JP2004231859A - 遷移金属化合物、付加重合用触媒及び付加重合体の製造方法 - Google Patents

遷移金属化合物、付加重合用触媒及び付加重合体の製造方法 Download PDF

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JP2004231859A
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Wataru Hirahata
亘 平畠
Hiroshi Kuribayashi
浩 栗林
Masao Yanagawa
正生 柳川
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Abstract

【課題】アニオン性のキレート型配位子を有する遷移金属化合物であって、重合活性に優れる付加重合用触媒を得ることができる遷移金属化合物、遷移金属化合物を用いる付加重合用触媒、及び該付加重合用触媒を用いる付加重合体の製造方法を提供すること。
【解決手段】下記一般式(1)で示される遷移金属化合物。
Figure 2004231859

(Mはニッケル原子、パラジウム原子、コバルト原子、または鉄原子を表し、nは1≦n≦5を満足する整数を表し、Lは配位性化合物を表す。Rは水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基を表し、Rは炭化水素基を表し、Rは水素原子または炭化水素基を表す。R〜Rはそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホニル基、シアノ基、または炭化水素基を示し、R〜Rから任意に選ばれる2つ以上の基は結合していてもよい。但し、R〜Rは同時に水素原子ではない。)
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遷移金属化合物、該遷移金属化合物を用いる付加重合用触媒、及び該付加重合用触媒を用いる付加重合体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン重合体は、三塩化チタンや四塩化チタン等を付加重合用触媒として用いて製造されてきた。近年、メタロセン錯体や非メタロセン錯体からなる付加重合用触媒が開発され、均質なオレフィン重合体の製造が可能となった。昨今では、更に、従来の付加重合用触媒の被毒物質となるような極性基を有する単量体とオレフィンとの共重合体を製造するために、アニオン性のキレート型配位子を有する遷移金属化合物を用いた付加重合用触媒の検討が行われている。例えば、α−ケトイリド配位子やピリジンカルボキシレート配位子を有するニッケル錯体を用いたエチレンの付加重合が知られている(例えば、非特許文献1、非特許文献2参照。)。また、サリチルアルドイミン配位子を有するニッケル錯体を用いたエチレンあるいはエチレンと5−ノルボルネン−2−オールなどの付加重合が知られている(例えば、特許文献1、非特許文献3参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特表2002−515061号公報
【非特許文献1】
ケイジ・ヒロセ(Keiji Hirose)、ヴィルヘルム・カイム(Wilhelm Keim)、「P^Oキレート配位子を有するニッケル錯体によるオレフィンのオリゴメリゼーション(Olefin Oligomerization with nickel P^O chelate complexes)」、ジャーナル・オブ・モレキュラー・キャタリスト(Journal of Molecular Catalyst)、(蘭国)、エルゼビア・セクオイア(Elsevier Sequoia)、1992年、73巻、p.271−276
【非特許文献2】
シルヴィイ・ワイ・デザーディンス(Sylvie Y. Desardins), 外4名、「N−Oキレート配位子を有するアリルニッケル錯体のニッケル−炭素結合への挿入反応 エチレンのオリゴメリゼーション用単一成分触媒の開発(Insertion into the nickel−carbon bond of N−O chelated arylnickel(II) complexes. The development of single component catalysts for the oligomerisation of ethylene)」、ジャーナル・オブ・オルガノメタリック・ケミストリー(Journal of Organometallic Chemistry)、(蘭国)、エルゼビア・セクオイア(Elsevier Science)、1996年、515巻、p.233−243
【非特許文献3】
トッド・アール・ユーキン(Todd R. Youkin)、外5名、「ヘテロ原子を許容するポリオレフィン用中性、単一成分ニッケル触媒(Neutral, single−component nickel(II) polyolefin catalysts that tolerate heteroatoms)」、サイエンス(Science)、(米国)、ディ・アメリカン・アソシエイション・フォー・ディ・アドバンスメント・オブ・サイエンス(The American Association for the Advancement of Science)、2000年、287巻、p.460−462
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のアニオン性のキレート型配位子を有する遷移金属化合物を付加重合用触媒として用いた場合、付加重合用触媒の重合活性は十分満足のいくものではなかった。
かかる状況のもと、本発明が解決しようとする課題は、アニオン性のキレート型配位子を有する遷移金属化合物であって、重合活性に優れる付加重合用触媒を得ることができる遷移金属化合物、遷移金属化合物を用いる付加重合用触媒、及び該付加重合用触媒を用いる付加重合体の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の第一は、下記一般式(1)で示される遷移金属化合物にかかるものである。
Figure 2004231859
(一般式(1)において、Mはニッケル原子、パラジウム原子、コバルト原子、または鉄原子を表し、nは1≦n≦5を満足する整数を表し、Lは配位性化合物を表す。Nは窒素原子を表し、Oは酸素原子を表す。Rは水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基を表し、Rは炭化水素基を表し、Rは水素原子または炭化水素基を表す。R〜Rはそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホニル基、シアノ基、または炭化水素基を示し、R〜Rから任意に選ばれる2つ以上の基は結合していてもよい。但し、R〜Rは同時に水素原子ではない。)
本発明の第二は、上記遷移金属化合物を用いる付加重合用触媒にかかるものである。
