JP2004218317A - 係止機能付扉の戸当り - Google Patents
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Abstract
【課題】一動作で扉を内壁に確実に係留でき、簡単な操作でその係留を解くことができる扉の戸当りを提供する。
【解決手段】少なくとも開口端縁部内周面の上部に係止片8を突設した係止筒4と、内筒部に係止レバー9を収納した係止レバー筒5と、係止爪11が上下方向に揺動できるように後端部が係止レバー筒の基端部に支承されると共に、上向きに付勢され、更に、下側の側端縁に形成された紐掛け部14を係止レバー筒5を貫通して下方に突出させた係止レバー9と、係止筒及び/又は係止レバー筒の外周部に母線方向に移動可能に嵌合し、緩衝用の圧縮コイルばね21を有する緩衝筒18、19とを設け、係止筒4を扉内面の上辺における自由側端縁付近、及び開扉時扉上辺自由端縁付近の部分と近接する内壁の部分の何れか一方に垂設し、係止レバー筒を他方に垂設する。
【選択図】 図5
【解決手段】少なくとも開口端縁部内周面の上部に係止片8を突設した係止筒4と、内筒部に係止レバー9を収納した係止レバー筒5と、係止爪11が上下方向に揺動できるように後端部が係止レバー筒の基端部に支承されると共に、上向きに付勢され、更に、下側の側端縁に形成された紐掛け部14を係止レバー筒5を貫通して下方に突出させた係止レバー9と、係止筒及び/又は係止レバー筒の外周部に母線方向に移動可能に嵌合し、緩衝用の圧縮コイルばね21を有する緩衝筒18、19とを設け、係止筒4を扉内面の上辺における自由側端縁付近、及び開扉時扉上辺自由端縁付近の部分と近接する内壁の部分の何れか一方に垂設し、係止レバー筒を他方に垂設する。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、係止機能付扉の戸当り(以下単に戸当りという)に係り、特に、扉を押したり引いたりする動作で扉を部屋の内壁面に係止することができる戸当りに関する。
【0002】
【従来の技術】
戸当り1とは、例えば図1に示すように、室内の内壁2の近傍における床面に植設され、例えばゴム製で球状の頭部を有するこけしのような棒状体で、扉3を開けたときその自由端が内壁2に衝突することを防止すると共に、緩衝機能を有するものである。
【0003】
通常の戸当りは、扉が開いた状態を保つために係止機能を有しており、例えば図1に示すように、扉の自由端縁部下辺において水平軸の回りを回動可能に支承されたU字杆を戸当り1に引っ掛けて扉3を係止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した構造の従来の係止機能付戸当りは、床面に植設されているので、取付場所により躓きやすく危険な場合があるばかりでなく、床面を掃除するときに邪魔になる。
【0005】
また、床面にカーペットなどを敷くとき、戸当り1との干渉を避けるためその部分を切り欠くか穴を開けなければならない。
【0006】
更にまた、U字杆4などを戸当り1に引っ掛けるとき、或いは外すとき、しゃがみ込まなければならないのでお年寄りや体の不自由な人にとって作業が困難である。
【0007】
加えて、扉3が戸当り1に係止されていることを知らないで慌ててドアを閉めようとすると、各部で衝突が起るので騒音が発生する、等種々の不都合がある。
【0008】
そこで、この発明は、合理的に設計された新規な係止機能付戸当りを提案し、以て上記した種々の不都合を解消することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、扉内面の上辺における自由側端縁付近、及び開扉時扉上辺自由端縁付近の部分と近接する内壁の部分の何れか一方に垂設され、先端が開口した筒体で、少なくとも開口端縁部内周面の上部に係止片を突設した係止筒と、開扉時この係止筒と対峙するように、扉内面及び内壁の他方に垂設され、先端が開口した筒体で、内筒部に係止レバーを収納した係止レバー筒と、上向きの係止爪を形成した先端が係止レバー筒の開口端から係止筒側に突出し、この係止爪が上下方向に揺動できるように後端部が係止レバー筒の基端部に支承されると共に、上向きに付勢され、更に、下側の側端縁に形成された紐掛け部を係止レバー筒を貫通して下方に突出させた係止レバーと、係止筒及び/又は係止レバー筒の外周部に母線方向に移動可能に嵌合し、係止筒或いは係止レバー筒から抜け外れる方向に付勢された緩衝筒とを有し、開扉時係止爪を係止片に係合させて扉を内壁に係留し、閉扉に先立って上端が紐掛け部に連結された紐を引くことにより、係止爪と係止片との係合を解いて扉を自由にするようにしたことを特徴とする。
