JP2004224084A - 車両用電源装置 - Google Patents

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Kunihiro Nitawaki
邦浩 仁田脇
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Abstract

【目的】この発明の目的は、メンテナンス時に作業者が感電のおそれのある接続端子と接触することを防止でき、作業者が蓄電装置の高電圧に晒されることを回避できるようにすることにある。
【構成】このため、この発明は、バッテリトレイと支持フレームとアウタカバーとを備えるバッテリケースを車両の車室内に搭載し、蓄電装置と遮断装置と電力変換装置とを備え、支持フレームの内側に接続端子を覆うインナカバーを装着し、このインナカバーをバッテリケースが車載された状態で着脱不可なメインインナカバー部と着脱自在なサブインナカバー部とに分割し、このサブインナカバー部を脱離した時にインナカバーには電力配線を蓄電装置から着脱可能とする開口部が形成されることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は車両用電源装置に係り、特に、メンテナンス時に作業者が感電のおそれのある接続端子と接触することを防止でき、作業者が蓄電装置の高電圧に晒されることを回避できる車両用電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両には、推進装置の動力源として走行用モータを有するパワーユニットを搭載し、走行用モータにバッテリから電力を供給して走行するハイブリッド車や電気自動車等の電動車両がある。このような車両においては、電力を制御するために車両用電源装置を搭載している。
【0003】
従来の車両用電源装置には、車両を構成する金属製構造材により比較的閉じられた状態で形成される収容空間内に、スイッチング作動を行う電気回路に接続された蓄電装置を収容したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、従来の車両用電源装置には、車両を走行させるモータと、モータに電力を供給する電力変換手段と、電力変換手段を制御する制御手段と、電力を供給するバッテリと、バッテリと電力変換手段を接続するバッテリ配線と、電力変換手段とモータを接続するモータ配線を備えた電気車制御装置であって、電力変換手段と制御手段とバッテリとバッテリ配線とを電磁シール容器に収容したものがある。(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、従来の車両用電源装置には、バッテリを複数個配列したトレーをバッテリボックス内に複数配列し、このバッテリボックスの長手方向両側に取付フランジを設け、車両のトランクルーム内のアンダーフロアに凹部とこの凹部両側の平部とを形成し、各平部にバッテリボックスの取付フランジを取付ボルトにより取付けて、バッテリボックスをアンダーフロアに固定したものがある(例えば、特許文献3参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−294048号公報(第3頁、図1)
【特許文献2】
特開平7−7810号公報(第3、4頁、図1)
【特許文献3】
特開2002−205556号公報(第3、4頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の車両用電源装置には、複数個のバッテリを直列に接続した蓄電装置やバッテリ間の接続を遮断する遮断装置、蓄電装置に電力配線で接続される電力変換装置を備え、車室内に搭載しているものがある。
【0006】
ところが、車室内に搭載した車両用電源装置は、メンテナンスにより蓄電装置を車両から降ろす際に、まず蓄電装置を覆うアウタカバーを外し、次いで遮断装置でバッテリ間の接続を遮断し、その後に蓄電装置から電力配線を外して車両から降ろす、という作業手順を取る必要がある。
【0007】
