JP2004218849A - 空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の熱源ユニットを備えた空気調和装置において、冷媒連絡配管に冷媒や油が溜まり込むのを防ぐ。
【解決手段】空気調和装置101は、熱源ユニット102a〜102cと、冷媒連絡配管4、5と、利用ユニット3a、3bと、運転制御装置106a〜106cとを備えている。熱源ユニット102a〜102cは、圧縮機構121a〜121cと熱源側熱交換器24a〜24cとを有する。冷媒連絡配管4、5は、各熱源ユニット102a〜102cが並列に接続される。運転制御装置106a〜106cは、利用ユニット3a、3bの運転負荷に応じて、熱源ユニット102a〜102c全体の運転負荷を制御する際に、熱源ユニット102a〜102cの全てが運転継続されるように、各熱源ユニット102a〜102cの圧縮機構121a〜121cの運転容量を制御する。
【選択図】 図2
【解決手段】空気調和装置101は、熱源ユニット102a〜102cと、冷媒連絡配管4、5と、利用ユニット3a、3bと、運転制御装置106a〜106cとを備えている。熱源ユニット102a〜102cは、圧縮機構121a〜121cと熱源側熱交換器24a〜24cとを有する。冷媒連絡配管4、5は、各熱源ユニット102a〜102cが並列に接続される。運転制御装置106a〜106cは、利用ユニット3a、3bの運転負荷に応じて、熱源ユニット102a〜102c全体の運転負荷を制御する際に、熱源ユニット102a〜102cの全てが運転継続されるように、各熱源ユニット102a〜102cの圧縮機構121a〜121cの運転容量を制御する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和装置、特に、複数の熱源ユニットが並列に接続された空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の複数の熱源ユニットが並列に接続された空気調和装置として、1台の能力可変の親熱源ユニットと、少なくとも1台の能力一定の子熱源ユニットとを有するものがある。このような空気調和装置では、これらの熱源ユニットが並列に接続された冷媒連絡配管と、冷媒連絡配管に接続される利用ユニットとをさらに備えている、そして、この空気調和装置は、利用ユニットの運転負荷に応じて、親熱源ユニットを常時運転するとともに、適宜、子熱源ユニットを運転又は停止させる台数制御が行われている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、従来の複数の熱源ユニットが並列に接続された空気調和装置として、能力可変の熱源ユニットを並列に接続したものもある。この空気調和装置においても、基本的には、上記従来の空気調和装置と同様に、利用ユニットの運転負荷に応じて、複数の熱源ユニットの台数制御を行っている。さらに、この空気調和装置では、熱源ユニットの台数制御に加えて、複数の熱源ユニットのうち停止される熱源ユニットをローテーションする運転制御が行われる場合もある(例えば、特許文献2及び特許文献3参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−341696号公報(第1−3頁、第1−4図)
【0005】
【特許文献2】
特開平6−249529号公報(第2−3頁、第1−9図)
【0006】
【特許文献3】
特開平11−125476号公報(第2−6頁、第1−3図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の1台の能力可変の親熱源ユニットと少なくとも1台の能力一定の子熱源ユニットとを有する空気調和装置では、台数制御を行う場合、停止中の子熱源ユニットと隣り合う運転中の熱源ユニットとのユニット間の冷媒連絡配管内に、冷媒や油が溜まってしまい、運転中の熱源ユニットの冷媒量不足や油量不足が生じるおそれがある。これを防ぐために、常時運転する親熱源ユニットを利用ユニットに対して遠い側の冷媒連絡配管に接続し、かつ、他の子熱源ユニットを利用ユニット側に対して近い側の冷媒連絡配管に接続するようにしているが、現地における熱源ユニットの据付及び配管工事に制約を科すことになり、現地工事が煩雑化してしまう。
【0008】
また、上記従来の能力可変の熱源ユニットを並列に接続した空気調和装置では、熱源ユニットの台数制御に加えて、ローテーション運転が行われるため、各熱源ユニットの運転寿命を延ばすことができるとともに、現地における熱源ユニットの据付及び配管工事に対する制約も少なくなる。しかし、冷媒連絡配管に冷媒や油が溜まり込む現象については、停止される熱源ユニットがローテーションされることによって、冷媒や油が溜まる場所が移動するだけにすぎず、停止中の熱源ユニットと隣り合う運転中の熱源ユニットとのユニット間の冷媒連絡配管内に、冷媒や油が溜まって、運転中の熱源ユニットの冷媒量不足や油量不足が生じるおそれがあることに変わりはない。
【0009】
本発明の課題は、複数の熱源ユニットを備えた空気調和装置において、冷媒連絡配管に冷媒や油が溜まり込むのを防ぐことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の空気調和装置は、熱源ユニットと、冷媒連絡配管と、利用ユニットと、運転制御装置とを備えている。熱源ユニットは、圧縮機構と熱源側熱交換器とを有する。圧縮機構は、容量可変式の圧縮機を含んでいる。冷媒連絡配管は、各熱源ユニットが並列に接続される。利用ユニットは、膨張機構と利用側熱交換器とを有し、冷媒連絡配管に接続される。運転制御装置は、利用ユニットの運転負荷に応じて、複数の熱源ユニット全体の運転負荷を制御する際に、複数の熱源ユニットの全てが運転継続されるように、各熱源ユニットの圧縮機構の運転容量を制御する。
【0011】
この空気調和装置では、冷媒連絡配管に並列に接続された熱源ユニットの圧縮機構を利用ユニットの運転負荷に応じて、複数の熱源ユニットの全てが運転継続されるように、各ユニットの圧縮機構の運転容量を制御しているため、全ての熱源ユニットが運転されるようになり、冷媒連絡配管に冷媒や油が溜まり込むのを極力防ぐことができる。
【0012】
請求項2に記載の空気調和装置は、請求項1において、各圧縮機構は、複数の圧縮機を有している。
この空気調和装置では、各熱源ユニットの圧縮機構を複数の圧縮機を有する構成にすることによって、圧縮機の台数制御による圧縮機構の容量変更を行うことができるため、利用ユニットの運転負荷が小さくなった場合でも、全ての熱源ユニットを運転継続させることが可能になり、冷媒連絡配管での冷媒や油の溜まり込みを極力防ぐことができる。
【0013】
請求項3に記載の空気調和装置は、請求項2において、運転制御装置は、各圧縮機構における圧縮機の運転台数が同じになるように制御する。
