JP2004223271A - 体温測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 被験者において拍動が存在する部位近傍の脈圧を、所定領域にわたって検出する脈波検出部111と、脈波検出部111に隣接して設けられる体温検出部121と、所定の領域にわたって検出された脈圧のうち最も大きな脈圧が検出される部位にて検出された温度を体温として特定する基礎代謝状態特定部131とを有する。
【選択図】 図1
Description
一方、消費カロリーの測定精度としては、最低値の5%程度は必要であると見込まれることから、50[kcal]程度の測定誤差に収まるという要件を満たさねばならないと言える。
こうした生体の消費カロリーを計測する装置としては、従来より、例えば、特開平8−52119号公報に記載された消費カロリー計などがある。この消費カロリー計では、予め被験者の性別、年齢、身長、体重、体脂肪率等の各定数と、単位体表面積当たりの基礎代謝基準値のテーブルとが記憶されるとともに、安静時および運動時における消費カロリーの演算式が用意される。そして、消費カロリーを計る段階で、測定した脈拍数と上記の各定数とを安静時、運動時に応じた演算式へ代入するとともに、上記基礎代謝基準値のテーブルをも参照して消費カロリーを算出する構成となっている。
第1に、この消費カロリー計には、測定した脈拍数と「脈拍数のしきい値(立位安静時脈拍数)」とを比較して、適用する演算式を定める比較判別装置なる構成が設けられている。ところが、脈拍数は、周知のように、精神性の原因やその他様々な要因によって、上昇することがままある。したがって、こうした構成により、脈拍数のみによって、適用する演算式を定める構成とすると、精神性等の活動以外の要因による脈拍数の上昇であるのか、被測定者が実際に活動したことによる脈拍数の上昇であるのか、といった違いを判別することができない。このため、消費カロリーを誤って算出してしまう原因となる。
第2に、近年、脈拍数を含めた様々な生体の状態が周期的に変動(日内変動、月内変動、年内変動などと呼ばれる)していることがわかってきている。そのため、こうした脈拍数の変動を考慮しつつ、消費カロリーを校正しなければ、正確な消費カロリーの計測は望めない。しかるに、上述した消費カロリー計は、脈拍数が周期的に変動する点を何ら考慮しておらず、正確な消費カロリーの測定を行なうことは難しい、といえる。
このように、従来のようなカロリー計を用いたのでは、上述したような約50[kcal]という測定精度を確保することは到底できないものと考えられる。
この特徴によれば、拍動が存在する近傍部位の脈圧を所定範囲にわたって検出し、当該範囲内で最も圧力の高い脈波が検出される部位の温度を体温として測定するので、末梢部側で深部体温に可能な限り近い体温が安定して測定できるとともに、いったん測定部位を決めてしまえば、被験者が意識することなしに連続的な測定が可能となる。
まず、本実施形態の理論的根拠について説明する。一般に、拍数と酸素摂取量とは、図10(a)における実線で示されるような曲線関係にある。
ここで、酸素消費量と消費カロリーとの関係について述べると、文献「厚生年金病院年報1990年第17巻;24時間連続心拍数記録装置による1日消費熱量計測の試み(第4報告)」の206ページに記載されているように、酸素消費1リットルにつき4.85[kcal]としても大きな誤差は生じない。このため、単位時間あたりの脈拍数[拍/分]が判れば、同図に示す相関関係を参照することにより酸素消費量も判り、これに上記係数値を乗じれば、その単位時間当たりの消費カロリーを算出することができる。すなわち、同図に示す相関関係は、実質的に、拍数と消費カロリーとの関係を示すものである。
ここで、被験者についての相関関係を求める方法としては、文献「弘前医学40巻1号60−69;心拍数によるエネルギー消費量の推定に関する研究」に記載された手法を用いることができる。すなわち、酸素摂取量に関しては、睡眠中等の基礎代謝時については、Douglas bag法により常法に従って測定することとし、安静時および運動負荷時については、市販の呼気分析装置などを用いて測定する。また、運動負荷時の測定についての運動負荷方法としては、被験者の脈拍数と酸素摂取量とが一定になるのを待って、トレッドミル等により漸増的運動負荷をかけるようにすれば良い。
このようにして、被験者に対応する拍数と消費カロリーとの相関関係を予め求めておく。特に、「安静時」と「活動時」との直線回帰式を用いる場合には、各回帰式の情報(回帰直線の傾きや縦軸の切片など)も予め求めておく。
そこで、本実施形態にあっては、原則的に、被験者が安静状態にあれば「安静時」の回帰式を適用する一方、被験者が活動状態にあれば「活動時」の回帰式を適用することとした。ただし、被験者が安静状態にあっても、脈拍数が高く、かつ、体温が高い場合、被験者は活動停止直後の状態あるいは身体異常の状態にあると考えられる。このため、本実施形態にあっては、例外的に、被験者が安静状態であっても、脈拍数が高く、かつ、体温が高ければ、「活動時」の回帰式を適用することとした。
このように、被験者の安静/活動の各状態に応じて回帰式を選択し、その回帰式に脈拍数を適用することにより、単位時間あたりの消費カロリーを精度良く算出することができる。
そこで、本実施形態にあっては、被験者の深部体温を継続的に測定して基礎代謝状態を特定し、その脈波数を求めて、相関関係を月内変動や年内変動に合わせて校正する構成とした。すなわち、本実施形態にあっては、各直線回帰式の情報を月内変動や年内変動に合わせて校正する構成とした。