本発明の第三は、上記付加重合用触媒を用いる付加重合体の製造方法にかかるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の遷移金属化合物は、下記一般式(1)で示される化合物である。
Figure 2004231859
(一般式(1)において、Mはニッケル原子、パラジウム原子、コバルト原子、または鉄原子を表し、nは1≦n≦5を満足する整数を表し、Lは配位性化合物を表す。Nは窒素原子を表し、Oは酸素原子を表す。Rは水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基を表し、Rは炭化水素基を表し、Rは水素原子または炭化水素基を表す。R〜Rはそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホニル基、シアノ基、または炭化水素基を示し、R〜Rから任意に選ばれる2つ以上の基は結合していてもよい。但し、R〜Rは同時に水素原子ではない。)
【0007】
一般式(1)において、Mは2価のニッケル原子、パラジウム原子、コバルト原子、または鉄原子を示し、好ましくはニッケル原子、パラジウム原子であり、特に好ましくはニッケル原子である。
【0008】
一般式(1)において、Lは配位性化合物を示し、遷移金属原子Mに配位可能な化合物である。かかるLとしては例えば、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリプロピルホスフィン、トリイソプロピルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン、トリイソブチルホスフィン、トリオクチルホスフィン、トリイソデシルホスフィン等のトリアルキルホスフィン;ジメチルフェニルホスフィン、ジエチルフェニルホスフィン等のジアルキルモノアリールホスフィン;メチルジフェニルホスフィン、エチルジフェニルホスフィン等のモノアルキルジアリールホスフィン;トリフェニルホスフィン、トリトルイルホスフィン、トリス(3−メトキシフェニル)ホスフィン、トリス(4−メトキシフェニル)ホスフィン、トリス(4−クロロフェニル)ホスフィン、トリス(4−フルオロフェニル)ホスフィン、トリス(ペンタフルオロフェニル)ホスフィン、トリナフチルホスフィン等のトリアリールホスフィン;アセトニトリル、ベンゾニトリル、アクリロニトリル、プロピオニトリル、ジシアノエチレン、テトラシアノエチレン等のニトリル化合物;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン等のエーテル類化合物等が挙げられ、好ましくはトリアルキルホスフィン、トリアリールホスフィン、ニトリル化合物であり、更に好ましくはトリフェニルホスフィン、トリトルイルホスフィン、アセトニトリル、ベンゾニトリルである。
【0009】
一般式(1)において、nは1≦n≦5を満足する整数を表す。Lが複数ある場合は、複数あるLは互いに同じであってもよく、異なっていてもよい。
【0010】
一般式(1)において、Rは水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基を表す。Rのハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられ、好ましくは塩素原子、臭素原子である。Rの炭化水素基としては、アルキル基、アラルキル基、アリール基、アルケニル基等が挙げられ、これらはハロゲン原子、炭化水素オキシ基、ニトロ基、スルホニル基、シリル基等で置換されていてもよい。Rの炭化水素基に用いられるアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、n−ブチル基等の直鎖状アルキル基;イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ネオペンチル基等の分岐状アルキル基;シクロヘキシル、シクロオクチル等の環状アルキル基等が挙げられ、好ましくは炭素原子数1〜20のアルキル基であり、より好ましくは炭素原子数1〜12の直鎖状無置換アルキル基であり、更に好ましくはメチル基である。Rの炭化水素基に用いられるアラルキル基としては、具体的にはベンジル基、フェネチル基等が挙げられ、好ましくは炭素原子数7〜12のアラルキル基であり、より好ましくは炭素原子数7〜12の無置換アラルキル基であり、更に好ましくはベンジル基である。Rの炭化水素基に用いられるアリール基としては、具体的にはフェニル基、ナフチル基、4−トリル基、メシチル基、4−フェニルフェニル基等が挙げられ、好ましくは炭素原子数6〜20のアリール基であり、より好ましくは炭素原子数6〜12の無置換アリール基であり、更に好ましくはフェニル基、4−トリル基、メシチル基である。Rの炭化水素基に用いられるアルケニル基としては、具体的にはビニル基、アリル基、3−ブテニル基、5−ヘキセニル基等の直鎖状アルケニル基;イソブテニル基、5−メチル−3−ペンテニル基等の分岐状アルケニル基;2−シクロヘキセニル基、3−シクロヘキセニル基等の環状アルケニル基等が挙げられ、好ましくは炭素原子数2〜20のアルケニル基であり、より好ましくは炭素原子数2〜12の直鎖状無置換アルケニル基であり、更に好ましくはアリル基、3−ブテニル基、5−ヘキセニル基である。Rとして、好ましくは水素原子または炭化水素基であり、より好ましくは炭化水素基であり、更に好ましくはアルキル基またはアリール基である。
【0011】
一般式(1)において、Rは炭化水素基を表す。Rの炭化水素基としては、アルキル基、アラルキル基、アリール基等が挙げられ、これらはハロゲン原子、炭化水素オキシ基、ニトロ基、スルホニル基、シリル基等で置換されていてもよい。Rの炭化水素基に用いられるアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、n−ブチル基等の直鎖状アルキル基;イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ネオペンチル基等の分岐状アルキル基;シクロヘキシル、シクロオクチル等の環状アルキル基等が挙げられ、好ましくは炭素原子数1〜20のアルキル基であり、より好ましくは炭素原子数1〜12の分岐状アルキル基であり、更に好ましくはイソプロピル基、tert−ブチル基である。Rの炭化水素基に用いられるアラルキル基としては、具体的にはベンジル基、フェネチル基が挙げられ、好ましくは炭素原子数7〜20のアラルキル基であり、より好ましくは炭素原子数7〜12のアラルキル基であり、更に好ましくはベンジル基である。Rの炭化水素基に用いられるアリール基としては、具体的にはフェニル基、ナフチル基、4−トリル基、メシチル基、2,6−ジイソプロピルフェニル基、4−フェニルフェニル基、2,6−ジフェニルフェニル基、2,4,6−トリフェニルフェニル基等が挙げられ、好ましくは炭素原子数6〜30のアリール基であり、より好ましくは炭素原子数6〜24のアリール基であり、更に好ましくはフェニル基、メシチル基、2,6−ジイソプロピルフェニル基、2,6−ジフェニルフェニル基、2,4,6−トリフェニルフェニル基である。Rとして、好ましくはアルキル基またはアリール基であり、より好ましくはアリール基である。