この空気調和装置では、各熱源ユニットの圧縮機構の運転容量ができるだけ同じになるように運転できるため、利用ユニットの運転負荷が小さくなり、冷媒連絡配管を流れる冷媒量が少なくなった場合においても、冷媒連絡配管から各熱源ユニットに分岐される冷媒が偏流しないようにすることが可能である。
【0014】
請求項4に記載の空気調和装置では、請求項1〜3のいずれかにおいて、運転制御装置は、各圧縮機構の運転容量が同じになるように制御する。
この空気調和装置では、各熱源ユニットの圧縮機構の運転容量が同じになるように運転できるため、利用ユニットの運転負荷が小さくなり、冷媒連絡配管を流れる冷媒量が少なくなった場合においても、冷媒連絡配管から各熱源ユニットに分岐される冷媒が偏流しないようにすることが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる空気調和装置について、図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(1)空気調和装置の構成
図1に本発明の第1実施形態の空気調和装置1の概略冷媒回路図を示す。空気調和装置1は、ビル等の空気調和に使用されるものであって、複数(本実施形態では、3台)の空冷式の熱源ユニット2a〜2cと、複数(本実施形態では、2台)の利用ユニット3a、3bとが冷媒液連絡配管4及び冷媒ガス連絡配管5に対して、それぞれ、並列に接続されて構成されている。
【0016】
利用ユニット3a、3bは、それぞれ、主に、利用側膨張弁31a、31bと、利用側熱交換器32a、32bと、これらを接続する配管とから構成されている。本実施形態において、利用側膨張弁31a、31bは、冷媒圧力の調節や冷媒流量の調節等を行うために、利用側熱交換器32a、32bの液側に接続された電動膨張弁である。本実施形態において、利用側熱交換器32a、32bは、クロスフィンチューブ式の熱交換器であり、室内の空気と熱交換するための機器である。本実施形態において、利用ユニット3a、3bは、ユニット内に室内の空気を取り込み、送り出すための室内ファン(図示せず)を備えており、室内の空気と利用側熱交換器32a、32bを流れる冷媒とを熱交換させることが可能である。
【0017】
熱源ユニット2a〜2cは、それぞれ、主に、圧縮機22a〜22c及び油分離器(図示せず)を含む圧縮機構21a〜21cと、四路切換弁23a〜23cと、熱源側熱交換器24a〜24cと、液側仕切弁25a〜25cと、ガス側仕切弁26a〜26cと、これらを接続する配管とから構成されている。
圧縮機22a〜22cは、吸入した冷媒ガスを圧縮するための機器であり、本実施形態において、インバータ制御により運転容量を変更することが可能な容量可変式の1台の圧縮機である。
【0018】
四路切換弁23a〜23cは、冷房運転と暖房運転との切り換え時に、冷媒の流れの方向を切り換えるための弁であり、冷房運転時には圧縮機構21a〜21cと熱源側熱交換器24a〜24cのガス側とを接続するとともに圧縮機構21a〜21cの吸入側と冷媒ガス連絡配管5側とを接続し(図1の四路切換弁23a〜23cの実線を参照)、暖房運転時には圧縮機構21a〜21cの出口と冷媒ガス連絡配管5側とを接続するとともに圧縮機構21a〜21cの吸入側と熱源側熱交換器24a〜24cのガス側とを接続することが可能である(図1の四路切換弁23a〜23cの破線を参照)。
【0019】
熱源側熱交換器24a〜24cは、本実施形態において、クロスフィンチューブ式の熱交換器であり、空気を熱源として冷媒と熱交換するための機器である。本実施形態において、熱源ユニット2a〜2cは、ユニット内に屋外の空気を取り込み、送り出すための室外ファン(図示せず)を備えており、屋外の空気と熱源側熱交換器24a〜24cを流れる冷媒とを熱交換させることが可能である。
【0020】
各熱源ユニット2a〜2cの液側仕切弁25a〜25c及びガス側仕切弁26a〜25cは、冷媒液連絡配管4及び冷媒ガス連絡配管5に並列に接続されている。冷媒液連絡配管4は、利用ユニット3a、3bの利用側熱交換器32a、32bの液側と熱源ユニット2a〜2cの熱源側熱交換器24a〜24cの液側との間を接続している。冷媒ガス連絡配管5は、利用ユニット3a、3bの利用側熱交換器32a、32bのガス側と熱源ユニット2a〜2cの四路切換弁23a〜23cとの間を接続している。
【0021】
空気調和装置1は、利用ユニット3a、3bの運転負荷に応じて、複数の熱源ユニット2a〜2cの全てが運転継続されるように、各熱源ユニット2a〜2cの圧縮機構21a〜21cの運転容量を制御する運転制御装置をさらに備えている。本実施形態において、運転制御装置は、各熱源ユニット2a〜2cに内蔵された運転制御装置6a〜6cであり、親機として設定された熱源ユニットの運転制御装置のみを使用して、上記のような運転制御を行うことが可能である。そして、他の子機として設定された熱源ユニットの運転制御装置は、圧縮機構等の機器の運転状態や各種センサーにおける検出データを親機の運転制御装置に伝送したり、親機の運転制御装置からの指令により、圧縮機構等の機器への運転・停止指令を行うように機能することが可能である。
【0022】
(2)空気調和装置の動作
次に、空気調和装置1の動作について、図1を用いて説明する。
▲1▼冷房運転
まず、冷房運転について説明する。冷房運転時は、すべての熱源ユニット2a〜2cにおいて、四路切換弁23a〜23cが図1の実線で示される状態、すなわち、各圧縮機構21a〜21cの吐出側が熱源側熱交換器24a〜24cのガス側に接続され、かつ、各圧縮機構21a〜21cの吸入側が冷媒ガス連絡配管5を介して利用側熱交換器32a、32bのガス側に接続された状態となっている。また、液側仕切弁25a〜25c、ガス側仕切弁26a〜26cは開にされ、利用側膨張弁31a、31bは冷媒を減圧するように開度調節されている。
【0023】
この空気調和装置1の冷媒回路の状態で、各熱源ユニット2a〜2cの室外ファン(図示せず)、利用ユニット3a、3bの室内ファン(図示せず)及び各圧縮機構21a〜21cを起動すると、冷媒ガスは、各圧縮機構21a〜21cに吸入されて圧縮された後、四路切換弁23a〜23cを経由して熱源側熱交換器24a〜24cに送られて、外気と熱交換して凝縮される。この凝縮した冷媒液は、各熱源ユニット2a〜2cの液側仕切弁25a〜25cを経由して、冷媒液連絡配管4に合流されて、利用ユニット3a、3b側に送られる。そして、利用ユニット3a、3bに送られた冷媒液は、利用側膨張弁31a、31bで減圧された後、利用側熱交換器32a、32bで室内空気と熱交換して蒸発される。この蒸発した冷媒ガスは、冷媒ガス連絡配管5を通じて熱源ユニット2a〜2c側に送られる。冷媒ガス連絡配管5を流れる冷媒ガスは、各熱源ユニット2a〜2cのガス側仕切弁26a〜26cを介して分岐され、各熱源ユニット2a〜2cの四路切換弁23a〜23cを通過した後、再び、各圧縮機構21a〜21cに吸入される。このようにして、冷房運転が行われる。