このように構成して、脈拍数の周期的変動をも考慮に入れることで、さらに、消費カロリーを精度良く算出することが可能となる。
以上の理論的根拠を踏まえた上で、本発明の実施形態にかかる消費カロリー測定装置について説明する。
まず、本実施形態にかかる消費カロリー測定装置の機能構成について説明する。図1は、その機能構成を示すブロック図である。
この図において、体動検出部101は、被験者の運動における体の動きを検出するセンサであり、例えば、加速度センサなどから構成される。A/D変換部102は、体動検出部101による体動信号をディジタル信号に変換するものであり、FFT処理部103は、ディジタル信号に変換された体動信号を所定期間取り込んで、FFT(高速フーリエ変換)処理を実行するものである。体動判別部104は、このFFT処理結果に基づいて被験者が安静状態にあるか、活動(運動)状態にあるかを判別するものである。この判別方法としては、例えば、FFT処理の結果において、周波数成分の最も高い振幅レベルがしきい値よりも超えているか否かを判定して、判定結果が否定的であれば安静状態にあると判別する一方、肯定的であれば活動状態にあると判別する方法などがある。
なお、深部体温は、被験者の基礎代謝状態を特定するには有効であるが、外気温や体表面からの発汗などの影響によって、被験者の一般的体温(口内、脇下など)と差が生じる場合がある。本実施形態にあっては、消費カロリーの算出の際に拍数のほか、体動や体温をも考慮して適用する回帰式を選択する構成となっているが、この場合の体温は一般的体温である。したがって、体温検出部121によって検出される深部体温を一般的体温として用いる場合には、何らかの補正を行なう必要がある。ここで、かかる補正には、例えば、深部体温と一般的体温との関係を予めテーブルとして予め求めてRAM203に記憶しておき、検出された深部体温を一般的体温に変換して用いることなどが考えられる。
さて、被験者情報記憶部141は、後述するスイッチSw1、Sw2や、外部機器によって設定された被験者の体重、身長、性別および年齢を記憶するものである。
基礎代謝量演算部142は、図12に示すテーブル(厚生省発表の昭和44年算定時の体表面積当たり基礎代謝基準値)を記憶するとともに、次の演算を実行して被験者の基礎代謝量を求めるものである。
体表面積BSA=体重W0.425×身長H0.72×7.184×10−3
第2に、基礎代謝量演算部142は、被験者情報記憶部141において記憶された被験者の性別および年齢に対応する基礎代謝基準値について、上記テーブルを参照して求める。例えば、24才の女性であれば、その基礎代謝基準値は34.3[kcal/m2/時]として求められる。
第3に、基礎代謝量演算部142は、被験者の基礎代謝量を次式にしたがって算出する。
基礎代謝量[kcal/時]=体表面積BSA×基礎代謝基準値
相関関係校正部152は、基礎代謝状態特定部131により特定された被験者の基礎代謝状態での拍数と、基礎代謝量演算部142により求められた被験者の基礎代謝量とから、相関関係記憶部151に記憶された相関関係を校正するものである。
なお、図10(b)は、x方向のみの平行移動であるが、年齢、身長、体重が変化すれば、当然に基礎代謝量も変化するので、その場合にはy方向にも平行移動して校正されることになる。
体動有 ……(1)
体動無、拍数高、体温高 ……(2)
体動無、拍数高、体温低 ……(3)
体動無、拍数低 ……(4)
なお、この場合の体温は、上述した一般的体温である。
なお、本実施形態のように相関関係を「安静時」および「活動時」等に分ける場合には、その回帰式を、被験者の状態に応じて選択する必要があるため、領域OP1の構成を設けたが、曲線回帰式やテーブルなどを用いるのであれば、その構成は不要となる。
記憶部163は、算出された消費カロリーを順次記憶するものである。また、告知部164は、算出された消費カロリーや、記憶部163の記憶内容などに基づいた告知を行なうものである。
また、制御部170は、各部の動作を制御するものである。
ここで、本実施形態における体温測定の原理について述べる。本発明者らは、開口径5ミリ程度の放射温度計を用いて、橈骨動脈部の周辺の温度分布を測定する実験を行なった。その結果、橈骨動脈部の略直上における温度が、周辺部の温度に比べて1℃弱高くなっており、平熱に近い体温が測定されることが判明した。そこで以下、本発明者らが実施した実験の詳細およびその結果について説明する。
なお、これら各動脈についてより詳しく説明すると、心臓から人体の各部へ血液を分配するとともに、人体の各部から血液を帰還させる肉体的名血管路を広域循環系と呼んでいる。図15は広域循環系の様子を説明した図である。これに対し、体液と組織の間の交換に与る顕微鏡的な血管と、これに伴うリンパ毛細血管、および、これらを取り囲む間質ないし実質組織を包含した循環単位を微少循環系と呼んでいる。微少循環系では、図16に示すように、動脈系の末端において、細小動脈が網状の毛細血管に分岐した後、これが再び集合して細小静脈となり、静脈へとつながる。
以上のように、橈骨動脈部などの末梢部で体温を測定しても、常時水にさらされるといった特異な状況下でなく、普通に生活している限りは、水濡れ後などであってもかなりの精度で深部体温に近い体温を測定できると言える。例えば、寝ている間にその人の体温の変化を見るといった用途を想定すると、上述したような測定原理に従うことで何ら問題のない体温測定ができる。
なお、従来において、深部体温を測定する場合、直腸、舌、脇の下などで温度測定を行なわれていたが、装置自体も卓上型の機器で構成しているのが現状であり、これらの部位での測定は一時点における測定しかできなかった。さらに、装置が一般に大型であるため、常時携帯しながら継続的に体温を測定するようなことはできなかった。
