JP2004221670A - 通信端末、ネットワーク登録方法およびネットワーク登録プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】局側装置に登録する処理における通信を効率的に実行すること。
【解決手段】局側装置への登録を条件にネットワークに接続される通信端末であって、局側装置による登録が完了する前の段階で、局側装置から出力される登録問合パケットを受信する登録問合コマンド受信手段(S01)と、登録問合パケットが受信されてからの経過時間を計時する送信遅延タイマと、通信端末に固有の情報(シリアル番号、電源投入後からの経過時間、パケットの最終受信時刻)に基づき遅延時間を算出する遅延時間算出手段(S03〜S06)と、送信遅延タイマにより遅延時間が計時されたときに(S07でYES)、局側装置に登録要求信号を出力する登録要求信号手段(S08)とを備える。
【選択図】 図5
【解決手段】局側装置への登録を条件にネットワークに接続される通信端末であって、局側装置による登録が完了する前の段階で、局側装置から出力される登録問合パケットを受信する登録問合コマンド受信手段(S01)と、登録問合パケットが受信されてからの経過時間を計時する送信遅延タイマと、通信端末に固有の情報(シリアル番号、電源投入後からの経過時間、パケットの最終受信時刻)に基づき遅延時間を算出する遅延時間算出手段(S03〜S06)と、送信遅延タイマにより遅延時間が計時されたときに(S07でYES)、局側装置に登録要求信号を出力する登録要求信号手段(S08)とを備える。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、通信端末、ネットワーク登録方法およびネットワーク登録プログラムに関し、特に、局側装置への登録を条件にネットワークに接続される通信端末、その通信端末で実行されるネットワーク登録方法およびネットワーク登録プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の通信端末が共通の伝送路を用いて相互に通信する場合に、通信データが伝送路上で衝突して通信データを送信できない場合がある。相互に通信する端末同士が伝送路を占有し、お互いに共通の規則にしたがって通信する場合には衝突を回避することができるけれども、他の端末が通信データをその伝送路に送出した場合などに衝突が発生する。
【0003】
この衝突を回避するために、局側装置と複数の通信端末とが1対多の接続関係で接続された通信システムでは、局側装置が複数の通信端末に対して通信データを送出する時期を通知することにより、伝送路上での通信データの衝突を回避し、効率的な通信を可能としている。この通信システムでは、局側装置で複数の通信端末それぞれに送出タイミングを通知するために、局側装置で複数の通信端末が登録される。
【0004】
なお、複数の通信端末がバス型の接続形態で接続された通信システムにおける衝突防止のための技術であるが、通信データを送出する前に伝送路上の通信データ(キャリア)の有無を検出して、送出するタイミングを遅延させることにより衝突を回避する技術が特開平5−63709号公報(特許文献1)に記載されている。この通信システムでは、各通信装置は、多対多の接続形態で接続され、他の通信装置により送出するタイミングを制御されることはない。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−63709号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、局側装置と複数の通信端末とが1対多の接続形態で接続された通信システムでは、新たに通信端末を局側装置に接続する場合に、局側装置にその通信端末が登録されていないため、通信端末では通信データを送出するタイミングを知ることができない。このため、任意のタイミングで送出した場合には、伝送路上で通信データが衝突する場合がある。また、局側装置が所定の間隔で出力する登録問合信号を基準にして定まる所定の期間を、新規に登録する端末装置によるデータの送出を許容する期間に予め設定しておき、端末装置側で送出するタイミングを決定することも考えられる。しかし、この場合であっても新たに複数の通信端末が接続される場合には、それら複数の通信端末がほぼ同時に通信データを送信するような場合には、伝送路上でこれらのデータが衝突してしまい、送信することができない。すなわち、複数の通信端末で同じプログラムが実行されているような場合には、送信するタイミングが同じとなる確率が高くなり、伝送路上で通信データが衝突してしまう。さらに、一度衝突が発生すると、次に送出するタイミングも同じとなる確率が高く、衝突が繰り返されて登録処理に時間がかかってしまうといった問題がある。
【0007】
また、特許文献1に記載の技術は、伝送路上のキャリアを検出する必要があるため、バス型等の接続形態にしか適用できない。例えば、光通信などに用いられるパッシブダブルスター方式の接続形態では、キャリアを検出することができない。このため、すべて接続形態に適用することはできない。
【0008】
この発明は上述の問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、局側装置に登録する処理における通信を効率的に実行することが可能な通信端末、その通信端末で実行されるネットワーク登録方法およびネットワーク登録プログラムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するためのこの発明のある局面によれば、通信端末は、局側装置への登録を条件にネットワークに接続される通信端末であって、局側装置による登録が完了する前の段階で、局側装置から出力される登録問合信号を受信する登録問合信号受信手段と、登録問合信号が受信されてからの経過時間を計時する遅延タイマと、通信端末に固有の情報に基づき遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、遅延タイマにより遅延時間が計時されたときに、局側装置に登録要求信号を出力する登録要求信号出力手段とを備える。
【0010】
この発明に従えば、遅延タイマにより局側装置から出力される登録問合信号が受信されてからの経過時間が計時される。そして、遅延タイマにより通信端末に固有の情報に基づき算出された遅延時間が計時されたときに、局側装置に登録要求信号が出力される。複数の未登録の通信端末が局側装置に接続された場合に、複数の通信端末それぞれが同時に登録問合信号を受信する。複数の通信端末それぞれが通信端末に固有の情報に基づき遅延時間を算出するので、複数の通信端末それぞれで異なる遅延時間が算出される。このため、複数の通信端末からは、異なるタイミングで登録要求信号が局側装置に送信される。その結果、局側装置に登録する処理における通信を効率的に実行することが可能な通信端末を提供することができる。
【0011】
好ましくは、遅延時間算出手段は、通信端末に固有の情報に基づき乱数を発生する乱数発生手段を含み、乱数発生手段により発生された乱数に基づき遅延時間を算出する。
【0012】
この発明に従えば、通信端末に固有の情報に基づき乱数が発生され、その乱数に基づき遅延時間が算出される。このため、遅延時間が通信端末ごとに異なる値となる確率をより高くすることができる。
【0013】
好ましくは、遅延時間算出手段は、通信端末の識別番号を取得する取得手段をさらに含み、乱数発生手段は、取得された識別番号に基づき乱数を発生する。
【0014】
この発明に従えば、通信端末の識別番号が取得され、取得された識別番号に基づき乱数が発生されるので、遅延時間が通信端末ごとに異なる値となる確率を十分に高くすることができる。
【0015】
好ましくは、現在時刻をカウントする現在時刻タイマをさらに含み、現在時刻タイマは、電源が投入されてから登録問合信号が受信されるまでの稼動時間を計時し、乱数発生手段は、登録問合信号が受信された時点の稼動時間に基づき乱数を発生する。
【0016】
この発明に従えば、電源が投入されてからの稼動時間が計時され、計時された稼動時間に基づき乱数が発生される。電源が投入されるタイミングは他の通信端末と異なるので、乱数に基づき算出される遅延時間も通信端末ごとに異なる値となる確率を高くすることができる。
【0017】
好ましくは、コンピュータと通信するための通信手段と、現在時刻をカウントするタイマと、コンピュータからデータを最後に受信した時刻を記憶しておく受信時刻記憶手段とをさらに備え、乱数発生手段は、受信時刻記憶手段に記憶された最終受信時刻に基づき乱数を発生する。
【0018】
この発明に従えば、コンピュータからデータを最後に受信した時刻は、他の通信端末と異なるので、乱数に基づき算出される遅延時間も通信端末ごとに異なる値となる確率を高くすることができる。
【0019】
好ましくは、遅延時間算出手段は、通信端末の複数ある固有情報のうちからいずれかをランダムに選択する選択手段をさらに含み、乱数発生手段は、選択手段により選択された固有情報に基づき乱数を発生する。
【0020】
この発明に従えば、複数ある固有情報のうちいずれかがランダムに選択され、選択された固有情報に基づき乱数が発生される。このため、乱数に基づき算出される遅延時間が通信端末ごとに異なる値となる確率をさらに高くすることができる。
【0021】
この発明の他の局面によれば、ネットワーク登録方法は、局側装置への登録を条件にネットワークに接続される通信端末で実行されるネットワーク登録方法であって、局側装置による登録が完了する前の段階で、局側装置から出力される登録問合信号を受信するステップと、登録問合信号が受信されてからの経過時間を計時するステップと、通信端末に固有の情報に基づき遅延時間を算出するステップと、計時ステップにより算出された遅延時間が計時されたときに、局側装置に登録要求信号を出力するステップとを含む。
【0022】
この発明に従えば、通信端末に固有の情報に基づき遅延時間を算出するので、他の通信端末とは異なる遅延時間が算出される。このため、複数の通信端末からは、異なるタイミングで登録要求信号が局側装置に送信される。その結果、局側装置に登録する処理を効率良く実行することが可能なネットワーク登録方法を提供することができる。
