JP2004234595A - 情報記録媒体読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の情報記録媒体読取装置では、情報記録媒体に対して一つの固定された周波数のクロック信号しか供給していないため、情報記録媒体と情報記録媒体読取装置との間の情報の送受信通信速度は一定であった。そのため、第三者が一定である通信速度に同期して情報記録媒体と情報記録媒体読取装置との間で送受信される情報を盗み見ることは容易であった。
【解決手段】情報記録媒体と情報記録媒体読取装置との間の通信速度を一定としないことにより、情報記録媒体と情報記録媒体読取装置との間でやりとりされる情報を第三者が容易に読み取ることができないようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】情報記録媒体と情報記録媒体読取装置との間の通信速度を一定としないことにより、情報記録媒体と情報記録媒体読取装置との間でやりとりされる情報を第三者が容易に読み取ることができないようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICカード等の情報記録媒体から情報を読み出す、あるいは前記情報記録媒体に対して情報を書き込む際に、第三者に対する情報の隠蔽を容易にする情報記録媒体読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ICカード等の情報記録媒体とICカードリーダライタ等の情報記録媒体読取装置との間で情報のやり取りを行う場合、情報記録媒体読取装置から一つの固定された周波数のクロック信号を情報記録媒体に供給して情報の送受信を行っていた(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−35013号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の情報記録媒体読取装置では、情報記録媒体に対して一つの固定された周波数のクロック信号しか供給していないため、情報記録媒体と情報記録媒体読取装置との間の情報の送受信通信速度は一定であった。そのため、第三者が一定である通信速度に同期して情報記録媒体と情報記録媒体読取装置との間で送受信される情報を盗み見ることは容易であった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するもので、情報記録媒体と情報記録媒体読取装置との間の通信速度を一定としないことにより、情報記録媒体と情報記録媒体読取装置との間でやりとりされる情報を第三者が容易に読み取ることができないようにする情報記録媒体読取装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の情報記録媒体読取装置は、情報媒体に記録された情報を読み取る情報記録媒体読取装置において、前記情報記録媒体に供給する信号を送出する信号送出部と、前記信号送出部から送出される信号の周波数を変更する周波数変更部とを備えている。そして、この構成により周波数変更部は、クロック信号について、ランダムに周波数を変更することとなる。
【0007】
また、本発明の情報記録媒体読取装置は、情報媒体に記録された情報を読み取る情報記録媒体読取装置において、前記情報記録媒体に供給する信号を送出する信号送出部と、前記信号送出部から送出される信号の周波数を変更する周波数変更部と、前記周波数変更部において変更された周波数によって前記情報の送受信通信速度を変更するデータ送受信部とを備えている。そして、この構成により周波数変更部は、クロック信号の周波数を変更し、データ送受信部は、周波数変更部において変更された周波数によって情報の送受信通信速度を変更することとなる。
【0008】
また、本発明の情報記録媒体読取装置は、情報媒体に記録された情報を読み取る情報記録媒体読取装置において、前記情報記録媒体に供給する信号を送出する信号送出部と、前記信号送出部から送出される信号の周波数を変更する周波数変更部、及びあらかじめ規定されている信号の周波数範囲内で決定された任意の周波数値を記した周波数値テーブルとを備えている。そして、この構成により周波数変更部は、周波数値テーブルが有する周波数値をランダムに選択して特定の信号の周波数を選択された周波数値に変更することとなる。
【0009】
また、本発明の情報記録媒体読取装置は、情報媒体に記録された情報を読み取る情報記録媒体読取装置において、前記情報記録媒体に供給する信号を送出する信号送出部と、前記信号送出部から送出される信号の周波数を変更する周波数変更部、あらかじめ規定されている信号の周波数範囲内で決定された任意の周波数値を記した周波数値記述テーブル部、及び前記周波数変更部において変更された周波数によって前記情報の送受信通信速度を変更するデータ送受信部とを備えている。そして、この構成により周波数変更部は前記周波数値テーブルが有する周波数値から、前回に選択した周波数値とは異なる周波数値を必ず選択し、特定の信号の周波数を選択された周波数値に対応した周波数に変更することとなる。
【0010】
