JP2004234772A - 情報記録再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数種類の記録媒体に対して情報を記録又は再生する情報記録再生装置において、挿入された記録媒体の種類を素早く判別する。
【解決手段】制御部は、ステップ1でディスクマウントデータをチェックし、ステップ2でCD系を優先すると判断したら、ステップ3でドライブ内のパラメータをCD系の光ディスクに対する情報の記録及び再生用にセットし、ステップ4でCD系ディスク判別処理を実行し、その判別処理からCD系の光ディスクと判断したら、ステップ6でCD系の光ディスクのマウント処理を行う。また、DVD系を優先すると判断したら、ドライブ内のパラメータをDVD系用にセットし、DVD系ディスク判別処理を実行し、その判別処理からDVD系と判断したら、DVD系の光ディスクのマウント処理を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】制御部は、ステップ1でディスクマウントデータをチェックし、ステップ2でCD系を優先すると判断したら、ステップ3でドライブ内のパラメータをCD系の光ディスクに対する情報の記録及び再生用にセットし、ステップ4でCD系ディスク判別処理を実行し、その判別処理からCD系の光ディスクと判断したら、ステップ6でCD系の光ディスクのマウント処理を行う。また、DVD系を優先すると判断したら、ドライブ内のパラメータをDVD系用にセットし、DVD系ディスク判別処理を実行し、その判別処理からDVD系と判断したら、DVD系の光ディスクのマウント処理を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、DVDとCDのコンボドライブ等の情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数種類の記録媒体に対して情報を記録又は再生する情報記録再生装置が多用されている。例えば、光ディスクドライブ装置には、CD−ROMディスク,CD−RWディスク,CD−RディスクなどのCD系の光ディスクと、DVD−ROMディスク,DVD+RWディスク,DVD+RディスクなどのDVD系の光ディスクとの複数種類の光ディスクに対する情報の記録と再生をサポートしている装置(このような光ディスクドライブ装置を「コンボドライブ」と称する)がある。
そのような光ディスクドライブ装置では、挿入された光ディスクの種類を認識してその光ディスクに対する情報の記録及び再生等の操作を可能にするマウント処理を行う必要がある。
【0003】
そのマウント処理では、まず、挿入された光ディスクの種類を認識するために、CD系の光ディスクが挿入されたものと仮定してCDに対する情報の記録又は再生のためのCD用の設定及び調整を行い、挿入された光ディスクに対してデータアドレスあるいはATIPアドレスが読み取れるか否かの確認を行い、いずれかのアドレスが読み取れた場合はCD系のディスクであると判別(識別)し、どちらのアドレスも読み取れない場合はDVD系の光ディスクが挿入されたものと仮定してDVDに対する情報の記録又は再生のためのDVD用の設定及び調整を行い、挿入された光ディスクに対してデータアドレスあるいはADIPアドレスが読み取れるか否かの確認を行い、いずれかのアドレスが読み取れた場合はDVD系のディスクであると判別(識別)していた。
【0004】
図6は、従来の光ディスクのマウント処理を示すフローチャート図である。
光ディスクドライブ装置に光ディスクが装着されると、光ディスクドライブ装置の制御部は、ステップ(図中「S」で示す)41でドライブ内のパラメータをCD系の光ディスクに対する情報の記録及び再生用にセット(設定)し、ステップ42で光ディスクがCD系のどの種類の光ディスクかを判別するCD系ディスク(DISC)判別処理を実行する。
ステップ43で上記判別処理の結果に基づいてCD系の光ディスクか否かを判断し、CD系の光ディスクならばステップ44へ進んでCD系のマウント処理を行い、マウント処理を終了する。
一方、CD系の光ディスクでない場合、次に、ステップ45でDVD系の光ディスクに対する情報の記録及び再生用のパラメータを設定し、ステップ46で光ディスクがDVD系のどの種類の光ディスクかを判別し、ステップ47でDVD系のマウント処理を行い、マウント処理を終了する。
【0005】
さらに、従来の光ディスクのマウント処理時の光ディスクの種類の判断処理について説明する。
図7は、従来の光ディスクのマウント処理時の光ディスクの種類の判断処理を示すフローチャート図である。
光ディスクドライブ装置に光ディスクが挿入されると、光ディスクドライブ装置の制御部は、ステップ51で挿入された光ディスクがCDと仮定してCDを識別する処理としてCDに対する情報の記録及び再生用にドライブの設定及び調整を行う。その後、ステップ52で例えばその設定及び調整で光ディスク上のアドレスが読めるか否かによって挿入された光ディスクがCDディスクか否かを判断する。アドレス(データアドレス,ATIPアドレス)が読めた場合はCD系の光ディスクであると判断してステップ53でCD系の光ディスクに決定する。
【0006】
一方、アドレスが読めなかった場合にはCD系の光ディスクでないと判断し、ステップ54でDVDを識別する処理としてDVDに対する情報の記録及び再生用にドライブの設定及び調整を行う。その後、ステップ55でその設定及び調整で光ディスク上のアドレスが読めるか否かによって挿入された光ディスクがDVDディスクか否かを判断する。アドレス(データアドレス,ATIPアドレス)が読めた場合はDVD系の光ディスクであると判断してステップ56でDVD系の光ディスクに決定する。また、アドレスが読めなかった場合にはステップ57でDVD系の光ディスクではなと判断して不明な光ディスクとして処理する。
このようにして、どの種類の光ディスクが装着されても決まったシーケンスで光ディスクの書類を判断していた。
上述の説明では、CD系の光ディスク判別を先に行う場合について説明したが、DVD系の光ディスク判別をまず初めに行い、つぎにCD系の光ディスク判別を行うような場合もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のマウント処理時のシーケンスでは常に光ディスクの種類の判別順が同じなので、CD系の光ディスク判別処理を先に行い、その後にDVD系の光ディスク判別処理を行う場合、CD系の光ディスクを挿入したときはそのマウント処理は早く終了するが、DVD系の光ディスクを挿入した場合、常にCD系の光ディスク判別を行った後にDVD系の光ディスクのマウント処理を行うため、DVD系の光ディスクのマウントに時間がかかってしまう。
したがって、使用者の光ディスクの使用状況によっては、例えばDVD系の光ディスクを多用している場合、DVDが挿入されたときには常に識別に要する時間が長くかかってしまって情報の記録又は再生を素早く行えないという問題があった。
同様に、はじめにDVDの識別を行うようにすると今度はCDの識別に時間がかかってしまうことになる。
【0008】
この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、複数種類の記録媒体に対して情報を記録又は再生する情報記録再生装置において、挿入された記録媒体の種類を素早く判別できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、以下の(1)〜(9)の情報記録再生装置を提供する。
(1)複数種類の記録媒体に対してそれぞれの種類に応じて情報を記録又は再生する動作を行う情報記録再生装置において、上記記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報を記憶する種類判別順序情報記憶手段と、その種類判別順序情報記憶手段に記憶された種類判別順序情報に基づく判別順で上記情報を記録又は再生する記録媒体の種類を判別する記録媒体種類判別手段を設けた情報記録再生装置。
【0010】
(2)(1)の情報記録再生装置において、上記種類判別順序情報記憶手段を、上記情報記録再生装置における記録媒体の使用状況を上記記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する手段にした情報記録再生装置。
(3)(1)の情報記録再生装置において、上記種類判別順序情報記憶手段を、上記情報記録再生装置に電源が投入された後に最初に使用される記録媒体の種類の使用頻度情報を上記記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する手段にした情報記録再生装置。
(4)(1)の情報記録再生装置において、上記種類判別順序情報記憶手段を、上記情報記録再生装置にマウントされる記録媒体の種類のマウント頻度情報を上記記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する手段にした情報記録再生装置。
【0011】
(5)(1)乃至(4)のいずれかの情報記録再生装置において、上記種類判別順序情報記憶手段に記憶された種類判別順序情報を更新する手段を設けた情報記録再生装置。
(6)(1)の情報記録再生装置において、上記種類判別順序情報記憶手段を、上記情報記録再生装置で前回使用された記録媒体の種類を上記記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する手段にした情報記録再生装置。