【0023】
この発明のさらに他の局面によれば、局側装置への登録を条件にネットワークに接続される通信端末で実行されるネットワーク登録プログラムであって、局側装置による登録が完了する前の段階で、局側装置から出力される登録問合信号を受信するステップと、登録問合信号が受信されてからの経過時間を計時するステップと、通信端末に固有の情報に基づき遅延時間を算出するステップと、計時ステップにより算出された遅延時間が計時されたときに、局側装置に登録要求信号を出力するステップとを通信端末に実行させる。
【0024】
この発明に従えば、通信端末に固有の情報に基づき遅延時間を算出するので、他の通信端末とは異なる遅延時間が算出される。このため、複数の通信端末からは、異なるタイミングで登録要求信号が局側装置に送信される。その結果、局側装置に登録する処理を効率良く実行させることが可能なネットワーク登録プログラムを提供することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0026】
図1は、本発明の実施の形態に係る通信システムの概略構成を示す図である。図1を参照して、本実施の形態における通信システムは、局側装置200と、複数の通信端末100,100A,100B,100C,100Dを含む。各通信端末100,100A〜100Dは、それぞれがコンピュータ210,210A,210B,210C,210Dと、接続線204,204A,204B,204C,204Dで接続されている。なお、ここでは、5台の通信端末が局側装置200に接続されるネットワークを例に示すが、通信端末の数はこれに限定されない。1台の局側装置200に複数の通信端末が接続される形態のネットワークであればよい。
【0027】
局側装置200と複数の通信端末100,100A〜100Dとは、光ファイバで接続され、ネットワークを構成する。このようなネットワークの接続形態は、パッシブダブルスター(PDS:Passive Double Star)方式と言う。
【0028】
より具体的に説明すると、局側装置200は、光ファイバ201の一端と接続される。光ファイバ201の他端は、光カプラ203に接続される。光カプラ203は、通信端末100と光ファイバ202で接続されている。光カプラ203は、通信端末100A,100B,100C,100Dと、それぞれ光ファイバ202A,202B,202C,202Dで接続される。
【0029】
光カプラ203は、1つの光ファイバ201から受信する光信号を、複数の光ファイバ202,202A〜202Dに分配して出力する。また、複数の光ファイバ202,202A〜202Dそれぞれから受信する光信号は、光ファイバ201に出力する。したがって、局側装置200から出力される光信号は、光ファイバ201を介して光カプラ203で受信された後、すべての光ファイバ202,202A〜202Dに分配されて出力される。このため、局側装置200から出力された光信号は、通信端末100,100A〜100Dのすべてで受信されることになる。
【0030】
逆に、通信端末100,100A〜100Dそれぞれと光カプラ203とは、それぞれ光ファイバ202,202A〜202Dで接続されるため、光カプラ203と通信端末100,100A〜100Dとの間の光ファイバ202,202A〜202Dは、通信端末100,100A〜100Dそれぞれで占有されることになる。換言すれば、通信端末100が出力する光信号は、光ファイバ202だけを通り、光ファイバ202A,202B,202C,202Dを通ることはない。
【0031】
しかしながら、通信端末100,100A〜100Dのそれぞれから出力された光信号は、光カプラ203でまとめられて光ファイバ201に出力される。このため、光ファイバ201においては、通信端末100,100A〜100Dから出力された光信号のすべてが伝送されることになる。この意味で、光ファイバ201は、通信端末100,100A〜100Dで共有されていると言える。このため、局側装置200と通信端末100,100A〜100Dとの通信においては、通信端末100,100A〜100Dのいずれか1台が局側装置200と通信が可能である。複数の通信端末100,100A〜100Dのうち複数の通信端末が同時にパケットデータ(光信号)を局側装置200に出力した場合、光ファイバ201上でパケット衝突するため、局側装置200ではそのパケットを受信することはできない。なお、1つの光ファイバーでも、波長の異なる光を同時に送受信することは可能であるが、本実施の形態においては、同じ波長または送受信する光信号の周波数帯が重なる場合を前提にしている。
【0032】
通信端末100,100A〜100Dの全てがネットワークに接続される場合には、局側装置200では、光ファイバ201上でのパケット衝突を回避するため、接続される通信端末100,100A〜100Dのすべてを登録している。そして、局側装置200は、接続された通信端末100,100A〜100Dすべてに対して、それぞれがパケットを送信可能な期間を割当て、その割当てた期間を通信端末100,100A〜100Dそれぞれに送信している。このため、通信端末100,100A〜100Dは、局側装置200により割当てられた期間にパケットを送信する。したがって、その期間には他の通信端末がパケットを送信することがなく、光ファイバ201上でパケットが衝突することなく、局側装置200へ受信される。
【0033】
しかしながら、新たに通信端末が局側装置200に接続される場合には、その新たに接続される通信端末は、局側装置200に登録されていない。この場合に、局側装置200では、新たに接続される通信端末が登録されていないことから、その通信端末にパケットを送信してもよい期間を割当てることができない。その結果、新たに接続される通信端末は、パケットを送信することができない。また、任意にパケットを送信したとしても、その送信したタイミングが、既に登録されている通信端末が送信を許可された期間となる場合には、その送信を許可された通信端末が送信するパケットと光ファイバ201上で衝突してしまう。この衝突を防止するために、局側装置200からは、定期的に登録問合パケットをすべての通信端末に送信している。そして予め定められた期間、たとえば、登録問合パケットを送信してから所定の期間が経過してからの一定期間を、新たに登録された通信端末がパケットを送信してもよい期間として定めておけば、新たに接続される通信端末は、その予め定められた期間にパケットを送信することができる。そのようにして送信されたパケットは、光ファイバ201上で他のパケットと衝突することなく、局側装置200で受信される。
【0034】
これについてより具体的に説明するために、ここでは、通信端末100と通信端末100Aとが局側装置200に未登録の状態であり、新たに接続された場合を例に説明する。
【0035】
図2は、通信端末の局側装置への登録手順を示す図である。図2(A)は、局側装置200に、通信端末100を登録する処理を示す。局側装置200は、定期的に登録問合パケットを光ファイバ201に出力する。この登録問合パケットは、通信端末100で受信される(S1)。なお、上述したように、この登録問合パケットは、他の通信端末においても同様に受信される。通信端末100では、登録問合パケットの受信に応じて、登録要求パケットを局側装置200に送信する(S2)。このとき、登録問合パケットを受信してから、登録要求パケットを送信するまでの時間は、乱数を発生させることにより、発生した乱数から求められた時間だけ遅延される。
【0036】
この登録要求パケットを送信するタイミングを登録問合パケットを受信した時点を基準として出力するのは、次の理由による。通信端末が局側装置200に登録されていれば、局側装置から受信する情報に基づき、自らが送信するタイミング(送信を許可された期間)が決定されるため、通信端末から局側装置200に送信されたパケットが光ファイバ201上で衝突することはない。しかしながら、通信端末が局側装置200に未登録の状態では、局側装置200から割当てられた期間を通信端末100は知ることができないため、局側装置200は、新たに接続された通信端末がパケットを送信することができる期間を予め確保している。この期間が、登録問合パケットを送信してから所定の期間とされている。したがって、通信端末100では、登録問合パケットを受信してから所定の期間内に、登録要求パケットを送出することで、その登録要求パケットは、光ファイバ201上で他の通信端末が送信するパケットと衝突することがない。
【0037】
一方、他の通信端末においては、既に登録処理が完了しているため、上述したように登録要求パケットは出力されない。このため、光ファイバ201上で、登録要求パケットが衝突することなく、局側装置200において受信される(S3)。登録要求パケットには、通信端末100に関する情報、たとえばネットワーク上のアドレス等が含まれており、局側装置200においては、受信した登録要求パケットに含まれる情報に基づき所定の登録処理を実行する。この登録処理は、従来の局側装置で実行される処理と変わらない。ここではその詳細な説明は繰返さない。
【0038】
局側装置200は、登録処理が完了すると、通信端末100に対して、正常に登録されたことを示すために登録完了パケットを送信する(S4)。登録完了パケットには、送信先を特定するための情報、ここでは、通信端末100のネットワークアドレスが含まれている。このため、通信端末100では、自己に割当てられたネットワークアドレスを含む登録完了パケットを受信する(S5)ことにより、局側装置200で登録が完了したことを認識することができる。なお、登録完了パケットは、他の通信端末でも受信されるが、登録完了パケットに含まれるネットワークアドレスが当該他の通信端末に割当てられたネットワークアドレスと異なるため、他の通信端末では無視される。また、局側装置200が登録問合パケットを送信してから(S0)、登録完了パケットを送信するまでの期間は、他の通信端末がパケットの送信が許可された期間とは異なる期間なので、この期間に他の通信端末からパケットが送信されることはない。したがって、通信端末100から出力されたパケットおよび、局側装置200から出力されたパケットは光ファイバ201上で衝突することなく相手方装置で正常に受信することができる。