このため、高電圧を発生する蓄電装置を備えた車両用電源装置のメンテナンス時に作業手順を間違えた場合には、作業者がバッテリの接続端子に接触するおそれがある。
【0008】
また、車両用電源装置は、電力配線やバッテリ配線を流れる直流成分にて発生しやすい電波ノイズを防止するために、前記特許文献1に開示されるように、金属製構造材により閉じられた状態で形成される収容空間内にスイッチング作動を行う電気回路に接続された蓄電装置を収容し、あるいは、前記特許文献2に開示されるように、電力変換手段と制御手段とバッテリとバッテリ配線とを電磁シール容器に収容しているものがある。
【0009】
ところが、前記特許文献1に開示される車両用電源装置は、電動車両専用の車体構造を必要とするため、ベース車との車体共用が困難となり、また、大型の板金部品が必要となるため、重量の増加や金型費の増加によるコストアップを生じる不都合がある。また、前記特許文献2に開示される車両用電源装置は、電磁シール容器に収容して密閉しているため、電磁シール容器にアースを設ける必要があるとともに冷却ファン等のバッテリを冷却する装置が必要となり、構造の複雑化や大型化、部品コストの上昇、重量の増加を招く不都合がある。
【0010】
さらに、電磁シール容器を使用しない対策としては、バッテリを接続するバッテリ配線の被覆材を電磁波シール性を有する材料から形成することが考えられるが、電磁波シール性を有する材料の被覆材で被覆したバッテリ配線は線径が大きくなるため、装置全体の大型化を招く不都合がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述の不都合を除去するために、バッテリを載置するバッテリトレイと、このバッテリトレイの上部を覆う支持フレームと、この支持フレームに装着されるアウタカバーとを備えるバッテリケースを車両の車室内に搭載し、上部に接続端子を備えるバッテリを前記バッテリトレイ上に複数個載置するとともに、前記接続端子の間をバッテリ配線を介して直列に接続してなる蓄電装置と、前記バッテリ配線に介挿されて前記バッテリの間の接続を遮断する遮断装置と、前記蓄電装置に電力配線を介して直列に接続される電力変換装置とを備え、前記支持フレームの内側に前記接続端子を覆うインナカバーを装着し、このインナカバーを前記バッテリケースが車載された状態で着脱不可なメインインナカバー部と着脱自在なサブインナカバー部とに分割し、このサブインナカバー部を脱離した時に前記インナカバーには前記電力配線を前記蓄電装置から着脱可能とする開口部が形成されることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明の車両用電源装置は、蓄電装置と遮断装置と電力変換装置とを備え、蓄電装置の支持フレームの内側にバッテリの接続端子を覆うインナカバーを装着し、このインナカバーをバッテリケースが車載された状態で着脱不可なメインインナカバー部と着脱自在なサブインナカバー部とに分割し、このサブインナカバー部を脱離した時にインナカバーには電力配線を蓄電装置から着脱可能とする開口部が形成されるようにしていることにより、バッテリケースを車載した状態ではアウタカバーとサブインナカバー部しか外せず、蓄電装置から電力配線の着脱に必要な接続端子しか露出されず、その他の感電のおそれのある接続端子が露出されることがない。
また、この発明の車両用電源装置は、メインインナカバー部を外せるのはバッテリケースが車載された状態でなく、バッテリケースが車外に持ち出されて遮断装置でバッテリ間の接続が遮断された後であり、車外において作業者が取り扱う蓄電装置には高電圧が発生していない。
【0013】
【実施例】
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。図1〜図10は、この発明の第1実施例を示すものである。図9・図10において、2は車両、4は車体、6はフロアパネル、8はダッシュパネル、10はエンジンルーム、12はパワーユニット、16は車室、18はシート、20は前輪、22は後輪、24は車両用電源装置である。
【0014】