(7)(1)の情報記録再生装置において、上記種類判別順序情報記憶手段を、上記情報記録再生装置で過去に使用された最も最近の複数回分の記録媒体の種類から決定した最近の使用頻度の高い記録媒体の種類を、上記記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する手段にした情報記録再生装置。
【0012】
(8)(1)の情報記録再生装置において、上記種類判別順序情報記憶手段を、外部から指定された記録媒体の種類を上記記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する手段にした情報記録再生装置。
(9)(8)の情報記録再生装置において、上記種類判別順序情報記憶手段に種類判別順序情報が記憶されていないとき、上記情報記録再生装置で使用された記録媒体の種類に基づく判別順で上記情報を記録又は再生する記録媒体の種類を判別する手段を設けた情報記録再生装置。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図2は、この発明の一実施形態である光ディスクドライブ装置の構成を示すブロック図である。
この光ディスクドライブ装置は、CD−ROMディスク,CD−Rディスク,CD−RWディスク,DVD−ROMディスク,DVD+Rディスク,DVD+RWディスク等の光ディスク10を回転するスピンドルモータ1,記録時には光ディスク10にレーザ光Lを照射して情報を記録し、再生時には光ディスク10にレーザ光Lを照射してその反射光からの情報の信号を読み出す光ピックアップ2,光ピックアップ2からの信号からサーボ信号,データ信号などの必要となる信号の生成を行うアナログ信号処理部3を備えている。
【0014】
また、アナログ信号処理部3からの信号からアドレス情報を生成するアドレス生成部4,アナログ信号処理部3からのサーボ信号を使用して光ピックアップ2上のアクチュエータ(公知なので図示を省略)やスピンドルモータ1を制御するサーボ処理部5,CPU,ROM及びRAM等からなるマイクロコンピュータによって実現され、装置全体を制御する制御部6,ホストコンピュータ(ホストPC)との情報通信のインタフェース(I/F)を行うホストインタフェース(Host・I/F)部7,ディスクマウントデータ(種類判別順序情報)等の各種のパラメータを格納するFROM等のメモリ8も備えている。
【0015】
すなわち、この光ディスクドライブ装置が、複数種類の記録媒体に対してそれぞれの種類に応じて情報を記録又は再生する動作を行う情報記録再生装置に相当する。
また、上記制御部6,メモリ8等が、以下の(1)〜(9)の各手段の機能を果たす。
(1)記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報を記憶する種類判別順序情報記憶手段と、その種類判別順序情報記憶手段に記憶された種類判別順序情報に基づく判別順で情報を記録又は再生する記録媒体の種類を判別する記録媒体種類判別手段。
【0016】
(2)情報記録再生装置における記録媒体の使用状況を記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する種類判別順序情報記憶手段。
(3)情報記録再生装置に電源が投入された後に最初に使用される記録媒体の種類の使用頻度情報を記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する種類判別順序情報記憶手段。
(4)情報記録再生装置にマウントされる記録媒体の種類のマウント頻度情報を記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する種類判別順序情報記憶手段。
【0017】
(5)上記種類判別順序情報記憶手段に記憶された種類判別順序情報を更新する手段。
(6)情報記録再生装置で前回使用された記録媒体の種類を記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する種類判別順序情報記憶手段。
(7)情報記録再生装置で過去に使用された最も最近の複数回分の記録媒体の種類から決定した最近の使用頻度の高い記録媒体の種類を、記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する種類判別順序情報記憶手段。
【0018】
(8)外部から指定された記録媒体の種類を記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する種類判別順序情報記憶手段。
(9)上記種類判別順序情報記憶手段に種類判別順序情報が記憶されていないとき、情報記録再生装置で使用された記録媒体の種類に基づく判別順で情報を記録又は再生する記録媒体の種類を判別する手段。
【0019】
次に、この光ディスクドライブ装置におけるこの発明に係るマウント処理について説明する。
図1は、図2に示した光ディスクドライブ装置におけるこの発明に係るマウント処理を示すフローチャート図である。
光ディスクドライブ装置に光ディスクが装着(挿入)されると、制御部6は、ステップ(図中「S」で示す)1でドライブ内のメモリに格納されているディスクマウントデータをチェックし、CD系の光ディスクとDVD系の光ディスクのどちらの光ディスクを優先して種類を判別してマウントするかをチェックする。
【0020】
このディスクマウントデータは、光ディスクの種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報であり、次の(イ)〜(ハ)がある。
(イ)この光ディスクドライブ装置における光ディスクの使用状況を挿入された光ディスクの種類を判別するときの判別順を示す情報
(ロ)この光ディスクドライブ装置に電源が投入された後に最初に使用される光ディスクの種類の使用頻度情報を挿入された光ディスクの種類を判別するときの判別順を示す情報
(ハ)この光ディスクドライブ装置にマウントされる光ディスクの種類のマウント頻度情報を挿入された光ディスクの種類を判別するときの判別順を示す情報
【0021】
ステップ2でディスクマウントデータに基づいてCD系の光ディスクを優先して種類を判別するか否かを判断する。
例えば、ディスクマウントデータが(イ)の情報であり、その情報がCD系の光ディスクの使用頻度が高いことを示している場合、CD系の光ディスクの種類を判別してマウントする処理を優先して行う(先に行う)ものと判断し、その情報がDVD系の光ディスクの使用頻度が高いことを示している場合、DVD系の光ディスクの種類を判別してマウントする処理を優先して行うものと判断する。
【0022】
また、ディスクマウントデータが(ロ)の情報であり、その情報が光ディスクドライブ装置に電源が投入された後に最初に使用される使用頻度の最も高いのがCD系の光ディスクの場合、CD系の光ディスクの種類を判別してマウントする処理を優先して行う(先に行う)ものと判断し、その情報が光ディスクドライブ装置に電源が投入された後に最初に使用される使用頻度の最も高いのがDVD系の光ディスクの場合、DVD系の光ディスクの種類を判別してマウントする処理を優先して(先に)行うものと判断する。
【0023】
あるいは、ディスクマウントデータが(ハ)の情報であり、その情報が光ディスクドライブ装置にマウントされるマウント頻度の最も高いのがCD系の光ディスクの場合、CD系の光ディスクの種類を判別してマウントする処理を優先して行う(先に行う)ものと判断し、その情報が光ディスクドライブ装置にマウントされるマウント頻度の最も高いのがDVD系の光ディスクの場合、DVD系の光ディスクの種類を判別してマウントする処理を優先して(先に)行うものと判断する。
【0024】
ステップ2でDVD系の光ディスクの種類を判別してマウントする処理を優先すると判断したら、ステップ7へ進み、ステップ2でCD系の光ディスクの種類を判別してマウントする処理を優先すると判断したら、ステップ3でドライブ内のパラメータをCD系の光ディスクに対する情報の記録及び再生用にセット(設定)し、ステップ4で光ディスクがCD系のどの種類の光ディスクかを判別するCD系ディスク(DISC)判別処理を実行する。
ステップ5で上記判別処理の結果に基づいてCD系の光ディスクか否かを判断し、CD系の光ディスクならばステップ6へ進んでCD系の光ディスクのマウント処理を行い、このマウント処理を終了する。また、CD系の光ディスクでない場合、ステップ7へ進む。
【0025】
ステップ7ではドライブ内のパラメータをDVD系の光ディスクに対する情報の記録及び再生用にセット(設定)し、ステップ8で光ディスクがDVD系のどの種類の光ディスクかを判別するDVD系ディスク(DISC)判別処理を実行する。
ステップ9で上記判別処理の結果に基づいてDVD系の光ディスクか否かを判断し、DVD系の光ディスクならばステップ10へ進んでDVD系の光ディスクのマウント処理を行い、このマウント処理を終了する。また、DVD系の光ディスクでない場合、ステップ3の処理へ戻る。
【0026】
次に、上記(ハ)の光ディスクドライブ装置にマウントされる光ディスクの種類のマウント頻度情報を挿入された光ディスクの種類を判別するときの判別順を示すディスクマウントデータの作成処理について説明する。
図3は、上記ディスクマウントデータを生成する処理を示すフローチャート図である。
図4は、ディスクマウントデータのフォーマットを示す図である。
【0027】
