JP2004220681A - デジタル制御記録再生装置およびデータ処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】一つの装置内の複数の録画再生機器に対するアナログ入出力を外部機器からの制御コマンドにより制御することができるデジタル制御記録再生装置を提供する。
【解決手段】デジタル制御記録再生装置1は、アナログ入力インターフェース21等からの入力をディスクレコーダープレイヤーサブユニット11、13の一方又は両方へ供給するように切り換える第1および第2スイッチ31、33と、この第1および第2スイッチをデジタルインターフェース29からの制御コマンドにより切り換える入力制御部41と、ディスクレコーダープレイヤーサブユニット11、13からの出力を第1又は第2アナログ出力インターフェース51、53のいずれかに切り換える第3スイッチ35、出力系統第1スイッチ45及び出力系統第2スイッチ47と、これらスイッチをデジタルインターフェース29からの制御コマンドにより切り換える出力入力制御部41とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】デジタル制御記録再生装置1は、アナログ入力インターフェース21等からの入力をディスクレコーダープレイヤーサブユニット11、13の一方又は両方へ供給するように切り換える第1および第2スイッチ31、33と、この第1および第2スイッチをデジタルインターフェース29からの制御コマンドにより切り換える入力制御部41と、ディスクレコーダープレイヤーサブユニット11、13からの出力を第1又は第2アナログ出力インターフェース51、53のいずれかに切り換える第3スイッチ35、出力系統第1スイッチ45及び出力系統第2スイッチ47と、これらスイッチをデジタルインターフェース29からの制御コマンドにより切り換える出力入力制御部41とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のアナログ信号入出力手段と記録再生手段を有するデジタル制御記録再生装置およびこの装置におけるデータ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータやAV機器を相互に接続するインターフェースとして、IEEE(Institute Of Electrical And Electronics Engineers)1394規格に準拠したデジタルシリアルインタフエースが知られている(このIEEE1394規格に準拠したデジタルシリアルインタフエース回路をIEEE1394インターフェースと称する)。
【0003】
近年、このデジタルデータインタフェースと、従来のアナログデータインタフェースを共に搭載するさまざまなデジタル制御記録再生装置、たとえばデジタルテレビジョン受像機、デジタル放送受信機、デジタルビデオカメラ、デジタルビデオカセットレコーダ、デジタルビデオディスクレコーダなどが普及し始めている。
【0004】
また、デジタルインターフェースとしてIEEE1394インターフェースを搭載すると共にアナログデータインタフェースを搭載するデジタル制御記録再生装置の中には、一つのデジタル制御記録再生装置内に複数の記録再生機器をもち、一つのIEEE1394インターフェースを利用してそれらを別々に制御することが可能な機器の普及も見込まれる。
【0005】
このようなデジタル制御記録再生装置においては、アナログ入力インターフェースの入力切り換え、およびアナログ出力インターフェースの出力切り換えをデジタル制御記録再生装置に搭載されているIEEE1394インターフェースで接続された外部機器から制御することが可能である。
【0006】
アナログ入力インターフェースやアナログ出力インターフェースからの入出力を切り換える方法としては、外部機器からデジタル制御記録再生装置に対して、AV/Cデジタルインターフェースコマンドセットジェネラルスペシフィケーション(Digital Interface Command Set General Specification)4.1に規定されているコマンド(以下、AV/Cコマンドと略記する)を、IEEE1394インターフェースを介して送信する方法がある。
【0007】
ここでAV/Cコマンドとは、IEEE1394インターフェース上で通信されるコマンドであり、コマンドの送信、それに対応する応答は、IEEE1394の非同期WRITEトランザクションに基づいて行われる。
【0008】
従来、このAV/Cコマンドのコネクト(CONNECT)コマンドを用いて、外部機器からデジタル制御記録再生装置の入出力を切り換える方法は、コネクトコマンドのオペランドとして、デジタル制御記録再生装置の外部入力端子(External Input Plug)、外部出力端子(External Output Plug)を指定することで、入出力を切り換えている(たとえば特許文献1参照)。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−359007号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のデジタル制御記録再生装置では、一つの装置内に複数の記録再生機器を搭載している場合、いずれか一つの記録再生機器をデジタルで制御し、他の記録再生機器はアナログ的な利用を行うことしかできず、一つの装置内の複数の記録再生機器を同時にデジタル制御することはできていないという問題があった。
【0011】
また、従来のデジタル制御記録再生装置は、装備されている入出力端子に複数の記録再生機器のどちらかでしか使えない端子があり、ユーザを混乱させる元となっていた。
【0012】
