JP2004234751A - 光ピックアップ - Google Patents
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Abstract
【課題】衝突防止材の種類に限定されずに光ディスクに傷を発生させない光ピックアップを提供する。
【解決手段】少なくとも、対物レンズ8が光ディスク2に衝突した際に、光ディスク2に生じる傷を防止する保護リング9を対物レンズ8上に備えた光ディスク2の記録再生に用いられる光ピックアップ1において、保護リング9は、表面に形成された凸部10aの全ての面積割合が5〜50%、かつ凸部10aの高さが50〜100Åである。
【選択図】 図1
【解決手段】少なくとも、対物レンズ8が光ディスク2に衝突した際に、光ディスク2に生じる傷を防止する保護リング9を対物レンズ8上に備えた光ディスク2の記録再生に用いられる光ピックアップ1において、保護リング9は、表面に形成された凸部10aの全ての面積割合が5〜50%、かつ凸部10aの高さが50〜100Åである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、対物レンズが光ディスクに衝突することにより発生する傷を防止できる光ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクシステムにおいては、より一層の高密度化と小型化が求められている。この小型化の影響として、対物レンズのレンズ面先端と光ディスク表面までのワーキングディスタンスが縮小され、対物レンズが光ディスクに衝突してしまうという可能性が増大している。
【0003】
この対策として、特許文献1には、光ピックアップに用いられる対物レンズが鏡筒に収納され、この対物レンズの光ディスク側に光ディスクよりも柔らかい紫外線硬化樹脂からなる中央部が開口したリング状の衝突防止材が形成された対物レンズ衝突防止装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−237071号公報(第4−5、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、衝突防止材は、紫外線硬化樹脂を対物レンズに塗布した後、紫外線を照射して硬化させ、次にフォトリソ法等により中央部を開口させて形成される。
この際、紫外線照射を紫外線硬化樹脂の面内方向に均一に照射できない場合には、一様な柔らかさを保つことができなかったり、精度良くリング状に加工できなかったりするといった問題を生じていた。このため、対物レンズが光ディスクに衝突した際に傷を生じることがあった。また、光ディスクより柔らかい材料は、紫外線硬化樹脂に限定されていた。
この対策として、鋭意研究した結果、本発明者は、対物レンズが光ディスクに接触して摺動した際に、静摩擦係数及び動摩擦係数が一定以下であれば光ディスクに傷がつかないといったことを見い出した。実際問題としては、対物レンズが光ディスクに接触する回数は20回以下程度であるので、その接触回数を100回以内でそれらの静摩擦係数及び動摩擦係数が一定以下であれば十分であることを考慮して光ディスクに傷がつかないように改善すれば良いことがわかった。
【0006】
そこで、本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、衝突防止材の種類に限定されずに光ディスクに傷を発生させない光ピックアップを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも、対物レンズが光ディスクに衝突した際に、前記光ディスクに生じる傷を防止する保護リングを前記対物レンズ上に備えた光ピックアップにおいて、前記保護リングの表面には、凸部が形成され、その全表面積に対する前記凸部の面積割合が5〜50%、かつ前記凸部の高さが50〜100Åであることを特徴とする光ピックアップを提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態の光ピックアップについて図1〜図5を参照しながら以下に説明する。
図1は、本発明の実施形態の光ピックアップを示し、(A)は概略断面図、(B)は、保護リングの平面図、(C)は(B)のMM断面図である。図2は、光ディスクと保護リングの静摩擦係数と接触面積との関係を示す図である。図3は、光ディスクと保護リングの静摩擦係数と溝深さの関係を示す図である。図4は、保護リングが光ディスクを摺動する際の接触面積割合をパラメータとする動摩擦係数と接触回数との関係を示す図である。図5は、保護リングが光ディスクを摺動する際の凸部高さをパラメータとする動摩擦係数と接触回数との関係を示す図である。
【0009】
図1(A)〜(C)に示すように、本発明の実施形態の光ピックアップ1は、図示しない2次元平面内に移動可能な稼動テーブルと、この稼動テーブル上に載置され、記録再生光を光ディスク2に集光させ、光ディスク2の動きに追従するアクチュエータ3と、からなる。
