JP2004227900A - 回路遮断器 - Google Patents

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Megumi Nakamura
惠 中村
Takashi Kataya
隆司 片矢
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Abstract

【課題】標準型回路遮断器と高遮断容量型回路遮断器からなる遮断器群において、製作に柔軟性を有するとともに在庫負担を軽減できるうえ、配電盤を簡単に構成できる、より定格電流が大きい高遮断容量型回路遮断器を提供する。
【解決手段】開閉ユニットケース4、第1開閉接触子5,6、電源側端子5a、消弧装置11、ハンドルレバー13、トリップレバー、上リンク15、下リンク16、操作ばね19及び第1ラッチ機構20を有する開閉ユニット1と、第2固定接触子41、第2可動接触子43、接続板44、可とうリード線45、消弧装置47及び限流ユニットケース48を有する第1の限流ユニット38と、負荷側端子24、バイメタル25、電磁石26、第2ラッチ機構27及び第2引外しユニットケース50を有する第2の引外しユニット39とを、別々に組み立てて結合する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、開閉接触子、開閉機構、過電流引外し装置などが絶縁ケースに収納された回路遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】
回路遮断器には、電路に電流を連続的に通電する責務、電路を人為的にON・OFF操作できる責務及び電路が過電流状態になったとき過電流を自動的に遮断して電路をOFFする過電流保護の責務が課せられている。これらの責務を全うするため、開閉接触子、開閉接触子を操作する開閉機構、過電流が流れたことを検知して開閉機構を介して開閉接触子を開離させる過電流引外し装置を備えるとともにこれらを絶縁ケース内に収納した構成の回路遮断器がある。
【0003】
この回路遮断器の性能を示す定格事項として、定格電流及び定格遮断容量がある。定格電流はその回路遮断器に連続的に通電できる最大電流値であって、定格電流を超える電流が流れると過電流引外し装置が動作して電流が遮断される。また、定格遮断容量は、その回路遮断器が遮断できる電流値の最大値であって、標準的な定格遮断容量を有する回路遮断器(以下、標準型回路遮断器という。)及びより大きい定格遮断容量を有する回路遮断器(以下、高遮断容量型回路遮断器という。)がある。前者が開閉機構によって操作される一組の開閉接触子を有しているのに対して、後者は開閉機構によって操作される一組の開閉接触子と直列に接続された二組目の電磁反発形の開閉接触子を備えることによって構成できる。
【0004】
このような回路遮断器において、定格遮断容量が同一で定格電流が異なる複数の回路遮断器群を、定格電流によって異なる部材を除いて同一の構成とするのが一般的である。すなわち、このような構成にすることにより、多くの部材が共通部品となるため生産上望ましく、また、同一外形となるため複数の回路遮断器を一つの配電盤に容易にかつ整然と取り付けることができる。しかし、従来は、このような回路遮断器群は定格電流ごとに完成品として在庫していたため、在庫スペース上及び経理上大きな在庫負担があった。この問題を解決するため、定格電流によって異なる部材が実質的に過電流引外し装置に含まれていることに注目して、過電流引き外し装置と過電流引き外し装置以外の部材とを別々のユニットとして構成する方法が採用されていた。(以下、それぞれ引外しユニット及び開閉ユニットという。)この方法によれば、定格電流毎の引外しユニットの合計数より少ない数量の開閉ユニットを組み立てて在庫しておけばよい。そして、注文があったとき、開閉ユニットと注文の定格電流の引外しユニットを結合して出荷し、開閉ユニットが所定の在庫数以下になったとき新たに開閉ユニットを追加生産して在庫することによって在庫スペースや在庫負担を軽減できる。
【0005】
標準型回路遮断器と高遮断容量型回路遮断器の関係においても同様であり、定格遮断容量によって異なる部材を除き互いに同一部材を利用した構造であることが、部材の共通化が図れて生産上望ましい。また、両遮断器間で共通のユニットを利用できれば在庫上も好ましい。特に、同一外形であれば、定格遮断容量の異なる複数の回路遮断器を一つの配電盤に取り付ける場合に、配電盤を容易にかつ整然と構成できる。しかし開閉接触子が一組の標準型回路遮断器と二組の高遮断容量型回路遮断器の外形を同一に構成することは極めて困難であるので、少なくとも正面から見たときの投影形状が等しくなるように構成すれば配電盤を正面から見たとき整然とした形で構成できる。