本発明の目的は、一つの装置内に複数の記録再生機器を有する装置において、記録再生制御を物理的に配置されている外部入出力端子と同一にして、ユーザがインターフェースを物理的につなぐ際の概念と一致させ、デジタル制御記録再生装置に搭載されている複数の録画再生機器に対するアナログ入出力の制御をすべて外部機器から制御可能にしたデジタル制御記録再生装置と、この装置におけるデータの処理方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するため、外部からのアナログ信号を入力させる複数のアナログ入力手段と、外部からのデジタル信号を入力させるデジタル入力手段と、前記アナログ信号を外部へ出力する複数のアナログ出力手段と、前記アナログ信号を記録再生する複数の記録再生手段と、前記複数のアナログ入力手段のうちいずれか一つの前記アナログ入力手段と前記複数の記録再生手段のうち少なくとも一つの前記記録再生手段とを接続するように切り換える入力切換手段と、前記デジタル入力手段から入力された前記デジタル信号による制御コマンドにしたがって前記入力切換手段を制御する入力制御手段と、前記複数の記録再生手段のうちいずれか一つの前記記録再生手段と前記複数のアナログ出力手段のうち少なくとも一つの前記アナログ出力手段とを接続するように切り換える出力切換手段と、前記デジタル入力手段から入力された前記デジタル信号による前記制御コマンドにしたがって前記出力切換手段を制御する出力制御手段と、を有することを要旨とするデジタル制御記録再生装置である。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のデジタル制御記録再生装置において、前記デジタル入力手段はIEEE1394規格に準拠したデジタルシリアルデータインタフェースであり、前記制御コマンドはAV/Cデジタルインターフェースコマンドセットジェネラルスペシフィケーション4.1で規定されたコマンドであることを要旨とする。
【0015】
請求項3記載の発明は、上記課題を解決するため、外部からのアナログ信号を入力させる複数のアナログ入力手段と、外部からのデジタル信号を入力させるデジタル入力手段と、前記アナログ信号を外部へ出力する複数のアナログ出力手段と、前記アナログ信号を記録再生する複数の記録再生手段と、前記複数のアナログ入力手段のうちいずれか一つの前記アナログ入力手段と前記複数の記録再生手段のうち少なくとも一つの前記記録再生手段とを接続するように切り換える入力切換手段と、前記複数の記録再生手段のうちいずれか一つの前記記録再生手段と前記複数のアナログ出力手段のうち少なくとも一つの前記アナログ出力手段とを接続するように切り換える出力切換手段とを備えたデジタル制御記録再生装置におけるデータ処理方法であって、前記複数のアナログ入力手段のうちいずれか一つのアナログ入力手段と前記複数の記録再生手段のうち少なくとも一つの記録再生手段とを前記デジタル入力手段から入力された制御コマンドにしたがって前記入力切換手段により切り替えるステップと、前記複数の記録再生手段のうちいずれか一つからの出力と前記複数のアナログ出力手段のうち少なくとも一つのアナログ出力手段とを前記デジタル入力手段から入力された前記制御コマンドにしたがって前記出力切換手段により切り替えるステップとを有することを要旨とするデータ処理方法である。
【0016】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のデータ処理方法において、前記デジタル入力手段はIEEE1394規格に準拠したデジタルシリアルデータインタフェースであり、前記制御コマンドはAV/Cデジタルインターフェースコマンドセットジェネラルスペシフィケーション4.1で規定されたコマンドであることを要旨とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0018】
図2は、本発明に係わるデジタル制御記録再生装置を適用したAVシステムの概略構成を示すブロック図である。
【0019】
このAVシステムは、入力機器としてIEEE1394デジタルインターフェースとアナログインターフェースの両インターフェースを搭載したデジタル制御記録再生装置1、デジタル制御記録再生装置1の制御およびデジタル制御記録再生装置1からのAV情報を視聴する第1デジタルテレビジョン受像機3(図示第1DTV)と、同じく第2デジタルテレビジョン受像機5(図示第2DTV)から構成される。
【0020】
デジタル制御記録再生装置1と、第1デジタルテレビジョン受像機3および第2デジタルテレビジョン受像機5はアナログインターフェース7とデジタルインターフェース9の両方で接続されている。
【0021】
ここでアナログインターフェース7はD/コンポーネント信号とS/コンポジット信号を使用するためのインターフェースであり、デジタルインターフェース9はIEEE1394デジタルインターフェースである。
【0022】
デジタル制御記録再生装置1内には、ディスクレコーダープレイヤーサブユニット11およびディスクレコーダープレイヤーサブユニット13が搭載されている。
【0023】
また、デジタル制御記録再生装置1には、アナログの出力系統が少なくとも2系統用意されており、第1デジタルテレビジョン受像機3および第2デジタルテレビジョン受像機5のように複数のAV機器と接続可能である。
【0024】
図1は、図2に示すデジタル制御記録再生装置とデジタルテレビジョン受像機の信号の流れを説明するためのブロック図である。
【0025】
デジタル制御記録再生装置1は、第1デジタルテレビジョン受像機3(ここでは第1デジタルテレビジョン受像機3のみを示すが第2デジタルテレビジョン受像機5であっても同様である)とアナログインターフェース7とデジタルインターフェース9により接続されている。
【0026】
第1デジタルテレビジョン受像機3のアナログ出力インターフェース301から出力された信号(S/コンポジット信号)は、デジタル制御記録再生装置1のアナログ入力インターフェース21(図示S/コンポジット、以下同様)へ、アナログ入力インターフェース21に取り付けられているアナログ入力端子(不図示)を介して入力される。
【0027】
同様にデジタル制御記録再生装置1の他のアナログ入力インターフェース23、25、および27についても、アナログ出力可能な機器からのアナログ出力信号(S/コンポジット信号)を入力として受け付けることが可能となっている。
【0028】
そして、アナログ入力インターフェース21で受け付けられたアナログ入力信号は、第1スイッチ31によりディスクレコーダープレイヤーサブユニット11に入力可能であり、また、第2スイッチ33によりディスクレコーダープレイヤーサブユニット13に入力可能である。
【0029】
第1スイッチ31および第2スイッチ33は、第1デジタルテレビジョン受像機3のデジタル出力インターフェース303から出力された制御コマンドにより入力制御部41によって制御され、ディスクレコーダープレイヤーサブユニット11とディスクレコーダープレイヤーサブユニット13のいずれか一方、または両方にアナログ入力インターフェース21から入力された信号が供給される。
【0030】
