JP2004219469A - Memsミラーを用いた光スイッチの制御装置および制御方法 - Google Patents

Memsミラーを用いた光スイッチの制御装置および制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004219469A
JP2004219469A JP2003003477A JP2003003477A JP2004219469A JP 2004219469 A JP2004219469 A JP 2004219469A JP 2003003477 A JP2003003477 A JP 2003003477A JP 2003003477 A JP2003003477 A JP 2003003477A JP 2004219469 A JP2004219469 A JP 2004219469A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
mems mirror
optical switch
initial value
drive voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003003477A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Mori
和行 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2003003477A priority Critical patent/JP2004219469A/ja
Priority to US10/752,187 priority patent/US7155125B2/en
Publication of JP2004219469A publication Critical patent/JP2004219469A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/26Optical coupling means
    • G02B6/35Optical coupling means having switching means
    • G02B6/3564Mechanical details of the actuation mechanism associated with the moving element or mounting mechanism details
    • G02B6/3582Housing means or package or arranging details of the switching elements, e.g. for thermal isolation
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/26Optical coupling means
    • G02B6/35Optical coupling means having switching means
    • G02B6/3586Control or adjustment details, e.g. calibrating
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/26Optical coupling means
    • G02B6/35Optical coupling means having switching means
    • G02B6/351Optical coupling means having switching means involving stationary waveguides with moving interposed optical elements
    • G02B6/3512Optical coupling means having switching means involving stationary waveguides with moving interposed optical elements the optical element being reflective, e.g. mirror
    • G02B6/3518Optical coupling means having switching means involving stationary waveguides with moving interposed optical elements the optical element being reflective, e.g. mirror the reflective optical element being an intrinsic part of a MEMS device, i.e. fabricated together with the MEMS device
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/26Optical coupling means
    • G02B6/35Optical coupling means having switching means
    • G02B6/354Switching arrangements, i.e. number of input/output ports and interconnection types
    • G02B6/35543D constellations, i.e. with switching elements and switched beams located in a volume
    • G02B6/3556NxM switch, i.e. regular arrays of switches elements of matrix type constellation
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/26Optical coupling means
    • G02B6/35Optical coupling means having switching means
    • G02B6/3564Mechanical details of the actuation mechanism associated with the moving element or mounting mechanism details
    • G02B6/3584Mechanical details of the actuation mechanism associated with the moving element or mounting mechanism details constructional details of an associated actuator having a MEMS construction, i.e. constructed using semiconductor technology such as etching

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Micromachines (AREA)

