JP2004234599A - コンテンツ流通情報記録方法、コンテンツ流通情報記録装置、この方法のプログラム、このプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
コンテンツ流通情報記録方法、コンテンツ流通情報記録装置、この方法のプログラム、このプログラムを記録した記録媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】デジタルコンテンツに関する流通行為全般を一元的に記録管理でき、流通に関する情報の管理および利用を容易にする。
【解決手段】コンテンツ流通情報を入力する流通情報入力手段101と、入力手段から入力された形式の異なるコンテンツ流通情報を統一した形式のコンテンツ流通情報に変換する流通情報変換手段102と、変換手段で変換されたコンテンツ流通情報を流通情報DB110に保存する流通情報保存手段103と、流通情報DBに格納されたコンテンツ流通情報に対する検索条作を受け付ける検索要求受付手段104と、検索条件に合致するコンテンツ流通情報を流通情報DBから検索する流通情報検索手段105と、流通情報DBに格納されたコンテンツ流通情報を出力する流通情報出力手段106とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】コンテンツ流通情報を入力する流通情報入力手段101と、入力手段から入力された形式の異なるコンテンツ流通情報を統一した形式のコンテンツ流通情報に変換する流通情報変換手段102と、変換手段で変換されたコンテンツ流通情報を流通情報DB110に保存する流通情報保存手段103と、流通情報DBに格納されたコンテンツ流通情報に対する検索条作を受け付ける検索要求受付手段104と、検索条件に合致するコンテンツ流通情報を流通情報DBから検索する流通情報検索手段105と、流通情報DBに格納されたコンテンツ流通情報を出力する流通情報出力手段106とを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツの流通を管理するコンテンツ流通システムに係り、特にコンテンツの流通情報を記録するコンテンツ流通情報記録方法および記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタルコンテンツの流通において、デジタルコンテンツに一意な識別子(コンテンツID)を付与し、その流通を管理するコンテンツ流通システムが利用されている。このようなコンテンツ流通システムにおいては、システムが規定した一意な識別子を電子透かし技術や埋め込み技術を使ってコンテンツの一部として付与し、コンテンツの流通の過程においてこの識別子を読み出す事により、どのコンテンツがどのように流通したかという情報を記録管理できるようになっている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)
これらのコンテンツをネットワークを介して流通販売を行うにあたっては、流通させるコンテンツについての詳細な情報として、コンテンツの名称や制作者名、視聴時間といったコンテンツの内容に関わる情報や、コンテンツの視聴に対する料金やコンテンツの取得場所といったコンテンツの取得購入に関わる情報を予め購入者に対して知らせる必要がある。このような情報はメタデータと呼ばれ、販売者によって、例えばコンテンツを販売するサイトに表示されたり、購入する可能性があるユーザに電子メールなどの手段によって周知されたりする。また、ユーザ間の情報交換として、このようなコンテンツに関するメタデータが流通する事もある。
【0003】
また、コンテンツ流通システムによって流通したコンテンツの視聴を管理する方法として、コンテンツに対して予め暗号化技術などを使用してそのままでは視聴できないようにカプセル化処理を行い、購入者がコンテンツの購入処理を行うと、販売者からライセンスキーと呼ばれる、コンテンツを視聴可能とするための情報を購入者側の端末に送信し、コンテンツの再生視聴を可能にするという形態が普及してきている。このようなコンテンツを視聴可能とするための情報はライセンスと呼ばれ、一般的には販売者から購入者に対して流通するが、ライセンスの発行を一手に引き受けるライセンス事業者や一般のユーザの手によって流通する事もある。
【0004】
このように、ネットワークを利用したデジタルコンテンツの流通は、一般的に、一意な識別子を付与した視聴対象となるコンテンツの流通と、視聴対象となるコンテンツの視聴権利を表すライセンスの流通、および視聴対象となるコンテンツの詳細情報であるメタデータの流通により、成り立っていると考える事ができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−117167
【0006】
【特許文献1】
特開2001−175567
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来のコンテンツ流通システムおよびコンテンツ流通情報記録システムでは、管理の対象とするものは視聴対象となるコンテンツであり、システムは流通させるコンテンツの情報を記録管理するのみで、コンテンツに関連するメタデータやライセンスといった付加情報の流通は全く記録されないか、あるいは性質の異なる情報として別に記録されている。
【0008】
このようなシステムでは、記録された流通情報を参照しても、視聴対象となるコンテンツ自体の流通に関する記録が残るのみで、流通後のコンテンツに関する状況を把握する事が困難である。特に、コンテンツの流通先のプレイヤにおいて該コンテンツが利用可能であるか、視聴可能であるかといった、個々のユーザの利用状態や、コンテンツに関するメタデータやライセンスが流通する事により変化する流通先のプレイヤの状態を把握する事ができない。
【0009】
本発明は、コンテンツの流通状況を把握し、細やかな管理を行うコンテンツ流通システムおよびコンテンツ流通情報記録システムを実現するために、コンテンツを利用する個々のユーザに対するメタデータやライセンスの流通とコンテンツの流通を適切に結びつけ、さらに各ユーザにおける流通の過程に伴うコンテンツについての認知状況やコンテンツおよびライセンスの取得状況、ならびにコンテンツの利用状況を一元的に事細かく記録管理する事を可能とし、かつコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤの属性情報や識別情報に関する検索条件に基づいてコンテンツの流通状況ならびに各プレイヤにおける認知状況、取得状況、利用状況に関する情報を出力する事のできるコンテンツ流通情報記録方法、記録装置、この方法のプログラム、およびこのプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明は、以下のコンテンツ流通情報記録方法、記録装置、プログラム、記録媒体を特徴とする。
【0011】
(1)デジタルコンテンツの流通情報を記録するコンテンツ流通情報記録方法であって、
任意の二者間でのコンテンツの流通に関する情報を、視聴対象となるコンテンツを一意に示す識別情報と、コンテンツを送出したプレイヤを示す流通元と、コンテンツを取得したプレイヤを示す流通先とを関連付けて記録する事で、コンテンツの流通の経路を記録する事を特徴とするコンテンツ流通情報記録方法。
【0012】
(2)デジタルコンテンツの流通情報を記録するコンテンツ流通情報記録方法であって、
任意の二者間でのコンテンツの流通に関する情報として、視聴対象となるコンテンツ自体の流通と同様に、視聴対象となるコンテンツの利用に関する情報を表すライセンスの流通と、流通するコンテンツに関する属性情報や著作権情報、所在情報などのメタデータの流通を、コンテンツを一意に示す識別情報とコンテンツを送出したプレイヤを示す流通元と、コンテンツを取得したプレイヤを示す流通先、およびコンテンツ、メタデータ、ライセンスなど実際に流通行為の対象となった実体を示す流通実体とを関連付けて記録する事で、コンテンツ並びにコンテンツに関する情報の流通の経路を記録する事を特徴とするコンテンツ流通情報記録方法。
【0013】
(3)記録するコンテンツの流通情報と関連付けて、視聴対象となるコンテンツについてのメタデータ、コンテンツ自体、ライセンスといった流通実体を取得する事により変化する流通先のプレイヤの状態を合わせて記録する事を特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ流通情報記録方法。
【0014】
(4)記録するコンテンツの流通情報と関連付けて、視聴対象となるコンテンツに対する流通先のプレイヤからの要求行為を合わせて記録する事を特徴とする上記の(1)〜(3)のいずれか1項に記載のコンテンツ流通情報記録方法。
【0015】
(5)記録するコンテンツの流通情報と関連付けて、視聴対象となるコンテンツに対する流通先のプレイヤの利用情報を合わせて記録する事を特徴とする上記の(1)〜(4)のいずれか1項に記載のコンテンツ流通情報記録方法。
【0016】
(6)記録するコンテンツの流通情報と関連付けて、コンテンツの流通が発生した場や状況ないし手段、コンテンツの流通を観測した機器やプレイヤ、コンテンツの流通を仲介したシステムやプレイヤなどの付加情報を合わせて記録する事を特徴とする上記の(1)〜(5)のいずれか1項に記載のコンテンツ流通情報記録方法。
【0017】
(7)デジタルコンテンツの流通情報を記録するコンテンツ流通情報記録装置であって、
コンテンツ流通情報を入力する流通情報入力手段と、前記入力手段から入力されたコンテンツ流通情報を流通情報DBに保存する流通情報保存手段と、前記流通情報DBに格納されたコンテンツ流通情報を出力する流通情報出力手段とを有する事を特徴とするコンテンツ流通情報記録装置。
【0018】
(8)デジタルコンテンツの流通情報を記録するコンテンツ流通情報記録装置であって、
コンテンツ流通情報を入力する流通情報入力手段と、前記入力手段から入力された形式の異なるコンテンツ流通情報を統一した形式のコンテンツ流通情報に変換する流通情報変換手段と、前記変換手段で変換されたコンテンツ流通情報を流通情報DBに保存する流通情報保存手段と、前記流通情報DBに格納されたコンテンツ流通情報を出力する流通情報出力手段とを有する事を特徴とするコンテンツ流通情報記録装置。
【0019】
(9)デジタルコンテンツの流通情報を記録するコンテンツ流通情報記録装置であって、
コンテンツ流通情報を入力する流通情報入力手段と、前記入力手段から入力された形式の異なるコンテンツ流通情報を統一した形式のコンテンツ流通情報に変換する流通情報変換手段と、前記変換手段で変換されたコンテンツ流通情報を流通情報DBに保存する流通情報保存手段と、前記流通情報DBに格納されたコンテンツ流通情報に対する検索条作を受け付ける検索要求受付手段と、前記検索条件に合致するコンテンツ流通情報を前記流通情報DBから検索する流通情報検索手段と、前記流通情報DBに格納されたコンテンツ流通情報を出力する流通情報出力手段とを有する事を特徴とするコンテンツ流通情報記録装置。
【0020】
(10)実際に流通したコンテンツ、ライセンス、メタデータおよび流通に関与したプレイヤについての属性情報を入力する属性情報入力手段と、
入力されたコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤについての属性情報を保存する属性情報保存手段と、
視聴対象となるコンテンツを一意に示す識別情報に対応するコンテンツについて、コンテンツの名称や作成者、出演者、記録時間、価格、販売元といったコンテンツ属性情報を、流通したコンテンツ自体を一意に示す識別情報と関連付けて格納するコンテンツ属性情報DBと、
視聴対象となるコンテンツを一意に示す識別情報に対応するコンテンツのライセンスについて、コンテンツの再生回数や再生期限などのライセンスの利用条件、ライセンスの価格、権利者、取得元といったライセンス属性情報を、流通したライセンス自体を一意に示す識別情報と関連付けて格納するライセンス属性情報DBと、
視聴対象となるコンテンツを一意に示す識別情報に対応するコンテンツのメタデータについて、メタデータの作成者や配布元、メタデータの記録内容やメタデータの添付物といったメタデータ属性情報を、流通したメタデータ自体を一意に示す識別情報と関連付けて格納するメタデータ属性情報DBと、
流通元あるいは流通先のプレイヤを一意に示す識別情報に対するプレイヤについて、プレイヤの名称や所属、年齢、性別、居住地、連絡先その他個人情報、あるいはプレイヤが個人でない場合にはプレイヤの団体名や会社名といった名称、所在地、責任者、連絡先といったプレイヤ属性情報を、プレイヤ自体を一意に示す識別情報と関連付けて格納するプレイヤ属性情報DBと、
前記コンテンツ属性情報DB、ライセンス属性情報DB、メタデータ属性情報DBおよびプレイヤ属性情報DBを検索して、コンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤに関する単独あるいは複数の属性情報を基に該当あるいは合致するコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤを一意に示す識別情報に取得し、また逆に、コンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤを一意に示す識別情報からコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤの属性情報を取得する識別情報変換手段と、
前記コンテンツ属性情報DB、ライセンス属性情報DB、メタデータ属性情報DBおよびプレイヤ属性情報DBを検索して、視聴対象となるコンテンツの識別情報ないしは実際に流通したコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤを一意に示す識別情報に該当するコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤについての属性情報を出力する属性情報出力手段と、
を有する事を特徴とする上記の(7)〜(9)のいずれか1項に記載のコンテンツ流通情報記録装置。
【0021】
(11)実際に流通したコンテンツ、ライセンス、メタデータを入力する流通実体入力手段と、
入力されたコンテンツ、ライセンス、メタデータを保存する流通実体保存手段と、
視聴対象となるコンテンツを一意に示す識別情報に対応するコンテンツについて、視聴対象となるコンテンツの識別情報ないしはコンテンツ自体の識別情報と関連付けて、実際に流通したコンテンツ自体を格納するコンテンツ流通実体DBと、
視聴対象となるコンテンツを一意に示す識別情報に対応するコンテンツのライセンスについて、視聴対象となるコンテンツの識別情報ないしはライセンス自体の識別情報と関連付けて、実際に流通したライセンス自体を格納するライセンス流通実体DBと、
視聴対象となるコンテンツを一意に示す識別情報に対応するコンテンツのメタデータについて、視聴対象となるコンテンツの識別情報ないしはメタデータ自体の識別情報と関連付けて、実際に流通したメタデータ自体を格納するメタデータ流通実体DBと、
コンテンツ流通実体DB、ライセンス流通実体DB、メタデータ流通実体DBを検索して、視聴対象となるコンテンツの識別情報ないしは実際に流通したコンテンツ、ライセンス、メタデータを一意に示す識別情報に該当するコンテンツ、ライセンス、メタデータを出力する流通実体出力手段と、
を有する事を特徴とする上記の(7)〜(9)のいずれか1項に記載のコンテンツ流通情報記録装置。
【0022】
(12)上記の(1)〜(6)のいずれか1項に記載のコンテンツ流通情報記録方法を、コンピュータプログラムで記載してそれを実行可能にしたことを特徴とするプログラム。
【0023】
(13)上記の(1)〜(6)のいずれか1項に記載のコンテンツ流通情報記録方法を、コンピュータで実行可能に記載したプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
【0024】
以上の(1)〜(3)に記載の本発明により、コンテンツを利用する個々のユーザに対するメタデータやライセンスの流通とコンテンツの流通を適切に結びつけ、さらに各ユーザにおける流通の過程に伴うコンテンツについての認知状況やコンテンツおよびライヤンスの取得状況、ならびにコンテンツの利用状況を一元的に記録管理する事が可能となる。
【0025】
また、(4)〜(6)に記載の本発明により、コンテンツを利用する個々のユーザに対するコンテンツ、ライセンスおよびメタデータの流通と、これらの流通に対するユーザの要求状況、取得状況および利用状況などの状況情報とを適切に結びつけ、各ユーザにおけるコンテンツの流通および利用に関する情報および状況情報を一元的に記録管理する事が可能となる。
【0026】
