JP2004218999A - 熱交換器の冷媒配管支持構造 - Google Patents

熱交換器の冷媒配管支持構造 Download PDF

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Abstract

【課題】凝縮器の冷媒供給用及び排出用冷媒配管を支持部材により支持する場合に、凝縮器のレイアウトの自由度を高める。
【解決手段】左側ヘッダタンク5の上端側に冷媒を供給する供給用冷媒配管11を接続するとともに、この左側ヘッダタンク5の下端側に該タンク5内の冷媒を排出する排出用冷媒配管12を接続する。凝縮器1を車両へ取り付けるための上部及び下部取付部材20〜23を左右のヘッダタンク5,6外面にそれぞれろう付け接合する。供給用及び排出用冷媒配管11,12の先端側が凝縮器1上端近傍に位置するように、該供給用及び排出用冷媒配管11,12を取り廻し、その先端側を支持する支持部材25を前記左側の上部取付部材20に固定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱交換器のヘッダタンクに連通する冷媒配管の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば車両用空調装置の熱交換器では、車幅方向に延びるチューブが上下に並設され、これらチューブの両端部に該チューブと連通するヘッダタンクが配設され、該ヘッダタンクに接続される冷媒配管によって冷媒が該タンクに供給されるとともに、該タンク内の冷媒が排出されるようになっている。また、この熱交換器は、車両のエンジンルームにおいて、該熱交換器に固定された取付部材を介して取付体としての車両側部材に取り付けられるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6―191262号公報(第4頁、第5頁、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般に、熱交換器を車両に組み付ける際には、まず、熱交換器を車両に取り付け、その後、車両側の冷媒配管を前記熱交換器の冷媒配管に接続する。この際、エンジンルームの他の機器との干渉を防ぐように熱交換器の冷媒配管の取り廻しを工夫するとともに、そのように取り廻した冷媒配管の先端側を熱交換器にしっかりと支持することにより、冷媒配管の接続作業を容易にすることが考えられる。その対策として、冷媒配管を支持するための支持部材を熱交換器に固定しようとすると、熱交換器周りに支持部材を配設するための空間が必要となって熱交換器のエンジンルーム内でのレイアウトが困難になる場合がある。
【0005】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、熱交換器には、取付体に取り付けるための取付部材が設けられていることに着目し、熱交換器の冷媒配管を支持部材により支持して該冷媒配管の接続作業を容易にする場合に、熱交換器のレイアウトの自由度を高めることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1の発明では、並設されたチューブの両端部に設けられ該チューブと連通するヘッダタンクと、該ヘッダタンクに接続され冷媒を給排する冷媒配管とを備え、取付部材を介して取付体へ取り付けられる熱交換器において、前記冷媒配管を支持部材を介して前記熱交換器に支持するようにした熱交換器の冷媒配管支持構造を対象とする。
【0007】
そして、前記冷媒配管の支持部材を前記熱交換器の取付部材に固定する構成とする。
【0008】
この構成によれば、支持部材の熱交換器への固定部分が取付部材により構成されて該固定部分が不要になるので、支持部材を熱交換器に直接固定する場合と比べて、熱交換器周りの空間が拡大し、該熱交換器のレイアウトの自由度が高まる。
【0009】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、冷媒配管の外面及び該外面に接合する支持部材の接合面の少なくとも一方にろう材を設ける構成とする。
【0010】
この構成によれば、冷媒配管を支持部材に仮固定して炉内に搬入することにより、冷媒配管が支持部材にろう付け固定されるので、別途締結部材等がいらず、その分だけ部品点数が削減される。
【0011】
請求項3の発明では、請求項1の発明において、取付部材及び支持部材の互いに接合する接合面の少なくとも一方にろう材を設ける構成とする。
