JP2004237373A - Cmp研磨装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】CMPプロセス初期においては高温を維持し、研磨終了直前にウエハ温度を意図的に下げることで、高い研磨レートを維持したままCuのディッシング量を低減することができるCMP研磨装置を提供する。
【解決手段】CMP研磨装置は、被処理ウエハ1を保持するヘッド本体10と、研磨パッド17を載置する研磨定盤19と、ウエハ1を冷却する冷却手段としてのコントロールユニット4,7と、ウエハ1の研磨のエンドポイントを検知する検知手段としての検知ユニット16と、検知ユニット16と接続され、検知ユニット16の検知結果に基づいてコントロールユニット4,7を制御するコントローラ21とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】CMP研磨装置は、被処理ウエハ1を保持するヘッド本体10と、研磨パッド17を載置する研磨定盤19と、ウエハ1を冷却する冷却手段としてのコントロールユニット4,7と、ウエハ1の研磨のエンドポイントを検知する検知手段としての検知ユニット16と、検知ユニット16と接続され、検知ユニット16の検知結果に基づいてコントロールユニット4,7を制御するコントローラ21とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CMP研磨装置に関し、特に、シリコンウエハや半導体プロセスにおけるCMP(Chemical Mechanical Polishing)に用いられる研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体の製造プロセスにおいて、半導体素子の高集積化ならびに高速化を達成するために、配線総数は増加し多層化され、かつ低抵抗な銅を配線材料に適用することが検討されている。
【0003】
従来から、銅配線のパターン形成は、ダマシン法と呼ばれるプロセスにより行なわれている。このプロセスは層間絶縁膜に配線パターンとなる溝を先にドライエッチングにより形成しておき、銅をスパッタリング法と電気メッキ法などによりウエハ全面に成膜して溝内に銅を埋め込んだ後、溝部分の銅のみを残して余分な銅をCMPプロセスで除去するものである。
【0004】
ここで用いられるCMPプロセスとは、被研磨物である銅が成膜されたウエハを研磨装置のヘッドに吸着または固定し、発泡ポリウレタン材などからなる研磨パッドに押し当て、スラリーと呼ばれる研磨液を滴下しながらウエハとパッドの両者を回転させ、スラリー内のアルミナなどの砥粒によるメカニカル作用と、Cu表面をエッチングあるいは銅錯体層に改質するなどのケミカル作用とを利用して銅を研磨除去するものである。
【0005】
この銅のCMPプロセスでは、ウエハとパッドを押し当ててかつ回転させるため、両者の物理的な摩擦作用により発熱現象が発生し、ウエハおよびスラリーの温度が上昇する。
【0006】
ウエハ温度が研磨開始から徐々に上昇した結果、研磨レートが上昇する。この状態でCu層を完全に除去すると、ウエハ温度が高いためケミカル反応が促進され、Cuのディッシングが増大するといった問題がある。
【0007】
ここで、Cuのディッシングとは、ダマシン配線構造において溝内のCuが周辺の酸化膜より凹む現象を示し、この凹みにより、Cu配線層の高さが減少し、配線抵抗の増大や耐久性の劣化といった配線不良が生じる要因となる。
【0008】
従来のCMP研磨装置では、研磨定盤に一定の温度に冷却された水を流すことでウエハを冷却していた。しかしながら、定盤表面には発泡ポリウレタン材などからなるパッドが載置されており、該パッドの熱伝導率が悪いため十分かつ迅速なウエハの冷却ができない。
【0009】
一方、ウエハを保持するヘッドを冷却する従来の構造としては、たとえば特開平10−329014号公報に記載されたものなどが挙げられる。
【0010】
特開平10−329014号公報においては、ウエハを保持するヘッドを構成するテーブルに多孔質板を取り付け、該多孔質板を介してウエハをテーブルに取り付けている。また、多孔質板に冷却用エアを供給するポンプを設け、ポンプから多孔質板に冷却用エアを供給している。
【0011】
【特許文献1】
特開平10−329014号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
銅のCMPプロセスにおいては、メカニカル作用に加えて、ケミカルな反応を利用して研磨を行なっているため、温度変動の影響を大きく受け、ウエハ温度が高いほど研磨レートが上昇する。したがって、CMPプロセス初期においては、生産効率の観点から高い温度で研磨を行なう必要がある。
【0013】
しかしながら、特開平10−329014号公報においては、ヘッドを冷却するタイミングについて開示されておらず、CMPプロセスの初期においては高いウエハ温度で研磨を行ない、研磨終了直前において意図的にケミカル反応を抑えるためのウエハの冷却を行なうことができない。
