JP2004219292A - レーダ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の偏波を用いた合成開口レーダ(SAR)方式により高い分解能で観測するレーダ装置において、低速移動目標を検出するレーダ装置を得る。
【解決手段】レーダから同一距離にある固定目標と移動目標を正偏波にて観測し得られたレーダエコーを消去器に入力し固定目標からのレーダエコーを消去し、移動目標からのレーダエコーのみ抽出し合成開口処理を行い得られた画像データと、クロス偏波にて同一地点にある人工の固定目標、人工の移動目標、自然の固定目標(グランドクラッタ)および自然の移動目標(シークラッタ、風による樹木の揺らぎ等)からのレーダエコーを合成開口処理し得られた画像データとの論理積をとり、人工の移動目標からのレーダエコーは自然の移動目標からのレーダエコーより遥かに強いことを利用し、消去器を通過して消え残った自然の移動目標の中から人工の低速移動目標を検出する。
【選択図】 図1
【解決手段】レーダから同一距離にある固定目標と移動目標を正偏波にて観測し得られたレーダエコーを消去器に入力し固定目標からのレーダエコーを消去し、移動目標からのレーダエコーのみ抽出し合成開口処理を行い得られた画像データと、クロス偏波にて同一地点にある人工の固定目標、人工の移動目標、自然の固定目標(グランドクラッタ)および自然の移動目標(シークラッタ、風による樹木の揺らぎ等)からのレーダエコーを合成開口処理し得られた画像データとの論理積をとり、人工の移動目標からのレーダエコーは自然の移動目標からのレーダエコーより遥かに強いことを利用し、消去器を通過して消え残った自然の移動目標の中から人工の低速移動目標を検出する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は送信および受信の電波の偏波にもとづいて低速移動目標の検出を支援するポラリメトリ合成開口レーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2は従来のレーダ装置を示すもので、郵政省通信総合研究所、宇宙開発事業団発行(平成10年2月発行、平成11年2月改訂)のパンフレット「CRL/NASDA航空機搭載合成開口レーダ」PP.6に記されているレーダ装置の該当部分を抜粋してわかりやすく示したものである。
【0003】
図2において、19は一定のパルス繰返し周波数fPRF1でRF(無線周波数)パルスを送信する送信機B、20はfPRF1に同期して送信機B19からの出力を交互に切換える偏波切換スイッチ、4−7はT/RスイッチG、4−8はT/RスイッチH、21は所定の方向にアンテナビームを形成して偏波Pを送信および受信するアンテナC、22はアンテナC21の形成するアンテナビームと同一方向に上記偏波Pに直交する偏波Qを送信および受信するアンテナD、11−3および11−4は周波数変換、増幅を行う受信機、12−3および12−4はアナログ信号をデジタル信号へ変換、データ圧縮等を行うデータ処理器、14−3および14−4はパルス圧縮器、15−3および15−4は合成開口処理によるアジマス圧縮器、23はデータを記録するデータレコーダ、24はこれらの装置すべてを搭載する移動プラットフォームである。
【0004】
次に動作について説明する。図3に示すように送信機B19より1/fPRF1の時間間隔で送信パルスが出力され、例えば#N番目の送信パルス発生時から1/fPRF1までの区間に対して偏波切換スイッチ20はイに接の状態となり、#(N+1)番目の送信パルス発生時から1/fPRF1までの区間に対して偏波切換スイッチ20はロに接の状態となるよう1/fPRF1ごとに交互に切換わるものとする。
【0005】
偏波切換スイッチ20を通過した送信パルスはT/RスイッチG4−7またはT/RスイッチH4−8を経由してアンテナC21またはアンテナD22に出力される。
【0006】
さて、#N番目の送信パルスはアンテナC21から偏波Pとして放射され、目標で反射されるとき偏波Pの成分のみならず偏波Qの成分も反射波として発生し、それぞれアンテナC21およびアンテナD22により受信される。
【0007】
このときアンテナC21で受信された受信波は、送信は偏波P、受信も偏波Pであることから図3にはPPとしてレーダエコーが記されている。このレーダエコーはT/RスイッチG4−7を経由した後、受信機11−3で周波数変換、増幅される。受信機11−3の出力に対し、データ処理器12−3ではアナログ信号/デジタル信号への変換、データ圧縮処理などを行い、パルス圧縮器14−3ではパルス圧縮処理を、アジマス圧縮処理器153では前記アジマス圧縮処理などが行われてデータレコーダ23に記録される。
【0008】
一方、アンテナD22で受信された受信波は、送信は偏波P、受信は偏波Qであることから図3にはPQとしてレーダエコーが記されている。このレーダエコーは同様にT/RスイッチH4−8を経由した後、受信機11−4の出力に対し、データ処理器12−4ではアナログ信号/デジタル信号への変換、データ圧縮処理などを行い、パルス圧縮器14−4ではパルス圧縮処理を、アジマス圧縮処理器15−4では前記アジマス圧縮処理などが行われてデータレコーダ23に記録される。
【0009】
同様に、#(N+1)番目の送信パルスがアンテナD22から偏波Qとして放射され、上記の目標で反射されるとき偏波Qの成分のみならず偏波Pの成分も反射波として発生し、それぞれアンテナC21およびアンテナD22により受信される。このときアンテナD22で受信された受信波は、送信は偏波Q、受信は偏波Qであることから図3にはQQとしてレーダエコーが記されている。このレーダエコーは同様にT/RスイッチH4−8を経由した後、受信機11−4の出力に対し、データ処理器12−4ではアナログ信号/デジタル信号への変換、データ圧縮処理などを行い、パルス圧縮器11−4ではパルス圧縮処理を、アジマス圧縮処理器15−4では前記アジマス圧縮処理などが行われてデータレコーダ23に記録される。
【0010】