ディスクマウントデータは9ビットのデータとし、光ディスクをマウントする毎にそのマウントされた光ディスクの種類を示すビットデータを順に格納する。まず、図3のステップ11で光ディスクをマウントするマウント処理を行うと、ステップ12でそのマウントされた光ディスクはCD系の光ディスクか否かを判断し、CD系の光ディスクと判断したら、ステップ13でディスクマウントデータを1ビット(bit)左にシフトし、ビット(bit)0にCD系の光ディスクを優先して種類を判別してマウントすることを示すディスクマウントデータである“1”を入れる。また、マウントされた光ディスクがDVDの場合、ステップ15でビット(bit)0にはDVD系の光ディスクを優先して種類を判別してマウントすることを示すディスクマウントデータである“0”を入れる。
そして、ステップ14でディスクマウントデータをメモリ(不揮発性メモリ)に格納してこの処理を終了する。
【0028】
このようにして、図4の(a)に示すように、ディスクマウントデータ(種類判別順序情報)には、CD系の光ディスクを優先して種類を判別してマウントするか、DVD系の光ディスクを優先して種類を判別してマウントするかのいずれかを示すビットを格納する。
例えば、マウントされた光ディスクがCDの場合、同図の(b)に示すように、データを1ビット(bit)左にシフトし、ビット(bit)0にCD系の光ディスクを優先して種類を判別してマウントすることを示すディスクマウントデータである“1”を入れる。また、マウントされた光ディスクがDVDの場合、ビット(bit)0にはDVD系の光ディスクを優先して種類を判別してマウントすることを示すディスクマウントデータである“0”を入れる。
【0029】
制御部6は、光ディスクをマウントする毎にメモリ8のディスクマウントデータを更新し、光ディスクのマウント処理の際には、上述のようにメモリ8のディスクマウントデータに基づいてCD系の光ディスクを優先して種類を判別してマウントするか、DVD系の光ディスクを優先して種類を判別してマウントするかを判断する。
このように、ディスクマウントデータをマウント毎に更新することにより、ユーザの光ディスクの使用状況の変化に対応して光ディスクの種類の判別とマウントを実行することができる。
なお、マウントデータが9ビットの場合、過去9回のマウンド結果が得られるが、15ビット(bit)にした場合、過去15回のマウントデータとなり、“1”又は“0”の多い方を優先してマウントを行うことができる。
【0030】
このようにして、光ディスクドライブ装置で使用されることの多い光ディスクの種類から優先的に判別してマウントすることができる。
また、光ディスクドライブ装置に電源が投入されて最初に使用されることの多い光ディスクの種類から優先的に判別してマウントすることができる。
あるいは、光ディスクドライブ装置でマウントされることの多い光ディスクの種類から優先的に判別してマウントすることができる。
したがって、ユーザの光ディスクの使用状況に応じて光ディスクの種類の判別とマウントの処理をCD系からDVD系へあるいはDVD系からCD系へ切り換えるため、光ディスクのマウント時間が速くなる。例えば、DVDディスクを多用するユーザの場合にはDVDディスクのマウント時間が速くなる。
【0031】
次に、この光ディスクドライブ装置におけるこの発明に係る他のマウント処理について説明する。
ユーザが使用する光ディスクの種類は、ユーザによって偏りがある場合が多い。例えば、CD−ROMディスクが常に挿入されている場合や、書き込み型DVDディスクが常に挿入されている場合などがある。
そこで以下の方法によって光ディスク判別の時間を短縮することができる。
1.最も最近使用された光ディスクの種類の情報をメモリに記録しておき、挿入された光ディスクの判別を行うときは、そのメモリに記録されている情報の示す光ディスクから始める。
【0032】
2.最近の何回か(例えば5回)に使用された光ディスクの種類をメモリに記録しておき、挿入された光ディスクの判別を行うときは、そのメモリに記録されている情報に基づいて最近の何回かのなかで最も多い種類の光ディスクから順番に判別を行う。
3.ユーザが予めホストPCなどからよく使用する光ディスクを指定すると、その指定された光ディスクの情報をメモリに記憶し、挿入された光ディスクの判別を行うときはそのメモリに記録されている情報の示す光ディスクから始める。
その場合、よく使用する光ディスクの設定はドライブ内のメモリに保存してもよいが、ホストPC上のハードディスク内に保存してもよい。
また、“自動”という設定もできるようにしておいてそのときには上述の1や2の方法で判別を行うようにしてもよい。
【0033】
すなわち、この場合上記制御部6,メモリ8等が、上記の(6)〜(9)の各手段(以下再度列挙する)の機能を果たす。
(6)情報記録再生装置で前回使用された記録媒体の種類を記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する種類判別順序情報記憶手段。
(7)情報記録再生装置で過去に使用された最も最近の複数回分の記録媒体の種類から決定した最近の使用頻度の高い記録媒体の種類を、記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する種類判別順序情報記憶手段。
【0034】
(8)外部から指定された記録媒体の種類を記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する種類判別順序情報記憶手段。
(9)上記種類判別順序情報記憶手段に種類判別順序情報が記憶されていないとき、情報記録再生装置で使用された記録媒体の種類に基づく判別順で情報を記録又は再生する記録媒体の種類を判別する手段。
【0035】
図5は、図2に示した光ディスクドライブ装置におけるこの発明に係るマウント処理時の光ディスクの種類の判別処理を示すフローチャート図である。
光ディスクドライブ装置に光ディスクが挿入されると、制御部6は、ステップ(図中「S」で示す)21でドライブ内のメモリに格納されているディスクマウントデータをチェックし、CD系の光ディスクとDVD系の光ディスクのどちらの光ディスクを優先して種類を判別するかを判定する。
【0036】
ここでのディスクマウントデータは、次の(ニ)〜(ヘ)の種類判別順序情報である。
(ニ)この光ディスクドライブ装置で前回使用された光ディスクの種類を挿入された光ディスクの種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報。
(ホ)この光ディスクドライブ装置で過去に使用された最も最近の複数回分の光ディスクの種類から決定した最近の使用頻度の高い光ディスクの種類を挿入された光ディスクの種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報。
(ヘ)外部(ホストPC)から指定された光ディスクの種類を挿入された光ディスクの種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報。
【0037】
例えば、上述の(ニ)の光ディスクドライブ装置で前回使用された光ディスクの種類を挿入された光ディスクの種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報であるディスクマウントデータを用いた場合、すなわち、前回マウントを行った光ディスクの種類によって判定を行う場合、前回マウントを行った光ディスクの種類はメモリ8に記憶されており、ステップ21のCD/DVD識別処理で前回マウントを行った光ディスクがDVD系の光ディスクであれば今回はDVD系の光ディスクと判定し、CD系の光ディスクであれば今回はCD系の光ディスクであると判定する。
【0038】
また、上述の(ホ)の光ディスクドライブ装置で過去に使用された最も最近の複数回分の光ディスクの種類から決定した最近の使用頻度の高い光ディスクの種類を挿入された光ディスクの種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報であるディスクマウントデータを用いた場合、すなわち、最近の複数回分の光ディスクの種類から決定した最近の使用頻度の高い光ディスクの種類から判定を行う場合、制御部6はメモリ8に記憶されている過去の使用された光ディスクの種類の情報から最近の使用頻度の高い光ディスクの種類を求め、ステップ21のCD/DVD識別処理で最近の使用頻度の高い光ディスクがDVD系の光ディスクであれば今回はDVD系の光ディスクと判定し、CD系の光ディスクであれば今回はCD系の光ディスクであると判定する。
【0039】
あるいは、上述の(ヘ)のホストPCから指定された光ディスクの種類を挿入された光ディスクの種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報であるディスクマウントデータを用いた場合、すなわち、予めホストPCから指定された光ディスクの種類から判定を行う場合、制御部6はメモリ8に記憶されているホストPCからのディスクマウントデータ(あるいはホストPC上に記憶されているディスクマウントデータ)に基づいて、ステップ21のCD/DVD識別処理でホストPCでDVD系の光ディスクが指定されていれば今回はDVD系の光ディスクと判定し、CD系の光ディスクであれば今回はCD系の光ディスクであると判定する。
【0040】
