JP2004225086A - 発泡金属体の接合方法及び発泡金属パネルの製造方法 - Google Patents

発泡金属体の接合方法及び発泡金属パネルの製造方法 Download PDF

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Takenori Hashimoto
武典 橋本
Osamu Haneda
治 羽田
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Abstract

【課題】発泡金属体の接合工程を簡素化することができ、且つ発泡金属体を皮材等の被接合部材に強固に接合することのできる発泡金属体の接合方法及び発泡金属パネルの製造方法を提供すること。
【解決手段】金属ろう粉末と発泡剤粉末とが混合され且つフラックスが含有されたフラックス含有混合粉末を準備する。この混合粉末を所要形状の発泡用基材1に固形化する。次いで、この発泡用基材1の表面に被接合部材としての皮材10を非接合状態に重ね合わせる。この重合せ状態で発泡用基材1を加熱発泡させる。これにより、発泡金属体2が形成されると同時に、発泡金属体2の表面に皮材10が接合され、もって発泡金属パネルP1が得られる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車や鉄道車両等の輸送機器分野、建築・土木分野、その他産業機械分野で用いられる発泡金属構造材、これを製作する際に用いられる発泡金属体の接合方法、発泡金属パネルの製造方法、及びこれにより製作された発泡金属パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
構造材として用いられる高剛性の軽量部材は、軽量化の観点から多くの開発がなされ、その一つとして発泡金属の利用が試みられている。
【0003】
発泡金属体は、多数の気泡を含有する金属体であってその材質や用途等によって種々の製造方法が開発されている。
【0004】
例えば、溶融金属にガスを強制的に固溶させて凝固させる方法、溶融金属に発泡助剤を添加した発泡助剤添加溶融金属をコンテナに収容し、発泡によるコンテナ内の内圧上昇によって線状に押出す方法がある(例えば特許文献1、2参照)。
【0005】
また、発泡金属体の表面を他の材料で被覆する方法も多く開発されており、例えば次のような方法がある。
【0006】
別工程で製作した発泡金属ピースを一体に鋳造した車体構成部品の製造方法がある(例えば特許文献3参照)。また、金属の発泡と被覆を同時に行う方法も開発されている。例えば、金属粉末と発泡剤粉末の混合物を線状に塑性加工し、この線材を金属パイプで被覆し、これを加熱して金属パイプ内に発泡金属を充填させて発泡金属複合金属線を製造する方法(特許文献4参照)、金属粉末と発泡剤粉末の混合成形体を中空材内に配置し、加熱により発泡させて中空材に一体化させた曲げ加工材料(特許文献5参照)、加工素材内に金属粉末と発泡剤粉末の混合成形体を配置し、加熱により発泡させ、加工素材に一体化させるとともに発泡圧力によりバジル加工を行う方法(特許文献6参照)等がある。
【0007】
ところで、発泡金属体の表面に被接合部材として皮材を被覆してなる発泡金属パネルは、軽量構造材として好適に使用することができる。このような発泡金属パネルの製造方法として、次の方法が知られている。すなわち、発泡金属体として発泡アルミニウム部材と、皮材としてアルミニウム又はその合金薄板を準備する。そして、薄板の裏面に予めろう材と非腐食性フラックスを付着させておき、また発泡アルミニウム部材の表面にも予めフラックスを付着させておく。次いで、発泡アルミニウム部材と薄板を治具で組付保持したのち加熱することによって、発泡アルミニウム部材の表面に薄板をろう付で接合する方法が知られている(特許文献7参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平6−2056号公報(請求項1、図1)
【0009】
【特許文献2】
特開平7−145434号公報(請求項1、図1)
【0010】
【特許文献3】
特開2000−351056号公報(請求項1)
【0011】
【特許文献4】
特開平7−233405号公報(請求項1、図1)
【0012】
【特許文献5】
特開2000−15351号公報(請求項1、図1)
【0013】
【特許文献6】
特開2000−15355号公報(請求項1、図1、図2)
【0014】
【特許文献7】
特開昭63−76758号公報(第2−3頁、図1、図5、図6)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
