JP2004234938A - 有機el表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化及び薄型化が可能な有機EL表示装置を提供する。
【解決手段】有機EL表示装置は、有機層25を透明電極(第1の電極)24と背面電極(第2の電極)26によって挟持してなる積層体22をガラス基板(透光性基板)21に形成し、積層体22を封止ガラス(封止部材)23によって覆う有機ELパネル20と、透明電極24及び背面電極26の少なくとも一方に導通する配線パターン30を有し、有機ELパネル20の封止ガラス(封止部材)23に沿うように配設される可撓性配線板(可撓性配線部材)28と、可撓性配線板28に搭載され、有機ELパネル20を駆動する駆動回路31と、封止ガラス23に形成され、駆動回路31を収納する第2の凹部(収納部)23dとを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】有機EL表示装置は、有機層25を透明電極(第1の電極)24と背面電極(第2の電極)26によって挟持してなる積層体22をガラス基板(透光性基板)21に形成し、積層体22を封止ガラス(封止部材)23によって覆う有機ELパネル20と、透明電極24及び背面電極26の少なくとも一方に導通する配線パターン30を有し、有機ELパネル20の封止ガラス(封止部材)23に沿うように配設される可撓性配線板(可撓性配線部材)28と、可撓性配線板28に搭載され、有機ELパネル20を駆動する駆動回路31と、封止ガラス23に形成され、駆動回路31を収納する第2の凹部(収納部)23dとを備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも発光層を含む有機層を一対の電極によって挟持した有機エレクトロルミネッセンスパネル(以下、有機ELパネルと記す)を用いた有機EL表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
有機ELパネル1としては、図4に示すように、ガラス材料からなるガラス基板(透光性基板)2上に、ITO(indium tin oxide)等によって陽極となる透明電極(第1の電極)3と、正孔注入層,正孔輸送層,発光層及び電子輸送層からなる有機層4と、陰極となるアルミニウム(Al)等の非透光性の背面電極(第2の電極)5とを順次積層して積層体である有機EL素子6を形成し、この有機EL素子6によって所定の発光部を形成し、前記発光部を覆うガラス材料からなる凹部形状の封止ガラス(封止部材)7をガラス基板2に紫外線硬化性接着剤(図示しない)を介して気密的に配設する構造のものが知られている。このような有機ELパネルとしては特許文献1に開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−8855号公報
【0004】
このような有機ELパネル1には、可撓性配線板8が電気的に接続されている。可撓性配線板8は、ポリイミドからなる可撓性基板9に配線パターン10を形成したものであり、一端が有機ELパネル1に接続され、他端が硬質回路板11に接続されている。硬質回路板11は、ガラスエポキシ樹脂からなる硬質基板12上に配線パターン13を形成したものである。硬質回路板11には、有機ELパネル1を駆動する駆動回路14が搭載されている。以上の有機ELパネル1,可撓性配線板8及び硬質回路板11によって有機EL表示装置が構成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した有機EL表示装置は、自発光表示素子である有機ELパネル1を用いるため、非自発光表示素子(例えば液晶表示素子)を用いた表示装置と異なり、バックライト装置が不要であり、小型化が可能であった。しかしながら、可撓性配線板8がU字状に屈曲されており、この可撓性配線板8が有機ELパネル1の側端面から幅W1だけ突出するため、有機EL表示装置の更なる小型化が困難であり、また有機ELパネル1の封止ガラス7と硬質回路基板11に搭載される駆動回路14とが積層構造になるため、有機EL表示装置の厚さ方向(奥行き方向)においても更なる薄型化が困難である。
【0006】