ステップ22では上記判定結果に基づいてCD系の光ディスクか否かを判断し、CD系の光ディスクだと判断した場合、ステップ23でCD系の光ディスクに対する情報の記録又は再生を行う設定と調整を行い、CD系の光ディスクを識別するCD識別処理を行う。また、ステップ22でDVD系の光ディスクだと判断した場合、ステップ30でDVD系の光ディスクに対する情報の記録又は再生を行う設定と調整を行い、DVD系の光ディスクを識別するDVD識別処理を行う。上述の設定及び調整は光ピックアップ2,アナログ信号処理部3,アドレス生成部4,サーボ処理部5などに対して行う。
【0041】
ステップ23ではCD系の設定と必要となる調整を行うと、実際にCD系の設定と調整で光ディスクからデータアドレス又はATIPアドレスを読み出すことができるか否かの確認を行う。その確認結果に基づいてステップ24ではCD系の光ディスクか否かを判断する。制御部6はアドレス生成部4からアドレスを読むことができればCD系の光ディスクであると判定する。
ステップ24でCD系の光ディスクであると判定した場合、ステップ25でCD系の光ディスクであることを決定し、この種類判別の処理を終了する。
その後、光ディスクのリードイン情報などを読み取ることにより、詳細な光ディスク判別を行うことになる。
また、アドレスを読むことが出来ない場合、ステップ24でCD系の光ディスクではないと判断した場合、ステップ26のDVD識別処理でDVD系の光ディスクを判別する処理を行う。
【0042】
ステップ23ではDVD系の設定と必要となる調整を行うと、実際にDVD系の設定と調整で光ディスクからデータアドレス又はATIPアドレスを読み出すことができるか否かの確認を行う。その確認結果に基づいてステップ27ではDVD系の光ディスクか否かを判断する。制御部6はアドレス生成部4からアドレスを読むことができればDVD系の光ディスクであると判定する。
ステップ27でDVD系の光ディスクであると判定した場合、ステップ28でDVD系の光ディスクであることを決定し、この種類判別の処理を終了する。
その後、光ディスクのリードイン情報などを読み取ることにより、詳細な光ディスク判別を行うことになる。
また、アドレスを読むことが出来ない場合、ステップ27でDVD系の光ディスクではないと判断した場合、CD系ディスクとDVD系ディスクのどちらでもないことになり、ステップ29で不明な光ディスク(UNKNOWN)と決定してこの処理を終了する。
【0043】
一方、ステップ30ではDVD系の設定と必要となる調整を行うと、実際にDVD系の設定と調整で光ディスクからデータアドレス又はATIPアドレスを読み出すことができるか否かの確認を行う。その確認結果に基づいてステップ31ではDVD系の光ディスクか否かを判断する。制御部6はアドレス生成部4からアドレスを読むことができればDVD系の光ディスクであると判定する。
ステップ31でDVD系の光ディスクであると判定した場合、ステップ32でDVD系の光ディスクであることを決定し、この種類判別の処理を終了する。
その後、光ディスクのリードイン情報などを読み取ることにより、詳細な光ディスク判別を行うことになる。
また、アドレスを読むことが出来ない場合、ステップ31でDVD系の光ディスクではないと判断した場合、ステップ33のCD識別処理でCD系の光ディスクを判別する処理を行う。
【0044】
ステップ33ではCD系の設定と必要となる調整を行うと、実際にCD系の設定と調整で光ディスクからデータアドレス又はATIPアドレスを読み出すことができるか否かの確認を行う。その確認結果に基づいてステップ34ではCD系の光ディスクか否かを判断する。制御部6はアドレス生成部4からアドレスを読むことができればCD系の光ディスクであると判定する。
ステップ34でCD系の光ディスクであると判定した場合、ステップ35でCD系の光ディスクであることを決定し、この種類判別の処理を終了する。
その後、光ディスクのリードイン情報などを読み取ることにより、詳細な光ディスク判別を行うことになる。
また、アドレスを読むことが出来ない場合、ステップ34でCD系の光ディスクではないと判断した場合、CD系ディスクとDVD系ディスクのどちらでもないことになり、ステップ36で不明な光ディスク(UNKNOWN)と決定してこの処理を終了する。
【0045】
こうして、光ディスクの種類の判別処理が終了したときは、図2のメモリ8に判別した光ディスクの種類を示すディスクマウントデータを書き込んでおき、次回のマウント時に使用できるようにしておく。
このようにすることにより、前回と同じ種類の光ディスクを使用する場合は高速なディスク判別を行うことができる。
また、メモリ8に前回の光ディスクのみを記憶しておくのではなく、過去n回の光ディスクを記憶するようにすれば、CD/DVDの判定では過去m回のデータから例えば過去m回で最も頻度が高い種類の光ディスクと判定することができる(上記n,mは正の整数)。
【0046】
あるいは、最も使用頻度の高い光ディスクをホストPCからユーザが設定すれば、その情報がホストI/F7経由で制御部6に知らされ、その種類の光ディスクからディスク判別を行うことができる。
また、ユーザがなにも設定をしていない場合、制御部6は上記の方法(前回の種類,又は過去m回の最も頻度の高い種類)を使用するようにすれば高速な判定を行うことができる。
その場合は、制御部6,メモリ8等が、メモリ8に種類判別順序情報が記憶されていないとき、この光ディスクドライブ装置で使用された光ディスクの種類に基づく判別順で情報を記録又は再生する光ディスクの種類を判別する手段の機能を果たす。
【0047】
このようにして、光ディスクドライブ装置で前回使用した光ディスクの種類から優先的に判別してマウントすることができる。
また、光ディスクドライブ装置で過去に複数回数分の使用履歴から使用頻度の高い光ディスクの種類から優先的に判別してマウントすることができる。
あるいは、ホストPCから指定された光ディスクの種類から優先的に判別してマウントすることができる。
また、メモリにユーザの指定したディスク種類の情報がない場合、ホストPCから指定されたディスク種類の情報が無い場合、上述の使用したディスク種類の情報に応じてディスク判別動作の順序を変更することかできる。
【0048】
したがって、前回と同じ種類の光ディスクの場合は短時間で識別することができる。また、過去の使用頻度が高い光ディスクと同じ種類の光ディスクを使用する場合には短時間で識別することができる。
あるいは、ユーザによって指定された光ディスクと同じ種類の光ディスクを使用する場合には短時間で識別することができる。
また、ユーザが指定していない場合あるいは“自動”設定の場合でも光ディスクの使用状況に応じてその種類を判別してマウントし、すばやく情報の記録又は再生を行える。
【0049】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の情報記録再生装置によれば、複数種類の記録媒体に対して情報を記録又は再生する情報記録再生装置において、挿入された記録媒体の種類を素早く判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示す光ディスクドライブ装置におけるこの発明に係るマウント処理を示すフローチャート図である。
【図2】この発明の一実施形態である光ディスクドライブ装置の構成を示すブロック図である。
【図3】ディスクマウントデータを生成する処理を示すフローチャート図である。
【図4】ディスクマウントデータのフォーマットを示す図である。
【図5】図2に示す光ディスクドライブ装置におけるこの発明に係るマウント処理時の光ディスクの種類の判別処理を示すフローチャート図である。
【図6】従来の光ディスクのマウント処理を示すフローチャート図である。
【図7】従来の光ディスクのマウント処理時の光ディスクの種類の判断処理を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1:スピンドルモータ 2:光ピックアップ
3:アナログ信号処理部 4:アドレス生成部
5:サーボ処理部 6:制御部
7:ホストインタフェース(I/F)部 8:メモリ
【発明の属する技術分野】
この発明は、DVDとCDのコンボドライブ等の情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数種類の記録媒体に対して情報を記録又は再生する情報記録再生装置が多用されている。例えば、光ディスクドライブ装置には、CD−ROMディスク,CD−RWディスク,CD−RディスクなどのCD系の光ディスクと、DVD−ROMディスク,DVD+RWディスク,DVD+RディスクなどのDVD系の光ディスクとの複数種類の光ディスクに対する情報の記録と再生をサポートしている装置(このような光ディスクドライブ装置を「コンボドライブ」と称する)がある。
そのような光ディスクドライブ装置では、挿入された光ディスクの種類を認識してその光ディスクに対する情報の記録及び再生等の操作を可能にするマウント処理を行う必要がある。
【0003】
そのマウント処理では、まず、挿入された光ディスクの種類を認識するために、CD系の光ディスクが挿入されたものと仮定してCDに対する情報の記録又は再生のためのCD用の設定及び調整を行い、挿入された光ディスクに対してデータアドレスあるいはATIPアドレスが読み取れるか否かの確認を行い、いずれかのアドレスが読み取れた場合はCD系のディスクであると判別(識別)し、どちらのアドレスも読み取れない場合はDVD系の光ディスクが挿入されたものと仮定してDVDに対する情報の記録又は再生のためのDVD用の設定及び調整を行い、挿入された光ディスクに対してデータアドレスあるいはADIPアドレスが読み取れるか否かの確認を行い、いずれかのアドレスが読み取れた場合はDVD系のディスクであると判別(識別)していた。
