JP2004225863A - 樹脂製摺動軸受 - Google Patents

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Masateru Inoue
雅照 井上
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Abstract

【課題】内周に樹脂スリーブが圧入された樹脂性摺動軸受において、樹脂スリーブを軸との間で摩擦抵抗の増大を来さない構造にする。
【解決手段】金属筒2の外周にゴム弾性体3が加硫接着されたゴム弾性体ブッシュ4の内周に樹脂スリーブの筒状部11aが圧入された樹脂製摺動軸受において、筒状部の一部の全体を環状に凹ませたことを特徴とする樹脂製摺動軸受。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸に対して摺動可能に嵌合される樹脂製軸受に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のサスペンションアームやスタイビライザーといった足廻り部品は、車輪側からの振動を受けるから、これが車体側に伝わるのを遮断する必要がある。このため、上記した部材の支持にはゴム弾性体等を介在させている。一方で、これら部材間には相対的な捩じれやこじも生ずるから、これも吸収する必要がある。そこで、ゴム弾性体等を足廻り部品に設けられる取付軸に対して相対回転可能な軸受で支持する構造をとっている。
【0003】
この場合、上記した捩じれ等は無制限に働くのではなく、所謂、揺動捩じれとして作用すること、及びこの部位や部材には寸法的な制約や精度上の問題もあることから、上記軸受として、ニードルベアリング等の回転型軸受ではなく、摺動軸受を採用している。そして、この摺動軸受の材質としては、価格や重量及び緩衝効果を考慮して樹脂製のものが多く使用されている。
【0004】
図3は従来の樹脂製摺動軸受(以下、摺動軸受)を使用して自動車のサスペンションアームを支持した場合の要部断面図であるが、摺動軸受1は、最内層を構成する樹脂スリーブ1の外周に、金属筒2の外周にゴム弾性体3を加硫接着したゴム弾性体ブッシュ4を圧入して両者を一体化し、これを上記した部品の取付部材5で支持している。尚、ゴム弾性体ブッシュ4の外周には車体側部品6が取り付けられるが、このとき、ゴム弾性体3の外周にも金属筒7を接着又は圧入してこれを介在部材とすることもある。この場合の取付部材5は、孔8があいた二枚の板5、5で構成されており、摺動軸受1の内周にカラー(軸)9を嵌合したものを二枚の板5、5の間に挿設し、軸9の内周と孔8とにボルト10を通して固定する方法をとっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この樹脂スリーブ1は、その材質が樹脂であり、しかも、型による成形品であることから、軸9に対してガタのない嵌合はなかなか難しい(ガタがあると、乗車フィーリングが悪くなる)。一方で、嵌合を緊くすれば、軸9との摩擦抵抗が増大し、捩じれの吸収が不完全になったり、音が発生したりする。本発明は、このような課題を解決するものであり、樹脂スリーブと軸との嵌合をできるだけ摩擦抵抗の増大を来さないものにするとともに、併せてガタのないようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題の下、本発明は、請求項1に記載した、金属筒の外周にゴム弾性体が加硫接着されたゴム弾性体ブッシュの内周に樹脂スリーブの筒状部が圧入された樹脂製摺動軸受において、筒状部の一部の全体を環状に凹ませたことを特徴とする樹脂製摺動軸受を提供したものである。
【0007】
以上の手段をとることにより、樹脂スリーブの筒状部に形成された凹みにより、樹脂スリーブにゴム弾性体ブッシュが圧入されて一体化された後も、筒状部の外周の一部には環状の凹部が形成され、内周の一部には環状の凸部が形成されることになる。従って、凸部が軸に密着してガタを吸収するが、このとき、径方向に荷重がかかっても、筒状部に形成された凹みは、外周の凹部の存在によって凸部が軸に密着したままで変形するから、ガタを生じさせずに摩擦抵抗の増大を抑える。
【0008】