【0012】
この構成によれば、請求項2の発明と同様に、別途締結部材等を用いることなく支持部材が取付部材にろう付け固定されるので、部品点数が削減される。
【0013】
請求項4の発明では、請求項3の発明において、取付部材及び支持部材を締結部材により締結する構成とする。
【0014】
この構成によれば、取付部材及び支持部材を締結した状態で炉内に搬入してろう付けすることが可能となるので、炉内での支持部材の位置ずれが防止され、正確に位置決めされた状態で支持部材が取付部材に固定される。
【0015】
請求項5の発明では、請求項4の発明において、締結部材を1組だけ設け、ろう付けの際に、支持部材が前記締結部材周りに回動変位するのを規制する規制部を取付部材及び支持部材の少なくとも一方に設ける構成とする。
【0016】
この構成によれば、必要最小限の締結部材により部品点数の大幅な増加を抑制しながら、規制部により炉内での支持部材の回動変位が規制されて該支持部材が正確に位置決めされた状態で取付部材に固定される。
【0017】
請求項6の発明では、請求項1の発明において、支持部材は、ろう材が層状に設けられた板材をプレス成形してなる構成とする。
【0018】
この構成によれば、支持部材がプレス成形品であるので該支持部材の製造コストが抑えられ、また、支持部材を取付部材に仮固定し、該支持部材に冷媒配管を仮固定した状態で炉内に搬入することで、各部材が同時にろう付けされるので、製造工数が削減される。
【0019】
請求項7の発明では、請求項1の発明において、冷媒配管は、冷媒をヘッダタンクに供給する供給用冷媒配管及び冷媒をヘッダタンクから排出する排出用冷媒配管からなり、支持部材を前記供給用冷媒配管及び排出用冷媒配管を支持するように構成するものとする。
【0020】
この構成によれば、供給用及び排出用の2本の冷媒配管を支持部材により支持することが可能となるので、部品点数の増加を招くことなく、2本の冷媒配管を車両側の冷媒配管に容易に接続することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
図1は本発明の実施形態に係る熱交換器を示し、本例では、熱交換器が車両用空調装置の冷凍サイクルの一要素を構成する凝縮器1である場合を示す。該凝縮器1は車幅方向に延びる複数のチューブ2,2,…及び放熱用のフィン3,3,…を上下に交互に並設してなるコア4と、該コア4のチューブ2両端部にそれぞれ配設されて該チューブ2と連通する中空部Rを有する左側及び右側ヘッダタンク5,6とを備えてなり、車両のエンジンルーム(図示せず)前端に搭載されている。
【0023】
前記コア4のチューブ2及びフィン3は、両面にろう材が層状に設けられたアルミニウム合金製の薄板材をそれぞれ折り曲げ成形してなる。各チューブ2は、冷媒の流路断面が車両前後方向に長い矩形状の扁平チューブとされ、一方、各フィン3は、車両前後方向から見て、車幅方向に連続する波状に形成されたコルゲートフィンとされている。
【0024】
前記コア4の隣り合うチューブ2,2の離間距離はフィン3の上下の長さに対応していて、該フィン3の上端及び下端が、隣り合うチューブ2,2の外面にろう付けされるようになっている。また、コア4の上下方向両端部には、フィン3がそれぞれ位置付けられ、コア4上端のフィン3の上側には、該フィン3を保持する上側フィン保持部材8が配設され、また、コア4下端のフィン3の下側には、該フィン3を保持する下側フィン保持部材9が配設されている。
【0025】
前記左側及び右側ヘッダタンク5,6は、両面にろう材が層状に設けられたアルミニウム合金製の板材を円筒状に成形してなるものであり、コア4の上端から下端に亘って真っ直ぐに延び、その上端及び下端の開口がキャップ部材10、10によりそれぞれ閉塞されている。前記左側及び右側ヘッダタンク5,6周壁のコア4側には、前記各チューブ2の外形に対応するチューブ保持用孔部(図示せず)が形成され、各チューブ2の端部が挿入保持されるようになっている。
【0026】
前記左側ヘッダタンク5の上端側には、該左側ヘッダタンク5へ冷媒を供給する供給用冷媒配管11が接続されるとともに、下端側には、この左側ヘッダタンク5内の冷媒を外部に排出する排出用冷媒配管12が接続されている。また、左側及び右側ヘッダタンク5,6には、中空部Rを上下に仕切ってコア4を複数のパスに分割するための仕切板(図示せず)が配設されており、これにより、前記供給用冷媒配管11から左側ヘッダタンク5内に流入した冷媒は、前記コア4を蛇行して流れて、前記排出用冷媒配管12から外部に流出する。尚、図1中、13は、前記コア4の上下方向中間部に位置するパスから冷媒を取り入れて一時的に貯留した後、液冷媒のみをその下流側のパスへ流すための受液器である。