Abstract

【課題】MEMSミラーを用いた三次元構成の光スイッチについて、温度変動特性を初期設定時から確実に補償して高速な光パスの切り替えを行うことのできる制御装置および制御方法を提供する。
【解決手段】本制御装置20は、光パスの設定に対応したMEMSミラーの傾き角に関する基準温度ついての情報を初期値メモリ24Aに予め格納しておき、光パスの切り替え命令を受信した時、初期値メモリ24Aにアクセスして基準温度ついての傾き角に関する情報を取得すると共に、温度センサ24Bにアクセスして光スイッチ10の温度を読み取り、初期値メモリ24Aから取得した情報および温度センサ24Bから読み取った温度に基づいて、基準温度に対する温度変動による偏差を補償した駆動電圧を計算し、それを駆動電圧の初期値として対応するMEMSミラーに与えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロマシン(MEMS:Micro Electric Mechanical system)技術を応用して作製したマイクロミラー(以下、MEMSミラーとする)を用いた三次元構成の光スイッチの制御装置および制御方法に関し、特に、温度変動による特性の変化を補償するための制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットの急拡大により、急増した通信トラフィックに対して、柔軟でかつ高信頼の光ネットワーク実現が必要となってきた。このため、波長単位でルーティングを行うことを前提とした光ネットワークが様々提案されている。例えば、波長単位による光信号のアド・ドロップやクロスコネクト等が行われる光ネットワークである。
【0003】
しかしながら、上記のような光ネットワークでは、接続されるノード数および波長数が多くなるため、光信号の切り替えを行う光スイッチとして非常に大規模なものが必要であるとされている。この観点から、大規模化に適する光スイッチとして、MEMSミラーを用いた三次元構成の光スイッチが、結合損失の観点などから注目されている。
【0004】
上記のような三次元型の光スイッチに関するMEMSミラーの制御技術の1つとして、本出願人は、三次元型の光スイッチによって接続される光パスに対応させてMEMSミラーの最適な駆動状態をメモリに初期値として予め記憶しておき、光パスの接続または切り替えの命令を受信した後に、上記メモリにアクセスして初期値を読み出し、それに対応した駆動信号をMEMSミラーに与え、さらに、温度変動などによるドリフト分をフィードバック制御により補償して最適な駆動状態を維持する方式を提案している(例えば、特許文献1、並びに、特願2001−216297号および特願2002−242290号等参照)。
【0005】
このような先願発明によれば、三次元型の光スイッチを低光損失、高精度かつ高速に制御することができるようになるため、小型で大容量の光交換機等の開発が可能になる。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−236264号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来の制御技術については、次のような課題が残されている。すなわち、三次元構成の光スイッチの場合、MEMSミラーに要求される傾き角の精度が厳しいため、最適な傾き角から少しでもずれると、光結合損失が大幅に増大してしまうことになる。従って、MEMSミラーの機械的または電気的な特性の僅かな温度変動や、三次元構成であるが故の空間光結合系の僅かな温度変動などによって、光結合損失が大きく変化してしまう可能性がある。
【0008】
一方、実際の光ネットワークにおいては、例えば、ネットワーク全体で50ms以下などというようなプロテクション要求があり、光スイッチ単体では光パスの切り替えを数msで実現することが必要となる。しかしながら、上述したような温度変動が要因となって、光パスの切り替えの際にMEMSミラーに与える駆動状態の初期値が最適な値から大きくずれてしまうと、初期設定後に行われるフィードバック制御における補償量が増加するため、光パスの切り替え動作の高速化が困難になるという課題がある。
【0009】
本発明は上記のような点に着目してなされたもので、MEMSミラーを用いた光スイッチについて、温度変動特性を初期設定時から確実に補償して高速な光パスの切り替えを行うことのできる制御装置および制御方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の制御装置は、複数のMEMSミラーを用い、複数の入出力チャネル間を接続する光パスの切り替えを行う三次元構成の光スイッチに対して、前記複数のMEMSミラーに駆動電圧を供給する駆動手段と、該駆動手段による駆動電圧の供給状態を変化させることで各MEMSミラーの傾き角を制御する制御手段と、前記光パスの接続または切り替えが要求されると、該要求に対応したMEMSミラーに供給する駆動電圧の初期値を前記駆動手段に与える初期値設定手段と、を備えて構成される。この制御装置の初期値設定手段は、光パスの設定に対応した各MEMSミラーの傾き角に関する基準温度についての情報を予め記憶した初期値記憶部と、前記光スイッチの温度を検出する温度検出部と、光パスの接続または切り替えが要求されると、前記初期値記憶部から前記要求に対応した基準温度についての情報を取得すると共に、前記温度検出部で検出される前記光スイッチの温度を読み取り、前記初期値記憶部から取得した情報および前記温度検出部から読み取った温度に基づいて、基準温度に対する温度変動による偏差を補償した駆動電圧を計算し、該計算した駆動電圧を初期値として前記駆動手段に与える計算処理部と、を含んで構成される。
【0011】
かかる構成の制御装置では、光パスの接続または切り替えの要求が発生した時、初期値設定手段において、初期値記憶部に記憶された基準温度ついての傾き角に関する情報が取得されると同時に、温度検出部で検出される光スイッチの温度が読み取られ、それら初期値記憶部から取得した情報および温度検出部から読み取った温度に基づいて、温度変動による偏差を補償した駆動電圧の最適値が計算され、その計算結果が駆動電圧の初期値として対応するMEMSミラーに与える。これにより、初期設定の段階から光スイッチの温度変動特性を確実に補償することができるようになり、光スイッチの切り替え動作を高速に行うことが可能になる。
【0012】
また、本発明の制御方法は、複数のMEMSミラーを用い、複数の入出力チャネル間を接続する光パスの切り替えを行う三次元構成の光スイッチに対して、前記複数のMEMSミラーに駆動電圧を供給し、該駆動電圧の供給状態を変化させることで各MEMSミラーの傾き角を制御する方法であって、光パスの接続または切り替えが要求されると、光パスの設定に対応した各MEMSミラーの傾き角に関する基準温度についての情報を予め記憶した初期値記憶部にアクセスし、前記要求に対応した基準温度についての情報を取得すると共に、前記光スイッチの温度を検出する温度検出部にアクセスして、前記光スイッチの温度を読み取り、前記初期値記憶部から取得した情報および前記温度検出部から読み取った温度に基づいて、基準温度に対する温度変動による偏差を補償した駆動電圧を計算し、該計算結果を駆動電圧の初期値として対応するMEMSミラーに供給するようにした制御方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、全図を通して同一の符号は同一または相当部分を示すものとする。
【0014】
図1は、本発明の第1実施形態による制御装置の構成を示すブロック図である。また、図2は、図1の制御装置が適用されるMEMSミラーを用いた光スイッチの要部構成を示す斜視図である。
【0015】
まず、図2に示すように本実施形態の制御装置20が適用される光スイッチ10は、例えば、入力光ファイバアレイ11Aに配置された各入力光ファイバから出射される各チャネルの光信号が、入力側MEMSミラーアレイ12A上の各々のMEMSミラーで所要の角度に反射された後に、L字形の固定反射板3によって伝搬方向が逆向きとなるように光路を平行移動させて折り返され、入力側MEMSミラーアレイ12Aに並べて配置された出力側MEMSミラーアレイ12B上の対応するMEMSミラーで所要の角度に反射されて、出力光ファイバアレイ11Bの特定の位置にある出力光ファイバから外部に出力される三次元構成を有する。
【0016】
入力側MEMSミラーアレイ12Aおよび出力側MEMSミラーアレイ12Bは、それぞれ、複数のMEMSミラーを2次元に配置した構成を備え、制御装置20から伝えられる制御信号に従って各MEMSミラーが駆動されることにより、各々の反射面の角度が入出力間を接続する光パスの設定に応じて制御される。