【0004】
図6は、従来の光ディスクのマウント処理を示すフローチャート図である。
光ディスクドライブ装置に光ディスクが装着されると、光ディスクドライブ装置の制御部は、ステップ(図中「S」で示す)41でドライブ内のパラメータをCD系の光ディスクに対する情報の記録及び再生用にセット(設定)し、ステップ42で光ディスクがCD系のどの種類の光ディスクかを判別するCD系ディスク(DISC)判別処理を実行する。
ステップ43で上記判別処理の結果に基づいてCD系の光ディスクか否かを判断し、CD系の光ディスクならばステップ44へ進んでCD系のマウント処理を行い、マウント処理を終了する。
一方、CD系の光ディスクでない場合、次に、ステップ45でDVD系の光ディスクに対する情報の記録及び再生用のパラメータを設定し、ステップ46で光ディスクがDVD系のどの種類の光ディスクかを判別し、ステップ47でDVD系のマウント処理を行い、マウント処理を終了する。
【0005】
さらに、従来の光ディスクのマウント処理時の光ディスクの種類の判断処理について説明する。
図7は、従来の光ディスクのマウント処理時の光ディスクの種類の判断処理を示すフローチャート図である。
光ディスクドライブ装置に光ディスクが挿入されると、光ディスクドライブ装置の制御部は、ステップ51で挿入された光ディスクがCDと仮定してCDを識別する処理としてCDに対する情報の記録及び再生用にドライブの設定及び調整を行う。その後、ステップ52で例えばその設定及び調整で光ディスク上のアドレスが読めるか否かによって挿入された光ディスクがCDディスクか否かを判断する。アドレス(データアドレス,ATIPアドレス)が読めた場合はCD系の光ディスクであると判断してステップ53でCD系の光ディスクに決定する。
【0006】
一方、アドレスが読めなかった場合にはCD系の光ディスクでないと判断し、ステップ54でDVDを識別する処理としてDVDに対する情報の記録及び再生用にドライブの設定及び調整を行う。その後、ステップ55でその設定及び調整で光ディスク上のアドレスが読めるか否かによって挿入された光ディスクがDVDディスクか否かを判断する。アドレス(データアドレス,ATIPアドレス)が読めた場合はDVD系の光ディスクであると判断してステップ56でDVD系の光ディスクに決定する。また、アドレスが読めなかった場合にはステップ57でDVD系の光ディスクではなと判断して不明な光ディスクとして処理する。
このようにして、どの種類の光ディスクが装着されても決まったシーケンスで光ディスクの書類を判断していた。
上述の説明では、CD系の光ディスク判別を先に行う場合について説明したが、DVD系の光ディスク判別をまず初めに行い、つぎにCD系の光ディスク判別を行うような場合もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のマウント処理時のシーケンスでは常に光ディスクの種類の判別順が同じなので、CD系の光ディスク判別処理を先に行い、その後にDVD系の光ディスク判別処理を行う場合、CD系の光ディスクを挿入したときはそのマウント処理は早く終了するが、DVD系の光ディスクを挿入した場合、常にCD系の光ディスク判別を行った後にDVD系の光ディスクのマウント処理を行うため、DVD系の光ディスクのマウントに時間がかかってしまう。
したがって、使用者の光ディスクの使用状況によっては、例えばDVD系の光ディスクを多用している場合、DVDが挿入されたときには常に識別に要する時間が長くかかってしまって情報の記録又は再生を素早く行えないという問題があった。
同様に、はじめにDVDの識別を行うようにすると今度はCDの識別に時間がかかってしまうことになる。
【0008】
この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、複数種類の記録媒体に対して情報を記録又は再生する情報記録再生装置において、挿入された記録媒体の種類を素早く判別できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、以下の(1)〜(9)の情報記録再生装置を提供する。
(1)複数種類の記録媒体に対してそれぞれの種類に応じて情報を記録又は再生する動作を行う情報記録再生装置において、上記記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報を記憶する種類判別順序情報記憶手段と、その種類判別順序情報記憶手段に記憶された種類判別順序情報に基づく判別順で上記情報を記録又は再生する記録媒体の種類を判別する記録媒体種類判別手段を設けた情報記録再生装置。
【0010】
(2)(1)の情報記録再生装置において、上記種類判別順序情報記憶手段を、上記情報記録再生装置における記録媒体の使用状況を上記記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する手段にした情報記録再生装置。
(3)(1)の情報記録再生装置において、上記種類判別順序情報記憶手段を、上記情報記録再生装置に電源が投入された後に最初に使用される記録媒体の種類の使用頻度情報を上記記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する手段にした情報記録再生装置。
(4)(1)の情報記録再生装置において、上記種類判別順序情報記憶手段を、上記情報記録再生装置にマウントされる記録媒体の種類のマウント頻度情報を上記記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する手段にした情報記録再生装置。
【0011】
(5)(1)乃至(4)のいずれかの情報記録再生装置において、上記種類判別順序情報記憶手段に記憶された種類判別順序情報を更新する手段を設けた情報記録再生装置。
(6)(1)の情報記録再生装置において、上記種類判別順序情報記憶手段を、上記情報記録再生装置で前回使用された記録媒体の種類を上記記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する手段にした情報記録再生装置。
(7)(1)の情報記録再生装置において、上記種類判別順序情報記憶手段を、上記情報記録再生装置で過去に使用された最も最近の複数回分の記録媒体の種類から決定した最近の使用頻度の高い記録媒体の種類を、上記記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する手段にした情報記録再生装置。
【0012】
(8)(1)の情報記録再生装置において、上記種類判別順序情報記憶手段を、外部から指定された記録媒体の種類を上記記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する手段にした情報記録再生装置。
(9)(8)の情報記録再生装置において、上記種類判別順序情報記憶手段に種類判別順序情報が記憶されていないとき、上記情報記録再生装置で使用された記録媒体の種類に基づく判別順で上記情報を記録又は再生する記録媒体の種類を判別する手段を設けた情報記録再生装置。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図2は、この発明の一実施形態である光ディスクドライブ装置の構成を示すブロック図である。
この光ディスクドライブ装置は、CD−ROMディスク,CD−Rディスク,CD−RWディスク,DVD−ROMディスク,DVD+Rディスク,DVD+RWディスク等の光ディスク10を回転するスピンドルモータ1,記録時には光ディスク10にレーザ光Lを照射して情報を記録し、再生時には光ディスク10にレーザ光Lを照射してその反射光からの情報の信号を読み出す光ピックアップ2,光ピックアップ2からの信号からサーボ信号,データ信号などの必要となる信号の生成を行うアナログ信号処理部3を備えている。
【0014】
また、アナログ信号処理部3からの信号からアドレス情報を生成するアドレス生成部4,アナログ信号処理部3からのサーボ信号を使用して光ピックアップ2上のアクチュエータ(公知なので図示を省略)やスピンドルモータ1を制御するサーボ処理部5,CPU,ROM及びRAM等からなるマイクロコンピュータによって実現され、装置全体を制御する制御部6,ホストコンピュータ(ホストPC)との情報通信のインタフェース(I/F)を行うホストインタフェース(Host・I/F)部7,ディスクマウントデータ(種類判別順序情報)等の各種のパラメータを格納するFROM等のメモリ8も備えている。
【0015】
すなわち、この光ディスクドライブ装置が、複数種類の記録媒体に対してそれぞれの種類に応じて情報を記録又は再生する動作を行う情報記録再生装置に相当する。
また、上記制御部6,メモリ8等が、以下の(1)〜(9)の各手段の機能を果たす。
(1)記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報を記憶する種類判別順序情報記憶手段と、その種類判別順序情報記憶手段に記憶された種類判別順序情報に基づく判別順で情報を記録又は再生する記録媒体の種類を判別する記録媒体種類判別手段。
【0016】
(2)情報記録再生装置における記録媒体の使用状況を記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する種類判別順序情報記憶手段。
(3)情報記録再生装置に電源が投入された後に最初に使用される記録媒体の種類の使用頻度情報を記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する種類判別順序情報記憶手段。