一方、ディスクレコーダープレイヤーサブユニット11およびディスクレコーダープレイヤーサブユニット13からの出力は、第3スイッチ35により出力系統第1スイッチ45または出力系統第2スイッチ47に出力される。
【0031】
出力系統第1スイッチ45および出力系統第2スイッチ47では、出力する端子に応じてS/コンポジット信号かD/コンポーネント信号かを判断して、第1アナログ出力インターフェース51または第2アナログ出力インターフェース53からアナログ出力端子(不図示)を介して外部機器に出力される。
【0032】
これらの第3スイッチ35、出力系統第1スイッチ45、および出力系統第2スイッチ47は、第1デジタルテレビジョン受像機3のデジタル出力インターフェース303から出力された制御コマンドにより出力制御部43が制御する。
【0033】
IEEE1394デジタルインターフェース29へは、第1デジタルテレビジョン受像機3からの制御コマンドが入力されており、第1デジタルテレビジョン受像機3によって指示されたサブユニットに対してアナログ信号が入力される。また、第1デジタルテレビジョン受像機3からの制御コマンドによって指示されたサブユニットからの出力がアナログ出力インターフェースから出力される。
【0034】
次に、上述した本実施の形態におけるデジタル制御記録再生装置1の動作を説明する。
【0035】
まず、アナログ入力について説明する。
【0036】
図3はデジタル制御記録再生装置におけるアナログ入力インターフェースからの入力の流れを説明するための概略図である。なお、図3においては、アナログ入力インターフェース21および23のみを示したが他のアナログ入力インターフェースについても同様である。
【0037】
デジタル制御記録再生装置1のアナログ入力インターフェース21からの入力は、第1スイッチ31および第2スイッチ33(図3においてはいずれも不図示)の動作によってさまざまな入力形態となる。
【0038】
一つの入力形態は、一つのアナログ入力インターフェース21からの入力信号が、デジタル制御記録再生装置1の中にある記録再生可能な制御単位すべてに供給される形態である。したがって、この入力形態では、図3(a)に示すように、ディスクレコーダープレイヤーサブユニット11とディスクレコーダープレイヤーサブユニット13の両方にアナログ入力インターフェース21からの信号が供給される形態となる。
【0039】
また、他の入力形態としては、1つのアナログ入力インターフェース21からの入力がデジタル制御記録再生装置1の中にある記録再生可能な制御単位の一つに供給される形態である。したがって、この入力形態では、たとえば、図3(b)に示すように、アナログ入力インターフェース21からのアナログ信号がディスクレコーダープレイヤーサブユニット11にのみ供給されるか、また、図3(c)に示すように、アナログ入力インターフェース21からのアナログ信号がディスクレコーダープレイヤーサブユニット13にのみ供給される形態となる。
【0040】
入力されたアナログ信号は、それぞれのサブユニット内で記録可能なデータとして扱われる。
【0041】
次に、アナログ出力について説明する。
【0042】
図4はデジタル制御記録再生装置におけるアナログ出力インターフェースからの出力の流れを説明するための概略ブロック図である。
【0043】
デジタル制御記録再生装置1の第1および第2アナログ出力インターフェース51および53には、デジタル制御記録再生装置1内にある記録再生可能な制御単位であるディスクレコーダープレイヤーサブユニット11とディスクレコーダープレイヤーサブユニット13からの出力が第3スイッチ35、出力系統第1スイッチ45、および出力系統第2スイッチ47(図4においてはいずれも不図示)の切り換えにより入力される。
【0044】
一つの出力形態は、図4(a)に示すように、ディスクレコーダープレイヤーサブユニット11からの出力が第1アナログ出力インターフェース51へ入力され、ディスクレコーダープレイヤーサブユニット13からの出力が第2アナログ出力インターフェース53へ入力される形態である。
【0045】
他の一つの出力形態は、図4(b)に示すように、ディスクレコーダープレイヤーサブユニット11からの出力が第2アナログ出力インターフェース53へ入力され、ディスクレコーダープレイヤーサブユニット13からの出力が第1アナログ出力インターフェース51へ入力される形態である。
【0046】
また、図示省略するが、たとえばディスクレコーダープレイヤーサブユニット11からの出力が第1アナログ出力インターフェース51と、第2アナログ出力インターフェース53の両方へ入力される形態も可能である。
【0047】
このように、第3スイッチ35、出力系統第1スイッチ45、および出力系統第2スイッチ47の動作によって、どちらのサブユニットからの出力も2つのアナログ出力インターフェース52、53に出力可能である。
【0048】
次にデジタル制御記録再生装置1のアナログ入出力切り換え手順について説明する。
【0049】
図5はデジタル制御記録再生装置のアナログ入出力切り換え手順を示すフローチヤートである。
【0050】
まず、デジタル制御記録再生装置1のアナログ入力インターフェース21は、アナログ入力端子に信号入力があるかを確認する(S1)。
【0051】
ここで信号入力がある場合(S1:Yes)、その信号入力がデジタル制御記録再生装置1の中にある制御可能単位(ここではディスクレコーダープレイヤーサブユニット11およびディスクレコーダープレイヤーサブユニット13)の複数に対する入力であるか否かを確認する(S2)。この確認は、IEEE1394デジタルインターフェース29からの制御コマンドによる指示が複数のサブユニットへの入力を指示しているか否かによって入力制御部41が確認する。なお、ステップS1においてアナログ入力端子への信号入力がない場合は(S1:No)、そのままステップS5へ進む。
【0052】
このステップS2において、信号入力が複数のサブユニットへの入力であると判断した場合(S2:Yes)、入力元の外部入力端子とそれぞれのサブユニットの受信端子(Destination Plug)をつなぐために、サブユニットにおいて論理的に一つである外部入力端子を複数あるものとして扱い、それぞれを接続する(S3)。すなわち、図3(a)に示したように、複数のサブユニットに対して一つのアナログ入力インターフェース21からの入力信号が供給されることになる。
【0053】