さらに、情報記録媒体が交換される毎、あるいは同一の情報記録媒体との間でやりとりされる情報毎に前記周波数変更部は前記周波数値記述テーブル部に記述された周波数値をランダムに選択し、クロック信号の周波数を選択された周波数値に変更することとなる。
【0011】
さらに、情報記録媒体が交換される毎、あるいは同一の情報記録媒体との間でやりとりされる情報毎に前記周波数変更部は前記周波数値記述テーブル部に記述された周波数値から、前回に選択した周波数値とは異なる周波数値を必ず選択し、クロック信号の周波数を選択された周波数値に対応した周波数に変更することとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0013】
図1に、情報記録媒体であるICカード1と情報記録媒体読取装置であるICカードリーダライタ2の概略図を示す。
【0014】
図1において、ICカードリーダライタ2は、ICカード1に電源を供給する電源供給部3と、ICカード1の内部回路を初期状態にすることを目的とするリセット信号を供給するリセット信号供給部4と、ICカード1の内部回路を駆動することを目的とするクロック信号をICカード1に供給するクロック信号供給部5と、ICカード1と情報であるデータを送受信するためのデータ送受信部6と、クロック信号の周波数を変化させるために、規定された周波数範囲内でクロック信号の周波数を変化させる事が可能なクロック信号周波数変更部7と、各々の処理を行う中央処理演算部8とで構成されている。また中央処理演算部8は、クロック信号供給部5が発するクロック信号とは異なる周波数を持ったクロック信号を発生するクロック信号発生部9により駆動されており、ICカード1との通信で必要なプログラム(コード)やデータが保存されているメモリ10と接続されている。
【0015】
次に、図2を用いて、ICカード1とICカードリーダライタ2との間で行われる初期情報のやりとりについて説明する。
【0016】
先ずICカード1がICカードリーダライタ2に挿入される。
【0017】
次に、ICカードリーダライタ2は、ICカード1に対して電源、クロック信号、リセット信号の順で各信号を供給する。
【0018】
次に、ICカード1は処理能力を通知するために、ICカードリーダライタ2に対して通信に必要なプロトコルや通信速度や電源電圧値等を決定するための情報が入った初期情報を送信する。
【0019】
この時に使用されるクロック信号の周波数はデフォルト周波数fdであり、初期情報を送信するための通信速度CVdは周波数fdに基づいて(数1)に示す数式により決定される。
【0020】
【数1】
【0021】
また、ICカード1からICカードリーダライタ2に送信される初期情報には、ICカード1とICカードリーダライタ2との間で情報をやりとりする際の通信速度を決定する有限定数値であるパラメータPfと、クロック信号の周波数を通信中に変化させても良いか否かを示すパラメータCcが含まれている。ここで、クロック信号の周波数は所定の範囲に規定されるものである。また、初期情報の中にパラメータCcが含まれていない場合は、クロック信号の周波数は変化させないものとする。また、初期情報の中のパラメータCcが、クロック信号の周波数を変化させてはならないことを示す場合は、ICカード1が古い仕様に準拠している等の理由によりクロック信号の変化に追従する機能がないことを示しているため、ICカードリーダライタ2は通信中にクロック信号の周波数を絶対に変化させてはならない。
【0022】
次に、初期情報を受信したICカードリーダライタ2は、初期情報の中に含まれるパラメータPfとパラメータCcに基づいてICカード1とICカードリーダライタ2との間で行う情報のやりとりの通信速度CVを決定する。
【0023】
ここで、パラメータCcが、クロック信号の周波数を変化させてはならない事を示す場合には、通信速度CVは(数2)に示す数式により決定される。
【0024】
【数2】
【0025】
これは、クロック信号の周波数がデフォルト周波数fdから変化することなく、通信速度CVが一定であることを示している。
【0026】
一方、パラメータCcがクロック信号の周波数を変化させても良い事を示す場合には、通信速度CV(t)は(数3)に示す数式により決定される。
【0027】
【数3】
【0028】
ここで、(数3)に示すtは時間を示す整数パラメータであり、0,1,2,3,4,・・・nのように変わるものとする。つまり、(数3)は、一定ではなく変化するクロック信号の周波数f(t)に基づき、このクロック信号の周波数f(t)の関数として算出される通信速度CV(t)が変化することを示している。なお、クロック信号の周波数f(t)および通信速度CV(t)の変化の詳細については後述する。
【0029】
また、ICカードリーダライタ2がクロック信号の周波数f(t)を通信中に変化させている場合、このクロック信号の周波数f(t)は必ず規定された周波数範囲内で変化されなければならない。その理由は、ICカードリーダライタ2がクロック信号の周波数f(t)を変化させている間に、規定されていない範囲の周波数を含んだクロック信号を出力してしまうと、クロック信号をもとにして駆動しているICカード1が無応答になるなどの予測できない動きをする可能性があるからである。
