JP2004235497A - パターン寸法測定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パターン15上に電子線20をスキャンさせる第1のスキャンを行い、第1の二次電子信号を得るステップと、第1のスキャンの位置から一定の距離をおいたパターン15上に第1のスキャンと同方向に電子線21をスキャンさせる第2のスキャンを行い、第2の二次電子信号を得るステップと、第1および第2の二次電子信号の相対位置ずれと第1および第2のスキャン間隔から、電子線のスキャン方向のパターン15に固定された所定の方向からの回転角度θpsを測定するステップと、回転角度θpsに基づき、電子線のスキャン方向を所定の方向に補正した後、パターン15の寸法を測定するステップとを含む。これにより、パターン15の正確な寸法を測定することができる。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体集積回路等の微細パターンの正確な寸法測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体集積回路装置の回路パターン微細化にともなって、電子線を半導体基板上に照射し、半導体基板上からの二次電子を検出し、寸法測定パターンの二次電子信号波形から寸法測定パターンの寸法を測定する方法が一般に用いられている(例えば、特許文献1)。
【0003】
以下に、従来の微細パターンの寸法測定方法を、図を用いて説明する。図6は、微細パターンの寸法測定を行うウエハ全体の平面図であり、半導体基板1上に寸法測定パターンを含む領域2,4,6,8,10と長方形の寸法測定パターン3,5,7,9,11および寸法測定に際してウエハ上での寸法測定パターンなどの位置を認識するための位置認識パターン12,13が形成されている。ここで、Xw,Ywは、半導体基板1の座標系を示し、寸法測定パターンを含む領域2,4,6,8,10と寸法測定パターン3,5,7,9,11の中心位置は半導体基板1の座標系Xw―Ywに固定されたものであり、位置認識パターン12,13の中心を結んだ直線は、半導体基板1の座標系Xwと平行になる。
【0004】
図6に示した寸法測定パターンを含む領域2,4,6,8,10、寸法測定パターン3,5,7,9,11、位置認識パターン12,13は、半導体基板1上にステッパと呼ばれる露光装置を用いて形成されるが、ステッパが必ずしも寸法測定パターンとその領域、位置認識パターンをそれらパターンの辺と半導体基板1の座標系Xw―Ywと平行に、すなわち半導体基板1に対して本来あるべき方向に形成するとは限らない。通常非常にわずかではあるが図に示したように回転があり、寸法測定パターンを含む領域2,4,6,8,10、寸法測定パターン3,5,7,9,11、位置認識パターン12,13とも、中心は本来の位置にあっても回転方向の傾きを持って形成される。このステッパの持つ回転誤差は機械的精度上避けられないものである。
【0005】
図7は、半導体基板1の座標系Xw―Ywと寸法測定パターン領域14内の寸法測定パターン15との回転方向の傾き角をθpとし、寸法測定パターンを含む領域14および寸法測定パターン15に固定された座標系をXp―Yp(以下、寸法測定パターンの座標系Xp―Ypとする)を定義して関係づけた図である。
【0006】
以上述べたように半導体基板1上に微小な回転をもって形成された微細パターンの寸法測定は通常測長SEMと呼ばれる寸法測定装置にて行われる。まず、半導体基板1を測長SEMのステージ上に設置する。このとき、図8に示すように、ステージに固定された座標系をXs―Ysとすると、この座標系の座標軸と半導体基板1の座標系Xw―Ywとの間には、角度θsの回転方向の傾きが生じる。角度θsの回転方向の傾きは、半導体基板1をステージ上に設置する際に、機械的精度上避けられないずれである。
【0007】
