JP2004219478A - 光ファイバコリメートユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】光ファイバとコリメートレンズを位置決めして取り付け、固定部材に高精度で位置決め固定が可能な光ファイバコリメートユニットを提供する。
【解決手段】基板12の上面12cには光ファイバ2とコリメートレンズとが溝部により位置決めして取り付けられ、この基板の上面12c及び側面12dは高精度に加工されており、固定部材となるコリメートマウント10に設けた基準面10a、10b、10b10dと10c、10cとにより位置決めして高精度に取り付けができるようにした。
【選択図】 図5
【解決手段】基板12の上面12cには光ファイバ2とコリメートレンズとが溝部により位置決めして取り付けられ、この基板の上面12c及び側面12dは高精度に加工されており、固定部材となるコリメートマウント10に設けた基準面10a、10b、10b10dと10c、10cとにより位置決めして高精度に取り付けができるようにした。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、光通信等に用いられる光ファイバとコリメートレンズを組み付けた光ファイバコリメートユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
光通信の例えば光スイッチにおいては、光ファイバから出射した光をコリメートレンズにより平行光等に光の収束、発散具合を調整した光とし、空間中を伝搬させてガルバノミラーに入射させ、この反射光を他のコリメートレンズに入射させ、光ファイバのコア部に光を入射させる事が行われている。
【0003】
光通信等においては、光ファイバとコリメートレンズを一体構成とし、光ファイバとコリメートレンズを光学的に結合させているユニットが用いられている。前記の様な例としてはたとえば特開2001−242339号公報には図16に示す様な装置が開示されている。
基板95の一方の端部(図16の例では左側端部)から中央部に向かって、屈折率分布型ロッドレンズ91を収容するためのロッドレンズ用V溝96aを形成し、他方の端部からロッドレンズ用V溝96aの端部まで延びる光ファイバ用V溝96bを形成し、屈折率分布型ロッドレンズ91及び光ファイバ93をそれぞれ対応するV溝96a,96bに収容する接続構造が開示されている。
【0004】
ここで、ロッドレンズ用V溝96a及び光ファイバ用V溝96bの開口幅及び傾斜角度は、同図のC−C線断面図に示されるように、屈折率分布型ロッドレンズ91及び光ファイバ93が収容された状態で、両者の光軸Lが一致するようにそれぞれ規定されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−242339号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図16に示した様な光ファイバ93とコリメートレンズとしてのロッドレンズ91を一体構成にしたユニットは、このユニットを装置に組み込む為にはこのユニットを固定部材に位置決め固定する必要がある。
【0007】
このユニットから出射された光をガルバノミラーなどの他の光学部品に投射するために、このユニットと他の光学部品との位置決め精度が問題になる。
この位置決め精度が悪いと光学特性が劣化したり、有効反射面に光が入射しないといった問題が生じてしまう。
【0008】
しかしながら、特開2001−242339に示す従来例においてはこのユニットの固定部材への取り付けに関しては何ら考慮されていない。
【0009】
(発明の目的)
本発明は、このような上記の問題点に着目してなされたもので、光ファイバとコリメートレンズを位置決めして取り付け、さらに固定部材に高精度で位置決め固定が可能な光ファイバコリメートユニットを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
光を導光する光ファイバと、
前記光ファイバと対向配置され、光を集光するコリメートレンズと、
前記光ファイバと前記コリメートレンズとが一面に設けた溝部に組み付けられる基板と、
前記基板における前記一面を位置決め固定する位置決め部を設けた固定部材と、
を具備することにより、光ファイバとコリメートレンズとが組み付けられた基板を固定部材に高精度に位置決め固定できるようにしている。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図7を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態を備えた光スイッチの構成を斜視図で示し、図2は図1の光学系の配置を平面図で示し、図3は第1のコリメートマウントユニットを斜視図で示し、図4は図3における基板の取り付け部分を断面図で示し、図5は図3の基板及びコリメートマウントを分解して示し、図6は基板の上面側の構造を示し、図7は金型により基板の形成の説明図を示す。
【0012】
本実施の形態では光通信に用いられる光スイッチに適用した例を以下に示す。図1に示すように本発明の第1の実施の形態を備えた光スイッチ1は、例えば4本の入力用の光ファイバ2−1〜2−4(図1では2で代表)と、4本の出力用の光ファイバ3−1〜3−4(図1では3で代表)とを有し、入力された光を任意の出力用の光ファイバ3に切り替える4×4の光スイッチを構成している。この光スイッチ1は例えばアルミダイキャスト製のボックス4に収納されている。
【0013】
このボックス4の内部には、4本の入力用の光ファイバ2が固定された第1のコリメートマウントユニット5Aと、出力用の光ファイバ3が固定された第2のコリメートマウントユニット5Bとにおけるそれぞれのコリメートマウント10がビス11によりボックス4の内部底面に固定されている。
【0014】
第1のコリメートマウントユニット5Aには、固定部材としてのコリメートマウント10に光ファイバ2とコリメートレンズ13(図6参照)をそれぞれ取り付けたコリメートレンズユニット8が4個固定され、また第2のコリメートマウントユニット5Bには、光ファイバ3とコリメートレンズ13をそれぞれ取り付けたコリメートレンズユニット9が4個固定される。
【0015】
また、コリメートレンズユニット8には、図6に示すように基板12に光ファイバ2と、この光ファイバ2の端部に対向するようにしてコリメートレンズ13とが位置決め固定される。
同様にコリメートレンズユニット9には基板12に光ファイバ3とコリメートレンズ13とが位置決め固定されている。光ファイバ2と3として同じものとすると、コリメートレンズユニット8及び9は同じ構成である。
【0016】
なお、本実施の形態では、本発明の光ファイバコリメートユニットをコリメートレンズユニット8或いは9とその固定部材としてのコリメートマウント10とにより構成されている。
【0017】