【0030】
次に、初期情報のやりとりの後に行われる情報のやりとりについて、図2を用いて説明する。
【0031】
ここでは、初期情報に含まれるパラメータCcがクロック信号の周波数を変化させても良い事を示している場合について説明する。仮にICカード1がクロック信号の変化に対応する機能がなくパラメータCcがクロック信号の周波数を変化させてはならないことを示す場合は、(数2)に示される数式を使用して算出される通信速度を通信完了まで使用することとなる。
【0032】
先ず、ICカードリーダライタ2は初期情報を受信した直後に、ICカードリーダライタ2からICカード1に供給されるクロック信号の周波数を、クロック信号周波数変更部7を使用してデフォルト周波数fdから中央処理演算部8により選択された周波数f(0)に変更する。
【0033】
次に、ICカードリーダライタ2からICカード1に対して最初のコマンド(コマンド0)が送信される。この時にICカードリーダライタ2が使用する通信速度CV(0)は、中央処理演算部8により選択された周波数f(0)に基づき、データ送受信部6で前述した(数3)に示す数式により決定される。
【0034】
ここで、通信速度CV(t)の決定について詳述すると、データ送受信部6はボーレートジェネレータ(図示せず)を有しており、このボーレートジェネレータにより周波数f(t)に基づいて通信速度CV(t)が決定される。
【0035】
また、クロック信号の周波数f(t)の選択について詳述すると、中央処理演算部8は16ビットタイマ(図示せず)を有しており、この16ビットタイマ内では1から65536までの乱数が変化しており、中央処理演算部8が所定のタイミングで16ビットタイマにアクセスすることで1つの数字が選択される。そして、メモリ10は、1から65536までのインデックスとこのインデックスに1対1に対応し規定された周波数範囲内の周波数値である周波数とを有する周波数値テーブル(図示せず)を備えており、この周波数値テーブルと中央処理演算部8で選択された1つの数字とからクロック信号の周波数f(t)が選択される。なお、クロック信号の周波数f(t)を決定する他の方法として、メモリ10内に基準となる周波数値を記憶しておき、この記憶している周波数値と中央処理演算部8が16ビットタイマにアクセスすることにより選択した数とを加え合わせてクロック信号の周波数f(t)とする方法もある。また、メモリ10に選択された1つの数字からクロック信号の周波数f(t)を算出する演算式をもたせ、中央処理演算部8により、上記方法により選択した1つの数字とこの演算式とからクロック信号の周波数f(t)を決定するようにしてもよい。
【0036】
次に、コマンド(コマンド0)を受信したICカード1は、コマンド(コマンド0)の内容を処理し、コマンド(コマンド0)に対するレスポンス(レスポンス0)をICカードリーダライタ2に送信する。
【0037】
ここで、レスポンス(レスポンス0)を送信するICカード1は、クロック信号発生部9から発生されるクロック信号の周波数とICカード1に供給するクロック信号の周波数との2つの異なった周波数を意識せねばならないICカードリーダライタ2とは異なり、ICカードリーダライタ2から供給されるクロック信号のみによる単一周波数駆動であるため、(数3)に示す数式により算出した通信速度CV(0)を意識する必要はなく、通信速度を決定する有限定数値であるパラメータPfのみを意識すればよい。
【0038】
一方、ICカードリーダライタ2は、(数3)に示す数式により算出される通信速度CV(0)でICカード1から送信されてくるレスポンス(レスポンス0)の受信を行う。このレスポンス(レスポンス0)を受信したICカードリーダライタ2は、レスポンス(レスポンス0)の内容を処理した後、クロック信号周波数変更部7を用いてICカード1に供給しているクロック信号の周波数f(t)を周波数f(0)からf(1)に変更する。ただし、周波数f(0)と周波数f(1)は異なる周波数値である。
【0039】
次に、ICカードリーダライタ2からICカード1に対して次のコマンド(コマンド1)が送信される。この時の通信速度はクロック信号の周波数f(1)に基づき(数3)で算出されたCV(1)である。そして、コマンド(コマンド1)を受信したICカード1は、コマンド(コマンド1)を処理して次のレスポンス(レスポンス1)をICカードリーダライタ2に送信する。
【0040】
次に、レスポンス(レスポンス1)を受信したICカードリーダライタ2は、レスポンス(レスポンス1)の内容を処理し、ICカード1に供給しているクロック信号の周波数f(t)を、周波数f(1)から周波数f(2)に変更する。ただし、周波数f(1)と周波数f(2)は異なる周波数値である。
【0041】
上記の処理がICカード1とICカードリーダライタ2との間で繰り返され、情報のやりとりが行われる。
【0042】
以上のように、本実施の形態によれば、クロック信号周波数変更部7によりクロック信号供給部5からICカード1に送出される信号の周波数が変更され、この変更された後の周波数に基づいてデータ送受信部6で算出される通信速度も変更されて一定にならないようにすることにより、ICカード1とICカードリーダライタ2との間でやりとりされる情報を第三者が容易に読み取ることができないようにすることができる。
