JP2004227348A - 邸別一元管理予算作成システムおよびその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】一元的に各種見積明細書および複数次に亘る発注書に基づき作成、可能な予算書作成システムの提供。
【解決手段】各種工事の予算作成を支援するコンピュータを利用したシステムであって、邸別に一元管理された見積書データとして、契約金額、見積金額、1次発注金額、2次発注金額の各単価を一元化した項目データを記憶する記憶手段と、該見積データを読み出して1次発注データあるいは2次発注データを作成する作成手段と該見積データあるいは1次発注データ又は2次発注データを発注状況として予算書に呼び出す呼出手段とこれらのデータを基に予算書を作成する作成手段と作成された予算書の出力手段を有する。
【選択図】 図2
【解決手段】各種工事の予算作成を支援するコンピュータを利用したシステムであって、邸別に一元管理された見積書データとして、契約金額、見積金額、1次発注金額、2次発注金額の各単価を一元化した項目データを記憶する記憶手段と、該見積データを読み出して1次発注データあるいは2次発注データを作成する作成手段と該見積データあるいは1次発注データ又は2次発注データを発注状況として予算書に呼び出す呼出手段とこれらのデータを基に予算書を作成する作成手段と作成された予算書の出力手段を有する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータを用いた建設工事の費用を算定し、見積書、発注書さらには予算書等を作成するシステムに関するものである。一旦行った見積明細項目の入力結果に基づき、見積書データや1次発注書データ、1次発注先が更に発注する2次発注書データを利用して予算書の作成を行う技術に関するものである。特に折衝から契約発注にいたるまでの各種単価変更や追加工事にも柔軟に対応可能な予算システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピュータを利用した予算書等の作成においては、例えば、造園工事であれば造園工事として、外構工事であれば外構工事として、予め登録された明細や単価データの中から所望の項目を選択して個別に作成してきた。従って、工事毎に作成された予算データは個別に保存され、一元的に管理するシステムは見られなかった。
【0003】
従来は、予算書は同一建築物に対する各種見積書とは別に作成計算されており、しかも、1次発注先での利益額や2次発注先での利益額などはそれぞれの業者レベルでさらに予算管理されており、夫々個別に保存され、随時に全体を見渡せるシステムは存在していなかった。
【0004】
また、従来、1次発注書、2時発注書のデータに基づいて適式な予算書が作成されようなシステムはなかった。
【0005】
従来の予算システムは、予算を基に発注に必要な調書データを作成し、取引先から送られてきた請求書が妥当かどうかを査定するものがある。
(例えば、文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−272871号公報
【0007】
【発明が解決しょうとする課題】
しかしながら、従来システムによる予算書の作成は、予算が作成されてから発注に必要な調書データが作成されるものであった。このような方法では、予算の作成に時間がかかり、発注作業もスムーズにいかないことが多かった。本願では、発注データから予算の作成を可能にしたことで作業の流れがスムーズとなり、データの一元管理も可能としたのである。また、従来例えば、造園工事であれば造園工事として、外構工事であれば外構工事として、夫々作成し、作成されたデータが個別に管理されていることから、別途作成した両工事の予算書を合算して一の予算書を作成したり、当該見積書作成時のデータを利用した発注データを使用して自動的に予算書の作成処理を行うことはできなかった。
また、見積書と発注書と予算書では、単価は違うものの、明細はほぼ同じであり、相互に重複したデータを各々有していることから、システムに対するデータ保有量に係る負担が大きいという問題が指摘されてきた。
【0008】
また、例えば1次発注業者での予算書と2次発注業者の必要とする予算書は表示項目が異なるのが常であり、これらの表示項目の制御も自動的に可能としたものは現在までなかった。また同一物件に対する作業にもかかわらず、見積書と発注書、予算書等を夫々明細項目の入力段階から個別に行うことは、オペレータに対する過大な作業負担となっていた。
さらに、同一邸において、追加工事などが発生した場合に、それぞれの見積もりごとに予算書が作成されていたが、同一邸における一の予算として複数の工事を補足することが可能なシステムも要望されていた。
重複するデータを一元的に補足利用するのと同時に、データ管理の面においてもシステムへの負担を少なくするシステムの開発が待ち望まれてきた。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1記載の邸別一元管理予算作成システムは、各種工事の予算作成を支援するコンピュータを利用したシステムであって、依頼折衝から見積、変更、契約、1次発注、2次発注のトータルな流れで邸別に一元管理できる予算システムであり、予算書の作成を1次発注済みデータ及び2次発注済みデータから作成可能としたことを要旨とする。
【0010】
さらに請求項2記載の邸別一元管理予算作成システムは、各種工事の予算作成を支援するコンピュータを利用したシステムであって、
邸別に一元管理された見積書データとして、契約金額、見積金額、1次発注金額、2次発注金額の各単価を一元化した項目データを記憶する記憶手段と、
