JP2004227588A - Sdioカード開発システム - Google Patents

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勝啓 平山
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Abstract

【課題】 SDIOカードシステム開発のスピードアップを図る開発支援ツールを提供する。
【解決手段】 プラットホームとなるオペーレーティングシステムを備えたコンピュータ(11)とSDIOホストを有するホストボード(13)とが、バスを経由して接続されたハードウエア構成と、前記オペレーティングシステム上で動作するソフトウエアであって、前記前記SDホストに対するコマンド生成・コマンド分析・コマンドトレース・デバッグ及びこれらを記述するスクリプト言語機能を備えたSDIOテストプログラム(SD−IDE)とを含むように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明はSDIO(Secure Digital Input Output)規格に準拠するSDIOカードの総合的な開発支援ツールに関する。
ノートブック型パーソナルコンピュータ(PC)、携帯通信機器(PDA)、ディジタルビデオ、ディジタルカメラ、小型オーディオ機器など、モバイル機器(これらをまとめて「ホスト機器」ということもある。)に装着できるICカードには種々の規格が存在する。中でも、SDメモリカードは、小型でデータ転送速度が大きくかつ高度なセキュリティ機能を備えているため注目されている。
現在、SD関連機器には、メモリデバイスとしてのSDメモリと、入出力装置(I/O)としてのSDIOという、2つの国際規格が存在する。SDメモリカード規格を拡張し、メモリ機能だけでなく入出力機能を備えたSDIOという国際規格が存在し、SDIO規格に準拠したカード型周辺装置をSDIOカードと呼ぶ。
SDIOカードの開発には、膨大なSD及びSDIO標準規格の内容を理解し、更に設計環境の整備、テスト環境及びテスト工程の検討、アプリケーションとのインターフェース等、多種多様な検討項目を解決しておかなければならない。
なお、本明細書において、SDIOコントローラとは、周辺機器がSDIO規格に準拠してホスト機器と接続するための機能を実現するためのコントローラ(1チップの半導体集積回路)をいう。
本発明の背景となる技術としては、SDIOカードに関するものは特に見当たらないが、メモリカードをエニュレートし、デバッグを容易にできるメモリカード用エミュレータというものが存在している(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−131210号公報
SDIOという規格は比較的新しい規格であり、しかも、研究開発はSDIOという国際規格のスペックを満たしながら行なわれる必要がある。
しかし、SDIO開発に関わる設計開発環境、SDIOのプロトコルエンジン(HIM:ホストインターフェースモジュール)用のデバイス、それらに付随するソフトウエアという一連の設計開発環境は、十分に整っていない。
例えば、ホスト機器開発者は、ホスト機器(例えば、ディジタルビデオカメラ等)にSDIOホストコントローラチップ(以下、「SDIOホストデバイス」という。)を搭載し、周辺機器として提供されている種々のSDIOアプリケーションデバイス(SDメモリカード、SD無線カード、GPS等)が開発中のホスト機器でも正常に動作するか、確認しなければならない。
この場合、より具体的には、ホスト機器側のデバイスドライバソフトウエアの開発、ホスト機器におけるSDIO規格の適合性の検証等を行なわなければならない。
一方、SDIOアプリケーションデバイス(SDメモリカード、SD無線カード、GPS等)の開発者にとってみれば、様々なホスト機器で開発中のSDIOカードが正常に動作するか、確認しなければならない。
この場合、より具体的には、アプリケーションデバイスそのものと、そのデバイスドライバソフトウエアの開発とが必要不可欠である。
本発明は、上記に鑑みSDIO関連機器の設計開発環境を改善すべくなされたものであり、各立場における開発エンジニアにかかる負担を軽減し、SDIOカードシステム開発のスピードアップを図る開発支援ツールを提供することを目的とする。
本発明に係るSDIOカード開発支援システムは、プラットホームとなるオペーレーティングシステムを備えたコンピュータ(11)とSDIOホストを有するホストボード(13)とが、バスを経由して接続されたハードウエア構成と、前記オペレーティングシステム上で動作するソフトウエアであって、前記前記SDホストに対するコマンド生成・コマンド分析・コマンドトレース・デバッグ及びこれらを記述するスクリプト言語機能を備えたSDIOテストプログラム(SD−IDE)とを含んでいる。