また、(7)〜(9)に記載の本発明は、任意の二者間でのコンテンツの流通に関する情報として、視聴対象となるコンテンツ自体の流通と同様に、視聴対象となるコンテンツの利用に関する情報を表すライセンスの流通と、流通するコンテンツに関する属性情報や著作権情報、所在情報などのメタデータの流通の情報、ならびにコンテンツ、ライセンス、メタデータに対するプレイヤの要求行為、利用情報、ならびに流通状況の情報を入力として受け付け、これをコンテンツを一意に示す識別情報とコンテンツを送出したプレイヤを示す流通元とコンテンツを取得したプレイヤを示す流通先、およびコンテンツ、メタデータ、ライセンスなど実際に流通行為の対象となった実体を示す流通実体とを関連付けてコンテンツ並びにコンテンツに関する情報の流通の経路を記録し、さらに各ユーザにおける流通の過程に伴うコンテンツについての認知状況やコンテンツおよびライセンスの取得状況、ならびにコンテンツの利用状況、これらの流通に対するユーザの要求状況、取得状況および利用状況などの状況情報とを適切に結びつけ、各ユーザにおけるコンテンツの流通および利用に関する情報および状況情報を一元的に記録管理し、これを出力あるいは利用者の求める情報を検索して出力する事を可能とする。
【0027】
また、(10)に記載の本発明により、入力されたコンテンツ、ライセンス、メタデータの流通に関する情報に含まれるコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤを一意に表す識別情報に対して、実際に流通したコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤの属性情報を保存管理し、これを出力あるいは利用者の求める流通情報と合わせて該当するコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤの属性情報を出力する事が可能となる。
【0028】
また、入力されたコンテンツ、ライセンス、メタデータの流通に関する情報に含まれるコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤに関する属性情報を記録管理し、該当する属性情報を付加して出力する事が可能となる。
【0029】
また、入力されたコンテンツ、ライセンス、メタデータの流通に関する情報に含まれるコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤに関する単独あるいは複数の属性情報から該当あるいは合致するコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤを一意に示す識別情報に変換し、統一した形式で一元的に記録管理する事が可能となる。
【0030】
また、記録管理する流通情報の出力に際して、利用者の要求する検索条件としてコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤに関する単独あるいは複数の属性情報を受け付け、該当あるいは合致するコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤを一意に示す識別情報に変換して、該当する流通情報を出力する事が可能となる。
【0031】
さらに、(11)に記載の本発明により、入力されたコンテンツ、ライセンス、メタデータの流通に関する情報に含まれるコンテンツ、ライセンス、メタデータを一意に示す識別情報に対して、実際に流通したコンテンツ、ライセンス、メタデータ自体を保存管理し、これを出力あるいは利用者の求める流通情報と合わせて該当するコンテンツ、ライセンス、メタデータ自体を出力する事が可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】
図1は、請求項7等に記載の本発明におけるコンテンツ流通情報記録装置の装置構成を示す。
【0033】
流通情報入力手段101は、記録の対象となるコンテンツおよびコンテンツに関するメタデータおよびライセンスについての流通情報の入力を受け付ける。
【0034】
なお、本発明では流通情報入力手段の実現方法を特に規定するものではない。流通情報の入力はコンテンツ流通情報記録装置に対して直接行っても良いし、ネットワークを介した別端末上から入力されても良い。また、ネットワークを介して接続された別装置から電子的に入力されても良いし、フレキシブルディスクやCD−ROMといった記録媒体に記録された流通情報を大量に読み込んでも構わない。
【0035】
流通情報変換手段102は、入力された流通情報の形式が異なる場合に統一した形式のコンテンツ流通情報に変換する。流通情報として記録される項目の順序が異なる場合に統一した順序に並ひ替えたり、流通元や流通先の入力情報がプレイヤを表す名称であった場合にこれをプレイヤを表す識別情報に変換したり、不足した項目があった場合にこれを保管したりするなどの処理を行う。
【0036】
なお、本発明では流通情報変換手段の実現方法を特に規定するものではない。統一した流通情報の形式が異なる場合に適切な変換を行う方法をプログラムとして実装して呼び出すようにしても良いし、不適切な形式を示す条件文と形式を統一するための処理文の組をルールとして記述し、条件に適合する入力情報に対して記述された処理を実行するようにしても良い。
【0037】
流通情報保存手段103は、コンテンツ流通情報を流通情報DB(データベース)110に蓄積保存する。流通情報DB110はコンテンツ流通情報を蓄積保存するDBである。
【0038】
なお、本発明では流通情報DB110をDBとして記述しているが、DBとしての実装を規定するものではなく、請求項1〜6等に記載の本発明の流通情報記録方法及び請求項7〜11等に記載の記録装置に従ってコンテンツ流通情報を蓄積保存できればよく、テキストファイルやCSV形式のファイルであっても構わない。また、流通情報を構成する項目によるインデックスを別途作成しても良い。
【0039】
検索要求受付手段104は、流通情報DB110に蓄積保存されたコンテンツ流通情報に対する検索要求を受け付ける。
【0040】
なお、本発明では検索要求受付手段の実現方法を特に規定するものではない。検索要求の入力はコンテンツ流通情報記録装置に対して直接行っても良いし、ネットワークを介した別端末上から入力しても良い。また、ネットワークを介して接続された別装置から電子的に入力しても良い。
【0041】
流通情報検索手段105は、流通情報DB110を検索し、検索要求に合致するコンテンツ流通情報を検索する。
【0042】
なお、本発明では流通情報検索手段の実現方法を特に規定するものではない。検索要求をDBに対する検索質問命令の形式に変換してDB検索を行っても良いし、DBに対して直接値を参照する形で検索を行っても良いし、また、インデックスファイルを参照して該当する流通情報を検索しても良い。
【0043】
流通情報出力手段106は検索されたコンテンツ流通情報を出力する。
【0044】
なお、本発明では流通情報出力手段の実現方法を特に規定するものではない。検索結果の出力はコンテンツ流通情報記録装置における表示として直接出力しても良いし、ネットワークを介した別端末に出力しても良い。また、フレキシブルディスクやCD−ROMといった記憶媒体やネットワークを介して接続された別装置にファイルとして出力しても良い。
【0045】
また、本発明では流通情報出力手段における検索結果の出力方式を特に規定するものではない。検索結果の出力としては流通情報DBに蓄積保存されたコンテンツ流通情報の形式そのままに出力しても良いし、整形したXML形式や表示可能なHTML形式として出力しても良い。また、流通元や流通先のプレイヤをノードとし、プレイヤ間での流通情報をリンクとして表現したグラフ形式で出力する事も可能である。
【0046】
なお、本発明においては全ての手段を一つの装置として実現したが、必ずしも一つの装置として実装する必要はない。例えば、流通情報入力手段101と流通情報変換手段102、流通情報保存手段103を一つの装置として実装し、さらに検索要求受付手段104と流通情報検索手段105、流通情報出力手段106を一つの装置として実装して、流通情報DB110に対してネットワークを介して接続するようにしても良い。
【0047】
以下、コンテンツ流通システム間の流通形態別にした説明、および各形態における流通情報の検索について説明する。
【0048】
(第1の流通形態)
図2は、クリエータとコンテンツ流通システム間のコンテンツおよびメタデータの流通形態を示し、以下詳細に説明する。
【0049】
ここでは、コンテンツの流通において、クリエータ401が制作レたコンテンツ1001とコンテンツ1002、およびコンテンツ1001に関するメタデータ1201とコンテンツ1002に関するメタデータ1202をコンテンツ流通システム601に登録する場合、およびクリェータ402が制作したコンテンツ1003およびクリエータ403が制作したコンテンツ1004を、コンテンツホルダ501がコンテンツ1003に関するメタデータ1203とコンテンツ1004に関するメタデータ1204と一緒にコンテンツ流通システム601に登録する場合における流通情報の記録の例を説明する。
【0050】
図2において、実線矢印は流通元から流通先へのコンテンツの流通を表し、二重線矢印は流通元から流通先へのメタデータの流通を表す。
【0051】
まず、クリエータ401が制作したコンテンツ1001をコンテンツ流通システム601に登録すると、コンテンツ流通システム601はコンテンツ1001に対して、一意な識別情報としてID10010000を付与する。コンテンツに付与する識別情報の例としては、cIDfによるもの(cIDf仕様書第1.1版rev1.0、コンテンツIDフォーラム、http://www.cidf.org)などが挙げられるが、本例では前記のような8桁の数字からなる識別情報とする。
【0052】
このコンテンツ流通の流通情報は、識別情報ID10010000について、流通実体としてコンテンツ1001を表すC1001、流通元としてクリエータ401を表すC401、流通先としてコンテンツ流通システム601を表すS601とが関連付けられて記録される。この流通情報はコンテンツ流通システム601において入力されるが、クリエータ401が入力しても構わない。また、全くの第三者ないしはコンテンツの流通を監視する別のシステムによって入力されても良い。本例では、付加情報としてコンテンツ流通システム601が流通情報を記録した事を記録する。
【0053】
次に、クリエータ401は、制作したコンテンツ1001に関するメタデータ1201をコンテンツ1001の識別情報ID10010000と関連付けてコンテンツ流通システム601に登録する。ここでいうメタデータ1201とは、コンテンツ1001のタイトルや制作日、およびクリエータ401自身の名前や連絡先などである。コンテンツに関するメタデータの例としては、cIDfによるもの(cIDf仕様書第1.1版rev1.0、コンテンツIDフォーラム、http://www.cidf.org)などが挙げられるが、本例では特に規定するものではない。
【0054】
このメタデータ流通の流通情報は、識別情報ID10010000について、流通実体としてメタデータ1201を表すM1201、流通元としてクリエータ401を表すC401、流通先としてコンテンツ流通システム601を表すS601とが関連付けられて記録される。
【0055】
同様にして、クリエータ401が制作したコンテンツ1002およびコンテンツ1002に関するメタデータ1202のコンテンツ流通システム601への登録が、識別情報ID10020000についてのコンテンツ1002およびメタデータ1202のクリエータ401からコンテンツ流通システム601への流通情報として記録される。
【0056】
また、クリエータ402が制作したコンテンツ1003をコンテンツホルダ501がコンテンツ流通システム601に登録すると、コンテンツ流通システム601はコンテンツ1003に対して一意な識別情報として10030000を付与する。このコンテンツ流通の流通情報は、識別情報ID10030000について、流通実体としてコンテンツ1003を表すC1003、流通元としてコンテンツホルダ501を表すCH501、流通先としてコンテンツ流通システム601を表すS601とが関連付けられて記録される。
【0057】
ここで、クリェータ402からコンテンツホルダ501へのコンテンツ1003の流通については、コンテンツ流通システム601において流通情報として入力されるとは限らず、コンテンツホルダ501あるいはクリエータ402が入力しても構わない。また、流通情報として入力されない場合もあり得る。本例では、コンテンツホルダ501が流通情報として入力したものとし、コンテンツホルダ501が流通情報を入力した事を付加情報として記録する。
【0058】
以下、同様にしてコンテンツ1003に関するメタデータ1203のコンテンツホルダ501によるコンテンツ流通システム601への登録、クリェータ403が制作したコンテンツ1004およびコンテンツ1004に関するメタデータ1204のコンテンツホルダ501によるコンテンツ流通システム601への登録およびクリエータ403からコンテンツホルダ501へのコンテンツ1004の流通について、流通情報として記録される。
【0059】
図3は図2の流通形態で蓄積保存された流通情報の例を示し、少なくとも、コンテンツの流通日時と識別情報と流通実体と流通元と流通先と流通先状態および付加情報を保存する。
【0060】
(第2の流通形態)
図4は、コンテンツ流通システムからディストリビュータやリテーラー間のコンテンツおよびメタデータの流通形態を示し、以下詳細に説明する。
【0061】
ここでは、コンテンツ流通システム601に登録されたコンテンツ1001〜1004の流通において、ディストリビュータ701がコンテンツ1001に関するメタデータ1201とコンテンツ1002に関するメタデータ1202を参照した上でコンテンツ1001を取得した場合、およびディストリビュータ702がコンテンツ1001とコンテンツ1001に関するメタデータ1201およびコンテンツ1003とコンテンツ1003に関するメタデータ1203を取得した場合、さらにディストリビュータ702からリテーラー801に対してコンテンツ1001とコンテンツ1001に関するメタデータ1201が提供された場合、ディストリビュータ702からリテーラー802に対してコンテンツ1001とコンテンツ1003が提供された場合における流通情報の記録の例を説明する。
【0062】
図4において、実線矢印は流通元から流通先へのコンテンツの流通を表し、二重線矢印は流通元から流通先へのメタデータの流通を表す。
【0063】
まず、ディストリビュータ701がコンテンツ流通システム601に登録されたコンテンツを参照し、コンテンツ1001に関するメタデータ1201およびコンテンツ1002に関するメタデータ1202を取得した場合の流通情報の例を説明する。
【0064】
コンテンツ1001に対してコンテンツ流通システム601が付与した識別情報はID10010000、コンテンツ1002に対する識別情報はID10020000である事から、前者の流通情報は識別情報ID10010000について流通実体としてメタデータ1201を表すM1201、後者の流通情報は識別情報ID10020000について流通実体としてメタデータ1202を表すM1202を、それぞれ流通元としてコンテンツ流通システム601を表すS601、流通先としてディストリビュータ701を表すD701と関連付けて記録する。
【0065】
ここで、ディストリビュータ701はメタデータ1201およびメタデータ1202を取得した事により、コンテンツ1001およびコンテンツ1002について認知している状態にあると言えるため、本発明によりさらに流通先のプレイヤの状態として認知した事を示すACKを流通情報の一部として記録する。このような流通先のプレイヤの状態の記録により、単に流通の事実だけを記録するのではなく、流通の状況を記録管理する事ができる。
【0066】
なお、本例では流通先のプレイヤの状態として認知した事を示すACKを記録したが、記録する情報を規定するものではなく、また、記録する情報の種類を特定するものでもない。プレイヤの状態として認知の他にコンテンツを取得した状態やコンテンツを利用した状態、コンテンツを放棄した状態などを記録する事が考えられるし、また、認知した事を示す記録情報としてACKのような特定の単語ではなく、1,2のような数字によるレベル分けや記号による記録を行っても良い。
【0067】
次に、ディストリビュータ701がコンテンツ流通システム601からコンテンツ1001を取得した場合の流通情報の例を説明する。通常、コンテンツ流通システムにおいては登録されたコンテンツの著作権を保護するため、登録された原コンテンツに対して電子透かしなどの方法によって識別情報を埋め込んだり、利用権利を示すライセンスを取得しないと視聴再生ができないようにカプセル化するなどの処理が行われる。したがって、ディストリビュータ701が実際に取得するコンテンツ1001は登録された元々のコンテンツ自体とは異なる物になるため、コンテンツ流通システム601によって識別情報が新たに付与される事になる。本例では、コンテンツ流通システム601がコンテンツ1001に対して視聴再生の際にライセンスを取得するようにカプセル化してC10010001として発行し、新たな識別情報として10010001を付与したものとする。