【0010】
【実施例】
以下、この発明の実施例を図2乃至図5を参照して説明する。
図2において符号5は一端(図2では右端)が開口した係止レバー筒を、符号6は係止筒を夫々示し、これらの内係止レバー筒5は、扉3の内面の上辺、例えば人の頭より高い部分、における自由側端縁付近に、その中心軸が扉面に垂直になるように垂設されている。
【0011】
一方、係止筒6は、開扉時上記係止レバー筒5と対峙できる内壁2の部分に垂設されている。なお、この係止筒6及び上記係止レバー筒5共、例えばその基端に一体に結合されたブラケット7を内壁2或いは扉内面にねじ止めすることにより固定されるものとする。
【0012】
ちなみに、係止筒にブラケット7を形成するには、例えば図2に示すように、両端が開口した筒体の一方の開口端縁に断面が円弧の一部をなす複数の連結片(付番せず)を形成し、同形、同数の穴をプレス加工により開口させたブラケットに上記連結片を差込んで裏側からかしめにより固定する。
【0013】
また、係止レバー筒5も、上記のようにしてブラケットを結合させてもよいが、例えばスポット溶接等他の結合手段を用いてもよい。
【0014】
上記係止筒6の開口端縁部内周面の上部には、係止片8が一体に突設されている。図示の実施例では、係止筒6の開口端縁内周面に内側に張出すように一体に形成されたリング状の突堤の一部として上記係止片が形成されている。
【0015】
一方、上記係止レバー筒5内には係止レバー9が収納されている。この係止レバー9は、先端(図2で右端)に上向きの係止爪11を形成し、支軸12により、上下方向に揺動できるように後端を支承されたレバーである。
【0016】
係止レバー9の長さは係止レバー筒5のそれより大きく設定されており、係止レバー9の先端部は係止レバー筒5の開口より突出している。
【0017】
また、この係止レバー9は付勢ばね12の弾力により、係止爪11が上方に向かう方向に付勢されている。
【0018】
図示の実施例における付勢ばね12は、図3及び図4に示すように、全体の形状が略細長い矩形になるように成形されたばね線材の自由端を、係止レバー9の中央部に位置を違えて開口した2個のばね受け穴に夫々嵌装し、作用端12aが係止レバーから離間するように構成されている。
【0019】
係止レバー9を上記したように係止爪11が上方に向かう方向に付勢するには、図示の実施例に限定されることなく、例えば支軸12に捩りコイルばね(図示せず)を巻装すればよい。
【0020】
更にまた、図2に示すように、係止レバーの後端部付近には全体の形状が例えば略L字形の紐掛け部14が一体に形成されており、この紐掛け部14は、係止レバー筒5の基端部に形成されたスリット15及び後述する緩衝筒に形成された切欠16を挿通して、下方に突出している。
【0021】
この紐掛け部14の先端には図示しない紐を通して結びつけるための紐掛け孔17が開口しており、一端をこの紐掛け孔17に結びつけ、他端に図示しない摘みを設けた図示しない紐を引くことにより、外部から随時係止レバー9を下方に引くことができる。
【0022】
他方、図2に示すように、係止筒6の外周部には第1緩衝筒18が、係止レバー筒5の外周部には第2緩衝筒19が、夫々母線方向に移動可能に嵌合しており、圧縮コイルばね21の弾力により、係止筒6或いは係止レバー筒5から抜け外れる方向に付勢されている。
【0023】
なお、第1緩衝筒18に外力が作用しない常態においては、図2に示すように、第1緩衝筒18に形成された付番しない段部と、外筒22の開口端部内周面に形成されたリング状のストッパーとの係合により、第1緩衝筒18の先端が係止筒6の先端と整合する位置に係止されている。
【0024】
また、図示の実施例では、第2緩衝筒19の先端部には厚肉筒状のゴム製のフード23が嵌着されており、このフード23の内周面には先が開いたテーパ部24が形成されている。
【0025】
なお、第2緩衝筒19に外力が作用しない常態においては、図2に示すように、係止レバーの係止爪11が第2緩衝筒19の開口端縁と係合しており、第2緩衝筒19を図2に示す位置に係止している。
【0026】
或いは、第2緩衝筒19に形成された前記切欠16の後端部を紐掛け部14に係止させてもよい。
【0027】
このとき、上記切欠16に紐掛け部14を挿通させるには、切欠16と異なる角度位置に一端が第2緩衝筒19の後端開口縁に開くスリット(図示せず)を形成し、このスリットと切欠16とを、紐掛け部14の垂直部が円周方向に通過できる図示しない切欠によって接続すればよい。
【0028】
上記のように構成されたこの発明の一実施例による戸当りは、例えばノブを回しつつ扉を開けると、図2に示すように、第2緩衝筒19のフード23が第1緩衝筒18の前端と近接し、やがて当接する。
