JP2004222952A - 遊技機 - Google Patents

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JP2004222952A JP2003014074A JP2003014074A JP2004222952A JP 2004222952 A JP2004222952 A JP 2004222952A JP 2003014074 A JP2003014074 A JP 2003014074A JP 2003014074 A JP2003014074 A JP 2003014074A JP 2004222952 A JP2004222952 A JP 2004222952A
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Hideyuki Yoda
英之 依田
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Abstract

【課題】第3種パチンコ遊技機において、可変表示手段における可変表示の表示結果に応じて、特定入賞口への遊技球の入賞のしやすさも変更することによって、遊技の興趣をさらに増進させる。
【解決手段】振分装置436において、入賞空間形成部材437によって形成される入賞空間のほぼ中央には、左右一対の停留凹部438aを前端に有する入賞球停留部材438が設けられている。入賞球停留部材438が前方に位置しているときには、停留凹部438aが入賞空間に突出された状態となる。また、入賞球停留部材438が後方に位置しているときには、停留凹部438aが遊技盤401の内部に入り込んで入賞空間に存在しない状態になる。遊技制御手段は、確変図柄が停止表示された場合には停留凹部438aを入賞空間に長期間突出させ、非確変図柄が停止表示された場合には停留凹部438aを入賞空間に短期間突出させる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技領域に遊技球を打ち込むことにより遊技を行い、表示状態を変化可能な可変表示手段にあらかじめ定められた特定の表示結果が導出表示されたことを条件に特定可変入賞装置を遊技者にとって不利な第2の状態から有利な第1の状態に変化させ、特定可変入賞装置内の特別領域への遊技球の入賞が特別検出手段で検出されたことを条件に権利状態となる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機として、遊技球を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技球が入賞すると、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。また、遊技球が特別装置作動領域(特別領域)に入賞した場合に権利状態(以下、権利発生状態ともいう。)を生起させるものがある。権利発生状態中に、例えば、始動口に遊技球が入賞したことにもとづいて、さらに所定の遊技価値(有利な状態)が遊技者に与えられる。このようなパチンコ遊技機は、一般に第3種パチンコ遊技機と呼ばれる。
【0003】
なお、遊技価値とは、遊技機の遊技領域に設けられた大入賞口などの可変入賞球装置の状態が、遊技球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態になることや、景品としての遊技球払出の条件が成立しやすくなる状態になることである。
【0004】
第3種パチンコ遊技機には、遊技球が普通図柄作動口に入賞すると普通図柄表示装置において数字等の普通図柄(識別情報)の可変表示(変動)が開始され、可変表示の表示結果(停止識別情報)が特定の表示結果(いわゆる当り図柄)になると、普通電動役物が作動して特別領域に設けられている特定入賞口に遊技球が入賞可能な状態になり、遊技球が特定入賞口に入賞し入賞したことがセンサまたはスイッチによって検知されると、権利が発生し、権利状態(以下、権利発生状態ともいう。)において始動口に遊技球が入賞すると大入賞口が開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に移行するものがある。
【0005】
そして、大入賞口の開放期間において、所定個(例えば10個)の遊技球が大入賞口に入賞すると大入賞口は閉鎖する。そして、権利発生状態が継続している限り、再度、大入賞口が開放可能である。1回の大入賞口の開放から閉鎖までをラウンドと呼ぶ。権利発生状態は、始動口に例えば16個の遊技球が入賞するまで継続する。従って、16ラウンドのラウンドが継続しうる。ただし、権利発生状態の継続中に、再度権利を発生させるための動作(特定入賞口への遊技球の入賞)が行われた場合には、権利発生状態は終了する。なお、各開放について開放時間の上限期間(例えば9.5秒)が決められ、入賞数が所定個に達しなくても上限期間が経過すると大入賞口は閉鎖する。
【0006】
また、そのような第3種パチンコ遊技機には、普通図柄表示装置における可変表示の表示結果が特別な表示結果(例えば確変図柄)が導出表示された場合に、遊技状態(遊技機の内部状態)を、低確率状態(通常遊技状態、以下、通常状態ともいう。)から、以後の可変表示の表示結果が特定の表示結果になる確率が高くなる高確率状態(確率変動状態;確変状態)に移行させるものもある。高確率状態に移行させる時点は、一般に、権利発生状態が発生した後、権利発生状態が終了する時点や最終回の大入賞口の開放が終了した時点である。なお、導出表示とは、普通図柄が変動表示(可変表示)された後に停止表示されることである。
【0007】
さらに、特許文献1に記載されているように、普通図柄表示装置における可変表示の表示結果があらかじめ決められている所定の表示結果になると、権利発生状態を生じさせないものの、遊技者に有利な遊技状態にする第3種パチンコ遊技機がある、
【0008】
また、特許文献2に記載されているように、普通電動役物を開放するための条件となる作動口を複数設け、複数の作動口のうちのいずれの作動口に遊技球が入賞したかによって特定入賞口への遊技球の入賞のしやすさを変えるように構成された遊技機がある。
【0009】
【特許文献1】
特開平8−332267号公報(段落0021,0031)
【0010】
【特許文献2】
特開2002−11170号公報(段落0006〜0011)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載された遊技機は、普通図柄表示装置における可変表示の表示結果に応じた種々の遊技状態を用意して遊技の興趣を増進させているものの、普通電動役物が作動した場合には、特定入賞口への遊技球の入賞のしやすさは常に同じである。また、特許文献2に記載された遊技機は、特定入賞口への遊技球の入賞のしやすさを変えるように構成されているが、普通図柄表示装置等の可変表示装置の表示結果とは何ら関連していない。
【0012】
そこで、本発明は、可変表示手段を備えた第3種パチンコ遊技機において、可変表示手段における可変表示の表示結果に応じて、遊技状態を変更するだけでなく、特定入賞口への遊技球の入賞のしやすさも変更することによって、遊技の興趣をさらに増進させることができる遊技機を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明による遊技機は、遊技領域に遊技球を打ち込むことにより遊技を行い、表示状態を変化可能な可変表示手段(例えば普通図柄表示装置410)にあらかじめ定められた複数種類の特定の表示結果(例えば当り図柄)のいずれかが導出表示されたときに特定可変入賞装置(可変入賞検出装置430と振分装置436)を遊技者にとって不利な第2の状態(例えば普通可変入賞口432を閉鎖する状態)から有利な第1の状態(例えば普通可変入賞口432を開放する状態)に変化させ、特定可変入賞装置内の特別領域(例えば特定入賞口439を含む領域)への遊技球の進入が特別領域に設けられた特別検出手段(例えば特定球検出スイッチ439a)により検出されたときに権利状態となる遊技機であって、可変表示手段に導出表示された特定の表示結果に応じて遊技状態を変化させる遊技状態制御手段(例えば遊技制御手段におけるステップS351〜S356を実行する部分)と、可変表示手段に特定の表示結果が導出表示されたときに、遊技球を特別領域に誘導しやすい動作もしくは誘導可能な動作である有利動作(例えば振分装置436において入賞球停留部材438を入賞空間に突出させる動作、または相対的に長い期間突出させる動作)、または遊技球を特別領域に誘導しづらい動作もしくは誘導不能な動作である不利動作(例えば振分装置436において入賞球停留部材438を入賞空間に存在しないようにする動作、または相対的に長い期間存在しないようにする動作)を実行する誘導部材(例えば振分装置436)と、誘導部材の動作を制御する誘導部材制御手段(例えば遊技制御手段のうち普通電動役物開放処理および普通電動役物開放中処理を実行する部分、特に、ステップS763〜S765およびステップS777,S778)と、可変表示手段に導出表示する表示結果の種類を決定する表示結果決定手段(例えば遊技制御手段のうち普通図柄判定処理を実行する部分、特に、ステップS54)と、表示結果決定手段の決定結果に従って可変表示手段に表示結果を導出表示制御する可変表示制御手段(例えば図柄制御基板80に搭載されている表示制御手段、特に、遊技制御手段が送信した表示制御コマンドが示す停止図柄を普通図柄表示装置410に停止表示する制御を実行する部分)とを備え、誘導部材制御手段が、表示結果決定手段が特定の表示結果を導出表示することを決定したときに、決定した特定の表示結果の種類に応じて誘導部材の動作を有利動作と不利動作とのいずれかに制御する(例えばステップS763〜S765,S777,S778)ことを特徴とする。
【0014】
遊技状態制御手段が、遊技者に与える価値として、第1の遊技価値(例えば非確変図柄による大当り)と、第1の遊技価値よりも遊技者にとって有利な第2の遊技価値(例えば確変図柄による大当り)とのいずれかを選択する遊技価値選択手段(例えば遊技制御手段のうち確変大当り/非確変大当りを決定する部分)を含み、遊技価値選択手段が、表示結果決定手段が特定の表示結果を導出表示することを決定したときに、決定した特定の表示結果の種類に応じて遊技者に与える価値として第1の遊技価値と第2の遊技価値とのいずれかを選択する(例えばステップS351,S356)ように構成されていてもよい。
【0015】
誘導部材は、例えば、特定可変入賞装置内に設けられ、遊技球を特別領域に誘導する特別領域誘導部材(例えば振分装置436における入賞球停留部材438)である。
【0016】
遊技状態を報知する報知手段(例えば普通図柄表示装置410)を備え、報知手段が、誘導部材の動作状態を識別可能に報知する(例えば図24に示す例)ように構成されていてもよい。
【0017】
誘導部材の動作状態を示すために遊技機外部に出力する動作状態信号(例えば誘導部材有利信号および誘導部材駆動信号)を作成する信号作成手段(例えば遊技制御手段のうちステップS407〜S410を実行する部分、および主基板31における入賞球停留ソレノイド473への駆動信号を分岐する部分)を備えていてもよい。
【0018】
動作状態信号が、誘導部材を駆動するための駆動信号が分岐された第1の信号(例えば誘導部材駆動信号)と、誘導部材制御手段により作成される有利動作または不利動作を示す第2の信号(例えば誘導部材有利信号)とで構成されていてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
図1は第3種パチンコ遊技機の遊技盤401を正面からみた正面図である。遊技盤401は、パチンコ遊技機の本体に着脱可能に取付けられる。
【0020】
図1に示すように、遊技盤401の前面には、発射された打球を誘導するための誘導レール402が設けられている。また、遊技盤401の前面には、遊技領域403が設けられている。遊技領域403の中央付近には、普通図柄表示装置(可変表示装置)410が設けられている。普通図柄表示装置410は、背面に形成されている取付基板411によって、遊技盤401の前面に取付けられている。この実施の形態では、普通図柄表示装置410には、「左」、「中」、「右」の3つの図柄表示エリアがあるLCD表示器(液晶表示装置)412が設けられている。取付基板411には、3つの図柄表示エリアを囲む窓枠を有する表示窓411aが形成されている。