而して、発泡金属体の表面に皮材(薄板)をろう付で接合する方法によれば、発泡金属体の表面には発泡による凹凸が形成されているため、この凹凸によって発泡金属体の表面と皮材との密着度が低下し、皮材を強固に接合できないという難点があった。さらに、皮材の裏面や発泡金属体の表面にフラックスをわざわざ付着させなければならないので、製造工程が多くなっていた。
【0016】
この発明は、上述した技術背景に鑑みてなされたもので、その目的は、発泡金属体の接合工程を簡素化することができ、且つ発泡金属体を皮材等の被接合部材に強固に接合することができる発泡金属体の接合方法、これにより製作された発泡金属構造材、前記接合方法を用いた発泡金属パネルの製造方法、及びこれにより製作された発泡金属パネルを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の手段を提供する。
【0018】
(1)金属ろう粉末と発泡剤粉末とが混合され且つフラックスが含有されたフラックス含有混合粉末を、発泡用基材に固形化し、この発泡用基材の表面に被接合部材を非接合状態に重ね合わせるとともに、この重合せ状態で発泡用基材を加熱発泡させることを特徴とする発泡金属体の接合方法。
【0019】
(2)前記被接合部材の裏面に凹部及び凸部のうち少なくとも一方が一箇所以上形成されている前項1記載の発泡金属体の接合方法。
【0020】
(3)前記被接合部材はアルミニウム又はアルミニウム合金製である前項1又は2記載の発泡金属体の接合方法。
【0021】
(4)前記金属ろうはアルミニウム合金である前項1〜3のいずれか1項記載の発泡金属体の接合方法。
【0022】
(5)前記フラックスは、粉末状であり、且つ前記混合粉末に混合状態に含有されている前項1〜4のいずれか1項記載の発泡金属体の接合方法。
【0023】
(6)前記フラックスは非腐食性フラックスである前項1〜5のいずれか1項記載の発泡金属体の接合方法。
【0024】
(7)前項1〜6のいずれか1項記載の発泡金属体の接合方法により製作されていることを特徴とする発泡金属構造材。
【0025】
(8)金属ろう粉末と発泡剤粉末とが混合され且つフラックスが含有されたフラックス含有混合粉末を、発泡用基材に固形化し、この発泡用基材の表面に皮材を非接合状態に重ね合わせるとともに、この重合せ状態で発泡用基材を加熱発泡させることを特徴とする発泡金属パネルの製造方法。
【0026】
(9)前記皮材の裏面に凹部及び凸部のうち少なくとも一方が一箇所以上形成されている前項8記載の発泡金属パネルの製造方法。
【0027】
(10)前記皮材はアルミニウム又はアルミニウム合金製である前項8又は9記載の発泡金属パネルの製造方法。
【0028】
(11)前記金属ろうはアルミニウム合金である前項8〜10のいずれか1項記載の発泡金属パネルの製造方法。
【0029】
(12)前記フラックスは、粉末状であり、且つ前記混合粉末に混合状態に含有されている前項8〜11のいずれか1項記載の発泡金属パネルの製造方法。
【0030】
(13)前記フラックスは非腐食性フラックスである前項8〜12のいずれか1項記載の発泡金属パネルの製造方法。
【0031】
(14)前記皮材は、前記発泡用基材の厚さ方向両側に配置されている前項8〜13のいずれか1項記載の発泡金属パネルの製造方法。
【0032】
(15)前項8〜14のいずれか1項記載の発泡金属パネルの製造方法により製作されていることを特徴とする発泡金属パネル。
【0033】
次に、この発明を図面を参照して説明する。
【0034】
図1は、第1実施形態の発泡金属パネルを示す斜視図である。同図において、(P1)は発泡金属構造材としての発泡金属パネルである。この発泡金属パネル(P1)は、この発明に係る発泡金属体の接合方法を用いて製造されたもの、つまりこの発明に係る発泡金属パネルの製造方法により製作されたものである。
【0035】
この発泡金属パネル(P1)は、図1に示すように、心材としての板状の発泡金属体(2)と、被接合部材としての2枚の板状の金属製皮材(10)とを備える。前記2枚の皮材(10)は発泡金属体(2)の厚さ方向両側に配置されている。発泡金属パネル(P1)は、これら2枚の皮材(10)が発泡金属体(2)の厚さ方向両側の表面に接合状態に被覆されたものである。この発泡金属パネル(P1)において、皮材(10)は発泡金属体(2)の剛性及び/又は強度を高めるための板状補強部材として機能するものである。
【0036】
図2は、上記第1実施形態の発泡金属パネル(P1)の製造方法(即ち発泡金属接合体の接合方法)を説明するための図である。以下に、この第1実施形態の発泡金属パネル(P1)の構成及びその製造方法について、図2を参照して説明する。
【0037】
