JP2004233556A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】像担持体をクリーニングする機能を長期に渡って安定化させることのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体19と、転写手段1と、転写後に像担持体19上に存在する現像剤を像担持体19から除去するクリーニング手段9aと、像担持体19上から除去された現像剤を供給部Sにて再度像担持体19上に供給するクリーニング補助手段9bと、を有する画像形成装置は、像担持体19が電荷注入層19B(19f)を有し、転写部T1において電荷注入層19B(19f)の少なくとも一部に電荷が注入されて、供給部Sにおいて、電荷注入層19B(19f)に電荷が注入された像担持体19の部分とクリーニング補助手段9bとの間に電位差が設けられる構成とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、プリンター、ファクシミリ、これらの複合機器等の電子写真方式を利用した画像形成装置に関する。より具体的には、像担持体に形成された現像剤像を一回若しくは複数回の転写工程により被転写体へ転写する転写手段を有し、且つ、転写工程後に像担持体上に残留する現像剤を像担持体より除去する機能(クリーニング機能)を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
像担持体表面の帯電面に形成した静電潜像に現像剤を付与して現像剤像を形成し、該現像剤像を静電的に紙、OHPシート、布などの転写材に転写した後、この転写材を加熱加圧して現像剤像を転写材に定着固定するように構成した周知の画像形成装置、若しくは像担持体表面に形成された現像剤像を一旦中間転写体に転写した後に更に紙などの転写材に転写するようにした画像形成装置においては、転写工程の際に像担持体側のすべての現像剤を転写材に転移させることは困難で、転写工程の都度若干の現像剤(転写残トナー、残留トナー)が像担持体上に残ることを避けられない。
【0003】
このために、転写工程の都度、像担持体上に残る残留トナーを充分に除去することが良質の画像を得るための必須要件となる。
【0004】
残留トナーを除去するクリーニング手段としては従来から種々な手段が提案されているが、ゴムなどの弾性材からなるブレードの尖鋭なエッジを像担持体表面に当接させて残留トナーを掻き落とすように構成したものが、構成が簡単で安価であり、トナー除去効果も優れているので広く実用されていることはよく知られている通りである。
【0005】
図2は、このような画像形成装置用のクリーニング装置の典型的一例を示すもので、紙面に垂直方向に軸線を有し、図示矢印方向に回転走行する像担持体1に対して略平行に、該像担持体1側に開口のあるハウジング9fを具備するクリーニング装置9が配設される。
【0006】
不図示の転写部位(図示下方)で被転写体に転写されずに像担持体1上に残った残留トナーは、像担持体1の表面の移動に伴ってそのまま進行し、クリーニング手段たるクリーニングブレード9aの位置に到り、これによって掻き落とされる。そして、このトナーは、マグネットローラ9b、ドクターローラ9c等を経て搬送スクリュー9eによってクリーニング装置9の外部に排出され、回収される。
【0007】
このようなクリーニング装置9では、クリーニングブレード9aのエッジと像担持体1との接触部位において像担持体1から掻き取った転写残トナーが、マグネットローラ9bによって像担持体1上に供給される(以下、この供給を「再コート」という。)ことで、クリーニングブレード9aと像担持体1の摩擦係数が安定し、「ブレード捲れ」等による画像不良が発生することを防止することができる。
【0008】
又、斯かる再コート機構は、像担持体1の表面に付着したオゾン生成物、ロジン、タルク等の、「画像流れ」等の画像不良の原因となりうる物質を像担持体1の表面から除去することに対しても効果を奏する。転写残トナーが像担持体1の表面を研磨する研磨粉としての役割を果たすこととなるからである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、マグネットローラ9bにより像担持体1に供給されるトナーは画像形成工程を通して像担持体1上に残留したトナーであり、斯かるトナーは像担持体1上に形成されるトナー像の濃度や画像の大きさに影響される。
【0010】
よって、例えば長期にわたって低濃度の画像形成をし続ければ、現像剤のうち外添剤が優先的に現像されるなど、予定している現像条件と異なる現像が実施されることとがあり、マグネットローラ9b上のトナーの外添剤の含有率が変化することがある。そして、例えば小サイズの画像形成をし続けた場合、トナーの外添剤の含有率が、マグネットローラ9b上で不均一なものとなることがある。斯かる傾向は、特に、現像剤の入れ替わり頻度が高い、マグネットローラ9b上のトナー層の表層に近ければ近いほど顕著になる。
【0011】
このような事態が生ずると、クリーニングブレード9aと像担持体1とのニップ部へ転写残トナーが均一且つ安定的に供給されなくなり、クリーニングブレード9aと像担持体1との当接が不安定なものとなる。その結果、クリーニングブレード9aの捲れ等による画像欠損を生じる虞がある。