【0021】
取付基板411の上部には、入賞口413と、4個のLEDからなる普通図柄始動記憶表示器414が設けられている。普通図柄始動記憶表示器414は、4個を上限として、後述する始動球検出スイッチ405による通過検出がある毎に、点灯している表示部を1つずつ増やす。そして、普通図柄表示装置410での普通図柄の変動が開始される毎に、点灯している表示部を1つ減らす。
【0022】
普通図柄表示装置410の下部には、始動球通過口(ゲート)404が設けられている。始動球通過口404を通過した打球は、始動球通過口404に設けられた始動球検出スイッチ(ゲートスイッチ)405によって検出される。なお、この実施の形態では、始動球検出スイッチ405が打球を検出したことに応じて、普通図柄表示装置410において図柄表示エリアにおける図柄の変動が開始されるように制御される。また、始動球通過口404の下部には、入賞口406が設けられている。入賞口406は、始動球通過口404を通過した打球を入賞球として受け入れる。
【0023】
普通図柄表示装置410の右側には、回転体420が配置されている。回転体420は、遊技盤401の前面に取付けられる取付板を有し、その取付板の前面に包囲枠が突設され、包囲枠の内側の回転体モータ471(図1において図示せず)によって時計回り方向に回転駆動される構造をなしている。回転体420の外周部には、1個の打球を受け入れる球受凹部421が形成されている。球受凹部421は、回転体420が回転して包囲枠の上部に形成されている作動入賞口422(始動領域の一例)から入った打球を受け入れることが可能な構成とされている。球受凹部421に受け止められた打球は、取付板の背面に導かれ、作動球検出スイッチ423(始動検出手段の一例)によって検出される。作動球検出スイッチ423が権利状態中に打球を検出することで、後述する可変入賞球装置450が開放制御される大当り遊技状態(特定遊技状態)が発生する。
【0024】
普通図柄表示装置410の左側方には、可変入賞検出装置430が設けられている。可変入賞検出装置430では、入賞球検出スイッチ431によって入賞球が検出される。可変入賞検出装置430の上端部分には、普通可変入賞口432が設けられている。普通可変入賞口432には、左右一対の開閉片433a,433bが設けられている。開閉片433a,433bは、遊技盤401の裏面に配された普通電役ソレノイド472(図1において図示せず)の駆動にもとづいて傾動位置と垂直位置との間で変動自在とされる。開閉片433a,433bは、普通電役ソレノイド472がオンしているときには普通可変入賞口432を開放する傾動状態(遊技者にとって有利な第1の状態)となり、普通電役ソレノイド472がオフしているときには普通可変入賞口432を閉鎖する垂直状態(遊技者にとって不利な第2の状態)となる。なお、この実施の形態では左右一対の開閉片433a,433bが傾動状態となることによって普通可変入賞口432を開放するものが例示されているが、他の構造(例えば開閉板が垂直状態から水平状態に変化して遊技球を受け止めて可変入賞口に導く構造)のものを用いてもよい。また、垂直位置にある開閉片433a,433bの上方には、普通可変入賞口432への打球の入賞を阻止する障害釘434が設けられている。可変入賞検出装置430の下端部分には、入賞球検出スイッチ431によって検出された打球を下方に通過させる入賞球通過口435が設けられている。
【0025】
入賞球通過口435の下部には、入賞球通過口435からの打球を受け入れて権利発生状態の発生の有無を決定する振分装置436が設けられている。なお、この実施の形態では、可変入賞検出装置430と振分装置436とで可変入賞球装置が構成されている。また、この実施の形態では、可変入賞検出装置430と振分装置436とで構成される可変入賞球装置が、普通図柄表示装置410における表示結果にもとづいて遊技者にとって有利な状態である開放状態になる普通電動役物(特定可変入賞装置)に相当する。
【0026】
図2は、振分装置436の構成例を示す説明図である。図2に示すように、振分装置436には、入賞空間形成部材437によって、入賞球通過口435からの打球が受け入れられる入賞空間が形成されている。入賞空間形成部材437は、C字状の枠部437aと、入賞口437bと、透明な前面被覆部437cとを有している。入賞空間形成部材437によって形成される入賞空間のほぼ中央には、左右一対の停留凹部438aを前端に有する入賞球停留部材438が設けられている。入賞球停留部材438は、背面側設けられている入賞球停留ソレノイド473(図1において図示せず)の駆動によって、遊技盤401に対して前後方向に動作する。入賞球停留ソレノイド473がオンして入賞球停留部材438が前方に位置しているときには、停留凹部438aが入賞空間に突出された状態となる。また、入賞球停留ソレノイド473がオフして入賞球停留部材438が後方に位置しているときには、停留凹部438aが遊技盤401の内部に入り込んで入賞空間に存在しない状態になる。入賞球停留部材438の上方には、遊技盤401の裏面の特定球検出スイッチ439a(図2において図示せず)に入賞空間内の打球を導く特定入賞口439が設けられている。なお、特定入賞口439を含む領域が特別領域である。また、特定球検出スイッチ439aは特別検出手段に相当する。
【0027】
さらに、入賞球停留部材438の下方には、特定入賞口439に入らなかった打球を通常の入賞球として処理するための普通入賞口440が設けられている。なお、特定入賞口439の前方部分に位置する前面被覆部437cには、打球を特定入賞口439に誘導するための誘導突起437dが形成されている。
【0028】
図2に示された振分装置436の内部構造を図3の断面図を参照してより詳細に説明する。振分装置436は、可変入賞検出装置430における下部に設けられている入賞球通過口435から流下した遊技球を受け入れる。振分装置436は、図2に示されたように、C字状の枠部437aと入賞口437bと透明な前面被覆部437cとを有する入賞空間形成部材437を備え、入賞球通過口91からの遊技球を受け入れる入賞空間を形成している。入賞空間内のほぼ中央には、左右一対の停留凹部438aを前端に有する入賞球停留部材438が設けられている。
【0029】
入賞球停留部材438の後端部は、図3(A),(B)に示すように、リンク444を介して入賞球停留ソレノイド473に連結されている。よって、入賞球停留部材438は、入賞球停留ソレノイド473のオン/オフ動作に従ってA1−A2方向に進退可能になっている。入賞球停留ソレノイド473がオンしたときには、入賞球停留部材438はA1方向に進出し(図3(A)の状態)停留凹部438aが入賞空間内に突出する。入賞球停留ソレノイド473がオフしたときには、入賞球停留部材438はA2方向に退行し(図3(B)の状態)停留凹部438aが入賞空間に存在しない状態になる。
【0030】
入賞球停留部材438の上方には、遊技盤401裏面の特定球検出スイッチ439aに遊技球を導く特定入賞口439が設けられている。また、入賞球停留部材438の下方には、特定入賞口439に入らなかった遊技球を通常の入賞球として処理するための普通入賞口440が設けられている。なお、特定入賞口439の前方部分に位置する前面被覆部437cには、遊技球を特定入賞口439に誘導するための誘導突起437dが形成されている。
【0031】
振分装置436内での入賞球の動きを図3(A),(B)を参照して説明する。普通図柄表示装置410での当り図柄の表示に応じて普通可変入賞口432が開放されて普通可変入賞口432に遊技球が入賞すると、1個目および2個目の入賞球B1,B2は、それぞれ図3(A)に示すようにA1方向への進出状態にある入賞球停留部材438の各停留凹部438a上に停留される。3個目の入賞球は、停留された各入賞球B1・B2および誘導突起437dによって特定入賞口439に誘導される。その後、特定球検出スイッチ439aが遊技球を検出したことに応じて権利発生状態が発生する。
【0032】
停留凹部438a上に停留された各入賞球B1・B2は、図3(B)に示すように、入賞球停留部材438が所定時間後にA2方向に退行移動されることによって停留凹部438a上での停留が解除され、普通入賞口440に導かれて通常の入賞球として処理される。このように、この実施の形態の振分装置436では、1個目および2個目の入賞球を入賞球停留部材438の停留凹部438a上に停留させておくことによって、3個目の入賞球のみを特定入賞口439に導く。
【0033】
次に、普通図柄表示装置410の下方位置に設けられている可変入賞球装置450の構成について説明する。可変入賞球装置450は、遊技盤401の表面に取付けられる取付基板451を有する。取付基板451の中央部分には、特別可変入賞口451aが設けられている。この実施の形態では、特別可変入賞口451aに開閉部材452が設けられ、開閉部材452が特別可変入賞口(大入賞口)451aを開閉する手段となる。開閉部材452は、大当り状態においてソレノイド453によって開状態とされる。特別可変入賞口451aから遊技盤401の背面に導かれた入賞球は、入賞球検出スイッチ454によって検出される。また、特別可変入賞口451aの左右には、通常の入賞口455が設けられている。
【0034】
さらに、遊技盤401には、入賞口460が設けられ、遊技球の入賞口460への入賞は、対応して設けられている入賞口スイッチによって検出される。遊技領域403の左右周辺には、サイドランプ飾り461、風車ランプ462が内蔵されている左右の風車が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収するアウト口463がある。また、遊技領域403の外側の左右上部には、効果音を発する複数のスピーカ(図示せず)が設けられている。また、遊技領域403の外周には、図示はしないが、景品球払出時に点灯する賞球ランプ、補給球が切れたときに点灯する球切れランプ、遊技効果LEDなどの発光体が設けられている。
【0035】
次に、この実施の形態におけるパチンコ遊技機の動作について説明する。打球発射装置から発射された打球は、誘導レール402を通って遊技領域403に入り、その後、遊技領域403を下りてくる。打球が始動球通過口404を通って始動球検出スイッチ405で検出されると、図柄の変動を開始できる状態であれば、普通図柄表示装置410の3つの図柄表示部に表示されている図柄(例えば、数字)が連続的に変化する状態になる。図柄の変動を開始できる状態でなければ、普通図柄始動記憶を1増やす。
【0036】
普通図柄表示装置410内の画像の回転は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の図柄の組み合わせが権利発生図柄の組み合わせ(当り図柄)となると、可変入賞検出装置430の開閉片433a,433bが、一定時間経過するまで開放し、入賞球が振分装置436に導かれる。
【0037】
次いで、振分装置436の入賞空間内の特定入賞口439に打球が誘導されて特定球検出スイッチ439aに遊技球が導かれると、権利発生状態となる。権利発生状態が継続しているときに、遊技球が回転体420の球受凹部421に入賞して作動球検出スイッチ423をオンさせると、大当り状態が発生して可変入賞球装置450の特別可変入賞口451aが開放される。そして、大当り状態は、権利発生状態が継続していれば、打球が回転体420の球受凹部421に入賞する毎に繰り返される。ただし、権利発生状態の継続は、権利発生状態中に再度入賞空間内の特定球検出スイッチ439aに打球が誘導されたとき、または、作動球検出スイッチ423において所定個数(例えば、16個)の入賞球が検出されたことによって終了する。
【0038】
図4はパチンコ遊技機を正面からみた正面図である。パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取り付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ遊技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構部品等が取り付けられる機構板と、それらに取り付けられる種々の部品(遊技盤401を除く。)とを含む構造体である。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。打球供給皿3が満杯になると、遊技球は余剰球受皿4に導かれる。さらに遊技球が払い出されると満タンスイッチ48がオンする。ガラス扉枠2の背面には、遊技盤401が着脱可能に取り付けられる。なお、遊技盤401は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。