車両2は、車体4前部のエンジンルーム10にパワーユニット12を搭載している。パワーユニット12は、エンジン26と走行用モータ28と変速機30とからなり、走行用モータ28をフロアパネル6のシート18よりも後方の後部フロア6Rに搭載した車両用電源装置24にモータ側電力配線32により接続している。
【0015】
後部フロア6Rは、図8に示す如く、車両幅方向Yの中央部分に凹部34を形成して設け、この凹部34の車両幅方向Yの両側に傾斜して立ち上がる右・左傾斜部36R・36Lを形成して設け、右・左傾斜部36R・36Lの各上端に車両幅方向Yの外側に延びる右・左平坦部38R・38Lを形成して設けている。
【0016】
前記車両用電源装置24は、蓄電装置40と遮断装置42と電力変換装置44とを備えている。車両用電源装置24は、後部フロア6Rの凹部34に下部フレーム46を下部フレーム取付ボルト48により取付け、この下部フレーム46の車両前後方向Xの前側に前記遮断装置42とリレー装置50を内蔵する配線接続装置52を載置して遮断装置取付ボルト54により取付けて設けるとともに、下部フレーム46の後側に前記電力変換装置44を載置して電力変換装置取付ボルト56により取付けて設けている。
【0017】
下部フレーム46に載置した遮断装置42と電力変換装置44との上方には、凹部34を跨いで車両幅方向Yに指向して上部フレーム58を配設し、下部フレーム46と後部フロア6Rの右・左平坦部38R・38Lとに下部フレーム取付ボルト60により取付けて設けている。上部フレーム58には、前記蓄電装置40を載置して蓄電装置取付ボルト62により取付けて設けている。なお、図8において、符号64はコントローラアセンブリ、符号66はパワーアセンブリ、符号68は電力変換装置44のカバーである。
【0018】
前記蓄電装置40は、バッテリ70を載置するバッテリトレイ72と、このバッテリトレイ72の上部を覆う支持フレーム74と、この支持フレーム74に装着されるアウタカバー76(図9・図10参照)とを備えるバッテリケース78を車両2の車室16内に搭載し、このバッテリケース78のバッテリトレイ72上にバッテリ70を複数個載置している。
【0019】
この実施例のバッテリケース78は、図5・図6に示す如く、上部に正極接続端子80と負極接続端子82とを備えるバッテリ70を、有底箱形状に形成されるとともに車両幅方向Yの中央部に空間部84を開けて右側と左側とに配置される2つの右・左バッテリトレイ72R・72Lの図示しない右・左トレイ底部上に複数個載置している。
【0020】
右バッテリトレイ72R上には、複数個のバッテリ70を、車両幅方向Yに4個1列で車両前後方向Xに2列の右前側バッテリ列70RFと右後側バッテリ列70RBとに並べて載置している。左バッテリトレイ72L上には、複数個のバッテリ70を、車両幅方向Yに4個1列で車両前後方向Xに2列の左前側バッテリ列70LFと右後側バッテリ列70LBとに並べて載置している。
【0021】
右前側・後側バッテリ列70RF・70RBと左前側・後側バッテリ列70LF・70LBとは、夫々バッテリ70の上部に車両幅方向Yに指向させて当接される右・左バッテリクランプ86R・86Lと、この右・左バッテリクランプ86R・86Lの右・左ボルト孔(図示せず)に挿通される右・左クランプ取付ボルト88R・88Lとにより、右・左バッテリトレイ72R・72Lの右・左クランプ取付部90R・90Lに締付けて固定される。
【0022】
右前側・後側バッテリ列70RF・70RBと左前側・後側バッテリ列70LF・70LBとは、隣り合うバッテリ70の正極接続端子80と負極接続端子82との間をバッテリ配線92を介して直列に接続している。バッテリ配線92は、被覆材(図示せず)が電磁波シール性の無い材料から形成される。
【0023】
この蓄電装置40は、右バッテリトレイ72Rに載置される右後側バッテリ列70RBの車両幅方向Y右端のバッテリ70の負極接続端子82を右前側バッテリ列70RFの車両幅方向Y右端のバッテリ70の正極接続端子80にバッテリ配線92を介して接続し、右前側バッテリ列70RFの車両幅方向Y左端のバッテリ70の負極接続端子82を左バッテリトレイ72Lに載置される左前側バッテリ列70LFの車両幅方向Y右端のバッテリ70の正極接続端子80にバッテリ配線92を介して接続し、左前側バッテリ列70LFの車両幅方向Y左端のバッテリ70の負極接続端子82を左後側バッテリ列70LBの車両幅方向Y左端のバッテリ70の正極接続端子80にバッテリ配線92を介して接続する。