アクチュエータ3は、L字状のベースホルダー4と、このベースホルダー4のL字内にあって、その側部4aに一対のサスペンション5、5によって固定された対物レンズ部6と、からなる。
【0010】
対物レンズ部6は、中央に開口部7aを有した円筒状のレンズホルダー7と、この開口部7aに収納され、かつレンズホルダー7の内壁端に外周部が支持された対物レンズ8と、レンズホルダー7上に保持されたレンズ有効内径を確保するように中央を開口した保護リング9と、からなる。
保護リング9の光ディスク2側には、所定のピッチの凹凸部10が形成され、この凸部10aの面積は、Sであり、高さは、hである。
【0011】
ここで、保護リング9が光ディスク2に接触して摺動した際に生じる摩擦力と光ディスク2に発生する傷との関係を調べるために、保護リング9と光ディスク2と間における静摩擦係数の接触面積割合並びに凸部高さ依存性、動摩擦係数の接触回数並びに接触回数依存性について測定した。その結果について図2〜図5を用いて説明する。図2では、凸部高さhは、50Åであり、図3では、全ての凸部10aの全面積割合は、50%である。図4では、パラメータとして全ての凸部10aの全面積割合を5〜70%とし、凸部高さを50Åとし、図5では、パラメータとして凸部高さを50Å未満及びそれ以上とし、全ての凸部10aの全面積割合を50%とした。
【0012】
全ての凸部10aの全面積割合とは、保護リング9の全表面積に対する保護リング9表面に形成されている全ての凸部10aの面積割合をいい、以下では、単に接触面積割合という。また、光ディスク2には凸部10a表面全体が接触していると仮定している。
静摩擦係数とは、保護リング9が光ディスク2に接触した状態から動き始める状態の摩擦係数をいい、動摩擦係数とは、回転している光ディスク2に保護リング9が接触して摺動する際の摩擦係数をいう。
【0013】
まずは、保護リング9が光ディスク2に接触した静止状態から摺動した場合の光ディスク2に傷を生じない接触面積割合及び凸部10aの高さhと静摩擦係数との関係について調べた。
図2に示すように、静摩擦係数は、接触面積割合が50%以上になると急激に大きくなる。静摩擦係数が0.3以下であれば、光ディスク2への傷を生じないことが実験的にわかっているので、接触面積割合は、50%以下にする必要がある。
【0014】
また、図3に示すように、静摩擦係数は、凸部10aの高さhとも関係し、凸部10aの高さhが高くなると、単調に減少している。このことから光ディスク2への傷を生じないためには、凸部10aの高さhは、30Å以上にする必要がある。
以上のように、保護リング9が光ディスク2に接触した静止状態から摺動した場合に、接触面積割合を50%以下、かつ凸部10aの高さhを30Å以上にすることにより、光ディスク2に傷が生じないことがわかる。
【0015】
次に、光ディスク2が回転中に保護リング9が接触していた場合に傷を生じない接触回数と動摩擦係数との関係について調べた。
ここで、動摩擦係数が0.15以下であれば、光ディスク2への傷を生じないことが実験的にわかっている。
図4に示すように、対物レンズ8と光ディスク2との接触回数が100回以内で、接触面積割合が5〜50%の範囲以内の場合には、動摩擦係数を0.15以下にすることができるが、70%の場合には、これ以上となっている。このことから、接触面積割合を5〜50%の範囲内にすると、対物レンズ8の光ディスク2との接触回数が100回以内では、光ディスク2に傷が生じないことがわかる。
【0016】
また、図5に示すように、動摩擦係数は、凸部10aの高さhが50Å以上である場合には、単調増加するのに対して、50Å未満である場合には、対物レンズ8と光ディスク2との接触回数が80回を境にV字状となっている。
この結果から、凸部10aの高さを50Å以上とすると、対物レンズ8と光ディスク2との接触回数が100回以内では、光ディスク2に傷が生じないことがわかる。
以上のように、光ディスク2が回転中に保護リング9が接触した場合、対物レンズ8と光ディスク2との接触回数が100回以内では、接触面積割合を5〜50%の範囲内、かつ凸部高さhを50Å以上にすることにより、光ディスク2に傷が生じないことがわかる。
【0017】
上記のことから、保護リング9に形成される凸部10aの接触面積割合を5〜50%の範囲内とし、凸部10aの高さを50Å〜100Åの範囲内とすれば、対物レンズ8が光ディスク2に接触して摺動した際に、光ディスク2に傷が発生することを防止できる。また、保護リング9の材料の種類が限定されず、加工や生産性の良好な材料を選択することができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、少なくとも、対物レンズが光ディスクに衝突した際に、前記光ディスクに生じる傷を防止する保護リングを前記対物レンズ上に備えた光ピックアップにおいて、前記保護リングの表面には、凸部が形成され、その全表面積に対する前記凸部の面積割合が5〜50%、かつ前記凸部の高さが50〜100Åであるので、対物レンズが光ディスクに接触して摺動した際に発生する光ディスクへの傷の発生を防止できる。