【0024】
▲2▼暖房運転
次に、暖房運転について説明する。暖房運転時は、すべての熱源ユニット2a〜2cにおいて、四路切換弁23a〜23cが図1の破線で示される状態、すなわち、各圧縮機構21a〜21cの吐出側が冷媒ガス連絡配管5を介して利用側熱交換器32a、32bのガス側に接続され、かつ、各圧縮機構21a〜21cの吸入側が熱源側熱交換器24a〜24cのガス側に接続された状態となっている。また、液側仕切弁25a〜25c、ガス側仕切弁26a〜26cは開にされ、利用側膨張弁31a、31bは冷媒を減圧するように開度調節されている。
【0025】
この空気調和装置1の冷媒回路の状態で、各熱源ユニット2a〜2cの室外ファン(図示せず)、各利用ユニット3a、3bの室内ファン(図示せず)及び各圧縮機構21a〜21cを起動すると、冷媒ガスは、各圧縮機構21a〜21cに吸入されて圧縮された後、各熱源ユニット2a〜2cの四路切換弁23a〜23c及びガス側仕切弁26a〜26cを経由して冷媒ガス連絡配管5に合流されて、利用ユニット3a、3b側に送られる。そして、利用ユニット3a、3bに送られた冷媒ガスは、利用側熱交換器32a、32bで室内空気と熱交換して凝縮される。この凝縮した冷媒液は、利用側膨張弁31a、31bを経由して、冷媒液連絡配管4に合流し、熱源ユニット2a〜2c側に送られる。冷媒液連絡配管4を流れる冷媒液は、各熱源ユニット2a〜2cの液側仕切弁25a〜25cを経由して分岐され、各熱源ユニット2a〜2cの熱源側熱交換器24a〜24cで外気と熱交換して蒸発される。この蒸発した冷媒ガスは、各熱源ユニット2a〜2cの四路切換弁23a〜23cを経由して、再び、圧縮機構21a〜21cに吸入される。このようにして、暖房運転が行われる。
【0026】
▲3▼運転制御装置の動作
上記の冷房運転中及び暖房運転中において、運転制御装置6a〜6cは、利用ユニット3a、3bの運転負荷の変化に応じて、熱源ユニット2a〜2c全体の運転負荷を制御する際に、熱源ユニット2a〜2cのすべてが運転継続されるように、各熱源ユニット2a〜2cの圧縮機構21a〜21cの運転負荷を制御している。
【0027】
運転制御装置6aは、利用ユニット3a、3bの運転負荷が小さくなったことを検知すると、熱源ユニット2a〜2cの圧縮機構21a〜21cの全てに対して、運転容量を小さくするように指令を出す。すると、各熱源ユニット2a〜2cの圧縮機構21a〜21cの圧縮機22a〜22cは、インバータ制御により、利用ユニット3a、3bの運転負荷とバランスするまで、運転容量が小さくなる。ここで、運転制御装置6aは、各圧縮機構21a〜21cの運転容量を小さくする指令とともに、各圧縮機構21a〜21cの運転容量が同じになるように運転するように制御指令を出しているため、各熱源ユニット2a〜2cは、同じ運転容量で運転されている。
【0028】
利用ユニット3a、3bの運転負荷が大きくなる場合には、上記の動作とは逆に、運転制御装置6aは、各熱源ユニット2a〜2cの圧縮機構21a〜21cの全てに対して、運転容量を大きくするように制御指令を出して、熱源ユニット2a〜2cの運転容量が利用ユニット3a、3bの運転負荷とバランスするように制御を行う。
【0029】
このようにして、利用ユニット3a、3bの運転負荷が小さくなる場合においても、各熱源ユニット2a〜2cを運転した状態を維持している。これにより、冷媒連絡配管4、5のどの部分においても冷媒が流れるようになり、冷媒や油の溜まり込みが生じにくくなっている。また、各熱源ユニット2a〜2cが同じ運転負荷で運転されているため、冷媒液連絡配管4から各熱源ユニット2a〜2cに分岐される冷媒が偏流しにくくなっている。
【0030】
(3)空気調和装置の特徴
本実施形態の空気調和装置1には、以下のような特徴がある。
▲1▼空気調和装置1では、冷媒連絡配管4、5に並列に接続された熱源ユニット2a〜2cの圧縮機構21a〜21cを利用ユニット3a、3bの運転負荷に応じて、複数の熱源ユニット2a〜2cの全てが運転継続されるように、各ユニットの圧縮機構21a〜21cの運転容量を制御しているため、全ての熱源ユニット2a〜2cが運転されるようになり、冷媒連絡配管4、5に冷媒や油が溜まり込むのを極力防ぐことができる。
【0031】
▲2▼空気調和装置1では、各熱源ユニット2a〜2cの圧縮機構21a〜21cを容量可変式の圧縮機22a〜22cを有する構成にすることによって、利用ユニット3a、3bの運転負荷が小さくなった場合でも、全ての熱源ユニット2a〜2cを運転継続させることが可能になり、冷媒連絡配管4、5での冷媒や油の溜まり込みを防ぐことができる。
【0032】
▲3▼空気調和装置1では、各熱源ユニット2a〜2cの圧縮機構21a〜21cの運転容量が同じになるように運転しているため、利用ユニット3a、3bの運転負荷が小さくなり、冷媒連絡配管4、5を流れる冷媒量が少なくなった場合においても、冷媒液連絡配管4から各熱源ユニット2a〜2cに分岐される冷媒が偏流しないようにすることが可能である。
【0033】
▲4▼空気調和装置1では、熱源ユニット2a〜2cの全てが運転制御装置6a〜6cを備えているため、熱源ユニットの1つが故障した場合や定期点検をしている状態であっても、他の残りの熱源ユニットのみによって、上記と同様に、複数の熱源ユニットの全てが運転継続されるように各ユニットの圧縮機構の運転容量を制御する運転を行うことが可能である。
【0034】
[第2実施形態]
第1実施形態の空気調和装置1においては、熱源ユニット2a〜2cの各圧縮機構21a〜21cが容量可変式の圧縮機22a〜22cのみを有する構成であるが、各熱源ユニットの運転容量を増加させるために、各熱源ユニットの圧縮機構が容量一定式の圧縮機をさらに有していてもよい。
【0035】
本実施形態の空気調和装置101は、図2に示すように、1台の容量可変式の圧縮機と、複数(本実施形態では、2台)の容量一定式の圧縮機を有する圧縮機構を有する熱源ユニット102a〜102cを並列に接続して構成されている。具体的には、熱源ユニット102aは、容量可変式の圧縮機122aと2台の容量一定式の圧縮機127a、128aが並列に接続された圧縮機構121aを有している。同様に、熱源ユニット102bは圧縮機122b、127b、128bが並列に接続された圧縮機構121bを有しており、熱源ユニット102cは圧縮機122c、127c、128cが並列に接続された圧縮機構121cを有している。
【0036】