次に、側長SEMは半導体基板1上の位置認識パターン12,13の位置を計測し、半導体基板1の回転方向の傾き角度θsを求め、これから、寸法測定パターン3,5,7,9,11の本来あるべき位置からのずれを計算し、計算結果に基づいて寸法測定パターン3,5,7,9,11の、ステージ座標系Xs―Ysでの位置に正確に補正する。次に、測長SEMは図9に示すように、ステージ座標系Xs―Ysの座標軸に平行かつ寸法測定パターン15を横切る方向に電子線16をスキャンさせ、このとき得られる二次電子信号波形17のエッジ18およびエッジ19の間の距離を計測することにより、寸法測定パターン15の寸法を測定する。
【0008】
【特許文献1】
特開平5−94942号公報(第4〜6頁、図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の微細パターンの寸法測定方法では以下のような課題が生じる。図9に示すようにステージ座標系Xs―Ysの座標軸と寸法測定パターン座標系Xp―Ypの座標軸との間には、図7、図8も参照してわかるように角度θpと角度θsとを加えた角度θps=θp+θsの回転方向の傾きが生じているが、従来の微細パターンの寸法測定方法では、半導体基板1の座標系Xw―Ywをステージ座標系Xs―Ysでの位置に補正しているが、ステージ座標系Xs―Ysに対して平行に電子線16がスキャンされるため、寸法測定パターン15の長手方向の辺と垂直にではなく斜め方向に測定され、寸法測定パターン15の正確な幅測定ができない。
【0010】
表1は、約190nmの線幅を持つ寸法測定パターンに回転方向の傾き角がある場合の寸法誤差例を示すデータである。寸法測定の際、寸法測定パターンは通常数度の回転方向の傾き角を持つため、寸法測定値に工程管理上無視できない誤差を生じることになる。
【0011】
【表1】
【0012】
このような課題は、半導体集積回路の線幅が0.2μm以下程度になるとますます顕著になってくると考えられ、正確な寸法測定ができないことによる製造歩留まりの低下、製品信頼性の低下などの発生が懸念される。
【0013】
したがって、この発明の目的は、測長SEMにてパターンの寸法を測定する際、ステージ上への半導体基板設置、およびステッパによる露光時のアライメント回転成分を補正し、寸法測定パターンの回転ずれによる寸法測定誤差を無くしたパターン寸法測定方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためにこの発明の請求項1記載のパターン寸法測定方法は、基板上に形成されたパターン上に電子線をスキャンさせ、前記パターンからの二次電子信号を検出することにより前記パターンの寸法を測定するパターン寸法測定方法であって、前記パターン上に電子線をスキャンさせる第1のスキャンを行い、第1の二次電子信号を得るステップと、前記第1のスキャンの位置から一定の距離をおいた前記パターン上に前記第1のスキャンと同方向に電子線をスキャンさせる第2のスキャンを行い、第2の二次電子信号を得るステップと、前記第1および第2の二次電子信号の相対位置ずれと前記第1および第2のスキャン間隔から、前記電子線のスキャン方向の前記パターンに固定された所定の方向からの回転角度を測定するステップと、前記回転角度に基づき、前記電子線のスキャン方向を前記所定の方向に補正した後、前記パターンの寸法を測定するステップとを含む。
【0015】
このように、パターン上に電子線をスキャンさせる第1のスキャンを行い、第1の二次電子信号を得るステップと、第1のスキャンの位置から一定の距離をおいたパターン上に第1のスキャンと同方向に電子線をスキャンさせる第2のスキャンを行い、第2の二次電子信号を得るステップと、第1および第2の二次電子信号の相対位置ずれと第1および第2のスキャン間隔から、電子線のスキャン方向のパターンに固定された所定の方向からの回転角度を測定するステップと、回転角度に基づき、電子線のスキャン方向を所定の方向に補正した後、パターンの寸法を測定するステップとを含むので、電子線のスキャン方向となるステージ座標系の座標軸とパターンに固定された座標系の座標軸との間に回転方向の傾きが生じても、この回転方向の傾き角度だけ電子線のスキャン方向を回転させることで、真に精度の高いパターンの寸法測定が可能となる。
【0016】
