JP2004238020A - 物品積載用組立式パレット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】周縁に結合溝を形成した床板10の左右結合溝2、4に挿着され、両側下部の連結部材24、26と左右結合溝端部の係止溝28、30との係合部を支軸として左右フレーム12、14を拡開可能に配置し、拡開状態の左右フレーム間に挿着され、左右フレーム両側の接続溝32へ嵌合し止め具20、22で係合保持した前後フレーム16、18からなる物品積載用組立式パレットにおいて、床板の左右結合溝の入口幅を延設支持片36で幅狭に形成し、左右フレームの内側下部に段部44および下方への結合部46を形成して、組立時は段部と支持片との当接により溝入口の隙間を遮蔽する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にチップ化したゴム原料や合成樹脂原料などを積載し輸送および保管する上で利用される物品積載用組立式パレットに関する。
【0002】
【従来の技術】
物品積載用組立式パレットと関連した先行技術には、本願出願人による大韓民国特許第346525号および同第345635号と、特許出願第2001−42720号およびPCT/KR01/01475号など多数例がある。
【0003】
これら先行技術は、上面縁部に沿って結合溝を有する床板と、前記床板の左右結合溝を通じて結合され、結合のとき結合溝両側の係止溝と係合される係止突起を軸にして外側に広がるように構成される左右フレームと、広げられた左右フレームの間に進入して床板の前後結合溝に結合される前後フレームと、床板に結合された四方フレームを連結固定する止め具と、積層を可能にする積層手段とで構成される。
【0004】
これら主要技術構成のうち、床板と左右フレームの結合手段は、内側に凹入された床板の左右結合溝に左右フレームの下端部を結合し、前後フレームの組立のために広げるとき、結合部の内側面が凹溝の内壁と接して支持されるようにし、縮めるときには外側面が凹溝の外壁と接して直立固定されるように構成される。
【0005】
したがって、床板における左右結合溝の入口は、左右フレームの結合後に前後フレームの結合のために所定角度に広げられるように遊びを確保しなければならないが、物品積載のとき左右フレームが外側に密着すると、結合溝の内側に広い隙間が発生することになり、ゴム原料や合成樹脂原料などの積載物の一部が積載物を包んでいる包装ビニールとともに広い隙間内に流入するだけでなく、隙間に流入した包装ビニールと積載物は、荷下ろし作業のために左右フレームを広げるとき大きな妨害要因として作用するので、床板からの四方フレームの分離が困難かつ面倒となり、また左右フレームを無理矢理に広げて分離すると隙間に挟まれた積載物が破損するだけでなく、包装ビニールの破れた部分から異物が侵入する可能性もあり、この積載物から製品を成形するとき物性の変化を起こして不良製品を作り出す恐れがあった。
【0006】
また、四方フレームを連結固定する止め具は、つまみによって作動するピンブラケットにロックピンをバネで保持し、四方フレームの組立時に左右フレームに形成した止め具のロックピンが前後フレームの止め穴と向い合うとバネの付勢力によって突出してロックするように構成し、また、ロックされた後、作動つまみの誤作動によってそのロック状態が解除しないように改良した。
【0007】
しかしながら、止め穴を有する前後フレームは、左右フレームとは無関係に単に床板の前後結合溝の上部から結合されるので、前後フレームが不完全な結合状態のままロック作業が行われると前後フレームの止め穴が止め具のロックピンとずれてしまい、作動つまみによるロック作動時にもピンブラケットのみが前進してロックピンによるロック動作はなされないことになり、さらに、ロック作動後にも肉眼ではこれを全く確認できなかった。
【0008】
したがって、万一、四方フレームが完全にロックされない状態で積載すると、積載物の圧力でフレームが外方に広がって積載物を破損し、さらに、積載過程中にもそれが見出せなかった場合は、輸送および保管中に四方フレームが支持力の喪失によって広がり、積載物の破損のみでなく、パレット自体の崩壊によって重大事故につながる安全上の問題があった。
【0009】
また、積載物入りのパレットの輸送や保管に当たって、空間活用率を高めるための積み重ね手段として、フレーム上部の角部に結合突起を有する積層片を伸び縮み可能に連結設置し、床板の底面角部には結合穴を有する積層片を溶接形成して構成したものもあるが、これは、上部の積層片を伸び縮み可能に連結設置する上での複雑な構成によって、高コストとなる外に取り扱い上の不便さがあった。