図1及び図2に示すように、4本の光ファイバ2及び3をそれぞれ1方向、例えばY方向に平行となるように固定した第1及び第2のコリメートマウントユニット5A及び5Bはその長手方向が光ファイバ2及び3と直交するX方向に沿って配置され、4本の光ファイバ2の光軸上に対向して、入射された光を反射する4個のガルバノミラー6−1〜6−4(第1のガルバユニット6Aと略記)と、この第1のガルバユニット6Aからの光を反射して第2のコリメートマウントユニット5B側に導光(偏向)する4個のガルバノミラー6−5〜6−8(第2のガルバユニット6Bと略記、また第1及び第2のガルバユニット6A、6Bをガルバユニット6で代表)とが配置されている。
【0018】
各ガルバノミラー6−I(I=1〜8)は直交するOx,Oyの2軸の周りで傾き制御可能な反射面を設けたミラー7−Iを備えている(具体的には図1のミラー7−5参照)。
図2に示すように第1のガルバユニット6Aの各ガルバノミラー6−Iはコリメートマウントユニット5Aから出射される光の光軸に対して斜め45度に配置され、また第2のガルバユニット6Bの各ガルバノミラー6−Iはコリメートマウントユニット5Bに入射される光の光軸に対して斜め45度に配置されている。
【0019】
2軸のガルバノミラー6−Iとしては、種々の提案がされているため詳細は省略するが、たとえば、本発明者も特開2002−156591号公報に示すような傾きセンサ付きの2軸ガルバノミラーを提案しており、ここに開示されている2軸のガルバノミラー等を本実施の形態のガルバノミラー6−Iとして使用することができる。
【0020】
8個のガルバノミラー6−Iにおけるそれぞれのミラー7−Iは図2に示すように2つのコリメートマウントユニット5Aとコリメートマウントユニット5Bの配列方向に対して45度となる方向に4個ずつ並んで配置されている。
【0021】
初期状態、つまりガルバノミラー6−Iを駆動しない状態では、各ミラー7−Iは傾かず、入力用の光ファイバ2−1〜2−4より出射された光は、2組のガルバユニット6A及び6Bのガルバノミラー6−Iのミラー7−Iで2回反射されてそれぞれ出力用の光ファイバ3−1〜3−4へ入射する。
【0022】
例えば入力用の光ファイバ2−1から出射した光の出力先を出力用の光ファイバ3−1から3−4に切り替える場合について説明と、ガルバノミラー6−1のミラー7−1の角度を図2の符号7−1′で示すように変更して、反射光が入射されるミラーをミラー7−5から7−8に変更する。そして、ミラー7−8の角度同様に符号7−8′で示すように変更する事によりミラー7−8′での反射光を出力用の光ファイバ3−4に入射させる事ができる。
同様にして入力用の4本の光ファイバ2−Iからの光を任意の出力用の4本の光ファイバ3−Iに入射させる事ができる。
【0023】
次にコリメートレンズユニット8について説明する。なお、コリメートレンズユニット9も同様であるので説明を省略する。
図6に示すようにコリメートレンズユニット8は、光を伝送(導光)する光ファイバ2と、この光ファイバ2による光を集光して略平行な光束にするコリメートレンズ13と、光ファイバ2及びコリメートレンズ13とが位置決め固定される基板12とを有し、光ファイバ2から出射された光はコリメートレンズ13により平行光にして出射される。その平行光は上述したように第1のガルバユニット6A側に入射されることになる。
【0024】
なお、コリメートレンズユニット9では、略平行な光束が入射される光を集光するコリメートレンズ13と、このコリメートレンズ13の焦点位置にその端面が配置された光ファイバ3と、コリメートレンズ13及び光ファイバ3とが位置決め固定される基板12とを有する。
【0025】
この場合、光ファイバ2と3は同じものを採用でき、従ってコリメートレンズユニット8を図1或いは図2のコリメートレンズユニット9として使用できるし、逆にコリメートレンズユニット9をコリメートレンズユニット8として使用することもできる。つまり、光の入射用と出力用の機能のために符号を変えているが、コリメートレンズユニット8及び9は同じ構成のものを使用できる。
【0026】
略直方体形状の基板12はガラスのプレス成形で加工されており、この基板12が固定される固定部材としてのコリメートマウント10に固定される側となるその片面(コリメートマウント10の上に対向するその片面を上面ともいう)の中央には、その長手方向に沿って一方の端部から他方の端部側に沿ってV溝12aが形成され、そのV溝12aに光ファイバ2が位置決めされて接着固定されている。
【0027】
このV溝12aの端部側、つまり基板12の他方の端部付近には多角形状の溝12bが形成されている、この多角形状の溝12bの中心は、図7に示すように(V溝12aに配置される)光ファイバ2の中心と略一致するように形成され、V溝12aに配置固定される光ファイバ2の光軸と溝12bに配置固定されるコリメートレンズ13との光軸とを一致させることができるようにしている。
【0028】
つまり、この多角形状の溝12bにはコリメートレンズ13が溝12bにおける斜面で位置決めされ、かつ溝12bの長手方向に沿っても固定位置を調整することにより、コリメートレンズ13を経て出射される光の平行度が調整された位置にて接着固定される。このコリメートレンズ13はガラスプレス成形で加工されている。
【0029】
また、上述のように基板12もガラスでプレス成形され、この基板12のプレス成形時の金型のパーティングラインは図7に示すPL面である。
片方の金型15にはV溝12a,12b、上面12c、4つの側面12d,12d′,12e,12e′が彫り込まれている。こられの各部は一方の金型にて形成可能な形状になっており、これらの形状が片方の金型15のみによって形状精度が決まる。
他方の金型14によって、コリメートレンズユニット8(或いは基板12)の光学特性に影響しない下面12fの形状精度のみが影響を受ける。
【0030】
そのため、V溝12a,12b、上面12c、4つの側面12d,12d′,12e,12e′の各相対位置、傾き精度を高くする事が容易である。これらが金型の両側に形成されていると、金型の移動時のずれ、ガタによる誤差が大きくなり精度が悪化する。
この様に構成されたコリメートレンズユニット8を図3或いは図4に示すようにコリメートマウント10に位置決めし、接着固定する。
【0031】
コリメートマウント10はアルミダイキャストにて成形され、コリメートレンズユニット8の取り付け面と、ボックス4への取り付け面が機械加工されている。
【0032】
コリメートレンズユニット8の取り付け部は図5に示すように、基板12の上面12cと当接し、Z方向(高さ方向)の位置決めとなる同一の平面の一部である4つの基準面10a,10b,10b,10dが形成され、基板12の長手方向(この方向はY方向或いは光の導光方向)の両側面12d、12d′における一方の側面12dと当接し、X方向(水平方向)の位置決めとなる同位置の平面の一部である2つの基準面10c、10cが形成されている。これらの6つの基準面はフライス盤の刃物を上下させる事無く、一度に加工できるため、これらの基準面の平面度、直角度の精度を高くする事ができる。
【0033】
これらのコリメートマウント10の各基準面に基板12の各面を当接させることにより位置決めする。基板12のY方向は基板12の側面12e′を治具で位置決めする。
【0034】
