JP2004228961A - ノイズフィルタ - Google Patents

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bobbin
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Kosuke Ishida
康介 石田
Toru Harada
徹 原田
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】1素子で広帯域で且つ効率のよいノイズフィルタを提供する。
【解決手段】中空の絶縁体ボビン1の外周にコイル2を巻回するとともに、この絶縁体ボビン1の内周に接地導体層3を形成する。この構成により、コイルのインダクタンスが低い周波数に対するチョークコイルとして機能するとともに、コイルの巻線と接地導体層とで形成される伝送線路が高い周波数に対する伝送線路フィルタとして機能する。これにより、広い帯域のノイズフィルタとして機能する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、信号線路上の高周波ノイズを除去するノイズフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯通信機器では、高周波信号線路上に存在する高周波ノイズを抑制する必要があるが、高周波ノイズは、数十MHz程度の低周波帯域から数GHzの高周波帯域までの広い帯域に及んでいる。この広い帯域のノイズを抑制するためには、高周波帯域用のEMIフィルタを用いるとともに、チップコイルやチップフェライトビーズなどの低周波帯域用のフィルタを併用する必要があるが、このように複数の部品を併用することは、部品点数が増加するため、装置の小型化、製造コストなどの面において不利であった。
【0003】
そこで、高周波帯域用のフィルタと低周波帯域用のフィルタを一体にした広帯域フィルタが提案されている(たとえば特許文献1)。この種のフィルタは、多層基板の上下の最外層に接地用導体層を形成するとともに、内層にスパイラルコイルパターンを形成し、このスパイラルコイルパターンのインダクタンスと接地用導体層とのキャパシタンスを用いて広帯域化を実現したものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−252124公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成のノイズフィルタでは、内層のスパイラルコイルパターンが形成する磁束が、上下の接地用導体層によって遮られてしまうため、コイルのインピーダンスが低下してしまい、低周波帯域のノイズ除去機能が低下してしまうという問題点があった。また、上記構成のノイズフィルタは、予め多層基板にパターン形成しておかなければならないため、チップ部品として製造、流通できないという問題点があった。
【0006】
この発明の目的は、広帯域で且つ効率がよく、部品として製造可能なノイズフィルタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、信号線路でコイルを構成するとともに、該信号線路と接地電極により伝送線路を構成したノイズフィルタであって、前記接地電極を前記コイルの磁束を妨げることがない位置に形成したことを特徴とする。
【0008】
この発明では、信号線路が低周波帯域のノイズに対する集中定数のチョークコイルとして機能するとともに、この信号線路と接地電極とが高周波帯域のノイズに対して分布定数の伝送線路フィルタとして機能する。これにより、コイルと伝送線路型フィルタを複合した広帯域のノイズフィルタの構造を実現することができるとともに、接地電極をコイルの磁束を妨げない位置に形成したことにより、コイルのインピーダンスが高く保たれ、低周波帯域のノイズに対するチョークコイルの機能を高く保持することができる。
【0009】
この発明は、中空の絶縁体ボビンの外周にコイルを巻回するとともに、この絶縁体ボビンの内周に接地導体層を形成したことを特徴とする。
また、この発明は、上記発明において、前記コイルの外側を絶縁体層で覆ったことを特徴とする。
この発明は、絶縁体ボビンの外周にコイルを巻回するとともに、このコイルの外側に前記絶縁体ボビンと異なる透磁率の絶縁体層を形成し、この絶縁体層の外側にさらに接地導体層を形成したことを特徴とする。
また、この発明は、前記絶縁体ボビンに複数のコイルを巻回したことを特徴とする。
なお、上記発明において、絶縁体ボビンの形状は、柱状であればその平面形状は限定されない。たとえば、円柱状であっても四角柱状であってもよい。
【0010】