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり、更なる小型化及び薄型化が可能な有機EL表示装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、請求項1に記載の有機EL表示装置のように、少なくとも発光層を有する有機層を第1,第2の電極によって挟持してなる積層体を透光性基板に配設し、前記積層体を封止部材によって覆う有機ELパネルと、前記第一の電極及び前記第二の電極の少なくとも一方に導通する配線パターンを有し、前記封止部材に沿うように配設される可撓性配線部材と、前記可撓性配線部材に搭載され、前記有機ELパネルを駆動させる駆動回路と、前記封止部材に形成され、前記駆動回路の少なくとも一部分を収納する収納部と、を有するものである。
【0008】
また、請求項1に記載の有機EL表示装置において、前記収納部は、凹部形状に形成されてなるものである。
【0009】
また、請求項1もしくは請求項2に記載の有機EL表示装置において、前記収納部の深さは、前記封止部材の厚さの半分以下に設定されてなるものである。
【0010】
また、請求項1から請求項3の何れかに記載の有機EL表示装置において、前記封止部材は、ガラス材料から構成されてなるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基いて説明する。
【0012】
有機ELパネル20は、ガラス基板(透光性基板)21に積層体22を形成し、この積層体22を封止ガラス(封止部材)23によって気密的に封止したものである。積層体22は、透明電極(第1の電極)24,有機層25,背面電極(第2の電極)26からなるものであり、ガラス基板21の後面に順次積層形成されている。封止ガラス23のガラス基板21との対向面には、第1の凹部23aが形成されており、この第1の凹部23aとガラス基板21とで積層体22を収納する収納空間27が形成されいる。尚、ガラス基板21と封止ガラス23とは紫外線硬化型接着剤(図示しない)を介して接合される。
【0013】
透明電極24は、酸化スズ(SnO↓2)に酸化インジウム(In↓2O↓3)をドープしたITO(Indium Tin Oxide)からなるものであり、スパッタリング,イオンプレーティング等の方法でガラス基板21に形成される。
【0014】
有機層25は、図2に示すように、正孔注入層25a,正孔輸送層25b,発光層25c及び電子輸送層25dからなるものである。
【0015】
可撓性配線板28(可撓性配線部材)は、ポリイミドからなる可撓性基板29に、銅箔からなる配線パターン30を形成したものである。可撓性配線板29は、有機ELパネル20の後面となる封止ガラス23に沿うように配置され、一端が有機ELパネル20に接続されている。可撓性配線板28は、有機ELパネル20に電気的接続されており、配線パターン30は、有機ELパネル20の透明電極22及び背面電極27に導通している。また可撓性配線板28には、有機ELパネル20を駆動する駆動回路31が配線パターン30の所定個所に設けられる接続ランド部(図示しない)に半田を介して実装されている。この駆動回路31を可撓性配線板28に搭載したものは、COF(Chip On Flexible printed circuit)と称される。尚、可撓性配線板28における配線パターン30は、図示しないものの有機ELパネル20との接続個所以外は、ポリイミド等の絶縁膜によって覆われる構成が一般的である。
【0016】
封止ガラス23は、図3に示すように、可撓性配線板28が損傷を受けないように、可撓性配線板28の屈曲個所に対応する角部23bが面取りされた切り欠き部23cが形成される。また、封止ガラス23の可撓性配線板28との対向面には、可撓性配線板28に搭載される駆動回路31が収まるような第2の凹部(収納部)23dが形成され、駆動回路31の収納部が構成される。第2の凹部23dの深さW2は、封止ガラス23の厚さW1の半分以下(W2≦W1/2)に設定されるものである。封止ガラス23は、サンドブラスト法や切削法、あるいは熱間プレス加工法等によって形成することができる。
【0017】
尚、封止ガラス23における切り欠き部23cは、図3に示す形状以外に封止ガラス23に角部23bをR形状にしても良い。
【0018】
以上の各部によって有機EL表示装置が構成される。
【0019】