【0068】
流通情報としては、識別情報ID10010001について流通実体としてコンテンツ1001のカプセル化した形態であるC10010001を、流通元としてコンテンツ流通システム601を表すS601、流通先としてディストリビュータ701を表すD701と関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態として取得した事を示すGETを記録する。ここで、流通情報として記録する流通実体について、本例では厳密に区分するためにC10010001を記録したが、厳密な区分を行わずにカプセル化前の元々のコンテンツを示すC1001を記録しても良い。
【0069】
同様にして、ディストリビュータ702がコンテンツ流通システム601からコンテンツ1001およびコンテンツ1001に関するメタデータ1201、コンテンツ1003およびコンテンツ1003に関するメタデータ1203を取得した場合についても、流通情報が記録される。ただし、ディストリビュータ702が実際に取得するコンテンツ1001は登録された元々のコンテンツ自体とは異なり、かつディストリビュータ701が取得したコンテンツ1001とも異なる。本例では、コンテンツ流通システム601がコンテンツ1001をカプセル化してC10010002として発行し、新たな識別情報としてID10010002を付与したものとする。また、コンテンツ1003についてはカプセル化してC10030001として発行し、新たな識別情報としてID10030001を付与したものとする。
【0070】
なお、本例では、前記コンテンツ流通システム601からディストリビュータ701およびディストリビュータ702へのコンテンツおよびメタデータの流通についての情報はコンテンツ流通システム601により入力されるが、ディストリビュータ701およびディストリビュータ702が入力しても構わない。
【0071】
次に、ディストリビュータ702からコンテンツ1001およびコンテンツ1001に関するメタデータ1201がリテーラー801に対して提供された場合の流通情報の記録の例を説明する。
【0072】
ここで、コンテンツ1001は、ディストリビュータ702がコンテンツ流通システム601から取得した、既に著作権保護処理が行われたものであり、その識別情報は10010002である。したがってコンテンツ1001の流通情報は、識別情報ID10010002について、流通実体としてコンテンツ1001の派生コンテンツであるC10010002を、流通元としてディストリビュータ702を表すD702、流通先としてリテーラー801を表すR801とを関連付けて記録する。また、メタデータ1201の流通情報は、識別情報ID10010002について、流通実体としてコンテンツ1001に関するメタデータであるM1201を、流通元としてディストリビュータ702を表すD702、流通先としてリテーラー801を表すR801とを関連付けて記録する。ここで、メタデータ1201の流通情報については、識別情報は元々のコンテンツの識別情報ID10010000であっても良いし、流通実体は識別情報に対応付けてM10010002として記録しても良い。
【0073】
ディストリビュータ702からリテーラー802へのコンテンツ1001およびコンテンツ1003の提供についても同様にして記録される。ここで、ディストリビュータ702からリテーラー801およびリテーラー802への流通については、流通情報をディストリビュータ702あるいはリテーラー801およびリテーラー802が入力しても構わない。本例では、コンテンツ流通システム601においてディストリビュータ702に報告を義務付け、流通の報告を受けて入力したものとして、コンテンツ流通システム601が流通情報を入力した事を付加情報として記録する。
【0074】
図5は図4の流通形態で蓄積保存された流通情報の例を示し、少なくとも、コンテンツの流通日時と識別情報と流通実体と流通元と流通先と流通先状態および付加情報を保存する。
【0075】
(第3の流通形態)
図6は、プレイヤ間におけるコンテンツおよびライセンスの流通形態を示し、以下詳細に説明する。
【0076】
ここでは、第2の流通形態において、ディストリビュータ701が取得したコンテンツ1001の流通において、ユーザ901がコンテンツ1001とコンテンツ1001に関するライセンス1101を取得した場合、およびユーザ902がコンテンツ1001とコンテンツ1001に関するライセンス1102を取得した場合の流通情報の記録の例を説明する。
【0077】
なお、ディストリビュータ701からのコンテンツ1001の流通においては、第2の流通形態において前述したように視聴再生時にコンテンツに対する視聴権利を表すライセンスが必要なようにカプセル化されているものとし、コンテンツを購入する際に同時にライセンスの取得が発生するようなコンテンツの販売方法をとっているものとする。
【0078】
図6において、実線矢印は流通元から流通先へのコンテンツの流通を表し、点線矢印は流通元から流通先へのライセンスの流通を表す。
【0079】
まず、ディストリビュータ701からユーザ901がコンテンツ1001を購入した場合の流通情報として、識別情報ID10010001について、流通実体としてコンテンツ1001を表すC10010001、流通元としてディストリビュータ701を表すD701、流通先としてユーザ901を表すU901、流通先の状態としてコンテンツを取得した状態を示すGETを関連付けて記録する。
【0080】
ここで、識別情報ID10010001はディストリビュータ701が保持するコンテンツ1001に対するものであるが、ID10010001U901のように購入したユーザ901を表すようにディストリビュータ701において識別情報を追記しても構わない。また、流通実体についても同様にC10010001U901のように新たに識別情報を付与しても構わない。また、本例では流通情報の記録者としてディストリビュータ701を表すD701を付加情報として記録する。
【0081】
コンテンツ1001の購入時には、同時にディストリビュータ701からユーザ901へのライセンス1101の流通が発生する事から、同様に識別情報ID10010001について、流通実体としてライセンス1101を表すL1101、流通元としてディストリビュータ701を表すD701、流通先としてユーザ901を表すU901、流通先の状態としてライセンスを取得した状態を示すGETLを関連付けて記録する。
【0082】
ディストリビュータ701からユーザ902がコンテンツ1001を購入した場合についても、同様に流通情報として識別情報ID10010001について、流通実体としてコンテンツ1001を表すC10010001、流通元としてディストリビュータ701を表すD701、流通先としてユーザ902を表すU902が関連付けて記録される。同時に、ライセンス1102の流通情報として識別情報ID10010001について、流通実体としてライセンス1102を表すL1102、流通元としてディストリビュータ701を表すD701、流通先としてユーザ902を表すU902が関連付けて記録される。
【0083】
図7は図6の流通形態で蓄積保存された流通情報の例を示し、少なくとも、コンテンツの流通日時と識別情報と流通実体と流通元と流通先と流通先状態および付加情報を保存する。
【0084】
(第4の流通形態)
図8は、プレイヤ間におけるコンテンツおよびライセンスおよびメタデータの流通を示し、以下詳細に説明する。
【0085】
ここでは、第2の流通形態においてリテーラー801が提供を受けたコンテンツ1001とコンテンツ1001に関するメタデータ1201の流通において、リテーラー801がコンテンツ1001に関するメタデータ1201を基にコンテンツ1001に関する新たなメタデータ1205を生成してユーザ903およびユーザ904およびユーザ905に提供した場合、およびユーザ904がメタデータ1205を元にコンテンツ1001を取得した場合、およびユーザ905がメタデータ1205を元にコンテンツ1001を取得し、コンテンツ1001に関するライセンス1103を取得した場合の流通情報の記録の例を説明する。
【0086】
図8において、実線矢印は流通元から流通先へのコンテンツの流通を表し、点線矢印は流通元から流通先へのライセンスの流通を表し、二重線矢印は流通元から流通先へのメタデータの流通を表す。
【0087】
なお、リテーラー801からのコンテンツ1601の流通においては、第2の流通形態において前述したように視聴再生時にコンテンツに対する視聴権利を表すライセンスが必要なようにカプセル化されているものとし、取得したコンテンツを視聴再生する際にライセンスの購入が発生するようなコンテンツの販売方法をとっているものとする。また、リテーラー801においてはライセンスの販売を行わず、ディストリビュータ702から提供されたコンテンツ1001のライセンスの販売はライセンス流通システム602によって行われるものとする。
【0088】
ここで、ライセンス流通システム602は、ユーザが視聴再生するコンテンツについてのライセンスの取得要求をユーザの有するPC上のコンテンツ再生システムから受け付け、ユーザの認証・課金といったコンテンツに対する対価の支払い処理を行った後に、特定の条件付きでコンテンツの視聴再生を可能とするライセンスをユーザの有するPCに払い出すようなシステムである。
【0089】
まず、リテーラー801がコンテンツ1001に関するメタデータ1201を基にコンテンツ1001に関する新たなメタデータ1205を生成したとする。ここでいうメタデータ1205とは、コンテンツ1001のタイトルや制作者、発売日や価格およびコンテンツ1001を取得できるURLへのリンクといったようなコンテンツの購入に関する情報および本メタデータを見たユーザがコンテンツを購入したくなるようなコンテンツの推奨文を含む情報であるが、本発明においてはメタデータの内容について規定するものではない。
【0090】
リテーラー801は、リテーラー801の販売システムにおける会員ユーザないしはリテーラー801からコンテンツを購入した事のあるユーザとして、ユーザ903、ユーザ904、ユーザ905にメタデータ1205をメールなどの手段によって配送する。このようなメタデータ1205の流通情報としては、リテーラー801が有するコンテンツ1001を示す識別情報ID10010002について、流通実体としてメタデータ1205を表すM1205、流通元としてリテーラー801を表すR801、流通先としてユーザ903を表すU903を関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態としてコンテンツについて受動的に認知した事を示すPASACKおよび付加情報として流通の手段メールとを関連付けて記録する、ユーザ904、ユーザ905に対するメタデータ1205の流通についても同様に記録する。
【0091】
ここで、本例における流通先のプレイヤの状態を示す記録PASACKは、流通先のプレイヤの意志に関わらずコンテンツに関するメタデータが送付された事を示す記号とする。また、識別情報ID10010002はリテーラー801が保持するコンテンツ1001に対するものであるが、購入したユーザ903を表すようにID10010002U903などリテーラー801において識別情報を追記しても構わない。また、流通実体についても同様にM1205U903のように流通先のプレイヤを区別した新たな識別情報を付与しても構わない。
【0092】
次に、ユーザ904、ユーザ905がメタデータ1205に記述されたコンテンツを取得できるURLへのリンク情報を基にコンテンツ1001を取得しようとしたとする。コンテンツ1001の取得には、まずコンテンツの要求行為が必要であり、本発明によりコンテンツに対する要求行為を流通情報と合わせて記録する。このようなコンテンツ1001に対する要求行為の記録としては、識別情報ID10010002について、流通実体としてコンテンツ1001を表すC1001、流通元としてリテーラー801を表すR801、流通先としてユーザ904を表すU904を関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態としてコンテンツの取得を要求した事を示すREQおよび付加情報として要求行為の発端となったメタデータ1205とを関連付けて記録する。ユーザ905によるコンテンツ1001の取得要求についても同様に記録する。
【0093】
コンテンツ1001の取得についての流通情報としては、識別情報ID10010002について、流通実体としてコンテンツ1001を表すC1001、流通元としてリテーラー801を表すR801、流通先としてユーザ904を表すU904を関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態としてコンテンツを取得した状態を示すGETとを関連付けて記録する。ユーザ905によるコンテンツ1001の取得についても同様に記録する。
【0094】
コンテンツ1101を視聴再生しようとすると、まずライセンスの購入要求が発生し、ユーザの有するPC上のコンテンツ再生システムからライセンス流通システム602に送信される。ここで、本例では、ユーザ904がコンテンツ1101を視聴再生しようとして、ライセンスの購入画面が表示され、ユーザ904自身が購入手続きを途中でキャンセルしたものとする、。この場合ライセンス流通システム602からユーザ904へのライセンスの送信は行われない。
【0095】
このようなコンテンツ1001に関するライセンスに対する要求行為の記録としては、識別情報ID10010002について、流通実体としてライセンス1103を表すL1103、流通元としてライセンス流通システム602を表すS602、流通先としてユーザ904を表すU904を関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態としてライセンスの取得を要求した事を示すREQ、付加1情報としてユーザによる手続き中止を示すユーザ中止とを関連付けて記録する。
【0096】
このように、ライセンスの要求行為とその結果を合わせて記録する事により、ライセンスを取得しようとしたが取得できなかったユーザおよびその理由を記録管理する事ができる。
【0097】
一方、ユーザ905によるコンテンツ1001に関するライセンス1104の取得は成功したものとする。ライセンス1104に対する要求行為の記録としては、識別情報ID10010002について、流通実体としてライセンス1104を表すL1104、流通元としてライセンス流通システム602を表すS602、流通先としてユーザ905を表すU905を関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態としてライセンスの取得を要求した事を示すREQ、付加情報として成功した事を示す成功とを関連付けて記録する。また、ライセンス1104の流通情報の記録としては、識別情報ID10010002について、流通実体としてライセンス1104を表すL1104、流通元としてライセンス流通システム602を表すS602、流通先としてユーザ905を表すU905を関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態としてライセンスを取得した状態を示すGETLを記録する。
【0098】
ユーザ905はコンテンツ1001およびコンテンツ1001に関するライセンス1104を取得した事により、コンテンツ1001の再生が可能である。本例では、本発明によりコンテンツに対する利用情報を流通情報と合わせて記録するものとする。
【0099】
ここで、ユーザ905の有するPC上のコンテンツ再生システムUP905は、コンテンツ再生システム上でのコンテンツの再生・停止を随時利用情報として入力するようなシステムである、コンテンツ1001の利用情報としては、識別情報ID10010002について、流通実体としてコンテンツ1001を表すC10010002、流通行為は存在しないので流通元としては空を表すnull、流通先として再生中のユーザ905を表すU905を関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態としてコンテンツを再生した状態を示すPLAYを記録する。ユーザ905がコンテンツ1001の再生を停止した場合には、識別情報ID10010002について、流通実体としてコンテンツ1001を表すC10010002、流通元としては空を表すnull、流通先としてユーザ905を表すU905を関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態としてコンテンツの再生を停止した状態を示すSTOPを記録する。このようなユーザの利用情報を流通情報と合わせて記録する事で、コンテンツの流通から利用までを一元的に記録管理する事ができる。
【0100】
図9は図8の流通形態で蓄積保存された流通情報の例を示し、少なくとも、コンテンツの流通日時と識別情報と流通実体と流通元と流通先と流通先状態および付加情報を保存する。
【0101】
(第5の流通形態)