一方、アンテナC21で受信された受信波は、送信は偏波Q、受信は偏波Pであることから図3にはQPとしてレーダエコーが記されている。このレーダエコーはT/RスイッチG4−7を経由した後、受信機11−3の出力に対し、データ処理器12−3ではアナログ信号/デジタル信号への変換、データ処理などを行い、パルス圧縮器14−3ではパルス圧縮処理を、アジマス圧縮器15−3では前記アジマス圧縮処理などが行われてデータレコーダ23に記録される。移動目標の検出は、撮像領域の画像データを基に合成開口長を複数にルック分割し、独立に画像生成し、得られた画像間の変化を抽出することにより移動目標を検出する。再生画像の分解能はルック数に比例して劣化することから低速移動目標の検出は困難である。
【0011】
なお、パルス圧縮器14−3によりパルス圧縮、アジマス圧縮器15−3により合成開口処理によるアジマス圧縮処理が行われる場合では、パルス圧縮器14−3にPPおよびQPのレーダエコーが交互に入力されるので、PPとQPのレーダエコーを分離してPPのみ、およびQPのみのレーダエコーそれぞれに対しパルス圧縮、合成開口処理によるアジマス圧縮が行われる。パルス圧縮器についても同様に、PQとQQのレーダエコーを分離してPQのみ、およびQQのみのレーダエコーそれぞれに対しパルス圧縮、合成開口処理によるアジマス圧縮処理が行われる。
【0012】
ただし、以上の動作は移動プラットフォーム24が一定速度で移動しつつ行われるものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
従来のレーダ装置は、移動目標の検出には、前記ルック分割処理により行われており、画像の分解能劣化に伴い低速移動物体の検出は難しかった。
【0014】
この発明は上記のような問題を解決するためになされたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明によるレーダ装置は、RF(無線周波数)パルスを所定のパルス繰返し周波数で送信する送信機と、上記RF(無線周波数)パルスの偏波を切り換える切り換えスイッチと、上記RF(無線周波数)パルスの送信受信を切り換えるT/Rスイッチと、それに接続された二つの平面アンテナと、平面アンテナ毎にT/Rスイッチを経由して接続された周波数変換、増幅を行う受信機と、受信機の出力をアナログ信号からデジタル信号へ変換、データ圧縮等を行うデータ処理器と、平面アンテナをそれぞれ左右に2等分割して得られる二つの平面アンテナにてRF(無線周波数)パルスを交互に受信し両者の差分から同一距離にある移動目標と固定目標からドップラー効果を受けない固定目標のレーダエコーを消去する消去器(以下「MTI」という。)と、データ処理器またはMTIに接続されるパルス圧縮器と、合成開口処理を行うアジマス圧縮器と、アジマス圧縮器の出力を基に移動目標を検出する移動目標検出器と、移動目標検出器の出力を記録するデータレコーダと、上記の装置すべてを搭載する移動プラットフォームからなるレーダ装置において、RF(無線周波数)パルスを所定のパルス繰返し周波数で送信する送信機Aと、アンテナビームの電子走査方向を制御する電子走査アンテナビーム制御器と、偏波を切換える切換スイッチ制御器と、上記切換スイッチ制御器の指示にもとづいて上記送信機Aの出力を入力として出力端イまたは出力端ロに切換える偏波切換スイッチAと、上記偏波切換スイッチAの出力端イに接続されたT/RスイッチAと、上記T/RスイッチAに接続されたT/RスイッチBおよびT/RスイッチCと、上記偏波切換スイッチAの出力端ロに接続されたT/RスイッチDと、上記T/RスイッチDに接続されてT/RスイッチEおよびT/RスイッチFと、上記T/RスイッチAおよびT/RスイッチBおよび上記T/RスイッチCに接続されて偏波Pを送信すると共に上記偏波Pを受信し、かつ上記電子走査アンテナビーム制御器の指示にもとづいてアンテナビームを所定の方向に走査できるアンテナAおよびアンテナAを左右に2等分割しプラットフォームの進行方向の先端からアンテナA−aおよびアンテナA−bと、または上記T/RスイッチDおよび上記T/RスイッチEおよび上記T/RスイッチFに接続して上記偏波Pに直交する偏波Qを送信すると共に上記偏波Qを受信し、かつ上記電子走査アンテナビーム制御器の指示にもとづいてアンテナビームを所定の方向に走査できるアンテナBおよびアンテナBを左右に2等分割しプラットフォームの進行方向の先端からアンテナB−aおよびアンテナB−bと、上記T/RスイッチAの出力または上記T/RスイッチBの出力または上記T/RスイッチCの出力を、または上記T/RスイッチDの出力または上記T/RスイッチEの出力または上記T/RスイッチFの出力を入力とするかを上記切換スイッチ制御器の指示にもとづいて切換える偏波切換スイッチBと、上記偏波切換スイッチBの出力に接続されて周波数変換、増幅を行う受信機と、上記受信機に接続されてアナログ信号をデジタル信号へ変換、データ圧縮等を行うデータ処理器と、上記データ処理器に接続され上記アンテナA−aまたは上記アンテナB−aにて受信した#N番目のデータ処理信号と上記アンテナA−bまたは上記アンテナB−bにて受信した#(N+1)番目のデータ処理信号の差分をとることにより同一距離にある固定目標と移動目標からドップラー効果を受けない固定目標からのレーダエコーを消去するMTIと、上記データ処理器に接続されて受信信号と送信信号の相互相関をとるパルス圧縮器と、上記MTIに接続されて受信信号と送信信号の相互相関をとるパルス圧縮器と、上記パルス圧縮器に接続されてアジマス圧縮処理を行うアジマス圧縮器と、上記アジマス圧縮器に接続されて、二つのアジマス圧縮器の出力の論理積から移動目標を検出する移動目標検出器と、上記移動目標検出器の出力を記録するデータレコーダと、上記の装置すべてを搭載する移動プラットフォームを備えたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1。