一方、ステップS2において、信号入力が複数のサブユニットへの入力ではないと判断した場合(S2:No)、制御コマンドによって指定されているサブユニットに対して、入力元の外部入力端子とこのサブユニットの受信端子を接続する(S4)。すなわち、図3(b)に示したように、一つのサブユニットに対して一つのアナログ入力インターフェース21からの入力信号が供給されることになる。
【0054】
次に、デジタル制御記録再生装置1は、アナログ出力インターフェースからのアナログ出力があるかを確認する(S5)。
【0055】
アナログ出力がある場合(S5:Yes)、さらにその出力がデジタル制御記録再生装置1の中にある複数のサブユニットからの出力であるかを確認する(S6)。なお、ステップS5においてアナログ出力がない場合は(S5:No)、そのまま処理終了となる。
【0056】
ステップS6において、出力が複数のサブユニットからの出力であると判断した場合(S6:Yes)、続いてそれらの出力先として装置内における同じアナログ出力インターフェースが指定されているか否かを確認する(S7)。この確認は、IEEE1394デジタルインターフェース29からの制御コマンドが同じアナログ出力インターフェースを指定しているか否かによって出力制御部43が確認する。
【0057】
ここで出力先が重複している場合(S7:Yes)、それらの出力のうち、優先度の高いものから出力させる(または、IEEE1394を通じて制御コマンドを送ってきたデジタルテレビジョン受像機に対して別のアナログ出力インターフェース(実際には別の出力端子に接続されているデジタルテレビジョン受像機など)を指定するように促してもよい)。
【0058】
一方、出力先が重複していない場合は(S7:No)、それらの出力をそれぞれのアナログ出力インターフェースから出力させる(S9)。
【0059】
なお、ステップS6において、アナログ出力が複数ではない場合は(S6:No)、指定されたアナログ出力インターフェースから出力させる(S10)。
【0060】
続いて、それぞれのアナログ出力インターフェースは、D/コンポーネント端子からの出力かS/コンポジット端子からの出力かを判断する(S11)。
【0061】
出力がD/コンポーネント端子からの場合は(S11:Yes)、D/コンポーネント端子から出力する。一方、出力がS/コンポジット端子からの場合は(S11:No)、S/コンポジット端子から出力する。
【0062】
以上によりすべての入出力処理が終了するが、この一連の処理は繰り返し処理であるため、再びステップS1からの処理が繰り返して実行されることになる。
【0063】
以上本実施の形態では、複数のデジタル制御記録再生可能なサブユニットをもつデジタル制御記録再生装置1において、アナログインターフェースの入出力をIEEE1394デジタルインターフェース29からの制御コマンドにより制御でき、サブユニットの数に関わらず装置内の複数のデジタル制御記録再生可能なサブユニットがすべてのアナログインターフェースを利用できるようになる。しかも、これにより他の機器との物理的な接続概念をデジタル制御する外部機器からの制御概念と同一化することが可能となる。
【0064】
以上本発明を適用した実施の形態を説明したが、本発明はこのような実施の形態限定されるものではない。たとえば、上述した実施の形態では、記録再生手段として、ディスクレコーダープレイヤーサブユニットのみを示したが、当然にこれら以外の記録再生機器が搭載されていてもよく、これら以外の記録再生機器には、たとえば、テープレコーダープレイヤーサブユニットなどがあげられる。搭載される記録再生手段についても2つ以上であってもよい。
【0065】
また、上述した実施の形態においては、デジタル制御記録再生装置へアナログ信号を供給するデータ供給装置と、デジタル制御記録再生装置から出力されたアナログ信号を視聴する視聴装置はともにデジタルテレビジョン受像器であったが、この他に、データ供給装置としては、チューナを備えたセットトップボックスや、他の記録再生装置などであってもよいし、また、視聴装置としては他の録画再生装置屋テレビモニターなどであってもよい。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数のデジタル制御記録再生可能なサブユニットをもつデジタル制御記録再生装置のアナログインターフェースの入出力をデジタルインターフェースからのコマンドにより制御することとしたので、サブユニットの数に関わらずすべてのアナログインターフェースを利用することができ、しかも他の機器との物理接続概念をデジタル制御する外部機器からの制御概念と同一化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示すデジタル制御記録再生装置とデジタルテレビジョン受像機の信号の流れを説明するためのブロック図である。
【図2】本発明に係わるデジタル制御記録再生装置を適用したAVシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図3】デジタル制御記録再生装置におけるアナログ入力インターフェースからの入力の流れを説明するための概略図である。
【図4】デジタル制御記録再生装置におけるアナログ出力インターフェースからの出力の流れを説明するための概略ブロック図である。
【図5】デジタル制御記録再生装置のアナログ入出力切り換え手順を示すフローチヤートである。
【符号の説明】
1 デジタル制御記録再生装置
3 第1デジタルテレビジョン受像機
5 第2デジタルテレビジョン受像機
11 ディスクレコーダープレイヤーサブユニット
13 ディスクレコーダープレイヤーサブユニット
21 アナログ入力インターフェース
29 IEEE1394デジタルインターフェース
31 第1スイッチ
33 第2スイッチ
35 第3スイッチ
41 入力制御部
43 出力制御部
45 出力系統第1スイッチ
47 出力系統第2スイッチ
51 第1アナログ出力インターフェース
53 第2アナログ出力インターフェース
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のアナログ信号入出力手段と記録再生手段を有するデジタル制御記録再生装置およびこの装置におけるデータ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータやAV機器を相互に接続するインターフェースとして、IEEE(Institute Of Electrical And Electronics Engineers)1394規格に準拠したデジタルシリアルインタフエースが知られている(このIEEE1394規格に準拠したデジタルシリアルインタフエース回路をIEEE1394インターフェースと称する)。