このシステムによれば、SDIOホストの状態をコンピュータ上で把握することができるので、SDIOホストにSDIOカードが装着された際のカード認識のテストや、カードに対するデータの書き込み、カードからのデータ読み出しのテストなどを前記コンピュータ上で容易に行なうことができる。
本発明に係るSDIOコントローラリファレンスボード(20)は、前記SDIOホストにSDバスを介して接続することのできるSDIOポートを持ったボードであって、複数のアプリケーションインターフェースを備えたSDIOコントローラ(21)と、前記コントローラ(21)を動作させるための水晶発振器(22)と、前記コントローラ(21)に接続される複数のアプリケーションインターフェースポート(24、25)とを備えていることを特徴とする。
前記アプリケーションインターフェースの一つはメモリインターフェースであり、このメモリインターフェースにEEPROM、NAND型フラッシュメモリ、NOR型フラッシュメモリの少なくとも一つが接続され、前記リファレンスボード(20)上に設けられていることが好ましい。
このリファレンスボードは、実際のSDIOカードと同様にSDIOホストからのコマンドやデータを受け取り、レスポンスを返すことができるので、SDIOホストに接続するとあたかもSDIOカードを装着しているように扱うことができ、実際のカードイメージでプロトタイプ開発や評価を行なうことができる。
以上のように、本発明によれば、SDIOドライバやターゲットドライバと密接に通信しながら、実際のSDIOホスト、SDIOコントローラ、デバイスからなるSDカードシステム全体がどのように動作しているかを把握し、システム動作検証・解析をすることができる。
SDIOカードおよびSDメモリカード開発を容易に設計開発することができる。特に、変更される可能性がある規格に対し常に注目し、追加・変更点を反映していく工数は予想以上に大きく、設計開発工数自体にも強い影響を与えるものであるところ、本発明によれば、最新の規格を反映させることができ、設計開発環境を提供することができる。
以上のように、本発明に係る上記リファレンスボードとSDIO設計開発ツールとを用いると、SDIOホストの開発からターゲットアプリケーションの開発までを一貫して行なうことができる。効率の良いアプリケーション開発環境を提供することができ、SDIOカードおよびSDメモリカード開発を短時間に行なうことができる。さらに、規格の変更などに対しても柔軟に対応することができる。
(実施形態)
はじめに本システムの全体構成について図1(a)及び(b)を用いて説明する。拡張バススロット(例えばPCIバス)を備えたコンピュータ11と、SDホスト12を搭載したSDホストボード13とがこの拡張バスを経由して接続される。このSDホストボード13はSDIOソケット(SDIOコネクター)14を備えており、SDバスを経由してリファレンスボード15aに接続される。なお、拡張バスはPCIバスに限られない。なお、SDホストボード13には、リファレンスボードに代えて、実際のSDIOカードデバイス15bを接続することもできる。
リファレンスボード15aには、SDIOコントローラ16と、メモリインターフェース17、外部モジュールとのインターフェース18が設けられ、外部モジュール(ターゲットデバイス)19を接続することができる。
コンピュータ11のプラットホーム上でSDIOテストプログラム(SD−IDE)が動作させることにより開発者はこのリファレンスボードを実際のSDIOカードと想定して、SDIOホスト及びSDIOコントローラに関する種々の試験・評価を行なうことができる。
なお、リファレンスボードではなく、ターゲットとなるSDIOカードやSDメモリカードをSDホストボードに直接装着してもよい。このようにしても、実際にSDIOホストとSDIOカード間での接続試験を行なうことができる。
また、リファレンスボードやターゲットデバイスにGPIOコネクター27,28を備えるようにしてもよい。GPIOコネクターを設けるとSD−IDEはリファレンスボードやターゲットデバイスにテストシグナルやタイミング信号を発生させることができる。
−各構成について−
(プラットホーム)
アプリケーションを動作させるために必要なCPU、オペレーティングシステムソフトウエアなどで構成されるコンピュータシステム上に、SDホストコントローラを搭載しこれを動作させることができる拡張バススロットあるいは接続手段を備えるものがプラットホームとして必要である。
(SDホストボード)
SDIOホストデバイス(SDIOホストコントローラチップ)を搭載したボードが拡張バスを介して上記コンピュータに接続される。プラットホーム上で動作するSDIOテストプログラム(SD−IDE)を起動すると、ホストデバイスやSDバスを介してホストデバイスに接続されるSDIOファンクションを操作することができる。
(リファレンスボード)
図2はリファレンスボード(基板)20(図1における15a)を示したものである。一枚のボード上にホストインターフェースモジュール(HIM)等を備えたSDIOコントローラ21と、これを駆動するための水晶発振器(クロック)22、メモリ23、アプリケーションインターフェース(UARTコネクタ24、PCMCIAソケット(PCMCIAコネクター)25等)を含んでいる。メモリ23は、ICシリアルEEPROM23aと、NAND型フラッシュメモリ23bと、NOR型フラッシュメモリ23cとが実装されている。
