JP2004221029A - 横型プッシュスイッチ、及び制御回路ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】はんだを使用することなく、横型プッシュスイッチ5をフレキシブルプリント回路基板3に実装する。
【解決手段】被係止部27及びセット部11fを有したスイッチ本体11と、被係止部27に係止可能な係止部29を有しかつスイッチ本体11と協働してフレキシブルプリント回路基板3の端部を挟持するカバー21と、コンタクト33と、コンタクト33に横方向から押圧力を付与する作動部材39と具備する。
【選択図】 図1
【解決手段】被係止部27及びセット部11fを有したスイッチ本体11と、被係止部27に係止可能な係止部29を有しかつスイッチ本体11と協働してフレキシブルプリント回路基板3の端部を挟持するカバー21と、コンタクト33と、コンタクト33に横方向から押圧力を付与する作動部材39と具備する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレキシブルプリント回路基板における第1配線と第2配線を電気的に接続・遮断する横型プッシュスイッチ、及びこの横型プッシュスイッチを具備した制御回路ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
フレキシブルプリント回路基板における第1配線と第2配線を電気的に接続・遮断するために端子付き横型プッシュスイッチが用いられる。そして、この端子付き横型プッシュスイッチは前記フレキシブル回路基板にはんだにより実装される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記端子付き横型プッシュスイッチを実装する際に用いられるはんだには、通常、鉛が含まれるため、前記端子付き横型プッシュスイッチの実装によって対環境負荷が高くなるという問題がある。
【0004】
また、はんだ付け時に高熱が発生するため、前記フレキシブルプリント回路基板の耐熱性が極めて低い場合にあっては、前記端子付き横型プッシュスイッチを実装することができないと共に、前記フレキシブルプリント回路基板の耐熱性が十分に高い場合にあっても、前記横型プッシュスイッチの構成部材(スイッチパーツ)に熱変形が生じて、前記端子付き横型プッシュスイッチのスイッチ特性の劣化が起こりうるという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明にあっては、フレキシブルプリント回路基板の一部における第1配線と第2配線を電気的に接続・遮断する横型プッシュスイッチにおいて、
被係止部、及び前記フレキシブルプリント回路基板の一部をセット可能なセット部を有したスイッチ本体と、
前記スイッチ本体に前記セット部を覆うように取付けられ、前記被係止部に係止可能な係止部を有してあって、前記スイッチ本体と協働して前記フレキシブルプリント回路基板の一部を挟持するカバーと、
前記カバーに覆われてあって、横方向から押圧力が付与されると前記第1配線の接点,前記第2配線の接点のいずれの接点にも接触するように弾性変形すると共に、前記押圧力が解除されると前記第1配線の接点,前記第2配線の接点のうち少なくともいずれかの接点から離れるように復帰して弾性変形するコンタクトと、
前記カバーの側壁に対して横方向へ突出したボタン部を有してあって、前記コンタクトを押圧する押圧方向・この押圧方向の反対方向へ移動可能であって、前記コンタクトに横方向から押圧力を付与する作動部材と、
を具備してなることを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載の発明特定事項によると、前記プリント回路基板の一部を前記スイッチ本体のセット部にセットする。そして、前記カバーの前記係止部を前記スイッチ本体の前記被係止部に係止させることによって、前記カバーと前記スイッチ本体を一体化して、前記スイッチ本体と前記カバーの協働により前記フレキシブルプリント回路基板の一部を挟持する。これによって、前記横型プッシュスイッチを前記フレキシブルプリント回路基板に実装することができる。
【0007】
前記横型プッシュスイッチを実装した後に、前記ボタン部が横方向から押されると、前記作動部材が前記押圧方向へ移動して、前記作動部材により前記コンタクトに横方向から押圧力を付与する。これによって、前記コンタクトを前記第1配線の接点,前記第2配線の接点のいずれの接点にも接触するように弾性変形させて、前記第1配線と前記第2配線を電気的に接続させることができる。
【0008】
また、前記押圧力が解除されると、前記コンタクトを前記第1配線の接点,前記第2配線の接点のうち少なくともいずれかの接点から離れるように復帰して弾性変形させて、前記第1配線と前記第2配線を電気的に遮断させることができる。なお、このとき、前記作動部材は前記コンタクトの弾性力も相まって前記反対方向へ移動する。
【0009】
請求項2に記載の発明にあっては、請求項1に記載の発明特定事項の他に、前記カバーに覆われてあって、前記作動部材を前記反対方向へ付勢可能なコイルスプリングと、
を具備してなることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明特定事項によると、請求項1に記載の発明特定事項による作用の他に、前記ボタン部が横方向から押されると、前記作動部材が前記コイルスプリングの付勢力に抗して前記押圧方向へ移動する。また、前記押圧力が解除されると、前記作動部材が前記コンタクトの弾性力及び前記コイルスプリングの付勢力によって前記反対方向へ移動する。
