JP2004219160A - 鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置及び荷重測定方法 - Google Patents

鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置及び荷重測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004219160A
JP2004219160A JP2003004607A JP2003004607A JP2004219160A JP 2004219160 A JP2004219160 A JP 2004219160A JP 2003004607 A JP2003004607 A JP 2003004607A JP 2003004607 A JP2003004607 A JP 2003004607A JP 2004219160 A JP2004219160 A JP 2004219160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
load
axial load
railway vehicle
axle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003004607A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Sato
幸夫 佐藤
Toshiyuki Tanaka
利幸 田中
Shinichi Shirota
伸一 城田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2003004607A priority Critical patent/JP2004219160A/ja
Publication of JP2004219160A publication Critical patent/JP2004219160A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/52Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with devices affected by abnormal or undesired conditions
    • F16C19/522Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with devices affected by abnormal or undesired conditions related to load on the bearing, e.g. bearings with load sensors or means to protect the bearing against overload
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
    • F16C19/34Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
    • F16C19/38Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers
    • F16C19/383Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone
    • F16C19/385Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone with two rows, i.e. double-row tapered roller bearings
    • F16C19/386Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone with two rows, i.e. double-row tapered roller bearings in O-arrangement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/10Railway vehicles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】鉄道車両の走行時に車軸を支承する軸受に負荷される実アキシャル荷重の大きさ、円周方向負荷分布及び発生頻度などを測定して、実使用条件に合った軸受の最適設計を可能とする。
【解決手段】本発明の鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置10は、軸受12を収容する軸箱体11を軸受12の外輪22に嵌合させて配置する。円周方向に複数のロードセル15が配置されてリング状に形成されたアキシャル荷重センサ13が、軸箱体11内の外輪22の側面22aと前蓋11b、及び外輪22の側面22aと後蓋11cとの間に夫々配置され、鉄道車両4の走行時に軸受12に負荷されるアキシャル荷重を測定するものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置及び荷重測定方法に関し、より詳細には、鉄道車両の走行時に軸受に負荷されるアキシャル荷重を測定する鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置及び荷重測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道車両が曲線区間を走行する際、その車軸を支承する軸受にはアキシャル荷重が作用する。従来、鉄道車両車軸の軸受の設計は、長年の経験から車体重量の1/8又は軸重の1/2をラジアル荷重、その30%をアキシャル荷重とし、また負荷率を全走行区間の3%と想定して設計されていた。