SDIOインターフェイスクロック(SCLK)は水晶発振器に設けられたディップスイッチを変化させることにより0〜25MHzまで可変できる。また、アプリケーションインターフェース部はPCMCIAインターフェースとUARTインターフェースを備えている。
(ソフトウエア本体:SD−IDE)
上記プラットホーム上で動作するソフトウエア本体(SD−IDE:Integrated Development Environment)
−主な機能−
・SDIOホストコンフィグレーション
1ビット、4ビットモード、タイムアウト、データ長
・SDIOホストとターゲットとの接続の初期化
カード種別認識(SDIOカードかSDメモリカードか)、コマンドCMD0,CMD5,ACMD41,CMD2,CMD3等
・SDIOホストコマンドの設定とターゲットへの送信
CMD52,CMD53等
・SDIOターゲットのホストコマンドに対するレスポンス情報のモニタリング
・SDIOホスト−ターゲット間の通信履歴(トレースレポート)の出力
・SDIOホストとターゲットとの間におけるストレステスト
複数コマンドの重複転送試験など
−ソフトウエアの基本構成−
本発明に係る開発システムのソフトウエアは、以下の構成を備えている。
(A)ターゲットのドライバ
ターゲットドライバはアプリケーション(IEEE802.11bの無線LANモジュール、ブルートゥース、GPS、PHS、フラッシュメモリ等)を駆動するためのドライバである。
(B)リファレンスボードのドライバ(クライアントドライバ)
クライアントドライバはリファレンスボード(SDIOコントローラ)を駆動するためのドライバである。
(C)ホストボードのドライバ(SDIOホストドライバ)
SDIOホストドライバはホストボードを駆動するためのドライバである。
以上のドライバにより、ハードウエアの障壁すなわちハードウエア構成に起因する動作環境の違いが吸収され、データを透過的に取り扱うことが可能となる。
(D)API(Application Program Interface)
(E)アプリケーションソフトウエア
APIとは、DLLで提供された関数を呼び出すプログラムである。このAPIの上にアプリケーションソフトウエア(SD−IDE基本アプリケーション、SDIOコントローラのクライアントドライバテンプレイト、テストプログラム等)が動作する。
(SD−IDE基本アプリケーションについて)
SD−IDEは、
・コマンドジェネレィター
・コマンドアナライザー,トレイサー
・スクリプトランゲージ
などを備えていることを特徴とする。以下、プログラムのシステムフローを説明する。
−システムフローについて−
図4(a)は、本発明に係るSDIOテストプログラムの基本的なフローチャートを示したものである。各プログラムはモジュール化され有機的に結合している。必要に応じて必要な処理プログラム(これを「エンジン」という)が動作するようになっている。
大まかなステップは以下のとおりである。
SA0:システム起動
SA1:動作環境の確認
SA2:動作させるために必要な全てのエンジン(処理プロセス)起動しスタンバイさせる
SA3:エンジンの起動・切り替えを行なうインターフェースを起動する
以後、各エンジンは必要な処理を行なうことができる。また、いずれかのステップでエラーが発生したときはエラー処理プロセスによりエラー処理される。
−各モジュールの説明−
SD−IDEは各モジュール(エンジン)が集まって構成されている。図3はSD−IDEのブロックダイヤグラムの一例を示したものである。以下、それぞれのモジュールが行なう処理プロセスについて説明する。
(A)GUIエンジン
グラフィックユーザインターフェース(GUI):ユーザが簡単に操作するためのアイコンやメニュー等を表示・制御する処理プロセスである。
(B)SDIO初期化エンジン
SDIOカードをSDIOスロット(コネクター)に挿入すると、SDIOホストはカードを認識するため、SDIOコントローラに対して種々のコマンドを発行する。カード挿入のDetect(検知)、カードの個別情報の読みとり(製造番号、種類、機能、等)を行ない、あらかじめ規格にしたがってカードの中に実装されている情報を読みとりながら最終的にカードを認識する。これらのプロセスを初期化処理(Initialization)という。
図4(b)は初期化処理の手順を説明するための図である。あらかじめ用意されたステップに従う一般的な初期化ステップ(デフォルト)と、カード毎に特殊な初期化が必要な場合の初期化ステップ(カスタマイズ)とがある。なお後者を選択する場合にはSDIOのスペックを満足することが必須である。