【0006】
図7は、特開2002−140971号公報に開示されている回路遮断器と同等の構成を有する3極型の標準型回路遮断器の中央極を側面から見た断面を示している。この回路遮断器は特許請求の範囲に記載の第1の回路遮断器に相当する標準型回路遮断器である。
図7を参照して、この標準型回路遮断器は開閉ユニット1、第1の引外しユニット2及び開閉ユニット1と第1の引外しユニット2の双方を覆うカバー3からなっている。
開閉ユニット1はその構成部材が開閉ユニットケース4に取り付けられている。5及び6は開閉接触子を構成するそれぞれ固定接触子及び可動接触子であり固定接触子5の一端5aは電源側端子となっており、さらに、7はリード端子、8は可動接触子6とリード端子7を接続する可とうリード線、9は可動接触子6を回転自在に保持する3極分が一体化されたクロスバー、10は可動接触子6を時計方向に付勢して可動接触子6と固定接触子5との間に接触圧力を発生させる接圧ばね、11は消弧装置であり、これらの部材は各極ごとに開閉ユニットケース4の内部に設けられている。
また、12は開閉機構のフレーム、13及び14はフレーム12に回転自在に設けられたそれぞれハンドルレバー及びトリップレバー、15及び16はトリップレバー14とクロスバー9との間に設けられた上リンク及び下リンク、17は上リンク15と下リンク16とを連結するリンク軸、18は下リンク16とクロスバー9を連結するクロスバー軸、19はハンドルレバー13とリンク軸17との間に設けられた操作ばね、20はトリップレバー14の端部と係合してトリップレバー14の時計方向の回転を阻止する第1ラッチ機構、ハンドルレバー13に装着されている21は開閉機構を操作する操作ハンドルで、これらの部材は開閉ユニットケース4の外部であって中央極に取り付けられている。
【0007】
第1の引外しユニット2はその構成部材が第1引外しユニットケース22に取り付けられており、23はその一端に負荷側端子24が接続されたヒータ、25はヒータ23の熱によって湾曲するバイメタル、26は電磁石であって、27はバイメタル25又は電磁石26が動作したとき係合が解消する第2ラッチ機構である。定格電流の違いによって相違する部材は、各極ごとに設けられているヒータ23、バイメタル25及び電磁石26である。
【0008】
開閉ユニット1と第1の引外しユニット2は、開閉ユニットケース4の負荷側と第1引外しユニットケース22の電源側が密着するように配置され、ねじ28とナットによってリード端子7とヒータ23の電源側端部23aが締結されることによって一体化されている。さらにカバー3を一体化された両ユニットの正面と側面を覆うように取り付けることによってこの従来の標準型回路遮断器が構成されている。
図8、図9及び図10は、それぞれ開閉ユニット1、第1の引外しユニット2及びカバー3を示している。開閉ユニット1及び第1の引外しユニット2とカバー3との結合は、開閉ユニットケース4及び第1引外しユニットケース22の側面に形成されたそれぞれ矩形の突起4a及び22aをカバー3の側面に形成された一群の矩形の孔3aに嵌め込むことによって行われる。
【0009】
この回路遮断器の動作を簡単に説明する。図7はON状態を示しており、操作ばね19の作用によりリンク軸17が上方に付勢されることによって、トリップレバー14と上リンク15の当接部29を介してトリップレバー14が時計方向に付勢されているが、その端部14aが第1ラッチ機構20と係合しているためその回転が阻止されている。一方、当接部29、リンク軸17及びクロスバー軸18が略一直線上に有り、その結果上リンク15と下リンク16が直線状となっておりクロスバー9が時計回転した状態になっている。すなわち、可動接触子6が固定接触子5に接触した状態となっている。
このON状態において操作ハンドル21を反時計方向に回転させて、操作ばね19の作用線が当接部29の右から左へ移動しとき、上リンク15と下リンク16がリンク軸17においてく字状に折れ曲がり、クロスバー9が反時計方向に回転して可動接触子6が固定接触子5から開離したOFF状態となる。OFF状態からON状態にするには操作ハンドル21を時計方向に回転すればよい。