この空気調和装置101においては、運転制御装置106a〜106cは、利用ユニット3a、3bの運転負荷に応じて、各圧縮機構121a〜121cを構成する容量可変式の圧縮機122a〜122cの運転容量を制御するとともに、容量一定式の圧縮機127a〜127c、128a〜128cを運転・停止させる制御を行う。このとき、運転制御装置106a〜106cは、各圧縮機構121a〜121cの圧縮機の運転台数及び運転容量ができるだけ同じになるように運転させる。
【0037】
以下に、この空気調和装置101の動作について説明する。
まず、利用ユニット3a、3bが最大の運転負荷で運転されており、熱源ユニット102a〜102cを構成する9台の圧縮機122a〜122c、127a〜127c、128a〜128cが全て運転しているものとする。
次に、利用ユニット3a、3bの運転負荷が小さくなると、運転制御装置106aは、容量可変式の圧縮機122a〜122cの全てに運転容量を小さくする制御指令を出し、利用ユニット3a、3bの運転負荷とバランスさせるようにする。
【0038】
そして、容量一定式の圧縮機127a〜127c、128a〜128cの運転容量分だけ容量可変式の圧縮機122a〜122cの運転容量が低下したら、運転制御装置106aは、容量一定式の圧縮機127a〜127c、128a〜128cのいずれか(例えば、圧縮機128a〜128cを優先的に停止させるものとする)を停止させるとともに、容量可変式の圧縮機122a〜122cの運転容量を増加させるように指令を出し、利用ユニット3a、3bの運転負荷とバランスさせるようにする。このような制御動作を利用ユニット3a、3bの運転負荷の低下とともに繰り返すと、容量可変式の圧縮機122a〜122c及び容量一定式の圧縮機127a〜127cのみの運転になる。このとき、圧縮機122a〜122c、127a〜127cは、運転継続されているため、熱源ユニット102a〜102cの全てが運転された状態が保たれる。
【0039】
さらに、容量一定式の圧縮機127a〜127cの運転容量分だけ容量可変式の圧縮機122a〜122cの運転容量が低下したら、運転制御装置106aは、容量一定式の圧縮機127a〜127cのいずれかを停止させるとともに、容量可変式の圧縮機122a〜122cの運転容量を増加させるように指令を出し、利用ユニット3a、3bの運転負荷とバランスさせるようにする。このような制御動作を利用ユニット3a、3bの運転負荷の低下とともに繰り返すと、容量可変式の圧縮機122a〜122cのみの運転になる。このとき、圧縮機122a〜122cは、運転継続されているため、熱源ユニット102a〜102cの全てが運転された状態が保たれる。
【0040】
その後、利用ユニット3a、3bの運転負荷がさらに小さくなると、運転制御装置106aは、容量可変式の圧縮機122a〜122cの全てに運転容量を小さくする制御指令を出し、利用ユニット3a、3bの運転負荷とバランスさせるようにする。
利用ユニット3a、3bの運転負荷が大きくなる場合には、運転制御装置106aは、各熱源ユニット102a〜102cの圧縮機構121a〜121cの圧縮機122a〜122cに対して上記の容量変更とは逆方向の容量変更指令を出すとともに、圧縮機127a〜127c、128a〜128cに上記の停止順序とは逆の起動制御指令を出して、熱源ユニット102a〜102cの運転容量が利用ユニット3a、3bの運転負荷とバランスするように制御を行う。
【0041】
以上のように、この空気調和装置101では、各熱源ユニット102a〜102cの圧縮機構121a〜121cを容量可変式の圧縮機122a〜122c及び複数の容量一定式の圧縮機127a〜127c、128a〜128cを有する構成にすることによって、圧縮機122a〜122cの容量制御と127a〜127c、128a〜128cの台数制御との組み合わせ制御を行うようにしている。これにより、熱源ユニット102a〜102cの全てを運転継続した状態で、圧縮機構121a〜121cの容量変更を行うことができて、第1実施形態の空気調和装置1と同様な効果を得ることができる。
【0042】
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(1)前記実施形態においては、空気調和装置の熱源ユニットとして外気を熱源とした空冷式の熱源ユニットを使用しているが、水冷式や氷蓄熱式の熱源ユニットを使用してもよい。
【0043】
(2)前記実施形態においては、冷暖切換運転が可能な空気調和装置であったが、冷房専用の空気調和装置や冷暖同時運転が可能な空気調和装置であってもよい。
(3)前記実施形態においては、同じ空調能力を有する3台の熱源ユニットを並列接続しているが、異なる空調能力を有する熱源ユニットを並列接続してもよい。
【0044】
(4)前記実施形態においては、運転制御装置が各熱源ユニットに内蔵されているが、空気調和装置全体として1つの運転制御装置を有するものであってもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
請求項1にかかる発明では、冷媒連絡配管に並列に接続された熱源ユニットの圧縮機構を利用ユニットの運転負荷に応じて、複数の熱源ユニットの全てが運転継続されるように、各ユニットの圧縮機構の運転容量を制御しているため、全ての熱源ユニットが運転されるようになり、冷媒連絡配管に冷媒や油が溜まり込むのを極力防ぐことができる。
【0046】
請求項2にかかる発明では、各熱源ユニットの圧縮機構を複数の圧縮機を有する構成にすることによって、圧縮機の台数制御による圧縮機構の容量変更を行うことができるため、利用ユニットの運転負荷が小さくなった場合でも、全ての熱源ユニットを運転継続させることが可能になり、冷媒連絡配管での冷媒や油の溜まり込みを極力防ぐことができる。
【0047】
請求項3にかかる発明では、各熱源ユニットの圧縮機構の運転容量ができるだけ同じになるように運転できるため、利用ユニットの運転負荷が小さくなり、冷媒連絡配管を流れる冷媒量が少なくなった場合においても、冷媒連絡配管から各熱源ユニットに分岐される冷媒が偏流しないようにすることが可能である。
請求項4にかかる発明では、各熱源ユニットの圧縮機構の運転容量が同じになるように運転できるため、利用ユニットの運転負荷が小さくなり、冷媒連絡配管を流れる冷媒量が少なくなった場合においても、冷媒連絡配管から各熱源ユニットに分岐される冷媒が偏流しないようにすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の空気調和装置の概略冷媒回路図。
【図2】本発明の第2実施形態の空気調和装置の概略冷媒回路図。
【符号の説明】
1、101 空気調和装置
2a〜2c、102a〜102c 熱源ユニット
3a、3b 利用ユニット
4、5 冷媒連絡配管
6a〜6c、106a〜106c 運転制御装置
21a〜21c、121a〜121c 圧縮機構
22a〜22c 圧縮機
24a〜24c 熱源側熱交換器
31a〜31c 利用側膨張弁
32a〜32c 利用側熱交換器