該見積データを読み出して1次発注データあるいは2次発注データを作成する作成手段と
該見積データあるいは1次発注データ又は2次発注データを発注状況として予算書に呼び出す呼出手段と
これらのデータを基に予算書を作成する作成手段と
作成された予算書の出力手段を有したことを要旨とする。
【0011】
請求項3記載の邸別一元管理予算作成方法は、各種工事の予算作成を支援するコンピュータを利用した予算方法であって、邸別に一元管理された見積書データとして、契約金額、見積金額、1次発注金額、2次発注金額の各単価を一元化した項目データを記憶する記憶ステップと、
該見積もりデータを読み出して1次発注データあるいは2次発注データを作成する作成ステップと
該見積データあるいは1次発注データ又は2次発注データを発注状況として予算書に呼び出す呼出ステップと
これらのデータを基に予算書を作成する作成ステップと
作成された予算書の出力ステップを有したことを要旨とする。
【0012】
請求項4記載の邸別一元管理予算作成プログラムは邸別の各工事の予算作成を支援するプログラムであって、コンピュータを、
邸別に一元管理された見積書データとして、契約金額、見積金額、1次発注金額、2次発注金額の各単価を一元化した項目データを記憶する記憶手段と、
該見積もりデータを読み出して1次発注データあるいは2次発注データを作成する作成手段と
該見積データあるいは1次発注データ又は2次発注データを発注状況として予算書に呼び出す呼出手段と
これらのデータを基に予算書を作成する作成手段と
作成された予算書の出力手段として機能させることを要旨とする。
【0013】
最後に請求項5記載の邸別一元管理予算作成プログラムを配信する配信サーバ装置は、コンピュータを用いた、邸別一元管理予算システムのプログラムを配信する配信サーバ装置であって、
邸別に一元管理された見積書データとして、契約金額、見積金額、1次発注金額、2次発注金額の各単価を一元化した項目データを記憶する記憶手段と、
該見積もりデータを読み出して1次発注データあるいは2次発注データを作成する作成手段と
該見積データあるいは1次発注データ又は2次発注データを発注状況として予算書に呼び出す呼出手段と
これらのデータを基に予算書を作成する作成手段と
作成された予算書の出力手段を有したことを要旨とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本システムは、複数の工程を経て、多種の材料および施工内容により構築される完成物の構築費用を算定するコンピュータを、オペレータが操作して、見積書や発注書、特に予算書については1次発注先への1次発注書のみならず、1次発注先が更に発注する場合の2次発注書に至る複数次の発注書作成データをもとに迅速、かつ、容易に行うために開発されたものである。ここで、完成物とは、建築物、特に戸建住宅および戸建住宅に付随する外構工事や造園工事をも含む意であるが、これらに限らず、材料点数の多い製品の見積等にも有効に利用できるものである。
なお、2次発注書とは、関連企業間等において各企業の受発注業務の効率化を図るため、親会社が1次発注先への発注書のみならず、1次発注先が更に発注する2次発注先への発注書をも作成する場合の発注書をいう。
また、本願は2次発注書に留まらず、必要に応じて3次、4次発注書の作成データに基づく予算の作成も可能とするものである。
【0015】
請求項1から請求項5までのいずれかに記載された発明に係るシステムは、システム全体を統括的に制御するプログラムされた主制御部(1)に記憶装置(2)が接続され、主制御部(1)には、キーボードやマウス等のポインティングデバイスからなる入力装置(3)、入力データのモニタに用いる表示装置(4)、および、処理結果を出力する出力装置(5)が接続されている(図1)。
【0016】
具体的には、主制御部(1)はOS(Operating system)等の制御プログラムと、請求項9記載の発明に係るプログラムを構成する処理手段であるところの、記憶手段、設定手段、格納手段、算定手段、表示手段、出力手段、および当該手段の処理手順を規定したプログラム、およびシステムを稼動させるために必要となる諸手段が格納されている。
【0017】
その他、各種データの一時保存のための内部メモリや、コンピュータシステムを稼動させ、前記プログラムを実行させる上での必要なハードウエア、ソフトウエアの構成要件は当然有するものとする。
【0018】
予算は1次発注データあるいは2次発注データから作成可能となっている。見積もり、発注は一元データとして管理されており、特に1次発注データあるいは2次発注データのいずれからも予算書が作成可能とされている。
具体的には工程を示す工程コードと、各材料項目を示す材料コードと、施工項目を示す施工コードと、材料コードに対応する複数の単価と、施工コードに対応する複数の単価が呼出可能なデータとして格納され、また、一旦作成した見積書等は個別のファイルとして所定の保存処理を経て、格納される。
【0019】
また、上記格納されたデータは、所定の検索呼出処理を行うことで、表示装置(4)の画面上に表示され、さらに出力装置(5)により、当該表示内容および指定した見積書等を出力する。
【0020】
工程とは、仮設工事、門廻り工事、外周工事、階段アプローチ工事、駐車場工事、庭工事等をいい、夫々に付されたコードにより管理されている。なお、追加、変更、削除は任意である。また、完成物の種類に応じて、必要な工事は異なるものである。
【0021】
材料とは上述した各工事に付随する材料であり、施工とは、当該材料の取り付けに必要な施工のほか、重機の搬送費等の概念も含むものである。なお、見積書作成時において、工程を指定した後の材料コードの選択は当該工程に従属した材料コードとしてデータの形成が行われる。