【0003】
近年、このデジタルデータインタフェースと、従来のアナログデータインタフェースを共に搭載するさまざまなデジタル制御記録再生装置、たとえばデジタルテレビジョン受像機、デジタル放送受信機、デジタルビデオカメラ、デジタルビデオカセットレコーダ、デジタルビデオディスクレコーダなどが普及し始めている。
【0004】
また、デジタルインターフェースとしてIEEE1394インターフェースを搭載すると共にアナログデータインタフェースを搭載するデジタル制御記録再生装置の中には、一つのデジタル制御記録再生装置内に複数の記録再生機器をもち、一つのIEEE1394インターフェースを利用してそれらを別々に制御することが可能な機器の普及も見込まれる。
【0005】
このようなデジタル制御記録再生装置においては、アナログ入力インターフェースの入力切り換え、およびアナログ出力インターフェースの出力切り換えをデジタル制御記録再生装置に搭載されているIEEE1394インターフェースで接続された外部機器から制御することが可能である。
【0006】
アナログ入力インターフェースやアナログ出力インターフェースからの入出力を切り換える方法としては、外部機器からデジタル制御記録再生装置に対して、AV/Cデジタルインターフェースコマンドセットジェネラルスペシフィケーション(Digital Interface Command Set General Specification)4.1に規定されているコマンド(以下、AV/Cコマンドと略記する)を、IEEE1394インターフェースを介して送信する方法がある。
【0007】
ここでAV/Cコマンドとは、IEEE1394インターフェース上で通信されるコマンドであり、コマンドの送信、それに対応する応答は、IEEE1394の非同期WRITEトランザクションに基づいて行われる。
【0008】
従来、このAV/Cコマンドのコネクト(CONNECT)コマンドを用いて、外部機器からデジタル制御記録再生装置の入出力を切り換える方法は、コネクトコマンドのオペランドとして、デジタル制御記録再生装置の外部入力端子(External Input Plug)、外部出力端子(External Output Plug)を指定することで、入出力を切り換えている(たとえば特許文献1参照)。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−359007号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のデジタル制御記録再生装置では、一つの装置内に複数の記録再生機器を搭載している場合、いずれか一つの記録再生機器をデジタルで制御し、他の記録再生機器はアナログ的な利用を行うことしかできず、一つの装置内の複数の記録再生機器を同時にデジタル制御することはできていないという問題があった。
【0011】
また、従来のデジタル制御記録再生装置は、装備されている入出力端子に複数の記録再生機器のどちらかでしか使えない端子があり、ユーザを混乱させる元となっていた。
【0012】
本発明の目的は、一つの装置内に複数の記録再生機器を有する装置において、記録再生制御を物理的に配置されている外部入出力端子と同一にして、ユーザがインターフェースを物理的につなぐ際の概念と一致させ、デジタル制御記録再生装置に搭載されている複数の録画再生機器に対するアナログ入出力の制御をすべて外部機器から制御可能にしたデジタル制御記録再生装置と、この装置におけるデータの処理方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するため、外部からのアナログ信号を入力させる複数のアナログ入力手段と、外部からのデジタル信号を入力させるデジタル入力手段と、前記アナログ信号を外部へ出力する複数のアナログ出力手段と、前記アナログ信号を記録再生する複数の記録再生手段と、前記複数のアナログ入力手段のうちいずれか一つの前記アナログ入力手段と前記複数の記録再生手段のうち少なくとも一つの前記記録再生手段とを接続するように切り換える入力切換手段と、前記デジタル入力手段から入力された前記デジタル信号による制御コマンドにしたがって前記入力切換手段を制御する入力制御手段と、前記複数の記録再生手段のうちいずれか一つの前記記録再生手段と前記複数のアナログ出力手段のうち少なくとも一つの前記アナログ出力手段とを接続するように切り換える出力切換手段と、前記デジタル入力手段から入力された前記デジタル信号による前記制御コマンドにしたがって前記出力切換手段を制御する出力制御手段と、を有することを要旨とするデジタル制御記録再生装置である。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のデジタル制御記録再生装置において、前記デジタル入力手段はIEEE1394規格に準拠したデジタルシリアルデータインタフェースであり、前記制御コマンドはAV/Cデジタルインターフェースコマンドセットジェネラルスペシフィケーション4.1で規定されたコマンドであることを要旨とする。
【0015】
請求項3記載の発明は、上記課題を解決するため、外部からのアナログ信号を入力させる複数のアナログ入力手段と、外部からのデジタル信号を入力させるデジタル入力手段と、前記アナログ信号を外部へ出力する複数のアナログ出力手段と、前記アナログ信号を記録再生する複数の記録再生手段と、前記複数のアナログ入力手段のうちいずれか一つの前記アナログ入力手段と前記複数の記録再生手段のうち少なくとも一つの前記記録再生手段とを接続するように切り換える入力切換手段と、前記複数の記録再生手段のうちいずれか一つの前記記録再生手段と前記複数のアナログ出力手段のうち少なくとも一つの前記アナログ出力手段とを接続するように切り換える出力切換手段とを備えたデジタル制御記録再生装置におけるデータ処理方法であって、前記複数のアナログ入力手段のうちいずれか一つのアナログ入力手段と前記複数の記録再生手段のうち少なくとも一つの記録再生手段とを前記デジタル入力手段から入力された制御コマンドにしたがって前記入力切換手段により切り替えるステップと、前記複数の記録再生手段のうちいずれか一つからの出力と前記複数のアナログ出力手段のうち少なくとも一つのアナログ出力手段とを前記デジタル入力手段から入力された前記制御コマンドにしたがって前記出力切換手段により切り替えるステップとを有することを要旨とするデータ処理方法である。
