JP2004228372A - プリント基板固定装置 - Google Patents
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Abstract
【構成】メイン基板14に対しサブ基板16が垂直にコネクタで電気的および/または機械的に直接結合する電子機器において、コネクタ18による電気的および機械的な結合とサブ基板16のコネクタ18から離れた対角線方向に位置する筐体12に面する一箇所での筐体12へのネジ止めとによる従来の固定方法に加え、さらに梁20をサブ基板16を挟んでコネクタ18と対面する位置となるように筐体12に固定し、梁20に固定された板バネ22及び24によりサブ基板16をメイン基板14方向に押圧して基板を固定する。
【効果】従来の固定装置に追加するだけで、容易にサブ基板を振動に強く頑丈に固定することができる。また、板バネ22の取り付け位置による湾曲具合の調整や板バネ22の形状の選択により様々なサイズのサブ基板16に対応して固定することが可能となる
【選択図】 図1
【効果】従来の固定装置に追加するだけで、容易にサブ基板を振動に強く頑丈に固定することができる。また、板バネ22の取り付け位置による湾曲具合の調整や板バネ22の形状の選択により様々なサイズのサブ基板16に対応して固定することが可能となる
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子機器のプリント基板固定装置に関し、特にたとえば、パーソナルコンピュータやワークステーションといった、複数のプリント基板をコネクタでもって垂直に相互に直接結合する構造に好適なプリント基板固定装置に関する。
【0002】
【従来技術】
ATX仕様等の標準規格のパーソナルコンピュータやワークステーションなどの電子機器は、1つのプリント基板(メイン基板)を筐体の底面や壁面に固定し、当該プリント基板に機能を増設するために、当該プリント基板に対して垂直に位置するように単数または複数の増設プリント基板(サブ基板)をコネクタでもって電気的および機械的に直接結合する構造となっていた。固定構造としては、増設プリント基板のメイン基板側の一端とメイン基板に装着されているコネクタとによる結合と、増設プリント基板でコネクタ結合部から離れた対角線方向に位置する箇所での筐体とのネジ止めとによって増設プリント基板が固定されていた。
【0003】
【特許文献1】
実開平5−20378号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の固定装置では、ある程度の固定はなされているが、振動に対して十分な固定構造であるとは言えない不安定な構造であり、使用状況によってはメイン基板とサブ基板との結合が弛んだり外れたりした。そのため、コネクタにおいて接触不良を起こすこととなり、機器の動作に支障をきたしたり、さらには機器の故障原因にもなったりした。
【0005】
それゆえに、この発明の主たる目的は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の複数のプリント基板によって構成される電子機器において、従来のプリント基板の固定装置に追加構造を簡単に付加することで、振動に強く頑丈に固定できる、プリント基板固定装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、複数のプリント基板を電気的および/または機械的に結合するコネクタを用いて相互に直接結合する装置において、第1基板を筐体の内面の一つに固定し、第2基板が第1基板に対して垂直となるようにかつ第1基板の片側の面と第2基板の第1基板側の一端とが電気的および/または機械的にコネクタでもって直接結合し、第1基板に平行となるように梁を架け筐体に固定し、第2基板のコネクタによる結合部の反対側に位置する一端と梁との間に挟まりかつ第2基板を第1基板に近づける方向に押圧する弾性素材を備えることを特徴とする、プリント基板固定装置である。
【0007】
【作用】
複数のプリント基板を電気的および/または機械的に結合するコネクタを用いて相互に直接結合する装置において、第1基板は筐体の内側の面に固定される。第2基板は、第1基板に対して垂直となるように、かつ第1基板の片側の面と第2基板の第1基板側の一端とが電気的および/または機械的にコネクタで直接結合される。梁は、第1基板に平行となるように筐体に固定され、弾性素材は第2基板のコネクタ結合部の反対側の一端と梁の間に挟まり、第2基板を第1基板に近づける方向に押えるように取り付けられる。
【0008】
好ましい局面では、弾性素材は梁または第2基板に固定される。