請求項3に記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2に記載の発明特定事項の他に、前記スイッチ本体は、前記フレキシブルプリント回路基板の一部に形成された基板係合部が係合可能な位置決めボスを有していることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明特定事項によると、請求項1又は請求項2に記載の発明特定事項による作用の他に、前記基板係合部を前記位置決めボスに係合させて、前記プリント回路基板の一部を前記スイッチ本体における前記セット部の所定位置にセットする。
【0012】
請求項4に記載の発明にあっては、請求項3に記載の発明特定事項の他に、前記コンタクトは、前記位置決めボスに係合可能なコンタクト係合部を有してあって、
前記作動部材が前記位置決めボスの先端面に被さるように構成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の発明特定事項によると、請求項3に記載の発明特定事項による作用の他に、前記コンタクト係合部を前記ボスに係合させて、前記コンタクトを前記スイッチ本体の所定位置に位置決めする。そして、前記作動部材が前記位置決めボスの先端面を被さるようにする。これによって、前記コンタクトを前記スイッチ本体の所定位置に離脱不能に取付けることができる。
【0014】
請求項5に記載の発明にあっては、請求項1から請求項4のうちのいずれかの請求項に記載の発明にあっては、前記作動部材は、前記ボタン部の基端が連結されかつ前記スイッチ本体に回転不能の状態を保ちつつ前記押圧方向・前記反対方向へ移動可能に案内支持されるスライド部を有してなることを特徴とする。
【0015】
請求項5に記載の発明特定事項によると、請求項1から請求項4のうちのいずれかの請求項に記載の発明特定事項による作用の他に、前記作動部材が前記スライド部を有することによって、前記作動部材の前記押圧方向・前記反対方向の移動動作が安定する。
【0016】
請求項6に記載の発明にあっては、フレキシブルプリント回路基板と、
前記フレキシブルプリント回路基板に実装され、請求項1から請求項5のうちのいずれかの請求項に記載の発明特定事項からなる横型プッシュスイッチと、
を備えてなることを特徴とする。
【0017】
請求項6に記載の発明特定事項によると、請求項1から請求項5のうちのいずれかの請求項に記載の発明特定事項による作用と同様の作用を奏する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態に係わるカバーを外した状態の横型プッシュスイッチの横断面であって、図2は、図3におけるI−I線に沿った図であって、図3は、本発明の実施の形態に係わる制御回路ユニットの平面図であって、図4は、本発明の実施の形態に係わる制御回路ユニットの正面図であって、図5は、本発明の実施の形態に係わる制御回路ユニットの左側面図であって、図6は、本発明の実施の形態に係わる制御回路ユニットの右側面図である。
【0020】
ここで、「左右」とは、図1から図4において左右,図5において紙面に向かって表裏,図6において紙面に向かって裏表のことをいい、「前後」とは、図1及び図3において下上,図2及び図4において紙面に向かって表裏,図5において右左,図6において左右のことをいい、「上下」とは、図1及び図3において紙面に向かって表裏,図2,図4から図6において上下のことをいう。
【0021】
図1から図4に示すように、発明の実施の形態に係わる制御回路ユニット1は、フレキシブルプリント回路基板3(端部のみ図示)と、このフレキシブルプリント回路基板3の端部に実装された横型プッシュスイッチ5とを備えている。なお、フレキシブルプリント回路基板3の端部には複数の基板係合孔3hが形成されている。
【0022】
そして、本発明の実施の形態に係わる横型プッシュスイッチ5は、フレキシブルプリント回路基板3の端部における第1配線7と第2配線9を電気的に接続・遮断するものであって、例えば、デジタルビデオカメラの液晶モニターの開閉状態、折りたたみ型携帯電話の開閉状態(折りたたみ状態)、蓋付き携帯電話における蓋の開閉状態等を検出するスイッチとして利用される。
【0023】
次に、横型プッシュスイッチ5の構成の詳細について説明する。
【0024】
横型プッシュスイッチ5はスイッチ本体11をスイッチベースとして備えており、スイッチ本体11は絶縁樹脂からからなるものであって、スイッチ本体11の底面にはフレキシブルプリント回路基板3の端部をセット可能なセット面(セット部)11fを有してある。また、スイッチ本体11のセット面11fの所定位置にフレキシブルプリント回路基板3の端部をセットするため、スイッチ本体11のセット面11fには基板係合孔3hが係合可能な複数の位置決めボス13が形成されている。更に、スイッチ本体11の前側壁の中央及び後側壁の中央には嵌合切欠き15がそれぞれ形成されており、スイッチ本体11の右側壁には嵌合凹部17が形成されてあって(図6参照)、スイッチ本体11の左側壁には挟持凹部19が形成されている(図5参照)。
【0025】
スイッチ本体11にはカバー21がセット面11fを覆うように取付けられてあって、このカバー21は絶縁樹脂からなるものである。カバー21をスイッチ本体11の所定位置に取付けるために、カバー21の前側壁の中央及び後側壁の中央には対応する嵌合切欠き15に嵌合可能な嵌合突出片23がそれぞれ形成されていると共に、カバー21の右側壁には嵌合凹部17に嵌合する嵌合凸部25が形成されている(図6参照)。
【0026】
