JP2004227330A - Icカードおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カード基材71と、ICチップ63とを備えたICカード70において、カード基材71は、第1凹部75と、第2凹部76とを具備し、第1凹部75の底面75aは、接着シート79が設けられている領域と、設けられていない領域を備え、ICモジュール基板21における樹脂モールド部26が配されていない部分の少なくとも一部が、接着シート79を介して底面75aに固着する。接着シート79が設けられている領域は、導電材80が充填される第3凹部77を具備し、アンテナ接続用端子23を、導電材80を介して底面に露出してなる端子部72aと導通するように第3凹部77の開口端周辺に固着する。
【選択図】 図12
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カード基材と、接触式のインターフェース、あるいは、接触式のインターフェースおよび非接触式のインターフェースを有するICチップとを少なくとも備えているICカードおよびその製造方法に関し、特に、ICカードが曲げられた際に、ICチップを備えたICモジュール基板とカード基材との接着部が離脱するのを抑制し、さらには、カード基材に内在するアンテナ本体とICチップとの電気的な接続が切断されるのを抑制したICカードおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ICチップを包含するICモジュールを備えたICカードは、機密性に優れ、磁気カードに比べて記憶容量が大きいことから、近年、多くの分野に応用され、利用されている。ICカードは、電気的接点の設けられたICモジュールがカード上に埋め込まれた接触式ICカードと、アンテナが内蔵された非接触式ICカードに大別されている。
【0003】
接触式ICカードは、銀行カードや携帯電話の加入者認証モジュールなどに適用されており、一方、非接触式ICカードは、交通機関の電子乗車券カードなどに適用されている。
また、近年、接触式ICカードの機能および非接触式ICカードの機能を1つのICチップで併せ持つ接触式/非接触式共用ICカードが開発されている。
【0004】
図19は、従来のICカードの一例として、接触式/非接触式共用ICカードの構成を示す概略平面図である。
ICカード100は、カード基材101と、カード基材101に設けられたアンテナコイル102と、アンテナコイル102に接続された、接触式のインターフェースおよび非接触式のインターフェースを有するICチップ103を備えたICモジュール104とから概略構成されている。このICカード100では、ICモジュール104が、カード基材101に形成された凹部に接着埋設されている。
【0005】
図20は、図19に示すICカード100の線P−Pに沿った概略断面図である。
ICモジュール104では、長方形状のICモジュール基板111の表面111a側に外部端子112が設けられ、裏面111b側にアンテナ接続用端子113と、ダイボンディングパッド114が設けられ、外部端子112は、ICモジュール基板111を貫通して形成された複数の図示略のスルーホールを経由してICモジュール104と図示略のワイヤーにより導通されている。
【0006】
また、ICチップ103がダイボンディングパッド114にダイボンディングにより固定されており、ICチップ103とアンテナ接続用端子113とがボンディングワイヤ115により接続されている。さらに、このICチップ103およびボンディングワイヤ115を含む部分の周囲が、ICモジュール基板111の大きさよりも小さい範囲で絶縁性樹脂により包囲され、直方体状の樹脂モールド部116を形成している。
【0007】
カード基材101は、ICモジュール基板111を格納するための第1凹部105と、第1凹部105に連通し、樹脂モールド部116を格納するための第2凹部106と、第1凹部105に連通し、アンテナ接続用端子113とアンテナコイル102の端子部102aとの電気的な導通を図るための導電材118が充填される第3凹部107とを備えている。
【0008】
ICカード100では、ICモジュール104の樹脂モールド部116が第2凹部106に格納され、ICモジュール基板111が第1凹部105に格納され、第2凹部106の底面106aに塗布された接着剤119を介して樹脂モールド部116が底面106aに固着され、第1凹部105の底面105aに設けられた接着シート120を介してカード基材101が底面105aに固着されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−236482号公報
【特許文献2】
実用新案登録第2557356号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のICカードでは、図21(a)に示すように、カード基材101の第1凹部105の底面105aのほぼ全面に接着シート120が設けられている。そのため、ICカード100が曲げられると、ICモジュール基板111には応力が生じ、結果として、アンテナ接続用端子113が導電材118から剥離して、アンテナ接続用端子113と端子部102aとの電気的な導通が切断されることがあった。したがって、ICカード100の長期耐久性や長期信頼性は十分なものではなかった。
【0011】
また、ICカード100の製造においては、カード基材101に第1凹部105、第2凹部106および第3凹部107を形成した後、接着シート120を、第1凹部105の底面105aに設けていた。この接着シート120には、あらかじめ、カード基材101の第2凹部106に相当する位置に第1の穴120aが設けられ、第3凹部107に相当する位置に第2の穴120bが設けられている。
【0012】
そのため、カード基材101の各凹部の加工精度と、接着シート120の加工精度の違いから、カード基材101の各凹部と接着シート120と位置にずれが生じ易い。したがって、図21(b)に示すように、接着シート120を、第2凹部106の開口端106bおよび第3凹部107の開口端107bまで設けることができなかった。
【0013】
また、接着シート120が、開口端106bおよび開口端107bを覆うようなことがあると、樹脂モールド部116の格納や、アンテナ接続用端子113と端子部102aとの電気的な導通に不具合を生じることがある。そこで、あらかじめ、第1の穴120aおよび第2の穴120bの大きさを、第2凹部106および第3凹部107よりも大きくしておく必要があった。
【0014】
このようなことから、第3凹部107の周辺部において、ICモジュール基板111とカード基材101との接着面積が小さく、両者の接着強度が十分ではなかった。したがって、ICカード100が曲げられると、アンテナ接続用端子113が導電材118から剥離して、アンテナ接続用端子113と端子部102aとの電気的な導通が切断されることがあるため、ICカード100の長期耐久性や長期信頼性は十分なものではなかった。