【0017】
MEMSミラーアレイ12A,12Bに配置される各MEMSミラーは、マイクロマシン(MEMS)技術を応用して作製した公知の反射型マイクロミラーである。具体的には、例えばトーションバーにより支持され上面にミラーが形成された可動板をシリコン基板に一体に設け、その可動板を電磁力によりトーションバーを軸にして回動させることでミラーの傾き角を可変制御するものである。ここでは、制御装置20からの制御信号に従った駆動電圧が各MEMSミラーに対して供給されることにより、各々のミラーが所望の傾き角で保持される。
【0018】
制御装置20は、例えば図1に示すように、前述した3次元構成を有する光スイッチ10の各MEMSミラーを駆動する駆動部(DRV)21と、外部から与えられる光パスの切り替え命令等に応じて駆動部21による各MEMSミラーの駆動状態を制御するための制御信号を発生するコントローラ22と、光スイッチ10から出力される光信号の状態をモニタし、その結果をコントローラ22にフィードバックするモニタ部23と、光パスの接続または切り替えの際に、温度特性が補償された最適な駆動電圧の初期値を駆動部21に与える初期値設定部24と、を備えて構成される。
【0019】
駆動部21は、例えば、駆動回路21AおよびDAコンバータ21Bを有する。駆動回路21Aは、光スイッチ10の各MEMSミラーアレイ12A,12B上に配置された各々のMEMSミラーに対して、DAコンバータ21Bから出力されるアナログ信号に従った駆動電圧をそれぞれ供給して、各々のMEMSミラーの反射面の角度を調整する。DAコンバータ21Bは、コントローラ22から出力される制御信号および初期値設定部24から出力される駆動電圧の最適値を示す信号をデジタルからアナログに変換して駆動回路21Aに出力する。
【0020】
コントローラ22は、切り替え命令が外部等から与えられると共に、モニタ部23でのモニタ結果を示す信号が与えられ、光スイッチ10における入出力チャネルの接続または切り替えが上記の切り替え命令によって指示されると、初回の制御周期には切り替え命令に対応した制御信号を初期値設定部24に出力し、それ以降の制御周期にはモニタ部23からの出力信号に対応したフィードバック制御信号を駆動部21に出力する。
【0021】
モニタ部23は、例えば、モニタPD22A、I/V変換回路22BおよびADコンバータ22Cを有する。モニタPD22Aは、光スイッチ10の出力光ファイバアレイ11B上の各出力光ファイバからそれぞれ出力される光信号の一部をモニタ光として分岐して受光し、各々のモニタ光のパワーに対応した電流をそれぞれ発生するものである。I/V変換回路22Bは、モニタPD22Aから出力される各モニタ光パワーに対応した電流信号を電圧信号に変換してADコンバータ23Cにそれぞれ出力する。ADコンバータ23Cは、I/V変換回路22Bから出力される電圧信号をアナログからデジタルに変換してコントローラ22に出力する。
【0022】
初期値設定部24は、例えば、初期値メモリ24A、温度センサ24Bおよび計算処理回路24Cを有する。初期値メモリ24Aには、基準温度(例えば、25℃)について、光スイッチ10の入出力チャネル間を接続する光パスの設定に応じた、各MEMSミラーの反射面の最適な傾き角に関する情報が予め格納されている。温度センサは、光スイッチ10の周囲温度を検出することが可能な一般的なセンサである。計算処理回路24Cは、コントローラ22からの出力信号の入力を受け、初期値メモリ24Aにアクセスして切り替え命令に対応した基準温度における最適な傾き角に関する情報を取得すると共に、温度センサ24Bで検出される光スイッチ10の温度を読み取り、それらの情報に基づいて、温度変動によって生じるMEMSミラーの傾き角の変化が補償されるようにした最適な駆動電圧の初期値を計算し、その結果を示す信号を駆動部21に出力する。
【0023】
次に、第1実施形態による制御装置の動作について説明する。
まず、MEMSミラーに供給する駆動電圧とミラーの傾き角との関係について説明する。ここでは、例えば図3に示すように、電極12eに駆動電圧Vを印加して並行平板型のトーションバー12tおよびミラー12mを静電駆動する場合を解析モデルとして、駆動電圧Vとミラーの傾き角θの関係を考えることにする。
【0024】
この解析モデルにおいて、トーションバー12tに働く機械的トルクをTm、電気的トルクをTeとすると、機械的トルクTmおよび電気的トルクTeは次の(1)式および(2)式でそれぞれ表すことができる。
【0025】
【数1】
Figure 2004219469
【0026】
【数2】
Figure 2004219469
【0027】
ただし、上記の(1)式において、kはトーションバー12tのばね定数、Gはトーションバー12tの剪断弾性係数(Modulus of Rigidity)、wはトーションバー12tの幅、tはミラー12mの厚さ、lは片側のトーションバー12tの長さである。また、(2)式において、εは真空の誘電率、Wはミラー12mの幅(トーションバー12tに平行な一辺の長さ)、Igは慣性モーメントである。なお、ばね定数kおよび慣性モーメントIgは次の(3)式および(4)式で定義される。
【0028】
【数3】
Figure 2004219469
【0029】
【数4】
Figure 2004219469
【0030】
ただし、上記の(4)式において、Lはミラー12mの長さ(トーションバー12tの中心からミラー12mの一端面までの距離)である。
駆動電圧Vとミラーの傾き角θの関係は、Tm=Teより、次の(5)式によって表すことができる。
【0031】
【数5】
Figure 2004219469
【0032】
ただし、上記(5)式におけるAは次の(6)式を示すものとする。
【0033】
【数6】
Figure 2004219469
【0034】
ここで、ばね定数kを表す(3)式において、剪断弾性係数Gは温度傾斜があるので、温度変動を考慮したばね定数k(τ)は、25℃におけるばね定数k、ばね定数の温度係数ktmpおよび温度τを用いて、次の(7)式で表すことができる。
【0035】
【数7】
Figure 2004219469
【0036】
上記の(7)式の関係を(5)式に代入することによって、次の(8)式に示すように、駆動電圧Vとミラーの傾き角θとの関係を導き出すことができる。
【0037】
【数8】
Figure 2004219469
【0038】
図4は、上記(8)式の関係に従って、ある傾き角θを得るのに必要な駆動電圧Vの温度変動を表した図である。このように上記(8)式や図4に示した関係に基づいて、温度変動に応じた駆動電圧Vの最適値を計算により求めることが可能となる。
【0039】
そこで、本実施形態の制御装置20では、光スイッチ10における入出力チャネルの新たな接続または既に接続されている光パスの切り替えが、外部等からコントローラ22に与えられる切り替え命令によって指示されると、その切り替え命令に対応した信号がコントローラ22から初期値設定部24の計算処理回路24Cに伝えられる。計算処理回路24Cでは、コントローラ22からの信号を受信すると、まず、初期値メモリ24Aにアクセスして、切り替え命令に対応した基準温度(ここでは25℃)における最適な傾き角に関する情報が取得される。この情報は、具体的には例えば、切り替え命令に対応して接続される入出力チャネルの物理的配置から一意に決まるミラーの傾き角θidealと、光スイッチ10を構成する各光学部材の形状のばらつきや組み立て時の偏差等によって決まるオフセット角度θoffsetとを含むものとする。この場合、上記の角度θidealおよび角度θoffsetの和に相当する角度が、MEMSミラーの実際の傾き角θに相当することになる(θ=θideal+θoffset)。
【0040】
また、計算処理回路24Cでは、上記初期値メモリ24Aからの情報の取得と並行して、温度センサ24Bで検出される光スイッチ10の温度が読み取られる。そして、初期値メモリ24Aから取得した25℃におけるMEMSミラーの傾き角θと、温度センサ24Bで検出された温度τとを用い、前述した(8)式の関係に従って、現在の温度τに対応した駆動電圧Vの最適値が計算され、その計算結果を示す信号が駆動部21に伝えられる。なお、本実施形態では、25℃におけるばね定数k、ばね定数の温度係数ktmpおよび(6)式で表されるパラメータAの値については各MEMSミラーで略一致するものと考えて、各々の代表値が計算処理回路24Cに予め設定されているものとする。
【0041】
駆動部21では、温度変動による誤差が補償された駆動電圧Vの最適値を示す信号が初期値設定部24から伝えられると、その信号がDAコンバータ21Bを介して駆動回路21Aに送られる。これにより、光スイッチ10の切り替え命令に対応した入力側および出力側の各MEMSミラーに対して、温度特性の補償された駆動電圧が初期値として供給され、各々のミラーの傾き角が最適な状態に初期設定されるようになる。