【0012】
又、像担持体1の表面に付着したオゾン生成物等を除去する能力が低下することにより、「画像流れ」等の画像欠損を生じる虞がある。尚、「画像流れ」とは、像担持体表面に付着した物質が大気中の水と反応することで、像担持体表面の静電潜像がイオン伝導され、その結果、像担持体表面の静電潜像がボケることで生じる現象である。
【0013】
従って、本発明の目的は、像担持体をクリーニングする機能を長期に渡って安定化させることのできる画像形成装置を提供することである。
【0014】
本発明の他の目的は、クリーニング装置が備えるクリーニング補助手段の、像担持体に対する現像剤供給能力を安定させ、クリーニング手段の像担持体に対する当接安定性を図ることのできる画像形成装置を提供することである。
【0015】
又、本発明の他の目的は、クリーニング補助手段により像担持体に安定して現像剤を供給してオゾン生成物等による画像流れを防止することのできる画像形成装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、以下の構成を特徴とする。
【0017】
(1) 像担持体と、
所定の極性に帯電した現像剤により前記像担持体に形成された現像剤像を転写部にて被転写体に転写するためにバイアスが印加される転写手段と、
前記転写手段による前記被転写体への現像剤像の転写後に前記像担持体上に存在する現像剤を該像担持体から除去するクリーニング手段と、
前記像担持体上から除去された現像剤を供給部にて再度前記像担持体上に供給するクリーニング補助手段と、
を有する画像形成装置において、
前記像担持体は電荷注入層を有し、前記転写部において該電荷注入層の少なくとも一部に電荷が注入されて、前記供給部において、前記電荷注入層に電荷が注入された前記像担持体の部分と前記クリーニング補助手段との間に電位差が設けられることを特徴とする画像形成装置。
【0018】
(2)前記転写部にて電荷が注入される前記像担持体の部分は、少なくとも前記像担持体上の非画像領域を含むことを特徴とする上記(1)の画像形成装置。
【0019】
(3)前記像担持体は、その表面に体積抵抗値1×1010〜1014Ωcmの前記電荷注入層を有することを特徴とする上記(1)又は(2)の画像形成装置。
【0020】
(4)前記像担持体は、実質的に非晶質シリコンから成る表面層を有することを特徴とする上記(1)、(2)又は(3)の画像形成装置。
【0021】
(5)前記像担持体は、樹脂及び導電性微粒子を備える表面層を有することを特徴とする上記(1)、(2)又は(3)の画像形成装置。
【0022】
(6)導電性微粒子がSnOであることを特徴とする(5)の画像形成装置。
【0023】
(7)前記転写手段は、前記像担持体に接触する中間転写体を有することを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載の画像形成装置。
【0024】
(8)前記転写手段により前記転写部に印加されるバイアスは、定電圧制御されることを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれかに記載の画像形成装置。
【0025】
(9)前記クリーニング補助手段は、当該画像形成装置にて現像剤像の形成に使用される現像剤のうちの少なくとも一種類を磁力により拘束することにより前記像担持体に供給することを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれかに記載の画像形成装置。
【0026】
(10)前記クリーニング補助手段は接地され、前記供給部において、該クリーニング補助手段と、前記転写部にて前記電荷注入層に前記所定の極性とは逆極性の電荷が注入された前記像担持体の部分との間に、前記所定の極性に帯電した現像剤が前記像担持体側に引きつけられる電位差が設けられることを特徴とする上記(1)〜(9)のいずれかに記載の画像形成装置。
【0027】
(11)前記クリーニング補助手段には前記所定の極性と同極性のバイアスが印加され、前記供給部において、該クリーニング補助手段と、前記転写部にて前記電荷注入層に前記所定の極性とは逆極性の電荷が注入された前記像担持体の部分との間に、前記所定の極性に帯電した現像剤が前記像担持体側に引きつけられる電位差が設けられることを特徴とする上記(1)〜(9)のいずれかに記載の画像形成装置。
【0028】
(12)前記クリーニング手段は、前記像担持体の表面移動方向と略直交する方向に沿って前記像担持体に当接するブレード状部材であることを特徴とする上記(1)〜(11)のいずれかに記載の画像形成装置。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。但し、下記の実施例は、本発明を限定するものではないことを理解されたい。
【0030】
実施例1
(画像形成装置)
先ず、本発明に係る画像形成装置の一実施例の全体構成について説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施例の全体構成を示す。本実施例において、画像形成装置100は、中間転写方式のデジタルカラー複写機である。
