JP2004224776A - 用時混合型メーキャップ化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決の手段】油中水系型乳化化粧料である第1の組成物および固型粉末化粧料である第2の組成物からなる化粧料を、用時に混合する用時混合型メーキャップ化粧料とすることにより、通常のメーキャップ化粧料では得られなかった、上記の課題を解決し得ることを見出した。
【選択図】 なし
Description
【産業上の利用分野】
本発明はメーキャップ化粧料、更に詳しくは2種の要素組成物を用時混合して使用することを特徴とする、用時混合型メーキャップ組成物に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
従来のメーキャップ製品、特にメーキャップ仕上げ料は、剤型タイプ別に、パウダータイプ、油性タイプ、水性タイプ、乳化タイプに大別できる。夏場に用いられる剤型タイプとして市場で用いられているものとしては、パウダータイプと乳化タイプが挙げられる。パウダータイプでは、粉体表面を疎水化処理した両用タイプや、水を含んだスポンジで乳化状態にするケーキタイプがある。乳化タイプでは、夏場の持続性を向上させるタイプとして油中水系型の乳化タイプが挙げられ、固型状油中水系タイプや乳液・クリーム状油中水系タイプがある。
【0003】
これらの中で、両用タイプは水を含んだスポンジで取ると、清涼感を得ることができるという長所がある反面、仕上がりが粉っぽくなるために保湿効果が弱く、また、化粧持ちについても満足する効果は得られない欠点がある。ケーキタイプは水を含んだパフで乳化状態にして取るため、剤型内に親水性界面活性剤を配合している。そのため、清涼感や保湿効果を得ることはできる長所がある反面、化粧持ちについては満足する効果は得られない欠点がある。乳化タイプでは、固型状油中水系タイプにおいて化粧持ちが高いという長所がある反面、ワックスが配合されているため塗布時の滑らかさに欠けるだけでなく、清涼感も弱いという欠点がある。乳液・クリーム状油中水系タイプでは、清涼感や化粧持ちが高く使用性も滑らかにできるという長所がある反面、使用時に指等を用いて塗布するため手が汚れる等の欠点や、パウダータイプや固型状油中水系タイプに使用するコンパクトタイプの容器の持つ簡便性が得られない欠点がある。これらの欠点を解決するため、欠点を改良した各タイプのメークアップ化粧料(例えば、特許文献1、特許文献2、及び特許文献3参照)が市場にでているが、未だ十分とはいえない。
【0004】
【特許文献1】
特開平08−143426号公報
【特許文献2】
特許第2968082号公報
【特許文献3】
特開2001−278729号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明が解決する課題は、従来の問題点である使用時の簡便性を保持し、塗布時の滑らかさや清涼感に優れ、さらにまたは、塗布後の保湿効果や化粧持ちに優れたメーキャップ化粧料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、油中水系型乳化化粧料および固型粉末化粧料を用時混合することによって、使用時の簡便性を保持し、塗布時の滑らかさや清涼感に優れ、さらにまたは、塗布後の保湿効果や化粧持ちに優れたメーキャップ化粧料を確実に提供し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
即ち、本発明は、油中水系型乳化化粧料である第1の組成物および固型粉末化粧料である第2の組成物からなる、用時混合型メーキャップ化粧料(以下、本混合型組成物ともいう)を提供する発明である。
【0008】
なお、第1の組成物または第2の組成物における「第1」「第2」は、本混合型組成物の2つの必須構成要素を区別するために付した記号であり、特に、第1番目、第2番目の順番を表す意味合いを伴うものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。第1の組成物について第1の組成物は、油中水系型乳化化粧料である。この第1の油中水系乳化化粧料に配合される成分(a)の水の含有量は40重量%以上が好ましく、特に50〜80重量%が特に好ましい。含有量がこの範囲であれば、塗布時ののびや清涼感が特に良好な効果を得ることができる。
【0010】
更に、(a)の水以外の水相成分としては、感触調整、防腐剤、保湿剤等の付随的添加成分として、本発明の効果を損なわない限り配合することができる。尚、単独配合だけでなく、これらの他の成分を2種以上の組み合わせ配合することも可能である。そこで、前記水と水以外の水相成分を合せて50重量%以上となることが好ましい。
【0011】
