JP2004226110A - 光検出器、検出装置、タイミング検出システムおよびタイミング検出方法 - Google Patents

光検出器、検出装置、タイミング検出システムおよびタイミング検出方法 Download PDF

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智博 老川
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Abstract

【課題】構成や処理が簡易であるタイミング検出システムおよび方法などを提供する。
【解決手段】光検出器100は、半導体基板の一方の面上に、光感応領域110,120を備えている。光感応領域110,120それぞれは、フォトダイオードが形成されている領域であり、入射光の強度に応じた量の電荷を発生する。光感応領域110,120それぞれのx軸方向についての幅は、y軸方向の一方側に向かって次第に狭くなっている。走行体に形成されたパターンの像Pが光検出器100の光入射面上に結像され、走行体の走行に応じて、光入射面上のパターン像Pはx軸方向に移動する。そして、光感応領域110,120それぞれからの出力に基づいて、走行体の走行タイミングおよび横方向のずれが検出される。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一方向に走行する走行体の走行タイミングを検出するシステムおよび方法、このシステムまたは方法で用いるのに好適な検出装置、ならびに、この検出装置で用いるのに好適な光検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一方向に走行する走行体の走行タイミングを検出する技術として例えば特許文献1に開示された発明が知られている。この文献に開示された発明は、タンデム型のカラープリンタで用いられる中間転写ベルト(走行体)の走行タイミングを検出するものである。タンデム型のカラープリンタは、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)およびブラック(K)の4色それぞれにつき個別に感光体ドラムを備えていて、これら4つの感光体ドラムそれぞれの表面にレーザ光を走査して静電潜像を形成して、その静電潜像に応じたトナー像を形成し、4つの感光体ドラムそれぞれから中間転写ベルトを介して用紙上に該トナー像を転写する。ここで、YMCKの4色のトナー像が用紙上に正確に重ね合わされることが重要であり、その為には、4つの感光体ドラムそれぞれから順次に中間転写ベルトにトナー像を転写する際にも、YMCKの4色のトナー像が中間転写ベルト上に正確に重ね合わされることが必要である。
【0003】
そこで、上記文献に開示された発明では、V字形状のパターンを中間転写ベルトの表面上に形成しておくとともに、4つの光感応領域を光入射面上に備える光検出器と処理回路とを含む検出装置を用いて、中間転写ベルトの走行タイミングを検出する。すなわち、中間転写ベルト上の上記パターンを光学系により光検出器の光入射面上に結像し、中間転写ベルトの走行に伴う上記光入射面上のパターン像の移動を4つの光感応領域により検出する。そして、4つの光感応領域それぞれから出力される電流値に基づいて処理回路において所定の処理を行なって、その処理の結果に基づいて中間転写ベルトの走行タイミングを検出する。また、上記文献に開示された発明では、4つの光感応領域の形状および配置ならびに中間転写ベルト上のパターンの形状を工夫することにより、中間転写ベルトの走行タイミングを検出することができるだけでなく、中間転写ベルトの横方向(走行方向と直交する方向)のずれ量およびずれ方向をも検出することができる。
【0004】
そして、この発明を採用したタンデム型のカラープリンタでは、中間転写ベルト上にYMCKの4色それぞれについてパターンを形成しておくことで、4色それぞれについて、中間転写ベルトの走行タイミングおよび横方向のずれを検出し、その検出結果に基づいて、各感光体ドラムに静電潜像を形成する際の形成タイミングおよび横方向の形成位置を調整する。このようにすることにより、YMCKの4色のトナー像を用紙上に正確に重ね合わせることが可能となる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−134034号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記文献に開示された発明では、4つの光感応領域を備える光検出器を用い、この光検出器から出力される4つの電流値に基づいて所定の処理を行なって、走行体の走行タイミングおよび横方向のずれを検出するものであることから、この光検出器を含む検出装置は構成や処理が複雑であり、また、この検出装置を含むタイミング検出システムおよび方法も構成や処理が複雑である。