かかる有機EL表示装置は、可撓性配線板28を有機ELパネル20の後面である封止ガラス23に沿うように配置し、また可撓性配線板28に搭載される駆動回路31を収納する第2の凹部23dを封止ガラス23に設けることから、可撓性配線板25が有機ELパネル17の側端面から突出することがないため、有機EL表示装置の幅を小さくすることが可能となり有機EL表示装置の更なる小型化が可能となる。また硬質回路板11に比較すると可撓性配線板25は薄いので、有機EL表示装置を薄くすることができるとともに、有機ELパネル20と可撓性配線板28に搭載される駆動回路31との積層構造においても、第2の凹部23dに駆動回路31が収納されることから有機EL表示装置の厚さも更なる薄型化が可能となる。
【0020】
また、有機EL表示装置は、封止ガラス23に切り欠き部23cを設けることにより、封止ガラス23の角部23bで可撓性配線板25が損傷を受ける虞を低減できる。
【0021】
また、封止ガラス23はガラス材料から構成することから、金型を用いた熱間プレス加工法によって得ることが可能となる。また、駆動回路31を収納する収納部(第2の凹部23d)を凹部形状にすることで、この熱間プレス加工法を用いて第1の凹部23a及び第2の凹部23dを同一工程により形成できるため、封止ガラス23の製造工程を煩雑にすることなく前記収納部を得ることができる。
【0022】
尚、本発明の実施の形態では、駆動回路31の全てを収納可能な第2の凹部23dを収納部としたが、例えば駆動回路31の一部分が収納されるものであれば良く、本発明にあっては収納部の深さを封止部材の厚さの半分以下に設定されるものであれば良い。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、本発明は、第一の電極と第二の電極で発光層を挟持した有機エレクトロルミネッセンスパネルを用いた有機EL表示装置に関し、更なる小型化及び薄型化を可能とする有機EL表示装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の有機EL表示装置を示す断面図。
【図2】同上実施の形態を示す有機層の拡大断面図。
【図3】同上実施の形態を示す封止部材の断面図。
【図4】従来例の有機EL表示装置を示す断面図。
【符号の説明】
20 有機ELパネル
21 ガラス基板(透光性基板)
22 積層体
23 封止ガラス(封止部材)
23d 第2の凹部(収納部)
24 透明電極(第1の電極)
25 有機層
26 背面電極(第2の電極)
28 可撓性配線板(可撓性配線部材)
29 可撓性基板
30 配線パターン
31 駆動回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも発光層を含む有機層を一対の電極によって挟持した有機エレクトロルミネッセンスパネル(以下、有機ELパネルと記す)を用いた有機EL表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
有機ELパネル1としては、図4に示すように、ガラス材料からなるガラス基板(透光性基板)2上に、ITO(indium tin oxide)等によって陽極となる透明電極(第1の電極)3と、正孔注入層,正孔輸送層,発光層及び電子輸送層からなる有機層4と、陰極となるアルミニウム(Al)等の非透光性の背面電極(第2の電極)5とを順次積層して積層体である有機EL素子6を形成し、この有機EL素子6によって所定の発光部を形成し、前記発光部を覆うガラス材料からなる凹部形状の封止ガラス(封止部材)7をガラス基板2に紫外線硬化性接着剤(図示しない)を介して気密的に配設する構造のものが知られている。このような有機ELパネルとしては特許文献1に開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−8855号公報
【0004】
このような有機ELパネル1には、可撓性配線板8が電気的に接続されている。可撓性配線板8は、ポリイミドからなる可撓性基板9に配線パターン10を形成したものであり、一端が有機ELパネル1に接続され、他端が硬質回路板11に接続されている。硬質回路板11は、ガラスエポキシ樹脂からなる硬質基板12上に配線パターン13を形成したものである。硬質回路板11には、有機ELパネル1を駆動する駆動回路14が搭載されている。以上の有機ELパネル1,可撓性配線板8及び硬質回路板11によって有機EL表示装置が構成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した有機EL表示装置は、自発光表示素子である有機ELパネル1を用いるため、非自発光表示素子(例えば液晶表示素子)を用いた表示装置と異なり、バックライト装置が不要であり、小型化が可能であった。しかしながら、可撓性配線板8がU字状に屈曲されており、この可撓性配線板8が有機ELパネル1の側端面から幅W1だけ突出するため、有機EL表示装置の更なる小型化が困難であり、また有機ELパネル1の封止ガラス7と硬質回路基板11に搭載される駆動回路14とが積層構造になるため、有機EL表示装置の厚さ方向(奥行き方向)においても更なる薄型化が困難である。