【0027】
前記供給用冷媒配管11は、凝縮器1を車両に取り付けた状態で、エンジンルームに配設された機器(図示せず)との干渉を防ぐように、左側ヘッダタンク5に接続された基端から車幅方向左側へ延出した後、上側へ折り曲げられている。一方、排出用冷媒配管12は、同様に車両の機器及び前記受液器13との干渉を防ぐように、左側ヘッダタンク5に接続された基端から車幅方向左側へ延出した後、上側に略直角に折り曲げられている。さらに、この排出用冷媒配管12は、コア4の上下方向中間位置まで延びて、そこから車幅方向左側及び上側に順に折り曲げられている。これら供給用及び排出用冷媒配管11,12は、凝縮器1を車両に取り付けた状態で車両側の冷媒配管(図示せず)との接続作業が容易に行えるように、凝縮器1の上端近傍まで延びており、排出用冷媒配管12の先端は、供給用冷媒配管11の先端よりも車両後側に位置している。
【0028】
前記供給用及び排出用冷媒配管11,12の先端側には、アルミニウム合金製の厚肉板状体からなる接続ブロック15が配設されており、該供給用及び排出用冷媒配管11,12は接続ブロック15を介して車両側の冷媒配管と接続されるようになっている。前記接続ブロック15には、図3に示すように、供給用及び排出用冷媒配管11,12が挿通可能な孔部15a(同図にのみ示す)が形成されており、該孔部15a周面と供給用及び排出用冷媒配管11,12の端部外面とがカシメ固定されるようになっている。図3中、15bは車両側の冷媒配管に設けられた接続ブロック(図示せず)を締結固定するためのねじ孔である。
【0029】
前記左側ヘッダタンク5には、図1に示すように、凝縮器1を取付体としての車両側部材に取り付けるための上部及び下部取付部材20,21が配設されており、該上部及び下部取付部材20,21は、供給用冷媒配管11基端の下側近傍及び排出用冷媒配管12基端の上側近傍にそれぞれ位置している。また、右側ヘッダタンク6にも同様の上部及び下部取付部材22,23が配設されている。これら上部及び下部取付部材20〜23は、アルミニウム合金を押し出し成形してなるものであり、凝縮器1を強固に取り付けることが可能な剛性を有している。
【0030】
前記上部及び下部取付部材20〜23は、各ヘッダタンク5,6外面に沿うように形成されて該外面にろう付けされる接合部20a〜23aと、該接合部20a〜23aから車幅方向外側へ延出する取付部20b〜23bとからなる。
【0031】
前記左側の上部取付部材20の取付部20bは、前記供給用冷媒配管11先端側に略対応する位置まで水平に延出しており、この取付部20bの車幅方向中間部が車両側部材(図示せず)に嵌合するようになっている。一方、左側の下部取付部材21、右側の上部取付部材22及び下部取付部材23の取付部21b〜23bは、その車幅方向の長さが比較的短く設定されており、取付部21b〜23b先端側が車両側部材にそれぞれ嵌合するようになっている。
【0032】
図4に示すように、前記左側の上部取付部材20先端側は、車両前側へ略直角に折り曲げられており、この上部取付部材20先端側には、前記供給用及び排出用冷媒配管11,12の先端側を支持する支持部材25が固定されるようになっている。該支持部材25は、前記上部取付部材20に接合される側の面にろう材が層状に設けられたアルミニウム合金製の板材をプレス成形してなり、図2に示すように、前記上部取付部材20に固定される基端から車両後側に傾斜して上方へ直線状に延びている。支持部材25基端側は、図4に示すように、上部取付部材20先端側の側面に沿って延びている。この支持部材25基端側には、前記上部取付部材20先端側に形成された孔部20cに対応する孔部25aが形成されており、該両孔部20c,25aに挿通するリベット(締結部材)26により支持部材25基端側の側面と上部取付部材20先端側の側面とが接合した状態で仮固定されるようになっている。
【0033】
また、前記左側の上部取付部材20先端側には、図2に示すように、支持部材25を仮固定した状態で、該支持部材25基端側の縁部に当接して該支持部材25のリベット26周りの回動変位を規制する規制部20dが車幅方向左側へ突出して上下に延びている。さらに、支持部材25基端側には、前記規制部20d上端と係合する係合突起25bが設けられており、該係合突起25bによって支持部材25の回動変位がより確実に規制されるようになっている。