【0022】
複数の単価とは、顧客に対する見積単価、発注先に対する1次発注単価、そして、発注先が更に下請け業者へ発注する2次発注単価を意味し、それぞれ金額データ若しくは掛率データによる。例えば、見積書作成時においては、システムが、オペレータの操作により選択された明細項目に予め定められた見積単価(金額データ)を認識し、見積書作成画面上へ当該単価を転送する。また、1次発注書、2次発注書作成時においても同様に、例えば、選択された明細項目に予め定められた1次発注単価(掛率データ)或いは2次発注単価(掛率データ)を認識し、定価を基準に夫々算定し、1次発注書作成画面上、若しくは2次発注書作成画面上へ夫々の単価を転送する。
更に、複雑な業務を効率良く行うため、2次発注単価若しくは2次発注掛率には3段階のランクを設けて様々な取引先との対応を可能とする。
【0023】
さらに、受注日の入力により、数値の手入力が可能とされており、マスターで登録されている各種単価や予算額の変更が可能となる。このマスター設定数値は受注日を一旦クリアすれば自動的に最新の値で各画面に呼び出すことができるため、手入力で変更した数値をいつでも規定値に更新することが可能となる。
【0024】
請求項5記載の発明に係る配信サーバ装置は、有線、無線を問わずインターネットを介して、また、インターネットと社内LANなどのネットワークを組み合わせたイントラネット等を構築したりして、端末等を操作して利用する形態において使用されるもので、前述制御プログラム、処理手順を規定した請求項9記載の処理手順を規定したプログラム、そして格納された諸データの配信、受信を可能とし、配信先からのデータに基づき必要な処理を行うものである。
【0025】
また、本システムは上記の構成に限られるものでなく、他の既知の構成によってもよく、本システムに係るプログラムや諸データ等をコンピュータで読み取り可能なCD−ROM等の携帯可能な記憶媒体等に記録し、他のコンピュータシステムのハードディスクにインストールして利用する形態も考えられる。
【0026】
[実施例1]
本発明の第一の実施例を図1から図3に基づいて説明する。
本実施例は、住宅建築に付随する外構工事の見積書を作成し、当該作成した見積書の明細項目データを利用して、作成した発注先への1次発注書および当該発注先が更に発注する際の2次発注書データを利用して予算書を作成する技術に関するものである。
【0027】
図1は本発明のシステムを示すハードウエア構成図、図2は予算書作成手順を示す概念図。図3(a)は1次発注データにもとづいて作成された予算書(A)図3(b)は予算書(B)を示すものである。
【0028】
図中、(1)は主制御部、(2)は記憶装置、(3)は入力装置、(4)は表示装置、(5)は出力装置を示す。
【0029】
まず、見積書の作成に先だち各種の登録を行う。すなわち仮設工事、外周工事といった工程名の登録、材料や施工内容といった項目名の登録および当該項目に係る単価の登録(以下、見積マスターと称す)を行う。
項目単価を登録する際には、見積単価、1次発注単価、2次発注単価の設定を夫々行う。また、定価を設定し、当該定価に対する見積掛率、1次発注掛率、2次発注掛率の設定を夫々行こととしても良い。尚、2次発注掛率の設定に際しては、ランクA、ランクB、ランクCとランク別に掛率を設定しておき、2次発注先に応じたランク別掛率を用いることとしても良い。更に、前記2次発注単価の設定に際しても同様に、ランク別の複数の単価を設定しておくこととしても構わない。以下の説明においては、単価を夫々設定した場合を例に挙げる。
これら登録された見積マスターのデータは記憶装置(2)内に記憶されることとなり、その後のオペレータの操作に従い、適宜読み出され、画面上に表示される。
【0030】
以下、1次発注書を基に予算を作成する場合につき、順次説明を行う。
まず、オペレータは予算書作成にあたり、メインメニュー画面(図示せず)より、「予算入力」ボタンを選択し、「予算入力画面」(図示せず)を開き、作成ボタンを押す。なおこのとき作成ボタンを押される回数は自動的にカウントされるようになっている(変更作業において変更ボタンを押して予算書を呼び出した場合にはカウントされないようになっている。) すると物件リストの更新処理が行われ予算書物件選択画面が表示される。物件のリストには同一の見積もり番号を使用している物件が集計されて表示される。次に1次発注書から予算の選択を行うのか2次発注書から予算の選択を行うのかを選択する。本実施例では1次発注から予算を作成するので1次発注のボタンを押す。そして、先程表示された物件リストから今回予算を作成する物件を選択する。その後工事名や担当者の必要事項を入力する。
【0031】
予算の必要事項の入力が終われば、受注ボタンを押し受注状況画面を開く、ここでは契約物件と追加工事物件が色分けされて表示されるため、一見して契約物件と追加工事物件がわかりやすい表示となって表れる。ここで各契約ごとに受注日を入力し、契約金額を入力する。なお、見積金額、1次発注金額、2時発注金額は自動的に表示される。なお受注日を入力することにより、金額の訂正が可能となるように設定されている。これは、受注されるまでは概算見積額処理一本にするほうが作業効率の上から好ましいという理由からである。
さらに、同一処理される物件の、基本となる見積番号の契約番号を基準とし、それに符号しない契約番号が使用されていた場合、符号しない物件の末尾に例えば「×」の記号がつくようになっている。これは、同一物件であるにもかかわらず、何らかの理由で別の契約番号が付されることをチェックするもので、同一物件の一元管理を行う本発明においては重要なチェック機能である。