【0043】
また、周波数値テーブルを持つことにより中央処理演算部8の演算負荷を低減することができ、短時間での周波数値決定を行うことができる。
【0044】
乱数値と演算式を用いて周波数を決定することにより、メモリ領域の低減を実施することができ、また周波数の変化パターンが固定することがないため、第三者による周波数変化に対する予測をより困難にすることができる。
【0045】
なお、発生したクロック信号の周波数に対する履歴を中央処理演算部8により制御し、メモリ10に周波数履歴を保存しておき、新たに決定されたクロック信号の周波数とこの周波数履歴とを比較し、新たに決定されたクロック信号の周波数が履歴に残っている周波数と同じ場合は再度決定しなおし、異なる場合のみクロック信号の周波数として決定することにより、前回の送受信時に使用したクロック信号の周波数f(n−1)と今回使用するクロック信号の周波数f(n)は必ず異なる周波数値となるようにする。なお、周波数の比較対象を、周波数の履歴ではなく、1つ前に決定された周波数としてもよい。
【0046】
この周波数履歴制御によりICカード1とICカードリーダライタ2の間の通信毎に異なった通信速度を利用することができることとなる。
【0047】
なお、通信速度の決定に用いられるパラメータPfとパラメータCcを含む初期情報はICカード1毎に異なる情報であるので、本実施の形態に示すICカードリーダライタ2を使用することにより、ICカード1毎、あるいは同じICカード1との情報交換毎に通信速度を変えることが可能となり、ICカードリーダライタ2は、異なったICカード1毎、あるいは同じICカード1においても利用される毎にデータ通信の通信速度を変化させることができるので、固定されたICカードリーダライタ2に対する第三者からのデータの盗み読みをより一層困難にすることができる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明は情報記録媒体と情報記録媒体読取装置との間の通信速度を一定としないことにより、情報記録媒体と情報記録媒体読取装置との間でやりとりされる情報を第三者が容易に読み取ることができないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録媒体読取装置の実施の形態におけるICカードとICカードリーダライタの概略図
【図2】本発明の情報記録媒体読取装置の実施の形態におけるICカードとICカードリーダライタ間のフローチャート
【符号の説明】
1 ICカード
2 ICカードリーダライタ
3 電源供給部
4 リセット信号供給部
5 クロック信号供給部
6 データ送受信部
7 クロック信号周波数変更部
8 中央処理演算部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICカード等の情報記録媒体から情報を読み出す、あるいは前記情報記録媒体に対して情報を書き込む際に、第三者に対する情報の隠蔽を容易にする情報記録媒体読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ICカード等の情報記録媒体とICカードリーダライタ等の情報記録媒体読取装置との間で情報のやり取りを行う場合、情報記録媒体読取装置から一つの固定された周波数のクロック信号を情報記録媒体に供給して情報の送受信を行っていた(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−35013号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の情報記録媒体読取装置では、情報記録媒体に対して一つの固定された周波数のクロック信号しか供給していないため、情報記録媒体と情報記録媒体読取装置との間の情報の送受信通信速度は一定であった。そのため、第三者が一定である通信速度に同期して情報記録媒体と情報記録媒体読取装置との間で送受信される情報を盗み見ることは容易であった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するもので、情報記録媒体と情報記録媒体読取装置との間の通信速度を一定としないことにより、情報記録媒体と情報記録媒体読取装置との間でやりとりされる情報を第三者が容易に読み取ることができないようにする情報記録媒体読取装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の情報記録媒体読取装置は、情報媒体に記録された情報を読み取る情報記録媒体読取装置において、前記情報記録媒体に供給する信号を送出する信号送出部と、前記信号送出部から送出される信号の周波数を変更する周波数変更部とを備えている。そして、この構成により周波数変更部は、クロック信号について、ランダムに周波数を変更することとなる。
【0007】