【0015】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ICカードが曲げられた際に、ICチップを備えたICモジュール基板とカード基材との接着部が離脱するのを抑制し、さらには、カード基材に内在するアンテナ本体とICチップとの電気的な接続が切断されるのを抑制したICカードおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、カード基材と、接触式のインターフェースを有するICチップとを少なくとも備えているICカードであって、前記カード基材は、前記ICチップを載置したICモジュール基板を格納する第1凹部と、前記第1凹部に連通し、前記ICチップを包含してなる樹脂モールド部を格納する第2凹部とを具備し、前記第1凹部の底面は、接着シートが設けられている領域Aと、接着シートが設けられていない領域Bとを備え、前記ICモジュール基板における前記樹脂モールド部が配されていない部分の少なくとも一部が、前記第1凹部の底面に設けられた接着シートを介して前記第1凹部の底面に固着されていることを特徴とするICカードを提供する。
【0017】
本発明は、上記課題を解決するために、アンテナ本体を内在するカード基材と、接触式のインターフェースおよび非接触式のインターフェースを有するICチップとを少なくとも備えているICカードであって、前記カード基材は、前記ICチップを載置したICモジュール基板を格納する第1凹部と、前記第1凹部に連通し、前記ICチップを包含してなる樹脂モールド部を格納する第2凹部とを具備し、前記第1凹部の底面は、接着シートが設けられている領域Aと、接着シートが設けられていない領域Bとを備え、前記ICモジュール基板における前記樹脂モールド部が配されていない部分の少なくとも一部が、前記第1凹部の底面に設けられた接着シートを介して前記第1凹部の底面に固着されており、前記領域Aは、前記ICモジュール基板上における前記ICチップから延びる端子部αと、前記アンテナ本体の端子部βとの電気的な導通を図る導電材が充填される第3凹部を具備し、少なくとも前記導電材は、前記ICモジュール基板における前記端子部αと、前記第3凹部の底面に露出してなる端子部βとが導通するように固着させていることを特徴とするICカードを提供する。
【0018】
上記構成のICカードにおいて、前記領域Aは、1つの領域をなしていることが好ましい。
上記構成のICカードにおいて、前記領域Aは、分離した2つ以上の領域をなしていることが好ましい。
上記構成のICカードにおいて、前記樹脂モールド部が接着剤を介して前記第2凹部の底面の少なくとも一部に固着されていることが好ましい。
【0019】
本発明に係るICカードの製造方法は、カード基材と、接触式のインターフェースを有するICチップとを少なくとも備えているICカードの製造方法であり、前記カード基材に、前記ICチップを載置したICモジュール基板を格納する第1凹部を形成する工程と、前記第1凹部の底面に、接着シートが設けられている領域Aと、接着シートが設けられていない領域Bを形成する工程と、前記第1凹部に連通し、前記ICチップを包含してなる樹脂モールド部を格納する第2凹部を形成する工程と、前記ICモジュール基板における前記樹脂モールド部が配されていない部分の少なくとも一部を、前記第1凹部の底面に設けられた接着シートを介して前記第1凹部の底面に固着する工程と、を具備したことを特徴としている。
【0020】
本発明に係るICカードの製造方法は、アンテナ本体を内在するカード基材と、接触式のインターフェースおよび非接触式のインターフェースを有するICチップとを少なくとも備えているICカードの製造方法であり、前記カード基材に、前記ICチップを搭載したICモジュール基板を格納する第1凹部を形成する工程と、前記第1凹部の底面に、接着シートが設けられている領域Aと、接着シートが設けられていない領域Bとを形成する工程と、前記第1凹部に連通し、前記ICチップを包含してなる樹脂モールド部を格納する第2凹部を前記カード基材に形成する工程と、前記領域Aに、前記ICモジュール基板上における前記ICチップから延びる端子部αと、前記アンテナ本体の端子部βとの電気的な導通を図る導電材が充填される第3凹部を形成する工程と、前記ICモジュール基板における前記樹脂モールド部が配されていない部分の少なくとも一部を、前記第1凹部の底面に設けられた接着シートを介して前記第1凹部の底面に固着すると共に、少なくとも前記ICモジュール基板における前記端子部αを、前記導電材を介して第3凹部の底面に露出してなる端子部βと導通するように前記第3凹部の開口端周辺に導電材で固着する工程と、を具備したことを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のICカードについて図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明のICカードの第1の実施形態の構成を示す概略断面図である。
このICカード10は、カード基材11と、接触式のインターフェースを有するICチップ13を備えたICモジュール14とから概略構成されている。
【0022】
ICカード10では、カード基材11に設けられた第1凹部15にICモジュール14を構成するICモジュール基板21が格納され、カード基材11に設けられた第2凹部16にICモジュール14を構成する樹脂モールド部26が格納されている。
【0023】
ICモジュール14の樹脂モールド部26の下面26aの全面が、第2凹部16の底面16aの全面に塗布された接着剤28を介して底面16aに固着されている。また、ICモジュール基板21における樹脂モールド部26が配されていない部分の一部が、第1凹部15の底面15aの一部(図2中、領域A)に設けられた接着シート29を介して底面15aに固着されている。
【0024】
ICモジュール14は、長方形状のICモジュール基板21と、この表面に載置されたICチップ13とを備えてなる断面凸状のものである。
ICモジュール14において、ICチップ13がICモジュール基板21の裏面21b側に設けられたダイボンディングパッド24上にダイボンディングにより固定されている。
【0025】
このICチップ13を含む部分の周囲が、ICモジュール基板21の大きさよりも小さい範囲で絶縁性樹脂により包囲され、直方体状の樹脂モールド部26を形成している。
さらに、ICモジュール基板21の表面21a側に外部端子22が設けられ、この外部端子22は、ICモジュール基板21を貫通して形成された複数の図示略のスルーホールを経由してICモジュール14と図示略のワイヤーにより導通されている。
【0026】
図2は、ICカード10を構成するカード基材11の一例を示す概略図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)の線C−Cに沿った断面図である。
このカード基材11は、ICモジュール基板21を格納する第1凹部15と、第1凹部15に連通し、樹脂モールド部26を格納するための第2凹部16とを備えている。
【0027】
この実施形態では、図2(a)に示すように、第1凹部15の底面15aは、接着シート29が設けられている領域Aと、接着シート29が設けられていない領域Bとを備えている。
【0028】
底面15aの全面積に対する領域Aの占める割合は、好ましくは20〜80%であり、より好ましくは30〜60%である。
領域Aの占める割合が20%未満では、ICモジュール基板21とカード基材11との接着面積が小さく、両者の接着強度が十分ではないので、ICカード10が曲げられると、ICモジュール基板21がカード基材11から剥離することがある。
【0029】