【0007】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、構成や処理が簡易であるタイミング検出システムおよび方法、このシステムまたは方法で用いるのに好適な検出装置、ならびに、この検出装置で用いるのに好適な光検出器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る光検出器は、各々光入射に応じて電荷を発生する第1光感応領域および第2光感応領域を光入射面上に備え、光入射面上に互いに直交する第1方向および第2方向を仮想したときに、第1光感応領域および第2光感応領域それぞれの第1方向についての幅が、第2方向の一方側に向かって次第に狭くなっていることを特徴とする。第1光感応領域および第2光感応領域それぞれの形状は、三角形または台形であるのが好適であり、また、第2方向に平行な直線を軸として互いに対称であるのが好適である。
【0009】
本発明に係る検出装置は、(1) 各々光入射に応じて電荷を発生する第1光感応領域および第2光感応領域を備える上記の本発明に係る光検出器と、(2) 第1光感応領域への光入射に応じて出力される電流値を入力して、この電流値に応じた電圧値を出力する第1電流電圧変換回路と、(3) 第2光感応領域への光入射に応じて出力される電流値を入力して、この電流値に応じた電圧値を出力する第2電流電圧変換回路と、(4) 第1電流電圧変換回路から出力される電圧値を入力して、当該入力電圧値と基準電圧値とを大小比較し、その比較結果に応じて入力電圧値および基準電圧値の何れかを出力するクランプ回路と、(5) 第2電流電圧変換回路から出力される電圧値を入力するとともに、クランプ回路から出力される電圧値を入力して、これらの入力した2つの電圧値を大小比較し、その比較結果に応じた電圧値を出力する比較回路と、を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明に係るタイミング検出システムは、一方向に走行する走行体の走行タイミングを検出するシステムであって、上記の本発明に係る検出装置を備え、走行体に所定パターンが設けられていて、検出装置に含まれる光検出器の光入射面上に所定パターンの像が光学系により結像され、走行体の走行に伴う光入射面上の所定パターンの像の移動方向が光入射面上の第1方向に一致するよう、走行体に対して検出装置が配置されていて、検出装置に含まれる比較回路から出力される電圧値に基づいて、走行体の走行タイミングを検出することを特徴とする。
【0011】
本発明に係るタイミング検出方法は、一方向に走行する走行体の走行タイミングを検出する方法であって、上記の本発明に係る検出装置を用い、走行体に所定パターンを設け、検出装置に含まれる光検出器の光入射面上に所定パターンの像が光学系により結像され、走行体の走行に伴う光入射面上の所定パターンの像の移動方向が光入射面上の第1方向に一致するよう、走行体に対して検出装置を配置して、検出装置に含まれる比較回路から出力される電圧値に基づいて、走行体の走行タイミングを検出することを特徴とする。
【0012】
本発明に係るタイミング検出システムまたは方法では、光入射面上の所定パターンの像の第1方向についての幅が、第2方向の上記一方側に向かって次第に広くなっているのが好適である。
【0013】
本発明によれば、光検出器の光入射面上には、各々光入射に応じて電荷を発生する第1光感応領域および第2光感応領域が備えられていて、第1光感応領域および第2光感応領域それぞれの第1方向についての幅が、これに直交する第2方向の一方側に向かって次第に狭くなっている。この光検出器の光入射面上に、走行体に設けられた所定パターンの像が光学系により結像される。このとき、走行体の走行に伴う光入射面上の所定パターンの像の移動方向は、光入射面上の第1方向に一致する。第1光感応領域への光入射に応じて出力された電流値は第1電流電圧変換回路に入力して、この電流値に応じた電圧値が第1電流電圧変換回路から出力される。第2光感応領域への光入射に応じて出力された電流値は第2電流電圧変換回路に入力して、この電流値に応じた電圧値が第2電流電圧変換回路から出力される。第1電流電圧変換回路から出力された電圧値はクランプ回路に入力して、当該入力電圧値と基準電圧値とが大小比較され、その比較結果に応じて入力電圧値および基準電圧値の何れかがクランプ回路から出力される。第2電流電圧変換回路から出力された電圧値、および、クランプ回路から出力された電圧値は、比較回路に入力して、大小比較され、その比較結果に応じた電圧値が比較回路から出力される。そして、この比較回路から出力された電圧値に基づいて、走行体の走行タイミングおよび横方向のずれが検出される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図において、説明の便宜のためにxy直交座標系が示されている。