【0003】
一方、軸受に負荷されるアキシャル荷重を測定する装置としては、工作機械の主軸に作用するアキシャル荷重を測定するものが開示されている(例えば、下記特許文献1参照)。
また、測定された検出信号を適宜電気的に処理することによって、軸受に負荷されるアキシャル荷重を精度良く測定するようにしたものもある(例えば、下記特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−120334号公報(第3−4頁、第1図)
【特許文献2】
特公平3−15136号公報(第2−4頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、鉄道車両の高速化に伴って、車軸の軸受に作用する負荷の大きさ、性質などを精度良く知り、それらを軸受の設計に反映する必要性が高まっている。
従来の経験値を用いた設計によると、推定した荷重が走行時に実際に軸受に負荷される荷重と異なる場合がある。また、軸受の内輪と外輪の相対的な傾きが不明であるため、ミスアライメントに対して考慮して設計することができず、実際の使用条件に適した最適設計がし難い問題点があった。
【0006】
これらの対策として、鉄道車両の走行試験を行い、車輪に負荷されるアキシャル荷重を測定した測定例はあるが、大掛かりな測定システムが必要であり、容易に測定することができなかった。また、車輪に負荷されるアキシャル荷重と軸受に負荷されるアキシャル荷重との相関関係が必ずしも明確ではなく、更にアキシャル荷重の円周方向分布も判らず、改善が望まれていた。
軸受の最適設計には、走行時に軸受に負荷される実アキシャル荷重の大きさ、発生頻度、円周方向の負荷分布等を各種の走行条件ごとに把握する必要がある。
【0007】
特許文献1に開示されている測定装置は、荷重センサとして歪みゲージ等を用い、工作機械のハウジングと外輪間に配置して主軸に作用するアキシャル荷重を測定するようになっている。軸受に過大な負荷が作用した場合、工具や被加工物の送り速度を遅くするなどして軸受寿命の長期化を図ったものであり、アキシャル荷重の大きさは測定可能であるが、荷重の負荷分布までは測定することができず、鉄道車両の軸受設計のデータとしては、不十分であった。
【0008】
また、特許文献2に開示されている測定装置は、差動増幅器によって、極性の異なる信号を加算し、極性の同じ信号を相殺することにより、測定された信号から誤差成分を除去して精度の良いアキシャル荷重を測定できるようにしたものであり、鉄道車両の軸受設計のデータとしては十分ではなかった。
【0009】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、鉄道車両の走行時に、実際に軸受に負荷されるアキシャル荷重の大きさ、発生頻度(全走行区間に対する負荷率)、円周方向の負荷分布等を測定可能として、実使用条件に適した軸受の設計に反映できるデータを得られる鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置及び荷重測定方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る請求項1記載の鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置は、鉄道車両の車軸を回動自在に支承する軸受に負荷されるアキシャル荷重を測定する鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置であって、前記軸受の外輪に嵌合し前記軸受を収容する軸箱体と、前記軸箱体内に配置されて前記鉄道車両の前記軸受に負荷されるアキシャル荷重を測定するアキシャル荷重センサと、を備えたことを特徴としている。
【0011】
前記構成の鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置によれば、軸受を収容する軸箱体を軸受の外輪に嵌合させて配置すると共に、軸受に負荷されるアキシャル荷重を測定するアキシャル荷重センサを軸箱体内に配置したので、鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置を極めて小型化することができる。これによって、実走行時に軸受に負荷されるアキシャル荷重の大きさ、発生頻度(全走行区間に対する負荷率)を容易に測定することができる。
【0012】
また、各種走行条件における実測データに基づいて鉄道車両車軸の軸受設計が可能となり、軸受の長寿命化及び軸受のメンテナンス期間の延長が可能となる。
更に、ベンチ試験のデータと実車のデータとの一致度を高めたベンチ試験条件を設定することができ、精度の高いベンチ試験を行うことができる。
【0013】