【0039】
次に、局側装置200に、2台の通信端末100,100Aが登録処理を実行する場合のデータの流れを説明する。新たに登録するべき通信端末が複数ある場合には、この登録要求パケットが光ファイバ201上で衝突する場合がある。図2(B)は、通信端末100と通信端末100Aとが局側装置200への登録処理を行なう場合の例を示す図である。図2(B)を参照して、局側装置200が定期的に送信する登録問合パケットは、通信端末100で受信される(S1)と同時に、通信端末100Aでも受信される(S1′)。通信端末100と通信端末100Aとは、登録要求パケットを送信するために、乱数により遅延時間を算出するが、この遅延時間が通信端末100で計算されたものと、通信端末100Aで計算されたものとは、ほぼ等しいものになる場合がある。通信端末100が自ら算出した遅延時間が経過した後に登録要求パケットを局側装置200に送出し(S2)、通信端末100Aが自ら算出した遅延時間が経過した後に登録要求パケットを局側装置200に送信する(S2′)。通信端末100と通信端末100Aとで算出された遅延時間がほぼ等しい値となった場合に、通信端末100から送信された登録要求パケットと通信端末100Aから送信された登録要求パケットとが、光ファイバ201上で衝突する。このため、局側装置200では、通信端末100から送信された登録要求パケットと通信端末100Aから送信された登録要求パケットのいずれをも受信することはできない。
【0040】
通信端末100と通信端末100Aとは、登録完了パケットを受信することなく登録問合パケットを受信した場合に、先に送信した登録要求パケットが局側装置200で受信されなかったものと判断し、換言すれば、局側装置200で登録処理ができなかったものと判断し、再度登録要求パケットを送信する。しかしながら、この再度送信する登録要求パケットもが、光ファイバ201上で衝突する可能性がある。このため、いつまでたっても登録は完了しないといったことも発生しうる。
【0041】
本発明は、複数の通信端末を局側装置200に登録する場合に発生する上述の問題を解決するためになされたものである。以下これについて具体的に説明する。
【0042】
図3は、本実施の形態における通信システムの通信端末の機能を示す機能ブロック図である。ここでは、通信端末100を例に説明するが、他の通信端末100A〜100Dも同様の機能を有するので、ここでの説明は繰返さない。
【0043】
図3を参照して、通信端末100は、光ファイバ202と接続された光インターフェイス(IF)301と、光IF301と接続され、受信されたパケットをパケットバッファ304に出力する光IF受信処理部302と、パケットを一時的に記憶するためのパケットバッファ304と、パケットバッファ304からパケットを読出して端末IF307に出力する端末IF送信処理部305と、コンピュータ210と通信端末100とを接続するための接続線204に接続され、コンピュータとの間でパケットを送受信するための端末IF307と、端末IF307で受信されたパケットをパケットバッファ304に転送する端末IF受信処理部306と、パケットバッファ304に記憶されたパケット等を光IF301に出力する光IF送信処理部303と、乱数生成部308と、送信遅延タイマ309とを含む。
【0044】
光IF301は、光ファイバ202と、光IF受信処理部302と、光IF送信処理部303と接続される。光IF301は、光ファイバ202を介して局側装置200から出力されるパケットを受信し、光IF受信処理部302へ出力する。また、光IF送信処理部303から受信したパケットを光ファイバ202へ出力する。その結果、光ファイバ202、光カプラ203、光ファイバ201を介して局側装置200でパケットが受信される。
【0045】
光IF受信処理部302は、光IF301と、パケットバッファ304と、光IF送信処理部303と接続される。光IF受信処理部302は、光IF301から受信したパケットを解析し、受信したパケットが登録問合パケットの場合にはその登録問合パケットを受信した旨を示す信号を光IF送信処理部303に出力する。また、光IF301から受信したパケットが登録問合パケットでない場合には、そのパケットをパケットバッファ304に転送する。
【0046】
パケットバッファ304は、光IF受信処理部302から転送されたパケットまたは、端末IF受信処理部306から転送されたパケットを一時的に記憶するためのメモリである。
【0047】
端末IF送信処理部305は、パケットバッファ304に記憶された光IF受信処理部302から入力されたパケットを読出し、端末IF307に出力する。端末IF307は、コンピュータ210と通信端末とを接続する接続線204に接続され、端末IF送信処理部305から入力されたパケットを、その接続線204を介してコンピュータ210に出力する。また、端末IF307は、コンピュータ210から出力されるパケットを接続線204を介して受信し、端末IF受信処理部306に出力する。
【0048】
端末IF受信処理部306は、端末IF307から受信したパケットをパケットバッファ304に転送する。パケットバッファ304では、転送されてきたパケットを一時的に記憶する。また、端末IF受信処理部306は、端末IF307からパケットを受取ると、乱数生成部308にそのパケットを受信した旨を示すパケット受信信号を出力する。
【0049】
光IF送信処理部303は、基本的には、端末IF受信処理部306から転送され、パケットバッファ304に記憶されたパケットを読出し、光IF301に出力する。また、光IF送信処理部303は、光IF受信処理部302、乱数生成部308および送信遅延タイマ309と接続されている。光IF送信処理部303は、光IF受信処理部302から登録問合パケットを受信したことを示す信号を受信すると、乱数生成部308に対して乱数の発生を要求する信号を出力する。
【0050】
乱数生成部308では、光IF送信処理部303から乱数を発生することを要求する信号を受信すると、乱数を発生し、送信遅延タイマ309に出力する。また、乱数生成部308は、端末IF受信処理部306と接続され、端末IF受信処理部306からパケットを受信したことを示す信号を受信する。乱数生成部308は、その信号を受信した時刻を後述する最終受信時刻保持部402に記憶する。
【0051】
送信遅延タイマ309は、乱数生成部308から受信した乱数に基づき、遅延時間を算出し、乱数を受信してからの時間を計時して算出した遅延時間となったとき(タイマ満了時)に、光IF送信処理部303にタイマが満了した旨を示す信号を出力する。
【0052】
光IF送信処理部303は、送信遅延タイマ309より、遅延時間が満了した旨の信号を受信すると、登録要求コマンドを光IF301に出力する。光IF301は、登録要求パケットを受信すると、光ファイバ202に対して、その受信した登録要求パケットを送出する。
【0053】
図4は、本実施の形態における通信端末100の乱数生成部308の機能の詳細を示す機能ブロック図である。図4を参照して、乱数生成部308は、通信端末100の識別番号であるシリアル番号を記憶するためのシリアル番号保持部403と、現在時刻を計時するための現在時刻カウンタ部401と、端末IF受信処理部306からパケットを受信した旨を示すパケット受信信号を最後に受信した最終受信時刻を記憶するための最終受信時刻保持部402と、乱数を発生させるための乱数基数を選択するための乱数基数選択部404と、乱数基数選択部404で選択された乱数基数を記憶しておくための乱数基数保持部405と、乱数基数保持部405から乱数基数を読出し乱数を算出するための乱数計算部406とを含む。
【0054】
上述したように、乱数生成部308は、端末IF受信処理部306と接続されており、端末IF受信処理部306がパケットを受信した時点で出力するパケット受信信号が最終受信時刻保持部402に入力される。最終受信時刻保持部402は、現在時刻カウンタ部401と接続されており、端末IF受信処理部306からパケット受信信号が入力された時点の時刻(最終受信時刻)を記憶する。最終受信時刻保持部402は、最終受信時刻を、パケット受信信号が受信されるごとに更新する。したがって、最終受信時刻保持部402では、パケット受信信号が最後に受信された時刻が記憶されることになる。
【0055】
現在時刻カウンタ部401は、現在の時刻を計時するためのカウンタである。現在時刻カウンタ部401は、定期的にインクリメントを行なうカウンタであってもよい。さらに、電源が投入されてからの経過時間(稼動時間)を現在時刻とは別にカウントしている。
【0056】
シリアル番号保持部403は、通信端末100を識別するための、たとえばその製品の製造時に付される製造番号、販売時に付される番号等を示すシリアル番号を記憶する。シリアル番号保持部403は、書換え不可能な半導体メモリを含むことが好ましい。また、シリアル番号保持部403は、後述する乱数基数保持部405が出力する乱数基数を読出し、シリアル番号をパラメータとした演算式を用いて新たな乱数基数を演算し、乱数基数選択部404に出力する。この演算には、乱数基数とシリアル番号とを加算または減算する演算を用いることができる。
【0057】
乱数基数選択部404は、光IF送信処理部303と接続され、光IF送信処理部から乱数の発生要求を示す信号が入力される。乱数基数選択部404は、その信号を受信すると、現在時刻カウンタ部401が出力する稼動時間に基づき定まる乱数基数1、最終受信時刻保持部402が記憶するパケット受信信号を最後に受信した時刻に基づき定まる乱数基数2、シリアル番号保持部403が出力する乱数基数3のうちから1つをランダムに選択して、乱数基数保持部405に出力する。
【0058】