【0012】
一般式(1)においてRは水素原子または炭化水素基を表す。Rの炭化水素基としては、アルキル基、アリール基等が挙げられ、これらはハロゲン原子、炭化水素オキシ基、ニトロ基、スルホニル基、シリル基等で置換されていてもよい。Rの炭化水素基に用いられるアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、n−ブチル基等の直鎖状アルキル基;イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ネオペンチル基等の分岐状アルキル基;シクロヘキシル、シクロオクチル等の環状アルキル基等が挙げられ、好ましくは炭素原子数1〜20のアルキル基であり、より好ましくは炭素原子数1〜12の直鎖状アルキル基であり、更に好ましくはメチル基、エチル基である。Rの炭化水素基に用いられるアリール基としては、具体的にはフェニル基、ナフチル基、4−トリル基、メシチル基等が挙げられ、好ましくは炭素原子数6〜20のアリール基であり、より好ましくは炭素原子数6〜12のアリール基であり、更に好ましくはフェニル基、メシチル基である。Rとして、好ましくは水素原子またはアルキル基である。
【0013】
一般式(1)において、R〜Rはそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホニル基、シアノ基、または炭化水素基を表す。但し、R〜Rは同時に水素原子ではない。R〜Rのハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられ、好ましくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子である。R〜Rの炭化水素基としては、アルキル基、アラルキル基、アリール基、アルケニル基等が挙げられ、これらはハロゲン原子、炭化水素オキシ基、ニトロ基、スルホネート基、シリル基、シアノ基等で置換されていてもよい。R〜Rの炭化水素基に用いられるアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、n−ブチル基等の直鎖状アルキル基;イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ネオペンチル基等の分岐状アルキル基;シクロヘキシル、シクロオクチル等の環状アルキル基等が挙げられ、好ましくは炭素原子数1〜20のアルキル基であり、より好ましくは炭素原子数1〜12の直鎖状無置換アルキル基であり、更に好ましくはメチル基である。R〜Rの炭化水素基に用いられるアラルキル基としては、具体的にはベンジル基、フェネチル基が挙げられ、好ましくは炭素原子数7〜12のアラルキル基であり、より好ましくは炭素原子数7〜12の無置換アラルキル基であり、更に好ましくはベンジル基である。R〜Rの炭化水素基に用いられるアリール基としては、具体的にはフェニル基、ナフチル基、4−トリル基、メシチル基、4−フェニルフェニル基等が挙げられ、好ましくは炭素原子数6〜20のアリール基であり、より好ましくは炭素原子数6〜12の無置換アリール基であり、更に好ましくはフェニル基、4−トリル基、メシチル基である。R〜Rの炭化水素基に用いられるアルケニル基としては、具体的にはビニル基、アリル等、3−ブテニル基、5−ヘキセニル基等の直鎖状アルケニル基;イソブテル基、5−メチル−3−ペンテニル基等の分岐状アルケニル基;2−シクロヘキセニル基、3−シクロヘキセニル基等の環状アルケニル基等が挙げられ、好ましくは炭素原子数2〜20のアルケニル基であり、より好ましくは炭素原子数2〜12の直鎖状無置換アルケニル基であり、更に好ましくはアリル基、3−ブテニル基、5−ヘキセニル基である。R〜Rとして、好ましくは水素原子または炭化水素基である。特にRとして、好ましくは炭化水素基であり、より好ましくはアルキル基、アリール基であり、更に好ましくはアリール基であり、特に好ましくはフェニル基、メシチル基である。
【0014】
また、R〜Rから任意に選ばれる2つ以上の基は結合していてもよく、この場合、隣接する二つの基が結合して脂肪環または芳香環を形成することが好ましく、これらの環はさらに置換基を有していてもよい。
【0015】
一般式(1)で示される遷移金属化合物は、例えば、以下のような方法で合成することができる。
【0016】
工程1:パラジウム化合物とセシウム化合物の存在下、ナフトールとハロゲン化芳香族化合物を反応させ、一般式(2)で示される置換ナフトールを製造する工程。
Figure 2004231859
工程2:置換ナフトール(一般式(2))にアルキルリチウムを接触させた後、アミド化合物またはカルボン酸無水物を反応させ、一般式(3)で示される2−(α−オキシアルキル)−1−ヒドロキシ置換ナフタレンを製造する工程。
Figure 2004231859
工程3:2−(α−オキシアルキル)−1−ヒドロキシ置換ナフタレン(一般式(3))にアミン化合物を反応させて、一般式(4)で示される2−(ω−イミノアルキル)−1−ヒドロキシ置換ナフタレンを製造する工程。
Figure 2004231859
工程4:2−(ω−イミノアルキル)−1−ヒドロキシ置換ナフタレン(一般式(4))に水素化アルカリ金属を接触させた後、遷移金属化合物と接触させることにより、上記一般式(1)で表される遷移金属化合物を製造する工程。
なお、上記一般式(2)〜(4)において、R〜Rは前記の一般式(1)式と同様であり、Rの具体例、好ましい基としては、それぞれ、前記の一般式(1)におけるRにおいて示した具体例、好ましい基をあげることができ、Rの具体例、好ましい基としては、それぞれ、前記の一般式(1)におけるRにおいて示した具体例、好ましい基をあげることができ、R〜Rの具体例、好ましい基としては、それぞれ、前記の一般式(1)におけるR〜Rにおいて示した具体例、好ましい基をあげることができる。
【0017】
工程1に用いられるハロゲン化芳香族化合物としては、具体的にはクロロベンゼン、ブロモベンゼン、クロロナフタレン、ブロモナフタレン、4−クロロトルエン、1−クロロ−2,6−ジメチルベンゼン、クロロメシチレン、1−クロロ−2,4,6−トリフェニルベンゼン等が挙げられ、好ましくは炭素原子数6〜20のハロゲン化芳香族化合物であり、より好ましくは炭素原子数6〜10のハロゲン化芳香族化合物であり、更に好ましくはクロロベンゼン、ブロモベンゼンである。
【0018】
工程1に用いられるパラジウム化合物としては、2価のパラジウム錯体が好ましく、より好ましくは酢酸パラジウムである。
【0019】
工程1に用いられるセシウム化合物としては、セシウム塩が好ましく、より好ましくはセシウム炭酸塩である。
【0020】