領域Aの占める割合が80%を超えると、ICカード10が曲げられた際に、ICモジュール基板21には応力が生じ、ICモジュール基板21がカード基材11から剥離することがある。また、第2凹部16の底面16a部分のカード基材11は、厚みが薄いので、カード基材11に亀裂が入り易くなる。
【0030】
さらに、接着シート29は、第2凹部16の開口端16bまで設けられている。このような構成とすることにより、ICモジュール基板21とカード基材11との接着面積を大きくすることができるから、両者の接着強度を十分に確保することができる。これにより、ICカード10が曲げられた際に、ICモジュール基板21がカード基材11から剥離するのを防止することができる。
【0031】
一方、領域Bには、ICモジュール基板21とカード基材11が直接接触することにより、ICチップ13が衝撃を受けて損傷するのを防止するために、緩衝材を設けてもよい。
【0032】
緩衝材としては、弾性接着剤、各種天然ゴム、合成ゴムなどの応力、衝撃力に対する吸収効果のある材料が用いられる。また、緩衝材は、必ずしも領域Bの全面に設ける必要がなく、部分的かつ不連続に設けてもよい。
【0033】
接着剤28としては、例えば、シリコンゴム系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、ポリエステル系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、ポリウレタン系接着剤など公知のものから選択して用いることができる。
【0034】
接着シート29としては、ポリエステル系接着剤、ニトリルゴム系接着剤、ポリアミド系接着剤、ポリウレタン系接着剤などの接着剤をシート状にしたものから選択して用いることができる。この接着シート29は、通常、その片面に、グラシン紙、クレーコート紙、クラフト紙、ポリラミ原紙、樹脂コーティング原紙などの剥離紙が設けられた状態で保管されている。接着シート29を第1凹部15に接着する際に、剥離紙の設けられていない面を第1凹部15の底面15aに載置して、接着シート29の剥離紙側から熱を加えながら圧着することにより、仮貼りする。この場合、完全に接着する必要はなく、第2凹部16を形成する際にずれない程度に接着されていればよい。
【0035】
この実施形態のICカード10では、ICモジュール基板21における樹脂モールド部26が配されておらず、領域Aに対向する部分の一部または全部が、第1凹部15の底面15aの領域Aに設けられた接着シート29を介して底面15aに固着されている。一方、ICモジュール基板21の領域Bに対向する部分は、領域Bに固着されていない。
【0036】
したがって、ICカード10が曲げられた場合、カード基材11の形状変化(撓み量)に追従して、ICモジュール基板21の領域Bに対向する部分が、領域Bから離間する。したがって、ICモジュール基板21は撓み難くなり、平坦な状態を保てるから、ICモジュール基板21には応力が生じ難い。
【0037】
ここで、図3はICカード10におけるICモジュール14の配置を示す概略平面図、図4(a)は図3のICカード10の長辺方向の中心軸線a―a´に沿った断面図、図4(b)は図3のICカード10の短辺方向の中心軸線b―b´に沿った断面図である。
【0038】
図3に示すように、ICカード10の表面には、磁気ストライプ部10aとエンボス加工部10bが設けられている。ICモジュール14は、この磁気ストライプ部10aとエンボス加工部10bとの間の領域で、ICカード10の長辺10c方向の中心軸線a―a´近傍、かつ、短辺10d寄りの位置に配置されている。
【0039】
ところで、図4に示すように、ICカード10が中心軸線b―b´方向に曲げられた場合、ICカード10が中心軸線a―a´方向に曲げられた場合よりもICモジュール14に係る曲率半径が小さくなる。
【0040】
したがって、ICカード10の第1凹部15の底面15aにおいて、中心軸線a―a´と平行な部分で、かつ、中心軸線a―a´と重ならない部分に上記領域Aが設けられ、さらに、ICモジュール基板21における樹脂モールド部26が配されておらず、領域Aに対向する部分の一部または全部が、領域Aに設けられた接着シート29を介して底面15aに固着されていることが好ましい。このような構成とすれば、図4(b)に示すように、ICカード10が中心軸線b―b´方向に曲げられた場合、ICモジュール基板21の上記領域Bに対向する部分(図4(b)では、ICモジュール基板21の中心軸線a―a´と重なる部分)が、第1凹部15の底面15aから離間する。したがって、ICモジュール基板21は撓み難くなり、平坦な状態を保てるから、ICモジュール基板21には応力が生じ難い。
【0041】
ゆえに、ICカード10が曲げられた際に、ICモジュール基板21がカード基材11から剥離するのを防止することができる。よって、この実施形態のICカード10は、長期耐久性や長期信頼性に優れたものとなる。
【0042】
また、樹脂モールド部26の下面26aが、第2凹部16の底面16aの全面に塗布された接着剤28を介して底面16aに固着されているから、ICカード10が曲げられても、ICモジュール基板21がカード基材11から剥離し難い。
【0043】
なお、図1では、接着剤28を第2凹部16の底面16aの全面に塗布して、樹脂モールド部26の下面26aの全面を底面16aに固着した例を示したが、本発明のICカードはこれに限定されない。本発明のICカードにあっては、接着剤28を底面16aの一部に塗布して、樹脂モールド部26の下面26aの一部を底面16aに固着してもよい。あるいは、接着剤28は補助的に用いるものであり、接着シート29により充分な接着強度が得られている場合には、用いなくてもよい。
【0044】
図5は、本発明のICカードの第2の実施形態の構成を示す概略断面図である。図5において、図1に示したICカードの構成要素と同じ構成要素には同一符号を付して、その説明を省略する。
ICカード30は、カード基材31と、ICチップ13を備えたICモジュール14とから概略構成されている。
【0045】
ICカード30では、カード基材31に設けられた第1凹部35にICモジュール基板21が格納され、カード基材31に設けられた第2凹部36に樹脂モールド部26が格納されている。
【0046】
ICモジュール14の樹脂モールド部26の下面26aの全面が、第2凹部36の底面36aの全面に塗布された接着剤28を介して底面36aに固着されている。また、ICモジュール基板21における樹脂モールド部26が配されていない部分の一部が、第1凹部35の底面35aの一部(図6中、領域E)に設けられた接着シート40を介して底面35aに固着されている。
【0047】
図6は、ICカード30を構成するカード基材31の一例を示す概略図であり、図6(a)は平面図、図6(b)は図6(a)の線D−Dにおける断面図である。
このカード基材31は、ICモジュール基板21を格納する第1凹部35と、第1凹部35に連通し、樹脂モールド部26を格納するための第2凹部36とを備えている。
【0048】
この実施形態では、図6(a)に示すように、第1凹部35の底面35aは、接着シート40が設けられている分離した2つの領域Eと、接着シート40が設けられていない分離した2つの領域Fとを備えている。そして、2つの領域Eは第2凹部36を挟んで対向するように設けられ、2つの領域Fは第2凹部36を挟んで対向するように設けられている。
【0049】