図1はこの発明の実施の形態1を示す構成図であり、図において、1はRF(無線周波数)パルスを所定のパルス繰返し周波数で送信する送信機A、2は切換スイッチ制御器3の指示にもとづいて上記送信機A1の出力を入力として出力端イまたは出力端ロに切換える偏波切換スイッチA、3は偏波などを切換える切換スイッチ制御器、4−1は上記偏波切換スイッチA2の出力端イに接続されたT/RスイッチA、4−2および4−3は上記T/RスイッチA4−1に接続されたT/RスイッチBおよびT/RスイッチC、4−4は上記偏波切換スイッチA2の出力端ロに接続されたT/RスイッチD、4−5および4−6は上記T/RスイッチD4−4に接続されてT/RスイッチEおよびT/RスイッチF、5および6−1および6−2は上記T/RスイッチA4−1およびT/RスイッチB4−2および上記T/RスイッチC4−3に接続されて偏波Pを送信すると共に上記偏波Pを受信し、かつ上記電子走査アンテナビーム制御器10の指示にもとづいてアンテナビームを所定の方向に走査できるアンテナAおよびアンテナAを左右に2等分割しプラットフォームの進行方向の先端からアンテナA−aおよびアンテナA−b、7および8−1および8−2は上記T/RスイッチD4−4および上記T/RスイッチE4−5および上記T/RスイッチF4−6に接続して上記偏波Pに直交する偏波Qを送信すると共に上記偏波Qを受信し、かつ上記電子走査アンテナビーム制御器10の指示もとづいてアンテナビームを所定の方向に走査できるアンテナBおよびアンテナBを左右に2等分割しプラットフォームの進行方向の先端からアンテナB−aおよびアンテナB−b、9は上記T/RスイッチA4−1の出力または上記T/RスイッチB4−2の出力または上記T/RスイッチC4−3の出力を入力するか、または上記T/RスイッチD4−4の出力または上記T/RスイッチE4−5の出力または上記T/RスイッチF4−6の出力を入力とするかを上記切換スイッチ制御器3の指示にもとづいて切換える偏波切換スイッチB、10はアンテナビームの電子走査方向を制御する電子走査アンテナビーム制御器、11−1および11−2は上記偏波切換スイッチB9の出力に接続されて周波数変換、増幅を行う受信機、12−1および12−2は上記受信機A11−1および受信機B11−2に接続されてアナログ信号をデジタル信号へ変換、データ圧縮等を行うデータ処理器Aとデータ処理器B、13は上記データ処理器B12−2に接続され、上記アンテナA−aまたは上記アンテナB−aにて受信した#N番目のデータ処理信号と上記アンテナA−bまたは上記アンテナB−bにて受信した#(N+1)番目のデータ処理信号の差分をとることにより同一距離にある固定目標と移動目標からドップラー効果を受けない固定目標のレーダエコーを消去するMTI、14−1は上記データ処理器A12−1に接続されて受信信号と送信信号の相互相関をとるパルス圧縮器A、14−2は上記MTI13に接続されて受信信号と送信信号の相互相関をとるパルス圧縮器B、15−1および15−2は上記パルス圧縮器A14−1および上記パルス圧縮器B14−2に接続されてアジマス圧縮処理を行うアジマス圧縮器、16はアジマス圧縮器A15−1およびアジマス圧縮器B15−2に接続されて二つのアジマス圧縮器の出力の論理積をもとに移動目標を検出する移動目標検出器、17は移動目標検出器16の出力を記録するデータレコーダ、18は上記の装置すべてを搭載する移動プラットフォームである。
【0017】
次に動作について説明する。送信機A1より図4に示すように1/fPRF2の時間間隔で送信パルスが出力され、例えば、#N番目の送信パルスを切換スイッチ制御器3からの指示により偏波切換スイッチA2がイに接またはロに接の状態に設定されておれば送信機A1からの出力は偏波切換スイッチA2、T/RスイッチA4−1、T/RスイッチB4−2、T/RスイッチC4−3を経由してアンテナA5より偏波Pが、または偏波切換スイッチA2、T/RスイッチD4−4、T/RスイッチE4−5、T/RスイッチF4−6を経由してアンテナB7より上記偏波Pに直交する偏波Qが放射される。ただし、fPRF2はパルス繰返し周波数であり、Tはパルス繰返し周波数の時間間隔である。
【0018】
放射された電波は目標で反射されるときに偏波Pの成分のみならず偏波Qの成分も反射波として発生し、偏波成分PはアンテナA5、アンテナA−a6−1およびアンテナA−b6−2にて、また偏波成分QはアンテナB7、アンテナB−a8−1およびアンテナB−b8−2により受信される。アンテナB7でレーダエコーPQとして受信された後、T/RスイッチE4−5およびT/RスイッチF4−6を経由して接続されたT/RスイッチD4−4の出力端を、切換スイッチ制御器3からの指示により偏波切換スイッチB9をイに接に接続して受信機A11−1に入力される。受信機A11−1は入力信号に対し周波数変換、増幅を行ってデータ処理器A12−1に出力する。一方、アンテナA−a6−1でレーダエコーPPとして受信された後、T/RスイッチB4−2の出力端を、切換スイッチ制御器3からの指示により偏波切換スイッチB9をハに接に接続して受信機B11−2に入力される。受信機B11−2は入力信号に対し周波数変換、増幅を行ってデータ処理器B12−2に出力する。
【0019】
同様に、#(N+1)番目の送信パルスをアンテナA5から偏波Pとして放射され目標で反射された偏波成分Pは、アンテナA5、アンテナA−a6−1およびアンテナA−b6−2にて、また偏波成分Qは、アンテナB7、アンテナB−a8−1およびアンテナB−b8−2により受信される。アンテナB7でレーダエコーPQとして受信された後、T/RスイッチE4−5およびT/RスイッチF4−6を経由して接続されたT/RスイッチD4−4の出力端を、切換スイッチ制御器3からの指示により偏波切換スイッチB9をイに接に接続して受信機A11−1に入力される。受信機A11−1は入力信号に対し周波数変換、増幅を行ってデータ処理器A12−1に出力する。一方、アンテナA−b6−2でレーダエコーPPとして受信された後、T/RスイッチC4−3の出力端を、切換スイッチ制御器3からの指示により偏波切換スイッチB9をニに接に接続して受信機B11−2に入力される。受信機B11−2は入力信号に対し周波数変換、増幅を行ってデータ処理器B12−2に出力する。
【0020】
または、#N番目の送信パルスを切換スイッチ制御器3からの指示により偏波切換スイッチA2がロに接の状態に設定されておれば送信機A1からの出力は偏波切換スイッチA2、T/RスイッチD4−4、T/RスイッチE4−5、T/RスイッチF4−6を経由してアンテナB7より上記偏波Pに直交する偏波Qにて放射される。放射された電波は目標で反射されるときに偏波Pの成分のみならず偏波Qの成分も反射波として発生し、偏波成分PはアンテナA5、アンテナA−a6−1およびアンテナA−b6−2にて、偏波成分QはアンテナB7、アンテナB−a8−1およびアンテナB−b8−2により受信される。アンテナA5でレーダエコーQPとして受信された後、T/RスイッチB4−2、T/RスイッチC4−3を経由して接続されたT/RスイッチA4−1の出力端を、切換スイッチ制御器3からの指示により偏波切換スイッチB9をロに接に接続して受信機A11−1に入力される。受信機A11−1は入力信号に対し周波数変換、増幅を行ってデータ処理器A12−1に出力する。一方、アンテナB−a8−1でレーダエコーQQとして受信された後T/RスイッチE4−5の出力端を、切換スイッチ制御器3からの指示により偏波切換スイッチB9をホに接に接続して受信機B11−2に入力される。受信機B11−2は入力信号に対し周波数変換、増幅を行ってデータ処理器B12−2に出力する。