そして、図4に示すように紫外線、または熱硬化型の接着剤16を基準面10a,10dの端から流し込み、基準面10aと上面12c、基準面10dと上面12cの間にしみこませて紫外光を当てて硬化させて固定する。接着剤16の種類として、エポキシ、変性アクリレート、シリコーン等、種々の接着剤を用いることができ、たとえばワールドロック社の8135、マリ−ボンド社のTB2202などを用いる。
【0035】
基板12は熱膨張率7e−6(ここで、e−6は10の指数部分を示し、具体的には10の−6乗を示す)程度のガラスで、コリメートマウント10は熱膨張率が21e−6程度のアルミダイキャストである。この熱膨張率の差により、高温・低温中にコリメートマウント10や、基板12がたわみコリメートレンズ13から出射される光の光軸が傾いたり、平行移動したりしやすく、その結果出射側の光ファイバに入射してカップリングされる光量が低下しやすい。
【0036】
そこで、本実施の形態では、光軸方向に細長い基板12の中央部付近の約1/3の長さの部分のみ基板12とコリメートマウント10を接着固定した。その為、接着部の長さが短く、高温・低温中のコリメートマウント10や、基板12のたわみを小さくでき、コリメートレンズ13からの光の光軸の傾きや、平行移動量を小さくできる。
【0037】
このように本実施の形態では、基板12における上面12cに光ファイバ2或いは3と、コリメートレンズ13とを両光軸が一致するように位置決めして組み付ける溝部としてのV溝12a及び多角形の溝12bを設け、かつこの基板が固定される固定部材としてのコリメートマウント10には、前記上面12cに当接して位置決めする基準面10a等を設けているので、精度良く基板12を固定部材に固定できる。
【0038】
従って、コリメートレンズユニット8、9をコリメートマウント10に取り付けたコリメートマウントユニット5A、5Bの光学特性を高精度の状態にでき、これらにより構成される光スイッチ1等の光学特性に対しても高精度の製品仕様を実現できる。また、本実施の形態によれば、低コストで高精度の製品を製造できる。
【0039】
本実施の形態では基板12をガラスのプレス成形としたが、それ以外の材質、加工方法でも良い。たとえばガラス基板表面をエッチング加工しても良いし、プラスチック成型品でもよい。また、シリコン基板をエッチングで溝12a、12bを形成し、側面をダイシングソーにて加工した物でも良い。
【0040】
ダイシングソーにてカットする場合には、基板12の上面12cに溝12a、12bを形成する際に位置合わせ用のマークを同時にシリコンウェハ上に形成して置けば、このマークを基準にして基板12を精密に切り出すことができ、溝12a、12bと側面との精度を高くすることができる。
【0041】
この場合でも、基板12の取付部材(固定部材)であるコリメートマウント10への主要な第1の基準は上面12cなので、この面12cはエッチング、ダイシングソーのカットに依存しない面であるため、非常に精度が良い。
また、基板12をガラス板の機械加工、セラミック板の機械加工、ステンレス板の機械加工、ステンレス板のプレス加工等によっても得ることができる。
【0042】
(第2の実施の形態)
図8〜10を参照して、本発明の第2の実施の形態を説明する。本実施の形態は第1の実施の形態の変形例に相当する構成であり、第1の実施の形態と同様な部位には同番号を付与する。その説明部以外は第1の実施の形態と基本的に同様な構成である。
本実施の形態では、第1の実施の形態と同じコリメートレンズユニット8を、以下に説明するバネ21と接着剤22にてコリメートマウント10に位置決め固定するようにしたものである。
【0043】
図10に示すようにコリメートマウント10には、3つの基準面10b,10b、10dが形成され、基板12の側面12dと当接し、X方向の位置決めとなる同位置の平面の一部である2つの基準面10c、10cが形成してある。
【0044】
そしてこの各基準面に基板12を当接させ、そして図8に示すようにバネ21をビス22によりコリメートマウント10のビス止め部10hにビス22で固定する。このときバネ21のアーム21aの先端の半球状の突起21bは基板12の下面12fの中央部を押圧し、アーム21eの先端の半円筒状の突起21fは基板12の側面12d′と下面12fの稜線12gの中央部を押圧する。これにより基板12を基準面10b,10b、10d、10c,10cに押し当て固定する。
【0045】
また、突起21bの中央には孔21g(図10参照)が開けられ、ここから接着剤16が注入され、突起21bと下面12fを接着固定する。基板12のコリメートマウント10への固定は、X、Z方向は主にアーム21a,21eにより押圧固定し、Y方向は主に接着剤16にて固定される。
【0046】
なお、本実施の形態では、簡単化のため、コリメートマウント10として、1つの基板12のみが取り付けられる部分を示しており、X方向に同様の構成を作れば複数の基板12を取り付けることができる。
【0047】
本実施の形態によれば、接着剤16は基板12の下面12fの中央部の1点しか使用していないので、温度変化による熱膨張によるひずみが生じない。温度変化による熱膨張による基板12とコリメートマウント10の位置ずれは各基準面と基板12が滑る事で変形を防ぐ。基板12の全ての面はガラスプレスの成形面であるため、面荒さを0.1 ミクロン以下と非常に小さくできるため、基板12とコリメートマウント10の間の摩擦係数を小さくできる。
【0048】
従って、本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができると共に、接着剤16による固定の影響をより軽減でき、温度変化等に対してもより良好な光学特性を維持できる。
【0049】
本実施の形態では、コリメートレンズユニット8の基板12をバネ21によりコリメートマウント10に固定した。また、使用している接着剤16はコリメートレンズユニット8とコリメートマウント10の間ではなく、バネ21とコリメートレンズユニット8の間を接着している。
【0050】
そのため、コリメートレンズユニット8を交換する際には、ビス22を緩めて外すことにより、コリメートレンズユニット8とバネ21とをコリメートマウント10から容易に外すことができ、接着剤がコリメートマウント10側に残ることがないので、新たなコリメートレンズユニット8を取り付ける事が容易となる効果がある。
【0051】
なお、上述の説明では、接着剤16による接着固定を行うと説明したが、バネ21の押圧力が強く、この押圧力と基板12と基準面の間の摩擦係数によって定まる基板12のY方向の固定力量が所定の振動・衝撃に対して十分な場合には接着剤16は無くても良い。
【0052】
(第3の実施の形態)
図11〜15を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。本実施の形態は第1の実施の形態の変形例に相当する構成であり、第1の実施の形態と同様な部位には同番号を付与する。その説明部以外は第1の実施の形態と基本的に同様な構成である。
【0053】
本実施の形態は、第1の実施の形態におけるコリメートマウント10と基板12とを兼用とした構成にしたことが特徴となっている。より具体的には、本実施の形態では、固定部材がボックス4(の底面)であり、これに基板32がバネ31を用いて位置決め固定される。また、本実施の形態では基板32は一度に複数の光ファイバ2とコリメートレンズ13とが組み付けられる。