【0032】
次に発注内訳画面を開く(図4)ここで発注日(6)を入力する。なお、先行発注の場合は、先行の欄「7」に記号の入力とコメント欄(図示せず)に先行発注の理由を入力するようになっていて、誰が見ても状況が把握可能なように工夫されている。発注内訳では業者ごとの発注金額が自動的に表示され、工場出荷材、支給材等の合計金額が表示される。さらに、各種合計金額欄(8)は手入力での値の変更を可能にも不可能にも設定できるようになっている。そのためのボタンとしては編集ロックボタン(9)が用意されている。
【0033】
さらに追加原価(10)が発生した場合には入力できるようになっている。この時入力した追加原価の合計金額は受注状況画面の予定原価に含まれるようになっており、発注処理後に追加原価が発生した場合に予算書における入力が受注処理画面にも反映するようになっている。
以上の入力が終われば受注画面に戻り。予算書のプレビューボタンを押し、予算書(図3A)の内容を確認し、印刷を行う。
【0034】
このような予算作成であれば、見積もり及びそれに連動された発注データから予算の作成が簡単に行えるとともに、各種入力変更のための制御も日付の入力やボタンのロックで可能となっており便利である。従来必要であった作業時間が大幅に短縮され、作業能率が飛躍的に向上した。
さらに、1次発注データからの予算書作成では、2次発注単価や予定原価の表示がなされないようになっており、各種単価や原価を一元的にデータとして保有管理しているが、どのデータからの予算書の作成かによって表示内容を変化させていることで、現場に即した非常に使いやすいシステムとなっている。
【0035】
「実施例2」
次に、2次発注データから予算の作成を行う場合について図3〜4を基に説明する。作業手順はほぼ実施例1と同様であるが、予算物件選択画面において、2次発注ボタンを押して予算の作成をはじめる点が異なる。
この操作によって、2次発注データをもとに予算書が作成される。また、受注状況画面には実施例1とは異なって2次発注額が表示される。このことから予算書には図3(b)の予算書Bに示すように、2次発注額が表示され、2次発注業者での利益等も業者ごとに把握が可能となる。
【0036】
「実施例3」
さらに、本システムでは、一邸の工事が一契約で発生した後に追加工事が発生し、さらに契約がなされたような場合にも、一邸ごとに同一見積もり番号及び契約番号をもたせているため、追加工事の発注後に予算書の作成を行うと、基本工事と追加工事の両方が同一の予算書に掲載され、それぞれの工事ごとの利益額や利益率も把握できるため、非常に便利である。
工事のどの段階に於いても、適宜現状に即した予算の作成が可能となり、刻々と変化する工事の状況にあわせて、絶えず予算管理が可能である。さらに、予算書の作成時に追加原価の調製も可能となり、受注状況画面の処理も連動しているため、データの処理が一元化され、しかも入力の手間が省けて便利である。
【0037】
【発明の効果】
このように本発明によれば、外構工事であれ、造園工事であれ、個別に夫々作成したデータを一元的に管理できることから、発注書のデータから一括して予算書の作成処理を行うことができる。
【0038】
また、一の項目に対して複数の単価を持たせたことで、データ構造のシンプル化に繋がり、諸データの維持管理作業が容易となる。また、予算書の作成と発注書の作成が別の担当者によってなされたとしても、基礎となるデータが共通であることから、発注明細の欠落といったミスも生じず、また、担当者の業務引継ぎ等も容易となる。
【0039】
そして、日付やボタンの制御により入力変更も可能としている。発注データからの予算書の作成において、どの段階の発注データからの予算書の作成かによって表示項目を変更し、夫々の予算書で最低必要な項目に絞って表示させるように工夫されているため、非常に見やすい予算書が作成可能である。同一データを利用して見積、発注、予算書を作成しているため、管理するデータ量を格段に縮小することができる。更に、予算の目的に適応させつつ、業務効率の一層の向上が期待できる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムを示すハードウエア構成図
【図2】予算書作成手順を示す概念図
【図3】予算書を示す図
(a)1次発注データに基づく予算書
(b)2次発注データに基づく予算書
【図4】受注内訳画面を示す図
【符号の説明】
1 主制御部
2 記憶装置
3 入力装置
4 表示装置
5 出力装置
6 発注日欄
7 先行の欄
8 合計金額欄
9 編集ロックボタン
10 追加原価入力欄
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータを用いた建設工事の費用を算定し、見積書、発注書さらには予算書等を作成するシステムに関するものである。一旦行った見積明細項目の入力結果に基づき、見積書データや1次発注書データ、1次発注先が更に発注する2次発注書データを利用して予算書の作成を行う技術に関するものである。特に折衝から契約発注にいたるまでの各種単価変更や追加工事にも柔軟に対応可能な予算システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピュータを利用した予算書等の作成においては、例えば、造園工事であれば造園工事として、外構工事であれば外構工事として、予め登録された明細や単価データの中から所望の項目を選択して個別に作成してきた。従って、工事毎に作成された予算データは個別に保存され、一元的に管理するシステムは見られなかった。
【0003】