【0015】
図1は、本実施形態に係る検出装置10の概略構成図である。この図に示される検出装置10は、パッケージ11にマウントされた光検出器100および処理回路200を備える。光検出器100は、後述するように光感応領域としてフォトダイオードが形成されていて、このフォトダイオードへの光入射に応じて電荷を発生し、その発生した電荷の量に応じた値の電流を出力する。処理回路200は、光検出器100から出力された電流値を入力して、この電流値に基づいて所定の処理を行い、その処理の結果を示す電圧値を出力する。光検出器100と処理回路200との間、光検出器100とパッケージ11との間、および、処理回路200とパッケージ11との間それぞれは、例えばワイヤボンディングにより互いに電気的に接続されている。また、パッケージ11は、外部端子12〜1212を有している。これら外部端子12〜1212のうち何れかを介して、光検出器100のフォトダイオードに逆バイアス電圧が印加され、処理回路200に電力が供給され、また、処理回路200から出力された電圧値が外部へ出力される。
【0016】
図2は、本実施形態に係る検出装置10に含まれる光検出器100の平面図である。この光検出器100は、半導体基板101の一方の面上に、第1光感応領域110および第2光感応領域120を備えている。第1光感応領域110および第2光感応領域120それぞれは、フォトダイオードが形成されている領域であり、入射光の強度に応じた量の電荷を発生する。
【0017】
また、第1光感応領域110および第2光感応領域120それぞれの形状は三角形とされている。そして、第1光感応領域110の3辺111〜113のうち、辺111はy軸に平行であり、辺112はx軸に平行である。第2光感応領域120の3辺121〜123のうち、辺121はy軸に平行であり、辺122はx軸に平行である。第1光感応領域110の辺111と、第2光感応領域120の辺121とは、互いに同じ長さであって、互いに対向している。また、第1光感応領域110の辺112と、第2光感応領域120の辺122とは、互いに同じ長さであって、同一直線上にある。
【0018】
すなわち、光入射面上に互いに直交する第1方向(x軸に平行な方向)および第2方向(y軸に平行な方向)を仮想したときに、第1光感応領域110および第2光感応領域120それぞれの第1方向についての幅は、第2方向の一方側に向かって次第に狭くなっている。また、第1光感応領域110および第2光感応領域120それぞれの形状は、第2方向に平行な直線を軸として互いに対称である。
【0019】
図3は、本実施形態に係る検出装置10に含まれる処理回路200の回路図である。なお、この図には、光検出器100の第1光感応領域110および第2光感応領域120それぞれがフォトダイオード記号として示されている。この図に示されるように、処理回路200は、第1電流電圧変換回路210、第2電流電圧変換回路220、クランプ回路230および比較回路240を備える。
【0020】
第1電流電圧変換回路210は、光検出器100の第1光感応領域110への光入射に応じて出力される電流値Iを入力して、この電流値Iを電流電圧変換し、入力した電流値Iに応じた電圧値Vを出力する。同様に、第2電流電圧変換回路220は、光検出器100の第2光感応領域120への光入射に応じて出力される電流値Iを入力して、この電流値Iを電流電圧変換し、入力した電流値Iに応じた電圧値Vを出力する。
【0021】
クランプ回路230は、第1電流電圧変換回路210から出力される電圧値Vを入力して、当該入力電圧値Vと一定の基準電圧値Vとを大小比較し、その比較結果に応じて入力電圧値Vおよび基準電圧値Vの何れかを電圧値Vとして出力する。より具体的には、クランプ回路230は以下のような動作をする。すなわち、第1光感応領域110へ入射する光の強度Pが或る小さい閾値強度Pthであるときに第1電流電圧変換回路210から出力される電圧値Vを基準電圧値Vとする。そして、クランプ回路230は、入射光強度Pが閾値強度Pth未満であることを入力電圧値Vが示しているときに、基準電圧値Vを電圧値Vとして出力する。また、クランプ回路230は、入射光強度Pが閾値強度Pth以上であることを入力電圧値Vが示しているときに、入力電圧値Vをそのまま電圧値Vとして出力する。
【0022】
比較回路240は、第2電流電圧変換回路220から出力される電圧値Vを入力するとともに、クランプ回路230から出力される電圧値Vを入力して、これらの入力した2つの電圧値V,Vを大小比較し、その比較結果に応じた電圧値Vを出力する。例えば、入力電圧値Vが入力電圧値V以上であれば出力電圧値Vはハイレベルとなり、入力電圧値Vが入力電圧値V未満であれば出力電圧値Vはローレベルとなる。
【0023】