122a〜122c、127a〜127c、128a〜128c 圧縮機
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和装置、特に、複数の熱源ユニットが並列に接続された空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の複数の熱源ユニットが並列に接続された空気調和装置として、1台の能力可変の親熱源ユニットと、少なくとも1台の能力一定の子熱源ユニットとを有するものがある。このような空気調和装置では、これらの熱源ユニットが並列に接続された冷媒連絡配管と、冷媒連絡配管に接続される利用ユニットとをさらに備えている、そして、この空気調和装置は、利用ユニットの運転負荷に応じて、親熱源ユニットを常時運転するとともに、適宜、子熱源ユニットを運転又は停止させる台数制御が行われている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、従来の複数の熱源ユニットが並列に接続された空気調和装置として、能力可変の熱源ユニットを並列に接続したものもある。この空気調和装置においても、基本的には、上記従来の空気調和装置と同様に、利用ユニットの運転負荷に応じて、複数の熱源ユニットの台数制御を行っている。さらに、この空気調和装置では、熱源ユニットの台数制御に加えて、複数の熱源ユニットのうち停止される熱源ユニットをローテーションする運転制御が行われる場合もある(例えば、特許文献2及び特許文献3参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−341696号公報(第1−3頁、第1−4図)
【0005】
【特許文献2】
特開平6−249529号公報(第2−3頁、第1−9図)
【0006】
【特許文献3】
特開平11−125476号公報(第2−6頁、第1−3図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の1台の能力可変の親熱源ユニットと少なくとも1台の能力一定の子熱源ユニットとを有する空気調和装置では、台数制御を行う場合、停止中の子熱源ユニットと隣り合う運転中の熱源ユニットとのユニット間の冷媒連絡配管内に、冷媒や油が溜まってしまい、運転中の熱源ユニットの冷媒量不足や油量不足が生じるおそれがある。これを防ぐために、常時運転する親熱源ユニットを利用ユニットに対して遠い側の冷媒連絡配管に接続し、かつ、他の子熱源ユニットを利用ユニット側に対して近い側の冷媒連絡配管に接続するようにしているが、現地における熱源ユニットの据付及び配管工事に制約を科すことになり、現地工事が煩雑化してしまう。
【0008】
また、上記従来の能力可変の熱源ユニットを並列に接続した空気調和装置では、熱源ユニットの台数制御に加えて、ローテーション運転が行われるため、各熱源ユニットの運転寿命を延ばすことができるとともに、現地における熱源ユニットの据付及び配管工事に対する制約も少なくなる。しかし、冷媒連絡配管に冷媒や油が溜まり込む現象については、停止される熱源ユニットがローテーションされることによって、冷媒や油が溜まる場所が移動するだけにすぎず、停止中の熱源ユニットと隣り合う運転中の熱源ユニットとのユニット間の冷媒連絡配管内に、冷媒や油が溜まって、運転中の熱源ユニットの冷媒量不足や油量不足が生じるおそれがあることに変わりはない。
【0009】
本発明の課題は、複数の熱源ユニットを備えた空気調和装置において、冷媒連絡配管に冷媒や油が溜まり込むのを防ぐことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の空気調和装置は、熱源ユニットと、冷媒連絡配管と、利用ユニットと、運転制御装置とを備えている。熱源ユニットは、圧縮機構と熱源側熱交換器とを有する。圧縮機構は、容量可変式の圧縮機を含んでいる。冷媒連絡配管は、各熱源ユニットが並列に接続される。利用ユニットは、膨張機構と利用側熱交換器とを有し、冷媒連絡配管に接続される。運転制御装置は、利用ユニットの運転負荷に応じて、複数の熱源ユニット全体の運転負荷を制御する際に、複数の熱源ユニットの全てが運転継続されるように、各熱源ユニットの圧縮機構の運転容量を制御する。
【0011】
この空気調和装置では、冷媒連絡配管に並列に接続された熱源ユニットの圧縮機構を利用ユニットの運転負荷に応じて、複数の熱源ユニットの全てが運転継続されるように、各ユニットの圧縮機構の運転容量を制御しているため、全ての熱源ユニットが運転されるようになり、冷媒連絡配管に冷媒や油が溜まり込むのを極力防ぐことができる。
【0012】
請求項2に記載の空気調和装置は、請求項1において、各圧縮機構は、複数の圧縮機を有している。
この空気調和装置では、各熱源ユニットの圧縮機構を複数の圧縮機を有する構成にすることによって、圧縮機の台数制御による圧縮機構の容量変更を行うことができるため、利用ユニットの運転負荷が小さくなった場合でも、全ての熱源ユニットを運転継続させることが可能になり、冷媒連絡配管での冷媒や油の溜まり込みを極力防ぐことができる。
【0013】
請求項3に記載の空気調和装置は、請求項2において、運転制御装置は、各圧縮機構における圧縮機の運転台数が同じになるように制御する。
この空気調和装置では、各熱源ユニットの圧縮機構の運転容量ができるだけ同じになるように運転できるため、利用ユニットの運転負荷が小さくなり、冷媒連絡配管を流れる冷媒量が少なくなった場合においても、冷媒連絡配管から各熱源ユニットに分岐される冷媒が偏流しないようにすることが可能である。
【0014】
請求項4に記載の空気調和装置では、請求項1〜3のいずれかにおいて、運転制御装置は、各圧縮機構の運転容量が同じになるように制御する。
この空気調和装置では、各熱源ユニットの圧縮機構の運転容量が同じになるように運転できるため、利用ユニットの運転負荷が小さくなり、冷媒連絡配管を流れる冷媒量が少なくなった場合においても、冷媒連絡配管から各熱源ユニットに分岐される冷媒が偏流しないようにすることが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる空気調和装置について、図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(1)空気調和装置の構成
図1に本発明の第1実施形態の空気調和装置1の概略冷媒回路図を示す。空気調和装置1は、ビル等の空気調和に使用されるものであって、複数(本実施形態では、3台)の空冷式の熱源ユニット2a〜2cと、複数(本実施形態では、2台)の利用ユニット3a、3bとが冷媒液連絡配管4及び冷媒ガス連絡配管5に対して、それぞれ、並列に接続されて構成されている。
【0016】