また、保護リングの材料の種類が限定されず、加工や生産性の良好な材料を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の光ピックアップを示し、(A)は概略断面図、(B)は、保護リングの平面図、(C)は(B)のMM断面図である。
【図2】保護リングの静摩擦係数と接触面積との関係を示す図である。
【図3】保護リングの静摩擦係数と溝深さの関係を示す図である。
【図4】保護リングが光ディスクを摺動する際の接触面積割合をパラメータとする動摩擦係数と接触回数との関係を示す図である。
【図5】保護リングが光ディスクを摺動する際の凸部高さをパラメータとする動摩擦係数と接触回数との関係を示す図である。
【符号の説明】
1…光ピックアップ、2…光ディスク、3…アクチュエータ、4…ベースホルダー、5…サスペンション、6…対物レンズ部、7…レンズホルダー、7a…開口部、8…対物レンズ、9…保護リング、10…凹凸部、10a…凸部
【発明の属する技術分野】
本発明は、対物レンズが光ディスクに衝突することにより発生する傷を防止できる光ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクシステムにおいては、より一層の高密度化と小型化が求められている。この小型化の影響として、対物レンズのレンズ面先端と光ディスク表面までのワーキングディスタンスが縮小され、対物レンズが光ディスクに衝突してしまうという可能性が増大している。
【0003】
この対策として、特許文献1には、光ピックアップに用いられる対物レンズが鏡筒に収納され、この対物レンズの光ディスク側に光ディスクよりも柔らかい紫外線硬化樹脂からなる中央部が開口したリング状の衝突防止材が形成された対物レンズ衝突防止装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−237071号公報(第4−5、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、衝突防止材は、紫外線硬化樹脂を対物レンズに塗布した後、紫外線を照射して硬化させ、次にフォトリソ法等により中央部を開口させて形成される。
この際、紫外線照射を紫外線硬化樹脂の面内方向に均一に照射できない場合には、一様な柔らかさを保つことができなかったり、精度良くリング状に加工できなかったりするといった問題を生じていた。このため、対物レンズが光ディスクに衝突した際に傷を生じることがあった。また、光ディスクより柔らかい材料は、紫外線硬化樹脂に限定されていた。
この対策として、鋭意研究した結果、本発明者は、対物レンズが光ディスクに接触して摺動した際に、静摩擦係数及び動摩擦係数が一定以下であれば光ディスクに傷がつかないといったことを見い出した。実際問題としては、対物レンズが光ディスクに接触する回数は20回以下程度であるので、その接触回数を100回以内でそれらの静摩擦係数及び動摩擦係数が一定以下であれば十分であることを考慮して光ディスクに傷がつかないように改善すれば良いことがわかった。
【0006】
そこで、本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、衝突防止材の種類に限定されずに光ディスクに傷を発生させない光ピックアップを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも、対物レンズが光ディスクに衝突した際に、前記光ディスクに生じる傷を防止する保護リングを前記対物レンズ上に備えた光ピックアップにおいて、前記保護リングの表面には、凸部が形成され、その全表面積に対する前記凸部の面積割合が5〜50%、かつ前記凸部の高さが50〜100Åであることを特徴とする光ピックアップを提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態の光ピックアップについて図1〜図5を参照しながら以下に説明する。
図1は、本発明の実施形態の光ピックアップを示し、(A)は概略断面図、(B)は、保護リングの平面図、(C)は(B)のMM断面図である。図2は、光ディスクと保護リングの静摩擦係数と接触面積との関係を示す図である。図3は、光ディスクと保護リングの静摩擦係数と溝深さの関係を示す図である。図4は、保護リングが光ディスクを摺動する際の接触面積割合をパラメータとする動摩擦係数と接触回数との関係を示す図である。図5は、保護リングが光ディスクを摺動する際の凸部高さをパラメータとする動摩擦係数と接触回数との関係を示す図である。
【0009】
図1(A)〜(C)に示すように、本発明の実施形態の光ピックアップ1は、図示しない2次元平面内に移動可能な稼動テーブルと、この稼動テーブル上に載置され、記録再生光を光ディスク2に集光させ、光ディスク2の動きに追従するアクチュエータ3と、からなる。