【0009】
また、他の好ましい局面では、弾性素材はC形の形状をしている板バネで、両端に長穴があいており、長穴の範囲で板バネの弾性具合およびC形の湾曲具合を調節して前記梁にネジで固定することができる。
【0010】
また、他の好ましい局面では、弾性素材は階状の形状をしている板バネで、一端がネジによって梁に固定されている。
【0011】
また、他の好ましい局面では、梁および弾性素材が導電性素材で出来ており、筐体へのアースをとるために第2基板のアース電位部と前記弾性素材とを電気的に接続する。
【0012】
また、他の好ましい局面では、弾性素材と第2基板との間に非導電性素材を挟むことにより第2基板と筐体とが電気的に接続することを防止する。
【0013】
また、他の好ましい局面では、弾性素材は非導電性素材で出来ており、前記第2基板と前記梁および筐体とが電気的に接続することを防止する。
【0014】
【発明の効果】
この発明によれば、メイン基板に対しサブ基板が垂直にコネクタによって電気的および/または機械的に直接結合する電子機器において、従来の固定装置に少ない部品点数で構成される固定構造を追加することにより、容易にサブ基板を振動に強く頑丈に固定することができる。また、サブ基板の大きさの違いを弾性素材の取り付け位置の調整のみで吸収できるので、様々な大きさや形状のサブ基板に容易に対応することができる。
【0015】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、筐体12は電子装置10を構成するプリント基板を収納する。メイン基板14は、電子機器の中心動作および基本動作を担うもので、筐体12の底面にネジもしくは止め具により固定される。サブ基板16は、外部とのインターフェース機能等のメイン基板の動作を拡張するための動作を担うものである。サブ基板16はメイン基板14に対し垂直になっており、さらにコネクタ18でもって電気的に接続しおよび機械的に結合している。また、サブ基板16は筐体12に面した辺の一方の一箇所(16a)でネジにより固定される。
【0017】
以上が従来のパーソナルコンピュータ等で見られるサブ基板16の固定構造である。この固定構造はATX仕様等のパーソナルコンピュータの標準規格で採用されているものである。そこで、本発明の固定装置では、さらに梁20、板バネ22および板バネ24が追加され、より強固にサブ基板16を固定するようになる。梁20、板バネ22および板バネ24の構造および固定方法を以下で詳しく説明する。
【0018】
梁20は、図2の三面図に示すように、長方形の形状をしており長辺と平行に中央部を盛り上げることにより曲がりにくい構造となっている。4隅には取付穴があいており、ここで筐体にネジにより固定する。両側の長辺に沿って中央部に適当な間隔をおいてネジ穴が複数あいているが、当該ネジ穴は板バネ22および板バネ24を固定するために使われる。当該ネジ穴の位置は、梁20が筐体12に固定された時にコネクタ18の真上に位置するように配置する。
【0019】
梁20の固定位置は、図1に示すように、メイン基板14に対して平行にかつサブ基板16及びコネクタ18に対して垂直になるような位置とする。さらに、梁20は、最も大きなサブ基板16がコネクタ18で勘合した状態でもサブ基板16と梁20との間に板バネ22が入るような位置に筐体に固定する。また、メイン基板14の平行方向における梁20の固定位置はコネクタ18の真上に位置するようにする。この位置に梁20を取り付けることにより、振動によるコネクタ接続の弛みや外れ、または接触不良を最も防止することができる。
【0020】
板バネ22は、図3の二面図に示すようにC形をしている。両端が梁20に取り付けられるように内側に曲げられており、曲げられた部分に取付穴として長穴があけられている。
【0021】
板バネ22と梁20との固定方法は、図1、図4(a)および図4(b)に示してあるように、板バネ22の湾曲部を下にして、板バネ22で梁20を跨ぐようにして、ネジにより板バネ22を梁20に固定する。取付穴が長穴となっているのは、長穴の範囲で自由に取り付け位置をずらすことによりC形の湾曲具合を調整するためである。図4(a)は板バネ22の長穴の外側と梁20のネジ穴を合わせて取り付けた例である。また、図4(b)は板バネ22の長穴の内側と梁20のネジ穴を合わせて取り付けた例である。これにより、長穴のネジ止め位置によって板バネ22の弾性度または扁平度をサブ基板16の形状によって調節することができる。
【0022】
この実施例では、板バネ22として示しているのは1種類の形状のみであるが、C形の湾曲部分の深さ(H)を様々なものを用意することで、より様々な大きさのサブ基板16に合わせてサブ基板16を固定することが可能となる。