【0014】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、CMPプロセス初期においては高温を維持し、研磨終了直前にウエハ温度を意図的に下げることで、高い研磨レートを維持したままCuのディッシング量を低減することができるCMP研磨装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るCMP研磨装置は、被処理ウエハを保持するヘッドと、パッドを載置する研磨定盤と、被処理ウエハを冷却する冷却手段と、被処理ウエハの研磨のエンドポイントを検知する検知手段と、検知手段と接続され、検知手段の検知結果に基づいて冷却手段を制御するコントローラとを備える。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に基づくCMP研磨装置の実施の形態について説明する。
【0017】
(実施の形態1)
図1は実施の形態1におけるCMP研磨装置の断面図である。
【0018】
本実施の形態におけるCMP研磨装置は、配線溝を有する層間絶縁膜上にCuを成膜した被処理ウエハ1を保持するヘッド本体10と、研磨パッド17を載置する研磨定盤19と、ウエハ1を冷却する冷却手段としてのコントロールユニット4,7と、ウエハ1の研磨のエンドポイントを検知する検知手段としての検知ユニット16と、検知ユニット16と接続され、検知ユニット16の検知結果に基づいてコントロールユニット4,7を制御するコントローラ21とを備える。
【0019】
ヘッド本体10は、ヘッド駆動軸11を介して駆動装置と接続され、回転する機能を有する。ヘッド本体10には、ウエハの飛び出しを防ぐリテーナリング12が備えられている。
【0020】
ヘッド本体10内部には、ウエハ1を研磨定盤19に押圧するエアバッグ5が備えられている。エアバッグ5は、ヘッド駆動軸11内を通り加圧用のエアを導入する導入ライン6によりコントロールユニット7と接続される。コントロールユニット7はエアバッグ5内のエアを冷却し、温度制御を行なうことができる。
【0021】
エアバッグ5の下部には、ウエハ1を研磨定盤19に押圧するヘッドプレート2が備えられている。ヘッドプレート2の内部には、冷却ユニット3が埋め込まれており、ヘッドプレート2全体の温度を均一に冷却することができる。コントロールユニット4は冷却ユニット3を冷却し、一定温度に保つことができる。ヘッドプレート2の材質は、熱伝導の観点からSUS材が好ましいがセラミックプレートでもよい。
【0022】
ウエハ1とヘッドプレート2との間にはエアが導入され、ウエハ1の被処理面の裏面(ウエハ1の裏面)に接触して該ウエハ1を研磨定盤19に押圧する媒体としてのエアフロート層8が形成されている。エアフロート層8はヘッド駆動軸11内を通りエアを導入する導入ライン9によりコントロールユニット7と接続される。コントロールユニット7はエアフロート層8を介してウエハ1を冷却し、温度制御を行なうことができる。なお、エアフロート層8内の冷却媒体はエアに限定されず、熱伝導率および熱変換効率のよいその他の媒体を用いてもよい。
【0023】
CMP研磨プロセスの終了直前を示すエンドポイントの検知方法としては、たとえばウエハの表面を光学的にモニターする方法が用いられ、発光源と反射光の受光部とから構成される検知ユニット16により検知が行なわれる。定盤開口部20に設置された検知ユニット16から照射された光は、光が透過する加工がなされたパッド加工部18を透過してウエハ1の表面に到達し、反射して検知ユニット16に戻る。検知ユニット16は該反射光をモニターして、Cuが完全に残っている状態と、下地(バリアメタル)が露出し始めた状態との違いを検知する。
【0024】
CMP研磨プロセスが終了直前となりCuの層厚が薄くなり、下地のバリアメタルが少しでも露出し始めると、ウエハ1の被処理面における光の反射率が変化する。検知ユニット16は、この性質を利用して受光した反射光を分析し、研磨プロセスのエンドポイントを検知する。
【0025】
なお、上記以外のエンドポイント検知システムとしては、たとえば研磨定盤19のトルク変動をモニターするシステムや、ヘッド本体に組み込まれたコイルから高周波を発生させ、その信号をモニターしてCuの膜厚を測定するシステムなどが適用可能である。
【0026】
検知ユニット16によりCuの研磨が終了する直前が判定されると、検知ユニット16からコントローラ21に信号が送られ、コントローラ21はただちにコントロールユニット4,7に冷却開始の信号を発信し、コントロールユニット4,7を作動させる。その結果、瞬時にウエハ1の冷却が開始される。
【0027】
また、コントロールユニット4,7は温度維持手段としての機能を兼用し、ウエハ1を冷却後に一定温度に維持する。なお、ウエハ1を冷却後に一定温度に維持する温度維持手段をコントロールユニット4,7とは別に設けてもよい。
【0028】