【0006】
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり、更なる小型化及び薄型化が可能な有機EL表示装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、請求項1に記載の有機EL表示装置のように、少なくとも発光層を有する有機層を第1,第2の電極によって挟持してなる積層体を透光性基板に配設し、前記積層体を封止部材によって覆う有機ELパネルと、前記第一の電極及び前記第二の電極の少なくとも一方に導通する配線パターンを有し、前記封止部材に沿うように配設される可撓性配線部材と、前記可撓性配線部材に搭載され、前記有機ELパネルを駆動させる駆動回路と、前記封止部材に形成され、前記駆動回路の少なくとも一部分を収納する収納部と、を有するものである。
【0008】
また、請求項1に記載の有機EL表示装置において、前記収納部は、凹部形状に形成されてなるものである。
【0009】
また、請求項1もしくは請求項2に記載の有機EL表示装置において、前記収納部の深さは、前記封止部材の厚さの半分以下に設定されてなるものである。
【0010】
また、請求項1から請求項3の何れかに記載の有機EL表示装置において、前記封止部材は、ガラス材料から構成されてなるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基いて説明する。
【0012】
有機ELパネル20は、ガラス基板(透光性基板)21に積層体22を形成し、この積層体22を封止ガラス(封止部材)23によって気密的に封止したものである。積層体22は、透明電極(第1の電極)24,有機層25,背面電極(第2の電極)26からなるものであり、ガラス基板21の後面に順次積層形成されている。封止ガラス23のガラス基板21との対向面には、第1の凹部23aが形成されており、この第1の凹部23aとガラス基板21とで積層体22を収納する収納空間27が形成されいる。尚、ガラス基板21と封止ガラス23とは紫外線硬化型接着剤(図示しない)を介して接合される。
【0013】
透明電極24は、酸化スズ(SnO↓2)に酸化インジウム(In↓2O↓3)をドープしたITO(Indium Tin Oxide)からなるものであり、スパッタリング,イオンプレーティング等の方法でガラス基板21に形成される。
【0014】
有機層25は、図2に示すように、正孔注入層25a,正孔輸送層25b,発光層25c及び電子輸送層25dからなるものである。
【0015】
可撓性配線板28(可撓性配線部材)は、ポリイミドからなる可撓性基板29に、銅箔からなる配線パターン30を形成したものである。可撓性配線板29は、有機ELパネル20の後面となる封止ガラス23に沿うように配置され、一端が有機ELパネル20に接続されている。可撓性配線板28は、有機ELパネル20に電気的接続されており、配線パターン30は、有機ELパネル20の透明電極22及び背面電極27に導通している。また可撓性配線板28には、有機ELパネル20を駆動する駆動回路31が配線パターン30の所定個所に設けられる接続ランド部(図示しない)に半田を介して実装されている。この駆動回路31を可撓性配線板28に搭載したものは、COF(Chip On Flexible printed circuit)と称される。尚、可撓性配線板28における配線パターン30は、図示しないものの有機ELパネル20との接続個所以外は、ポリイミド等の絶縁膜によって覆われる構成が一般的である。
【0016】
封止ガラス23は、図3に示すように、可撓性配線板28が損傷を受けないように、可撓性配線板28の屈曲個所に対応する角部23bが面取りされた切り欠き部23cが形成される。また、封止ガラス23の可撓性配線板28との対向面には、可撓性配線板28に搭載される駆動回路31が収まるような第2の凹部(収納部)23dが形成され、駆動回路31の収納部が構成される。第2の凹部23dの深さW2は、封止ガラス23の厚さW1の半分以下(W2≦W1/2)に設定されるものである。封止ガラス23は、サンドブラスト法や切削法、あるいは熱間プレス加工法等によって形成することができる。