これに対し、本実施形態によれば、被験者の深部体温に十分近い体温を、比較的簡便に測定することができる。このため、本実施形態において測定される被験者の深部体温に十分近い体温は、消費カロリー算出に有用であることのみならず、それ自体、臨床医学の観点において極めて重要な意義を有する。
したがって、求めた深部体温それ自体、あるいは、処理を施したものを被験者や第三者などに告知する構成も、当然に意義を有するものとなるが、この構成については後述することとする。
次に、本実施形態における基礎代謝状態特定部131がいかにして被験者の基礎代謝状態を特定するかについて述べる。
まず、基礎代謝状態特定部131は、被験者の基礎代謝状態を特定するにあたって鎮静期間を想定する。ここで、鎮静期間とは、生態の状態が一日のうちで最も基礎代謝に近い状態となる期間であり、通常、覚醒時やレム睡眠時を除いた深い睡眠(深睡眠)時に現れる。したがって、本実施形態では、まず、深睡眠期間を特定している。覚醒時およびレム睡眠時に比較して、深睡眠時では、体動の強度(加速度レベル)が明らかに小となる。したがって、体動信号に基づく加速度のレベルがしきい値以下となる期間を深睡眠期間として特定することができる。
したがって、鎮静期間にて取得された生体情報それ自体、あるいは、処理を施したものを被験者や第三者などに告知する構成も、当然に意義を有するものとなるが、この構成についても後述することとする。
次に、図1に示した機能構成を実現するための電気的構成について説明する。図2は、その構成を示すブロック図である。
この図において、CPU201は、バスBを介した各部の制御や、各種処理の実行、演算などを、ROM202に記憶された基本プログラムに基づいて行なうものであり、図1におけるFFT処理部103、113、体動判別部104、拍数演算部114、基礎代謝状態特定部131、基礎代謝量校正部142、相関関係校正部152、回帰式選択部153、酸素摂取量演算部161、消費カロリー算出部162および制御部170に相当する。
スイッチインターフェイス204は、スイッチSw1およびSw2の操作状態を検出し、その旨をCPU201に通知するものである。ここで、これらスイッチは腕時計などの携帯機器に設けられており、スイッチSw1は、消費カロリーの測定開始、測定終了を指示するものである。また、スイッチSw2は、各種機能(モード)の選択をするためのものである。
体動センサインターフェイス209は、体動検出部101による体動信号を所定の間隔でサンプリングして、ディジタル信号に変換して出力するものであり、図1におけるA/D変換部102に相当する。
このように本実施形態は、圧力センサPs1〜Ps6および温度センサTs1〜Ts6を組み合わせて用いる。そこで、以下、図3を参照して装置の外観について説明をする。
同図(a)は、本実施形態にかかる消費カロリー測定装置の底面図であり、腕時計構造を有する装置本体300の側面には、上述したスイッチSw1およびSw2がそれぞれ設けられている。また、圧力センサPs1〜Ps6および温度センサTs1〜Ts6は、それぞれバンド301の長手方向に一列に並べられている。
ここで、温度センサおよび圧力センサの具体的な構造の一例について説明する。以下に説明するセンサは、本発明者によって発明され、特願平6−10144号公報(発明の名称;圧力センサ、該センサを用いた圧力振動検出装置および脈波検出装置)に開示された圧力センサを応用したものである。
同様に、感圧素子S2〜S4が半導体基板63上に形成されており、検出位置Q2〜Q4における圧力に比例してそれぞれの抵抗値が変化することとなる。
次に、本実施形態にかかる消費カロリー測定装置ではないが、本装置と情報の授受を行なう外部機器について図9を参照して概説する。この図のように、外部機器は、機器本体600や、ディスプレイ601、キーボード602、プリンタ603などから構成されており、以下の点を除いて通常のパーソナルコンピュータと同じものである。
すなわち、機器本体600は、光信号によるデータを送受信するため、図示しない送信制御部および受信制御部からなる光インターフェイスを内蔵しており、このうち、送信制御部は、光信号を送信するためのLED604を有する一方、受信制御部は、光信号を受信するためのフォトトランジスタ605を有している。これらLED604、フォトトランジスタ605には、消費カロリー測定装置の装置本体300に設けられるLEDおよびフォトトランジスタの特性と同一もしくは近似しているものがそれぞれ用いられる。ここでは、近赤外線タイプ(例えば中心波長が940nmのもの)が望ましい。そして、近赤外線タイプを用いる場合には、可視光を遮断するための可視光カット用のフィルタが、機器本体600の前面に設けられ、光通信用の通信窓606となっている。
また、本実施形態にあっては、通信機能を光通信で行なうこととしたが、こののほか、電波による無線通信やケーブルを介した有線通信など種々の態様が考えられる。
次に、本実施形態にかかる消費カロリー測定装置の動作について説明する。
上述したように、装置本体300は、腕時計の構造を有するため、消費カロリーの測定にかかる機能のほか計時機能も有する。しかし、計時機能は、本発明に直接関係ないので、以下の動作については、消費カロリーの測定にかかる機能を中心に説明することとする。
この取り込み処理が完了すると、CPU201は、計合6個の圧力計測値の中から最大値を選択し、最大の脈圧が計測された圧力センサを特定する。そして、以後、この特定した圧力センサと、それの対となっている温度センサとを用いて計測するように設定する。