また、カバー21をスイッチ本体11に一体化するため、各嵌合切欠き15には左右の内面には被係止爪27がそれぞれ形成されており、各嵌合突出片23の左右の側面には対応する被係止爪27に係止可能な係止切欠き29がそれぞれ形成されている。更に、カバー21の左側壁には挟持凹部19と協働してフレキシブルプリント回路基板3の端部を挟持する挟持片31が形成されている(図5参照)。
【0027】
スイッチ本体11にはカバー21に覆われたコンタクト33が取付けてあって、このコンタクト33は金属板からなるものである。また、コンタクト33をスイッチ本体11の所定位置に位置決めするため、コンタクト33の基端付近には位置決めボス13に係合可能なコンタクト係合孔33hが形成されている(図6参照)。
【0028】
また、コンタクト33の先端側は第1接触部35と第2接触部37に分岐されてあって、各接触部35(37)はそれぞれ中央から曲げ成形されて適宜形状を呈している。そのため、コンタクト33は、横方向(左方向)から押圧力が付与されると第1接触部35が第1配線7の接点に,第2接触部37が第2配線9の接点にそれぞれ接触するように弾性変形すると共に(図2において仮想線で示されるコンタクト33参照)、前記押圧力が解除されると第1接触部35が第1配線7の接点から,第2接触部37が第2配線9の接点からそれぞれ離れるように復帰して弾性変形するものである(図2において実線で示されるコンタクト33参照)。なお、コンタクト33が復帰して弾性変形する際に、いずれかの接触部35(又は37)が対応する配線7(又は9)の接点から離れるようにしてもよい。
【0029】
スイッチ本体11にはコンタクト33に横方向から押圧力を付与する作動部材39が取付けられており、この作動部材39は、コンタクト33を押圧する押圧方向(左方向)・この押圧方向の反対方向(右方向)へ移動可能であって、位置決めボス13の先端面に被さるように構成してある。また、作動部材39は、スイッチ本体11に回転不能の状態を保ちつつ左右方向へ移動可能に案内支持されたスライダ部41と、このスライダ部41に連結されかつカバー21の左側壁から横方向(右方向)へ突出したボタン部43と、スライダ部41に連結されかつコンタクト33に接触する押圧部45とを有している。ここで、作動部材39がスライダ部41を有することによって、作動部材39の前記押圧方向・前記反対方向の移動動作が安定する。なお、ボタン部41は、嵌合凹部17と嵌合凸部によって形成された貫通孔47を貫通している。
【0030】
また、スイッチ本体11の左側内面と作動部材39におけるスライダ部41の左側面の間にはカバー21に覆われたコイルスプリング49が左右一対の取付突起51,53を介して取付けられており、このコイルスプリング49は作動部材39を前記反対方向(右方向)へ付勢可能である。なお、コイルスプリング49はスイッチ本体の11に対して前後に位置ずれが生じないようになっている。
【0031】
次に、本発明の実施の形態の作用について説明する。
【0032】
基板係合孔3hを被係合ピン13に係合させるように、プリント回路基板3の端部をスイッチ本体11のセット面11fの所定位置にセットする。次に、複数のコンタクト係合孔33hを被係合ピン13に係合させるように、コンタクト33をスイッチ本体11の所定位置に位置決めする。
【0033】
そして、スライダ部41が回転不能の状態を保ちつつ左右方向へ移動可能に案内支持されるように、作動部材43をスイッチ本体11に取付ける。ここで、作動部材43が位置決めボス13の先端面に被さるようになっているため、コンタクト33をスイッチ本体11の所定位置に離脱不能に取付けることができる。なお、コイルスプリング49をスイッチ本体11の左側内面とスライダ部41の左側面の間に左右一対の取付突起51,53を介して取付ける。
【0034】
最後に、各嵌合突出片23を対応する嵌合切欠き15に、嵌合凸部25を嵌合凹部17にそれぞれ嵌合させつつ、各係止切欠き29を対応する被係止爪27にそれぞれ係止させることにより、カバー21とスイッチ本体11を一体化して、挟持凹部19と挟持片31の協働によりフレキシブルプリント回路基板3の端部を挟持する。これによって、横型プッシュスイッチ5をフレキシブルプリント回路基板3に実装することができる。
【0035】
横型プッシュスイッチ5を実装した後に、ボタン部43が横方向(右方向)から押圧されると、作動部材39がコイルスプリング49の付勢力に抗しつつ前記押圧方向へ移動して、作動部材39における押圧部45によりコンタクト33に横方向から押圧力を付与する。これによって、第1接触部35が第1配線7の接点に,第2接触部37が第2配線9の接点にそれぞれ接触するようにコンタクト33を弾性変形させて、第1配線7と第2配線9を電気的に接続させることができる。
【0036】
また、前記押圧力が解除されると、第1接触部35が第1配線7の接点から,第2接触部37が第2配線9の接点からそれぞれ離れるように復帰して弾性変形させて、第1配線7と第2配線9を電気的に遮断させることができる。なお、このとき、作動部材43はコンタクト33の弾性力及びコイルスプリング49の付勢力によって前記反対方向へ移動する。
【0037】
以上の如く、本発明の実施の形態によれば、はんだを使用することなく、スイッチ本体11における挟持凹部19とカバー21における挟持突出片31の協働によりフレキシブルプリント回路基板3の端部を挟持して、横型プッシュスイッチ5をフレキシブルプリント回路基板3に実装することができるため、横型プッシュスイッチ5の実装によって対環境負荷が高くなることを抑制できる。
【0038】
また、同じ理由により、フレキシブルプリント回路基板3の耐熱性の良否に拘わらず、種々のフレキシブルプリント回路基板3に対して、横型プッシュスイッチ5のスイッチ特性を劣化させることなく、横型プッシュスイッチ5を実装させることができ、横型プッシュスイッチ5の利用範囲を拡大することができる。