図2(a)において、(1)は板状の発泡用基材、(10)は被接合部材としての前記皮材である。前記発泡金属体(2)は、発泡用基材(1)が加熱発泡されることによって形成されたものである。
【0038】
前記皮材(10)は、この第1実施形態では平板状に形成されており、皮材(10)の裏面(即ち皮材(10)における発泡金属体(2)表面と接合される面)は平坦状に形成されている。したがって、この皮材(10)の裏面には凹部及び凸部はいずれも形成されていない。さらに、この皮材(10)の裏面には、該皮材(10)を発泡用基材(1)や発泡金属体(2)の表面に接合するためのろう材及びフラックスはいずれも付着されていない。
【0039】
この皮材(10)の材質は、特に限定されず、アルミニウム又はアルミニウム合金、ステンレス鋼等の鉄系材料、銅及び銅合金等の金属が例示される。特にこの皮材(10)はアルミニウム又はアルミニウム合金製であることが望ましい。その理由は、アルミニウム又はアルミニウム合金製の皮材は軽量で且つ高い強度を有しているからである。更に、この皮材(10)は、JIS 6000系Al合金、1000系Al合金、3000系Al合金製であることが望ましく、こうすることにより、発泡金属体(2)との接合性が良好になる。
【0040】
前記発泡用基材(1)は、図2(a)に示すように、この第1実施形態では平板状に形成されている。
【0041】
この発泡用基材(1)は、次のように製作されたものである。すなわち、金属ろう粉末と発泡剤粉末とを所定割合で混合し且つフラックスを所定割合で含有させたフラックス含有混合粉末を準備する。そして、この混合粉末を所要形状の前記発泡用基材(1)に固形化する。
【0042】
金属ろうは、その種類に限定されるものではないが、皮材(10)よりも融点が低いものを使用することが望ましい。例えば、皮材(10)がアルミニウム又はアルミニウム合金製である場合は、金属ろうは、Al−Si系合金、Al−Zn系合金、Al−Cu系合金、Al−Mg系合金等のアルミニウム合金を用いることが望ましい。これらの中でも、Al−Si系合金を用いることが更に望ましく、特に8〜12質量%のSiを含む組成を有するアルミニウム合金を用いることが望ましい。
【0043】
なお、発泡用基材(1)は粉末で調製されるため、金属ろうとして、予め所望組成を有する合金粉末を使用することができる他、Al、Si等の金属単体粉末を合金組成の割合で混合するものとし、その後の加熱によって発泡とともに溶融合金化することもできる。
【0044】
発泡剤は、その種類に限定されるものではなく、水素化チタン、炭酸カルシウム、水素化ジルコニウム等の金属水素化物あるいは金属の炭酸塩、さらには有機系炭素鎖体等が用られる。これらの中でも、発泡効率が良く、取扱いが容易である点で、水酸化チタン及び炭酸カルシウムのうち少なくとも一方であることが望ましい。しかもこれらは入手が容易である点でも有利である。
【0045】
フラックスは、粉末状であっても良いし、液状等の他の形態であっても良い。フラックスが粉末状である場合には、この粉末状フラックスと金属ろう粉末と発泡剤粉末とを所定割合で混合することによって、フラックス含有混合粉末が調製される。こうすることにより、フラックスは混合粉末に混合状態に含有される。こうして含有されたフラックスは、発泡用基材(1)の加熱発泡時に該発泡用基材(1)中に発生した気泡の表面に溶融状態で集まり、そして気泡の崩壊に伴い溶融フラックスが放出されて該フラックスが発泡金属体(2)の表面と皮材(10)の裏面とに供給されるようになる。このフラックス含有方法によれば、フラックスを別途混合粉末に含有させる必要がなくなり、またフラックス含有量の調節が容易であり、皮材(10)の裏面に凹部や凸部が形成されている場合(後述する図3参照)であっても、フラックスを過不足なく皮材(10)の裏面に供給するこができる。その他のフラックス含有方法としては、液状フラックスを混合粉末又は発泡用基材(1)に供給する方法を例示できる。
【0046】
前記フラックスは、発泡後の除去が極めて困難であり、残留フラックスによる接合部の腐食、ひいては発泡金属パネル(P1)の強度低下を招く虞がある。そこで、このような不具合を防止するため、フラックスは非腐食性フラックスであることが望ましい。具体的には、KF、AlF、AlF、KAlF、KAlF、CsF、BiF、LiF、ZnF等のフッ化物、又はこれらの中から選択された1種又は2種以上の混合物を例示できる。特にKFとAlFの混合物、KAlF、KAlF、KAlF、KFとAlFの共晶組成物を1種又は2種以上含む混合物を用いることが好ましい。また非腐食性を損なわない限り、上記フッ化物に他のフラックスを添加した混合物も使用できる。フラックスの選択は、通常のろう付と同じく、金属ろうの融点や皮材(10)の材質に応じて適宜行う。そして、これらの非腐食性フラックスを使用することによって、長期間に亘って安定して高い接合強度を得ることができる。