アクチュエータ3は、L字状のベースホルダー4と、このベースホルダー4のL字内にあって、その側部4aに一対のサスペンション5、5によって固定された対物レンズ部6と、からなる。
【0010】
対物レンズ部6は、中央に開口部7aを有した円筒状のレンズホルダー7と、この開口部7aに収納され、かつレンズホルダー7の内壁端に外周部が支持された対物レンズ8と、レンズホルダー7上に保持されたレンズ有効内径を確保するように中央を開口した保護リング9と、からなる。
保護リング9の光ディスク2側には、所定のピッチの凹凸部10が形成され、この凸部10aの面積は、Sであり、高さは、hである。
【0011】
ここで、保護リング9が光ディスク2に接触して摺動した際に生じる摩擦力と光ディスク2に発生する傷との関係を調べるために、保護リング9と光ディスク2と間における静摩擦係数の接触面積割合並びに凸部高さ依存性、動摩擦係数の接触回数並びに接触回数依存性について測定した。その結果について図2〜図5を用いて説明する。図2では、凸部高さhは、50Åであり、図3では、全ての凸部10aの全面積割合は、50%である。図4では、パラメータとして全ての凸部10aの全面積割合を5〜70%とし、凸部高さを50Åとし、図5では、パラメータとして凸部高さを50Å未満及びそれ以上とし、全ての凸部10aの全面積割合を50%とした。
【0012】
全ての凸部10aの全面積割合とは、保護リング9の全表面積に対する保護リング9表面に形成されている全ての凸部10aの面積割合をいい、以下では、単に接触面積割合という。また、光ディスク2には凸部10a表面全体が接触していると仮定している。
静摩擦係数とは、保護リング9が光ディスク2に接触した状態から動き始める状態の摩擦係数をいい、動摩擦係数とは、回転している光ディスク2に保護リング9が接触して摺動する際の摩擦係数をいう。
【0013】
まずは、保護リング9が光ディスク2に接触した静止状態から摺動した場合の光ディスク2に傷を生じない接触面積割合及び凸部10aの高さhと静摩擦係数との関係について調べた。
図2に示すように、静摩擦係数は、接触面積割合が50%以上になると急激に大きくなる。静摩擦係数が0.3以下であれば、光ディスク2への傷を生じないことが実験的にわかっているので、接触面積割合は、50%以下にする必要がある。
【0014】
また、図3に示すように、静摩擦係数は、凸部10aの高さhとも関係し、凸部10aの高さhが高くなると、単調に減少している。このことから光ディスク2への傷を生じないためには、凸部10aの高さhは、30Å以上にする必要がある。
以上のように、保護リング9が光ディスク2に接触した静止状態から摺動した場合に、接触面積割合を50%以下、かつ凸部10aの高さhを30Å以上にすることにより、光ディスク2に傷が生じないことがわかる。
【0015】
次に、光ディスク2が回転中に保護リング9が接触していた場合に傷を生じない接触回数と動摩擦係数との関係について調べた。
ここで、動摩擦係数が0.15以下であれば、光ディスク2への傷を生じないことが実験的にわかっている。
図4に示すように、対物レンズ8と光ディスク2との接触回数が100回以内で、接触面積割合が5〜50%の範囲以内の場合には、動摩擦係数を0.15以下にすることができるが、70%の場合には、これ以上となっている。このことから、接触面積割合を5〜50%の範囲内にすると、対物レンズ8の光ディスク2との接触回数が100回以内では、光ディスク2に傷が生じないことがわかる。
【0016】
また、図5に示すように、動摩擦係数は、凸部10aの高さhが50Å以上である場合には、単調増加するのに対して、50Å未満である場合には、対物レンズ8と光ディスク2との接触回数が80回を境にV字状となっている。
この結果から、凸部10aの高さを50Å以上とすると、対物レンズ8と光ディスク2との接触回数が100回以内では、光ディスク2に傷が生じないことがわかる。
以上のように、光ディスク2が回転中に保護リング9が接触した場合、対物レンズ8と光ディスク2との接触回数が100回以内では、接触面積割合を5〜50%の範囲内、かつ凸部高さhを50Å以上にすることにより、光ディスク2に傷が生じないことがわかる。
【0017】
上記のことから、保護リング9に形成される凸部10aの接触面積割合を5〜50%の範囲内とし、凸部10aの高さを50Å〜100Åの範囲内とすれば、対物レンズ8が光ディスク2に接触して摺動した際に、光ディスク2に傷が発生することを防止できる。また、保護リング9の材料の種類が限定されず、加工や生産性の良好な材料を選択することができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、少なくとも、対物レンズが光ディスクに衝突した際に、前記光ディスクに生じる傷を防止する保護リングを前記対物レンズ上に備えた光ピックアップにおいて、前記保護リングの表面には、凸部が形成され、その全表面積に対する前記凸部の面積割合が5〜50%、かつ前記凸部の高さが50〜100Åであるので、対物レンズが光ディスクに接触して摺動した際に発生する光ディスクへの傷の発生を防止できる。