初期化ステップの内容が確定した後、初期化ステップルーチンを実行し、結果を返す。この際、ステップ毎に各種SDIOコマンドを発行する必要があるので、SDIOコマンド処理エンジンでコマンドを発行する。また、状態マシンエンジンは常に初期化プロセス実行中、常にコマンドの発行及びレスポンス情報等の受理を管理し、理論上のGoodマシンと実際のデバイスの振る舞いとを比較し、相違点がある場合にはエラー信号を発生する。
(C)SDIO状態マシン処理
図5(b)はSDIO状態マシンエンジン(State Machine Engine)の処理ステップについて説明するための図である。
SD−IDEはSDIO(spec.ver1.0)にある状態マシン(状態遷移)を持ち、常にコマンドの発行、レスポンス情報等の受理を管理し、理論上のGoodマシンを持つ。これと実際のデバイスの振る舞いとを比較し、相違点がある場合にはエラー信号を発生する。
(D)SDIOコマンド処理ステップ
SDIOのコマンド生成と解読処理を行なう。図5(a)はコマンド処理の手順を示す図である。コマンドに応じてマシンの状態が変化する。SDIOホストとSDIOコントローラはそれぞれ独立した状態(ステートマシン)を持っている。
また、SDIOコントローラの設計例として、2つの独立した状態マシンが使われている。一つはバス状態マシン(バスステートマシン)、他の一つはファンクション状態マシン(ファンクションステイトマシン)である。SDIOホストはバス状態マシン(Bus State Machine)を、SDIOコントローラはファンクション状態マシン(Function State Machine)を持っている。
バスステートマシンはホストと通信してバス状態を記憶保持する。バス状態は、初期化状態、待機状態、コマンド状態、転送状態の4つがあり、SDIOホストが受けたコマンドによってバス状態が遷移する。
ファンクション状態マシン「実行(Exec.)」、「レディ(Ready)]、「割り込み(Interrupts)」といったファンクションの状態を記憶保持し、マシンカードのファンクションと通信し、これを制御する。
ある状態の時、システムは常にある情報を期待しながら遷移する。各種コマンドの発行やレスポンスのやり取りするタイミング等は、この状態を確認しながら判断・実行していく。もし、期待に反する状態に遷移した場合はイリーガルな処理としてエラーを返したりカードを拒絶したりする。
(E)SDIO転送履歴レコード処理
SDIOバスの転送履歴の記録を行なう。図6(a)は、SDIO転送履歴レコード処理(Transaaction Record Engine)の処理ステップについて説明するための図である。
クロックタイマーを設けてSDIOホストが受け取る全てのパケットに時刻(タイムスタンプ)を持たせることにより、時間管理を含めた高度な解析が可能となる。例えば、ロジックアナライザのようにタイミングチャートを表示させて効率的なデバッグに役立つようにすることができる。
SDバスのパケットは、SDIOホストからSDIOコントローラへのコマンド、SDIOコントローラからSDIOホストへのレスポンス、転送データの3種類がある。これらすべてのパケットをデータとして記録することにより、後で解析・分析し、どのようなシーケンス(順序)で何が行なわれたかをトレースすることができる。これにより、デバッグ処理などを行なうことができる。
(F)SDIOスクリプト処理
SDIOスクリプト言語により種々のデータ転送処理プロセスを記述して一括実行処理させる。これによって、編集画面やスクリプト言語の翻訳機能を実現する。そのSDIOスクリプト処理(Scripting Engine)はインタープリター方式の言語でも、コンパイル方式の言語でも、実行することができる。
図6(b)はSDIOスクリプト処理の処理ステップについて説明するための図である。定義にスクリプト言語(マクロコマンド或はサブルーチン化された処理)を用いてSDIO全体の評価とテストの処理プロセスを編集・作成する。
スクリプト言語インタープリターは、スクリプト言語で記述されたコマンドをSDIOコマンドに翻訳する。あるいは、SDIOスクリプトエンジンFはスクリプトをコンパイルされた形のスクリプトコンパイルするが、それにより実行や後で使いやすいようにストアリングし易くなる。
(G)SDIOパケット解析/分析処理
図7はSDIOパケット解析/分析処理(Transaction Record Engine)の処理ステップについて説明するための図である。SDバス上に転送されるデータは「0」と「1」の数字の羅列にすぎない。ここでは、これをパケットとしてとらえて解析・分析し、誰がどのようなパケットを送ったのか、或いは、そのパケットがどんなフォーマットでされているのか等の分析と解析とを行なう。SDバス上のパケットの種類(コマンドなのか、レスポンスなのか、データなのか)及び、どこからどこに送られたパケットなのか等の分類をして、より理解しやすく表示させることを目的とする。
(H)SDIOバス/ホストコントローラ処理
SDIOホストコントローラを制御し、SDバスに発行するコマンド等を制御する。
(I)SDIOデバイスドライバテンプレート処理
SDIOコントローラにつながるデバイスの制御プログラム。開発者のための手順ひな形である。