ヘッドプレート2、エアバッグ5およびエアフロート層8の内部には、ウエハ1を冷却する媒体の温度を検知する温度センサ13(ヘッドプレート2用)と、温度センサ14(エアバッグ5用)と、温度センサ15(エアフロート層8用)とが設けられ、コントロールユニット4,7は温度センサ13,14,15の検知結果に基づいて上記の媒体の温度を制御する。
【0029】
上記の各部位における冷却機構は、各部位に設置された温度センサ13、14、15によってモニターされ、常に冷却開始から瞬時に一定温度となるようPID(Proportional plus Integral plus Derivative)方式で制御されている。
【0030】
ここで、エアバッグ5およびエアフロート層8に接続されるコントロールユニット7は兼用されていてもよいが、図1のように別個独立に設置するのがより好ましい。各機構の温度制御を独立して行なうことで、研磨時には全ての冷却機構の温度を同じにすることができ、結果としてウエハ温度の制御性が良好となり、温度のウエハ面内分布がより均一となる。
【0031】
研磨の均一性を確保するためには、ヘッドプレート2の冷却機構の温度分布は、全面で±2℃以下程度に制御する必要があるが、上記のような冷却機構および温度制御機構を付加することで、面内で均一に一定温度に保つことが可能となる。
【0032】
Cuが完全に研磨除去されるまで冷却を続け、検知ユニット16からの信号が完全にCuが除去されたものとなった時点で研磨を終了する。また、加工仕上がり均一化のために、エンドポイント時点から冷却状態のままで数秒のオーバーポリッシュを行なう場合もある。
【0033】
ここで、上記の冷却を開始した後、1秒以内に所定の温度まで冷却して温度制御を行なうことができるコントロールユニット4,7を用いるのが好ましい。これにより、研磨終了直前まで高い研磨レートを維持しながら、研磨終了時のケミカル反応を抑制することができる。
【0034】
図2に、銅が成膜された直径0.2(m)のウエハに対し、アルミナ砥粒のスラリーを用いてCMP研磨プロセスを行なった場合の、ウエハの温度とCu研磨レートとの相関図を示す。ここで、横軸は温度センサ13,14,15によってモニターされる設定温度を示す。研磨条件については、ウエハと定盤の回転数が各50(rpm)、ウエハを押圧する荷重は2.4×10−2(N/mm2)である。
【0035】
図2に示すように、ウエハ温度が高いほど研磨液とCuとのケミカル反応が促進されレートは高くなる。しかし、ウエハ温度が10℃の場合と5℃の場合では、研磨レートにほとんど差が生じない。これは、研磨時のウエハとパッドとの摩擦により発生する熱がウエハ裏面からの冷却容量よりも大きく、これ以上のウエハの冷却は効果がないことを示している。
【0036】
さらにウエハを冷却し0℃にすると、研磨液のゲル化が起こって研磨が全くできず、また研磨液の粘度の上昇による摩擦の増加でヘッドに異常振動が起こり、正常な研磨ができない。
【0037】
研磨レートの低下は、ウエハ1枚あたりの研磨時間の増加とともに研磨液の消費量の増加を招くため、生産効率の低下とコストの増加につながり好ましくない。したがって、CMP研磨プロセスの初期においては、研磨レートを高くするためにウエハ温度は高くした方がよい。
【0038】
図3に、CMP研磨プロセスの終了時におけるウエハ温度とCuのディッシング量の相関を示す。ここで、横軸は酸化膜内に孤立したCu配線の配線幅 (100μm, 50μm, 10μm, 5μm, 1μm) を示す。また、縦軸は触針式の段差形を用いて計測した酸化膜からのCuの最大凹み量を、Cuのディッシング量として示したものである。
【0039】
図3において、ウエハ温度とCuのディッシング量との関係に着目すると、冷却を行なわなかった40℃の場合と比較して、エンドポイントから冷却を開始した場合、すべての配線幅において冷却後のウエハ温度の低い方がCuディッシング量が少なくなる傾向にある。
【0040】
図3をさらに詳細に参照すると、ウエハ温度が10℃の場合と5℃の場合とでは、Cuのディッシング量に大きな違いはないことがわかる。これは、ウエハを10℃以下に冷却しても、被処理面では摩擦熱が支配的になっているため温度が高く、ケミカル反応がおこりやすくなっているためと考えられる。これは、図2に示すウエハ温度と研磨レートとの相関と一致している。
【0041】
さらに、ウエハを5℃以下に冷却した場合、研磨液がゲル化して粘度が上昇し、研磨レートの低下および研磨異常(振動)が発生し得る。
【0042】
したがって、ウエハは5℃から10℃の範囲に冷却するのが好ましい。
なお、図3において、配線幅が広いほどCuのディッシング量が大きいのはCu−CMPの特性によるものである。
【0043】
本実施の形態においては、以上の構成により、CMP研磨プロセスの終了直前まで高い研磨レートを維持したままCuのディッシング量を低減することができる。
【0044】
(実施の形態2)
図4は実施の形態2におけるCMP研磨装置の断面図である。
【0045】
本実施の形態におけるCMP研磨装置は、実施の形態1のヘッド本体10内部の構造の変形例であり、研磨パッド17、パッド加工部18、研磨定盤19、および定盤開口部20は実施の形態1と同様に設置されている。また、検知ユニット16、コントロールユニット4,7、およびコントローラ21についても実施の形態1と同様に動作する。