【0029】
このとき、フード23の材質としての緩衝作用、及び圧縮コイルばね21、21の弾性変形により扉3の運動エネルギーがが弾性エネルギーとして吸収されるので、この戸当りは緩衝機能を発揮する。
【0030】
同時に、係止レバーの先端の係止爪11が係止筒の係止片8に当接すると、先ず係止爪11の傾斜縁と係止片との間に生じる楔作用により、係止爪11が下向きに移動するように係止レバー9が回動する(図示せず)。
【0031】
そして、係止爪11が更に内壁2方向に移動して係止筒の係止片8を乗り越えると、図5に示すように、付勢ばね13の弾力により係止爪11の先端が係止片8の内側に落込む。
【0032】
この状態で扉3から手を離すと、図5から明らかなように、第1及び第2緩衝筒18、19の圧縮コイルばね21、21の弾力が吊り合うように、これらの緩衝筒18、19の軸線方向の位置が定まる。
【0033】
図示の実施例では、第1緩衝筒18の圧縮コイルばね21の方が強く、また、フード23の前端面が係止筒6及び第1緩衝筒の嵌合線に跨がっており、更にまた、切欠16の前方の端縁が紐掛け部14に当接したとき、第1緩衝筒18が右方一杯移動するように各部の寸法が設定されているので、図5に示す位置で吊り合う。
【0034】
上記のようにして係止片8と係止爪11との係合は形状係合をなすから、扉3は安定に内壁2に係留される。
【0035】
扉を閉じるときには、一端が紐掛け部14の先端に結び付けられた前記図示しない紐を下方に引く。
【0036】
すると、図5から明らかなように、係止爪11が付勢ばね13の弾力に抗して下降するから、係止片8と係止爪11との係合が解かれ、第1及び第2緩衝筒18、19が夫々に弾装された圧縮コイルばね21、21が自由になる。
【0037】
そのため、第1及び第2緩衝筒18、19は相互に蹴り合うようにして離れるから、扉3は内壁2から自由になり、扉3を閉めることができる。
【0038】
なお、図5から明らかなように、係止片8と係止爪11との係合部には圧縮コイルばね21、21の弾力が作用しないから、つまり、係止片8と係止爪11との間の摩擦力は大きくないから、上記紐を引くときの力は僅かで済む。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明は、緩衝筒に形成された係止片と、係止レバー筒に支承された係止レバーの先端の係止爪とが形状係合をなすので、扉を内壁に安定に係留することができる。
【0040】
また、係止爪と係止片とが係合する前に、緩衝筒が相手方の緩衝筒と圧縮コイルばねを介して当接するので、扉を内壁に近づけるときの扉の勢いを減じて適切に緩衝することができる。
【0041】
更にまた、紐掛け部に結び付けられた紐を引くことにより係止爪を下方に移動させて係止片との係合を解くことができ、係止爪と係止片との係合が安定であるにも拘らず、扉の内壁への係留の解除が容易である、等種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の戸当りを説明するための扉口の線図的平面図。
【図2】この発明の一実施例による戸当りの縦断面図で、扉の内壁への係留前を示す。
【図3】係止レバーの側面図。
【図4】係止レバーの下面図。
【図5】この発明の一実施例による戸当りの縦断面図で、扉を内壁に係留した状態を示す。
【符号の説明】
1 戸当り
2 内壁
3 扉
5 係止レバー筒
6 係止筒
8 係止片
9 係止レバー
11 係止爪
12 支軸
13 付勢ばね
14 紐掛け部
17 紐掛け孔
18 第1緩衝筒
19 第2緩衝筒
21 圧縮コイルばね
22 外筒
23 フード
【発明が属する技術分野】
この発明は、係止機能付扉の戸当り(以下単に戸当りという)に係り、特に、扉を押したり引いたりする動作で扉を部屋の内壁面に係止することができる戸当りに関する。
【0002】
【従来の技術】
戸当り1とは、例えば図1に示すように、室内の内壁2の近傍における床面に植設され、例えばゴム製で球状の頭部を有するこけしのような棒状体で、扉3を開けたときその自由端が内壁2に衝突することを防止すると共に、緩衝機能を有するものである。
【0003】
通常の戸当りは、扉が開いた状態を保つために係止機能を有しており、例えば図1に示すように、扉の自由端縁部下辺において水平軸の回りを回動可能に支承されたU字杆を戸当り1に引っ掛けて扉3を係止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した構造の従来の係止機能付戸当りは、床面に植設されているので、取付場所により躓きやすく危険な場合があるばかりでなく、床面を掃除するときに邪魔になる。