利用ユニット3a、3bは、それぞれ、主に、利用側膨張弁31a、31bと、利用側熱交換器32a、32bと、これらを接続する配管とから構成されている。本実施形態において、利用側膨張弁31a、31bは、冷媒圧力の調節や冷媒流量の調節等を行うために、利用側熱交換器32a、32bの液側に接続された電動膨張弁である。本実施形態において、利用側熱交換器32a、32bは、クロスフィンチューブ式の熱交換器であり、室内の空気と熱交換するための機器である。本実施形態において、利用ユニット3a、3bは、ユニット内に室内の空気を取り込み、送り出すための室内ファン(図示せず)を備えており、室内の空気と利用側熱交換器32a、32bを流れる冷媒とを熱交換させることが可能である。
【0017】
熱源ユニット2a〜2cは、それぞれ、主に、圧縮機22a〜22c及び油分離器(図示せず)を含む圧縮機構21a〜21cと、四路切換弁23a〜23cと、熱源側熱交換器24a〜24cと、液側仕切弁25a〜25cと、ガス側仕切弁26a〜26cと、これらを接続する配管とから構成されている。
圧縮機22a〜22cは、吸入した冷媒ガスを圧縮するための機器であり、本実施形態において、インバータ制御により運転容量を変更することが可能な容量可変式の1台の圧縮機である。
【0018】
四路切換弁23a〜23cは、冷房運転と暖房運転との切り換え時に、冷媒の流れの方向を切り換えるための弁であり、冷房運転時には圧縮機構21a〜21cと熱源側熱交換器24a〜24cのガス側とを接続するとともに圧縮機構21a〜21cの吸入側と冷媒ガス連絡配管5側とを接続し(図1の四路切換弁23a〜23cの実線を参照)、暖房運転時には圧縮機構21a〜21cの出口と冷媒ガス連絡配管5側とを接続するとともに圧縮機構21a〜21cの吸入側と熱源側熱交換器24a〜24cのガス側とを接続することが可能である(図1の四路切換弁23a〜23cの破線を参照)。
【0019】
熱源側熱交換器24a〜24cは、本実施形態において、クロスフィンチューブ式の熱交換器であり、空気を熱源として冷媒と熱交換するための機器である。本実施形態において、熱源ユニット2a〜2cは、ユニット内に屋外の空気を取り込み、送り出すための室外ファン(図示せず)を備えており、屋外の空気と熱源側熱交換器24a〜24cを流れる冷媒とを熱交換させることが可能である。
【0020】
各熱源ユニット2a〜2cの液側仕切弁25a〜25c及びガス側仕切弁26a〜25cは、冷媒液連絡配管4及び冷媒ガス連絡配管5に並列に接続されている。冷媒液連絡配管4は、利用ユニット3a、3bの利用側熱交換器32a、32bの液側と熱源ユニット2a〜2cの熱源側熱交換器24a〜24cの液側との間を接続している。冷媒ガス連絡配管5は、利用ユニット3a、3bの利用側熱交換器32a、32bのガス側と熱源ユニット2a〜2cの四路切換弁23a〜23cとの間を接続している。
【0021】
空気調和装置1は、利用ユニット3a、3bの運転負荷に応じて、複数の熱源ユニット2a〜2cの全てが運転継続されるように、各熱源ユニット2a〜2cの圧縮機構21a〜21cの運転容量を制御する運転制御装置をさらに備えている。本実施形態において、運転制御装置は、各熱源ユニット2a〜2cに内蔵された運転制御装置6a〜6cであり、親機として設定された熱源ユニットの運転制御装置のみを使用して、上記のような運転制御を行うことが可能である。そして、他の子機として設定された熱源ユニットの運転制御装置は、圧縮機構等の機器の運転状態や各種センサーにおける検出データを親機の運転制御装置に伝送したり、親機の運転制御装置からの指令により、圧縮機構等の機器への運転・停止指令を行うように機能することが可能である。
【0022】
(2)空気調和装置の動作
次に、空気調和装置1の動作について、図1を用いて説明する。
▲1▼冷房運転
まず、冷房運転について説明する。冷房運転時は、すべての熱源ユニット2a〜2cにおいて、四路切換弁23a〜23cが図1の実線で示される状態、すなわち、各圧縮機構21a〜21cの吐出側が熱源側熱交換器24a〜24cのガス側に接続され、かつ、各圧縮機構21a〜21cの吸入側が冷媒ガス連絡配管5を介して利用側熱交換器32a、32bのガス側に接続された状態となっている。また、液側仕切弁25a〜25c、ガス側仕切弁26a〜26cは開にされ、利用側膨張弁31a、31bは冷媒を減圧するように開度調節されている。
【0023】
この空気調和装置1の冷媒回路の状態で、各熱源ユニット2a〜2cの室外ファン(図示せず)、利用ユニット3a、3bの室内ファン(図示せず)及び各圧縮機構21a〜21cを起動すると、冷媒ガスは、各圧縮機構21a〜21cに吸入されて圧縮された後、四路切換弁23a〜23cを経由して熱源側熱交換器24a〜24cに送られて、外気と熱交換して凝縮される。この凝縮した冷媒液は、各熱源ユニット2a〜2cの液側仕切弁25a〜25cを経由して、冷媒液連絡配管4に合流されて、利用ユニット3a、3b側に送られる。そして、利用ユニット3a、3bに送られた冷媒液は、利用側膨張弁31a、31bで減圧された後、利用側熱交換器32a、32bで室内空気と熱交換して蒸発される。この蒸発した冷媒ガスは、冷媒ガス連絡配管5を通じて熱源ユニット2a〜2c側に送られる。冷媒ガス連絡配管5を流れる冷媒ガスは、各熱源ユニット2a〜2cのガス側仕切弁26a〜26cを介して分岐され、各熱源ユニット2a〜2cの四路切換弁23a〜23cを通過した後、再び、各圧縮機構21a〜21cに吸入される。このようにして、冷房運転が行われる。
【0024】
▲2▼暖房運転
次に、暖房運転について説明する。暖房運転時は、すべての熱源ユニット2a〜2cにおいて、四路切換弁23a〜23cが図1の破線で示される状態、すなわち、各圧縮機構21a〜21cの吐出側が冷媒ガス連絡配管5を介して利用側熱交換器32a、32bのガス側に接続され、かつ、各圧縮機構21a〜21cの吸入側が熱源側熱交換器24a〜24cのガス側に接続された状態となっている。また、液側仕切弁25a〜25c、ガス側仕切弁26a〜26cは開にされ、利用側膨張弁31a、31bは冷媒を減圧するように開度調節されている。
【0025】
この空気調和装置1の冷媒回路の状態で、各熱源ユニット2a〜2cの室外ファン(図示せず)、各利用ユニット3a、3bの室内ファン(図示せず)及び各圧縮機構21a〜21cを起動すると、冷媒ガスは、各圧縮機構21a〜21cに吸入されて圧縮された後、各熱源ユニット2a〜2cの四路切換弁23a〜23c及びガス側仕切弁26a〜26cを経由して冷媒ガス連絡配管5に合流されて、利用ユニット3a、3b側に送られる。そして、利用ユニット3a、3bに送られた冷媒ガスは、利用側熱交換器32a、32bで室内空気と熱交換して凝縮される。この凝縮した冷媒液は、利用側膨張弁31a、31bを経由して、冷媒液連絡配管4に合流し、熱源ユニット2a〜2c側に送られる。冷媒液連絡配管4を流れる冷媒液は、各熱源ユニット2a〜2cの液側仕切弁25a〜25cを経由して分岐され、各熱源ユニット2a〜2cの熱源側熱交換器24a〜24cで外気と熱交換して蒸発される。この蒸発した冷媒ガスは、各熱源ユニット2a〜2cの四路切換弁23a〜23cを経由して、再び、圧縮機構21a〜21cに吸入される。このようにして、暖房運転が行われる。