底面35aの全面積に対する領域Eの占める割合は、好ましくは20〜80%であり、より好ましくは30〜60%である。
領域Eの占める割合が20%未満では、ICモジュール基板21とカード基材31との接着面積が小さく、両者の接着強度が十分ではないので、ICカード30が曲げられると、ICモジュール基板21がカード基材31から剥離することがある。
【0050】
領域Eの占める割合が80%を超えると、ICカード30が曲げられた際に、ICモジュール基板21には応力が生じ、ICモジュール基板21がカード基材31から剥離することがある。また、第2凹部36の底面36a部分のカード基材31は、厚みが薄いのいで、カード基材31に亀裂が入り易くなる。
【0051】
さらに、接着シート40は、第2凹部36の開口端36bまで設けられている。このような構成とすることにより、ICモジュール基板21とカード基材31との接着面積を大きくすることができるから、両者の接着強度を十分に確保することができる。これにより、ICカード30が曲げられた際に、ICモジュール基板21がカード基材31から剥離するのを防止することができる。
【0052】
一方、領域Fには、ICモジュール基板21とカード基材31が直接接触することにより、ICチップ13が衝撃を受けて損傷するのを防止するために、緩衝材を設けてもよい。
緩衝材としては、図2に示した領域Bに設けられるものと同様のものが用いられ、この緩衝材は、必ずしも領域Fの全面に設ける必要がなく、部分的かつ不連続に設けてもよい。
【0053】
接着シート40としては、上記接着シート29と同様のものを用いることができる。
【0054】
この実施形態のICカード30では、ICモジュール基板21における樹脂モールド部26が配されておらず、領域Eに対向する部分の一部または全部が、第1凹部35の底面35aの分離した2つの領域Eに設けられた接着シート40を介して領域Eに固着されている。一方、ICモジュール基板21の分離した2つの領域Fに対向する部分は、領域Fに固着されていない。
【0055】
したがって、ICカード30が曲げられた場合、カード基材31の形状変化(撓み量)に追従して、ICモジュール基板21の領域Fに対向する部分が、領域Fから離間する。したがって、ICモジュール基板21は撓み難くなり、平坦な状態を保てるから、ICモジュール基板21には応力が生じ難い。
【0056】
ここで、図7はICカード30におけるICモジュール14の配置を示す概略平面図、図8(a)は図7のICカード30の長辺方向の中心軸線c―c´に沿った断面図、図8(b)は図7のICカード30の短辺方向の中心軸線d―d´に沿った断面図である。
図7に示すように、ICカード30の表面には、磁気ストライプ部30aとエンボス加工部30bが設けられている。ICモジュール14は、この磁気ストライプ部30aとエンボス加工部30bとの間の領域で、かつ、ICカード30の長辺30c方向の中心軸線c―c´近傍で、かつ、短辺30d寄りの位置に配置されている。
【0057】
図8に示すように、ICカード30が中心軸線d―d´方向に曲げられた場合、ICカード30が中心軸線c―c´方向に曲げられた場合よりもICモジュール14に係る曲率半径が小さくなる。
【0058】
したがって、ICカード30の第1凹部35の底面35aにおいて、中心軸線c―c´に沿って、上記の分離した2つの領域Eを設け、さらに、ICモジュール基板21における樹脂モールド部26が配されておらず、領域Eに対向する部分の一部または全部が、領域Eに設けられた接着シート40を介して底面35aに固着されていることが好ましい。このような構成とすれば、図8(b)に示すように、ICカード30が中心軸線d―d´方向に曲げられた場合、ICモジュール基板21の上記領域Fに対向する部分が、第1凹部35の底面35aから離間する。したがって、ICモジュール基板21は撓み難くなり、平坦な状態を保てるから、ICモジュール基板21には応力が生じ難い。
【0059】
ゆえに、ICカード30が曲げられた際に、ICモジュール基板21がカード基材31から剥離するのを防止することができる。よって、この実施形態のICカード30は、長期耐久性や長期信頼性に優れたものとなる。
【0060】
また、樹脂モールド部26の下面26aが、第2凹部36の底面36aの全面に塗布された接着剤28を介して底面36aに固着されているから、ICカード30が曲げられても、ICモジュール基板21がカード基材31から剥離し難い。
【0061】
なお、図5では、接着剤28を第2凹部36の底面36aの全面に塗布して、樹脂モールド部26の下面26aの全面を底面36aに固着した例を示したが、本発明のICカードはこれに限定されない。本発明のICカードにあっては、接着剤28を底面36aの一部に塗布して、樹脂モールド部26の下面26aの一部を底面36aに固着してもよい。あるいは、接着剤28は補助的に用いるものであり、接着シート40により充分な接着強度が得られている場合には、用いなくてもよい。
【0062】
上記第1および第2の実施形態では、カード基材の第1凹部の底面において、接着シートが連続的に設けられた例を示したが、本発明のICカードはこれに限定されない。本発明のICカードは、ICモジュール基板の二隅のみを第1凹部の底面に固着したものや、接着シートが設けられた領域を不連続に点状あるいは面状に形成して、ICモジュール基板と第1凹部の固着部分も不連続としたものであってもよい。このような構成のICカードにあっても、上記第1および第2の実施形態と同様の効果を奏する。
【0063】
次に、上記第2の実施形態を例示し、図9〜図11に基づいて、本発明のICカードの第1および第2の実施形態に係る製造方法を説明する。
まず、図9(a)に示すように、所定形状に加工されたカード基材31を用いる。
【0064】
次に、図9(b)に示すように、カード基材31の所定位置に、ICモジュールを構成するICモジュール基板を格納するための第1凹部35を、ミリング装置を用いたミリングにより形成する。
【0065】
次に、図9(c)に示すように、裁断、型抜きなどにより所定形状に加工された接着シート40を、剥離紙の設けられていない面が第1凹部35の底面35aの所定位置に接するように載置して、接着シート40の剥離紙側から熱を加えながら圧着することにより、第1凹部35の底面35aに仮貼りする。このとき、第1凹部35の底面35aには、接着シート40が設けられている領域と、接着シート40が設けられていない領域を形成する。
【0066】
次に、図10(a)に示すように、第1凹部35の所定位置に、第1凹部35に連通し、ICモジュールの樹脂モールド部を格納する第2凹部36を、ミリング装置を用いたミリングにより形成する。このミリングにより、接着シート40に設けられた剥離紙が、ミリング装置の回転体に巻き込まれて、同時に取り除かれる。
【0067】
次に、図10(b)に示すように、第2凹部36の底面36aの一部または全面に、ICモジュールの樹脂モールド部を固着するための接着剤28を塗布する。
【0068】
次に、図11(a)に示すように、ICモジュール14の樹脂モールド部26を第2凹部36に格納すると同時に、ICモジュール14のICモジュール基板21を第1凹部35に格納する。
【0069】
そして、図11(b)に示すように、第1凹部35の底面35aに相当する部分に図示略の加熱部を備えた熱圧着装置50により、接着シート40を加熱しながら、ICモジュール14を押圧し、ICモジュール基板21における樹脂モールド部26が配されていない部分の一部を底面35aに固着し、ICカード30を得る。