【0047】
さらに、フラックス含有混合粉末には、セラミック粒子、セラミックウィスカー等の分散強化材を配合しても良い。これらの配合により、発泡金属体(2)の強度を高め、ひいては発泡金属パネル(P1)の強度(剛性)を高めることができる。
【0048】
この発明において、粉末の混合割合は特に限定されない。すなわち、発泡剤量は使用する発泡剤の発泡力や所期する発泡体の空隙率に応じて適宜調節し、フラツクス量は、フラックスの活性力や供給面積等に応じて適宜選択する。金属ろう及び発泡剤の2成分混合の場合、推奨できる混合割合は、金属ろう:50〜99.5質量%、発泡剤:0.5〜50質量%であり、特に金属ろう:90〜99質量%、発泡剤:1〜10質量%が好ましい。フラックスを加える場合には、金属ろう:49.5〜99質量%、発泡剤:0.5〜50質量%、フラックス:0.5〜30質量%が好ましく、特に金属ろう:70〜94質量%、発泡剤:1〜10質量%、フラックス:5〜20質量%が好ましく、更に金属ろう:70〜89質量%、発泡剤:1〜10質量%、フラックス:10〜20質量%が好ましい。また、これらの粉末は均一混合を図るために、球状粉が好ましく、粒径が40〜120μmが好ましい。
【0049】
フラックス含有混合粉末の固形化方法としては、フラックス含有混合粉末を圧粉成形する方法が例示され、特に、フラックス含有混合粉末やその圧粉成形体を押出や圧延等の塑性加工によって所要形状に成形することが望ましい。成形時には、発泡剤の発泡開始温度よりも低い温度であれば加熱することもできる。発泡用基材(1)は、固形化されているため、ハンドリングは容易である。
【0050】
而して、この第1実施形態では、上記発泡用基材(1)及び上記皮材(10)を準備し、図2(b)に示すように発泡用基材(1)の厚さ方向両側の表面に皮材(10)を重ね合わせる。この重合せ状態において、皮材(10)は発泡用基材(1)の表面に金属組織的に接合されていない。すなわち、この皮材(10)は発泡用基材(1)の表面に非接合状態に重ね合わされている。本第1実施形態では、この皮材(10)は発泡用基材(1)の表面に単に重ね合わされているだけである。一方、もし仮に皮材(10)を発泡用基材(1)の表面に圧延でクラッドして重ね合わせたり(後述する「比較例」参照)、ろう付や溶接で接合して重ね合わせたりした場合には、皮材(10)が発泡用基材(1)の表面に金属組織的に接合されてしまうため、この発明では、このような方法で皮材(10)を発泡用基材(1)の表面に重ね合わせないようにする。
【0051】
このように皮材(10)を発泡用基材(1)の表面に非接合状態で重ね合わせることにより、発泡用基材(1)の加熱発泡時に発泡用基材(1)中のフラックスが発泡用基材(1)の表面と皮材(10)の裏面に確実に供給されるようになる。この結果、皮材(10)を発泡金属体(2)の表面に強固に接合できるようになる。
【0052】
次いで、皮材(10)を発泡用基材(1)の表面に上述のように重ね合わせた状態で、任意の加熱炉で発泡用基材(1)を発泡させるための加熱を開始する。これにより、発泡金属体(2)が形成されるとともに、皮材(10)が発泡金属体(2)の表面にろう付接合される。すなわち、発泡用基材(1)を加熱することにより、発泡用基材(1)中の金属ろうは溶融するとともに、発泡用基材(1)がその内部に気泡を発生させながら膨張し、もって気泡を含んだ発泡金属体(2)が形成される。さらに、発泡用基材(1)中のフラックスは、発泡用基材(1)の加熱発泡時に該発泡用基材(1)中に発生した気泡の表面に溶融状態で集まり、そして気泡の崩壊に伴い溶融フラックスが放出されて該フラックスが発泡金属体(2)の表面と皮材(10)の裏面とに供給される。この供給されたフラックスによって発泡金属体(2)の表面と皮材(10)の裏面が活性化されるとともに、この活性化状態で発泡金属体(2)の表面に皮材(10)の裏面が発泡用基材(1)中の金属ろうによってろう付接合される。これにより、発泡金属体(2)と皮材(10)が一体化され、もって図2(c)に示した所望する発泡金属パネル(P1)が得られる。 なお、発泡用基材(1)を加熱する温度は、480〜580℃の範囲に設定されるのが望ましいが、この発明では、加熱温度はこの範囲に限定されるものではない。また、発泡用基材(1)の発泡率は、30〜50%の範囲に設定されるのが望ましいが、この発明では、発泡率はこの範囲に限定されるものではない。
【0053】
而して、こうして得られた発泡金属パネル(P1)は、発泡金属体(2)の厚さ方向両側の表面に皮材(10)が接合されて被覆されたものなので、軽量であり且つ高い剛性を有している。
【0054】