その他の積み重ね手段として、単に床板の底面に角パイプで構成された一定長さの係止具を溶接形成し、積層時は、上部パレットの係止具が下部パレットのフレームにおける内側縁部と係合されるようにしたものがあるが、これは積み重ねのときに、上部パレットを下部パレットの直上部から正確に位置決めして結合しなければならないため、積層作業が極めて煩わしくなる。また、設置時には地表面に四つの係止具が当接することになり、荷扱いの過程で係止具が曲がったり変形し易くなるため、積層困難となって頻繁な保守作業が必要となり、また、コンベヤベルトによる移送の場合は安定性に劣るなど、多くの問題点が指摘されてきた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、床板から左右フレームを広げながら前後フレームを挿着した際には、積載室内に結合溝が露出しないようにして、積載物の破損および異物の侵入による物性変化を防止し、荷下ろし作業における四方フレームの解体を迅速で容易にでき、前後フレームは床板と完全に結合した時のみ左右フレームと結合されるようにすることで、止め具の誤作動による積載物の破損またはパレットの崩壊による事故を予防し、また積み重ね手段を簡単にしながら曲げや変形による積層機能の喪失を防止して積み重ね作業を容易にするとともに、コンベヤを使用した移送を安定しておこなえるようにした物品積載用組立式パレットを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、結合溝が四方に形成された床板と、前記床板の対向する左右結合溝に挿着され、両側下部に設けた連結部材と対向する前記左右結合溝端部の係止溝との係合部を支軸として拡開可能に配置した左右フレームと、前記拡開状態の左右フレーム間に進入して床板の前後結合溝に挿着されるとともに左右フレームの両側に形成した接続溝への嵌合によって止め具で係合保持される前後フレームとから構成される物品積載用組立式パレットにおいて、床板の左右結合溝の入口幅を延設支持片によって幅狭に形成し、左右フレームの内側下部に段部および段部から下方に延びる結合部を形成し、組立時は左右フレームの段部と床板の支持片との当接により溝入口の隙間を遮蔽するように構成したことを特徴とするものである。
【0012】
この構成により、四方フレームの組立時、左右フレームを挿着する床板の左右結合溝の入口幅が床板の支持片によって幅狭となり、左右結合溝は支持片に当接する左右フレームの段部によって隙間なく閉塞されるので、積載時や荷下ろし作業時のフレーム分離の際に積載物が結合溝内に侵入することを簡単な構成で防止できるとともに、積載物の破損や損失、あるいは輸送過程において異物が侵入することによる不良製品の発生をなくすことができ、荷下ろし作業のための四方フレームの分離作業を迅速、且つ容易におこなうことができる。
【0013】
請求項2記載の発明は、結合溝が四方に形成された床板と、前記床板の左右結合溝に挿着され、両側下部に設けた連結部材と対向する前記結合溝端部の係止溝との係合部を支軸として拡開可能に配置した左右フレームと、前記拡開状態の左右フレーム間に進入して床板の前後結合溝に挿着されるとともに左右フレームの両側に形成した接続溝への嵌合によって止め具で係合保持される前後フレームとから構成される物品積載用組立式パレットにおいて、床板の底面各角部に下方向に開放する切欠き凹部を形成し、左右フレームの上部両側に接続溝の上部を覆って遮断するように突出形成した部分的係止突部と前後フレームの上部両側に左右フレームの接続溝への嵌入代より内側に突出形成した他の係止突部とをフレームの組立時に組み合わせることで、前記切欠き凹部に係合する一塊り形状の係止突部を形成したことを特徴とするものであり、この構成により、床板の前後結合溝に単純に嵌め込まれて固定される前後フレームは床板との完全な結合時にのみ左右フレームと結合し得るように形成しているので、止め具の誤作動を生じることがなく、積載物の積載または輸送および保管時における四方フレームの支持力喪失による積載物の損失や事故の恐れをなくして安全に使用でき、床板の底面各角部に形成された切欠き凹部と、四方フレームの結合時に上部各角部に一塊り形状に形成される係止突部との凹凸係合によって、構造簡単で作業容易な積み重ね手段を得ることができ、また、床板10の底面を平面とし得ることで、地面に設置するときやコンベヤを利用した移送作業を安定しておこなうことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の1実施形態を図面に沿って説明する。図1に斜視図、図2に側面図、図4に分解斜視図で示す物品積載用組立式パレットは、上部縁部に沿って結合溝2、4、6、8を形成した適正高さの床板10と、それぞれ分離構成され、また前記床板10の結合溝2、4、6、8に分離可能に挿着される四方フレーム12、14、16、18と、前記四方フレーム12、14、16、18を連結固定する止め具20、22とから構成されており、四方フレームの組立時、左右フレーム12、14は、両側下部に設けた連結ピン24、26が床板10の係止溝28、30と係合し、前後フレーム16、18は、その両側接続部が左右フレーム12、14の両側に形成した接続溝32に結合され、その後止め具20、22の作動によって互いに堅固に連結され固定される。