次に、本実施形態における基礎代謝状態の特定動作について説明する。なお、以下の処理においては、被験者の体重、身長、性別、年齢および相関関係(各直線回帰式の情報)が、Sw1、Sw2(あるいは外部機器)によって、RAM201に(すなわち被験者情報記憶部141および相関関係記憶部151に)予めセットされた状態を前提とする。また、この校正は、毎日、予めセットされた測定期間(すなわち、一般に被験者が基礎代謝状態に近い状態になるであろう期間)に実行される。
なお、入力時刻とRAM203のアドレスとを予め対応付け、入力時刻に対応したアドレスに各種データを書き込むようにしても良いし、最初に測定されたデータ以外のデータを直前のデータからの差分として表現するようにしてもよい。このようにすることにより、RAM203に記憶されるデータ量を削減することが可能である。
なお、十分な長さの深睡眠期間を特定できなかった場合や、極小値をとる変曲点が深睡眠期間内にない場合、あるいは、極小値をとる変曲点が得られずに鎮静期間を特定できなかった場合、CPU201はその旨を表示部205に告知させる一方、回帰式情報の校正を実行しないように構成するのが望ましい。
次に、消費カロリー測定装置による消費カロリーの算出の具体的動作について説明する。この算出動作は、図17に示す割込処理(1)を単位時間(一定時間、例えば、1分)毎に実行することによって、行なわれる。かかる割込処理(1)は、時計回路208による割込信号に基づいてCPU201が実行する。
まず、ステップSa1においてCPU201は、脈波検出部111による脈波信号を、圧力センサインターフェイス210を介し入力して、拍数を求める。
ここで、被験者の安静状態にあれば、CPU201はステップSa3において、先に求めた拍数がしきい値以上であるか否かを判別する。そして、被験者の拍数がしきい値以上であれば、CPU201はステップSa4において、さらに、体温検出部111による体温信号を、温度センサインターフェイス211を介して入力して、被験者における体温がしきい値以上であるか否かを判別する。
一方、ステップSa3の判別結果が「No」であれば、上記(4)の場合であり、ステップSa4の判別結果が「No」であれば、上記(3)の場合であるから、CPU201は、ステップSa6において、用いる回帰式として安静時のものを選択する。
したがって、このような割込処理(1)が実行されることにより、当該単位時間あたりの消費カロリーが表示部205において単位時間毎に表示・更新されるとともに、RAM203には、当該単位時間毎の消費カロリーの値が時系列的に順次記憶されることとなる。
次に、RAM203に記憶された単位時間毎の消費カロリーの値について、所定期間毎に処理する動作について説明する。ここで、所定期間とは、割込処理(1)の実行間隔と同じもしくはそれより長い期間であって、日常生活に根拠をおくものをいい、例えば、分、時、日、週、月、年である。さらに、これらのなかから、スイッチSw1あるいはSw2によって選択可能とする構成が望ましい。
そして、この処理動作は、図18に示す割込処理(2)を、所定期間毎に実行することによって、行なわれる。かかる割込処理(2)は、割込処理(1)と同様に、時計回路208による割込信号に基づいてCPU201が実行する。
この判別結果が「No」であれば、以下の処理を実行する必要がないので、CPU201は、今回の割込処理(2)を終了する。
一方、この判別結果が「Yes」であれば、CPU201は、ステップSb7において、今回のステップSb1による積算値と当該目標値とを比較して、当該目標値に対する達成率Gを次式によって算出する。
達成率G=(積算値/目標値)×100
このような割込処理(2)が実行されることにより、当該所定期間における消費カロリーの積算値が表示部205において所定期間毎に表示・更新されるとともに、その時間的推移が表示され、さらに、目標値がセットされていれば、当該目標値に対する達成率G、あるいは、それに対応するフェイスチャートも告知されることとなる。
以上は割込処理(1)および(2)を組み合わせた結果であるが、同じような効果は、次の割込処理(3)および(4)を組み合わせても奏することができる。
ここで、割込処理(3)は、単位時間毎に実行され、その都度、消費カロリーを算出する点において上記割込処理(1)と同様であるが、その消費カロリーを順次記憶するのではなく、所定期間の目標値からその都度、減算していく点で上記割込処理(1)とは異なる。したがって、この割込処理(3)をはじめて実行してから所定期間経過後に、その減算結果をみれば、目標値に対する達成率Gを算出することができる。かかる算出については、所定期間毎の割込処理(4)の実行によって行なわれる。
一方、判別結果が「Yes」であれば、CPU201は、ステップSc2において、レジスタnの値がゼロであるか否かを判別する。ここで、レジスタnは、割込処理(4)が実行されると、ゼロにクリアされるものであって、割込処理(3)が実行される毎に「1」だけインクリメントされるものである。したがって、レジスタnの値がゼロであるということは、前回の割込処理(4)が実行されてからはじめて割込処理(3)が実行されたことを示す。
この判別結果が「Yes」であれば、CPU201はステップSc3において、レジスタTEMPに目標値をセットする一方、「No」であれば、ステップSc3をスキップする。
値Bを算出すると、CPU201は、ステップSc11において、レジスタTEMPから値Bを減算して、その減算結果を新たなレジスタTEMPの値としてセットし、ステップSc12において、その減算結果たるレジスタTEMPの値を表示部205に告知させる。