また、皮材(10)がアルミニウム又はその合金製である場合には、発泡金属パネル(P1)の更なる軽量化を図ることができる。
【0055】
また同じく、金属ろうがアルミニウム合金である場合には、発泡金属パネル(P1)の更なる軽量化を図ることができる。
【0056】
さらに、上記第1実施形態の発泡金属パネル(P1)の製造方法によれば、上述したように皮材(10)を発泡金属体(2)の表面に強固に接合できるため、皮材(10)の発泡金属体(2)表面との接合強度を高めることができる。そのため、もし仮に発泡金属パネル(P1)に曲げ荷重が加わった場合であっても、発泡金属パネル(P1)の屈曲に伴い皮材(10)が剥離するという不具合を防止することができる。したがって、こうして製造された発泡金属パネル(P1)は、高い剛性を長期間に亘って維持することができ、そのため、例えば軽量構造材として特に好適に用いることができる。
【0057】
さらに、発泡用基材(1)には既にフラックスが含有されているので、皮材(10)の裏面や発泡金属体(2)の表面にフラックスをわざわざ付着させる必要がなく、発泡金属パネル(P1)を少ない工程で製造することができ、つまり発泡金属パネル(P1)の製造工程(発泡金属体の接合工程)を簡素化することができる。しかも、発泡用基材(1)の表面に皮材(10)を単に重ね合わせるだけで、発泡用基材(1)を加熱発泡させる際の前準備が整うので、発泡金属パネル(P1)の製造工程(発泡金属体の接合工程)を更に簡素化することができる。
【0058】
さらに、フラックスが粉末状であり且つ混合粉末に混合状態に含有されている場合には、フラックスを発泡金属体(2)の表面と皮材(10)の裏面に均一に供給することができ、且つフラックス供給量の調節を容易に行うことができるから、過不足なく適量のフラックスを供給することができる。
【0059】
さらに、フラックスが非腐食性フラックスである場合には、残留フラックスによる接合部の腐食が抑制され、長期間に亘って安定して高い接合強度を得ることができる。
【0060】
図3は、第2実施形態の発泡金属パネル(P2)の製造方法(即ち発泡金属体の接合方法)を説明するための図である。同図には、上記第1実施形態の発泡金属パネル(P1)に対応する要素に同一の符号が付きれている。以下に、この第2実施形態の発泡金属パネル(P2)の構成及びその製造方法について、上記第1実施形態との相違点を中心に図3を参照して説明する。
【0061】
図3(a)において、(1)は発泡用基材、(10)は被接合部材としての皮材である。
【0062】
前記皮材(10)は、この第2実施形態では波板状に形成されており、皮材(10)の裏面には凹部(11a)及び凸部(11b)が複数箇所形成されている。同じく皮材(10)の表面には凹部(12a)及び凸部(12b)が複数箇所形成されている。さらに、この皮材(10)の裏面には、上記第1実施形態と同じく、該皮材(10)を発泡用基材(1)や発泡金属体(2)の表面に接合するためのろう材及びフラックスはいずれも付着されていない。
【0063】
前記発泡用基材(1)は、上記第1実施形態と同じく、平板状に形成されている。この発泡用基材(1)の製作方法は、上記第1実施形態と同じである。
【0064】
而して、上記発泡用基材(1)及び上記皮材(10)を準備し、図3(b)に示すように発泡用基材(1)の厚さ方向両側の表面に皮材(10)を非接合状態に重ね合わせる。本第2実施形態では、この皮材(10)は、上記第1実施形態と同じく発泡用基材(1)の表面に単に重ね合わされているだけである。したがって、発泡用基材(1)の表面と皮材(10)の裏面との間には隙間(g)が形成されている。
【0065】
次いで、この重合せ状態で発泡用基材(1)を加熱発泡させる。これにより、上記第1実施形態と同じく、気泡を含んだ発泡金属体(2)が形成されるとともに、発泡金属体(2)の表面に皮材(10)がろう付接合され、もって図3(c)に示した所望する発泡金属パネル(P2)が得られる。
【0066】
而して、従来の発泡金属パネルの製造方法によれば、皮材(10)がその裏面に凹部(11a)及び凸部(11b)のうち少なくとも一方が1箇所以上形成されているものである場合には、このような皮材(10)を発泡金属体(2)の表面に接合しようとしても、発泡金属体(2)の表面と皮材(10)の裏面との間に隙間(g)ができるので、皮材(10)の密着度が低く、皮材(10)を強固に接合することができなかった。これに対して、この発明では、このような皮材(10)であっても該皮材(10)を発泡金属体(2)の表面に強固に接合することができる。
【0067】