【0034】
前記支持部材25先端側は、供給用及び排出用冷媒配管11、12の先端側が互いに車両前後方向に離れた状態で嵌合するように形成されている。また、前記接続ブロック15は、該接続ブロック15の下面が支持部材25の先端に当接することにより位置決めされるようになっている。この接続ブロック15を位置決めした状態で、図3に示すように、支持部材25の先端側のかしめ部25cを前記供給用及び排出用冷媒配管11,12の先端側外面に沿うように折り曲げてかしめることにより、該供給用及び排出用冷媒配管11,12が支持部材25に仮固定される。
【0035】
前記の如く構成された凝縮器1の製造工程においては、図示しないが、まず、前記各チューブ2、フィン3、フィン保持部材8,9及びヘッダタンク5,6を組み付けてからクランプにより結束するとともに、左側ヘッダタンク5に供給用及び排出用冷媒配管11,12を組み付け、左側及び右側ヘッダタンク5,6に上部及び下部取付部材20〜23の接合部20a〜23aを溶接により仮固定する。そして、支持部材25をリベット26により左側の上部取付部材20に仮固定するとともに、支持部材25の先端側に前記供給用及び排出用冷媒配管11,12を嵌合させてかしめ固定する。
【0036】
その後、炉内に搬入して各部をろう付けすることにより一体化する。この際、支持部材25が取付部材20にリベット26により締結されており、しかも、規制部20dにより支持部材25の回動変位が規制されているので、該支持部材25の位置ずれが防止される。
【0037】
したがって、この実施形態では、凝縮器1の供給用及び排出用冷媒配管11,12を該凝縮器1上端近傍に位置するように取り廻すとともに、支持部材25によりしっかりと支持するようにして車両側の冷媒配管との接続作業を容易にする場合に、その支持部材25を凝縮器1取付用の上部取付部材20に固定するようにしたので、支持部材25の左側ヘッダタンク5への固定部分が不要となり、これにより、支持部材25を左側ヘッダタンク5に直接固定するようにする場合と比べて、凝縮器1周りの空間が拡大し、該凝縮器1のエンジンルーム内でのレイアウトの自由度を高めることができる。
【0038】
また、支持部材25を板材のプレス成形品としているので、該支持部材25の製造コストを抑えることができ、さらに、この支持部材25にろう材が層状に設けられているので、該支持部材25及び冷媒配管11,12外面のろう付けと、支持部材25及び上部取付部材20のろう付けとを炉内で同時に行うことができ、製造工数を削減することができる。この際、支持部材25及び上部取付部材20を1つのリベット26により仮固定するとともに、規制部20dにより支持部材25のリベット26周りの回動変位を規制しているので、必要最小限の締結部材により部品点数の大幅な増加を抑制しながら、支持部材25を正確に位置決めした状態でろう付けできる。
【0039】
また、供給用及び排出用冷媒配管11,12を支持部材25にろう付けするようにしているので、別途締結部材等を用いることなく両者をしっかりと固定できて、部品点数の増加を抑制できる。
【0040】
さらに、供給用及び排出用冷媒配管11,12を1つの支持部材25により支持するようにしているので、部品点数の増加を招くことなく、供給用及び排出用の2本の冷媒配管11,12を車両側の冷媒配管に容易に接続できる。
【0041】
尚、前記実施形態では、支持部材25をリベット26により上部取付部材20に仮固定するとともに、支持部材25の回動変位を規制する規制部20dを設けるようにしているが、これに限らず、規制部20dを省略してリベット26による仮固定だけでもよい。また、支持部材25はボルト及びナットにより上部取付部材20に仮固定するようにしてもよい。
【0042】
さらに、支持部材25を上部取付部材20に溶接により仮固定するようにしてもよく、この場合では、締結部材を設けることなく、支持部材25を位置決めした状態で上部取付部材20にろう付けすることができる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係る熱交換器の冷媒配管支持構造によると、熱交換器の冷媒配管を支持部材を介して支持する場合に、支持部材を熱交換器の取付部材に固定したので、支持部材の熱交換器への固定部分が不要になって熱交換器周りの空間が拡大し、該熱交換器のレイアウトの自由度を高めることができる。