【0016】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のデータ処理方法において、前記デジタル入力手段はIEEE1394規格に準拠したデジタルシリアルデータインタフェースであり、前記制御コマンドはAV/Cデジタルインターフェースコマンドセットジェネラルスペシフィケーション4.1で規定されたコマンドであることを要旨とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0018】
図2は、本発明に係わるデジタル制御記録再生装置を適用したAVシステムの概略構成を示すブロック図である。
【0019】
このAVシステムは、入力機器としてIEEE1394デジタルインターフェースとアナログインターフェースの両インターフェースを搭載したデジタル制御記録再生装置1、デジタル制御記録再生装置1の制御およびデジタル制御記録再生装置1からのAV情報を視聴する第1デジタルテレビジョン受像機3(図示第1DTV)と、同じく第2デジタルテレビジョン受像機5(図示第2DTV)から構成される。
【0020】
デジタル制御記録再生装置1と、第1デジタルテレビジョン受像機3および第2デジタルテレビジョン受像機5はアナログインターフェース7とデジタルインターフェース9の両方で接続されている。
【0021】
ここでアナログインターフェース7はD/コンポーネント信号とS/コンポジット信号を使用するためのインターフェースであり、デジタルインターフェース9はIEEE1394デジタルインターフェースである。
【0022】
デジタル制御記録再生装置1内には、ディスクレコーダープレイヤーサブユニット11およびディスクレコーダープレイヤーサブユニット13が搭載されている。
【0023】
また、デジタル制御記録再生装置1には、アナログの出力系統が少なくとも2系統用意されており、第1デジタルテレビジョン受像機3および第2デジタルテレビジョン受像機5のように複数のAV機器と接続可能である。
【0024】
図1は、図2に示すデジタル制御記録再生装置とデジタルテレビジョン受像機の信号の流れを説明するためのブロック図である。
【0025】
デジタル制御記録再生装置1は、第1デジタルテレビジョン受像機3(ここでは第1デジタルテレビジョン受像機3のみを示すが第2デジタルテレビジョン受像機5であっても同様である)とアナログインターフェース7とデジタルインターフェース9により接続されている。
【0026】
第1デジタルテレビジョン受像機3のアナログ出力インターフェース301から出力された信号(S/コンポジット信号)は、デジタル制御記録再生装置1のアナログ入力インターフェース21(図示S/コンポジット、以下同様)へ、アナログ入力インターフェース21に取り付けられているアナログ入力端子(不図示)を介して入力される。
【0027】
同様にデジタル制御記録再生装置1の他のアナログ入力インターフェース23、25、および27についても、アナログ出力可能な機器からのアナログ出力信号(S/コンポジット信号)を入力として受け付けることが可能となっている。
【0028】
そして、アナログ入力インターフェース21で受け付けられたアナログ入力信号は、第1スイッチ31によりディスクレコーダープレイヤーサブユニット11に入力可能であり、また、第2スイッチ33によりディスクレコーダープレイヤーサブユニット13に入力可能である。
【0029】
第1スイッチ31および第2スイッチ33は、第1デジタルテレビジョン受像機3のデジタル出力インターフェース303から出力された制御コマンドにより入力制御部41によって制御され、ディスクレコーダープレイヤーサブユニット11とディスクレコーダープレイヤーサブユニット13のいずれか一方、または両方にアナログ入力インターフェース21から入力された信号が供給される。
【0030】
一方、ディスクレコーダープレイヤーサブユニット11およびディスクレコーダープレイヤーサブユニット13からの出力は、第3スイッチ35により出力系統第1スイッチ45または出力系統第2スイッチ47に出力される。
【0031】
出力系統第1スイッチ45および出力系統第2スイッチ47では、出力する端子に応じてS/コンポジット信号かD/コンポーネント信号かを判断して、第1アナログ出力インターフェース51または第2アナログ出力インターフェース53からアナログ出力端子(不図示)を介して外部機器に出力される。
【0032】
これらの第3スイッチ35、出力系統第1スイッチ45、および出力系統第2スイッチ47は、第1デジタルテレビジョン受像機3のデジタル出力インターフェース303から出力された制御コマンドにより出力制御部43が制御する。
【0033】
IEEE1394デジタルインターフェース29へは、第1デジタルテレビジョン受像機3からの制御コマンドが入力されており、第1デジタルテレビジョン受像機3によって指示されたサブユニットに対してアナログ信号が入力される。また、第1デジタルテレビジョン受像機3からの制御コマンドによって指示されたサブユニットからの出力がアナログ出力インターフェースから出力される。
【0034】
次に、上述した本実施の形態におけるデジタル制御記録再生装置1の動作を説明する。
【0035】
まず、アナログ入力について説明する。
【0036】
図3はデジタル制御記録再生装置におけるアナログ入力インターフェースからの入力の流れを説明するための概略図である。なお、図3においては、アナログ入力インターフェース21および23のみを示したが他のアナログ入力インターフェースについても同様である。
【0037】
デジタル制御記録再生装置1のアナログ入力インターフェース21からの入力は、第1スイッチ31および第2スイッチ33(図3においてはいずれも不図示)の動作によってさまざまな入力形態となる。
【0038】
一つの入力形態は、一つのアナログ入力インターフェース21からの入力信号が、デジタル制御記録再生装置1の中にある記録再生可能な制御単位すべてに供給される形態である。したがって、この入力形態では、図3(a)に示すように、ディスクレコーダープレイヤーサブユニット11とディスクレコーダープレイヤーサブユニット13の両方にアナログ入力インターフェース21からの信号が供給される形態となる。
【0039】