また、本発明に係る請求項2記載の鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置は、請求項1記載の鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置であって、前記アキシャル荷重センサは、前記軸箱体の一方の側面を封止する前蓋と前記外輪の一方の側面との間、及び前記軸箱体の他方の側面を封止する後蓋と前記外輪の他方の側面との間に夫々狭持されて前記軸箱体の内部に配置され、且つ前記外輪は、前記軸箱体に対して軸方向に変位自在に前記軸箱体の内周面に嵌合して配置されたことを特徴としている。
【0014】
前記構成の鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置によれば、アキシャル荷重センサは、軸箱体の側面を封止する前蓋及び後蓋と、外輪の側面との間に配置すると共に、外輪は軸箱体に対して軸方向に変位自在に嵌合させて配置したので、鉄道車両の走行に伴って軸受に負荷されるアキシャル荷重の大きさ、発生頻度を直接、精度良く測定することができる。
【0015】
また、本発明に係る請求項3記載の鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置は、請求項1又は2記載の鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置であって、前記アキシャル荷重センサは、円周方向に複数の荷重センサが配置されてリング状に形成されたことを特徴としている。
【0016】
前記構成の鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置によれば、アキシャル荷重センサは、円周方向に複数の荷重センサを配置してリング状に形成したので、アキシャル荷重の円周方向負荷分布を測定することができる。これによって、内輪と外輪の傾きの有無及び傾きの度合いを知ることができ、これに基づいて転動体の径や長さなどの最適設計、又はクラウニングを施す等の処置を行って、転がり接触面のエッジロードの発生を防止して軸受の信頼性を高めると共に、軸受寿命を長期化することができる。
【0017】
また、本発明に係る請求項4記載の鉄道車両車軸軸受の荷重測定方法は、鉄道車両の車軸を回動自在に支承する軸受に負荷されるアキシャル荷重を測定する鉄道車両車軸軸受の荷重測定方法であって、前記軸受を収容する軸箱体に対して軸方向に変位自在とされて前記軸箱体の内周面に嵌合する外輪の側面と、前記軸箱体の側面を封止する前蓋及び後蓋と、の間に夫々配置されたアキシャル荷重センサによって前記軸受に負荷されるアキシャル荷重を測定することを特徴としている。
【0018】
前記構成の鉄道車両車軸軸受の荷重測定方法によれば、軸箱体の内周面に嵌合し軸方向に変位自在に配置された外輪の側面と、軸箱体の側面を封止する前蓋及び後蓋と、の間に夫々配置されたアキシャル荷重センサによって、軸受に負荷されるアキシャル荷重を測定するようにしたので、小型の測定装置によって軸受に負荷されるアキシャル荷重を直接、精度良く測定することができる。
【0019】
更に、本発明に係る請求項5記載の鉄道車両車軸軸受の荷重測定方法は、請求項4記載の鉄道車両車軸軸受の荷重測定方法であって、円周方向に複数の荷重センサが配置されてリング状に形成され、前記外輪の側面と前記前蓋及び外輪の側面と前記後蓋との間に夫々配置されたアキシャル荷重センサによって前記軸受に負荷されるアキシャル荷重を測定し、アキシャル荷重の大きさ及び円周方向の負荷分布を測定することを特徴としている。
【0020】
前記構成の鉄道車両車軸軸受の荷重測定方法によれば、円周方向に複数の荷重センサが配置されてリング状に形成されたアキシャル荷重センサを、外輪の側面と前蓋及び外輪の側面と後蓋との間に夫々配置してアキシャル荷重の大きさ及び円周方向の負荷分布を測定するようにしたので、軸受の外輪と内輪の相対的傾きを考慮した軸受設計が可能となり、軸受の長寿命化を図ることができる。
【0021】
また、本発明に係る請求項6記載の鉄道車両車軸軸受の荷重測定方法は、請求項5記載の鉄道車両車軸軸受の荷重測定方法であって、前記アキシャル荷重の情報信号、ロードセルの校正情報、製造情報、組込み位置情報の内、少なくとも1つの情報信号をメモリ及び発信可能な電子タグを前記アキシャル荷重センサに取り付け、情報端末から随時前記情報を取り出すようにしたことを特徴としている。
【0022】
前記構成の鉄道車両車軸軸受の荷重測定方法によれば、電子タグをアキシャル荷重センサに取り付けることで、電子タグにアキシャル荷重の情報信号をメモリさせたり、ロードセルの校正情報、製造情報又は組込み位置情報をメモリ内に入力することができる。これによって、随時前記情報を情報端末から取り出すことができるので、アキシャル荷重センサの精度管理が容易となりアキシャル荷重の高い測定精度を維持することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置及び荷重測定方法の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置の要部縦断面図、図2は荷重センサの第1実施形態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。図3は荷重センサの第2実施形態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図であり、図4は荷重センサの第3実施形態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図であり、図5は荷重センサの第4実施形態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【0024】