【0005】
また、床面にカーペットなどを敷くとき、戸当り1との干渉を避けるためその部分を切り欠くか穴を開けなければならない。
【0006】
更にまた、U字杆4などを戸当り1に引っ掛けるとき、或いは外すとき、しゃがみ込まなければならないのでお年寄りや体の不自由な人にとって作業が困難である。
【0007】
加えて、扉3が戸当り1に係止されていることを知らないで慌ててドアを閉めようとすると、各部で衝突が起るので騒音が発生する、等種々の不都合がある。
【0008】
そこで、この発明は、合理的に設計された新規な係止機能付戸当りを提案し、以て上記した種々の不都合を解消することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、扉内面の上辺における自由側端縁付近、及び開扉時扉上辺自由端縁付近の部分と近接する内壁の部分の何れか一方に垂設され、先端が開口した筒体で、少なくとも開口端縁部内周面の上部に係止片を突設した係止筒と、開扉時この係止筒と対峙するように、扉内面及び内壁の他方に垂設され、先端が開口した筒体で、内筒部に係止レバーを収納した係止レバー筒と、上向きの係止爪を形成した先端が係止レバー筒の開口端から係止筒側に突出し、この係止爪が上下方向に揺動できるように後端部が係止レバー筒の基端部に支承されると共に、上向きに付勢され、更に、下側の側端縁に形成された紐掛け部を係止レバー筒を貫通して下方に突出させた係止レバーと、係止筒及び/又は係止レバー筒の外周部に母線方向に移動可能に嵌合し、係止筒或いは係止レバー筒から抜け外れる方向に付勢された緩衝筒とを有し、開扉時係止爪を係止片に係合させて扉を内壁に係留し、閉扉に先立って上端が紐掛け部に連結された紐を引くことにより、係止爪と係止片との係合を解いて扉を自由にするようにしたことを特徴とする。
【0010】
【実施例】
以下、この発明の実施例を図2乃至図5を参照して説明する。
図2において符号5は一端(図2では右端)が開口した係止レバー筒を、符号6は係止筒を夫々示し、これらの内係止レバー筒5は、扉3の内面の上辺、例えば人の頭より高い部分、における自由側端縁付近に、その中心軸が扉面に垂直になるように垂設されている。
【0011】
一方、係止筒6は、開扉時上記係止レバー筒5と対峙できる内壁2の部分に垂設されている。なお、この係止筒6及び上記係止レバー筒5共、例えばその基端に一体に結合されたブラケット7を内壁2或いは扉内面にねじ止めすることにより固定されるものとする。
【0012】
ちなみに、係止筒にブラケット7を形成するには、例えば図2に示すように、両端が開口した筒体の一方の開口端縁に断面が円弧の一部をなす複数の連結片(付番せず)を形成し、同形、同数の穴をプレス加工により開口させたブラケットに上記連結片を差込んで裏側からかしめにより固定する。
【0013】
また、係止レバー筒5も、上記のようにしてブラケットを結合させてもよいが、例えばスポット溶接等他の結合手段を用いてもよい。
【0014】
上記係止筒6の開口端縁部内周面の上部には、係止片8が一体に突設されている。図示の実施例では、係止筒6の開口端縁内周面に内側に張出すように一体に形成されたリング状の突堤の一部として上記係止片が形成されている。
【0015】
一方、上記係止レバー筒5内には係止レバー9が収納されている。この係止レバー9は、先端(図2で右端)に上向きの係止爪11を形成し、支軸12により、上下方向に揺動できるように後端を支承されたレバーである。
【0016】
係止レバー9の長さは係止レバー筒5のそれより大きく設定されており、係止レバー9の先端部は係止レバー筒5の開口より突出している。
【0017】
また、この係止レバー9は付勢ばね12の弾力により、係止爪11が上方に向かう方向に付勢されている。
【0018】
図示の実施例における付勢ばね12は、図3及び図4に示すように、全体の形状が略細長い矩形になるように成形されたばね線材の自由端を、係止レバー9の中央部に位置を違えて開口した2個のばね受け穴に夫々嵌装し、作用端12aが係止レバーから離間するように構成されている。
【0019】
係止レバー9を上記したように係止爪11が上方に向かう方向に付勢するには、図示の実施例に限定されることなく、例えば支軸12に捩りコイルばね(図示せず)を巻装すればよい。
【0020】
更にまた、図2に示すように、係止レバーの後端部付近には全体の形状が例えば略L字形の紐掛け部14が一体に形成されており、この紐掛け部14は、係止レバー筒5の基端部に形成されたスリット15及び後述する緩衝筒に形成された切欠16を挿通して、下方に突出している。
【0021】