【0039】
更に、基板係合孔3hを位置決めボス13に係合させて、プリント回路基板3の端部をスイッチ本体11におけるセット面11fの所定位置にセットしているため、横型プッシュスイッチ5の実装後において、横型プッシュスイッチ5がフレキシブルプリント回路基板3の端部に対して位置ずれが生じたりすることがなく、横型プッシュスイッチ5の安定した動作状態を保つことができる。
【0040】
また、コンタクト係合部33hを位置決めボス13に係合させて、コンタクト33をスイッチ本体11の所定位置に位置決めした後に、作動部材39が位置決めボス13の先端面に被さるようにすることにより、コンタクト33がスイッチ本体11の所定位置に離脱不能に取付けることができるため、横型プッシュスイッチ5の組立作業が簡単になる。
【0041】
更に、作動部材39の前記押圧方向・前記反対方向の移動動作が安定するため、横型プッシュスイッチ5のスイッチ特性がより向上する。
【0042】
なお、本発明は、前述の発明の実施の形態の説明に限るものではなく、例えば、コンタクト33及び作動部材39がスイッチ本体11に取付けられる代わりに、カバー21の裏側に取付けられるようにする等、適宜の変更を行うことにより、その他種々の態様で実施可能である。
【0043】
【発明の効果】
請求項1から請求項6のうちのいずれかの請求項に記載の発明によれば、はんだを使用することなく、前記スイッチ本体と前記カバーの協働により前記フレキシブルプリント回路基板の一部を挟持して、前記横型プッシュスイッチを前記フレキシブルプリント回路基板に実装することができるため、前記横型プッシュスイッチの実装によって対環境負荷が高くなることを抑制できる。
【0044】
また、同じ理由により、前記フレキシブルプリント回路基板の耐熱性の良否に拘わらず、種々の前記フレキシブルプリント回路基板に対して、前記横型プッシュスイッチのスイッチ特性を劣化させることなく、前記横型プッシュスイッチを実装させることができ、前記横型プッシュスイッチの利用範囲を拡大することができる。
【0045】
請求項3から請求項6のうちのいずれかの請求項に記載の発明よれば、前記基板係合部を前記位置決めボスに係合させて、前記プリント回路基板の一部を前記スイッチ本体における前記セット部の所定位置にセットしているため、前記横型プッシュスイッチの実装後において、前記横型プッシュスイッチが前記フレキシブルプリント回路基板の一部に対して位置ずれが生じたりすることがなく、前記横型プッシュスイッチの安定した動作状態を保つことができる。
【0046】
請求項4から請求項6のうちのいずれかの請求項に記載の発明によれば、前記コンタクト係合部を前記位置決めボスに係合させて、前記コンタクトを前記スイッチ本体の所定位置に位置決めした後に、前記作動部材が前記位置決めボスの先端面に被さるようにすることにより、前記コンタクトを前記スイッチ本体の所定位置に取付けられるため、前記横型プッシュスイッチの組立作業が簡単になる。
【0047】
請求項5又は請求項6に記載の発明によれば、前記作動部材の前記押圧方向・前記反対方向の移動動作が安定するため、前記横型プッシュスイッチのスイッチ特性がより向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるカバーを外した状態の横型プッシュスイッチの横断面である。
【図2】図3におけるI−I線に沿った図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わる制御回路ユニットの平面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わる制御回路ユニットの正面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わる制御回路ユニットの左側面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係わる制御回路ユニットの右側面図である。
【符号の説明】
1 制御回路ユニット
3 フレキシブルプリント回路基板
3h 基板係合孔
5 横型プッシュスイッチ
7 第1配線
9 第2配線
11 スイッチ本体
11f セット面
13 位置決めボス
19 挟持凹部
21 カバー
27 被係止爪
29 係止切欠き
31 挟持突出片
33 コンタクト
33h コンタクト係合孔
39 作動部材
41 スライダ部
43 ボタン部
49 コイルスプリング
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレキシブルプリント回路基板における第1配線と第2配線を電気的に接続・遮断する横型プッシュスイッチ、及びこの横型プッシュスイッチを具備した制御回路ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
フレキシブルプリント回路基板における第1配線と第2配線を電気的に接続・遮断するために端子付き横型プッシュスイッチが用いられる。そして、この端子付き横型プッシュスイッチは前記フレキシブル回路基板にはんだにより実装される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記端子付き横型プッシュスイッチを実装する際に用いられるはんだには、通常、鉛が含まれるため、前記端子付き横型プッシュスイッチの実装によって対環境負荷が高くなるという問題がある。
【0004】