図10は、本流通形態におけるプレイヤ間におけるコンテンツおよびライセンスおよびメタデータの流通形態を示し、以下詳細に説明する。
【0102】
ここでは、第2の流通形態においてリテーラー802が提供を受けたコンテンツ1001とコンテンツ1003の流通において、ユーザ906がコンテンツ1001とコンテンツ1001に関するライセンス1105を取得した場合、およびユーザ907がコンテンツ1001に関するメタデータ1206とコンテンツ1001をユーザ906から提供され、コンテンツ1001に関するライセンス1106を取得した場合、さらにユーザ908がコンテンツ1001に関するメタデータ1206をユーザ906から提供され、コンテンツ1001を取得し、コンテンツ1001に関するライセンス1107を取得した場合の流通情報の記録の例を説明する。
【0103】
図10において、実線矢印は流通元から流通先へのコンテンツの流通を表し、点線矢印は流通元から流通先へのライセンスの流通を表し、二重線矢印は流通元から流通先へのメタデータの流通を表す。
【0104】
なお、リテーラー802からのコンテンツ1001の流通においては、第2の流通形態において前述したように視聴再生時にコンテンツに対する視聴権利を表すライセンスが必要なようにカプセル化されているものとし、取得したコンテンツを視聴再生する際にライセンスの購入が発生するようなコンテンツの販売方法をとっているものとする。また、リテーラー802においてはライセンスの販売を行わず、ディストリビュータ702から提供されたコンテンツ1001のライセンスの販売はライセンス流通システム602によって行われるものとする。
【0105】
まず、リテーラー802からユーザ906がコンテンツ1001を取得する。流通情報の記録は、リテーラー802が有するコンテンツ1001を示す識別情報ID10010002について、流通実体としてコンテンツ1001を表すC10010002、流通元としてリテーラー802を表すR802、流通先としてユーザ906を表すU906を関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態としてコンテンツを取得した状態を示すGETを記録する。
【0106】
ユーザ906が取得したコンテンツ1001を視聴するにはライセンスの取得が必要であり、第5の流通形態と同様にしてライセンス流通システム602へのライセンス1105の要求行為と取得が流通情報として記録され、ユーザ906の有するコンテンツ再生システムUP906によるコンテンツ1001の利用情報が記録される。
【0107】
次に、ユーザ906が自分の視聴経験を基にコンテンツ1001を紹介するメタデータ1206を作成したものとする。ここでいうメタデータ1206は、コンテンツ1001のタイトルや制作者、発売日や価格およびコンテンツ1001を取得できるURLへのリンクといったようなコンテンツの購入に関する情報および本メタデータを見たユーザがコンテンツを購入したくなるようなコンテンツの推奨文を含む情報であるが、本発明においてはメタデータの内容について規定するものではない。ユーザ906はコンテンツ1001を紹介する目的で、メタデータ1206をユーザ907、ユーザ908にメールなどの手段によって配送する。
【0108】
このようなメタデータ1206の流通情報は、識別情報ID10010002について流通実体としてメタデータ1206を表すM1206、流通元としてユーザ906を表すU906、流通先としてユーザ907を表すU907を関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態としてコンテンツについて受動的に認知した事を示すPASACKおよび付加情報として流通の手段メールとを関連付けて記録する。ユーザ908に対するメタデータ1206の流通についても同様に記録する。
【0109】
ここで、このようなユーザ906からユーザ907、ユーザ908へのメタデータ1206の流通については、コンテンツ流通システム601およびライセンス流通システム602を介さないため、流通情報として入力されない場合もありえる。本例では、ユーザ906が流通情報として入力したものとし、ユーザ906が流通情報を入力した事を付加情報として記録する、また、ユーザ907を表す識別情報U907、ユーザ908を表す識別情報U908を、ユーザ906自身は知らなくても良い。ユーザ907およびユーザ908を表す名称やメールアドレスなどの情報を入力すれば、これらの属性情報を基に流通情報変換手段102において識別情報U907およびU908に変換した上で流通情報として記録される。
【0110】
次に、ユーザ907がメタデータ1206に記述されたコンテンツ1001の取得をユーザ906に要求し、ユーザ906からコンテンツ1001が流通したものとし、ユーザ906はコンテンツ1001の流通のみを流通情報として入力したものとする。コンテンツ1001の流通は、識別情報ID10010002について流通実体としてコンテンツ1001を表すC10010002、流通元としてユーザ906を表すU906、流通先としてユーザ907を表すU907、さらに流通先のプレイヤの状態としてコンテンツを取得した事を示すGETを関連付けて記録する。ユーザ907が取得したコンテンツ1001を視聴するにはライセンスの取得が必要であり、第5の流通形態と同様にしてライセンス流通システム602へのライセンスの要求行為と取得が流通情報として記録される。
【0111】
次に、ユーザ908がメタデータ1206に記述されたコンテンツ1001を取得できるURLへのリンク情報を基にコンテンツ1001の取得をリテーラー802に要求し、取得したとする。このようなコンテンツ1001に対する取得要求の記録としては、識別情報ID10010002について流通実体としてコンテンツ1001を表すC10010002、流通元としてリテーラー802を表すR802、流通先としてユーザ908を表すU908を関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態としてコンテンツの取得を要求した事を示すREQおよび付加情報として要求行為の発端となったメタデータM1206とを関連付けて記録する。
【0112】
コンテンツ1001の取得についての流通情報としては、識別情報ID10010002について流通実体としてコンテンツ1001を表すC10010002、流通元としてリテーラー802を表すR802、流通先としてユーザ908を表すU908、さらに流通先のプレイヤの状態としてGETを関連付けて記録する。ユーザ907が取得したコンテンツ1001を視聴するにはライセンスの取得が必要であり、第5の流通形態と同様にしてライセンス流通システム602へのライセンスの要求行為と取得が流通情報として記録される。
【0113】
図11は図10の流通形態で蓄積保存された流通情報の例を示し、少なくとも、コンテンツの流通日時と識別情報と流通実体と流通元と流通先と流通先状態および付加情報を保存する。
【0114】
(流通情報の検索)
本例では第1〜第5の流通形態においてコンテンツ流通情報記録装置に記録された流通情報について、コンテンツ1001に関するコンテンツの流通情報を検索する場合の例を説明する。
【0115】
まず、検索要求受付手段104においてコンテンツ1001の流通情報の検索要求が入力される。検索条件は、元々のコンテンツ1001を表す識別情報ID10010000について、その派生コンテンツを許して、流通実体がコンテンツであるものを検索するという条件であるものとする。
【0116】
なお、本例では検索要求受付手段104において受け付ける検索要求の種類や内容を規定するものではない。ライセンスやメタデータを対象とした検索要求や、ユーザやリテーラーなど特定のプレイヤに着目した流通情報の検索要求、特定の日時や時間帯における流通情報の検索要求でも良いし、これらを組み合わせた高度な検索要求を受け付ける事も可能である。本発明によれば、コンテンツやメタデータ、プレイヤなどに関する属性情報を用いた検索要求も可能である。
【0117】
流通情報検索手段105は流通情報DB110を前記の検索条件を満たす検索式に従って検索し、その結果を得る。実際の検索処理は、ID1001から始まる識別情報すなわち識別情報ID10010000およびID10010001およびID10010002である流通情報について、流通実体がコンテンツすなわちCから始まる識別情報であって、流通先状態がGETまたはnullであるものについて行われる。
【0118】
なお、本例では検索要求に対する検索処理の実現方法を特に定めるものではない、流通情報DB110に対して可能な操作の組み合わせにより実現できる検索処理であれば良い。
【0119】
図12は検索の結果得られたコンテンツ1001の流通情報の例を示す。同図において、流通情報出力手段106においては、このように検索結果を流通情報DB110に格納された流通情報の記録そのままに出力しても良いし、表形式やXML形式などに整形しても良い。図13は検索の結果得られたコンテンツ1001の流通情報を、流通元および流通先となったプレイヤとプレイヤ間における流通を視覚化して表示した図である。
【0120】
本例では、コンテンツ1001について取得したプレイヤについて流通情報の検索を行ったが、例えばコンテンツ1001に関するメタデータを取得したプレイヤについて検索する事でコンテンツ1001を認知した状態にあるプレイヤを把握する事ができるし、さらに流通先のプレイヤの状態を詳細に記録する事で、例えば名前だけ知っている状態や取得先を知っている状態、コンテンツのみ取得した状態やライセンスも取得して利用可能な状態といったコンテンツに対するプレイヤの段階的な状態を把握する事が可能となる。また、認知した状態にあるプレイヤと取得した状態にあるプレイヤの検索結果を比較する事で、これから取得する可能性のあるプレイヤを把握する事も可能になる。
【0121】
なお、本発明は、図1等で説明したコンテンツ流通情報記録方法の一部又は全部の処理機能をプログラムとして構成してコンピュータを用いて実現することができる。また、コンピュータでその各部の処理機能を実現するためのプログラム、あるいはコンピュータにその処理手順を実行させるためのプログラムを、そのコンピュータが読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、MO、ROM、メモリカード、CD、DVD、リムーバブルディスクなどに記録して、保存したり、提供したりすることが可能であり、また、インターネットのような通信ネットワークを介して配布したりすることが可能である。
【0122】
【発明の効果】
本発明によれば、デジタルコンテンツに関する情報であるメタデータの流通、視聴対象となるコンテンツ自体の流通、コンテンツの利用権利であるライセンスの流通のそれぞれについて、任意の二者間での流通を統一した形式で記録する事が可能になり、総じてデジタルコンテンツに関する流通行為全般を一元的に記録管理する事が可能になる。
【0123】
本発明により、コンテンツの流通状況だけでなく流通における各プレイヤの取得状態や利用状況を詳細に記録管理できるため、総じてデジタルコンテンツの流通に関する情報の管理および利用が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンテンツ流通情報記録装置の構成例を示すブロック図。
【図2】実施形態における第1の流通形態におけるプレイヤ間のコンテンツ、メタデータ、ライセンスの流通の関係を示す図。
【図3】実施形態における第1の流通形態における流通情報の記録の例。
【図4】実施形態における第2の流通形態におけるプレイヤ間のコンテンツ、メタデータ、ライセンスの流通の関係を示す図。
【図5】実施形態における第2の流通形態における流通情報の記録の例。
【図6】実施形態における第3の流通形態におけるプレイヤ間のコンテンツ、メタデータ、ライセンスの流通の関係を示す図。
【図7】実施形態における第3の流通形態における流通情報の記録の例。
【図8】実施形態における第4の流通形態におけるプレイヤ間のコンテンツ、メタデータ、ライセンスの流通の関係を示す図。
【図9】実施形態における第4の流通形態における流通情報の記録の例。
【図10】実施形態における第5の流通形態におけるプレイヤ間のコンテンツ、メタデータ、ライセンスの流通の関係を示す図。
【図11】実施形態における第5の流通形態における流通情報の記録の例。
【図12】実施形態における流通情報の検索結果の例。
【図13】実施形態における流通情報の検索結果の視覚化の例。
【符号の説明】
101…流通情報入力手段
102…流通情報変換手段
103…流通情報保存手段
104…検索要求受付手段
105…流通情報検索手段
106…流通情報出力手段
110…流通情報DB
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツの流通を管理するコンテンツ流通システムに係り、特にコンテンツの流通情報を記録するコンテンツ流通情報記録方法および記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタルコンテンツの流通において、デジタルコンテンツに一意な識別子(コンテンツID)を付与し、その流通を管理するコンテンツ流通システムが利用されている。このようなコンテンツ流通システムにおいては、システムが規定した一意な識別子を電子透かし技術や埋め込み技術を使ってコンテンツの一部として付与し、コンテンツの流通の過程においてこの識別子を読み出す事により、どのコンテンツがどのように流通したかという情報を記録管理できるようになっている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)
これらのコンテンツをネットワークを介して流通販売を行うにあたっては、流通させるコンテンツについての詳細な情報として、コンテンツの名称や制作者名、視聴時間といったコンテンツの内容に関わる情報や、コンテンツの視聴に対する料金やコンテンツの取得場所といったコンテンツの取得購入に関わる情報を予め購入者に対して知らせる必要がある。このような情報はメタデータと呼ばれ、販売者によって、例えばコンテンツを販売するサイトに表示されたり、購入する可能性があるユーザに電子メールなどの手段によって周知されたりする。また、ユーザ間の情報交換として、このようなコンテンツに関するメタデータが流通する事もある。
【0003】
また、コンテンツ流通システムによって流通したコンテンツの視聴を管理する方法として、コンテンツに対して予め暗号化技術などを使用してそのままでは視聴できないようにカプセル化処理を行い、購入者がコンテンツの購入処理を行うと、販売者からライセンスキーと呼ばれる、コンテンツを視聴可能とするための情報を購入者側の端末に送信し、コンテンツの再生視聴を可能にするという形態が普及してきている。このようなコンテンツを視聴可能とするための情報はライセンスと呼ばれ、一般的には販売者から購入者に対して流通するが、ライセンスの発行を一手に引き受けるライセンス事業者や一般のユーザの手によって流通する事もある。
【0004】
このように、ネットワークを利用したデジタルコンテンツの流通は、一般的に、一意な識別子を付与した視聴対象となるコンテンツの流通と、視聴対象となるコンテンツの視聴権利を表すライセンスの流通、および視聴対象となるコンテンツの詳細情報であるメタデータの流通により、成り立っていると考える事ができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−117167
【0006】
【特許文献1】
特開2001−175567
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来のコンテンツ流通システムおよびコンテンツ流通情報記録システムでは、管理の対象とするものは視聴対象となるコンテンツであり、システムは流通させるコンテンツの情報を記録管理するのみで、コンテンツに関連するメタデータやライセンスといった付加情報の流通は全く記録されないか、あるいは性質の異なる情報として別に記録されている。
【0008】
このようなシステムでは、記録された流通情報を参照しても、視聴対象となるコンテンツ自体の流通に関する記録が残るのみで、流通後のコンテンツに関する状況を把握する事が困難である。特に、コンテンツの流通先のプレイヤにおいて該コンテンツが利用可能であるか、視聴可能であるかといった、個々のユーザの利用状態や、コンテンツに関するメタデータやライセンスが流通する事により変化する流通先のプレイヤの状態を把握する事ができない。
【0009】
本発明は、コンテンツの流通状況を把握し、細やかな管理を行うコンテンツ流通システムおよびコンテンツ流通情報記録システムを実現するために、コンテンツを利用する個々のユーザに対するメタデータやライセンスの流通とコンテンツの流通を適切に結びつけ、さらに各ユーザにおける流通の過程に伴うコンテンツについての認知状況やコンテンツおよびライセンスの取得状況、ならびにコンテンツの利用状況を一元的に事細かく記録管理する事を可能とし、かつコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤの属性情報や識別情報に関する検索条件に基づいてコンテンツの流通状況ならびに各プレイヤにおける認知状況、取得状況、利用状況に関する情報を出力する事のできるコンテンツ流通情報記録方法、記録装置、この方法のプログラム、およびこのプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明は、以下のコンテンツ流通情報記録方法、記録装置、プログラム、記録媒体を特徴とする。