【0039】
遊技領域403の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域403の外周には、天枠ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ28c等が設けられている。そして、この例では、左枠ランプ28bの近傍に、賞球残数があるときに点灯する賞球ランプ51が設けられ、天枠ランプ28aの近傍に、補給球が切れたときに点灯する球切れランプ52が設けられている。さらに、図4には、パチンコ遊技機1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることによって球貸しを可能にするカードユニット50も示されている。
【0040】
カードユニット50には、使用可能状態であるか否かを示す使用可表示ランプ151、カード内に記録された残額情報に端数(100円未満の数)が存在する場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられる度数表示LEDに表示させるための端数表示スイッチ152、カードユニット50がいずれの側のパチンコ遊技機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器153、カードユニット50内にカードが投入されていることを示すカード投入表示ランプ154、記録媒体としてのカードが挿入されるカード挿入口155、およびカード挿入口155の裏面に設けられているカードリーダライタの機構を点検する場合にカードユニット50を解放するためのカードユニット錠156が設けられている。
【0041】
次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造について図5を参照して説明する。図5は、遊技機を裏面から見た背面図である。
【0042】
図5に示すように、遊技機裏面側では、可変表示装置410におけるLCD表示器412の表示制御を行う図柄制御基板80を含む可変表示制御ユニット49、遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板(主基板)31が設置されている。また、球払出制御を行う払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された払出制御基板37が設置されている。さらに、遊技盤401に設けられている普通図柄始動記憶表示器414、サイドランプ飾り461、風車ランプ462等を点灯制御するランプ制御手段が搭載されたランプ制御基板35、スピーカ27(図1において図示せず)からの音発生を制御する音制御手段が搭載された音制御基板70も設けられている。また、また、DC30V、DC21V、DC12VおよびDC5Vを作成する電源回路が搭載された電源基板910や発射制御基板91が設けられている。
【0043】
遊技機裏面において、上方には、各種情報を遊技機外部に出力するための各端子を備えたターミナル基板160が設置されている。ターミナル基板160には、少なくとも、球切れ検出スイッチの出力を導入して外部出力するための球切れ用端子、賞球個数信号を外部出力するための賞球用端子および球貸し個数信号を外部出力するための球貸し用端子が設けられている。また、中央付近には、主基板31からの各種情報を遊技機外部に出力するための各端子を備えた情報端子盤34が設置されている。
【0044】
さらに、各基板(主基板31や払出制御基板37等)に含まれる記憶内容保持手段(例えば、電力供給停止時にもその内容を保持可能な変動データ記憶手段すなわちバックアップRAM)に記憶されたバックアップデータをクリアするための操作手段としてのクリアスイッチ921が搭載されたスイッチ基板190が設けられている。スイッチ基板190には、クリアスイッチ921と、主基板31等の他の基板と接続されるコネクタ922が設けられている。
【0045】
貯留タンク38に貯留された遊技球は誘導レールを通り、賞球ケース40Aで覆われた球払出装置に至る。球払出装置の上部には、遊技媒体切れ検出手段としての球切れスイッチ187が設けられている。球切れスイッチ187が球切れを検出すると、球払出装置の払出動作が停止する。球切れスイッチ187は遊技球通路内の遊技球の有無を検出するスイッチであるが、貯留タンク38内の補給球の不足を検出する球切れ検出スイッチ167も誘導レールにおける上流部分(貯留タンク38に近接する部分)に設けられている。球切れ検出スイッチ167が遊技球の不足を検知すると、遊技機設置島に設けられている補給機構から遊技機に対して遊技球の補給が行われる。
【0046】
入賞にもとづく景品としての遊技球や球貸し要求にもとづく遊技球が多数払い出されて打球供給皿3が満杯になり、さらに遊技球が払い出されると、遊技球は余剰球受皿4に導かれる。さらに遊技球が払い出されると、満タンスイッチ48がオンする。その状態では、球払出装置内の払出モータの回転が停止して球払出装置の動作が停止するとともに発射装置の駆動も停止する。
【0047】
図6は、主基板31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図6には、払出制御基板37、ランプ制御基板35、音制御基板70、発射制御基板91および図柄制御基板80も示されている。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路53と、始動球検出スイッチ405、作動球検出スイッチ423、入賞球検出スイッチ431,454、特定球検出スイッチ439a、入賞口406,413,455,460に入賞した遊技球を検出する入賞口スイッチ406a,413a,455a,455b,460a等からの信号を基本回路53に与えるスイッチ回路58と、普通可変入賞口432の開閉片433a,433bを開閉する普通電役ソレノイド472、入賞球停留部材438を動作させる入賞球停留ソレノイド473および大入賞口(特別電動役物)を開放するための大入賞口ソレノイド453を基本回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回路59と、回転体420を回転させる回転体モータ471を駆動するモータ回路64とが搭載されている。
【0048】
なお、始動球検出スイッチ405、作動球検出スイッチ423、入賞球検出スイッチ431,454、特定球検出スイッチ439a、入賞口406,413,455,460に入賞した遊技球を検出する入賞口スイッチ406a,413a,455a,455b,460a等のスイッチは、センサと称されているものでもよい。すなわち、遊技球を検出できる遊技媒体検出手段(この例では遊技球検出手段)であれば、その名称を問わない。また、スイッチ回路58には、満タンスイッチ48等からの信号も入力される。
【0049】
遊技制御手段に相当する基本回路53は、ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段(変動データを記憶する手段)としてのRAM55、プログラムに従って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。この実施の形態では、ROM54,RAM55はCPU56に内蔵されている。すなわち、CPU56は、1チップマイクロコンピュータである。なお、1チップマイクロコンピュータは、少なくともRAM55が内蔵されていればよく、ROM54およびI/Oポート部57は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、CPU56はROM54に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、CPU56が実行する(または、処理を行う)ということは、具体的には、CPU56がプログラムに従って制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているCPUについても同様である。
【0050】
また、RAM(CPU内蔵RAMであってもよい。)55の一部または全部が、電源基板910において作成されるバックアップ電源よってバックアップされているバックアップRAMである。すなわち、遊技機に対する電力供給が停止しても、所定期間は、RAM55の一部または全部の内容は保存される。
【0051】
遊技球を打撃して発射する打球発射装置は発射制御基板91上の回路によって制御される駆動モータ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆動力は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。すなわち、発射制御基板91上の回路によって、操作ノブ5の操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御される。
【0052】
この実施の形態では、ランプ制御基板35に搭載されているランプ制御手段が、遊技盤に設けられている普通図柄始動記憶表示器414、サイドランプ飾り461および風車ランプ462の表示制御を行うとともに、枠側に設けられている各ランプ・LED、賞球ランプおよび球切れランプの表示制御を行う。なお、各ランプは他の種類の発光体でもよく、この実施の形態および他の実施の形態で用いられているLEDも他の種類の発光体でもよい。すなわち、ランプやLEDは発光体の一例である。また、普通図柄を可変表示する普通図柄表示装置410の表示制御(具体的にはLCD表示器412の表示制御)は、図柄制御基板80に搭載されている表示制御手段によって行われる。
【0053】
なお、この実施の形態では、ランプ制御基板35に搭載されているランプ制御手段が各種発光体の点灯制御を行い、音制御基板70に搭載されている音制御手段がスピーカ27の制御を行い、図柄制御基板80に搭載されている表示制御手段が普通図柄表示装置410の表示制御を行っているが、演出制御基板を設け、演出制御基板に搭載されている演出制御手段が、発光体、音、図柄表示装置の制御を行ってもよい。
【0054】
図7は、図柄制御基板80内の回路構成を、LCD表示器412、主基板31の出力ポート(ポート0,2)570,572および出力バッファ回路620,62Aとともに示すブロック図である。出力ポート(出力ポート2)572からは表示制御コマンドのコマンドデータである8ビットのデータが出力され、出力ポート570からはコマンドデータの取り込みを指示するための1ビットのストローブ信号(INT信号)が出力される。
【0055】
表示制御用CPU101は、制御データROM102に格納されたプログラムに従って動作し、主基板31からノイズフィルタ107および入力バッファ回路105Bを介してINT信号が入力されると、入力バッファ回路105Aを介して表示制御コマンドを受信する。入力バッファ回路105A,105Bとして、例えば汎用ICである74HC540,74HC14を使用することができる。なお、表示制御用CPU101がI/Oポートを内蔵していない場合には、入力バッファ回路105A,105Bと表示制御用CPU101との間に、I/Oポートが設けられる。
【0056】
そして、表示制御用CPU101は、受信した表示制御コマンドに従って、LCD表示器412に表示される画面の表示制御を行う。具体的には、表示制御コマンドに応じた指令をVDP103に与える。VDP103は、キャラクタROM86から必要なデータを読み出す。VDP103は、入力したデータに従ってLCD表示器412に表示するための画像データを生成し、R,G,B信号および同期信号をLCD表示器412に出力する。
【0057】
なお、図7には、VDP103をリセットするためのリセット回路83、VDP103に動作クロックを与えるための発振回路85、および使用頻度の高い画像データを格納するキャラクタROM86も示されている。キャラクタROM86に格納される使用頻度の高い画像データとは、例えば、LCD表示器412に表示される人物、動物、または、文字、図形もしくは記号等からなる画像などである。