こうして、前回の割込処理(4)が実行されてからはじめて割込処理(3)が実行されると、レジスタTEMPに目標値がセットされ、以後、割込処理(1)が単位時間毎に繰り返して実行されると、その都度、レジスタTEMPから消費カロリーが減算されるとともに、その減算結果が告知されることとなる。したがって、目標値から割込処理(1)の実行毎に、当該消費カロリーが減算されていくことになる。
次に、割込処理(4)について図24を参照して説明する。なお、割込処理(4)は、所定期間毎に実行されるものであり、その意味は、割込処理(2)における意味と同一である。
達成率G=(目標値−TEMP/目標値)×100
そして、ステップSd3においてCPU201は、今回、割込処理(4)を実行したことに伴い、レジスタnの値をゼロにクリアし、この直後に実行される割込処理(3)に備える。
このような割込処理(3)および(4)を実行することによっても、割込処理(1)および(2)と同様に、所定期間における消費カロリーの目標値に対して、実際に消費されたカロリーの達成率Gを知ることができる。
上述した割込処理(2)(または(4))は、所定期間における消費カロリーの目標値に対して、実際に消費されたカロリーの達成率Gを求めるものであった。ここで、例えば、所定期間を「10分」というように比較的短い期間と想定した場合、単位時間あたりの消費カロリーが、10分前の値と比べてどの程度変化しているか、すなわち、その間の変化率が判れば、時間的推移における特性を所望のものとしたり、目標値を達成するには、どの程度活動しなければならないかを直感的に知ることができる。
次に、本実施形態にかかる消費カロリー測定装置が、図9に示す外部機器と通信を行なって各種情報の授受を行なう場合の動作について説明する。
まず、外部機器と通信を行なう場合、被験者は、図3に示す装置本体300のLEDおよびフォトトランジスタを、外部機器の通信窓606に対向させる。
以下については、情報を外部機器に送信する送信機能と、外部機器から情報を受信する受信機能とに分けて説明する。
装置本体300のLEDおよびフォトトランジスタを露出させ、外部機器の通信窓606に対向させた状態において、被験者等がスイッチSw2を操作して、送信機能を実行するためのモードに設定すると、図2におけるCPU201は、次の情報をI/Oインターフェイス209、および、外部機器の光インターフェイスを介し、機器本体600に送信する。すなわち、CPU201は、割込処理(1)のステップSa8において時系列的に記憶された単位時間毎の消費カロリー、割込処理(2)のステップSb3において時系列的に記憶された所定期間における消費カロリーの積算値、あるいは、時系列的に記憶されたを消費カロリーの変化率を送信する。この際、体動検出部101手段により検出された体動、体温検出部101により検出された体温、および、拍数演算部114により演算された拍数を時系列的にRAM203に記憶しておき、これらを適宜選択して外部機器へ送信する構成でも良い。なお、このような光通信プロトコルとしては、IrDA(Infrared Data Association)方式などを用いることができる。
また、装置本体300が送信した情報を、外部機器側で処理することにより、ステップSb5における消費カロリーの時間的推移の告知や、達成率Gの告知を、装置本体300側で処理する必要がなくなる。このような構成とすると、装置本体300側で行なうべき処理の負担を減らすことができる。
一方、外部機器では、医師等の第三者あるいは被験者自身が消費カロリーの解析することによって、消費カロリーの所定期間における目標値が設定される。また、消費カロリーの所定期間における変化率の目標値を設定することとしても良い。
ここで、装置本体300のLEDおよびフォトトランジスタを、外部機器の通信窓606に対向させた状態において、被験者等がSw2を操作して、受信機能を実行するためのモードに設定すると、図2におけるCPU201は、外部機器に対してデータ要求を示す信号を、I/Oインターフェイス207、および、外部機器の光インターフェイスを介して送信する。これを受けて、外部機器の本体600は、設定された目標値となる情報を、外部機器の光インターフェイス、および、I/Oインターフェイス207を介して送信する。
また、目標値を時間的に変化させるように設定することとしても良い。この場合、ステップSb6、Sc1等における目標値は、その実行時刻に相当するものが用いられる。
本実施形態において測定された被験者の深部体温に十分近い体温は、上述したように、消費カロリーの算出に用いるほか、それ自体、臨床医学の観点において極めて重要な意義を有する。しかも、本実施形態のように、被験者の携行する装置により体温が測定されるので、被験者が日常生活において支障をきたすこともない点において従来とは一線を画する。
この場合、被験者は、スイッチSw2を押下して体温を測定する機能を選択するとともに、スイッチSw1を押下して体温測定の開始を指示する。
また、体温の時間経過の微分した結果を表示する構成としても良い。体温の時間経過の微分した結果を表示すれば、体調変化の傾向等を知ることができる。
本実施形態において特定された基礎代謝状態(に近い状態)での生体情報は、上述したように、当該生体の月内変動や年内変動などの基準値というべきものであり、上記深部体温と同様に、消費カロリー算出に有用であることのみならず、それ自体、極めて重要な意義を有する。例えば、生体情報の基準値を、月内や年内などのように長期間にわたって測定すれば、当該生体の常日頃の自然な変動を知ることができ、体調管理や診断などに活用することが可能となる。しかも、本実施形態によれば、被験者が、日常生活において支障をきたすこともない。