また、本発明の情報記録媒体読取装置は、情報媒体に記録された情報を読み取る情報記録媒体読取装置において、前記情報記録媒体に供給する信号を送出する信号送出部と、前記信号送出部から送出される信号の周波数を変更する周波数変更部と、前記周波数変更部において変更された周波数によって前記情報の送受信通信速度を変更するデータ送受信部とを備えている。そして、この構成により周波数変更部は、クロック信号の周波数を変更し、データ送受信部は、周波数変更部において変更された周波数によって情報の送受信通信速度を変更することとなる。
【0008】
また、本発明の情報記録媒体読取装置は、情報媒体に記録された情報を読み取る情報記録媒体読取装置において、前記情報記録媒体に供給する信号を送出する信号送出部と、前記信号送出部から送出される信号の周波数を変更する周波数変更部、及びあらかじめ規定されている信号の周波数範囲内で決定された任意の周波数値を記した周波数値テーブルとを備えている。そして、この構成により周波数変更部は、周波数値テーブルが有する周波数値をランダムに選択して特定の信号の周波数を選択された周波数値に変更することとなる。
【0009】
また、本発明の情報記録媒体読取装置は、情報媒体に記録された情報を読み取る情報記録媒体読取装置において、前記情報記録媒体に供給する信号を送出する信号送出部と、前記信号送出部から送出される信号の周波数を変更する周波数変更部、あらかじめ規定されている信号の周波数範囲内で決定された任意の周波数値を記した周波数値記述テーブル部、及び前記周波数変更部において変更された周波数によって前記情報の送受信通信速度を変更するデータ送受信部とを備えている。そして、この構成により周波数変更部は前記周波数値テーブルが有する周波数値から、前回に選択した周波数値とは異なる周波数値を必ず選択し、特定の信号の周波数を選択された周波数値に対応した周波数に変更することとなる。
【0010】
さらに、情報記録媒体が交換される毎、あるいは同一の情報記録媒体との間でやりとりされる情報毎に前記周波数変更部は前記周波数値記述テーブル部に記述された周波数値をランダムに選択し、クロック信号の周波数を選択された周波数値に変更することとなる。
【0011】
さらに、情報記録媒体が交換される毎、あるいは同一の情報記録媒体との間でやりとりされる情報毎に前記周波数変更部は前記周波数値記述テーブル部に記述された周波数値から、前回に選択した周波数値とは異なる周波数値を必ず選択し、クロック信号の周波数を選択された周波数値に対応した周波数に変更することとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0013】
図1に、情報記録媒体であるICカード1と情報記録媒体読取装置であるICカードリーダライタ2の概略図を示す。
【0014】
図1において、ICカードリーダライタ2は、ICカード1に電源を供給する電源供給部3と、ICカード1の内部回路を初期状態にすることを目的とするリセット信号を供給するリセット信号供給部4と、ICカード1の内部回路を駆動することを目的とするクロック信号をICカード1に供給するクロック信号供給部5と、ICカード1と情報であるデータを送受信するためのデータ送受信部6と、クロック信号の周波数を変化させるために、規定された周波数範囲内でクロック信号の周波数を変化させる事が可能なクロック信号周波数変更部7と、各々の処理を行う中央処理演算部8とで構成されている。また中央処理演算部8は、クロック信号供給部5が発するクロック信号とは異なる周波数を持ったクロック信号を発生するクロック信号発生部9により駆動されており、ICカード1との通信で必要なプログラム(コード)やデータが保存されているメモリ10と接続されている。
【0015】
次に、図2を用いて、ICカード1とICカードリーダライタ2との間で行われる初期情報のやりとりについて説明する。
【0016】
先ずICカード1がICカードリーダライタ2に挿入される。
【0017】
次に、ICカードリーダライタ2は、ICカード1に対して電源、クロック信号、リセット信号の順で各信号を供給する。
【0018】
次に、ICカード1は処理能力を通知するために、ICカードリーダライタ2に対して通信に必要なプロトコルや通信速度や電源電圧値等を決定するための情報が入った初期情報を送信する。
【0019】
この時に使用されるクロック信号の周波数はデフォルト周波数fdであり、初期情報を送信するための通信速度CVdは周波数fdに基づいて(数1)に示す数式により決定される。
【0020】
【数1】
【0021】
また、ICカード1からICカードリーダライタ2に送信される初期情報には、ICカード1とICカードリーダライタ2との間で情報をやりとりする際の通信速度を決定する有限定数値であるパラメータPfと、クロック信号の周波数を通信中に変化させても良いか否かを示すパラメータCcが含まれている。ここで、クロック信号の周波数は所定の範囲に規定されるものである。また、初期情報の中にパラメータCcが含まれていない場合は、クロック信号の周波数は変化させないものとする。また、初期情報の中のパラメータCcが、クロック信号の周波数を変化させてはならないことを示す場合は、ICカード1が古い仕様に準拠している等の理由によりクロック信号の変化に追従する機能がないことを示しているため、ICカードリーダライタ2は通信中にクロック信号の周波数を絶対に変化させてはならない。