乱数基数保持部405は、光IF送信処理部303と接続され、光IF送信処理部303から乱数の発生を要求する信号が入力される。乱数基数保持部405は、その信号の入力に応じて、乱数基数選択部404で選択された乱数基数を受信して記憶するとともに、受信した乱数基数を乱数計算部406およびシリアル番号保持部403に出力する。
【0059】
乱数計算部406は、光IF送信処理部303と接続され、IF送信処理部303から乱数の発生を要求する信号を受信する。乱数計算部406は、その信号の受信に応じて、乱数基数保持部405から出力された乱数基数に基づき、乱数を計算し、送信遅延タイマ309に出力する。
【0060】
図5は、本実施の形態における通信端末で実行される登録処理の流れを示すフローチャートである。図5を参照して、通信端末100では、まず、光IF301において、登録問合パケットが受信されたか否かが判断される(ステップS01)。この判断は、光IF受信処理部302において判別され、登録問合パケットを受信した場合に、光IF送信処理部303に対して登録問合パケットを受信した旨を示す信号が出力される。光IF送信処理部303で、光IF受信処理部302から登録問合パケットを受信したことを示す信号が受信されると、ステップS02へ進み、そうでない場合には待機状態となる。なお、待機状態とするのではなく、光IF送信処理部303において、光IF受信処理部302から登録問合せパケットが受信されたことを示す信号が受信された時点で割込を発生させ、以下の処理を実行するようにしてもよい。
【0061】
そして、光IF送信処理部303では、通信端末100が、既に局側装置200に登録されているか否かが判断される(ステップS02)。この判断は、光IF送信処理部303が有する不揮発性メモリ等の記憶部に登録済みであるか否かを示す情報を記憶しておくようにし、この情報に基づき判断する。通信端末100は、局側装置200に登録済みである場合には、登録処理を行なう必要がないので、以降の処理をすべてスキップして登録処理を終了する。そうでなければ、ステップS03に進む。
【0062】
ステップS03では、光IF送信処理部303が、乱数発生要求信号を乱数生成部308に出力することにより、乱数生成部308において乱数が発生される。この乱数の発生は、まず、シリアル番号保持部403、現在時刻カウンタ部401、最終受信時刻保持部402において乱数基数が発生される。
【0063】
現在時刻カウンタ部401においては、通信端末100に電源が投入されてから計時される稼動時間に基づき定まる乱数基数が乱数基数選択部404に出力される。現在時刻カウンタ部401が出力する乱数基数を、乱数基数1と言う。
【0064】
最終受信時刻保持部402においは、コンピュータ210が出力したパケットを最後に受信した時刻(最終受信時刻)を記憶している。この最終受信時刻に基づき定まる乱数基数が乱数基数選択部404に出力される。最終受信時刻保持部402が出力する乱数基数を、乱数基数2という。
【0065】
シリアル番号保持部403においては、乱数基数保持部405に記憶されている乱数基数と通信端末100のシリアル番号とに基づき、シリアル番号をパラメータとした演算式にしたがって新たな乱数基数を演算し、乱数基数選択部404に出力する。シリアル番号保持部403が出力する乱数基数を、乱数基数3と言う。
【0066】
そして次のステップS04では、乱数基数1、乱数基数2、乱数基数3のうちいずれかが、乱数基数選択部404によりランダムに選択される。なお、3つの乱数基数の全てを用いる必要なく、いずれか1つであってもよいし、これらの2つを組合わせたものからランダムに選択するようにしてもよい。乱数基数選択部404は、乱数基数1、乱数基数2、乱数基数3の中からいずれかを選択するが、この乱数基数1は通信端末100の最終受信時刻に基づき定まる値であり、乱数基数2は通信端末100の稼動時間に基づき定まる値であり、乱数基数3は通信端末100のシリアル番号に基づき定まる値であることから、乱数基数1、乱数基数2、乱数基数3は、通信端末100の固有な値となる固有情報である。
【0067】
そして、選択された乱数基数は、乱数基数保持部405に記憶される。次のステップS05では、乱数計算部406において、乱数基数保持部405に記憶されている乱数基数に基づき、乱数が計算される。計算された乱数は、送信遅延タイマ309に送信され、乱数に応じた遅延時間が送信遅延タイマ309にセットされる(ステップS06)。
【0068】
送信遅延タイマ309において、セットされた遅延時間が満了したか否かが判断される(ステップS07)。送信遅延時間が満了した場合にはステップS08に進み、そうでない場合にはステップS09に進む。ステップS09では、送信遅延タイマ309のタイマ値がデクリメントされてステップS07に進む。
【0069】
ステップS08では、送信遅延タイマが満了した旨を示す信号が光IF送信処理部303に送信され、光IF送信処理部303において、その信号の受信に応じて、登録要求パケットが光IF301に出力される。光IF301は、登録要求パケットを、光ファイバ202に出力する。これにより、登録要求パケットは、通信端末100に出力される。
【0070】
以上説明したように、本実施の形態における通信システムにおいては、通信端末100が、局側装置200にその通信端末を登録するための登録処理が実行される場合に、通信端末100が、局側装置200から出力される登録問合パケットを受信してから、通信端末100に固有の値に基づく固有の情報に基づき算出される遅延時間だけ経過した後に登録要求パケットを出力するようにしている。このため、複数の通信端末それぞれからは、登録問合パケットが受信されてから異なるタイミングで登録要求パケットが出力される。その結果、登録処理を実行する通信端末が複数ある場合であっても、各通信端末から出力される登録要求パケットが光ファイバ201上で衝突する確率を大幅に小さくすることができる。その結果、登録処理における通信を効率的に実行することが可能となる。
【0071】
また、通信端末100に固有の情報を、通信端末100のシリアル番号、通信端末100に電源が投入されてからの経過時間(稼動時間)、通信端末100が接続されたコンピュータ210から最後に受信されたパケットの受信時刻とした。このような通信端末100に固有の情報に基づき、遅延時間が決定されるため、通信端末ごとに算出される遅延時間を高い確率で異ならせることができる。
【0072】
また、通信端末に固有の情報を複数発生させ、これら複数の固有の情報それぞれに基づき定まる複数の乱数基数のうちからランダムに乱数基数を選ぶようにしたため、遅延時間を端末ごとに異ならせる確率をさらに高くすることができる。
【0073】
なお、本実施の形態における通信システムでは、局側装置200と端末装置100,100A〜100Dとが、パッシブダブルスター方式のネットワーク接続形態で接続された場合を例に示したが、局側装置200で複数の端末装置100,100A〜100Dを登録して、各装置でパケットを送出するタイミングを特定の装置で制御するものであれば、ネットワークの接続形態はこれに限られず、バス型、スター型、リング型などいずれの接続形態であってもよく、接続形態には限定されない。
【0074】
さらに、通信媒体を光ケーブルとした例を示したが、これに限らず、同軸ケーブル、ツイストペアケーブル等を用いることができ、通信媒体には限定されない。
【0075】
さらに、本実施の形態においては、通信システムを例に説明したが、図5に示した処理を通信端末100で実行するためのネットワーク登録方法、または、ネットワーク登録プログラムとしても発明を捉えることができるのは言うまでもない。
【0076】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る通信システムの概略構成を示す図である。
【図2】通信端末の局側装置への登録手順を示す図である。
【図3】本実施の形態における通信システムの通信端末の機能を示す機能ブロック図である。
【図4】本実施の形態における通信端末の乱数生成部の機能の詳細を示す機能ブロック図である。
【図5】本実施の形態における通信端末で実行される登録処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
100,100A,100B,100C,100D 通信端末、200 局側装置、201,202,202A,202B,202C,202D 光ファイバ、203 光カプラ、204,204A,204B,204C,204D 接続線、210,210A,210B,210C,210D コンピュータ、301光IF、302 受信処理部、303 光IF送信処理部、304 パケットバッファ、305 端末IF送信処理部、306 端末IF受信処理部、307端末IF、308 乱数生成部、309 送信遅延タイマ、401 現在時刻カウンタ部、402 最終受信時刻保持部、403 シリアル番号保持部、404
乱数基数選択部、405 乱数基数保持部、406 乱数計算部。
【発明の属する技術分野】
この発明は、通信端末、ネットワーク登録方法およびネットワーク登録プログラムに関し、特に、局側装置への登録を条件にネットワークに接続される通信端末、その通信端末で実行されるネットワーク登録方法およびネットワーク登録プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の通信端末が共通の伝送路を用いて相互に通信する場合に、通信データが伝送路上で衝突して通信データを送信できない場合がある。相互に通信する端末同士が伝送路を占有し、お互いに共通の規則にしたがって通信する場合には衝突を回避することができるけれども、他の端末が通信データをその伝送路に送出した場合などに衝突が発生する。
【0003】
この衝突を回避するために、局側装置と複数の通信端末とが1対多の接続関係で接続された通信システムでは、局側装置が複数の通信端末に対して通信データを送出する時期を通知することにより、伝送路上での通信データの衝突を回避し、効率的な通信を可能としている。この通信システムでは、局側装置で複数の通信端末それぞれに送出タイミングを通知するために、局側装置で複数の通信端末が登録される。