【0031】
プラテン11上に載置した原稿(図示せず)の下面に沿って移動する原稿照明用ランプ12から出射して、原稿で反射した光を移動ミラーユニット13、レンズ14、固定ミラー15を介して画像読取部のCCD10に収束させる。CCD10は、多数の光電変換素子とレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色のフィルタとにより、上記原稿画像を各色毎の電気信号に変換する。この電気信号は画像処理回路16に入力される。画像処理回路16は、各色毎に入力された原稿画像読取信号をデジタル信号に変換して記憶する画像メモリを有している。
【0032】
光書込制御装置17は、上記画像処理回路16の画像データを所定のタイミングで読み出すと共に、現像色に変換して、露光手段としての光ビーム書込装置18に出力する。光ビーム書込装置18は、像担持体としての図示矢印A方向に回転するドラム型の電子写真感光体(以下「感光体ドラム」という。)19に、各現像色に対応した静電潜像を書き込む。
【0033】
本実施例では、感光ドラム19は、所謂、アモルファスシリコン感光体であり、図4(a)に示すように、ドラム基体19A上にアモルファスシリコン層19Bを形成して成る。その表層(電荷注入層)19Bの体積抵抗値は1×1013Ωcmである。斯かる感光ドラム19の体積抵抗値は、本発明の注入帯電能力に関わるパラメータである。詳しくは後述する。
【0034】
感光ドラム19の周囲には、その表面を一様に帯電させる帯電手段としての帯電用チャージャ20、感光ドラム19に書き込まれた静電潜像を各色の現像剤像(トナー像)に現像する現像手段としての現像ユニット21、各色のトナー像が転写される被転写体としてのベルト状の中間転写体(中間転写ベルト)1、像担持体をクリーニングするためのクリーニング装置9等が配置されている。クリーニング装置9は、図2を参照して先に説明した如く、クリーニング手段9a、クリーニング補助手段としてのマグネットローラ9b等を具備する。クリーニング装置9については、後述して更に詳しく説明する。
【0035】
現像ユニット21は、現像剤として黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー(負帯電性トナー)を収容した現像器22K、22Y、22M、22Cを有し、それぞれ各色のトナーで感光ドラム19に形成した各色に対応する静電潜像を現像して可視化する。黒(K)色のトナー像は、現像剤として、所謂、磁性一成分現像剤を用いたジャンピング現像方式により形成し、他の色のトナー像は、主に樹脂トナー粒子(トナー)とフェライト樹脂等の磁性キャリア粒子(キャリア)とを備える二成分現像剤を用いた磁気ブラシ現像方式により形成される。黒色のトナーは、現像器22Kが備える現像剤担持体と現像剤規制部材との間を通過する際に摩擦帯電電荷が付与され、その他の色のトナーは、現像器22Y、22M、22C内でキャリアと混合攪拌されることで摩擦帯電電荷が付与される。
【0036】
尚、本実施例では、光ビーム書き込み装置18は、帯電チャージャ20によって正極性に帯電された感光ドラム19の表面であって、現像によりトナー像を形成しない領域(非画像領域)を露光する。感光ドラム19の帯電電位(画像領域)は、400Vであり、露光部の電位(非画像領域)は30Vである。
【0037】
中間転写ベルト1は、電極ロール4が押接するバックアップロール3及びベルト搬送ロール23、24、25に張架され、感光ドラム19の表面に当接しながらその接線方向に移動する。本実施例では、中間転写ベルト1を張架する各ロールのうち、中間転写ベルト1が安定して移動するよう、バックアップロール3を駆動ロールとし、他のベルト搬送ロール23、24、25は従動ロールとして構成されている。
【0038】
中間転写ベルト1の裏面(内面)側には、各色のトナー像の転写を行う一次転写部材たる転写ローラ26が、感光ドラム19と中間転写ベルト1との表面が接触する一次転写部T1に位置して配設されている。
【0039】
一方、中間転写ベルト1の未定着トナー像を担持する表面側には、バックアップロール3、ベルト搬送ロール25に対向して、それぞれ二次転写部材たるバイアスロール2、ベルトクリーナ27が配置されている。バイアスロール2とバックアップロール3とが対向する部位が二次転写部T2となる。又、バックアップロール3とベルト搬送ロール23との間には、二次転写されたトナー像を担持する転写材Pを中間転写ベルト1から剥がす剥離爪28が配置されている。バイアスロール2の表面には、ポリウレタンで成形されたローラクリーニングブレード29が常時当接していて、二次転写時等に付着したトナー粒子や紙粉等の異物が除去される。本実施例では、中間転写ベルト1、転写ローラ26、バックアップロール3、ベルト搬送ロール23、24、25、電極ロール4により、像担持体から被転写体にトナー像を転写させる転写手段が構成される。
【0040】