【0044】
請求項2記載の発明によると、冷媒配管の外面及び該外面に接合する支持部材の接合面の少なくとも一方にろう材を設けたので、部品点数を削減しながら冷媒配管を支持部材に固定できる。
【0045】
請求項3記載の発明によると、取付部材及び支持部材の互いに接合する接合面の少なくとも一方にろう材を設けたので、部品点数を削減しながら支持部材を取付部材に固定できる。
【0046】
請求項4記載の発明によると、取付部材及び支持部材を締結部材により締結するようにしたので、ろう付けの際、炉内での支持部材の位置ずれを防止でき、支持部材を正確に位置決めした状態で取付部材に固定できる。
【0047】
請求項5記載の発明によると、締結部材を1組だけ設け、取付部材及び支持部材の少なくとも一方には、ろう付けの際に、支持部材が前記締結部材周りに回動変位するのを規制する規制部を設けたので、部品点数の大幅な増加を抑制しながら、支持部材を正確に位置決めした状態で取付部材に固定できる。
【0048】
請求項6記載の発明によると、支持部材をろう材が層状に設けられた板材をプレス成形してなるものとしたので、支持部材の製造コストを抑えることができ、また、各部材を同時にろう付けして製造工数を削減できる。
【0049】
請求項7記載の発明によると、冷媒配管は、冷媒をヘッダタンクに供給する供給用冷媒配管及び冷媒をヘッダタンクから排出する排出用冷媒配管からなり、前記供給用冷媒配管及び排出用冷媒配管を支持するように支持部材を構成したので、部品点数の増加を招くことなく、2本の冷媒配管を車両側の冷媒配管に容易に接続できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る凝縮器を車両前側から見た図である。
【図2】図1の凝縮器の支持部材近傍を拡大して示し、(a)は車幅方向左側から見た側面図であり、(b)は図2(a)におけるB−B線断面図である。
【図3】図1の凝縮器の支持部材近傍の拡大図である。
【図4】図1におけるA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 凝縮器
2 チューブ
5 左側ヘッダタンク
6 右側ヘッダタンク
11 供給用冷媒配管
12 排出用冷媒配管
20,22 上部取付部材
20d 規制部
21,23 下部取付部材
25 支持部材
26 リベット(締結部材)

Claims (7)

  1. 並設されたチューブの両端部に設けられ該チューブと連通するヘッダタンクと、該ヘッダタンクに接続され冷媒を給排する冷媒配管とを備え、取付部材を介して取付体へ取り付けられる熱交換器において、前記冷媒配管を支持部材を介して前記熱交換器に支持するようにした熱交換器の冷媒配管支持構造であって、
    前記冷媒配管の支持部材は前記熱交換器の取付部材に固定されていることを特徴とする熱交換器の冷媒配管支持構造。
  2. 請求項1において、
    冷媒配管の外面及び該外面に接合する支持部材の接合面の少なくとも一方には、ろう材が設けられていることを特徴とする熱交換器の冷媒配管支持構造。
  3. 請求項1において、
    取付部材及び支持部材の互いに接合する接合面の少なくとも一方には、ろう材が設けられていることを特徴とする熱交換器の冷媒配管支持構造。
  4. 請求項3において、
    取付部材及び支持部材は締結部材により締結されていることを特徴とする熱交換器の冷媒配管支持構造。
  5. 請求項4において、
    締結部材は1組だけ設けられ、
    取付部材及び支持部材の少なくとも一方には、ろう付けの際に、支持部材が前記締結部材周りに回動変位するのを規制する規制部が設けられていることを特徴とする熱交換器の冷媒配管支持構造。
  6. 請求項1において、
    支持部材は、ろう材が層状に設けられた板材をプレス成形してなることを特徴とする熱交換器の冷媒配管支持構造。
  7. 請求項1において、
    冷媒配管は、冷媒をヘッダタンクに供給する供給用冷媒配管及び冷媒をヘッダタンクから排出する排出用冷媒配管からなり、
    支持部材は、前記供給用冷媒配管及び排出用冷媒配管を支持するように構成されていることを特徴とする熱交換器の冷媒配管支持構造。
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