まず、本実施形態における生体情報としては、上述した体温、拍数のほか、呼吸数などが考えられる。体温および拍数の算出方法については、すでに説明しているので、ここでは、脈波検出部111による脈波信号から呼吸数を算出する方法について説明する。
一般に、心電図において、ある心拍のR波と次の心拍のR波との時間間隔は、RR間隔と呼ばれている。図38は、心電図における心拍と、この波形から得られるRR間隔とを図示したものである。同図を見ても判るように、心電図の測定結果の解析からRR間隔が時間の推移とともに変動している。
(1) 呼吸に一致した変動であるHF(High Frequency)成分
(2) 10秒前後の周期で変動するLF(Low Frequency)成分
(3) 測定限界よりも低い周波数で変動するトレンド(Trend)
基準値モードでは、CPU201は、2−6−1章で説明したように深睡眠期間を特定すると、拍数のほか、体温、呼吸数を上述した方法により所定時間毎に求めて、これらを入力時刻に対応付けてRAM203に書き込む。
そして、CPU201は、同じく2−6−1章で説明したように鎮静期間を特定すると、これらの基準値を求めて、日付および入力時刻に対応付けてRAM203に書き込む。
なお、この構成においても、RAM203において、日付および入力時刻に対応付けられた生体情報を、図9に示す機器本体600に送信しても良い。こうすることで、被験者の各基準値がどのように変化しているかを、被験者のみならず、指導者や医師等の第三者が客観的知ることができるとともに、それらの情報の蓄積や解析などが可能となるが、以下においては、腕時計構造を有する装置本体300において各種の処理を行なうものとする。
基準値表示モードにおいては、基準値測定モードで測定された各基準値に関する情報の告知が、スイッチSw1、Sw2を介して入力される操作内容に応じて表示部205に表示される。
例えば、直近の基準値を表示する指示がなされた場合、CPU201は、現在の日付および測定時刻に基づいて、RAM203から直近の基準値と測定時近傍環境温度と測定時刻を読み出し、これらを表示部205に表示させる。この場合の表示部205による表示例を図40に示す。この図に示す例において、領域2051にて示される「45」は拍数、「15」は呼吸数、「36.3」は体温の基準値をそれぞれ示しており、「22」は測定時近傍環境温度、「12/17」は測定日付、「4:08」は測定時刻をそれぞれ示している。これにより、被験者は、直近の測定日(例えば、当日)における鎮静時刻、拍数、呼吸数、体温の各基準値、および、各基準値の測定時の近傍環境温度を知ることができる。
このように、各基準値をグラフ表示することにより、被験者は、自らの生体リズムを推定することが可能となり、当該リズムからの逸脱を見出すことができる。また、自らの生体リズムから逸脱した日の生活リズムを検討することにより、生体リズムの逸脱が生じないよう生活リズムを調整することも可能となる。
基準値測定モードにおいて、CPU201は、現時点における拍数、呼吸数、体温、近傍環境温度を測定し、測定結果を領域2051あるいは2052に表示させる。いずれの領域に表示するかは、被験者の操作に応じてCPU201が切り換える。ここで、現時点における各基準値を領域2052に表示させる場合、被験者は、領域2051に表示された当日の基準値等と比較することができるので、自己の生体状態について日内変動の程度を把握することができる。
さらに、測定時の近傍環境温度を各基準値に対応付けて記録・表示するようにしたので、被験者が両者の関係を把握することが可能となり、習熟すれば、近傍環境温度と体温との差(ストレス)の影響を考慮して拍数および呼吸数の測定値(基準値)を参照することで鎮静期間における生体の状態を的確に把握することができる。なお、基準値測定モードあるいは基準値表示モードにおいて、CPU201が当該差を求め、基準値表示モードにおいて基準値等とともに表示し、被験者にかかる負担を軽減するようにしてもよい。
なお、同様なことが、負荷を変動させた場合において拍数を監視して体調の良否を判定する場合にもあてはまる。
なお、上述した実施形態については、次のような応用例や変形例などが可能である。
上述した実施形態にあっては、検出された拍数や体動の有無などにより直ちに消費カロリーを算出する構成としたが、これら拍数や体動の有無などの情報を、時系列にRAM203に記憶することとし、後日、これらの情報を読み出して、消費カロリーを算出する構成としても良い。また、これらの情報を外部機器に転送して、外部機器側で消費カロリーを算出する構成としても良い。いずれにしても、消費カロリーは、RAMから読み出した拍数や体動の有無を、図1に示す構成によって算出されることとなる。
そして、使用時においては、図26に示すように、装置本体300が被験者の左腕に巻回され、止め具302に設けられる圧力センサPsおよび温度センサTs(この図では、表皮側に位置するため見えない)が橈骨動脈TMの近傍に位置するように、試行錯誤的に止め具302を移動させて、最大の脈圧が得られる位置に固定すれば良い。
一方、センサの組を増やせば、圧力の測定範囲を広げるとともに、配置されるセンサの密度を高めることができて、より正確な体温測定が可能となる。
したがって、脈波波形については、圧力センサPs以外を用いて検出する構成としても良い。例えば、脈波波形を、図27(a)に示す脈波検出部111によって検出する構成が考えられる。この図において、脈波検出部111は、青色LEDと受光部とから構成されるセンサ部320を有し、センサ固定用バンド321によって遮光されて、図27(b)に示すように、被験者の左手人指し指の根元から第2指関節までの間に装着されている。そして、脈波検出部111は、青色LEDから光を照射するとともに、その光のうち、毛細血管中のヘモグロビンによって反射したものを受光部により受光し、この受光による出力を脈波信号として、ケーブル501を介して装置本体300に供給する。