【0011】
(1)デジタルコンテンツの流通情報を記録するコンテンツ流通情報記録方法であって、
任意の二者間でのコンテンツの流通に関する情報を、視聴対象となるコンテンツを一意に示す識別情報と、コンテンツを送出したプレイヤを示す流通元と、コンテンツを取得したプレイヤを示す流通先とを関連付けて記録する事で、コンテンツの流通の経路を記録する事を特徴とするコンテンツ流通情報記録方法。
【0012】
(2)デジタルコンテンツの流通情報を記録するコンテンツ流通情報記録方法であって、
任意の二者間でのコンテンツの流通に関する情報として、視聴対象となるコンテンツ自体の流通と同様に、視聴対象となるコンテンツの利用に関する情報を表すライセンスの流通と、流通するコンテンツに関する属性情報や著作権情報、所在情報などのメタデータの流通を、コンテンツを一意に示す識別情報とコンテンツを送出したプレイヤを示す流通元と、コンテンツを取得したプレイヤを示す流通先、およびコンテンツ、メタデータ、ライセンスなど実際に流通行為の対象となった実体を示す流通実体とを関連付けて記録する事で、コンテンツ並びにコンテンツに関する情報の流通の経路を記録する事を特徴とするコンテンツ流通情報記録方法。
【0013】
(3)記録するコンテンツの流通情報と関連付けて、視聴対象となるコンテンツについてのメタデータ、コンテンツ自体、ライセンスといった流通実体を取得する事により変化する流通先のプレイヤの状態を合わせて記録する事を特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ流通情報記録方法。
【0014】
(4)記録するコンテンツの流通情報と関連付けて、視聴対象となるコンテンツに対する流通先のプレイヤからの要求行為を合わせて記録する事を特徴とする上記の(1)〜(3)のいずれか1項に記載のコンテンツ流通情報記録方法。
【0015】
(5)記録するコンテンツの流通情報と関連付けて、視聴対象となるコンテンツに対する流通先のプレイヤの利用情報を合わせて記録する事を特徴とする上記の(1)〜(4)のいずれか1項に記載のコンテンツ流通情報記録方法。
【0016】
(6)記録するコンテンツの流通情報と関連付けて、コンテンツの流通が発生した場や状況ないし手段、コンテンツの流通を観測した機器やプレイヤ、コンテンツの流通を仲介したシステムやプレイヤなどの付加情報を合わせて記録する事を特徴とする上記の(1)〜(5)のいずれか1項に記載のコンテンツ流通情報記録方法。
【0017】
(7)デジタルコンテンツの流通情報を記録するコンテンツ流通情報記録装置であって、
コンテンツ流通情報を入力する流通情報入力手段と、前記入力手段から入力されたコンテンツ流通情報を流通情報DBに保存する流通情報保存手段と、前記流通情報DBに格納されたコンテンツ流通情報を出力する流通情報出力手段とを有する事を特徴とするコンテンツ流通情報記録装置。
【0018】
(8)デジタルコンテンツの流通情報を記録するコンテンツ流通情報記録装置であって、
コンテンツ流通情報を入力する流通情報入力手段と、前記入力手段から入力された形式の異なるコンテンツ流通情報を統一した形式のコンテンツ流通情報に変換する流通情報変換手段と、前記変換手段で変換されたコンテンツ流通情報を流通情報DBに保存する流通情報保存手段と、前記流通情報DBに格納されたコンテンツ流通情報を出力する流通情報出力手段とを有する事を特徴とするコンテンツ流通情報記録装置。
【0019】
(9)デジタルコンテンツの流通情報を記録するコンテンツ流通情報記録装置であって、
コンテンツ流通情報を入力する流通情報入力手段と、前記入力手段から入力された形式の異なるコンテンツ流通情報を統一した形式のコンテンツ流通情報に変換する流通情報変換手段と、前記変換手段で変換されたコンテンツ流通情報を流通情報DBに保存する流通情報保存手段と、前記流通情報DBに格納されたコンテンツ流通情報に対する検索条作を受け付ける検索要求受付手段と、前記検索条件に合致するコンテンツ流通情報を前記流通情報DBから検索する流通情報検索手段と、前記流通情報DBに格納されたコンテンツ流通情報を出力する流通情報出力手段とを有する事を特徴とするコンテンツ流通情報記録装置。
【0020】
(10)実際に流通したコンテンツ、ライセンス、メタデータおよび流通に関与したプレイヤについての属性情報を入力する属性情報入力手段と、
入力されたコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤについての属性情報を保存する属性情報保存手段と、
視聴対象となるコンテンツを一意に示す識別情報に対応するコンテンツについて、コンテンツの名称や作成者、出演者、記録時間、価格、販売元といったコンテンツ属性情報を、流通したコンテンツ自体を一意に示す識別情報と関連付けて格納するコンテンツ属性情報DBと、
視聴対象となるコンテンツを一意に示す識別情報に対応するコンテンツのライセンスについて、コンテンツの再生回数や再生期限などのライセンスの利用条件、ライセンスの価格、権利者、取得元といったライセンス属性情報を、流通したライセンス自体を一意に示す識別情報と関連付けて格納するライセンス属性情報DBと、
視聴対象となるコンテンツを一意に示す識別情報に対応するコンテンツのメタデータについて、メタデータの作成者や配布元、メタデータの記録内容やメタデータの添付物といったメタデータ属性情報を、流通したメタデータ自体を一意に示す識別情報と関連付けて格納するメタデータ属性情報DBと、
流通元あるいは流通先のプレイヤを一意に示す識別情報に対するプレイヤについて、プレイヤの名称や所属、年齢、性別、居住地、連絡先その他個人情報、あるいはプレイヤが個人でない場合にはプレイヤの団体名や会社名といった名称、所在地、責任者、連絡先といったプレイヤ属性情報を、プレイヤ自体を一意に示す識別情報と関連付けて格納するプレイヤ属性情報DBと、
前記コンテンツ属性情報DB、ライセンス属性情報DB、メタデータ属性情報DBおよびプレイヤ属性情報DBを検索して、コンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤに関する単独あるいは複数の属性情報を基に該当あるいは合致するコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤを一意に示す識別情報に取得し、また逆に、コンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤを一意に示す識別情報からコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤの属性情報を取得する識別情報変換手段と、
前記コンテンツ属性情報DB、ライセンス属性情報DB、メタデータ属性情報DBおよびプレイヤ属性情報DBを検索して、視聴対象となるコンテンツの識別情報ないしは実際に流通したコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤを一意に示す識別情報に該当するコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤについての属性情報を出力する属性情報出力手段と、
を有する事を特徴とする上記の(7)〜(9)のいずれか1項に記載のコンテンツ流通情報記録装置。
【0021】
(11)実際に流通したコンテンツ、ライセンス、メタデータを入力する流通実体入力手段と、
入力されたコンテンツ、ライセンス、メタデータを保存する流通実体保存手段と、
視聴対象となるコンテンツを一意に示す識別情報に対応するコンテンツについて、視聴対象となるコンテンツの識別情報ないしはコンテンツ自体の識別情報と関連付けて、実際に流通したコンテンツ自体を格納するコンテンツ流通実体DBと、
視聴対象となるコンテンツを一意に示す識別情報に対応するコンテンツのライセンスについて、視聴対象となるコンテンツの識別情報ないしはライセンス自体の識別情報と関連付けて、実際に流通したライセンス自体を格納するライセンス流通実体DBと、
視聴対象となるコンテンツを一意に示す識別情報に対応するコンテンツのメタデータについて、視聴対象となるコンテンツの識別情報ないしはメタデータ自体の識別情報と関連付けて、実際に流通したメタデータ自体を格納するメタデータ流通実体DBと、
コンテンツ流通実体DB、ライセンス流通実体DB、メタデータ流通実体DBを検索して、視聴対象となるコンテンツの識別情報ないしは実際に流通したコンテンツ、ライセンス、メタデータを一意に示す識別情報に該当するコンテンツ、ライセンス、メタデータを出力する流通実体出力手段と、
を有する事を特徴とする上記の(7)〜(9)のいずれか1項に記載のコンテンツ流通情報記録装置。
【0022】
(12)上記の(1)〜(6)のいずれか1項に記載のコンテンツ流通情報記録方法を、コンピュータプログラムで記載してそれを実行可能にしたことを特徴とするプログラム。
【0023】
(13)上記の(1)〜(6)のいずれか1項に記載のコンテンツ流通情報記録方法を、コンピュータで実行可能に記載したプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
【0024】
以上の(1)〜(3)に記載の本発明により、コンテンツを利用する個々のユーザに対するメタデータやライセンスの流通とコンテンツの流通を適切に結びつけ、さらに各ユーザにおける流通の過程に伴うコンテンツについての認知状況やコンテンツおよびライヤンスの取得状況、ならびにコンテンツの利用状況を一元的に記録管理する事が可能となる。
【0025】
また、(4)〜(6)に記載の本発明により、コンテンツを利用する個々のユーザに対するコンテンツ、ライセンスおよびメタデータの流通と、これらの流通に対するユーザの要求状況、取得状況および利用状況などの状況情報とを適切に結びつけ、各ユーザにおけるコンテンツの流通および利用に関する情報および状況情報を一元的に記録管理する事が可能となる。
【0026】
また、(7)〜(9)に記載の本発明は、任意の二者間でのコンテンツの流通に関する情報として、視聴対象となるコンテンツ自体の流通と同様に、視聴対象となるコンテンツの利用に関する情報を表すライセンスの流通と、流通するコンテンツに関する属性情報や著作権情報、所在情報などのメタデータの流通の情報、ならびにコンテンツ、ライセンス、メタデータに対するプレイヤの要求行為、利用情報、ならびに流通状況の情報を入力として受け付け、これをコンテンツを一意に示す識別情報とコンテンツを送出したプレイヤを示す流通元とコンテンツを取得したプレイヤを示す流通先、およびコンテンツ、メタデータ、ライセンスなど実際に流通行為の対象となった実体を示す流通実体とを関連付けてコンテンツ並びにコンテンツに関する情報の流通の経路を記録し、さらに各ユーザにおける流通の過程に伴うコンテンツについての認知状況やコンテンツおよびライセンスの取得状況、ならびにコンテンツの利用状況、これらの流通に対するユーザの要求状況、取得状況および利用状況などの状況情報とを適切に結びつけ、各ユーザにおけるコンテンツの流通および利用に関する情報および状況情報を一元的に記録管理し、これを出力あるいは利用者の求める情報を検索して出力する事を可能とする。
【0027】
また、(10)に記載の本発明により、入力されたコンテンツ、ライセンス、メタデータの流通に関する情報に含まれるコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤを一意に表す識別情報に対して、実際に流通したコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤの属性情報を保存管理し、これを出力あるいは利用者の求める流通情報と合わせて該当するコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤの属性情報を出力する事が可能となる。
【0028】
また、入力されたコンテンツ、ライセンス、メタデータの流通に関する情報に含まれるコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤに関する属性情報を記録管理し、該当する属性情報を付加して出力する事が可能となる。
【0029】
また、入力されたコンテンツ、ライセンス、メタデータの流通に関する情報に含まれるコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤに関する単独あるいは複数の属性情報から該当あるいは合致するコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤを一意に示す識別情報に変換し、統一した形式で一元的に記録管理する事が可能となる。
【0030】
また、記録管理する流通情報の出力に際して、利用者の要求する検索条件としてコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤに関する単独あるいは複数の属性情報を受け付け、該当あるいは合致するコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤを一意に示す識別情報に変換して、該当する流通情報を出力する事が可能となる。
【0031】
さらに、(11)に記載の本発明により、入力されたコンテンツ、ライセンス、メタデータの流通に関する情報に含まれるコンテンツ、ライセンス、メタデータを一意に示す識別情報に対して、実際に流通したコンテンツ、ライセンス、メタデータ自体を保存管理し、これを出力あるいは利用者の求める流通情報と合わせて該当するコンテンツ、ライセンス、メタデータ自体を出力する事が可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】
図1は、請求項7等に記載の本発明におけるコンテンツ流通情報記録装置の装置構成を示す。
【0033】
流通情報入力手段101は、記録の対象となるコンテンツおよびコンテンツに関するメタデータおよびライセンスについての流通情報の入力を受け付ける。
【0034】
なお、本発明では流通情報入力手段の実現方法を特に規定するものではない。流通情報の入力はコンテンツ流通情報記録装置に対して直接行っても良いし、ネットワークを介した別端末上から入力されても良い。また、ネットワークを介して接続された別装置から電子的に入力されても良いし、フレキシブルディスクやCD−ROMといった記録媒体に記録された流通情報を大量に読み込んでも構わない。
【0035】
流通情報変換手段102は、入力された流通情報の形式が異なる場合に統一した形式のコンテンツ流通情報に変換する。流通情報として記録される項目の順序が異なる場合に統一した順序に並ひ替えたり、流通元や流通先の入力情報がプレイヤを表す名称であった場合にこれをプレイヤを表す識別情報に変換したり、不足した項目があった場合にこれを保管したりするなどの処理を行う。
【0036】
なお、本発明では流通情報変換手段の実現方法を特に規定するものではない。統一した流通情報の形式が異なる場合に適切な変換を行う方法をプログラムとして実装して呼び出すようにしても良いし、不適切な形式を示す条件文と形式を統一するための処理文の組をルールとして記述し、条件に適合する入力情報に対して記述された処理を実行するようにしても良い。
【0037】
流通情報保存手段103は、コンテンツ流通情報を流通情報DB(データベース)110に蓄積保存する。流通情報DB110はコンテンツ流通情報を蓄積保存するDBである。
【0038】
なお、本発明では流通情報DB110をDBとして記述しているが、DBとしての実装を規定するものではなく、請求項1〜6等に記載の本発明の流通情報記録方法及び請求項7〜11等に記載の記録装置に従ってコンテンツ流通情報を蓄積保存できればよく、テキストファイルやCSV形式のファイルであっても構わない。また、流通情報を構成する項目によるインデックスを別途作成しても良い。
【0039】
検索要求受付手段104は、流通情報DB110に蓄積保存されたコンテンツ流通情報に対する検索要求を受け付ける。
【0040】
なお、本発明では検索要求受付手段の実現方法を特に規定するものではない。検索要求の入力はコンテンツ流通情報記録装置に対して直接行っても良いし、ネットワークを介した別端末上から入力しても良い。また、ネットワークを介して接続された別装置から電子的に入力しても良い。
【0041】
流通情報検索手段105は、流通情報DB110を検索し、検索要求に合致するコンテンツ流通情報を検索する。
【0042】