水以外の水相成分としては、例えば、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3ブチレングリコール、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、ムコ多糖、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸等の保湿剤;エタノール等の低級アルコール;アルギン酸、グアーガム、クインズシード、キサンタンガム、ジェランガム、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピドリドン等の高分子;グリシン、アラニン、セリン等のアミノ酸;アスコルビン酸リン酸塩、シアノコバラミン等のビタミン類;パラオキシ安息香酸エステル、デヒドロ酢酸塩、グルコンサンクロルヘキシジン液等の防腐剤;バラエキス、トウニンエキス、サキシマボタンズルエキス、ハイビスカスエキス、シコンエキス、人形茸培養エキス、ビデンスピローサエキス等の抽出エキス、色素、中和剤等を挙げることができる。
【0012】
この第1の油中水系乳化化粧料に配合される成分(b)の揮発性シリコーン油としては、化粧品等の外用組成物の分野において用いられる揮発性シリコーン油を用いることが可能であり、特に限定されるものではない。具体的には、例えば、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン等の低沸点鎖状シリコーン油;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラデカメチルシクロヘプタシロキサン等の低沸点環状シリコーン油等を挙げられ、これらを一種または二種以上用いることができる。尚、本発明において、成分(b)として、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等の環状シリコーン油を選択することにより、べた付き感が無く、塗布時ののびや化粧持ちがより良好な用時混合型メーキャップ化粧料を得ることができる。このような成分(b)は、市販品としてシリコンKF−995、KF−994(何れも信越化学工業社製)、シリコンDC−345、シリコンSH−245(何れも、東レ・ダウコーニング社製)等を挙げることができる。
【0013】
また、この第1の油中水系乳化化粧料に配合される成分(b)の揮発性シリコーン油は、5〜30重量%が好ましく、10〜20重量%が特に好ましい。含有量がこの範囲であれば、べた付き感が無く、塗布時ののびや化粧持ちがより良好な用時混合型メーキャップ化粧料を得ることができる。
【0014】
この第1の油中水系乳化化粧料に配合される成分(c)のポリエーテル変性シリコンとしては、化粧品等の外用組成物の分野において用いられるポリエーテル変性シリコンを用いることが可能であり、特に限定されるものではない。具体的には、例えば、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体、ラウリルメチコーンコポリオール、メチルポリシロキサン・セチルメチルポリシロキサン・ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体等を挙げられ、これらを一種または二種以上用いることができる。このような成分(c)は、市販品としてシリコンKF−6017、KF−6012(何れも信越化学工業社製)、シリコンBY11−030、SH−3749(何れも、東レ・ダウコーニング社製)、ABILEM90(ゴールドシュミット社製等を挙げることができる。
【0015】
また、この第1の油中水系乳化化粧料に配合される成分(c)のポリエーテル変性シリコンは0.1〜10重量%が好ましく、0.5〜5重量%が特に好ましい。含有量がこの範囲であれば、べた付き感が無く、塗布時ののびや化粧持ちがより良好な用時混合型メーキャップ化粧料を得ることができる。
【0016】
この第1の油中水系乳化化粧料には、エモリエント剤、感触調整等の目的で油相成分として、通常化粧料に用いられる油剤であり、動物油、植物油、合成油等の起源、及び、固形油、半固形油、液体油等の性状を問わず、炭化水素類、エステル油類、油脂類、シリコーン油、ロウ類、脂肪酸類、高級アルコール類、ラノリン誘導体、フッ素系油類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリブテン、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;リンゴ酸ジイソステアリル、トリオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ミリスチン酸オクチルドデシル、ダイマー酸ジイソプロピル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル等のエステル類;オリーブ油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、ヒマシ油、アボガド油、メドウフォーム油等の油脂類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ステアロキシメチルポリシロキサン等のシリコーン油類;ミツロウ、カルナバワックス、ゲイロウ等のロウ類;ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類;オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、ステアリルアルコール等の高級アルコール;酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル等のラノリン誘導体;パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤等が挙げられるが、これらのみに限定されるわけでない。また、これらを一種または二種以上用いることができる。この第1の油中水系乳化化粧料にこれらの油剤を含有する場合の含有量は、0.1〜20重量%が好ましい。