従来は、予算書は同一建築物に対する各種見積書とは別に作成計算されており、しかも、1次発注先での利益額や2次発注先での利益額などはそれぞれの業者レベルでさらに予算管理されており、夫々個別に保存され、随時に全体を見渡せるシステムは存在していなかった。
【0004】
また、従来、1次発注書、2時発注書のデータに基づいて適式な予算書が作成されようなシステムはなかった。
【0005】
従来の予算システムは、予算を基に発注に必要な調書データを作成し、取引先から送られてきた請求書が妥当かどうかを査定するものがある。
(例えば、文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−272871号公報
【0007】
【発明が解決しょうとする課題】
しかしながら、従来システムによる予算書の作成は、予算が作成されてから発注に必要な調書データが作成されるものであった。このような方法では、予算の作成に時間がかかり、発注作業もスムーズにいかないことが多かった。本願では、発注データから予算の作成を可能にしたことで作業の流れがスムーズとなり、データの一元管理も可能としたのである。また、従来例えば、造園工事であれば造園工事として、外構工事であれば外構工事として、夫々作成し、作成されたデータが個別に管理されていることから、別途作成した両工事の予算書を合算して一の予算書を作成したり、当該見積書作成時のデータを利用した発注データを使用して自動的に予算書の作成処理を行うことはできなかった。
また、見積書と発注書と予算書では、単価は違うものの、明細はほぼ同じであり、相互に重複したデータを各々有していることから、システムに対するデータ保有量に係る負担が大きいという問題が指摘されてきた。
【0008】
また、例えば1次発注業者での予算書と2次発注業者の必要とする予算書は表示項目が異なるのが常であり、これらの表示項目の制御も自動的に可能としたものは現在までなかった。また同一物件に対する作業にもかかわらず、見積書と発注書、予算書等を夫々明細項目の入力段階から個別に行うことは、オペレータに対する過大な作業負担となっていた。
さらに、同一邸において、追加工事などが発生した場合に、それぞれの見積もりごとに予算書が作成されていたが、同一邸における一の予算として複数の工事を補足することが可能なシステムも要望されていた。
重複するデータを一元的に補足利用するのと同時に、データ管理の面においてもシステムへの負担を少なくするシステムの開発が待ち望まれてきた。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1記載の邸別一元管理予算作成システムは、各種工事の予算作成を支援するコンピュータを利用したシステムであって、依頼折衝から見積、変更、契約、1次発注、2次発注のトータルな流れで邸別に一元管理できる予算システムであり、予算書の作成を1次発注済みデータ及び2次発注済みデータから作成可能としたことを要旨とする。
【0010】
さらに請求項2記載の邸別一元管理予算作成システムは、各種工事の予算作成を支援するコンピュータを利用したシステムであって、
邸別に一元管理された見積書データとして、契約金額、見積金額、1次発注金額、2次発注金額の各単価を一元化した項目データを記憶する記憶手段と、
該見積データを読み出して1次発注データあるいは2次発注データを作成する作成手段と
該見積データあるいは1次発注データ又は2次発注データを発注状況として予算書に呼び出す呼出手段と
これらのデータを基に予算書を作成する作成手段と
作成された予算書の出力手段を有したことを要旨とする。
【0011】
請求項3記載の邸別一元管理予算作成方法は、各種工事の予算作成を支援するコンピュータを利用した予算方法であって、邸別に一元管理された見積書データとして、契約金額、見積金額、1次発注金額、2次発注金額の各単価を一元化した項目データを記憶する記憶ステップと、
該見積もりデータを読み出して1次発注データあるいは2次発注データを作成する作成ステップと
該見積データあるいは1次発注データ又は2次発注データを発注状況として予算書に呼び出す呼出ステップと
これらのデータを基に予算書を作成する作成ステップと
作成された予算書の出力ステップを有したことを要旨とする。
【0012】
請求項4記載の邸別一元管理予算作成プログラムは邸別の各工事の予算作成を支援するプログラムであって、コンピュータを、
邸別に一元管理された見積書データとして、契約金額、見積金額、1次発注金額、2次発注金額の各単価を一元化した項目データを記憶する記憶手段と、
該見積もりデータを読み出して1次発注データあるいは2次発注データを作成する作成手段と
該見積データあるいは1次発注データ又は2次発注データを発注状況として予算書に呼び出す呼出手段と
これらのデータを基に予算書を作成する作成手段と
作成された予算書の出力手段として機能させることを要旨とする。
【0013】
最後に請求項5記載の邸別一元管理予算作成プログラムを配信する配信サーバ装置は、コンピュータを用いた、邸別一元管理予算システムのプログラムを配信する配信サーバ装置であって、
邸別に一元管理された見積書データとして、契約金額、見積金額、1次発注金額、2次発注金額の各単価を一元化した項目データを記憶する記憶手段と、
該見積もりデータを読み出して1次発注データあるいは2次発注データを作成する作成手段と
該見積データあるいは1次発注データ又は2次発注データを発注状況として予算書に呼び出す呼出手段と
これらのデータを基に予算書を作成する作成手段と