【0021】
同様に、#(N+1)番目の送信パルスをアンテナB7から偏波Qとして放射され目標で反射された偏波成分PはアンテナA5、アンテナA−a6−1およびアンテナA−b6−2にて、また偏波成分QはアンテナB7、アンテナB−b8−1、アンテナB−b8−2により受信される。アンテナA5でレーダエコーQPとして受信された後、T/RスイッチB4−2、T/RスイッチC4−3を経由して接続されたT/RスイッチA4−1の出力端を、切換スイッチ制御器3からの指示により偏波切換スイッチB9をロに接に接続して受信機A11−1に入力される。受信機A11−1は入力信号に対し周波数変換、増幅を行ってデータ処理器A12−1に出力する。一方、アンテナB−b8−2でレーダエコーQQとして受信された後、T/RスイッチF4−6の出力端を、切換スイッチ制御器3からの指示により偏波切換スイッチB9をヘに接に接続して受信機B11−2に入力される。受信機B11−2は入力信号に対し周波数変換、増幅を行ってデータ処理器B12−2に出力する。
【0022】
データ処理器A12−1およびデータ処理器B12−2は、アナログ信号をデジタル信号に変換するとともにデータ圧縮処理を行い、データ処理器A12−1の出力はパルス圧縮器A14−1に入力し、データ処理器B12−2の出力はMTI13に出力する。
【0023】
MTI13は上記アンテナA−a6−1またはアンテナB−a8−1にて受信した#N番目のデータ処理信号とアンテナA−b6−2またはアンテナB−b8−2にて受信した#N+1番目のデータ処理信号の差分をとることにより同一距離にある固定目標と移動目標からドップラー効果を受けない固定目標からのレーダエコーを消去しパルス圧縮器B14−2に出力する。
【0024】
パルス圧縮器A14−1およびパルス圧縮器B14−2は、受信信号と送信信号との相互相関をとるパルス圧縮処理を行いアジマス圧縮器A15−1およびアジマス圧縮器B15−2に出力する。
【0025】
アジマス圧縮器A15−1およびアジマス圧縮器B15−2は、アジマス圧縮処理を行い、移動目標検出器16に出力する。
【0026】
移動目標検出器16は、人工の固定目標、人工の移動目標、自然の固定目標(グランドクラッタ)および自然の移動目標(シークラッタ、風による樹木の揺らぎ等)からのレーダエコーをアジマス圧縮処理されたアジマス圧縮器A15−1の出力とMTI13を通過して消え残った自然の移動目標と人工の移動目標からのレーダエコーをアジマス圧縮処理されたアジマス圧縮器B15−2の出力との論理積をとり、人工の移動目標からのレーダエコーは自然の移動目標からのレーダエコーより遥かに強いことを利用し、消え残った自然の移動目標の中から人工の移動目標を検出する。
【0027】
ただし、以上の動作は図5に示すように移動プラットフォーム18は一定速度Vで移動し上記Tの期間にアンテナA5またはアンテナB7の開口長の2等分割された距離を移動するものである。
【0028】
【発明の効果】
従来の技術では低速移動目標の検出は困難であったが、前記の発明により低速移動目標の検出は可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるレーダ装置の実施の形態を示す図である。
【図2】従来のレーダ装置の構成を示す図である。
【図3】従来のレーダ装置における送信、受信のタイミング図である。
【図4】この発明のレーダ装置における送信、受信のタイミング図である。
【図5】この発明のレーダ装置における目標と移動プラットフォームの幾何学的関係を示す図である。
【符号の説明】
1 送信機A
2 偏波切換スイッチA
3 切換スイッチ制御器
4−1 T/RスイッチA
4−2 T/RスイッチB
4−3 T/RスイッチC
4−4 T/RスイッチD
4−5 T/RスイッチE
4−6 T/RスイッチF
4−7 T/RスイッチG
4−8 T/RスイッチH
5 アンテナA
6−1 アンテナA−a 6−2 アンテナA−b
7 アンテナB
8−1 アンテナB−a
8−2 アンテナB−b
9 偏波切換スイッチB 10 電子走査アンテナビーム制御器 11−1 受信機A 11−2 受信機B 11−3 受信機
11−4 受信機
12−1 データ処理器A
12−2 データ処理器B
12−3 データ処理器
12−4 データ処理器
13 消去器
14−1 パルス圧縮器A 14−2 パルス圧縮器B 14−3 パルス圧縮器
14−4 パルス圧縮器
15−1 アジマス圧縮器A
15−2 アジマス圧縮器B
15−3 アジマス圧縮器
15−4 アジマス圧縮器
16 移動目標検出器
17 データレコーダ 18 移動プラットフォーム
19 送信機B
20 偏波切換スイッチ
21 アンテナC
22 アンテナD
23 データレコーダ 24 移動プラットフォーム
【発明の属する技術分野】
この発明は送信および受信の電波の偏波にもとづいて低速移動目標の検出を支援するポラリメトリ合成開口レーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2は従来のレーダ装置を示すもので、郵政省通信総合研究所、宇宙開発事業団発行(平成10年2月発行、平成11年2月改訂)のパンフレット「CRL/NASDA航空機搭載合成開口レーダ」PP.6に記されているレーダ装置の該当部分を抜粋してわかりやすく示したものである。
【0003】
図2において、19は一定のパルス繰返し周波数fPRF1でRF(無線周波数)パルスを送信する送信機B、20はfPRF1に同期して送信機B19からの出力を交互に切換える偏波切換スイッチ、4−7はT/RスイッチG、4−8はT/RスイッチH、21は所定の方向にアンテナビームを形成して偏波Pを送信および受信するアンテナC、22はアンテナC21の形成するアンテナビームと同一方向に上記偏波Pに直交する偏波Qを送信および受信するアンテナD、11−3および11−4は周波数変換、増幅を行う受信機、12−3および12−4はアナログ信号をデジタル信号へ変換、データ圧縮等を行うデータ処理器、14−3および14−4はパルス圧縮器、15−3および15−4は合成開口処理によるアジマス圧縮器、23はデータを記録するデータレコーダ、24はこれらの装置すべてを搭載する移動プラットフォームである。