【0042】
上記のようにして切り替え命令を受けた初回の制御により、光スイッチ10の各MEMSミラーの傾き角が現在の温度に対応した最適な状態に調整されると、それ以降は、光スイッチ10から出力される光の状態がモニタ部23によってモニタされ、そのモニタ結果に従って、出力光パワーが最大になるか若しくは出力光パワーが所要のレベル以上になるように、各MEMSミラーの駆動状態のフィードバック制御が行われる。この初期設定以降におけるフィードバック制御の具体的な方法に関しては、例えば、上述した特許文献1(特開2002−236264号公報)に詳しく記載した技術や、特願2001−216297号および特願2002−242290号で先に提案した技術を適用することが可能である。
【0043】
上記のように第1実施形態の制御装置20によれば、光スイッチ10における入出力間の光パスの接続または切り替えが発生した際、その時の光スイッチ10の温度に応じて計算した駆動電圧の最適値を光スイッチ10の該当するMEMSミラーに対して初期値として与えるようにしたことで、従来の制御技術のように、駆動電圧の初期値を与えた段階で温度変動により大きな光結合損失が発生してしまい、その後のフィードバック制御による最適化に長時間を要するといった状況を回避することができるようになる。これにより、三次元構成の光スイッチ10における切り替え時間の高速化を実現することが可能になる。
【0044】
また、本制御装置20によれば、上述した(8)式の関係に従って、光スイッチ10の温度に応じた駆動電圧の最適値を計算するようにしたことで、初期値メモリ24Aの容量を低減できるという効果も得られる。すなわち、光スイッチ10の使用温度範囲に対応した各温度についての最適値をメモリに格納しておく場合、例えば、光スイッチ10の入出力チャンネル数をNとし、メモリに格納するデータの精度を14ビットとし、温度データのポイント数をMとし、また、各MEMSミラーは2つの軸方向に対応したデータが必要になることを考慮すると、メモリの容量Cとしては次に示すようなビット数のものが最低限必要となる。
【0045】
C(容量)=N(組み合わせ数)×2(軸)×2(入出力ミラー数)×14(ビット)×M(温度データポイント数)
各温度間のデータを公知の手法により補間するとしても、制御の精度を上げるためには、予めメモリに格納する温度データポイント数を多くする必要があり、メモリ容量は莫大なものとなってしまう。しかしながら、本制御装置10のように(8)式の関係を利用して温度特性の補償を行うようにすれば、初期値メモリ24Aに必要な容量は、上記の場合に最低限必要となる容量Cの少なくとも1/M倍で済み、かつ、各温度ポイント間の補間などの誤差要因を考える必要もない。従って、本制御装置10によれば、大規模な光スイッチを想定した場合においても、メモリ容量の爆発的な増加を回避することができると同時に、高精度な温度特性の補償を実現することが可能になる。
【0046】
なお、上記の第1実施形態では、光スイッチ10の各MEMSミラーのばね定数kが略一致するものとして温度特性の補償を行うようにした。しかしながら、MEMSミラーのばね定数は、前述の(3)式に示したように、トーションバーの形状により決定されため、ばらつきが無視できない場合もある。特に、バルクのMEMSミラーでは、トーションバーがディープ(Deep)RIEなどによって作製されるため形状にばらつきが発生し易い。このような場合に対応するためには、例えば、光スイッチ10の各MEMSミラーについて、各軸方向のばね定数kも個別に初期値メモリ24Aに記憶させておき、計算処理回路24Cにおいて温度に応じた駆動電圧の最適値を計算する際に、上記の初期値メモリ24Aに記憶させた該当するばね定数kを読み出して計算に用いるようにすればよい。なお、上記において初期値メモリ24Aに個別に記憶させるばね定数に関しては、MEMSミラーアレイ面内のばらつき分布などを考慮して、公知の補間手法により求めるようにしても構わない。上記のようにばね定数のばらつきにまで対応することによって、光スイッチ10の制御をより高い精度で行うことが可能になる。
【0047】
次に、本発明の第2実施形態によるMEMSミラーを用いた光スイッチの制御装置について説明する。
図5は、第2実施形態の制御装置の構成を示すブロック図である。
【0048】
図5において、本実施形態の制御装置20の構成が前述の図1に示した第1実施形態の場合と異なる部分は、駆動部21に代えて、駆動回路21Aと光スイッチ10の間にフィルタ回路21Cを挿入した駆動部21’を設けた部分である。上記以外の他の部分の構成は第1実施形態の場合と同様であるため、ここでの説明を省略する。
【0049】
フィルタ回路21Cは、光スイッチ10の各MEMSミラーを駆動した時に発生する機械的な共振動作に対応した周波数成分を、駆動回路21Aから光スイッチ10の各MEMSミラーに与えられる駆動信号から取り除くためのものである。このフィルタ回路21の具体的な構成については、例えば、上述した特願2002−242290号で先に提案した構成を適用することが可能である。
【0050】
一般に、MEMSミラーの機械的な共振動作の周波数frは、次の(9)式に示す関係を持つことが知られている。
【0051】
【数9】
Figure 2004219469
【0052】
このようなMEMSミラーの機械的共振による振動は、MEMSミラーの傾き角のフィードバック制御に悪影響を及ぼす可能性があり、光スイッチ10の高速な切り替え動作を阻害する要因になる。このため、MEMSミラーの機械的共振に対応した周波数成分をMEMSミラーの駆動信号から取り除くことが必要となる。ところで、上記の機械的共振に対応した周波数はMEMSミラーの温度変化によって変動してしまい、この共振周波数の温度変動を考慮すると、例えば、当該変動分に応じてフィルタ回路21CのQ値を小さくして、温度変動に対するトレランスを拡大させることが必要となる。しかし、フィルタ回路21CのQ値を小さくことでフィードバック制御による最適化に要する時間が長くなってしまう。
【0053】
そこで本実施形態の制御装置20では、前述した(7)式および上記の(9)式より導かれる次の(10)式の関係に基づいて、フィルタ回路21Cのフィルタ係数を光スイッチ10の温度τに応じて最適化し、フィルタ回路21CのQ値を大きく取ることができるようにする。
【0054】
【数10】
Figure 2004219469
【0055】
上記のように第2実施形態によれば、MEMSミラーの機械的共振に対応した周波数成分を駆動信号から取り除くためのフィルタ回路21Cについて、そのフィルタ係数の温度補償を行い大きなQ値が実現されるようにしたことで、光スイッチ10の切り替え動作をより高速に安定して行うことが可能になる。
【0056】
次に、本発明の第3実施形態によるMEMSミラーを用いた光スイッチの制御装置について説明する。
図6は、第3実施形態の制御装置の構成を示すブロック図である。
【0057】
図6において、本実施形態の制御装置20の構成が前述の図1に示した第1実施形態の場合と異なる部分は、初期値設定部24に代えて、計算処理回路23Cにおいて処理された計算結果を記憶しておくためのメモリ24Dを追加した初期値設定部24’を設けた部分である。上記以外の他の部分の構成は第1実施形態の場合と同様であるため、ここでの説明を省略する。
【0058】
上述した第1実施形態の制御装置では、切り替え命令を受信すると、初期値メモリ24Aおよび温度センサ24Bにアクセスして、温度に応じた駆動電圧Vの最適値を計算するようにしているため、切り替え命令の受信時から実際にMEMSミラーが動作するまでに計算処理時間に応じた遅延が発生する。光スイッチ10の切り替え動作に要する時間を切り替え命令の受信時から該当するMEMSミラーの最適化制御の完了時までとすると、上記の計算処理時間に応じた遅延が切り替え時間に含まれることになる。
【0059】
そこで、本実施形態の制御装置20では、光スイッチ10の切り替え時間を短縮するために、切り替え命令を受信したか否かに関係なく、初期値設定部24’において、所要の時間間隔で温度に応じた駆動電圧Vの最適値を計算し、その計算結果をメモリ24Dに蓄えておく。そして、切り替え命令を受信した時には、上記のメモリ24Dから切り替え命令に対応した駆動電圧Vの最適値を読み出して、それを駆動部21に送るようにする。
【0060】