この紐掛け部14の先端には図示しない紐を通して結びつけるための紐掛け孔17が開口しており、一端をこの紐掛け孔17に結びつけ、他端に図示しない摘みを設けた図示しない紐を引くことにより、外部から随時係止レバー9を下方に引くことができる。
【0022】
他方、図2に示すように、係止筒6の外周部には第1緩衝筒18が、係止レバー筒5の外周部には第2緩衝筒19が、夫々母線方向に移動可能に嵌合しており、圧縮コイルばね21の弾力により、係止筒6或いは係止レバー筒5から抜け外れる方向に付勢されている。
【0023】
なお、第1緩衝筒18に外力が作用しない常態においては、図2に示すように、第1緩衝筒18に形成された付番しない段部と、外筒22の開口端部内周面に形成されたリング状のストッパーとの係合により、第1緩衝筒18の先端が係止筒6の先端と整合する位置に係止されている。
【0024】
また、図示の実施例では、第2緩衝筒19の先端部には厚肉筒状のゴム製のフード23が嵌着されており、このフード23の内周面には先が開いたテーパ部24が形成されている。
【0025】
なお、第2緩衝筒19に外力が作用しない常態においては、図2に示すように、係止レバーの係止爪11が第2緩衝筒19の開口端縁と係合しており、第2緩衝筒19を図2に示す位置に係止している。
【0026】
或いは、第2緩衝筒19に形成された前記切欠16の後端部を紐掛け部14に係止させてもよい。
【0027】
このとき、上記切欠16に紐掛け部14を挿通させるには、切欠16と異なる角度位置に一端が第2緩衝筒19の後端開口縁に開くスリット(図示せず)を形成し、このスリットと切欠16とを、紐掛け部14の垂直部が円周方向に通過できる図示しない切欠によって接続すればよい。
【0028】
上記のように構成されたこの発明の一実施例による戸当りは、例えばノブを回しつつ扉を開けると、図2に示すように、第2緩衝筒19のフード23が第1緩衝筒18の前端と近接し、やがて当接する。
【0029】
このとき、フード23の材質としての緩衝作用、及び圧縮コイルばね21、21の弾性変形により扉3の運動エネルギーがが弾性エネルギーとして吸収されるので、この戸当りは緩衝機能を発揮する。
【0030】
同時に、係止レバーの先端の係止爪11が係止筒の係止片8に当接すると、先ず係止爪11の傾斜縁と係止片との間に生じる楔作用により、係止爪11が下向きに移動するように係止レバー9が回動する(図示せず)。
【0031】
そして、係止爪11が更に内壁2方向に移動して係止筒の係止片8を乗り越えると、図5に示すように、付勢ばね13の弾力により係止爪11の先端が係止片8の内側に落込む。
【0032】
この状態で扉3から手を離すと、図5から明らかなように、第1及び第2緩衝筒18、19の圧縮コイルばね21、21の弾力が吊り合うように、これらの緩衝筒18、19の軸線方向の位置が定まる。
【0033】
図示の実施例では、第1緩衝筒18の圧縮コイルばね21の方が強く、また、フード23の前端面が係止筒6及び第1緩衝筒の嵌合線に跨がっており、更にまた、切欠16の前方の端縁が紐掛け部14に当接したとき、第1緩衝筒18が右方一杯移動するように各部の寸法が設定されているので、図5に示す位置で吊り合う。
【0034】
上記のようにして係止片8と係止爪11との係合は形状係合をなすから、扉3は安定に内壁2に係留される。
【0035】
扉を閉じるときには、一端が紐掛け部14の先端に結び付けられた前記図示しない紐を下方に引く。
【0036】
すると、図5から明らかなように、係止爪11が付勢ばね13の弾力に抗して下降するから、係止片8と係止爪11との係合が解かれ、第1及び第2緩衝筒18、19が夫々に弾装された圧縮コイルばね21、21が自由になる。
【0037】
そのため、第1及び第2緩衝筒18、19は相互に蹴り合うようにして離れるから、扉3は内壁2から自由になり、扉3を閉めることができる。
【0038】
なお、図5から明らかなように、係止片8と係止爪11との係合部には圧縮コイルばね21、21の弾力が作用しないから、つまり、係止片8と係止爪11との間の摩擦力は大きくないから、上記紐を引くときの力は僅かで済む。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明は、緩衝筒に形成された係止片と、係止レバー筒に支承された係止レバーの先端の係止爪とが形状係合をなすので、扉を内壁に安定に係留することができる。
【0040】
また、係止爪と係止片とが係合する前に、緩衝筒が相手方の緩衝筒と圧縮コイルばねを介して当接するので、扉を内壁に近づけるときの扉の勢いを減じて適切に緩衝することができる。
【0041】