また、上述した実施形態にあっては、脈波信号をFFT変換して拍数を求める構成であったが、本発明は、これに限られない。例えば、脈波信号をウェーブレット変換した解析結果、すなわち、各周波数領域毎の脈波データを用いることも可能である。
そこで以下、圧力センサやフォトトランジスタなどにより得られた脈波信号をウェーブレット変換し、その解析結果から拍数を求める構成について説明する。この構成は、図1におけるFFT処理部113を、図28に示す構成に置換することで実現される。
一般に、信号を時間と周波数との両面から同時に捉える時間周波数解析において、ウェーブレットは信号の部分を切り出す単位となる。ウェーブレット変換は、この単位で切り出した信号各部の大きさを表している。そこで、ウェーブレット変換を定義するために基底関数として、時間的にも周波数的にも局在化した関数ψ(x)をマザー・ウェーブレットとして導入する。ここで、関数f(x)のマザー・ウェーブレットψ(x)によるウェーブレット変換は次式のように定義される。
この図において、ウェーブレット変換部700は、上記式(1)の演算処理を行なうものであり、次の要素から構成される。すなわち、ウェーブレット変換部700は、マザー・ウェーブレットψ(x)を記憶する基底関数記憶部W1、スケールパラメータaを変換するスケール変換部W2、バッファメモリW3、トランスレートを行なう平行移動部W4および乗算部W5からなる。なお、基底関数記憶部W1に記憶するマザー・ウェーブレットψ(x)としては、ガボールウェーブレットの他、メキシカンハット、Haarウェーブレット、Meyerウェーブレット、Shannonウェーブレット等が適用できる。
乗算部W5は、変数1/a1/2、関数ψ(x−b/a)、および、A/D変換された脈波信号を乗算することによって、脈波解析データMKDを生成する。これによって、脈波信号がウェーブレット変換されることとなる。この例において、脈波解析データMKDは、0Hz〜0.5Hz、0.5Hz〜1.0Hz、1.0Hz〜1.5Hz、1.5Hz〜2.0Hz、2.0Hz〜2.5Hz、2.5Hz〜3.0Hz、3.0Hz〜3.5Hz、3.5Hz〜4.0Hzといった8つの周波数領域に分割されて出力される。
なお、処理サイクルは、通常想定される拍数よりも十分高いもの、例えば、拍数の8倍の間隔で処理するものとする。この場合、1回の心拍で生成される脈波補正データMKD’は、図30(b)に示すようにデータM11〜M88となる。
例えば、脈波補正データMKD’が、図30(c)に示すような値であれば、立ち上がり部分に相当するデータM18の値が「10」というように、他のデータの値よりも大きくなる。そして、このような値が次に検出されるまでの時間から拍の間隔が判り、この逆数を算出することにより拍数が求められるのである。
上述した実施形態にあっては、消費カロリー測定装置の形態が腕時計構造であったが、本発明はこれに限られない。そこで、本発明にかかる消費カロリー測定装置の形態についていくつか例を挙げて説明する。
例えば、本発明にかかる消費カロリー測定装置を、図32に示すようなネックレスとすることが考えられる。
この図において、圧力センサPsおよび温度センサTsはケーブル31の先端に設けられており、例えば、図33に示すように、粘着テープ39などを用いて頚動脈部に取り付けられる。また、図32において、中空部を有するブローチのような形状をしたケース32には、この装置の主要部分が組み込まれているとともに、その前面には上述した表示部205、スイッチSw1、スイッチSw2が設けられている。なお、ケーブル31はその一部が鎖33に埋め込まれており、圧力センサPsおよび温度センサTsを、ケース32に内蔵された圧力センサインターフェイス210および温度センサインターフェイス211へ電気的に接続している。
他方、腕時計以外の形態例として、図34に示すような眼鏡と組み合わせることが考えられる。
この形態における装置本体は、同図に示すように、ケース41aとケース41bとに分かれ、それぞれ別々に眼鏡の蔓42に取り付けられ、蔓42内部に埋め込まれたリード線を介して互いに電気的に接続される。ケース41aのレンズ43側の側面にはその全面に液晶パネル44が取り付けられるとともに、該側面の一端には鏡45が所定の角度で固定される。また、ケース41aには光源(図示略)を含む液晶パネル44の駆動回路と、表示データを作成するための回路が組み込まれており、これらは、図2あるいは図3における表示部205を構成する。この光源から発射された光は、液晶パネル44を介して鏡45で反射されて、レンズ43に投射される。また、ケース41bには装置の主要部が組み込まれており、その上面には上述したスイッチSw1、Sw2が設けられている。
また、他の形態例として、図35に示すようなカード型が考えられる。このカード型装置は、例えば、被験者の左胸ポケットに収容されるものである。圧力センサPsおよび温度センサTsは、ケーブル31を介して、ケースに内蔵された圧力センサインターフェイス210および温度センサインターフェイス211と電気的に接続されており、ネックレスや眼鏡の場合と同様に、被験者の頚動脈部に貼り付けられる。