これにより、切り替え命令の受信時から実際にMEMSミラーが動作するまでの遅延時間は、メモリ24Dからの情報の読み出しに要する時間だけとなって、第1実施形態の場合に比べて短縮されるため、光スイッチ10の切り替え動作をより高速に行うことが可能になる。加えて、初期値設定部24の計算処理回路24Cに用いるCPU等の処理速度を上げたり、初期値メモリ24Aや温度センサ24Bに高速アクセス可能なものを用いたりすれば、駆動電圧の最適値の計算処理に要する時間をさらに短縮することも勿論可能である。
【0061】
なお、上記の第3実施形態では、上述した第1実施形態の構成について改良を施した一例を示したが、これと同様にして第2実施形態の構成についても光スイッチ10の切り替え動作の高速化を図ることが可能である。
【0062】
次に、本発明の第4実施形態によるMEMSミラーを用いた光スイッチの制御装置について説明する。
上述した第1〜第3実施形態では、MEMSミラーの機械的および電気的な特性に着目して、温度変動による駆動電圧の偏差の補償を行うようにした。この場合、光スイッチの三次元光学系についての温度変動の影響によるMEMSミラーの傾き角のずれ、すなわち、上述したオフセット角度θoffsetの温度変動に関する補償は行われていない。そこで、第4実施形態では、光スイッチの光学系についての温度変動補償も考慮して、温度に応じた駆動電圧の初期値設定を行う一例を説明する。
【0063】
図7は、第4実施形態の制御装置における光スイッチの光学系についての温度変動の補償方法を説明する概念図である。なお、第4実施形態の制御装置の機能ブロックは、例えば上述の図1に示した第1実施形態の場合と同様である。ここでは、光学系の温度変動の補償を中心に具体的な説明を行うことにする。
【0064】
本実施形態の制御装置は、例えば、光スイッチ10に設定可能な複数の光パスのうちの少なくとも3つをダミーパスに設定し、各ダミーパス上に位置するMEMSミラーに対して行うフィードバック制御によって取得される情報を基にして、ダミーパス以外の他の光パス上に位置するMEMSミラーのオフセット角度θoffsetの温度変動補償を行う。具体的に、ここでは例えば光スイッチ10に設定される複数の光パスのうちで、入力側および出力側の各MEMSミラーアレイ12A,12B上で4隅に位置するMEMSミラーのいずれかを含んだ3つの光パスをダミーパスとして設定する。図7には、一方のMEMSミラーアレイについて3つのダミーパス上に位置する各MEMSミラーが斜線を施した丸印で示してある。この一例では、MEMSミラーアレイ上に2次元配置されたM×N個のMEMSミラーのうちの、左上隅(ここの座標を(1,1)とする)に位置するMEMSミラー、左下隅(ここの座標を(1,M)とする)に位置するMEMSミラーおよび右下隅(ここの座標を(N,M)とする)に位置するMEMSミラーが、いずれかのダミーパス上に存在することになる。なお、本実施形態では、ダミーパスによってチャネル光は伝搬されないものとする。
【0065】
上記のようにして設定したダミーパス上のMEMSミラーに対してフィードバック制御を行うことにより、次に示すような基本的な原理に従ってMEMSミラーのオフセット角度θoffsetの温度変動補償が行われる。すなわち、三次元構成の光スイッチの光学系に関する温度変動は、一般に、光スイッチを構成する各部材間の熱膨張係数の差によるものが支配的であると考えられる。また、MEMSミラーの傾き角は、実際には高々数度である。このため、図7において黒丸印で示した座標(n,m)に位置するMEMSミラーのx軸方向(横軸)のオフセット角度θxoffset(n,m)は、ダミーパス上に位置する3つのMEMSミラーについてのオフセット角度θxoffset(1,1),θxoffset(1,M),θxoffset(N,M)を用いて、次に示す(11)式の関係に従った線形近似により、補間することが可能になる。
【0066】
【数11】
Figure 2004219469
【0067】
なお、ここではx軸方向のオフセット角度θxoffsetについて考えたが、図7におけるy軸方向(縦軸)のオフセット角度θyoffsetについてもx軸方向の場合と同様である。
【0068】
本制御装置では、ダミーパス上に位置するMEMSミラーに対して傾き角を最適化するフィードバック制御をかけておき、その制御の際に得られる駆動電圧値と、温度センサ24Bによって検出される温度とを用いて、上述した(8)式の関係に従って対応するMEMSミラーの実際の傾き角θが計算により求められる。そして、そのダミーパス上のMEMSミラーの理想角度θideal(物理的配置から一意に決まる傾き角)に対する、上記実際の傾き角θの差分を計算することによって、当該ダミーパス上のMEMSミラーのオフセット角度θoffsetが各軸方向について求められる。
【0069】
このようにして3つのダミーパス上の各MEMSミラーについてのオフセット角度θoffsetがそれぞれ求められると、上記(11)式の関係に従って、ダミーパス上のMEMSミラー以外の他のMEMSミラーについて、現在の温度に応じたオフセット角度θoffsetが計算により求められる。そして、求められた各MEMSミラーのオフセット角度θoffsetは、切り替え命令を受信した時に初期値設定部24で行われる駆動電圧の最適値の計算に反映され、すなわち、初期値メモリ24Aに格納された基準温度についてのオフセット角度θoffsetの代わりに、ダミーパスを利用して計算した温度補償されたオフセット角度θoffsetを用いて、最適な駆動電圧の初期値の計算が行われる。
【0070】
これにより、MEMSミラーの機械的および電気的な温度変動だけでなく、光スイッチ10の三次元光学系についての温度変動をも補償した駆動電圧を、光パスの接続または切り替え時の初期値として各MEMSミラーに供給することができるため、光スイッチ10の切り替え動作をより一層高速に行うことが可能になる。
【0071】
なお、上記の第4実施形態では、チャネル光を伝搬させない専用の光パスをダミーパスとして設定するようにしたが、本発明はこれに限らず、チャネル光が伝搬され実際に運用されている光パスにおけるフィードバック制御の状態を基に、MEMSミラーのオフセット角度の温度補償を行うこともできる。この場合、運用中の光パスの接続設定に対応させてMEMSミラーの理想角度θidealの計算を行うことで、第4実施形態の場合と同様にして各MEMSミラーについての温度に応じたオフセット角度を計算することが可能である。
【0072】
次に、本発明の第5実施形態によるMEMSミラーを用いた光スイッチの制御装置について説明する。
図8は、第5実施形態の制御装置の構成を示すブロック図である。
【0073】
図8において、本実施形態の制御装置20は、前述の図1に示した第1実施形態の構成について、各MEMSミラーのフィードバック制御時に取得される情報に基づいて光スイッチ10の温度を判断することにより、初期値設定部24に設けていた温度センサ24Bを省略可能にしたものである。
【0074】
具体的に、本実施形態の制御装置20では、光スイッチ10の各MEMSミラーに対してフィードバック制御を行っているときに得られる最適化された駆動電圧を用いて、次に示すような手順に従って光スイッチ10の温度が計算により求められる。ただし、ここでは、前述の第4実施形態において説明したような光スイッチの光学系についての温度変動の補償は考えずに、MEMSミラーの機械的および電気的な温度変動の補償のみを考えるものとする。
【0075】
上述した(8)式の関係より、基準温度での理想駆動電圧Videalは、次の(12)式を用いて表すことができる。また、MEMSミラーのフィードバック制御時に取得される最適な駆動電圧VFBは、次の(13)式を用いて表すことが可能である。
【0076】
【数12】
Figure 2004219469
【0077】
【数13】
Figure 2004219469
【0078】
上記の(12)式および(13)式より、温度τについて解くと次の(14)式に示す関係を得ることができる。ただし、ΔV=VFB−Videalとする。
【0079】
【数14】
Figure 2004219469
【0080】
ここで、上記の(14)式におけるΔVは、フィードバック制御時に取得されるVFBと25℃の基準温度における理想駆動電圧Videalとの差であるため、MEMSミラーに対するフィードバック制御を行えば既知の値となる。従って、(14)式より光スイッチ10の温度を計算することができるため、温度センサを省略することが可能になる。なお、上記の計算処理は、MEMSミラーに対するフィードバック制御が行われているときに、初期値設定部24の計算処理回路24Cにおいて実行されるものとする。
【0081】
上記のようにして光スイッチ10の温度τが計算により求められると、その温度τを用い、上述した第1実施形態の場合と同様にして、(8)式の関係に従って温度τに応じた駆動電圧の最適値が計算され、切り替え命令の受信時におけるMEMSミラーに与える駆動電圧の初期設定が行われる。