上記発明では、コイル状に巻回された導線が低周波帯域のノイズに対する集中定数のチョークコイルとして機能するとともに、コイルの巻線である導線と接地導体層とが高周波帯域のノイズに対して分布定数の伝送線路フィルタとして機能する。これにより、広い帯域のノイズフィルタとして機能する。
そして、伝送線路を形成する接地導体層がコイルとして作用する磁束を妨げない構造であるため、コイルのインピーダンスが高く保たれ、低周波帯域のノイズに対するチョークコイルの機能を高く保持することができる。
また、上記発明では、コイルの外側に絶縁体層を形成し、コイル内側の絶縁体ボビンとコイル外側の絶縁体層をそれぞれ異なる透磁率の素材で構成することにより、コイルによって発生する磁束経路の透磁率と伝送線路で発生する磁束経路の透磁率を独立して制御することができるため、低周波帯域のノイズの減衰特性と高周波帯域のノイズの減衰特性を自由に設定することができる。これにより、伝送すべき所定周波数帯域の信号のみを低挿入損失で通過させるバンドパスフィルタ等を構成することができる。
また、この発明では、絶縁体ボビンに複数のコイルを巻回したことにより、コモンモードノイズを抑制するフィルタを構成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図面を参照してこの発明の実施形態であるノイズフィルタについて説明する。図1は、この発明の実施形態であるノイズフィルタの基本構成を示す図であり、同図(A)は斜視図、同図(B)は平面図である。また、図2は、同ノイズフィルタの低周波帯域および高周波帯域における等価回路を示す図である。
このノイズフィルタは、所定の透磁率の絶縁体で構成される中空の円柱であるボビン1の外周に導線からなるコイル2が巻回されている。さらに中空円柱であるボビン1の内周面には接地導体層3が形成されている。したがって、接地導体層3がコイル2によって発生する磁束を妨げない構造となり、その結果、低周波帯域でのインピーダンスの低下を招かない。
【0012】
この構成において、数十MHz〜100MHz程度の低周波帯域では、コイル2と接地導体層3との容量成分は問題とならないため、コイル2のインピーダンス成分のみが作用する。このときの等価回路を図2(A)に示す。このように、低周波帯域においてはコイルのインピーダンス成分のみが作用し、集中定数型のチョークコイルとして機能する。
【0013】
一方、数百MHz以上の高周波帯域では、コイル2の巻線の各部とボビン内面の接地導体層3との容量成分が作用し、図2(B)に示すような分布定数型の伝送線路型フィルタとして機能する。
【0014】
このノイズフィルタは図3に示すような周波数特性を有する。この例では、ボビン1各部の寸法、比透磁率、コイルの巻回数は次のとおりである。
【0015】
ボビン1の厚さ:2mm、
ボビン1の内面の直径:10.1mm、
ボビン1の外周:44.2mm、
ボビン1の比透磁率:550、
コイルの巻回数:4回、
信号線路長:約177mm。
【0016】
図3に示した例では、数十MHz〜100MHz付近に−10dB程度の減衰特性を有するとともに、1GHz以上の帯域をカットすることができる。このようにして、1つの部品素子で広帯域のノイズフィルタを実現することができる。
【0017】
図4は上記ノイズフィルタをチップ部品として構成した場合の斜視図である。この実施形態では、ボビン1の両端に絶縁体からなる矩形板状の端子板5を設け、この端子板5の下辺に信号電極端子6および接地電極端子7を設けている。信号電極端子6にはコイル2の巻線の両端が接続されており、接地電極端子7には、接地導体層3が接続されている。このノイズフィルタでは、端子板5の下辺に信号電極端子6および接地電極端子7が形成されているため、プリント配線基板に表面実装可能なチップ部品として使用することができる。
【0018】
図5はこの発明の第2の実施形態を示す図である。基本構造は上記第1の実施形態と同様であるが、ボビン1の外周に巻回されているコイル2のさらに外側を磁性体からなる絶縁体層8で覆った構造になっている。このように、コイルの外側を磁性体からなる絶縁体層8で覆ったことにより、コイルの内側にボビン1が、コイルの外側に絶縁体層8がそれぞれ存在して、コイルで発生する磁束の大部分がこの両方を通過する。そのため、コイル2のインダクタンスを高め、低周波帯域でのインピーダンスをさらに大きくすることができ、低周波帯域のノイズをよりよく抑制することが可能になる。
【0019】