【0022】
次に、初期情報を受信したICカードリーダライタ2は、初期情報の中に含まれるパラメータPfとパラメータCcに基づいてICカード1とICカードリーダライタ2との間で行う情報のやりとりの通信速度CVを決定する。
【0023】
ここで、パラメータCcが、クロック信号の周波数を変化させてはならない事を示す場合には、通信速度CVは(数2)に示す数式により決定される。
【0024】
【数2】
【0025】
これは、クロック信号の周波数がデフォルト周波数fdから変化することなく、通信速度CVが一定であることを示している。
【0026】
一方、パラメータCcがクロック信号の周波数を変化させても良い事を示す場合には、通信速度CV(t)は(数3)に示す数式により決定される。
【0027】
【数3】
【0028】
ここで、(数3)に示すtは時間を示す整数パラメータであり、0,1,2,3,4,・・・nのように変わるものとする。つまり、(数3)は、一定ではなく変化するクロック信号の周波数f(t)に基づき、このクロック信号の周波数f(t)の関数として算出される通信速度CV(t)が変化することを示している。なお、クロック信号の周波数f(t)および通信速度CV(t)の変化の詳細については後述する。
【0029】
また、ICカードリーダライタ2がクロック信号の周波数f(t)を通信中に変化させている場合、このクロック信号の周波数f(t)は必ず規定された周波数範囲内で変化されなければならない。その理由は、ICカードリーダライタ2がクロック信号の周波数f(t)を変化させている間に、規定されていない範囲の周波数を含んだクロック信号を出力してしまうと、クロック信号をもとにして駆動しているICカード1が無応答になるなどの予測できない動きをする可能性があるからである。
【0030】
次に、初期情報のやりとりの後に行われる情報のやりとりについて、図2を用いて説明する。
【0031】
ここでは、初期情報に含まれるパラメータCcがクロック信号の周波数を変化させても良い事を示している場合について説明する。仮にICカード1がクロック信号の変化に対応する機能がなくパラメータCcがクロック信号の周波数を変化させてはならないことを示す場合は、(数2)に示される数式を使用して算出される通信速度を通信完了まで使用することとなる。
【0032】
先ず、ICカードリーダライタ2は初期情報を受信した直後に、ICカードリーダライタ2からICカード1に供給されるクロック信号の周波数を、クロック信号周波数変更部7を使用してデフォルト周波数fdから中央処理演算部8により選択された周波数f(0)に変更する。
【0033】
次に、ICカードリーダライタ2からICカード1に対して最初のコマンド(コマンド0)が送信される。この時にICカードリーダライタ2が使用する通信速度CV(0)は、中央処理演算部8により選択された周波数f(0)に基づき、データ送受信部6で前述した(数3)に示す数式により決定される。
【0034】
ここで、通信速度CV(t)の決定について詳述すると、データ送受信部6はボーレートジェネレータ(図示せず)を有しており、このボーレートジェネレータにより周波数f(t)に基づいて通信速度CV(t)が決定される。
【0035】
また、クロック信号の周波数f(t)の選択について詳述すると、中央処理演算部8は16ビットタイマ(図示せず)を有しており、この16ビットタイマ内では1から65536までの乱数が変化しており、中央処理演算部8が所定のタイミングで16ビットタイマにアクセスすることで1つの数字が選択される。そして、メモリ10は、1から65536までのインデックスとこのインデックスに1対1に対応し規定された周波数範囲内の周波数値である周波数とを有する周波数値テーブル(図示せず)を備えており、この周波数値テーブルと中央処理演算部8で選択された1つの数字とからクロック信号の周波数f(t)が選択される。なお、クロック信号の周波数f(t)を決定する他の方法として、メモリ10内に基準となる周波数値を記憶しておき、この記憶している周波数値と中央処理演算部8が16ビットタイマにアクセスすることにより選択した数とを加え合わせてクロック信号の周波数f(t)とする方法もある。また、メモリ10に選択された1つの数字からクロック信号の周波数f(t)を算出する演算式をもたせ、中央処理演算部8により、上記方法により選択した1つの数字とこの演算式とからクロック信号の周波数f(t)を決定するようにしてもよい。
【0036】
次に、コマンド(コマンド0)を受信したICカード1は、コマンド(コマンド0)の内容を処理し、コマンド(コマンド0)に対するレスポンス(レスポンス0)をICカードリーダライタ2に送信する。
【0037】
ここで、レスポンス(レスポンス0)を送信するICカード1は、クロック信号発生部9から発生されるクロック信号の周波数とICカード1に供給するクロック信号の周波数との2つの異なった周波数を意識せねばならないICカードリーダライタ2とは異なり、ICカードリーダライタ2から供給されるクロック信号のみによる単一周波数駆動であるため、(数3)に示す数式により算出した通信速度CV(0)を意識する必要はなく、通信速度を決定する有限定数値であるパラメータPfのみを意識すればよい。