【0017】
この第1の油中水系乳化化粧料には、上記成分の他、目的に応じて、本発明の効果を損なわない限りにおいて、必要に応じて、上記以外の油性原料、界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤、高分子、保湿剤、紫外線吸収剤、樹脂、溶剤、香料などを配合することができる。
【0018】
第2の組成物について第2の組成物は、固型粉末化粧料である。この第2の固型粉末化粧料に配合される粉末成分は、特に限定されず、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、二酸化ケイ素、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼石膏)、リン酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、窒化ホウ素等の無機粉末;ナイロン粉末、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、シリコーン樹脂粉末、シリコーンゴム粉末、セルロース粉末等の有機粉末;酸化チタン、酸化鉄、群青、有機タール系色素及びレーキ等の着色剤等が挙げられ、これらを一種または二種以上用いることができる。また、これらの粉末成分をシリコーン化合物、脂肪酸エステル、金属石鹸、フッ素化合物、アミノ酸等で表面処理を施した粉末成分をも用いることができるが、これらのみに限定されるわけでない。
【0019】
この第2の固型粉末化粧料に配合される油性成分は、特に限定されず、通常化粧料に用いられる油剤であり、動物油、植物油、合成油等の起源、及び、固形油、半固形油、液体油等の性状を問わず、炭化水素類、エステル油類、油脂類、シリコーン油、ロウ類、脂肪酸類、高級アルコール類、ラノリン誘導体、フッ素系油類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリブテン、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;リンゴ酸ジイソステアリル、トリオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ミリスチン酸オクチルドデシル、ダイマー酸ジイソプロピル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸ノニル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル等のエステル類;オリーブ油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、ヒマシ油、アボガド油、メドウフォーム油等の油脂類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ステアロキシメチルポリシロキサン等のシリコーン油類;ミツロウ、カルナバワックス、ゲイロウ等のロウ類;ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類;オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、ステアリルアルコール等の高級アルコール;酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル等のラノリン誘導体;パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤等が挙げられ、これらを一種または二種以上用いることができる。この第2の固形粉末化粧料にこれらの油剤を含有する場合の含有量は、5〜30重量%が好ましい。
【0020】
この第2の固形粉末化粧料には、上記成分の他、目的に応じて、本発明の効果を損なわない限りにおいて、必要に応じて、上記以外の油性原料、界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤、高分子、保湿剤、紫外線吸収剤、水、樹脂、溶剤、香料などを配合することができる。
【0021】
第1の組成物および第2の組成物の剤型は、第1の組成物が油中水系型乳化化粧料であり、第2の組成物は固型粉末化粧料である。剤型としては、第1の組成物の油中水系化粧料が取り得る全ての剤型、具体的には、乳液状、クリーム状、ジェル状等の剤型を選択することができる。
【0022】
本混合組成物は第1組成物および第2組成物を、使用時に混合して用いるメーキャップ化粧料である。
【0023】