【0070】
この工程において、熱圧着装置50に備えられた加熱部により、接着シート40を、200℃程度で、1秒〜10秒間程度局所的に加熱し、ICモジュール基板21における樹脂モールド部26が配されていない部分の一部を底面35aに固着する。なお、接着シート40の加熱温度や加熱時間は、接着シート40の種類によって異なる。
【0071】
上記のICカードの製造方法では、ICモジュール基板21における樹脂モールド部26が配されていない部分の一部を、第1凹部35の底面35aに設けられた接着シート40を介して底面35aに固着するから、ICカード30が曲げられた際に、カード基材31の形状変化(撓み量)に追従して、ICモジュール基板21が、カード基材31から離間する構造のICカード30を容易に得ることができる。
【0072】
また、第1凹部35の底面35aに接着シート40を貼着した後に、第2凹部36を形成するから、接着シート40を第2凹部36の開口端36bまで設けることができる。これにより、ICモジュール基板21とカード基材31との接着面積を大きくすることができるから、両者の接着強度を十分に確保することができる。
【0073】
図12は、本発明のICカードの第3の実施形態の構成を示す概略断面図である。図12において、図1に示したICカードの構成要素と同じ構成要素には同一符号を付して、その説明を省略する。
ICカード70は、ループ状に設けられたアンテナ本体72を内在するカード基材71と、アンテナ本体72に接続される接触式のインターフェースおよび非接触式のインターフェースを有するICチップ63を備えたICモジュール64とから概略構成されている。
【0074】
ICカード70では、カード基材71に設けられた第1凹部75にICモジュール基板21が格納され、カード基材71に設けられた第2凹部76に樹脂モールド部26が格納されている。
【0075】
ICモジュール64の樹脂モールド部26の下面26aの全面が、第2凹部76の底面76aの全面に塗布された接着剤28を介して底面76aに固着されている。また、ICモジュール基板21における樹脂モールド部26が配されていない部分の一部が、第1凹部75の底面75aの一部(図13中、領域J)に設けられた接着シート79を介して底面75aに固着されている。
【0076】
さらに、ICモジュール64のアンテナ接続用端子23が、カード基材71に設けられた第3凹部77に充填された導電材80を介して、第3凹部77の底面77aに露出したアンテナ本体72の端子部72aとの電気的な導通がなされている。
【0077】
図13は、ICカード70を構成するカード基材71の一例を示す概略図であり、図13(a)は平面図、図13(b)は図13(a)の線L−Lにおける断面図である。
このカード基材71は、ICモジュール基板21を格納する第1凹部75と、第1凹部75に連通し、樹脂モールド部26を格納するための第2凹部76と、第1凹部75に連通し、アンテナ接続用端子23とアンテナ本体72の端子部72aとの電気的な導通を図る導電材80を充填するための第3凹部77とを備えている。
【0078】
この実施形態では、図13(a)に示すように、第1凹部75の底面75aは、接着シート79が設けられている領域Jと、接着シート79が設けられていない領域Kとを備えている。そして、領域Jには、2つの第3凹部77、77が所定の間隔をおいて、第1凹部75の短辺と対向する第2凹部76の開口端76bから第1凹部75の長辺方向に沿って並列に設けられている。
なお、第3凹部77の位置は、これに限定されることはなく、ICモジュール64の仕様により適宜設定される。
【0079】
底面75aの全面積に対する領域Jの占める割合は、好ましくは20〜80%であり、より好ましくは30〜60%である。
領域Jの占める割合が20%未満では、ICモジュール基板21とカード基材71との接着面積が小さく、両者の接着強度が十分ではないので、ICカード70が曲げられると、アンテナ接続用端子23が導電材80から剥離して、アンテナ接続用端子23とアンテナ本体72の端子部72aとの電気的な導通が切断される。
【0080】
領域Jの占める割合が80%を超えると、ICカード70が曲げられた際に、ICモジュール基板21には応力が生じ、アンテナ接続用端子23が導電材80から剥離して、アンテナ接続用端子23とアンテナ本体72の端子部72aとの電気的な導通が切断されることがある。また、第2凹部76の底面76a部分のカード基材71は、厚みが薄いのいで、カード基材71に亀裂が入り易くなる。
【0081】
さらに、接着シート79は、第2凹部76の開口端76bおよび第3凹部77の開口端77bまで設けられている。このような構成とすることにより、第3凹部77の周辺部において、ICモジュール基板21とカード基材71との接着面積を大きくすることができるから、両者の接着強度を十分に確保することができる。これにより、ICカード70が曲げられた際に、アンテナ接続用端子23が導電材80から剥離して、アンテナ接続用端子23とアンテナ本体72の端子部72aとの電気的な導通が切断されるのを防止することができる。
【0082】
一方、領域Kには、ICモジュール基板21とカード基材71が直接接触することにより、ICチップ63が衝撃を受けて損傷するのを防止するために、緩衝材を設けてもよい。
【0083】
緩衝材としては、図2に示した領域Bに設けられるものと同様のものが用いられ、この緩衝材は、必ずしも領域Kの全面に設ける必要がなく、部分的かつ不連続に設けてもよい。
【0084】
接着シート79としては、上記接着シート29と同様のものを用いることができる。
【0085】
導電材80としては、エポキシ樹脂系接着剤などに、銀などの導電性の微粒子を混合した導電性ペーストや、はんだなどから選択して用いることができる。
【0086】
この実施形態のICカード70では、上記2つの第3凹部77、77が、第1凹部75の底面75aの領域Jに設けられ、接着シート79を介してICモジュール基板21の領域Jに対向する部分が、領域Jに固着されている。一方、ICモジュール基板21の領域Kに対向する部分は、領域Kに固着されていない。
【0087】
したがって、ICカード70が曲げられた場合、カード基材71の形状変化(撓み量)に追従して、ICモジュール基板21の領域Kに対向する部分が、領域Kから離間する。よって、ICモジュール基板21は撓み難くなり、ICモジュール基板21には、アンテナ接続用端子23が導電材80から剥離する方向に応力が生じ難い。
【0088】
また、第1の実施形態と同様に、ICカード70の第1凹部75の底面75aにおいて、ICカード70の長辺方向の中心軸線と平行な部分で、かつ、ICカード70の長辺方向の中心軸線と重ならない部分に上記領域Jが設けられ、さらに、ICモジュール基板21における樹脂モールド部26が配されておらず、領域Jに対向する部分の一部または全部が、領域Jに設けられた接着シート79を介して底面75aに固着されていることが好ましい。このような構成とすれば、ICカード70が短辺方向の中心軸線方向に曲げられた場合、ICモジュール基板21の上記領域Kに対向する部分が、第1凹部75の底面75aから離間する。したがって、ICモジュール基板21は撓み難くなり、平坦な状態を保てるから、ICモジュール基板21には応力が生じ難い。
【0089】