【0058】
入力バッファ回路105A,105Bは、主基板31から図柄制御基板80へ向かう方向にのみ信号を通過させることができる。従って、図柄制御基板80側から主基板31側に信号が伝わる余地はない。すなわち、入力バッファ回路105A,105Bは、入力ポートともに不可逆性情報入力手段を構成する。図柄制御基板80内の回路に不正改造が加えられても、不正改造によって出力される信号が主基板31側に伝わることはない。
【0059】
高周波信号を遮断するノイズフィルタ107として、例えば3端子コンデンサやフェライトビーズが使用されるが、ノイズフィルタ107の存在によって、表示制御コマンドに基板間でノイズが乗ったとしても、その影響は除去される。また、主基板31のバッファ回路620,62Aの出力側にもノイズフィルタを設けてもよい。
【0060】
次に遊技機の動作について説明する。図8は、主基板31における遊技制御手段(CPU56およびROM,RAM等の周辺回路)が実行するメイン処理を示すフローチャートである。遊技機に対して電源が投入され、リセット端子の入力レベルがハイレベルになると、CPU56は、ROM54に格納されているプログラムに従って、ステップS1以降のメイン処理を開始する。メイン処理において、CPU56は、まず、必要な初期設定を行う。
【0061】
初期設定処理において、CPU56は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。次に、割込モードを割込モード2に設定し(ステップS2)、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定する(ステップS3)。そして、内蔵デバイスレジスタの初期化を行う(ステップS4)。また、内蔵デバイス(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)およびPIO(パラレル入出力ポート)の初期化(ステップS5)を行った後、RAMをアクセス可能状態に設定する(ステップS6)。
【0062】
この実施の形態で用いられるCPU56は、I/Oポート(PIO)およびタイマ/カウンタ回路(CTC)も内蔵している。
【0063】
この実施の形態で用いられているCPU56には、マスク可能な割込のモードとして3種類のモードが用意されている。なお、マスク可能な割込が発生すると、CPU56は、自動的に割込禁止状態に設定するとともに、プログラムカウンタの内容をスタックにセーブする。
【0064】
3種類のうちの割込モード2は、CPU56の特定レジスタ(Iレジスタ)の値(1バイト)と内蔵デバイスが出力する割込ベクタ(1バイト:最下位ビット0)から合成されるアドレスが、割込番地を示すモードである。すなわち、割込番地は、上位アドレスが特定レジスタの値とされ下位アドレスが割込ベクタとされた2バイトで示されるアドレスである。従って、任意の(飛び飛びではあるが)偶数番地に割込処理を設置することができる。各内蔵デバイスは割込要求を行うときに割込ベクタを送出する機能を有している。初期設定処理のステップS2において、CPU56は割込モード2に設定される。
【0065】
次いで、CPU56は、入力ポート1を介して入力されるクリアスイッチ921の出力信号の状態を1回だけ確認する(ステップS7)。その確認においてオンを検出した場合には、CPU56は、通常の初期化処理を実行する(ステップS11〜ステップS15)。クリアスイッチ921がオンである場合(押下されている場合)には、ローレベルのクリアスイッチ信号が出力されている。
【0066】
クリアスイッチ921がオンの状態でない場合には、遊技機への電力供給が停止したときにバックアップRAM領域のデータ保護処理(例えばパリティデータの付加等の電力供給停止時処理)が行われたか否か確認する(ステップS8)。この実施の形態では、電力供給の停止が生じた場合には、バックアップRAM領域のデータを保護するための処理が行われている。そのような保護処理が行われていた場合をバックアップありとする。そのような保護処理が行われていないことを確認したら、CPU56は初期化処理を実行する。
【0067】
この実施の形態では、バックアップRAM領域にバックアップデータがあるか否かは、電力供給停止時処理においてバックアップRAM領域に設定されるバックアップフラグの状態によって確認される。この例では、例えば、バックアップフラグ領域に「55H」が設定されていればバックアップあり(オン状態)を意味し、「55H」以外の値が設定されていればバックアップなし(オフ状態)を意味する。
【0068】
バックアップありを確認したら、CPU56は、バックアップRAM領域のデータチェック(この例ではパリティチェック)を行う(ステップS9)。遊技機への電力供給が停止する際に実行される電力供給停止時処理において、チェックサムが算出され、チェックサムはバックアップRAM領域に保存されている。ステップS9では、算出したチェックサムと保存されているチェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給停止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領域のデータは保存されているはずであるから、チェック結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック結果が正常でないということは、バックアップRAM領域のデータが、電力供給停止時のデータとは異なっていることを意味する。そのような場合には、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供給の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理を実行する。
【0069】
チェック結果が正常であれば、CPU56は、遊技制御手段の内部状態と表示制御手段等の電気部品制御手段の制御状態を電力供給停止時の状態に戻すための遊技状態復旧処理を行う(ステップS10)。そして、バックアップRAM領域に保存されていたPC(プログラムカウンタ)の退避値がPCに設定され、そのアドレスに復帰する。遊技状態復旧処理においてPCが電力供給停止時前の状態に復元され、かつ、各種データ(例えば各乱数を生成するためのカウンタ)がバックアップRAMに保存されていることから、遊技機への電力供給が停止した後所定時間(バックアップRAMのデータ保持可能期間)内に電力供給が復旧すれば、例えば、後述する判定用乱数、表示用乱数および初期値用乱数を生成するためのカウンタのカウント値は、電力供給停止時前の状態から継続されることになる。
【0070】
初期化処理では、CPU56は、まず、RAMクリア処理を行う(ステップS11)。また、所定の作業領域(例えば、普通図柄判定用乱数カウンタ、普通図柄判定用バッファ、プロセスフラグ、払出コマンド格納ポインタ、賞球中フラグ、球切れフラグ、払出停止フラグなど制御状態に応じて選択的に処理を行うためのフラグ)に初期値を設定する作業領域設定処理を行う(ステップS12)。さらに、球払出装置97からの払出が可能であることを指示する払出許可状態指定コマンドを払出制御基板37に対して送信する処理を行う(ステップS13)。また、他のサブ基板(ランプ制御基板35、音制御基板70、図柄制御基板80)を初期化するための初期化コマンドを各サブ基板に送信する処理を実行する(ステップS14)。初期化コマンドとして、普通図柄表示装置410において表示される初期図柄を示すコマンド(図柄制御基板80に対して)や賞球ランプおよび球切れランプの消灯を指示するコマンド(ランプ制御基板35に対して)等がある。
【0071】
そして、2ms毎に定期的にタイマ割込がかかるようにCPU56に設けられているCTCのレジスタの設定が行われる(ステップS15)。すなわち、初期値として2msに相当する値が所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。
【0072】
初期化処理の実行(ステップS11〜S15)が完了すると、メイン処理で、表示用乱数更新処理(ステップS17)および初期値用乱数更新処理(ステップS18)が繰り返し実行される。表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理が実行されるときには割込禁止状態とされ(ステップS16)、表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理の実行が終了すると割込許可状態とされる(ステップS19)。表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理が実行されるときには割込禁止状態になっているので、それらの乱数更新処理が実行されている最中に後述する2msタイマ割込が生じ割込処理で乱数更新処理が実行され、カウント値に矛盾が生じてしまうことが防止される。
【0073】
表示用乱数とは、普通図柄表示装置410に停止表示される図柄を決定するための乱数等であり、表示用乱数更新処理とは、表示用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。また、初期値用乱数更新処理とは、初期値用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。初期値用乱数とは、当りとするか否かを決定するための乱数を発生するためのカウンタ(当り判定用乱数発生カウンタ)等のカウント値の初期値(最大値を越えて値が戻された後の値)を決定するための乱数である。
【0074】
タイマ割込が発生すると、CPU56は、図9に示すように、ステップS20〜S33の遊技制御処理を実行する。遊技制御処理において、CPU56は、まず、電源断信号が出力されたか否か(オン状態になったか否か)を検出する電源断検出処理(ステップS20)を行う。電源断信号は、例えば電源基板910に搭載されている電圧低下監視回路が、遊技機に供給される電源の電圧の低下を検出した場合に出力する。そして、電源断検出処理において、CPU56は、電源断信号が出力されたことを検出したら、必要なデータをバックアップRAM領域に保存するための電力供給停止時処理を実行する。続いて、CPU56は、スイッチ回路58を介して、始動球検出スイッチ405、作動球検出スイッチ423、入賞球検出スイッチ431,454、特定球検出スイッチ439a、入賞口スイッチ406a,413a,455a,455b,460a等のスイッチの検出信号を入力し、それらの状態判定を行う(スイッチ処理:ステップS21)。
【0075】
次いで、パチンコ遊技機1の内部に備えられている自己診断機能によって種々の異常診断処理が行われ、その結果に応じて必要ならば警報が発せられる(エラー処理:ステップS22)。
【0076】
次に、遊技制御に用いられる当り判定用の乱数等の各判定用乱数を生成するための各カウンタのカウント値を更新する処理を行う(ステップS23)。CPU56は、さらに、表示用乱数および初期値用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理を行う(ステップS24,S25)。
【0077】
図10は、各乱数を示す説明図である。各乱数は、以下のように使用される。
(1)ランダム1:普通図柄による当りを発生させるか否か決定する(当り判定用)
(2)ランダム2−1〜2−3:左右中のはずれ図柄決定用
(3)ランダム3:当りを発生させる普通図柄の組合せを決定する(当り図柄決定用)
(4)ランダム4:普通図柄表示装置410における普通図柄の変動パターンを決定する(変動パターン決定用)
(5)ランダム5:ランダム1の初期値を決定する(ランダム1初期値決定用)
【0078】
なお、ステップS23では、CPU56は、(1)の当り判定用乱数および(3)の当り図柄決定用乱数を生成するためのカウンタのカウントアップ(1加算)を行う。すなわち、それらが判定用乱数であり、それら以外の乱数が表示用乱数または初期値用乱数である。なお、遊技効果を高めるために、上記(1)〜(5)の乱数以外の乱数も用いられている。
【0079】