次に、上記の本実施形態に係る検出装置10を用いたタイミング検出システムおよび方法の実施形態について説明する。図4は、本実施形態に係るタイミング検出システム1の説明図である。この図に示されるタイミング検出システム1は、x軸方向に走行する走行体であるベルト300の走行タイミングを検出するものである。同図(a)はタイミング検出システム1の斜視図であり、同図(b)はベルト300の平面図である。
【0024】
このタイミング検出システム1は、2つの検出装置10A,10Bを備えている。これら検出装置10A,10Bそれぞれは、上述した検出装置10と同様の構成のものである。また、ベルト300の一方の縁に沿って三角形のパターン310A,1〜310A,4が配列して形成されており、ベルト300の他方の縁に沿って三角形のパターン310B,1〜310B,4が配列して形成されている。これらパターン310A,1〜310A,4,310B,1〜310B,4は、ベルト300の表面に描かれたものであってもよいし、或いは、ベルト300に設けられた開口であってもよい。
【0025】
そして、ベルト300がx軸方向に走行するに従って、パターン310A,1〜310A,4が順次に検出装置10Aの下方に位置し、パターン310B,1〜310B,4が順次に検出装置10Bの下方に位置する。例えば、パターン310A,1が検出装置10Aの下方に位置しているとき、この検出装置10Aに含まれる光検出器100の光入射面上に、このパターン310A,1の像が光学系により結像される。なお、パターンがベルト300の表面に描かれたものである場合には、検出装置10A,10Bの下方に位置するパターンに対してベルト300の表面から照明する為の照明装置が設けられる。一方、パターンがベルト300に設けられた開口である場合には、検出装置10A,10Bの下方に位置するパターンに対してベルト300の裏面から照明する為の照明装置が設けられる。
【0026】
また、ベルト300の走行に伴う光検出器100の光入射面上のパターン像の移動方向が光入射面上のx軸方向に一致するよう、ベルト300に対して検出装置10A,10Bが配置されている。そして、検出装置10A,10Bに含まれる比較回路240から出力される電圧値に基づいて、ベルト300の走行タイミングが検出される。
【0027】
なお、このタイミング検出システム1がタンデム型のカラープリンタに組み込まれる場合には、ベルト300は中間転写ベルトであり、パターン310A,1〜310A,4および310B,1〜310B,4はYMCKの各色のものである。そして、例えば、パターン310A,1および310B,1はイエロー用の感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する際のタイミング検出に用いられ、パターン310A,2および310B,2はマゼンタ用の感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する際のタイミング検出に用いられ、パターン310A,3および310B,3はシアン用の感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する際のタイミング検出に用いられ、また、パターン310A,4および310B,4はブラック用の感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する際のタイミング検出に用いられる。
【0028】
図5は、本実施形態に係る検出装置10に含まれる光検出器100の光入射面におけるパターン像の移動の様子を説明する図である。ここでは、2つの検出装置10A,10Bを代表して検出装置10と表しており、また、光検出器100の光入射面におけるパターン像Pを破線で表している。
【0029】
この図に示されるように、第1光感応領域110および第2光感応領域120それぞれのx軸方向についての幅は、y軸方向の一方側に向かって次第に狭くなっているのに対して、光入射面におけるパターン像Pは、y軸方向の一方側に向かって次第に広くなっている。また、光入射面におけるパターン像Pは、三角形の形状であって、第1光感応領域110および第2光感応領域120を合わせたものと同一形状で同一サイズであるのが好適である。
【0030】
ベルト300のx軸方向への走行に伴い、光検出器10の光入射面上でパターン像Pもx軸方向へ移動する。パターン像Pは、光入射面上でのx軸方向の移動に伴い、初めに第1光感応領域110と重なり始め(同図(a))、その後、第2光感応領域120と重なり始め(同図(b))、やがて、第1光感応領域110との重なり面積と第2光感応領域120との重なり面積とが一致する(同図(c))。パターン像Pは、光入射面上で更にx軸方向に移動することで、第1光感応領域110との重なりが終わり(同図(d))、そして、第2光感応領域120との重なりが終わる(同図(e))。
【0031】