また、他の入力形態としては、1つのアナログ入力インターフェース21からの入力がデジタル制御記録再生装置1の中にある記録再生可能な制御単位の一つに供給される形態である。したがって、この入力形態では、たとえば、図3(b)に示すように、アナログ入力インターフェース21からのアナログ信号がディスクレコーダープレイヤーサブユニット11にのみ供給されるか、また、図3(c)に示すように、アナログ入力インターフェース21からのアナログ信号がディスクレコーダープレイヤーサブユニット13にのみ供給される形態となる。
【0040】
入力されたアナログ信号は、それぞれのサブユニット内で記録可能なデータとして扱われる。
【0041】
次に、アナログ出力について説明する。
【0042】
図4はデジタル制御記録再生装置におけるアナログ出力インターフェースからの出力の流れを説明するための概略ブロック図である。
【0043】
デジタル制御記録再生装置1の第1および第2アナログ出力インターフェース51および53には、デジタル制御記録再生装置1内にある記録再生可能な制御単位であるディスクレコーダープレイヤーサブユニット11とディスクレコーダープレイヤーサブユニット13からの出力が第3スイッチ35、出力系統第1スイッチ45、および出力系統第2スイッチ47(図4においてはいずれも不図示)の切り換えにより入力される。
【0044】
一つの出力形態は、図4(a)に示すように、ディスクレコーダープレイヤーサブユニット11からの出力が第1アナログ出力インターフェース51へ入力され、ディスクレコーダープレイヤーサブユニット13からの出力が第2アナログ出力インターフェース53へ入力される形態である。
【0045】
他の一つの出力形態は、図4(b)に示すように、ディスクレコーダープレイヤーサブユニット11からの出力が第2アナログ出力インターフェース53へ入力され、ディスクレコーダープレイヤーサブユニット13からの出力が第1アナログ出力インターフェース51へ入力される形態である。
【0046】
また、図示省略するが、たとえばディスクレコーダープレイヤーサブユニット11からの出力が第1アナログ出力インターフェース51と、第2アナログ出力インターフェース53の両方へ入力される形態も可能である。
【0047】
このように、第3スイッチ35、出力系統第1スイッチ45、および出力系統第2スイッチ47の動作によって、どちらのサブユニットからの出力も2つのアナログ出力インターフェース52、53に出力可能である。
【0048】
次にデジタル制御記録再生装置1のアナログ入出力切り換え手順について説明する。
【0049】
図5はデジタル制御記録再生装置のアナログ入出力切り換え手順を示すフローチヤートである。
【0050】
まず、デジタル制御記録再生装置1のアナログ入力インターフェース21は、アナログ入力端子に信号入力があるかを確認する(S1)。
【0051】
ここで信号入力がある場合(S1:Yes)、その信号入力がデジタル制御記録再生装置1の中にある制御可能単位(ここではディスクレコーダープレイヤーサブユニット11およびディスクレコーダープレイヤーサブユニット13)の複数に対する入力であるか否かを確認する(S2)。この確認は、IEEE1394デジタルインターフェース29からの制御コマンドによる指示が複数のサブユニットへの入力を指示しているか否かによって入力制御部41が確認する。なお、ステップS1においてアナログ入力端子への信号入力がない場合は(S1:No)、そのままステップS5へ進む。
【0052】
このステップS2において、信号入力が複数のサブユニットへの入力であると判断した場合(S2:Yes)、入力元の外部入力端子とそれぞれのサブユニットの受信端子(Destination Plug)をつなぐために、サブユニットにおいて論理的に一つである外部入力端子を複数あるものとして扱い、それぞれを接続する(S3)。すなわち、図3(a)に示したように、複数のサブユニットに対して一つのアナログ入力インターフェース21からの入力信号が供給されることになる。
【0053】
一方、ステップS2において、信号入力が複数のサブユニットへの入力ではないと判断した場合(S2:No)、制御コマンドによって指定されているサブユニットに対して、入力元の外部入力端子とこのサブユニットの受信端子を接続する(S4)。すなわち、図3(b)に示したように、一つのサブユニットに対して一つのアナログ入力インターフェース21からの入力信号が供給されることになる。
【0054】
次に、デジタル制御記録再生装置1は、アナログ出力インターフェースからのアナログ出力があるかを確認する(S5)。
【0055】
アナログ出力がある場合(S5:Yes)、さらにその出力がデジタル制御記録再生装置1の中にある複数のサブユニットからの出力であるかを確認する(S6)。なお、ステップS5においてアナログ出力がない場合は(S5:No)、そのまま処理終了となる。
【0056】
ステップS6において、出力が複数のサブユニットからの出力であると判断した場合(S6:Yes)、続いてそれらの出力先として装置内における同じアナログ出力インターフェースが指定されているか否かを確認する(S7)。この確認は、IEEE1394デジタルインターフェース29からの制御コマンドが同じアナログ出力インターフェースを指定しているか否かによって出力制御部43が確認する。
【0057】
ここで出力先が重複している場合(S7:Yes)、それらの出力のうち、優先度の高いものから出力させる(または、IEEE1394を通じて制御コマンドを送ってきたデジタルテレビジョン受像機に対して別のアナログ出力インターフェース(実際には別の出力端子に接続されているデジタルテレビジョン受像機など)を指定するように促してもよい)。
【0058】
一方、出力先が重複していない場合は(S7:No)、それらの出力をそれぞれのアナログ出力インターフェースから出力させる(S9)。
【0059】
なお、ステップS6において、アナログ出力が複数ではない場合は(S6:No)、指定されたアナログ出力インターフェースから出力させる(S10)。
【0060】
続いて、それぞれのアナログ出力インターフェースは、D/コンポーネント端子からの出力かS/コンポジット端子からの出力かを判断する(S11)。
【0061】
出力がD/コンポーネント端子からの場合は(S11:Yes)、D/コンポーネント端子から出力する。一方、出力がS/コンポジット端子からの場合は(S11:No)、S/コンポジット端子から出力する。
【0062】
以上によりすべての入出力処理が終了するが、この一連の処理は繰り返し処理であるため、再びステップS1からの処理が繰り返して実行されることになる。
【0063】