ゆえに、アンテナ接続用端子23が導電材80から剥離して、アンテナ接続用端子23とアンテナ本体72の端子部72aとの電気的な導通が切断されるのを防止することができる。よって、この実施形態のICカード70は、長期耐久性や長期信頼性に優れたものとなる。
【0090】
また、樹脂モールド部26の下面26aが、第2凹部76の底面76aの全面に塗布された接着剤28を介して底面76aに固着されているから、ICカード70が曲げられても、ICモジュール64がカード基材71から脱離し難い。よって、アンテナ接続用端子23とアンテナ本体72の端子部72aとの電気的な導通が切断されるのを防止することができる。
【0091】
なお、図12では、接着剤28を第2凹部76の底面76aの全面に塗布して、樹脂モールド部26の下面26aの全面を底面76aに固着した例を示したが、本発明のICカードはこれに限定されない。本発明のICカードにあっては、接着剤28を底面76aの一部に塗布して、樹脂モールド部26の下面26aの一部を底面76aに固着してもよい。あるいは、接着剤28は補助的に用いるものであり、接着シート79により充分な接着強度が得られている場合には、用いなくてもよい。
【0092】
図14は、本発明のICカードの第4の実施形態の構成を示す概略断面図である。図14において、図1および図12に示したICカードの構成要素と同じ構成要素には同一符号を付して、その説明を省略する。
ICカード90は、ループ状に設けられたアンテナ本体92を内在するカード基材91と、アンテナ本体92に接続されるICチップ63を備えたICモジュール64とから概略構成されている。
【0093】
ICカード90では、カード基材91に設けられた第1凹部95にICモジュール基板21が格納され、カード基材91に設けられた第2凹部96に樹脂モールド部26が格納されている。
【0094】
ICモジュール64の樹脂モールド部26の下面26aの全面が、第2凹部96の底面96aの全面に塗布された接着剤28を介して底面96aに固着されている。また、ICモジュール基板21における樹脂モールド部26が配されていない部分の一部が、第1凹部95の底面95aの一部に設けられた接着シート99を介して底面95aに固着されている。
【0095】
さらに、ICモジュール64のアンテナ接続用端子23が、カード基材91に設けられた第3凹部97に充填された導電材80を介して、第3凹部97の底面97aに露出したアンテナ本体92の端子部92aとの電気的な導通がなされている。
【0096】
図15は、ICカード90を構成するカード基材91の一例を示す概略図であり、図15(a)は平面図、図15(b)は図15(a)の線O−Oにおける断面図である。
このカード基材91は、ICモジュール基板21を格納する第1凹部95と、第1凹部95に連通し、樹脂モールド部26を格納するための第2凹部96と、第1凹部95に連通し、アンテナ接続用端子23とアンテナ本体92の端子部92aとの電気的な導通を図る導電材80が充填される第3凹部97とを備えている。
【0097】
この実施形態では、図15(a)に示すように、第1凹部95の底面95aは、接着シート99が設けられている分離した2つの領域Mと、接着シート99が設けられていない分離した2つの領域Nとを備えている。そして、2つの領域Mは第2凹部96を挟んで対向するように設けられ、2つの領域Nは第2凹部96を挟んで対向するように設けられている。さらに、2つの領域Mにはそれぞれ第3凹部97が1つずつ設けられ、この2つの第3凹部97、97は、第2凹部96を挟んで対向するように設けられている。
なお、第3凹部97の位置は、これに限定されることはなく、ICモジュール64の仕様により適宜設定される
【0098】
底面95aの全面積に対する領域Mの占める割合は、好ましくは20〜80%であり、より好ましくは30〜60%である。
領域Mの占める割合が20%未満では、ICモジュール基板21とカード基材91との接着面積が小さく、両者の接着強度が十分ではないので、ICカード90が曲げられると、アンテナ接続用端子23が導電材から剥離して、アンテナ接続用端子23とアンテナ本体92の端子部との電気的な導通が切断される。
【0099】
領域Mの占める割合が80%を超えると、ICカード90が曲げられた際に、ICモジュール基板21には応力が生じ、アンテナ接続用端子23が導電材から剥離して、アンテナ接続用端子23とアンテナ本体92の端子部92aとの電気的な導通が切断されることがある。また、第2凹部96の底面96a部分のカード基材91は、厚みが薄いのいで、カード基材91に亀裂が入り易くなる。
【0100】
さらに、接着シート99は、第2凹部96の開口端96bおよび第3凹部97の開口端97aまで設けられている。このような構成とすることにより、第3凹部97の周辺部において、ICモジュール基板21とカード基材91との接着面積を大きくすることができるから、両者の接着強度を十分に確保することができる。これにより、ICカード90が曲げられた際に、アンテナ接続用端子23が導電材80から剥離して、アンテナ接続用端子23とアンテナ本体92の端子部92aとの電気的な導通が切断されるのを防止することができる。
【0101】
一方、領域Nには、ICモジュール基板21とカード基材91が直接接触することにより、ICチップ63が衝撃を受けて損傷するのを防止するために、緩衝材を設けてもよい。
【0102】
緩衝材としては、図2に示した領域Bに設けられるものと同様のものが用いられ、この緩衝材は、必ずしも領域Nの全面に設ける必要がなく、部分的かつ不連続に設けてもよい。
【0103】
接着シート99としては、上記接着シート29と同様のものを用いることができる。
【0104】
この実施形態のICカード90では、第1凹部95の底面95aの分離した2つの領域Mには、第3凹部97がそれぞれ設けられ、接着シート99を介してICモジュール基板21の領域Mに対向する部分が、領域Mに固着されている。一方、ICモジュール基板21の分離した2つの領域Nに対向する部分は、領域Nに固着されていない。
【0105】
したがって、ICカード90が曲げられた場合、カード基材91の形状変化(撓み)に追従して、ICモジュール基板21の領域Nに対向する部分が、領域Nから離間する。よって、ICモジュール基板21は撓み難くなり、平坦な状態を保てるから、ICモジュール基板21には応力が生じ難い。
【0106】
また、第2の実施形態と同様に、ICカード90の第1凹部95の底面95aにおいて、ICカード90の長辺方向の中心軸線に沿って、上記の分離した2つの領域Mを設け、さらに、ICモジュール基板21における樹脂モールド部26が配されておらず、領域Mに対向する部分の一部または全部が、領域Mに設けられた接着シート79を介して底面95aに固着されていることが好ましい。このような構成とすれば、ICカード90が短辺方向の中心軸線方向に曲げられた場合、ICモジュール基板21の上記領域Nに対向する部分が、第1凹部95の底面95aから離間する。したがって、ICモジュール基板21は撓み難くなり、平坦な状態を保てるから、ICモジュール基板21には応力が生じ難い。
【0107】
ゆえに、アンテナ接続用端子23が導電材80から剥離して、アンテナ接続用端子23とアンテナ本体92の端子部92aとの電気的な導通が切断されるのを防止することができる。よって、この実施形態のICカード90は、長期耐久性や長期信頼性に優れたものとなる。
【0108】