従って、図11に示す本実施の形態は、図1におけるコリメートマウント10に複数のコリメートレンズユニット8を取り付けたコリメートマウントユニット5Aに相当するものとなる。
【0054】
本実施の形態では、例えばシリコンウェハをエッチング加工して形成された基板32の上面32fには、図13に示すように4本の光ファイバ2の位置決め用のV溝32dがエッチングで加工され、各V溝32dには図14に示すように光ファイバ2が位置決めされ接着される。
【0055】
また図13に示すように、基板の上面32fには、各V溝32dの端部に対向してコリメートレンズ13の位置決め用で多角形の溝32eがそれぞれ加工して形成され、各溝32eには図12,図14に示すようにコリメートレンズ13が位置決めされ接着される。
【0056】
図13に示すように溝32dと32eの間には分離用の溝32gが形成されている。また、基板32の上面32fには、3つの角部付近に3個の4角錐状の凹み32a,32b,32cが形成され、それぞれ球形のボール33a,33b,33cを収納して基板32をボックス4に位置決めして取り付けられるようにしている。この基板32の外形はダイシングソーにてカットされる。
【0057】
図15に示すようにボックス4には位置決め用の円錐状の凹み10a、円錐状でかつ長穴(V溝状)の凹みでY方向に延在した10b、X方向に延在した10cが加工されて形成されている。
また、基板32は3個の金属の同一径の球形となる精密ボールがそれぞれ凹み32a,32b,32cと凹み10a,10b,10cの間に挟まれて位置決めされ、バネ31によりボックス4に押圧されて固定される。
【0058】
バネ31は2本のアーム31a,31bを有し、そのそれぞれの先端には半球状の突起31c、31dが形成されている。突起31cは凹み32a,32bの中間点を押さえ、突起31dは凹み32cの真上を押さえるようにしてビス34にてボックス4のネジ穴に固定される。
従って、図11のB−B断面は図12のようになる。
なお、本実施の形態では基板32は接着剤にてボックス4に固定されてはいない。
【0059】
以上の様な構成としたので、基板32の光ファイバ2、コリメートレンズ13の位置決め部である溝32d,32eと、基板32のその取り付け部材であるボックス4への位置決め部である凹み32a,32b,32cが基板32の上面32fのみ、つまり基板12の同一面に形成されている。これらは基板32の同一面上のエッチング加工によって得られる為、これらの相互の精度をきわめて高く形成できる。
【0060】
光ファイバ2とコリメートレンズ13との位置決め用の溝32d,32eが形成されている基板32の第1の側である上面32fに基板32を固定部材に位置決めする3つの基準用の部位となる凹み10a,10b,10cが同時に形成されているので、基板32の外形のダイシングソーによる側面は高精度に加工することが不要となる。
【0061】
また、温度変化による熱膨張により基板32とこの取付部材であるボックス4の長さに差がでても、長穴状に形成されて互いに直交する方向に延在した凹み10b、10cに沿ってボール33b、33cが移動可能にする事で、基板32とボックス4の間の長さの差による基板32の歪みを防止する事ができる。
【0062】
従って、本実施の形態によれば、光ファイバ2とコリメートレンズ13とが取り付けられる基板32には、1つの面にそれらを取り付ける位置決め用の溝部と共に、この基板32を固定部材となるボックス4に取り付ける位置決め用の凹部とを設けることにより、固定部材への位置決め固定が高精度でできる。
【0063】
また、基板32に必要となる高精度の加工工程数を削減でき、低コストで高精度で製造できる。
また、本実施の形態によれば、複数の光ファイバ2及びコリメートレンズ13とを高精度に固定できる光ファイバコリメートユニットを実現できる。
【0064】
なお、基板32はガラスプレス、ガラス板の機械加工、セラミック板の機械加工、ステンレス板の機械加工、ステンレス板のプレス加工等によっても得られることができる。
【0065】
4×4用の光スイッチ用として1つの基板に4本の光ファイバを固定したが、1本以上であれば何本でも良い。
【0066】
上記実施の形態として光通信に用いられる光スイッチ1に使用する光ファイバ2、3とコリメートレンズ13をユニット化したものの例で説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、その他の光学装置にも広く適用可能である。
【0067】
また、上述の説明では光ファイバ2又は3とコリメートレンズ13とをユニット化したものを固定部材に高精度で取り付け可能とするデバイスで説明したが、その構造にも特徴を有するものである。
【0068】
[付記]
1.位置決め固定する第1の位置決め部を設けた固定部材に、位置決め固定される基板と、
前記基板の一面に設けられた溝部に位置決めして取り付けられ、光を導光する光ファイバ及び前記光ファイバの端部に対向配置され、光を集光するコリメートレンズと、
前記基板に設けられ、前記一面を位置決めして前記第1の位置決め部に位置決めして取り付けらる第2の位置決め部と、
を具備することを特徴とする光ファイバコリメートユニット。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、光ファイバとコリメートレンズのユニットの取り付けを高精度で行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を備えた光スイッチの構成を示す斜視図。
【図2】図1の光学系の配置を示す平面図。
【図3】第1のコリメートマウントユニットを示す斜視図。
【図4】図3における基板の取り付け構造を示す断面図。
【図5】図3の基板及びコリメートマウントを分解して示す斜視図。
【図6】基板の上面側の構造を示す斜視図。
【図7】金型により基板の形成の説明図。
【図8】本発明の第2の実施の形態を構成するコリメートレンズユニット及びコリメートマウントを示す斜視図。
【図9】図9は図8の矢視方向Aから見た図。
【図10】図8を分解して示す斜視図。
【図11】本発明の第3の実施の形態のコリメートマウントユニットを示す斜視図。
【図12】図11のB−B断面図。
【図13】光ファイバ等が取り付けられる基板の構造を示す斜視図。
【図14】基板を光軸方向の断面で示す図。
【図15】図11を分解して示す斜視図。
【図16】従来例の構成を示す図。
【符号の説明】
1…光スイッチ
2…光ファイバ
3…光ファイバ
4…ボックス
5A、5B…コリメートマウントユニット
6−1〜6−8…ガルバノミラー
7−1〜7−8…ミラー
8…コリメートレンズユニット
9…コリメートレンズユニット
10…コリメートマウント
10a、10b、10c、10d…基準面
11…ビス
12…基板
12a…V溝
12b…溝
12c…上面
12d、12d′…側面
13…コリメートレンズ
16…接着剤
【産業上の利用分野】
この発明は、光通信等に用いられる光ファイバとコリメートレンズを組み付けた光ファイバコリメートユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