【0046】
ヘッド本体10は、ヘッド駆動軸11を介して駆動装置と接続され、回転する機能を有する。ヘッド本体10には、ウエハの飛び出しを防ぐリテーナリング12が備えられている。
【0047】
ヘッド本体10内部には、ウエハ1を研磨定盤19に押圧するエアバッグ5が備えられている。エアバッグ5は、ヘッド駆動軸11内を通り加圧用のエアを導入する導入ライン6によりコントロールユニット7と接続される。コントロールユニット7はエアバッグ5内のエアを冷却し、温度センサ14を用いてモニターしながら、該エアの温度制御を行なうことができる。
【0048】
エアバッグ5の下部には、ウエハ1を研磨定盤19に押圧するヘッドプレート2が備えられている。ヘッドプレート2の内部には、冷却ユニット3が埋め込まれており、ヘッドプレート2全体の温度を均一に冷却することができる。コントロールユニット4は冷却ユニット3を冷却し、温度センサ13を用いてモニターしながら、ヘッドプレート2を一定温度に保つことができる。ヘッドプレート2の材質は、熱伝導の観点からSUS材が好ましいがセラミックプレートでもよい。
【0049】
ここで、ヘッドプレート2にはバッキングフィルム22が接着され、バッキングフィルム22とウエハ1とは接触している。ヘッドプレート2は、バッキングフィルム22を介してウエハ1を押圧する。なお、バッキングフィルム22の材質としては、たとえばポリウレタンフォームなどが挙げられる。
【0050】
本実施の形態においては、以上の構成により、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0051】
(実施の形態3)
図5は実施の形態3におけるCMP研磨装置の断面図である。
【0052】
本実施の形態におけるCMP研磨装置は、実施の形態1のヘッド本体10内部の構造の変形例であり、研磨パッド17、パッド加工部18、研磨定盤19、および定盤開口部20は実施の形態1と同様に設置されている。また、検知ユニット16、コントロールユニット7、およびコントローラ21についても実施の形態1と同様に動作する。
【0053】
ヘッド本体10は、ヘッド駆動軸11を介して駆動装置と接続され、回転する機能を有する。ヘッド本体10には、ウエハの飛び出しを防ぐリテーナリング12が備えられている。
【0054】
ヘッド本体10内部には、ウエハ1を研磨定盤19に押圧するエアバッグ5が備えられている。エアバッグ5は、ヘッド駆動軸11内を通り加圧用のエアを導入する導入ライン6によりコントロールユニット7と接続される。コントロールユニット7はエアバッグ5内のエアを冷却し、温度センサ14を用いてモニターしながら、該エアの温度制御を行なうことができる。
【0055】
ここで、エアバッグ5とウエハ1とは接触しており、エアバッグ5がウエハ1を直接押圧する。
【0056】
本実施の形態においては、以上の構成により、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0057】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、CMPプロセス初期においては高温を維持し、研磨終了直前にウエハ温度を意図的に下げることができるので、高い研磨レートを維持したままCuのディッシング量を低減することができるCMP研磨装置を提供ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るCMP研磨装置の断面図である。
【図2】ウエハ温度とCu研磨レートの相関を示す図である。
【図3】CMP研磨プロセスの終了時におけるウエハ温度とCuのディッシング量の相関を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係るCMP研磨装置の断面図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係るCMP研磨装置の断面図である。
【符号の説明】
1 ウエハ、2 ヘッドプレート、3 冷却ユニット、4 コントロールユニット(冷却ユニット用)、5 エアバッグ、6 導入ライン(エアバッグ用)、7 コントロールユニット(エアバッグ・エアフロート層用)、8 エアフロート層、9 導入ライン(エアフロート層用)、10 ヘッド本体、11 ヘッド駆動軸、12 リテーナリング、13 温度センサ(ヘッドプレート用)、14温度センサ(エアバッグ用)、15 温度センサ(エアフロート層用)、16検知ユニット、17 研磨パッド、18 パッド加工部、19 研磨定盤、20 定盤開口部、21 コントローラ、22 バッキングフィルム。
【発明の属する技術分野】
本発明は、CMP研磨装置に関し、特に、シリコンウエハや半導体プロセスにおけるCMP(Chemical Mechanical Polishing)に用いられる研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体の製造プロセスにおいて、半導体素子の高集積化ならびに高速化を達成するために、配線総数は増加し多層化され、かつ低抵抗な銅を配線材料に適用することが検討されている。