【0026】
▲3▼運転制御装置の動作
上記の冷房運転中及び暖房運転中において、運転制御装置6a〜6cは、利用ユニット3a、3bの運転負荷の変化に応じて、熱源ユニット2a〜2c全体の運転負荷を制御する際に、熱源ユニット2a〜2cのすべてが運転継続されるように、各熱源ユニット2a〜2cの圧縮機構21a〜21cの運転負荷を制御している。
【0027】
運転制御装置6aは、利用ユニット3a、3bの運転負荷が小さくなったことを検知すると、熱源ユニット2a〜2cの圧縮機構21a〜21cの全てに対して、運転容量を小さくするように指令を出す。すると、各熱源ユニット2a〜2cの圧縮機構21a〜21cの圧縮機22a〜22cは、インバータ制御により、利用ユニット3a、3bの運転負荷とバランスするまで、運転容量が小さくなる。ここで、運転制御装置6aは、各圧縮機構21a〜21cの運転容量を小さくする指令とともに、各圧縮機構21a〜21cの運転容量が同じになるように運転するように制御指令を出しているため、各熱源ユニット2a〜2cは、同じ運転容量で運転されている。
【0028】
利用ユニット3a、3bの運転負荷が大きくなる場合には、上記の動作とは逆に、運転制御装置6aは、各熱源ユニット2a〜2cの圧縮機構21a〜21cの全てに対して、運転容量を大きくするように制御指令を出して、熱源ユニット2a〜2cの運転容量が利用ユニット3a、3bの運転負荷とバランスするように制御を行う。
【0029】
このようにして、利用ユニット3a、3bの運転負荷が小さくなる場合においても、各熱源ユニット2a〜2cを運転した状態を維持している。これにより、冷媒連絡配管4、5のどの部分においても冷媒が流れるようになり、冷媒や油の溜まり込みが生じにくくなっている。また、各熱源ユニット2a〜2cが同じ運転負荷で運転されているため、冷媒液連絡配管4から各熱源ユニット2a〜2cに分岐される冷媒が偏流しにくくなっている。
【0030】
(3)空気調和装置の特徴
本実施形態の空気調和装置1には、以下のような特徴がある。
▲1▼空気調和装置1では、冷媒連絡配管4、5に並列に接続された熱源ユニット2a〜2cの圧縮機構21a〜21cを利用ユニット3a、3bの運転負荷に応じて、複数の熱源ユニット2a〜2cの全てが運転継続されるように、各ユニットの圧縮機構21a〜21cの運転容量を制御しているため、全ての熱源ユニット2a〜2cが運転されるようになり、冷媒連絡配管4、5に冷媒や油が溜まり込むのを極力防ぐことができる。
【0031】
▲2▼空気調和装置1では、各熱源ユニット2a〜2cの圧縮機構21a〜21cを容量可変式の圧縮機22a〜22cを有する構成にすることによって、利用ユニット3a、3bの運転負荷が小さくなった場合でも、全ての熱源ユニット2a〜2cを運転継続させることが可能になり、冷媒連絡配管4、5での冷媒や油の溜まり込みを防ぐことができる。
【0032】
▲3▼空気調和装置1では、各熱源ユニット2a〜2cの圧縮機構21a〜21cの運転容量が同じになるように運転しているため、利用ユニット3a、3bの運転負荷が小さくなり、冷媒連絡配管4、5を流れる冷媒量が少なくなった場合においても、冷媒液連絡配管4から各熱源ユニット2a〜2cに分岐される冷媒が偏流しないようにすることが可能である。
【0033】
▲4▼空気調和装置1では、熱源ユニット2a〜2cの全てが運転制御装置6a〜6cを備えているため、熱源ユニットの1つが故障した場合や定期点検をしている状態であっても、他の残りの熱源ユニットのみによって、上記と同様に、複数の熱源ユニットの全てが運転継続されるように各ユニットの圧縮機構の運転容量を制御する運転を行うことが可能である。
【0034】
[第2実施形態]
第1実施形態の空気調和装置1においては、熱源ユニット2a〜2cの各圧縮機構21a〜21cが容量可変式の圧縮機22a〜22cのみを有する構成であるが、各熱源ユニットの運転容量を増加させるために、各熱源ユニットの圧縮機構が容量一定式の圧縮機をさらに有していてもよい。
【0035】
本実施形態の空気調和装置101は、図2に示すように、1台の容量可変式の圧縮機と、複数(本実施形態では、2台)の容量一定式の圧縮機を有する圧縮機構を有する熱源ユニット102a〜102cを並列に接続して構成されている。具体的には、熱源ユニット102aは、容量可変式の圧縮機122aと2台の容量一定式の圧縮機127a、128aが並列に接続された圧縮機構121aを有している。同様に、熱源ユニット102bは圧縮機122b、127b、128bが並列に接続された圧縮機構121bを有しており、熱源ユニット102cは圧縮機122c、127c、128cが並列に接続された圧縮機構121cを有している。
【0036】
この空気調和装置101においては、運転制御装置106a〜106cは、利用ユニット3a、3bの運転負荷に応じて、各圧縮機構121a〜121cを構成する容量可変式の圧縮機122a〜122cの運転容量を制御するとともに、容量一定式の圧縮機127a〜127c、128a〜128cを運転・停止させる制御を行う。このとき、運転制御装置106a〜106cは、各圧縮機構121a〜121cの圧縮機の運転台数及び運転容量ができるだけ同じになるように運転させる。
【0037】
以下に、この空気調和装置101の動作について説明する。
まず、利用ユニット3a、3bが最大の運転負荷で運転されており、熱源ユニット102a〜102cを構成する9台の圧縮機122a〜122c、127a〜127c、128a〜128cが全て運転しているものとする。
次に、利用ユニット3a、3bの運転負荷が小さくなると、運転制御装置106aは、容量可変式の圧縮機122a〜122cの全てに運転容量を小さくする制御指令を出し、利用ユニット3a、3bの運転負荷とバランスさせるようにする。
【0038】
そして、容量一定式の圧縮機127a〜127c、128a〜128cの運転容量分だけ容量可変式の圧縮機122a〜122cの運転容量が低下したら、運転制御装置106aは、容量一定式の圧縮機127a〜127c、128a〜128cのいずれか(例えば、圧縮機128a〜128cを優先的に停止させるものとする)を停止させるとともに、容量可変式の圧縮機122a〜122cの運転容量を増加させるように指令を出し、利用ユニット3a、3bの運転負荷とバランスさせるようにする。このような制御動作を利用ユニット3a、3bの運転負荷の低下とともに繰り返すと、容量可変式の圧縮機122a〜122c及び容量一定式の圧縮機127a〜127cのみの運転になる。このとき、圧縮機122a〜122c、127a〜127cは、運転継続されているため、熱源ユニット102a〜102cの全てが運転された状態が保たれる。