請求項2記載のパターン寸法測定方法は、基板上に形成されたパターン上に電子線をスキャンさせ、前記パターンからの二次電子信号を検出することにより前記パターンの寸法を測定するパターン寸法測定方法であって、前記パターン上に電子線をスキャンさせる第1のスキャンを行い、第1の二次電子信号を得るステップと、前記第1のスキャンの位置から一定の距離をおいた前記パターン上に前記第1のスキャンと同方向に電子線をスキャンさせる第2のスキャンを行い、第2の二次電子信号を得るステップと、前記第1および第2の二次電子信号の相対位置ずれと前記第1および第2のスキャン間隔から、前記電子線のスキャン方向の前記所定のスキャン方向からの回転角度を測定するステップと、前記回転角度を測定するステップの測定結果に基づいて演算により前記パターンの寸法を測定するステップとを含む。
【0017】
このように、パターン上に電子線をスキャンさせる第1のスキャンを行い、第1の二次電子信号を得るステップと、第1のスキャンの位置から一定の距離をおいたパターン上に第1のスキャンと同方向に電子線をスキャンさせる第2のスキャンを行い、第2の二次電子信号を得るステップと、第1および第2の二次電子信号の相対位置ずれと第1および第2のスキャン間隔から、電子線のスキャン方向のパターンに固定された所定の方向からの回転角度を測定するステップと、回転角度を測定するステップの測定結果に基づいて演算によりパターンの寸法を測定するステップとを含むので、電子線のスキャン方向となるステージ座標系の座標軸とパターンに固定された座標系の座標軸との間に回転方向の傾きが生じても、この回転方向の傾き角度から演算で、パターンの寸法を正確に測定することができる。また、請求項1と比較して電子線のスキャン方向を回転方向の傾き角度だけ回転させて再度測定するステップがなくなる。
【0018】
請求項3記載のパターン寸法測定方法は、請求項1または2記載のパターン寸法測定方法において、第1および第2の二次電子信号波形は、パターンの両端エッジに対応するエッジ信号を有する。このように、第1および第2の二次電子信号波形は、パターンの両端エッジに対応するエッジ信号を有するので、第1および第2の二次電子信号の相対位置ずれは、エッジ信号間の位置ずれにより求められる。また、電子線のスキャン方向を回転方向の傾き角度だけ回転させた状態では、エッジ信号間の距離を計測することにより、パターンの寸法を測定することができる。
【0019】
請求項4記載のパターン寸法測定方法は、請求項2記載のパターン寸法測定方法において、第1および第2の二次電子信号波形は、パターンの両端エッジに対応するエッジ信号を有し、演算により前記パターンの寸法を測定するステップは、少なくとも第1または第2の二次電子信号波形のいずれかの前記エッジ信号から得られる距離と回転角度からパターン寸法を求める。このように、第1および第2の二次電子信号波形は、パターンの両端エッジに対応するエッジ信号を有し、演算によりパターンの寸法を測定するステップは、少なくとも第1または第2の二次電子信号波形のいずれかのエッジ信号から得られる距離と回転角度からパターン寸法を求めるので、電子線のスキャン方向のパターンの辺と直角方向のパターン寸法を測長SEM内での演算によって求めることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1〜図5はこの発明の実施の形態の微細パターンあるいは寸法測定方法を説明する図である。
【0021】
図1はこの発明の実施の形態の微細パターンの寸法測定を行うウエハの平面図である。図1に示すように、半導体基板1上に寸法測定パターンを含む領域2,4,6,8,10と寸法測定パターン3,5,7,9,11および寸法測定に際してウエハ上の各パターンの位置を認識するための位置認識パターン12,13が形成されている。ここで、すでに述べたようにステッパによる露光の際に生ずるわずかな回転方向の傾きの、半導体基板1に固定された座標系Xw―Yw軸からの角度をθpとし、座標系Xp―Ypを寸法測定パターンを含む領域2,4,6,8,10および寸法測定パターン3,5,7,9,11に固定された座標系とする。
【0022】
図2は図1に示した寸法測定パターン形成による回転を示す説明図である。図1に示した寸法測定パターンを含む領域2,4,6,8,10の一つを14、その中に形成された寸法測定パターンを15として半導体基板座標系Xw―Yw、寸法測定パターン座標系Xp―Yp,θpの関係を示す。寸法測定パターン15の中心位置はXw―Yw座標系で見て本来あるべき座標位置にあるが、ステッパによる回転のためにこの座標軸からθpだけ回転している。