【0023】
図5の二面図を参照して、板バネ24は階段状になっており、一方に取付穴があけられている。この取付穴により梁20とネジにより固定し、図1に示すように、取付穴と反対側の一端でサブ基板16を押えるようにする。板バネ24は、サブ基板の梁側端の奥行きが短いために梁20に十分届かず、板バネ22で押えることができない場合に使用される。
【0024】
板バネ22および板バネ24によってサブ基板16を押圧する位置については、コネクタ18に対向する位置、つまり本実施例ではコネクタ18の真上の位置となるようにする。板バネ22および板バネ24をこの位置に取り付けることにより、サブ基板16が最も安定して固定され、メイン基板14とサブ基板16との接続の弛みや外れ、または、コネクタ18における接触不良が最も起こり難い状態となる。
【0025】
以上で説明したように、メイン基板14とサブ基板16とが垂直にコネクタによって接続する電子機器において、従来の固定装置にさらに本実施例で説明した少ない部品点数で構成された固定構造を追加することにより、容易にサブ基板16を振動に強く頑丈に固定することができる。
【0026】
さらに、サブ基板16の大きさの違いを板バネ22の取り付け位置による弾性具合および湾曲具合の調整のみで吸収できるので、様々な大きさや形状のサブ基板16に容易に対応することができるという特徴も併せ持つ。
【0027】
また、C形の深さ(H)の異なる板バネ22を用意することにより、サブ基板16の大きさや形状のさらに大きな相違を吸収することができる。
【0028】
本実施例では、板バネ22として例示しているのは1種類のサイズおよび形状であるが、C形ではなく、同等の弾性効果が得られる他の形状にしてもよい。
【0029】
また、板バネ22に長穴をあけることにより板バネ22の取り付け位置を調節しているが、長穴は必ずしも板バネ22側の取付穴でなくても、例えば、梁20側のネジ穴が長穴になり板バネ22の長穴がネジ穴になってもよい。つまり、板バネ22の弾性具合および湾曲具合を調節するために板バネ22の取り付け位置を自由に変えられる構造であれば同等の効果が得られる。
【0030】
また、板バネ22および板バネ24によるサブ基板16への押圧位置は、本実施例ではメイン基板14との結合部であるコネクタ18に対向する位置としているが、サブ基板16の形状や梁20の固定位置の制限などによりコネクタ18に対向する位置を押圧することが不可能な場合は、コネクタ18の結合が弛まないように押圧できる位置であれば、必ずしもコネクタ18に対向する位置になくてもよい。つまり、該押圧位置はコネクタ18の長手方向に適度にずれたコネクタ18と正確に対向しない位置でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の固定装置を示す斜視図である。
【図2】図1実施例の固定装置の一部品である梁を示す三面図である。
【図3】図1実施例の固定装置の他の一部品である板バネを示す二面図である。
【図4】図2の梁と図3の板バネとの固定例を示す側面図である。
【図5】図1実施例の固定装置の他の一部品である板バネを示す二面図である。
【符号の説明】
10…電子装置
12…筐体
14…メイン基板
16…サブ基板
18…コネクタ
20…梁
22…板バネ
24…板バネ
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子機器のプリント基板固定装置に関し、特にたとえば、パーソナルコンピュータやワークステーションといった、複数のプリント基板をコネクタでもって垂直に相互に直接結合する構造に好適なプリント基板固定装置に関する。
【0002】
【従来技術】
ATX仕様等の標準規格のパーソナルコンピュータやワークステーションなどの電子機器は、1つのプリント基板(メイン基板)を筐体の底面や壁面に固定し、当該プリント基板に機能を増設するために、当該プリント基板に対して垂直に位置するように単数または複数の増設プリント基板(サブ基板)をコネクタでもって電気的および機械的に直接結合する構造となっていた。固定構造としては、増設プリント基板のメイン基板側の一端とメイン基板に装着されているコネクタとによる結合と、増設プリント基板でコネクタ結合部から離れた対角線方向に位置する箇所での筐体とのネジ止めとによって増設プリント基板が固定されていた。
【0003】
【特許文献1】