【0004】
なお、複数の通信端末がバス型の接続形態で接続された通信システムにおける衝突防止のための技術であるが、通信データを送出する前に伝送路上の通信データ(キャリア)の有無を検出して、送出するタイミングを遅延させることにより衝突を回避する技術が特開平5−63709号公報(特許文献1)に記載されている。この通信システムでは、各通信装置は、多対多の接続形態で接続され、他の通信装置により送出するタイミングを制御されることはない。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−63709号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、局側装置と複数の通信端末とが1対多の接続形態で接続された通信システムでは、新たに通信端末を局側装置に接続する場合に、局側装置にその通信端末が登録されていないため、通信端末では通信データを送出するタイミングを知ることができない。このため、任意のタイミングで送出した場合には、伝送路上で通信データが衝突する場合がある。また、局側装置が所定の間隔で出力する登録問合信号を基準にして定まる所定の期間を、新規に登録する端末装置によるデータの送出を許容する期間に予め設定しておき、端末装置側で送出するタイミングを決定することも考えられる。しかし、この場合であっても新たに複数の通信端末が接続される場合には、それら複数の通信端末がほぼ同時に通信データを送信するような場合には、伝送路上でこれらのデータが衝突してしまい、送信することができない。すなわち、複数の通信端末で同じプログラムが実行されているような場合には、送信するタイミングが同じとなる確率が高くなり、伝送路上で通信データが衝突してしまう。さらに、一度衝突が発生すると、次に送出するタイミングも同じとなる確率が高く、衝突が繰り返されて登録処理に時間がかかってしまうといった問題がある。
【0007】
また、特許文献1に記載の技術は、伝送路上のキャリアを検出する必要があるため、バス型等の接続形態にしか適用できない。例えば、光通信などに用いられるパッシブダブルスター方式の接続形態では、キャリアを検出することができない。このため、すべて接続形態に適用することはできない。
【0008】
この発明は上述の問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、局側装置に登録する処理における通信を効率的に実行することが可能な通信端末、その通信端末で実行されるネットワーク登録方法およびネットワーク登録プログラムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するためのこの発明のある局面によれば、通信端末は、局側装置への登録を条件にネットワークに接続される通信端末であって、局側装置による登録が完了する前の段階で、局側装置から出力される登録問合信号を受信する登録問合信号受信手段と、登録問合信号が受信されてからの経過時間を計時する遅延タイマと、通信端末に固有の情報に基づき遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、遅延タイマにより遅延時間が計時されたときに、局側装置に登録要求信号を出力する登録要求信号出力手段とを備える。
【0010】
この発明に従えば、遅延タイマにより局側装置から出力される登録問合信号が受信されてからの経過時間が計時される。そして、遅延タイマにより通信端末に固有の情報に基づき算出された遅延時間が計時されたときに、局側装置に登録要求信号が出力される。複数の未登録の通信端末が局側装置に接続された場合に、複数の通信端末それぞれが同時に登録問合信号を受信する。複数の通信端末それぞれが通信端末に固有の情報に基づき遅延時間を算出するので、複数の通信端末それぞれで異なる遅延時間が算出される。このため、複数の通信端末からは、異なるタイミングで登録要求信号が局側装置に送信される。その結果、局側装置に登録する処理における通信を効率的に実行することが可能な通信端末を提供することができる。
【0011】
好ましくは、遅延時間算出手段は、通信端末に固有の情報に基づき乱数を発生する乱数発生手段を含み、乱数発生手段により発生された乱数に基づき遅延時間を算出する。
【0012】
この発明に従えば、通信端末に固有の情報に基づき乱数が発生され、その乱数に基づき遅延時間が算出される。このため、遅延時間が通信端末ごとに異なる値となる確率をより高くすることができる。
【0013】
好ましくは、遅延時間算出手段は、通信端末の識別番号を取得する取得手段をさらに含み、乱数発生手段は、取得された識別番号に基づき乱数を発生する。
【0014】
この発明に従えば、通信端末の識別番号が取得され、取得された識別番号に基づき乱数が発生されるので、遅延時間が通信端末ごとに異なる値となる確率を十分に高くすることができる。
【0015】
好ましくは、現在時刻をカウントする現在時刻タイマをさらに含み、現在時刻タイマは、電源が投入されてから登録問合信号が受信されるまでの稼動時間を計時し、乱数発生手段は、登録問合信号が受信された時点の稼動時間に基づき乱数を発生する。
【0016】
この発明に従えば、電源が投入されてからの稼動時間が計時され、計時された稼動時間に基づき乱数が発生される。電源が投入されるタイミングは他の通信端末と異なるので、乱数に基づき算出される遅延時間も通信端末ごとに異なる値となる確率を高くすることができる。
【0017】
好ましくは、コンピュータと通信するための通信手段と、現在時刻をカウントするタイマと、コンピュータからデータを最後に受信した時刻を記憶しておく受信時刻記憶手段とをさらに備え、乱数発生手段は、受信時刻記憶手段に記憶された最終受信時刻に基づき乱数を発生する。
【0018】
この発明に従えば、コンピュータからデータを最後に受信した時刻は、他の通信端末と異なるので、乱数に基づき算出される遅延時間も通信端末ごとに異なる値となる確率を高くすることができる。
【0019】
好ましくは、遅延時間算出手段は、通信端末の複数ある固有情報のうちからいずれかをランダムに選択する選択手段をさらに含み、乱数発生手段は、選択手段により選択された固有情報に基づき乱数を発生する。
【0020】
この発明に従えば、複数ある固有情報のうちいずれかがランダムに選択され、選択された固有情報に基づき乱数が発生される。このため、乱数に基づき算出される遅延時間が通信端末ごとに異なる値となる確率をさらに高くすることができる。
【0021】
この発明の他の局面によれば、ネットワーク登録方法は、局側装置への登録を条件にネットワークに接続される通信端末で実行されるネットワーク登録方法であって、局側装置による登録が完了する前の段階で、局側装置から出力される登録問合信号を受信するステップと、登録問合信号が受信されてからの経過時間を計時するステップと、通信端末に固有の情報に基づき遅延時間を算出するステップと、計時ステップにより算出された遅延時間が計時されたときに、局側装置に登録要求信号を出力するステップとを含む。
【0022】
この発明に従えば、通信端末に固有の情報に基づき遅延時間を算出するので、他の通信端末とは異なる遅延時間が算出される。このため、複数の通信端末からは、異なるタイミングで登録要求信号が局側装置に送信される。その結果、局側装置に登録する処理を効率良く実行することが可能なネットワーク登録方法を提供することができる。
【0023】
この発明のさらに他の局面によれば、局側装置への登録を条件にネットワークに接続される通信端末で実行されるネットワーク登録プログラムであって、局側装置による登録が完了する前の段階で、局側装置から出力される登録問合信号を受信するステップと、登録問合信号が受信されてからの経過時間を計時するステップと、通信端末に固有の情報に基づき遅延時間を算出するステップと、計時ステップにより算出された遅延時間が計時されたときに、局側装置に登録要求信号を出力するステップとを通信端末に実行させる。
【0024】
この発明に従えば、通信端末に固有の情報に基づき遅延時間を算出するので、他の通信端末とは異なる遅延時間が算出される。このため、複数の通信端末からは、異なるタイミングで登録要求信号が局側装置に送信される。その結果、局側装置に登録する処理を効率良く実行させることが可能なネットワーク登録プログラムを提供することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0026】
図1は、本発明の実施の形態に係る通信システムの概略構成を示す図である。図1を参照して、本実施の形態における通信システムは、局側装置200と、複数の通信端末100,100A,100B,100C,100Dを含む。各通信端末100,100A〜100Dは、それぞれがコンピュータ210,210A,210B,210C,210Dと、接続線204,204A,204B,204C,204Dで接続されている。なお、ここでは、5台の通信端末が局側装置200に接続されるネットワークを例に示すが、通信端末の数はこれに限定されない。1台の局側装置200に複数の通信端末が接続される形態のネットワークであればよい。
【0027】
局側装置200と複数の通信端末100,100A〜100Dとは、光ファイバで接続され、ネットワークを構成する。このようなネットワークの接続形態は、パッシブダブルスター(PDS:Passive Double Star)方式と言う。
【0028】
より具体的に説明すると、局側装置200は、光ファイバ201の一端と接続される。光ファイバ201の他端は、光カプラ203に接続される。光カプラ203は、通信端末100と光ファイバ202で接続されている。光カプラ203は、通信端末100A,100B,100C,100Dと、それぞれ光ファイバ202A,202B,202C,202Dで接続される。
【0029】