図1及び図2に示すように、鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置1は、軸箱体2と、アキシャル荷重センサ3とを備えている。先ず、鉄道車両4の構成について概略説明すると、図1に示すように、車軸5に固定された車輪6は、レール8上を転動して走行するようになっている。車軸5の両端5a(図1においては一方の端部のみ示す)は、軸箱体11内に配置された軸受12の内輪18に嵌合している。軸箱体11は、上部に配置された頭上ばね16を介して車体7を支持している。
【0025】
軸受12の外輪22は、中空円筒状の軸箱体11の内周面11aに嵌合している。外輪22と軸箱体11との嵌合は、隙間バメされており、外輪22は軸箱体11に対して軸方向に変位自在となっている。内輪18の軌道面と外輪22の軌道面との間には、複数の円すいころである転動体24が転動自在に配設されている。
【0026】
軸箱体11の一方の側面は、前蓋11bが軸箱体11に固定されて配置され、軸箱体11の開口部を封止している。また、軸箱体11の他方の側面は、後蓋11cが軸箱体11に固定されて配置され、軸箱体11の開口部を封止している。
従って、軸受12は、軸箱体11の内部に収容されている。
【0027】
アキシャル荷重センサ13は、軸受12に負荷されるアキシャル荷重を測定するためのものであって、外輪22の側面22aと前蓋11b及び外輪22の側面22aと後蓋11cとの間に狭持して配置されている。
図2に示すように、第1実施形態のアキシャル荷重センサ13Aは、リング状のセンサ本体を貫通したロードセル15が8個、円周方向に45°の間隔で配置されている。これによって、軸受12に負荷されるアキシャル荷重の円周方向の負荷分布は、円周方向に45°の位相精度で検出が可能となる。また、ロードセル15,15間にアキシャル荷重の情報信号、ロードセル15の校正情報、製造情報、組込み位置情報等の情報信号をメモリ及び発信可能な電子タグ20が取り付けられている。
【0028】
図3に示すように、第2実施形態のアキシャル荷重センサ13Bは、リング状に形成されたセンサ本体の片面側にロードセル15が45°間隔で3個一組、計6個配置され、円周上の該組間に前述した電子タグ20が取り付けられている。
【0029】
図4に示すように、第3実施形態のアキシャル荷重センサ13Cは、リング状のセンサ本体の各々片面側に6個、計12個の突起部17a,17bが円周方向に60°間隔で突設されており、一方側の突起部17aと他方側の突起部17bとの配置構成が30°ずれている。この一方側の突起部17aの両側に一対の2軸(クロス)歪みゲージ16a,16bが計12個貼着されており、この一対の歪みゲージ16a,16bで1つのロードセル機能(荷重検出器)を形成している。すなわち、突起部17aに加わった負荷荷重を他方側の突起部17bで受け、一対の歪みゲージ16a,16bでこの負荷荷重を検出することができる。また、前述した電子タグ20が突起部17a,17a間に取り付けられている。
【0030】
図5に示すように、第4実施形態のアキシャル荷重センサ13Dは、リング状のセンサ本体の両側面の対応した位置に45°間隔で突起部17が計8個突設されており、この突起部17の内周面及び外周面に前述した2軸(クロス)歪みゲージ16a,16bが計16個貼着されている。この一対の歪みゲージ16a,16bで1つのロードセル機能(荷重検出器)を形成している。また、前述した電子タグ20が突起部17,17間に取り付けられている。
【0031】
次に、本実施形態の作用を説明する。
鉄道車両4は、曲線区間を通過する時に遠心力が作用して曲線の半径方向外方に振られる。このとき、車輪6は、レール8によって拘束されて半径方向外方への変位が制限されているが、車体7は外方に振られる。車体7の横方向の変位は、頭上ばね16及び軸箱体11を介して外輪22に伝達され、軸受12にアキシャル荷重が発生する。
【0032】
外輪22に隙間バメされている軸箱体11が、軸方向に相対的に変位してアキシャル荷重センサ13を押圧すると、各ロードセル15は、押圧力に応じた検出信号を出力して軸受12に負荷されたアキシャル荷重を測定する。このとき、内輪18と外輪22とが相対的に傾くと、45°間隔で配置されたロードセル15は、異なった力で押圧されるので、押圧力に比例した異なった大きさの信号を出力する。即ち、ロードセル15によって全アキシャル荷重、アキシャル荷重の発生頻度及びアキシャル荷重の円周方向負荷分布が測定される。
【0033】
測定された全アキシャル荷重、アキシャル荷重の発生頻度(全走行区間に対する負荷率)に基づいて最適形状の軸受の設計が可能となる。また、アキシャル荷重の円周方向負荷分布が均一でない場合は、内輪18と外輪22とが相対的に傾いており、エッジロードの発生が予測されるので、転動体24の径、長さの最適化を図ると共に、クラウニングを施すなどして、実使用条件に適した軸受12の最適設計を行うことができる。
また、測定されたアキシャル荷重に基づいて、ベンチ試験の試験条件を設定することで、より実用的なベンチ試験を行うことができ、試験の信頼性が向上する。
【0034】
本実施形態の鉄道車両車軸軸受の荷重測定方法は、鉄道車両4の車軸5を回動自在に支承する軸受12に負荷されるアキシャル荷重を測定するもので、軸箱体11の内周面11aに嵌合する外輪22の側面22aと、軸箱体11の側面を封止する前蓋11b及び後蓋11cと、の間に夫々配置された2個のアキシャル荷重センサ13,13によって軸受12に負荷されるアキシャル荷重を測定するものである。