【0004】
次に動作について説明する。図3に示すように送信機B19より1/fPRF1の時間間隔で送信パルスが出力され、例えば#N番目の送信パルス発生時から1/fPRF1までの区間に対して偏波切換スイッチ20はイに接の状態となり、#(N+1)番目の送信パルス発生時から1/fPRF1までの区間に対して偏波切換スイッチ20はロに接の状態となるよう1/fPRF1ごとに交互に切換わるものとする。
【0005】
偏波切換スイッチ20を通過した送信パルスはT/RスイッチG4−7またはT/RスイッチH4−8を経由してアンテナC21またはアンテナD22に出力される。
【0006】
さて、#N番目の送信パルスはアンテナC21から偏波Pとして放射され、目標で反射されるとき偏波Pの成分のみならず偏波Qの成分も反射波として発生し、それぞれアンテナC21およびアンテナD22により受信される。
【0007】
このときアンテナC21で受信された受信波は、送信は偏波P、受信も偏波Pであることから図3にはPPとしてレーダエコーが記されている。このレーダエコーはT/RスイッチG4−7を経由した後、受信機11−3で周波数変換、増幅される。受信機11−3の出力に対し、データ処理器12−3ではアナログ信号/デジタル信号への変換、データ圧縮処理などを行い、パルス圧縮器14−3ではパルス圧縮処理を、アジマス圧縮処理器153では前記アジマス圧縮処理などが行われてデータレコーダ23に記録される。
【0008】
一方、アンテナD22で受信された受信波は、送信は偏波P、受信は偏波Qであることから図3にはPQとしてレーダエコーが記されている。このレーダエコーは同様にT/RスイッチH4−8を経由した後、受信機11−4の出力に対し、データ処理器12−4ではアナログ信号/デジタル信号への変換、データ圧縮処理などを行い、パルス圧縮器14−4ではパルス圧縮処理を、アジマス圧縮処理器15−4では前記アジマス圧縮処理などが行われてデータレコーダ23に記録される。
【0009】
同様に、#(N+1)番目の送信パルスがアンテナD22から偏波Qとして放射され、上記の目標で反射されるとき偏波Qの成分のみならず偏波Pの成分も反射波として発生し、それぞれアンテナC21およびアンテナD22により受信される。このときアンテナD22で受信された受信波は、送信は偏波Q、受信は偏波Qであることから図3にはQQとしてレーダエコーが記されている。このレーダエコーは同様にT/RスイッチH4−8を経由した後、受信機11−4の出力に対し、データ処理器12−4ではアナログ信号/デジタル信号への変換、データ圧縮処理などを行い、パルス圧縮器11−4ではパルス圧縮処理を、アジマス圧縮処理器15−4では前記アジマス圧縮処理などが行われてデータレコーダ23に記録される。
【0010】
一方、アンテナC21で受信された受信波は、送信は偏波Q、受信は偏波Pであることから図3にはQPとしてレーダエコーが記されている。このレーダエコーはT/RスイッチG4−7を経由した後、受信機11−3の出力に対し、データ処理器12−3ではアナログ信号/デジタル信号への変換、データ処理などを行い、パルス圧縮器14−3ではパルス圧縮処理を、アジマス圧縮器15−3では前記アジマス圧縮処理などが行われてデータレコーダ23に記録される。移動目標の検出は、撮像領域の画像データを基に合成開口長を複数にルック分割し、独立に画像生成し、得られた画像間の変化を抽出することにより移動目標を検出する。再生画像の分解能はルック数に比例して劣化することから低速移動目標の検出は困難である。
【0011】
なお、パルス圧縮器14−3によりパルス圧縮、アジマス圧縮器15−3により合成開口処理によるアジマス圧縮処理が行われる場合では、パルス圧縮器14−3にPPおよびQPのレーダエコーが交互に入力されるので、PPとQPのレーダエコーを分離してPPのみ、およびQPのみのレーダエコーそれぞれに対しパルス圧縮、合成開口処理によるアジマス圧縮が行われる。パルス圧縮器についても同様に、PQとQQのレーダエコーを分離してPQのみ、およびQQのみのレーダエコーそれぞれに対しパルス圧縮、合成開口処理によるアジマス圧縮処理が行われる。
【0012】
ただし、以上の動作は移動プラットフォーム24が一定速度で移動しつつ行われるものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
従来のレーダ装置は、移動目標の検出には、前記ルック分割処理により行われており、画像の分解能劣化に伴い低速移動物体の検出は難しかった。
【0014】
この発明は上記のような問題を解決するためになされたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明によるレーダ装置は、RF(無線周波数)パルスを所定のパルス繰返し周波数で送信する送信機と、上記RF(無線周波数)パルスの偏波を切り換える切り換えスイッチと、上記RF(無線周波数)パルスの送信受信を切り換えるT/Rスイッチと、それに接続された二つの平面アンテナと、平面アンテナ毎にT/Rスイッチを経由して接続された周波数変換、増幅を行う受信機と、受信機の出力をアナログ信号からデジタル信号へ変換、データ圧縮等を行うデータ処理器と、平面アンテナをそれぞれ左右に2等分割して得られる二つの平面アンテナにてRF(無線周波数)パルスを交互に受信し両者の差分から同一距離にある移動目標と固定目標からドップラー効果を受けない固定目標のレーダエコーを消去する消去器(以下「MTI」という。)