光カプラ203は、1つの光ファイバ201から受信する光信号を、複数の光ファイバ202,202A〜202Dに分配して出力する。また、複数の光ファイバ202,202A〜202Dそれぞれから受信する光信号は、光ファイバ201に出力する。したがって、局側装置200から出力される光信号は、光ファイバ201を介して光カプラ203で受信された後、すべての光ファイバ202,202A〜202Dに分配されて出力される。このため、局側装置200から出力された光信号は、通信端末100,100A〜100Dのすべてで受信されることになる。
【0030】
逆に、通信端末100,100A〜100Dそれぞれと光カプラ203とは、それぞれ光ファイバ202,202A〜202Dで接続されるため、光カプラ203と通信端末100,100A〜100Dとの間の光ファイバ202,202A〜202Dは、通信端末100,100A〜100Dそれぞれで占有されることになる。換言すれば、通信端末100が出力する光信号は、光ファイバ202だけを通り、光ファイバ202A,202B,202C,202Dを通ることはない。
【0031】
しかしながら、通信端末100,100A〜100Dのそれぞれから出力された光信号は、光カプラ203でまとめられて光ファイバ201に出力される。このため、光ファイバ201においては、通信端末100,100A〜100Dから出力された光信号のすべてが伝送されることになる。この意味で、光ファイバ201は、通信端末100,100A〜100Dで共有されていると言える。このため、局側装置200と通信端末100,100A〜100Dとの通信においては、通信端末100,100A〜100Dのいずれか1台が局側装置200と通信が可能である。複数の通信端末100,100A〜100Dのうち複数の通信端末が同時にパケットデータ(光信号)を局側装置200に出力した場合、光ファイバ201上でパケット衝突するため、局側装置200ではそのパケットを受信することはできない。なお、1つの光ファイバーでも、波長の異なる光を同時に送受信することは可能であるが、本実施の形態においては、同じ波長または送受信する光信号の周波数帯が重なる場合を前提にしている。
【0032】
通信端末100,100A〜100Dの全てがネットワークに接続される場合には、局側装置200では、光ファイバ201上でのパケット衝突を回避するため、接続される通信端末100,100A〜100Dのすべてを登録している。そして、局側装置200は、接続された通信端末100,100A〜100Dすべてに対して、それぞれがパケットを送信可能な期間を割当て、その割当てた期間を通信端末100,100A〜100Dそれぞれに送信している。このため、通信端末100,100A〜100Dは、局側装置200により割当てられた期間にパケットを送信する。したがって、その期間には他の通信端末がパケットを送信することがなく、光ファイバ201上でパケットが衝突することなく、局側装置200へ受信される。
【0033】
しかしながら、新たに通信端末が局側装置200に接続される場合には、その新たに接続される通信端末は、局側装置200に登録されていない。この場合に、局側装置200では、新たに接続される通信端末が登録されていないことから、その通信端末にパケットを送信してもよい期間を割当てることができない。その結果、新たに接続される通信端末は、パケットを送信することができない。また、任意にパケットを送信したとしても、その送信したタイミングが、既に登録されている通信端末が送信を許可された期間となる場合には、その送信を許可された通信端末が送信するパケットと光ファイバ201上で衝突してしまう。この衝突を防止するために、局側装置200からは、定期的に登録問合パケットをすべての通信端末に送信している。そして予め定められた期間、たとえば、登録問合パケットを送信してから所定の期間が経過してからの一定期間を、新たに登録された通信端末がパケットを送信してもよい期間として定めておけば、新たに接続される通信端末は、その予め定められた期間にパケットを送信することができる。そのようにして送信されたパケットは、光ファイバ201上で他のパケットと衝突することなく、局側装置200で受信される。
【0034】
これについてより具体的に説明するために、ここでは、通信端末100と通信端末100Aとが局側装置200に未登録の状態であり、新たに接続された場合を例に説明する。
【0035】
図2は、通信端末の局側装置への登録手順を示す図である。図2(A)は、局側装置200に、通信端末100を登録する処理を示す。局側装置200は、定期的に登録問合パケットを光ファイバ201に出力する。この登録問合パケットは、通信端末100で受信される(S1)。なお、上述したように、この登録問合パケットは、他の通信端末においても同様に受信される。通信端末100では、登録問合パケットの受信に応じて、登録要求パケットを局側装置200に送信する(S2)。このとき、登録問合パケットを受信してから、登録要求パケットを送信するまでの時間は、乱数を発生させることにより、発生した乱数から求められた時間だけ遅延される。
【0036】
この登録要求パケットを送信するタイミングを登録問合パケットを受信した時点を基準として出力するのは、次の理由による。通信端末が局側装置200に登録されていれば、局側装置から受信する情報に基づき、自らが送信するタイミング(送信を許可された期間)が決定されるため、通信端末から局側装置200に送信されたパケットが光ファイバ201上で衝突することはない。しかしながら、通信端末が局側装置200に未登録の状態では、局側装置200から割当てられた期間を通信端末100は知ることができないため、局側装置200は、新たに接続された通信端末がパケットを送信することができる期間を予め確保している。この期間が、登録問合パケットを送信してから所定の期間とされている。したがって、通信端末100では、登録問合パケットを受信してから所定の期間内に、登録要求パケットを送出することで、その登録要求パケットは、光ファイバ201上で他の通信端末が送信するパケットと衝突することがない。
【0037】
一方、他の通信端末においては、既に登録処理が完了しているため、上述したように登録要求パケットは出力されない。このため、光ファイバ201上で、登録要求パケットが衝突することなく、局側装置200において受信される(S3)。登録要求パケットには、通信端末100に関する情報、たとえばネットワーク上のアドレス等が含まれており、局側装置200においては、受信した登録要求パケットに含まれる情報に基づき所定の登録処理を実行する。この登録処理は、従来の局側装置で実行される処理と変わらない。ここではその詳細な説明は繰返さない。
【0038】
局側装置200は、登録処理が完了すると、通信端末100に対して、正常に登録されたことを示すために登録完了パケットを送信する(S4)。登録完了パケットには、送信先を特定するための情報、ここでは、通信端末100のネットワークアドレスが含まれている。このため、通信端末100では、自己に割当てられたネットワークアドレスを含む登録完了パケットを受信する(S5)ことにより、局側装置200で登録が完了したことを認識することができる。なお、登録完了パケットは、他の通信端末でも受信されるが、登録完了パケットに含まれるネットワークアドレスが当該他の通信端末に割当てられたネットワークアドレスと異なるため、他の通信端末では無視される。また、局側装置200が登録問合パケットを送信してから(S0)、登録完了パケットを送信するまでの期間は、他の通信端末がパケットの送信が許可された期間とは異なる期間なので、この期間に他の通信端末からパケットが送信されることはない。したがって、通信端末100から出力されたパケットおよび、局側装置200から出力されたパケットは光ファイバ201上で衝突することなく相手方装置で正常に受信することができる。
【0039】
次に、局側装置200に、2台の通信端末100,100Aが登録処理を実行する場合のデータの流れを説明する。新たに登録するべき通信端末が複数ある場合には、この登録要求パケットが光ファイバ201上で衝突する場合がある。図2(B)は、通信端末100と通信端末100Aとが局側装置200への登録処理を行なう場合の例を示す図である。図2(B)を参照して、局側装置200が定期的に送信する登録問合パケットは、通信端末100で受信される(S1)と同時に、通信端末100Aでも受信される(S1′)。通信端末100と通信端末100Aとは、登録要求パケットを送信するために、乱数により遅延時間を算出するが、この遅延時間が通信端末100で計算されたものと、通信端末100Aで計算されたものとは、ほぼ等しいものになる場合がある。通信端末100が自ら算出した遅延時間が経過した後に登録要求パケットを局側装置200に送出し(S2)、通信端末100Aが自ら算出した遅延時間が経過した後に登録要求パケットを局側装置200に送信する(S2′)。通信端末100と通信端末100Aとで算出された遅延時間がほぼ等しい値となった場合に、通信端末100から送信された登録要求パケットと通信端末100Aから送信された登録要求パケットとが、光ファイバ201上で衝突する。このため、局側装置200では、通信端末100から送信された登録要求パケットと通信端末100Aから送信された登録要求パケットのいずれをも受信することはできない。
【0040】
通信端末100と通信端末100Aとは、登録完了パケットを受信することなく登録問合パケットを受信した場合に、先に送信した登録要求パケットが局側装置200で受信されなかったものと判断し、換言すれば、局側装置200で登録処理ができなかったものと判断し、再度登録要求パケットを送信する。しかしながら、この再度送信する登録要求パケットもが、光ファイバ201上で衝突する可能性がある。このため、いつまでたっても登録は完了しないといったことも発生しうる。
【0041】
本発明は、複数の通信端末を局側装置200に登録する場合に発生する上述の問題を解決するためになされたものである。以下これについて具体的に説明する。
【0042】
図3は、本実施の形態における通信システムの通信端末の機能を示す機能ブロック図である。ここでは、通信端末100を例に説明するが、他の通信端末100A〜100Dも同様の機能を有するので、ここでの説明は繰返さない。
【0043】