さらに、CPU56は、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS26)。普通図柄プロセス処理では、普通図柄表示装置410の表示状態および普通電動役物の作動状態を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0080】
また、プロセス処理を行う(ステップS27)。プロセス制御では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機を所定の順序で制御するためのプロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0081】
次いで、CPU56は、表示制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定して表示制御コマンドを送信する処理を行う(コマンド制御処理:ステップS28)。さらに、CPU56は、例えばホールコンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報などのデータを出力する情報出力処理を行う(ステップS29)。
【0082】
また、CPU56は、所定の条件が成立したときにソレノイド回路59に駆動指令を行う(ステップS30)。すなわち、普通可変入賞口432の開閉片433a,433bを開閉する普通電役ソレノイド472、入賞球停留部材438を動作させる入賞球停留ソレノイド473および大入賞口内を開放するための大入賞口ソレノイド453を駆動するための信号出力を行う。さらに、モータの駆動を指令する信号をモータに与える(ステップS31)。すなわち、回転体420を回転させる回転体モータ471を駆動するための信号出力を行う。
【0083】
そして、CPU56は、入賞球検出スイッチ454や入賞口スイッチ406a,413a,455a,455b,460aの検出信号にもとづく賞球個数の設定などを行う賞球処理を実行する(ステップS32)。具体的には、入賞球検出スイッチ454や入賞口スイッチ406a,413a,455a,455b,460aがオンしたことにもとづく入賞検出に応じて、払出制御基板37に賞球個数を示す払出制御コマンドを出力する。払出制御基板37に搭載されている払出制御用CPUは、賞球個数を示す払出制御コマンドに応じて球払出装置97を駆動する。また、遊技機の制御状態を遊技機外部で確認できるようにするための試験信号を出力する処理である試験端子処理を実行する(ステップS33)。その後、割込許可状態に設定する(ステップS34)。
【0084】
以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。なお、この実施の形態では、タイマ割込処理で遊技制御処理が実行されているが、タイマ割込処理では例えば割込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるようにしてもよい。
【0085】
図11は、図9に示された遊技制御処理において実行される普通図柄プロセス処理(ステップS26)を示すフローチャートである。普通図柄プロセス処理では、CPU56は、ステップS71のゲートスイッチ処理を実行した後に、普通図柄プロセスフラグの値に応じてステップS72〜S79に示された処理のうちのいずれかの処理を実行する。
【0086】
図12に示すように、ゲートスイッチ処理では、普通図柄変動開始の条件となる始動球通過口404の遊技球通過にもとづく始動球検出スイッチ405のオンを検出する(ステップS611)。始動球検出スイッチ405がオンしていたら、普通図柄始動記憶が最大値(この例では「4」)に達しているか否か確認する(ステップS612)。達していなければ、普通図柄始動記憶の値を+1する(ステップS613)。なお、普通図柄始動記憶の値に応じて普通図柄始動記憶表示器414のLEDが点灯される。そして、CPU56は、当り判定用乱数(ランダム1)等の各値を抽出し、それらの値を記憶する(S614)。なお、普通図柄始動記憶は、バックアップRAMに形成されている。
【0087】
ステップS72の普通図柄変動待ち処理では、CPU56は、普通図柄始動記憶の値が0以外であれば、普通図柄プロセスフラグの値を普通図柄判定処理を示す値に更新する。普通図柄始動記憶の値が0であれば何もしない。
【0088】
図13は、ステップS73の普通図柄判定処理を示すフローチャートである。普通図柄判定処理において、CPU56は、普通図柄始動記憶の値(普通図柄始動記憶数)を確認する(ステップS51)。普通図柄始動記憶数が0でなければ、始動記憶;1(1番目の始動記憶)に対応する乱数値格納エリアに格納されている各値を読み出すとともに(ステップS52)、普通図柄始動記憶数値を1減らし、かつ、各乱数値格納エリア(バッファ)の値をシフトする(ステップS53)。すなわち、始動記憶;n(n=2,・・・,4)に対応する乱数値格納エリアに格納されている各値を、始動記憶:n−1に対応する乱数値格納エリアに格納する。なお、そのときの普通図柄始動記憶数に対応した乱数値格納エリアの内容をクリアする。例えば、普通図柄始動記憶数が4であった場合には、始動記憶;4に対応した乱数値格納エリアの内容をクリアする。
【0089】
なお、普通図柄始動記憶数を1減らした場合には、ランプ制御基板35に対して、普通図柄始動記憶表示器414の表示数を1減らすためのランプ制御コマンドが送信される。
【0090】
そして、CPU56は、ステップS52で読み出した値、すなわち抽出されている当り判定用乱数の値にもとづいて当り/はずれを決定する(ステップS54)。ここでは、当り判定用乱数は0〜299の範囲の値をとることにする。そして、図14に示すように、通常状態(非高確率状態)では、例えばその値が「3」である場合に「当り」と決定し、それ以外の値である場合には「はずれ」と決定する。また、高確率状態では、例えばその値が「3」,「7」,「79」,「103」,「107」のいずれかである場合に「当り」と決定し、それ以外の値である場合には「はずれ」と決定する。
【0091】
さらに、確変保証にもとづいて生起した高確率状態では、例えばその値が「3」,「7」,「79」,「103」,「107」,「139」,「179」,「233」のいずれかである場合に「当り」と決定し、それ以外の値である場合には「はずれ」と決定する。確変保証とは、普通図柄の当り図柄が確変図柄であったが権利発生状態が発生しなかった場合に高確率状態に移行させることをいう。確変保証にもとづかない高確率状態に比べて、確変保証にもとづく高確率状態では、高い確率で表示結果を特定の表示結果にするように決定するので、確変保証にもとづく高確率状態では、早めに遊技者に当り図柄を提供することができる。
【0092】
ステップS54において、当りと判定されたときには、当り図柄用乱数(ランダム3)の値に従って当り図柄を決定する(ステップS55)。この実施の形態では、普通図柄表示装置410において表示される左右中の普通図柄はそれぞれ図柄番号0〜9の10種類あり、左右中が揃った図柄で停止する場合が当りであるとする。つまり、左右中の図柄がそろったものが、普通電動役物の作動開始の条件となるあらかじめ定められた特定の表示結果に相当する。また、奇数の図柄番号の図柄が揃った図柄で停止する場合に、確率変動を生じさせるとする。すなわち、奇数の図柄番号の図柄を確変図柄、偶数の図柄を非確変図柄とする。そして、ランダム3の値に応じて当り図柄が決定される。
【0093】
図15は、ランダム3と当り図柄との関係の一例を示す説明図である。図15に示す例では、非確変時(低確率時)には、ランダム3の値に相当する図柄が左右中図柄の停止図柄とされ、確変時(高確率時)には、ランダム3の値に応じて、いずれかの確変図柄のみが左右中図柄の停止図柄とされる。従って、この実施の形態では、確変時に当りが生ずる場合には、必ず、確変図柄により当りとなる。
【0094】
次いで、CPU56は、変動パターン決定用乱数(ランダム4)を抽出し、ランダム4の値にもとづいて普通図柄の変動パターンを決定する(ステップS56)。
【0095】
はずれと判定された場合には、CPU56は、当りとしない場合の停止図柄の決定を行う。この実施の形態では、ステップS52で読み出した値、すなわち抽出されているランダム2−1の値に従って左図柄を決定する(ステップS57)。また、ランダム2−2の値に従って中図柄を決定する(ステップS58)。そして、ランダム2−3の値に従って右図柄を決定する(ステップS59)。ここで、決定された中図柄が左右図柄と一致した場合には、中図柄に対応した乱数の値に1加算した値に対応する図柄を中図柄の停止図柄として、当り図柄と一致しないようにする。さらに、CPU56は、変動パターン決定用乱数(ランダム4)の値を抽出し、ランダム4にもとづいて図柄の変動パターンを決定する(ステップS61)。
【0096】
図柄の変動パターンを決定したら、普通図柄の変動パターンと停止図柄を図柄制御基板80に通知するために、変動パターンおよび停止図柄を示す表示制御コマンドを送信するための制御を行う(ステップS66,S67)。具体的には、所定の格納領域(RAM)に変動パターンおよび停止図柄を示す表示制御コマンドをRAM55に格納する。あるいは、それらの情報があらかじめ記憶されているROM54のアドレスを示す情報をRAM55に格納する。格納された内容は、遊技制御処理におけるコマンド制御処理(ステップS28)で参照される。図柄制御基板80に搭載されている表示制御手段は、変動パターンを示す表示制御コマンドの受信に応じて、普通図柄表示装置410において図柄を可変表示(変動)される制御を開始する。
【0097】
そして、変動期間の終了タイミングを決定するために、普通図柄変動時間タイマをスタートさせる(ステップS68)。普通図柄変動時間タイマには、決定されている変動パターンの変動期間に対応した時間が設定される。また、普通図柄プロセスフラグを普通図柄変動処理を示す値に更新する(ステップS69)。
【0098】
普通図柄変動処理(ステップS74)では、CPU56は、普通図柄変動時間タイマがタイムアウトするのを待つ。タイムアウトしたら、普通図柄プロセスフラグを普通図柄停止処理を示す値に更新する。
【0099】
図16は、普通図柄停止処理(ステップS75)の一例を示すフローチャートである。普通図柄停止処理において、CPU56は、普通図柄の変動停止を示す表示制御コマンド(確定コマンド)を図柄制御基板80に対して送出する制御を行う(ステップS751)。図柄制御基板80に搭載されている表示制御手段は、確定コマンドの受信に応じて、ステップS66,S67において遊技制御手段が送信した表示制御コマンドが示す停止図柄を普通図柄表示装置410に停止表示(導出表示)する制御を行う。また、変動の結果(停止図柄)が当り図柄である場合には、確変フラグと確変保証フラグとをリセットした後(ステップS759,S760)、停止図柄が確変図柄であるのか非確変図柄であるのかを示す情報をRAM55の所定の領域に記憶する(ステップS752,S753,S754,S755)。なお、この領域の情報は、後述するプロセス処理(ステップS27)における大当り終了処理で参照される。また、停止図柄が確変図柄であるのか非確変図柄であるのかを示す情報は、各変動毎にRAM55において記憶され、1つの変動についての情報が、次の変動についての情報によって上書きされることはない。そして、ステップS758に移行する。
【0100】
また、停止図柄がはずれ図柄である場合には、普通図柄プロセスフラグを普通電役開放処理を示す値に更新する(ステップS758)。
【0101】
図17は、ステップS76の普通電役開放処理を示すフローチャートである。普通電役開放処理において、CPU56は、可変入賞口432を開放するために開閉片433a,433bを開放状態に動作させる普通電役ソレノイド472を駆動するための制御を行う(ステップS761)。そして、開放時間の上限期間を決めるためのタイマ(普通電動役物開放期間タイマ)をスタートさせる(ステップS762)。
【0102】
そして、普通図柄の停止図柄が確変図柄であった場合には、停留凹部突出開始時間タイマに0秒をセットする(ステップS763,S764)。また、普通図柄の停止図柄が確変図柄でなかった場合には、停留凹部突出開始時間タイマに1.5秒をセットする(ステップS763,S765)。さらに、V入賞有効期間タイマをスタートさせ(ステップS766)、普通図柄プロセスフラグを普通電役開放中処理を示す値に更新する(ステップS767)。
【0103】