【0023】
次に上記微細パターンの寸法測定について説明する。すなわち、基板1上に形成されたパターン15上に電子線をスキャンさせ、パターン15からの二次電子信号を検出することによりパターン15の寸法を測定する際、パターン15上に電子線をスキャンさせる第1のスキャンを行い、第1の二次電子信号を得るステップと、第1のスキャンの位置から一定の距離をおいたパターン15上に第1のスキャンと同方向に電子線をスキャンさせる第2のスキャンを行い、第2の二次電子信号を得るステップと、第1および第2の二次電子信号の相対位置ずれと第1および第2のスキャン間隔から、電子線のスキャン方向のパターン15に固定された所定の方向からの回転角度を測定するステップと、回転角度に基づき、電子線のスキャン方向を所定の方向に補正した後、パターンの寸法を測定するステップとを含む。
【0024】
この場合、まず半導体基板1を測長SEMのステージ上に設置する。このとき、図3に示すように、ステージ座標系Xs―Ysと半導体基板1の座標系Xw,Ywとの間には、角度θsの回転方向の傾きが生じる。角度θsの回転方向の傾きは、半導体基板1をステージ上に設置する際に、機械的精度上避けられないずれである。次に測長SEMは半導体基板1上に形成されている位置認識パターン12,13の位置をステージ座標系Xs―Ysで計測し、この座標軸からの半導体基板1の回転方向傾き角度θsを求める。次に、半導体基板1の回転方向の傾き角θsから、半導体基板上1に形成されている寸法測定パターン3,5,7,9,11の、本来あるべき設計位置からのずれを計算し、その計算結果を用いてステージ座標系Xs―Ysでの位置座標値を正確に補正する。
【0025】
次に図4(a)に示すように、補正した位置座標値に基づいて電子線を測定すべき寸法測定パターン15の位置まで持っていき照射するが、このとき寸法測定パターン15上の異なる2個所をまたぐように電子線20,21をステージ座標系Xs―YsのXs軸に平行にスキャンさせ、図4(b)に示すようにそれぞれの二次電子信号波形22,23を得る。この二次電子信号波形22,23は寸法測定用パターン15の電子線スキャン方向の両端に対応するエッジ信号24,25を含んでいる。その後2つの電子線20,21のスキャン間隔Lおよび二次電子信号波形エッジ信号24,25間の位置ずれDを検出すれば、これからエッジ24とエッジ25とを結ぶ直線26とステージの座標軸Ysとのなす角度θpsを求めることができる。この角度θpsは前述したように露光パターンの回転θpとステージ上の半導体基板の回転θsとが重なったものであるから角度はθpsとなっているのである。
【0026】
次に、図5に示すように、電子線16のスキャン方向をステージの座標軸Xsに対し、先に求めた角度θpsだけ回転させ、寸法測定パターン15の長手方向の辺と直角になるようにする、すなわち電子線16のスキャン方向を寸法測定パターン座標系のXp軸と平行にすることにより寸法測定パターン15を垂直に横切る方向に電子線16をスキャンさせ、このとき得られる二次電子信号波形17のエッジ18およびエッジ19の間の距離を計測することにより、寸法測定パターン15の寸法を測定する。このようにすれば電子線16は寸法測定パターン15の長手方向の辺と直角にスキャンされるからパターン寸法を正確に測定することができる。
【0027】
以上の実施の形態では、2つの電子線による二次電子信号波形エッジから求めた回転角に基づいて電子線のスキャン方向を変化させるという方法を取っているが、別の方法を使うことができる。
【0028】
以下、この発明の第2の実施の形態について説明する。なお、図1〜図4の説明はこの実施の形態でも同様である。
【0029】
このパターン寸法測定方法は、パターン15上に電子線をスキャンさせる第1のスキャンを行い、第1の二次電子信号を得るステップと、第1のスキャンの位置から一定の距離をおいたパターン上に第1のスキャンと同方向に電子線をスキャンさせる第2のスキャンを行い、第2の二次電子信号を得るステップと、第1および第2の二次電子信号の相対位置ずれと第1および第2のスキャン間隔から、電子線のスキャン方向のパターン15に固定された所定の方向からの回転角度を測定するステップと、回転角度を測定するステップの測定結果に基づいて演算によりパターンの寸法を測定するステップとを含む。