【0035】
また、円周方向に複数のロードセル15が配置されてリング状に形成され、外輪22の側面22aと前蓋11b及び後蓋11cとの間に夫々配置されたアキシャル荷重センサ13によって軸受12に負荷されるアキシャル荷重を測定し、アキシャル荷重の大きさ及び円周方向の負荷分布を測定するものである。
【0036】
更に、アキシャル荷重センサ13に電子タグ20を取り付けることにより、アキシャル荷重信号を電子タグ20内にメモリさせることができる。また、ロードセル15の校正情報、製造情報、組込み位置情報等をメモリ内に入力させ、情報端末から随時情報を取り出すことが可能となる。
【0037】
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。その他、前述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。例えば、鉄道車両車軸軸受の軸箱体の形式は、片バネ式ものとして説明したが、これに限定されるものではなく、ウィング式、軸梁式など、他の形式の軸箱体においても適用することができる。また、軸受は、複列円すいころ軸受として説明したが、その他のどの様な形式の軸受であってもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置によれば、軸受を収容する軸箱体を軸受の外輪に嵌合させて配置すると共に、軸受に負荷されるアキシャル荷重を測定するアキシャル荷重センサを軸箱体内に配置したので、鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置を極めて小型化することができる。
したがって、実走行時に軸受に負荷されるアキシャル荷重の大きさ、発生頻度(全走行区間に対する負荷率)、アキシャル荷重の円周方向分布を容易に測定することができる。
また、各種走行条件における実測データに基づいて鉄道車両車軸の軸受設計が可能となり、軸受の長寿命化及び軸受のメンテナンス期間の延長が可能となる。更に、ベンチ試験のデータと実車のデータとの一致度を高めてベンチ試験条件を設定することができ、精度の高いベンチ試験を行うことができる。
【0039】
また、本発明に係る鉄道車両車軸軸受の荷重測定方法によれば、軸箱体の内周面に嵌合し軸方向に変位自在に配置された外輪の側面と、軸箱体の側面を封止する前蓋及び後蓋との間に夫々配置されたアキシャル荷重センサによって、軸受に負荷されるアキシャル荷重を測定するようにしたので、小型の測定装置によって軸受に負荷されるアキシャル荷重を直接、精度良く測定することができる。
更に、電子タグをアキシャル荷重センサに取り付けることで、電子タグにアキシャル荷重の情報信号をメモリさせたり、ロードセルの校正情報、製造情報又は組込み位置情報をメモリ内に入力することができ、随時前記情報を情報端末から取り出すことができるので、アキシャル荷重センサの精度管理が容易となりアキシャル荷重の高い測定精度を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置の要部縦断面図である。
【図2】図1における荷重センサの第1実施形態に係り、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図3】図1における荷重センサの第2実施形態に係り、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図4】図1における荷重センサの第3実施形態に係り、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図5】図1における荷重センサの第4実施形態に係り、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
4 鉄道車両
5 車軸
10 鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置
11 軸箱体
11a 軸箱体の内周面
11b 前蓋
11c 後蓋
12 円すいころ軸受
13,13A,13B,13C,13D アキシャル荷重センサ
15 ロードセル(荷重センサ)
16a,16b 歪みゲージ
17,17a,17b 突起部
20 電子タグ
22 外輪
22a 外輪の側面

Claims (6)

  1. 鉄道車両の車軸を回動自在に支承する軸受に負荷されるアキシャル荷重を測定する鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置であって、
    前記軸受の外輪に嵌合し前記軸受を収容する軸箱体と、前記軸箱体内に配置されて前記鉄道車両の前記軸受に負荷されるアキシャル荷重を測定するアキシャル荷重センサと、を備えたことを特徴とする鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置。
  2. 前記アキシャル荷重センサは、前記軸箱体の一方の側面を封止する前蓋と前記外輪の一方の側面との間、及び前記軸箱体の他方の側面を封止する後蓋と前記外輪の他方の側面との間に夫々狭持されて前記軸箱体の内部に配置され、且つ前記外輪は、前記軸箱体に対して軸方向に変位自在に前記軸箱体の内周面に嵌合して配置されたことを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置。