本混合組成物における用時の第1組成物と第2組成物の混合比は、特に限定されないが、通常は、質量比で2〜5:1程度が好ましく、3〜4:1が特に好ましい。このようにして、第1組成物と第2組成物を使用時に混合することにより、通常のメーキャップ組成物には、得られがたい使用時の簡便性を保持し、塗布時の滑らかさや清涼感に優れ、さらにまたは、塗布後の保湿効果や化粧持ちに優れたメーキャップ化粧料を確実に提供し得ることができる。
【0024】
本混合組成物は第1組成物と第2組成物を混合して使用する形態を採る限り、あらゆる商品形態を採ることが可能である。すなわち、第1組成物と第2組成物が一体化した容器の中に入っていても、両組成物が別々の容器に入っていてもよい。
【0025】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。なお、配合量は特に指定がない限り、重量%で示す。
【0026】
【表1】実施例−1
【0027】(製法)
第1の組成物:A.成分(1)〜(6)を加熱溶解後、成分(12)、(13)を添加して、40℃に調整した(油相)。B.成分(14)に、成分(7)〜(11)を添加して、加熱後、40℃に調整した(水相)。C.この水相を、先の油相に添加して乳化後、攪拌冷却を行い、30℃まで冷却し、第1の組成物である、状態が乳液タイプの油中水系型乳化化粧料を得た。
第2の組成物:A.成分(1)〜(5)に、成分(9)、(10)を加え、ローラーで混練した。B.Aに成分(6)〜(8)、(11)〜(13)を加え、ニーダーにて攪拌混合する。この攪拌物を押し出し成型後、金皿に成型し、第2の組成物であるケーキタイプの固型粉末化粧料を得た。
【0028】
【表2】実施例−2
【0029】(製法)
第1の組成物:A.成分(1)〜(6)を加熱溶解後、成分(11)、(12)を添加して、40℃に調整した(油相)。B.成分(13)に、成分(7)〜(10)を添加して、加熱後、40℃に調整した(水相)。C.この水相を、先の油相に添加して乳化を行い、攪拌冷却を行い30℃まで冷却し、第1の組成物である、状態がクリーム状の油中水系型乳化化粧料を得た。
第2の組成物:A.成分(1)〜(5)に、成分(9)、(10)を加え、ローラーで混練した。B.Aに成分(6)〜(8)、(11)〜(13)を加え、ニーダーにて攪拌混合する。この攪拌物を押し出し成型後、金皿に成型し、第2の組成物であるケーキタイプの固型粉末化粧料を得た。
【0030】
【表3】実施例−3
【0031】(製法)
第1の組成物:A.成分(1)〜(6)を加熱溶解後、成分(11)、(12)を添加して、40℃に調整した(油相)。B.成分(13)に、成分(7)〜(10)を添加して、加熱後、40℃に調整した(水相)。C.この水相を、先の油相に添加して乳化を行い、攪拌冷却を行い30℃まで冷却し、第1の組成物である、状態がクリーム状の油中水系型乳化化粧料を得た。
【0032】
【表4】実施例−4
【0033】(製法)
第1の組成物:A.成分(1)〜(6)を加熱溶解後、成分(11)、(12)を添加して、40℃に調整した(油相)。B.成分(13)に、成分(7)〜(10)を添加して、加熱後、40℃に調整した(水相)。C.この水相を、先の油相に添加して乳化を行い、攪拌冷却を行い30℃まで冷却し、第1の組成物である、状態がクリーム状の油中水系型乳化化粧料を得た。
【0034】
【表5】実施例−5
【0035】(製法)
第2の組成物:A.成分(6)〜(14)をヘンシェルミキサーで混合し、これに、あらかじめ加熱溶解混合した成分(1)〜(5)、(15)、(16)を添加混合する。B.Aをアトマイザーで粉砕し、これを金皿に成型し、第2の組成物であるプレストタイプの固型粉末化粧料を得た。
【0036】
【表6】比較例−1
【0037】(製法)
第1の組成物:A.成分(1)〜(6)を加熱溶解後、成分(12)、(13)を添加して、70℃に調整した(油相)。B.成分(14)に、成分(7)〜(11)を添加して、加熱後、70℃に調整した(水相)。C.この水相に、先の油相を添加して乳化を行い、予備乳化を行った。D.この予備乳化物の乳化粒子をホモミキサーで均一にした後、攪拌冷却を行い30℃まで冷却し、比較例−1の第1の組成物である、水中油系型乳化化粧料を得た。
【0038】
【表7】比較例−2
【0039】(製法)
第1の組成物:A.成分(1)〜(6)を加熱溶解後、成分(11)、(12)を添加して、70℃に調整した(油相)。B.成分(13)に、成分(7)〜(10)を添加して、加熱後、70℃に調整した(水相)。C.この水相に、先の油相を添加して乳化を行い、予備乳化を行った。D.この予備乳化物の乳化粒子をホモミキサーで均一にした後、攪拌冷却を行い30℃まで冷却し、比較例−2の第1の組成物である、水中油系型乳化化粧料を得た。
【0040】
【表8】比較例−3
【0041】(製法)
第1の組成物:A.成分(1)に、成分(2)、(6)〜(8)を加えて攪拌混合する。B.これに、加熱溶解した成分(3)〜(5)を加え攪拌混合し、比較例−3の第1の組成物である、水系化粧料を得た。
【0042】
【表9】比較例−4
【0043】(製法)