V入賞有効期間タイマは、特定球検出スイッチ439aの検出信号を有効にする期間を決めるためのタイマである。CPU56は、V入賞有効期間タイマの作動中では、特定球検出スイッチ439aの検出信号を有効にし、それ以外の期間では特定球検出スイッチ439aの検出信号を無視する(確認処理を行わない)。従って、V入賞有効期間タイマが作動中である間が、V入賞有効期間である。この実施の形態では、V入賞有効期間は、普通電動役物に係る開閉片433a,433bの開放期間よりも長い。
【0104】
また、停留凹部突出開始時間タイマは、タイマ設定時間が経過すると入賞球停留ソレノイド473をオンさせて入賞球停留部材438(図3参照)を前方に位置させ、停留凹部438aが振分装置436における入賞空間に突出した状態を開始させるためのタイマである。従って、普通図柄の停止図柄が確変図柄であった場合には直ちに停留凹部438aが入賞空間に突出し遊技球が特定入賞口439に入賞可能な状態になる(図3(A)参照)。また、普通図柄の停止図柄が確変図柄でなかった場合には、遅れて、遊技球が特定入賞口439に入賞可能な状態になる。
【0105】
図18は、普通電役開放中処理(ステップS77)を示すフローチャートである。普通電役開放中処理ではCPU56は、普通電動役物開放期間タイマがタイムアウトするのを待つ(ステップS771)。その間、特定球検出スイッチ439aが遊技球を検出したら(ステップS773)、そのときが権利発生状態でなければ(権利発生状態フラグがリセット状態であれば)権利発生状態フラグをセット(オン)する(ステップS774,S775)。また、そのときが権利発生状態であれば(権利発生状態フラグがセット状態であれば)権利発生状態フラグをリセット(オフ)する(ステップS774,S776)。なお、権利発生状態フラグがセットされているときが権利発生状態である。また、ステップS773において特定球検出スイッチ439aが遊技球を検出したことを1度確認できたら、次に(具体的には2ms後に)普通電役開放中処理を実行するときにはステップS773の確認処理を実行しない。
【0106】
さらに、停留凹部突出開始時間タイマがタイムアップしていたら(ステップS777)、入賞球停留ソレノイド473をオンさせて停留凹部438aが振分装置436における入賞空間に突出した状態にする(ステップS778)。なお、停留凹部突出開始時間タイマの0秒が設定された場合には(ステップS764参照)、ステップS777では、停留凹部突出開始時間タイマが直ちにタイムアップしたと見なす。
【0107】
そして、普通電動役物開放期間タイマがタイムアウトしていたら、普通図柄プロセスフラグを普通電役閉鎖処理を示す値に更新する(ステップS772)。また、普通電動役物開放期間タイマがタイムアウトする前でも、所定個(例えば3個)の遊技球が入賞球検出スイッチ431によって検出されると、普通図柄プロセスフラグを普通電役閉鎖処理を示す値に更新する。
【0108】
普通電役閉鎖処理(ステップS78)では、普通電動役物を閉鎖状態にするために、普通電役ソレノイド472の駆動を解除して開閉片433a,433bを垂直位置にするための制御を行う。そして、普通図柄プロセスフラグをV入賞有効期間終了待ち処理を示す値に更新する。
【0109】
図19は、V入賞有効期間終了待ち処理(ステップS79)を示すフローチャートである。V入賞有効期間終了待ち処理において、CPU56は、V入賞有効期間タイマがタイムアップしたか否か確認する(ステップS791)。V入賞有効期間タイマがタイムアップしていない場合には、すなわち、V入賞有効期間が終了していない場合には、特定球検出スイッチ439aが遊技球を検出したら(ステップS801)、そのときが権利発生状態でなければ(権利発生状態フラグがリセット状態であれば)権利発生状態フラグをセットする(ステップS802,S803)。また、そのときが権利発生状態であれば(権利発生状態フラグがセット状態であれば)権利発生状態フラグをリセットする(ステップS802,S804)。なお、ステップS801において特定球検出スイッチ439aが遊技球を検出したことを1度確認できたら、次に(具体的には2ms後に)V入賞有効期間終了待ち処理を実行するときにはステップS801の確認処理を実行しない。
【0110】
V入賞有効期間タイマがタイムアップした場合には、権利発生状態フラグがオンしている(セットされている)か否か確認する(ステップS792)。権利発生状態フラグがオンしていない場合には、V入賞有効期間設定の起因となった普通電動役物の開放の条件であった普通図柄の停止図柄が確変図柄であったか否か確認する(ステップS793)。確変図柄であった場合には、確率変動フラグをセットするとともに(ステップS794)、確変保証フラグをセットし(ステップS795)、普通図柄プロセスフラグを普通図柄変動待ち処理に応じた値に更新する(ステップS796)。
【0111】
ステップS792〜S794の処理によって、普通電動役物が作動して特定入賞口439に遊技球が入賞可能な状態になっても特定入賞口439に遊技球が入賞せず権利発生状態が発生しなかった場合に、特別検出手段の検出出力を有効にする期間に相当するV入賞有効期間が終了したら、遊技状態が、特別遊技状態としての確変状態に移行することになる。そして、その際に、確変保証フラグがセットされる。
【0112】
図20は、図9に示された遊技制御処理におけるプロセス処理(ステップS27)の一例を示すフローチャートである。この実施の形態では、普通図柄表示装置410および普通電動役物に関する制御は普通図柄プロセス処理で実行されているが、回転体420の上部に形成されている作動入賞口422への遊技球入賞検出に関する制御や可変入賞球装置450の特別可変入賞口451a(大入賞口)の制御はプロセス処理において実行される。CPU56は、内部状態(この例ではプロセスフラグ)に応じて、ステップS300〜S305のうちのいずれかの処理を行う。
【0113】
ステップS300の通常処理では、権利発生状態フラグがオンするのを待つ。権利発生状態フラグがオフ状態である場合には何もしない。権利発生状態フラグがオンした場合には、プロセスフラグの値を作動球検出待ち処理を示す値に更新する。
【0114】
作動球検出待ち処理(ステップS301)では、回転体420の球受凹部421に遊技球が入賞して作動球検出スイッチ423がオンするのを待つ。作動球検出スイッチ423がオンしたら、プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理を示す値に更新する。
【0115】
大入賞口開放前処理(ステップS302)では、大入賞口を開放するために大入賞口ソレノイド453を駆動するための制御を行い、開放時間の上限期間を決めるためのタイマ(例えば9.5秒が設定されるタイマ)をスタートさせ、プロセスフラグの値を大入賞口開放中処理を示す値に更新する。次のラウンドが最終ラウンド(例えば第16ラウンド)であれば、権利発生状態フラグをリセットする。
【0116】
大入賞口開放中処理(ステップS303)では、CPU56は、開放時間の上限期間を決めるためのタイマのチェックと、大入賞口に入賞した遊技球を検出する入賞球検出スイッチ454の検出回数のチェックを行う。入賞球検出スイッチ454の検出回数があらかじめ決められた回数(例えば10回すなわち10個の遊技球検出)になるか、または、開放時間の上限期間を決めるためのタイマがタイムアウトすると、大入賞口を閉鎖するために大入賞口ソレノイド453の駆動を解除するための制御を行う。そして、その大入賞口の開放が最終ラウンドでなければ、プロセスフラグの値を作動球入賞確認処理を示す値に更新する。最終ラウンドであれば、プロセスフラグの値を大当り終了処理を示す値に更新する。
【0117】
作動球入賞確認処理(ステップS304)では、作動球検出スイッチ423において所定個数(例えば、16個)の遊技球が検出されているか否か確認する。所定個数の遊技球が検出されていれば、権利発生状態フラグをオフし、次の大入賞口の開放が最終ラウンドであることを示す内部フラグをセットして、プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理を示す値に更新する。まだ所定個数の遊技球が検出していなければ、すなわち、権利発生状態の終了条件がまだ成立していなければ、最終ラウンドであることを示す内部フラグをセットせず、プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理を示す値に更新する。なお、再度権利を発生させるための動作(特定入賞口への遊技球の入賞すなわち特定球検出スイッチ439aによる遊技球の検出)が行われている場合には、権利発生状態は終了する。
【0118】
大当り終了処理(ステップS305)では、大当り遊技中に用いられていた内部フラグのクリア処理等を行う。また、後述する各条件に従って確率変動フラグをセットする処理を行う。そして、プロセスフラグの値を通常処理を示す値に更新する。
【0119】
図21および図22は、この実施の形態における停留凹部438aの動作状態等を例示するタイミング図である。
【0120】
図21には、普通図柄表示装置410における表示結果が確変図柄で当りとなり、普通電動役物の開放中に特定入賞口439への入賞があって権利発生状態になり、最終ラウンドが終了した場合の例が示されている。図21に示す例では、特定可変入賞装置としての普通電動役物(具体的には可変入賞検出装置430)が開放した直後に、入賞球停留部材438を前方に位置させ停留凹部438aが振分装置436における入賞空間に突出した状態になる。
【0121】
図22には、普通図柄表示装置410における表示結果が非確変図柄で当りとなり、普通電動役物の開放中に特定入賞口439への入賞があって権利発生状態になり、最終ラウンドが終了した場合の例が示されている。図22に示す例では、特定可変入賞装置としての普通電動役物が開放した後、所定時間(例えば1.5秒)が経過したら、入賞球停留部材438を前方に位置させ停留凹部438aが振分装置436における入賞空間に突出した状態になる。
【0122】
図23は、図20に示されたプロセス処理(ステップS27)における大当り終了処理(ステップS305)の一例を示すフローチャートである。大当り終了処理において、CPU56は、大当りの原因となった普通図柄の変動の結果が確変図柄であるか否か確認する(ステップS351)。確変図柄であるか否かを示す情報は普通図柄プロセス処理(ステップS26)における普通図柄停止処理(ステップS75)でRAM55に格納されている(ステップS754,S755)。普通図柄の変動の結果が確変図柄でなかった場合にはステップS357に移行する。
【0123】
普通図柄の変動の結果が確変図柄であった場合には、ループ回数カウンタの値が0であるか否か確認する(ステップS352)。ループ回数カウンタはループ回数をカウントするためのカウンタであり、ループ回数とは、遊技状態が高確率状態に移行したら、その後何回の大当りが発生するまで高確率状態を継続させるかを示す回数であり、この実施の形態では2回である。なお、高確率状態において普通図柄による当りが生じたときには普通図柄の停止図柄は必ず確変図柄になる(図15参照)。ループ回数カウンタの値が0である場合には確率変動フラグをセットする(ステップS356)。よって、遊技機の状態が高確率状態になる。その後、プロセスフラグの値を、通常処理(ステップS300)を示す値に更新する(ステップS357)。
【0124】
以下、ループ回数カウンタの値が0であるときに確変図柄にもとづいて大当りが発生した場合、その大当たりを初当りと呼ぶことがある。また、高確率状態は、初当りを含めて3回の大当りが発生すると消滅することになる。
【0125】
ループ回数カウンタの値が0でなかった場合には、ループ回数カウンタの値を+1する(ステップS353)。そして、ループ回数カウンタの値を確認し、ループ回数カウンタの値が2であったら(ステップS354)、ループ回数カウンタの値をクリアして(ステップS355)、ステップS357に移行する。
【0126】