また、はんだ付け時に高熱が発生するため、前記フレキシブルプリント回路基板の耐熱性が極めて低い場合にあっては、前記端子付き横型プッシュスイッチを実装することができないと共に、前記フレキシブルプリント回路基板の耐熱性が十分に高い場合にあっても、前記横型プッシュスイッチの構成部材(スイッチパーツ)に熱変形が生じて、前記端子付き横型プッシュスイッチのスイッチ特性の劣化が起こりうるという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明にあっては、フレキシブルプリント回路基板の一部における第1配線と第2配線を電気的に接続・遮断する横型プッシュスイッチにおいて、
被係止部、及び前記フレキシブルプリント回路基板の一部をセット可能なセット部を有したスイッチ本体と、
前記スイッチ本体に前記セット部を覆うように取付けられ、前記被係止部に係止可能な係止部を有してあって、前記スイッチ本体と協働して前記フレキシブルプリント回路基板の一部を挟持するカバーと、
前記カバーに覆われてあって、横方向から押圧力が付与されると前記第1配線の接点,前記第2配線の接点のいずれの接点にも接触するように弾性変形すると共に、前記押圧力が解除されると前記第1配線の接点,前記第2配線の接点のうち少なくともいずれかの接点から離れるように復帰して弾性変形するコンタクトと、
前記カバーの側壁に対して横方向へ突出したボタン部を有してあって、前記コンタクトを押圧する押圧方向・この押圧方向の反対方向へ移動可能であって、前記コンタクトに横方向から押圧力を付与する作動部材と、
を具備してなることを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載の発明特定事項によると、前記プリント回路基板の一部を前記スイッチ本体のセット部にセットする。そして、前記カバーの前記係止部を前記スイッチ本体の前記被係止部に係止させることによって、前記カバーと前記スイッチ本体を一体化して、前記スイッチ本体と前記カバーの協働により前記フレキシブルプリント回路基板の一部を挟持する。これによって、前記横型プッシュスイッチを前記フレキシブルプリント回路基板に実装することができる。
【0007】
前記横型プッシュスイッチを実装した後に、前記ボタン部が横方向から押されると、前記作動部材が前記押圧方向へ移動して、前記作動部材により前記コンタクトに横方向から押圧力を付与する。これによって、前記コンタクトを前記第1配線の接点,前記第2配線の接点のいずれの接点にも接触するように弾性変形させて、前記第1配線と前記第2配線を電気的に接続させることができる。
【0008】
また、前記押圧力が解除されると、前記コンタクトを前記第1配線の接点,前記第2配線の接点のうち少なくともいずれかの接点から離れるように復帰して弾性変形させて、前記第1配線と前記第2配線を電気的に遮断させることができる。なお、このとき、前記作動部材は前記コンタクトの弾性力も相まって前記反対方向へ移動する。
【0009】
請求項2に記載の発明にあっては、請求項1に記載の発明特定事項の他に、前記カバーに覆われてあって、前記作動部材を前記反対方向へ付勢可能なコイルスプリングと、
を具備してなることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明特定事項によると、請求項1に記載の発明特定事項による作用の他に、前記ボタン部が横方向から押されると、前記作動部材が前記コイルスプリングの付勢力に抗して前記押圧方向へ移動する。また、前記押圧力が解除されると、前記作動部材が前記コンタクトの弾性力及び前記コイルスプリングの付勢力によって前記反対方向へ移動する。
請求項3に記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2に記載の発明特定事項の他に、前記スイッチ本体は、前記フレキシブルプリント回路基板の一部に形成された基板係合部が係合可能な位置決めボスを有していることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明特定事項によると、請求項1又は請求項2に記載の発明特定事項による作用の他に、前記基板係合部を前記位置決めボスに係合させて、前記プリント回路基板の一部を前記スイッチ本体における前記セット部の所定位置にセットする。
【0012】
請求項4に記載の発明にあっては、請求項3に記載の発明特定事項の他に、前記コンタクトは、前記位置決めボスに係合可能なコンタクト係合部を有してあって、
前記作動部材が前記位置決めボスの先端面に被さるように構成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の発明特定事項によると、請求項3に記載の発明特定事項による作用の他に、前記コンタクト係合部を前記ボスに係合させて、前記コンタクトを前記スイッチ本体の所定位置に位置決めする。そして、前記作動部材が前記位置決めボスの先端面を被さるようにする。これによって、前記コンタクトを前記スイッチ本体の所定位置に離脱不能に取付けることができる。
【0014】
請求項5に記載の発明にあっては、請求項1から請求項4のうちのいずれかの請求項に記載の発明にあっては、前記作動部材は、前記ボタン部の基端が連結されかつ前記スイッチ本体に回転不能の状態を保ちつつ前記押圧方向・前記反対方向へ移動可能に案内支持されるスライド部を有してなることを特徴とする。
【0015】
請求項5に記載の発明特定事項によると、請求項1から請求項4のうちのいずれかの請求項に記載の発明特定事項による作用の他に、前記作動部材が前記スライド部を有することによって、前記作動部材の前記押圧方向・前記反対方向の移動動作が安定する。
【0016】
請求項6に記載の発明にあっては、フレキシブルプリント回路基板と、
前記フレキシブルプリント回路基板に実装され、請求項1から請求項5のうちのいずれかの請求項に記載の発明特定事項からなる横型プッシュスイッチと、
を備えてなることを特徴とする。