以上本実施の形態では、複数のデジタル制御記録再生可能なサブユニットをもつデジタル制御記録再生装置1において、アナログインターフェースの入出力をIEEE1394デジタルインターフェース29からの制御コマンドにより制御でき、サブユニットの数に関わらず装置内の複数のデジタル制御記録再生可能なサブユニットがすべてのアナログインターフェースを利用できるようになる。しかも、これにより他の機器との物理的な接続概念をデジタル制御する外部機器からの制御概念と同一化することが可能となる。
【0064】
以上本発明を適用した実施の形態を説明したが、本発明はこのような実施の形態限定されるものではない。たとえば、上述した実施の形態では、記録再生手段として、ディスクレコーダープレイヤーサブユニットのみを示したが、当然にこれら以外の記録再生機器が搭載されていてもよく、これら以外の記録再生機器には、たとえば、テープレコーダープレイヤーサブユニットなどがあげられる。搭載される記録再生手段についても2つ以上であってもよい。
【0065】
また、上述した実施の形態においては、デジタル制御記録再生装置へアナログ信号を供給するデータ供給装置と、デジタル制御記録再生装置から出力されたアナログ信号を視聴する視聴装置はともにデジタルテレビジョン受像器であったが、この他に、データ供給装置としては、チューナを備えたセットトップボックスや、他の記録再生装置などであってもよいし、また、視聴装置としては他の録画再生装置屋テレビモニターなどであってもよい。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数のデジタル制御記録再生可能なサブユニットをもつデジタル制御記録再生装置のアナログインターフェースの入出力をデジタルインターフェースからのコマンドにより制御することとしたので、サブユニットの数に関わらずすべてのアナログインターフェースを利用することができ、しかも他の機器との物理接続概念をデジタル制御する外部機器からの制御概念と同一化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示すデジタル制御記録再生装置とデジタルテレビジョン受像機の信号の流れを説明するためのブロック図である。
【図2】本発明に係わるデジタル制御記録再生装置を適用したAVシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図3】デジタル制御記録再生装置におけるアナログ入力インターフェースからの入力の流れを説明するための概略図である。
【図4】デジタル制御記録再生装置におけるアナログ出力インターフェースからの出力の流れを説明するための概略ブロック図である。
【図5】デジタル制御記録再生装置のアナログ入出力切り換え手順を示すフローチヤートである。
【符号の説明】
1 デジタル制御記録再生装置
3 第1デジタルテレビジョン受像機
5 第2デジタルテレビジョン受像機
11 ディスクレコーダープレイヤーサブユニット
13 ディスクレコーダープレイヤーサブユニット
21 アナログ入力インターフェース
29 IEEE1394デジタルインターフェース
31 第1スイッチ
33 第2スイッチ
35 第3スイッチ
41 入力制御部
43 出力制御部
45 出力系統第1スイッチ
47 出力系統第2スイッチ
51 第1アナログ出力インターフェース
53 第2アナログ出力インターフェース
Claims (4)
- 外部からのアナログ信号を入力させる複数のアナログ入力手段と、
外部からのデジタル信号を入力させるデジタル入力手段と、
前記アナログ信号を外部へ出力する複数のアナログ出力手段と、
前記アナログ信号を記録再生する複数の記録再生手段と、
前記複数のアナログ入力手段のうちいずれか一つの前記アナログ入力手段と前記複数の記録再生手段のうち少なくとも一つの前記記録再生手段とを接続するように切り換える入力切換手段と、
前記デジタル入力手段から入力された前記デジタル信号による制御コマンドにしたがって前記入力切換手段を制御する入力制御手段と、
前記複数の記録再生手段のうちいずれか一つの前記記録再生手段と前記複数のアナログ出力手段のうち少なくとも一つの前記アナログ出力手段とを接続するように切り換える出力切換手段と、
前記デジタル入力手段から入力された前記デジタル信号による前記制御コマンドにしたがって前記出力切換手段を制御する出力制御手段と、
を有することを特徴とするデジタル制御記録再生装置。 - 請求項1に記載のデジタル制御記録再生装置において、
前記デジタル入力手段はIEEE1394規格に準拠したデジタルシリアルデータインタフェースであり、前記制御コマンドはAV/Cデジタルインターフェースコマンドセットジェネラルスペシフィケーション4.1で規定されたコマンドであることを特徴とするデジタル制御記録再生装置。 - 外部からのアナログ信号を入力させる複数のアナログ入力手段と、外部からのデジタル信号を入力させるデジタル入力手段と、前記アナログ信号を外部へ出力する複数のアナログ出力手段と、前記アナログ信号を記録再生する複数の記録再生手段と、前記複数のアナログ入力手段のうちいずれか一つの前記アナログ入力手段と前記複数の記録再生手段のうち少なくとも一つの前記記録再生手段とを接続するように切り換える入力切換手段と、前記複数の記録再生手段のうちいずれか一つの前記記録再生手段と前記複数のアナログ出力手段のうち少なくとも一つの前記アナログ出力手段とを接続するように切り換える出力切換手段とを備えたデジタル制御記録再生装置におけるデータ処理方法であって、前記複数のアナログ入力手段のうちいずれか一つのアナログ入力手段と前記複数の記録再生手段のうち少なくとも一つの記録再生手段とを前記デジタル入力手段から入力された制御コマンドにしたがって前記入力切換手段により切り替えるステップと、
前記複数の記録再生手段のうちいずれか一つからの出力と前記複数のアナログ出力手段のうち少なくとも一つのアナログ出力手段とを前記デジタル入力手段から入力された前記制御コマンドにしたがって前記出力切換手段により切り替えるステップと、
を有することを特徴とするデータ処理方法。 - 請求項3に記載のデータ処理方法において、
前記デジタル入力手段はIEEE1394規格に準拠したデジタルシリアルデータインタフェースであり、前記制御コマンドはAV/Cデジタルインターフェースコマンドセットジェネラルスペシフィケーション4.1で規定されたコマンドであることを特徴とするデータ処理方法。
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