【0015】
前記床板10における結合溝2、4、6、8のうち、左右結合溝2、4は溝幅を広く形成するものの、図6に示すように、その入口開口幅は、内方から溝開口に向かって延出する支持片36によって、フレームまたはフレームを構成するパネルの厚さより幅狭に形成し、また、図4に示すように、床板の各角部底面には、側面部を下向外側に傾斜させて案内面42とした切欠き凹部38、40を外側に開放して形成する。
【0016】
四方フレーム12、14、16、18は、それぞれの両側垂直脚部の間に数枚のパネルを嵌め込んでねじくぎで連結することで構成し、四方フレームのうち左右フレーム12、14は、下部パネルの内側面下部に段部44を形成し、この段部44から、上方のパネル厚に比べて薄い厚み寸法と適正長さに突出形成した結合部46を前記床板10の幅狭の結合溝2、4に挿入して結合する。
【0017】
図3の斜視図に示すように、四方フレームのうち左右フレーム12、14の両側の垂直脚の上部には、前後フレーム16、18の両端接続部が嵌入する接続溝32の上部を覆って遮断する部分塊の係止突部48’を突出形成し、前後フレーム16、18の両側における垂直脚上部には、左右フレーム12、14の接続溝32への嵌入代より内側に他方側の係止突部48”を突出形成する。
【0018】
これら係止突部48’、48”は、フレームの組立時にそれぞれを組み合わせることで、その上面角部に側面が上方内側に傾斜する案内面50を有した一塊り状となる係止突部48を形成するものであり、この一塊り形状の係止突部48が前記床板10の各角部底面の同形状の切欠き凹部38、40に対向し、傾斜案内面42に沿って切欠き凹部に嵌合させることによって、パレット64、64を位置がずれることなく容易に上下に連結して積み重ねができるものである。
【0019】
止め具20、22は、左右フレーム12、14の上方部の両側に設けられるものであって、図5に示すように、作動つまみ52の作動によってプレート54に沿って摺動するピンブラケット56にロックピン58をバネ60により弾性を保持して設け、前記ロックピン58が接続溝32内に出没するように構成して、四方フレーム12、14、16、18の組立時には、前後フレーム16、18の端部に形成した止め穴62と対向して係合しロックされるようにしている。
【0020】
パレット64の組立に際しては、床板10の左右結合溝2、4に左右フレーム12、14を挿着し、その両側下部の連結ピン24、26が床板10の係止溝28、30に嵌合されるようにした後、前記連結ピン24、26を軸に左右フレーム12、14の上方を外側に拡げ、それらの間に前後フレーム16、18を上方から進入させて床板10に挿着する。
【0021】
前後フレーム16、18は、左右フレーム12、14の間に進入させ、その下端部を床板10の前後結合溝6、8に挿入して直立状態に固定する。その後、拡がっている左右フレーム12、14を直立させて上部を狭めると、前後フレーム16、18の両側結合端部が左右フレーム12、14両側の接続溝32に嵌入して結合されるが、このとき左右フレーム12、14における止め具20、22のロックピン58が前後フレーム16、18の止め穴62と向い合う位置にくると案内面の案内によって後退していたロックピン58がバネ60の付勢力で突出して止め孔62と係合ロックされ、左右フレーム12、14と前後フレーム16、18とが床板10上で結合されるため、物品の積載が可能となるものである。
【0022】
このとき、左右フレーム12、14の下部が挿着される床板10の左右結合溝2、4の入口は、内方から外方の溝開口に向かって延出する支持片36によって幅狭になっており、この支持片36に左右フレーム12、14内側下部の段部44が係止して、段部44から下方に突出形成された厚みの薄い結合部46が幅狭の結合溝2、4の入り口から進入して結合されることによって、四方フレーム12、14、16、18の組立の際には、左右フレーム12、14の段部44の面は支持片36上に重合して当接することになり、左右結合溝2、4の入口を完全に遮蔽する。
【0023】