実開平5−20378号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の固定装置では、ある程度の固定はなされているが、振動に対して十分な固定構造であるとは言えない不安定な構造であり、使用状況によってはメイン基板とサブ基板との結合が弛んだり外れたりした。そのため、コネクタにおいて接触不良を起こすこととなり、機器の動作に支障をきたしたり、さらには機器の故障原因にもなったりした。
【0005】
それゆえに、この発明の主たる目的は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の複数のプリント基板によって構成される電子機器において、従来のプリント基板の固定装置に追加構造を簡単に付加することで、振動に強く頑丈に固定できる、プリント基板固定装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、複数のプリント基板を電気的および/または機械的に結合するコネクタを用いて相互に直接結合する装置において、第1基板を筐体の内面の一つに固定し、第2基板が第1基板に対して垂直となるようにかつ第1基板の片側の面と第2基板の第1基板側の一端とが電気的および/または機械的にコネクタでもって直接結合し、第1基板に平行となるように梁を架け筐体に固定し、第2基板のコネクタによる結合部の反対側に位置する一端と梁との間に挟まりかつ第2基板を第1基板に近づける方向に押圧する弾性素材を備えることを特徴とする、プリント基板固定装置である。
【0007】
【作用】
複数のプリント基板を電気的および/または機械的に結合するコネクタを用いて相互に直接結合する装置において、第1基板は筐体の内側の面に固定される。第2基板は、第1基板に対して垂直となるように、かつ第1基板の片側の面と第2基板の第1基板側の一端とが電気的および/または機械的にコネクタで直接結合される。梁は、第1基板に平行となるように筐体に固定され、弾性素材は第2基板のコネクタ結合部の反対側の一端と梁の間に挟まり、第2基板を第1基板に近づける方向に押えるように取り付けられる。
【0008】
好ましい局面では、弾性素材は梁または第2基板に固定される。
【0009】
また、他の好ましい局面では、弾性素材はC形の形状をしている板バネで、両端に長穴があいており、長穴の範囲で板バネの弾性具合およびC形の湾曲具合を調節して前記梁にネジで固定することができる。
【0010】
また、他の好ましい局面では、弾性素材は階状の形状をしている板バネで、一端がネジによって梁に固定されている。
【0011】
また、他の好ましい局面では、梁および弾性素材が導電性素材で出来ており、筐体へのアースをとるために第2基板のアース電位部と前記弾性素材とを電気的に接続する。
【0012】
また、他の好ましい局面では、弾性素材と第2基板との間に非導電性素材を挟むことにより第2基板と筐体とが電気的に接続することを防止する。
【0013】
また、他の好ましい局面では、弾性素材は非導電性素材で出来ており、前記第2基板と前記梁および筐体とが電気的に接続することを防止する。
【0014】
【発明の効果】
この発明によれば、メイン基板に対しサブ基板が垂直にコネクタによって電気的および/または機械的に直接結合する電子機器において、従来の固定装置に少ない部品点数で構成される固定構造を追加することにより、容易にサブ基板を振動に強く頑丈に固定することができる。また、サブ基板の大きさの違いを弾性素材の取り付け位置の調整のみで吸収できるので、様々な大きさや形状のサブ基板に容易に対応することができる。
【0015】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、筐体12は電子装置10を構成するプリント基板を収納する。メイン基板14は、電子機器の中心動作および基本動作を担うもので、筐体12の底面にネジもしくは止め具により固定される。サブ基板16は、外部とのインターフェース機能等のメイン基板の動作を拡張するための動作を担うものである。サブ基板16はメイン基板14に対し垂直になっており、さらにコネクタ18でもって電気的に接続しおよび機械的に結合している。また、サブ基板16は筐体12に面した辺の一方の一箇所(16a)でネジにより固定される。
【0017】
以上が従来のパーソナルコンピュータ等で見られるサブ基板16の固定構造である。この固定構造はATX仕様等のパーソナルコンピュータの標準規格で採用されているものである。そこで、本発明の固定装置では、さらに梁20、板バネ22および板バネ24が追加され、より強固にサブ基板16を固定するようになる。梁20、板バネ22および板バネ24の構造および固定方法を以下で詳しく説明する。
【0018】