光通信の例えば光スイッチにおいては、光ファイバから出射した光をコリメートレンズにより平行光等に光の収束、発散具合を調整した光とし、空間中を伝搬させてガルバノミラーに入射させ、この反射光を他のコリメートレンズに入射させ、光ファイバのコア部に光を入射させる事が行われている。
【0003】
光通信等においては、光ファイバとコリメートレンズを一体構成とし、光ファイバとコリメートレンズを光学的に結合させているユニットが用いられている。前記の様な例としてはたとえば特開2001−242339号公報には図16に示す様な装置が開示されている。
基板95の一方の端部(図16の例では左側端部)から中央部に向かって、屈折率分布型ロッドレンズ91を収容するためのロッドレンズ用V溝96aを形成し、他方の端部からロッドレンズ用V溝96aの端部まで延びる光ファイバ用V溝96bを形成し、屈折率分布型ロッドレンズ91及び光ファイバ93をそれぞれ対応するV溝96a,96bに収容する接続構造が開示されている。
【0004】
ここで、ロッドレンズ用V溝96a及び光ファイバ用V溝96bの開口幅及び傾斜角度は、同図のC−C線断面図に示されるように、屈折率分布型ロッドレンズ91及び光ファイバ93が収容された状態で、両者の光軸Lが一致するようにそれぞれ規定されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−242339号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図16に示した様な光ファイバ93とコリメートレンズとしてのロッドレンズ91を一体構成にしたユニットは、このユニットを装置に組み込む為にはこのユニットを固定部材に位置決め固定する必要がある。
【0007】
このユニットから出射された光をガルバノミラーなどの他の光学部品に投射するために、このユニットと他の光学部品との位置決め精度が問題になる。
この位置決め精度が悪いと光学特性が劣化したり、有効反射面に光が入射しないといった問題が生じてしまう。
【0008】
しかしながら、特開2001−242339に示す従来例においてはこのユニットの固定部材への取り付けに関しては何ら考慮されていない。
【0009】
(発明の目的)
本発明は、このような上記の問題点に着目してなされたもので、光ファイバとコリメートレンズを位置決めして取り付け、さらに固定部材に高精度で位置決め固定が可能な光ファイバコリメートユニットを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
光を導光する光ファイバと、
前記光ファイバと対向配置され、光を集光するコリメートレンズと、
前記光ファイバと前記コリメートレンズとが一面に設けた溝部に組み付けられる基板と、
前記基板における前記一面を位置決め固定する位置決め部を設けた固定部材と、
を具備することにより、光ファイバとコリメートレンズとが組み付けられた基板を固定部材に高精度に位置決め固定できるようにしている。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図7を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態を備えた光スイッチの構成を斜視図で示し、図2は図1の光学系の配置を平面図で示し、図3は第1のコリメートマウントユニットを斜視図で示し、図4は図3における基板の取り付け部分を断面図で示し、図5は図3の基板及びコリメートマウントを分解して示し、図6は基板の上面側の構造を示し、図7は金型により基板の形成の説明図を示す。
【0012】
本実施の形態では光通信に用いられる光スイッチに適用した例を以下に示す。図1に示すように本発明の第1の実施の形態を備えた光スイッチ1は、例えば4本の入力用の光ファイバ2−1〜2−4(図1では2で代表)と、4本の出力用の光ファイバ3−1〜3−4(図1では3で代表)とを有し、入力された光を任意の出力用の光ファイバ3に切り替える4×4の光スイッチを構成している。この光スイッチ1は例えばアルミダイキャスト製のボックス4に収納されている。
【0013】
このボックス4の内部には、4本の入力用の光ファイバ2が固定された第1のコリメートマウントユニット5Aと、出力用の光ファイバ3が固定された第2のコリメートマウントユニット5Bとにおけるそれぞれのコリメートマウント10がビス11によりボックス4の内部底面に固定されている。
【0014】
第1のコリメートマウントユニット5Aには、固定部材としてのコリメートマウント10に光ファイバ2とコリメートレンズ13(図6参照)をそれぞれ取り付けたコリメートレンズユニット8が4個固定され、また第2のコリメートマウントユニット5Bには、光ファイバ3とコリメートレンズ13をそれぞれ取り付けたコリメートレンズユニット9が4個固定される。
【0015】
また、コリメートレンズユニット8には、図6に示すように基板12に光ファイバ2と、この光ファイバ2の端部に対向するようにしてコリメートレンズ13とが位置決め固定される。
同様にコリメートレンズユニット9には基板12に光ファイバ3とコリメートレンズ13とが位置決め固定されている。光ファイバ2と3として同じものとすると、コリメートレンズユニット8及び9は同じ構成である。
【0016】
なお、本実施の形態では、本発明の光ファイバコリメートユニットをコリメートレンズユニット8或いは9とその固定部材としてのコリメートマウント10とにより構成されている。
【0017】
図1及び図2に示すように、4本の光ファイバ2及び3をそれぞれ1方向、例えばY方向に平行となるように固定した第1及び第2のコリメートマウントユニット5A及び5Bはその長手方向が光ファイバ2及び3と直交するX方向に沿って配置され、4本の光ファイバ2の光軸上に対向して、入射された光を反射する4個のガルバノミラー6−1〜6−4(第1のガルバユニット6Aと略記)と、この第1のガルバユニット6Aからの光を反射して第2のコリメートマウントユニット5B側に導光(偏向)する4個のガルバノミラー6−5〜6−8(第2のガルバユニット6Bと略記、また第1及び第2のガルバユニット6A、6Bをガルバユニット6で代表)とが配置されている。
【0018】
各ガルバノミラー6−I(I=1〜8)は直交するOx,Oyの2軸の周りで傾き制御可能な反射面を設けたミラー7−Iを備えている(具体的には図1のミラー7−5参照)。
図2に示すように第1のガルバユニット6Aの各ガルバノミラー6−Iはコリメートマウントユニット5Aから出射される光の光軸に対して斜め45度に配置され、また第2のガルバユニット6Bの各ガルバノミラー6−Iはコリメートマウントユニット5Bに入射される光の光軸に対して斜め45度に配置されている。
【0019】
2軸のガルバノミラー6−Iとしては、種々の提案がされているため詳細は省略するが、たとえば、本発明者も特開2002−156591号公報に示すような傾きセンサ付きの2軸ガルバノミラーを提案しており、ここに開示されている2軸のガルバノミラー等を本実施の形態のガルバノミラー6−Iとして使用することができる。
【0020】