また、保護リングの材料の種類が限定されず、加工や生産性の良好な材料を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の光ピックアップを示し、(A)は概略断面図、(B)は、保護リングの平面図、(C)は(B)のMM断面図である。
【図2】保護リングの静摩擦係数と接触面積との関係を示す図である。
【図3】保護リングの静摩擦係数と溝深さの関係を示す図である。
【図4】保護リングが光ディスクを摺動する際の接触面積割合をパラメータとする動摩擦係数と接触回数との関係を示す図である。
【図5】保護リングが光ディスクを摺動する際の凸部高さをパラメータとする動摩擦係数と接触回数との関係を示す図である。
【符号の説明】
1…光ピックアップ、2…光ディスク、3…アクチュエータ、4…ベースホルダー、5…サスペンション、6…対物レンズ部、7…レンズホルダー、7a…開口部、8…対物レンズ、9…保護リング、10…凹凸部、10a…凸部
Claims (1)
- 少なくとも、対物レンズが光ディスクに衝突した際に、前記光ディスクに生じる傷を防止する保護リングを前記対物レンズ上に備えた光ピックアップにおいて、
前記保護リングの表面には、凸部が形成され、その全表面積に対する前記凸部の面積割合が5〜50%、かつ前記凸部の高さが50〜100Åであることを特徴とする光ピックアップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003021711A JP2004234751A (ja) | 2003-01-30 | 2003-01-30 | 光ピックアップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003021711A JP2004234751A (ja) | 2003-01-30 | 2003-01-30 | 光ピックアップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004234751A true JP2004234751A (ja) | 2004-08-19 |
Family
ID=32950973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003021711A Pending JP2004234751A (ja) | 2003-01-30 | 2003-01-30 | 光ピックアップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004234751A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100766204B1 (ko) | 2005-08-31 | 2007-10-10 | 캐논 가부시끼가이샤 | 대물렌즈의 보호부재를 구비한 광디스크 장치 |
JPWO2007043578A1 (ja) * | 2005-10-14 | 2009-04-16 | パイオニア株式会社 | 衝突防止機構及びその製造方法 |
US7710846B2 (en) | 2006-03-29 | 2010-05-04 | Nitto Denko Corporation | Protection member and optical pickup device using the same |
-
2003
- 2003-01-30 JP JP2003021711A patent/JP2004234751A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100766204B1 (ko) | 2005-08-31 | 2007-10-10 | 캐논 가부시끼가이샤 | 대물렌즈의 보호부재를 구비한 광디스크 장치 |
US7515356B2 (en) | 2005-08-31 | 2009-04-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Optical disk apparatus with protection member for objective lens |
JPWO2007043578A1 (ja) * | 2005-10-14 | 2009-04-16 | パイオニア株式会社 | 衝突防止機構及びその製造方法 |
JP4717074B2 (ja) * | 2005-10-14 | 2011-07-06 | パイオニア株式会社 | 衝突防止機構及びその製造方法 |
US7710846B2 (en) | 2006-03-29 | 2010-05-04 | Nitto Denko Corporation | Protection member and optical pickup device using the same |
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