【0003】
従来から、銅配線のパターン形成は、ダマシン法と呼ばれるプロセスにより行なわれている。このプロセスは層間絶縁膜に配線パターンとなる溝を先にドライエッチングにより形成しておき、銅をスパッタリング法と電気メッキ法などによりウエハ全面に成膜して溝内に銅を埋め込んだ後、溝部分の銅のみを残して余分な銅をCMPプロセスで除去するものである。
【0004】
ここで用いられるCMPプロセスとは、被研磨物である銅が成膜されたウエハを研磨装置のヘッドに吸着または固定し、発泡ポリウレタン材などからなる研磨パッドに押し当て、スラリーと呼ばれる研磨液を滴下しながらウエハとパッドの両者を回転させ、スラリー内のアルミナなどの砥粒によるメカニカル作用と、Cu表面をエッチングあるいは銅錯体層に改質するなどのケミカル作用とを利用して銅を研磨除去するものである。
【0005】
この銅のCMPプロセスでは、ウエハとパッドを押し当ててかつ回転させるため、両者の物理的な摩擦作用により発熱現象が発生し、ウエハおよびスラリーの温度が上昇する。
【0006】
ウエハ温度が研磨開始から徐々に上昇した結果、研磨レートが上昇する。この状態でCu層を完全に除去すると、ウエハ温度が高いためケミカル反応が促進され、Cuのディッシングが増大するといった問題がある。
【0007】
ここで、Cuのディッシングとは、ダマシン配線構造において溝内のCuが周辺の酸化膜より凹む現象を示し、この凹みにより、Cu配線層の高さが減少し、配線抵抗の増大や耐久性の劣化といった配線不良が生じる要因となる。
【0008】
従来のCMP研磨装置では、研磨定盤に一定の温度に冷却された水を流すことでウエハを冷却していた。しかしながら、定盤表面には発泡ポリウレタン材などからなるパッドが載置されており、該パッドの熱伝導率が悪いため十分かつ迅速なウエハの冷却ができない。
【0009】
一方、ウエハを保持するヘッドを冷却する従来の構造としては、たとえば特開平10−329014号公報に記載されたものなどが挙げられる。
【0010】
特開平10−329014号公報においては、ウエハを保持するヘッドを構成するテーブルに多孔質板を取り付け、該多孔質板を介してウエハをテーブルに取り付けている。また、多孔質板に冷却用エアを供給するポンプを設け、ポンプから多孔質板に冷却用エアを供給している。
【0011】
【特許文献1】
特開平10−329014号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
銅のCMPプロセスにおいては、メカニカル作用に加えて、ケミカルな反応を利用して研磨を行なっているため、温度変動の影響を大きく受け、ウエハ温度が高いほど研磨レートが上昇する。したがって、CMPプロセス初期においては、生産効率の観点から高い温度で研磨を行なう必要がある。
【0013】
しかしながら、特開平10−329014号公報においては、ヘッドを冷却するタイミングについて開示されておらず、CMPプロセスの初期においては高いウエハ温度で研磨を行ない、研磨終了直前において意図的にケミカル反応を抑えるためのウエハの冷却を行なうことができない。
【0014】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、CMPプロセス初期においては高温を維持し、研磨終了直前にウエハ温度を意図的に下げることで、高い研磨レートを維持したままCuのディッシング量を低減することができるCMP研磨装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るCMP研磨装置は、被処理ウエハを保持するヘッドと、パッドを載置する研磨定盤と、被処理ウエハを冷却する冷却手段と、被処理ウエハの研磨のエンドポイントを検知する検知手段と、検知手段と接続され、検知手段の検知結果に基づいて冷却手段を制御するコントローラとを備える。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に基づくCMP研磨装置の実施の形態について説明する。
【0017】
(実施の形態1)
図1は実施の形態1におけるCMP研磨装置の断面図である。
【0018】
本実施の形態におけるCMP研磨装置は、配線溝を有する層間絶縁膜上にCuを成膜した被処理ウエハ1を保持するヘッド本体10と、研磨パッド17を載置する研磨定盤19と、ウエハ1を冷却する冷却手段としてのコントロールユニット4,7と、ウエハ1の研磨のエンドポイントを検知する検知手段としての検知ユニット16と、検知ユニット16と接続され、検知ユニット16の検知結果に基づいてコントロールユニット4,7を制御するコントローラ21とを備える。
【0019】
ヘッド本体10は、ヘッド駆動軸11を介して駆動装置と接続され、回転する機能を有する。ヘッド本体10には、ウエハの飛び出しを防ぐリテーナリング12が備えられている。
【0020】
