乳液】
Figure 2004238334
〔製法〕
前記水相の原料を混合し、加熱して70℃に保ち、水相部とする。一方、前記油相の原料を混合し、加熱溶解して70℃に保ち、油相部とする。この油相部を水相部に加えて乳化し、30℃まで冷却して、化粧用乳液を得る。
【0071】
【処方例5:クリーム状ファンデーション】
Figure 2004238334
〔製法〕
前記油相の原料の一部と粉体原料を3本ロールミルにかけ、残りの油相の原料を加え、加熱溶解して80℃に保つ。次に、加熱溶解した前記水相の原料を徐々に加えて80℃で乳化し、これを攪拌しながら室温まで冷却して、クリーム状ファンデーションを得る。
【0072】
【処方例6:クリーム状マッサージ料】
Figure 2004238334
〔製法〕
前記油相の原料の一部と粉体原料を3本ロールミルにかけ、残りの油相の原料を加え、加熱溶解して80℃に保つ。次に、加熱溶解した前記水相の原料を徐々に加えて80℃で乳化し、これを攪拌しながら30℃まで冷却して、クリーム状マッサージ料を得る。
【0073】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明のポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンは、新規な効果として、優れた保湿機能、特に持続性に優れた保湿機能、及びべたつき感が無い等の使用感触にも優れる。これらのことから、本発明のポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンは、肌に対して優れた使用感触をもつ新規な保湿剤として有用であり、例えば、皮膚外用剤に配合して医薬品、医薬部外品、化粧品等に応用することができる。又、本発明のポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンを配合した皮膚外用剤は、優れた保湿効果、特に、持続性のある保湿効果を奏するとともに、べたつき感が無い等の優れた使用感触を肌に対して与えるので、医薬品、医薬部外品、化粧品等に有用である。又、本発明皮膚外用剤において、皮膚外用剤に一般的に使用されている保湿剤を本発明のポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンと併用することにより極めて高い保湿効果及び保湿性の持続効果を有する皮膚外用剤を得ることができる。

Claims (6)

  1. ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンを含有することを特徴とする高い保湿効果とその効果が長時間持続する特徴を有する皮膚外用剤。
  2. ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンの含有量が0.1〜50重量%であることを特徴とする請求項1記載の皮膚外用剤。
  3. 保湿剤を含有することを特徴とする請求項1乃至2記載の皮膚外用剤。
  4. 保湿剤が、多価アルコール類、有機酸塩、ムコ多糖類及び植物抽出物からなる群から選ばれた一種、又は二種以上であることを特徴とする請求項3記載の皮膚外用剤。
  5. 保湿剤の含有量が0.01〜15重量%であることを特徴とする請求項4記載の皮膚外用剤。
  6. 皮膚外用剤が、化粧料であることを特徴とする請求項1乃至5記載の皮膚外用剤。
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