【0017】
請求項6に記載の発明特定事項によると、請求項1から請求項5のうちのいずれかの請求項に記載の発明特定事項による作用と同様の作用を奏する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態に係わるカバーを外した状態の横型プッシュスイッチの横断面であって、図2は、図3におけるI−I線に沿った図であって、図3は、本発明の実施の形態に係わる制御回路ユニットの平面図であって、図4は、本発明の実施の形態に係わる制御回路ユニットの正面図であって、図5は、本発明の実施の形態に係わる制御回路ユニットの左側面図であって、図6は、本発明の実施の形態に係わる制御回路ユニットの右側面図である。
【0020】
ここで、「左右」とは、図1から図4において左右,図5において紙面に向かって表裏,図6において紙面に向かって裏表のことをいい、「前後」とは、図1及び図3において下上,図2及び図4において紙面に向かって表裏,図5において右左,図6において左右のことをいい、「上下」とは、図1及び図3において紙面に向かって表裏,図2,図4から図6において上下のことをいう。
【0021】
図1から図4に示すように、発明の実施の形態に係わる制御回路ユニット1は、フレキシブルプリント回路基板3(端部のみ図示)と、このフレキシブルプリント回路基板3の端部に実装された横型プッシュスイッチ5とを備えている。なお、フレキシブルプリント回路基板3の端部には複数の基板係合孔3hが形成されている。
【0022】
そして、本発明の実施の形態に係わる横型プッシュスイッチ5は、フレキシブルプリント回路基板3の端部における第1配線7と第2配線9を電気的に接続・遮断するものであって、例えば、デジタルビデオカメラの液晶モニターの開閉状態、折りたたみ型携帯電話の開閉状態(折りたたみ状態)、蓋付き携帯電話における蓋の開閉状態等を検出するスイッチとして利用される。
【0023】
次に、横型プッシュスイッチ5の構成の詳細について説明する。
【0024】
横型プッシュスイッチ5はスイッチ本体11をスイッチベースとして備えており、スイッチ本体11は絶縁樹脂からからなるものであって、スイッチ本体11の底面にはフレキシブルプリント回路基板3の端部をセット可能なセット面(セット部)11fを有してある。また、スイッチ本体11のセット面11fの所定位置にフレキシブルプリント回路基板3の端部をセットするため、スイッチ本体11のセット面11fには基板係合孔3hが係合可能な複数の位置決めボス13が形成されている。更に、スイッチ本体11の前側壁の中央及び後側壁の中央には嵌合切欠き15がそれぞれ形成されており、スイッチ本体11の右側壁には嵌合凹部17が形成されてあって(図6参照)、スイッチ本体11の左側壁には挟持凹部19が形成されている(図5参照)。
【0025】
スイッチ本体11にはカバー21がセット面11fを覆うように取付けられてあって、このカバー21は絶縁樹脂からなるものである。カバー21をスイッチ本体11の所定位置に取付けるために、カバー21の前側壁の中央及び後側壁の中央には対応する嵌合切欠き15に嵌合可能な嵌合突出片23がそれぞれ形成されていると共に、カバー21の右側壁には嵌合凹部17に嵌合する嵌合凸部25が形成されている(図6参照)。
【0026】
また、カバー21をスイッチ本体11に一体化するため、各嵌合切欠き15には左右の内面には被係止爪27がそれぞれ形成されており、各嵌合突出片23の左右の側面には対応する被係止爪27に係止可能な係止切欠き29がそれぞれ形成されている。更に、カバー21の左側壁には挟持凹部19と協働してフレキシブルプリント回路基板3の端部を挟持する挟持片31が形成されている(図5参照)。
【0027】
スイッチ本体11にはカバー21に覆われたコンタクト33が取付けてあって、このコンタクト33は金属板からなるものである。また、コンタクト33をスイッチ本体11の所定位置に位置決めするため、コンタクト33の基端付近には位置決めボス13に係合可能なコンタクト係合孔33hが形成されている(図6参照)。
【0028】
また、コンタクト33の先端側は第1接触部35と第2接触部37に分岐されてあって、各接触部35(37)はそれぞれ中央から曲げ成形されて適宜形状を呈している。そのため、コンタクト33は、横方向(左方向)から押圧力が付与されると第1接触部35が第1配線7の接点に,第2接触部37が第2配線9の接点にそれぞれ接触するように弾性変形すると共に(図2において仮想線で示されるコンタクト33参照)、前記押圧力が解除されると第1接触部35が第1配線7の接点から,第2接触部37が第2配線9の接点からそれぞれ離れるように復帰して弾性変形するものである(図2において実線で示されるコンタクト33参照)。なお、コンタクト33が復帰して弾性変形する際に、いずれかの接触部35(又は37)が対応する配線7(又は9)の接点から離れるようにしてもよい。
【0029】
スイッチ本体11にはコンタクト33に横方向から押圧力を付与する作動部材39が取付けられており、この作動部材39は、コンタクト33を押圧する押圧方向(左方向)・この押圧方向の反対方向(右方向)へ移動可能であって、位置決めボス13の先端面に被さるように構成してある。また、作動部材39は、スイッチ本体11に回転不能の状態を保ちつつ左右方向へ移動可能に案内支持されたスライダ部41と、このスライダ部41に連結されかつカバー21の左側壁から横方向(右方向)へ突出したボタン部43と、スライダ部41に連結されかつコンタクト33に接触する押圧部45とを有している。ここで、作動部材39がスライダ部41を有することによって、作動部材39の前記押圧方向・前記反対方向の移動動作が安定する。なお、ボタン部41は、嵌合凹部17と嵌合凸部によって形成された貫通孔47を貫通している。