ヘッド本体10内部には、ウエハ1を研磨定盤19に押圧するエアバッグ5が備えられている。エアバッグ5は、ヘッド駆動軸11内を通り加圧用のエアを導入する導入ライン6によりコントロールユニット7と接続される。コントロールユニット7はエアバッグ5内のエアを冷却し、温度制御を行なうことができる。
【0021】
エアバッグ5の下部には、ウエハ1を研磨定盤19に押圧するヘッドプレート2が備えられている。ヘッドプレート2の内部には、冷却ユニット3が埋め込まれており、ヘッドプレート2全体の温度を均一に冷却することができる。コントロールユニット4は冷却ユニット3を冷却し、一定温度に保つことができる。ヘッドプレート2の材質は、熱伝導の観点からSUS材が好ましいがセラミックプレートでもよい。
【0022】
ウエハ1とヘッドプレート2との間にはエアが導入され、ウエハ1の被処理面の裏面(ウエハ1の裏面)に接触して該ウエハ1を研磨定盤19に押圧する媒体としてのエアフロート層8が形成されている。エアフロート層8はヘッド駆動軸11内を通りエアを導入する導入ライン9によりコントロールユニット7と接続される。コントロールユニット7はエアフロート層8を介してウエハ1を冷却し、温度制御を行なうことができる。なお、エアフロート層8内の冷却媒体はエアに限定されず、熱伝導率および熱変換効率のよいその他の媒体を用いてもよい。
【0023】
CMP研磨プロセスの終了直前を示すエンドポイントの検知方法としては、たとえばウエハの表面を光学的にモニターする方法が用いられ、発光源と反射光の受光部とから構成される検知ユニット16により検知が行なわれる。定盤開口部20に設置された検知ユニット16から照射された光は、光が透過する加工がなされたパッド加工部18を透過してウエハ1の表面に到達し、反射して検知ユニット16に戻る。検知ユニット16は該反射光をモニターして、Cuが完全に残っている状態と、下地(バリアメタル)が露出し始めた状態との違いを検知する。
【0024】
CMP研磨プロセスが終了直前となりCuの層厚が薄くなり、下地のバリアメタルが少しでも露出し始めると、ウエハ1の被処理面における光の反射率が変化する。検知ユニット16は、この性質を利用して受光した反射光を分析し、研磨プロセスのエンドポイントを検知する。
【0025】
なお、上記以外のエンドポイント検知システムとしては、たとえば研磨定盤19のトルク変動をモニターするシステムや、ヘッド本体に組み込まれたコイルから高周波を発生させ、その信号をモニターしてCuの膜厚を測定するシステムなどが適用可能である。
【0026】
検知ユニット16によりCuの研磨が終了する直前が判定されると、検知ユニット16からコントローラ21に信号が送られ、コントローラ21はただちにコントロールユニット4,7に冷却開始の信号を発信し、コントロールユニット4,7を作動させる。その結果、瞬時にウエハ1の冷却が開始される。
【0027】
また、コントロールユニット4,7は温度維持手段としての機能を兼用し、ウエハ1を冷却後に一定温度に維持する。なお、ウエハ1を冷却後に一定温度に維持する温度維持手段をコントロールユニット4,7とは別に設けてもよい。
【0028】
ヘッドプレート2、エアバッグ5およびエアフロート層8の内部には、ウエハ1を冷却する媒体の温度を検知する温度センサ13(ヘッドプレート2用)と、温度センサ14(エアバッグ5用)と、温度センサ15(エアフロート層8用)とが設けられ、コントロールユニット4,7は温度センサ13,14,15の検知結果に基づいて上記の媒体の温度を制御する。
【0029】
上記の各部位における冷却機構は、各部位に設置された温度センサ13、14、15によってモニターされ、常に冷却開始から瞬時に一定温度となるようPID(Proportional plus Integral plus Derivative)方式で制御されている。
【0030】
ここで、エアバッグ5およびエアフロート層8に接続されるコントロールユニット7は兼用されていてもよいが、図1のように別個独立に設置するのがより好ましい。各機構の温度制御を独立して行なうことで、研磨時には全ての冷却機構の温度を同じにすることができ、結果としてウエハ温度の制御性が良好となり、温度のウエハ面内分布がより均一となる。
【0031】
研磨の均一性を確保するためには、ヘッドプレート2の冷却機構の温度分布は、全面で±2℃以下程度に制御する必要があるが、上記のような冷却機構および温度制御機構を付加することで、面内で均一に一定温度に保つことが可能となる。
【0032】
Cuが完全に研磨除去されるまで冷却を続け、検知ユニット16からの信号が完全にCuが除去されたものとなった時点で研磨を終了する。また、加工仕上がり均一化のために、エンドポイント時点から冷却状態のままで数秒のオーバーポリッシュを行なう場合もある。
【0033】
ここで、上記の冷却を開始した後、1秒以内に所定の温度まで冷却して温度制御を行なうことができるコントロールユニット4,7を用いるのが好ましい。これにより、研磨終了直前まで高い研磨レートを維持しながら、研磨終了時のケミカル反応を抑制することができる。