画像形成装置本体50の下部には、転写材収容部たる抽出自在の給紙トレイ30が設けられ、その上方に転写材供給手段としてピックアップローラ31が配置されている。このピックアップローラ31の転写材搬送方向下流側には一対のレジロール32が配置されている。更に、二次転写部T2の下流側には、順次、二次転写されたトナー像を担持した転写材Pを搬送する搬送ベルト33、転写材P上の未定着トナー像を定着処理する定着装置34、定着画像が形成された転写材Pを機外に排出する一対の排出ロール35、及び排出された転写材Pを載置する排紙トレイ36が配置されている。レジロール32、搬送ベルト33、排出ロール35等により、転写材Pの搬送手段が構成される。
【0041】
(画像形成装置の作用)
次に、本実施例の画像形成装置100の動作について説明する。図示矢印A方向に回転する感光ドラム19は、帯電用チャージャ20により表面が一様に帯電される。この一様に帯電された感光ドラム19は、光ビーム書込装置18により静電潜像が書き込まれる。本実施例では、バックグラウンド露光により潜像を作る。従って、現像によりトナー像を形成しない領域を露光により低電位とする。感光ドラム19上の静電潜像は、現像ユニット21によりトナー像に現像される。
【0042】
例えば、フルカラー画像を形成する場合、このトナー像の形成は、最初に第1色目のトナー像が形成され、以降、感光ドラム19が1回転する毎に、第2色目から第4色目までのトナー像が形成される。本実施例では、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像が順次形成されるようになっている。
【0043】
感光ドラム19の表面は、トナー像が中間転写ベルト1に転写された後、クリーニング装置9が備えるクリーニングブレード9aによりクリーニングされる。
【0044】
ここで、光書込制御装置17では、最初に第1色目の黒色画像のデジタル信号を読出して光ビーム書込装置18に出力する。この光ビーム書込装置18は感光ドラム19の表面に黒色画像に対応した静電潜像を書き込む。この黒色画像に対応した静電潜像は、現像ユニット21内の現像器22Kにより黒色のトナー像として可視化され、一次転写部T1へ移動する。
【0045】
一次転写部T1においては、中間転写ベルト1の裏面側に配置された転写ローラ26から、トナー像にその帯電極性とは逆極性の電界を作用させることにより、一次転写部T1に到達した黒色のトナー像を静電的に中間転写ベルト1に吸着させつつ、中間転写ベルト1の図示矢印B方向の移動で中間転写ベルト1上に一次転写させる。
【0046】
中間転写ベルト1は、黒色のトナー像を吸着担持したまま感光ドラム19と同一周期で移動する。1色目の黒色のトナー像の転写が終了すると、中間転写ベルト1における黒色のトナー像の転写開始位置が一次転写部T1に到達する迄に、光書込制御装置17からの出力に応じて光ビーム書込装置18より第2色目のイエロー色に対応した静電潜像の書込が開始される。そして、黒色のトナー像を担持した中間転写ベルト1の上記転写開始位置が一次転写部T1に到達すると、転写ローラ26によって2色目のイエロー色のトナー像の転写が行われる。続いて、マゼンタ色のトナー像及びシアン色のトナー像の転写が、上記イエロー色のトナー像の転写と同様に行われる。
【0047】
このようして、各色のトナー像が重ね合わされた多重トナー像が中間転写ベルト1上に形成される。各色のトナー像が中間転写ベルト1上に一次転写されるまで、中間転写ベルト1の表面側に配置されたバイアスロール2、剥離爪28及びベルトクリーナ27は、中間転写ベルト1から離間した退避位置に保持されている。
【0048】
一方、給紙トレイ30に収容された転写材Pは、ピックアップローラ31により所定のタイミングで1枚ずつ取り出されて給紙され、一対のレジロール32で一旦停止される。転写材Pは、その後中間転写ベルト1上に転写された各色(K、Y、M、C)の多重トナー像が二次転写部T2に移動してくるのと同期して、レジロール32から二次転写部T2に搬送される。
【0049】
二次転写工程時に、二次転写部T2において、バイアスロール2は中間転写ベルト1を介してバックアップロール3に圧接した状態にある。そして、二次転写部T2に搬送されてきた転写材Pは、バイアスロール2とバックアップロール3との間の圧接搬送及び中間転写ベルト1の移動によって二次転写部T2を通過する。この際、電極ロール4からトナー像の帯電極性と同極性の転写電圧を印加することによる静電反発により、中間転写ベルト1に吸着担持されていたトナー像が、二次転写部T2において中間転写ベルト1の表面から転写材Pに二次転写される。又、バイアスロール2がバックアップロール3に圧接すると、バイアスロール2の表面に付着したトナー粒子等の異物は、ローラクリーニングブレード29により除去される。
【0050】
以上、フルカラー画像の転写について述べてきたが、単色画像を形成する場合は、中間転写ベルト1上に一次転写された例えば黒色のトナー像が二次転写部T2に移動してきた時、このトナー像は直ちに転写材Pに転写される。複数色の画像を形成する場合は、所望の色相を選択して、それらの色になるように重ね合わされた多色トナー像が二次転写部T2に移動してきた時、このトナー像を転写材Pに転写すればよい。この多色画像の転写の場合は、各色のトナー像が一次転写部T1でズレることなく正確に一致するよう、前述のとおり、感光ドラム19の回転と中間転写ベルト1の移動とを同期させる。
【0051】