(4)情報記録再生装置にマウントされる記録媒体の種類のマウント頻度情報を記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する種類判別順序情報記憶手段。
【0017】
(5)上記種類判別順序情報記憶手段に記憶された種類判別順序情報を更新する手段。
(6)情報記録再生装置で前回使用された記録媒体の種類を記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する種類判別順序情報記憶手段。
(7)情報記録再生装置で過去に使用された最も最近の複数回分の記録媒体の種類から決定した最近の使用頻度の高い記録媒体の種類を、記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する種類判別順序情報記憶手段。
【0018】
(8)外部から指定された記録媒体の種類を記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する種類判別順序情報記憶手段。
(9)上記種類判別順序情報記憶手段に種類判別順序情報が記憶されていないとき、情報記録再生装置で使用された記録媒体の種類に基づく判別順で情報を記録又は再生する記録媒体の種類を判別する手段。
【0019】
次に、この光ディスクドライブ装置におけるこの発明に係るマウント処理について説明する。
図1は、図2に示した光ディスクドライブ装置におけるこの発明に係るマウント処理を示すフローチャート図である。
光ディスクドライブ装置に光ディスクが装着(挿入)されると、制御部6は、ステップ(図中「S」で示す)1でドライブ内のメモリに格納されているディスクマウントデータをチェックし、CD系の光ディスクとDVD系の光ディスクのどちらの光ディスクを優先して種類を判別してマウントするかをチェックする。
【0020】
このディスクマウントデータは、光ディスクの種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報であり、次の(イ)〜(ハ)がある。
(イ)この光ディスクドライブ装置における光ディスクの使用状況を挿入された光ディスクの種類を判別するときの判別順を示す情報
(ロ)この光ディスクドライブ装置に電源が投入された後に最初に使用される光ディスクの種類の使用頻度情報を挿入された光ディスクの種類を判別するときの判別順を示す情報
(ハ)この光ディスクドライブ装置にマウントされる光ディスクの種類のマウント頻度情報を挿入された光ディスクの種類を判別するときの判別順を示す情報
【0021】
ステップ2でディスクマウントデータに基づいてCD系の光ディスクを優先して種類を判別するか否かを判断する。
例えば、ディスクマウントデータが(イ)の情報であり、その情報がCD系の光ディスクの使用頻度が高いことを示している場合、CD系の光ディスクの種類を判別してマウントする処理を優先して行う(先に行う)ものと判断し、その情報がDVD系の光ディスクの使用頻度が高いことを示している場合、DVD系の光ディスクの種類を判別してマウントする処理を優先して行うものと判断する。
【0022】
また、ディスクマウントデータが(ロ)の情報であり、その情報が光ディスクドライブ装置に電源が投入された後に最初に使用される使用頻度の最も高いのがCD系の光ディスクの場合、CD系の光ディスクの種類を判別してマウントする処理を優先して行う(先に行う)ものと判断し、その情報が光ディスクドライブ装置に電源が投入された後に最初に使用される使用頻度の最も高いのがDVD系の光ディスクの場合、DVD系の光ディスクの種類を判別してマウントする処理を優先して(先に)行うものと判断する。
【0023】
あるいは、ディスクマウントデータが(ハ)の情報であり、その情報が光ディスクドライブ装置にマウントされるマウント頻度の最も高いのがCD系の光ディスクの場合、CD系の光ディスクの種類を判別してマウントする処理を優先して行う(先に行う)ものと判断し、その情報が光ディスクドライブ装置にマウントされるマウント頻度の最も高いのがDVD系の光ディスクの場合、DVD系の光ディスクの種類を判別してマウントする処理を優先して(先に)行うものと判断する。
【0024】
ステップ2でDVD系の光ディスクの種類を判別してマウントする処理を優先すると判断したら、ステップ7へ進み、ステップ2でCD系の光ディスクの種類を判別してマウントする処理を優先すると判断したら、ステップ3でドライブ内のパラメータをCD系の光ディスクに対する情報の記録及び再生用にセット(設定)し、ステップ4で光ディスクがCD系のどの種類の光ディスクかを判別するCD系ディスク(DISC)判別処理を実行する。
ステップ5で上記判別処理の結果に基づいてCD系の光ディスクか否かを判断し、CD系の光ディスクならばステップ6へ進んでCD系の光ディスクのマウント処理を行い、このマウント処理を終了する。また、CD系の光ディスクでない場合、ステップ7へ進む。
【0025】
ステップ7ではドライブ内のパラメータをDVD系の光ディスクに対する情報の記録及び再生用にセット(設定)し、ステップ8で光ディスクがDVD系のどの種類の光ディスクかを判別するDVD系ディスク(DISC)判別処理を実行する。
ステップ9で上記判別処理の結果に基づいてDVD系の光ディスクか否かを判断し、DVD系の光ディスクならばステップ10へ進んでDVD系の光ディスクのマウント処理を行い、このマウント処理を終了する。また、DVD系の光ディスクでない場合、ステップ3の処理へ戻る。
【0026】
次に、上記(ハ)の光ディスクドライブ装置にマウントされる光ディスクの種類のマウント頻度情報を挿入された光ディスクの種類を判別するときの判別順を示すディスクマウントデータの作成処理について説明する。
図3は、上記ディスクマウントデータを生成する処理を示すフローチャート図である。
図4は、ディスクマウントデータのフォーマットを示す図である。
【0027】
ディスクマウントデータは9ビットのデータとし、光ディスクをマウントする毎にそのマウントされた光ディスクの種類を示すビットデータを順に格納する。まず、図3のステップ11で光ディスクをマウントするマウント処理を行うと、ステップ12でそのマウントされた光ディスクはCD系の光ディスクか否かを判断し、CD系の光ディスクと判断したら、ステップ13でディスクマウントデータを1ビット(bit)左にシフトし、ビット(bit)0にCD系の光ディスクを優先して種類を判別してマウントすることを示すディスクマウントデータである“1”を入れる。また、マウントされた光ディスクがDVDの場合、ステップ15でビット(bit)0にはDVD系の光ディスクを優先して種類を判別してマウントすることを示すディスクマウントデータである“0”を入れる。
そして、ステップ14でディスクマウントデータをメモリ(不揮発性メモリ)に格納してこの処理を終了する。
【0028】
このようにして、図4の(a)に示すように、ディスクマウントデータ(種類判別順序情報)には、CD系の光ディスクを優先して種類を判別してマウントするか、DVD系の光ディスクを優先して種類を判別してマウントするかのいずれかを示すビットを格納する。
例えば、マウントされた光ディスクがCDの場合、同図の(b)に示すように、データを1ビット(bit)左にシフトし、ビット(bit)0にCD系の光ディスクを優先して種類を判別してマウントすることを示すディスクマウントデータである“1”を入れる。また、マウントされた光ディスクがDVDの場合、ビット(bit)0にはDVD系の光ディスクを優先して種類を判別してマウントすることを示すディスクマウントデータである“0”を入れる。
【0029】
制御部6は、光ディスクをマウントする毎にメモリ8のディスクマウントデータを更新し、光ディスクのマウント処理の際には、上述のようにメモリ8のディスクマウントデータに基づいてCD系の光ディスクを優先して種類を判別してマウントするか、DVD系の光ディスクを優先して種類を判別してマウントするかを判断する。
このように、ディスクマウントデータをマウント毎に更新することにより、ユーザの光ディスクの使用状況の変化に対応して光ディスクの種類の判別とマウントを実行することができる。
なお、マウントデータが9ビットの場合、過去9回のマウンド結果が得られるが、15ビット(bit)にした場合、過去15回のマウントデータとなり、“1”又は“0”の多い方を優先してマウントを行うことができる。
【0030】
このようにして、光ディスクドライブ装置で使用されることの多い光ディスクの種類から優先的に判別してマウントすることができる。
また、光ディスクドライブ装置に電源が投入されて最初に使用されることの多い光ディスクの種類から優先的に判別してマウントすることができる。
あるいは、光ディスクドライブ装置でマウントされることの多い光ディスクの種類から優先的に判別してマウントすることができる。
したがって、ユーザの光ディスクの使用状況に応じて光ディスクの種類の判別とマウントの処理をCD系からDVD系へあるいはDVD系からCD系へ切り換えるため、光ディスクのマウント時間が速くなる。例えば、DVDディスクを多用するユーザの場合にはDVDディスクのマウント時間が速くなる。
【0031】
次に、この光ディスクドライブ装置におけるこの発明に係る他のマウント処理について説明する。
ユーザが使用する光ディスクの種類は、ユーザによって偏りがある場合が多い。例えば、CD−ROMディスクが常に挿入されている場合や、書き込み型DVDディスクが常に挿入されている場合などがある。