図3を参照して、通信端末100は、光ファイバ202と接続された光インターフェイス(IF)301と、光IF301と接続され、受信されたパケットをパケットバッファ304に出力する光IF受信処理部302と、パケットを一時的に記憶するためのパケットバッファ304と、パケットバッファ304からパケットを読出して端末IF307に出力する端末IF送信処理部305と、コンピュータ210と通信端末100とを接続するための接続線204に接続され、コンピュータとの間でパケットを送受信するための端末IF307と、端末IF307で受信されたパケットをパケットバッファ304に転送する端末IF受信処理部306と、パケットバッファ304に記憶されたパケット等を光IF301に出力する光IF送信処理部303と、乱数生成部308と、送信遅延タイマ309とを含む。
【0044】
光IF301は、光ファイバ202と、光IF受信処理部302と、光IF送信処理部303と接続される。光IF301は、光ファイバ202を介して局側装置200から出力されるパケットを受信し、光IF受信処理部302へ出力する。また、光IF送信処理部303から受信したパケットを光ファイバ202へ出力する。その結果、光ファイバ202、光カプラ203、光ファイバ201を介して局側装置200でパケットが受信される。
【0045】
光IF受信処理部302は、光IF301と、パケットバッファ304と、光IF送信処理部303と接続される。光IF受信処理部302は、光IF301から受信したパケットを解析し、受信したパケットが登録問合パケットの場合にはその登録問合パケットを受信した旨を示す信号を光IF送信処理部303に出力する。また、光IF301から受信したパケットが登録問合パケットでない場合には、そのパケットをパケットバッファ304に転送する。
【0046】
パケットバッファ304は、光IF受信処理部302から転送されたパケットまたは、端末IF受信処理部306から転送されたパケットを一時的に記憶するためのメモリである。
【0047】
端末IF送信処理部305は、パケットバッファ304に記憶された光IF受信処理部302から入力されたパケットを読出し、端末IF307に出力する。端末IF307は、コンピュータ210と通信端末とを接続する接続線204に接続され、端末IF送信処理部305から入力されたパケットを、その接続線204を介してコンピュータ210に出力する。また、端末IF307は、コンピュータ210から出力されるパケットを接続線204を介して受信し、端末IF受信処理部306に出力する。
【0048】
端末IF受信処理部306は、端末IF307から受信したパケットをパケットバッファ304に転送する。パケットバッファ304では、転送されてきたパケットを一時的に記憶する。また、端末IF受信処理部306は、端末IF307からパケットを受取ると、乱数生成部308にそのパケットを受信した旨を示すパケット受信信号を出力する。
【0049】
光IF送信処理部303は、基本的には、端末IF受信処理部306から転送され、パケットバッファ304に記憶されたパケットを読出し、光IF301に出力する。また、光IF送信処理部303は、光IF受信処理部302、乱数生成部308および送信遅延タイマ309と接続されている。光IF送信処理部303は、光IF受信処理部302から登録問合パケットを受信したことを示す信号を受信すると、乱数生成部308に対して乱数の発生を要求する信号を出力する。
【0050】
乱数生成部308では、光IF送信処理部303から乱数を発生することを要求する信号を受信すると、乱数を発生し、送信遅延タイマ309に出力する。また、乱数生成部308は、端末IF受信処理部306と接続され、端末IF受信処理部306からパケットを受信したことを示す信号を受信する。乱数生成部308は、その信号を受信した時刻を後述する最終受信時刻保持部402に記憶する。
【0051】
送信遅延タイマ309は、乱数生成部308から受信した乱数に基づき、遅延時間を算出し、乱数を受信してからの時間を計時して算出した遅延時間となったとき(タイマ満了時)に、光IF送信処理部303にタイマが満了した旨を示す信号を出力する。
【0052】
光IF送信処理部303は、送信遅延タイマ309より、遅延時間が満了した旨の信号を受信すると、登録要求コマンドを光IF301に出力する。光IF301は、登録要求パケットを受信すると、光ファイバ202に対して、その受信した登録要求パケットを送出する。
【0053】
図4は、本実施の形態における通信端末100の乱数生成部308の機能の詳細を示す機能ブロック図である。図4を参照して、乱数生成部308は、通信端末100の識別番号であるシリアル番号を記憶するためのシリアル番号保持部403と、現在時刻を計時するための現在時刻カウンタ部401と、端末IF受信処理部306からパケットを受信した旨を示すパケット受信信号を最後に受信した最終受信時刻を記憶するための最終受信時刻保持部402と、乱数を発生させるための乱数基数を選択するための乱数基数選択部404と、乱数基数選択部404で選択された乱数基数を記憶しておくための乱数基数保持部405と、乱数基数保持部405から乱数基数を読出し乱数を算出するための乱数計算部406とを含む。
【0054】
上述したように、乱数生成部308は、端末IF受信処理部306と接続されており、端末IF受信処理部306がパケットを受信した時点で出力するパケット受信信号が最終受信時刻保持部402に入力される。最終受信時刻保持部402は、現在時刻カウンタ部401と接続されており、端末IF受信処理部306からパケット受信信号が入力された時点の時刻(最終受信時刻)を記憶する。最終受信時刻保持部402は、最終受信時刻を、パケット受信信号が受信されるごとに更新する。したがって、最終受信時刻保持部402では、パケット受信信号が最後に受信された時刻が記憶されることになる。
【0055】
現在時刻カウンタ部401は、現在の時刻を計時するためのカウンタである。現在時刻カウンタ部401は、定期的にインクリメントを行なうカウンタであってもよい。さらに、電源が投入されてからの経過時間(稼動時間)を現在時刻とは別にカウントしている。
【0056】
シリアル番号保持部403は、通信端末100を識別するための、たとえばその製品の製造時に付される製造番号、販売時に付される番号等を示すシリアル番号を記憶する。シリアル番号保持部403は、書換え不可能な半導体メモリを含むことが好ましい。また、シリアル番号保持部403は、後述する乱数基数保持部405が出力する乱数基数を読出し、シリアル番号をパラメータとした演算式を用いて新たな乱数基数を演算し、乱数基数選択部404に出力する。この演算には、乱数基数とシリアル番号とを加算または減算する演算を用いることができる。
【0057】
乱数基数選択部404は、光IF送信処理部303と接続され、光IF送信処理部から乱数の発生要求を示す信号が入力される。乱数基数選択部404は、その信号を受信すると、現在時刻カウンタ部401が出力する稼動時間に基づき定まる乱数基数1、最終受信時刻保持部402が記憶するパケット受信信号を最後に受信した時刻に基づき定まる乱数基数2、シリアル番号保持部403が出力する乱数基数3のうちから1つをランダムに選択して、乱数基数保持部405に出力する。
【0058】
乱数基数保持部405は、光IF送信処理部303と接続され、光IF送信処理部303から乱数の発生を要求する信号が入力される。乱数基数保持部405は、その信号の入力に応じて、乱数基数選択部404で選択された乱数基数を受信して記憶するとともに、受信した乱数基数を乱数計算部406およびシリアル番号保持部403に出力する。
【0059】
乱数計算部406は、光IF送信処理部303と接続され、IF送信処理部303から乱数の発生を要求する信号を受信する。乱数計算部406は、その信号の受信に応じて、乱数基数保持部405から出力された乱数基数に基づき、乱数を計算し、送信遅延タイマ309に出力する。
【0060】
図5は、本実施の形態における通信端末で実行される登録処理の流れを示すフローチャートである。図5を参照して、通信端末100では、まず、光IF301において、登録問合パケットが受信されたか否かが判断される(ステップS01)。この判断は、光IF受信処理部302において判別され、登録問合パケットを受信した場合に、光IF送信処理部303に対して登録問合パケットを受信した旨を示す信号が出力される。光IF送信処理部303で、光IF受信処理部302から登録問合パケットを受信したことを示す信号が受信されると、ステップS02へ進み、そうでない場合には待機状態となる。なお、待機状態とするのではなく、光IF送信処理部303において、光IF受信処理部302から登録問合せパケットが受信されたことを示す信号が受信された時点で割込を発生させ、以下の処理を実行するようにしてもよい。
【0061】
そして、光IF送信処理部303では、通信端末100が、既に局側装置200に登録されているか否かが判断される(ステップS02)。この判断は、光IF送信処理部303が有する不揮発性メモリ等の記憶部に登録済みであるか否かを示す情報を記憶しておくようにし、この情報に基づき判断する。通信端末100は、局側装置200に登録済みである場合には、登録処理を行なう必要がないので、以降の処理をすべてスキップして登録処理を終了する。そうでなければ、ステップS03に進む。
【0062】
ステップS03では、光IF送信処理部303が、乱数発生要求信号を乱数生成部308に出力することにより、乱数生成部308において乱数が発生される。この乱数の発生は、まず、シリアル番号保持部403、現在時刻カウンタ部401、最終受信時刻保持部402において乱数基数が発生される。
【0063】
現在時刻カウンタ部401においては、通信端末100に電源が投入されてから計時される稼動時間に基づき定まる乱数基数が乱数基数選択部404に出力される。現在時刻カウンタ部401が出力する乱数基数を、乱数基数1と言う。
【0064】
最終受信時刻保持部402においは、コンピュータ210が出力したパケットを最後に受信した時刻(最終受信時刻)を記憶している。この最終受信時刻に基づき定まる乱数基数が乱数基数選択部404に出力される。最終受信時刻保持部402が出力する乱数基数を、乱数基数2という。