【0024】
これにより、この蓄電装置40は、右後側バッテリ列70RBの車両幅方向Y左端のバッテリ70の正極接続端子80と、左後側バッテリ列70LBの車両幅方向Y右端のバッテリ70の負極接続端子82との間に、高電圧を発生させる。
【0025】
前記支持フレーム74は、右・左バッテリトレイ72R・72Lの各バッテリ70の上方を跨いで車両前後方向Xに延びる略逆U字形状の右・左支持フレーム74R・74Lを各々2本平行に設け、右・左支持フレーム74R・74Lの各前後端を右・左トレイ縁部72RE・72LEの右・左フレーム取付部94R・94Lに取付けている。なお、右・左バッテリトレイ72R・72Lに取付けられる各々2本の右・左支持フレーム74R・74Lのうちの、車幅方向Y外側に取付けられる右・左支持フレーム74R・74Lには、車幅方向Y外側に延びる略横U字形状の右・左補助フレーム74RS・74LSを設けている。
【0026】
バッテリ70を載置して右・左支持フレーム74R・74Lにより覆われた右・左バッテリトレイ72R・72Lは、図8に示す如く、車両幅方向Yの中央に車両前後方向Xに延びる空間部84を開けて上部フレーム58上に配置され、前記蓄電装置取付ボルト62により取付けて設けている。
【0027】
前記アウタカバー76は、図9・図10に示す如く、右・左支持フレーム74R・74Lの上側と上部フレーム58の前側を覆うように配置され、右・左支持フレーム74R・74Lの右・左カバー取付部96R・96Lと上部フレーム58の上部カバー取付部98とに夫々図示しないアウタカバー取付ボルトにより取付けて装着される(図5参照)。
【0028】
前記蓄電装置40の右前側バッテリ列70RFの車両幅方向Y左端のバッテリ70の負極接続端子82と左前側バッテリ列70LFの車両幅方向Y右端のバッテリ70の正極接続端子80とを接続するバッテリ配線92は、図7に示す如く、空間部84を通して車両前後方向Xに延出され、前記配線接続装置52に内蔵される遮断装置42を介挿している。遮断装置42は、プラグ100を抜き取ることによりバッテリ70間の接続を遮断する。
【0029】
また、蓄電装置40の右後側バッテリ列70RBの車両幅方向Y左端のバッテリ70の正極接続端子80と左後側バッテリ列70LBの車両幅方向Y右端のバッテリ70の負極接続端子82とは、空間部84を通る一対のバッテリ側電力配線102・102を介して配線接続装置52に内蔵されるリレー装置50に接続される。リレー装置50は、一対のインバータ側電力配線104・104により電力変換装置44に接続される。これにより、電力変換装置44は、蓄電装置40に各電力配線102、104を介して直列に接続される。
【0030】
電力変換装置44は、前記の如く、車体4前部のエンジンルーム10に搭載したパワーユニット12の走行用モータ28にモータ側電力配線32により接続している。
【0031】
車両用電力装置24は、蓄電装置40が放電する電力を電力変換装置44を通して交流に変換し、モータ側電力配線32により走行用モータ28に供給して駆動するとともに、走行用モータ28が発電した電力をモータ側電力配線32により電力変換装置44に通して直流に変換し、蓄電装置40を充電する。
【0032】
この車両用電力装置24は、図4に示す如く、蓄電装置40を構成するバッテリケース78の右・左支持フレーム74R・74Lから延びる右・左補助フレーム74RS・74LSの先端が、車体構成部材である右・左車体壁106R・106Lに近接位置されるように、蓄電装置40と遮断装置42と電力変換装置44とをフロアパネル6の後部フロア6Rに下部フレーム46と上部フレーム58とを介して搭載される。
【0033】
また、車両用電力装置24は、図9・図10に示す如く、蓄電装置40を構成するバッテリケース78の支持フレーム74R・74Lに装着されるアウタカバー76により、蓄電装置40の上側及び蓄電装置40と遮断装置42と電力変換装置44との前側を覆われる。