【0039】
さらに、容量一定式の圧縮機127a〜127cの運転容量分だけ容量可変式の圧縮機122a〜122cの運転容量が低下したら、運転制御装置106aは、容量一定式の圧縮機127a〜127cのいずれかを停止させるとともに、容量可変式の圧縮機122a〜122cの運転容量を増加させるように指令を出し、利用ユニット3a、3bの運転負荷とバランスさせるようにする。このような制御動作を利用ユニット3a、3bの運転負荷の低下とともに繰り返すと、容量可変式の圧縮機122a〜122cのみの運転になる。このとき、圧縮機122a〜122cは、運転継続されているため、熱源ユニット102a〜102cの全てが運転された状態が保たれる。
【0040】
その後、利用ユニット3a、3bの運転負荷がさらに小さくなると、運転制御装置106aは、容量可変式の圧縮機122a〜122cの全てに運転容量を小さくする制御指令を出し、利用ユニット3a、3bの運転負荷とバランスさせるようにする。
利用ユニット3a、3bの運転負荷が大きくなる場合には、運転制御装置106aは、各熱源ユニット102a〜102cの圧縮機構121a〜121cの圧縮機122a〜122cに対して上記の容量変更とは逆方向の容量変更指令を出すとともに、圧縮機127a〜127c、128a〜128cに上記の停止順序とは逆の起動制御指令を出して、熱源ユニット102a〜102cの運転容量が利用ユニット3a、3bの運転負荷とバランスするように制御を行う。
【0041】
以上のように、この空気調和装置101では、各熱源ユニット102a〜102cの圧縮機構121a〜121cを容量可変式の圧縮機122a〜122c及び複数の容量一定式の圧縮機127a〜127c、128a〜128cを有する構成にすることによって、圧縮機122a〜122cの容量制御と127a〜127c、128a〜128cの台数制御との組み合わせ制御を行うようにしている。これにより、熱源ユニット102a〜102cの全てを運転継続した状態で、圧縮機構121a〜121cの容量変更を行うことができて、第1実施形態の空気調和装置1と同様な効果を得ることができる。
【0042】
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(1)前記実施形態においては、空気調和装置の熱源ユニットとして外気を熱源とした空冷式の熱源ユニットを使用しているが、水冷式や氷蓄熱式の熱源ユニットを使用してもよい。
【0043】
(2)前記実施形態においては、冷暖切換運転が可能な空気調和装置であったが、冷房専用の空気調和装置や冷暖同時運転が可能な空気調和装置であってもよい。
(3)前記実施形態においては、同じ空調能力を有する3台の熱源ユニットを並列接続しているが、異なる空調能力を有する熱源ユニットを並列接続してもよい。
【0044】
(4)前記実施形態においては、運転制御装置が各熱源ユニットに内蔵されているが、空気調和装置全体として1つの運転制御装置を有するものであってもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
請求項1にかかる発明では、冷媒連絡配管に並列に接続された熱源ユニットの圧縮機構を利用ユニットの運転負荷に応じて、複数の熱源ユニットの全てが運転継続されるように、各ユニットの圧縮機構の運転容量を制御しているため、全ての熱源ユニットが運転されるようになり、冷媒連絡配管に冷媒や油が溜まり込むのを極力防ぐことができる。
【0046】
請求項2にかかる発明では、各熱源ユニットの圧縮機構を複数の圧縮機を有する構成にすることによって、圧縮機の台数制御による圧縮機構の容量変更を行うことができるため、利用ユニットの運転負荷が小さくなった場合でも、全ての熱源ユニットを運転継続させることが可能になり、冷媒連絡配管での冷媒や油の溜まり込みを極力防ぐことができる。
【0047】
請求項3にかかる発明では、各熱源ユニットの圧縮機構の運転容量ができるだけ同じになるように運転できるため、利用ユニットの運転負荷が小さくなり、冷媒連絡配管を流れる冷媒量が少なくなった場合においても、冷媒連絡配管から各熱源ユニットに分岐される冷媒が偏流しないようにすることが可能である。
請求項4にかかる発明では、各熱源ユニットの圧縮機構の運転容量が同じになるように運転できるため、利用ユニットの運転負荷が小さくなり、冷媒連絡配管を流れる冷媒量が少なくなった場合においても、冷媒連絡配管から各熱源ユニットに分岐される冷媒が偏流しないようにすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の空気調和装置の概略冷媒回路図。
【図2】本発明の第2実施形態の空気調和装置の概略冷媒回路図。
【符号の説明】
1、101 空気調和装置
2a〜2c、102a〜102c 熱源ユニット
3a、3b 利用ユニット
4、5 冷媒連絡配管
6a〜6c、106a〜106c 運転制御装置
21a〜21c、121a〜121c 圧縮機構
22a〜22c 圧縮機
24a〜24c 熱源側熱交換器
31a〜31c 利用側膨張弁
32a〜32c 利用側熱交換器
122a〜122c、127a〜127c、128a〜128c 圧縮機
Claims (4)
- 容量可変式の圧縮機(22a〜22c、122a〜122c)を含む圧縮機構(21a〜21c、121a〜121c)と熱源側熱交換器(24a〜24c)とを有する複数の熱源ユニット(2a〜2c、102a〜102c)と、
前記各熱源ユニットが並列に接続される冷媒連絡配管(4、5)と、
膨張機構(31a、31b)と利用側熱交換器(32a、32b)とを有し、前記冷媒連絡配管(4、5)に接続される利用ユニット(3a、3b)と、
前記利用ユニットの運転負荷に応じて前記複数の熱源ユニット全体の運転負荷を制御する際に、前記複数の熱源ユニットの全てが運転継続されるように、前記各熱源ユニットの前記圧縮機構の運転容量を制御する運転制御装置(6a〜6c、106a〜106c)と、
を備えた空気調和装置(1、101)。 - 前記各圧縮機構(121a〜121c)は、複数の圧縮機(122a〜122c、127a〜127c、128a〜128c)を有している、請求項1に記載の空気調和装置(101)。
- 前記運転制御装置(106a〜106c)は、前記各圧縮機構(121a〜121c)における圧縮機の運転台数が同じになるように制御する、請求項2に記載の空気調和装置(101)。
- 前記運転制御装置(6a〜6c、106a〜106c)は、前記各圧縮機構(21a〜21c、121a〜121c)の運転容量が同じになるように制御する、請求項1〜3のいずれかに記載の空気調和装置(1、101)。
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