【0030】
すなわち、上記第1の実施の形態と同様にθpsを求める。さらに図4(b)の二次電子信号波形22のエッジ信号24と24’、別の二次電子信号波形23のエッジ信号25と25’の距離を求め、角度θpsと距離から寸法測定パターン15の長手方向の辺と直角方向のパターン寸法(エッジ信号の距離に基づく真のパターン寸法)を測長SEM内での演算によって求めるのである。この場合は、電子線のスキャン方向を角度θpsだけ回転させて再度測定するステップがなくなるという効果がある。電子線20,21は2回スキャンしているがどちらのスキャンに対応するエッジ信号距離を用いてもよいし、また2つのスキャンから得た距離の平均値を用いてもよい。平均値を用いたほうが寸法精度は向上することはいうまでもない。
【0031】
以上述べたように本実施の形態による寸法測定方法は、測定用パターンが複数の原因で複数の回転角が重なって回転していても複雑な過程を経ずに正確に寸法を測定することができる。
【0032】
【発明の効果】
この発明の請求項1記載のパターン寸法測定方法によれば、パターン上に電子線をスキャンさせる第1のスキャンを行い、第1の二次電子信号を得るステップと、第1のスキャンの位置から一定の距離をおいたパターン上に第1のスキャンと同方向に電子線をスキャンさせる第2のスキャンを行い、第2の二次電子信号を得るステップと、第1および第2の二次電子信号の相対位置ずれと第1および第2のスキャン間隔から、電子線のスキャン方向のパターンに固定された所定の方向からの回転角度を測定するステップと、回転角度に基づき、電子線のスキャン方向を所定の方向に補正した後、パターンの寸法を測定するステップとを含むので、電子線のスキャン方向となるステージ座標系の座標軸とパターンに固定された座標系の座標軸との間に回転方向の傾きが生じても、この回転方向の傾き角度だけ電子線のスキャン方向を回転させることで、真に精度の高いパターンの寸法測定が可能となる。
【0033】
請求項2記載のパターン寸法測定方法によれば、パターン上に電子線をスキャンさせる第1のスキャンを行い、第1の二次電子信号を得るステップと、第1のスキャンの位置から一定の距離をおいたパターン上に第1のスキャンと同方向に電子線をスキャンさせる第2のスキャンを行い、第2の二次電子信号を得るステップと、第1および第2の二次電子信号の相対位置ずれと第1および第2のスキャン間隔から、電子線のスキャン方向のパターンに固定された所定の方向からの回転角度を測定するステップと、回転角度を測定するステップの測定結果に基づいて演算によりパターンの寸法を測定するステップとを含むので、電子線のスキャン方向となるステージ座標系の座標軸とパターンに固定された座標系の座標軸との間に回転方向の傾きが生じても、この回転方向の傾き角度から演算で、パターンの寸法を正確に測定することができる。また、請求項1と比較して電子線のスキャン方向を回転方向の傾き角度だけ回転させて再度測定するステップがなくなる。
【0034】
請求項3では、第1および第2の二次電子信号波形は、パターンの両端エッジに対応するエッジ信号を有するので、第1および第2の二次電子信号の相対位置ずれは、エッジ信号間の位置ずれにより求められる。また、電子線のスキャン方向を回転方向の傾き角度だけ回転させた状態では、エッジ信号間の距離を計測することにより、パターンの寸法を測定することができる。
【0035】
請求項4では、第1および第2の二次電子信号波形は、パターンの両端エッジに対応するエッジ信号を有し、演算によりパターンの寸法を測定するステップは、少なくとも第1または第2の二次電子信号波形のいずれかのエッジ信号から得られる距離と回転角度からパターン寸法を求めるので、電子線のスキャン方向のパターンの辺と直角方向のパターン寸法を測長SEM内での演算によって求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の微細パターンの寸法測定を行うウエハの平面図である。