第1の組成物:A.成分(1)〜(6)を加熱溶解後、成分(12)、(13)を添加して、40℃に調整した(油相)。B.成分(14)に、成分(7)〜(11)を添加して、加熱後、40℃に調整した(水相)。C.この水相を、先の油相に添加して乳化を行い、攪拌冷却を行い30℃まで冷却し、比較例−4の第1の組成物である、油中水系型乳化化粧料を得た。
【0044】
【表10】比較例−5
【0045】(製法)
A.成分(1)、(2)に、成分(9)、(10)を添加し、攪拌して均一にした後、ローラー処理を行う。B.あらかじめ90℃以上で加熱溶解した(5)、(6)に、先のAを添加し、攪拌混合した後、成分(3)、(4)、(7)、(8)、(12)、(13)を添加し、70℃に調整した(油相)。C.成分(14)に、成分(11)を添加し、加熱溶解後70℃に調整した(水相)。D.この水相を、先の油相に添加して乳化を行い、容器に充填し、30℃まで冷却して、比較例−5の固型状油中水系タイプのファンデーションを得た。
【0046】
【表11】比較例−6
【0047】(製法)
A.成分(1)〜(3)に、成分(9)、(10)を添加し、攪拌して均一にした後、ローラー処理を行う。B.あらかじめ90℃以上で加熱溶解した(4)、(5)、(11)に、先のAと成分(6)〜(8)、(12)、(13)を添加し、攪拌混合する。C.Bを容器に充填し、30℃まで冷却して、比較例−6のスティックタイプのファンデーションを得た。
【0048】
【表12】比較例−7
【0049】(製法)
A.成分(6)〜(11)をヘンシェルミキサーで混合し、これに、あらかじめ加熱溶解した成分(1)〜(5)、(12)、(13)を添加混合する。B.Aをアトマイザーで粉砕し、これを金皿に成型し、比較例−7のプレストタイプのファンデーションを得た。
【0050】
【表13】比較例−8
【0051】(製法)
A.成分(6)〜(14)をヘンシェルミキサーで混合し、これに、あらかじめ加熱溶解した成分(1)〜(5)、(15)、(16)を添加混合する。B.Aをアトマイザーで粉砕し、これを金皿に成型し、比較例−8のプレストタイプのファンデーション(両用タイプ)を得た。
【0052】
この実施例および比較例の評価については、専門パネラー20名を用いて官能評価による判定を行い、「塗布時ののび」、「塗布時の清涼感」、「塗布後の保湿感」、「化粧持ち」の4項目について評価を行いった。
【0053】
尚、「化粧持ち」の評価については、メーキャップ化粧料を塗布後、湿度75%、温度34℃に一定に保たれた部屋に入り安静にし、2時間後の状態を官能で自己評価した。
【0054】
官能評価の基準としては、各評価項目ともに以下の評価で数値化し、最も該当するところをチェックさせる5段階評価を用い、それぞれの結果の平均点をとって下記の記号で表に表示した。
非常に悪い:1,悪い:2,普通:3,良い:4,非常に良い:5
【0055】
◎:4.5以上,○:3.5以上、4.5未満,△2.5以上、3.5未満,×:1.5以上、2.5未満,××:1.5未満
【0056】
表11の結果から明らかなように、本発明の組成物では、「塗布時ののび」と「塗布時の清涼感」に優れるだけではなく、「塗布後の保湿感」も優れ、さらには「化粧持ち」に優れる効果をも有していることが明らかになった。また、比較例においては、「塗布時ののび」、「塗布時の清涼感」、「塗布後の保湿感」、「化粧持ち」の4項目について全てを満足するものは見られなかった。このことは、本発明のメーキャップ料の優れた効果を証明している。
【0057】
【表14】
【0058】
比較例−6では、ファンデーション塗布後に指で広げなければならず、指が汚れて簡便性にかけるが、実施例では、そのような点はなく、簡便性に優れた良好な結果が得られた。また、実施例での使用において、刺激等の皮膚トラブルは全く見られなかった。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、使用時の簡便性を保持し、塗布時の滑らかさや清涼感に優れ、さらには、塗布後の保湿効果や化粧持ちに優れたメーキャップ化粧料が提供される。
Claims (4)
- 油中水系型乳化化粧料である第1の組成物および固型粉末化粧料である第2の組成物からなる、用時混合型メーキャップ化粧料。
- 油中水系型乳化化粧料である第1の組成物が、(a)水が40重量%以上で、水を含めた水性成分が50重量%以上、(b)揮発性シリコーン油が5〜30重量%、(c)ポリエーテル変性シリコンが0.1〜10重量%であることを特徴とする請求項1記載の用時混合型メーキャップ化粧料。
- 固型粉末化粧料である第2の組成物が5〜30重量%の油剤を配合することを特徴とする請求項2記載の用時混合型メーキャップ化粧料。
- 第1の組成物と第2の組成物の混合比が2〜5:1であることを特徴とする請求項3記載の用時混合型メーキャップ化粧料。
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2003
- 2003-01-27 JP JP2003017915A patent/JP2004224776A/ja active Pending
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