【0082】
このように第5実施形態の制御装置20によれば、温度センサを用いることなく温度特性の補償された駆動電圧の最適値を計算することができるようになるため、装置構成の簡略化および低コスト化を図ることが可能になる。
【0083】
以上、本明細書で開示した主な発明について以下にまとめる。
【0084】
(付記1) 複数のMEMSミラーを用い、複数の入出力チャネル間を接続する光パスの切り替えを行う三次元構成の光スイッチに対して、前記複数のMEMSミラーに駆動電圧を供給する駆動手段と、該駆動手段による駆動電圧の供給状態を変化させることで各MEMSミラーの傾き角を制御する制御手段と、前記光パスの接続または切り替えが要求されると、該要求に対応したMEMSミラーに供給する駆動電圧の初期値を前記駆動手段に与える初期値設定手段と、を備えた制御装置であって、
前記初期値設定手段は、
光パスの設定に対応した各MEMSミラーの傾き角に関する基準温度についての情報を予め記憶した初期値記憶部と、
前記光スイッチの温度を検出する温度検出部と、
光パスの接続または切り替えが要求されると、前記初期値記憶部から前記要求に対応した基準温度についての情報を取得すると共に、前記温度検出部で検出される前記光スイッチの温度を読み取り、前記初期値記憶部から取得した情報および前記温度検出部から読み取った温度に基づいて、基準温度に対する温度変動による偏差を補償した駆動電圧を計算し、該計算した駆動電圧を初期値として前記駆動手段に与える計算処理部と、を含んで構成されたことを特徴とするMEMSミラーを用いた光スイッチの制御装置。
【0085】
(付記2) 付記1に記載の制御装置であって、
前記計算処理部は、前記初期値記憶部から取得した情報に対応したMEMSミラーの傾き角をθ、前記温度検出部から読み取った温度をτ、基準温度をτ、基準温度におけるMEMSミラーのばね定数をk、基準温度におけるMEMSミラーのばね定数の温度係数をktmpとして、前記温度変動による偏差を補償した駆動電圧Vを、次式
【0086】
【数15】
Figure 2004219469
【0087】
に示す関係を用いて計算することを特徴とするMEMSミラーを用いた光スイッチの制御装置。
【0088】
(付記3) 付記1に記載の制御装置であって、
前記初期値記憶部は、基準温度について、光パスによって接続される入出力チャネルの物理的配置から決定されるMEMSミラーの傾き角の理論値と、前記光スイッチを構成する光学部材の状態に応じて決まるMEMSミラーのオフセット角度とを含んだ情報を予め記憶することを特徴とするMEMSミラーを用いた光スイッチの制御装置。
【0089】
(付記4) 付記3に記載の制御装置であって、
前記初期値記憶部は、前記光スイッチの各MEMSミラーに対応した基準温度についてのばね定数に関する情報を予め記憶し、
前記計算処理部は、前記初期値記憶に記憶されたばね定数に関する情報をMEMSミラーごとに個別に用いて、前記温度変動による偏差を補償した駆動電圧の計算を行うことを特徴とするMEMSミラーを用いた光スイッチの制御装置。
【0090】
(付記5) 付記1に記載の制御装置であって、
前記駆動手段は、前記光スイッチの各MEMSミラーに供給する駆動信号に含まれる、前記MEMSミラーの機械的な共振動作に対応した周波数成分を除去する共振成分除去フィルタを有し、
該共振成分除去フィルタは、前記温度検出部で検出される前記光スイッチの温度に応じてフィルタ係数が制御されることにより、温度変動によるフィルタ特性の変化が補償されていることを特徴とするMEMSミラーを用いた光スイッチの制御装置。
【0091】
(付記6) 付記1に記載の制御装置であって、
前記初期値設定手段は、前記計算処理部における計算結果を記憶しておくためのメモリを有し、光パスの接続または切り替えの要求の有無に関わらず、前記計算処理部が温度変動による偏差を補償した駆動電圧を計算して前記メモリの記憶情報の更新を行い、前記光パスの接続または切り替えが要求されると、前記メモリから前記要求に対応した駆動電圧を取得し、該駆動電圧を初期値として前記駆動手段に与えることを特徴とするMEMSミラーを用いた光スイッチの制御装置。
【0092】
(付記7) 付記1に記載の制御装置であって、
前記光スイッチで入出力チャネルの切り替えが行われた光の出力状態をモニタする出力モニタ手段を備え、
前記制御手段は、前記初期値設定手段により駆動電圧の初期値が前記駆動手段に与えられた後に、前記出力モニタ手段のモニタ結果に応じて、前記駆動手段による駆動電圧の供給状態をフィードバック制御することを特徴とするMEMSミラーを用いた光スイッチの制御装置。
【0093】
(付記8) 付記7に記載の制御装置であって、
前記制御手段によりフィードバック制御された前記駆動手段によってMEMSミラーに供給される駆動電圧に基づいて、前記光スイッチを構成する光学部材の状態に応じて決まるMEMSミラーのオフセット角度の温度変動による偏差を補償するオフセット補償手段を備えたことを特徴とするMEMSミラーを用いた光スイッチの制御装置。
【0094】
(付記9) 付記8に記載の制御装置であって、
前記オフセット補償手段は、前記光スイッチに設定される複数の光パスのうちの少なくとも3つをダミーパスに設定し、該各ダミーパス上に存在するMEMSミラーに対して前記駆動手段により供給される駆動電圧に基づいて、他のMEMSミラーについてのオフセット角度の温度変動による偏差を補償することを特徴とするMEMSミラーを用いた光スイッチの制御装置。
【0095】
(付記10) 付記7に記載の制御装置であって、
前記初期値設定手段は、前記温度検出部に代えて、前記制御手段によりフィードバック制御された前記駆動手段によってMEMSミラーに供給される駆動電圧に基づいて、前記光スイッチの温度を計算により求める手段を備えたことを特徴とするMEMSミラーを用いた光スイッチの制御装置。
【0096】
(付記11) 複数のMEMSミラーを用い、複数の入出力チャネル間を接続する光パスの切り替えを行う三次元構成の光スイッチに対して、前記複数のMEMSミラーに駆動電圧を供給し、該駆動電圧の供給状態を変化させることで各MEMSミラーの傾き角を制御する制御方法であって、
光パスの接続または切り替えが要求されると、
光パスの設定に対応した各MEMSミラーの傾き角に関する基準温度についての情報を予め記憶した初期値記憶部にアクセスし、前記要求に対応した基準温度についての情報を取得すると共に、前記光スイッチの温度を検出する温度検出部にアクセスして、前記光スイッチの温度を読み取り、
前記初期値記憶部から取得した情報および前記温度検出部から読み取った温度に基づいて、基準温度に対する温度変動による偏差を補償した駆動電圧を計算し、該計算結果を駆動電圧の初期値として対応するMEMSミラーに供給することを特徴とするMEMSミラーを用いた光スイッチの制御方法。
【0097】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の制御装置および制御方法によれば、MEMSミラーを用いた三次元構成の光スイッチについて、入出力間の光パスの接続または切り替えが発生した際、その時の温度に応じて計算した駆動電圧の最適値が該当するMEMSミラーに対して初期値として与えられるようにしたことで、初期設定の段階から光スイッチの温度変動特性を確実に補償することができ、高速な切り替え動作が可能な光スイッチを実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の制御装置が適用されるMEMSミラーを用いた光スイッチの要部構成を示す斜視図である。
【図3】MEMSミラーに供給する駆動電圧とミラーの傾き角との関係を説明するための図である。
【図4】駆動電圧の温度変動の一例を示す特性図である。
【図5】本発明の第2実施形態による制御装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3実施形態による制御装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第4実施形態の制御装置における光スイッチの光学系についての温度変動の補償方法を説明する概念図である。
【図8】本発明の第5実施形態による制御装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 光スイッチ
11A,11B 光ファイバアレイ
12A,12B ミラーアレイ
13 固定反射板
20 制御装置
21 駆動部
21A 駆動回路
21C フィルタ回路
22 コントローラ
23 モニタ部
24 初期値設定部
24A 初期値メモリ
24B 温度センサ
24C 計算処理回路
24D メモリ