工程1の製造条件としては、反応温度は、通常、室温〜250℃であり、好ましくは50〜200℃であり、より好ましくは80〜150℃である。反応時間は、通常1〜96時間であり、好ましくは1〜48時間である。ハロゲン化芳香族化合物の使用量は、ナフトール1モル当たり、通常1〜50モルであり、好ましくは1〜20モルである。パラジウム化合物の使用量は、ハロゲン化芳香族化合物1モル当たり、通常0.001〜1モルであり、好ましくは0.01〜0.5モルである。セシウム化合物の使用量は、ハロゲン化芳香族化合物1モル当たり、通常0.001〜5モルであり、好ましくは0.01〜2モルである。工程1としては、例えば、Angewandte Chemie, International Edition in English,1997年、36巻、16号、pp.1740−1742に記載された方法を用いることができる。
【0021】
工程2に用いられるアルキルリチウムとしては、具体的には、メチルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウムが挙げられ、好ましくはn−ブチルリチウムである。
【0022】
工程2に用いられるアミド化合物としては、具体的にはN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセタミド、N,N−ジメチルプロパンアミド、N,N−ジメチルブタンアミド、N,N−ジメチルペンタンアミド、N,N−ジメチルヘキサンアミドが挙げられ、N,N−ジアルキルアルカンアミドが好ましく、より好ましくはN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセタミドである。
【0023】
工程2に用いられるカルボン酸無水物としては、具体的には、無水酢酸、無水トリフルオロ酢酸、無水トリメチル酢酸、無水n−プロパン酸、無水イソプロパン酸、無水n−ブチル酸、無水イソブチル酸が挙げられ、より好ましくは無水酢酸である。
【0024】
工程2の製造条件としては、反応温度は、通常−100〜50℃であり、好ましくは−80〜30℃であり、より好ましくは−20〜30℃である。反応時間は、通常1分〜6時間であり、好ましくは5分〜4時間である。アルキルリチウムの使用量は、置換ナフトール1モル当たり、通常1〜10モルであり、好ましくは1〜5モルである。アミド化合物およびカルボン酸無水物の使用量は、置換ナフトール1モル当たり、通常1〜10モルであり、好ましくは1〜5モルである。
【0025】
工程3に用いられるアミン化合物としては下記一般式(5)で示すアルキルアミンまたはアリールアミンが好ましい。
N−R (5)
(上記一般式(5)において、Rの具体例および好ましい基は、前記の一般式(1)のRの具体例および好ましい基と同じである。)
工程3に用いられるアルキルアミンとしては、具体的にはメチルアミン、エチルアミン、n−ブチルアミン等の直鎖状アルキルアミン;イソプロピルアミン、イソブチルアミン、tert−ブチルアミン、ネオペンチルアミン等の分岐状アルキルアミン;シクロヘキシルアミン、シクロオクチルアミン等の環状アルキルアミン等が挙げられ、好ましくは炭素原子数1〜20のアルキルアミンであり、より好ましくは炭素原子数1〜12のアルキルアミンである。工程3に用いられるアリールアミンとしては、具体的にはアニリン、ナフチルアミン、2,6−ジメチルアニリン、2,6−ジイソプロピルアニリン、2,6−ジフェニルアニリン、2,4,6−トリフェニルアニリン等が挙げられ、好ましくは炭素原子数6〜30のアリールアミンであり、より好ましくは炭素原子数6〜24のアリールアミンである。
【0026】
工程3の製造条件としては、反応温度は、通常−20〜200℃であり、好ましくは−10〜180℃であり、より好ましくは0〜150℃である。反応時間は、通常10分〜96時間であり、好ましくは1〜48時間である。アミン化合物の使用量は、2−(α−オキシアルキル)−1−ヒドロキシ置換ナフタレン1モル当たり、通常1〜10モルであり、好ましくは1〜5モルである。
【0027】
工程3において、一般式(3)で示される2−(α−オキシアルキル)−1−ヒドロキシ置換ナフタレンとアミン化合物は、プロトン酸またはルイス酸存在下で反応させてもよい。該プロトン酸としては、例えば、蟻酸、酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸等が挙げられ、好ましくは蟻酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸である。また、該ルイス酸としては、例えば、チタンテトライソプロポキシド、アルミニウムトリイソプロポキシド、二塩化ジメチルスズ、塩化スズ、塩化亜鉛、四塩化チタン、三フッ化ボロンジエチルエテラート等が挙げられる。これらのプロトン酸およびルイス酸の使用量は、一般式(3)で示される2−(α−オキシアルキル)−1−ヒドロキシ置換ナフタレン1モル当たり、通常0.001〜5モルであり、好ましくは0.01〜1モルである。
【0028】
工程4に用いられる水素化アルカリ金属としては具体的に、水素化カリウム、水素化ナトリウム、水素化リチウム等が挙げられ、好ましくは水素化ナトリウムである。
【0029】
工程4に用いられる遷移金属化合物としては具体的に、trans−クロロ(フェニル)ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、trans−ブロモ(フェニル)ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、trans−クロロ(フェニル)ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、trans−ブロモ(フェニル)ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、trans−クロロ(フェニル)ビス(アセトニトリル)ニッケル、trans−ブロモ(フェニル)ビス(アセトニトリル)ニッケル、trans−クロロ(フェニル)ビス(アセトニトリル)パラジウム、trans−ブロモ(フェニル)ビス(アセトニトリル)パラジウム、trans−クロロ(フェニル)ビス(ベンゾニトリル)ニッケル、trans−ブロモ(フェニル)ビス(ベンゾニトリル)ニッケル、trans−クロロ(フェニル)ビス(ベンゾニトリル)パラジウム、trans−ブロモ(フェニル)ビス(ベンゾニトリル)パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)コバルト、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)鉄等が挙げられ、好ましくはtrans−クロロ(フェニル)ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、trans−ブロモ(フェニル)ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、trans−クロロ(フェニル)ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、trans−ブロモ(フェニル)ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムである。