さらに、皮材(10)がその表面に凹部(12a)及び凸部(12b)のうち少なくとも一方が1箇所以上形成されているものである場合には、このような皮材(10)を発泡金属体(2)の表面に圧延でクラッドすることができないので、皮材(10)を発泡金属体(2)の表面に接合することができない。これに対して、この発明では、圧延を行う必要がないので、このような皮材(10)であっても該皮材(10)を発泡金属体(2)の表面に強固に接合することができる。
【0068】
図4は、第3実施形態の発泡金属パネル(P3)の製造方法(即ち発泡金属体の接合方法)を説明するための図である。同図には、上記第1実施形態の発泡金属パネル(P1)に対応する要素に同一の符号が付きれている。以下に、この第3実施形態の発泡金属パネル(P3)の構成及びその製造方法について、上記第1実施形態との相違点を中心に図4を参照して説明する。
【0069】
この第3実施形態では、発泡金属パネル(P3)は次のように製造される。すなわち、図4(a)に示すように、一枚以上(同図では3枚)の板状(詳述すると平板状)の発泡用基材(1)と、一枚以上(同図では4枚)の板状(詳述すると平板状)の皮材(10)とを準備する。次いで、発泡用基材(1)の表面に皮材(10)を非接合状態に重ね合わせ、さらに、該皮材(1)の表面に他の発泡用基材(1)を非接合状態に重ね合わせる。このように発泡用基材(1)と皮材(10)を図4(a)に示すように交互に非接合状態に重ね合わせる。次いで、この重合せ状態で発泡用基材(10)を加熱発泡させることによって、図4(b)に示した発泡金属パネル(P3)が製造される。
【0070】
この第3実施形態の発泡金属パネル(P3)の製造方法の他の条件は、上記第1実施形態の発泡金属パネル(P1)の製造方法と同じであり、重複する説明を省略する。
【0071】
以上で、この発明の好ましい幾つかの実施形態について説明したが、この発明は上記実施形態に示したものに限定されるものではなく、様々に設定変更可能である。
【0072】
例えば、この発明に係る発泡金属パネルの製造方法では、発泡用基材(1)の厚さ方向両側の表面のうちいずれか一方の表面だけに皮材(10)を非接合状態に重ね合わせ、この重合せ状態で発泡用基材(1)を加熱発泡させても良い。
【0073】
もとより、この発明に係る発泡金属体の接合方法は、発泡金属パネル(P1)(P2)(P3)を製造するためだけに用いられるものではなく、様々な形状の発泡金属体を接合する際に適用することができる。また、被接合部材は、板状であっても良いし、他の形状であっても良い。また同じく、この発明に係る発泡金属構造材は、発泡金属パネル(P1)に限定されるものではなく、様々な構造や形状のものであっても良い。
【0074】
【実施例】
次に、この発明の具体的実施例及び比較例を示す。
【0075】
<実施例1〜6>
この実施例1〜6では、図1及び図2に示した上記第1実施形態の発泡金属パネル(P1)を製造した。使用した皮材(10)の厚さ及び発泡用基材(1)の厚さは表1のとおりである。使用した皮材(10)の材質はアルミニウム合金(A1100−O)である。金属ろうとしてAl−Si系アルミニウム合金(組成:Al一10質量%Si)粉末を使用した。発泡剤として水素化チタン粉末を使用した。フラックスとしてKAlF粉末を使用した。このフラックスは非腐食性フラックスである。
【0076】
上記金属ろう粉末と発泡剤粉末と粉末状フラックスとを混合することにより、フラックス含有混合粉末を調製した。この混合粉末に対するフラックスの含有率は表1のとおりである。次いで、この混合粉末を押出加工によって平板状の発泡用基材(1)に固形化した。次いで、この発泡用基材(1)の厚さ方向両側の表面に平板状の皮材(10)を単に重ね合わせた。このとき、発泡用基材(1)を圧縮しなかった(即ち圧下率が0)。次いで、この重合せ状態で発泡用基材(1)を加熱炉内で550℃で加熱発泡させることにより、発泡金属パネル(詳述すると発泡アルミニウム合金パネル)を製作した。このときの発泡用基材(1)の発泡率は表1のとおりである。また、加熱雰囲気は窒素雰囲気である。
【0077】
<比較例1〜3>
この比較例1〜3では、発泡金属パネルを次のように製造した。すなわち、図5(a)に示すように平板状の発泡用基材(1)の厚さ方向両側の表面に平板状の皮材(10)を重ね合わせた。次いで、図5(b)に示すように圧延ローラ(20)(20)を用いて、皮材(10)を発泡用基材(1)の表面に圧延でクラッドすることにより、皮材(10)を発泡用基材(1)の表面に接合した。この状態において、皮材(10)は発泡用基材(1)の表面に金属組織的に接合されている。このときの発泡用基材(1)の圧下率は表1のとおりである。次いで、このクラッド状態で発泡用基材(1)を上記実施例と同じ加熱条件で加熱発泡させることにより、発泡金属パネル(詳述すると発泡アルミニウム合金パネル)を製作した。このときの発泡用基材(1)の発泡率は表1のとおりである。なお、使用した皮材の材質、金属ろう粉末、発泡剤粉末及び粉末状フラックスは、上記実施例と同じである。