Claims (5)

  1. 複数のMEMSミラーを用い、複数の入出力チャネル間を接続する光パスの切り替えを行う三次元構成の光スイッチに対して、前記複数のMEMSミラーに駆動電圧を供給する駆動手段と、該駆動手段による駆動電圧の供給状態を変化させることで各MEMSミラーの傾き角を制御する制御手段と、前記光パスの接続または切り替えが要求されると、該要求に対応したMEMSミラーに供給する駆動電圧の初期値を前記駆動手段に与える初期値設定手段と、を備えた制御装置であって、
    前記初期値設定手段は、
    光パスの設定に対応した各MEMSミラーの傾き角に関する基準温度についての情報を予め記憶した初期値記憶部と、
    前記光スイッチの温度を検出する温度検出部と、
    光パスの接続または切り替えが要求されると、前記初期値記憶部から前記要求に対応した基準温度についての情報を取得すると共に、前記温度検出部で検出される前記光スイッチの温度を読み取り、前記初期値記憶部から取得した情報および前記温度検出部から読み取った温度に基づいて、基準温度に対する温度変動による偏差を補償した駆動電圧を計算し、該計算した駆動電圧を初期値として前記駆動手段に与える計算処理部と、を含んで構成されたことを特徴とするMEMSミラーを用いた光スイッチの制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置であって、
    前記初期値記憶部は、基準温度について、光パスによって接続される入出力チャネルの物理的配置から決定されるMEMSミラーの傾き角の理論値と、前記光スイッチを構成する光学部材の状態に応じて決まるMEMSミラーのオフセット角度とを含んだ情報を予め記憶することを特徴とするMEMSミラーを用いた光スイッチの制御装置。
  3. 請求項1に記載の制御装置であって、
    前記駆動手段は、前記光スイッチの各MEMSミラーに供給する駆動信号に含まれる、前記MEMSミラーの機械的な共振動作に対応した周波数成分を除去する共振成分除去フィルタを有し、
    該共振成分除去フィルタは、前記温度検出部で検出される前記光スイッチの温度に応じてフィルタ係数が制御されることにより、温度変動によるフィルタ特性の変化が補償されていることを特徴とするMEMSミラーを用いた光スイッチの制御装置。
  4. 請求項1に記載の制御装置であって、
    前記光スイッチで入出力チャネルの切り替えが行われた光の出力状態をモニタする出力モニタ手段を備え、
    前記制御手段は、前記初期値設定手段により駆動電圧の初期値が前記駆動手段に与えられた後に、前記出力モニタ手段のモニタ結果に応じて、前記駆動手段による駆動電圧の供給状態をフィードバック制御することを特徴とするMEMSミラーを用いた光スイッチの制御装置。
  5. 複数のMEMSミラーを用い、複数の入出力チャネル間を接続する光パスの切り替えを行う三次元構成の光スイッチに対して、前記複数のMEMSミラーに駆動電圧を供給し、該駆動電圧の供給状態を変化させることで各MEMSミラーの傾き角を制御する制御方法であって、
    光パスの接続または切り替えが要求されると、
    光パスの設定に対応した各MEMSミラーの傾き角に関する基準温度についての情報を予め記憶した初期値記憶部にアクセスし、前記要求に対応した基準温度についての情報を取得すると共に、前記光スイッチの温度を検出する温度検出部にアクセスして、前記光スイッチの温度を読み取り、
    前記初期値記憶部から取得した情報および前記温度検出部から読み取った温度に基づいて、基準温度に対する温度変動による偏差を補償した駆動電圧を計算し、該計算結果を駆動電圧の初期値として対応するMEMSミラーに供給することを特徴とするMEMSミラーを用いた光スイッチの制御方法。
JP2003003477A 2003-01-09 2003-01-09 Memsミラーを用いた光スイッチの制御装置および制御方法 Pending JP2004219469A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003003477A JP2004219469A (ja) 2003-01-09 2003-01-09 Memsミラーを用いた光スイッチの制御装置および制御方法
US10/752,187 US7155125B2 (en) 2003-01-09 2004-01-07 Control apparatus and control method for optical switch using MEMS mirrors