又、本発明は、以上の摺動軸受において、請求項2に記載の、筒状部が軸方向に二つに分割されて各々の外端部に鍔部を有する手段を提供する。これによると、鍔部をゴム弾性体ブッシュの金属筒の外端面に沿わせた状態で筒状部をその内周に圧入できることから、軸に対して径方向と軸方向の摺動が容易なものになる。更に、請求項3に記載した、この筒状部の内周に鍔部の外側面にかけて複数の突条を形成すれば、軸に対する全面当たりが避けられ、ガタの吸収及び摩擦抵抗の増大の抑制が一層図られるものとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明するが、図1は本発明の一例を示す樹脂製摺動軸受を組付けた状態の要部断面図、図2は図1のAーA断面図である。尚、図3に示した部材と同一のものについては同じ符号を付すが、本例のものも、樹脂スリーブ1、ゴム弾性体ブッシュ4、取付部材5、軸9及びボルト10等で構成されている。この場合のゴム弾性体ブッシュ4の金属筒2は、その両端にフランジ部2a、2bが形成されている。又、ゴム弾性体3の両端には、このフランジ部2a、2bを越えて側方に突出するリップ3a、3bが形成されている。
【0010】
本例の樹脂スリーブ1は、軸方向に二つ1a、1bに分割されており、それぞれは、筒状部11a、11bと筒状部11a、11bの外方端に形成される径大な鍔部11c、11dとを有している。従って、それぞれの樹脂スリーブ1a、1bをゴム弾性体ブッシュ4の金属筒2の両側から圧入して行くことで、筒状部11a、11bは金属筒2の内周に圧着し、鍔部11c、11dは金属筒2のフランジ部2a、2bに圧着させることができる。この他、軸9も二部材からなっており、一端に鍔部9aを有する筒体9bと、筒体9bの他端側に嵌合される別体の鍔部12とで構成されている。従って、樹脂スリーブ1a、1bの鍔部11c、11dは、軸9の鍔部9aと別体の鍔部12に対しても摺動が容易なものとなる。
【0011】
この場合、各樹脂スリーブ1a、1bの内周には、筒状部11a、11bから鍔部11c、11dにかけて軸方向に突条13a、13bが形成されている。尚、この突条13a、13bの高さや幅及び数については、必要な強度と隙間が確保されている限り、特に限定はない。この樹脂スリーブ1a、1bの材質としても、軸受に使用できるすべてのものでよいが、中でも、潤滑油が含有された含油ポリアセタール樹脂が適する。このような含油性の樹脂によると突条13a、13bが形成されていることは、潤滑性をより高めるものとなる。
【0012】
本発明は、以上の樹脂スリーブ1a、1bの筒状部11a、11bの軸方向一部の全体を環状に凹ませたものである。従って、内周には凸部14a、14bが、外周には凹部15a、15bが形成されることになる。凸部14a、14bや凹部15a、15bの深さ(高さ)及びこれが形成される位置、長さも特に限定されないが、只、深さについては、あまり深いものは好ましくなく、一般的には突条13a、13bの高さ以下が好ましい。ところで、以上の樹脂スリーブ1a、1bは射出成形によって製作されるから、その成形型をこのように構成しておけばよい。この場合、成形直後のものは弾性変形が可能であるから、中子型は通し型で可能で、必ずしも軸方向に分割する必要はない。
【0013】
このようにしてゴム弾性体ブッシュ4と一体化された樹脂スリーブ1a、1bは、鍔部12を外した側からの軸9に挿入し、鍔部12を嵌めて取付部材5、5の間に挿設されてセットされる。このとき、上記したリップ3a、3bは、それぞれ鍔部12と鍔部9aとの外周に接触するようになっており、ダストシールの役目を果たす。
【0014】
【発明の効果】
以上、本発明によると、樹脂スリーブの筒状部の一部の全部に形成された凹みによってゴム弾性体ブッシュに樹脂スリーブが圧入されて一体化された後も、筒状部の外周の一部には環状の凹部が形成され、内周の一部には環状の凸部が形成されることになる。従って、凸部が軸に密着してガタを吸収するが、このとき、ラジアル荷重がかかっても、筒状部に形成された凹みは、凹部の存在によって凸部が軸に密着した状態を保ったままで変形するから、ガタを生じさせずに摩擦抵抗の増大を抑える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す樹脂製摺動軸受の組付けを示す要部断面図である。
【図2】本発明の一例を示す図1のAーA断面図である。
【図3】従来例の一例を示す樹脂製摺動軸受の組付けを示す要部断面図である。
【符号の説明】
1a 樹脂スリーブ
1b 〃
2 金属筒
3 ゴム弾性体
4 ゴム弾性体ブッシュ
9 軸(カラー)
11a 樹脂スリーブの筒状部
11b 〃
11c 樹脂スリーブの鍔部
11d 〃
13a 樹脂スリーブの突条
13b 〃

Claims (3)

  1. 金属筒の外周にゴム弾性体が加硫接着されたゴム弾性体ブッシュの内周に樹脂スリーブの筒状部が圧入された樹脂製摺動軸受において、筒状部の一部の全体を環状に凹ませたことを特徴とする樹脂製摺動軸受。
  2. 筒状部が軸方向に二つに分割されて各々の外端部に鍔部を有するものである請求項1の樹脂製摺動軸受。
  3. 筒状部の内周に鍔部の外側面にかけて複数の突条が形成された請求項2の樹脂製摺動軸受。
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