つまり、図6および図7に示すように、床板10の左右結合溝2、4の入口幅は左右フレーム12、14の本体厚さ寸法より狭く、左右フレームの結合手段である結合部46は、結合溝2、4の入口の幅より厚さが薄く形成されるので、挿入により床板10と左右フレーム12、14の結合が可能になり、結合の後は、前後フレーム16、18の挿着のために連結ピン24、26を軸にして外側に容易に拡げることができ、前後フレーム16、18の挿着後に拡がっていた左右フレーム12、14を再び内方に回動して直立させると、結合部46の内側上部の段部44が床板10の支持片36に当接してその上部に位置し結合溝2、4入口の間隙を閉塞することになる。
【0024】
また、左右フレーム12、14の間に進入させて床板10の前後結合溝6、8内に直立して結合固定する前後フレーム16、18は、床板10と完全に結合されないと、同じ高さ寸法である左右フレーム12、14から上部に突出することになり、組立結合のために拡開している左右フレーム12、14の上方を狭めるときに、前後フレーム両側の接続部は、係止突部48’によって上部が覆われ遮断された左右フレーム12、14の接続溝32内に進入できなくなる。したがって、四方フレームの組立過程中に前後フレーム16、18が完全に結合されたか否かは、視覚的にも明瞭に確認でき、四方フレームの組立後の前後フレーム16、18のが完全にロックされない未結合のままで積載されることを防止でき、安全上の問題が解消できる。
【0025】
また、前後フレーム16、18が床板10に挿着され完全に結合された後にのみ左右フレーム12、14との結合が可能になるため、四方フレーム12、14、16、18の結合のとき前後フレーム16、18の止め穴62は常時止め具20、22におけるロックピン58の位置と向い合うこととなり、止め具20、22は誤作動することなく堅固に組み合わせられる。
【0026】
また、四方フレームの組立時、各フレームの上部両側に突出形成されたそれぞれ部分的な係止突部48’、48”は、フレームの組立時にそれぞれ互いに隣接状態にあり、密着して組み合わされることから、各フレーム12、14、16、18の角部上面には、側面が上方内側に傾斜する案内面50を有する一塊り形状の係止突部48が形成される。
【0027】
この一塊り形状の係止突部48が前記床板10各角部底面の切欠き凹部38、40に対向し、傾斜案内面42に沿って切欠き凹部38、40に嵌合させることによって、パレット64、64を位置ずれすることなく容易に上下に連結でき、積み重ねることができる。
【0028】
本発明の構成は上記のごとくであり、床板10と四方フレーム12、14、16、18を組み合せ、その内部にチップ化したゴム原料や合成樹脂原料などを積載すると、積載物の圧力で左右結合溝2、4に結合された左右フレーム12、14が床板10の結合溝2、4内に形成された遊びによって位置がずれ外側に密着しても、左右フレーム12、14の段部44が前記結合溝2、4の入口内側の支持片36と当接して入口に形成された隙間を遮断するので、積載物や積載物を包む包装ビニールが結合溝2、4の隙間に挟まれ、破損する恐れが解消される。
【0029】
また、積載物の積載後に輸送や保管のためにパレットを積層する場合は、フォークリフトなどを使ってパレット上部に他のパレットを載置し結合するが、下部のパレット上面部の各角部に形成された一塊り形状の係止突部48が上部のパレット64底面の各角部に形成された切欠き凹部38、40に嵌合されるため、上下パレットの位置がずれることなく安定した積み重ねが容易にできる。
【0030】
このとき、上部パレット64の底面の各角部に形成された切欠き凹部38、40は下方向に開放され、また切欠き凹部の内側面は上方に向かって内側に傾いた案内面42を有し、フレーム上部の各角部の一塊り形状の係止突部48も側面が上方内側に傾いた案内面50を有するので、積層時における各パレット64、64を正確に上下一致させなくても、案内面42、50をガイドとして容易に結合することができる。
【0031】
また、前記床板10の底面角部に形成された切欠き凹部38、40は底面から上方向に凹陥しているので、床板10の底面は金属板体や角パイプなどを用いて平面をなすように形成でき、取り扱い過程で凹部38、40が変形する恐れがなく、またコンベヤを利用した移送作業も安定しておこなうことができる。
【0032】
積載物の荷下ろし作業に際しては、止め具20、22の作動つまみ52を引き出して前後フレーム16、18とのロック状態を解除した後、左右フレーム12、14の上部を外方に回動して拡げると、挿着や回動するための空間として確保している床板10の左右結合溝2、4に、包装ビニールがや積載物が侵入することなく、何の干渉も受けずに拡げられるので、積載物の破損、損失や異物の侵入を懸念することなく、床板10から四方フレーム12、14、16、18を簡単で、且つ迅速に分離することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、四方フレームの組立時、左右フレームを挿着する床板の左右結合溝が、結合溝の入口を幅狭とするように延出した床板の支持片と、これに当接する左右フレームの段部によって隙間なく閉塞されるので、積載時や荷下ろし作業時のフレーム分離の際に積載物が結合溝内に侵入することを簡単な構成で防止できるとともに、積載物の破損や損失、あるいは輸送過程において異物が侵入することによる不良製品の発生をなくすことができ、荷下ろし作業のための四方フレームの分離作業を迅速、且つ容易におこなうことができる。