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003003477A JP2004219469A (ja) 2003-01-09 2003-01-09 Memsミラーを用いた光スイッチの制御装置および制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004219469A true JP2004219469A (ja) 2004-08-05

Family

ID=32708910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003003477A Pending JP2004219469A (ja) 2003-01-09 2003-01-09 Memsミラーを用いた光スイッチの制御装置および制御方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7155125B2 (ja)
JP (1) JP2004219469A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006276128A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Mitsubishi Electric Corp レーザ加工装置およびノッチフィルタの設定方法
JP2007101675A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Fujitsu Ltd 可動ミラーを用いた光スイッチの制御装置および制御方法
JP2008068369A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Seiko Epson Corp アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置
JP2008170904A (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Fujitsu Ltd 光スイッチシステムおよびマイクロミラーの制御方法
JP2009522617A (ja) * 2006-01-06 2009-06-11 アイディーシー、エルエルシー Memsディスプレイ素子を駆動する方法およびシステム
JP2012008562A (ja) * 2010-05-28 2012-01-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 波長選択スイッチとその制御方法
US8331004B2 (en) 2008-03-26 2012-12-11 Fujitsu Limited Mirror driving circuit and optical switch

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI259424B (en) * 2004-09-27 2006-08-01 Au Optronics Corp Method and device for adjusting driving voltage of microelectromechanical optical device and display using the same
GB0521253D0 (en) * 2005-10-19 2005-11-30 Qinetiq Ltd Optical angle detection
JP2007147787A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Fujitsu Ltd 光スイッチ制御装置および光スイッチ制御方法
JP2007264305A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Fujitsu Ltd 光スイッチシステム
CN103177749B (zh) * 2013-02-01 2017-02-08 上海华虹宏力半导体制造有限公司 读电压产生电路
US9460049B2 (en) 2013-07-18 2016-10-04 Lenovo Enterprise Solutions (Singapore) Pte. Ltd. Dynamic formation of symmetric multi-processor (SMP) domains
US9338528B2 (en) 2013-07-18 2016-05-10 Globalfoundries Inc. Optimal positioning of reflecting optical devices
US9366823B1 (en) * 2014-05-09 2016-06-14 Google Inc. Non-linear analog mapper for MEMS based optical circuit switches
US10514446B1 (en) * 2018-12-07 2019-12-24 Didi Research America, Llc System and methods for controlling micro-mirror array
CN113060698A (zh) * 2020-01-02 2021-07-02 中国科学院苏州纳米技术与纳米仿生研究所 基于温度补偿与应力反馈的mems微镜装置及其角度调节方法
US11841497B2 (en) * 2020-12-02 2023-12-12 Politecnico Di Milano Closed-loop position control of MEMS micromirrors
US20220204339A1 (en) * 2020-12-29 2022-06-30 Beijing Voyager Technology Co., Ltd. Array of heating resistors for mems mirrors

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6999677B2 (en) * 2000-11-30 2006-02-14 Nortel Networks Limited Protection switching arrangement for an optical switching system
JP4364459B2 (ja) 2000-12-07 2009-11-18 富士通株式会社 光信号交換器の制御装置および制御方法
JP4346839B2 (ja) * 2001-07-17 2009-10-21 富士通株式会社 光スイッチの制御方法および制御装置
US6985271B2 (en) * 2002-03-12 2006-01-10 Corning Incorporated Pointing angle control of electrostatic micro mirrors
JP4039150B2 (ja) * 2002-07-09 2008-01-30 株式会社デンソー 光スイッチサブシステム

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006276128A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Mitsubishi Electric Corp レーザ加工装置およびノッチフィルタの設定方法
JP2007101675A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Fujitsu Ltd 可動ミラーを用いた光スイッチの制御装置および制御方法
JP4485448B2 (ja) * 2005-09-30 2010-06-23 富士通株式会社 可動ミラーを用いた光スイッチの制御装置および制御方法
JP2009522617A (ja) * 2006-01-06 2009-06-11 アイディーシー、エルエルシー Memsディスプレイ素子を駆動する方法およびシステム
JP4885983B2 (ja) * 2006-01-06 2012-02-29 クゥアルコム・メムス・テクノロジーズ・インコーポレイテッド Memsディスプレイ素子を駆動する方法およびシステム
JP2008068369A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Seiko Epson Corp アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置
JP4665877B2 (ja) * 2006-09-14 2011-04-06 セイコーエプソン株式会社 アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置
JP2008170904A (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Fujitsu Ltd 光スイッチシステムおよびマイクロミラーの制御方法
US7558448B2 (en) 2007-01-15 2009-07-07 Fujitsu Limited Optical switching system and control method for micro mirror
US8331004B2 (en) 2008-03-26 2012-12-11 Fujitsu Limited Mirror driving circuit and optical switch
JP2012008562A (ja) * 2010-05-28 2012-01-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 波長選択スイッチとその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
US7155125B2 (en) 2006-12-26
US20040141682A1 (en) 2004-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004219469A (ja) Memsミラーを用いた光スイッチの制御装置および制御方法
JP4364459B2 (ja) 光信号交換器の制御装置および制御方法
US6614954B2 (en) Feedback control system for a MEMS based optical switching fabric
US7670015B2 (en) Optical switch controller and movable body controller
EP1130442B1 (en) Optical switches using dual axis micromirrors
US6386716B2 (en) Optical mirror system with multi-axis rotational control
US6728016B1 (en) Safe procedure for moving mirrors in an optical cross-connect switch
CA2483572A1 (en) Multiple-axis control system for an optical switch
US8125701B2 (en) Optical switch
JP4346839B2 (ja) 光スイッチの制御方法および制御装置
US7558448B2 (en) Optical switching system and control method for micro mirror
WO2003067303A2 (en) Structures that correct for thermal distortion in an optical device formed of thermally dissimilar materials
US6771851B1 (en) Fast switching method for a micro-mirror device for optical switching applications
KR100593776B1 (ko) 광스위치
US20050031251A1 (en) Method and system for aligning and maintaining alignment of an optical switch using sensors
JP4344145B2 (ja) 光信号交換装置および光信号交換装置の制御方法
US6882769B1 (en) Control system for an optical fiber switch
Chu et al. MOEMS: enabling technologies for large optical cross-connects
EP4080268B1 (en) Piezoelectric based mems device with time sharing actuation and sensing circuitry
JP4549413B2 (ja) 光信号交換器の制御装置および制御方法
JP2014013314A (ja) 波長選択スイッチ及び波長選択スイッチの制御方法
JP2002311343A (ja) 導波路型光偏向器およびそれを用いた光スイッチ
Krishnamoorthy et al. Surface-micromachined mirrors for scalable fiber optic switching applications
JP2008096675A (ja) 光スイッチおよび通信システム
US20040223684A1 (en) Calibration of optical cross-connect switches

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080408

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080606

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080701