【0010】
次に、ON状態においてこの回路遮断器に過電流が流れるとバイメタル25又は電磁石26が動作して第2ラッチ機構27の係合が解消し、この解消動作により第1ラッチ機構20の係合が解消し第1ラッチ機構20とトリップレバー14の係合が解消しトリップレバー14が時計方向に回転する。この結果、上リンク15と下リンク16が上方に移動しクロスバー9が反時計方向に回転して可動接触子6が固定接触子5から開離したトリップ状態となる。
なお、この回路遮断器は、比較的大きな電流が流れると、上述のトリップ動作が完了するより速く、可動接触子6と固定接触子5の接触部において発生する電磁反発力によって可動接触子6が固定接触子5から瞬時に開離するため中程度の大きな電流を遮断することができる。標準型回路遮断器には、開閉機構によって操作される開閉接触子が電磁反発型でないものもあるが、このような遮断器の定格遮断容量は低い。
【0011】
図11は、特開2002−56761号公報に開示されている従来の高遮断容量型回路遮断器の一部を破断した側面断面図である。この高遮断容量型回路遮断器は、以下に説明するような電流通路となる部材と、後述する2組の開閉接触子に対応して設けられた消弧装置30、31と、図示されていない上述した標準型回路遮断器と同様の開閉機構及び過電流引外し装置とを絶縁ケース内に収納した構成となっている。この高遮断容量型回路遮断器の電流通路は電源側端子板32、可とうリード線33、第1可動接触子34、上側及び下側に接触部を有する固定接触子35、開閉機構によって動作する第2可動接触子36並びに図示されていない可とうリード線及び過電流引外し装置を経由して負荷側端子板37にいたる。すなわち、この電流通路は2組の開閉接触子を有しており、短絡電流のような大きな電流が流れると、電磁反発力により一方の開閉接触子部材である第1可動接触子34が時計回転し固定接触子35(下側)から瞬時に開離する。同時に、前述の図10の回路遮断器と同様に、他方の開閉接触子部材である第2可動接触子36も、トリップ動作による開閉機構の動作を待たずに電磁反発力により反時計回転して固定接触子35(上側)から瞬時に開離する。このように、短絡電流に対して瞬時に2個所でアークが発生するためアーク抵抗が急速に増大して電流遮断が容易になる。すなわち、図10に示されている標準型回路遮断器に比較して高遮断容量型の回路遮断器となっている。
【0012】
なお、高遮断容量型回路遮断器には、標準型回路遮断器において説明したような開閉機構によって操作される電磁反発型でない開閉接触子と、この開閉接触子と直列に電磁反発力によって開離する開閉接触子が直列に接続されたものがある。このような遮断器は短絡電流が流れたとき瞬時に開離するのは1個所であるため図11に示される遮断器よりも低い定格遮断容量となるが、開閉機構によって操作される開閉接触子が電磁反発型でない標準型回路遮断器に比較して高遮断容量型の回路遮断器を構成できる。
【0013】
特開2002−56761号公報には開示されていないが、上述した従来の高遮断容量型回路遮断器は、従来の標準型回路遮断器と比べて、奥行寸法に関してD1とD2(D1<D2)の違いはあるものの、正面から見たときの投影形状が等しいように形成されている。また、この高遮断容量型回路遮断器も、開閉ユニット、引外しユニット及び両ユニットの双方を覆うカバーとからなっており、両ユニットを別々に在庫できるという特徴と、前述した従来の標準型回路遮断器と共通部品も多く生産性がよく、配電盤を整然と構成できるものであった。
【特許文献1】特開2002−140971号公報
【特許文献2】特開2002−56761号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
回路遮断器は定格電流を連続的に通電したとき各部の温度が所定の温度上昇限度を超えてはならない。したがって、同じ大きさで異なる定格電流のものを含む回路遮断器群において、より大きい定格電流の回路遮断器を構成するためには各部の温度上昇をできるだけ低く抑える必要がある。上述した特開2002−56761号公報による発明は、図11に示されているような二組の開閉接触子が近接して設けられた高遮断容量型回路遮断器において、接触部分における温度上昇をできるだけ抑制することによって、より定格電流の大きい回路遮断器を構成することを目的として、固定接触子35を延長して放熱作用を持たせるという技術内容であった。しかし、温度上昇は抑制されたものの、さらに大きな定格電流の要求に対してはこの技術では限度があった。