【0034】
また、請求項2記載の発明によれば、床板の前後結合溝に単純に嵌め込まれて固定される前後フレームは、床板との完全な結合時にのみ左右フレームと結合し得るように形成しているので、止め具の誤作動を生じることがなく、積載物の積載または輸送および保管時における四方フレームの支持力喪失による積載物の損失や事故の恐れをなくして安全に使用でき、床板の底面各角部に形成された切欠き凹部と、四方フレームの結合時に上部各角部に一塊り形状に形成される係止突部との凹凸係合によって、構造簡単で作業容易な積み重ね手段を得ることができる。また、床板10の底面を平面にできることで、地面に設置するときやコンベヤを利用した移送作業を安定しておこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を示す物品積載用組立式パレットの一部を分解した斜視図である。
【図2】図1の物品積載用組立式パレットの側面図である。
【図3】図1における前および左フレームの結合状態を示す要部の分解斜視図である。
【図4】図1の組立式パレットの積み重ね構成を示す分解斜視図である。
【図5】図1における止め具の係合構成を示す平断面図である。
【図6】図1における左右フレームの拡開状態を示す要部縦断面図である。
【図7】組立時における左右フレームと結合溝との係合状態を示す図6と同一部分の断面図である。
【符号の説明】
2、4、6、8:結合溝 10:床板
12、14:左右フレーム 16、18:前後フレーム
20、22:止め具 24、26:連結ピン
28、30:係止溝 32:接続溝
36:支持片 38、40:切欠き凹部
42:床板の案内面 50:フレームの案内面
44:段部 46:結合部
48:係止突部 52:作動つまみ
54:プレート 56:ピンブラケット
58:ロックピン 60:バネ
62:止め穴 64:パレット
Claims (2)
- 結合溝2、4、6、8が四方に形成された床板10と、前記床板10の左右結合溝2、4に挿着され、両側下部に設けた連結部材24、26と対向する前記結合溝2、4端部の係止溝28、30との係合部を支軸として拡開可能に配置した左右フレーム12、14と、前記拡開状態の左右フレーム12、14間に進入して床板10の前後結合溝6、8に挿着されるとともに左右フレームの両側に形成した接続溝32への嵌合によって止め具20、22で係合保持される前後フレーム16、18とから構成される物品積載用組立式パレットにおいて、床板の左右結合溝2、4の入口幅を延設支持片36によって幅狭に形成し、左右フレーム12、14の内側下部に段部44および段部44から下方に延びる結合部46を形成し、組立時は左右フレームの段部44と床板の支持片36との当接により溝入口の隙間を遮蔽するように構成してなる物品積載用組立式パレット。
- 結合溝2、4、6、8が四方に形成された床板10と、前記床板10の左右結合溝2、4に挿着され、両側下部に設けた連結部材24、26と対向する前記結合溝2、4端部の係止溝28、30との係合部を支軸として拡開可能に配置した左右フレーム12、14と、前記拡開状態の左右フレーム12、14間に進入して床板10の前後結合溝6、8に挿着されるとともに左右フレームの両側に形成した接続溝32への嵌合によって止め具20、22で係合保持される前後フレーム16、18とから構成される物品積載用組立式パレットにおいて、床板10の底面各角部に下方向に開放する切欠き凹部38、40を形成し、左右フレーム12、14の上部両側に接続溝32の上部を覆って遮断するように突出形成した係止突部48’と前後フレーム16、18の上部両側に左右フレーム12、14の接続溝32への嵌入代より内側に突出形成した係止突部48”とをフレームの組立時に組み合わせることで、前記切欠き凹部38、40に係合する一塊り形状の係止突部48を形成することを特徴とする物品積載用組立式パレット。
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JP3736532B2 (ja) | 2006-01-18 |
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