また、樹脂モールド部26の下面26aが、第2凹部96の底面96aの全面に塗布された接着剤28を介して底面96aに固着されているから、ICカード90が曲げられても、ICモジュール64がカード基材91から脱離し難い。よって、アンテナ接続用端子23とアンテナ本体92の端子部92aとの電気的な導通が切断されるのを防止することができる。
【0109】
なお、図14では、接着剤28を第2凹部96の底面96aの全面に塗布して、樹脂モールド部26の下面26aの全面を底面96aに固着した例を示したが、本発明のICカードはこれに限定されない。本発明のICカードにあっては、接着剤28を底面96aの一部に塗布して、樹脂モールド部26の下面26aの一部を底面96aに固着してもよい。あるいは、接着剤28は補助的に用いるものであり、接着シート99により充分な接着強度が得られている場合には、用いなくてもよい。
【0110】
また、ICモジュール基板の二隅のみを第1凹部に固着したものや、接着シートが設けられた領域を不連続に点状あるいは面状に形成して、ICモジュール基板と第1凹部の固着部分も不連続としたものであってもよい。このような構成のICカードにあっても、上記第3および第4の実施形態と同様の効果を奏する。
【0111】
次に、上記第4の実施形態を例示し、図16〜図18に基づいて、本発明のICカードの第3および第4の実施形態に係る製造方法を説明する。
まず、図16(a)に示すように、溶剤揮発型、熱硬化型、あるいは光硬化型の導電性ペーストをスクリーン印刷して乾燥固定化する方法、被覆あるいは非被覆金属線の貼り付ける方法、エッチング法、金属箔貼り付ける方法、金属を直接蒸着する方法、金属蒸着膜を転写する方法、導電高分子膜を形成する方法などにより形成されたアンテナ本体92を内在するカード基材91を作製する。
【0112】
次に、図16(b)に示すように、カード基材91の所定位置に、ICモジュールを構成するICモジュール基板を格納するための第1凹部95を、ミリング装置を用いたミリングにより形成する。
【0113】
次に、図14(c)に示すように、裁断、型抜きなどにより所定形状に加工された接着シート99を、剥離紙の設けられていない面が第1凹部95の底面95aの所定位置に接するように載置して、接着シート99の剥離紙側から熱を加えながら圧着することにより、第1凹部95の底面95aに仮貼りする。このとき、第1凹部95の底面95aには、接着シート99が設けられている領域と、接着シート99が設けられていない領域を形成する。
【0114】
次に、図17(a)に示すように、第1凹部95の所定位置に、第1凹部95に連通し、ICモジュールの樹脂モールド部を格納する第2凹部96と、第1凹部95に連通し、ICモジュールのアンテナ接続用端子とアンテナ本体92の端子部92aとの電気的な導通を図るための導電材が充填される第3凹部97を、ミリング装置を用いたミリングにより形成する。このミリングにより、接着シート99に設けられた剥離紙が、ミリング装置の回転体に巻き込まれて、同時に取り除かれる。この工程において、第3凹部97の底面97aに、アンテナ本体92の端子部92aの一部を露出する。
【0115】
次に、図15(b)に示すように、第3凹部97に、アンテナ接続用端子とアンテナ本体92の端子部92aとの電気的な導通を図るための導電材80を、公知の装置を用いて充填する。
【0116】
次に、図15(c)に示すように、第2凹部96の底面96aの一部または全面に、ICモジュールの樹脂モールド部を固着するための接着剤28を塗布する。
【0117】
次に、図18(a)に示すように、ICモジュール64の樹脂モールド部26を第2凹部96に格納すると同時に、ICモジュール64のアンテナ接続用端子23が導電材80に対向するように、ICモジュール64のICモジュール基板21を第1凹部95に格納する。
【0118】
そして、図18(b)に示すように、第1凹部95の底面95aに相当する部分に図示略の加熱部を備えた熱圧着装置50により、接着シート99を加熱しながら、ICモジュール64を押圧し、ICモジュール基板21における樹脂モールド部26が配されていない部分の一部または全部を底面95aに固着し、ICカード90を得る。
【0119】
この工程において、熱圧着装置50に備えられた加熱部により、導電材80およびその周辺部を、200℃程度で、1〜2秒間程度局所的に加熱する。
また、導電材80が導電性ペーストの場合、加熱により導電性ペーストを構成するエポキシ樹脂系接着剤を硬化し、アンテナ接続用端子23と導電材80を接続、固定する。導電材80がはんだの場合、加熱によりはんだを溶かして、アンテナ接続用端子23に導電材80を融着する。
なお、加熱温度や加熱時間は、導電材80や接着シート99の種類によって異なる。
【0120】
上記のICカードの製造方法では、ICモジュール基板21における樹脂モールド部26が配されていない部分の一部を、第1凹部95の底面95aに設けられた接着シート99を介して底面95aに固着するから、ICカード90が曲げられた際に、カード基材91の形状変化(撓み量)に追従して、ICモジュール基板21が、カード基材91から離間する構造のICカード90を容易に得ることができる。
【0121】
また、第1凹部95の底面95aに接着シート99を貼着した後に、第2凹部96および第3凹部97を形成するから、接着シート99を第2凹部96の開口端96bおよび第3凹部97の開口端97aまで設けることができる。これにより、第3凹部97の周辺部において、ICモジュール基板21とカード基材91との接着面積を大きくすることができるから、両者の接着強度を十分に確保することができる。
【0122】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のICカードは、第3凹部が、第1凹部の底面の領域Aに設けられ、接着シートを介してICモジュール基板の領域Aに対向する部分が、領域に固着されており、ICモジュール基板の領域Bに対向する部分が、領域Bに固着されていない。したがって、ICカードが曲げられた場合、カード基材の形状変化に追従して、ICモジュール基板の領域Bに対向する部分が、領域Bから離間するから、ICモジュール基板には応力が生じ難い。よって、ICモジュール基板とカード基材との接着部には、ICモジュール基板がカード基材から離間する方向に応力が生じ難い。さらに、ICモジュール基板には、アンテナ接続用端子が導電材から剥離する方向に応力が生じ難い。ゆえに、アンテナ接続用端子が導電材から剥離して、アンテナ接続用端子とアンテナ本体の端子部との電気的な導通が切断されるのを防止することができる。以上のことから、本発明のICカードは、長期耐久性や長期信頼性に優れたものとなる。
【0123】
本発明のICカードの製造方法は、第1凹部に接着シートを貼着した後に、第2凹部および第3凹部を形成するから、接着シートが第2凹部の開口端および第3凹部の開口端まで設けることができる。したがって、第2凹部および第3凹部の周辺部において、ICモジュール基板とカード基材との接着面積を大きくすることができるから、両者の接着強度を十分に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のICカードの第1の実施形態の構成を示す概略断面図である。
【図2】本発明のICカードの第1の実施形態を構成するカード基材の一例を示す概略図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)の線C−Cに沿った断面図である。