【0034】
この車両用電力装置24は、図1・図2に示す如く、蓄電装置40を構成するバッテリケース78の支持フレーム74の内側に、バッテリ70の正極接続端子80と負極接続端子82とを覆うインナカバー108を装着している。このインナカバー108は、電磁波シール性を有する材料から形成され、バッテリケース78が車載された状態で着脱不可な車両幅方向Y右側・左側のメインインナカバー部108R・108Lと、着脱自在な車両幅方向Y中央側のサブインナカバー部108Cとに分割している。
【0035】
前記蓄電装置40のバッテリ70を固定する右・左バッテリクランプ86R・86Lの上面には、インナカバー108を支持するカバー支持ブラケット110を装着している。インナカバー108は、メインインナカバー部108R・108Lとサブインナカバー部108Cとを、カバー支持ブラケット110にインナカバー取付ボルト112により取付けられる。
【0036】
前記インナカバー108には、サブインナカバー部108Cを脱離した時に、バッテリ側電力配線102・102及びインバータ側電力配線104・104を蓄電装置40から着脱可能とする開口部114が形成される。この開口部114は、蓄電装置40の車両幅方向Yの中央に形成される前記空間部84の上方に位置されて開口される。
【0037】
メインインナカバー部108R・108Lは、図3・図4に示す如く、バッテリケース78の車載時には車体構成部材である右・左車体壁106R・106Lにより支持フレーム74内からの車両幅方向Yへの離脱が規制されるとともに、バッテリケース78の非車載時には支持フレーム74内からの車両幅方向Yへの離脱が可能となる。
【0038】
次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0039】
車両用電源装置24は、蓄電装置40と遮断装置42と電力変換装置44とを備え、車両2の後部フロア6Rに搭載され、蓄電装置40を構成するバッテリケース78の支持フレーム74の内側にバッテリ70の正極接続端子80と負極接続端子82とを覆うインナカバー108を装着している。
【0040】
車両用電源装置24は、このインナカバー108をバッテリケース78が車載された状態では右・左車体壁106R・106Lにより着脱不可なメインインナカバー部108R・108Lと車両前後方向X後側から着脱自在なサブインナカバー部108Cとに分割し、このサブインナカバー部108Cを脱離した時にインナカバー108にはバッテリ側電力配線102・102及びインバータ側電力配線104・104を蓄電装置40から着脱可能とする開口部114が形成されるようにしている。
【0041】
これにより、この車両用電源装置24は、バッテリケース78を車載した状態ではアウタカバー76とサブインナカバー部108Cしか外せず、サブインナカバー部108Cを外して開口部114を形成しても、蓄電装置40からバッテリ側電力配線102・102の着脱に必要な正極接続端子80及び負極接続端子82しか開口部114において露出されず、その他の感電のおそれのある正極接続端子80及び負極接続端子82がメインインナカバー部108R・108Lにより覆われていて露出されることがない。
【0042】
このため、この車両用電源装置24は、メンテナンス時に、作業者が感電のおそれのある正極接続端子80及び負極接続端子82と接触することを防止できる。
【0043】
また、この車両用電源装置24は、メインインナカバー部108R・108Lを外せるのはバッテリケース78が車載された状態でなく、遮断装置42でバッテリ70間の接続が遮断され、バッテリ側電力配線102・102を外してバッテリケース78が車外に持ち出された後であり、車外において作業者が取り扱う蓄電装置40には高電圧が発生していない。
【0044】
このため、この車両用電源装置24は、メインテナンス時に、作業者が蓄電装置40の高電圧に晒されることを回避できる。
【0045】