と、データ処理器またはMTIに接続されるパルス圧縮器と、合成開口処理を行うアジマス圧縮器と、アジマス圧縮器の出力を基に移動目標を検出する移動目標検出器と、移動目標検出器の出力を記録するデータレコーダと、上記の装置すべてを搭載する移動プラットフォームからなるレーダ装置において、RF(無線周波数)パルスを所定のパルス繰返し周波数で送信する送信機Aと、アンテナビームの電子走査方向を制御する電子走査アンテナビーム制御器と、偏波を切換える切換スイッチ制御器と、上記切換スイッチ制御器の指示にもとづいて上記送信機Aの出力を入力として出力端イまたは出力端ロに切換える偏波切換スイッチAと、上記偏波切換スイッチAの出力端イに接続されたT/RスイッチAと、上記T/RスイッチAに接続されたT/RスイッチBおよびT/RスイッチCと、上記偏波切換スイッチAの出力端ロに接続されたT/RスイッチDと、上記T/RスイッチDに接続されてT/RスイッチEおよびT/RスイッチFと、上記T/RスイッチAおよびT/RスイッチBおよび上記T/RスイッチCに接続されて偏波Pを送信すると共に上記偏波Pを受信し、かつ上記電子走査アンテナビーム制御器の指示にもとづいてアンテナビームを所定の方向に走査できるアンテナAおよびアンテナAを左右に2等分割しプラットフォームの進行方向の先端からアンテナA−aおよびアンテナA−bと、または上記T/RスイッチDおよび上記T/RスイッチEおよび上記T/RスイッチFに接続して上記偏波Pに直交する偏波Qを送信すると共に上記偏波Qを受信し、かつ上記電子走査アンテナビーム制御器の指示にもとづいてアンテナビームを所定の方向に走査できるアンテナBおよびアンテナBを左右に2等分割しプラットフォームの進行方向の先端からアンテナB−aおよびアンテナB−bと、上記T/RスイッチAの出力または上記T/RスイッチBの出力または上記T/RスイッチCの出力を、または上記T/RスイッチDの出力または上記T/RスイッチEの出力または上記T/RスイッチFの出力を入力とするかを上記切換スイッチ制御器の指示にもとづいて切換える偏波切換スイッチBと、上記偏波切換スイッチBの出力に接続されて周波数変換、増幅を行う受信機と、上記受信機に接続されてアナログ信号をデジタル信号へ変換、データ圧縮等を行うデータ処理器と、上記データ処理器に接続され上記アンテナA−aまたは上記アンテナB−aにて受信した#N番目のデータ処理信号と上記アンテナA−bまたは上記アンテナB−bにて受信した#(N+1)番目のデータ処理信号の差分をとることにより同一距離にある固定目標と移動目標からドップラー効果を受けない固定目標からのレーダエコーを消去するMTIと、上記データ処理器に接続されて受信信号と送信信号の相互相関をとるパルス圧縮器と、上記MTIに接続されて受信信号と送信信号の相互相関をとるパルス圧縮器と、上記パルス圧縮器に接続されてアジマス圧縮処理を行うアジマス圧縮器と、上記アジマス圧縮器に接続されて、二つのアジマス圧縮器の出力の論理積から移動目標を検出する移動目標検出器と、上記移動目標検出器の出力を記録するデータレコーダと、上記の装置すべてを搭載する移動プラットフォームを備えたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1。図1はこの発明の実施の形態1を示す構成図であり、図において、1はRF(無線周波数)パルスを所定のパルス繰返し周波数で送信する送信機A、2は切換スイッチ制御器3の指示にもとづいて上記送信機A1の出力を入力として出力端イまたは出力端ロに切換える偏波切換スイッチA、3は偏波などを切換える切換スイッチ制御器、4−1は上記偏波切換スイッチA2の出力端イに接続されたT/RスイッチA、4−2および4−3は上記T/RスイッチA4−1に接続されたT/RスイッチBおよびT/RスイッチC、4−4は上記偏波切換スイッチA2の出力端ロに接続されたT/RスイッチD、4−5および4−6は上記T/RスイッチD4−4に接続されてT/RスイッチEおよびT/RスイッチF、5および6−1および6−2は上記T/RスイッチA4−1およびT/RスイッチB4−2および上記T/RスイッチC4−3に接続されて偏波Pを送信すると共に上記偏波Pを受信し、かつ上記電子走査アンテナビーム制御器10の指示にもとづいてアンテナビームを所定の方向に走査できるアンテナAおよびアンテナAを左右に2等分割しプラットフォームの進行方向の先端からアンテナA−aおよびアンテナA−b、7および8−1および8−2は上記T/RスイッチD4−4および上記T/RスイッチE4−5および上記T/RスイッチF4−6に接続して上記偏波Pに直交する偏波Qを送信すると共に上記偏波Qを受信し、かつ上記電子走査アンテナビーム制御器10の指示もとづいてアンテナビームを所定の方向に走査できるアンテナBおよびアンテナBを左右に2等分割しプラットフォームの進行方向の先端からアンテナB−aおよびアンテナB−b、9は上記T/RスイッチA4−1の出力または上記T/RスイッチB4−2の出力または上記T/RスイッチC4−3の出力を入力するか、または上記T/RスイッチD4−4の出力または上記T/RスイッチE4−5の出力または上記T/RスイッチF4−6の出力を入力とするかを上記切換スイッチ制御器3の指示にもとづいて切換える偏波切換スイッチB、10はアンテナビームの電子走査方向を制御する電子走査アンテナビーム制御器、11−1および11−2は上記偏波切換スイッチB9の出力に接続されて周波数変換、増幅を行う受信機、12−1および12−2は上記受信機A11−1および受信機B11−2に接続されてアナログ信号をデジタル信号へ変換、データ圧縮等を行うデータ処理器Aとデータ処理器B、13は上記データ処理器B12−2に接続され、上記アンテナA−aまたは上記アンテナB−aにて受信した#N番目のデータ処理信号と上記アンテナA−bまたは上記アンテナB−bにて受信した#(N+1)番目のデータ処理信号の差分をとることにより同一距離にある固定目標と移動目標からドップラー効果を受けない固定目標のレーダエコーを消去するMTI、14−1は上記データ処理器A12−1に接続されて受信信号と送信信号の相互相関をとるパルス圧縮器A、14−2は上記MTI13に接続されて受信信号と送信信号の相互相関をとるパルス圧縮器B、15−1および15−2は上記パルス圧縮器A14−1および上記パルス圧縮器B14−2に接続されてアジマス圧縮処理を行うアジマス圧縮器、16はアジマス圧縮器A15−1およびアジマス圧縮器B15−2に接続されて二つのアジマス圧縮器の出力の論理積をもとに移動目標を検出する移動目標検出器、17は移動目標検出器16の出力を記録するデータレコーダ、18は上記の装置すべてを搭載する移動プラットフォームである。
【0017】