【0034】
図2に、銅が成膜された直径0.2(m)のウエハに対し、アルミナ砥粒のスラリーを用いてCMP研磨プロセスを行なった場合の、ウエハの温度とCu研磨レートとの相関図を示す。ここで、横軸は温度センサ13,14,15によってモニターされる設定温度を示す。研磨条件については、ウエハと定盤の回転数が各50(rpm)、ウエハを押圧する荷重は2.4×10−2(N/mm2)である。
【0035】
図2に示すように、ウエハ温度が高いほど研磨液とCuとのケミカル反応が促進されレートは高くなる。しかし、ウエハ温度が10℃の場合と5℃の場合では、研磨レートにほとんど差が生じない。これは、研磨時のウエハとパッドとの摩擦により発生する熱がウエハ裏面からの冷却容量よりも大きく、これ以上のウエハの冷却は効果がないことを示している。
【0036】
さらにウエハを冷却し0℃にすると、研磨液のゲル化が起こって研磨が全くできず、また研磨液の粘度の上昇による摩擦の増加でヘッドに異常振動が起こり、正常な研磨ができない。
【0037】
研磨レートの低下は、ウエハ1枚あたりの研磨時間の増加とともに研磨液の消費量の増加を招くため、生産効率の低下とコストの増加につながり好ましくない。したがって、CMP研磨プロセスの初期においては、研磨レートを高くするためにウエハ温度は高くした方がよい。
【0038】
図3に、CMP研磨プロセスの終了時におけるウエハ温度とCuのディッシング量の相関を示す。ここで、横軸は酸化膜内に孤立したCu配線の配線幅 (100μm, 50μm, 10μm, 5μm, 1μm) を示す。また、縦軸は触針式の段差形を用いて計測した酸化膜からのCuの最大凹み量を、Cuのディッシング量として示したものである。
【0039】
図3において、ウエハ温度とCuのディッシング量との関係に着目すると、冷却を行なわなかった40℃の場合と比較して、エンドポイントから冷却を開始した場合、すべての配線幅において冷却後のウエハ温度の低い方がCuディッシング量が少なくなる傾向にある。
【0040】
図3をさらに詳細に参照すると、ウエハ温度が10℃の場合と5℃の場合とでは、Cuのディッシング量に大きな違いはないことがわかる。これは、ウエハを10℃以下に冷却しても、被処理面では摩擦熱が支配的になっているため温度が高く、ケミカル反応がおこりやすくなっているためと考えられる。これは、図2に示すウエハ温度と研磨レートとの相関と一致している。
【0041】
さらに、ウエハを5℃以下に冷却した場合、研磨液がゲル化して粘度が上昇し、研磨レートの低下および研磨異常(振動)が発生し得る。
【0042】
したがって、ウエハは5℃から10℃の範囲に冷却するのが好ましい。
なお、図3において、配線幅が広いほどCuのディッシング量が大きいのはCu−CMPの特性によるものである。
【0043】
本実施の形態においては、以上の構成により、CMP研磨プロセスの終了直前まで高い研磨レートを維持したままCuのディッシング量を低減することができる。
【0044】
(実施の形態2)
図4は実施の形態2におけるCMP研磨装置の断面図である。
【0045】
本実施の形態におけるCMP研磨装置は、実施の形態1のヘッド本体10内部の構造の変形例であり、研磨パッド17、パッド加工部18、研磨定盤19、および定盤開口部20は実施の形態1と同様に設置されている。また、検知ユニット16、コントロールユニット4,7、およびコントローラ21についても実施の形態1と同様に動作する。
【0046】
ヘッド本体10は、ヘッド駆動軸11を介して駆動装置と接続され、回転する機能を有する。ヘッド本体10には、ウエハの飛び出しを防ぐリテーナリング12が備えられている。
【0047】
ヘッド本体10内部には、ウエハ1を研磨定盤19に押圧するエアバッグ5が備えられている。エアバッグ5は、ヘッド駆動軸11内を通り加圧用のエアを導入する導入ライン6によりコントロールユニット7と接続される。コントロールユニット7はエアバッグ5内のエアを冷却し、温度センサ14を用いてモニターしながら、該エアの温度制御を行なうことができる。
【0048】
エアバッグ5の下部には、ウエハ1を研磨定盤19に押圧するヘッドプレート2が備えられている。ヘッドプレート2の内部には、冷却ユニット3が埋め込まれており、ヘッドプレート2全体の温度を均一に冷却することができる。コントロールユニット4は冷却ユニット3を冷却し、温度センサ13を用いてモニターしながら、ヘッドプレート2を一定温度に保つことができる。ヘッドプレート2の材質は、熱伝導の観点からSUS材が好ましいがセラミックプレートでもよい。
【0049】
ここで、ヘッドプレート2にはバッキングフィルム22が接着され、バッキングフィルム22とウエハ1とは接触している。ヘッドプレート2は、バッキングフィルム22を介してウエハ1を押圧する。なお、バッキングフィルム22の材質としては、たとえばポリウレタンフォームなどが挙げられる。
【0050】
本実施の形態においては、以上の構成により、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0051】