  3. 前記アキシャル荷重センサは、円周方向に複数の荷重センサが配置されてリング状に形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置。
  4. 鉄道車両の車軸を回動自在に支承する軸受に負荷されるアキシャル荷重を測定する鉄道車両車軸軸受の荷重測定方法であって、
    前記軸受を収容する軸箱体に対して軸方向に変位自在とされて前記軸箱体の内周面に嵌合する外輪の側面と、前記軸箱体の側面を封止する前蓋及び後蓋と、の間に夫々配置されたアキシャル荷重センサによって前記軸受に負荷されるアキシャル荷重を測定することを特徴とする鉄道車両車軸軸受の荷重測定方法。
  5. 円周方向に複数の荷重センサが配置されてリング状に形成され、前記外輪の側面と前記前蓋及び前記後蓋との間に夫々配置されたアキシャル荷重センサによって前記軸受に負荷されるアキシャル荷重を測定し、アキシャル荷重の大きさ及び円周方向の負荷分布を測定することを特徴とする請求項4に記載の鉄道車両車軸軸受の荷重測定方法。
  6. 前記アキシャル荷重の情報信号、ロードセルの校正情報、製造情報、組込み位置情報の内、少なくとも1つの情報信号をメモリ及び発信可能な電子タグを前記アキシャル荷重センサに取り付け、情報端末から随時前記情報を取り出すようにしたことを特徴とする請求項5に記載の鉄道車両車軸軸受の荷重測定方法。
JP2003004607A 2003-01-10 2003-01-10 鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置及び荷重測定方法 Pending JP2004219160A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003004607A JP2004219160A (ja) 2003-01-10 2003-01-10 鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置及び荷重測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003004607A JP2004219160A (ja) 2003-01-10 2003-01-10 鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置及び荷重測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004219160A true JP2004219160A (ja) 2004-08-05

Family

ID=32895536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003004607A Pending JP2004219160A (ja) 2003-01-10 2003-01-10 鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置及び荷重測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004219160A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005308194A (ja) * 2004-05-10 2005-11-04 Ntn Corp 鉄道車両用icタグ付き軸受ユニット
WO2006118946A1 (en) * 2005-04-29 2006-11-09 The Timken Company Load sensing bearing
JP2007183105A (ja) * 2005-12-30 2007-07-19 Railway Technical Res Inst ころ軸受転動体軸方向ひずみ検出方法、及びころ軸受転動体軸方向ひずみ検出装置
WO2014042123A1 (ja) * 2012-09-11 2014-03-20 川崎重工業株式会社 荷重測定方法及び装置、荷重測定装置を備えた鉄道車両、並びに荷重管理システム
WO2015028046A1 (en) * 2013-08-26 2015-03-05 Aktiebolaget Skf Railway axlebox and railway wagon
CN105235704A (zh) * 2015-10-23 2016-01-13 哈尔滨轨道交通装备有限责任公司 铁路自翻车滚动轴承改造装置及进行改造的方法
US9347486B2 (en) 2004-04-16 2016-05-24 Ntn Corporation IC tag equipped bearing unit
CN112834222A (zh) * 2021-02-02 2021-05-25 厦门物之联智能科技有限公司 动态监测列车轴承使用寿命的方法及电子设备
CN116641959A (zh) * 2023-05-26 2023-08-25 山东星泰轴承股份有限公司 一种降噪圆锥滚子轴承

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9347486B2 (en) 2004-04-16 2016-05-24 Ntn Corporation IC tag equipped bearing unit
JP2005308194A (ja) * 2004-05-10 2005-11-04 Ntn Corp 鉄道車両用icタグ付き軸受ユニット