【0030】
工程4の製造条件としては、反応温度は、通常−80〜50℃であり、好ましくは−50〜40℃であり、より好ましくは−20〜30℃である。反応時間は、通常10分〜8時間であり、好ましくは30分〜5時間である。水素化アルカリ金属の使用量は、2−(ω−イミノアルキル)−1−ヒドロキシ置換ナフタレン1モル当たり、通常1〜20モルであり、好ましくは1〜10モルである。遷移金属化合物の使用量は、2−(ω−イミノアルキル)−1−ヒドロキシ置換ナフタレン1モル当たり、通常1〜2モルであり、好ましくは1〜1.5モルである。
【0031】
上記工程1〜4からなる遷移金属化合物(1)の製造方法においては、工程2を下記工程2−1〜工程2−3としてもよい。
工程2−1:一般式(2)で示される置換ナフトールのヒドロキシル基を保護基に変換し、一般式(6)で示される化合物を製造する工程。
Figure 2004231859
工程2−2:ヒドロキシル基を保護基に変換した置換ナフトール(一般式(6))にアルキルリチウムを接触させた後、アミド化合物またはカルボン酸無水物を反応させ、一般式(7)で示される化合物を製造する工程。
Figure 2004231859
工程2−3:一般式(7)で示される化合物の保護基Tをヒドロキシル基に変換し、一般式(3)で示される化合物を製造する工程。
なお、上記一般式(6)および(7)において、R〜Rは前記の一般式(1)式と同様であり、Rの具体例、好ましい基としては、それぞれ、前記の一般式(1)におけるRにおいて示した具体例、好ましい基をあげることができ、R〜Rの具体例、好ましい基としては、それぞれ、前記の一般式(1)におけるR〜Rにおいて示した具体例、好ましい基をあげることができる。
【0032】
上記一般式(6)および(7)におけるTは保護基を表す。該保護基としては、具体的にはメトキシ、イソプロポキシ、tert−ブトキシ基等のアルコキシ基;メトキシメトキシ基、1−エトキシエトキシ基、2−テトラヒドロピラニロキシ基等のアルコキシアルコキシ基:ベンゾイロキシメトキシ基等のアラルキロシキアルコキシ基が挙げられ、好ましくは、メトキシメチル基、2−テトラヒドロピラニロキシ基、ベンゾイロキシメトキシ基である。これらの保護基への変換は、例えば置換ナフトールに水素化ナトリウムを反応させ、(メトキシ)クロロメタン、(ベンゾキシ)クロロメタンを接触させることにより行われる。
【0033】
工程2−2に用いられるアルキルリチウム、アミド化合物、無水カルボン酸類の具体例および好ましい化合物は、それぞれ、工程2に用いられるアルキルリチウム、アミド化合物、無水カルボン酸類の具体例および好ましい化合物と同じである。また、工程2−2に用いられる製造条件の具体例および好ましい条件は、そえぞれ、工程2に用いられる製造条件の具体例および好ましい条件と同じである。
【0034】
工程2−3における保護基Tをヒドロキシル基に変換する方法としては、例えば保護基がメトキシメチル基の場合、エタノール中で一般式(7)で示される化合物と塩酸を反応させる方法などを挙げることができる。
【0035】
本発明の遷移金属化合物は、付加重合用触媒として好適に用いられる。付加重合用触媒としては、本発明の遷移金属化合物を単独で使用してもよく、本発明の遷移金属化合物と活性化助剤を接触させてなるものを用いてもよく、低温での重合活性を向上させる観点からは、本発明の遷移金属化合物と活性化助剤を接触させてなるものを用いることが好ましい。該活性化助剤としては、本発明の遷移金属化合物(一般式(1))における配位性化合物Lを該遷移金属化合物から解離させる作用を有する活性化助剤が挙げられ、具体的にビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(0)、{アリルニッケルクライド}ダイマー、ビス(1,5−シクロオクタジエン)パラジウム(0)、{アリルパラジウムクライド}ダイマー、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン等が用いられ、好ましくはビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(0)、ビス(1,5−シクロオクタジエン)パラジウム(0)であり、より好ましくはビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケルである。
【0036】
本発明の付加重合体の製造方法は、上述の付加重合用触媒を用いる付加重合体の製造方法であり、本発明の付加重合体の製造に用いられる付加重合性単量体としては、例えば、オレフィン、ビニル芳香族化合物、アルケニルエーテル化合物、アルケニルエステル化合物、不飽和カルボン酸エステル化合物、不飽和カルボン酸無水物などが用いられる。
【0037】
上記オレフィンとしては、具体的には、エチレン;プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン等の直鎖状α−オレフィン;3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、ビニルシクロヘキサン等の分岐状α−オレフィン;シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテン、ノルボルネン等の環状オレフィンが挙げられる。
【0038】
上記ビニル芳香族化合物としては、具体的には、スチレン、2−フェニルプロピレン、2−フェニルブテン等のアルケニルベンゼン;p−メチルスチレン、m−メチルスチレン、o−メチルスチレン、p−エチルスチレン、m−エチルスチレン、o−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,5−ジメチルスチレン、3,4−ジメチルスチレン、3,5−ジメチルスチレン、3−メチル−5−エチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−sec−ブチルスチレンなどのアルキルスチレン;1−ビニルナフタレン等のビニルナフタレン;p−ジビニルベンゼン等のジビニルベンゼンが挙げられる。
【0039】
上記アルケニルエーテル化合物としては、具体的には、ビニルブチルエーテル、ビニルヘキシルエーテル、3−ブテン−1−イルエチルエーテル、アリールフェニルエーテル等が挙げられる。
【0040】
上記アルケニルエステル化合物としては、具体的には、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酢酸−3−ブテン−1−イル、酢酸−5−ヘキセン−1−イル、酢酸−7−オクテン−1−イル、酢酸−9−デセン−1−イル、安息香酸−3−ブテン−1−イル、安息香酸−5−ヘキセン−1−イル等を挙げられる。
【0041】