作成された予算書の出力手段を有したことを要旨とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本システムは、複数の工程を経て、多種の材料および施工内容により構築される完成物の構築費用を算定するコンピュータを、オペレータが操作して、見積書や発注書、特に予算書については1次発注先への1次発注書のみならず、1次発注先が更に発注する場合の2次発注書に至る複数次の発注書作成データをもとに迅速、かつ、容易に行うために開発されたものである。ここで、完成物とは、建築物、特に戸建住宅および戸建住宅に付随する外構工事や造園工事をも含む意であるが、これらに限らず、材料点数の多い製品の見積等にも有効に利用できるものである。
なお、2次発注書とは、関連企業間等において各企業の受発注業務の効率化を図るため、親会社が1次発注先への発注書のみならず、1次発注先が更に発注する2次発注先への発注書をも作成する場合の発注書をいう。
また、本願は2次発注書に留まらず、必要に応じて3次、4次発注書の作成データに基づく予算の作成も可能とするものである。
【0015】
請求項1から請求項5までのいずれかに記載された発明に係るシステムは、システム全体を統括的に制御するプログラムされた主制御部(1)に記憶装置(2)が接続され、主制御部(1)には、キーボードやマウス等のポインティングデバイスからなる入力装置(3)、入力データのモニタに用いる表示装置(4)、および、処理結果を出力する出力装置(5)が接続されている(図1)。
【0016】
具体的には、主制御部(1)はOS(Operating system)等の制御プログラムと、請求項9記載の発明に係るプログラムを構成する処理手段であるところの、記憶手段、設定手段、格納手段、算定手段、表示手段、出力手段、および当該手段の処理手順を規定したプログラム、およびシステムを稼動させるために必要となる諸手段が格納されている。
【0017】
その他、各種データの一時保存のための内部メモリや、コンピュータシステムを稼動させ、前記プログラムを実行させる上での必要なハードウエア、ソフトウエアの構成要件は当然有するものとする。
【0018】
予算は1次発注データあるいは2次発注データから作成可能となっている。見積もり、発注は一元データとして管理されており、特に1次発注データあるいは2次発注データのいずれからも予算書が作成可能とされている。
具体的には工程を示す工程コードと、各材料項目を示す材料コードと、施工項目を示す施工コードと、材料コードに対応する複数の単価と、施工コードに対応する複数の単価が呼出可能なデータとして格納され、また、一旦作成した見積書等は個別のファイルとして所定の保存処理を経て、格納される。
【0019】
また、上記格納されたデータは、所定の検索呼出処理を行うことで、表示装置(4)の画面上に表示され、さらに出力装置(5)により、当該表示内容および指定した見積書等を出力する。
【0020】
工程とは、仮設工事、門廻り工事、外周工事、階段アプローチ工事、駐車場工事、庭工事等をいい、夫々に付されたコードにより管理されている。なお、追加、変更、削除は任意である。また、完成物の種類に応じて、必要な工事は異なるものである。
【0021】
材料とは上述した各工事に付随する材料であり、施工とは、当該材料の取り付けに必要な施工のほか、重機の搬送費等の概念も含むものである。なお、見積書作成時において、工程を指定した後の材料コードの選択は当該工程に従属した材料コードとしてデータの形成が行われる。
【0022】
複数の単価とは、顧客に対する見積単価、発注先に対する1次発注単価、そして、発注先が更に下請け業者へ発注する2次発注単価を意味し、それぞれ金額データ若しくは掛率データによる。例えば、見積書作成時においては、システムが、オペレータの操作により選択された明細項目に予め定められた見積単価(金額データ)を認識し、見積書作成画面上へ当該単価を転送する。また、1次発注書、2次発注書作成時においても同様に、例えば、選択された明細項目に予め定められた1次発注単価(掛率データ)或いは2次発注単価(掛率データ)を認識し、定価を基準に夫々算定し、1次発注書作成画面上、若しくは2次発注書作成画面上へ夫々の単価を転送する。
更に、複雑な業務を効率良く行うため、2次発注単価若しくは2次発注掛率には3段階のランクを設けて様々な取引先との対応を可能とする。
【0023】
さらに、受注日の入力により、数値の手入力が可能とされており、マスターで登録されている各種単価や予算額の変更が可能となる。このマスター設定数値は受注日を一旦クリアすれば自動的に最新の値で各画面に呼び出すことができるため、手入力で変更した数値をいつでも規定値に更新することが可能となる。
【0024】
請求項5記載の発明に係る配信サーバ装置は、有線、無線を問わずインターネットを介して、また、インターネットと社内LANなどのネットワークを組み合わせたイントラネット等を構築したりして、端末等を操作して利用する形態において使用されるもので、前述制御プログラム、処理手順を規定した請求項9記載の処理手順を規定したプログラム、そして格納された諸データの配信、受信を可能とし、配信先からのデータに基づき必要な処理を行うものである。
【0025】
また、本システムは上記の構成に限られるものでなく、他の既知の構成によってもよく、本システムに係るプログラムや諸データ等をコンピュータで読み取り可能なCD−ROM等の携帯可能な記憶媒体等に記録し、他のコンピュータシステムのハードディスクにインストールして利用する形態も考えられる。
【0026】
[実施例1]
本発明の第一の実施例を図1から図3に基づいて説明する。
本実施例は、住宅建築に付随する外構工事の見積書を作成し、当該作成した見積書の明細項目データを利用して、作成した発注先への1次発注書および当該発注先が更に発注する際の2次発注書データを利用して予算書を作成する技術に関するものである。