【0017】
尚、封止ガラス23における切り欠き部23cは、図3に示す形状以外に封止ガラス23に角部23bをR形状にしても良い。
【0018】
以上の各部によって有機EL表示装置が構成される。
【0019】
かかる有機EL表示装置は、可撓性配線板28を有機ELパネル20の後面である封止ガラス23に沿うように配置し、また可撓性配線板28に搭載される駆動回路31を収納する第2の凹部23dを封止ガラス23に設けることから、可撓性配線板25が有機ELパネル17の側端面から突出することがないため、有機EL表示装置の幅を小さくすることが可能となり有機EL表示装置の更なる小型化が可能となる。また硬質回路板11に比較すると可撓性配線板25は薄いので、有機EL表示装置を薄くすることができるとともに、有機ELパネル20と可撓性配線板28に搭載される駆動回路31との積層構造においても、第2の凹部23dに駆動回路31が収納されることから有機EL表示装置の厚さも更なる薄型化が可能となる。
【0020】
また、有機EL表示装置は、封止ガラス23に切り欠き部23cを設けることにより、封止ガラス23の角部23bで可撓性配線板25が損傷を受ける虞を低減できる。
【0021】
また、封止ガラス23はガラス材料から構成することから、金型を用いた熱間プレス加工法によって得ることが可能となる。また、駆動回路31を収納する収納部(第2の凹部23d)を凹部形状にすることで、この熱間プレス加工法を用いて第1の凹部23a及び第2の凹部23dを同一工程により形成できるため、封止ガラス23の製造工程を煩雑にすることなく前記収納部を得ることができる。
【0022】
尚、本発明の実施の形態では、駆動回路31の全てを収納可能な第2の凹部23dを収納部としたが、例えば駆動回路31の一部分が収納されるものであれば良く、本発明にあっては収納部の深さを封止部材の厚さの半分以下に設定されるものであれば良い。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、本発明は、第一の電極と第二の電極で発光層を挟持した有機エレクトロルミネッセンスパネルを用いた有機EL表示装置に関し、更なる小型化及び薄型化を可能とする有機EL表示装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の有機EL表示装置を示す断面図。
【図2】同上実施の形態を示す有機層の拡大断面図。
【図3】同上実施の形態を示す封止部材の断面図。
【図4】従来例の有機EL表示装置を示す断面図。
【符号の説明】
20 有機ELパネル
21 ガラス基板(透光性基板)
22 積層体
23 封止ガラス(封止部材)
23d 第2の凹部(収納部)
24 透明電極(第1の電極)
25 有機層
26 背面電極(第2の電極)
28 可撓性配線板(可撓性配線部材)
29 可撓性基板
30 配線パターン
31 駆動回路
Claims (4)
- 少なくとも発光層を有する有機層を第1,第2の電極によって挟持してなる積層体を透光性基板に配設し、前記積層体を封止部材によって覆う有機ELパネルと、
前記第一の電極及び前記第二の電極の少なくとも一方に導通する配線パターンを有し、前記封止部材に沿うように配設される可撓性配線部材と、
前記可撓性配線部材に搭載され、前記有機ELパネルを駆動させる駆動回路と、
前記封止部材に形成され、前記駆動回路の少なくとも一部分を収納する収納部と、
を有することを特徴とする有機EL表示装置。 - 前記収納部は、凹部形状に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の有機EL表示装置。
- 前記収納部の深さは、前記封止部材の厚さの半分以下に設定されてなることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の有機EL表示装置。
- 前記封止部材は、ガラス材料から構成されてなることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の有機EL表示装置。
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JP2003019831A JP2004234938A (ja) | 2003-01-29 | 2003-01-29 | 有機el表示装置 |
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