【0078】
【表1】
Figure 2004225086
【0079】
[接合強度について]
上記実施例1〜6及び比較例1〜3で得られた発泡金属パネルについて、皮材(10)を接合面に対して垂直に引っ張ることにより、皮材(10)の接合強度を調べた。この結果を表1に示す。
【0080】
[曲げ試験について]
上記実施例1〜6及び比較例1〜3で得られた発泡金属パネルについて、曲げ試験を行うことにより、皮材(10)の接合具合を評価した。この曲げ試験は、発泡金属パネルを曲げ半径R=8mmで曲げることにより行った。この結果を表1に示す。
【0081】
なお、同表中の「曲げ試験」欄において、×、〇、△はそれぞれ次のことを示している。
・×…発泡金属パネルの屈曲に伴い皮材が剥離した。
・〇…皮材が剥離しなかった。
・△…発泡金属体が折れ曲がった。
【0082】
同表に示すように、実施例1〜6で得られた発泡金属パネルは、比較例1〜3で得られた発泡金属パネルよりも皮材(10)の接合強度が高く、しかも、皮材(10)の接合具合が良好であることを確認し得た。
【0083】
【発明の効果】
上述の次第で、この発明は次の効果を奏する。
【0084】
(1)の発明によれば、金属ろう粉末と発泡剤粉末とが混合され且つフラックスが含有されたフラックス含有混合粉末を、所要形状の発泡用基材に固形化することにより、発泡用基材にフラックスが含有されるようになるから、必ずしも被接合部材の裏面や発泡金属体の表面にフラックスを付着させる必要がなく、発泡金属体の接合工程を簡素化することができる。しかも、発泡用基材の表面に被接合部材を非接合状態に重ね合わせることにより、発泡用基材を加熱発泡させる際の前準備が整うので、発泡金属体の接合工程を更に簡素化することができる。その上、被接合部材を発泡金属体の表面に強固に接合することができる。
【0085】
(2)の発明によれば、被接合部材の裏面に凹部及び凸部のうち少なくとも一方が1箇所以上形成されている場合であっても、該被接合部材を発泡金属体の表面に強固に接合することができる。
【0086】
(3)の発明によれば、被接合部材がアルミニウム又はアルミニウム合金製のなので、軽量な発泡金属構造材を得ることができる。
【0087】
(4)の発明によれば、金属ろうはアルミニウム合金であるので、軽量な発泡金属構造材を得ることができる。
【0088】
(5)の発明によれば、フラックスは、粉末状であり、且つ混合粉末に混合状態に含有されているので、フラックスを発泡金属体の表面と皮材の裏面に均一に供給することができ、且つフラックス供給量の調節を容易に行うことができるから、過不足なく適量のフラックスを供給することができる。したがって、被接合部材を発泡金属体の表面に良好に接合することができる。
【0089】
(6)の発明によれば、フラックスは非腐食性フラックスであるから、残留フラックスによる接合部の腐食を抑制することができて、長期間に亘って安定して高い接合強度を得ることができる。
【0090】
(7)の発明によれば、発泡金属体の表面に被接合部材が強固に接合された発泡金属構造材を得ることができる。
【0091】
(8)の発明によれば、金属ろう粉末と発泡剤粉末とが混合され且つフラックスが含有されたフラックス含有混合粉末を、所要形状の発泡用基材に固形化することにより、発泡用基材にフラックスが含有されるようになるから、必ずしも皮材の裏面や発泡金属体の表面にフラックスを付着させる必要がなく、発泡金属パネルの製造工程を簡素化することができる。しかも、発泡用基材の表面に皮材を非接合状態に重ね合わせることにより、発泡用基材を加熱発泡させる際の前準備が整うので、発泡金属パネルの製造工程を更に簡素化することができる。さらに、皮材を発泡金属体の表面に強固に接合することができる。
【0092】
(9)の発明によれば、皮材の裏面に凹部及び凸部のうち少なくとも一方が1箇所以上形成されている場合であっても、該皮材を発泡金属体の表面に強固に接合することができる。
【0093】
(10)の発明によれば、皮材がアルミニウム又はアルミニウム合金製のなので、軽量な発泡金属パネルを得ることができる。
【0094】
(11)の発明によれば、金属ろうはアルミニウム合金であるので、軽量な発泡金属パネルを得ることができる。
【0095】
(12)の発明によれば、フラックスは、粉末状であり、且つ混合粉末に混合状態に含有されているので、フラックスを発泡金属体の表面と皮材の裏面に均一に供給することができ、且つフラックス供給量の調節を容易に行うことができるから、過不足なく適量のフラックスを供給することができる。したがって、皮材を発泡金属体の表面に良好に接合することができる。