【0027】
図1は本発明のシステムを示すハードウエア構成図、図2は予算書作成手順を示す概念図。図3(a)は1次発注データにもとづいて作成された予算書(A)図3(b)は予算書(B)を示すものである。
【0028】
図中、(1)は主制御部、(2)は記憶装置、(3)は入力装置、(4)は表示装置、(5)は出力装置を示す。
【0029】
まず、見積書の作成に先だち各種の登録を行う。すなわち仮設工事、外周工事といった工程名の登録、材料や施工内容といった項目名の登録および当該項目に係る単価の登録(以下、見積マスターと称す)を行う。
項目単価を登録する際には、見積単価、1次発注単価、2次発注単価の設定を夫々行う。また、定価を設定し、当該定価に対する見積掛率、1次発注掛率、2次発注掛率の設定を夫々行こととしても良い。尚、2次発注掛率の設定に際しては、ランクA、ランクB、ランクCとランク別に掛率を設定しておき、2次発注先に応じたランク別掛率を用いることとしても良い。更に、前記2次発注単価の設定に際しても同様に、ランク別の複数の単価を設定しておくこととしても構わない。以下の説明においては、単価を夫々設定した場合を例に挙げる。
これら登録された見積マスターのデータは記憶装置(2)内に記憶されることとなり、その後のオペレータの操作に従い、適宜読み出され、画面上に表示される。
【0030】
以下、1次発注書を基に予算を作成する場合につき、順次説明を行う。
まず、オペレータは予算書作成にあたり、メインメニュー画面(図示せず)より、「予算入力」ボタンを選択し、「予算入力画面」(図示せず)を開き、作成ボタンを押す。なおこのとき作成ボタンを押される回数は自動的にカウントされるようになっている(変更作業において変更ボタンを押して予算書を呼び出した場合にはカウントされないようになっている。) すると物件リストの更新処理が行われ予算書物件選択画面が表示される。物件のリストには同一の見積もり番号を使用している物件が集計されて表示される。次に1次発注書から予算の選択を行うのか2次発注書から予算の選択を行うのかを選択する。本実施例では1次発注から予算を作成するので1次発注のボタンを押す。そして、先程表示された物件リストから今回予算を作成する物件を選択する。その後工事名や担当者の必要事項を入力する。
【0031】
予算の必要事項の入力が終われば、受注ボタンを押し受注状況画面を開く、ここでは契約物件と追加工事物件が色分けされて表示されるため、一見して契約物件と追加工事物件がわかりやすい表示となって表れる。ここで各契約ごとに受注日を入力し、契約金額を入力する。なお、見積金額、1次発注金額、2時発注金額は自動的に表示される。なお受注日を入力することにより、金額の訂正が可能となるように設定されている。これは、受注されるまでは概算見積額処理一本にするほうが作業効率の上から好ましいという理由からである。
さらに、同一処理される物件の、基本となる見積番号の契約番号を基準とし、それに符号しない契約番号が使用されていた場合、符号しない物件の末尾に例えば「×」の記号がつくようになっている。これは、同一物件であるにもかかわらず、何らかの理由で別の契約番号が付されることをチェックするもので、同一物件の一元管理を行う本発明においては重要なチェック機能である。
【0032】
次に発注内訳画面を開く(図4)ここで発注日(6)を入力する。なお、先行発注の場合は、先行の欄「7」に記号の入力とコメント欄(図示せず)に先行発注の理由を入力するようになっていて、誰が見ても状況が把握可能なように工夫されている。発注内訳では業者ごとの発注金額が自動的に表示され、工場出荷材、支給材等の合計金額が表示される。さらに、各種合計金額欄(8)は手入力での値の変更を可能にも不可能にも設定できるようになっている。そのためのボタンとしては編集ロックボタン(9)が用意されている。
【0033】
さらに追加原価(10)が発生した場合には入力できるようになっている。この時入力した追加原価の合計金額は受注状況画面の予定原価に含まれるようになっており、発注処理後に追加原価が発生した場合に予算書における入力が受注処理画面にも反映するようになっている。
以上の入力が終われば受注画面に戻り。予算書のプレビューボタンを押し、予算書(図3A)の内容を確認し、印刷を行う。
【0034】
このような予算作成であれば、見積もり及びそれに連動された発注データから予算の作成が簡単に行えるとともに、各種入力変更のための制御も日付の入力やボタンのロックで可能となっており便利である。従来必要であった作業時間が大幅に短縮され、作業能率が飛躍的に向上した。
さらに、1次発注データからの予算書作成では、2次発注単価や予定原価の表示がなされないようになっており、各種単価や原価を一元的にデータとして保有管理しているが、どのデータからの予算書の作成かによって表示内容を変化させていることで、現場に即した非常に使いやすいシステムとなっている。
【0035】
「実施例2」
次に、2次発注データから予算の作成を行う場合について図3〜4を基に説明する。作業手順はほぼ実施例1と同様であるが、予算物件選択画面において、2次発注ボタンを押して予算の作成をはじめる点が異なる。
この操作によって、2次発注データをもとに予算書が作成される。また、受注状況画面には実施例1とは異なって2次発注額が表示される。このことから予算書には図3(b)の予算書Bに示すように、2次発注額が表示され、2次発注業者での利益等も業者ごとに把握が可能となる。
【0036】
「実施例3」