8個のガルバノミラー6−Iにおけるそれぞれのミラー7−Iは図2に示すように2つのコリメートマウントユニット5Aとコリメートマウントユニット5Bの配列方向に対して45度となる方向に4個ずつ並んで配置されている。
【0021】
初期状態、つまりガルバノミラー6−Iを駆動しない状態では、各ミラー7−Iは傾かず、入力用の光ファイバ2−1〜2−4より出射された光は、2組のガルバユニット6A及び6Bのガルバノミラー6−Iのミラー7−Iで2回反射されてそれぞれ出力用の光ファイバ3−1〜3−4へ入射する。
【0022】
例えば入力用の光ファイバ2−1から出射した光の出力先を出力用の光ファイバ3−1から3−4に切り替える場合について説明と、ガルバノミラー6−1のミラー7−1の角度を図2の符号7−1′で示すように変更して、反射光が入射されるミラーをミラー7−5から7−8に変更する。そして、ミラー7−8の角度同様に符号7−8′で示すように変更する事によりミラー7−8′での反射光を出力用の光ファイバ3−4に入射させる事ができる。
同様にして入力用の4本の光ファイバ2−Iからの光を任意の出力用の4本の光ファイバ3−Iに入射させる事ができる。
【0023】
次にコリメートレンズユニット8について説明する。なお、コリメートレンズユニット9も同様であるので説明を省略する。
図6に示すようにコリメートレンズユニット8は、光を伝送(導光)する光ファイバ2と、この光ファイバ2による光を集光して略平行な光束にするコリメートレンズ13と、光ファイバ2及びコリメートレンズ13とが位置決め固定される基板12とを有し、光ファイバ2から出射された光はコリメートレンズ13により平行光にして出射される。その平行光は上述したように第1のガルバユニット6A側に入射されることになる。
【0024】
なお、コリメートレンズユニット9では、略平行な光束が入射される光を集光するコリメートレンズ13と、このコリメートレンズ13の焦点位置にその端面が配置された光ファイバ3と、コリメートレンズ13及び光ファイバ3とが位置決め固定される基板12とを有する。
【0025】
この場合、光ファイバ2と3は同じものを採用でき、従ってコリメートレンズユニット8を図1或いは図2のコリメートレンズユニット9として使用できるし、逆にコリメートレンズユニット9をコリメートレンズユニット8として使用することもできる。つまり、光の入射用と出力用の機能のために符号を変えているが、コリメートレンズユニット8及び9は同じ構成のものを使用できる。
【0026】
略直方体形状の基板12はガラスのプレス成形で加工されており、この基板12が固定される固定部材としてのコリメートマウント10に固定される側となるその片面(コリメートマウント10の上に対向するその片面を上面ともいう)の中央には、その長手方向に沿って一方の端部から他方の端部側に沿ってV溝12aが形成され、そのV溝12aに光ファイバ2が位置決めされて接着固定されている。
【0027】
このV溝12aの端部側、つまり基板12の他方の端部付近には多角形状の溝12bが形成されている、この多角形状の溝12bの中心は、図7に示すように(V溝12aに配置される)光ファイバ2の中心と略一致するように形成され、V溝12aに配置固定される光ファイバ2の光軸と溝12bに配置固定されるコリメートレンズ13との光軸とを一致させることができるようにしている。
【0028】
つまり、この多角形状の溝12bにはコリメートレンズ13が溝12bにおける斜面で位置決めされ、かつ溝12bの長手方向に沿っても固定位置を調整することにより、コリメートレンズ13を経て出射される光の平行度が調整された位置にて接着固定される。このコリメートレンズ13はガラスプレス成形で加工されている。
【0029】
また、上述のように基板12もガラスでプレス成形され、この基板12のプレス成形時の金型のパーティングラインは図7に示すPL面である。
片方の金型15にはV溝12a,12b、上面12c、4つの側面12d,12d′,12e,12e′が彫り込まれている。こられの各部は一方の金型にて形成可能な形状になっており、これらの形状が片方の金型15のみによって形状精度が決まる。
他方の金型14によって、コリメートレンズユニット8(或いは基板12)の光学特性に影響しない下面12fの形状精度のみが影響を受ける。
【0030】
そのため、V溝12a,12b、上面12c、4つの側面12d,12d′,12e,12e′の各相対位置、傾き精度を高くする事が容易である。これらが金型の両側に形成されていると、金型の移動時のずれ、ガタによる誤差が大きくなり精度が悪化する。
この様に構成されたコリメートレンズユニット8を図3或いは図4に示すようにコリメートマウント10に位置決めし、接着固定する。
【0031】
コリメートマウント10はアルミダイキャストにて成形され、コリメートレンズユニット8の取り付け面と、ボックス4への取り付け面が機械加工されている。
【0032】
コリメートレンズユニット8の取り付け部は図5に示すように、基板12の上面12cと当接し、Z方向(高さ方向)の位置決めとなる同一の平面の一部である4つの基準面10a,10b,10b,10dが形成され、基板12の長手方向(この方向はY方向或いは光の導光方向)の両側面12d、12d′における一方の側面12dと当接し、X方向(水平方向)の位置決めとなる同位置の平面の一部である2つの基準面10c、10cが形成されている。これらの6つの基準面はフライス盤の刃物を上下させる事無く、一度に加工できるため、これらの基準面の平面度、直角度の精度を高くする事ができる。
【0033】
これらのコリメートマウント10の各基準面に基板12の各面を当接させることにより位置決めする。基板12のY方向は基板12の側面12e′を治具で位置決めする。
【0034】
そして、図4に示すように紫外線、または熱硬化型の接着剤16を基準面10a,10dの端から流し込み、基準面10aと上面12c、基準面10dと上面12cの間にしみこませて紫外光を当てて硬化させて固定する。接着剤16の種類として、エポキシ、変性アクリレート、シリコーン等、種々の接着剤を用いることができ、たとえばワールドロック社の8135、マリ−ボンド社のTB2202などを用いる。
【0035】
基板12は熱膨張率7e−6(ここで、e−6は10の指数部分を示し、具体的には10の−6乗を示す)程度のガラスで、コリメートマウント10は熱膨張率が21e−6程度のアルミダイキャストである。この熱膨張率の差により、高温・低温中にコリメートマウント10や、基板12がたわみコリメートレンズ13から出射される光の光軸が傾いたり、平行移動したりしやすく、その結果出射側の光ファイバに入射してカップリングされる光量が低下しやすい。
【0036】
そこで、本実施の形態では、光軸方向に細長い基板12の中央部付近の約1/3の長さの部分のみ基板12とコリメートマウント10を接着固定した。その為、接着部の長さが短く、高温・低温中のコリメートマウント10や、基板12のたわみを小さくでき、コリメートレンズ13からの光の光軸の傾きや、平行移動量を小さくできる。
【0037】