【図3】ICカード10におけるICモジュール14の配置を示す概略平面図である。
【図4】図4(a)は図3のICカード10の長辺方向の中心軸線a―a´に沿った断面図、図4(b)は図3のICカード10の短辺方向の中心軸線b―b´に沿った断面図である。
【図5】本発明のICカードの第2の実施形態の構成を示す概略断面図である。
【図6】本発明のICカードの第2の実施形態を構成するカード基材の一例を示す概略図であり、図6(a)は平面図、図6(b)は図6(a)の線D−Dに沿った断面図である。
【図7】ICカード30におけるICモジュール14の配置を示す概略平面図である。
【図8】図8(a)は図7のICカード30の長辺方向の中心軸線c―c´に沿った断面図、図8(b)は図7のICカード30の短辺方向の中心軸線d―d´に沿った断面図である。
【図9】本発明のICカードの第1および第2の実施形態に係る製造方法を示す概略断面図である。
【図10】本発明のICカードの第1および第2の実施形態に係る製造方法を示す概略断面図である。
【図11】本発明のICカードの第1および第2の実施形態に係る製造方法を示す概略断面図である。
【図12】本発明のICカードの第3の実施形態の構成を示す概略断面図である。
【図13】本発明のICカードの第3の実施形態を構成するカード基材の一例を示す概略図であり、図13(a)は平面図、図13(b)は図13(a)の線L−Lに沿った断面図である。
【図14】本発明のICカードの第4の実施形態の構成を示す概略断面図である。
【図15】本発明のICカードの第4の実施形態を構成するカード基材の一例を示す概略図であり、図15(a)は平面図、図15(b)は図15(a)の線O−Oに沿った断面図である。
【図16】本発明のICカードの第3および第4の実施形態に係る製造方法を示す概略断面図である。
【図17】本発明のICカードの第3および第4の実施形態に係る製造方法を示す概略断面図である。
【図18】本発明のICカードの第3および第4の実施形態に係る製造方法を示す概略断面図である。
【図19】従来のICカードの一例として、接触式/非接触式共用ICカードの構成を示す概略平面図である。
【図20】図19に示すICカードの線P−Pに沿った概略断面図である。
【図21】従来のICカードを構成するカード基材の一部を示す概略図であり、図21(a)は平面図、図21(b)は図21(a)の線Q−Qに沿った断面図である。
【符号の説明】
10,30,70,90・・・ICカード、11,31,71,91・・・カード基材、13,63・・・ICチップ、14,64・・・ICモジュール、15,35,75,95・・・第1凹部、16,36,76,96・・・第2凹部、77,97・・・第3凹部、21・・・ICモジュール基板、22・・・外部端子、23・・・アンテナ接続用端子、24・・・ダイボンディングパッド、25・・・ボンディングワイヤ、26・・・樹脂モールド部、28・・・接着剤、29,40,79,99・・・接着シート、50・・・熱圧着装置、72,92・・・アンテナ本体、80・・・導電材。
Claims (7)
- カード基材と、接触式のインターフェースを有するICチップとを少なくとも備えているICカードであって、
前記カード基材は、前記ICチップを載置したICモジュール基板を格納する第1凹部と、前記第1凹部に連通し、前記ICチップを包含してなる樹脂モールド部を格納する第2凹部とを具備し、
前記第1凹部の底面は、接着シートが設けられている領域Aと、接着シートが設けられていない領域Bとを備え、
前記ICモジュール基板における前記樹脂モールド部が配されていない部分の少なくとも一部が、前記第1凹部の底面に設けられた接着シートを介して前記第1凹部の底面に固着されていることを特徴とするICカード。 - アンテナ本体を内在するカード基材と、接触式のインターフェースおよび非接触式のインターフェースを有するICチップとを少なくとも備えているICカードであって、
前記カード基材は、前記ICチップを載置したICモジュール基板を格納する第1凹部と、前記第1凹部に連通し、前記ICチップを包含してなる樹脂モールド部を格納する第2凹部とを具備し、
前記第1凹部の底面は、接着シートが設けられている領域Aと、接着シートが設けられていない領域Bとを備え、
前記ICモジュール基板における前記樹脂モールド部が配されていない部分の少なくとも一部が、前記第1凹部の底面に設けられた接着シートを介して前記第1凹部の底面に固着されており、
前記領域Aは、前記ICモジュール基板上における前記ICチップから延びる端子部αと、前記アンテナ本体の端子部βとの電気的な導通を図る導電材が充填される第3凹部を具備し、
少なくとも前記導電材は、前記ICモジュール基板における前記端子部αと、前記第3凹部の底面に露出してなる端子部βとが導通するように固着させていることを特徴とするICカード。 - 前記領域Aは、1つの領域をなしていることを特徴とする請求項1または2に記載のICカード。
- 前記領域Aは、分離した2つ以上の領域をなしていることを特徴とする請求項1または2に記載のICカード。
- 前記樹脂モールド部が接着剤を介して前記第2凹部の底面の少なくとも一部に固着されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のICカード。
- カード基材と、接触式のインターフェースを有するICチップとを少なくとも備えているICカードの製造方法であり、
前記カード基材に、前記ICチップを載置したICモジュール基板を格納する第1凹部を形成する工程と、
前記第1凹部の底面に、接着シートが設けられている領域Aと、接着シートが設けられていない領域Bとを形成する工程と、
前記第1凹部に連通し、前記ICチップを包含してなる樹脂モールド部を格納する第2凹部を形成する工程と、
前記ICモジュール基板における前記樹脂モールド部が配されていない部分の少なくとも一部を、前記第1凹部の底面に設けられた接着シートを介して前記第1凹部の底面に固着する工程と、
を具備したことを特徴とするICカードの製造方法。 - アンテナ本体を内在するカード基材と、接触式のインターフェースおよび非接触式のインターフェースを有するICチップとを少なくとも備えているICカードの製造方法であり、
前記カード基材に、前記ICチップを搭載したICモジュール基板を格納する第1凹部を形成する工程と、
前記第1凹部の底面に、接着シートが設けられている領域Aと、接着シートが設けられていない領域Bとを形成する工程と、
前記第1凹部に連通し、前記ICチップを包含してなる樹脂モールド部を格納する第2凹部を前記カード基材に形成する工程と、
前記領域Aに、前記ICモジュール基板上における前記ICチップから延びる端子部αと、前記アンテナ本体の端子部βとの電気的な導通を図る導電材が充填される第3凹部を形成する工程と、
前記ICモジュール基板における前記樹脂モールド部が配されていない部分の少なくとも一部を、前記第1凹部の底面に設けられた接着シートを介して前記第1凹部の底面に固着すると共に、少なくとも前記ICモジュール基板における前記端子部αを、前記導電材を介して第3凹部の底面に露出してなる端子部βと導通するように前記第3凹部の開口端周辺に導電材で固着する工程と、
を具備したことを特徴とするICカードの製造方法。
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