(J)SDIOデバッグ処理
図7(b)はSDIOデバッグ処理プロセス(Debuggger Engine)の処理ステップについて説明するための図である。デバッガーを起動し、デバッグ(解析)したい部位及び内容の指定を入力する。この入力内容に従って内部情報(ステイタス、エラー、データ等)を分類表示すると共に、必要に応じて分析処理プログラム(Parsing Engine)やコマンド処理プログラム(Command engine)を起動する。最終的にはGUIに表示し、必要な場合はソースコードレベルで修正する。
(K)エラー処理
エラー処理プロセス(Error Handler Engin)は全てのエラーを処理する。
(L)SDIO信号/タイミング処理
図3、図7におけるブロックLは、SDIO信号/タイミング処理プロセス(SDIO Signaling/Timing Engine)である。このソフトウエアモジュールはSDIOシグナルのテストや認証のために要求された信号を発生させるためにSDリファレンスボード及びリファレンスボードに接続されているターゲットデバイスを指揮する役割を果たす。このソフトウエアモジュールは同時に全てのこれらの要求された信号のタイミングを集める。たとえば、「SDIO信号/タイミングエンジン」というコマンドは接続されたデバイスに対して割り込み信号を発生させたり、SDリファレンスボードにデータを送ったりすることを命令する。
(M)SDIOレポート発生エンジン
SDIOレポート発生エンジンはいくつかの最も普及した出力形式でレコードデータを生成するために用いられる。
本発明によると、SDIO関連機器の設計開発の各立場における開発エンジニアにかかる負担を軽減し、SDIOカードシステム開発のスピードアップを図る開発支援ツールを提供することができ、その産業上の利用可能性は極めて大きい。
図1(a)及び(b)は本発明に係るシステムの全体構成を示す図である。 図2は図2はリファレンスボード20を示した図である。 図3はSD−IDEのブロックダイヤグラムの一例を示したものである。 図4(a)は、本発明に係るSDIOテストプログラムの基本的なフローチャートを示したものである。図4(b)は初期化処理の手順を説明するための図である。 図5(a)はコマンド処理の手順を示す図である。図5(b)はSDIO状態マシンエンジン(State Machine Engine)の処理ステップについて説明するための図である。 図6(a)は、SDIO転送履歴レコード処理(Transaaction Record Engine)の処理ステップについて説明するための図である。図6(b)はSDIOスクリプト処理(Scripting Engine)の処理ステップについて説明するための図である。 図7(a)はSDIOパケット解析/分析処理(Transaction Record Engine)の処理ステップについて説明するための図である。図7(b)はSDIOデバッグ処理プロセス(Debuggger Engine)の処理ステップについて説明するための図である。
符号の説明
11 コンピュータ
12 SDIOホスト(SDIOホストコントローラチップ)
13 SDホストボード
14 SDIOソケット(SDIOコネクター)
15a リファレンスボード
15b SDIOカード
16 SDIOコントローラ(SDIOコントローラチップ)
17 メモリインターフェース
18 外部モジュールとのインターフェース
19 外部モジュール(ターゲットデバイス)
20 リファレンスボード
21 SDIOコントローラ
22 水晶発振器(クロック)
23 メモリ23
24 UARTコネクタ
25 PCMCIAソケット(PCMCIAコネクター)
26 リファレンスボード側GPIOコネクター
27 SDIOホストPCIアダプター側GPIOコネクター
28 ターゲットデバイス側GPIOコネクター

Claims (2)

  1. プラットホームとなるオペーレーティングシステムを備えたコンピュータ(11)とSDIOホストを有するホストボード(13)とが、バスを経由して接続されたハードウエア構成と、前記オペレーティングシステム上で動作するソフトウエアであって、前記前記SDホストに対するコマンド生成・コマンド分析・コマンドトレース・デバッグ及びこれらを記述するスクリプト言語機能を備えたSDIOテストプログラム(SD−IDE)とを含んでいることを特徴とするSDIOカード開発支援システム。
  2. 前記SDIOホストにSDバスを介して接続することのできるSDIOポートを持ったボードであって、複数のアプリケーションインターフェースを備えたSDIOコントローラ(21)と、前記コントローラ(21)を動作させるための水晶発振器(22)と、前記コントローラ(21)に接続される複数のアプリケーションインターフェースポート(24、25)とを備えていることを特徴とするSDIOコントローラリファレンスボード(20)。
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