したがって、本発明の目的は、標準型回路遮断器と高遮断容量型回路遮断器からなる遮断器群において、生産に柔軟性を有するとともに在庫負担を軽減できるうえ、配電盤を簡単に構成できる、より定格電流が大きい高遮断容量型回路遮断器を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は、電源側端子を含む開閉接触子、前記開閉接触子を操作する開閉機構及び消弧装置を有する開閉ユニットの負荷側に過電流引外し装置及び負荷側端子を装着した第1の引外しユニットを密着して配置することによって構成された第1の回路遮断器を正面から見たときの投影形状と実質的に同等の正面投影形状を有する第2又は第3の回路遮断器であって、第2の回路遮断器は電磁反発形開閉接触子を装着した第1の限流ユニットを開閉ユニットの底面に密着して配置するとともに過電流引外し装置と負荷側端子を装着した第2の引外しユニットを開閉ユニット及び前記第1の限流ユニットの双方の負荷側に密着して配置して開閉接触子と電磁反発形開閉接触子と第2の引外しユニットの過電流引外し装置と負荷側端子を直列に接続して構成し、第3の回路遮断器は過電流引外し装置と負荷側端子を装着した第3の引外しユニットをその電源側が開閉ユニットの負荷側に密着するように配置するとともに第3の引外しユニットと開閉ユニットをそれらの底面が電磁反発形開閉接触子を装着した第2の限流ユニットの上面に密着するように配置して開閉接触子と電磁反発形開閉接触子と第3の引外しユニットの過電流引外し装置と負荷側端子を直列に接続することとしている。
【0016】
このような構成において、第1の回路遮断器は開閉機構によって操作される開閉接触子を一組有する標準型回路遮断器であって、第2及び第3の回路遮断器は開閉機構によって操作される開閉接触子と直列に接続された大きな電流によって瞬時に電磁反発して開離する電磁反発型開閉接触子を有する高遮断容量型回路遮断器であって、開閉ユニット、第1の引外しユニット、第1又は第2の限流ユニット及びそれぞれ第2又は第3の引外しユニットを予め組み立てておき、開閉ユニットと第1の引外しユニットを結合させることによって第1の回路遮断器を完成させることができ、開閉ユニットと第1の限流ユニットと第2の引外しユニットを結合させることによって第2の回路遮断器を完成させることができ、開閉ユニットと第2の限流ユニットと第3の引外しユニットを結合させることによって第3の回路遮断器を完成させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図1ないし図6に示されている実施例において説明する。なお、前述した従来の標準型回路遮断器と実質的に同等である部材については同一の符号を付してその説明は省略する。
本実施例の回路遮断器は、図8、図2、図3及び図4に示されているそれぞれ開閉ユニット1、第1の限流ユニット38、第2の引外しユニット39及びカバー40とに分割できる。図1を参照して、第1の限流ユニット38は開閉ユニット1の底部に密着して設けられ、第2の引外しユニット39は開閉ユニット1と第1の限流ユニット38の負荷側に密着して設けられている。なお、開閉ユニット1は前述した従来の標準型回路遮断器の開閉ユニットと同一のものであるためその説明を省略する。
【0018】
第1の限流ユニット38は、第2固定接触子41、接触子軸42によって回転自在に支持された第2固定接触子41と平行に設けられる第2可動接触子43、接続板44、第2可動接触子43と接続板44を接続する可とうリード線45、第2可動接触子43を時計方向に付勢する接圧ばね46、消弧装置47及びこれらの部材を収納する限流ユニットケース48を有する。第2固定接触子41と第2可動接触子43は後述するように大電流による電磁力によって反発する電磁反発型開閉接触子を構成する。
【0019】
第2の引外しユニット39は、負荷側端子24、バイメタル25、電磁石26、第2ラッチ機構27、ヒータ49及びこれらの部材を収納する第2引外しユニットケース50を有する。前述の標準型回路遮断器の第1の引外しユニット2と第2の引外しユニット39とが相違する主な点は、第1引外しユニットケース22と第2引外しユニットケース50の奥行寸法の違いであり、後述するようにヒータ23とヒータ49の形状及び接続相手の部材の違いである。第1引外しユニットケース22と第2引外しユニットケース50の奥行寸法は、図9及び図3に示されているそれぞれd1及びd2(d1<d2)であり、第2引外しユニットケース50の奥行寸法d2はその底面と限流ユニットケース48の底面が同一平面上になるような寸法になっている。