そこで以下の方法によって光ディスク判別の時間を短縮することができる。
1.最も最近使用された光ディスクの種類の情報をメモリに記録しておき、挿入された光ディスクの判別を行うときは、そのメモリに記録されている情報の示す光ディスクから始める。
【0032】
2.最近の何回か(例えば5回)に使用された光ディスクの種類をメモリに記録しておき、挿入された光ディスクの判別を行うときは、そのメモリに記録されている情報に基づいて最近の何回かのなかで最も多い種類の光ディスクから順番に判別を行う。
3.ユーザが予めホストPCなどからよく使用する光ディスクを指定すると、その指定された光ディスクの情報をメモリに記憶し、挿入された光ディスクの判別を行うときはそのメモリに記録されている情報の示す光ディスクから始める。
その場合、よく使用する光ディスクの設定はドライブ内のメモリに保存してもよいが、ホストPC上のハードディスク内に保存してもよい。
また、“自動”という設定もできるようにしておいてそのときには上述の1や2の方法で判別を行うようにしてもよい。
【0033】
すなわち、この場合上記制御部6,メモリ8等が、上記の(6)〜(9)の各手段(以下再度列挙する)の機能を果たす。
(6)情報記録再生装置で前回使用された記録媒体の種類を記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する種類判別順序情報記憶手段。
(7)情報記録再生装置で過去に使用された最も最近の複数回分の記録媒体の種類から決定した最近の使用頻度の高い記録媒体の種類を、記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する種類判別順序情報記憶手段。
【0034】
(8)外部から指定された記録媒体の種類を記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する種類判別順序情報記憶手段。
(9)上記種類判別順序情報記憶手段に種類判別順序情報が記憶されていないとき、情報記録再生装置で使用された記録媒体の種類に基づく判別順で情報を記録又は再生する記録媒体の種類を判別する手段。
【0035】
図5は、図2に示した光ディスクドライブ装置におけるこの発明に係るマウント処理時の光ディスクの種類の判別処理を示すフローチャート図である。
光ディスクドライブ装置に光ディスクが挿入されると、制御部6は、ステップ(図中「S」で示す)21でドライブ内のメモリに格納されているディスクマウントデータをチェックし、CD系の光ディスクとDVD系の光ディスクのどちらの光ディスクを優先して種類を判別するかを判定する。
【0036】
ここでのディスクマウントデータは、次の(ニ)〜(ヘ)の種類判別順序情報である。
(ニ)この光ディスクドライブ装置で前回使用された光ディスクの種類を挿入された光ディスクの種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報。
(ホ)この光ディスクドライブ装置で過去に使用された最も最近の複数回分の光ディスクの種類から決定した最近の使用頻度の高い光ディスクの種類を挿入された光ディスクの種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報。
(ヘ)外部(ホストPC)から指定された光ディスクの種類を挿入された光ディスクの種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報。
【0037】
例えば、上述の(ニ)の光ディスクドライブ装置で前回使用された光ディスクの種類を挿入された光ディスクの種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報であるディスクマウントデータを用いた場合、すなわち、前回マウントを行った光ディスクの種類によって判定を行う場合、前回マウントを行った光ディスクの種類はメモリ8に記憶されており、ステップ21のCD/DVD識別処理で前回マウントを行った光ディスクがDVD系の光ディスクであれば今回はDVD系の光ディスクと判定し、CD系の光ディスクであれば今回はCD系の光ディスクであると判定する。
【0038】
また、上述の(ホ)の光ディスクドライブ装置で過去に使用された最も最近の複数回分の光ディスクの種類から決定した最近の使用頻度の高い光ディスクの種類を挿入された光ディスクの種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報であるディスクマウントデータを用いた場合、すなわち、最近の複数回分の光ディスクの種類から決定した最近の使用頻度の高い光ディスクの種類から判定を行う場合、制御部6はメモリ8に記憶されている過去の使用された光ディスクの種類の情報から最近の使用頻度の高い光ディスクの種類を求め、ステップ21のCD/DVD識別処理で最近の使用頻度の高い光ディスクがDVD系の光ディスクであれば今回はDVD系の光ディスクと判定し、CD系の光ディスクであれば今回はCD系の光ディスクであると判定する。
【0039】
あるいは、上述の(ヘ)のホストPCから指定された光ディスクの種類を挿入された光ディスクの種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報であるディスクマウントデータを用いた場合、すなわち、予めホストPCから指定された光ディスクの種類から判定を行う場合、制御部6はメモリ8に記憶されているホストPCからのディスクマウントデータ(あるいはホストPC上に記憶されているディスクマウントデータ)に基づいて、ステップ21のCD/DVD識別処理でホストPCでDVD系の光ディスクが指定されていれば今回はDVD系の光ディスクと判定し、CD系の光ディスクであれば今回はCD系の光ディスクであると判定する。
【0040】
ステップ22では上記判定結果に基づいてCD系の光ディスクか否かを判断し、CD系の光ディスクだと判断した場合、ステップ23でCD系の光ディスクに対する情報の記録又は再生を行う設定と調整を行い、CD系の光ディスクを識別するCD識別処理を行う。また、ステップ22でDVD系の光ディスクだと判断した場合、ステップ30でDVD系の光ディスクに対する情報の記録又は再生を行う設定と調整を行い、DVD系の光ディスクを識別するDVD識別処理を行う。上述の設定及び調整は光ピックアップ2,アナログ信号処理部3,アドレス生成部4,サーボ処理部5などに対して行う。
【0041】
ステップ23ではCD系の設定と必要となる調整を行うと、実際にCD系の設定と調整で光ディスクからデータアドレス又はATIPアドレスを読み出すことができるか否かの確認を行う。その確認結果に基づいてステップ24ではCD系の光ディスクか否かを判断する。制御部6はアドレス生成部4からアドレスを読むことができればCD系の光ディスクであると判定する。
ステップ24でCD系の光ディスクであると判定した場合、ステップ25でCD系の光ディスクであることを決定し、この種類判別の処理を終了する。
その後、光ディスクのリードイン情報などを読み取ることにより、詳細な光ディスク判別を行うことになる。
また、アドレスを読むことが出来ない場合、ステップ24でCD系の光ディスクではないと判断した場合、ステップ26のDVD識別処理でDVD系の光ディスクを判別する処理を行う。
【0042】
ステップ23ではDVD系の設定と必要となる調整を行うと、実際にDVD系の設定と調整で光ディスクからデータアドレス又はATIPアドレスを読み出すことができるか否かの確認を行う。その確認結果に基づいてステップ27ではDVD系の光ディスクか否かを判断する。制御部6はアドレス生成部4からアドレスを読むことができればDVD系の光ディスクであると判定する。
ステップ27でDVD系の光ディスクであると判定した場合、ステップ28でDVD系の光ディスクであることを決定し、この種類判別の処理を終了する。
その後、光ディスクのリードイン情報などを読み取ることにより、詳細な光ディスク判別を行うことになる。
また、アドレスを読むことが出来ない場合、ステップ27でDVD系の光ディスクではないと判断した場合、CD系ディスクとDVD系ディスクのどちらでもないことになり、ステップ29で不明な光ディスク(UNKNOWN)と決定してこの処理を終了する。
【0043】
一方、ステップ30ではDVD系の設定と必要となる調整を行うと、実際にDVD系の設定と調整で光ディスクからデータアドレス又はATIPアドレスを読み出すことができるか否かの確認を行う。その確認結果に基づいてステップ31ではDVD系の光ディスクか否かを判断する。制御部6はアドレス生成部4からアドレスを読むことができればDVD系の光ディスクであると判定する。
ステップ31でDVD系の光ディスクであると判定した場合、ステップ32でDVD系の光ディスクであることを決定し、この種類判別の処理を終了する。
その後、光ディスクのリードイン情報などを読み取ることにより、詳細な光ディスク判別を行うことになる。
また、アドレスを読むことが出来ない場合、ステップ31でDVD系の光ディスクではないと判断した場合、ステップ33のCD識別処理でCD系の光ディスクを判別する処理を行う。
【0044】
ステップ33ではCD系の設定と必要となる調整を行うと、実際にCD系の設定と調整で光ディスクからデータアドレス又はATIPアドレスを読み出すことができるか否かの確認を行う。その確認結果に基づいてステップ34ではCD系の光ディスクか否かを判断する。制御部6はアドレス生成部4からアドレスを読むことができればCD系の光ディスクであると判定する。