上記不飽和カルボン酸エステル化合物としては、具体的には、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ノルマルプロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ノルマルブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸−tert−ブチル、3−ブテン酸メチル、5−ヘキセン酸メチル、6−ヘプテン酸メチル、7−オクテン酸メチル、9−デセン酸メチル、10−ウンデセン酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ノルマルプロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸ノルマルブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸−tert−ブチル、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジメチル、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエチル、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジ−n−ヘキシル、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジ−n−オクチル、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジイソデシル、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジ(2−エチル)ヘキシル、3−シクロヘキセン−1−カルボン酸メチル、3−シクロヘキセン−1−カルボン酸エチル、3−シクロヘキセン−1−カルボン酸ヘキシル、3−シクロヘキセン−1−カルボン酸n−オクチル、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸ジメチル、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸ジエチル、5−ノルボルネン−2−カルボン酸メチル、5−ノルボルネン−2−カルボン酸エチル、5−ノルボルネン−2−カルボン酸ヘキシル等が挙げられる。
【0042】
上記不飽和カルボン酸無水物としては、具体的には、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、3−メチル−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、メチル−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、1,4,5,6,7,7−ヘキサクロロ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物等が挙げられる。
【0043】
上記の付加重合性単量体は、1種または2種以上組み合わせて用いられ、本発明の付加重合体の製造方法により得られる付加重合体としては、具体的には、エチレン単独重合体、プロピレン単独重合体、1−ブテン単独重合体、1−ヘキセン単独重合体、4−メチル−1−ペンテン単独重合体、ビニルシクロヘキサン単独重合体、シクロペンテン単独重合体、ノルボルネン単独重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−1−ブテン共重合体、エチレン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−ビニルシクロヘキサン共重合体、エチレン−ノルボルネン共重合体等のオレフィン重合体;エチレン−スチレン共重合体、エチレン−p−メチルスチレン共重合体、エチレン−p−tert−ブチルスチレン共重合体、エチレン−ビニルナフタレン共重合体等のオレフィン−ビニル芳香族化合物共重合体;エチレン−ビニルブチルエーテル共重合体、エチレン−アリールフェニルエーテル共重合体等のオレフィン−アルケニルエーテル化合物共重合体;エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸−5−ヘキセン−1−イル共重合体等のオレフィン−アルケニルエステル化合物共重合体;エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸ノルマルブチル共重合体、エチレン−10−ウンデセン酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸−tert−ブチル共重合体、エチレン−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジメチル共重合体、エチレン−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジ−n−オクチル共重合体、エチレン−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸ジエチル共重合体、エチレン−5−ノルボルネン−2−カルボン酸メチル共重合体等のオレフィン−不飽和カルボン酸エステル化合物共重合体;エチレン−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物共重合体等のオレフィン−不飽和カルボン酸無水物共重合体等が挙げられる。本発明の付加重合体の製造方法はこれらの付加重合体の中でも、オレフィン重合体;オレフィン−アルケニルエステル化合物共重合体やオレフィン−不飽和カルボン酸エステル化合物共重合体等のオレフィンと極性基を有する単量体との共重合体の製造に好適であり、特にオレフィン重合体の製造に好適である。
【0044】
本発明の付加重合体の製造において、重合温度は、通常−80〜300℃であり、好ましくは−40〜280℃であり、より好ましくは0〜150℃である。重合圧力は特に制限はないが、工業的かつ経済的であるという点で常圧〜150気圧程度が好ましい。重合時間は一般的に目的とする付加重合体の種類、反応装置により適宜決定されるが通常1分から40時間の範囲を取り得る。
【0045】
重合プロセスは、連続式でもバッチ式でもいずれも可能である。またプロパン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、トルエン、キシレンのような炭化水素溶媒;クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素溶媒またはジエチルエーテル、ジブチルエーテル等のエーテル溶媒を用いるスラリー重合もしくは溶媒重合、無溶媒による液相重合または気相重合もできる。また、本発明の遷移金属化合物と活性化助剤は、予め混合した後に重合槽に供給してもよく、別々に重合槽に供給してもよい。
【0046】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を具体的に説明する。
実施例中の各項目の測定値は、下記の方法で測定した。