【0030】
また、スイッチ本体11の左側内面と作動部材39におけるスライダ部41の左側面の間にはカバー21に覆われたコイルスプリング49が左右一対の取付突起51,53を介して取付けられており、このコイルスプリング49は作動部材39を前記反対方向(右方向)へ付勢可能である。なお、コイルスプリング49はスイッチ本体の11に対して前後に位置ずれが生じないようになっている。
【0031】
次に、本発明の実施の形態の作用について説明する。
【0032】
基板係合孔3hを被係合ピン13に係合させるように、プリント回路基板3の端部をスイッチ本体11のセット面11fの所定位置にセットする。次に、複数のコンタクト係合孔33hを被係合ピン13に係合させるように、コンタクト33をスイッチ本体11の所定位置に位置決めする。
【0033】
そして、スライダ部41が回転不能の状態を保ちつつ左右方向へ移動可能に案内支持されるように、作動部材43をスイッチ本体11に取付ける。ここで、作動部材43が位置決めボス13の先端面に被さるようになっているため、コンタクト33をスイッチ本体11の所定位置に離脱不能に取付けることができる。なお、コイルスプリング49をスイッチ本体11の左側内面とスライダ部41の左側面の間に左右一対の取付突起51,53を介して取付ける。
【0034】
最後に、各嵌合突出片23を対応する嵌合切欠き15に、嵌合凸部25を嵌合凹部17にそれぞれ嵌合させつつ、各係止切欠き29を対応する被係止爪27にそれぞれ係止させることにより、カバー21とスイッチ本体11を一体化して、挟持凹部19と挟持片31の協働によりフレキシブルプリント回路基板3の端部を挟持する。これによって、横型プッシュスイッチ5をフレキシブルプリント回路基板3に実装することができる。
【0035】
横型プッシュスイッチ5を実装した後に、ボタン部43が横方向(右方向)から押圧されると、作動部材39がコイルスプリング49の付勢力に抗しつつ前記押圧方向へ移動して、作動部材39における押圧部45によりコンタクト33に横方向から押圧力を付与する。これによって、第1接触部35が第1配線7の接点に,第2接触部37が第2配線9の接点にそれぞれ接触するようにコンタクト33を弾性変形させて、第1配線7と第2配線9を電気的に接続させることができる。
【0036】
また、前記押圧力が解除されると、第1接触部35が第1配線7の接点から,第2接触部37が第2配線9の接点からそれぞれ離れるように復帰して弾性変形させて、第1配線7と第2配線9を電気的に遮断させることができる。なお、このとき、作動部材43はコンタクト33の弾性力及びコイルスプリング49の付勢力によって前記反対方向へ移動する。
【0037】
以上の如く、本発明の実施の形態によれば、はんだを使用することなく、スイッチ本体11における挟持凹部19とカバー21における挟持突出片31の協働によりフレキシブルプリント回路基板3の端部を挟持して、横型プッシュスイッチ5をフレキシブルプリント回路基板3に実装することができるため、横型プッシュスイッチ5の実装によって対環境負荷が高くなることを抑制できる。
【0038】
また、同じ理由により、フレキシブルプリント回路基板3の耐熱性の良否に拘わらず、種々のフレキシブルプリント回路基板3に対して、横型プッシュスイッチ5のスイッチ特性を劣化させることなく、横型プッシュスイッチ5を実装させることができ、横型プッシュスイッチ5の利用範囲を拡大することができる。
【0039】
更に、基板係合孔3hを位置決めボス13に係合させて、プリント回路基板3の端部をスイッチ本体11におけるセット面11fの所定位置にセットしているため、横型プッシュスイッチ5の実装後において、横型プッシュスイッチ5がフレキシブルプリント回路基板3の端部に対して位置ずれが生じたりすることがなく、横型プッシュスイッチ5の安定した動作状態を保つことができる。
【0040】
また、コンタクト係合部33hを位置決めボス13に係合させて、コンタクト33をスイッチ本体11の所定位置に位置決めした後に、作動部材39が位置決めボス13の先端面に被さるようにすることにより、コンタクト33がスイッチ本体11の所定位置に離脱不能に取付けることができるため、横型プッシュスイッチ5の組立作業が簡単になる。
【0041】
更に、作動部材39の前記押圧方向・前記反対方向の移動動作が安定するため、横型プッシュスイッチ5のスイッチ特性がより向上する。
【0042】
なお、本発明は、前述の発明の実施の形態の説明に限るものではなく、例えば、コンタクト33及び作動部材39がスイッチ本体11に取付けられる代わりに、カバー21の裏側に取付けられるようにする等、適宜の変更を行うことにより、その他種々の態様で実施可能である。
【0043】
【発明の効果】
請求項1から請求項6のうちのいずれかの請求項に記載の発明によれば、はんだを使用することなく、前記スイッチ本体と前記カバーの協働により前記フレキシブルプリント回路基板の一部を挟持して、前記横型プッシュスイッチを前記フレキシブルプリント回路基板に実装することができるため、前記横型プッシュスイッチの実装によって対環境負荷が高くなることを抑制できる。
【0044】
また、同じ理由により、前記フレキシブルプリント回路基板の耐熱性の良否に拘わらず、種々の前記フレキシブルプリント回路基板に対して、前記横型プッシュスイッチのスイッチ特性を劣化させることなく、前記横型プッシュスイッチを実装させることができ、前記横型プッシュスイッチの利用範囲を拡大することができる。
【0045】