このように本実施の形態では、基板12における上面12cに光ファイバ2或いは3と、コリメートレンズ13とを両光軸が一致するように位置決めして組み付ける溝部としてのV溝12a及び多角形の溝12bを設け、かつこの基板が固定される固定部材としてのコリメートマウント10には、前記上面12cに当接して位置決めする基準面10a等を設けているので、精度良く基板12を固定部材に固定できる。
【0038】
従って、コリメートレンズユニット8、9をコリメートマウント10に取り付けたコリメートマウントユニット5A、5Bの光学特性を高精度の状態にでき、これらにより構成される光スイッチ1等の光学特性に対しても高精度の製品仕様を実現できる。また、本実施の形態によれば、低コストで高精度の製品を製造できる。
【0039】
本実施の形態では基板12をガラスのプレス成形としたが、それ以外の材質、加工方法でも良い。たとえばガラス基板表面をエッチング加工しても良いし、プラスチック成型品でもよい。また、シリコン基板をエッチングで溝12a、12bを形成し、側面をダイシングソーにて加工した物でも良い。
【0040】
ダイシングソーにてカットする場合には、基板12の上面12cに溝12a、12bを形成する際に位置合わせ用のマークを同時にシリコンウェハ上に形成して置けば、このマークを基準にして基板12を精密に切り出すことができ、溝12a、12bと側面との精度を高くすることができる。
【0041】
この場合でも、基板12の取付部材(固定部材)であるコリメートマウント10への主要な第1の基準は上面12cなので、この面12cはエッチング、ダイシングソーのカットに依存しない面であるため、非常に精度が良い。
また、基板12をガラス板の機械加工、セラミック板の機械加工、ステンレス板の機械加工、ステンレス板のプレス加工等によっても得ることができる。
【0042】
(第2の実施の形態)
図8〜10を参照して、本発明の第2の実施の形態を説明する。本実施の形態は第1の実施の形態の変形例に相当する構成であり、第1の実施の形態と同様な部位には同番号を付与する。その説明部以外は第1の実施の形態と基本的に同様な構成である。
本実施の形態では、第1の実施の形態と同じコリメートレンズユニット8を、以下に説明するバネ21と接着剤22にてコリメートマウント10に位置決め固定するようにしたものである。
【0043】
図10に示すようにコリメートマウント10には、3つの基準面10b,10b、10dが形成され、基板12の側面12dと当接し、X方向の位置決めとなる同位置の平面の一部である2つの基準面10c、10cが形成してある。
【0044】
そしてこの各基準面に基板12を当接させ、そして図8に示すようにバネ21をビス22によりコリメートマウント10のビス止め部10hにビス22で固定する。このときバネ21のアーム21aの先端の半球状の突起21bは基板12の下面12fの中央部を押圧し、アーム21eの先端の半円筒状の突起21fは基板12の側面12d′と下面12fの稜線12gの中央部を押圧する。これにより基板12を基準面10b,10b、10d、10c,10cに押し当て固定する。
【0045】
また、突起21bの中央には孔21g(図10参照)が開けられ、ここから接着剤16が注入され、突起21bと下面12fを接着固定する。基板12のコリメートマウント10への固定は、X、Z方向は主にアーム21a,21eにより押圧固定し、Y方向は主に接着剤16にて固定される。
【0046】
なお、本実施の形態では、簡単化のため、コリメートマウント10として、1つの基板12のみが取り付けられる部分を示しており、X方向に同様の構成を作れば複数の基板12を取り付けることができる。
【0047】
本実施の形態によれば、接着剤16は基板12の下面12fの中央部の1点しか使用していないので、温度変化による熱膨張によるひずみが生じない。温度変化による熱膨張による基板12とコリメートマウント10の位置ずれは各基準面と基板12が滑る事で変形を防ぐ。基板12の全ての面はガラスプレスの成形面であるため、面荒さを0.1 ミクロン以下と非常に小さくできるため、基板12とコリメートマウント10の間の摩擦係数を小さくできる。
【0048】
従って、本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができると共に、接着剤16による固定の影響をより軽減でき、温度変化等に対してもより良好な光学特性を維持できる。
【0049】
本実施の形態では、コリメートレンズユニット8の基板12をバネ21によりコリメートマウント10に固定した。また、使用している接着剤16はコリメートレンズユニット8とコリメートマウント10の間ではなく、バネ21とコリメートレンズユニット8の間を接着している。
【0050】
そのため、コリメートレンズユニット8を交換する際には、ビス22を緩めて外すことにより、コリメートレンズユニット8とバネ21とをコリメートマウント10から容易に外すことができ、接着剤がコリメートマウント10側に残ることがないので、新たなコリメートレンズユニット8を取り付ける事が容易となる効果がある。
【0051】
なお、上述の説明では、接着剤16による接着固定を行うと説明したが、バネ21の押圧力が強く、この押圧力と基板12と基準面の間の摩擦係数によって定まる基板12のY方向の固定力量が所定の振動・衝撃に対して十分な場合には接着剤16は無くても良い。
【0052】
(第3の実施の形態)
図11〜15を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。本実施の形態は第1の実施の形態の変形例に相当する構成であり、第1の実施の形態と同様な部位には同番号を付与する。その説明部以外は第1の実施の形態と基本的に同様な構成である。
【0053】
本実施の形態は、第1の実施の形態におけるコリメートマウント10と基板12とを兼用とした構成にしたことが特徴となっている。より具体的には、本実施の形態では、固定部材がボックス4(の底面)であり、これに基板32がバネ31を用いて位置決め固定される。また、本実施の形態では基板32は一度に複数の光ファイバ2とコリメートレンズ13とが組み付けられる。
従って、図11に示す本実施の形態は、図1におけるコリメートマウント10に複数のコリメートレンズユニット8を取り付けたコリメートマウントユニット5Aに相当するものとなる。
【0054】
本実施の形態では、例えばシリコンウェハをエッチング加工して形成された基板32の上面32fには、図13に示すように4本の光ファイバ2の位置決め用のV溝32dがエッチングで加工され、各V溝32dには図14に示すように光ファイバ2が位置決めされ接着される。
【0055】
また図13に示すように、基板の上面32fには、各V溝32dの端部に対向してコリメートレンズ13の位置決め用で多角形の溝32eがそれぞれ加工して形成され、各溝32eには図12,図14に示すようにコリメートレンズ13が位置決めされ接着される。
【0056】
図13に示すように溝32dと32eの間には分離用の溝32gが形成されている。また、基板32の上面32fには、3つの角部付近に3個の4角錐状の凹み32a,32b,32cが形成され、それぞれ球形のボール33a,33b,33cを収納して基板32をボックス4に位置決めして取り付けられるようにしている。この基板32の外形はダイシングソーにてカットされる。
【0057】