上述のようにして、所望の色相のトナー像が転写された転写材Pは、剥離爪28の作動により中間転写ベルト1から剥離され、搬送ベルト33に載置されて定着装置34に搬送される。そして、定着装置34において、未定着トナー像を転写材Pに固定して永久画像とした後、転写材Pは一対の排紙ロール35により排紙トレイ36に排出される。
【0052】
二次転写が完了すると、中間転写ベルト1は、その表面が二次転写部T2の下流に設けたベルトクリーナ27によりクリーニングされ、次の転写工程に備える。
【0053】
(クリーニング装置)
本実施例の画像形成装置100にて用いられるクリーニング装置9は、図2を参照して先に説明したものと同様の構成を有する。即ち、クリーニング装置9は、感光ドラム1に当接するクリーニングブレード9a、クリーニングブレード9aよりも上流側(感光ドラム19の走行方向にみて)に配置されたクリーニング補助手段としてのマグネットローラ9b、マグネットローラ9b上に担持するトナーの量を規制する非磁性材からなるドクターローラ9c、余剰トナーを一時溜め置くために設けられたバッファ9d、トナーをクリーニング装置9外へと搬送するための搬送スクリュー9e等を、ハウジング9fに設けて成る。
【0054】
クリーニングブレード9aによって感光ドラム19から掻き落とされたトナー等(外添剤、紙粉等、他の付着物をも含んでいてよい)は、マグネットローラ9b、ドクターローラ9c及びバッファ9dで形成される凹部(トナー溜まり部)に一定量貯溜され、残余のものは搬送スクリュー9eに向けて落下し、更にクリーニング装置9外の廃トナー容器(図示せず)に排出される。
【0055】
上記のようにマグネットローラ9b等によってトナー溜り部を形成するのは、マグネットローラ9bに拘束されるトナー量を安定させて、常時マグネットローラ9b上に一様にトナーをコーティングするためである。
【0056】
ここで、磁性トナーである黒(K)のトナーは、クリーニング装置9においてマグネットローラ9bに対して磁力により拘束される。その他の色トナーは、磁性紛体を混入させると彩度が確保できなくなるために磁性粉体を入れることができないので、非磁性トナーを使用する。よって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の色トナーについては、クリーニング装置9においてマグネットローラ9bの磁力によって拘束されることがない。これらの色トナーは、本実施例においては、マグネットローラ9b上に黒(K)の磁性トナーが間に混在することで、摩擦帯電電荷の作用で、間接的に拘束されることとなる。
【0057】
本実施例では、クリーニングブレード9aとしては、ウレタンゴムから成る弾性板の片側を保持部材9gで支持し、自由端側を感光ドラム19の回転方向上流に向けて、その一方のエッジ部を感光ドラム19の表面移動方向に略直交する方向に沿って当接させている。
【0058】
マグネットローラ9bは、その回転軸と表面とを導電部材で覆い、回転軸をアースに落すことで、その表面電位を略0Vとしている。又、マグネットローラ9bは感光ドラム19に対して図示矢印方向(両者の対向部において同方向)に回転しており、その回転周速は30mm/secである。マグネットローラ9bと感光ドラム19との表面間距離は、最近接位置の距離で0.6mmであり、マグネットローラ9bとドクターローラ9cとの表面間距離は、最近接位置の距離で0.9mmである。よって、ドクターローラ9cによって規制されたマグネットローラ9b上のトナーは感光ドラム19と接触することとなる。こうして、マグネットローラ9bと感光ドラム19との対向部に、トナーを感光ドラム19に再コートするトナー供給部Sが形成される。
【0059】
(トナー再コート)
上述のように、従来、例えば濃度が低い画像を長期に渡って形成することでトナーの再コート機能が低下し、クリーニングブレード9aに供給されるトナーの量が減少し、クリーニングブレード9aの感光ドラム19への当接能力が低下することがあった。又、小サイズの画像を形成する割合が多いと、クリーニングブレード9aの感光ドラム19への当接能力が、感光ドラム19上の画像形成領域内と画像形成領域外とで異なることとなり、クリーニングブレード9aに歪が生じて安定したクリーニング手段の当接が達成できなくなることがあった。
【0060】
本発明者は、形成画像の濃度等によらず、長期に渡り画像欠陥を生じさせず、安定して高品位な画像を形成するためには、マグネットローラ9b上に蓄えられた転写残トナーを、そのマグネットローラ9bの表面付近のものに限らず再コートに使用すると共に、マグネットローラ9b上の転写残トナーを均一な状態に保つことが重要であると考えた。
【0061】
これは、マグネットローラ9bからのトナーの再コート能力を向上させることで達成することができる。マグネットローラ9b上の転写残トナーを一旦感光ドラム19に再コートさせ、クリーニングブレード9aによって掻き取らせ、再びマグネットローラ9b上へ返還されるサイクルの作用を向上させることで、マグネットローラ9b上のトナーをほぐす効果があるからである。
【0062】
従来の技術では、マグネットローラ9bによる感光ドラム19へのトナーの再コートは、感光ドラム19とトナーのファンデルワールス力により行われていた。
【0063】