一方、コイル2、接地導体3およびその間のボビン1によって構成される伝送線路は絶縁体層8の影響を受けにくい。この構成でボビン1および絶縁体層8をそれぞれ透磁率が異なる別々の素材で構成することにより、コイルで発生する磁束の経路と伝送線路で発生する磁束の経路における透磁率を自由に設定することができ、これによってコイルのインピーダンス特性と伝送線路の減衰特性を独立にコントロールしてフィルタの減衰特性を制御することができる。これによって、伝送すべき所定周波数帯域の信号のみを低挿入損失で通過させるバンドパスフィルタを形成することも可能になる。
【0020】
図6は、この発明の第3の実施形態であるノイズフィルタの基本構成を示す図である。このノイズフィルタは内外が図5に示したノイズフィルタと逆の構造になっている。すなわち、中実の円柱状であるボビン11の外周に導線によるコイル12を巻回し、その外側を絶縁体層13で被覆するとともに、そのさらに外周に接地導体層14を形成したものである。
なお、ボビン11はコイル12が発生する磁束経路に余裕を持たせるため中実としたが中空でもよい。ここで、接地導体層14がコイル12によって発生する磁束を妨げない構造であることから、コイル12のインダクタンスを高め、低周波帯域でのインピーダンスをさらに大きくすることができ、低周波帯域のノイズをよりよく抑制することが可能になる。
【0021】
一方、コイル12、接地導体14およびその間の絶縁体層13によって構成される伝送線路はボビン11の影響を受けにくい。この構成で、ボビン11および絶縁体層13をそれぞれ透磁率が異なる別々の素材で構成することにより、コイルで発生する磁束の経路と、伝送線路で発生する磁束の経路における透磁率を自由に設定することができ、これによってコイルのインピーダンス特性と伝送線路の減衰特性を独立にコントロールしてフィルタの減衰特性を制御することができる。これによって、伝送すべき所定周波数帯域の信号のみを低挿入損失で通過させるバンドパスフィルタを形成することも可能になる。
【0022】
なお、上記実施形態では、コイル2、12を1つ巻回する構成について説明したが、ボビン1、11に複数のコイルを巻回する構成にしてもよい。
図7に示すように、2本の導線を並行して巻回してコモンモードノイズフィルタを構成することもできる。すなわち、USBやIEEE1394などの2本の信号線路や電源ラインにこのコモンモードノイズフィルタの各巻線を接続することにより、信号線路や電源ラインに外部から侵入した同相(コモンモード)のノイズに対しては、各巻線による磁束が足しあわされてのインピーダンスが発生し、このノイズを抑制するが、目的信号や電源電流は逆相(ノーマルモード)であるため、磁束が打ち消しあってインピーダンスが発生せず、この目的信号や電源電源電流を減衰させない。
【0023】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、1つの素子で数十MHz〜100MHz程度の低周波帯域と1GHz以上の高周波帯域の両方のノイズを抑制できるノイズフィルタを構成することができ、且つ、低周波帯域のノイズに対するチョークコイルの機能を高く保持することができる。
また、この発明によれば、低周波帯域のノイズの減衰特性と高周波帯域のノイズの減衰特性を自由に設定することができ、バンドパスフィルタ等を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態であるノイズフィルタの原理を示す図
【図2】同ノイズフィルタの等価回路を示す図
【図3】同ノイズフィルタの周波数特性を示す図
【図4】同ノイズフィルタの外観斜視図
【図5】この発明の第2の実施形態であるノイズフィルタの構成図
【図6】この発明の第3の実施形態であるノイズフィルタの構成図
【図7】この発明を適用したコモンモードノイズフィルタの例を示す図
【符号の説明】
1−ボビン
2−コイル(信号線路)
3−接地導体層
4−磁束
5−端子板
6−信号電極端子
7−接地電極端子
11−ボビン
12−コイル
13−絶縁体層
14−接地導体層

Claims (5)

  1. 信号線路でコイルを構成するとともに、該信号線路と接地電極により伝送線路を構成したノイズフィルタであって、前記接地電極を前記コイルの磁束を妨げることがない位置に形成したノイズフィルタ。
  2. 中空の絶縁体ボビンの外周にコイルを巻回するとともに、この絶縁体ボビンの内周に接地導体層を形成したノイズフィルタ。
  3. 前記コイルの外側を絶縁体層で覆ったことを特徴とする請求項2に記載のノイズフィルタ。
  4. 絶縁体ボビンの外周にコイルを巻回するとともに、このコイルの外側に前記絶縁体ボビンと異なる透磁率の絶縁体層を形成し、この絶縁体層の外側にさらに接地導体層を形成したノイズフィルタ。
  5. 前記絶縁体ボビンに複数のコイルを巻回した請求項2乃至請求項4のいずれかに記載のノイズフィルタ。
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