以上のような遊技制御手段の制御によって、図21,図22のタイミング図に示されたように、この実施の形態では、誘導部材としての振分装置436(具体的には振分装置436における停留凹部438aを前端に有する入賞球停留部材438)が、可変表示手段としての普通図柄表示装置410に特定の表示結果としての当り図柄が導出表示されたときに、遊技球を特別領域に誘導しやすい動作である有利動作、または遊技球を特別領域に誘導しづらい動作である不利動作を実行することが可能である。そして、遊技制御手段は、普通図柄表示装置410に導出表示された当り図柄の種類に応じて誘導部材の動作を異ならせる制御を行う。なお、この実施の形態では、当り図柄が確変図柄であった場合に誘導部材に有利動作を行わせ、当り図柄が非確変図柄であった場合に誘導部材に不利動作を行わせる。
【0127】
また、この実施の形態では、有利動作は、普通電動役物が開放した直後に、停留凹部438aが振分装置436における入賞空間に突出した状態になるような動作であり(図21参照)、不利動作は、普通電動役物が開放した後、所定期間が経過すると、停留凹部438aが振分装置436における入賞空間に突出した状態になるような動作である。すなわち、不利動作は、有利動作に比べて、遊技球を特定入賞口439に誘導可能になる期間が短い。なお、不利動作を、普通電動役物が開放したときに停留凹部438aが振分装置436における入賞空間に突出した状態にして、所定期間(有利動作において停留凹部438aが徒手津している状態にある期間より短い。)が経過すると、停留凹部438aが振分装置436における入賞空間から退行した状態になるような動作にしてもよい。
【0128】
なお、この実施の形態では、有利動作は遊技球を特別領域に誘導しやすい動作であり、不利動作は遊技球を特別領域に誘導しづらい動作であったが、不利動作は、遊技球を特別領域に誘導不能な動作であってもよい。その場合には、有利動作は、遊技球を特別領域に誘導可能な動作である。
【0129】
図24は、可変表示装置410のLCD表示器412による遊技状態の報知例を示す説明図である。図24に示す例では、誘導部材が有利動作を行っている場合または有利動作の開始時に、LCD表示器412に「チャンス」の表示がなされる。また、誘導部材が不利動作を行っている場合には、「チャンス」の表示はなされない。このような表示を行うことによって、遊技者が、誘導部材が有利動作を行っている遊技状態であることを容易に把握することができる。
【0130】
このような報知を実現するには、例えば、CPU56が、誘導部材の有利動作の開始時に、図柄制御基板80に対して、その旨を示す表示制御コマンドを送信すればよい。また、普通電動役物としての可変入賞検出装置430を閉鎖状態にするときに、その旨を示す表示制御コマンドを「チャンス」の表示を消去させるために送信すればよい。図柄制御基板80に搭載されている表示制御用CPU101は、主基板31のCPU56からの表示制御コマンの受信に応じて、LCD表示器412に対応する内容を表示させたり消去したりする制御を実行する。なお、ここでは、LCD表示器412による表示により遊技状態を報知する例を示したが、他の演出用の部品(ランプ、LED、スピーカ等)によって、誘導部材の動作状態を報知するようにしてもよい。
【0131】
図25は、遊技機外部に、主基板31に設けられている試験信号用端子から出力される試験信号の一例を示す説明図である。図25には、試験信号として、権利発生状態を示す特別装置作動信号、確変中であるか否かを示す確率変動信号、誘導部材が有利動作を行っていることを示す誘導部材有利信号、および誘導部材としての停留凹部438aを前端に有する入賞球停留部材438を駆動する入賞球停留ソレノイド473の動作状態を示す誘導部材駆動信号が例示されている。
【0132】
図26は、遊技制御処理(図9参照)における試験端子処理(ステップS33)における特別装置作動信号、確率変動信号、誘導部材有利信号および誘導部材駆動信号を出力する部分を示すフローチャートである。試験端子処理において、CPU56は、権利発生状態フラグがセットされている場合には特別装置作動信号をオン状態にし(ステップS401,S402)、権利発生状態フラグがセットされていない場合には特別装置作動信号をオフ状態にする(ステップS401,S403)。確率変動フラグがセットされている場合には、確率変動信号をオン状態にし(ステップS404,S405)、確率変動フラグがセットされていない場合には、確率変動信号をオフ状態にする(ステップS404,S406)。また、普通電動役物としての可変入賞検出装置430を開放中であって、かつ、普通図柄の停止図柄が確変図柄であった場合には、誘導部材有利信号をオン状態にし(ステップS407,408,409)、可変入賞検出装置430を開放中でない場合に誘導部材有利信号をオフ状態にする(ステップS407,S410)。
【0133】
誘導部材有利信号は、CPU56が作成して出力ポート371を介して出力する信号であるが、誘導部材駆動信号を、他の信号を流用した信号とすることができる。例えば、図27に示すように、入賞球停留ソレノイド473を駆動するための信号を、主基板31において分岐させて誘導部材駆動信号とすることができる。なお、誘導部材の動作状態を示すために遊技機外部に出力する動作状態信号は、誘導部材を駆動するための駆動信号が分岐された第1の信号(誘導部材駆動信号)と、遊技制御手段の一部である誘導部材制御手段により作成される有利動作または不利動作を示す第2の信号(誘導部材有利信号)とで構成される。そして、遊技機外部では、誘導部材駆動信号がオン状態であって誘導部材有利信号がオン状態にあるときに、誘導部材が有利動作を行っていると把握することができ、誘導部材駆動信号がオン状態であって誘導部材有利信号がオフ状態にあるときに、誘導部材が不利動作を行っていると把握することができる。なお、図27には、試験信号を遊技機外部に出力するためのコネクタも示されている。
【0134】
なお、特別装置作動信号および確率変動信号は、所定の期間に亘ってオン状態となる信号ではなく、権利発生状態が発生したときや確率変動状態になったときに出力されるパルス信号(例えば1.5ms間オンするパルス信号)であってもよい。
【0135】
また、ここでは、信号作成手段が、特別装置作動信号、確率変動信号、誘導部材有利信号および誘導部材駆動信号を試験信号として遊技機外部に出力する場合を例にしたが、信号作成手段は、情報端子盤34から、それらの信号を情報信号として出力するようにしてもよい。
【0136】
上記の実施の形態では、誘導部材としての振分装置436(具体的には振分装置436における停留凹部438aを前端に有する入賞球停留部材438)が、可変表示手段としての普通図柄表示装置410に特定の表示結果としての当り図柄が導出表示されたときに、有利動作または不利動作を実行し、遊技制御手段の一部である誘導部材制御手段が、普通図柄表示装置410に導出表示された当り図柄の種類に応じて誘導部材の動作を異ならせる制御を行ったが、誘導部材は、停留凹部438aを前端に有する入賞球停留部材438のような遊技球を貯留するものに限られない。遊技球を特別領域に誘導しやすい動作もしくは誘導可能な動作である有利動作と、遊技球を特別領域に誘導しづらい動作もしくは誘導不能な動作である不利動作との双方を実現できる構造であれば、他の構造を用いてもよい。
【0137】
実施の形態2.
図28は、振分装置内に設置可能な他の誘導部材の構成例を示す正面図である。図28に示す構成では、可変入賞検出装置430における下部に設けられている入賞球通過口435を通過した遊技球は、振分装置436Bに流入する。振分装置436Bに流入した遊技球は、誘導部材482に至る。誘導部材482は遊技球を受けるような凹部を有する。
【0138】
誘導部材482の上部には、通過阻止部材としてのシャッター485が設けられている。シャッター485は、ソレノイド(図示せず:以下、シャッターソレノイドという。)によって、所定のタイミングで閉状態になる。シャッター485によって、後続の遊技球が振分装置436Bに流入したとしても、誘導部材482にまで導かれることが防止される。すなわち、シャッター485が閉状態にあるときには、シャッター485によって流下が阻止され、左右に設けられている排出口487に導かれる。
【0139】
可変入賞検出装置430が開放開始してからあらかじめ決められている所定時間が経過すると、誘導部材482は、ステッピングモータである誘導部材駆動モータ(図示せず)によって、左方向または右方向に回転する。誘導部材482が右回りに回転すると、誘導部材482に貯留されていた遊技球が特定入賞口439側に誘導される。また、誘導部材482が左回りに回転すると、誘導部材482に貯留されていた遊技球が普通入賞口440側に誘導される。
【0140】
誘導部材482の右側方には、誘導部材482が右回転すると、誘導部材482に貯留されていた遊技球は特定球検出スイッチ439aで検出される。また、誘導部材482の左側方には、誘導部材482が左回転すると、誘導部材482に貯留されていた遊技球を検出する通常領域スイッチ440aが設けられている。なお、この実施の形態では、特別領域とは特定球検出スイッチ439aの側に誘導される遊技球のみが進入可能な領域であり、特定球検出スイッチ439aが設置されている位置は特別領域に含まれる。
【0141】
このような構成において、遊技制御手段は、例えば、普通図柄表示装置410に導出表示された当り図柄の種類に応じて誘導部材482の動作を異ならせる制御を行う。なお、この実施の形態では、当り図柄が確変図柄であった場合に誘導部材482に有利動作を行わせ、当り図柄が非確変図柄であった場合に誘導部材482に不利動作を行わせる。有利動作は、例えば、誘導部材482が右回転することであり、不利動作は、誘導部材482が左回転することである。
【0142】
また、シャッター485によって有利動作と不利動作とを実現することもできる。例えば、有利動作を、可変入賞検出装置430が開放した直後から、シャッター485を開放するような動作として、不利動作を、可変入賞検出装置430が開放したときからシャッター485を開放した後、所定期間が経過すると、シャッター485を閉鎖するような動作とする。不利動作では、シャッター485を全く開放しないようにしてもよい。
【0143】
シャッター485によって有利動作と不利動作とを実現した場合には、遊技球を特別領域に誘導しやすい動作もしくは誘導可能な動作である有利動作、または遊技球を特別領域に誘導しづらい動作もしくは誘導不能な動作である不利動作を実行する誘導部材は、シャッター485で実現されることになる。すなわち、本発明における誘導部材は、第1の実施の形態における停留凹部438aを前端に有する入賞球停留部材438やこの実施の形態における誘導部材482のように直接的に遊技球を誘導する部材に限られず、間接的に遊技球を誘導することになる部材も含まれる。
【0144】
実施の形態3.
図29は、振分装置内に設置可能なさらに他の誘導部材の構成例を示す正面図(A)および斜視図(B)である。図28に示す構成では、可変入賞検出装置430における下部に設けられている入賞球通過口435を通過した遊技球は、振分装置436Cに向かって流下する。
【0145】
振分装置436Cにおける下部には特定入賞口439が設けられ、特定入賞口439の下部には、遊技球を受ける受け台493が設けられている。受け台493における上面は、特定入賞口439に向かって傾斜している形状になっている。また、受け台493は、ソレノイド等の駆動源によって、図29(A),(B)に示す状態と、振分装置436Cの内部に収納された状態との2つの状態をとることができる(図29(B)における矢印参照)。振分装置436Cに向かって流下した遊技球は、受け台493で受け止められ、高い確率で特定入賞口439に入賞する。しかし、受け台493が振分装置436Cの内部に収納された状態では、遊技球は特定入賞口439に入賞しない。
【0146】
このような構成において、遊技制御手段は、例えば、普通図柄表示装置410に導出表示された当り図柄の種類に応じて受け台493の動作を異ならせる制御を行う。なお、この実施の形態では、当り図柄が確変図柄であった場合に受け台493に有利動作を行わせ、当り図柄が非確変図柄であった場合に受け台493に不利動作を行わせる。有利動作は、例えば、受け台493が図29に示すように突出する動作であり、不利動作は、受け台493が振分装置436Cの内部に収納された状態になることである。
【0147】
つまり、この実施の形態では、遊技球を特別領域に誘導しやすい動作もしくは誘導可能な動作である有利動作、または遊技球を特別領域に誘導しづらい動作もしくは誘導不能な動作である不利動作を実行する誘導部材は、受け台493で実現されることになる。
【0148】
実施の形態4.