ステップ34でCD系の光ディスクであると判定した場合、ステップ35でCD系の光ディスクであることを決定し、この種類判別の処理を終了する。
その後、光ディスクのリードイン情報などを読み取ることにより、詳細な光ディスク判別を行うことになる。
また、アドレスを読むことが出来ない場合、ステップ34でCD系の光ディスクではないと判断した場合、CD系ディスクとDVD系ディスクのどちらでもないことになり、ステップ36で不明な光ディスク(UNKNOWN)と決定してこの処理を終了する。
【0045】
こうして、光ディスクの種類の判別処理が終了したときは、図2のメモリ8に判別した光ディスクの種類を示すディスクマウントデータを書き込んでおき、次回のマウント時に使用できるようにしておく。
このようにすることにより、前回と同じ種類の光ディスクを使用する場合は高速なディスク判別を行うことができる。
また、メモリ8に前回の光ディスクのみを記憶しておくのではなく、過去n回の光ディスクを記憶するようにすれば、CD/DVDの判定では過去m回のデータから例えば過去m回で最も頻度が高い種類の光ディスクと判定することができる(上記n,mは正の整数)。
【0046】
あるいは、最も使用頻度の高い光ディスクをホストPCからユーザが設定すれば、その情報がホストI/F7経由で制御部6に知らされ、その種類の光ディスクからディスク判別を行うことができる。
また、ユーザがなにも設定をしていない場合、制御部6は上記の方法(前回の種類,又は過去m回の最も頻度の高い種類)を使用するようにすれば高速な判定を行うことができる。
その場合は、制御部6,メモリ8等が、メモリ8に種類判別順序情報が記憶されていないとき、この光ディスクドライブ装置で使用された光ディスクの種類に基づく判別順で情報を記録又は再生する光ディスクの種類を判別する手段の機能を果たす。
【0047】
このようにして、光ディスクドライブ装置で前回使用した光ディスクの種類から優先的に判別してマウントすることができる。
また、光ディスクドライブ装置で過去に複数回数分の使用履歴から使用頻度の高い光ディスクの種類から優先的に判別してマウントすることができる。
あるいは、ホストPCから指定された光ディスクの種類から優先的に判別してマウントすることができる。
また、メモリにユーザの指定したディスク種類の情報がない場合、ホストPCから指定されたディスク種類の情報が無い場合、上述の使用したディスク種類の情報に応じてディスク判別動作の順序を変更することかできる。
【0048】
したがって、前回と同じ種類の光ディスクの場合は短時間で識別することができる。また、過去の使用頻度が高い光ディスクと同じ種類の光ディスクを使用する場合には短時間で識別することができる。
あるいは、ユーザによって指定された光ディスクと同じ種類の光ディスクを使用する場合には短時間で識別することができる。
また、ユーザが指定していない場合あるいは“自動”設定の場合でも光ディスクの使用状況に応じてその種類を判別してマウントし、すばやく情報の記録又は再生を行える。
【0049】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の情報記録再生装置によれば、複数種類の記録媒体に対して情報を記録又は再生する情報記録再生装置において、挿入された記録媒体の種類を素早く判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示す光ディスクドライブ装置におけるこの発明に係るマウント処理を示すフローチャート図である。
【図2】この発明の一実施形態である光ディスクドライブ装置の構成を示すブロック図である。
【図3】ディスクマウントデータを生成する処理を示すフローチャート図である。
【図4】ディスクマウントデータのフォーマットを示す図である。
【図5】図2に示す光ディスクドライブ装置におけるこの発明に係るマウント処理時の光ディスクの種類の判別処理を示すフローチャート図である。
【図6】従来の光ディスクのマウント処理を示すフローチャート図である。
【図7】従来の光ディスクのマウント処理時の光ディスクの種類の判断処理を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1:スピンドルモータ 2:光ピックアップ
3:アナログ信号処理部 4:アドレス生成部
5:サーボ処理部 6:制御部
7:ホストインタフェース(I/F)部 8:メモリ
Claims (9)
- 複数種類の記録媒体に対してそれぞれの種類に応じて情報を記録又は再生する動作を行う情報記録再生装置において、
前記記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報を記憶する種類判別順序情報記憶手段と、該種類判別順序情報記憶手段に記憶された種類判別順序情報に基づく判別順で前記情報を記録又は再生する記録媒体の種類を判別する記録媒体種類判別手段とを設けたことを特徴とする情報記録再生装置。 - 請求項1記載の情報記録再生装置において、
前記種類判別順序情報記憶手段は、前記情報記録再生装置における記録媒体の使用状況を前記記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する手段であることを特徴とする情報記録再生装置。 - 請求項1記載の情報記録再生装置において、
前記種類判別順序情報記憶手段は、前記情報記録再生装置に電源が投入された後に最初に使用される記録媒体の種類の使用頻度情報を前記記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する手段であることを特徴とする情報記録再生装置。 - 請求項1記載の情報記録再生装置において、
前記種類判別順序情報記憶手段は、前記情報記録再生装置にマウントされる記録媒体の種類のマウント頻度情報を前記記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する手段であることを特徴とする情報記録再生装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報記録再生装置において、
前記種類判別順序情報記憶手段に記憶された種類判別順序情報を更新する手段を設けたことを特徴とする情報記録再生装置。 - 請求項1記載の情報記録再生装置において、
前記種類判別順序情報記憶手段は、前記情報記録再生装置で前回使用された記録媒体の種類を前記記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する手段であることを特徴とする情報記録再生装置。 - 請求項1記載の情報記録再生装置において、
前記種類判別順序情報記憶手段は、前記情報記録再生装置で過去に使用された最も最近の複数回分の記録媒体の種類から決定した最近の使用頻度の高い記録媒体の種類を、前記記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する手段であることを特徴とする情報記録再生装置。 - 請求項1記載の情報記録再生装置において、
前記種類判別順序情報記憶手段は、外部から指定された記録媒体の種類を前記記録媒体の種類を判別するときの判別順を示す種類判別順序情報として記憶する手段であることを特徴とする情報記録再生装置。 - 請求項8記載の情報記録再生装置において、
前記種類判別順序情報記憶手段に種類判別順序情報が記憶されていないとき、前記情報記録再生装置で使用された記録媒体の種類に基づく判別順で前記情報を記録又は再生する記録媒体の種類を判別する手段を設けたことを特徴とする情報記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003023227A JP2004234772A (ja) | 2003-01-31 | 2003-01-31 | 情報記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2003023227A JP2004234772A (ja) | 2003-01-31 | 2003-01-31 | 情報記録再生装置 |
Publications (1)
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JP2004234772A true JP2004234772A (ja) | 2004-08-19 |
Family
ID=32952082
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004234772A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010015611A (ja) * | 2008-06-30 | 2010-01-21 | Kenwood Corp | 光ディスク再生装置、光ディスク再生方法及びプログラム |
-
2003
- 2003-01-31 JP JP2003023227A patent/JP2004234772A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010015611A (ja) * | 2008-06-30 | 2010-01-21 | Kenwood Corp | 光ディスク再生装置、光ディスク再生方法及びプログラム |
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