さらに、車両用電源装置24は、インナカバー108を電磁波シール性を有する材料から形成していることにより、電磁波発生量の大きいバッテリ70上部の正極接続端子80及び負極接続端子82の上側をインナカバー108で覆って電磁波を遮蔽することができるとともに、バッテリ70上部以外のその他の部分が開放されていることから、特別な冷却装置を付加することなくバッテリ70の冷却効果を得ることができる。
【0046】
さらにまた、車両用電源装置24は、バッテリ配線92の被覆材を電磁波シール性の無い材料から形成している。これは、インナカバー108を電磁波シール性を有する材料から形成して電磁波を遮蔽したからである。これにより、この車両用電源装置24は、電磁波シール性を有する材料から形成される被覆材で被覆したバッテリ配線92よりも線径を小さくしたバッテリ配線92を使用することができ、インナカバー108を含めた装置全体の小型化を図ることができる。
【0047】
また、この車両用電源装置24は、バッテリ70の上面に当接するバッテリクランプ86R・86Lと、このバッテリクランプ86R・86Lのボルト孔に挿通されるクランプ取付ボルト90とで、バッテリトレイ72に締付固定され、バッテリクランプ86R・86Lの上面にインナカバー108を支持するカバー支持ブラケット110を装着していることにより、既設の部品であるバッテリクランプ86R・86Lを利用してカバー支持ブラケット110を装着することができ、構造の簡素化を果たすことができる。
【0048】
さらに、この車両用電源装置24は、インナカバー108のメインインナカバー部108R・108Lを、バッテリケース78の車載時には車体構成部材である右・左車体壁106R・106Lにより支持フレーム74内からの離脱が規制されるとともに、バッテリケース78の非車載時には支持フレーム74内からの離脱が可能となることにより、バッテリケース78の車載時に、専用の部品を追加することなく、メインインナカバー部108R・108Lの離脱を規制することができ、構造を簡素化することができる。
【0049】
図11は、第2実施例を示すものである。第2実施例の車両用電源装置24は、メインインナカバー部108R・108Lとサブインナカバー部108Cとに分割したインナカバー108のサブインナカバー部108Cをアウタカバー76に連結部材116により連結して設け、アウタカバー76の支持フレーム74からの着脱と同期してサブインナカバー部108Cを着脱可能に設けている。
【0050】
第2実施例の車両用電源装置24は、アウタカバー76を支持フレーム74からの外すと同時にサブインナカバー部108Cを脱離させて開口部114を形成することができ、また、アウタカバー76を支持フレーム74に取付けると同時にサブインナカバー部108Cを装着して開口部114を覆うことができる。
【0051】
このため、第2実施例の車両用電源装置24は、サブインナカバー部108Cを着脱する際に、右・左バッテリクランプ86R・86Lのカバー支持ブラケット110にインナカバー取付ボルト112により取付け・取外しする作業を必要とず、メンテナンスを容易にすることができる。
【0052】
なお、上述実施例においては、インナカバー108をメインインナカバー部108R・108Lとサブインナカバー部108Cとに3分割し、バッテリケース78が車載された状態でサブインナカバー部108Cを離脱した時に開口部114を形成したが、インナカバー部108を可撓性を有する材料により形成するとともにメインインナカバー部108R・108Lに2分割し、メインインナカバー部108R・108Lの車両幅方向Y両端に巻き取り手段を設け、バッテリケース78の車両幅方向Y中央部に開口部114を形成する際には、巻き取り手段によってメインインナカバー部108R・108Lを開口部114の幅の1/2に相当する長さだけ巻き取ることにより、バッテリ側電力配線102・102及びインバータ側電力配線104・104を蓄電装置40から着脱可能とする開口部114を形成することができる。
【0053】
【発明の効果】
この発明の車両用電源装置は、バッテリケースを車載した状態ではアウタカバーとサブインナカバー部しか外せず、蓄電装置から電力配線の着脱に必要な接続端子しか露出されず、その他の感電のおそれのある接続端子が露出されることがない。このため、この車両用電源装置は、メンテナンス時に、作業者が感電のおそれのある接続端子と接触することを防止できる。