【0047】
(1)極限粘度([η]:dl/g)
ウベローデ型粘度計を用い、テトラリン中、135℃で測定した。
【0048】
(2)重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)、分子量分布(Mw/Mn)
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により、下記の条件で測定した。また、検量線は標準ポリスチレンを用いて作成した。分子量分布は重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)で評価した。
機種 ミリポアウオーターズ社製 150CV型
カラム 東ソー GMH6−HT 3本
溶媒 オルトジクロロベンゼン
測定温度 145℃
サンプル濃度 5mg/8ml
【0049】
(3)融点(Tm:℃)
示差走査熱量測定装置(セイコー電子工業社製 SSC−5200)を用いて、以下の条件で測定した。
状態調整:40℃から150℃まで10℃/分で昇温後、150℃で5分間保持し、次に、150℃から40℃まで5℃/分で降温後、40℃で10分間保持した。
融点測定:状態調整後、直ちに40℃から160℃まで5℃/分で昇温した。
【0050】
下記の実施例において使用した各化合物は以下の通りである。
炭酸セシウム、酢酸パラジウム(II)、N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジン、無水酢酸、水素化ナトリウム、およびN,N,N,N−テトラメチレンジアミンは、関東化学(株)より購入したものを用いた。1−ナフトール、ヨードベンゼン、および2,6−ジイソプロピルアニリンは東京化成(株)より購入したものを用いた。trans−クロロ(フェニル)ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(II)はシグマ−アルドリッチ(株)より、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(0)は、ストレム(株)よりそれぞれ購入したものを用いた。
【0051】
[実施例1]
<8−フェニル−1−ナフトールの合成:工程1>
200mlの3口フラスコに炭酸セシウム16.17gを仕込み、真空下、150℃、4時間乾燥した。これに1−ナフトール3.6g、酢酸パラジウム138mg、N,N−ジメチルホルムアミド125ml、ヨードベンゼン3.0mlを加え、110℃にて16時間撹拌した。反応終了後、室温まで冷却し、1mol/lの塩酸を氷浴下で加え,ジエチルエーテルにて抽出した。有機相を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥、ろ液を濃縮することで黒色の粘性液体を7.51g得た。この黒色の粘性液体にピリジン70ml、無水酢酸12mlを加え、室温にて8.5時間撹拌した。氷浴で冷却しながら4mol/lの塩酸約200mlを加え、ジエチルエーテルにて抽出した。有機相を水、次に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、次に飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ液を濃縮した。得られた褐色固体をトルエンにて再結晶し、1−アセチル−8−フェニルナフタレン2.92gを得た。次に、1−アセチル−8−フェニルナフタレン2.61gとメタノール50mlとトルエン30mlとの混合溶液に、1mol/l炭酸カリウム水溶液50mlを加え、70℃で4時間反応させた。反応液を室温まで冷却後、ジエチルエーテルにて抽出し、得られた有機相を水、次に2mol/l塩酸、次に飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ液を濃縮することで8−フェニル−1−ナフトール2.22gを得た。
【0052】
<1−(メトキシ)メトキシ−8−フェニルナフタレンの合成:工程2−1>
水素化ナトリウム280mgを乾燥ヘキサンで洗浄しオイルを除去した後、N,N−ジメチルホルムアミド2mlを仕込んだ。氷浴にて冷却し、8−フェニル−1−ナフトール1.10g/N,N−ジメチルホルムアミド2.5ml溶液を8分間かけて滴下した。室温にて15分攪拌後、クロロジメチルエーテル483mg/N,N−ジメチルホルムアミド1ml溶液を滴下した。9時間攪拌後、氷浴下2mol/l塩酸を加えジエチルエーテルにて抽出し、有機相を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒をトルエン/ヘキサン(体積比)=1/3→1/2.5→1/1.5と変化させた。)で精製することで、1−(メトキシ)メトキシ−8−フェニルナフタレン0.96gを得た。
【0053】
<1−(メトキシ)メトキシ−8−フェニル−2−ナフトアルデヒドの合成:工程2−2>
氷浴下にて、1−(メトキシ)メトキシ−8−フェニルナフタレン0.53g、N,N,N,N−テトラメチルエチレンジアミン0.4mlのテトラヒドロフラン8ml溶液にn−ブチルリチウム1.4ml(1.6mol/l、ヘキサン溶液、2.2mmol)を5分間かけて滴下し、室温下で1時間撹拌した。氷浴下でN,N−ジメチルホルムアミド0.3mlを滴下し、室温にて1時間攪拌した。氷浴下、2mol/l塩酸を加えジエチルルーテルにて抽出し、有機相を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒をトルエン/ヘキサン(体積比)=1/2.5→1/1→2/1→トルエン/ヘキサン/酢酸エチル(体積比)=3/1/0.01と変化させた。)で精製することで、1−(メトキシ)メトキシ−8−フェニル−2−ナフトアルデヒド0.46gを得た。
【0054】
<1−ヒドロキシ−8−フェニル−2−ナフトアルデヒドの合成:工程2−3>1−(メトキシ)メトキシ−8−フェニル−2−ナフトアルデヒド0.35gのエタノール(3ml)溶液に濃塩酸1滴(約30μl)加え、8時間加熱還流した。室温まで冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えジエチルエーテルで抽出した。有機相を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン/ヘキサン(体積比)=1/1)で精製することで、1−ヒドロキシ−8−フェニル−2−ナフトアルデヒド0.28gを得た。
【0055】
<2−{2’−(2’,6’−ジイソプロピルフェニル)イミノエチル}−8−フェニル−1−ヒドロキシナフタレンの合成:工程3>
1−ヒドロキシ−8−フェニル−2−ナフトアルデヒド0.12g、2,6−ジイソプピルアニリン150μlをエタノール2mlに溶解し、13時間加熱還流した。反応液を濃縮後、アルミナカラムクロマトグラフィー(展開溶媒をトルエン/ヘキサン(体積比)=1/1→2/1→トルエン/酢酸エチル(体積比)=4/1→5/2→1/1と変化させた。)で精製することで、黄色の粘調液体として2−〔〔(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミノ〕メチル〕−8−フェニル−1−ナフトール0.14gを得た。