JP4606060B2 (ja) * 2004-05-10 2011-01-05 Ntn株式会社 鉄道車両用icタグ付き軸受ユニット
WO2006118946A1 (en) * 2005-04-29 2006-11-09 The Timken Company Load sensing bearing
JP2007183105A (ja) * 2005-12-30 2007-07-19 Railway Technical Res Inst ころ軸受転動体軸方向ひずみ検出方法、及びころ軸受転動体軸方向ひずみ検出装置
CN104619571A (zh) * 2012-09-11 2015-05-13 川崎重工业株式会社 载荷测量方法及装置、具备载荷测量装置的铁道车辆以及载荷管理系统
WO2014042123A1 (ja) * 2012-09-11 2014-03-20 川崎重工業株式会社 荷重測定方法及び装置、荷重測定装置を備えた鉄道車両、並びに荷重管理システム
US9476802B2 (en) 2012-09-11 2016-10-25 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Load measurement method and apparatus, railcar provided with load measurement apparatus, and load management system
WO2015028046A1 (en) * 2013-08-26 2015-03-05 Aktiebolaget Skf Railway axlebox and railway wagon
CN105235704A (zh) * 2015-10-23 2016-01-13 哈尔滨轨道交通装备有限责任公司 铁路自翻车滚动轴承改造装置及进行改造的方法
CN112834222A (zh) * 2021-02-02 2021-05-25 厦门物之联智能科技有限公司 动态监测列车轴承使用寿命的方法及电子设备
CN116641959A (zh) * 2023-05-26 2023-08-25 山东星泰轴承股份有限公司 一种降噪圆锥滚子轴承
CN116641959B (zh) * 2023-05-26 2024-02-27 山东星泰轴承股份有限公司 一种降噪圆锥滚子轴承

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7819026B2 (en) Sensor-equipped wheel support bearing assembly
US7882752B2 (en) Sensor-equipped bearing for wheel
US8522621B2 (en) Measurement bearing, in particular for a wheel set of a rail vehicle
EP1764521A2 (en) Sensor-equipped rolling bearing assembly
WO2001077634A3 (en) Bearing assembly with sensors for monitoring loads
WO2007066482A1 (ja) センサ付車輪用軸受
US7320256B2 (en) Load measurement on rolling bearing with particular revolution speed measurements
JP2004198247A (ja) 転がり軸受ユニット用荷重測定装置
JP2004219160A (ja) 鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置及び荷重測定方法
JP2007057259A (ja) センサ付車輪用軸受
US9014992B2 (en) Sensor equipped wheel support bearing assembly
US9370967B2 (en) Wheel reaction force detecting apparatus
Den Engelse Estimation of the lateral force, acting at the tire contact patch of a vehicle wheel, using a Hub bearing unit instrumented with strain gauges and eddy-current sensors
JP2005331025A (ja) センサ付き軸受
JP4363103B2 (ja) センサ付きハブユニット
JP2005249594A (ja) 転動体荷重測定方法及び荷重測定用軸受
JP2004219161A (ja) 鉄道車両車軸軸受の荷重測定装置及び荷重測定方法
JP2004198210A (ja) 転がり軸受ユニット用荷重測定装置
JP2009128265A (ja) センサ付車輪用軸受
JP2003049832A (ja) 温度センサ付回転支持装置
CN106840488A (zh) 测量载荷传感器单元以及带测量载荷传感器单元的轮毂轴承
JP2006153554A (ja) 車輪用軸受の状態測定方法および測定装置
JP2004218681A (ja) 鉄道車両車軸軸受のミスアライメント測定装置及び測定方法
JP2005098771A (ja) 転がり軸受ユニットの荷重測定装置
JP6863068B2 (ja) 回転体支持装置の診断方法