梁20は、図2の三面図に示すように、長方形の形状をしており長辺と平行に中央部を盛り上げることにより曲がりにくい構造となっている。4隅には取付穴があいており、ここで筐体にネジにより固定する。両側の長辺に沿って中央部に適当な間隔をおいてネジ穴が複数あいているが、当該ネジ穴は板バネ22および板バネ24を固定するために使われる。当該ネジ穴の位置は、梁20が筐体12に固定された時にコネクタ18の真上に位置するように配置する。
【0019】
梁20の固定位置は、図1に示すように、メイン基板14に対して平行にかつサブ基板16及びコネクタ18に対して垂直になるような位置とする。さらに、梁20は、最も大きなサブ基板16がコネクタ18で勘合した状態でもサブ基板16と梁20との間に板バネ22が入るような位置に筐体に固定する。また、メイン基板14の平行方向における梁20の固定位置はコネクタ18の真上に位置するようにする。この位置に梁20を取り付けることにより、振動によるコネクタ接続の弛みや外れ、または接触不良を最も防止することができる。
【0020】
板バネ22は、図3の二面図に示すようにC形をしている。両端が梁20に取り付けられるように内側に曲げられており、曲げられた部分に取付穴として長穴があけられている。
【0021】
板バネ22と梁20との固定方法は、図1、図4(a)および図4(b)に示してあるように、板バネ22の湾曲部を下にして、板バネ22で梁20を跨ぐようにして、ネジにより板バネ22を梁20に固定する。取付穴が長穴となっているのは、長穴の範囲で自由に取り付け位置をずらすことによりC形の湾曲具合を調整するためである。図4(a)は板バネ22の長穴の外側と梁20のネジ穴を合わせて取り付けた例である。また、図4(b)は板バネ22の長穴の内側と梁20のネジ穴を合わせて取り付けた例である。これにより、長穴のネジ止め位置によって板バネ22の弾性度または扁平度をサブ基板16の形状によって調節することができる。
【0022】
この実施例では、板バネ22として示しているのは1種類の形状のみであるが、C形の湾曲部分の深さ(H)を様々なものを用意することで、より様々な大きさのサブ基板16に合わせてサブ基板16を固定することが可能となる。
【0023】
図5の二面図を参照して、板バネ24は階段状になっており、一方に取付穴があけられている。この取付穴により梁20とネジにより固定し、図1に示すように、取付穴と反対側の一端でサブ基板16を押えるようにする。板バネ24は、サブ基板の梁側端の奥行きが短いために梁20に十分届かず、板バネ22で押えることができない場合に使用される。
【0024】
板バネ22および板バネ24によってサブ基板16を押圧する位置については、コネクタ18に対向する位置、つまり本実施例ではコネクタ18の真上の位置となるようにする。板バネ22および板バネ24をこの位置に取り付けることにより、サブ基板16が最も安定して固定され、メイン基板14とサブ基板16との接続の弛みや外れ、または、コネクタ18における接触不良が最も起こり難い状態となる。
【0025】
以上で説明したように、メイン基板14とサブ基板16とが垂直にコネクタによって接続する電子機器において、従来の固定装置にさらに本実施例で説明した少ない部品点数で構成された固定構造を追加することにより、容易にサブ基板16を振動に強く頑丈に固定することができる。
【0026】
さらに、サブ基板16の大きさの違いを板バネ22の取り付け位置による弾性具合および湾曲具合の調整のみで吸収できるので、様々な大きさや形状のサブ基板16に容易に対応することができるという特徴も併せ持つ。
【0027】
また、C形の深さ(H)の異なる板バネ22を用意することにより、サブ基板16の大きさや形状のさらに大きな相違を吸収することができる。
【0028】
本実施例では、板バネ22として例示しているのは1種類のサイズおよび形状であるが、C形ではなく、同等の弾性効果が得られる他の形状にしてもよい。
【0029】
また、板バネ22に長穴をあけることにより板バネ22の取り付け位置を調節しているが、長穴は必ずしも板バネ22側の取付穴でなくても、例えば、梁20側のネジ穴が長穴になり板バネ22の長穴がネジ穴になってもよい。つまり、板バネ22の弾性具合および湾曲具合を調節するために板バネ22の取り付け位置を自由に変えられる構造であれば同等の効果が得られる。
【0030】