このように、光検出器10の光入射面上でパターン像Pがx軸方向に移動するのに伴って、パターン像Pと第1光感応領域110との重なりの程度が変化するとともに、パターン像Pと第2光感応領域120との重なりの程度が変化する。そして、第1光感応領域110および第2光感応領域120それぞれへ入射する光の強度は、その重なりの程度に応じたものであるから、出力される電流値I,Iの時間変化は、その重なりの程度の時間変化に応じたものとなる。
【0032】
図6は、本実施形態に係る検出装置10における電流値I,Iおよび電圧値Vそれぞれの時間変化の説明図である。同図(a)は、光検出器100から出力されて処理回路200に入力する電流値I,Iの時間変化を示す。同図(b)は、処理回路200の比較回路240から出力される電圧値Vの時間変化を示す。
【0033】
図6(a)に示されるように、光検出器100の光入射面上でパターン像Pが第1光感応領域110と重なり始めると(図5(a))、電流値Iが大きくなり始める。その後、パターン像Pが第2光感応領域120と重なり始めると(図5(b))、電流値Iが大きくなり始める。パターン像Pと第1光感応領域110との重なり面積と、パターン像Pと第2光感応領域120との重なり面積とが、互いに一致する時刻tでは(同図(c))、電流値Iと電流値Iとは互いに等しくなる。この時刻tでは、電流値Iは減少傾向にあり、電流値Iは増加傾向にある。パターンPと第1光感応領域110との重なりが終わると(同図(d))、電流値Iが零となり、そして、パターンPと第2光感応領域120との重なりが終わると(同図(e))、電流値Iが零となる。
【0034】
処理回路200の比較回路240から出力される電圧値Vは、図6(b)に示されるように変化する。すなわち、電流値Iが電流値I以上であれば、クランプ回路230から出力される電圧値V(=V)が電圧値V以上となり、比較回路240から出力される電圧値Vはハイレベルとなる。また、電流値Iが電流値I未満であって、電圧値Vが電圧値V未満となり、電圧値Vはローレベルとなる。ただし、電流値Iが電流値I未満であって、電圧値Vが電圧値V未満となったとしても、電圧値Vが基準電圧値V未満であって、電圧値Vも基準電圧値V未満であれば、クランプ回路230から出力される電圧値V(=V)が電圧値V(<V)超となり、比較回路240から出力される電圧値Vはハイレベルとなる。
【0035】
結局、電流値Iと電流値Iとが互いに一致する時刻をtとし、電流値Iが減少していって電圧値Vが基準電圧値V未満となる時刻をtとすると、時刻t前では電圧値Vはハイレベルであり、時刻tから時刻tまでの期間では電圧値Vはローレベルとなり、時刻t後では電圧値Vはハイレベルとなる。このことから、比較回路240から出力される電圧値Vがハイレベルからローレベルへ変化する時刻tに、図5(c)に示されるような光入射面上のパターン像Pの位置となったことが検知されるので、これにより、ベルト300の走行タイミングが検知される。
【0036】
また、図4に示される如く、ベルト300の両縁それぞれにパターン310を形成して、一方の縁に沿って配列して形成されたパターン310A,1〜310A,4を検出装置10Aが検出し、他方の縁に沿って配列して形成されたパターン310B,1〜310B,4を検出装置10Bが検出するようにすれば、検出装置10A,10Bそれぞれが検出した上記時刻t相当のタイミングの比較から、ベルト300の走行時の傾きが検知され得る。すなわち、ベルト100が傾くこと無くx軸方向に走行しているとしたときには、パターン310A,1について検出装置10Aが検出する上記時刻t相当のタイミングと、パターン310B,1について検出装置10Bが検出する上記時刻t相当のタイミングとが互いに一致するとする。これに対して、ベルト100が傾いてx軸方向に走行しているとすれば、パターン310A,1について検出装置10Aが検出する上記時刻t相当のタイミングと、パターン310B,1について検出装置10Bが検出する上記時刻t相当のタイミングとは互いに一致することは無く、両タイミングの差に基づいて、ベルト300の走行時の傾きが検知され得る。
【0037】
また、比較回路240から出力される電圧値Vがローレベルである時刻tから時刻tまでの時間T(図6(b))に基づいて、ベルト300の走行時の横方向(走行方向と直交する方向すなわちy軸方向)のずれが検知され得る。図7は、本実施形態に係る検出装置10に含まれる光検出器100の光入射面におけるパターン像の移動経路とベルト300の横方向のずれとの関係を説明する図である。
【0038】
同図(a)は、ベルト300の横方向のずれ量が無い基準状態における光入射面上のパターン像Pの移動経路を示す。この基準状態では、光検出器100の光入射面におけるパターン像Pのy軸方向範囲は、第1光感応領域110および第2光感応領域120それぞれのy軸方向範囲と一致している。このときの図6(b)に示される時間TがTであるとする。
【0039】