これに対して、本発明においては、上記ファンデルワールス力に加えて、感光ドラム19の表面を帯電させることにより、静電的にトナーを付着せしめる。より具体的には、一次転写部T1において、感光ドラム19へ注入帯電することでマグネットローラ9b上で帯電したトナーを感光ドラム19に吸着せしめる。
【0064】
(転写パラメータ)
本実施例では、中間転写ベルト1の材料としては、厚さ100μmのポリイミドを用い、転写ローラ26としては、ウレタンスポンジローラを使用した。又、本実施例では、中間転写ベルト1の周速は300mm/secであり、転写部T1、T2のスラスト方向幅は330mmである。そして、感光ドラム19上のトナーの電荷保持量は30μC/gであり、一次転写時に転写ローラ26の芯金に対して30μAの電流を印加している。斯かる印加電流量は、環境変動による該トナー電荷保持量等の変動により変化させる必要があるが、所謂、通常環境として温度/湿度が23℃/60%の環境で設定した適性電流値である。
【0065】
転写ローラ26としては、より詳細には、外径φ16mm、芯金径φ8mmのウレタンスポンジローラを使用した。中間転写ベルト1の裏から感光ドラム19へ向かっての押圧力は総圧で800gfであり、転写ローラ26のスポンジ硬度は、アスカーC硬度で20度程度である。このことから、中間転写ベルト1と感光ドラム1とで形成するニップは5mm(中間転写ベルト、感光ドラムの表面移動方向における幅)程度となる。結果として、一次転写部T1の動的なインピーダンスは、通常環境下で耐久初期において1.5×10(Ω)であり、30μAの転写電流を流すためには、転写ローラ26に450Vの転写バイアスを印加した。
【0066】
(注入帯電パラメータ)
本実施例では、上述のように像担持体たる感光ドラム19として、アモルファスシリコン感光体を使用する。アモルファスシリコン感光体の表層部の体積抵抗値は、1×1010〜1×1014Ωcmの範囲内であることが好ましい。この範囲よりも高抵抗であると、一次転写部T1において注入帯電により帯電することは困難であり、又この範囲よりも低抵抗であると、画像流れを起こす虞がある。本実施例にて用いたアモルファスシリコン感光体の表層部の体積抵抗値は1×1013Ωcmであり、上記条件を満足する。このため、一次転写バイアスが放電開始電圧よりも低いDCバイアスであっても、感光ドラム19を帯電させ得る。
【0067】
ここで、仮に感光ドラム19の体積抵抗値が1.0×1015Ωcm以上のOPC(有機感光体)であった場合には、斯かる感光ドラム19の表層を帯電せしめようとする場合には、一次転写部T1に放電開始電圧を超える電圧を印加する必要がある。このような電圧を印加することは、最適な転写条件を満足することとはならず、過剰な転写電流により転写不良等を発生させる虞がある。
【0068】
本実施例では、一次転写部T1における中間転写ベルト(ポリイミド)と感光ドラム(アモルファスシリコン)19との周速差が、中間転写ベルト1の周速の3%未満であり(中間転写ベルト1の周速度300mm/sec、感光ドラム1の周速度297mm/sec)、又一次転写部T1で形成するニップ幅が5mm程度であるために、一次転写部T1において、必ずしも注入帯電により一次転写バイアス(450V)と同等の表面電位を与えることはできなかった。しかし、本実施例においては、一次転写の工程において、感光ドラム19上にトナーが無い領域、即ち、本実施例ではレーザー露光により表面電位が略30Vまで低下した領域の表面に対して250Vまで電位を付与することができた。
【0069】
本実施例においては、負帯電性トナーを使用していることから、マグネットローラ9b上に溜まった転写残トナーもまた、マグネットローラ9bの回転によりマイナス帯電することとなる。よって、上述のように一次転写部T1において注入帯電され、表面電位が250Vとなった感光ドラム19上の領域(非画像領域)が、供給部Sにおいてマグネットローラ9b上に付着したトナーと接触することで、マグネットローラ9bの表面(0V)と感光ドラム19の表面(250V)との電位差により、マグネットローラ9bから感光ドラム19の表面に向かうトナーの移動が促進され、マグネットローラ9b上のトナーの再コートが促進されることとなる。
【0070】
尚、感光ドラム19上トナー像が形成されている部位については、これが一次転写部T1に差し掛かったとしても中間転写ベルト1と感光ドラム19との間にトナーが入り込むことで、感光ドラム19への電荷注入が妨げられる。よって、一次転写部T1において安定して感光ドラム19に電荷の注入がなされるのは非画像領域となる。
【0071】
但し、画像領域については、仮に、帯電電位が減衰していたとしても、転写残トナーがクリーニング装置9へ供給される。よって、クリーニングブレード9aへは、画像領域では転写残トナーがより多く供給され、非画像領域では一次転写部T1において注入帯電された感光ドラム19とマグネットローラ9bとの電位差によるトナーの再コートが促進される。これにより、総じて安定したトナー供給が成されることとなる。
【0072】
又、転写残トナーとして新たにクリーニングユニット9へ供給されるトナーと、マグネットローラ9b上に既に存在していたトナーとがよく混ぜ合わされることとなり、マグネットローラ9b上のトナーはより均一化されることとなる。