【0038】
一方、ICカードリーダライタ2は、(数3)に示す数式により算出される通信速度CV(0)でICカード1から送信されてくるレスポンス(レスポンス0)の受信を行う。このレスポンス(レスポンス0)を受信したICカードリーダライタ2は、レスポンス(レスポンス0)の内容を処理した後、クロック信号周波数変更部7を用いてICカード1に供給しているクロック信号の周波数f(t)を周波数f(0)からf(1)に変更する。ただし、周波数f(0)と周波数f(1)は異なる周波数値である。
【0039】
次に、ICカードリーダライタ2からICカード1に対して次のコマンド(コマンド1)が送信される。この時の通信速度はクロック信号の周波数f(1)に基づき(数3)で算出されたCV(1)である。そして、コマンド(コマンド1)を受信したICカード1は、コマンド(コマンド1)を処理して次のレスポンス(レスポンス1)をICカードリーダライタ2に送信する。
【0040】
次に、レスポンス(レスポンス1)を受信したICカードリーダライタ2は、レスポンス(レスポンス1)の内容を処理し、ICカード1に供給しているクロック信号の周波数f(t)を、周波数f(1)から周波数f(2)に変更する。ただし、周波数f(1)と周波数f(2)は異なる周波数値である。
【0041】
上記の処理がICカード1とICカードリーダライタ2との間で繰り返され、情報のやりとりが行われる。
【0042】
以上のように、本実施の形態によれば、クロック信号周波数変更部7によりクロック信号供給部5からICカード1に送出される信号の周波数が変更され、この変更された後の周波数に基づいてデータ送受信部6で算出される通信速度も変更されて一定にならないようにすることにより、ICカード1とICカードリーダライタ2との間でやりとりされる情報を第三者が容易に読み取ることができないようにすることができる。
【0043】
また、周波数値テーブルを持つことにより中央処理演算部8の演算負荷を低減することができ、短時間での周波数値決定を行うことができる。
【0044】
乱数値と演算式を用いて周波数を決定することにより、メモリ領域の低減を実施することができ、また周波数の変化パターンが固定することがないため、第三者による周波数変化に対する予測をより困難にすることができる。
【0045】
なお、発生したクロック信号の周波数に対する履歴を中央処理演算部8により制御し、メモリ10に周波数履歴を保存しておき、新たに決定されたクロック信号の周波数とこの周波数履歴とを比較し、新たに決定されたクロック信号の周波数が履歴に残っている周波数と同じ場合は再度決定しなおし、異なる場合のみクロック信号の周波数として決定することにより、前回の送受信時に使用したクロック信号の周波数f(n−1)と今回使用するクロック信号の周波数f(n)は必ず異なる周波数値となるようにする。なお、周波数の比較対象を、周波数の履歴ではなく、1つ前に決定された周波数としてもよい。
【0046】
この周波数履歴制御によりICカード1とICカードリーダライタ2の間の通信毎に異なった通信速度を利用することができることとなる。
【0047】
なお、通信速度の決定に用いられるパラメータPfとパラメータCcを含む初期情報はICカード1毎に異なる情報であるので、本実施の形態に示すICカードリーダライタ2を使用することにより、ICカード1毎、あるいは同じICカード1との情報交換毎に通信速度を変えることが可能となり、ICカードリーダライタ2は、異なったICカード1毎、あるいは同じICカード1においても利用される毎にデータ通信の通信速度を変化させることができるので、固定されたICカードリーダライタ2に対する第三者からのデータの盗み読みをより一層困難にすることができる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明は情報記録媒体と情報記録媒体読取装置との間の通信速度を一定としないことにより、情報記録媒体と情報記録媒体読取装置との間でやりとりされる情報を第三者が容易に読み取ることができないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録媒体読取装置の実施の形態におけるICカードとICカードリーダライタの概略図
【図2】本発明の情報記録媒体読取装置の実施の形態におけるICカードとICカードリーダライタ間のフローチャート
【符号の説明】
1 ICカード
2 ICカードリーダライタ
3 電源供給部
4 リセット信号供給部
5 クロック信号供給部
6 データ送受信部
7 クロック信号周波数変更部
8 中央処理演算部
Claims (11)
- 情報媒体に記録された情報を読み取る情報記録媒体読取装置において、前記情報記録媒体に供給する信号を送出する信号送出部と、前記信号送出部から送出される信号の周波数を変更する周波数変更部とを有する情報記録媒体読取装置。