同図(b)は、基準状態に対してベルト300が+y方向にずれている状態における光入射面上のパターン像Pの移動経路を示す。この場合には、光検出器100の光入射面におけるパターン像Pのy軸方向範囲は、第1光感応領域110および第2光感応領域120それぞれのy軸方向範囲に対して+y方向にずれる。したがって、このときの図6(b)に示される時間Tは、上記基準状態時における時間Tと比べて短い。
【0040】
同図(c)は、基準状態に対してベルト300が−y方向にずれている状態における光入射面上のパターン像Pの移動経路を示す。この場合には、光検出器100の光入射面におけるパターン像Pのy軸方向範囲は、第1光感応領域110および第2光感応領域120それぞれのy軸方向範囲に対して−y方向にずれる。したがって、このときの図6(b)に示される時間Tは、上記基準状態時における時間Tと比べて長い。
【0041】
このように、ベルト300の走行時の横方向のずれ(量および方向)に応じて、図6(b)に示される時間Tが異なる。したがって、この時間Tに基づいて、ベルト300の走行時の横方向のずれが検知され得る。
【0042】
なお、これまでの説明では、光検出器100の第1光感応領域110および第2光感応領域120それぞれの形状が三角形であって、光検出器100の光入射面におけるパターン像Pの形状が三角形であるとしたが、これらは他の形状であってもよい。図8は、他の実施形態に係る光検出器の平面図である。この図には、光入射面上のパターン像も示されている。
【0043】
同図(a)に示された光検出器100は上述のものと同様であるが、光入射面上のパターン像Pは矩形である。この場合にも、この検出装置10は、走行体の走行タイミングを検出することができ、また、走行体の走行時の横方向のずれをも検出することができる。
【0044】
同図(b)に示された光検出器100Aは、半導体基板の一方の面上に、第1光感応領域130および第2光感応領域140を備えている。第1光感応領域130および第2光感応領域140それぞれは、フォトダイオードが形成されている領域であり、入射光の強度に応じた量の電荷を発生する。
【0045】
また、第1光感応領域130および第2光感応領域140それぞれの形状は台形とされている。そして、第1光感応領域130の4辺131〜134のうち、辺131はy軸に平行であり、底辺132および上辺134それぞれはx軸に平行であり、底辺132より上辺134が短い。第2光感応領域140の4辺141〜144のうち、辺141はy軸に平行であり、底辺142および上辺144それぞれはx軸に平行であり、底辺142より上辺144が短い。第1光感応領域130の辺131と、第2光感応領域140の辺141とは、互いに同じ長さであって、互いに対向している。第1光感応領域130の底辺132と、第2光感応領域140の底辺142とは、互いに同じ長さであって、同一直線上にある。また、第1光感応領域130の上辺134と、第2光感応領域140の上辺144とは、互いに同じ長さであって、同一直線上にある。
【0046】
すなわち、光入射面上に互いに直交する第1方向(x軸に平行な方向)および第2方向(y軸に平行な方向)を仮想したときに、第1光感応領域130および第2光感応領域140それぞれの第1方向についての幅は、第2方向の一方側に向かって次第に狭くなっている。また、第1光感応領域130および第2光感応領域140それぞれの形状は、第2方向に平行な直線を軸として互いに対称である。
【0047】
また、同図(b)に示されるように、光検出器100Aの光入射面上のパターン像Pは、台形の形状であって、y軸方向の一方側に向かって次第に広くなっている。また、光入射面におけるパターン像Pは、第1光感応領域130および第2光感応領域140を合わせたものと同一形状で同一サイズであるのが好適である。このような場合にも、この光検出器100Aを含む検出装置10は、走行体の走行タイミングを検出することができ、また、走行体の走行時の横方向のずれをも検出することができる。
【0048】
以上のように、本実施形態では、光検出器100の光入射面上の2つの光感応領域それぞれからの出力に基づいて、走行体の走行タイミングおよび横方向のずれを検出することができるので、その検出のための構成や処理が簡易である。
【0049】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、光検出器100の光入射面上の2つの光感応領域それぞれの形状は、上記実施形態のものに限られない。また、光入射面上のパターン像の形状も、上記実施形態のものに限られない。
【0050】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したとおり、本発明によれば、光検出器の光入射面上の2つの光感応領域それぞれからの出力に基づいて、走行体の走行タイミングおよび横方向のずれを検出することができるので、その検出のための構成や処理が簡易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る検出装置10の概略構成図である。