(実施の形態3)
図5は実施の形態3におけるCMP研磨装置の断面図である。
【0052】
本実施の形態におけるCMP研磨装置は、実施の形態1のヘッド本体10内部の構造の変形例であり、研磨パッド17、パッド加工部18、研磨定盤19、および定盤開口部20は実施の形態1と同様に設置されている。また、検知ユニット16、コントロールユニット7、およびコントローラ21についても実施の形態1と同様に動作する。
【0053】
ヘッド本体10は、ヘッド駆動軸11を介して駆動装置と接続され、回転する機能を有する。ヘッド本体10には、ウエハの飛び出しを防ぐリテーナリング12が備えられている。
【0054】
ヘッド本体10内部には、ウエハ1を研磨定盤19に押圧するエアバッグ5が備えられている。エアバッグ5は、ヘッド駆動軸11内を通り加圧用のエアを導入する導入ライン6によりコントロールユニット7と接続される。コントロールユニット7はエアバッグ5内のエアを冷却し、温度センサ14を用いてモニターしながら、該エアの温度制御を行なうことができる。
【0055】
ここで、エアバッグ5とウエハ1とは接触しており、エアバッグ5がウエハ1を直接押圧する。
【0056】
本実施の形態においては、以上の構成により、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0057】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、CMPプロセス初期においては高温を維持し、研磨終了直前にウエハ温度を意図的に下げることができるので、高い研磨レートを維持したままCuのディッシング量を低減することができるCMP研磨装置を提供ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るCMP研磨装置の断面図である。
【図2】ウエハ温度とCu研磨レートの相関を示す図である。
【図3】CMP研磨プロセスの終了時におけるウエハ温度とCuのディッシング量の相関を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係るCMP研磨装置の断面図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係るCMP研磨装置の断面図である。
【符号の説明】
1 ウエハ、2 ヘッドプレート、3 冷却ユニット、4 コントロールユニット(冷却ユニット用)、5 エアバッグ、6 導入ライン(エアバッグ用)、7 コントロールユニット(エアバッグ・エアフロート層用)、8 エアフロート層、9 導入ライン(エアフロート層用)、10 ヘッド本体、11 ヘッド駆動軸、12 リテーナリング、13 温度センサ(ヘッドプレート用)、14温度センサ(エアバッグ用)、15 温度センサ(エアフロート層用)、16検知ユニット、17 研磨パッド、18 パッド加工部、19 研磨定盤、20 定盤開口部、21 コントローラ、22 バッキングフィルム。
Claims (9)
- 被処理ウエハを保持するヘッドと、
パッドを載置する研磨定盤と、
前記被処理ウエハを冷却する冷却手段と、
前記被処理ウエハの研磨のエンドポイントを検知する検知手段と、
前記検知手段と接続され、前記検知手段の検知結果に基づいて前記冷却手段を制御するコントローラとを備えたCMP研磨装置。 - 前記コントローラは、前記被処理ウエハの研磨のエンドポイントが前記検知手段によって検知されたのに応じて、前記冷却手段を作動させる、請求項1に記載のCMP研磨装置。
- 前記CMP研磨装置は温度維持手段をさらに備え、
前記温度維持手段は前記被処理ウエハを冷却後に一定温度に維持する、請求項1または請求項2に記載のCMP研磨装置。 - 前記CMP研磨装置は前記被処理ウエハを冷却する媒体の温度を検知する温度センサをさらに備え、
前記温度維持手段は前記温度センサの検知結果に基づいて前記媒体の温度を制御する、請求項3に記載のCMP研磨装置。 - 前記冷却手段は前記被処理ウエハを5℃から10℃の範囲に冷却する、請求項1から請求項4のいずれかに記載のCMP研磨装置。
- 前記冷却手段は前記被処理ウエハ裏面に接触する媒体を介して前記被処理ウエハを冷却する、請求項1から請求項5のいずれかに記載のCMP研磨装置。
- 前記被処理ウエハ裏面には該被処理ウエハを前記研磨定盤に押圧するエアフロート層が形成され、
前記冷却手段は前記エアフロート層を冷却する、請求項1から請求項6のいずれかに記載のCMP研磨装置。 - 前記CMP研磨装置は前記被処理ウエハを前記研磨定盤に押圧するエアバッグをさらに備え、
前記冷却手段は前記エアバッグ内のエアを冷却する、請求項1から請求項7のいずれかに記載のCMP研磨装置。 - 前記CMP研磨装置は前記被処理ウエハを前記研磨定盤に押圧するヘッドプレートをさらに備え、
前記冷却手段は前記ヘッドプレートを冷却する、請求項1から請求項8のいずれかに記載のCMP研磨装置。
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