- 情報媒体に記録された情報を読み取る情報記録媒体読取装置において、前記情報記録媒体に供給する信号を送出する信号送出部と、前記信号送出部から送出される信号の周波数を変更する周波数変更部とを有し、前記周波数変更部はクロック信号の周波数を変更する情報記録媒体読取装置。
- 情報媒体に記録された情報を読み取る情報記録媒体読取装置において、前記情報記録媒体に供給する信号を送出する信号送出部と、前記信号送出部から送出される信号の周波数を変更する周波数変更部とを有し、前記周波数変更部は信号毎にランダムに周波数を変更する情報記録媒体読取装置。
- 情報媒体に記録された情報を読み取る情報記録媒体読取装置において、前記情報記録媒体に供給する信号を送出する信号送出部と、前記信号送出部から送出される信号の周波数を変更する周波数変更部と、前記周波数変更部において変更された周波数に基づいて前記情報の送受信通信速度を変更するデータ送受信部とを有する情報記録媒体読取装置。
- 情報媒体に記録された情報を読み取る情報記録媒体読取装置において、前記情報記録媒体に供給する信号を送出する信号送出部と、前記信号送出部から送出される信号の周波数を変更する周波数変更部と、前記周波数変更部において変更された周波数に基づいて前記情報の送受信通信速度を変更するデータ送受信部とを有し、前記周波数変更部はクロック信号の周波数を変更する情報記録媒体読取装置。
- 情報媒体に記録された情報を読み取る情報記録媒体読取装置において、前記情報記録媒体に供給する信号を送出する信号送出部と、前記信号送出部から送出される信号の周波数を変更する周波数変更部と、前記周波数変更部において変更された周波数によって前記情報の送受信通信速度を変更するデータ送受信部とを有し、前記周波数変更部は信号毎にランダムに周波数を変更する情報記録媒体読取装置。
- 情報媒体に記録された情報を読み取る情報記録媒体読取装置において、前記情報記録媒体に供給する信号を送出する信号送出部と、前記信号送出部から送出される信号の周波数を変更する周波数変更部と、所定の周波数範囲内で任意に決定された複数の周波数値を有する周波数値テーブルとを有し、前記周波数変更部は前記周波数値テーブルが有する周波数値をランダムに選択することで前記信号送出部から送出される信号の周波数をこの選択された周波数値の周波数に変更する情報記録媒体読取装置。
- 情報媒体に記録された情報を読み取る情報記録媒体読取装置において、前記情報記録媒体に供給する信号を送出する信号送出部と、前記信号送出部から送出される信号の周波数を変更する周波数変更部と、所定の周波数範囲内で任意に決定された複数の周波数値を有する周波数値テーブルと、前記周波数変更部により変更された周波数に基づいて前記情報の送受信通信速度を変更するデータ送受信部とを有し、前記周波数変更部は前記周波数値テーブルが有する周波数値をランダムに選択することで前記信号送出部から出力される信号の周波数を選択された周波数値の周波数に変更する情報記録媒体読取装置。
- 情報媒体に記録された情報を読み取る情報記録媒体読取装置において、前記情報記録媒体に供給する信号を送出する信号送出部と、前記信号送出部から送出される信号の周波数を変更する周波数変更部と、所定の周波数範囲内で任意に決定された複数の周波数値を有する周波数値テーブルと、前記周波数変更部により変更された周波数に基づいて前記情報の送受信通信速度を変更するデータ送受信部とを有し、前記周波数変更部は前記周波数値テーブルが有する周波数値から、必ず前回に選択した周波数値とは異なる周波数値を選択することで前記信号送出部から送出される信号の周波数をこの選択された周波数値の周波数に変更する情報記録媒体読取装置。
- 情報媒体に記録された情報を読み取る情報記録媒体読取装置において、前記情報記録媒体に供給する信号を送出する信号送出部と、前記信号送出部から送出される信号の周波数を変更する周波数変更部と、所定の周波数範囲内で任意に決定された周波数値を有する周波数値テーブルと、前記周波数変更部により変更された周波数に基づいて前記情報の送受信通信速度を変更するデータ送受信部とを有し、前記情報記録媒体が交換される毎、あるいは同一の情報記録媒体との間でやりとりされる情報毎に前記周波数変更部は前記周波数値テーブルが有する周波数値をランダムに選択することで、前記信号送出部から送出される信号の周波数をこの選択された周波数値の周波数に変更する情報記録媒体読取装置。
- 情報媒体に記録された情報を読み取る情報記録媒体読取装置において、前記情報記録媒体に供給する信号を送出する信号送出部と、前記信号送出部から送出される信号の周波数を変更する周波数変更部と、所定の周波数範囲内で任意に決定された周波数値を有する周波数値テーブルと、前記周波数変更部により変更された周波数に基づいて前記情報の送受信通信速度を変更するデータ送受信部とを有し、前記情報記録媒体が交換される毎、あるいは同一の情報記録媒体との間でやりとりされる情報毎に前記周波数変更部は前記周波数値テーブルが有する周波数値から、必ず前回に選択した周波数値とは異なる周波数値を選択することで前記信号送出部から送出される信号の周波数をこの選択された周波数値の周波数に変更する情報記録媒体読取装置。
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