【図2】本実施形態に係る検出装置10に含まれる光検出器100の平面図である。
【図3】本実施形態に係る検出装置10に含まれる処理回路200の回路図である。
【図4】本実施形態に係るタイミング検出システム1の説明図である。
【図5】本実施形態に係る検出装置10に含まれる光検出器100の光入射面におけるパターン像の移動の様子を説明する図である。
【図6】本実施形態に係る検出装置10における電流値I,Iおよび電圧値Vそれぞれの時間変化の説明図である。
【図7】本実施形態に係る検出装置10に含まれる光検出器100の光入射面におけるパターン像の移動経路とベルト300の横方向のずれとの関係を説明する図である。
【図8】他の実施形態に係る光検出器の平面図である。
【符号の説明】
1…タイミング検出システム、10,10A,10B…検出装置、100…光検出器、110…第1光感応領域、120…第2光感応領域、200…処理回路、210…第1電流電圧変換回路、220…第2電流電圧変換回路、230…クランプ回路、240…比較回路、300…ベルト(走行体)、310…パターン。

Claims (8)

  1. 各々光入射に応じて電荷を発生する第1光感応領域および第2光感応領域を光入射面上に備え、
    前記光入射面上に互いに直交する第1方向および第2方向を仮想したときに、前記第1光感応領域および前記第2光感応領域それぞれの前記第1方向についての幅が、前記第2方向の一方側に向かって次第に狭くなっている、
    ことを特徴とする光検出器。
  2. 前記第1光感応領域および前記第2光感応領域それぞれの形状が三角形または台形である、ことを特徴とする請求項1記載の光検出器。
  3. 前記第1光感応領域および前記第2光感応領域それぞれの形状が、前記第2方向に平行な直線を軸として互いに対称である、ことを特徴とする請求項1記載の光検出器。
  4. 各々光入射に応じて電荷を発生する第1光感応領域および第2光感応領域を備える請求項1記載の光検出器と、
    前記第1光感応領域への光入射に応じて出力される電流値を入力して、この電流値に応じた電圧値を出力する第1電流電圧変換回路と、
    前記第2光感応領域への光入射に応じて出力される電流値を入力して、この電流値に応じた電圧値を出力する第2電流電圧変換回路と、
    前記第1電流電圧変換回路から出力される電圧値を入力して、当該入力電圧値と基準電圧値とを大小比較し、その比較結果に応じて前記入力電圧値および前記基準電圧値の何れかを出力するクランプ回路と、
    前記第2電流電圧変換回路から出力される電圧値を入力するとともに、前記クランプ回路から出力される電圧値を入力して、これらの入力した2つの電圧値を大小比較し、その比較結果に応じた電圧値を出力する比較回路と、
    を備えることを特徴とする検出装置。
  5. 一方向に走行する走行体の走行タイミングを検出するシステムであって、
    請求項4記載の検出装置を備え、
    前記走行体に所定パターンが設けられていて、
    前記検出装置に含まれる前記光検出器の前記光入射面上に前記所定パターンの像が光学系により結像され、前記走行体の走行に伴う前記光入射面上の前記所定パターンの像の移動方向が前記光入射面上の前記第1方向に一致するよう、前記走行体に対して前記検出装置が配置されていて、
    前記検出装置に含まれる前記比較回路から出力される電圧値に基づいて、前記走行体の走行タイミングを検出する、
    ことを特徴とするタイミング検出システム。
  6. 前記光入射面上の前記所定パターンの像の前記第1方向についての幅が、前記第2方向の前記一方側に向かって次第に広くなっている、ことを特徴とする請求項5記載のタイミング検出システム。
  7. 一方向に走行する走行体の走行タイミングを検出する方法であって、
    請求項4記載の検出装置を用い、
    前記走行体に所定パターンを設け、
    前記検出装置に含まれる前記光検出器の前記光入射面上に前記所定パターンの像が光学系により結像され、前記走行体の走行に伴う前記光入射面上の前記所定パターンの像の移動方向が前記光入射面上の前記第1方向に一致するよう、前記走行体に対して前記検出装置を配置して、
    前記検出装置に含まれる前記比較回路から出力される電圧値に基づいて、前記走行体の走行タイミングを検出する、
    ことを特徴とするタイミング検出方法。
  8. 前記光入射面上の前記所定パターンの像の前記第1方向についての幅が、前記第2方向の前記一方側に向かって次第に広くなっている、ことを特徴とする請求項7記載のタイミング検出方法。
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