【0020】
この実施例の回路遮断器は、上述の開閉ユニット1、第1の限流ユニット38及び第2の引外しユニット39をあらかじめ個別に組み立てておき、これらのユニット及びカバー40を次のように結合することによって完成される。まず、第1の限流ユニット38を開閉ユニット1の底部に配置し限流ユニットケース48の底部の孔48aから工具を挿入し接続板44とリード端子7とをねじ28によって締結し接続する。次に、開閉ユニット1と第1の限流ユニット38との負荷側に第2の引外しユニット39を配置し第2引外しユニットケース50の孔50aから工具を挿入し、ヒータ49の接続端部49aとねじ孔が形成された第2固定接触子41とをねじ51によって締結し接続する。
開閉ユニット1とカバー40は、開閉ユニットケース4の側面に形成された一群の矩形の突起4aをカバー40の側面に形成された一群の上部の矩形の孔40aに嵌め込んで結合される。第1の限流ユニット38とカバー40は、限流ユニットケース48の側面に形成された一群の矩形の突起48bをカバー40の側面に形成された下部の一群の矩形の孔40bに嵌め込んで結合される。
【0021】
この本実施例の回路遮断器の動作について説明する。まず、電流の通路は、固定接触子5→可動接触子6→可とうリード線8→リード端子7→接続板44→可とうリード線45→第2可動接触子43→第2固定接触子41→ヒータ49→負荷側端子24である。そして、操作ハンドル21を操作する開閉動作及び比較的小さい過電流が流れた時のトリップ動作は前述の従来の標準型回路遮断器と同じである。一方、短絡電流のような大きな電流が流れたとき、第1開閉接触子を構成する固定接触子5と可動接触子6との接触点において発生する電磁反発力により接圧ばね10に抗して可動接触子6が反時計方向に回転して接触点が開離する。この開離動作と並行して、第2固定接触子41と第2可動接触子43との平行部分及びその接触点における電磁反発力により、接圧ばね46に抗して第2可動接触子43が反時計方向に回転しその接触点が開離する。このように直列に配置されている二組の開閉接触子が同時にしかも瞬時に開離するためより大きな短絡電流をより確実に遮断できる。
【0022】
なお、本実施例の回路遮断器は、開閉機構によって操作される開閉接触子が大電流により発生する電磁反発力により接圧ばね10に抗して可動接触子6が反時計方向に回転して瞬時に固定接触子5から開離する構造となっている。しかし、この開閉接触子が電磁反発しない構造のものであっても、大電流による電磁反発力によって電磁反発型開閉接触子の第2固定接触子41から第2可動接触子43が瞬時に開離するため、本実施例の場合より定格遮断容量は低下するが電磁反発型開閉接触子がない場合よりも定格遮断容量は高くなる。
【0023】
次に、この実施例の回路遮断器と前述の従来の標準型回路遮断器とを外形に関して比較する。図7と図1を参照して、それぞれの奥行寸法D1及びD3(D1<D3)は第1の限流ユニット38の有無により異なる。しかし、縦寸法Hは同一である。また、図5は本実施例の回路遮断器の正面から見た図を示しており、この図は前述の従来の標準型回路遮断器を正面から見た図と同一である。すなわち、カバー40とカバー3とは正面から見たときの縦寸法H及び幅寸法Wが同一であり、且つ、正面デザインも同一である。また、開閉ユニット1,第1の限流ユニット38及び第2の引外しユニット39はカバー40の縦横の寸法からはみ出ることなく組み立てられているため、両遮断器を正面から見たときのデザイン及び投影形状は同一である。
【0024】
このようにユニット部材によって構成されている本実施例による回路遮断器は次のような柔軟性がある。すなわち、1)開閉ユニット1、第1の限流ユニット38、第2の引外しユニット39及びカバー40を組合せて上述のような過電流保護機能を有する高遮断電流型回路遮断器を構成でき、2)図示はされていないが、過電流保護機能に加えて漏電保護機能を第2引外しユニットケース50内に収納した漏電引外しユニットを第2の引外しユニット39の代わりに結合して本実施例と同一外形の漏電遮断器を構成でき、3)開閉ユニット1、第1の引外しユニット2及びカバー3を組合せて前述の従来の標準型回路遮断器を構成できる。以上の1)、2)及び3)によって構成した回路遮断器は、互いに正面から見た投影形状が同一である。