【図2】図1に示した寸法測定パターン形成による回転を示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態において半導体基板のステージ上での回転を示す説明図である。
【図4】この発明の実施の形態による寸法測定方法を示す説明図である。
【図5】この発明の第1の実施の形態による寸法測定方法での電子線スキャンの説明図である。
【図6】従来の寸法測定方法を適用する半導体基板の平面図である。
【図7】従来の寸法測定パターン形成による回転を示す説明図である。
【図8】従来の半導体基板のステージ上での回転を示す説明図である。
【図9】従来の寸法測定方法での電子線スキャンの説明図である。
【符号の説明】
1 半導体基板
2,4,6,8,10,14 寸法測定パターンを含む領域
3 寸法測定パターン
5,7,9,11,15 寸法測定パターン
12,13 位置認識パターン
16,20,21 電子線
17,22,23 二次電子信号波形
18,19,24,24’,25,25’ エッジ
26 エッジ24とエッジ25とを結ぶ直線
Claims (4)
- 基板上に形成されたパターン上に電子線をスキャンさせ、前記パターンからの二次電子信号を検出することにより前記パターンの寸法を測定するパターン寸法測定方法であって、前記パターン上に電子線をスキャンさせる第1のスキャンを行い、第1の二次電子信号を得るステップと、前記第1のスキャンの位置から一定の距離をおいた前記パターン上に前記第1のスキャンと同方向に電子線をスキャンさせる第2のスキャンを行い、第2の二次電子信号を得るステップと、前記第1および第2の二次電子信号の相対位置ずれと前記第1および第2のスキャン間隔から、前記電子線のスキャン方向の前記パターンに固定された所定の方向からの回転角度を測定するステップと、前記回転角度に基づき、前記電子線のスキャン方向を前記所定の方向に補正した後、前記パターンの寸法を測定するステップとを含むパターン寸法測定方法。
- 基板上に形成されたパターン上に電子線をスキャンさせ、前記パターンからの二次電子信号を検出することにより前記パターンの寸法を測定するパターン寸法測定方法であって、前記パターン上に電子線をスキャンさせる第1のスキャンを行い、第1の二次電子信号を得るステップと、前記第1のスキャンの位置から一定の距離をおいた前記パターン上に前記第1のスキャンと同方向に電子線をスキャンさせる第2のスキャンを行い、第2の二次電子信号を得るステップと、前記第1および第2の二次電子信号の相対位置ずれと前記第1および第2のスキャン間隔から、前記電子線のスキャン方向の前記パターンに固定された所定の方向からの回転角度を測定するステップと、前記回転角度を測定するステップの測定結果に基づいて演算により前記パターンの寸法を測定するステップとを含むパターン寸法測定方法。
- 第1および第2の二次電子信号波形は、パターンの両端エッジに対応するエッジ信号を有する請求項1または2記載のパターン寸法測定方法。
- 第1および第2の二次電子信号波形は、パターンの両端エッジに対応するエッジ信号を有し、演算により前記パターンの寸法を測定するステップは、少なくとも第1または第2の二次電子信号波形のいずれかの前記エッジ信号から得られる距離と回転角度からパターン寸法を求める請求項2記載のパターン寸法測定方法。
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Cited By (2)
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JP2011150603A (ja) * | 2010-01-22 | 2011-08-04 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | カテゴリ主題語句抽出装置及び階層的タグ付与装置及び方法及びプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
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