なお、本発明では流通情報検索手段の実現方法を特に規定するものではない。検索要求をDBに対する検索質問命令の形式に変換してDB検索を行っても良いし、DBに対して直接値を参照する形で検索を行っても良いし、また、インデックスファイルを参照して該当する流通情報を検索しても良い。
【0043】
流通情報出力手段106は検索されたコンテンツ流通情報を出力する。
【0044】
なお、本発明では流通情報出力手段の実現方法を特に規定するものではない。検索結果の出力はコンテンツ流通情報記録装置における表示として直接出力しても良いし、ネットワークを介した別端末に出力しても良い。また、フレキシブルディスクやCD−ROMといった記憶媒体やネットワークを介して接続された別装置にファイルとして出力しても良い。
【0045】
また、本発明では流通情報出力手段における検索結果の出力方式を特に規定するものではない。検索結果の出力としては流通情報DBに蓄積保存されたコンテンツ流通情報の形式そのままに出力しても良いし、整形したXML形式や表示可能なHTML形式として出力しても良い。また、流通元や流通先のプレイヤをノードとし、プレイヤ間での流通情報をリンクとして表現したグラフ形式で出力する事も可能である。
【0046】
なお、本発明においては全ての手段を一つの装置として実現したが、必ずしも一つの装置として実装する必要はない。例えば、流通情報入力手段101と流通情報変換手段102、流通情報保存手段103を一つの装置として実装し、さらに検索要求受付手段104と流通情報検索手段105、流通情報出力手段106を一つの装置として実装して、流通情報DB110に対してネットワークを介して接続するようにしても良い。
【0047】
以下、コンテンツ流通システム間の流通形態別にした説明、および各形態における流通情報の検索について説明する。
【0048】
(第1の流通形態)
図2は、クリエータとコンテンツ流通システム間のコンテンツおよびメタデータの流通形態を示し、以下詳細に説明する。
【0049】
ここでは、コンテンツの流通において、クリエータ401が制作レたコンテンツ1001とコンテンツ1002、およびコンテンツ1001に関するメタデータ1201とコンテンツ1002に関するメタデータ1202をコンテンツ流通システム601に登録する場合、およびクリェータ402が制作したコンテンツ1003およびクリエータ403が制作したコンテンツ1004を、コンテンツホルダ501がコンテンツ1003に関するメタデータ1203とコンテンツ1004に関するメタデータ1204と一緒にコンテンツ流通システム601に登録する場合における流通情報の記録の例を説明する。
【0050】
図2において、実線矢印は流通元から流通先へのコンテンツの流通を表し、二重線矢印は流通元から流通先へのメタデータの流通を表す。
【0051】
まず、クリエータ401が制作したコンテンツ1001をコンテンツ流通システム601に登録すると、コンテンツ流通システム601はコンテンツ1001に対して、一意な識別情報としてID10010000を付与する。コンテンツに付与する識別情報の例としては、cIDfによるもの(cIDf仕様書第1.1版rev1.0、コンテンツIDフォーラム、http://www.cidf.org)などが挙げられるが、本例では前記のような8桁の数字からなる識別情報とする。
【0052】
このコンテンツ流通の流通情報は、識別情報ID10010000について、流通実体としてコンテンツ1001を表すC1001、流通元としてクリエータ401を表すC401、流通先としてコンテンツ流通システム601を表すS601とが関連付けられて記録される。この流通情報はコンテンツ流通システム601において入力されるが、クリエータ401が入力しても構わない。また、全くの第三者ないしはコンテンツの流通を監視する別のシステムによって入力されても良い。本例では、付加情報としてコンテンツ流通システム601が流通情報を記録した事を記録する。
【0053】
次に、クリエータ401は、制作したコンテンツ1001に関するメタデータ1201をコンテンツ1001の識別情報ID10010000と関連付けてコンテンツ流通システム601に登録する。ここでいうメタデータ1201とは、コンテンツ1001のタイトルや制作日、およびクリエータ401自身の名前や連絡先などである。コンテンツに関するメタデータの例としては、cIDfによるもの(cIDf仕様書第1.1版rev1.0、コンテンツIDフォーラム、http://www.cidf.org)などが挙げられるが、本例では特に規定するものではない。
【0054】
このメタデータ流通の流通情報は、識別情報ID10010000について、流通実体としてメタデータ1201を表すM1201、流通元としてクリエータ401を表すC401、流通先としてコンテンツ流通システム601を表すS601とが関連付けられて記録される。
【0055】
同様にして、クリエータ401が制作したコンテンツ1002およびコンテンツ1002に関するメタデータ1202のコンテンツ流通システム601への登録が、識別情報ID10020000についてのコンテンツ1002およびメタデータ1202のクリエータ401からコンテンツ流通システム601への流通情報として記録される。
【0056】
また、クリエータ402が制作したコンテンツ1003をコンテンツホルダ501がコンテンツ流通システム601に登録すると、コンテンツ流通システム601はコンテンツ1003に対して一意な識別情報として10030000を付与する。このコンテンツ流通の流通情報は、識別情報ID10030000について、流通実体としてコンテンツ1003を表すC1003、流通元としてコンテンツホルダ501を表すCH501、流通先としてコンテンツ流通システム601を表すS601とが関連付けられて記録される。
【0057】
ここで、クリェータ402からコンテンツホルダ501へのコンテンツ1003の流通については、コンテンツ流通システム601において流通情報として入力されるとは限らず、コンテンツホルダ501あるいはクリエータ402が入力しても構わない。また、流通情報として入力されない場合もあり得る。本例では、コンテンツホルダ501が流通情報として入力したものとし、コンテンツホルダ501が流通情報を入力した事を付加情報として記録する。
【0058】
以下、同様にしてコンテンツ1003に関するメタデータ1203のコンテンツホルダ501によるコンテンツ流通システム601への登録、クリェータ403が制作したコンテンツ1004およびコンテンツ1004に関するメタデータ1204のコンテンツホルダ501によるコンテンツ流通システム601への登録およびクリエータ403からコンテンツホルダ501へのコンテンツ1004の流通について、流通情報として記録される。
【0059】
図3は図2の流通形態で蓄積保存された流通情報の例を示し、少なくとも、コンテンツの流通日時と識別情報と流通実体と流通元と流通先と流通先状態および付加情報を保存する。
【0060】
(第2の流通形態)
図4は、コンテンツ流通システムからディストリビュータやリテーラー間のコンテンツおよびメタデータの流通形態を示し、以下詳細に説明する。
【0061】
ここでは、コンテンツ流通システム601に登録されたコンテンツ1001〜1004の流通において、ディストリビュータ701がコンテンツ1001に関するメタデータ1201とコンテンツ1002に関するメタデータ1202を参照した上でコンテンツ1001を取得した場合、およびディストリビュータ702がコンテンツ1001とコンテンツ1001に関するメタデータ1201およびコンテンツ1003とコンテンツ1003に関するメタデータ1203を取得した場合、さらにディストリビュータ702からリテーラー801に対してコンテンツ1001とコンテンツ1001に関するメタデータ1201が提供された場合、ディストリビュータ702からリテーラー802に対してコンテンツ1001とコンテンツ1003が提供された場合における流通情報の記録の例を説明する。
【0062】
図4において、実線矢印は流通元から流通先へのコンテンツの流通を表し、二重線矢印は流通元から流通先へのメタデータの流通を表す。
【0063】
まず、ディストリビュータ701がコンテンツ流通システム601に登録されたコンテンツを参照し、コンテンツ1001に関するメタデータ1201およびコンテンツ1002に関するメタデータ1202を取得した場合の流通情報の例を説明する。
【0064】
コンテンツ1001に対してコンテンツ流通システム601が付与した識別情報はID10010000、コンテンツ1002に対する識別情報はID10020000である事から、前者の流通情報は識別情報ID10010000について流通実体としてメタデータ1201を表すM1201、後者の流通情報は識別情報ID10020000について流通実体としてメタデータ1202を表すM1202を、それぞれ流通元としてコンテンツ流通システム601を表すS601、流通先としてディストリビュータ701を表すD701と関連付けて記録する。
【0065】
ここで、ディストリビュータ701はメタデータ1201およびメタデータ1202を取得した事により、コンテンツ1001およびコンテンツ1002について認知している状態にあると言えるため、本発明によりさらに流通先のプレイヤの状態として認知した事を示すACKを流通情報の一部として記録する。このような流通先のプレイヤの状態の記録により、単に流通の事実だけを記録するのではなく、流通の状況を記録管理する事ができる。
【0066】
なお、本例では流通先のプレイヤの状態として認知した事を示すACKを記録したが、記録する情報を規定するものではなく、また、記録する情報の種類を特定するものでもない。プレイヤの状態として認知の他にコンテンツを取得した状態やコンテンツを利用した状態、コンテンツを放棄した状態などを記録する事が考えられるし、また、認知した事を示す記録情報としてACKのような特定の単語ではなく、1,2のような数字によるレベル分けや記号による記録を行っても良い。
【0067】
次に、ディストリビュータ701がコンテンツ流通システム601からコンテンツ1001を取得した場合の流通情報の例を説明する。通常、コンテンツ流通システムにおいては登録されたコンテンツの著作権を保護するため、登録された原コンテンツに対して電子透かしなどの方法によって識別情報を埋め込んだり、利用権利を示すライセンスを取得しないと視聴再生ができないようにカプセル化するなどの処理が行われる。したがって、ディストリビュータ701が実際に取得するコンテンツ1001は登録された元々のコンテンツ自体とは異なる物になるため、コンテンツ流通システム601によって識別情報が新たに付与される事になる。本例では、コンテンツ流通システム601がコンテンツ1001に対して視聴再生の際にライセンスを取得するようにカプセル化してC10010001として発行し、新たな識別情報として10010001を付与したものとする。
【0068】
流通情報としては、識別情報ID10010001について流通実体としてコンテンツ1001のカプセル化した形態であるC10010001を、流通元としてコンテンツ流通システム601を表すS601、流通先としてディストリビュータ701を表すD701と関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態として取得した事を示すGETを記録する。ここで、流通情報として記録する流通実体について、本例では厳密に区分するためにC10010001を記録したが、厳密な区分を行わずにカプセル化前の元々のコンテンツを示すC1001を記録しても良い。
【0069】
同様にして、ディストリビュータ702がコンテンツ流通システム601からコンテンツ1001およびコンテンツ1001に関するメタデータ1201、コンテンツ1003およびコンテンツ1003に関するメタデータ1203を取得した場合についても、流通情報が記録される。ただし、ディストリビュータ702が実際に取得するコンテンツ1001は登録された元々のコンテンツ自体とは異なり、かつディストリビュータ701が取得したコンテンツ1001とも異なる。本例では、コンテンツ流通システム601がコンテンツ1001をカプセル化してC10010002として発行し、新たな識別情報としてID10010002を付与したものとする。また、コンテンツ1003についてはカプセル化してC10030001として発行し、新たな識別情報としてID10030001を付与したものとする。
【0070】
なお、本例では、前記コンテンツ流通システム601からディストリビュータ701およびディストリビュータ702へのコンテンツおよびメタデータの流通についての情報はコンテンツ流通システム601により入力されるが、ディストリビュータ701およびディストリビュータ702が入力しても構わない。
【0071】
次に、ディストリビュータ702からコンテンツ1001およびコンテンツ1001に関するメタデータ1201がリテーラー801に対して提供された場合の流通情報の記録の例を説明する。
【0072】
ここで、コンテンツ1001は、ディストリビュータ702がコンテンツ流通システム601から取得した、既に著作権保護処理が行われたものであり、その識別情報は10010002である。したがってコンテンツ1001の流通情報は、識別情報ID10010002について、流通実体としてコンテンツ1001の派生コンテンツであるC10010002を、流通元としてディストリビュータ702を表すD702、流通先としてリテーラー801を表すR801とを関連付けて記録する。また、メタデータ1201の流通情報は、識別情報ID10010002について、流通実体としてコンテンツ1001に関するメタデータであるM1201を、流通元としてディストリビュータ702を表すD702、流通先としてリテーラー801を表すR801とを関連付けて記録する。ここで、メタデータ1201の流通情報については、識別情報は元々のコンテンツの識別情報ID10010000であっても良いし、流通実体は識別情報に対応付けてM10010002として記録しても良い。
【0073】
ディストリビュータ702からリテーラー802へのコンテンツ1001およびコンテンツ1003の提供についても同様にして記録される。ここで、ディストリビュータ702からリテーラー801およびリテーラー802への流通については、流通情報をディストリビュータ702あるいはリテーラー801およびリテーラー802が入力しても構わない。本例では、コンテンツ流通システム601においてディストリビュータ702に報告を義務付け、流通の報告を受けて入力したものとして、コンテンツ流通システム601が流通情報を入力した事を付加情報として記録する。
【0074】
図5は図4の流通形態で蓄積保存された流通情報の例を示し、少なくとも、コンテンツの流通日時と識別情報と流通実体と流通元と流通先と流通先状態および付加情報を保存する。
【0075】
(第3の流通形態)
図6は、プレイヤ間におけるコンテンツおよびライセンスの流通形態を示し、以下詳細に説明する。
【0076】
ここでは、第2の流通形態において、ディストリビュータ701が取得したコンテンツ1001の流通において、ユーザ901がコンテンツ1001とコンテンツ1001に関するライセンス1101を取得した場合、およびユーザ902がコンテンツ1001とコンテンツ1001に関するライセンス1102を取得した場合の流通情報の記録の例を説明する。
【0077】
なお、ディストリビュータ701からのコンテンツ1001の流通においては、第2の流通形態において前述したように視聴再生時にコンテンツに対する視聴権利を表すライセンスが必要なようにカプセル化されているものとし、コンテンツを購入する際に同時にライセンスの取得が発生するようなコンテンツの販売方法をとっているものとする。
【0078】
図6において、実線矢印は流通元から流通先へのコンテンツの流通を表し、点線矢印は流通元から流通先へのライセンスの流通を表す。
【0079】
まず、ディストリビュータ701からユーザ901がコンテンツ1001を購入した場合の流通情報として、識別情報ID10010001について、流通実体としてコンテンツ1001を表すC10010001、流通元としてディストリビュータ701を表すD701、流通先としてユーザ901を表すU901、流通先の状態としてコンテンツを取得した状態を示すGETを関連付けて記録する。
【0080】
ここで、識別情報ID10010001はディストリビュータ701が保持するコンテンツ1001に対するものであるが、ID10010001U901のように購入したユーザ901を表すようにディストリビュータ701において識別情報を追記しても構わない。また、流通実体についても同様にC10010001U901のように新たに識別情報を付与しても構わない。また、本例では流通情報の記録者としてディストリビュータ701を表すD701を付加情報として記録する。
【0081】
コンテンツ1001の購入時には、同時にディストリビュータ701からユーザ901へのライセンス1101の流通が発生する事から、同様に識別情報ID10010001について、流通実体としてライセンス1101を表すL1101、流通元としてディストリビュータ701を表すD701、流通先としてユーザ901を表すU901、流通先の状態としてライセンスを取得した状態を示すGETLを関連付けて記録する。