【0056】
<2−{2’−(2’,6’−ジイソプロピルフェニル)イミノエチル}−8−フェニル−ナフトキシ(フェニル)トリフェニルホスフィンニッケル(II)の合成:工程4>
窒素雰囲気下、2−{2’−(2’,6’−ジイソプロピルフェニル)イミノエチル}−8−フェニル−1−ヒドロキシナフタレン0.35g(0.86mmol)をテトラヒドロフラン10mlに溶解させた。水素化ナトリウム62mg(2.6mmol)をゆっくりと加えた。室温で2時間反応後、余剰の水素化ナトリウムをセライトろ過により取除き、溶媒を減圧留去し、黄色の粘性液体を得た。黄色の粘性液体をトルエン15mlに溶解し、trans−クロロ(フェニル)ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル0.60g(0.86mmol)を加え、室温で6時間反応させた。セライトろ過により生成した塩を取除き、溶媒を減圧留去し、錯体溶液を数mlに濃縮した。濃縮液の上部にn−ペンタン30mlを静かに注ぎ、1日間静置した。析出した固体をn−ペンタンで十分に洗浄し、溶媒を減圧留去して橙色固体(以下、遷移金属化合物(I)と称する。)620mg(収率87%)を得た。該遷移金属化合物(I)をトルエン溶液より再結晶にて精製後、NMRにて分析し、2−{2’−(2’,6’−ジイソプロピルフェニル)イミノエチル}−8−フェニル−ナフトキシ(フェニル)トリフェニルホスフィンニッケル(II)(下記式(I))と同定した。
H NMR{CD,CHD=2.083ppm,室温}: δ(ppm) 1.19(d,6H);1.35(d,6H);4.38(m,2H);6.10(t,2H);6.21(t,1H);6.5−7.5(m,31H);7.54(d,1H);7.85(d,1H),31P NMR{CD,HPO/DO=0.0ppm,室温}: δ(ppm) 26.80
Figure 2004231859
【0057】
<付加重合体の製造>
400mlの掻き混ぜ式ステンレス製オートクレーブをアルゴン置換し、精製したトルエン150mlを仕込み、3.5MPaのエチレンガスをフィードし、オートクレーブ内を60℃に調節した。遷移金属化合物(I)の10Mトルエン溶液4ml(0.04mmol)を加え、60℃で60分間重合した。この間、系内の圧力が一定になるようにエチレンガスをフィードし続けた。その結果、13.0gのエチレン単独重合体が得られた。得られたエチレン単独重合体の極限粘度([η])は0.08dl/gであり、重量平均分子量(Mw)は890、分子量分布(Mw/Mn)は1.6であった。遷移金属化合物(I)1モルあたりの重合活性は3.3×10g/mol−Ni・hであった。
【0058】
[実施例2]
400mlの掻き混ぜ式ステンレス製オートクレーブをアルゴン置換し、精製したトルエン150mlを仕込み、3.5MPaのエチレンガスをフィードし、オートクレーブ内を60℃に調節した。遷移金属化合物(I)の10Mトルエン溶液4ml(0.04mmol)とビス(シクロオクタジエン)ニッケル(0)33mg(0.2mmol)を加え、25℃で90分重合した。この間、系内の圧力が一定になるようにエチレンガスをフィードし続けた。その結果、12.5gのエチレン単独重合体が得られた。得られたエチレン単独重合体の極限粘度([η])は0.15dl/gであり、重量平均分子量(Mw)は1600、分子量分布(Mw/Mn)は2.0であった。遷移金属化合物(I)1モルあたりの重合活性は2.1×10g/mol−Ni・hであった。
【0059】
[比較例1]
実施例1において、遷移金属化合物(I)を特表2002−515061号公報記載の方法に従って合成した2−{2’−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミノエチル}フェノキシ(フェニル)トリフェニルホスフィンニッケル(II)(以下、遷移金属錯体(II)と称する。)に変更した以外は、実施例1と同一の装置および同じ手順で行った。その結果、6.8gのエチレン単独重合体が得られた。得られたエチレン単独重合体の極限粘度([η])は0.31dl/gであり、重量平均分子量(Mw)は5500、分子量分布(Mw/Mn)は2.1であった。ニッケル錯体1モルあたりの重合活性は1.7×10g/mol−Ni・hであった。
【0060】
[比較例2]
実施例2において、遷移金属化合物(I)に代えて遷移金属化合物(II)を用いた以外は、実施例2と同一の装置および同じ手順で行った。その結果、0.07gのポリエチレンが得られた。ニッケル錯体1モルあたりの重合活性は1.8×10g/mol−Ni・hであった。
【0061】
【発明の効果】
以上、本発明により、アニオン性のキレート型配位子を有する遷移金属化合物であって、重合活性に優れる付加重合用触媒を得ることができる遷移金属化合物、遷移金属化合物を用いる付加重合用触媒、及び該付加重合用触媒を用いる付加重合体の製造方法を提供することができた。

Claims (9)

  1. 下記一般式(1)で示される遷移金属化合物。
    Figure 2004231859
    (一般式(1)において、Mはニッケル原子、パラジウム原子、コバルト原子、または鉄原子を表し、nは1≦n≦5を満足する整数を表し、Lは配位性化合物を表す。Nは窒素原子を表し、Oは酸素原子を表す。Rは水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基を表し、Rは炭化水素基を表し、Rは水素原子または炭化水素基を表す。R〜Rはそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホニル基、シアノ基、または炭化水素基を示し、R〜Rから任意に選ばれる2つ以上の基は結合していてもよい。但し、R〜Rは同時に水素原子ではない。)
  2. Mがニッケル原子またはパラジウム原子である請求項1に記載の遷移金属化合物。
  3. が炭化水素基である請求項1または2に記載の遷移金属化合物。
  4. がアルキル基またはアリール基である請求項1〜3のいずれかに記載の遷移金属化合物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の遷移金属化合物からなる付加重合用触媒。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の遷移金属化合物と活性化助剤とを接触させてなる付加重合用触媒。
  7. 請求項5または6に記載の付加重合用触媒を用いる付加重合体の製造方法。
  8. 付加重合体がオレフィン重合体である請求項7に記載の付加重合体の製造方法。
  9. 付加重合体が、オレフィン−極性基を有する単量体共重合体である請求項7に記載の付加重合体の製造方法。
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