【0073】
更に、マグネットローラ9bから感光ドラム9bへのトナーの再コートが安定して行われることで、オゾン生成物等を除去する能力が安定し、これらが原因で起こる画像流れを有効に防止することができる。
【0074】
以上説明したように、本実施例によれば、感光ドラム19上の現像剤を中間転写ベルト1に転写する工程において、感光ドラム19表面を所望の電位に帯電せしめることができ、斯かる感光ドラム19の表面電位によって、マグネットローラ9bによる安定した現像剤の再コートが達成できる。これにより長期に渡る安定したクリーニング性能が確保され、形成画像の濃度等によらず、長期に渡り画像欠陥の無い、高品位な画像を安定して形成することができる。
【0075】
実施例2
次に、本発明に係る他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置は、図1を参照して説明したものと基本的には同じ構成、作用を有する。従って、実施例1の画像形成装置のものと同一若しくは相当する機能を有する要素には同一符号を付し、本実施例にて特徴的な部分のみ説明する。
【0076】
本実施例においては、像担持体として、下記の負帯電性の有機感光体(感光ドラム)19を使用する。そして、クリーニングユニット9のマグネットローラ9bの表面に、電圧印加手段としての電源9h(図3)から−300Vの電圧を印加する。
【0077】
又、本実施例では、実施例1と同様に帯電用チャージャ20により感光ドラム19の表面は一様に但し、負極に帯電される。この一様に帯電された感光ドラム19の表面は、光ビーム書込装置18により静電潜像が書き込まれる。本実施例においては画像領域を露光して潜像を形成する。つまり、現像によりトナー像を形成する領域を露光により低電位とすることで、現像剤として実施例1と同様の負極性のトナーを使用して静電潜像を現像することができる。
【0078】
ここで、本実施例において、仮に像担持体として表層の体積抵抗値が1×1015Ωcm以上の負極性帯電の感光体を使用したとすると、感光体の非画像領域の表面電位は負極側に高いものとなる。そして、感光体の表面電位の減衰量が少ない状態においては、一次転写後の感光体の表面領域がクリーニング装置9のマグネットローラ9bとの対向位置に到達した際に、この感光体の表面電位とマグネットローラ9bの表面電位との間で、所望の電位差が形成されない。一方、露光により電位が十分に落ちている感光体上の領域においては、マグネットローラ9bの表面電位と十分な電位差を形成することができ、実施例1に示すような十分なトナーの再コートが行われる。
【0079】
このような状態であると、転写残トナーが供給されない領域、つまり、非画像領域に対応するクリーニングブレード9aの当接部に十分な転写残トナーの供給がなされず、結果としてブレード捲れ、その他の画像不良を引き起こす要因となり得る。
【0080】
そこで、本実施例においては、以下に示す「電荷注入層を有する負帯電の感光体」を採用することにより、非画像領域の感光ドラム19の表面電位を一次転写部T1で十分に落し、非画像領域においても十分なトナーの再コートがなされるようにする。
【0081】
(像担持体)
本実施例において使用する感光ドラム19は、直径30mmのアルミニウム製のドラム基体1a上に、図4(b)に示すように、下記の第1〜第5の5つの層を下から順に設けたものである。
【0082】
第1層(19b):下引き層であり、アルミニウム基体1aの欠陥等をならすために設けられている厚さ20μmの導電層である。
【0083】
第2層(19c):正電荷注入防止層であり、アルミニウム基体1aから注入された正電荷が感光体表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役割を果たし、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによって体積抵抗値10Ω・cm程度に抵抗調整された厚さ1μmの中抵抗層である。
【0084】
第3層(19d):電荷発生層であり、ジスアゾ系の顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層で露光を受けることによって正負の電荷対を発生する。
【0085】
第4層(19e):電荷輸送層であり、ポリカーボネート樹脂にヒドラゾンを分散したものであり、P型半導体である。従って、感光体表面に帯電された負電荷はこの層を移動することができず電荷発生層で発生した正電荷のみを感光体表面に輸送することができる。
【0086】
第5層(19f):電荷注入層であり、絶縁性樹脂のバインダーに導電性微粒子19gとしてSnO超微粒子を分散した材料の塗工層である。具体的には、絶縁性樹脂に光透過性の導電フィラーであるアンチモンをドーピングして低抵抗化(導電化)した粒径0.03μmのSnO粒子を、樹脂に対して70重量パーセント分散した材料の塗工層である。このようにして調合した塗工液をディッピング塗工法、スプレー塗工法、ロールコート塗工法、ビームコート塗工法等の適当な塗工法にて厚さ約3μmに塗工して電荷注入層とした。本実施例では、電荷注入層の表面の体積抵抗値は、1×1013Ωcmであった。