【0025】
また、本実施例では、開閉ユニット1と第1の限流ユニット38の負荷側に密着するように第2の引外しユニット39を配置しているが、詳細な図示と説明は省略するが、図6のごとく第2の限流ユニット52を負荷側に長く構成し第2の限流ユニット52の上面に密着するように第2の引外しユニット39と同じ機能を有する第3の引外しユニット53と開閉ユニット1とを配置するように構成してもよい。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した形態で実施され、標準型回路遮断器と高遮断容量型回路遮断器の開閉ユニットを共用できるほか、高遮断容量型回路遮断器の構成ユニットである限流ユニットを定格電流の相違などによる複数の引外しユニットに対して共用できるため、生産管理が容易になり在庫負担も軽減できるとともに、正面投影形状が同等であるため配電盤をより簡単に、且つ、整然と構成できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回路遮断器の実施例の側面断面図である。
【図2】図1の回路遮断器の限流ユニットの斜視図である。
【図3】図1の回路遮断器の引外しユニットの斜視図である。
【図4】図1の回路遮断器のカバーの斜視図である。
【図5】図1の回路遮断器の正面図である。
【図6】本発明による回路遮断器の他の実施例の概略側面図である。
【図7】従来の標準型回路遮断器の側面断面図である。
【図8】図1及び図7に共通の開閉ユニットの斜視図である。
【図9】図7の回路遮断器の第1の引外しユニットの斜視図である。
【図10】図7の回路遮断器のカバーの斜視図である。
【図11】従来の高遮断容量型回路遮断器の一部を破断した側面図である。
【符号の説明】
1 開閉ユニット
2 第1の引外しユニット
3 カバー
4 開閉ユニットケース
5 固定接触子
6 可動接触子
7 リード端子
8 可とうリード線
21 操作ハンドル
22 第1引外しユニットケース
23 ヒータ
24 負荷側端子
25 バイメタル
26 電磁石
27 第2ラッチ機構
28 ねじ
38 第1の限流ユニット
39 第2の引外しユニット
40 カバー
41 第2固定接触子
43 第2可動接触子
44 接続板
45 可とうリード線
47 消弧装置
48 限流ユニットケース
49 ヒータ
50 第2引外しユニットケース
51 ねじ
52 第2の限流ユニット
53 第3の引外しユニット

Claims (2)

  1. 電源側端子を含む開閉接触子、前記開閉接触子を操作する開閉機構及び消弧装置を有する開閉ユニットの負荷側に過電流引外し装置及び負荷側端子を装着した第1の引外しユニットを密着して配置することによって構成された第1の回路遮断器を正面から見たときの投影形状と実質的に同等の正面投影形状を有する第2の回路遮断器であって、
    電磁反発形開閉接触子を装着した第1の限流ユニットを前記開閉ユニットの底面に密着して配置するとともに過電流引外し装置と負荷側端子を装着した第2の引外しユニットを前記開閉ユニット及び前記第1の限流ユニットの双方の負荷側に密着して配置し、前記開閉接触子と前記電磁反発形開閉接触子と前記第2の引外しユニットの過電流引外し装置と前記第2の引外しユニットの負荷側端子を直列に接続したことを特徴とする回路遮断器。
  2. 電源側端子を含む開閉接触子、前記開閉接触子を操作する開閉機構及び消弧装置を有する開閉ユニットの負荷側に過電流引外し装置及び負荷側端子を装着した第1の引外しユニットを密着して配置することによって構成された第1の回路遮断器を正面から見たときの投影形状と実質的に同等の正面投影形状を有する第3の回路遮断器であって、
    過電流引外し装置と負荷側端子を装着した第3の引外しユニットをその電源側が前記開閉ユニットの負荷側に密着するように配置するとともに、前記第3の引外しユニットと前記開閉ユニットをそれらの底面が電磁反発形開閉接触子を装着した第2の限流ユニットの上面に密着するように配置し、前記開閉接触子と前記電磁反発形開閉接触子と前記第3の引外しユニットの過電流引外し装置と前記第3の引外しユニットの負荷側端子を直列に接続したことを特徴とする回路遮断器。
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