【0065】
シリアル番号保持部403においては、乱数基数保持部405に記憶されている乱数基数と通信端末100のシリアル番号とに基づき、シリアル番号をパラメータとした演算式にしたがって新たな乱数基数を演算し、乱数基数選択部404に出力する。シリアル番号保持部403が出力する乱数基数を、乱数基数3と言う。
【0066】
そして次のステップS04では、乱数基数1、乱数基数2、乱数基数3のうちいずれかが、乱数基数選択部404によりランダムに選択される。なお、3つの乱数基数の全てを用いる必要なく、いずれか1つであってもよいし、これらの2つを組合わせたものからランダムに選択するようにしてもよい。乱数基数選択部404は、乱数基数1、乱数基数2、乱数基数3の中からいずれかを選択するが、この乱数基数1は通信端末100の最終受信時刻に基づき定まる値であり、乱数基数2は通信端末100の稼動時間に基づき定まる値であり、乱数基数3は通信端末100のシリアル番号に基づき定まる値であることから、乱数基数1、乱数基数2、乱数基数3は、通信端末100の固有な値となる固有情報である。
【0067】
そして、選択された乱数基数は、乱数基数保持部405に記憶される。次のステップS05では、乱数計算部406において、乱数基数保持部405に記憶されている乱数基数に基づき、乱数が計算される。計算された乱数は、送信遅延タイマ309に送信され、乱数に応じた遅延時間が送信遅延タイマ309にセットされる(ステップS06)。
【0068】
送信遅延タイマ309において、セットされた遅延時間が満了したか否かが判断される(ステップS07)。送信遅延時間が満了した場合にはステップS08に進み、そうでない場合にはステップS09に進む。ステップS09では、送信遅延タイマ309のタイマ値がデクリメントされてステップS07に進む。
【0069】
ステップS08では、送信遅延タイマが満了した旨を示す信号が光IF送信処理部303に送信され、光IF送信処理部303において、その信号の受信に応じて、登録要求パケットが光IF301に出力される。光IF301は、登録要求パケットを、光ファイバ202に出力する。これにより、登録要求パケットは、通信端末100に出力される。
【0070】
以上説明したように、本実施の形態における通信システムにおいては、通信端末100が、局側装置200にその通信端末を登録するための登録処理が実行される場合に、通信端末100が、局側装置200から出力される登録問合パケットを受信してから、通信端末100に固有の値に基づく固有の情報に基づき算出される遅延時間だけ経過した後に登録要求パケットを出力するようにしている。このため、複数の通信端末それぞれからは、登録問合パケットが受信されてから異なるタイミングで登録要求パケットが出力される。その結果、登録処理を実行する通信端末が複数ある場合であっても、各通信端末から出力される登録要求パケットが光ファイバ201上で衝突する確率を大幅に小さくすることができる。その結果、登録処理における通信を効率的に実行することが可能となる。
【0071】
また、通信端末100に固有の情報を、通信端末100のシリアル番号、通信端末100に電源が投入されてからの経過時間(稼動時間)、通信端末100が接続されたコンピュータ210から最後に受信されたパケットの受信時刻とした。このような通信端末100に固有の情報に基づき、遅延時間が決定されるため、通信端末ごとに算出される遅延時間を高い確率で異ならせることができる。
【0072】
また、通信端末に固有の情報を複数発生させ、これら複数の固有の情報それぞれに基づき定まる複数の乱数基数のうちからランダムに乱数基数を選ぶようにしたため、遅延時間を端末ごとに異ならせる確率をさらに高くすることができる。
【0073】
なお、本実施の形態における通信システムでは、局側装置200と端末装置100,100A〜100Dとが、パッシブダブルスター方式のネットワーク接続形態で接続された場合を例に示したが、局側装置200で複数の端末装置100,100A〜100Dを登録して、各装置でパケットを送出するタイミングを特定の装置で制御するものであれば、ネットワークの接続形態はこれに限られず、バス型、スター型、リング型などいずれの接続形態であってもよく、接続形態には限定されない。
【0074】
さらに、通信媒体を光ケーブルとした例を示したが、これに限らず、同軸ケーブル、ツイストペアケーブル等を用いることができ、通信媒体には限定されない。
【0075】
さらに、本実施の形態においては、通信システムを例に説明したが、図5に示した処理を通信端末100で実行するためのネットワーク登録方法、または、ネットワーク登録プログラムとしても発明を捉えることができるのは言うまでもない。
【0076】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る通信システムの概略構成を示す図である。
【図2】通信端末の局側装置への登録手順を示す図である。
【図3】本実施の形態における通信システムの通信端末の機能を示す機能ブロック図である。
【図4】本実施の形態における通信端末の乱数生成部の機能の詳細を示す機能ブロック図である。
【図5】本実施の形態における通信端末で実行される登録処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
100,100A,100B,100C,100D 通信端末、200 局側装置、201,202,202A,202B,202C,202D 光ファイバ、203 光カプラ、204,204A,204B,204C,204D 接続線、210,210A,210B,210C,210D コンピュータ、301光IF、302 受信処理部、303 光IF送信処理部、304 パケットバッファ、305 端末IF送信処理部、306 端末IF受信処理部、307端末IF、308 乱数生成部、309 送信遅延タイマ、401 現在時刻カウンタ部、402 最終受信時刻保持部、403 シリアル番号保持部、404
乱数基数選択部、405 乱数基数保持部、406 乱数計算部。
Claims (8)
- 局側装置への登録を条件にネットワークに接続される通信端末であって、
前記局側装置による登録が完了する前の段階で、前記局側装置から出力される登録問合信号を受信する登録問合信号受信手段と、
前記登録問合信号が受信されてからの経過時間を計時する遅延タイマと、
通信端末に固有の情報に基づき遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、
前記遅延タイマにより前記遅延時間が計時されたときに、前記局側装置に登録要求信号を出力する登録要求信号出力手段とを備えた、通信端末。 - 前記遅延時間算出手段は、通信端末に固有の情報に基づき乱数を発生する乱数発生手段を含み、
前記乱数発生手段により発生された乱数に基づき遅延時間を算出する、請求項1に記載の通信端末。 - 前記遅延時間算出手段は、通信端末の識別番号を取得する取得手段をさらに含み、
前記乱数発生手段は、前記取得された識別番号に基づき乱数を発生する、請求項2に記載の通信端末。 - 現在時刻をカウントする現在時刻タイマをさらに含み、
前記現在時刻タイマは、電源が投入されてから前記登録問合信号が受信されるまでの稼動時間を計時し、
前記乱数発生手段は、前記登録問合信号が受信された時点の稼動時間に基づき乱数を発生する、請求項2に記載の通信端末。 - コンピュータと通信するための通信手段と、
現在時刻をカウントするタイマと、
前記コンピュータからデータを最後に受信した時刻を記憶しておく受信時刻記憶手段とをさらに備え、
前記乱数発生手段は、前記受信時刻記憶手段に記憶された最終受信時刻に基づき乱数を発生する、請求項2に記載の通信端末。 - 前記遅延時間算出手段は、通信端末の複数ある固有情報のうちからいずれかをランダムに選択する選択手段を含み、
前記乱数発生手段は、前記選択手段により選択された固有情報に基づき乱数を発生する、請求項2に記載の通信端末。 - 局側装置への登録を条件にネットワークに接続される通信端末で実行されるネットワーク登録方法であって、
前記局側装置による登録が完了する前の段階で、前記局側装置から出力される登録問合信号を受信するステップと、
前記登録問合信号が受信されてからの経過時間を計時するステップと、
通信端末に固有の情報に基づき遅延時間を算出するステップと、
前記計時ステップにより前記算出された遅延時間が計時されたときに、前記局側装置に登録要求信号を出力するステップとを含む、ネットワーク登録方法。 - 局側装置への登録を条件にネットワークに接続される通信端末で実行されるネットワーク登録プログラムであって、
前記局側装置による登録が完了する前の段階で、前記局側装置から出力される登録問合信号を受信するステップと、
前記登録問合信号が受信されてからの経過時間を計時するステップと、
通信端末に固有の情報に基づき遅延時間を算出するステップと、
前記計時ステップにより前記算出された遅延時間が計時されたときに、前記局側装置に登録要求信号を出力するステップとを通信端末に実行させる、ネットワーク登録プログラム。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014204142A (ja) * | 2013-04-01 | 2014-10-27 | 富士電機株式会社 | 無線通信ネットワークシステム、無線通信端末、および、無線通信方法 |
-
2003
- 2003-01-09 JP JP2003003456A patent/JP2004221670A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014204142A (ja) * | 2013-04-01 | 2014-10-27 | 富士電機株式会社 | 無線通信ネットワークシステム、無線通信端末、および、無線通信方法 |
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