請求項3から請求項6のうちのいずれかの請求項に記載の発明よれば、前記基板係合部を前記位置決めボスに係合させて、前記プリント回路基板の一部を前記スイッチ本体における前記セット部の所定位置にセットしているため、前記横型プッシュスイッチの実装後において、前記横型プッシュスイッチが前記フレキシブルプリント回路基板の一部に対して位置ずれが生じたりすることがなく、前記横型プッシュスイッチの安定した動作状態を保つことができる。
【0046】
請求項4から請求項6のうちのいずれかの請求項に記載の発明によれば、前記コンタクト係合部を前記位置決めボスに係合させて、前記コンタクトを前記スイッチ本体の所定位置に位置決めした後に、前記作動部材が前記位置決めボスの先端面に被さるようにすることにより、前記コンタクトを前記スイッチ本体の所定位置に取付けられるため、前記横型プッシュスイッチの組立作業が簡単になる。
【0047】
請求項5又は請求項6に記載の発明によれば、前記作動部材の前記押圧方向・前記反対方向の移動動作が安定するため、前記横型プッシュスイッチのスイッチ特性がより向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるカバーを外した状態の横型プッシュスイッチの横断面である。
【図2】図3におけるI−I線に沿った図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わる制御回路ユニットの平面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わる制御回路ユニットの正面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わる制御回路ユニットの左側面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係わる制御回路ユニットの右側面図である。
【符号の説明】
1 制御回路ユニット
3 フレキシブルプリント回路基板
3h 基板係合孔
5 横型プッシュスイッチ
7 第1配線
9 第2配線
11 スイッチ本体
11f セット面
13 位置決めボス
19 挟持凹部
21 カバー
27 被係止爪
29 係止切欠き
31 挟持突出片
33 コンタクト
33h コンタクト係合孔
39 作動部材
41 スライダ部
43 ボタン部
49 コイルスプリング
Claims (6)
- フレキシブルプリント回路基板の一部における第1配線と第2配線を電気的に接続・遮断する横型プッシュスイッチにおいて、
被係止部、及び前記フレキシブルプリント回路基板の一部をセット可能なセット部を有したスイッチ本体と、
前記スイッチ本体に前記セット部を覆うように取付けられ、前記被係止部に係止可能な係止部を有してあって、前記スイッチ本体と協働して前記フレキシブルプリント回路基板の一部を挟持するカバーと、
前記カバーに覆われてあって、横方向から押圧力が付与されると前記第1配線の接点,前記第2配線の接点のいずれの接点にも接触するように弾性変形すると共に、前記押圧力が解除されると前記第1配線の接点,前記第2配線の接点のうち少なくともいずれかの接点から離れるように復帰して弾性変形するコンタクトと、
前記カバーの側壁に対して横方向へ突出したボタン部を有してあって、前記コンタクトを押圧する押圧方向・この押圧方向の反対方向へ移動可能であって、前記コンタクトに横方向から押圧力を付与する作動部材と、
を具備してなることを特徴とする横型プッシュスイッチ。 - 前記カバーに覆われてあって、前記作動部材を前記反対方向へ付勢可能なコイルスプリングと、
を具備してなることを特徴とする請求項1に記載の横型プッシュスイッチ。 - 前記スイッチ本体は、前記フレキシブルプリント回路基板の一部に形成された基板係合部が係合可能な位置決めボスを有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の横型プッシュスイッチ。
- 前記コンタクトは、前記位置決めボスに係合可能なコンタクト係合部を有してあって、
前記作動部材が前記ボスの先端面に被さるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の横型プッシュスイッチ。 - 前記作動部材は、前記ボタン部の基端が連結されかつ前記スイッチ本体に回転不能の状態を保ちつつ前記押圧方向・前記反対方向へ移動可能に案内支持されるスライド部を有してなることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれかの請求項に記載の横型プッシュスイッチ。
- フレキシブルプリント回路基板と、
前記フレキシブルプリント回路基板に実装され、請求項1から請求項5のうちのいずれかの請求項に記載の発明特定事項からなる横型プッシュスイッチと、
を具備しててなることを特徴とする制御回路ユニット。
Priority Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102150229A (zh) * | 2008-08-26 | 2011-08-10 | 马夸特有限责任公司 | 电开关 |
-
2003
- 2003-01-17 JP JP2003010218A patent/JP2004221029A/ja active Pending
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CN102150229A (zh) * | 2008-08-26 | 2011-08-10 | 马夸特有限责任公司 | 电开关 |
CN102150229B (zh) * | 2008-08-26 | 2014-05-07 | 马夸特有限责任公司 | 电开关 |
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