【0087】
(像担持体表面電位)
本実施例における感光ドラム19の表面電位について説明する。先ず、感光ドラム19の表面は、帯電チャージャ20により一様に−500Vの電位に帯電される。そして、光ビーム書き込み装置18により露光された領域(画像領域)は、−50Vまで電位が減衰する。一方、帯電チャージャ20により−500Vまで帯電され、且つ、露光されなかった領域(非画像領域)については、現像ユニット21との対向位置に至るまでに若干暗減衰し、−470Vとなる。斯かる露光領域、非露光領域の電位差に合わせた現像条件で、露光領域に所望の量のトナーが供給される条件で現像作用がなされる。
【0088】
次いで、感光ドラム19の表面は、一次転写部T1に到る。一次転写部T1において、非露光領域の電位は、やはり暗減衰により減衰するが、−400Vの電位を確保している。この非露光領域を含む、一次転写部T1に対向した感光ドラム19の領域に対して一次転写処理が行われる。実施例1と同様、本実施例では、一次転写バイアスは+450Vであり、感光ドラム19上の非画像領域との電位差は850Vとなり、一次転写部T1での放電と電荷注入により電位は−20Vまで落ちる。尚、本実施例では、一次転写バイアスは定電圧制御しており、非画像領域への電流の流れ込みが増加したとしても、画像領域への転写電流は適正に確保されている。
【0089】
結果として、画像領域及び非画像領域の双方とも、その表面電位は一次転写部T1で−20V前後にならされる。本実施例では、マグネットローラ9bには−300Vのバイアスが印加されており、供給部Sにおいて、感光ドラム19の表面電位(−20V)とマグネットローラ9bとの間に、トナーの感光ドラム19への移動を促進する電位差が設けられている。これにより、クリーニング装置9における均一な再コートが確保される。
【0090】
以上、本実施例の構成によっても、実施例1と同様に、耐久画像によらず長期に渡り安定した画像形成を確保することができる。
【0091】
尚、上記各実施例では、転写手段は像担持体に接触する中間転写体を有するとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、当業者には周知の転写材担持体を有する画像形成装置にも適用可能である。斯かる画像形成装置は、上記中間転写体の代わりに、転写材担持体上に担持した紙等の転写材にトナー像を転写若しくは多重転写した後、これを転写材担持体から分離し、そして定着処理を施すことにより記録画像を得る。転写材担持体は、少なくとも転写材を担持した状態でこの転写材を介して像担持体に当接し、又転写材担持体の裏面から転写部材から転写バイアスを印加することで、像担持体から転写材にトナー像を転写させる。このとき、上記各実施例と同様にして、像担持体を注入帯電させることで、本発明の目的は達成される。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、クリーニング装置が備えるクリーニング補助手段の、像担持体に対するトナー供給能力を安定させ、クリーニング手段の像担持体に対する当接安定性を図ることができ、クリーニング機能を長期安定化させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構成図である。
【図2】本発明の画像形成装置に使用し得るクリーニング装置の一実施例の概略断面図である。
【図3】本発明の画像形成装置に使用し得るクリーニング装置の他の実施例の概略構成図である。
【図4】感光体の層構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1 中間転写ベルト(中間転写体、被転写体)
2 バイアスロール(二次転写部材)
9 クリーニング装置
9a クリーニングブレード(クリーニング手段)
9b マグネットローラ(クリーニング補助手段)
19 感光ドラム(像担持体、電子写真感光体)
20 帯電用チャージャ(帯電手段)
21 現像ユニット
26 転写ローラ(一次転写部材)

Claims (1)

  1. 像担持体と、
    所定の極性に帯電した現像剤により前記像担持体に形成された現像剤像を転写部にて被転写体に転写するためにバイアスが印加される転写手段と、
    前記転写手段による前記被転写体への現像剤像の転写後に前記像担持体上に存在する現像剤を該像担持体から除去するクリーニング手段と、
    前記像担持体上から除去された現像剤を供給部にて再度前記像担持体上に供給するクリーニング補助手段と、
    を有する画像形成装置において、
    前記像担持体は電荷注入層を有し、前記転写部において該電荷注入層の少なくとも一部に電荷が注入されて、前記供給部において、前記電荷注入層に電荷が注入された前記像担持体の部分と前記クリーニング補助手段との間に電位差が設けられることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006091335A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成方法及び画像形成装置

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