また、板バネ22および板バネ24によるサブ基板16への押圧位置は、本実施例ではメイン基板14との結合部であるコネクタ18に対向する位置としているが、サブ基板16の形状や梁20の固定位置の制限などによりコネクタ18に対向する位置を押圧することが不可能な場合は、コネクタ18の結合が弛まないように押圧できる位置であれば、必ずしもコネクタ18に対向する位置になくてもよい。つまり、該押圧位置はコネクタ18の長手方向に適度にずれたコネクタ18と正確に対向しない位置でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の固定装置を示す斜視図である。
【図2】図1実施例の固定装置の一部品である梁を示す三面図である。
【図3】図1実施例の固定装置の他の一部品である板バネを示す二面図である。
【図4】図2の梁と図3の板バネとの固定例を示す側面図である。
【図5】図1実施例の固定装置の他の一部品である板バネを示す二面図である。
【符号の説明】
10…電子装置
12…筐体
14…メイン基板
16…サブ基板
18…コネクタ
20…梁
22…板バネ
24…板バネ
Claims (7)
- 複数のプリント基板を電気的および/または機械的に結合するコネクタを用いて相互に直接結合する装置において、第1基板を筐体の内面の1つに固定し、第2基板が前記第1基板に対して垂直となるようにかつ前記第1基板の片側の面と前記第2基板の前記第1基板側の一端とが電気的および/または機械的に前記コネクタでもって直接結合し、前記第1基板に平行となるように梁を架け前記筐体に固定し、および前記第2基板の前記コネクタによる結合部の反対側に位置する一端と前記梁との間に挟まりかつ前記第2基板を前記第1基板に近づける方向に押圧する弾性素材を備えることを特徴とする、プリント基板固定装置。
- 前記弾性素材は前記梁または前記第2基板に固定されている、請求項1記載のプリント基板固定装置。
- 前記弾性素材はC形の形状をしている板バネで両端に長穴が備えられており、前記長穴の範囲で板バネの弾性具合およびC形の湾曲具合を調節して前記梁に固定することができる、ことを特徴とする請求項1また2記載のプリント基板固定装置。
- 前記弾性素材は階段状の形状をしている板バネで一端を前記梁に固定する、ことを特徴とする請求項1または2記載のプリント基板固定装置。
- 前記梁および前記弾性素材は導電性素材で出来ており、第2基板のアース電位部と前記弾性素材とを電気的に接続することにより筐体へのアースを取ることが可能となる、ことを特徴とする請求項1ないし4記載のプリント基板固定装置。
- 前記弾性素材と第2基板との間に非導電性素材を挟むことにより第2基板と筐体とが電気的に接続することを防止する、ことを特徴とする請求項1ないし4記載のプリント基板固定装置。
- 前記弾性素材は非導電性素材で出来ており、前記第2基板と前記梁および筐体とが電気的に接続することを防止する、ことを特徴とする請求項1ないし4記載のプリント基板固定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003015094A JP2004228372A (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | プリント基板固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003015094A JP2004228372A (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | プリント基板固定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004228372A true JP2004228372A (ja) | 2004-08-12 |
Family
ID=32902941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003015094A Withdrawn JP2004228372A (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | プリント基板固定装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2004228372A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007193410A (ja) * | 2006-01-17 | 2007-08-02 | Ricoh Co Ltd | 情報処理装置 |
WO2009044465A1 (ja) * | 2007-10-03 | 2009-04-09 | Fujitsu Limited | 電子機器 |
-
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