【0082】
ディストリビュータ701からユーザ902がコンテンツ1001を購入した場合についても、同様に流通情報として識別情報ID10010001について、流通実体としてコンテンツ1001を表すC10010001、流通元としてディストリビュータ701を表すD701、流通先としてユーザ902を表すU902が関連付けて記録される。同時に、ライセンス1102の流通情報として識別情報ID10010001について、流通実体としてライセンス1102を表すL1102、流通元としてディストリビュータ701を表すD701、流通先としてユーザ902を表すU902が関連付けて記録される。
【0083】
図7は図6の流通形態で蓄積保存された流通情報の例を示し、少なくとも、コンテンツの流通日時と識別情報と流通実体と流通元と流通先と流通先状態および付加情報を保存する。
【0084】
(第4の流通形態)
図8は、プレイヤ間におけるコンテンツおよびライセンスおよびメタデータの流通を示し、以下詳細に説明する。
【0085】
ここでは、第2の流通形態においてリテーラー801が提供を受けたコンテンツ1001とコンテンツ1001に関するメタデータ1201の流通において、リテーラー801がコンテンツ1001に関するメタデータ1201を基にコンテンツ1001に関する新たなメタデータ1205を生成してユーザ903およびユーザ904およびユーザ905に提供した場合、およびユーザ904がメタデータ1205を元にコンテンツ1001を取得した場合、およびユーザ905がメタデータ1205を元にコンテンツ1001を取得し、コンテンツ1001に関するライセンス1103を取得した場合の流通情報の記録の例を説明する。
【0086】
図8において、実線矢印は流通元から流通先へのコンテンツの流通を表し、点線矢印は流通元から流通先へのライセンスの流通を表し、二重線矢印は流通元から流通先へのメタデータの流通を表す。
【0087】
なお、リテーラー801からのコンテンツ1601の流通においては、第2の流通形態において前述したように視聴再生時にコンテンツに対する視聴権利を表すライセンスが必要なようにカプセル化されているものとし、取得したコンテンツを視聴再生する際にライセンスの購入が発生するようなコンテンツの販売方法をとっているものとする。また、リテーラー801においてはライセンスの販売を行わず、ディストリビュータ702から提供されたコンテンツ1001のライセンスの販売はライセンス流通システム602によって行われるものとする。
【0088】
ここで、ライセンス流通システム602は、ユーザが視聴再生するコンテンツについてのライセンスの取得要求をユーザの有するPC上のコンテンツ再生システムから受け付け、ユーザの認証・課金といったコンテンツに対する対価の支払い処理を行った後に、特定の条件付きでコンテンツの視聴再生を可能とするライセンスをユーザの有するPCに払い出すようなシステムである。
【0089】
まず、リテーラー801がコンテンツ1001に関するメタデータ1201を基にコンテンツ1001に関する新たなメタデータ1205を生成したとする。ここでいうメタデータ1205とは、コンテンツ1001のタイトルや制作者、発売日や価格およびコンテンツ1001を取得できるURLへのリンクといったようなコンテンツの購入に関する情報および本メタデータを見たユーザがコンテンツを購入したくなるようなコンテンツの推奨文を含む情報であるが、本発明においてはメタデータの内容について規定するものではない。
【0090】
リテーラー801は、リテーラー801の販売システムにおける会員ユーザないしはリテーラー801からコンテンツを購入した事のあるユーザとして、ユーザ903、ユーザ904、ユーザ905にメタデータ1205をメールなどの手段によって配送する。このようなメタデータ1205の流通情報としては、リテーラー801が有するコンテンツ1001を示す識別情報ID10010002について、流通実体としてメタデータ1205を表すM1205、流通元としてリテーラー801を表すR801、流通先としてユーザ903を表すU903を関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態としてコンテンツについて受動的に認知した事を示すPASACKおよび付加情報として流通の手段メールとを関連付けて記録する、ユーザ904、ユーザ905に対するメタデータ1205の流通についても同様に記録する。
【0091】
ここで、本例における流通先のプレイヤの状態を示す記録PASACKは、流通先のプレイヤの意志に関わらずコンテンツに関するメタデータが送付された事を示す記号とする。また、識別情報ID10010002はリテーラー801が保持するコンテンツ1001に対するものであるが、購入したユーザ903を表すようにID10010002U903などリテーラー801において識別情報を追記しても構わない。また、流通実体についても同様にM1205U903のように流通先のプレイヤを区別した新たな識別情報を付与しても構わない。
【0092】
次に、ユーザ904、ユーザ905がメタデータ1205に記述されたコンテンツを取得できるURLへのリンク情報を基にコンテンツ1001を取得しようとしたとする。コンテンツ1001の取得には、まずコンテンツの要求行為が必要であり、本発明によりコンテンツに対する要求行為を流通情報と合わせて記録する。このようなコンテンツ1001に対する要求行為の記録としては、識別情報ID10010002について、流通実体としてコンテンツ1001を表すC1001、流通元としてリテーラー801を表すR801、流通先としてユーザ904を表すU904を関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態としてコンテンツの取得を要求した事を示すREQおよび付加情報として要求行為の発端となったメタデータ1205とを関連付けて記録する。ユーザ905によるコンテンツ1001の取得要求についても同様に記録する。
【0093】
コンテンツ1001の取得についての流通情報としては、識別情報ID10010002について、流通実体としてコンテンツ1001を表すC1001、流通元としてリテーラー801を表すR801、流通先としてユーザ904を表すU904を関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態としてコンテンツを取得した状態を示すGETとを関連付けて記録する。ユーザ905によるコンテンツ1001の取得についても同様に記録する。
【0094】
コンテンツ1101を視聴再生しようとすると、まずライセンスの購入要求が発生し、ユーザの有するPC上のコンテンツ再生システムからライセンス流通システム602に送信される。ここで、本例では、ユーザ904がコンテンツ1101を視聴再生しようとして、ライセンスの購入画面が表示され、ユーザ904自身が購入手続きを途中でキャンセルしたものとする、。この場合ライセンス流通システム602からユーザ904へのライセンスの送信は行われない。
【0095】
このようなコンテンツ1001に関するライセンスに対する要求行為の記録としては、識別情報ID10010002について、流通実体としてライセンス1103を表すL1103、流通元としてライセンス流通システム602を表すS602、流通先としてユーザ904を表すU904を関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態としてライセンスの取得を要求した事を示すREQ、付加1情報としてユーザによる手続き中止を示すユーザ中止とを関連付けて記録する。
【0096】
このように、ライセンスの要求行為とその結果を合わせて記録する事により、ライセンスを取得しようとしたが取得できなかったユーザおよびその理由を記録管理する事ができる。
【0097】
一方、ユーザ905によるコンテンツ1001に関するライセンス1104の取得は成功したものとする。ライセンス1104に対する要求行為の記録としては、識別情報ID10010002について、流通実体としてライセンス1104を表すL1104、流通元としてライセンス流通システム602を表すS602、流通先としてユーザ905を表すU905を関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態としてライセンスの取得を要求した事を示すREQ、付加情報として成功した事を示す成功とを関連付けて記録する。また、ライセンス1104の流通情報の記録としては、識別情報ID10010002について、流通実体としてライセンス1104を表すL1104、流通元としてライセンス流通システム602を表すS602、流通先としてユーザ905を表すU905を関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態としてライセンスを取得した状態を示すGETLを記録する。
【0098】
ユーザ905はコンテンツ1001およびコンテンツ1001に関するライセンス1104を取得した事により、コンテンツ1001の再生が可能である。本例では、本発明によりコンテンツに対する利用情報を流通情報と合わせて記録するものとする。
【0099】
ここで、ユーザ905の有するPC上のコンテンツ再生システムUP905は、コンテンツ再生システム上でのコンテンツの再生・停止を随時利用情報として入力するようなシステムである、コンテンツ1001の利用情報としては、識別情報ID10010002について、流通実体としてコンテンツ1001を表すC10010002、流通行為は存在しないので流通元としては空を表すnull、流通先として再生中のユーザ905を表すU905を関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態としてコンテンツを再生した状態を示すPLAYを記録する。ユーザ905がコンテンツ1001の再生を停止した場合には、識別情報ID10010002について、流通実体としてコンテンツ1001を表すC10010002、流通元としては空を表すnull、流通先としてユーザ905を表すU905を関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態としてコンテンツの再生を停止した状態を示すSTOPを記録する。このようなユーザの利用情報を流通情報と合わせて記録する事で、コンテンツの流通から利用までを一元的に記録管理する事ができる。
【0100】
図9は図8の流通形態で蓄積保存された流通情報の例を示し、少なくとも、コンテンツの流通日時と識別情報と流通実体と流通元と流通先と流通先状態および付加情報を保存する。
【0101】
(第5の流通形態)
図10は、本流通形態におけるプレイヤ間におけるコンテンツおよびライセンスおよびメタデータの流通形態を示し、以下詳細に説明する。
【0102】
ここでは、第2の流通形態においてリテーラー802が提供を受けたコンテンツ1001とコンテンツ1003の流通において、ユーザ906がコンテンツ1001とコンテンツ1001に関するライセンス1105を取得した場合、およびユーザ907がコンテンツ1001に関するメタデータ1206とコンテンツ1001をユーザ906から提供され、コンテンツ1001に関するライセンス1106を取得した場合、さらにユーザ908がコンテンツ1001に関するメタデータ1206をユーザ906から提供され、コンテンツ1001を取得し、コンテンツ1001に関するライセンス1107を取得した場合の流通情報の記録の例を説明する。
【0103】
図10において、実線矢印は流通元から流通先へのコンテンツの流通を表し、点線矢印は流通元から流通先へのライセンスの流通を表し、二重線矢印は流通元から流通先へのメタデータの流通を表す。
【0104】
なお、リテーラー802からのコンテンツ1001の流通においては、第2の流通形態において前述したように視聴再生時にコンテンツに対する視聴権利を表すライセンスが必要なようにカプセル化されているものとし、取得したコンテンツを視聴再生する際にライセンスの購入が発生するようなコンテンツの販売方法をとっているものとする。また、リテーラー802においてはライセンスの販売を行わず、ディストリビュータ702から提供されたコンテンツ1001のライセンスの販売はライセンス流通システム602によって行われるものとする。
【0105】
まず、リテーラー802からユーザ906がコンテンツ1001を取得する。流通情報の記録は、リテーラー802が有するコンテンツ1001を示す識別情報ID10010002について、流通実体としてコンテンツ1001を表すC10010002、流通元としてリテーラー802を表すR802、流通先としてユーザ906を表すU906を関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態としてコンテンツを取得した状態を示すGETを記録する。
【0106】
ユーザ906が取得したコンテンツ1001を視聴するにはライセンスの取得が必要であり、第5の流通形態と同様にしてライセンス流通システム602へのライセンス1105の要求行為と取得が流通情報として記録され、ユーザ906の有するコンテンツ再生システムUP906によるコンテンツ1001の利用情報が記録される。
【0107】
次に、ユーザ906が自分の視聴経験を基にコンテンツ1001を紹介するメタデータ1206を作成したものとする。ここでいうメタデータ1206は、コンテンツ1001のタイトルや制作者、発売日や価格およびコンテンツ1001を取得できるURLへのリンクといったようなコンテンツの購入に関する情報および本メタデータを見たユーザがコンテンツを購入したくなるようなコンテンツの推奨文を含む情報であるが、本発明においてはメタデータの内容について規定するものではない。ユーザ906はコンテンツ1001を紹介する目的で、メタデータ1206をユーザ907、ユーザ908にメールなどの手段によって配送する。
【0108】
このようなメタデータ1206の流通情報は、識別情報ID10010002について流通実体としてメタデータ1206を表すM1206、流通元としてユーザ906を表すU906、流通先としてユーザ907を表すU907を関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態としてコンテンツについて受動的に認知した事を示すPASACKおよび付加情報として流通の手段メールとを関連付けて記録する。ユーザ908に対するメタデータ1206の流通についても同様に記録する。
【0109】
ここで、このようなユーザ906からユーザ907、ユーザ908へのメタデータ1206の流通については、コンテンツ流通システム601およびライセンス流通システム602を介さないため、流通情報として入力されない場合もありえる。本例では、ユーザ906が流通情報として入力したものとし、ユーザ906が流通情報を入力した事を付加情報として記録する、また、ユーザ907を表す識別情報U907、ユーザ908を表す識別情報U908を、ユーザ906自身は知らなくても良い。ユーザ907およびユーザ908を表す名称やメールアドレスなどの情報を入力すれば、これらの属性情報を基に流通情報変換手段102において識別情報U907およびU908に変換した上で流通情報として記録される。
【0110】
次に、ユーザ907がメタデータ1206に記述されたコンテンツ1001の取得をユーザ906に要求し、ユーザ906からコンテンツ1001が流通したものとし、ユーザ906はコンテンツ1001の流通のみを流通情報として入力したものとする。コンテンツ1001の流通は、識別情報ID10010002について流通実体としてコンテンツ1001を表すC10010002、流通元としてユーザ906を表すU906、流通先としてユーザ907を表すU907、さらに流通先のプレイヤの状態としてコンテンツを取得した事を示すGETを関連付けて記録する。ユーザ907が取得したコンテンツ1001を視聴するにはライセンスの取得が必要であり、第5の流通形態と同様にしてライセンス流通システム602へのライセンスの要求行為と取得が流通情報として記録される。
【0111】
次に、ユーザ908がメタデータ1206に記述されたコンテンツ1001を取得できるURLへのリンク情報を基にコンテンツ1001の取得をリテーラー802に要求し、取得したとする。このようなコンテンツ1001に対する取得要求の記録としては、識別情報ID10010002について流通実体としてコンテンツ1001を表すC10010002、流通元としてリテーラー802を表すR802、流通先としてユーザ908を表すU908を関連付けて記録し、さらに流通先のプレイヤの状態としてコンテンツの取得を要求した事を示すREQおよび付加情報として要求行為の発端となったメタデータM1206とを関連付けて記録する。
【0112】
コンテンツ1001の取得についての流通情報としては、識別情報ID10010002について流通実体としてコンテンツ1001を表すC10010002、流通元としてリテーラー802を表すR802、流通先としてユーザ908を表すU908、さらに流通先のプレイヤの状態としてGETを関連付けて記録する。ユーザ907が取得したコンテンツ1001を視聴するにはライセンスの取得が必要であり、第5の流通形態と同様にしてライセンス流通システム602へのライセンスの要求行為と取得が流通情報として記録される。