さらに、本システムでは、一邸の工事が一契約で発生した後に追加工事が発生し、さらに契約がなされたような場合にも、一邸ごとに同一見積もり番号及び契約番号をもたせているため、追加工事の発注後に予算書の作成を行うと、基本工事と追加工事の両方が同一の予算書に掲載され、それぞれの工事ごとの利益額や利益率も把握できるため、非常に便利である。
工事のどの段階に於いても、適宜現状に即した予算の作成が可能となり、刻々と変化する工事の状況にあわせて、絶えず予算管理が可能である。さらに、予算書の作成時に追加原価の調製も可能となり、受注状況画面の処理も連動しているため、データの処理が一元化され、しかも入力の手間が省けて便利である。
【0037】
【発明の効果】
このように本発明によれば、外構工事であれ、造園工事であれ、個別に夫々作成したデータを一元的に管理できることから、発注書のデータから一括して予算書の作成処理を行うことができる。
【0038】
また、一の項目に対して複数の単価を持たせたことで、データ構造のシンプル化に繋がり、諸データの維持管理作業が容易となる。また、予算書の作成と発注書の作成が別の担当者によってなされたとしても、基礎となるデータが共通であることから、発注明細の欠落といったミスも生じず、また、担当者の業務引継ぎ等も容易となる。
【0039】
そして、日付やボタンの制御により入力変更も可能としている。発注データからの予算書の作成において、どの段階の発注データからの予算書の作成かによって表示項目を変更し、夫々の予算書で最低必要な項目に絞って表示させるように工夫されているため、非常に見やすい予算書が作成可能である。同一データを利用して見積、発注、予算書を作成しているため、管理するデータ量を格段に縮小することができる。更に、予算の目的に適応させつつ、業務効率の一層の向上が期待できる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムを示すハードウエア構成図
【図2】予算書作成手順を示す概念図
【図3】予算書を示す図
(a)1次発注データに基づく予算書
(b)2次発注データに基づく予算書
【図4】受注内訳画面を示す図
【符号の説明】
1 主制御部
2 記憶装置
3 入力装置
4 表示装置
5 出力装置
6 発注日欄
7 先行の欄
8 合計金額欄
9 編集ロックボタン
10 追加原価入力欄
Claims (5)
- 各種工事の予算作成を支援するコンピュータを利用したシステムであって、
依頼折衝から見積、変更、契約、1次発注、2次発注のトータルな流れで邸別に一元管理できる予算システムであり、予算書の作成を1次発注済みデータ及び2次発注済みデータから作成可能としたことを特徴とする邸別一元管理予算作成システム。 - 各種工事の予算作成を支援するコンピュータを利用したシステムであって、
邸別に一元管理された見積書データとして、契約金額、見積金額、1次発注金額、2次発注金額の各単価を一元化した項目データを記憶する記憶手段と、
該見積データを読み出して1次発注データあるいは2次発注データを作成する作成手段と
該見積データあるいは1次発注データ又は2次発注データを発注状況として予算書に呼び出す呼出手段と
これらのデータを基に予算書を作成する作成手段と
作成された予算書の出力手段を有したことを特徴とする邸別一元管理予算作成システム。 - 各種工事の予算作成を支援するコンピュータを利用した予算方法であって、
邸別に一元管理された見積書データとして、契約金額、見積金額、1次発注金額、2次発注金額の各単価を一元化した項目データを記憶する記憶ステップと、
該見積もりデータを読み出して1次発注データあるいは2次発注データを作成する作成ステップと
該見積データあるいは1次発注データ又は2次発注データを発注状況として予算書に呼び出す呼出ステップと
これらのデータを基に予算書を作成する作成ステップと
作成された予算書の出力ステップを有したことを特徴とする邸別一元管理予算作成方法。 - 邸別の各工事の予算作成を支援するプログラムであって、コンピュータを、
邸別に一元管理された見積書データとして、契約金額、見積金額、1次発注金額、2次発注金額の各単価を一元化した項目データを記憶する記憶手段と、
該見積もりデータを読み出して1次発注データあるいは2次発注データを作成する作成手段と
該見積データあるいは1次発注データ又は2次発注データを発注状況として予算書に呼び出す呼出手段と
これらのデータを基に予算書を作成する作成手段と
作成された予算書の出力手段として機能させるための邸別一元管理予算作成プログラム。 - コンピュータを用いた、邸別一元管理予算システムのプログラムを配信する配信サーバ装置であって、
邸別に一元管理された見積書データとして、契約金額、見積金額、1次発注金額、2次発注金額の各単価を一元化した項目データを記憶する記憶手段と、
該見積もりデータを読み出して1次発注データあるいは2次発注データを作成する作成手段と
該見積データあるいは1次発注データ又は2次発注データを発注状況として予算書に呼び出す呼出手段と
これらのデータを基に予算書を作成する作成手段と
作成された予算書の出力手段を有したことを特徴とする邸別一元管理予算作成プログラムを配信する配信サーバ装置。
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KR101037217B1 (ko) | 2010-09-02 | 2011-05-26 | (주)하우빌드 | 장기간 동안 운영되는 용역대금 안전거래 방법 |
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2003
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