次に動作について説明する。送信機A1より図4に示すように1/fPRF2の時間間隔で送信パルスが出力され、例えば、#N番目の送信パルスを切換スイッチ制御器3からの指示により偏波切換スイッチA2がイに接またはロに接の状態に設定されておれば送信機A1からの出力は偏波切換スイッチA2、T/RスイッチA4−1、T/RスイッチB4−2、T/RスイッチC4−3を経由してアンテナA5より偏波Pが、または偏波切換スイッチA2、T/RスイッチD4−4、T/RスイッチE4−5、T/RスイッチF4−6を経由してアンテナB7より上記偏波Pに直交する偏波Qが放射される。ただし、fPRF2はパルス繰返し周波数であり、Tはパルス繰返し周波数の時間間隔である。
【0018】
放射された電波は目標で反射されるときに偏波Pの成分のみならず偏波Qの成分も反射波として発生し、偏波成分PはアンテナA5、アンテナA−a6−1およびアンテナA−b6−2にて、また偏波成分QはアンテナB7、アンテナB−a8−1およびアンテナB−b8−2により受信される。アンテナB7でレーダエコーPQとして受信された後、T/RスイッチE4−5およびT/RスイッチF4−6を経由して接続されたT/RスイッチD4−4の出力端を、切換スイッチ制御器3からの指示により偏波切換スイッチB9をイに接に接続して受信機A11−1に入力される。受信機A11−1は入力信号に対し周波数変換、増幅を行ってデータ処理器A12−1に出力する。一方、アンテナA−a6−1でレーダエコーPPとして受信された後、T/RスイッチB4−2の出力端を、切換スイッチ制御器3からの指示により偏波切換スイッチB9をハに接に接続して受信機B11−2に入力される。受信機B11−2は入力信号に対し周波数変換、増幅を行ってデータ処理器B12−2に出力する。
【0019】
同様に、#(N+1)番目の送信パルスをアンテナA5から偏波Pとして放射され目標で反射された偏波成分Pは、アンテナA5、アンテナA−a6−1およびアンテナA−b6−2にて、また偏波成分Qは、アンテナB7、アンテナB−a8−1およびアンテナB−b8−2により受信される。アンテナB7でレーダエコーPQとして受信された後、T/RスイッチE4−5およびT/RスイッチF4−6を経由して接続されたT/RスイッチD4−4の出力端を、切換スイッチ制御器3からの指示により偏波切換スイッチB9をイに接に接続して受信機A11−1に入力される。受信機A11−1は入力信号に対し周波数変換、増幅を行ってデータ処理器A12−1に出力する。一方、アンテナA−b6−2でレーダエコーPPとして受信された後、T/RスイッチC4−3の出力端を、切換スイッチ制御器3からの指示により偏波切換スイッチB9をニに接に接続して受信機B11−2に入力される。受信機B11−2は入力信号に対し周波数変換、増幅を行ってデータ処理器B12−2に出力する。
【0020】
または、#N番目の送信パルスを切換スイッチ制御器3からの指示により偏波切換スイッチA2がロに接の状態に設定されておれば送信機A1からの出力は偏波切換スイッチA2、T/RスイッチD4−4、T/RスイッチE4−5、T/RスイッチF4−6を経由してアンテナB7より上記偏波Pに直交する偏波Qにて放射される。放射された電波は目標で反射されるときに偏波Pの成分のみならず偏波Qの成分も反射波として発生し、偏波成分PはアンテナA5、アンテナA−a6−1およびアンテナA−b6−2にて、偏波成分QはアンテナB7、アンテナB−a8−1およびアンテナB−b8−2により受信される。アンテナA5でレーダエコーQPとして受信された後、T/RスイッチB4−2、T/RスイッチC4−3を経由して接続されたT/RスイッチA4−1の出力端を、切換スイッチ制御器3からの指示により偏波切換スイッチB9をロに接に接続して受信機A11−1に入力される。受信機A11−1は入力信号に対し周波数変換、増幅を行ってデータ処理器A12−1に出力する。一方、アンテナB−a8−1でレーダエコーQQとして受信された後T/RスイッチE4−5の出力端を、切換スイッチ制御器3からの指示により偏波切換スイッチB9をホに接に接続して受信機B11−2に入力される。受信機B11−2は入力信号に対し周波数変換、増幅を行ってデータ処理器B12−2に出力する。
【0021】
同様に、#(N+1)番目の送信パルスをアンテナB7から偏波Qとして放射され目標で反射された偏波成分PはアンテナA5、アンテナA−a6−1およびアンテナA−b6−2にて、また偏波成分QはアンテナB7、アンテナB−b8−1、アンテナB−b8−2により受信される。アンテナA5でレーダエコーQPとして受信された後、T/RスイッチB4−2、T/RスイッチC4−3を経由して接続されたT/RスイッチA4−1の出力端を、切換スイッチ制御器3からの指示により偏波切換スイッチB9をロに接に接続して受信機A11−1に入力される。受信機A11−1は入力信号に対し周波数変換、増幅を行ってデータ処理器A12−1に出力する。一方、アンテナB−b8−2でレーダエコーQQとして受信された後、T/RスイッチF4−6の出力端を、切換スイッチ制御器3からの指示により偏波切換スイッチB9をヘに接に接続して受信機B11−2に入力される。受信機B11−2は入力信号に対し周波数変換、増幅を行ってデータ処理器B12−2に出力する。
【0022】
データ処理器A12−1およびデータ処理器B12−2は、アナログ信号をデジタル信号に変換するとともにデータ圧縮処理を行い、データ処理器A12−1の出力はパルス圧縮器A14−1に入力し、データ処理器B12−2の出力はMTI13に出力する。
【0023】
MTI13は上記アンテナA−a6−1またはアンテナB−a8−1にて受信した#N番目のデータ処理信号とアンテナA−b6−2またはアンテナB−b8−2にて受信した#N+1番目のデータ処理信号の差分をとることにより同一距離にある固定目標と移動目標からドップラー効果を受けない固定目標からのレーダエコーを消去しパルス圧縮器B14−2に出力する。
【0024】
パルス圧縮器A14−1およびパルス圧縮器B14−2は、受信信号と送信信号との相互相関をとるパルス圧縮処理を行いアジマス圧縮器A15−1およびアジマス圧縮器B15−2に出力する。
【0025】
アジマス圧縮器A15−1およびアジマス圧縮器B15−2は、アジマス圧縮処理を行い、移動目標検出器16に出力する。
【0026】
移動目標検出器16は、人工の固定目標、人工の移動目標、自然の固定目標(グランドクラッタ)および自然の移動目標(シークラッタ、風による樹木の揺らぎ等)からのレーダエコーをアジマス圧縮処理されたアジマス圧縮器A15−1の出力とMTI13を通過して消え残った自然の移動目標と人工の移動目標からのレーダエコーをアジマス圧縮処理されたアジマス圧縮器B15−2の出力との論理積をとり、人工の移動目標からのレーダエコーは自然の移動目標からのレーダエコーより遥かに強いことを利用し、消え残った自然の移動目標の中から人工の移動目標を検出する。