【0113】
図11は図10の流通形態で蓄積保存された流通情報の例を示し、少なくとも、コンテンツの流通日時と識別情報と流通実体と流通元と流通先と流通先状態および付加情報を保存する。
【0114】
(流通情報の検索)
本例では第1〜第5の流通形態においてコンテンツ流通情報記録装置に記録された流通情報について、コンテンツ1001に関するコンテンツの流通情報を検索する場合の例を説明する。
【0115】
まず、検索要求受付手段104においてコンテンツ1001の流通情報の検索要求が入力される。検索条件は、元々のコンテンツ1001を表す識別情報ID10010000について、その派生コンテンツを許して、流通実体がコンテンツであるものを検索するという条件であるものとする。
【0116】
なお、本例では検索要求受付手段104において受け付ける検索要求の種類や内容を規定するものではない。ライセンスやメタデータを対象とした検索要求や、ユーザやリテーラーなど特定のプレイヤに着目した流通情報の検索要求、特定の日時や時間帯における流通情報の検索要求でも良いし、これらを組み合わせた高度な検索要求を受け付ける事も可能である。本発明によれば、コンテンツやメタデータ、プレイヤなどに関する属性情報を用いた検索要求も可能である。
【0117】
流通情報検索手段105は流通情報DB110を前記の検索条件を満たす検索式に従って検索し、その結果を得る。実際の検索処理は、ID1001から始まる識別情報すなわち識別情報ID10010000およびID10010001およびID10010002である流通情報について、流通実体がコンテンツすなわちCから始まる識別情報であって、流通先状態がGETまたはnullであるものについて行われる。
【0118】
なお、本例では検索要求に対する検索処理の実現方法を特に定めるものではない、流通情報DB110に対して可能な操作の組み合わせにより実現できる検索処理であれば良い。
【0119】
図12は検索の結果得られたコンテンツ1001の流通情報の例を示す。同図において、流通情報出力手段106においては、このように検索結果を流通情報DB110に格納された流通情報の記録そのままに出力しても良いし、表形式やXML形式などに整形しても良い。図13は検索の結果得られたコンテンツ1001の流通情報を、流通元および流通先となったプレイヤとプレイヤ間における流通を視覚化して表示した図である。
【0120】
本例では、コンテンツ1001について取得したプレイヤについて流通情報の検索を行ったが、例えばコンテンツ1001に関するメタデータを取得したプレイヤについて検索する事でコンテンツ1001を認知した状態にあるプレイヤを把握する事ができるし、さらに流通先のプレイヤの状態を詳細に記録する事で、例えば名前だけ知っている状態や取得先を知っている状態、コンテンツのみ取得した状態やライセンスも取得して利用可能な状態といったコンテンツに対するプレイヤの段階的な状態を把握する事が可能となる。また、認知した状態にあるプレイヤと取得した状態にあるプレイヤの検索結果を比較する事で、これから取得する可能性のあるプレイヤを把握する事も可能になる。
【0121】
なお、本発明は、図1等で説明したコンテンツ流通情報記録方法の一部又は全部の処理機能をプログラムとして構成してコンピュータを用いて実現することができる。また、コンピュータでその各部の処理機能を実現するためのプログラム、あるいはコンピュータにその処理手順を実行させるためのプログラムを、そのコンピュータが読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、MO、ROM、メモリカード、CD、DVD、リムーバブルディスクなどに記録して、保存したり、提供したりすることが可能であり、また、インターネットのような通信ネットワークを介して配布したりすることが可能である。
【0122】
【発明の効果】
本発明によれば、デジタルコンテンツに関する情報であるメタデータの流通、視聴対象となるコンテンツ自体の流通、コンテンツの利用権利であるライセンスの流通のそれぞれについて、任意の二者間での流通を統一した形式で記録する事が可能になり、総じてデジタルコンテンツに関する流通行為全般を一元的に記録管理する事が可能になる。
【0123】
本発明により、コンテンツの流通状況だけでなく流通における各プレイヤの取得状態や利用状況を詳細に記録管理できるため、総じてデジタルコンテンツの流通に関する情報の管理および利用が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンテンツ流通情報記録装置の構成例を示すブロック図。
【図2】実施形態における第1の流通形態におけるプレイヤ間のコンテンツ、メタデータ、ライセンスの流通の関係を示す図。
【図3】実施形態における第1の流通形態における流通情報の記録の例。
【図4】実施形態における第2の流通形態におけるプレイヤ間のコンテンツ、メタデータ、ライセンスの流通の関係を示す図。
【図5】実施形態における第2の流通形態における流通情報の記録の例。
【図6】実施形態における第3の流通形態におけるプレイヤ間のコンテンツ、メタデータ、ライセンスの流通の関係を示す図。
【図7】実施形態における第3の流通形態における流通情報の記録の例。
【図8】実施形態における第4の流通形態におけるプレイヤ間のコンテンツ、メタデータ、ライセンスの流通の関係を示す図。
【図9】実施形態における第4の流通形態における流通情報の記録の例。
【図10】実施形態における第5の流通形態におけるプレイヤ間のコンテンツ、メタデータ、ライセンスの流通の関係を示す図。
【図11】実施形態における第5の流通形態における流通情報の記録の例。
【図12】実施形態における流通情報の検索結果の例。
【図13】実施形態における流通情報の検索結果の視覚化の例。
【符号の説明】
101…流通情報入力手段
102…流通情報変換手段
103…流通情報保存手段
104…検索要求受付手段
105…流通情報検索手段
106…流通情報出力手段
110…流通情報DB
Claims (13)
- デジタルコンテンツの流通情報を記録するコンテンツ流通情報記録方法であって、
任意の二者間でのコンテンツの流通に関する情報を、視聴対象となるコンテンツを一意に示す識別情報と、コンテンツを送出したプレイヤを示す流通元と、コンテンツを取得したプレイヤを示す流通先とを関連付けて記録する事で、コンテンツの流通の経路を記録する事を特徴とするコンテンツ流通情報記録方法。 - デジタルコンテンツの流通情報を記録するコンテンツ流通情報記録方法であって、
任意の二者間でのコンテンツの流通に関する情報として、視聴対象となるコンテンツ自体の流通と同様に、視聴対象となるコンテンツの利用に関する情報を表すライセンスの流通と、流通するコンテンツに関する属性情報や著作権情報、所在情報などのメタデータの流通を、コンテンツを一意に示す識別情報とコンテンツを送出したプレイヤを示す流通元と、コンテンツを取得したプレイヤを示す流通先、およびコンテンツ、メタデータ、ライセンスなど実際に流通行為の対象となった実体を示す流通実体とを関連付けて記録する事で、コンテンツ並びにコンテンツに関する情報の流通の経路を記録する事を特徴とするコンテンツ流通情報記録方法。 - 記録するコンテンツの流通情報と関連付けて、視聴対象となるコンテンツについてのメタデータ、コンテンツ自体、ライセンスといった流通実体を取得する事により変化する流通先のプレイヤの状態を合わせて記録する事を特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ流通情報記録方法。
- 記録するコンテンツの流通情報と関連付けて、視聴対象となるコンテンツに対する流通先のプレイヤからの要求行為を合わせて記録する事を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンテンツ流通情報記録方法。
- 記録するコンテンツの流通情報と関連付けて、視聴対象となるコンテンツに対する流通先のプレイヤの利用情報を合わせて記録する事を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンテンツ流通情報記録方法。
- 記録するコンテンツの流通情報と関連付けて、コンテンツの流通が発生した場や状況ないし手段、コンテンツの流通を観測した機器やプレイヤ、コンテンツの流通を仲介したシステムやプレイヤなどの付加情報を合わせて記録する事を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンテンツ流通情報記録方法。
- デジタルコンテンツの流通情報を記録するコンテンツ流通情報記録装置であって、
コンテンツ流通情報を入力する流通情報入力手段と、前記入力手段から入力されたコンテンツ流通情報を流通情報DBに保存する流通情報保存手段と、前記流通情報DBに格納されたコンテンツ流通情報を出力する流通情報出力手段とを有する事を特徴とするコンテンツ流通情報記録装置。 - デジタルコンテンツの流通情報を記録するコンテンツ流通情報記録装置であって、
コンテンツ流通情報を入力する流通情報入力手段と、前記入力手段から入力された形式の異なるコンテンツ流通情報を統一した形式のコンテンツ流通情報に変換する流通情報変換手段と、前記変換手段で変換されたコンテンツ流通情報を流通情報DBに保存する流通情報保存手段と、前記流通情報DBに格納されたコンテンツ流通情報を出力する流通情報出力手段とを有する事を特徴とするコンテンツ流通情報記録装置。 - デジタルコンテンツの流通情報を記録するコンテンツ流通情報記録装置であって、
コンテンツ流通情報を入力する流通情報入力手段と、前記入力手段から入力された形式の異なるコンテンツ流通情報を統一した形式のコンテンツ流通情報に変換する流通情報変換手段と、前記変換手段で変換されたコンテンツ流通情報を流通情報DBに保存する流通情報保存手段と、前記流通情報DBに格納されたコンテンツ流通情報に対する検索条作を受け付ける検索要求受付手段と、前記検索条件に合致するコンテンツ流通情報を前記流通情報DBから検索する流通情報検索手段と、前記流通情報DBに格納されたコンテンツ流通情報を出力する流通情報出力手段とを有する事を特徴とするコンテンツ流通情報記録装置。 - 実際に流通したコンテンツ、ライセンス、メタデータおよび流通に関与したプレイヤについての属性情報を入力する属性情報入力手段と、
入力されたコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤについての属性情報を保存する属性情報保存手段と、
視聴対象となるコンテンツを一意に示す識別情報に対応するコンテンツについて、コンテンツの名称や作成者、出演者、記録時間、価格、販売元といったコンテンツ属性情報を、流通したコンテンツ自体を一意に示す識別情報と関連付けて格納するコンテンツ属性情報DBと、
視聴対象となるコンテンツを一意に示す識別情報に対応するコンテンツのライセンスについて、コンテンツの再生回数や再生期限などのライセンスの利用条件、ライセンスの価格、権利者、取得元といったライセンス属性情報を、流通したライセンス自体を一意に示す識別情報と関連付けて格納するライセンス属性情報DBと、
視聴対象となるコンテンツを一意に示す識別情報に対応するコンテンツのメタデータについて、メタデータの作成者や配布元、メタデータの記録内容やメタデータの添付物といったメタデータ属性情報を、流通したメタデータ自体を一意に示す識別情報と関連付けて格納するメタデータ属性情報DBと、
流通元あるいは流通先のプレイヤを一意に示す識別情報に対するプレイヤについて、プレイヤの名称や所属、年齢、性別、居住地、連絡先その他個人情報、あるいはプレイヤが個人でない場合にはプレイヤの団体名や会社名といった名称、所在地、責任者、連絡先といったプレイヤ属性情報を、プレイヤ自体を一意に示す識別情報と関連付けて格納するプレイヤ属性情報DBと、
前記コンテンツ属性情報DB、ライセンス属性情報DB、メタデータ属性情報DBおよびプレイヤ属性情報DBを検索して、コンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤに関する単独あるいは複数の属性情報を基に該当あるいは合致するコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤを一意に示す識別情報に取得し、また逆に、コンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤを一意に示す識別情報からコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤの属性情報を取得する識別情報変換手段と、
前記コンテンツ属性情報DB、ライセンス属性情報DB、メタデータ属性情報DBおよびプレイヤ属性情報DBを検索して、視聴対象となるコンテンツの識別情報ないしは実際に流通したコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤを一意に示す識別情報に該当するコンテンツ、ライセンス、メタデータおよびプレイヤについての属性情報を出力する属性情報出力手段と、
を有する事を特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載のコンテンツ流通情報記録装置。 - 実際に流通したコンテンツ、ライセンス、メタデータを入力する流通実体入力手段と、
入力されたコンテンツ、ライセンス、メタデータを保存する流通実体保存手段と、
視聴対象となるコンテンツを一意に示す識別情報に対応するコンテンツについて、視聴対象となるコンテンツの識別情報ないしはコンテンツ自体の識別情報と関連付けて、実際に流通したコンテンツ自体を格納するコンテンツ流通実体DBと、
視聴対象となるコンテンツを一意に示す識別情報に対応するコンテンツのライセンスについて、視聴対象となるコンテンツの識別情報ないしはライセンス自体の識別情報と関連付けて、実際に流通したライセンス自体を格納するライセンス流通実体DBと、
視聴対象となるコンテンツを一意に示す識別情報に対応するコンテンツのメタデータについて、視聴対象となるコンテンツの識別情報ないしはメタデータ自体の識別情報と関連付けて、実際に流通したメタデータ自体を格納するメタデータ流通実体DBと、
コンテンツ流通実体DB、ライセンス流通実体DB、メタデータ流通実体DBを検索して、視聴対象となるコンテンツの識別情報ないしは実際に流通したコンテンツ、ライセンス、メタデータを一意に示す識別情報に該当するコンテンツ、ライセンス、メタデータを出力する流通実体出力手段と、
を有する事を特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載のコンテンツ流通情報記録装置。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンテンツ流通情報記録方法を、コンピュータプログラムで記載してそれを実行可能にしたことを特徴とするプログラム。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンテンツ流通情報記録方法を、コンピュータで実行可能に記載したプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003025644A JP2004234599A (ja) | 2003-02-03 | 2003-02-03 | コンテンツ流通情報記録方法、コンテンツ流通情報記録装置、この方法のプログラム、このプログラムを記録した記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003025644A JP2004234599A (ja) | 2003-02-03 | 2003-02-03 | コンテンツ流通情報記録方法、コンテンツ流通情報記録装置、この方法のプログラム、このプログラムを記録した記録媒体 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
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-
2003
- 2003-02-03 JP JP2003025644A patent/JP2004234599A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015194613A1 (ja) * | 2014-06-19 | 2015-12-23 | 国立大学法人京都大学 | 共有体験情報構築システム |
JP2016004502A (ja) * | 2014-06-19 | 2016-01-12 | 国立大学法人京都大学 | 共有体験情報構築システム |
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