また、この発明の車両用電源装置は、車外において作業者が取り扱う蓄電装置には高電圧が発生していない。このため、この車両用電源装置は、メインテナンス時に、作業者が蓄電装置の高電圧に晒されることを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示すインナカバーを装着した車両用電源装置の斜視図である。
【図2】第1実施例を示すサブインナカバー部を外した車両用電源装置の斜視図である。
【図3】第1実施例を示すサブインナカバー部を外した車両用電源装置の平面図である。
【図4】第1実施例を示すサブインナカバー部を外した車両用電源装置の正面図である。
【図5】第1実施例を示すインナカバーを外した車両用電源装置の斜視図である。
【図6】第1実施例を示すインナカバーを外した車両用電源装置の平面図である。
【図7】第1実施例を示す車両用電源装置の要部拡大斜視図である。
【図8】第1実施例を示す車両用電源装置の組立斜視図である。
【図9】第1実施例を示す車両用電源装置を搭載した車両の概略平面図である。
【図10】第1実施例を示す車両用電源装置を搭載した車両の概略側面図である。
【図11】第2実施例を示すサブインナカバー部を外した車両用電源装置の正面図である。
【符号の説明】
2 車両
6 フロアパネル
6R 後部フロア
18 シート
24 車両用電源装置
28 走行用モータ
32 モータ側電力配線
40 蓄電装置
42 遮断装置
44 電力変換装置
46 下部フレーム
58 上部フレーム
70 バッテリ
72 バッテリトレイ
74 支持フレーム
76 アウタカバー
78 バッテリケース
80 正極接続端子
82 負極接続端子
84 空間部
86R・85L 右・左バッテリクランプ
92 バッテリ配線
102 バッテリ側電力配線
104 インバータ側電力配線
108 インナカバー
106R・106L メインインナカバー部
106C サブインナカバー部
110 カバー支持ブラケット
112 インナカバー取付ボルト
114 開口部

Claims (5)

  1. バッテリを載置するバッテリトレイと、このバッテリトレイの上部を覆う支持フレームと、この支持フレームに装着されるアウタカバーとを備えるバッテリケースを車両の車室内に搭載し、上部に接続端子を備えるバッテリを前記バッテリトレイ上に複数個載置するとともに、前記接続端子の間をバッテリ配線を介して直列に接続してなる蓄電装置と、前記バッテリ配線に介挿されて前記バッテリの間の接続を遮断する遮断装置と、前記蓄電装置に電力配線を介して直列に接続される電力変換装置とを備え、前記支持フレームの内側に前記接続端子を覆うインナカバーを装着し、このインナカバーを前記バッテリケースが車載された状態で着脱不可なメインインナカバー部と着脱自在なサブインナカバー部とに分割し、このサブインナカバー部を脱離した時に前記インナカバーには前記電力配線を前記蓄電装置から着脱可能とする開口部が形成されることを特徴とする車両用電源装置。
  2. 前記インナカバーは、電磁波シール性を有する材料から形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用電源装置。
  3. 前記バッテリ配線は、被覆材が電磁波シール性の無い材料から形成されることを特徴とする請求項2に記載の車両用電源装置。
  4. 前記バッテリは、このバッテリの上面に当接するバッテリクランプと、このバッテリクランプのボルト孔に挿通されるクランプボルトとで前記バッテリトレイに締付固定され、前記バッテリクランプの上面には前記インナカバーを支持するカバー支持ブラケットを装着したことを特徴とする請求項1に記載の車両用電源装置。
  5. 前記メインインナカバー部は、前記バッテリケースの車載時には車体構成部材により前記支持フレーム内からの離脱が規制されるとともに、前記バッテリケースの非車載時には前記支持フレーム内からの離脱が可能となることを特徴とする請求項1に記載の車両用電源装置。
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