さらに、他の形態例として、図36(a)に示すような万歩計(登録商標)型が考えられる。この万歩計の装置本体は、同図(b)に示すように、被験者の腰ベルト51に取り付けられるものである。圧力センサPsおよび温度センサTsは、ケーブル31を介して、ケースに内蔵された圧力センサインターフェイス210および温度センサインターフェイス211と電気的に接続されており、粘着テープによって、被験者の股関節部において大腿動脈部に固定され、さらに、サポータ52によって保護されている。この際、ケーブル31については、被験者の日常生活に支障をきたさないように、衣服に縫い込むなどの対策を施すのが望ましい。
なお、上述した実施形態にあっては、算出結果をいずれも表示部205により表示する構成としたが、本発明はこれに限られない。すなわち、視覚に頼った表示に限られず、種々の態様により告知可能である。その意味で本発明における告知とは、五感に訴えるものを意味する。例えば、算出された消費カロリーや達成率G、変化率を音声合成による聴覚に訴えて告知する構成としても良いし、また、振動などによる触覚に訴えて告知する構成としても良い。
Claims (18)
- 被験者において拍動が存在する部位近傍の脈圧を、所定領域にわたって検出する脈波検出手段と、
温度を検出する温度検出手段であって、前記脈波検出手段に隣接して設けられる温度検出手段と、
前記所定領域にわたって検出された脈圧のうち最も大きな脈圧が検出される部位にて検出された温度を体温として特定する体温特定手段と
を具備することを特徴とする体温測定装置。 - 請求項1記載の体温測定装置において、
前記脈波検出手段および前記温度検出手段の組を複数備え、
前記体温特定手段は、最も大きな脈圧を検出した脈波検出手段に対応する温度検出手段によって検出された温度を体温として特定する体温測定装置。 - 前記脈波検出手段および前記温度検出手段の組の複数は、
それぞれ、前記脈圧の検出される動脈血管の延伸方向に対して略直角に配列されることを特徴とする請求項2記載の体温測定装置。 - 請求項1または2記載の体温測定装置において、
前記体温特定手段により特定された体温を、一定時間毎に記憶する第1の記憶手段を備えることを特徴とする体温測定装置。 - 請求項4記載の体温測定装置において、
前記第1の記憶手段に記憶された体温に基づき、その時間的推移を告知する第1の告知手段を備えることを特徴とする体温測定装置。 - 請求項4記載の体温測定装置において、
前記第1の記憶手段に記憶された体温を外部機器に送信する送信手段を備える
ことを特徴とする体温測定装置。 - 請求項1または2記載の体温測定装置において、
前記脈波検出手段が脈圧を検出しているか否かを判別する拍動弁別手段と、
前記拍動弁別手段による判別結果を告知する第2の告知手段と
を備えることを特徴とする体温測定装置。 - 請求項1または2記載の体温測定装置において、
被験者の体動を検出する体動検出手段を備え、
前記体温特定手段は、前記体動検出手段による検出結果に基づき当該生体の体動が所定範囲にあると判別した場合に、体温を特定する
ことを特徴とする体温測定装置。 - 請求項1記載の体温測定装置において、
前記体温特定手段によって特定された体温から、当該被験者の基礎代謝状態を特定する基礎代謝状態特定手段と、
当該被験者の生体情報を測定する生体情報測定手段と、
前記基礎代謝状態特定手段により基礎代謝状態が特定された場合に、前記生体情報測定手段によって測定された生体情報を、被験者の基礎代謝状態における生体情報として特定する生体情報特定手段と
を具備することを特徴とする体温測定装置。 - 請求項9記載の体温測定装置において、
前記基礎代謝状態特定部は、被験者の体温における極小点を基礎代謝状態として特定することを特徴とする体温測定装置。 - 請求項9記載の体温測定装置において、
被験者の体動を検出する体動検出手段を備え、
前記基礎代謝状態特定手段は、前記体動検出手段による検出結果に基づいて当該生体の体動が所定範囲内にあると判断される場合に、基礎代謝状態を特定する
ことを特徴とする体温測定装置。 - 請求項9記載の体温測定装置において、
現在時刻を計時する計時手段を備え、
前記基礎代謝状態特定手段は、前記計時手段により計時される時刻が予め設定された時間内であると判断される場合に、基礎代謝状態を特定する
ことを特徴とする体温測定装置。 - 請求項9記載の体温測定装置において、
被験者の体動を検出する体動検出手段と、
現在時刻を計時する計時手段とを備え、
前記基礎代謝状態特定手段は、前記体動検出手段による検出結果に基づいて当該生体の体動が所定範囲内にあると判断される場合であって、かつ、前記計時手段により計時される時刻が予め設定された時間内であると判断される場合に、基礎代謝状態を特定する
ことを特徴とする体温測定装置。 - 請求項9記載の体温測定装置において、
被験者近傍の環境温度を検出する環境温度検出手段と、
前記生体情報測定手段により測定された生体情報を、前記環境温度検出手段により検出された環境温度で補正する補正手段と
を備えることを特徴とする体温測定装置。 - 請求項9または14記載の体温測定装置において、
前記生体情報特定手段により特定された生体情報を、その都度記憶する第2の記憶手段を備える
ことを特徴とする体温測定装置。 - 請求項15記載の体温測定装置において、
前記第2の記憶手段により記憶結果に基づいて、当該生体情報の変動を告知する第3の告知手段を備えることを特徴とする体温測定装置。 - 前記第3の告知手段は、前記生体情報測定手段によって測定された生体情報と、前記第2の記憶手段に記憶された当該生体情報との偏差に応じた告知も行なう
ことを特徴とする請求項16記載の体温測定装置。 - 請求項15記載の体温測定装置において、
前記第2の記憶手段に記憶された生体情報を外部機器に送信する送信手段を備える
ことを特徴とする体温測定装置。
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