【0096】
(13)の発明によれば、フラックスは非腐食性フラックスであるから、残留フラックスによる接合部の腐食を抑制することができて、長期間に亘って安定して高い接合強度を得ることができる。
【0097】
(14)の発明によれば、皮材は発泡用基材の厚さ方向両側に配置されているので、高い剛性を有する軽量な発泡金属パネルを得ることができる。
【0098】
(15)の発明によれば、発泡金属体の表面に皮材が強固に接合された発泡金属パネルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る発泡金属パネルの製造方法により得られた第1実施形態の発泡金属パネルを示す斜視図である。
【図2】同発泡金属パネルの製造方法を説明するための図で、(a)は発泡用基材の表面に皮材を重ね合わせる前の状態を示す断面図、(b)は発泡用基材の表面に皮材を重ね合わせた状態を示す断面図、(c)は発泡用基材を加熱発泡させた後の状態を示す断面図である。
【図3】第2実施形態の発泡金属パネルの製造方法を説明するための図で、(a)は発泡用基材の表面に皮材を重ね合わせる前の状態を示す断面図、(b)は発泡用基材の表面に皮材を重ね合わせた状態を示す断面図、(c)は発泡用基材を加熱発泡させた後の状態を示す断面図である。
【図4】第3実施形態の発泡金属パネルの製造方法を説明するための図で、(a)は発泡基材の表面に皮材を重ね合わせた状態を示す断面図、(b)は発泡用基材を加熱発泡させた後の状態を示す断面図である。
【図5】比較例の発泡金属パネルの製造方法を説明するための図で、(a)は発泡用基材の表面に皮材を重ね合わせた状態を示す断面図、(b)は発泡用基材の表面に皮材を圧延でクラッドした後の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
P1、P2、P3…発泡金属パネル(発泡金属構造材)
1…発泡用基材
2…発泡金属体
10…皮材(被接合部材)
11a…凹部
11b…凸部

Claims (15)

  1. 金属ろう粉末と発泡剤粉末とが混合され且つフラックスが含有されたフラックス含有混合粉末を、発泡用基材に固形化し、
    この発泡用基材の表面に被接合部材を非接合状態に重ね合わせるとともに、この重合せ状態で発泡用基材を加熱発泡させることを特徴とする発泡金属体の接合方法。
  2. 前記被接合部材の裏面に凹部及び凸部のうち少なくとも一方が一箇所以上形成されている請求項1記載の発泡金属体の接合方法。
  3. 前記被接合部材はアルミニウム又はアルミニウム合金製である請求項1又は2記載の発泡金属体の接合方法。
  4. 前記金属ろうはアルミニウム合金である請求項1〜3のいずれか1項記載の発泡金属体の接合方法。
  5. 前記フラックスは、粉末状であり、且つ前記混合粉末に混合状態に含有されている請求項1〜4のいずれか1項記載の発泡金属体の接合方法。
  6. 前記フラックスは非腐食性フラックスである請求項1〜5のいずれか1項記載の発泡金属体の接合方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項記載の発泡金属体の接合方法により製作されていることを特徴とする発泡金属構造材。
  8. 金属ろう粉末と発泡剤粉末とが混合され且つフラックスが含有されたフラックス含有混合粉末を、発泡用基材に固形化し、
    この発泡用基材の表面に皮材を非接合状態に重ね合わせるとともに、この重合せ状態で発泡用基材を加熱発泡させることを特徴とする発泡金属パネルの製造方法。
  9. 前記皮材の裏面に凹部及び凸部のうち少なくとも一方が一箇所以上形成されている請求項8記載の発泡金属パネルの製造方法。
  10. 前記皮材はアルミニウム又はアルミニウム合金製である請求項8又は9記載の発泡金属パネルの製造方法。
  11. 前記金属ろうはアルミニウム合金である請求項8〜10のいずれか1項記載の発泡金属パネルの製造方法。
  12. 前記フラックスは、粉末状であり、且つ前記混合粉末に混合状態に含有されている請求項8〜11のいずれか1項記載の発泡金属パネルの製造方法。
  13. 前記フラックスは非腐食性フラックスである請求項8〜12のいずれか1項記載の発泡金属パネルの製造方法。
  14. 前記皮材は、前記発泡用基材の厚さ方向両側に配置されている請求項8〜13のいずれか1項記載の発泡金属パネルの製造方法。
  15. 請求項8〜14のいずれか1項記載の発泡金属パネルの製造方法により製作されていることを特徴とする発泡金属パネル。
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