【0027】
ただし、以上の動作は図5に示すように移動プラットフォーム18は一定速度Vで移動し上記Tの期間にアンテナA5またはアンテナB7の開口長の2等分割された距離を移動するものである。
【0028】
【発明の効果】
従来の技術では低速移動目標の検出は困難であったが、前記の発明により低速移動目標の検出は可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるレーダ装置の実施の形態を示す図である。
【図2】従来のレーダ装置の構成を示す図である。
【図3】従来のレーダ装置における送信、受信のタイミング図である。
【図4】この発明のレーダ装置における送信、受信のタイミング図である。
【図5】この発明のレーダ装置における目標と移動プラットフォームの幾何学的関係を示す図である。
【符号の説明】
1 送信機A
2 偏波切換スイッチA
3 切換スイッチ制御器
4−1 T/RスイッチA
4−2 T/RスイッチB
4−3 T/RスイッチC
4−4 T/RスイッチD
4−5 T/RスイッチE
4−6 T/RスイッチF
4−7 T/RスイッチG
4−8 T/RスイッチH
5 アンテナA
6−1 アンテナA−a 6−2 アンテナA−b
7 アンテナB
8−1 アンテナB−a
8−2 アンテナB−b
9 偏波切換スイッチB 10 電子走査アンテナビーム制御器 11−1 受信機A 11−2 受信機B 11−3 受信機
11−4 受信機
12−1 データ処理器A
12−2 データ処理器B
12−3 データ処理器
12−4 データ処理器
13 消去器
14−1 パルス圧縮器A 14−2 パルス圧縮器B 14−3 パルス圧縮器
14−4 パルス圧縮器
15−1 アジマス圧縮器A
15−2 アジマス圧縮器B
15−3 アジマス圧縮器
15−4 アジマス圧縮器
16 移動目標検出器
17 データレコーダ 18 移動プラットフォーム
19 送信機B
20 偏波切換スイッチ
21 アンテナC
22 アンテナD
23 データレコーダ 24 移動プラットフォーム
Claims (1)
- RF(無線周波数)パルスを所定のパルス繰返し周波数で送信する送信機と、上記RF(無線周波数)パルスの偏波を切り換える切り換えスイッチと、上記RF(無線周波数)パルスの送信受信を切り換えるT/Rスイッチと、それに接続された二つの平面アンテナと、平面アンテナ毎にT/Rスイッチを経由して接続された周波数変換、増幅を行う受信機と、受信機の出力をアナログ信号からデジタル信号へ変換、データ圧縮等を行うデータ処理器と、平面アンテナをそれぞれ左右に2等分割して得られる二つの平面アンテナにてRF(無線周波数)パルスを交互に受信し両者の差分からレーダから同一距離にある移動目標と固定目標からドップラー効果の受けない固定目標のレーダエコーを消去する消去器(以下「MTI」という。)と、データ処理器またはMTIに接続されるパルス圧縮器と、合成開口処理を行うアジマス圧縮器と、アジマス圧縮器の出力を基に移動目標を検出する移動目標検出器と、移動目標検出器の出力を記録するデータレコーダと、上記の装置すべてを搭載する移動プラットフォームからなるレーダ装置において、RF(無線周波数)パルスを所定のパルス繰返し周波数で送信する送信機Aと、アンテナビームの電子走査方向を制御する電子走査アンテナビーム制御器と、偏波を切換える切換スイッチ制御器と、上記切換スイッチ制御器の指示にもとづいて上記送信機Aの出力を入力として出力端イまたは出力端ロに切換える偏波切換スイッチAと、上記偏波切換スイッチAの出力端イに接続されたT/RスイッチAと、上記T/RスイッチAに接続されたT/RスイッチBおよびT/RスイッチCと、上記偏波切換スイッチAの出力端ロに接続されたT/RスイッチDと、上記T/RスイッチDに接続されてT/RスイッチEおよびT/RスイッチFと、上記T/RスイッチAおよびT/RスイッチBおよび上記T/RスイッチCに接続されて偏波Pを送信すると共に上記偏波Pを受信し、かつ上記電子走査アンテナビーム制御器の指示にもとづいてアンテナビームを所定の方向に走査できるアンテナAおよびアンテナAを左右に2等分割しプラットフォームの進行方向の先端からアンテナA−aおよびアンテナA−bと、または上記T/RスイッチDおよび上記T/RスイッチEおよび上記T/RスイッチFに接続して上記偏波Pに直交する偏波Qを送信すると共に上記偏波Qを受信し、かつ上記電子走査アンテナビーム制御器の指示にもとづいてアンテナビームを所定の方向に走査できるアンテナBおよびアンテナBを左右に2等分割しプラットフォームの進行方向の先端からアンテナB−aおよびアンテナB−bと、上記T/RスイッチAまたは上記T/RスイッチBまたは上記T/RスイッチCの出力を入力とするか、または上記T/RスイッチDまたは上記T/RスイッチEまたは上記T/RスイッチFの出力を入力とするかを上記切換スイッチ制御器の指示にもとづいて切換える偏波切換スイッチBと、上記偏波切換スイッチBの出力に接続されて周波数変換、増幅を行う受信機と、上記受信機に接続されてアナログ信号をデジタル信号へ変換、データ圧縮等を行うデータ処理器と、上記アンテナA−aまたは上記アンテナB−aにて受信した#N番目のデータ処理信号と上記アンテナA−bまたは上記アンテナB−bにて受信した#(N+1)番目のデータ処理信号の差分をとることによりレーダから同一距離にある固定目標と移動目標からドップラー効果を受けない固定目標からのレーダエコーを消去するMTIと、上記データ処理器に接続されて受信信号と送信信号の相互相関をとるパルス圧縮器と、上記MTIに接続されて受信信号と送信信号の相互相関をとるパルス圧縮器と、上記パルス圧縮器に接続されてアジマス圧縮処理を行うアジマス圧縮器と、上記アジマス圧縮器に接続されて、二つのアジマス圧縮器の出力の論理積から移動目標を検出する移動目標検出器と、上記移動目標検出器の出力を記録するデータレコーダと、上記の装置すべてを搭載する移動プラットフォームとを備えたことを特徴とするレーダ装置。
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