上記の各実施の形態では、ソレノイドやモータ等の駆動源で駆動される機構部材によって、遊技球を特別領域に誘導しやすい動作もしくは誘導可能な動作である有利動作、および遊技球を特別領域に誘導しづらい動作もしくは誘導不能な動作である不利動作を実現したが、有利動作および不利動作をソフトウェアで実現してもよい。
【0149】
例えば、CPU56は、第1の実施の形態におけるV入賞有効期間を、普通図柄表示装置410に導出表示された当り図柄の種類に応じて異ならせるようにしてもよい。具体的には、普通図柄表示装置410に導出表示された当り図柄が非確変図柄である場合には、確変図柄である場合に比べて、V入賞有効期間を短くする。V入賞有効期間が短縮された場合には、CPU56が、特定入賞口439に遊技球が入賞したことを確認する期間が短くなるので、等価的に、特定入賞口439に遊技球が入賞しづらい状況を作り出すことができる。このように、ソフトウェアによっても、遊技球を特別領域に誘導しやすい動作もしくは誘導可能な動作である有利動作、および遊技球を特別領域に誘導しづらい動作を実現することができる。
【0150】
上記の各実施の形態では、普通図柄表示装置410に導出表示された当り図柄の種類に応じて誘導部材の動作を異ならせる誘導部材制御手段が、遊技球を特別領域に誘導しやすい動作もしくは誘導可能な動作である有利動作を実行させるのか、遊技球を特別領域に誘導しづらい動作もしくは誘導不能な動作である不利動作を実行させるのかを、当り図柄が確変図柄であるのか非確変図柄であるのかに応じて決定した。しかし、有利動作と不利動作とのうちのいずれかを選択するための当り図柄の種類は、確変図柄と非確変図柄に限定されるわけではない。普通図柄表示装置410に当り図柄が導出表示されたことに起因して行われる大当り遊技の後に複数の遊技状態のうちのいずれかを生起させることになる普通図柄表示装置410における停止図柄の種類に応じて、有利動作または不利動作を選択するのであれば、他の分類(確変図柄/非確変図柄という分類とは異なる分類)にもとづいて有利動作と不利動作とのうちのいずれかを選択するようにしてもよい。
【0151】
例えば、上記の各実施の形態では、普通図柄表示装置410に導出表示された当り図柄が確変図柄であって大当り遊技が終了すると、その後2回の大当りが発生するまで高確率状態が継続可能である。しかし、普通図柄表示装置410に導出表示された当り図柄が確変図柄であって大当り遊技が終了すると、その後1回の大当りが発生するまで高確率状態が継続することになる第1の種類の確変図柄と、その後複数回の大当りが発生するまで高確率状態が継続可能である第2の種類の確変図柄とが、あらかじめ決められている場合に、第1の種類の確変図柄が普通図柄表示装置410に導出表示された場合に、遊技球を特別領域に誘導しづらい動作もしくは誘導不能な動作である不利動作を誘導部材に実行させ、第2の種類の確変図柄が普通図柄表示装置410に導出表示された場合に、遊技球を特別領域に誘導しやすい動作もしくは誘導可能な動作である有利動作を実行させるようにすることもできる。
【0152】
なお、上記の実施の形態では、特別可変入賞装置(大入賞口)が遊技者にとって有利な状態/不利な状態になる例として、開閉部材452の開放/閉鎖を例示したが、有利な状態/不利な状態はそのような態様に限られず、入賞口部分を広げる/狭める、入賞装置に遊技球を誘導する誘導部材を設け誘導部材の動作により遊技球を入賞装置に誘導しやすい状態/誘導しづらい状態にするなど、いずれの態様を用いても本発明を適用できる。また、上記の実施の形態では、特定可変入賞装置が遊技者にとって有利な状態/不利な状態になる例として、開閉片433a,433bの傾動状態/垂直位置を例示したが、有利な状態/不利な状態はそのような態様に限られず、開放部材によって開放する/閉鎖する、誘導部材が遊技球を入賞領域に誘導しやすい状態/誘導しづらい状態にするなど、いずれの態様を用いても本発明を適用できる。つまり、遊技者にとって有利な第1の状態とは入賞装置に遊技球が入賞しやすい状態または入賞可能な状態であり、遊技者にとって不利な第2の状態とは入賞装置に遊技球が入賞しがたい状態または入賞不能な状態であるが、動作態様は本明細書に開示した態様に限定されない。
【0153】
さらに、上記の実施の形態では、特定可変入賞装置および特別可変入賞装置は、それぞれ定められた個数(上記の実施の形態では特定可変入賞装置について3個、特別可変入賞装置について10個)の遊技球が入賞しない限りそれぞれあらかじめ定められた上限期間が経過するまで遊技者にとって有利な状態を継続したが、特定可変入賞装置および特別可変入賞装置についてのあらかじめ定められた個数は、異なっていてもよいし同じであってもよい。
【0154】
さらに、上記の各実施の形態では、当り図柄を確変図柄と非確変図柄とに分け、普通図柄表示装置410における停止図柄が確変図柄である場合に高確率状態に移行させるようにしたが、確変図柄と非確変図柄とに分けず、当りが発生した場合に所定の乱数等を用いて高確率状態に移行させるか否かを決定するようにし、例えば実際に高確率状態に移行させるときに(確率変動フラグをセットするときに)、普通図柄表示器410のLCD表示器412またはその他のランプ・LED等による確率状態表示手段によって、高確率状態に移行したことを遊技者に報知するようにしてもよい。この場合、高確率状態に移行しなかった場合には、その旨を報知するようにしてもよい。すなわち、当り図柄が表示されたことを条件に、その図柄とは別に、高確率状態に移行するか否かを遊技者に報知可能な確率状態表示手段を設けてもよい。
【0155】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明では、遊技機を、可変表示手段に導出表示された特定の表示結果に応じて遊技状態を変化させる遊技状態制御手段と、可変表示手段に特定の表示結果が導出表示されたときに、遊技球を特別領域に誘導しやすい動作もしくは誘導可能な動作である有利動作、または遊技球を特別領域に誘導しづらい動作もしくは誘導不能な動作である不利動作を実行する誘導部材と、誘導部材の動作を制御する誘導部材制御手段と、可変表示手段に導出表示する表示結果の種類を決定する表示結果決定手段と、表示結果決定手段の決定結果に従って可変表示手段に表示結果を導出表示制御する可変表示制御手段とを備え、誘導部材制御手段が、表示結果決定手段が特定の表示結果を導出表示することを決定したときに、決定した特定の表示結果の種類に応じて誘導部材の動作を有利動作と不利動作とのいずれかに制御する構成にしたので、可変表示手段における可変表示の表示結果に応じて特定入賞口への遊技球の入賞のしやすさも変更することによって、第3種パチンコ遊技機における遊技の興趣をさらに増進させることができる効果がある。
【0156】
請求項2記載の発明では、遊技状態制御手段が、遊技者に与える価値として、第1の遊技価値と、第1の遊技価値よりも遊技者にとって有利な第2の遊技価値とのいずれかを選択する遊技価値選択手段を含み、遊技価値選択手段が、表示結果決定手段が特定の表示結果を導出表示することを決定したときに、決定した特定の表示結果の種類に応じて第1の遊技価値と第2の遊技価値とのいずれかを選択するように構成されているので、特定の表示結果に応じて遊技者に与えられる価値が異なる場合に、価値に応じて誘導部材の動作を異ならせることができ、遊技の興趣を増進させることができる。
【0157】
請求項3記載の発明では、誘導部材が、特定可変入賞装置内に設けられ遊技球を特別領域に誘導する特別領域誘導部材であるから、可変表示手段に特定の表示結果が導出表示された場合に特定可変入賞装置の動作状態を常に同じにすることによって、特別領域へ遊技球が入賞することを期待する遊技者の期待感を持続させることができる。
【0158】
請求項4記載の発明では、報知手段が、誘導部材の動作状態を識別可能に報知するように構成されているので、遊技者が、遊技状態を容易に把握することができる。
【0159】
請求項5記載の発明では、誘導部材の動作状態を示すために遊技機外部に出力する動作状態信号を作成する信号作成手段を備えているので、遊技機外部において、誘導部材の動作状態を把握することができる。
【0160】
請求項6記載の発明では、動作状態信号が、誘導部材を駆動するための駆動信号が分岐された第1の信号と、誘導部材制御手段により作成される有利動作または不利動作を示す第2の信号とで構成されているので、動作状態信号を容易に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機を正面からみた正面図である。
【図2】振分装置の構成例を示す説明図である。
【図3】振分装置の内部構造例を示す断面図である。
【図4】パチンコ遊技機を正面からみた正面図である。
【図5】遊技機を裏面から見た背面図である。
【図6】主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。
【図7】図柄制御基板内の回路構成をを示すブロック図である。
【図8】主基板におけるCPUが実行するメイン処理を示すフローチャートである。
【図9】2msタイマ割込処理(遊技制御処理)を示すフローチャートである。
【図10】各乱数を示す説明図である。
【図11】普通図柄プロセス処理を示すフローチャートである。
【図12】ゲートスイッチ処理を示すフローチャートである。
【図13】普通図柄判定処理を示すフローチャートである。
【図14】当り/はずれの判定処理を示すフローチャートである。
【図15】ランダム3と当り図柄との関係の一例を示す説明図である。
【図16】普通図柄停止処理を示すフローチャートである。
【図17】普通電役開放処理を示すフローチャートである。
【図18】普通電役開放中処理を示すフローチャートである。
【図19】V入賞有効期間終了待ち処理を示すフローチャートである。
【図20】プロセス処理を示すフローチャートである。
【図21】停留凹部の動作状態等を例示するタイミング図である。
【図22】停留凹部の動作状態等を例示するタイミング図である。
【図23】プロセス処理における大当り終了処理を示すフローチャートである。
【図24】遊技状態の報知例を示す説明図である。
【図25】試験信号用端子から出力される試験信号の一例を示す説明図である。
【図26】試験端子処理を示すフローチャートである。
【図27】誘導部材駆動信号を出力する部分を示すブロック図である。
【図28】振分装置内に設置可能な他の誘導部材の構成例を示す正面図である。
【図29】振分装置内に設置可能なさらに他の誘導部材の構成例を示す正面図(A)および斜視図(B)である。
【符号の説明】
410 普通図柄表示装置(可変表示装置)
412 LCD表示器
404 始動球通過口(ゲート)
405 始動球検出スイッチ
420 回転体
422 作動入賞口
423 作動球検出スイッチ
430 可変入賞検出装置(特定可変入賞球装置,普通電動役物)
431 入賞球検出スイッチ
432 普通可変入賞口
436 振分装置(特定可変入賞装置,普通電動役物)
438 入賞球停留部材
439 特定入賞口
439a 特定球検出スイッチ
450 可変入賞球装置(特別可変入賞装置)
451a 特別可変入賞口(大入賞口)
473 入賞球停留ソレノイド

Claims (6)

  1. 遊技領域に遊技球を打ち込むことにより遊技を行い、表示状態を変化可能な可変表示手段にあらかじめ定められた複数種類の特定の表示結果のいずれかが導出表示されたときに特定可変入賞装置を遊技者にとって不利な第2の状態から有利な第1の状態に変化させ、前記特定可変入賞装置内の特別領域への遊技球の進入が当該特別領域に設けられた特別検出手段により検出されたときに権利状態となる遊技機であって、
    前記可変表示手段に導出表示された特定の表示結果に応じて遊技状態を変化させる遊技状態制御手段と、
    前記可変表示手段に前記特定の表示結果が導出表示されたときに、遊技球を前記特別領域に誘導しやすい動作もしくは誘導可能な動作である有利動作、または遊技球を前記特別領域に誘導しづらい動作もしくは誘導不能な動作である不利動作を実行する誘導部材と、
    前記誘導部材の動作を制御する誘導部材制御手段と、
    前記可変表示手段に導出表示する表示結果の種類を決定する表示結果決定手段と、
    前記表示結果決定手段の決定結果に従って前記可変表示手段に表示結果を導出表示制御する可変表示制御手段とを備え、
    前記誘導部材制御手段は、前記表示結果決定手段が特定の表示結果を導出表示することを決定したときに、決定した特定の表示結果の種類に応じて前記誘導部材の動作を前記有利動作と前記不利動作とのいずれかに制御する
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技状態制御手段は、遊技者に与える価値として、第1の遊技価値と、該第1の遊技価値よりも遊技者にとって有利な第2の遊技価値とのいずれかを選択する遊技価値選択手段を含み、
    前記遊技価値選択手段は、表示結果決定手段が特定の表示結果を導出表示することを決定したときに、決定した特定の表示結果の種類に応じて遊技者に与える価値として前記第1の遊技価値と前記第2の遊技価値とのいずれかを選択する
    請求項1記載の遊技機。
  3. 誘導部材は、特定可変入賞装置内に設けられ、遊技球を特別領域に誘導する特別領域誘導部材である
    請求項1または請求項2記載の遊技機。
  4. 遊技状態を報知する報知手段を備え、
    前記報知手段は、誘導部材の動作状態を識別可能に報知する
    請求項1から請求項3のうちのいずれかに記載の遊技機。
  5. 誘導部材の動作状態を示すために遊技機外部に出力する動作状態信号を作成する信号作成手段を備えた
    請求項1から請求項4のうちのいずれかに記載の遊技機。
  6. 動作状態信号は、誘導部材を駆動するための駆動信号が分岐された第1の信号と、誘導部材制御手段により作成される有利動作または不利動作を示す第2の信号とで構成される
    請求項5記載の遊技機。
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