更にまた、紐掛け部に結び付けられた紐を引くことにより係止爪を下方に移動させて係止片との係合を解くことができ、係止爪と係止片との係合が安定であるにも拘らず、扉の内壁への係留の解除が容易である、等種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の戸当りを説明するための扉口の線図的平面図。
【図2】この発明の一実施例による戸当りの縦断面図で、扉の内壁への係留前を示す。
【図3】係止レバーの側面図。
【図4】係止レバーの下面図。
【図5】この発明の一実施例による戸当りの縦断面図で、扉を内壁に係留した状態を示す。
【符号の説明】
1 戸当り
2 内壁
3 扉
5 係止レバー筒
6 係止筒
8 係止片
9 係止レバー
11 係止爪
12 支軸
13 付勢ばね
14 紐掛け部
17 紐掛け孔
18 第1緩衝筒
19 第2緩衝筒
21 圧縮コイルばね
22 外筒
23 フード
Claims (1)
- 扉内面の上辺における自由側端縁付近、及び開扉時扉上辺自由端縁付近の部分と近接する内壁の部分の何れか一方に垂設され、先端が開口した筒体で、少なくとも開口端縁部内周面の上部に係止片を突設した係止筒と、開扉時この係止筒と対峙するように、扉内面及び内壁の他方に垂設され、先端が開口した筒体で、内筒部に係止レバーを収納した係止レバー筒と、上向きの係止爪を形成した先端が係止レバー筒の開口端から係止筒側に突出し、この係止爪が上下方向に揺動できるように後端部が係止レバー筒の基端部に支承されると共に、上向きに付勢され、更に、下側の側端縁に形成された紐掛け部を係止レバー筒を貫通して下方に突出させた係止レバーと、係止筒及び/又は係止レバー筒の外周部に母線方向に移動可能に嵌合し、係止筒或いは係止レバー筒から抜け外れる方向に付勢された緩衝筒とを有し、開扉時係止爪を係止片に係合させて扉を内壁に係留し、閉扉に先立って上端が紐掛け部に連結された紐を引くことにより、係止爪と係止片との係合を解いて扉を自由にするようにしたことを特徴とする係止機能付扉の戸当り。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003008301A JP2004218317A (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | 係止機能付扉の戸当り |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003008301A JP2004218317A (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | 係止機能付扉の戸当り |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004218317A true JP2004218317A (ja) | 2004-08-05 |
Family
ID=32898146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003008301A Pending JP2004218317A (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | 係止機能付扉の戸当り |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004218317A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6981295B2 (en) * | 2003-02-27 | 2006-01-03 | Duffy Tom W | Door closer hold-open apparatus |
CN106703852A (zh) * | 2017-03-16 | 2017-05-24 | 湖南大学 | 一种让压机构 |
-
2003
- 2003-01-16 JP JP2003008301A patent/JP2004218317A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6981295B2 (en) * | 2003-02-27 | 2006-01-03 | Duffy Tom W | Door closer hold-open apparatus |
CN106703852A (zh) * | 2017-03-16 | 2017-05-24 | 湖南大学 | 一种让压机构 |
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