図15に示すようにボックス4には位置決め用の円錐状の凹み10a、円錐状でかつ長穴(V溝状)の凹みでY方向に延在した10b、X方向に延在した10cが加工されて形成されている。
また、基板32は3個の金属の同一径の球形となる精密ボールがそれぞれ凹み32a,32b,32cと凹み10a,10b,10cの間に挟まれて位置決めされ、バネ31によりボックス4に押圧されて固定される。
【0058】
バネ31は2本のアーム31a,31bを有し、そのそれぞれの先端には半球状の突起31c、31dが形成されている。突起31cは凹み32a,32bの中間点を押さえ、突起31dは凹み32cの真上を押さえるようにしてビス34にてボックス4のネジ穴に固定される。
従って、図11のB−B断面は図12のようになる。
なお、本実施の形態では基板32は接着剤にてボックス4に固定されてはいない。
【0059】
以上の様な構成としたので、基板32の光ファイバ2、コリメートレンズ13の位置決め部である溝32d,32eと、基板32のその取り付け部材であるボックス4への位置決め部である凹み32a,32b,32cが基板32の上面32fのみ、つまり基板12の同一面に形成されている。これらは基板32の同一面上のエッチング加工によって得られる為、これらの相互の精度をきわめて高く形成できる。
【0060】
光ファイバ2とコリメートレンズ13との位置決め用の溝32d,32eが形成されている基板32の第1の側である上面32fに基板32を固定部材に位置決めする3つの基準用の部位となる凹み10a,10b,10cが同時に形成されているので、基板32の外形のダイシングソーによる側面は高精度に加工することが不要となる。
【0061】
また、温度変化による熱膨張により基板32とこの取付部材であるボックス4の長さに差がでても、長穴状に形成されて互いに直交する方向に延在した凹み10b、10cに沿ってボール33b、33cが移動可能にする事で、基板32とボックス4の間の長さの差による基板32の歪みを防止する事ができる。
【0062】
従って、本実施の形態によれば、光ファイバ2とコリメートレンズ13とが取り付けられる基板32には、1つの面にそれらを取り付ける位置決め用の溝部と共に、この基板32を固定部材となるボックス4に取り付ける位置決め用の凹部とを設けることにより、固定部材への位置決め固定が高精度でできる。
【0063】
また、基板32に必要となる高精度の加工工程数を削減でき、低コストで高精度で製造できる。
また、本実施の形態によれば、複数の光ファイバ2及びコリメートレンズ13とを高精度に固定できる光ファイバコリメートユニットを実現できる。
【0064】
なお、基板32はガラスプレス、ガラス板の機械加工、セラミック板の機械加工、ステンレス板の機械加工、ステンレス板のプレス加工等によっても得られることができる。
【0065】
4×4用の光スイッチ用として1つの基板に4本の光ファイバを固定したが、1本以上であれば何本でも良い。
【0066】
上記実施の形態として光通信に用いられる光スイッチ1に使用する光ファイバ2、3とコリメートレンズ13をユニット化したものの例で説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、その他の光学装置にも広く適用可能である。
【0067】
また、上述の説明では光ファイバ2又は3とコリメートレンズ13とをユニット化したものを固定部材に高精度で取り付け可能とするデバイスで説明したが、その構造にも特徴を有するものである。
【0068】
[付記]
1.位置決め固定する第1の位置決め部を設けた固定部材に、位置決め固定される基板と、
前記基板の一面に設けられた溝部に位置決めして取り付けられ、光を導光する光ファイバ及び前記光ファイバの端部に対向配置され、光を集光するコリメートレンズと、
前記基板に設けられ、前記一面を位置決めして前記第1の位置決め部に位置決めして取り付けらる第2の位置決め部と、
を具備することを特徴とする光ファイバコリメートユニット。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、光ファイバとコリメートレンズのユニットの取り付けを高精度で行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を備えた光スイッチの構成を示す斜視図。
【図2】図1の光学系の配置を示す平面図。
【図3】第1のコリメートマウントユニットを示す斜視図。
【図4】図3における基板の取り付け構造を示す断面図。
【図5】図3の基板及びコリメートマウントを分解して示す斜視図。
【図6】基板の上面側の構造を示す斜視図。
【図7】金型により基板の形成の説明図。
【図8】本発明の第2の実施の形態を構成するコリメートレンズユニット及びコリメートマウントを示す斜視図。
【図9】図9は図8の矢視方向Aから見た図。
【図10】図8を分解して示す斜視図。
【図11】本発明の第3の実施の形態のコリメートマウントユニットを示す斜視図。
【図12】図11のB−B断面図。
【図13】光ファイバ等が取り付けられる基板の構造を示す斜視図。
【図14】基板を光軸方向の断面で示す図。
【図15】図11を分解して示す斜視図。
【図16】従来例の構成を示す図。
【符号の説明】
1…光スイッチ
2…光ファイバ
3…光ファイバ
4…ボックス
5A、5B…コリメートマウントユニット
6−1〜6−8…ガルバノミラー
7−1〜7−8…ミラー
8…コリメートレンズユニット
9…コリメートレンズユニット
10…コリメートマウント
10a、10b、10c、10d…基準面
11…ビス
12…基板
12a…V溝
12b…溝
12c…上面
12d、12d′…側面
13…コリメートレンズ
16…接着剤
Claims (6)
- 光を導光する光ファイバと、
前記光ファイバの端部に対向配置され、光を集光するコリメートレンズと、
前記光ファイバと前記コリメートレンズとが一面に設けた溝部に組み付けられる基板と、
前記基板における前記一面を位置決め固定する位置決め部を設けた固定部材と、
を具備することを特徴とする光ファイバコリメートユニット。 - 前記基板は、ガラスプレス成形されている事を特徴とする請求項1記載の光ファイバコリメートユニット。
- 前記基板は、シリコン基板である事を特徴とする請求項1記載の光ファイバコリメートユニット。
- 前記基板は、前記一面を前記固定部材の位置決め部に当接されて、位置決めさる事を特徴とする請求項1記載の光ファイバコリメートユニット。
- 前記基板は、前記一面のみに形成された位置決め部のみによって前記固定部材に位置決めされる事を特徴とする請求項1記載の光ファイバコリメートユニット。
- 前記基板は、前記固定部材に対してボールを介して位置決めされている事を特徴とする請求項1記載の光ファイバコリメートユニット。
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2003
- 2003-01-09 JP JP2003003620A patent/JP2004219478A/ja active Pending
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